JP2023177017A - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維製品にサラっとした感触を付与しつつ、広範な温度下で透明な外観を保持できる液体柔軟剤組成物を提供すること。【解決手段】以下の(A)~(D)成分:(A)水溶性カチオンポリマー、(B)ポリエーテル変性シリコーン、(C)ノニオン界面活性剤(C1)及び/又は4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(C2)(但し、(B)成分を除く)、(D)一般式(D)で表される化合物TIFF2023177017000020.tif3291(式中、R1~R3は、独立して、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基であり、R4は、水素原子又はアセチル基である)、及び(E)香料組成物を含有し、(D)成分の含量が0.1~15質量%であり、(E)成分の含量が0.5~5質量%であり、(A)成分と(B)成分との質量比(A/B)が0.5~100であり、透明又は半透明であることを特徴とする、液体柔軟剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、液体柔軟剤組成物に関する。
近年、審美的観点から、透明又は半透明の外観を有する液体柔軟剤が開発されている。具体例として、水溶性カチオンポリマーとポリエーテル変性シリコーンとを含有する透明又は半透明の液体柔軟剤組成物が知られている(特許文献1及び2)。
その他、カチオン基含有化合物とポリエーテル変性シリコーンとを含む繊維製品用水性仕上げ剤組成物(特許文献3)や、有機溶剤として3-メトキシ-3-メチルブタノールを含んでいてもよい衣料用繊維処理剤組成物(特許文献4)が知られている。
国際公開第2004/025017号 特開2007-63741号公報 特開2000-154476号公報 特開2020-143257号公報
本発明者は、水溶性カチオンポリマーとポリエーテル変性シリコーンとを含有する液体柔軟剤組成物において、ポリエーテル変性シリコーンの含量を高めると、柔軟処理後の繊維製品は、柔軟性は高まるものの、油っぽいぬるつき感を呈してしまい、サラッとした感触が損なわれることを見いだした。
そこで、ポリエーテル変性シリコーンの含量を低減させたところ、今度は、低温及び高温下で組成物中に白濁が生じて、透明な外観が損なわれる(保存安定性が低下する)ことを見いだした。
更に本発明者は、柔軟処理後の繊維製品の残香性向上を目的として前記液体柔軟剤組成物における香料の含量を増やすと、低温及び高温下で組成物中に白濁が生じて、透明な外観が損なわれる(保存安定性が低下する)ことを見いだした。
そこで、繊維製品にサラっとした感触を付与しつつ、香料の含量が高くても広範な温度下で透明な外観を保持できる液体柔軟剤組成物の提供を課題として設定した。
本発明者は鋭意検討した結果、水溶性カチオンポリマー(本願発明の(A)成分)とポリエーテル変性シリコーン((B)成分)との配合比を特定範囲に設定しつつ、更に、特定種類の界面活性剤((C)成分)と特定量の特定化合物((D)成分)を配合すると、前記課題を解決できることを見いだした。本発明は、この知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、以下の〔1〕~〔6〕に関するものである。
〔1〕液体柔軟剤組成物であって、以下の(A)~(D)成分:
(A)水溶性カチオンポリマー、
(B)ポリエーテル変性シリコーン、
(C)ノニオン界面活性剤(C1)及び/又は4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(C2)(但し、(B)成分を除く)、
(D)一般式(D)で表される化合物
Figure 2023177017000001
(式中、
1~R3は、独立して、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基であり、
4は、水素原子又はアセチル基である)、及び
(E)香料組成物
を含有し、
(D)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.1~15質量%であり、
(E)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.5~5質量%であり、
(A)成分と(B)成分との質量比(A/B)が0.5~100であり、
液体柔軟剤組成物が、透明又は半透明である
ことを特徴とする、液体柔軟剤組成物。
〔2〕(C)成分と(D)成分との質量比(C/D)が0.2~20である、前記〔1〕に記載の液体柔軟剤組成物。
〔3〕(C1)成分と(C2)成分との質量比(C1/C2)が0.1~50である、前記〔1〕に記載の液体柔軟剤組成物。
〔4〕(C)成分が、一般式(3)で表される4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(C2)である、前記〔1〕に記載の液体柔軟剤組成物。
Figure 2023177017000002
(式中、
3、R4、R5及びR6のうちの2つ又は3つは、独立して、炭素数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、残りは、炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、
-は、ハロゲンイオン又はアルキル硫酸イオンである。)
〔5〕(B)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対して1.0~4.0質量%である、前記〔1〕に記載の液体柔軟剤組成物。
〔6〕(C)成分が、一般式(V)で表されるノニオン界面活性剤(C1)である、前記〔1〕に記載の液体柔軟剤組成物。
1-O-(C24O)r-H (V)
(式中、
1は、炭素数10~18の直鎖又は分岐したアルキル基又はアルケニル基であり、
rは平均付加モル数であり、2~75である。)
後述の実施例で示されるように、本発明の液体柔軟剤組成物は、繊維製品にサラっとした感触を付与しつつ、香料の含量が高くても広範な温度下で透明な外観を保持できる(保存安定性がある)。したがって、本発明は、従来製品にはない付加価値を有する液体柔軟剤を提供できる。
〔(A)成分:水溶性カチオンポリマー〕
(A)成分は主に、繊維製品にサラっとした感触を与えるために配合する。更に(A)成分は、(B)成分の繊維製品への吸着性を高める効果も有する。
(A)成分は水溶性である。「水溶性」とは、被験物質1gを25℃の水100gに加えて得られた溶液が無色透明であることをいう。
(A)成分は、水に溶解したときにカチオン性を有する。
(A)成分は、後述するカチオン化度が、好ましくは0.1%以上(例えば0.1~35%)であり、より好ましくは2.5%以上(例えば2.5~15%)である。カチオン化度が前記の範囲であると、共存する(B)成分の繊維製品への吸着性をより高めることができ、かつ多量配合によるコスト増加を防止できる。
(A)成分が、(i)カチオン性モノマーの重合体、(ii)カチオン性モノマーとノニオン性モノマーの共重合体、又は(iii)ノニオン性重合体の一部をカチオン性基で変性又は置換したもの(カチオン化セルロースなど)である場合、カチオン化度は、下記式(1)により算出される値として定義される。
カチオン化度(%)=X×Y×100 式(1)
[X:ポリマーのカチオン性基中のカチオン化された原子(窒素等)の原子量
Y:ポリマー1g中に含まれるカチオン性基のモル数]
(A)成分が(i)カチオン性モノマーとアニオン性モノマーの共重合体、又は(ii)カチオン性モノマーとアニオン性モノマーとノニオン性モノマーの共重合体である場合、カチオン化度は、下記式(2)により算出される値として定義される。
カチオン化度(%)=X×(Y-Z)×100 式(2)
[X:ポリマーのカチオン性基中のカチオン化された原子(窒素等)の原子量
Y:ポリマー1g中に含まれるカチオン性基のモル数
Z:ポリマー1g中に含まれるアニオン性基のモル数
(Zのアニオン性基としては、ポリマー鎖中のモノマー単位に含まれるカルボキシル基や、スルホン酸基など(例えば、アクリル酸中のカルボン酸基)が挙げられる。但し、カチオン性基の対イオンは含まない。)]
例示として、カチオン性モノマーとアニオン性モノマーとの共重合体である、下記式(III)で表されるMERQUAT280(塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリル酸との質量比=80:20。式(III)では、m:n=65:35)(日本ルーブリゾール社製)のカチオン化度の計算手順を示す。
Figure 2023177017000003
X:14(窒素原子の原子量)
Y:4.95×10-3(カチオン性基の1g中の重量:0.8gとカチオン性基の分子量より算出)
Z:2.78×10-3(アニオン性基の1g中の重量:0.2gとアニオン性基の分子量より算出)
式(2)より、カチオン化度(%)=
14×(4.95×10-3-2.78×10-3)×100=3.0である。
前記の算出法によれば、ノニオン性モノマーの重合体やアニオン性モノマーの重合体のカチオン化度は0となる。
(A)成分の重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準物質としてゲルパーメーションクロマトグラフィ法で測定したとき、好ましくは1,000~5,000,000であり、より好ましくは3,000~2,000,000であり、さらに好ましくは5,000~500,000である。
前記の重量平均分子量範囲であると、(B)成分の繊維製品への吸着を高め、かつ液体柔軟剤組成物の粘度上昇が抑制され、優れた使用性が得られる。
(A)成分としては、前述した水溶性及びカチオン性を有するポリマーを特に制限なく使用し得るが、好ましくは、アミノ基、アミン基及び第4級アンモニウム基から選ばれる1種以上のカチオン性基を有する水溶性ポリマーである。
(A)成分の例としては、
MERQUAT100(日本ルーブリゾール社製)、アデカカチオエースPD-50((株)アデカ)、ダイドールEC(大同化成工業(株)製)等の塩化ジメチルジアリルアンモニウムの重合体、
MERQUAT550 JL5(日本ルーブリゾール社製)等の塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、
MERQUAT280(日本ルーブリゾール社製)等の塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、
レオガードKGP(ライオン(株)製)等のカチオン化セルロース、
LUVIQUAT-FC905(BASF社製)等の塩化イミダゾリニウム・ビニルピロリドン共重体、
LUGALVAN-G15000(BASF社製)等のポリエチレンイミン、
ポバールCM318((株)クラレ製)等のカチオン化ポリビニルアルコール、
キトサン等のアミノ基を有する天然系の高分子誘導体や、
ジエチルアミノメタクリレート・エチレンオキシド等が付加された親水基を有するビニルモノマーとの共重合体等が挙げられる。
特に好ましい(A)成分は、下記一般式(IV)で表されるジメチルジアリルアンモニウム塩を重合して得られる水溶性カチオン性ポリマーである。このポリマーの構造は、通常、下記の一般式(V)又は(VI)で表わされる。
なお、1つのポリマー鎖に、一般式(V)の構造単位と一般式(VI)の構造単位とが共に含まれていてもよい。
Figure 2023177017000004
(式中、X-は、塩化物イオン、臭化物イオンなどの任意のマイナスイオンを示す。)
Figure 2023177017000005
Figure 2023177017000006
(各式中、c及びdは平均重合度を表し、各々、好ましくは6~30000、より好ましくは20~6000、さらに好ましくは30~3000である。)
一般式(IV)のジメチルジアリルアンモニウム塩を重合して得られる水溶性カチオン性ポリマーの例としては、MERQUAT100(日本ルーブリゾール社製)、アデカカチオエースPD-50((株)アデカ社製)や、ダイドールEC(大同化成工業(株)製)等が挙げられる。
(A)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
(A)成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
(A)成分の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは0.5~10質量%、さらに好ましくは1.0~5.0質量%、特に好ましくは1.0~4.0質量%である。前記の含量範囲であると、より優れた配合効果が得られる。
〔(B)成分:ポリエーテル変性シリコーン〕
(B)成分は、繊維製品に柔軟性を与えるために配合する。
(B)成分の例としては、アルキルシロキサンとポリオキシアルキレンとの共重合体等が挙げられる。アルキルシロキサンを構成するアルキル基の炭素数は1~3が好ましい。ポリオキシアルキレンを構成するアルキレン基の炭素数は2~5が好ましい。
好ましいポリエーテル変性シリコーンとしては、ジメチルシロキサンとポリオキシアルキレン(ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンや、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのランダム又はブロック共重合体等)との共重合体が挙げられる。具体例としては、下記一般式(I)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2023177017000007
(式中、M、N、a及びbは、それぞれ平均重合度であり、Rは水素又はアルキル基である)
一般式(I)中、Mは、10~10000、好ましくは50~1000、より好ましくは100~300である。
Nは、1~1000、好ましくは5~300、より好ましくは5~100である。更に、M>Nであることが好ましい。
aは、2~100、好ましくは5~50、より好ましくは5~20である。
bは、0~50、好ましくは0~10である。
Rは、好ましくは水素又は炭素数1~4のアルキル基、より好ましくは水素である。
一般式(I)のポリエーテル変性シリコーンは、一般に、Si-H基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、例えば、ポリオキシアルキレンアリルエーテル等の炭素-炭素二重結合を末端に有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを付加反応させることで製造できる。
好ましいポリエーテル変性シリコーンとして、下記一般式(II)で表される線状ポリシロキサン-ポリオキシアルキレンブロック共重合体も挙げられる。
Figure 2023177017000008
(式中、A、B、h、及びiは、それぞれ平均重合度であり、Rはアルキレン基であり、R’は水素又はアルキル基である)
一般式(II)中、Aは5~10000であり、
Bは、2~10000であり、
hは、2~100であり、
iは、0~50である。
Rは、好ましくは炭素数1~5のアルキレン基である
R’は、好ましくは水素又は炭素数1~4のアルキル基である。
一般式(II)の共重合体の重量平均分子量は、好ましくは15,000~100,000,000である。
一般式(II)の共重合体は、反応性末端基を有するポリオキシアルキレン化合物と、該化合物の反応性末端基と反応する末端基を有するジヒドロカルビルシロキサンとを反応させることで製造できる。
ポリエーテル変性シリコーンの具体例としては、
ダウ・東レ(株)製のCF1188N、BY22-029、SH3772M、SH3775M、SH3748、SH3749、SF8410、SH8700、BY22-008、SF8421、SILWET L-7001、SILWET L-7002、SILWET L-7602、SILWET L-7604、SILWET FZ-2104、SILWET FZ-2120、SILWET FZ-2161、SILWET FZ-2162、SILWET FZ-2164、SILWET FZ-2171、SILWET FZ2222、ABN SILWET FZ-F1-009-01、ABN SILWET FZ-F1-009-02、ABN SILWET FZ-F1-009-03、ABN SILWET FZ-F1-009-05、ABN SILWET FZ-F1-009-09、ABN SILWET FZ-F1-009-11、ABN SILWET FZ-F1-009-13、ABN SILWET FZ-F1-009-54、ABN SILWET FZ-2222や、
信越化学工業(株)製のX-20-8010N、KF352A、KF6008、KF615A、KF6016、KF6017や、
GE東芝シリコーン(株)製のTSF4450、TSF4452等が挙げられる。
(B)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
(B)成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
(B)成分の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは0.4~8.0質量%、さらに好ましくは1.0~4.0質量%、特に好ましくは1.0~3.0質量%である。前記の含量範囲であると、より優れた配合効果が得られる。
〔(C)成分:ノニオン界面活性剤(C1)及び/又は4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(C2)(但し、(B)成分を除く)〕
(C)成分は、液体柔軟剤組成物の透明な外観を保持する(保存安定性を付与する)ために配合する。
(C)成分は、(C1)ノニオン界面活性剤及び/又は(C2)4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤である。
但し、前述したポリエーテル変性シリコーン((B)成分)は、(C)成分からは除かれる。
〔(C1)成分:ノニオン界面活性剤〕
(C1)成分の例としては、炭素数8~20のアルキル基又はアルケニル基を1つ以上有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルが挙げられる。オキシアルキレン基の平均付加モル数は、1~100、好ましくは2~75である。
好ましい(C1)成分は、下記一般式(IV)で表される化合物である。
1-T-[(R2O)p-H]q (IV)
式(IV)中、
1は、炭素数10~18、好ましくは12~18の直鎖又は分岐したアルキル基又はアルケニル基である。
2は、炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。
pは、平均付加モル数であり、2~75、好ましくは5~30、特に好ましくは5~20である。
Tは、-O-、-N-、-NH-、-N(C24OH)-、-CON-、-CONH-又はCON(C24OH)-である。
Tが-O-、-NH-、-N(C24OH)-、-CONH-、又は-CON(C24OH)-の場合、qは1である。
Tが-N-又は-CON-の場合、qは2である。
一般式(IV)の化合物の具体例として、下記一般式(V)又は(VI)で表される化合物が挙げられる。

1-O-(C24O)r-H (V)
式(V)中、R1は、式(IV)で定義したとおりである。
rは平均付加モル数であり、2~75、好ましくは5~30である。

1-O-(C24O)s(C36O)t-H (VI)
式(VI)中、R1は、式(IV)で定義したとおりである。
sは平均付加モル数であり、2~40、好ましくは5~30である。
tは平均付加モル数であり、1~20、好ましくは1~10である。
(C24O)と(C36O)の付加は、ランダム又はブロックのいずれでもよい。
(C1)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
(C1)成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
(C1)成分の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは0.5~7.0質量%、さらに好ましくは1.0~6.0質量%、特に好ましくは2.0~4.0質量%である。前記の含量範囲であると、液体柔軟剤組成物の粘度上昇によるハンドリング性の低下を抑制しつつ、より優れた配合効果が得られる。
〔(C2)成分:4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤〕
(C2)成分の例としては、下記一般式(3)又は(4)で表される4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤が挙げられる。
Figure 2023177017000009
式(3)中、
3、R4、R5及びR6のうちの2つ又は3つは、独立して、炭素数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくは炭素数1のアルキル基であり、
残りは、炭素数8~22、好ましくは炭素数8~18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基である。
-は、ハロゲンイオン(例えばCl-)又はアルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオン)である。
Figure 2023177017000010
式(4)中、
7及びR8は、独立して、炭素数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。
9は、炭素数8~22、好ましくは炭素数8~18の、直鎖又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基である。
10は、炭素数1~3のアルキレン基である。
-は、ハロゲンイオン(例えばCl-)又はアルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオン)である。
(C2)成分の好ましい例としては、
塩化セチルトリメチルアンモニウム(例えば、クラリアント社製、GenaminCTAC)、
塩化ドデシルトリメチルアンモニウム(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、リポカード12-37W)、
塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、
塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカード16-50」)、
塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカードT-800」)、
塩化ヤシアルキルジ(ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「エソカードC/12」)、
塩化ジデシルジメチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカード210-80E」)、
塩化ジヤシアルキルジメチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカード2C-75」)、や
塩化ベンザルコニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカードCB-50」)が挙げられる。
なかでも、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム及び塩化ベンザルコニウムが好ましい。
(C2)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
(C2)成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
(C2)成分の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは0.5~5.0質量%、さらに好ましくは0.5~2.5質量%、特に好ましくは0.7~1.5質量%である。前記の含量範囲であると、より優れた配合効果が得られる。
(C1)と(C2)の双方を用いる場合、(C)成分((C1)と(C2)の合計)の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは1~20質量%、より好ましくは2~10質量%、さらに好ましくは3~8質量%、特に好ましくは3~5質量%である。前記の含量範囲であると、より優れた配合効果が得られる。
〔(D)成分〕
(D)成分は、液体柔軟剤組成物の透明な外観を保持する(保存安定性を付与)するために配合する。
(D)成分は、以下の一般式(D):
Figure 2023177017000011
(式中、
1~R3は、独立して、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基であり、
4は、水素原子又はアセチル基である)で表される化合物である。
式(D)中、R1~R3は、全てが水素原子であるか、又は1つがアルキル基であり、他の2つが水素原子であることが好ましい。すなわち、R1~R3の内、2つ以上が水素原子であることが好ましい。R1~R3のうち、2つ以上が水素原子であると、高い配合効果が得られる。
1~R3のいずれかがアルキル基である場合、その炭素数は1~2が好ましく、1がより好ましい。前記の炭素数範囲であると、高い配合効果が得られる。
4は、水素原子が好ましい。
(D)成分としては、
一般式(D)のR4が水素原子であるもの、例えば3-メトキシブタノール、3-メトキシ-3-メチルブタノール、3-メトキシ-3-エチルブタノール、3-メトキシ-3-プロピルブタノール、3-メトキシ-2-メチルブタノール、3-メトキシ-2-エチルブタノール、3-メトキシ-2-プロピルブタノール、3-メトキシ-1-メチルブタノール、3-メトキシ-1-エチルブタノール、3-メトキシ-1-プロピルブタノール等や;
一般式(D)のR4がアセチル基であるもの、例えば、3-メトキシブチルアセテート、3-メトキシ-3-メチルブチルアセテート、3-メトキシ-3-エチルブチルアセテート、3-メトキシ-3-プロピルブチルアセテート、3-メトキシ-2-メチルブチルアセテート、3-メトキシ-2-エチルブチルアセテート、3-メトキシ-2-プロピルブチルアセテート、3-メトキシ-1-メチルブチルアセテート、3-メトキシ-1-エチルブチルアセテート、3-メトキシ-1-プロピルブチルアセテート等が挙げられる。
なかでも、3-メトキシブタノール、3-メトキシ-3-メチルブタノール、3-メトキシ-2-メチルブタノール、3-メトキシ-1-メチルブタノール、3-メトキシ-3-メチルブチルアセテートが好ましく、3-メトキシ-3-メチルブタノールがより好ましい。
(D)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
(D)成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
(D)成分の含量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、0.1~15質量%、好ましくは1~10質量%、さらに好ましくは3~8質量%である。前記の含量範囲であると、後述する(E)成分(香料組成物)の香り立ちに影響することなく、配合目的を達成できる。
〔(E)成分:香料組成物〕
(E)成分は、液体柔軟剤組成物自体の香り付け、及び/又は、同組成物による処理後の繊維製品の香り付けのために配合する。
(E)成分の香料としては、液体柔軟剤分野で公知の物質を特に制限なく使用できる。
香料は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
香料の例としては、アルデヒド類、フェノール類、アルコール類、エーテル類、エステル類、ハイドロカーボン類、ケトン類、ラクトン類、ムスク類、テルペン骨格を有する香料、天然香料や、動物性香料等が挙げられる。各香料の具体例は以下の通りである。
アルデヒド類の例としては、ウンデシレンアルデヒド、ラウリルアルデヒド、アルデヒドC-12MNA、ミラックアルデヒド、α-アミルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、シトラール、シトロネラール、エチルバニリン、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、α-ヘキシルシンナミックアルデヒド、オクタナール、リグストラール、リリアール、リラール、トリプラール、バニリンや、ヘリオナール等が挙げられる。
フェノール類の例としては、オイゲノールや、イソオイゲノール等が挙げられる。
アルコール類の例としては、シトロネロール、ジハイドロミルセノール、ジハイドロリナロール、ゲラニオール、リナロール、ネロール、サンダロール、サンタレックス、ターピネオール、テトラハイドロリナロール、メントール、ボルネオール、1-デカナール、バクダノールや、フェニルエチルアルコール等が挙げられる。
エーテル類の例としては、セドランバー、グリサルバ、メチルオイゲノールや、メチルイソオイゲノール等が挙げられる。
エステル類の例としては、シス-3-ヘキセニルアセテート、シス-3-ヘキセニルプロピオネート、シス-3-ヘキセニルサリシレート、p-クレジルアセテート、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、アミルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、アミルサリシレート、ベンジルサリシレート、ベンジルベンゾエート、ベンジルアセテート、セドリルアセテート、シトロネリルアセテート、デカハイドロ-β-ナフチルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エリカプロピオネート、エチルアセトアセテート、エリカアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ヘディオン、リナリルアセテート、β-フェニルエチルアセテート、ヘキシルサリシレート、スチラリルアセテート、ターピニルアセテート、ベチベリルアセテート、o-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、マンザネートや、アリルヘプタノエート等が挙げられる。
ハイドロカーボン類の例としては、リモネン(特に、d-リモネン)、α-ピネン、β-ピネン、ミルセン、カンフェンや、テルピノーレン等が挙げられる。
ケトン類の例としてはα-ヨノン、β-ヨノン、メチル-β-ナフチルケトン、α-ダマスコン、β-ダマスコン、δ-ダマスコン、ダマセノン、シス-ジャスモン、メチルヨノン、アリルヨノン、カシュメラン、ジハイドロジャスモン、イソイースーパー、ベルトフィックス、イソロンジフォラノン、コアボン、カルボン、ローズフェノン、ラズベリーケトン、ダイナスコンやマルトール等が挙げられる。
ラクトン類の例としては、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、γ-ノナラクトン、γ-ドデカラクトン、クマリンや、アンブロキサン等が挙げられる。
ムスク類の例としては、シクロペンタデカノライド、エチレンブラシレート、ガラクソライド、ムスクケトン、トナリッド、トナライドや、ニトロムスク類等が挙げられる。
テルペン骨格を有する香料の例としては、ゲラニオール(ゼラニオール)、ネロール、リナロール、シトラール、シトロネロール、メントール、ミント、シトロネラール、ミルセン、α-ピネン、β-ピネン、リモネン、テレピネロール、カルボン、ヨノン(例えばβ-ヨノン)、カンフェンや、ボルネオール等が挙げられる。
天然香料の例としては、オレンジ油、レモン油、ライム油、プチグレン油、ユズ油、ネロリ油、ベルガモット油、ラベンダー油、ラバンジン油、アビエス油、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、イランイラン油、シトロネラ油、ゼラニウム油、ペパーミント油、ハッカ油、スペアミント油、ユーカリ油、レモングラス油、パチュリ油、ジャスミン油、ローズ油、シダー油、ベチバー油、ガルバナム油、オークモス油、パイン油、樟脳油、白檀油、芳樟油、テレピン油、クローブ油、クローブリーフ油、カシア油、ナツメッグ油、カナンガ油や、タイム油等の精油が挙げられる。
動物性香料の例としては、じゃ香、霊猫香、海狸香や、竜涎香等が挙げられる。
(E)成分は、好ましくはアルデヒド類、ケトン類又はハイドロカーボン類の香料、更に好ましくは下記の香料を含有する。

〔アルデヒド類〕
ウンデシレンアルデヒド、ラウリルアルデヒド、アルデヒドC-12MNA、ミラックアルデヒド、α-アミルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、α-ヘキシルシンナミックアルデヒド、オクタナール、リグストラール、リリアール、リラール、トリプラール、バニリン、エチルバニリン、及びヘリオナールからなる群より選ばれる1種以上

〔ケトン類〕
α-ヨノン、β-ヨノン、メチル-β-ナフチルケトン、α-ダマスコン、β-ダマスコン、δ-ダマスコン、シス-ジャスモン、メチルヨノン(メチルイオノン)、アリルヨノン(アリルイオノン)、カシュメラン、ジハイドロジャスモン、イソイースーパー、ベルトフィックス、イソロンジフォラノン、コアボン、ローズフェノン、ラズベリーケトン、ダイナスコン、及びマルトールからなる群より選ばれる1種以上

〔ハイドロカーボン類〕
リモネン、α-ピネン、β-ピネン、ミルセン、及びテルピノーレンからなる群より選ばれる1種以上
(E)成分が、香料成分としてアルデヒド類と、ケトン類と、ハイドロカーボン類とを含む場合、香り立ちの観点で、これらの香料成分の合計の含量は、香料組成物の総質量に対して、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上である。
(E)成分は、液体柔軟剤に一般的に使用されている香料用溶剤を含んでいてもよい。香料用溶剤としては、アセチン(トリアセチン)、MMBアセテート(3-メトキシ-3-メチルブチルアセテート)、スクロースジアセテートヘキサイソブチレート、エチレングリコールジブチレート、ヘキシレングリコール、ジブチルセバケート、デルチールエキストラ(イソプロピルミリステート)、メチルカルビトール(ジエチレングリコールモノメチルエーテル)、カルビトール(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、TEG(トリエチレングリコール)、安息香酸ベンジル(BB)、プロピレングリコール、フタル酸ジエチル、トリプロピレングリコール、アボリン(ジメチルフタレート)、デルチルプライム(イソプロピルパルミテート)、ジプロピレングリコール(DPG)、ファルネセン、ジオクチルアジペート、トリブチリン(グリセリルトリブタノエート)、ヒドロライト-5(1,2-ペンタンジオール)、プロピレングリコールジアセテート、セチルアセテート(ヘキサデシルアセテート)、エチルアビエテート、アバリン(メチルアビエテート)、シトロフレックスA-2(アセチルトリエチルシトレート)、シトロフレックスA-4(トリブチルアセチルシトレート)、シトロフレックスNo.2(トリエチルシトレート)、シトロフレックスNo.4(トリブチルシトレート)、ドゥラフィックス(メチルジヒドロアビエテート)、MITD(イソトリデシルミリステート)、ポリリモネン(リモネンポリマー)や、1,3-ブチレングリコール等が挙げられる。
香料用溶剤の含量は、香料組成物の総質量に対して、例えば0.1~30質量%、好ましくは1~20質量%である。
(E)成分の含量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、0.5~5質量%、好ましくは0.8~3.0質量%、さらに好ましくは0.8~2.0質量%である。前記の含量範囲であると、液体柔軟剤組成物の透明な外観を保持しつつ(E)成分の配合目的を達成できる。
〔(A)成分と(B)成分との質量比〕
(A)成分と(B)成分との質量比(A/B)は、0.5~100、好ましくは1.0~50、より好ましくは1.0~25、さらに好ましくは1.0~10、特に好ましくは1.0~5である。
前記の質量比範囲であると、油っぽいぬるつき感を生じさせることなく、柔軟性を繊維製品へ付与できる。
〔(C)成分と(D)成分との質量比〕
(C)成分と(D)成分との質量比(C/D)は、好ましくは0.2~20、より好ましくは0.2~10、さらに好ましくは0.2~5、特に好ましくは0.3~5である。
前記の質量比範囲であると、特に高温下及び低温下での液体柔軟剤組成物の透明な外観の保持性(保存安定性)をより高めることができる。
〔(C1)成分と(C2)成分との質量比〕
(C1)成分と(C2)成分との質量比(C1/C2)は、好ましくは0.1~50、より好ましくは0.2~25、さらに好ましくは0.3~10、特に好ましくは1.0~10である。
前記の質量比範囲であると、特に低温下での液体柔軟剤組成物の透明な外観の保持性(保存安定性)をより高めることができる。
〔液体柔軟剤組成物の透明性〕
液体柔軟剤組成物は、透明又は半透明である。透明とは、測定セル(光路長10mmのガラスセル)に液体柔軟剤組成物を入れ、対照側セルにイオン交換水を入れた場合に、660nmの波長の光透過率が95%以上であることを意味し、半透明とは、前記透過率が30%以上95%未満であることを意味する。
〔任意成分〕
必須の(A)~(E)成分の配合効果を損なわない範囲で、下記の任意成分を配合してもよい。
〔半極性界面活性剤〕
半極性界面活性剤は、液体柔軟剤組成物の透明な外観の保持性(保存安定性)をより高めるために配合する。
半極性界面活性剤の例としては、下記一般式(C2-i)又は(C2-ii)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2023177017000012
(各式中、
4は、
炭素数8~18の、直鎖又は分岐鎖の、置換又は非置換のアルキル基、又は、
炭素数8~18の、直鎖又は分岐鎖の、置換又は非置換アルケニル基であり、
5及びR6は、それぞれ独立して、炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基であり、
7は、炭素数1~5のアルキレン基であり、
Yは、-CONR8-、-NR8CO-、-COO-又は-OCO-であり、
8は、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基である)
4のアルキル基及びアルケニル基は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基等の置換基を任意に含んでもよい。
4のアルキル基及びアルケニル基の炭素数は、好ましくは10~16、より好ましくは12~14、さらに好ましくは12である。
5及びR6は、好ましくはメチル基及びエチル基である。
7は、好ましくは炭素数1~3のアルキレン基である。
Yは、好ましくは-CONH-及び-COO-、更に好ましくは-CONH-である。
一般式(C2-i)の化合物の例としては、アルキル又はアルケニルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
一般式(C2-ii)の化合物の例としては、アルキル又はアルケニルアミドプロピルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
半極性界面活性剤としては、
アルキル又はアルケニルジメチルアミンオキシドや、アルキル又はアルケニルアミドプロピルジメチルアミンオキシドが好ましく、
アルキル又はアルケニルジメチルアミンオキシドがさらに好ましく、
アルキルジメチルアミンオキシドが特に好ましい。
なかでも、一般式(C2-i)において、R4が炭素数12のアルキルであり、R5及びR6が共にメチル基であるアルキルジメチルアミンオキシドが好ましい。
半極性界面活性剤は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
半極性界面活性剤は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
一般式(C2-i)及び/又は(C2-ii)で表される化合物の2種類以上を含む混合物を用いる場合、各化合物のR4の炭素数は同一であることが好ましいが、異なっていてもよい。R4の炭素数が異なる態様の例としては、ヤシ油又はパーム核油から誘導される混合アルキル(又はアルケニル)鎖長を有するものが挙げられる。
半極性界面活性剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1~5質量%、更に好ましくは0.5~3質量%である。
〔ポリオキシアルキレンアミン、その塩又はその4級化物〕
ポリオキシアルキレンアミン、その塩又はその4級化物(以下、「ポリオキシアルキレンアミン等」ともいう)は、液体柔軟剤組成物の透明な外観の保持性(保存安定性)をより高めるために配合する。
ポリオキシアルキレンアミン等の例としては、下記一般式(C3-i)又は(C3-ii)で表される化合物が挙げられ、(C3-ii)の化合物が好ましい。
Figure 2023177017000013
(式中、
9は、炭素数8~20のアルキル基、炭素数8~20のアルケニル基又は炭素数8~20のアルカノイル基であり、
1O及びA2Oは、それぞれ独立して、炭素数2~4のオキシアルキレン基であり、
a及びbは、a+b=1~100を満たす整数である。)
9のの炭化水素基の炭素数は、好ましくは8~18、より好ましくは10~18、さらに好ましくは10~14、特に好ましくは12である。
1Oは、同一及び異種のいずれでもよい。2種以上のA1Oを含む場合、各A1Oはブロック状又はランダム状のいずれでの態様で付加していてよい。
2Oは、同一及び異種のいずれでもよい。2種以上のA2Oを含む場合、各A2Oはブロック状又はランダム状のいずれでの態様で付加していてよい。
Figure 2023177017000014
(式中、
10は、炭素数8~20のアルキル基、炭素数8~20のアルケニル基又は炭素数8~20のアルカノイル基であり、
11は、水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基であり、
mは、1~4の整数であり、
m-は、m価の無機酸又は有機酸のアニオンであり、
3O及びA4Oは、それぞれ独立して、炭素数2~4のオキシアルキレン基であり、
c及びdは、c+d=1~100を満たす数である。
但し、R10が炭素数8~16のアルキル基又は炭素数8~16のアルケニル基であり、R11がメチル基であり、A3O及びA4Oがオキシエチレン基であり、cが1であり、かつdが1である化合物を除く。)
10の炭化水素基の炭素数は、好ましくは8~18、より好ましくは10~18、さらに好ましくは10~14、特に好ましくは12である。
11は、好ましくはメチル基である。
m-は、例えばメチル硫酸のアニオン、臭素イオン又は塩素イオン等であり、好ましくは塩素イオンである。
3Oは、同一及び異種のいずれでもよい。2種以上のA3Oを含む場合、各A3Oはブロック状又はランダム状のいずれでの態様で付加していてよい。
4Oは、同一及び異種のいずれでもよい。2種以上のA4Oを含む場合、各A4Oはブロック状又はランダム状のいずれでの態様で付加していてよい。
一般式(C3-i)で表される化合物の例としては、ドデシルアミンエチレンオキサイド2モル付加物、ドデシルアミンエチレンオキサイド5モル付加物、ドデシルアミンエチレンオキサイド15モル付加物、ドデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物、ヤシアルキル(アルケニル)アミンエチレンオキサイド2モル付加物、ヤシアルキル(アルケニル)アミンエチレンオキサイド5モル付加物、ヤシアルキル(アルケニル)アミンエチレンオキサイド15モル付加物、ヤシアルキル(アルケニル)アミンエチレンオキサイド20モル付加物、テトラデシルアミンエチレンオキサイド30モル付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド40モル付加物、タローアルキルアミンエチレンオキサイド2モル付加物、タローアルキルアミンエチレンオキサイド5モル付加物、タローアルキル(アルケニル)アミンエチレンオキサイド10モル付加物、硬化タローアルキルアミンエチレンオキサイド2モル付加物、オレイルアミンエチレンオキサイド2モル付加物、オレイルアミンエチレンオキサイド7モル付加物、オレイルアミンエチレンオキサイド10モル付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド30モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物、デシルアミンエチレンオキサイド25モル/プロピレンオキサイド5モルブロック付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド27モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド40/プロピレンオキシド10モルランダム付加物及びデシルアミンエチレンオキサイド24モル/プロピレンオキサイド3モルブロック付加物等が挙げられる。
一般式(C3-ii)で表される化合物の例としては、ドデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド15モル付加物塩酸塩、ドデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド20モル付加物塩酸塩、ヤシアルキル(アルケニル)メチルアンモニウムエチレンオキサイド15モル付加物塩酸塩、ヤシアルキル(アルケニル)メチルアンモニウムエチレンオキサイド20モル付加物塩酸塩、テトラデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド30モル付加物メチル硫酸塩、テトラデシルアンモニウムエチレンオキサイド30モル付加物クエン酸塩、ヘキサデシルエチルアンモニウムエチレンオキサイド40モル付加物エチル硫酸塩、オクタデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド25モル付加物塩酸塩、オレイルメチルアンモニウムエチレンオキサイド2モル付加物塩酸塩及びヘキサデシルエチルアンモニウムエチレンオキサイド30モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物メチル硫酸塩等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアミン等は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
ポリオキシアルキレンアミン等は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
ポリオキシアルキレンアミン等の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1~5質量%、更に好ましくは0.5~3質量%である。
〔両性界面活性剤〕
両性界面活性剤は、液体柔軟剤組成物の透明な外観の保持性(保存安定性)をより高めるために配合する。
両性界面活性剤の例としては、ベタイン、N-アルキルアミノ酸、N-アルケニルアミノ酸や、それらの塩等が挙げられる。
ベタインの例としては、アルキルベタイン、アミドベタイン、アミドプロピルベタイン、カルボベタイン、スルホベタイン、アミドスルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン、ホスホベタインや、アミノプロピオン酸塩等が挙げられる。
N-アルキルアミノ酸又はN-アルケニルアミノ酸は、窒素原子にアルキル基又はアルケニル基が結合し、更に1つ又は2つの「-R-COOH」基(式中、Rは2価の炭化水素基を示し、好ましくはアルキレン基であり、特に炭素数1~2であることが好ましい)が結合した構造を有する。
「-R-COOH」が1つ結合した化合物では、窒素原子にはさらに水素原子が結合している。「-R-COOH」が1つのものをモノ体、2つのものをジ体といい、いずれも本発明で使用できる。
N-アルキルアミノ酸及びN-アルケニルアミノ酸を構成するアルキル基及びアルケニル基は、直鎖状又は分岐鎖状のいずれでもよく、また、置換又は未置換のいずれでもよい。
アルキル基の炭素数は好ましくは8~18であり、アルケニル基の炭素数は好ましくは8~18である。
N-アルキルアミノ酸、N-アルケニルアミノ酸や、それらの塩は、好ましくはラウラミノプロピオン酸ナトリウム、コカミノプロピオン酸ナトリウムであり、さらに好ましくはラウラミノプロピオン酸ナトリウムである。
好ましい両性界面活性剤は、
アルキル(及び/又はアルケニル)アミノ酢酸ベタイン、
アルキル(及び/又はアルケニル)ジメチルアミノ酢酸ベタイン、並びに
アルキル(及び/又はアルケニル)アミドプロピルベタイン
からなる群から選択される。前記のベタインを構成するアルキル基及び/又はアルケニル基は、炭素数8~18の置換又は無置換のアルキル基及び/又はアルケニル基である。
更に好ましい両性界面活性剤は、
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、
ラウリン酸アミドプロピルベタイン、及び
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインであり、
特に好ましい両性界面活性剤は、
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインである。
両性界面活性剤は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
市販品の例としては、
ライオン株式会社製のエナジコールL-30B、エナジーコールC-40H、エナジーコールDP-30や;
ライオンアクゾ社製のアンフォラックL-18や;
三洋化成工業社製のレボンLD-36、レボン2000L、レボンHC-30W、レボン101-H、レボンAPLや;
川研ファインケミカル社製のソフタゾリンLPB、ソフタゾリンCPB、ソフタゾリンPKPB、ソフタゾリンLMEB、ソフタゾリンLSB等が挙げられる。
両性界面活性剤は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
両性界面活性剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1~5質量%、更に好ましくは0.5~3質量%である。
〔消泡剤〕
消泡剤は、泡立ちを抑制することで柔軟剤の計量性を向上させるために配合する。
消泡剤の例としては、シリコーン系消泡剤、アルコール系消泡剤、エステル系消泡剤、鉱油系消泡剤、植物油系消泡剤及び合成油系消泡剤等が挙げられ、シリコーン系又はアルコール系の消泡剤が好ましい。
シリコーン系消泡剤としては、オイル型消泡剤、コンパウンド型消泡剤、自己乳化型消泡剤、エマルション型消泡剤、粉末型消泡剤及び固形型消泡剤等が挙げられる。なかでも、自己乳化型消泡剤及びエマルション型消泡剤が好ましく、エマルション型消泡剤がさらに好ましい。
消泡剤は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
市販品の例としては、
ダウ・東レ(株)製のFSアンチフォームシリーズのDKQ1-071、DKQ1-1208、DKQ1-1086、544、001、80、81、026A、545、013B、DK Q1-072、AFE、BE、DB-31、DB-110N、H-10、025、EPL、F-18、F-20、F-51、CE、90、91、92、1122、DK Q1-1089、DK Q1-1056、DK Q1-1014、DK Q1-1074や、
信越化学工業(株)製のKS496A、KS502,KS506、KS508、KS530、KS531、KS536、KS537、KS538、KM73、KM73A、KM73B、KM73E、KM72、KM72A、KM72F、KM70、KM71、KM75、KM80、KM83、KM83A、KM85、KM87A、KM89、KM90、KM93、KM68-1F、KM68-2Fや、
ダウ・東レ(株)製のQ2-3183A、BY28-503、SD5591、SH7PA、SH5503、SH5510、SM5513、SH5561、SH5507、BY22-517、SM5511、SM5512、SM5515、SM5517、SM5571、SM5572F、SM5573や、
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のYSA6406、TSA780、TSA7341、TSA7343、TSA739、TSA732、TSA732A、TSA772、TSA730、TSA770、TSA775、TSA776、YMA6509、TSA737、TSA737B、TSA737S、TSA737F、TSA737K等が挙げられる。
消泡剤は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
消泡剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.001~0.1質量%、より好ましくは0.005~0.02質量%である。
〔(D)成分以外の水混和性溶剤(追加の水混和性溶剤)〕
(D)成分以外の水混和性溶剤(以下、「追加の水混和性溶剤」ともいう)は、液体柔軟剤組成物の流動性を向上させるために配合する。
追加の水混和性有機溶剤の例としては、炭素数2~4の一価アルコール、炭素数2~4の多価アルコールや、下記一般式(I)で表されるグリコールエーテル系溶剤等が挙げられる。
1-(OR2wOH (I)
(式中、
1は、水素、炭素数1~6のアルキル基又はフェニル基であり、
2は、炭素数2~4のアルキレン基であり、
wは、平均付加モル数を表し、1~30000である)
炭素数2~4の一価アルコールの例としては、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール等が挙げられる。
炭素数2~4の多価アルコールの例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
式(I)で表されるグリコールエーテル系溶剤の例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(R1が炭素数4のアルキル基であり、R2が炭素数2のアルキレン基であり、wが2である)等が挙げられる。
式(I)のR1が水素である化合物としては、ポリエチレングリコールが挙げられるポリエチレングリコールとしては、式(I)のwが5以上のものが好ましい。ポリエチレングリコールの質量平均分子量は、好ましくは200~1320000、より好ましくは200~5000、さらに好ましくは200~2000、特に好ましくは200~1000である。ポリエチレングリコールの質量平均分子量は、溶媒としてメタノールを用いてGPCにより測定した値を、ポリエチレングリコールにおける較正曲線に基づいて算出した値を示す。なかでも、質量平均分子量が1000(wが22~24)のポリエチレングリコールが特に好ましい。
追加の水混和性溶剤としては、流動性に優れる点、臭気の穏やかな点、原料の入手のしやすさの点から、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましく、エタノール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールがより好ましい。
追加の水混和性溶剤は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
追加の水混和性溶剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.5~10質量%、より好ましくは1~5質量%である。
〔(D)成分と追加の水混和性溶剤との質量比〕
(D)成分と追加の水混和性溶剤との質量比(D/追加の水混和性溶剤)は、好ましくは0.05~40、より好ましくは0.2~20、さらに好ましくは0.2~10、特に好ましくは0.5~10である。
前記の質量比範囲であると、前述した(E)成分(香料組成物)の香り立ちに影響することなく、配合目的を達成できる。
〔酸化防止剤〕
酸化防止剤としては、液体柔軟剤分野で公知の物質を特に制限なく使用できる。
酸化防止剤の例としては、2,6-ジ-t-ジブチル-4-ヒドロキシトルエン(BHT)、t-ブチル-p-ヒドロキシアニソール(BHA)、p-メトキシフェノール、β-ナフトール、フェニル-α-ナフチルアミン、テトラメチルジアミノジフェニルメタン、γ-オリザノール、ビタミンE(α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール)、2,2’-エチリデンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェノール)、トリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール)・1/3クエン酸塩、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート、クェルセチンや、4,4’-ビス(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等が挙げられる。好ましくは2,6-ジ-t-ジブチル-4-ヒドロキシトルエンである。
酸化防止剤は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
酸化防止剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.001~1質量%、より好ましくは0.01~0.1質量%である。
〔水〕
液体柔軟剤組成物は、好ましくは水を含む水性組成物である。
水としては、水道水、精製水、純水、蒸留水や、イオン交換水を使用できる。なかでもイオン交換水が好適である。
水の含量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは50~95質量%、更に好ましくは70~90質量%である。
〔液体柔軟剤組成物の製造方法〕
液体柔軟剤組成物は、公知の方法、例えば、シリコーン化合物を主剤とする液体柔軟剤組成物と同様の工程にしたがい製造できる。
例えば、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を含む油相と、(A)成分を含む水相とを混合し、攪拌することで、液体柔軟剤組成物を製造できる。
〔液体柔軟剤組成物の使用方法〕
液体柔軟剤組成物を用いた繊維製品の処理方法は特に制限されず、従来の液体柔軟剤と同様に使用できる。例えば、洗濯のすすぎの段階ですすぎ水に液体柔軟剤組成物を溶解させて処理を行う、又はたらいのような容器中で液体柔軟剤組成物を水に溶解させ、更に繊維製品を入れて浸漬処理する方法がある。いずれも場合も適度な濃度に希釈して使用するが、浴比(繊維製品に対する処理液の重量比)は3~100倍、特に5~50倍であることが好ましい。
液体柔軟剤組成物で処理可能な繊維製品の種類は特に限定されず、例えば、衣類、カーテン、ソファー、カーペット、タオル、ハンカチ、シーツや、マクラカバー等が挙げられる。その素材も、綿や絹、ウール等の天然繊維でもよいし、ポリエステル等の化学繊維でもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例及び比較例における各成分の配合量は全て質量%(指定のある場合を除き、純分換算)を示す。
〔(A)成分:水溶性カチオンポリマー〕
以下のA-1及びA-2を使用した。

A-1:塩化ジメチルジアリルアンモニウムの重合物(日本ルーブリゾール社製。商品名「MERQUAT100」)。A-1は、一般式(IV)で表されるジメチルジアリルアンモニウム塩(X-は、塩化物イオン)を重合して得られる水溶性カチオン性ポリマーである(計算式(1)によるカチオン化度:10.5%。重量平均分子量:1.5×105)。また、1gのA-1を25℃の水100gに加えて得られた溶液は無色透明であった。

A-2:塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(日本ルーブリゾール社製。商品名「MERQUAT550」)。計算式(1)によるカチオン化度:4.3%。重量平均分子量:1.6×106。また、1gのA-2を25℃の水100gに加えて得られた溶液は無色透明であった。
〔(B)成分:ポリエーテル変性シリコーン〕
以下のB-1及びB-3を使用した。

B-1:ポリエーテル変性シリコーン(ダウ・東レ(株)製。商品名「CF1188N」)
B-2:ポリエーテル変性シリコーン(ダウ・東レ(株)製。商品名「SH3775M」)
B-3:ポリエーテル変性シリコーン(信越化学工業(株)製。商品名「X-20-8010N」)
〔(C1)成分:ノニオン界面活性剤〕
以下のC1-1及びC1-2を使用した。

C1-1:ポリオキシエチレンイソトリデシルエーテルEO7モル(ライオンケミカル(株)製。商品名「TAG-90」)。C1-1は、一般式(V)(R1は、炭素数13のアルキル基であり、rは7である)で表される化合物である。

C1-2:ポリオキシエチレンイソトリデシルエーテルEO60モル(BASF社製ルテンゾールTO3にエチレンオキサイド(EO)を付加させたもの)。C1-2は、一般式(V)(R1は、炭素数13のアルキル基であり、rは60である)で表される化合物である。
〔(C2)成分:4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤〕
以下のC2-1及びC2-2を使用した。

C2-1:塩化セチルトリメチルアンモニウム(クラリアント社製。商品名「GenaminCTAC」)。C2-1は、一般式(3)(式中、R3、R4及びR5はいずれもメチル基であり、R6は炭素数16の直鎖アルキル基であり、Z-は塩素イオンである)で表される化合物である。

C2-2:塩化ドデシルトリメチルアンモニウム(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製。商品名「リポカード12-37W」)C2-2は、一般式(3)(式中、R3、R4及びR5はいずれもメチル基であり、R6は炭素数12の直鎖アルキル基であり、Z-は塩素イオンである)で表される化合物である。
〔(D)成分〕
以下のD-1及びD-2を使用した。

D-1:3-メトキシ-3-メチルブタノール((株)クラレ社製。商品名「ソルフィット」)。D-1は、一般式(D)(式中、R1~R4はいずれも水素原子である)で表される化合物である。

D-2:3-メトキシ-3-メチルブチルアセテート((株)クラレ社製。商品名「ソルフィットAC」)。D-2は、一般式(D)(式中、R1~R3はいずれも水素原子であり、R4はアセチル基である)で表される化合物である。
〔(E)成分:香料組成物〕
以下に示す組成の香料組成物E-1を使用した。

Figure 2023177017000015
〔消泡剤〕
以下のF-1を使用した。

F-1:シリコーンエマルション型消泡剤(信越化学工業(株)製。商品名「KM-90」)
〔追加の水混和性溶剤〕
以下のG-1及びG-2を使用した。

G-1:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)(日本乳化剤(株)社製。商品名「ブチルジグリコール(84)」 )

G-2:エタノール(日本合成アルコール(株)製。商品名「特定アルコール95度合成」)
〔酸化防止剤〕
以下のH-1を使用した。

H-1:BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)(住友化学(株)製。商品名「SUMILIZER BHT」)
〔液体柔軟剤組成物の調製〕
まず、(B)成分、(C)成分((C1)及び/又は(C2))、(D)成分、(E)成分、(H)成分及び(G)成分を1000mlビーカーにとり、攪拌羽根を用いて充分に攪拌し、油相混合物を得た。
他方、(A)成分をイオン交換水に溶解させて水相混合物を得た。
次に、油相混合物を攪拌しながら、水相混合物を添加し、さらに(F)成分を添加し、均一になるまで充分に攪拌して、1000gの液体柔軟剤組成物を調製した。
各液体柔軟剤組成物の組成を後記の表1に示す。
表1中の含量の値は、液体柔軟剤組成物の総質量に対する含量(質量%)である。
表1中の「A/B」は、(A)成分の(B)成分に対する質量比を示す。
表1中の「C/D」は、(C)成分の(D)成分に対する質量比を示す。
表1中の「C1/C2」は、(C1)成分の(C2)成分に対する質量比を示す。
表1中の「D/G」は、(D)成分の(G)成分(追加の水混和性溶剤)に対する質量比を示す。
〔製造直後の液体柔軟剤組成物の外観(透明性)評価〕
実施例及び比較例の各液体柔軟剤組成物について、測定セル(光路長10mmのガラスセル)に当該液体柔軟剤組成物を入れ、対照側セルにイオン交換水を入れた場合に、660nmの波長の光透過率は95%以上であった。したがって、実施例及び比較例の各液体柔軟剤組成物は透明であった。
〔液体柔軟剤組成物で処理された繊維製品の感触の評価〕
1.評価布の調製
市販の綿タオル(綿100%、泉州タオル)を、主要洗浄基材としてアニオン界面活性剤を含む市販洗剤「トップ プラチナクリア」(ライオン(株)社製)と二槽式洗濯機(東芝製VH-30S)とを用いて、以下の前処理に2回供した。
前処理:標準使用量(浴比30倍)の洗剤及び水道水(45℃)による洗浄(10分間)と、続く注水すすぎ(10分間)とのサイクルを2回。
前処理後、恒温恒湿条件(20℃、45%RH)下で20時間乾燥したものを評価布とした。
2.柔軟処理
評価布を、ドラム式洗濯機(HITACHI BD-V1、標準コース)における市販洗剤「トップ プラチナクリア」(ライオン(株)社製、標準使用量)を用いた洗浄処理と液体柔軟剤組成物(使用量:評価布1.5Kgに対し10mL)を用いた柔軟処理に供した。洗浄工程~すすぎ工程(柔軟処理)の浴比(評価布の質量に対する水の質量の比率)は10倍であった。柔軟処理後、恒温恒湿条件(20℃、45%RH)下で20時間乾燥した後、以下の方法で評価布の感触を評価した。
3.柔軟処理後の評価布の感触の評価
柔軟処理後の評価布を、下記の評価基準に従う官能一対比較に供した。対照として、市販の液体柔軟剤「ソフランアロマリッチ」(ライオン(株)社製)で柔軟処理(前記「2.柔軟処理」と同様)した評価布を用いた。専門パネラー(10名)平均点(小数点以下は四捨五入)を表1の「評価布の感触」欄に示す。3点以上を合格であると判定した。

<評価基準>
4:対照と比較して、非常にサラっとしている
3:対照と比較して、サラっとしている
2:対照と比較して、わずかにサラっとしている。
1:対照と比較して、油っぽくサラっとしていない
〔液体柔軟剤組成物の透明な外観の保持性(保存安定性)の評価〕
液体柔軟剤組成物をガラス容器に入れて密栓し、50℃(高温)及び5℃(低温)下で1か月保存した。保存前後の外観変化を、下記の評価基準に従い目視評価した。パネラー(10名)平均点(小数点以下は四捨五入)を表1の「保存安定性」欄に示す。

<評価基準>
4:保存前のサンプルと比較して変化(濁り)がない
3:保存前のサンプルと比較してわずかに変化(濁り)した
2:保存前のサンプルと比較して変化(白濁)した
1:保存前のサンプルと比較して著しく変化(白濁・分離)した
本発明は、液体柔軟剤の分野で利用可能である。
Figure 2023177017000016
Figure 2023177017000017

Claims (6)

  1. 液体柔軟剤組成物であって、以下の(A)~(D)成分:
    (A)水溶性カチオンポリマー、
    (B)ポリエーテル変性シリコーン、
    (C)ノニオン界面活性剤(C1)及び/又は4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(C2)(但し、(B)成分を除く)、
    (D)一般式(D)で表される化合物
    Figure 2023177017000018
    (式中、
    1~R3は、独立して、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基であり、
    4は、水素原子又はアセチル基である)、及び
    (E)香料組成物
    を含有し、
    (D)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.1~15質量%であり、
    (E)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.5~5質量%であり、
    (A)成分と(B)成分との質量比(A/B)が0.5~100であり、
    液体柔軟剤組成物が、透明又は半透明である
    ことを特徴とする、液体柔軟剤組成物。
  2. (C)成分と(D)成分との質量比(C/D)が0.2~20である、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
  3. (C1)成分と(C2)成分との質量比(C1/C2)が0.1~50である、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
  4. (C)成分が、一般式(3)で表される4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(C2)である、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
    Figure 2023177017000019
    (式中、
    3、R4、R5及びR6のうちの2つ又は3つは、独立して、炭素数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、残りは、炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、
    -は、ハロゲンイオン又はアルキル硫酸イオンである。)
  5. (B)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対して1.0~4.0質量%である、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
  6. (C)成分が、一般式(V)で表されるノニオン界面活性剤(C1)である、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
    1-O-(C24O)r-H (V)
    (式中、
    1は、炭素数10~18の直鎖又は分岐したアルキル基又はアルケニル基であり、
    rは平均付加モル数であり、2~75である。)
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