JP2023177918A - 熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法 - Google Patents

熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023177918A
JP2023177918A JP2022090889A JP2022090889A JP2023177918A JP 2023177918 A JP2023177918 A JP 2023177918A JP 2022090889 A JP2022090889 A JP 2022090889A JP 2022090889 A JP2022090889 A JP 2022090889A JP 2023177918 A JP2023177918 A JP 2023177918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leveling
correction amount
rolling mill
leveling correction
rolled material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022090889A
Other languages
English (en)
Inventor
英仁 山口
Hidehito Yamaguchi
知義 小笠原
Tomoyoshi Ogasawara
寛人 後藤
Hiroto Goto
健太郎 小宮
Kentaro Komiya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2022090889A priority Critical patent/JP2023177918A/ja
Publication of JP2023177918A publication Critical patent/JP2023177918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】蛇行が顕在化する前から蛇行要因を解消して圧延材の蛇行を未然に防止すると共に圧延材の通板を安定させることができる、熱間圧延におけるレベリング制御方法等を提供する。【解決手段】熱間圧延におけるレベリング制御方法は、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの間、圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTに基づいて制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1を算出する第1レベリング修正量算出ステップ(ステップS3)と、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの間、圧延材の蛇行量δi及び制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2を算出する第2レベリング修正量算出ステップ(ステップS7)とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法に関する。
一般に、熱間圧延設備では、加熱炉においてスラブ(圧延材)を所定温度に加熱し、加熱されたスラブ(圧延材)を粗圧延機で所定の板厚に粗圧延してシートバー(圧延材)とし、その後、複数基の圧延機を備える仕上圧延設備でシートバー(圧延材)を所定の板厚に仕上圧延する。仕上圧延されたシートバー(圧延材)は、所定の板厚の熱延鋼帯となり、仕上圧延設備の下流側に設置されたランナウトテーブル(冷却設備)で冷却される。その後、熱延鋼帯は、巻取機によりコイル状に巻き取られて製造される。
ここで、複数基の圧延機を備える仕上圧延設備で圧延材を圧延しているときに、圧延材の幅方向の位置が、圧延機の中央に対して作業側または駆動側に蛇行するという現象が発生することがある。駆動側は圧延ロールの駆動用モータが取り付けられている側で、作業側は駆動側の反対側である。圧延材の蛇行が発生すると、圧延材の幅端部がサイドガイドに接触し、座屈状態となって圧延材が圧延される絞り込み現象が発生する。絞り込み現象が発生することにより、圧延ロールに傷が生じ、圧延ロールのメンテナンス作業又は交換作業が必要となり生産性が低下する。従って、連続圧延中の圧延材の蛇行を制御し、可能な限りミルセンター(圧延機の中央)を通板する技術は、前述したトラブルを防止するために必要不可欠であり、生産性の向上及び生産コストの抑制の観点から重要である。特に、圧延材の蛇行が発生して絞り込みが発生するのは、圧延材の尾端部が制御対象の圧延機の前段の圧延機を通過した後に圧延機間の拘束がなくなったときであり、圧延材の尾端部が前段の圧延機を通過した後の圧延材の蛇行制御が特に重要となる。
このような圧延材の蛇行を制御するものとして、従来、例えば、特許文献1に示す被圧延材の蛇行制御方法、特許文献2に示す圧延鋼板の蛇行制御方法、及び特許文献3に示す熱間圧延方法が知られている。
特許文献1に示す被圧延材の蛇行制御方法は、被圧延材の尾端が、第1の地点を通過してから、制御対象の圧延機と、当該制御対象の圧延機よりも1つ前段に配置された圧延機との間の蛇行量検出センサが設けられている地点を通過するまで、蛇行量検出センサにより検出された被圧延材の蛇行量に基づいてフィードバック制御を行って、制御対象の圧延機におけるドライブサイドおよびワークサイドの圧下量を制御する制御するセンサ方式蛇行制御工程と、被圧延材の尾端が、第1の地点よりも下流側の地点であって、蛇行量検出センサが設けられている地点よりも上流側の地点である第2の地点を通過してから、制御対象の圧延機が配置されている地点を通過するまで、制御対象の圧延機のドライブサイドおよびワークサイドの差荷重に基づいてフィードバック制御を行って、制御対象の圧延機におけるドライブサイドおよびワークサイドの圧下量を制御する差荷重方式蛇行制御工程と、を有するものである。そして、センサ方式蛇行制御工程では、被圧延材の尾端が、第1の地点を通過してから第2の地点を通過するまでは、第1の制御ゲインよりも大きさが小さい第2の制御ゲインでフィードバック制御を行い、被圧延材の尾端が、第2の地点を通過してから蛇行量検出センサが設けられている地点を通過するまでは、第1の制御ゲインでフィードバック制御を行う。また、差荷重方式蛇行制御工程では、被圧延材の尾端が、第2の地点を通過してから蛇行量検出センサが設けられている地点を通過するまでは、第3の制御ゲインよりも大きさが小さい第4の制御ゲインでフィードバック制御を行い、被圧延材の尾端が、蛇行量検出センサが設けられている地点を通過してから制御対象の圧延機が配置されている地点を通過するまでは、第3の制御ゲインでフィードバック制御を行う。
また、特許文献2に示す圧延鋼板の蛇行制御方法は、圧延機入側に設けた蛇行計により蛇行量を検出し、蛇行量に制御ゲインを乗じた量にレベリング量を変更する、圧延鋼板の蛇行制御方法において、制御ゲインを圧延荷重に応じて決定するものである。
また、特許文献3に示す熱間圧延方法は、鋼帯に接触可能な複数の分割ロールを圧延機間に備え、分割ロールが鋼帯に接触したときに、当該分割ロールの左右両端に作用する検出トルクをトルク検出器により検出し、この検出した検出トルクに基づいて、圧延機の圧下レベリングを調整して、鋼帯の蛇行及び板形状を制御するものである。鋼帯の蛇行は、圧延ロールの作業側と駆動側の圧下率の違いが原因となって生じ、圧下率が大きい側は圧延機間の張力が小さくなる。このため、特許文献3に示す熱間圧延方法では、圧延機間の分割ロール(ルーパーロール)にて左右両端(作業側旦と駆動側端)の検出トルク差(張力差)を検出して、左右両端の検出トルク差(張力差)がなくなるようにレベリング量を制御することで、蛇行発生を防止している。
なお、レベリングとは、圧延機の作業側のロールギャップと駆動側のロールギャップとの開度差のことである。
特開2013-212523号公報 特開2004-306125号公報 国際公開第2012/086043号公報
しかしながら、これら従来の特許文献1に示す被圧延材の蛇行制御方法、特許文献2に示す圧延鋼板の蛇行制御方法、及び特許文献3に示す熱間圧延方法にあっては、以下の問題点があった。
即ち、特許文献1に示す被圧延材の蛇行制御方法の場合、被圧延材の尾端が、第1の地点を通過してから蛇行量検出センサが設けられている地点を通過するまで、蛇行計方式の蛇行制御(センサ方式蛇行制御工程)を行い、被圧延材の尾端が、第2の地点を通過してから、制御対象の圧延機が配置されている地点を通過するまで、差荷重方式の蛇行制御(差荷重方式蛇行制御工程)を行っている。この蛇行計方式の蛇行制御における蛇行量は、被圧延材の蛇行が顕在化してから蛇行量検出センサで検出されるものであり、また、差荷重方式の蛇行制御における差荷重は、その蛇行が顕在化してから検出される蛇行量の結果生じ検出されるものである。このため、蛇行量に基づき制御対象の圧延機でのレベリング制御を修正する蛇行計方式の蛇行制御と差荷重に基づき制御対象の圧延機でのレベリング制御を修正する差荷重方式の蛇行制御とで蛇行制御を行う特許文献1に示す被圧延材の蛇行制御方法では、被圧延材の蛇行を未然に防ぐことが困難である、という問題がある。
また、特許文献2に示す圧延鋼板の蛇行制御方法にあっても、蛇行計方式の蛇行制御を行っているので、特許文献1に示す被圧延材の蛇行制御方法と同様の問題がある。
一方、特許文献1に示す被圧延材の蛇行制御方法においては、蛇行量及び差荷重の制御ゲイン、特許文献2に示す圧延鋼板の蛇行制御方法においては、蛇行量の制御ゲインを大きく設定することにより、レベリング制御の応答性を早めることができる。しかし、これらの制御ゲインを大きく設定して制御対象の圧延機でのレベリング制御を行うと、過制御となってしまうことが多く、圧延材の通板が不安定となる。
また、熱間仕上圧延においては、前述したように、圧延材の蛇行が発生して絞り込みが発生するのは、圧延材の尾端部が制御対象の圧延機の前段の圧延機を通過した後に圧延機間の拘束がなくなったときである。このため、特許文献3に示す熱間圧延方法により圧延材の先端部が制御対象の圧延機を通過してから圧延材の尾端部が制御対象の圧延機の前段の圧延機を通過するまでの圧延材の定常部で修正したレベリング量のまま(つまり、差張力制御のまま)圧延材の尾端部を制御対象の圧延機で圧延すると、尾端部は定常部と荷重が異なるため、蛇行が発生する可能性がある。
従って、本発明はこれら従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、蛇行が顕在化する前から蛇行要因を解消して圧延材の蛇行を未然に防止すると共に圧延材の通板を安定させて圧延材の蛇行量を低減することができる、熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る熱間圧延におけるレベリング制御方法は、複数の圧延機を備えた仕上圧延設備で圧延される圧延材の蛇行を制御する熱間圧延におけるレベリング制御方法であって、前記圧延材の先端部が前記複数の圧延機のうち制御対象の圧延機を通過してから前記圧延材の尾端部が前記制御対象の圧延機に対して前段の圧延機を通過するまでの間、前記前段の圧延機と前記制御対象の圧延機との間に設置された張力検出器により検出された前記圧延材の定常部における張力の幅方向分布から算出された前記圧延材の定常部における張力の幅方向偏差に基づいて前記制御対象の圧延機での第1レベリング修正量を算出する第1レベリング修正量算出ステップと、前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過してから前記前段の圧延機と前記制御対象の圧延機との間に設置された蛇行量検出装置を通過するまでの間、前記蛇行量検出装置により検出された前記圧延材の蛇行量及び前記制御対象の圧延機に設けられた荷重検出器により検出された前記制御対象の圧延機の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重に基づいて前記制御対象の圧延機での第2レベリング修正量を算出する第2レベリング修正量算出ステップと、前記圧延材の尾端部が前記蛇行量検出装置を通過してから前記制御対象の圧延機を通過するまでの間、前記荷重検出器により検出された前記制御対象の圧延機の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重に基づいて前記制御対象の圧延機での第3レベリング修正量を算出する第3レベリング修正量算出ステップと、前記圧延材の先端部が前記制御対象の圧延機を通過してから前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過するまでの第1制御区間において、前記第1レベリング修正量のレベリング修正を、前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過してから前記蛇行量検出装置を通過するまでの第2制御区間において、前記第1レベリング修正量に前記第2レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、前記圧延材の尾端部が前記蛇行量検出装置を通過してから前記制御対象の圧延機を通過するまでの第3制御区間において、前記第1レベリング修正量及び前記第2レベリング修正量に前記第3レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、前記制御対象の圧延機のレベリングを制御するレベリング制御ステップとを含むことを要旨とする。
また、本発明の別の態様に係る熱間圧延におけるレベリング制御装置は、複数の圧延機を備えた仕上圧延設備で圧延される圧延材の蛇行を制御する熱間圧延におけるレベリング制御装置であって、前記圧延材の先端部が前記複数の圧延機のうち制御対象の圧延機を通過してから前記圧延材の尾端部が前記制御対象の圧延機に対して前段の圧延機を通過するまでの間、前記前段の圧延機と前記制御対象の圧延機との間に設置された張力検出器により検出された前記圧延材の定常部における張力の幅方向分布から算出された前記圧延材の定常部における張力の幅方向偏差に基づいて前記制御対象の圧延機での第1レベリング修正量を算出する第1レベリング修正量算出部と、前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過してから前記前段の圧延機と前記制御対象の圧延機との間に設置された蛇行量検出装置を通過するまでの間、前記蛇行量検出装置により検出された前記圧延材の蛇行量及び前記制御対象の圧延機に設けられた荷重検出器により検出された前記制御対象の圧延機の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重に基づいて前記制御対象の圧延機での第2レベリング修正量を算出する第2レベリング修正量算出部と、前記圧延材の尾端部が前記蛇行量検出装置を通過してから前記制御対象の圧延機を通過するまでの間、前記荷重検出器により検出された前記制御対象の圧延機の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重に基づいて前記制御対象の圧延機での第3レベリング修正量を算出する第3レベリング修正量算出部と、前記圧延材の先端部が前記制御対象の圧延機を通過してから前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過するまでの第1制御区間において、前記第1レベリング修正量のレベリング修正を、前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過してから前記蛇行量検出装置を通過するまでの第2制御区間において、前記第1レベリング修正量に前記第2レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、前記圧延材の尾端部が前記蛇行量検出装置を通過してから前記制御対象の圧延機を通過するまでの第3制御区間において、前記第1レベリング修正量及び前記第2レベリング修正量に前記第3レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、前記制御対象の圧延機のレベリングを制御するレベリング制御部とを備えることを要旨とする。
また、本発明の別の態様に係る熱間圧延設備は、前述のレベリング制御装置を備えていることを要旨とする。
また、本発明の別の態様に係る熱間圧延鋼帯の製造方法は、前述のレベリング制御方法を用いて圧延材の蛇行を制御して圧延材を仕上圧延する仕上圧延工程を含むことを要旨とする。
本発明に係る熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法によれば、圧延材の先端部が制御対象の圧延機を通過してから圧延材の尾端部が制御対象の圧延機の前段の圧延機を通過するまでの圧延材の定常部で差張力制御を行って蛇行が顕在化する前から蛇行要因を解消し、圧延材が制御対象の前段の圧延機を通過した後は蛇行計方式の蛇行制御と差荷重方式の蛇行制御とを実施して差張力制御で蛇行要因を解消しきれず発生してしまった蛇行を制御して通板を安定させることができる。
本発明の一実施形態に係るレベリング制御装置を備えた熱間圧延設備の概略構成図である。 図1に示すレベリング制御装置の処理の流れを説明するためのフローチャートの前半である。 図1に示すレベリング制御装置の処理の流れを説明するためのフローチャートの図2に続く後半である。 図1に示すレベリング制御装置の蛇行量予測モデル生成部による蛇行量予測モデルの生成の様子を示す図である。 ニューラルネットワークモデルである蛇行量予測モデルの処理フローを示す図である。 図1に示すレベリング制御装置による、レベリング修正を実施する制御対象の圧延機でのレベリング制御を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
図1には、本発明の一実施形態に係るレベリング制御装置を備えた熱間圧延設備の概略構成が示されている。
図1に示す熱間圧延設備1は、スラブ(圧延材)Sを所定の温度に加熱する加熱炉2と、加熱炉2で加熱されたスラブ(圧延材)Sを所定の板厚に粗圧延しシートバー(圧延材)Sとする粗圧延機3と、シートバー(圧延材)Sを所定の板厚に仕上圧延する仕上圧延設備4とを備えている。粗圧延機3は、M基(Mは2以上の自然数)の粗圧延スタンドR1~RMを備えている。
また、熱間圧延設備1は、仕上圧延された熱延鋼帯(圧延材)Sを冷却するランナウトテーブル5と、冷却された熱延鋼帯(圧延材)Sをコイル状に巻き取る巻取機6を備えている。
ここで、仕上圧延設備4は、N基(Nは4以上の自然数)の圧延機F1~FNを備えており、シートバー(圧延材)Sを所定の板厚にタンデム圧延によって仕上圧延する。各圧延機F1~FNには、操作側及び駆動側の圧下量を調整するレベリング装置7(圧延機FNに設置されたレベリング装置7のみを図示)が設置されている。圧延材Sは、図1における矢印で示す方向に走行する(搬送される)。なお、各圧延機F1~FNにおける駆動側は、圧延ロールの駆動用モータが取り付けられている側、作業側は駆動側の反対側である。
また、仕上圧延設備4には、圧延材Sの蛇行を制御するレベリング制御装置10が設けられている。レベリング制御装置10は、走行する圧延材Sの先端部が先頭からn番目(nは1~Nのうちの任意の数)の制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が制御対象の圧延機Fnの前段の圧延機Fn-1を通過するまでの圧延材Sの定常部での第1制御区間Aにおいて、制御対象の圧延機Fnで「差張力方式の蛇行制御」によって圧延材Sの蛇行を制御する。
また、レベリング制御装置10は、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから前段の圧延機Fn-1と制御対象の圧延機Fnとの間に設置された後に述べる蛇行量検出装置15を通過するまでの第2制御区間Bにおいて、制御対象の圧延機Fnで「蛇行計方式の蛇行制御」及び「差荷重方式の蛇行制御」を併用して圧延材Sの蛇行を制御する。
更に、レベリング制御装置10は、圧延材Sの尾端部が前述の蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの第3制御区間Cにおいて、制御対象の圧延機Fnで「差荷重方式の蛇行制御」によって圧延材Sの蛇行を制御するものである。
ここで、本実施形態における、「差張力方式の蛇行制御」は、制御対象の圧延機Fnでのレベリング量(圧延機Fnにおける操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差)Lvを、前段の圧延機Fn-1と制御対象の圧延機Fnとの間に設置された後述する張力検出器11により検出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向分布から算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差(圧延材Sの定常部における幅方向両端部(駆動側及び作業側の端部)の張力差)に比例したレベリング修正量で修正するものである。具体的には、図6に示すように、制御対象の圧延機Fnでのレベリング量Lvを、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの第1制御区間Aにおいて、予め設定されているレベリング量(ロックオン値)LvLに対して前段の圧延機Fn-1と制御対象の圧延機Fnとの間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向分布から算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTに比例する第1レベリング修正量ΔLv1=α(αは差張力方式の蛇行制御における制御ゲイン)×ΔT分だけ修正して当該張力の幅方向偏差を0にする。
また、本実施形態における、「蛇行計方式の蛇行制御」は、制御対象の圧延機Fnでのレベリング量Lvを、前段の圧延機Fn-1と制御対象の圧延機Fnとの間に設置された蛇行量検出装置15で検出した蛇行量に比例したレベリング修正量で修正するものである。具体的には、図6に示すように、制御対象の圧延機Fnでのレベリング量Lvを、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの第2制御区間Bにおいて、予め設定されているレベリング量(ロックオン値)LvLに対して第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量ΔLv2のうち蛇行量検出装置15で検出した蛇行量δiに比例するレベリング修正量γ(γは蛇行計方式の蛇行制御における制御ゲイン)×δiを加えた分だけ修正するものである。
また、本実施形態における、「差荷重方式の蛇行制御」は、制御対象の圧延機Fnでのレベリング量Lvを、制御対象の圧延機Fnに設置された後述する荷重検出器16により検出された作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重(作業側の圧延荷重と駆動側の圧延荷重との差)に比例したレベリング修正量で修正するものである。具体的には、図6に示すように、制御対象の圧延機Fnでのレベリング量Lvを、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの第2制御区間Bにおいて、予め設定されているレベリング量(ロックオン値)LvLに対して第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量ΔLv2のうち荷重検出器16により検出された作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに比例するレベリング修正量β(βは差荷重方式の蛇行制御における制御ゲイン)×ΔP/Mi(Miは制御対象圧延機の平行剛性)を加えた分だけ修正するものである。また、図6に示すように、制御対象の圧延機Fnでのレベリング量Lvを、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの第3制御区間Cにおいて、予め設定されているレベリング量(ロックオン値)LvLに対して第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に荷重検出器16により検出された作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに比例する第3レベリング修正量ΔLv3=β×ΔP/Miを加えた分だけ修正するものである。
圧延材Sの蛇行が操作側に生じていれば、操作側が閉まるように(「-」側に)レベリング量Lvを修正し、圧延材Sの蛇行が駆動側に生じていれば、駆動側が閉まるように(「+」側に)レベリング量Lvを修正する。
レベリング量Lvは、圧延機F1~FNの作業(OP)側のロールギャップと駆動(DR)側のロールギャップとの開度差のことであり、圧延機F1~FNの作業(OP)側の上下ワークロールのロールギャップをLv_0pとし、圧延機F1~FNの駆動(DR)側の上下ワークロールのロールギャップをLv_drとすると、Lv=Lv_0p-Lv_drで定義される。
以下、レベリング制御装置10について詳細に説明する。
レベリング制御装置10は、図1に示すように、張力検出器11と、張力偏差算出部12と、蛇行量検出装置15と、荷重検出器16と、差荷重算出部17と、第1レベリング修正量算出部18と、第2レベリング修正量算出部19と、第3レベリング修正量算出部20と、蛇行量予測モデル生成部21と、蛇行量予測部22と、判定部23と、レベリング修正量補正部24と、レベリング制御部25とを備えている。
張力検出器11は、先頭から1番目の圧延機F1~最後の圧延機FNまでの各圧延機間に設置され(図1においては、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1、前段の圧延機Fn-1と前々段の圧延機Fn-2との間に設置された張力検出器11のみ図示)、通過する圧延材Sの張力の幅方向分布を検出する。各張力検出器11は、ルーパーロールの幅方向両端にロードセルを備えたルーパーロードセルにより構成され、ルーパーロールの幅方向両端に設置されたロードセルにより圧延材Sの幅方向一端の荷重と圧延材Sの幅方向他端の荷重とを検出し、その検出された両荷重から圧延材Sの張力の幅方向分布を算出する。
そして、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間に設置された張力検出器11は、走行する圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの圧延材Sの定常部での張力の幅方向分布を検出する。
また、張力偏差算出部12は、各張力検出器11に接続されている。そして、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間に設置された張力検出器11に接続された張力偏差算出部12は、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの間、当該張力検出器11により検出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向分布に基づいて圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差(圧延材Sの定常部における幅方向両端部(駆動側及び作業側の端部)の張力差)ΔTを算出する。
蛇行量検出装置15は、先頭から1番目の圧延機F1~最後の圧延機FNまでの各圧延機間に設置され(図1においては、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間に設置された蛇行量検出装置15のみ図示)、撮像装置13と、蛇行量算出部14とを備えている。
そして、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間に設置された蛇行量検出装置15は、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの圧延材Sの蛇行量δiを検出する。撮像装置13は、ラインセンサカメラやエリアセンサカメラで構成され、走行する圧延材Sの表面を撮像する。また、蛇行量算出部14は、撮像装置13で得られた撮像画像に基づいて圧延材Sの幅方向両端部(駆動側及び作業側の端部)の位置を検出し、その検出された圧延材Sの幅方向両端部の位置から圧延材Sの幅方向中央の位置を算出し、各圧延機F1~FNの幅方向の中心から、算出された圧延材Sの幅方向中央の位置までの距離を圧延材Sの蛇行量δiとして算出する。
また、荷重検出器16は、先頭から1番目の圧延機F1~最後の圧延機FNまでの各圧延機に設置されている(図1においては、制御対象の圧延機Fnに設置された荷重検出器16のみ図示)。
そして、制御対象の圧延機Fnに設置された荷重検出器16は、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の圧延荷重と、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の圧延荷重を検出する。
また、差荷重算出部17は、各荷重検出器16に接続されている。そして、制御対象の圧延機Fnに設置された荷重検出器16に接続された差荷重算出部17は、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの間及び圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの間、当該荷重検出器16により検出された作業側と駆動側の圧延荷重に基づいて作業側の圧延荷重と駆動側の圧延荷重との差である差荷重ΔPを算出する。
また、第1レベリング修正量算出部18、第2レベリング修正量算出部19、第3レベリング修正量算出部20、蛇行量予測モデル生成部21、蛇行量予測部22、判定部23、レベリング修正量補正部24、及びレベリング制御部25のそれぞれは、演算処理機能を有するコンピュータシステムであり、ハードウェアに予め記憶された各種専用のコンピュータプログラムの命令により、第1レベリング修正量算出部18、第2レベリング修正量算出部19、第3レベリング修正量算出部20、蛇行量予測モデル生成部21、蛇行量予測部22、判定部23、レベリング修正量補正部24、及びレベリング制御部25の各機能(後に述べるステップS3、ステップS7、ステップS10~ステップS16)をソフトウェア上で実行するようになっている。
第1レベリング修正量算出部18は、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの間、「差張力方式の蛇行制御」に基づいて、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間に設置された張力検出器11に接続された張力偏差算出部12で算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTに基づいて制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1を算出する。
ここで、制御対象の圧延機Fnの第1レベリング修正量ΔLv1は、張力偏差算出部12で算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTとの関係で、次の(1)式により算出される。
ΔLv1=α×ΔT …(1)
αは差張力方式の蛇行制御における制御ゲインであり、制御対象の圧延機Fnの入側及び出側の板厚、板幅、圧延材Sの鋼種を考慮して予め決定される。
また、第2レベリング修正量算出部19は、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから制御対象の圧延機Fnと前段の圧延機Fn-1との間に設置された蛇行量検出装置15を通過するまでの間、「蛇行計方式の蛇行制御」及び「差荷重方式の蛇行制御」に基づいて、当該蛇行量検出装置15により検出された圧延材Sの蛇行量δi及び制御対象の圧延機Fnに設けられた荷重検出器16に接続された差荷重算出部17で算出された制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機での第2レベリング修正量ΔLv2を算出する。
ここで、制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2は、前述の圧延材Sの蛇行量δi及び制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の差荷重ΔPとの関係で、(2)式により算出される。
ΔLv2=β×ΔP/Mi+γ×δi …(2)
βは差荷重方式の蛇行制御における制御ゲイン、Miは制御対象の圧延機Fnの平行剛性、γは蛇行計方式の蛇行制御における制御ゲインである。β及びγは、制御対象の圧延機Fnの入側及び出側の板厚、板幅、圧延材Sの鋼種を考慮して予め決定される。
また、第3レベリング修正量算出部20は、圧延材Sの尾端部が制御対象の圧延機Fnと前段の圧延機Fn-1との間に設置された蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの間、「差荷重方式の蛇行制御」に基づいて、制御対象の圧延機Fnに設けられた荷重検出器16に接続された差荷重算出部17で算出された制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3を算出する。
ここで、制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3は、制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の差荷重ΔPとの関係で、(3)式により算出される。
ΔLv3=β×ΔP/Mi …(3)
βは差荷重方式の蛇行制御における制御ゲイン、Miは制御対象の圧延機Fnの平行剛性である。βは、前述したように、制御対象の圧延機Fnの入側及び出側の板厚、板幅、圧延材Sの鋼種を考慮して予め決定される。
また、蛇行量予測モデル生成部21は、図4に示すように、過去の圧延材Sの大きさに関する情報、過去の圧延材Sの温度に関する情報、過去の仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、過去の圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第1レベリング修正量、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第2レベリング修正量、及び過去の制御対象の圧延機での実績第3レベリング修正量を入力データとし、この入力データに対する仕上圧延設備4における後段圧延機FNでの過去の圧延材Sの尾端部の実績蛇行量を出力データとした複数の学習用データを、機械学習させて蛇行量予測モデル210を生成する。なお、この蛇行量予測モデル210の生成における複数の学習用データ、即ち過去の複数の学習用データとは、現在以前で複数の実績によるものを意味する。
ここで、「圧延材Sの大きさに関する情報」としては、製品の寸法(厚さ、幅、長さ)、加熱炉2から抽出されたスラブの寸法(厚さ、幅、長さ)、及び粗圧延後の圧延材Sの先端部及び尾端部のキャンバー量が例示される。また、「圧延材Sの温度に関する情報」としては、加熱炉抽出時のスラブの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)、及び粗圧延終了後のシートバーの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)が例示される。さらに、「仕上圧延設備4のワークロールに関する情報」としては、F1~FNのそれぞれにおけるワークロール替え後の圧延本数、F1~FNのそれぞれにおけるワークロールの種別、F1~FNのそれぞれにおけるワークロール交換後からの圧延トン数、及びF1~FNのそれぞれにおけるミル剛性差が例示される。また、「圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報」としては、少なくとも制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間及び前段の圧延機Fn-1と前々段の圧延機Fn-2との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの張力の幅方向分布が例示される。
また、圧延材Sの尾端部の蛇行量が予測される「後段圧延機」は、仕上圧延設備4がN(Nは4以上の自然数)基の圧延機F1~FNを有する場合において、圧延材Sの搬送方向において先頭から順番に数えてN/2番目よりも後の圧延機のうち少なくとも1つの圧延機を意味する。本実施形態では、先頭からN番目の最終の圧延機FNが圧延材Sの尾端部の蛇行量が予測される「後段圧延機」となっている。
ここで、圧延材Sの蛇行量は、各圧延機F1~FNの幅方向(圧延材Sの幅方向と同じ方向)の中心から圧延材Sの幅方向の中心までの距離をいう。そして、圧延材Sの尾端部の蛇行量は、各圧延機F1~FNの幅方向(圧延材Sの幅方向と同じ方向)の中心から圧延材Sの尾端部の幅方向の中心までの距離である。
なお、蛇行量予測モデル生成部21に読み込まれる複数の学習用データ(過去の圧延材Sの大きさに関する情報、過去の圧延材Sの温度に関する情報、過去の仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、過去の圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第1レベリング修正量、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第2レベリング修正量、過去の制御対象の圧延機での実績第3レベリング修正量、及び仕上圧延設備4における後段圧延機FNでの過去の圧延材Sの尾端部の実績蛇行量)は、上位計算機26から蛇行量予測モデル生成部21に入力される。
本実施形態では、機械学習の手法としてニューラルネットワークを採用するため、蛇行量予測モデル2100としてニューラルネットワークモデルを生成する。すなわち、蛇行量予測モデル生成部21は、学習用データにおける入力実績データ(過去の圧延材Sの大きさに関する情報、過去の圧延材Sの温度に関する情報、過去の仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、過去の圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第1レベリング修正量、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第2レベリング修正量、及び過去の制御対象の圧延機での実績第3レベリング修正量)と出力実績データ(仕上圧延設備4における後段圧延機FNでの過去の圧延材Sの尾端部の実績蛇行量)とを結び付ける蛇行量予測モデル210としてニューラルネットワークモデルを作成する。ニューラルネットワークモデルは、例えば、関数式で表現される。
また、蛇行量予測部22は、蛇行量予測モデル生成部21で生成された蛇行量予測モデル210に、現圧延パスにおける圧延材Sの大きさに関する情報、現圧延パスにおける圧延材Sの温度に関する情報、現圧延パスにおける仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、現圧延パスにおける圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、第1レベリング修正量算出部18で算出された制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量算出部19で算出された制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量算出部20で算出された制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3を入力して、後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の蛇行量を予測する処理を行う。
ここで、蛇行量予測モデル210に入力される現圧延パスにおける圧延材Sの大きさに関する情報のうち製品の寸法(厚さ、幅、長さ)及び加熱炉2から抽出されたスラブの寸法(厚さ、幅、長さ)の情報は、上位計算機26から蛇行量予測部22に入力される。
また、蛇行量予測モデル210に入力される現圧延パスにおける圧延材Sの大きさに関する情報のうち粗圧延後の圧延材Sの先端部及び尾端部のキャンバー量は、粗圧延機3と仕上圧延設備4との間に設置された形状検出器29により検出された圧延材Sの先端部及び尾端部のキャンバー量(横曲がり量)の情報が入力される。形状検出器29は、粗圧延機3と仕上圧延設備4との間に設置された撮像装置27と、画像処理装置28とを備えている。撮像装置27は、エリアセンサカメラで構成され、エリアセンサカメラによって走行する圧延材Sの表面を撮像する。そして、エリアセンサカメラで撮像された撮像画像の情報が画像処理装置28に送られ、画像処理装置28が当該撮像画像に基づく圧延材走行方向と直交方向の輝度分布から圧延材Sの幅方向両端部の位置を検出し、その検出された圧延材Sの幅方向両端部の位置に基づいて圧延材Sの先端部及び尾端部のキャンバー量を算出する。
また、蛇行量予測モデル210に入力される現圧延パスにおける圧延材Sの温度に関する情報のうち、加熱炉抽出時のスラブの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)は上位計算機26から蛇行量予測部22に入力され、粗圧延終了後のシートバーの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)については、粗圧延機3の出側に設置された温度計30から蛇行量予測部22に入力される。
また、現圧延パスにおける仕上圧延設備4のワークロールに関する情報は、上位計算機26から蛇行量予測部22に入力される。
また、現圧延パスにおける圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報は、少なくとも制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間及び前段の圧延機Fn-1と前々段の圧延機Fn-2との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの張力の幅方向分布が蛇行量予測部22に入力される。
図5には、ニューラルネットワークモデルである蛇行量予測モデル210の処理フローが示されている。
ニューラルネットワークモデルである蛇行量予測モデル210は、仕上圧延設備4における後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の蛇行量を予測する機械学習モデルであり、入力側から順に入力層211、中間層212、及び出力層213を含んでいる。
入力層211には、現圧延パスにおける圧延材Sの大きさに関する情報、現圧延パスにおける圧延材Sの温度に関する情報、現圧延パスにおける仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、現圧延パスにおける圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、第1レベリング修正量算出部18で算出された制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量算出部19で算出された制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量算出部20で算出された制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3の情報が格納される。
中間層212は、複数の隠れ層で構成され、各々の隠れ層には複数のニューロンが配置されている。中間層212内に構成される隠れ層の数は特に限定されないが、経験的に隠れ層が多すぎると予測精度が低下することから、5層以下であることが好ましい。
出力層213は、中間層212により伝達されたニューロンの情報が結合され、最終的な仕上圧延設備4における後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量として出力される。
また、判定部23は、蛇行量予測部22で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さいか否かを判定する。所定の閾値は、例えば、仕上圧延設備4の入側に設置された1対のサイドガイド(図示せず)の圧延材幅方向間隔と圧延材Sの幅との差間隔の平均値である30mm程度に設定される。
また、レベリング修正量補正部24は、判定部23での判定結果が、蛇行量予測部22で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値以上である場合に、蛇行量予測部22で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が前述の所定の閾値よりも小さくなるように、第1レベリング修正量算出部18で算出した制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量算出部19で算出した制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量算出部20で算出した第3レベリング修正量ΔLv3を補正する。
具体的に述べると、レベリング修正量補正部24は、前述の予測蛇行量が所定の閾値以上である場合に、前述の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さくなるような、第1レベリング修正量ΔLv1=α×ΔTにおける制御ゲインαを補正して第1レベリング補正修正量ΔLv1’を算出し、第2レベリング修正量ΔLv2=β×ΔP/Mi+γ×δiにおける制御ゲインβ及びγを補正して第2レベリング補正修正量ΔLv2’を算出し、第3レベリング修正量ΔLv3=β×ΔP/Miにおける制御ゲインβを補正して第3レベリング補正修正量ΔLv3’を算出する。
また、レベリング制御部25は、判定部23での判定結果が、蛇行量予測部22で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が前述の所定の閾値よりも小さい場合に、図6に示すように、制御対象の圧延機Fnにおいて、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの第1制御区間Aにおいて、第1レベリング修正量算出部18で算出した第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの第2制御区間Bにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量算出部19で算出した第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、圧延材の尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの第3制御区間Cにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量算出部20で算出した第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機Fnに設けられたレベリング装置7を制御してレベリング制御する。
つまり、判定部23での判定結果が、蛇行量予測部22で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が前述の所定の閾値よりも小さい場合、レベリング制御部25は、第1制御区間Aにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング修正量算出部18で算出した第1レベリング修正量ΔLv1を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。また、レベリング制御部25は、第2制御区間Bにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量算出部19で算出した第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。更に、レベリング制御部25は、第3制御区間Cにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量算出部20で算出した第3レベリング修正量をΔLv3加えたレベリング修正量を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。
ここで、予めセットアップ計算で設定されるレベリング量(ロックオン値)LvLは、事前に評価したウェッジのばらつきの中央値で最も蛇行効果が高くなるような値に設定したものである。
圧延材Sのトラッキング情報は、レベリング制御部25に送られており、レベリング制御部25は、圧延材Sの尾端部の位置を常に把握している。そして、レベリング制御部25は、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過するまでは予めセットアップ計算で設定されるレベリング量LvLで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行い、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材の尾端部が制御対象の圧延機Fnを通過するまでは前述の通りの制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行い、圧延材Sの尾端部が制御対象の圧延機Fnを通過したレベリング量LvLで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。
また、レベリング制御部25は、レベリング修正量補正部24において、第1レベリング修正量算出部18で算出した制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量算出部19で算出した制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量算出部20で算出した制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3を補正したときには、制御対象の圧延機Fnにおいて、前述の第1制御区間Aにおいて第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を実施せず、第2制御区間Bにおいて第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施せず、また、第3制御区間Cにおいて第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施しない。その代わりに、レベリング制御部25は、制御対象の圧延機Fnにおいて、前述の第1制御区間Aにおいてレベリング修正量補正部24で補正した第1レベリング補正修正量ΔLv1’のレベリング修正を、第2制御区間Bにおいて、第1レベリング補正修正量ΔLv1’にレベリング修正量補正部24で補正した第2レベリング補正修正量ΔLv2’を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、第3制御区間Cにおいて第1レベリング補正修正量ΔLv1’及び第2レベリング補正修正量ΔLv2’にレベリング修正量補正部24で補正した第3レベリング補正修正量ΔLv3’を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機Fnに設けられたレベリング装置7を制御してレベリング制御する。
つまり、レベリング修正量補正部24において、第1レベリング修正量算出部18で算出した制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量算出部19で算出した制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量算出部20で算出した制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3を補正した場合、レベリング制御部25は、第1制御区間Aにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング補正修正量ΔLv1’を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。また、レベリング制御部25は、第2制御区間Bにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング補正修正量ΔLv1’に第2レベリング補正修正量ΔLv2’を加えたレベリング修正量を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。更に、レベリング制御部25は、第3制御区間Cにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング補正修正量ΔLv1’及び第2レベリング補正修正量ΔLv2’に第3レベリング補正修正量ΔLv3’を加えたレベリング修正量を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。
なお、図6においては、第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量ΔLv2、第3レベリング修正量ΔLv3、第1レベリング補正修正量ΔLv1’、第2レベリング補正修正量ΔLv2’、及び第3レベリング補正修正量ΔLv3’のそれぞれについて、作業(OP)側にロールギャップを締める例が示されている。
次に、レベリング制御装置10による処理の流れを図2及び図3に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1において、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間に設置された張力検出器11が、走行する圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの圧延材Sの定常部での張力の幅方向分布を検出する(張力幅方向分布検出ステップ)。
次いで、ステップS2において、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間に設置された張力検出器11に接続された張力偏差算出部12が、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの間、ステップS1において、当該張力検出器11により検出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向分布に基づいて圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTを算出する(張力幅方向偏差算出ステップ)。
次いで、ステップS3において、第1レベリング修正量算出部18は、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの間、ステップS2において、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間に設置された張力検出器11に接続された張力偏差算出部12で算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTに基づいて制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1を算出する(第1レベリング修正量算出ステップ)。
ここで、制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1は、前述の(1)式により算出される。
次いで、ステップS4において、制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間に設置された蛇行量検出装置15は、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの圧延材Sの蛇行量δiを検出する(蛇行量検出ステップ)。
次いで、ステップS5において、制御対象の圧延機Fnに設置された荷重検出器16は、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の圧延荷重を検出する(圧延荷重検出ステップ)。
次いで、ステップS6において、制御対象の圧延機Fnに設置された荷重検出器16に接続された差荷重算出部17は、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの間、ステップS5において、荷重検出器16により検出された作業側と駆動側の圧延荷重に基づいて作業側の圧延荷重と駆動側の圧延荷重との差である差荷重ΔPを算出する(差荷重検出ステップ)。
次いで、ステップS7において、第2レベリング修正量算出部19は、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから制御対象の圧延機Fnと前段の圧延機Fn-1との間に設置された蛇行量検出装置15を通過するまでの間、ステップS4において当該蛇行量検出装置15により検出された圧延材Sの蛇行量δi及びステップS6において制御対象の圧延機Fnに設けられた荷重検出器16に接続された差荷重算出部17で算出された制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機での第2レベリング修正量ΔLv2を算出する(第2レベリング修正量算出ステップ)。
ここで、制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2は、前述の(2)式により算出される。
次いで、ステップS8において、制御対象の圧延機Fnに設置された荷重検出器16は、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の圧延荷重を検出する(圧延荷重検出ステップ)。
次いで、ステップS9において、制御対象の圧延機Fnに設置された荷重検出器16に接続された差荷重算出部17は、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの間、ステップS8において、荷重検出器16により検出された作業側と駆動側の圧延荷重に基づいて作業側の圧延荷重と駆動側の圧延荷重との差である差荷重ΔPを算出する(差荷重検出ステップ)。
次いで、ステップS10において、第3レベリング修正量算出部20は、圧延材Sの尾端部が制御対象の圧延機Fnと前段の圧延機Fn-1との間に設置された蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの間、ステップS9において、制御対象の圧延機Fnに設けられた荷重検出器16に接続された差荷重算出部17で算出された制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3を算出する(第3レベリング修正量算出ステップ)。
ここで、制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3は、前述の(3)式により算出される。
次いで、ステップS11において、蛇行量予測モデル生成部21は、過去の圧延材Sの大きさに関する情報、過去の圧延材Sの温度に関する情報、過去の仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、過去の圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第1レベリング修正量、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第2レベリング修正量、及び過去の制御対象の圧延機での実績第3レベリング修正量を入力データとし、この入力データに対する仕上圧延設備4における後段圧延機FNでの過去の圧延材Sの尾端部の実績蛇行量を出力データとした複数の学習用データを、機械学習させて蛇行量予測モデル210を生成する(蛇行量予測モデル生成ステップ)。なお、この蛇行量予測モデル210の生成における複数の学習用データ、即ち過去の複数の学習用データとは、前述したように、現在以前で複数の実績によるものを意味する。
ここで、「圧延材Sの大きさに関する情報」としては、前述したように、製品の寸法(厚さ、幅、長さ)、加熱炉2から抽出されたスラブの寸法(厚さ、幅、長さ)、及び粗圧延後の圧延材Sの先端部及び尾端部のキャンバー量が例示される。また、「圧延材Sの温度に関する情報」としては、加熱炉抽出時のスラブの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)、及び粗圧延終了後のシートバーの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)が例示される。さらに、「仕上圧延設備4のワークロールに関する情報」としては、F1~FNのそれぞれにおけるワークロール替え後の圧延本数、F1~FNのそれぞれにおけるワークロールの種別、F1~FNのそれぞれにおけるワークロール交換後からの圧延トン数、及びF1~FNのそれぞれにおけるミル剛性差が例示される。また、「圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報」としては、少なくとも制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間及び前段の圧延機Fn-1と前々段の圧延機Fn-2との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの張力の幅方向分布が例示される。
また、圧延材Sの尾端部の蛇行量が予測される「後段圧延機」は、前述したように、仕上圧延設備4がN(Nは4以上の自然数)基の圧延機F1~FNを有する場合において、圧延材Sの搬送方向において先頭から順番に数えてN/2番目よりも後の圧延機のうち少なくとも1つの圧延機を意味する。本実施形態では、先頭からN番目の最終の圧延機FNが圧延材Sの尾端部の蛇行量が予測される「後段圧延機」となっている。
なお、蛇行量予測モデル生成部21に読み込まれる複数の学習用データ(過去の圧延材Sの大きさに関する情報、過去の圧延材Sの温度に関する情報、過去の仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、過去の圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第1レベリング修正量、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第2レベリング修正量、過去の制御対象の圧延機での実績第3レベリング修正量、及び仕上圧延設備4における後段圧延機FNでの過去の圧延材Sの尾端部の実績蛇行量)は、前述したように、上位計算機26から蛇行量予測モデル生成部21に入力される。
次いで、ステップS12において、蛇行量予測部22は、ステップS11で生成された蛇行量予測モデル210に、現圧延パスにおける圧延材Sの大きさに関する情報、現圧延パスにおける圧延材Sの温度に関する情報、現圧延パスにおける仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、現圧延パスにおける圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、第1レベリング修正量算出部18で算出された制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量算出部19で算出された制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量算出部20で算出された制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3を入力して、後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の蛇行量を予測する処理を行う(蛇行量予測ステップ)。
ここで、蛇行量予測モデル210に入力される現圧延パスにおける圧延材Sの大きさに関する情報のうち製品の寸法(厚さ、幅、長さ)及び加熱炉2から抽出されたスラブの寸法(厚さ、幅、長さ)の情報は、前述したように、上位計算機26から蛇行量予測部22に入力される。
また、蛇行量予測モデル210に入力される現圧延パスにおける圧延材Sの大きさに関する情報のうち粗圧延後の圧延材Sの先端部及び尾端部のキャンバー量は、前述したように、粗圧延機3と仕上圧延設備4との間に設置された形状検出器29により検出された圧延材Sの先端部及び尾端部のキャンバー量(横曲がり量)の情報が入力される。
また、蛇行量予測モデル210に入力される現圧延パスにおける圧延材Sの温度に関する情報のうち、加熱炉抽出時のスラブの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)は、前述したように、上位計算機26から蛇行量予測部22に入力され、粗圧延終了後のシートバーの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)については、粗圧延機3の出側に設置された温度計30から蛇行量予測部22に入力される。
また、現圧延パスにおける仕上圧延設備4のワークロールに関する情報は、前述したように、上位計算機26から蛇行量予測部22に入力される。
また、現圧延パスにおける圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報は、前述したように、少なくとも制御対象の圧延機Fnとその前段の圧延機Fn-1との間及び前段の圧延機Fn-1と前々段の圧延機Fn-2との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの張力の幅方向分布が蛇行量予測部22に入力される。
次いで、ステップS13において、判定部23は、ステップS12で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さいか否かを判定する(判定ステップ)。所定の閾値は、前述したように、例えば、仕上圧延設備4の入側に設置された1対のサイドガイド(図示せず)の圧延材幅方向間隔と圧延材Sの幅との差間隔の平均値である30mm程度に設定される。
そして、ステップS13における判定結果がYESの場合、ステップS14に移行し、ステップS13における判定結果がNOの場合、ステップS15に移行する。
ステップS14では、レベリング制御部25は、判定部23での判定結果が、蛇行量予測部22で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が前述の所定の閾値よりも小さいとして、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの第1制御区間Aにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの第2制御区間Bにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの第3制御区間Cにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機Fnに設けられたレベリング装置7を制御してレベリング制御する(レベリング制御ステップ)。
つまり、レベリング制御部25は、ステップS14において、判定部23での判定結果が、蛇行量予測部22で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が前述の所定の閾値よりも小さいとして、第1制御区間Aにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLにステップS3で算出した第1レベリング修正量ΔLv1を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。また、レベリング制御部25は、第2制御区間Bにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング修正量ΔLv1にステップS7で算出した第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。更に、レベリング制御部25は、第3制御区間Cにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2にステップS10で算出した第3レベリング修正量をΔLv3加えたレベリング修正量を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。
一方、ステップS15においては、レベリング修正量補正部24は、判定部23での判定結果が、蛇行量予測部22で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値以上であるとして、ステップS12で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が前述の所定の閾値よりも小さくなるように、ステップS3で算出した制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1、ステップS7で算出した制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2及びステップS10で算出した制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3を補正する(レベリング修正量補正ステップ)。
具体的に述べると、レベリング修正量補正部24は、前述の予測蛇行量が所定の閾値以上である場合に、前述の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さくなるような、第1レベリング修正量ΔLv1=α×ΔTにおける制御ゲインαを補正して第1レベリング補正修正量ΔLv1’を算出し、第2レベリング修正量ΔLv2=β×ΔP/Mi+γ×δiにおける制御ゲインβ及びγを補正して第2レベリング補正修正量ΔLv2’を算出し、第3レベリング修正量ΔLv3=β×ΔP/Miにおける制御ゲインβを補正して第3レベリング補正修正量ΔLv3’を算出する。
そして、ステップS16において、レベリング制御部25は、ステップS15において、第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量を補正したので、第1制御区間Aにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を、第2制御区間Bにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、第3制御区間Cにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施しない。その代りに、ステップS16において、レベリング制御部25は、制御対象の圧延機Fnにおいて、前述の第1制御区間Aにおいてレベリング修正量補正部24で補正した第1レベリング補正修正量ΔLv1’のレベリング修正を、第2制御区間Bにおいて、第1レベリング補正修正量ΔLv1’にレベリング修正量補正部24で補正した第2レベリング補正修正量ΔLv2’を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、第3制御区間Cにおいて第1レベリング補正修正量ΔLv1’及び第2レベリング補正修正量ΔLv2’にレベリング修正量補正部24で補正した第3レベリング補正修正量ΔLv3’を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機Fnに設けられたレベリング装置7を制御してレベリング制御する(レベリング制御ステップ)。
つまり、ステップS16において、レベリング制御部25は、第1制御区間Aにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング補正修正量ΔLv1’を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。また、レベリング制御部25は、第2制御区間Bにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング補正修正量ΔLv1’に第2レベリング補正修正量ΔLv2’を加えたレベリング修正量を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。更に、レベリング制御部25は、第3制御区間Cにおいて予めセットアップ計算で設定されたレベリング量(ロックオン値)LvLに第1レベリング補正修正量ΔLv1’及び第2レベリング補正修正量ΔLv2’に第3レベリング補正修正量ΔLv3’を加えたレベリング修正量を合算した修正レベリングLvで制御対象の圧延機Fnのレベリング制御を行う。
これにより、レベリング制御装置10による処理は終了する。
このように、本実施形態に係るレベリング制御装置10及びレベリング制御方法によれば、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が制御対象の圧延機Fnに対して前段の圧延機Fn-1を通過するまでの間、前段の圧延機Fn-1と制御対象の圧延機Fnとの間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向分布から算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTに基づいて制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1を算出する第1レベリング修正量算出部18(第1レベリング修正ステップ:ステップS3)と、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの間、蛇行量検出装置15により検出された圧延材Sの蛇行量δi及び制御対象の圧延機Fnに設けられた荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2を算出する第2レベリング修正量算出部19(第2レベリング修正量算出ステップ:ステップS7)と、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの間、荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機Fnの作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて前記制御対象の圧延機での第3レベリング修正量ΔLv3を算出する第3レベリング修正量算出部20(第3レベリング修正量算出ステップ:ステップS10)と、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの第1制御区間Aにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの第2制御区間Bにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの第3制御区間Cにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機Fnのレベリングを制御するレベリング制御部25(レベリング制御ステップ:ステップS14)とを備えている。
これにより、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が制御対象の圧延機Fnの前段の圧延機Fn-1を通過するまでの圧延材Sの定常部で差張力方式の蛇行制御を行って蛇行が顕在化する前から蛇行要因を解消し、圧延材Sの蛇行を未然にも防止することができる。そして、圧延材Sの尾端部が制御対象の圧延機Fnの前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでは蛇行計方式の蛇行制御と差荷重方式の蛇行制御とを併用して差張力方式の制御で蛇行要因を解消しきれず発生してしまった蛇行を制御し、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過した後は差荷重方式の蛇行制御を実施して通板を安定させ、蛇行量を低減することができる。
また、本実施形態に係るレベリング制御装置10及びレベリング制御方法によれば、過去の圧延材Sの大きさに関する情報、過去の圧延材Sの温度に関する情報、過去の圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、過去の仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第1レベリング修正量、過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第2レベリング修正量、及び過去の制御対象の圧延機Fnでの実績第3レベリング修正量を入力データとし、この入力データに対する仕上圧延設備4における後段圧延機FNでの過去の圧延材Sの尾端部の実績蛇行量を出力データとした複数の学習用データを、機械学習させて蛇行量予測モデル210を生成する蛇行量予測モデル生成部21(蛇行量予測モデル生成ステップ:ステップS11)を備えている。
また、本実施形態に係るレベリング制御装置10及びレベリング制御方法によれば、蛇行量予測モデル210に、現圧延パスにおける圧延材Sの大きさに関する情報、現圧延パスにおける圧延材Sの温度に関する情報、現圧延パスにおける圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報、現圧延パスにおける仕上圧延設備4のワークロールに関する情報、第1レベリング修正量算出部18(第1レベリング修正量算出ステップ:ステップS3)で算出された制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量算出部19(第2レベリング修正量算出:ステップS7)で算出された制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量算出部20(第3レベリング修正量算出ステップ:ステップS10)で算出された制御対象の圧延機Fnでの第3レベリング修正量ΔLv3を入力して、後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の蛇行量を予測する蛇行量予測部22(蛇行量予測ステップ:ステップS12)を備えている。
これにより、制御対象の圧延機Fnにおいて、圧延材Sの先端部が制御対象の圧延機Fnを通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過するまでの第1制御区間Aにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機Fn-1を通過してから蛇行量検出装置15を通過するまでの第2制御区間Bにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機Fnを通過するまでの第3制御区間Cにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施したときの、後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の蛇行量を予測することができる。
また、本実施形態に係るレベリング制御装置10及びレベリング制御方法によれば、蛇行量予測部22(蛇行量予測ステップ:ステップS12)で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さいか否かを判定する判定部23(判定ステップ:ステップS13)を備えている。
そして、本実施形態に係るレベリング制御装置10及びレベリング制御方法によれば、判定部23(判定ステップ:ステップS13)での判定結果が、蛇行量予測部22(蛇行量予測ステップ:ステップS12)で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値以上である場合に、蛇行量予測部22(蛇行量予測ステップ:ステップS12)で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さくなるように、第1レベリング修正量算出部18(第1レベリング修正量算出ステップ:ステップS3)で算出した制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量算出部19(第2レベリング修正量算出ステップ:ステップS7)で算出した制御対象の圧延機Fnでの第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量算出部20(第3レベリング修正量算出ステップ:ステップS10)で算出した第3レベリング修正量ΔLv3を補正するレベリング修正量補正部24(レベリング修正量補正ステップ:ステップS15)を備えている。
これにより、予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値以上である場合に、当該後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さくなるように、算出した第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量ΔLv3を補正することができる。
また、本実施形態に係るレベリング制御装置10及びレベリング制御方法によれば、レベリング制御部25(レベリング制御ステップ:ステップS14)は、判定部23(判定ステップ:ステップS13)での判定結果が、蛇行量予測部22(蛇行量予測ステップ:ステップS12)で予測された後段圧延機FNでの圧延材Sの尾端部の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さい場合に、第1制御区間Aにおいて、第1レベリング修正量算出部18(第1レベリング修正量算出ステップ:ステップS3)で算出した第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を、第2制御区間Bにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量算出部19(第2レベリング修正量算出ステップ:ステップS7)で算出した第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、第3制御区間Cにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量算出部20(第3レベリング修正量算出ステップ:ステップS10)で算出した第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機Fnのレベリングを制御する。
一方、レベリング制御部25(レベリング制御ステップ:ステップS16)は、レベリング修正量補正部24(レベリング修正量補正ステップ:ステップS15)において、第1レベリング修正量ΔLv1、第2レベリング修正量ΔLv2、及び第3レベリング修正量ΔLv3を補正したときには、第1制御区間Aにおける第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正、第2制御区間Bにおける第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正、及び第3制御区間Cにおける第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正に代えて、第1制御区間Aにおいて、レベリング修正量補正部24(レベリング修正量補正ステップ:ステップS15)で補正した第1レベリング補正修正量ΔLv1’のレベリング修正を、第2制御区間Bにおいて、第1レベリング補正修正量ΔLv1’にレベリング修正量補正部24(レベリング修正量補正ステップ:ステップS15)で補正した第2レベリング補正修正量ΔLv2’を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、第3制御区間Cにおいて、第1レベリング補正修正量ΔLv1’及び第2レベリング補正修正量ΔLv2’にレベリング修正量補正部24(レベリング修正量補正ステップ:ステップS15)で補正した第3レベリング補正修正量ΔLv3’を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機Fnのレベリングを制御する。
これにより、制御対象の圧延機Fnに対しての第1制御区間A、第2制御区間B及び第3制御区間Cにおけるレベリング修正量が適正となり、後段圧延機FNにおける圧延材Sの尾端部の蛇行量を所定の閾値以内に確実に抑制することができる。
また、本実施形態に係る熱間圧延鋼帯の製造方法は、前述のレベリング制御方法を用いて圧延材Sの蛇行を制御して圧延材Sを仕上圧延する仕上圧延工程と、仕上圧延されて熱間圧延鋼帯となった圧延材Sをランアウトテーブル(冷却設備)によって冷却する冷却工程と、冷却された熱間圧延鋼帯を巻取機によりコイル状に巻き取る巻取工程とを含む。これにより、仕上圧延される圧延材Sの蛇行量を低減させることができ、熱間圧延鋼帯の熱間圧延における生産性及び歩留まりを向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、本実施形態に係るレベリング制御装置10及びレベリング制御方法において、蛇行量予測モデル生成部21(蛇行量予測モデル生成ステップ:ステップS11)、蛇行量予測部22(蛇行量予測ステップ:ステップS12)、判定部23(判定ステップ:ステップS13)、及びレベリング修正量補正部24(レベリング修正量補正ステップ:ステップS15)を省略し、蛇行量の予測、判定及レベリング修正量の補正を行うことなく、レベリング制御部25(レベリング制御ステップ:ステップS14)では、第1制御区間Aにおいて、第1レベリング修正量算出部18(第1レベリング修正量算出ステップ:ステップS3)で算出した第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を、第2制御区間Bにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1に第2レベリング修正量算出部19(第2レベリング修正量算出ステップ:ステップS7)で算出した第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、第3制御区間Cにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に第3レベリング修正量算出部20(第3レベリング修正量算出ステップ:ステップS10)で算出した第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機Fnのレベリングを制御するようにしてもよい。
また、制御対象の圧延機Fnは、先頭からn番目の圧延機Fnに限らず、複数(N基)の圧延機のうちのいずれか一つあるいは複数の圧延機であってもよい。
また、圧延材Sの尾端部の蛇行量が予測される「後段圧延機」は、仕上圧延設備4がN(Nは4以上の自然数)基の圧延機F1~FNを有する場合において、圧延材Sの搬送方向において先頭から順番に数えてN/2番目よりも後の圧延機のうち少なくとも1つの圧延機を意味し、先頭からN番目の最終の圧延機FNが圧延材Sの尾端部の蛇行量が予測される「後段圧延機」となる場合に限られない。
また、本実施形態に係るレベリング制御装置10及びレベリング制御方法において、機械学習の手法はニューラルネットワークであり、蛇行量予測モデル210は、ニューラルネットワークにより構築された予測モデルとしてあるが、機械学習法であればよく、例えば決定木などであってもよい。
図1において、7基(N=7)の圧延機F1~F7を備えた仕上圧延設備4において、本発明に係るレベリング制御方法の効果を検証すべく、比較例1、比較例2、本発明例1、及び本発明例2のそれぞれの場合における後段圧延機F7での蛇行量を測定した。比較例1、比較例2、本発明例1、及び本発明例2のそれぞれの場合いおいて、制御対象の圧延機Fnは、後段圧延機F7と同じF7としてある。
比較例1では、圧延材Sの先頭部が制御対象の圧延機F7を通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機F6を通過するまでの間、前段の圧延機F6と制御対象の圧延機F7との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向分布から算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTに基づいて制御対象の圧延機F7での第1レベリング修正量ΔLv1を算出せず、第1制御区間Aにおいて、レベリング修正を実施せずに、予め定められたレベリング量で制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。そして、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機F6を通過してから前段の圧延機F6と制御対象の圧延機F7との間に設置された蛇行量検出装置15を通過するまでの間、蛇行量検出装置15により検出された圧延材Sの蛇行量δi及び制御対象の圧延機F7に設けられた荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機F7の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機F7での第2レベリング修正量ΔLv2を算出し、第2制御区間Bにおいて、算出された第2レベリング修正量ΔLv2のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。更に、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機F7を通過するまでの間、荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機F7の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機F7での第3レベリング修正量ΔLv3を算出し、第3制御区間Cにおいて、ホールドした第2レベリング修正量ΔLv2に算出された第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。
また、比較例2では、圧延材Sの先頭部が制御対象の圧延機F7を通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機F6を通過するまでの間、前段の圧延機F6と制御対象の圧延機F7との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向分布から算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTに基づいて制御対象の圧延機F7での第1レベリング修正量ΔLv1を算出し、第1制御区間Aにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。そして、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機F6を通過してから前段の圧延機F6と制御対象の圧延機F7との間に設置された蛇行量検出装置15を通過するまでの間、蛇行量検出装置15により検出された圧延材Sの蛇行量δi及び制御対象の圧延機F7に設けられた荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機F7の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機F7での第2レベリング修正量ΔLv2を算出せず、第2制御区間Bにおいて、ホールドした第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。更に、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機F7を通過するまでの間、荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機F7の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機F7での第3レベリング修正量ΔLv3を算出せずに、第3制御区間Cにおいて、ホールドした第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。
また、本発明例1では、圧延材Sの先頭部が制御対象の圧延機F7を通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機F6を通過するまでの間、前段の圧延機F6と制御対象の圧延機F7との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向分布から算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTに基づいて制御対象の圧延機Fnでの第1レベリング修正量ΔLv1を算出し、第1制御区間Aにおいて、第1レベリング修正量ΔLv1のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。そして、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機F6を通過してから前段の圧延機F6と制御対象の圧延機F7との間に設置された蛇行量検出装置15を通過するまでの間、蛇行量検出装置15により検出された圧延材Sの蛇行量δi及び制御対象の圧延機F7に設けられた荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機F7の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機F7での第2レベリング修正量ΔLv2を算出し、第2制御区間Bにおいて、ホールドした第1レベリング修正量ΔLv1に算出された第2レベリング修正量ΔLv2を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。更に、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機F7を通過するまでの間、荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機F7の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機F7での第3レベリング修正量ΔLv3を算出し、第3制御区間Cにおいて、ホールドした第1レベリング修正量ΔLv1及び第2レベリング修正量ΔLv2に算出された第3レベリング修正量ΔLv3を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、制御対象の圧延機F7のレベリングを制御した。
また、本発明例2では、圧延材Sの先頭部が制御対象の圧延機F7を通過してから圧延材Sの尾端部が前段の圧延機F6を通過するまでの間、前段の圧延機F6と制御対象の圧延機F7との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向分布から算出された圧延材Sの定常部における張力の幅方向偏差ΔTに基づいて制御対象の圧延機F7での第1レベリング修正量ΔLv1を算出した。また、圧延材Sの尾端部が前段の圧延機F6を通過してから前段の圧延機F6と制御対象の圧延機F7との間に設置された蛇行量検出装置15を通過するまでの間、蛇行量検出装置15により検出された圧延材Sの蛇行量δi及び制御対象の圧延機F7に設けられた荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機F7の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機F7での第2レベリング修正量ΔLv2を算出した。更に、圧延材Sの尾端部が蛇行量検出装置15を通過してから制御対象の圧延機F7を通過するまでの間、荷重検出器16により検出された制御対象の圧延機F7の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重ΔPに基づいて制御対象の圧延機F7での第3レベリング修正量ΔLv3を算出した。そして、更に、本発明例2では、蛇行量予測モデル生成ステップ(ステップS11)、蛇行量予測ステップ(ステップS12)、判定ステップ(ステップS13)、レベリング制御ステップ(ステップS14)、レベリング修正量補正ステップ(ステップS15)、レベリング制御ステップ(ステップS16)を実行した。
なお、本発明例2において、蛇行量予測モデル生成ステップ(ステップS11)では、蛇行量予測モデル210を、公知のディープラーニングフレームワークのチェイナー(chainer)を用いて機械学習を行い生成した。学習用データには3万回の操業実績データを用いた。機械学習時にはバッチ化正規化手法(ただし、バッチサイズは256とした)を用い、学習率の設定にはAdam手法を用いた。学習用データの入力実績データは、過去の圧延材Sの大きさに関する情報「製品の寸法(厚さ、幅、長さ)、加熱炉2から抽出されたスラブの寸法(厚さ、幅、長さ)、及び粗圧延後の圧延材Sの先端部及び尾端部のキャンバー量」、過去の圧延材Sの温度に関する情報「加熱炉抽出時のスラブの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)、及び粗圧延終了後のシートバーの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)」、過去の仕上圧延設備4のワークロールに関する情報「F1~F7のそれぞれにおけるワークロール替え後の圧延本数、F1~F7のそれぞれにおけるワークロールの種別、F1~F7のそれぞれにおけるワークロール交換後からの圧延トン数、及びF1~F7のそれぞれにおけるミル剛性差」、過去の圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報「制御対象の圧延機F7とその前段の圧延機F6との間及び前段の圧延機F6と前々段の圧延機F5との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの張力の幅方向分布」、過去の制御対象の圧延機F7での実績第1レベリング修正量、過去の制御対象の圧延機F7での実績第2レベリング修正量、及び過去の制御対象の圧延機F7での実績第3レベリング修正量とした。また、学習用データの出力実績データは、仕上圧延設備4における後段圧延機F7での過去の圧延材Sの尾端部の実績蛇行量とした。
また、本発明例2において、蛇行量予測ステップ(ステップS12)では、蛇行量予測モデル生成ステップ(ステップS11)で生成した蛇行量予測モデル210に、現圧延パスにおける圧延材Sの大きさに関する情報「製品の寸法(厚さ、幅、長さ)、加熱炉2から抽出されたスラブの寸法(厚さ、幅、長さ)、及び粗圧延後の圧延材Sの先端部及び尾端部のキャンバー量」、現圧延パスにおける圧延材の温度に関する情報「加熱炉抽出時のスラブの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)、及び粗圧延終了後のシートバーの温度(板幅方向の平均値、板幅方向中央部の温度、板幅方向端部の温度)」、現圧延パスにおける仕上圧延設備4のワークロールに関する情報「F1~F7のそれぞれにおけるワークロール替え後の圧延本数、F1~F7のそれぞれにおけるワークロールの種別、F1~F7のそれぞれにおけるワークロール交換後からの圧延トン数、及びF1~F7のそれぞれにおけるミル剛性差」、現圧延パスにおける圧延材Sの仕上圧延張力に関する情報「制御対象の圧延機F7とその前段の圧延機F6との間及び前段の圧延機F6と前々段の圧延機F5との間に設置された張力検出器11により検出された圧延材Sの張力の幅方向分布」、算出された制御対象の圧延機F7での第1レベリング修正量ΔLv1、算出された制御対象の圧延機F7での第2レベリング修正量ΔLv2、及び算出された制御対象の圧延機F7での第3レベリング修正量ΔLv3を入力して、後段圧延機F7での圧延材Sの尾端部の蛇行量を予測した。
また、本発明例2において、判定ステップ(ステップS13)で適用される所定の閾値は、仕上圧延設備4の入側に設置された1対のサイドガイド(図示せず)の圧延材幅方向間隔と圧延材Sの幅との差間隔の平均値である30mmに設定した。
仕上板厚4mm以下、板幅1600mm以下の圧延材Sそれぞれ100本において、比較例1、比較例2、本発明例1、及び本発明例2のレベリング制御を行った場合の後段圧延機F7での圧延材Sの尾端部の蛇行量の測定結果を表1に示す。
Figure 2023177918000002
表1において、後段圧延機F7での圧延材Sの尾端部の蛇行量の平均値μ(mm)及び標準偏差3σの算出に際しては、絶対値を用いた。作業側にxmm蛇行するのと、駆動側にxmm蛇行するのとは、絞りトラブルリスクとしては同等なためである。
表1に示すように、本発明例1及び本発明例2の場合には、後段圧延機F7での圧延材Sの尾端部の蛇行量の平均値μ及び標準偏差3σとも比較例1及び比較例2の場合に比べて改善しており、後段圧延機F7での圧延材Sの蛇行量低減効果が確認された。
また、本発明例2の場合には、本発明例1の場合に比べて、後段圧延機F7での圧延材Sの尾端部の蛇行量の平均値μ及び標準偏差3σとも改善しており、蛇行量予測モデル生成ステップ(ステップS11)、蛇行量予測ステップ(ステップS12)、判定ステップ(ステップS13)、及びレベリング修正量補正ステップ(ステップS15)を実行することで、圧延材Sの蛇行量がより低減することが確認された。
また、本発明に係る熱間圧延鋼帯の製造方法によれば、仕上圧延される圧延材Sの蛇行量を低減させることができ、熱間圧延鋼帯の熱間圧延における生産性及び歩留まりを向上させることができる。
1 熱間圧延設備
2 加熱炉
3 粗圧延機
4 仕上圧延設備
5 ランナウトテーブル
6 巻取機
7 レベリング装置
10 レベリング制御装置
11 張力検出器
12 張力偏差算出部
13 撮像装置
14 蛇行量算出部
15 蛇行量検出装置
16 荷重検出器
17 差荷重算出部
18 第1レベリング修正量算出部
19 第2レベリング修正量算出部
20 第3レベリング修正量算出部
21 蛇行量予測モデル生成部
22 蛇行量予測部
23 判定部
24 レベリング修正量補正部
25 レベリング制御部
26 上位計算機
27 撮像装置
28 画像処理装置
29 形状検出器
30 温度計
210 蛇行量予測モデル
A 第1制御区間
B 第2制御区間
C 第3制御区間
R1~RM 粗圧延スタンド
F1~FN 圧延機
Fn 制御対象の圧延機
S 圧延材

Claims (14)

  1. 複数の圧延機を備えた仕上圧延設備で圧延される圧延材の蛇行を制御する熱間圧延におけるレベリング制御方法であって、
    前記圧延材の先端部が前記複数の圧延機のうち制御対象の圧延機を通過してから前記圧延材の尾端部が前記制御対象の圧延機に対して前段の圧延機を通過するまでの間、前記前段の圧延機と前記制御対象の圧延機との間に設置された張力検出器により検出された前記圧延材の定常部における張力の幅方向分布から算出された前記圧延材の定常部における張力の幅方向偏差に基づいて前記制御対象の圧延機での第1レベリング修正量を算出する第1レベリング修正量算出ステップと、
    前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過してから前記前段の圧延機と前記制御対象の圧延機との間に設置された蛇行量検出装置を通過するまでの間、前記蛇行量検出装置により検出された前記圧延材の蛇行量及び前記制御対象の圧延機に設けられた荷重検出器により検出された前記制御対象の圧延機の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重に基づいて前記制御対象の圧延機での第2レベリング修正量を算出する第2レベリング修正量算出ステップと、
    前記圧延材の尾端部が前記蛇行量検出装置を通過してから前記制御対象の圧延機を通過するまでの間、前記荷重検出器により検出された前記制御対象の圧延機の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重に基づいて前記制御対象の圧延機での第3レベリング修正量を算出する第3レベリング修正量算出ステップと、
    前記圧延材の先端部が前記制御対象の圧延機を通過してから前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過するまでの第1制御区間において、前記第1レベリング修正量のレベリング修正を、前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過してから前記蛇行量検出装置を通過するまでの第2制御区間において、前記第1レベリング修正量に前記第2レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、前記圧延材の尾端部が前記蛇行量検出装置を通過してから前記制御対象の圧延機を通過するまでの第3制御区間において、前記第1レベリング修正量及び前記第2レベリング修正量に前記第3レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、前記制御対象の圧延機のレベリングを制御するレベリング制御ステップとを含むことを特徴とする熱間圧延におけるレベリング制御方法。
  2. 過去の前記圧延材の大きさに関する情報、過去の前記圧延材の温度に関する情報、過去の前記圧延材の仕上圧延張力に関する情報、過去の前記仕上圧延設備のワークロールに関する情報、過去の前記制御対象の圧延機での実績第1レベリング修正量、過去の前記制御対象の圧延機での実績第2レベリング修正量、及び過去の前記制御対象の圧延機での実績第3レベリング修正量を入力データとし、この入力データに対する前記仕上圧延設備における後段圧延機での過去の前記圧延材の尾端部の実績蛇行量を出力データとした複数の学習用データを、機械学習させて蛇行量予測モデルを生成する蛇行量予測モデル生成ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の熱間圧延におけるレベリング制御方法。
  3. 前記蛇行量予測モデルに、現圧延パスにおける前記圧延材の大きさに関する情報、現圧延パスにおける前記圧延材の温度に関する情報、現圧延パスにおける前記圧延材の仕上圧延張力に関する情報、現圧延パスにおける前記仕上圧延設備のワークロールに関する情報、前記第1レベリング修正量算出ステップで算出された前記制御対象の圧延機での第1レベリング修正量、前記第2レベリング修正量算出ステップで算出された前記制御対象の圧延機での第2レベリング修正量、及び前記第3レベリング修正量算出ステップで算出された前記制御対象の圧延機での第3レベリング修正量を入力して、前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の蛇行量を予測する蛇行量予測ステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の熱間圧延におけるレベリング制御方法。
  4. 前記蛇行量予測ステップで予測された前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さいか否かを判定する判定ステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の熱間圧延におけるレベリング制御方法。
  5. 前記判定ステップでの判定結果が、前記蛇行量予測ステップで予測された前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の予測蛇行量が前記所定の閾値以上である場合に、前記蛇行量予測ステップで予測された前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の予測蛇行量が前記所定の閾値よりも小さくなるように、前記第1レベリング修正量算出ステップで算出した前記制御対象の圧延機での第1レベリング修正量、前記第2レベリング修正量算出ステップで算出した前記制御対象の圧延機での第2レベリング修正量、及び前記第3レベリング修正量算出ステップで算出した第3レベリング修正量を補正するレベリング修正量補正ステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の熱間圧延におけるレベリング制御方法。
  6. 前記レベリング制御ステップでは、前記判定ステップでの判定結果が、前記蛇行量予測ステップで予測された前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の予測蛇行量が前記所定の閾値よりも小さい場合に、前記第1制御区間において、前記第1レベリング修正量算出ステップで算出した前記第1レベリング修正量のレベリング修正を、前記第2制御区間において、前記第1レベリング修正量に前記第2レベリング修正量算出ステップで算出した第2レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、前記第3制御区間において、前記第1レベリング修正量及び前記第2レベリング修正量に前記第3レベリング修正量算出ステップで算出した第3レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を前記実施するように、前記制御対象の圧延機のレベリングを制御し、前記レベリング修正量補正ステップにおいて、前記第1レベリング修正量、前記第2レベリング修正量、及び前記第3レベリング修正量を補正したときには、前記第1制御区間における前記第1レベリング修正量のレベリング修正、前記第2制御区間における前記第1レベリング修正量に前記第2レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正、及び前記第3制御区間における前記第1レベリング修正量及び前記第2レベリング修正量に前記第3レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正に代えて、前記第1制御区間において、前記レベリング修正量補正ステップで補正した第1レベリング補正修正量のレベリング修正を、前記第2制御区間において、前記第1レベリング補正修正量に前記レベリング修正量補正ステップで補正した第2レベリング補正修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、前記第3制御区間において、前記第1レベリング補正修正量及び前記第2レベリング補正修正量に前記レベリング修正量補正ステップで補正した第3レベリング補正修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、前記制御対象の圧延機のレベリングを制御することを特徴とする請求項5に記載の熱間圧延におけるレベリング制御方法。
  7. 複数の圧延機を備えた仕上圧延設備で圧延される圧延材の蛇行を制御する熱間圧延におけるレベリング制御装置であって、
    前記圧延材の先端部が前記複数の圧延機のうち制御対象の圧延機を通過してから前記圧延材の尾端部が前記制御対象の圧延機に対して前段の圧延機を通過するまでの間、前記前段の圧延機と前記制御対象の圧延機との間に設置された張力検出器により検出された前記圧延材の定常部における張力の幅方向分布から算出された前記圧延材の定常部における張力の幅方向偏差に基づいて前記制御対象の圧延機での第1レベリング修正量を算出する第1レベリング修正量算出部と、
    前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過してから前記前段の圧延機と前記制御対象の圧延機との間に設置された蛇行量検出装置を通過するまでの間、前記蛇行量検出装置により検出された前記圧延材の蛇行量及び前記制御対象の圧延機に設けられた荷重検出器により検出された前記制御対象の圧延機の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重に基づいて前記制御対象の圧延機での第2レベリング修正量を算出する第2レベリング修正量算出部と、
    前記圧延材の尾端部が前記蛇行量検出装置を通過してから前記制御対象の圧延機を通過するまでの間、前記荷重検出器により検出された前記制御対象の圧延機の作業側と駆動側の圧延荷重から算出された差荷重に基づいて前記制御対象の圧延機での第3レベリング修正量を算出する第3レベリング修正量算出部と、
    前記圧延材の先端部が前記制御対象の圧延機を通過してから前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過するまでの第1制御区間において、前記第1レベリング修正量のレベリング修正を、前記圧延材の尾端部が前記前段の圧延機を通過してから前記蛇行量検出装置を通過するまでの第2制御区間において、前記第1レベリング修正量に前記第2レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、前記圧延材の尾端部が前記蛇行量検出装置を通過してから前記制御対象の圧延機を通過するまでの第3制御区間において、前記第1レベリング修正量及び前記第2レベリング修正量に前記第3レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、前記制御対象の圧延機のレベリングを制御するレベリング制御部とを備えることを特徴とする熱間圧延におけるレベリング制御装置。
  8. 過去の前記圧延材の大きさに関する情報、過去の前記圧延材の温度に関する情報、過去の前記圧延材の仕上圧延張力に関する情報、過去の前記仕上圧延設備のワークロールに関する情報、過去の前記制御対象の圧延機での実績第1レベリング修正量、過去の前記制御対象の圧延機での実績第2レベリング修正量、及び過去の前記制御対象の圧延機での実績第3レベリング修正量を入力データとし、この入力データに対する前記仕上圧延設備における後段圧延機での過去の前記圧延材の尾端部の実績蛇行量を出力データとした複数の学習用データを、機械学習させて蛇行量予測モデルを生成する蛇行量予測モデル生成部を備えることを特徴とする請求項7に記載の熱間圧延におけるレベリング制御装置。
  9. 前記蛇行量予測モデルに、現圧延パスにおける前記圧延材の大きさに関する情報、現圧延パスにおける前記圧延材の温度に関する情報、現圧延パスにおける前記圧延材の仕上圧延張力に関する情報、現圧延パスにおける前記仕上圧延設備のワークロールに関する情報、前記第1レベリング修正量算出部で算出された前記制御対象の圧延機での第1レベリング修正量、前記第2レベリング修正量算出部で算出された前記制御対象の圧延機での第2レベリング修正量、及び前記第3レベリング修正量算出部で算出された前記制御対象の圧延機での第3レベリング修正量を入力して、前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の蛇行量を予測する蛇行量予測部を備えることを特徴とする請求項8に記載の熱間圧延におけるレベリング制御装置。
  10. 前記蛇行量予測部で予測された前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の予測蛇行量が所定の閾値よりも小さいか否かを判定する判定部を備えることを特徴とする請求項9に記載の熱間圧延におけるレベリング制御装置。
  11. 前記判定部での判定結果が、前記蛇行量予測部で予測された前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の予測蛇行量が前記所定の閾値以上である場合に、前記蛇行量予測部で予測された前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の予測蛇行量が前記所定の閾値よりも小さくなるように、前記第1レベリング修正量算出部で算出した前記制御対象の圧延機での第1レベリング修正量、前記第2レベリング修正量算出部で算出した前記制御対象の圧延機での第2レベリング修正量、及び前記第3レベリング修正量算出部で算出した第3レベリング修正量を補正するレベリング修正量補正部を備えることを特徴とする請求項10に記載の熱間圧延におけるレベリング制御装置。
  12. 前記レベリング制御部は、前記判定部での判定結果が、前記蛇行量予測部で予測された前記後段圧延機での前記圧延材の尾端部の予測蛇行量が前記所定の閾値よりも小さい場合に、前記第1制御区間において、前記第1レベリング修正量算出部で算出した前記第1レベリング修正量のレベリング修正を、前記第2制御区間において、前記第1レベリング修正量に前記第2レベリング修正量算出部で算出した第2レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、前記第3制御区間において、前記第1レベリング修正量及び前記第2レベリング修正量に前記第3レベリング修正量算出部で算出した第3レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を前記実施するように、前記制御対象の圧延機のレベリングを制御し、前記レベリング修正量補正部において、前記第1レベリング修正量、前記第2レベリング修正量、及び前記第3レベリング修正量を補正したときには、前記第1制御区間における前記第1レベリング修正量のレベリング修正、前記第2制御区間における前記第1レベリング修正量に前記第2レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正、及び前記第3制御区間における前記第1レベリング修正量及び前記第2レベリング修正量に前記第3レベリング修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正に代えて、前記第1制御区間において、前記レベリング修正量補正部で補正した第1レベリング補正修正量のレベリング修正を、前記第2制御区間において、前記第1レベリング補正修正量に前記レベリング修正量補正部で補正した第2レベリング補正修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を、前記第3制御区間において、前記第1レベリング補正修正量及び前記第2レベリング補正修正量に前記レベリング修正量補正部で補正した第3レベリング補正修正量を加えたレベリング修正量のレベリング修正を実施するように、前記制御対象の圧延機のレベリングを制御することを特徴とする請求項11に記載の熱間圧延におけるレベリング制御装置。
  13. 請求項7乃至12のうちいずれか一項に記載のレベリング制御装置を備えていることを特徴とする熱間圧延設備。
  14. 請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のレベリング制御方法を用いて圧延材の蛇行を制御して前記圧延材を仕上圧延する仕上圧延工程を含むことを特徴とする熱間圧延鋼帯の製造方法。
JP2022090889A 2022-06-03 2022-06-03 熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法 Pending JP2023177918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022090889A JP2023177918A (ja) 2022-06-03 2022-06-03 熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022090889A JP2023177918A (ja) 2022-06-03 2022-06-03 熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023177918A true JP2023177918A (ja) 2023-12-14

Family

ID=89124105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022090889A Pending JP2023177918A (ja) 2022-06-03 2022-06-03 熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023177918A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4847111B2 (ja) 多段式圧延機及び多段式圧延機の制御方法
JP3844280B2 (ja) 板圧延における圧下レベリング設定方法
JP2009208151A (ja) 金属板材の圧延方法及び圧延装置
JP2019123004A (ja) 熱間圧延の粗圧延方法、熱間圧延の粗圧延装置、熱延鋼板の製造方法及び熱延鋼板の製造装置
JP2023177918A (ja) 熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法
JP7036241B2 (ja) 熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備
JP7405106B2 (ja) 熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置及び熱間圧延設備
JP6620777B2 (ja) 圧延機のレベリング設定方法および圧延機のレベリング設定装置
JP7156317B2 (ja) 圧延装置の制御方法、圧延装置の制御装置、および鋼板の製造方法
JP2023147370A (ja) 熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置、熱間圧延設備、及び熱間圧延鋼帯の製造方法
JP2003039108A (ja) 薄帯鋳片の蛇行制御方法
JP6760252B2 (ja) 圧延機の制御装置および制御方法
JP5949691B2 (ja) 板幅制御方法及び板幅制御装置
JP7314921B2 (ja) 熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備
JP7078020B2 (ja) 熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備
JP7156318B2 (ja) 圧延装置の制御方法、圧延装置の制御装置、および鋼板の製造方法
JP7067534B2 (ja) 熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備
JP2767508B2 (ja) 冷間圧延におけるエッジドロップ制御方法
JP6562010B2 (ja) 圧延機の制御装置および制御方法
JP3403330B2 (ja) 熱間圧延における板幅制御方法
JP6601451B2 (ja) 圧延機の制御方法、圧延機の制御装置、および熱延鋼板の製造方法
JP2719216B2 (ja) 板圧延のエッジドロップ制御方法
CN115397574A (zh) 连续式轧机的蛇行控制装置
JP2022029256A (ja) 圧延機の蛇行制御装置
JPH10156415A (ja) 熱間仕上圧延におけるウェッジ制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240126