JP2023177225A - 座屈拘束ブレース、座屈拘束ブレースの取り付け方法、構造物、および構造物の施工方法 - Google Patents

座屈拘束ブレース、座屈拘束ブレースの取り付け方法、構造物、および構造物の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構造物に容易に取り付けることができるとともに、座屈拘束ブレースの耐震・制振性能の低下を防止できる座屈拘束ブレース、座屈拘束ブレースの取り付け方法、構造物、および構造物の施工方法を提供すること。【解決手段】座屈拘束ブレース10は、構造物に取り付けられ、板状の芯材20と、芯材20の外周側を覆う拘束部材30と、構造物から芯材20に負荷された軸力が解放される又は逃されるよう、芯材20と構造物との相対位置を調整する位置調整機構と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、座屈拘束ブレース、座屈拘束ブレースの取り付け方法、構造物、および構造物の施工方法に関する。
従来から、構造物の補強材として、座屈拘束ブレースが用いられることがある。座屈拘束ブレースにおいては、軸力を受ける芯材が外周側から拘束部材等によって拘束されることで、軸方向以外の変形や座屈を防止されながら塑性変形する。座屈拘束ブレースを用いることにより、構造物の耐震・制振性能が向上する。
特許文献1の座屈拘束ブレースにおいては、座屈拘束ブレースの長さを調整するために、芯材にネジが形成され、芯材と構造物とを接合する接合部材に、このネジが螺合される雌ネジ部が形成されている。
特許第6544546号公報
意匠性を向上させるために、座屈拘束ブレースを構造物にピン接合することが考えられる。座屈拘束ブレースの製造誤差や、構造物の施工誤差により、座屈拘束ブレースに形成されるピン孔および構造物に形成される貫通孔に、ピンを挿通することが難しい場合がある。
また、構造物の施工時に、構造物の自重や、施工時に構造物にかかる荷重による構造物の各部材の縮み等によって、構造物に取り付けられた座屈拘束ブレースに初期的な軸力が導入される。これにより、座屈拘束ブレースの耐震・制振性能が低下する可能性がある。特許文献1の構造では、座屈拘束ブレースに導入された初期的な軸力を解放することは難しい。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、構造物に容易に取り付けることができるとともに、座屈拘束ブレースの耐震・制振性能の低下を防止できる座屈拘束ブレース、座屈拘束ブレースの取り付け方法、構造物、および構造物の施工方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、構造物に取り付けられる座屈拘束ブレースであって、板状の芯材と、前記芯材の外周側を覆う拘束部材と、前記構造物から前記芯材に負荷された軸力が解放される又は逃されるよう、前記芯材と前記構造物との相対位置を調整する位置調整機構と、を有することを特徴とする座屈拘束ブレースである。
位置調整機構を用いて、芯材と構造物との相対位置を調整することができるため、座屈拘束ブレースを、構造物に容易に取り付けることができる。また、構造物の施工が進むと、構造物の自重や、施工時に構造物にかかる荷重による構造物の各部材の縮み等によって、構造物に取り付けられた座屈拘束ブレースに初期的な軸力が導入される。位置調整機構を用いて、構造物から芯材に負荷された軸力が解放される又は逃されるよう、芯材と構造物との相対位置を調整する。したがって、座屈拘束ブレースの耐震・制振性能の低下を防止できる。
本発明の第2態様は、上記第1態様に係る座屈拘束ブレースにおいて、前記位置調整機構は、前記相対位置を前記座屈拘束ブレースの軸方向に移動自在に調整することができる。
本発明の第3態様は、上記第1態様または第2態様に係る座屈拘束ブレースにおいて、前記位置調整機構は、前記芯材、前記芯材に接合される補剛部材、又は、前記芯材もしくは前記補剛部材に接合される接合部材に設けられている。
本発明の第4態様は、上記第3態様に係る座屈拘束ブレースにおいて、前記位置調整機構は、長孔を含む。
本発明の第5態様は、上記第1態様から第4態様のいずれか一つに係る座屈拘束ブレースを構造物に取り付ける、座屈拘束ブレースの取り付け方法であって、前記位置調整機構を用いて、前記相対位置を調整することにより、前記芯材の位置を仮決めする位置調整工程と、前記位置調整機構を用いて、前記芯材の位置の仮決めを解除することにより、前記構造物から前記芯材に負荷された軸力を解放する軸力解放工程と、前記軸力解放工程の後に、前記構造物に前記芯材を本接合する本接合工程と、を備えることを特徴とする、座屈拘束ブレースの取り付け方法である。
本発明の第6態様は、上記第1態様から第4態様のいずれか一つに係る座屈拘束ブレースを構造物に取り付ける、座屈拘束ブレースの取り付け方法であって、前記構造物に前記芯材を本接合する本接合工程、を備え、前記本接合工程の前において、前記位置調整機構を用いて前記相対位置を前記座屈拘束ブレースの軸方向に移動自在に調整することにより、施工中の前記構造物から前記芯材に負荷される軸力を逃がす、ことを特徴とする、座屈拘束ブレースの取り付け方法である。
本発明の第7態様は、構造物であって、板状の芯材と、前記芯材の外周側を覆う拘束部材と、を含む座屈拘束ブレースと、ガセットプレートと、前記構造物から前記芯材に負荷された軸力が解放される又は逃されるよう、前記芯材と前記ガセットプレートとの相対位置を調整する位置調整機構と、を有することを特徴とする構造物である。
本発明の第8態様は、上記第7態様に係る構造物において、前記位置調整機構は、長孔を含む。
本発明の第9態様は、上記第7態様または第8態様に係る構造物の施行方法であって、前記位置調整機構を用いて、前記相対位置を調整することにより、前記芯材の位置を仮決めする位置調整工程と、前記位置調整機構を用いて、前記芯材の位置の仮決めを解除することにより、前記構造物から前記芯材に負荷された軸力を解放する軸力解放工程と、前記軸力解放工程の後に、前記構造物に前記芯材を本接合する本接合工程と、を備えることを特徴とする構造物の施行方法である。
本発明の第10態様は、上記第7態様または第8態様に係る構造物の施行方法であって、前記構造物に前記芯材を本接合する本接合工程、を備え、前記本接合工程の前において、前記位置調整機構を用いて前記相対位置を前記座屈拘束ブレースの軸方向に移動自在に調整することにより、施工中の前記構造物から前記芯材に負荷される軸力を逃がす、ことを特徴とする構造物の施行方法である。
本発明によれば、構造物に容易に取り付けることができるとともに、座屈拘束ブレースの耐震・制振性能の低下を防止できる座屈拘束ブレース、座屈拘束ブレースの取り付け方法、構造物、および構造物の施工方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る座屈拘束ブレースの側面図である。 本発明の第1実施形態に係る座屈拘束ブレースの片側の端部付近を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(a)のA-A断面図である。 本発明の第1実施形態に係るリブ板の平面図である。 本発明の第1実施形態に係るクレビス板の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る座屈拘束ブレースを組み込んだ構造物を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る座屈拘束ブレースの取り付け方法を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る座屈拘束ブレースの片側の端部付近を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(a)のB-B断面図である。 本発明の第3実施形態に係る芯材の片側の端部付近の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る座屈拘束ブレースの片側の端部付近を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(a)のC-C断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るクレビス板の平面図である。 本発明の第3実施形態および第4実施形態の変形例に係る芯材の片側の端部付近の平面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る座屈拘束ブレース10について、図1~図4を参照して説明する。
図1は、座屈拘束ブレース10の側面図である。図2は、座屈拘束ブレース10の片側の端部付近を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(a)のA-A断面図である。以下、座屈拘束ブレース10の軸線に沿う方向を、軸方向という。また、軸方向に沿って、座屈拘束ブレース10の中央側を軸方向の内側といい、その反対側を軸方向の外側という。
座屈拘束ブレース10は、例えば建築、橋梁構造物における筋交い等に用いられ、これらの耐震・制振性能を向上させる。
図1および図2に示されるように、座屈拘束ブレース10は、芯材20と、拘束部材30と、リブ板40(補剛部材)と、クレビス板50(接合部材)と、第1介在板70(第1プレート)と、を備える。
芯材20は、軸方向に延びる板状である。芯材20は、鋼板から形成されている。以下、芯材20の厚さ方向を、単に厚さ方向ともいう。芯材20の幅方向を、単に幅方向ともいう。
図2(b)に示されるように、芯材20は、狭幅部20aと、広幅部20bと、を備える。狭幅部20aは、芯材20における軸方向の中央に位置している。広幅部20bは、芯材20における軸方向の両端に位置している。広幅部20bの幅は、狭幅部20aの幅よりも広い。広幅部20bは、狭幅部20aよりも軸方向に短い。芯材20における軸方向の中央が狭幅部20aであり、軸方向の端部が広幅部20bであることで、芯材20における軸方向の中央(狭幅部20a)が塑性化し易い領域となり、塑性化領域が芯材20における軸方向の中央に限定される。
広幅部20bには、芯材20の軸方向の端から軸方向の内側に向けて延びるスリット21が形成される。スリット21には、リブ板40、クレビス板50、および第1介在板70が配置される。
拘束部材30は筒状である。例えば、拘束部材30は、角筒形の鋼管である。図2(c)に示されるように、拘束部材30の、軸方向に直交する断面形状は、正方形である。なお、拘束部材30の断面形状は、長方形、ひし形等であってもよい。拘束部材30は、円筒形の鋼管であってもよい。
拘束部材30は、軸方向に延びる。拘束部材30は、芯材20の外周側を覆う。拘束部材30の軸方向の長さは、芯材20全体の軸方向の長さよりも短い。拘束部材30の軸方向の長さは、芯材20の狭幅部20aの軸方向の長さよりも長い。芯材20の広幅部20bは、拘束部材30から軸方向の外側に突出している。
拘束部材30の内側には、コンクリートやモルタル等の充填材31が充填される。充填材31は、芯材20と拘束部材30との間に充填される。拘束部材30の端部から充填材31が漏れ出ることを防止するために、拘束部材30の両端開口は不図示の蓋により塞がれている。充填材31は、芯材20の軸力が拘束部材30に伝達しないように、芯材20を拘束部材30に対して軸方向に相対移動可能に保持する。拘束部材30および充填材31により、芯材20の軸方向を除く方向への変形が規制される。芯材20と充填材31とが互いに付着することを防止するために、芯材20と充填材31との間に不図示の付着防止材が設けられていてもよい。
リブ板40は、軸方向に延びる板状である。図2(b)に示されるように、座屈拘束ブレース10の各端部に、一対のリブ板40が設けられる。リブ板40は、軸方向の外側に配置される一端部40aと、一端部40aよりも軸方向の内側に配置される他端部40bと、を有する。
リブ板40は、拘束部材30の内外に亘るよう設けられる。リブ板40の他端部40bは、拘束部材30の内側に配置され、リブ板40の一端部40aは、拘束部材30の外側に配置される。
図3は、リブ板40の平面図である。図3に示されるように、リブ板40の一端部40aには、複数のボルト孔41が形成される。ボルト孔41は、円形である。複数のボルト孔41には、複数のボルト61(図6を参照)がそれぞれ挿通される。
リブ板40の他端部40bには、リブ板40の軸方向内側の端から軸方向の外側に向けて延びるスリット42が形成される。スリット42には、芯材20の広幅部20bのうち、スリット21よりも軸方向内側の部分が差し込まれる。このとき、図2(b)に示されるように、リブ板40の一端部40aは、スリット21に配置される。
リブ板40は、芯材20に対して垂直に交差する。なお、リブ板40の芯材20に対する角度は、垂直でなくてもよい。リブ板40は、芯材20に固定される。具体的には、スリット42に芯材20の広幅部20bが差し込まれた状態で、リブ板40の他端部40bが、広幅部20bに溶接により接合される。他端部40bによって広幅部20bを厚さ方向の両側から支持するため、芯材20の座屈強度が向上する。
一対のリブ板40は、幅方向に互いに離間して配置される。一対のリブ板40の間には、第1介在板70が設けられる。第1介在板70は、リブ板40に固定される。例えば、第1介在板70は、リブ板40の一端部40aに溶接により接合される。第1介在板70によって一対のリブ板40同士の隙間を埋めることにより、リブ板40を補強することができる。なお、一対のリブ板40および第1介在板70の代わりに、一対のクレビス板50同士の隙間の大きさと同等の厚さを有する単一のリブ板40を設けてもよい。
クレビス板50は、軸方向に延びる板状である。図2(b)に示されるように、座屈拘束ブレース10の各端部に、一対のクレビス板50が設けられる。クレビス板50は、軸方向の外側に配置される一端部50aと、一端部50aよりも軸方向の内側に配置される他端部50bと、を有する。
一対のクレビス板50は、幅方向に互いに離間して配置される。一対のクレビス板50同士の隙間には、一対のリブ板40が配置される。すなわち、一対のクレビス板50は、一対のリブ板40を、芯材20の幅方向に挟み込む。
クレビス板50は、拘束部材30の外側に配置される。クレビス板50の他端部50bと、リブ板40の一端部40aとは、芯材20の幅方向に対向する。クレビス板50の一端部50aは、リブ板40の一端部40aよりも軸方向の外側に突出するように配置される。
クレビス板50は、芯材20に対して垂直に交差する。なお、クレビス板50の芯材20に対する角度は、垂直でなくてもよい。クレビス板50の他端部50bは、スリット21に配置される。
図4は、クレビス板50の平面図である。図4に示されるように、クレビス板50の一端部50aには、ピン孔51が形成される。ピン孔51は、円形である。ピン孔51には、円柱形のピン62(図5および図6を参照)が挿通される。ピン62は、一対のクレビス板50の間に架け渡される。
クレビス板50の他端部50bには、軸方向に延びる複数の長孔52が形成される。複数の長孔52は、複数のボルト孔41と対応して設けられる。複数の長孔52には、複数のボルト61がそれぞれ挿通される。長孔52の長軸方向の長さ(すなわち、長孔52の、座屈拘束ブレース10の軸方向の長さ)は、ボルト61のうち、長孔52に挿通される軸部の外径よりも3mm以上大きい。例えば、長孔52の長軸方向の長さは、ボルト61の軸部の外径よりも20mm程度大きい。長孔52の短軸方向の長さは、ボルト61の軸部の外径よりも僅かに大きい。例えば、長孔52の短軸方向の長さと、ボルト61の軸部の外径と、の差は2~3mmである。
ボルト孔41および長孔52にボルト61が締結されることにより、クレビス板50の他端部50bはリブ板40に接合される。すなわち、リブ板40とクレビス板50とは、強固に接合されておらず、ボルト61を介して仮固定される。ボルト61を緩めることにより、クレビス板50をリブ板40に対して軸方向に平行移動させることができ、リブ板40とクレビス板50との軸方向における相対位置を調整することができる。すなわち、ボルト孔41、長孔52、およびボルト61は、リブ板40とクレビス板50との軸方向における相対位置を調整する位置調整機構として機能する。これにより、座屈拘束ブレース10全体の軸方向の長さを調整可能である。位置調整機構(すなわち、ボルト孔41、長孔52、およびボルト61)は、拘束部材30の外側に設けられる。
次に、図5を参照して、座屈拘束ブレース10を組み込んだ構造物100について説明する。
構造物100は、外形が矩形の枠状をなす複数のフレーム103と、フレーム103の各々のコーナー部分104に配置されたガセットプレート108と、を備える。座屈拘束ブレース10は、ガセットプレート108を介してフレーム103に取り付けられる。
フレーム103は、上下方向に延びて互いに水平方向左右に離間して設けられた二本の縦枠106(例えば、鉄骨柱)と、これら縦枠106同士を上下各々で接続する二本の横枠107(例えば、鉄骨梁)とを有し、これにより、縦枠106と横枠107との接続部分にコーナー部分104が形成される。
ガセットプレート108は、平板状の板部材であり、フレーム103のコーナー部分104に配置される。具体的には、ガセットプレート108は、縦枠106と横枠107との間に亘って、フレーム103の内側に向けて、斜め上方又は斜め下方に張り出すよう設けられる。ガセットプレート108は、縦枠106および横枠107に、例えば溶接等によって接合される。
ガセットプレート108には、ピン62を挿通するための不図示の貫通孔が形成される。ガセットプレート108は、座屈拘束ブレース10の両端部にそれぞれ設けられる一対のクレビス板50の一端部50a同士の間に挿入される。クレビス板50同士の間に架け渡されたピン62がガセットプレート108の貫通孔に挿通される。これにより、座屈拘束ブレース10は、ガセットプレート108にピン接合される。ピン接合とすることにより、構造物100の意匠性が向上する。
座屈拘束ブレース10は、フレーム103の対角線上に位置する2つのガセットプレート108同士を接続するように配置される。座屈拘束ブレース10は、ガセットプレート108同士の間に架け渡される。つまり、座屈拘束ブレース10は、軸線が上下方向、左右方向に対して傾斜するように設けられる。
次に、座屈拘束ブレース10を構造物100に取り付ける、座屈拘束ブレース10の取り付け方法について説明する。本実施形態において、座屈拘束ブレース10の取り付け方法は、ピン接合工程と、位置調整工程と、軸力解放工程と、本接合工程と、を有する。ピン接合工程および位置調整工程と、構造物100の施工とは、並行して行われる。構造物100の施工は、例えば、複数のフレーム103の組み立て作業や、フレーム103へのガセットプレート108の取り付け作業を含む。なお、ガセットプレート108は、鉄骨加工工場で、フレーム103の縦枠106(鉄骨柱)または横枠107(鉄骨梁)に溶接接合されていてもよい。
ピン接合工程に先立ち、工場にて製造された座屈拘束ブレース10を構造物100の施工現場まで輸送する。このとき、位置調整機構を用いて、クレビス板50をリブ板40に仮固定しておく。すなわち、ボルト孔41および長孔52にボルト61を締結することにより、リブ板40とクレビス板50とを互いに固定しておく。
図6に示されるように、ピン接合工程では、一対のクレビス板50の一端部50a同士の間に、ガセットプレート108を挿入する。ピン孔51およびガセットプレート108に形成される不図示の貫通孔に、ピン62を挿通することにより、クレビス板50の一端部50aをガセットプレート108にピン接合する。ここで、通常、ピン孔51の径は、ピン62の径よりも僅かに(例えば、1mm程度)大きいのみであるため、座屈拘束ブレース10の製造誤差や、構造物100の施工誤差により、ピン孔51およびガセットプレート108に形成される貫通孔に、ピン62を挿通することが難しい場合がある。位置調整機構を用いて、リブ板40とクレビス板50との軸方向における相対位置を調整することにより、座屈拘束ブレース10全体の軸方向の長さを調整できる。これにより、ピン孔51の位置をガセットプレート108に形成される貫通孔の位置に合わせることができ、ピン孔51およびガセットプレート108に形成される貫通孔に、ピン62を容易に挿通することができる。
位置調整工程では、位置調整機構を用いて、リブ板40とクレビス板50との軸方向における相対位置を調整することにより、クレビス板50の位置を仮決めする。具体的には、ボルト61を緩めることにより、クレビス板50をリブ板40に対して軸方向に平行移動させて、クレビス板50のリブ板40に対する相対位置を調整する。その後、ボルト61を再度締め付けて、リブ板40とクレビス板50とを互いに固定することにより、クレビス板50の位置を仮決めする。
構造物100の施工が進むと、構造物100の自重や、施工時に構造物100にかかる荷重による構造物100の各部材(例えば、縦枠106等)の縮み等によって、構造物100に取り付けられた座屈拘束ブレース10に初期的な圧縮軸力が導入される。軸力解放工程では、位置調整機構を用いて(具体的には、ボルト61を緩めて)、クレビス板50の位置の仮決めを解除し、クレビス板50をリブ板40に対して軸方向に平行移動させることにより、構造物100から座屈拘束ブレース10に負荷された初期的な圧縮軸力を解放する。その後、ボルト61を再度締め付けて、リブ板40とクレビス板50とを互いに固定する。軸力解放工程は、例えば、構造物100の施工完了後に行われてもよい。軸力解放工程は、構造物100の施工がある程度進捗した段階で行われてもよい。
本接合工程では、クレビス板50をリブ板40に、溶接により本接合する。クレビス板50を芯材20に、溶接により本接合する。これにより、クレビス板50を、リブ板40および芯材20に対して強固に固定する。なお、クレビス板50は、リブ板40および芯材20に、高力ボルト等により接合されてもよい。
本実施形態において、座屈拘束ブレース10は、芯材20と、芯材20の外周側を覆う拘束部材30と、一部が拘束部材30の内側に配置された状態で、芯材20に接合されるリブ板40と、一端部50aは構造物100にピン接合され、他端部50bはリブ板40に接合されるクレビス板50と、を有する。リブ板40とクレビス板50との相対位置を調整する位置調整機構としての長孔52が、クレビス板50に設けられている。
座屈拘束ブレース10の取り付け方法は、位置調整機構を用いて、リブ板40と、クレビス板50との相対位置を調整することにより、クレビス板50の位置を仮決めする位置調整工程と、位置調整機構を用いて、クレビス板50の位置の仮決めを解除することにより、構造物100から座屈拘束ブレース10に負荷された軸力を解放する軸力解放工程と、軸力解放工程の後に、クレビス板50を、リブ板40に接合する本接合工程と、を備える。
位置調整機構を用いて、リブ板40とクレビス板50との相対位置を調整することができるため、座屈拘束ブレース10を、構造物100に容易に取り付けることができる。また、構造物100の施工が進むと、構造物100の自重や、施工時に構造物100にかかる荷重による構造物100の各部材の縮み等によって、構造物100に取り付けられた座屈拘束ブレース10に初期的な軸力が導入される。位置調整機構を用いて、リブ板40とクレビス板50との相対位置を調整することにより、構造物100から座屈拘束ブレース10に負荷された軸力を解放することができる。したがって、座屈拘束ブレース10の耐震・制振性能の低下を防止できる。
また、位置調整機構として長孔52を設けることにより、簡易な構成で、リブ板40とクレビス板50との相対位置を容易に調整することができる。
また、座屈拘束ブレース10は、リブ板40を挟み込む一対のクレビス板50を有する。
これにより、座屈拘束ブレース10を、構造物100により確実に取り付けることができ、座屈拘束ブレース10の耐震・制振性能の低下を防止できる。
また、座屈拘束ブレース10は、芯材20の幅方向に互いに離間して配置される一対のリブ板40を有する。
これにより、芯材20の座屈強度を向上させることができるため、座屈拘束ブレース10の耐震・制振性能がより向上する。
また、座屈拘束ブレース10は、一対のリブ板40の間に設けられる第1介在板70をさらに備える。
第1介在板70により、一対のリブ板40を補強することができるため、座屈拘束ブレース10の耐震・制振性能がより向上する。
また、拘束部材30は筒状であり、拘束部材30の内側には充填材31が充填されており、長孔52は、拘束部材30の外側に設けられる。
これにより、拘束部材30の外側から、リブ板40とクレビス板50との相対位置を容易に調整することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る座屈拘束ブレース10の取り付け方法について説明する。なお、本実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る座屈拘束ブレース10の取り付け方法においては、位置調整工程、および軸力解放工程が行われない。本実施形態に係る座屈拘束ブレース10の取り付け方法は、ピン接合工程と、軸力逃がし工程と、本接合工程と、を有する。ピン接合工程および軸力逃がし工程と、構造物100の施工とは、並行して行われる。
ピン接合工程では、一対のクレビス板50の一端部50a同士の間に、ガセットプレート108を挿入する。ピン孔51およびガセットプレート108に形成される不図示の貫通孔に、ピン62を挿通することにより、クレビス板50の一端部50aをガセットプレート108にピン接合する。
軸力逃がし工程は、ピン接合工程の後、かつ本接合工程の前に行われる。軸力逃がし工程では、位置調整機構を用いて、リブ板40とクレビス板50との相対位置を、軸方向以外への相対移動は規制しつつ、軸方向に移動自在に調整することにより、施工中の構造物100から座屈拘束ブレース10に負荷される初期的な圧縮軸力を逃がす。具体的には、ボルト61を緩めることにより、クレビス板50をリブ板40に対して軸方向に平行移動可能な状態としておく。この状態で、構造物100の施工を進める。これにより、施工中の構造物100から座屈拘束ブレース10に負荷される初期的な圧縮軸力を逃がすことができる。軸力逃がし工程は、例えば、構造物100の施工が完了するまで行われてもよい。軸力逃がし工程は、構造物100の施工がある程度進捗した段階で終了してもよい。
本接合工程では、クレビス板50をリブ板40に、溶接により本接合する。クレビス板50を芯材20に、溶接により本接合する。これにより、クレビス板50を、リブ板40および芯材20に対して強固に固定する。
なお、本接合工程の前に、芯材20およびクレビス板50が、軸方向に一直線に配置されるように、座屈拘束ブレース10の各部材の配置を調整するアライメント工程が行われてもよい。
本実施形態において、座屈拘束ブレース10の取り付け方法は、クレビス板50を構造物100にピン接合するピン接合工程と、クレビス板50を、リブ板40に本接合する本接合工程と、を備え、ピン接合工程の後、かつ本接合工程の前において、位置調整機構を用いて、リブ板40とクレビス板50との相対位置を、座屈拘束ブレース10の軸方向に移動自在に調整することにより、施工中の構造物100から座屈拘束ブレース10に負荷される軸力を逃がす。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。すなわち、位置調整機構を用いて、リブ板40とクレビス板50との相対位置を調整することができるため、座屈拘束ブレース10を、構造物100に容易に取り付けることができる。また、構造物100の施工が進むと、構造物100の自重や、施工時に構造物100にかかる荷重による構造物100の各部材の縮み等によって、構造物100に取り付けられた座屈拘束ブレース10に初期的な軸力が導入される。位置調整機構を用いて、施工中の構造物100から座屈拘束ブレース10に負荷される軸力を逃がすことができ、座屈拘束ブレース10の耐震・制振性能の低下を防止できる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る座屈拘束ブレース10Aについて、図7および図8を参照して説明する。なお、本実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図7は、座屈拘束ブレース10Aの片側の端部付近を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(a)のB-B断面図である。図8は、芯材20Aの片側の端部付近の平面図である。
本実施形態において、座屈拘束ブレース10Aは、一対の芯材20Aと、拘束部材30と、リブ板40A(補剛部材)と、クレビス板50と、第2介在板80(第2プレート)と、を備える。
芯材20Aは、軸方向に延びる板状である。芯材20Aは、鋼板から形成されている。第1実施形態の芯材20と同様に、芯材20Aは、狭幅部20aと、広幅部20bと、を備えている。広幅部20bは、芯材20Aにおける軸方向の両端に位置している。広幅部20bの幅は、狭幅部20aの幅よりも広い。広幅部20bは、狭幅部20aよりも軸方向に短い。
図8に示されるように、本実施形態において、芯材20Aの広幅部20bには、複数のボルト孔22が形成される。ボルト孔22は、円形である。複数のボルト孔22は、複数の長孔52と対応して設けられる。複数のボルト孔22には、複数のボルト61がそれぞれ挿通される。
図7(b)に示されるように、一対の芯材20Aは、厚さ方向に互いに離間して平行に配置される。一対の芯材20Aの間には、第2介在板80が設けられる。第2介在板80は、芯材20Aに固定される。例えば、第2介在板80は、芯材20Aの広幅部20bに溶接により接合される。第2介在板80の軸方向内側の端部は、拘束部材30の内側に配置されてもよい。第2介在板80の軸方向内側の端部は、拘束部材30の外側に配置されてもよい。第2介在板80によって一対の芯材20A同士の隙間を埋めることにより、芯材20Aを補強することができる。
本実施形態において、クレビス板50は、芯材20Aと平行に配置される。一対のクレビス板50は、厚さ方向に互いに離間して配置される。一対のクレビス板50同士の隙間には、一対の芯材20Aが配置される。すなわち、一対のクレビス板50は、一対の芯材20Aを、芯材20Aの厚さ方向に挟み込む。クレビス板50の一端部50aは、芯材20Aよりも軸方向の外側に突出するように配置される。第2介在板80およびクレビス板50によって、芯材20Aを厚さ方向の両側から支持するため、芯材20Aの座屈強度を向上させることができる。
本実施形態においては、ボルト孔22および長孔52にボルト61が締結されることにより、クレビス板50の他端部50bは芯材20Aに接合される。すなわち、芯材20Aとクレビス板50とは、強固に接合されておらず、ボルト61を介して仮固定される。ボルト61を緩めることにより、クレビス板50を芯材20Aに対して軸方向に平行移動させることができ、芯材20Aとクレビス板50との軸方向における相対位置を調整することができる。すなわち、ボルト孔22、長孔52、およびボルト61は、芯材20Aとクレビス板50との軸方向における相対位置を調整する位置調整機構として機能する。これにより、座屈拘束ブレース10A全体の軸方向の長さを調整可能である。位置調整機構(すなわち、ボルト孔22、長孔52、およびボルト61)は、拘束部材30の外側に設けられる。
リブ板40Aは、軸方向に延びる板状である。図7(b)に示されるように、座屈拘束ブレース10Aの各端部に、一対のリブ板40Aが設けられる。リブ板40Aは、軸方向の外側に配置される一端部40aと、一端部40aよりも軸方向の内側に配置される他端部40bと、を有する。
リブ板40Aは、拘束部材30の内外に亘るよう設けられる。リブ板40Aの一端部40aは、拘束部材30の内側に配置され、リブ板40Aの他端部40bは、拘束部材30の外側に配置される。本実施形態において、リブ板40Aの一端部40aには、ボルト孔は形成されていない。
一対のリブ板40Aは、一対の芯材20Aおよび一対のクレビス板50を、芯材20Aの厚さ方向に挟み込む。リブ板40Aは、芯材20Aに対して垂直に設けられる。なお、リブ板40の芯材20に対する角度は、垂直でなくてもよい。リブ板40は、芯材20に固定される。具体的には、リブ板40Aの他端部40bは、芯材20Aの広幅部20bに溶接により接合される。
リブ板40Aの一端部40aには、クレビス板50の厚さに対応する切欠き43が形成されている。クレビス板50の他端部50bは、切欠き43に配置される。一対のリブ板40Aの間に一対のクレビス板50が挟み込まれることにより、クレビス板50の、芯材20Aの厚さ方向への移動が抑制される。
次に、座屈拘束ブレース10Aの取り付け方法について説明する。本実施形態における座屈拘束ブレース10Aの取り付け方法は、第1実施形態と同様に、ピン接合工程と、位置調整工程と、軸力解放工程と、本接合工程と、を有する。
ピン接合工程では、一対のクレビス板50の一端部50a同士の間に、ガセットプレート108を挿入する。ピン孔51およびガセットプレート108に形成される不図示の貫通孔に、ピン62を挿通することにより、クレビス板50の一端部50aをガセットプレート108にピン接合する。なお、ピン接合工程において、位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との軸方向における相対位置を調整することにより、座屈拘束ブレース10A全体の軸方向の長さを調整してもよい。
位置調整工程では、位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との軸方向における相対位置を調整することにより、クレビス板50の位置を仮決めする。具体的には、ボルト61を緩めることにより、クレビス板50を芯材20Aに対して軸方向に平行移動させて、芯材20Aとクレビス板50との軸方向における相対位置を調整する。その後、ボルト61を再度締め付けて、芯材20Aとクレビス板50とを互いに固定することにより、クレビス板50の位置を仮決めする。
軸力解放工程では、位置調整機構を用いて(具体的には、ボルト61を緩めて)、クレビス板50の位置の仮決めを解除し、クレビス板50を芯材20Aに対して軸方向に平行移動させることにより、構造物100から座屈拘束ブレース10Aに負荷された初期的な圧縮軸力を解放する。その後、ボルト61を再度締め付けて、芯材20Aとクレビス板50とを互いに固定する。軸力解放工程は、例えば、構造物100の施工完了後に行われてもよい。軸力解放工程は、構造物100の施工がある程度進捗した段階で行われてもよい。
本接合工程では、クレビス板50を芯材20Aに、溶接により本接合する。クレビス板50をリブ板40Aに、溶接により本接合する。これにより、クレビス板50を、芯材20Aおよびリブ板40Aに対して強固に固定する。
なお、本実施形態において、第2実施形態に係る取り付け方法が採用されてもよい。この場合には、座屈拘束ブレース10Aの取り付け方法は、ピン接合工程と、軸力逃がし工程と、本接合工程と、を有する。ピン接合工程および本接合工程は、上記と同様であるので、ここでは記載を省略する。
軸力逃がし工程は、ピン接合工程の後、かつ本接合工程の前に行われる。軸力逃がし工程では、位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との相対位置を、軸方向以外への相対移動は規制しつつ、軸方向に移動自在に調整することにより、施工中の構造物100から座屈拘束ブレース10Aに負荷される初期的な圧縮軸力を逃がす。具体的には、ボルト61を緩めることにより、クレビス板50を芯材20Aに対して軸方向に平行移動可能な状態としておく。この状態で、構造物100の施工を進める。これにより、施工中の構造物100から座屈拘束ブレース10Aに負荷される初期的な圧縮軸力を逃がすことができる。軸力逃がし工程は、例えば、構造物100の施工が完了するまで行われてもよい。軸力逃がし工程は、構造物100の施工がある程度進捗した段階で終了してもよい。
本実施形態において、座屈拘束ブレース10Aは、芯材20Aと、芯材20Aの外周側を覆う拘束部材30と、一部が拘束部材30の内側に配置された状態で、芯材20Aに接合されるリブ板40Aと、一端部50aは構造物100にピン接合され、他端部50bは芯材20Aに接合されるクレビス板50と、を有する。芯材20Aとクレビス板50との相対位置を調整する位置調整機構としての長孔52が、クレビス板50に設けられている。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。すなわち、位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との相対位置を調整することができるため、座屈拘束ブレース10Aを、構造物100に容易に取り付けることができる。また、構造物100の施工が進むと、構造物100の自重や、施工時に構造物100にかかる荷重による構造物100の各部材の縮み等によって、構造物100に取り付けられた座屈拘束ブレース10Aに初期的な軸力が導入される。位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との相対位置を調整することにより、構造物100から座屈拘束ブレース10Aに負荷された軸力を解放することができる。したがって、座屈拘束ブレース10Aの耐震・制振性能の低下を防止できる。
また、位置調整機構として長孔52を設けることにより、簡易な構成で、芯材20Aとクレビス板50との相対位置を容易に調整することができる。
また、座屈拘束ブレース10Aは、芯材20Aの厚さ方向に互いに離間して配置される一対の芯材20Aを有する。
これにより、1枚の芯材20を有する座屈拘束ブレース10と比べて、芯材20Aの断面積を増やすことができるため、芯材20Aの降伏耐力が向上する。
また、座屈拘束ブレース10Aは、一対の芯材20Aの間に設けられる第2介在板80をさらに備える。
第2介在板80により、芯材20Aを補強することができるため、座屈拘束ブレース10Aの座屈強度がより向上し、座屈拘束ブレース10Aの耐震・制振性能がより向上する。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る座屈拘束ブレース10Bについて、図9を参照して説明する。なお、本実施形態においては、第3実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図9は、座屈拘束ブレース10Bの片側の端部付近を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(a)のC-C断面図である。
本実施形態において、座屈拘束ブレース10Bは、一対の芯材20Aと、補剛部材としての一対の第2芯材90と、拘束部材30と、クレビス板50(接合部材)と、第2介在板80(第2プレート)と、を備える。すなわち、本実施形態は、第3実施形態と、リブ板40Aに代えて、第2芯材90が設けられている点において異なる。
第2芯材90は、軸方向に延びる板状である。第2芯材90は、狭幅部90aと、広幅部90bと、を備えている。狭幅部90aは、第2芯材90における軸方向の中央に位置している。広幅部90bは、第2芯材90における軸方向の両端に位置している。広幅部90bの幅は、狭幅部90aの幅よりも広い。広幅部90bは、狭幅部90aよりも軸方向に短い。第2芯材90における軸方向の中央が狭幅部90aであり、軸方向の端部が広幅部90bであることで、第2芯材90における軸方向の中央(狭幅部90a)が塑性化し易い領域となり、塑性化領域が第2芯材90における軸方向の中央に限定される。
拘束部材30の軸方向の長さは、第2芯材90全体の軸方向の長さよりも短い。拘束部材30の軸方向の長さは、第2芯材90の狭幅部90aの軸方向の長さよりも長い。したがって、第2芯材90の広幅部90bは、拘束部材30から軸方向の外側に突出している。
一対の第2芯材90は、一対の芯材20Aを、芯材20Aの厚さ方向に挟み込む。第2芯材90は、芯材20Aに対して垂直に設けられる。第2芯材90は、芯材20Aの幅方向中央に配置される。図9(c)に示されるように、芯材20Aおよび第2芯材90の、軸方向に直交する断面形状は、T字状となる。第2芯材90の幅方向内側の端のうち、後述する切欠き91を除いた部分は、芯材20Aに当接する。第2芯材90は、芯材20Aに固定される。例えば、第2芯材90の幅方向内側の端のうち、切欠き91を除いた部分は、芯材20Aに溶接により接合される。一対の第2芯材90により、芯材20Aの降伏耐力を向上させることができる。
第2芯材90の軸方向の端部には、クレビス板50の厚さに対応する切欠き91が形成されている。クレビス板50の他端部50bは、切欠き91に配置される。したがって、一対の第2芯材90の軸方向の端部の間には、一対の芯材20Aに加えて、一対のクレビス板50の他端部50bが挟み込まれている。一対の第2芯材90の間に一対のクレビス板50が挟み込まれることにより、クレビス板50の、芯材20Aの厚さ方向への移動が抑制される。
本実施形態においても、第3実施形態と同様に、ボルト孔22、長孔52、およびボルト61は、芯材20Aとクレビス板50との軸方向における相対位置を調整する位置調整機構として機能する。これにより、座屈拘束ブレース10B全体の軸方向の長さを調整可能である。位置調整機構(すなわち、ボルト孔22、長孔52、およびボルト61)は、拘束部材30の外側に設けられる。
次に、座屈拘束ブレース10Bの取り付け方法について説明する。本実施形態における座屈拘束ブレース10Bの取り付け方法は、第1実施形態と同様に、ピン接合工程と、位置調整工程と、軸力解放工程と、本接合工程と、を有する。
ピン接合工程では、一対のクレビス板50の一端部50a同士の間に、ガセットプレート108を挿入する。ピン孔51およびガセットプレート108に形成される不図示の貫通孔に、ピン62を挿通することにより、クレビス板50の一端部50aをガセットプレート108にピン接合する。なお、ピン接合工程において、位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との軸方向における相対位置を調整することにより、座屈拘束ブレース10B全体の軸方向の長さを調整してもよい。
位置調整工程では、位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との軸方向における相対位置を調整することにより、クレビス板50の位置を仮決めする。具体的には、ボルト61を緩めることにより、クレビス板50を芯材20Aに対して軸方向に平行移動させて、芯材20Aとクレビス板50との軸方向における相対位置を調整する。その後、ボルト61を再度締め付けて、芯材20Aとクレビス板50とを互いに固定することにより、クレビス板50の位置を仮決めする。
軸力解放工程では、位置調整機構を用いて(具体的には、ボルト61を緩めて)、クレビス板50の位置の仮決めを解除し、クレビス板50を芯材20Aに対して軸方向に平行移動させることにより、構造物100から座屈拘束ブレース10Bに負荷された初期的な圧縮軸力を解放する。その後、ボルト61を再度締め付けて、芯材20Aとクレビス板50とを互いに固定する。軸力解放工程は、例えば、構造物100の施工完了後に行われてもよい。軸力解放工程は、構造物100の施工がある程度進捗した段階で行われてもよい。
本接合工程では、クレビス板50を芯材20Aに、溶接により本接合する。クレビス板50を第2芯材90に、溶接により本接合する。これにより、クレビス板50を、芯材20Aおよび第2芯材90に対して強固に固定する。
なお、本実施形態において、第2実施形態に係る取り付け方法が採用されてもよい。この場合には、座屈拘束ブレース10Bの取り付け方法は、ピン接合工程と、軸力逃がし工程と、本接合工程と、を有する。ピン接合工程および本接合工程は、上記と同様であるので、ここでは記載を省略する。
軸力逃がし工程は、ピン接合工程の後、かつ本接合工程の前に行われる。軸力逃がし工程では、位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との相対位置を、軸方向以外への相対移動は規制しつつ、軸方向に移動自在に調整することにより、施工中の構造物100から座屈拘束ブレース10Bに負荷される初期的な圧縮軸力を逃がす。具体的には、ボルト61を緩めることにより、クレビス板50を芯材20Aに対して軸方向に平行移動可能な状態としておく。この状態で、構造物100の施工を進める。これにより、施工中の構造物100から座屈拘束ブレース10Bに負荷される初期的な圧縮軸力を逃がすことができる。軸力逃がし工程は、例えば、構造物100の施工が完了するまで行われてもよい。軸力逃がし工程は、構造物100の施工がある程度進捗した段階で終了してもよい。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。すなわち、位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との相対位置を調整することができるため、座屈拘束ブレース10Bを、構造物100に容易に取り付けることができる。また、構造物100の施工が進むと、構造物100の自重や、施工時に構造物100にかかる荷重による構造物100の各部材の縮み等によって、構造物100に取り付けられた座屈拘束ブレース10Bに初期的な軸力が導入される。位置調整機構を用いて、芯材20Aとクレビス板50との相対位置を調整することにより、構造物100から座屈拘束ブレース10Bに負荷された軸力を解放することができる。したがって、座屈拘束ブレース10Bの耐震・制振性能の低下を防止できる。
また、位置調整機構として長孔52を設けることにより、簡易な構成で、芯材20Aとクレビス板50との相対位置を容易に調整することができる。
また、座屈拘束ブレース10Bは、芯材20Aを、芯材20Aの厚さ方向に挟み込む一対の第2芯材90を有する。
芯材20Aに加えて一対の第2芯材90が設けられるため、座屈拘束ブレース10、10Aと比べて、芯材20Aの降伏耐力がさらに向上する。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上記実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
上記実施形態においては、位置調整機構としての長孔52がクレビス板50に形成されるが、本発明はこれに限られない。
例えば、第1実施形態において、長孔は、リブ板40、およびクレビス板50のうち少なくとも一つに設けられていればよい。例えば、図10に示されるように、リブ板40に、ボルト孔41の代わりに長孔44が形成されており、クレビス板50にはボルト孔が形成されていてもよい。リブ板40およびクレビス板50の双方に長孔が形成されていてもよい。
第3実施形態および第4実施形態において、長孔は、芯材20A、およびクレビス板50のうち少なくとも一つに設けられていればよい。例えば、図11に示されるように、芯材20Aに、ボルト孔22の代わりに長孔23が形成されており、クレビス板50にはボルト孔が形成されていてもよい。芯材20Aおよびクレビス板50の双方に長孔が形成されていてもよい。
上記実施形態においては、拘束部材30として鋼管を用いたが、本発明はこれに限られない。拘束部材30は木製であってもよい。この場合、例えば、木製の拘束部材30は一対の拘束材により構成され、これら拘束材が芯材20に直接接触する。したがって、充填材は拘束部材30の内側に充填されない。一対の拘束材により芯材20の厚さ方向への変位を規制する。また、一対の拘束材の間に規制部材を設け、規制部材により芯材20の幅方向への変位を規制する。これにより、芯材20の軸方向を除く方向への変形が規制される。
第1実施形態において、第1介在板70は省略されていてもよい。第3実施形態および第4実施形態において、第2介在板80は省略されていてもよい。
芯材20、20A、および第2芯材90の形状、配置、および数量は、上記実施形態に限られない。例えば、第1実施形態において、一対の第2芯材90が、単一の芯材20を厚さ方向に挟み込むように設けられていてもよい。第1実施形態において、厚さ方向に互いに離間して配置される一対の芯材20が設けられていてもよい。第3実施形態および第4実施形態において、1つの芯材20Aに対して、2つの第2芯材90が設けられていてもよい。この場合、例えば、2つの第2芯材90が、芯材20Aの幅方向の両端に配置されていてもよい。第1~第4実施形態において、3枚以上の芯材20、20Aが設けられていてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10、10A、10B 座屈拘束ブレース
20、20A 芯材
30 拘束部材
40、40A リブ板(補剛部材)
50 クレビス板(接合部材)
52 長孔
61 ボルト
62 ピン
70 第1介在板(第1プレート)
80 第2介在板(第2プレート)
90 第2芯材(補剛部材)

Claims (10)

  1. 構造物に取り付けられる座屈拘束ブレースであって、
    板状の芯材と、
    前記芯材の外周側を覆う拘束部材と、
    前記構造物から前記芯材に負荷された軸力が解放される又は逃されるよう、前記芯材と前記構造物との相対位置を調整する位置調整機構と、
    を有することを特徴とする座屈拘束ブレース。
  2. 前記位置調整機構は、前記相対位置を前記座屈拘束ブレースの軸方向に移動自在に調整することができる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
  3. 前記位置調整機構は、前記芯材、前記芯材に接合される補剛部材、又は、前記芯材もしくは前記補剛部材に接合される接合部材に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
  4. 前記位置調整機構は、長孔を含む、
    ことを特徴とする請求項3に記載の座屈拘束ブレース。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の座屈拘束ブレースを構造物に取り付ける、座屈拘束ブレースの取り付け方法であって、
    前記位置調整機構を用いて、前記相対位置を調整することにより、前記芯材の位置を仮決めする位置調整工程と、
    前記位置調整機構を用いて、前記芯材の位置の仮決めを解除することにより、前記構造物から前記芯材に負荷された軸力を解放する軸力解放工程と、
    前記軸力解放工程の後に、前記構造物に前記芯材を本接合する本接合工程と、
    を備えることを特徴とする、座屈拘束ブレースの取り付け方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の座屈拘束ブレースを構造物に取り付ける、座屈拘束ブレースの取り付け方法であって、
    前記構造物に前記芯材を本接合する本接合工程、
    を備え、
    前記本接合工程の前において、前記位置調整機構を用いて前記相対位置を前記座屈拘束ブレースの軸方向に移動自在に調整することにより、施工中の前記構造物から前記芯材に負荷される軸力を逃がす、ことを特徴とする、座屈拘束ブレースの取り付け方法。
  7. 構造物であって、
    板状の芯材と、前記芯材の外周側を覆う拘束部材と、を含む座屈拘束ブレースと、
    ガセットプレートと、
    前記構造物から前記芯材に負荷された軸力が解放される又は逃されるよう、前記芯材と前記ガセットプレートとの相対位置を調整する位置調整機構と、
    を有することを特徴とする構造物。
  8. 前記位置調整機構は、長孔を含む、
    ことを特徴とする請求項7に記載の構造物。
  9. 請求項7又は8に記載の構造物の施行方法であって、
    前記位置調整機構を用いて、前記相対位置を調整することにより、前記芯材の位置を仮決めする位置調整工程と、
    前記位置調整機構を用いて、前記芯材の位置の仮決めを解除することにより、前記構造物から前記芯材に負荷された軸力を解放する軸力解放工程と、
    前記軸力解放工程の後に、前記構造物に前記芯材を本接合する本接合工程と、
    を備えることを特徴とする構造物の施行方法。
  10. 請求項7又は8に記載の構造物の施行方法であって、
    前記構造物に前記芯材を本接合する本接合工程、
    を備え、
    前記本接合工程の前において、前記位置調整機構を用いて前記相対位置を前記座屈拘束ブレースの軸方向に移動自在に調整することにより、施工中の前記構造物から前記芯材に負荷される軸力を逃がす、ことを特徴とする構造物の施行方法。
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