JP2023177919A - 農作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の施肥作業を行う農作業機の肥沃度センサは、機体左右中心部の駆動回転する左右前輪に設けられており、現作業工程の圃場の肥料濃度を検出して施肥装置の施肥量を自動調節するので、施肥量調節が遅れ気味になる。そこで、次工程の圃場の肥料濃度を検出して適切な施肥量調節が行える農作業機を提供する。【解決手段】走行車体2に作業部と施肥量調節装置400にて施肥量が調節される施肥装置100を装着し、線引マーカ16を作業状態と圃場から上方に退避した状態に切り換え自在に設けた農作業機において、線引マーカ16に所定間隔で装着された一対の電極体702にて構成される肥沃度センサ700が線引マーカ16の作業状態で圃場に突入して圃場の肥沃度を検出し、肥沃度センサ700が検出した圃場の肥沃度に応じて次工程で施肥量調節装置400を作動させて施肥装置100の施肥量を自動調節する。【選択図】図1

Description

本発明は、走行車体に施肥装置を装着した農作業機に関する。
従来、施肥作業を行う農作業機の一例として、圃場の肥料濃度を検出する肥沃度センサの検出結果に応じて施肥装置の施肥量を自動調節する可変施肥装置を装着した乗用型田植機がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-063671号公報
然しながら、従来の肥沃度センサは、機体左右中心部の駆動回転する左右前輪に設けられており、現作業工程の圃場の肥料濃度を検出して施肥装置の施肥量を自動調節するので、施肥量調節が遅れ気味になると謂う課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、次工程の圃場の肥料濃度を検出して適切な施肥量調節が行える農作業機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、走行車体2に作業部4と施肥量調節装置400にて施肥量が調節される施肥装置100を装着し、圃場に次工程の直進の目安となるガイド線を形成する線引マーカ16を作業状態と圃場から上方に退避した状態に切り換え自在に設けた農作業機において、線引マーカ16に所定間隔で装着された一対の電極体702にて構成される肥沃度センサ700が線引マーカ16の作業状態で圃場に突入して圃場の肥沃度を検出し、該肥沃度センサ700が検出した圃場の肥沃度に応じて次工程で施肥量調節装置400を作動させて施肥装置100の施肥量を自動調節する農作業機である。
請求項1記載の発明によれば、線引マーカ16に所定間隔で装着された一対の電極体702にて構成される肥沃度センサ700が線引マーカ16の作業状態で圃場に突入して圃場の肥沃度を検出し、該肥沃度センサ700が検出した圃場の肥沃度に応じて次工程で施肥量調節装置400を作動させて施肥装置100の施肥量を自動調節するので、次工程の圃場の肥沃度を前もって測定でき、測定した肥沃度に応じて次工程で施肥量調節装置400を作動させて施肥量を自動調節し、正確なタイミングで肥沃度に応じた施肥が適切に行える。
また、線引マーカ16に肥沃度センサ700を設けたので、構成が簡潔となりメンテナンス性も良い。
また、線引マーカ16が圃場から上方に退避した状態では、肥沃度センサ700が圃場に突入しないので、常時圃場に突入したものに比して摩耗を防ぐことができる。
請求項2記載の発明は、線引マーカ16を基部が機体に回動自在に支持され機体外側方に延びる作業状態と機体内方に起立した非作業状態に回動する支持体16bと該支持体16bの先端部に設けられた圃場に接触するマーカ16aにて構成し、肥沃度センサ700の一対の電極体702基部を支持体16bに回動自在に枢支した請求項1記載の農作業機である。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、線引マーカ16を基部が機体に回動自在に支持され機体外側方に延びる作業状態と機体内方に起立した非作業状態に回動する支持体16bと該支持体16bの先端部に設けられた圃場に接触するマーカ16aにて構成し、肥沃度センサ700の一対の電極体702基部を支持体16bに回動自在に枢支したので、線引マーカ16が機体外側方に降ろされた作業状態になると、肥沃度センサ700の一対の電極体702はその重みで支持体16bから圃場に突入する作業状態(イ)に自動的になるので、圃場中に突入して土壌の肥沃度を適切に測定する。
また、線引マーカ16が機体内方に起立した非作業状態になると、肥沃度センサ700は一対の電極体702の重みで支持体16bに近づいた収納状態(ロ)に自動的になるので、非作業状態で他物に接当して破損することが自動的に回避できる。
請求項3記載の発明は、機体の左右に設けた左右線引マーカ16の片方にのみ肥沃度センサ700を設けた請求項2に記載の農作業機である。
請求項4記載の発明は、左右線引マーカ16を作業状態と機体内方に起立した非作業状態に各々切替え作動させる左右マーカ回動モータ16cを設け、肥沃度センサ700を設けた側のマーカ回動モータ16cの作動力を他方のマーカ回動モータ16cの作動力よりも大きくした請求項3記載の農作業機である。
本発明の実施形態にかかる乗用型田植機の正面図である。 同乗用型田植機の側面図である。 同乗用型田植機のコントローラを中心とした制御ブロック図である。 同乗用型田植機の施肥装置と後輪ギアケース間の施肥伝動機構を示す正面図である。 同施肥装置の繰出部の側断面図である。 同施肥装置の平断面図である。 同乗用型田植機の制御フロー図である。 同乗用型田植機の圃場での作業説明図である。 本発明の実施形態にかかる他の実施形態のモニタ表示画面である。
以下に、本発明の農作業機の一例である施肥装置を装着した乗用型田植機1について図面を参照しながら詳細に説明する。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
図1は、実施形態に係る農作業機としての乗用型田植機1を示す正面図、図2は、同乗用型田植機1を示す側面図である。なお、以下においては、乗用型田植機1を8条植としており、乗用型田植機1を指して機体と記す場合がある。また、実施形態中、前後、左右の方向を規定するに際し、運転席31からみて走行車体2の走行方向を基準とする。
図1および図2に示すように、乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク機構3を介して作業部としての苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側には施肥装置100の本体部分が設けられる。なお、苗植付部4は作業装置の一例であり、図示するような肥料濃度センサである肥沃度センサ700及び中央肥沃度センサ750を有し、施肥作業を行うことのできる農作業機であればよい。例えば、農作業機としては、種子を供給する播種装置や、圃場を耕耘する耕耘ロータリを作業装置として備えるものでも構わない。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10および左右一対の後輪11を走行輪として備える四輪駆動車両である。機体の前部にはミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に、走行伝動ケースとしての前輪ファイナルケース13が設けられる。そして、かかる左右の前輪ファイナルケース13からそれぞれ外向きに突出する左右の前車軸に前輪10がそれぞれ取り付けられている。
また、走行車体2の前側左右両側で、かつ左右予備苗枠38よりも機体後側に、圃場に次工程の直進の目安となるガイド線を形成する左右線引マーカ16が各々設けられる。
左右線引マーカ16は、圃場に接触する水車マーカ16aと、水車マーカ16aを装着する棒状の支持体16bと、支持体16bを機体外側および内側に回動させるマーカ回動モータ16cで構成されている。
左右線引マーカ16は、マーカ回動モータ16cの作動にて植付作業中は左右一側が下降して作業状態になると左右他側が上方に退避し、旋回走行すると左右一側が上方に退避し、左右他側が作業状態になる。旋回時や植付作業をしていないときは、左右線引マーカ16のいずれも上方に退避した状態になる。左右線引マーカ16が形成したガイド線に、走行車体2の前端部でかつ左右中央に設ける、センターマスコット17を合わせることで、前の作業位置に沿った植付作業を行なうことができるので、作業能率や植付精度が向上する。
そして、特に、左線引マーカ16には、肥沃度センサ700が設けられている。
肥沃度センサ700は、左線引マーカ16の支持体16bに基部が回動自在に枢支軸701にて枢支されたバネ材等の弾性体よりなる一対の電極体としての電極棒702より構成される。なお、一対の電極棒702は、表面が電気を通さない物質で被覆され、先端部のみが電極が露出した構成となっている。
肥沃度センサ700の一対の電極棒702に電気を流すと、一対の電極棒702先端の電極間の土壌(泥土)に含有される肥料濃度によって電気抵抗が変化するので、電気抵抗の変化がその地点の肥料濃度の信号として後述するコントローラ210(図3)へ送られる。なお、電気抵抗は、肥料濃度が高い、即ち電解質が多い状態では電気が流れやすいので低くなり、肥料濃度が低い、即ち電解質が少ない状態では電気が流れにくいので高くなる。
肥沃度センサ700の一対の電極棒702先端の電極は、左線引マーカ16がマーカ回動モータ16cにて下降されて接地した作業状態になると、圃場の土壌(泥土)中に突入して上記のように土壌(泥土)の肥沃度を測定するが、一対の電極棒702がバネ材等の弾性体にて形成され先端側ほど進行方向後方に位置する弧状に構成されているので、圃場の土壌(泥土)の硬さに追従し且つ土壌(泥土)を弾性力で押さえつけるように適切に先端電極が土壌(泥土)に突入して適正な肥沃度の測定が行える。
また、肥沃度センサ700は、左線引マーカ16に設けられているので、左線引マーカ16が非作業状態で圃場から離れた上方に退避すれば、肥沃度センサ700も非作業状態で必然的に圃場から退避した状態となり、常時(土壌)泥土中に突入しおらず摩耗を防ぐことができる。
また、肥沃度センサ700は、一対の電極棒702が線引マーカ16の支持体16bに基部が着脱自在に枢支されているので、摩耗した時には容易に交換でき、メンテナンス性が良い。
また、肥沃度センサ700は、一対の電極棒702とハーネスで構成でき、安価に肥沃度を測定できる。
また、肥沃度センサ700は左線引マーカ16に設けられているので、次工程の土壌(泥土)の肥沃度を前もって測定でき、コントローラ210が該測定した次工程の肥沃度を記憶して次工程で施肥量調節装置としての施肥量調節モータ400を制御して肥沃度に応じて施肥量を自動調節する。よって、正確なタイミングで肥沃度に応じた施肥制御が適切に行える。
そして、特に、肥沃度センサ700は、一対の電極棒702の基部が左線引マーカ16の支持体16bに回動自在に枢支軸701にて枢支されているので、左線引マーカ16が機体左側方に向けて水平状に延びる状態で降ろされた線引き作業状態になると、一対の電極棒702の重みで支持体16bに直行する圃場に突入する作業状態(イ)に自動的になり、左線引マーカ16が機体内側上方に起立した状態で退避した非作業状態になると、一対の電極棒702の重みで支持体16bと平行な収納状態(ロ)に自動的になる。
従って、左線引マーカ16が機体左側方に降ろされた線引き作業状態になると、肥沃度センサ700は一対の電極棒702の重みで支持体16bに直行する圃場に突入する作業状態(イ)に自動的になるので、圃場の土壌(泥土)中に突入して土壌(泥土)の肥沃度を適切に測定する。
また、左線引マーカ16が機体内側上方に退避した非作業状態になると、肥沃度センサ700は一対の電極棒702の重みで支持体16bと平行な収納状態(ロ)に自動的になるので、非作業状態で他物に接当して破損することが自動的に回避できる。
また、左右線引マーカ16を機体側方に下降した線引き作業状態と機体内側上方に退避した非作業状態に各々切替え作動させる左右マーカ回動モータ16cは、左マーカ回動モータ16cの作動荷重F1の方が右マーカ回動モータ16cの作動荷重F2よりも大きくしている。
従って、左マーカ回動モータ16cの大きい作動荷重F1にて左線引マーカ16を機体側方に下降した線引き作業状態とし、左線引マーカ16に設けられている肥沃度センサ700を圃場の土壌(泥土)中に所定深さで突入させて土壌(泥土)の肥沃度を適切に測定することができる。
そして、左右前輪10の左右前車軸部には、進行中の機体下方位置の土壌(泥土)に突入する円板状の左右電極板750aにて進行工程(現工程)の肥沃度を測定する肥料濃度センサである中央肥沃度センサ750が設けられている。
中央肥沃度センサ750の一対の左右電極板750aに電気を流すと、一対の左右電極板750a間の土壌(泥土)に含有される肥料濃度によって電気抵抗が変化するので、電気抵抗の変化がその地点の肥料濃度の信号として後述するコントローラ210(図3)へ送られる。なお、電気抵抗は、肥料濃度が高い、即ち電解質が多い状態では電気が流れやすいので低くなり、肥料濃度が低い、即ち電解質が少ない状態では電気が流れにくいので高くなる。
なお、中央肥沃度センサ750の一対の左右電極板750aの距離L1と肥沃度センサ700の一対の電極棒702間の距離L2は、同じである。
図1および図2に戻って説明を続ける。ミッションケース12の背面部には、メインフレーム18の前端部が固着されており、メインフレーム18の後部の左右両側には後輪ギアケース19が設けられ、後輪ギアケース19からそれぞれ外向きに突出する左右の後車軸に後輪11が各々取り付けられている。
また、車体前部には、エンジン20が搭載される。かかるエンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置および油圧無段変速装置(HST)21を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、ミッションケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。
ミッションケース12に伝達された回転動力から分離して取り出される外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケースに伝達される。そして、かかる植付クラッチケースから植付伝動軸によって苗植付部4へ伝達される。
走行車体2の中央上部には、運転席31が設置される。運転席31の前方には各種操作機構を備えるボンネット32が設けられ、その上部に前輪10を操舵する操縦ハンドル34が設けられる。
また、ボンネット32には、走行車体2の走行伝動を圃場内で作業をする際の「作業速」と、路上を移動する際の「移動速」に切り替える副変速切替レバーが設けられている。
機体の前端部で左右中央位置に基部が固定されたフロントマスト33の上部には、GPS制御装置120を構成するGPS受信アンテナ(以下、単に受信アンテナと記す場合がある)121が搭載されている。受信アンテナ121の受信信号はコントローラ210へ送られる(図3参照)。
かかるコントローラ210は、施肥装置100の動作等を制御する制御装置であり、ボンネット32の内部に収納される。なお、コントローラ210は、例えばCPU、ROMおよびRAMを有し、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより、乗用型田植機1の各部を制御する。
ボンネット32の下部における左右両側及び後方は、略水平なフロアステップ35が形成されている。フロアステップ35は、一部格子状になっており、フロアステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下する構成となっている。
走行車体2の後部に連結される苗植付部4を昇降させる昇降リンク機構3は、平行リンク構成であって、1本の上リンク39と左右一対の下リンク40を備える。上リンク39および下リンク40は、それらの基部側がメインフレーム18の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム41に回動自在に取り付けられ、先端側には縦リンク42が連結されている。そして、縦リンク42の下端部に、苗植付部4に回転自在に支承された連結軸が挿入連結され、連結軸を中心として苗植付部4がローリング自在に連結される。
メインフレーム18に設けたシリンダ支持部材と上リンク39に一体形成したスイングアームの先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられる。かかる昇降油圧シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク39が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢を保持したまま昇降する。
苗植付部4は、前述したように8条植の構成であり、フレームを兼ねる植付伝動ケース47と、苗載せ台51と、植付装置52等を備えている。苗載せ台51は、マット状土付き苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口に供給するとともに、横一列分の苗を全て苗取出口に供給すると、苗送りベルトにより苗を下方に移送する。植付装置52は、苗取出口に供給された苗を苗植付具52aによって圃場に植付ける。なお、苗植付具52aは、1条に付き2つ設けられ、回転ケース52bに装着されて交互に苗を取って圃場に植え付けることができる。
また、苗植付部4の下部には、中央のセンターフロート53と、左右のサイドフロート54が各々回動可能に設けられる。これらフロート53,54を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート53,54が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に植付装置52により苗が植え付けられる。
センターフロート53には、圃場深さの変化によるセンターフロート53の回動量を検出するフロートセンサ58が設けられる(図3)。かかるフロートセンサ58が角度変化を検出すると、コントローラ210は、圃場の深さが変化したと判断し、検出された角度に合わせて苗植付部4の高さが適切な高さとなるように昇降油圧シリンダ46を伸縮させ、苗植付部4の作業高さを自動的に調節する。
なお、フロートセンサ58の検出値は、センターフロート53が圃場面に略水平姿勢で接地するときを0度としている。そして、検出値が仰角方向(上方)であるときは、コントローラ210は、圃場深さが浅くなり、苗植付部4と圃場面の間隔が狭くなったと判断し、昇降油圧シリンダ46を収縮させて苗植付部4を上昇させ、苗の植付深さが深くなり過ぎることを防止する。一方、検出値が俯角方向(下方)であるときは、コントローラ210は、圃場深さが深くなり、苗植付部4と圃場面の間隔が広くなったと判断し、昇降油圧シリンダ46を伸張させて苗植付部4を下降させ、苗の植付深さが浅くなり過ぎることを防止する。
次に、施肥装置100について説明する。図4は、施肥装置100と後輪ギアケース19間の施肥伝動機構を示す概略正面図、図5は、施肥装置100の繰出部の断面視による説明図、図6は、施肥装置100の平面視による説明図である。
図1、図2および図4~図6に示すように、施肥装置100は、左側肥料ホッパ60Lと、右側肥料ホッパ60Rとに一定の隙間を空けて分離された肥料ホッパと、繰出部61と、施肥ホース62と、施肥ガイド63と、エアダクト68とを備える。
左右側肥料ホッパ60L,60Rは、それぞれ4条分が共用であり、上部に開閉可能な蓋60aが取り付けられる。左右側肥料ホッパ60L,60Rの下部は施肥条数分(4条分)に分岐して漏斗状の流下部60bを形成しており、この流下部60bの下部が各繰出部61の上端に接続される。また、流下部60bの下方と繰出部61の間には、枠形状のシャッタケース80が各条に設けられ、かかるシャッタケース80の前後に形成された左右方向に長く上下方向に短いシャッタ穴に、板形状の施肥シャッタ81が摺動自在に設けられる。
肥料を施肥ホース62に移動させる搬送風が通過するエアダクト68の左端部はエア切替管を介して、ブロア用電動モータ66で駆動するブロア67に接続されている。そして、ブロア67からのエアがエアダクト68を経由し接続管から繰出部61の吐出口61aを通過する際に、肥料を巻き込みながら施肥ホース62側に吹き込まれる構成としている。
そして、肥料ホッパ60L,60Rに貯留されている粒状の肥料を、各苗植付条毎に設けられている繰出部61によって一定量ずつ繰り出すようにしている。繰り出した肥料は、施肥ホース62でセンターフロート53及びサイドフロート54に取り付けた施肥ガイド63まで導かれる。そして、施肥ガイド63の前側に設けた作溝体64により苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込むことができる。
繰出部61は、図5に示すように、例えば右側肥料ホッパ60R(あるいは左側肥料ホッパ60L)に収容された肥料を下方に繰り出す2個の第1繰出ロール73Aおよび第2繰出ロール73Bを内蔵している。第1および第2繰出ロール73A,73Bは、外周部に溝状の凹部74が形成された回転体で、左右方向に設けた共通の繰出軸75の角軸部75a(図示例は四角軸)にそれぞれ一体回転する構成で嵌合する。
そして、第1繰出ロール73Aおよび第2繰出ロール73Bが、図6の矢印方向に回転することにより、左側肥料ホッパ60L(又は、右側肥料ホッパ60R)から落下供給される肥料が凹部74に収容されて下方に繰り出される。第1繰出ロール73Aおよび第2繰出ロール73Bにより繰り出された肥料は、下端の吐出口61aから吐出される。繰出部61の吐出口61aには、前端部がエアダクト68の背面部に前後方向に挿入連結されて、後端部が繰出部61の吐出口61aに連通する接続管(図示省略)が接続される。
また、図6に示すように、繰出部61の内部には、凹部74が下方に移動する側(前側)の第1繰出ロール73Aおよび第2繰出ロール73Bの外周面に摺接するブラシ76が着脱自在に設けられている。このブラシ76によって第1繰出ロール73Aおよび第2繰出ロール73Bの凹部74に肥料が摺り切り状態で収容され、第1繰出ロール73Aおよび第2繰出ロール73Bによる肥料繰出量が一定に保たれる。
そして、図4に示すように、施肥伝動駆動ロッド462から駆動力の伝達方向を機体前後方向に変更する中継ロッド463を左右方向に配置する。また、施肥伝動駆動ロッド462と中継ロッド463の間には、施肥伝動駆動ロッド462の上下動に連動して連結支点ピン464aを支点として前後両端部が上下方向に揺動する連結プレート464を配置するとともに、中継ロッド463の他端部に駆動力を後述する繰出回動アーム467(図6)に伝達するサブ駆動ロッド465を配置することにより、施肥伝動機構300が構成される。
また、同じく図4に示すように、左側肥料ホッパ60Lの左右方向の中央部付近の下方には、施肥量調節装置として、正逆自在に高速回転する施肥量調節モータ400が配置されている。かかる施肥量調節モータ400は、運転席31の右側後方に間隔を空けて配置される。
このように、施肥量調節モータ400を、左側肥料ホッパ60Lの左右方向中央部付近の下方に配置したことにより、施肥量調節モータ400が左右側肥料ホッパ60L,60Rへの肥料の補給等の作業に干渉しない配置となるので、作業能率が向上する。また、左右側肥料ホッパ60L,60Rの前後方向の回動を規制しないので、肥料の排出時等に左右側肥料ホッパ60L,60Rを後方傾斜させて、残留している肥料を速やかに排出させることが妨げられることもない。
また、後輪ギアケース19の機体内側で、かつ後車軸よりも機体前側には、施肥装置100の施肥伝動機構300へ伝動する施肥伝動出力軸461と、この施肥伝動出力軸461への伝動を入切する施肥クラッチ機構460が設けられる。
後輪ギアケース19に設ける施肥伝動出力軸461から施肥伝動機構300に伝動することにより、後輪11への駆動力を用いて施肥装置100を作動させることができるので、施肥装置100への伝動経路を別に構成する必要がなく、部品点数の削減や構造の簡潔化が図られる。
ところで、図6に示すように、施肥量調節モータ400は、モータケース400aに周囲を覆われており、モータケース400aの上端面を施肥シャッタ81よりも機体下側に位置させて、右側肥料ホッパ60Rの左右方向の中央部付近に配置している。具体的には、機体右端から数えて2条目と3条目の繰出部61,61、および流下部60b,60bの左右間に生じている空間部に配置するものとする。また、施肥量調節モータ400には、ボールネジ420を回転可能に設け、このボールネジ420の表面に形成された螺旋形状の溝に螺合して高速で機体前後方向に移動するボールナット430を設けている。そして、ボールナット430に繰出回動ピン469を設ける。
施肥量調節モータ400を取付けたモータステーには、回転センサ400aが設けられている。
回転センサ400aは、施肥量調節モータ400の回転数及び回転角度を検出する。
回転センサ400aは、回転数及び回転角度の検出値をコントローラ210(図3)に送る。コントローラ210は、該回転数及び回転角度の検出値からボールネジ420の回転数及び回転角度を計算し、施肥量を計算する。
図6に示すように、左右側肥料ホッパ60L,60Rの後側下部には、排出通路から排出された肥料を機体側方の排出口79aに移動させる排出ダクト79が左右方向に配置される。排出ダクト79の一側端部はブロア67に接続されており、前述の作業切替レバーを施肥側に操作するとエアダクト68に搬送風が吹き込まれ、排出側に操作すると排出ダクト79に搬送風が吹き込まれる。
かかる構成により、作業切替レバーを排出側に操作して各条の切替シャッタを開くと、肥料が各排出通路を通じて排出ダクト79に移動し、排出ダクト79内に吹き込む搬送風により肥料が排出口79aに運ばれて排出される。なお、排出口79aには回収用の袋やバケツを臨ませておくが、吹き出される肥料の拡散を抑えるために、細かい網目の排出ホースなどを設けておくと、肥料の散らばりが防止され、肥料の回収量が増加する。
次に、乗用型田植機1の制御系について説明する。図3は、コントローラ210を中心としたブロック図である。コントローラ210は、CPU等を有する処理部、ROMやRAM等の記憶部、さらには入出力部が設けられ、これらは互いに接続されて互いに信号の受け渡しが可能である。記憶部には、乗用型田植機1を制御するコンピュータプログラムが格納される。例えば、コントローラ210は、肥沃度センサ700及び中央肥沃度センサ750により取得した圃場の肥料濃度に基づいて、施肥量調節モータ400を作動させて施肥量を自動調節することができる。
図示するように、コントローラ210には、モータ等のアクチュエータ類や、各部の情報を取得するセンサ類等が接続される。例えば、コントローラ210には、アクチュエータ類として、施肥量を調節するための施肥量調節モータ400、エンジン20の吸気量を調節するスロットル(図示省略)を作動させることにより、エンジン20の回転数を増減させるスロットルモータ201、線引きマーカ16を作動させるマーカ回動モータ16c、さらには苗植付部4を昇降させる昇降油圧シリンダ46などが接続される。
また、コントローラ210に接続されるセンサ類としては、肥沃度センサ700及び中央肥沃度センサ750、回転センサ400a、フロートセンサ58、リンクセンサ810、植付深さ調節位置センサ820、傾斜センサ830及びマーカ位置センサ840などが接続される。
肥沃度センサ700は、前述したように、左右線引マーカ16に設けられた一対の電極棒702により構成され、中央肥沃度センサ750は左右前輪10の左右前車軸部に設けた左右電極板750aにより構成され、各々圃場の肥料濃度を検出する。
回転センサ400fは、施肥量調節モータ400の回転数及び回転角度を検出する。
フロートセンサ58は、センターフロート53前部の回動量を検出する。
リンクセンサ810は、昇降リンク機構3の上下作動位置を検出する。
植付深さ調節位置センサ820は、センターフロート53及び左右のサイドフロート54の上下設定位置を検出する。
傾斜センサ830は、走行車体2の左右傾斜を検出する。
マーカ位置センサ840は、左右マーカ回動モータ16cにて作動する左右線引マーカ16の位置を検出する。
図7に示すように、田植作業時に苗植付部4を下降させてセンターフロート53が接地したことをフロートセンサ58が検出すると、リンクセンサ810が昇降リンク機構3の上下作動位置を検出して、コントローラ210が苗植付部4の耕盤からの高さ、即ち、耕盤深さを算出する。その時に、植付深さ調節位置センサ820のセンターフロート53及び左右のサイドフロート54の上下設定位置から耕盤深さを補正して算出する。
そして、コントローラ210は、算出された耕盤深さが所定値内及び所定値よりも深い場合、肥沃度センサ700及び中央肥沃度センサ750により取得した圃場の肥料濃度に基づいて施肥量調節モータ400を作動させて施肥量を自動調節する。
また、算出された耕盤深さが所定値よりも浅い場合は、肥沃度センサ700及び中央肥沃度センサ750により取得した圃場の肥料濃度に基づいた施肥量よりも所定量少ない施肥量になるように施肥量調節モータ400を作動させて施肥量を自動調節する。
コントローラ210は、傾斜センサ830が検出した走行車体2の左右傾斜に応じて、ローリング電動モータ48を作動させて苗植付部4を左右水平になるようにローリング制御する。
また、図7に示すように、傾斜センサ830が検出した走行車体2の左右傾斜に応じて、低く傾斜した側の左(または、右)線引マーカ16を傾斜に応じて左(または、右)マーカ回動モータ16cを作動させて上動させ水車マーカ16aが圃場に適切な深さで作用してラインを形成するようにする。なお、左(または、右)線引マーカ16の上下位置をマーカ位置センサ840にて検出して上下位置制御する。
また、傾斜センサ830が検出した走行車体2の左右傾斜に応じて、高く傾斜した側の左(または、右)線引マーカ16を傾斜に応じて左(または、右)マーカ回動モータ16cを作動させて下動させ水車マーカ16aが圃場に適切な深さで作用してラインを形成するようにする。なお、左(または、右)線引マーカ16の上下位置をマーカ位置センサ840にて検出して上下位置制御する。
従って、左線引マーカ16に装着されている肥沃度センサ700も走行車体2の左右傾斜に応じて必然的に圃場に対する突入深さが補正制御されるので、適切な圃場の肥料濃度(肥沃度)が検出できる。
また、乗用型田植機1は、それぞれコントローラ210に接続されるGPS制御装置120およびタブレット端末などの情報記憶端末130を備える。
GPS制御装置120は、GPSを用いることにより地球上における乗用型田植機1の位置情報、あるいは座標情報を取得することができ、GPS制御装置120で取得した位置情報は、コントローラ210に伝達する。GPS制御装置120は、このようにGPSを用いることにより乗用型田植機1の位置情報を取得するため、GPSで使用される人工衛星からの信号を受信する受信アンテナ121を有する(図1および図2を参照)。
情報記憶端末130は、情報を表示する表示部と、各種の入力操作を行う入力操作部と、情報を記憶する記憶部とを有する。このうち、表示部と入力操作部とは、別体で構成されていてもよく、タッチパネル式のディスプレイによって一体で構成されていてもよい。なお、情報記憶端末130は、例えば、走行車体2の運転席31の近くに着脱自在に取付可能に構成するとよい。
なお、情報記憶端末130の記憶部は、一つまたは複数の圃場の位置情報、及び圃場での以前の作業時における位置情報から導出した所定個所の地点情報を記憶するとともに、GPS制御装置120で取得した最新の位置情報をコントローラ210にて記憶することができる。
次に、図8に基づいて、肥沃度センサ700及び中央肥沃度センサ750により取得した圃場の肥料濃度により施肥量調節モータ400を作動させて施肥量を自動調節する手法を説明する。
圃場の一側から田植作業及び施肥作業を開始する際、1工程目は、機体を畦に沿って進行させ、左線引マーカ16を機体左側方に降ろした線引き作業状態にして2工程目の機体センターを示すガイド線を圃場に形成しながら田植作業及び施肥作業を行う。
この時、機体左右中央位置にある中央肥沃度センサ750により1工程目の土壌(泥土)の肥沃度を測定し、コントローラ210が取得した圃場の肥沃度に基づいて、施肥量調節モータ400を作動させて施肥量を自動調節する。
また、左線引マーカ16に装着された肥沃度センサ700は圃場に突入する作業状態(イ)になっており2工程目の圃場の土壌(泥土)中に突入して土壌(泥土)の肥沃度を測定し、コントローラ210が記憶する。
次に、1工程目を終了して畦際で機体を旋回させる。2工程目は、1工程目で形成した機体センターを示すガイド線にセンターマスコット17を合わせて機体を進行させ、右線引マーカ16を機体右側方に降ろした線引き作業状態にして3工程目の機体センターを示すガイド線を圃場に形成しながら田植作業及び施肥作業を行う。
この時、1工程目で左線引マーカ16に装着された肥沃度センサ700が2工程目の土壌(泥土)の肥沃度を測定しコントローラ210が記憶している肥沃度に基づいて、施肥量調節モータ400を作動させて施肥量を自動調節する。なお、2工程目では、肥沃度センサ700及び中央肥沃度センサ750による圃場の肥料濃度検出はしない。
次に、2工程目を終了して畦際で機体を旋回させる。3工程目は、2工程目で形成した機体センターを示すガイド線にセンターマスコット17を合わせて機体を進行させ、左線引マーカ16を機体右側方に降ろした線引き作業状態にして4工程目の機体センターを示すガイド線を圃場に形成しながら田植作業及び施肥作業を行う。
この時、1工程目と同様に、機体左右中央位置にある中央肥沃度センサ750により3工程目の土壌(泥土)の肥沃度を測定し、コントローラ210が取得した圃場の肥沃度に基づいて、施肥量調節モータ400を作動させて施肥量を自動調節する。
また、左線引マーカ16に装着された肥沃度センサ700は圃場に突入する作業状態(イ)になっており4工程目の圃場の土壌(泥土)中に突入して土壌(泥土)の肥沃度を測定し、コントローラ210が記憶する。
以下、同様にして圃場全体の田植作業及び施肥作業を行う。
なお、圃場を乗用型田植機1の植付条数の2倍の幅(実施形態では、16条分の幅)と該2倍の幅と同じ長さの正方形のマスに分割し、コントローラ210は、別途設けた可変施肥感度ダイヤルを敏感に設定した場合、左線引マーカ16に装着された肥沃度センサ700が1マス通過分の土壌(泥土)の肥沃度の平均値を該1マスの肥沃度と記憶し、該肥沃度に基づいて施肥量調節モータ400を作動させて施肥量を自動調節する。
また、コントローラ210は、別途設けた可変施肥感度ダイヤルを鈍感に設定した場合、左線引マーカ16に装着された肥沃度センサ700が3マス通過分の土壌(泥土)の肥沃度の平均値を該3マスの肥沃度と記憶し、該肥沃度に基づいて施肥量調節モータ400を作動させて施肥量を自動調節する。
<他の実施形態>
(1)農産物トレサビリティ支援システムについて説明する。
例えば、上記実施形態の乗用型田植機1のフロントマスト33の上部に設けたGPS受信アンテナ121の下方位置に全方向カメラを設けて、作業中の圃場を全周囲(360度)撮影する。なお、GPS受信アンテナ121の下方位置に全方向カメラを設けるので、障害物がなく良好に全周囲の撮影ができる。
また、他のトラクタやコンバイン等の全圃場作業機に同様に全方向カメラを設けて、作業中の圃場を全周囲(360度)撮影する。
また、全圃場作業機には、無線装置を設けてGPS受信アンテナ121の受信データに基づいて算出された時間情報及び位置情報と全方向カメラの映像を関連付けて地上に設けた地上基地のホストコンピューター(タブレット等の携帯端末でも良い)に送信する。
ホストコンピューターは、時間情報、圃場の地図データ、農作物記録データ等のデータベースとQRコード(登録商標)作成部、各圃場の各作物の品種等を入力する手動入力部、QRラベルプリント装置等を装備している。
ホストコンピューターは、圃場で作業をしている全圃場作業機からリアルタイムで時間情報及び位置情報と全方向カメラの映像を受け取って、全圃場作業機が各々作業している各圃場及び生産者を確定し、該各圃場の全方向カメラの映像から各圃場の各作物の品種及び生育状態を時系列でQRコードに表示及び保存し、該QRコードのQRラベルをQRラベルプリント装置にてプリントアウトする。
また、直販所等の販売所にQRコードを送信し、販売所で販売作物の販売値段、販売個数、賞味・消費期限やおすすめレシピ等をQRコードに追加作成して、QRラベルを印刷して各販売作物に添付しても良い。販売個数を管理項目に加えれば、品切れ時に生産者に自動報知することもできる。
また、ホストコンピューターは、全圃場作業機または全作業者のスマートフォンによる位置情報と時間情報から、各作業者が圃場に入った時間と出た時間の差から就業時間を算出して各作業者の就業時間を管理するようにしても良い。
全圃場作業機で管理する場合は、全方向カメラで作業者の顔認識をして各作業者を特定する。
そして、該各作業者の就業時間を集計して、各作業者の月毎の給料を算出しても良い。
また、全圃場作業機に各資材の使用量を検出するセンサを設けて、各資材の使用量を併せてホストコンピューターに送信し、各圃場での各資材の使用量を管理するようにしても良い。
また、圃場作業機に肥沃度センサを設けて各圃場の肥沃度分布をホストコンピューターに送信し、また、食味センサにて各作物の食味データをホストコンピューターに送信する。そして、ホストコンピューターは、各圃場毎の肥沃度分布や食味データを管理及び表示するようにしても良い。
図9は、ホストコンピューターのモニタに表示された圃場の地図データと各作業のフォルダー表示の例を示す。
モニタの地図データの圃場とフォルダーをタップすれば、圃場の該当するデータが表示され各入力項目を入力することができ、上記の各データと合わせてデータ表示される。
そして、過去の作業日時から現作業の記録が遅れている場合には、該当の遅れている作業を報知する。
また、資材の注文日時が遅れている場合には、遅れている資材の報知を行う。
また、各圃場の必要資材合計を算出し、一括注文することができる。なお、苗移植機の資材においては、株間や施肥量の調節に応じて必要資材量を補正して必要資材合計を算出する。
2 走行車体
4 作業部(苗植付部)
16 線引マーカ
16a マーカ(水車マーカ)
16b 支持体
16c マーカ回動モータ
100 施肥装置
400 施肥量調節装置(施肥量調節モータ)
702 電極体(電極棒)
700 肥沃度センサ

Claims (4)

  1. 走行車体(2)に作業部(4)と施肥量調節装置(400)にて施肥量が調節される施肥装置(100)を装着し、圃場に次工程の直進の目安となるガイド線を形成する線引マーカ(16)を作業状態と圃場から上方に退避した状態に切り換え自在に設けた農作業機において、線引マーカ(16)に所定間隔で装着された一対の電極体(702)にて構成される肥沃度センサ(700)が線引マーカ(16)の作業状態で圃場に突入して圃場の肥沃度を検出し、該肥沃度センサ(700)が検出した圃場の肥沃度に応じて次工程で施肥量調節装置(400)を作動させて施肥装置(100)の施肥量を自動調節することを特徴とする農作業機。
  2. 線引マーカ(16)を基部が機体に回動自在に支持され機体外側方に延びる作業状態と機体内方に起立した非作業状態に回動する支持体(16b)と該支持体(16b)の先端部に設けられた圃場に接触するマーカ(16a)にて構成し、肥沃度センサ(700)の一対の電極体(702)基部を支持体(16b)に回動自在に枢支したことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 機体の左右に設けた左右線引マーカ(16)の片方にのみ肥沃度センサ(700)を設けたことを特徴とする請求項2に記載の農作業機。
  4. 左右線引マーカ(16)を作業状態と機体内方に起立した非作業状態に各々切替え作動させる左右マーカ回動モータ(16c)を設け、肥沃度センサ(700)を設けた側のマーカ回動モータ(16c)の作動力を他方のマーカ回動モータ(16c)の作動力よりも大きくしたことを特徴とする請求項3記載の農作業機。
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