JP2023176920A - シフトロック解除孔開放構造及びそれを備えた車両 - Google Patents

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佑成 佐々木
Yusei Sasaki
裕一 金子
Yuichi Kaneko
健吾 中村
Kengo Nakamura
大地 森
Daichi Mori
雄三 小出
Yuzo Koide
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Abstract

【課題】シフトロック解除孔を開放するにあたり工具を使用することがなく、さらに車両内装の美観を損なわないシフトロック解除孔開放構造及びそれを備えた車両を提供する【解決手段】コンソールパネルと、コンソールパネルに設けられた開口部と、開口部に臨んで開口したシフトロック解除孔と、シフトロック解除孔を覆う解除孔カバーと、開口部及び解除孔カバーを覆う蓋体と、を備え、解除孔カバーは、スライドすることで、シフトロック解除孔を塞ぐ閉鎖位置と、シフトロック解除孔を開放する開放位置と、に切り換え可能に設けられており、蓋体は、スライドすることで、開口部全体を塞ぐ閉蓋位置と、開口部を部分的に開放すると共に、シフトロック解除孔を塞ぐ開蓋位置と、に切り換え可能に設けられており、解除孔カバーは、開放状態となることで、蓋体を、シフトロック解除孔を開放させる位置に保持することにより課題を解決した。【選択図】図1

Description

本発明は、車両におけるシフトロック解除を行うためのシフトロック解除孔を開放させるシフトロック解除孔開放構造に関する。
自動変速機を備えた車両、所謂オートマチック車では、変速レンジを切り換えるためのシフトレバーがコンソールパネルより突出して設けられている。このシフトレバーは、安全配慮のため、駐車中であって、シフトレバーの位置がパーキングポジションである際に、他のポジションへの切り替え操作を阻害するシフトロックがかかる。そのため、他のポジションへ切り替え操作は、エンジンが稼働した状態、且つブレーキを踏まなければ行えないようになっている。
しかしながら、車両の故障時等でエンジンを稼働させずに、シフトレバーをニュートラルポジションに切り換えて移動させたい場合がある。そのため、シフトロックを行う装置は、物理的に下方へ押し込むことでシフトロックを解除することができるシフトロック解除機構を備えている。
具体的には、シフトレバーが突出しているコンソールパネルに設けられた解除用開口からドライバー等の細長い工具を挿入し、シフトロック解除機構の所定の操作部材を押下することでシフトロックを解除可能としている。
このコンソールに設けられた解除用開口に対しては、防犯上容易にシフトロック解除が行われないように、解除用開口を塞ぐ部材として、取り外しに工具を必要とするカバー体が設けられていることが多い。
しかしながら、車両を移動させたい場合にその都度工具を用いてカバー体を外すことは煩わしく、緊急時には不便である。また、従来はコンソールパネルにカバー体が露出して設けられていることが多く、車両内装の美観を損ねることも問題として挙げられる。
そこで、特許文献1には、筒状のドリンクホルダーや方形状の小物入れの側面にシフトロック解除を行うための解除用開口と該開口を塞ぐカバー体とを設けた車両用コンソール構造について開示されている。
特開2019-73188号公報
特許文献1に記載された車両用コンソール構造によれば、コンソールに設けられたドリンクホルダー等の内壁に解除用開口を設け、その解除用開口に対して爪により引っ掛けることでカバー体を取り付けている。また、ドリンクホルダー等には、収納物を入れるための上部開口に沿うような蓋体を備えており、その蓋体を下方へ押し下げることで蓋体を底部とし、収納空間を露出するような構成としている。
そのため、ドリンクホルダー等を使用していないときには、開口上部を塞ぐ蓋体によりカバー体を視認させないようにすることができる。また、ドリンクホルダー等を使用した際にも、収納空間の内壁に設けられることで視認されにくい利点や、収納物でカバー体が隠れる利点がある。
しかしながら、特許文献1に記載された車両用コンソール構造は、カバー体を取り外し可能な構成としているため、シフトロック解除を行う際に、取外したカバー体を紛失してしまう虞がある。そして、カバー体を紛失してしまった場合には、解除用開口を塞ぐものがなく、例えばドリンクホルダーに収納したペットボトルに付着する水滴が解除用開口より浸入してしまう可能性が生じる。
また、シフトロック解除機構を工具により押下操作する際には、収納空間の内壁に解除用開口が設けられているために工具を斜めに挿入し、持ち手側を上方に持ち上げるような動作が必要となる。特許文献1には、この時に工具の進行をガイドする構造を備えているものの、工具を上方へ持ち上げることは作業性が良いとは云い難い。また、この解除動作と同時にシフトレバーを切り換える動作を行う必要があるため、操作が煩雑となる欠点がある。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、シフトロック解除孔を開放するにあたり工具を使用することがなく、さらに車両内装の美観を損なわないシフトロック解除孔開放構造及びそれを備えた車両を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、コンソールパネルと、コンソールパネルに設けられた開口部と、開口部に臨んで開口したシフトロック解除孔と、シフトロック解除孔を覆う解除孔カバーと、開口部及び解除孔カバーを覆う蓋体と、を備え、解除孔カバーは、スライドすることで、シフトロック解除孔を塞ぐ閉鎖位置と、シフトロック解除孔を開放する開放位置と、に切り換え可能に設けられており、蓋体は、スライドすることで、開口部全体を塞ぐ閉蓋位置と、開口部を部分的に開放すると共に、シフトロック解除孔を塞ぐ開蓋位置と、に切り換え可能に設けられており、解除孔カバーは、開放状態となることで、蓋体を、シフトロック解除孔を開放させる位置に保持することに特徴を有する。
また、解除孔カバーは、開放位置としたときに全体を傾斜した状態とすることにより、蓋体と開蓋位置よりもさらに開いた全開位置で当接することでシフトロック解除孔を開放させる位置に蓋体を保持することにも特徴を有する。
また、シフトロック解除孔の下方には、押下されることでシフトロックの解除を行うシフトロック解除機構が設けられており、シフトロック解除孔の下部には、シフトロック解除機構を押下する際に用いられる工具を誘導するガイド部を備えたことにも特徴を有する。
本発明によれば、解除孔カバーと蓋体とを移動させることでシフトロック解除孔を開放状態とすることができるため、シフトロック解除孔の開放に際して工具を用いず容易に行うことができる。
また、蓋体を開蓋位置とした際にもシフトロック解除孔を塞ぐ位置となっているため、通常の使用時には使用者にシフトロック解除孔が視認されることがなく、コンソールパネルの美観を害する虞がなくなる。
また、解除孔カバーをスライドさせたときにのみシフトロック解除孔が露出するような構成としていることで、よりシフトロック解除孔を目立たないように配置でき、高い防犯性を確保することができる。
また、解除孔カバーは、シフトロック解除孔の開放に際してスライドさせることで行えるようにしたため、解除孔カバーを取外す必要がなく紛失する虞がない。
また、請求項3に係る発明によれば、シフトロック解除孔の下部に設けられたガイド部に沿って工具を挿入するのみでシフトロック解除機構を押下させることができ、解除作業に係る作業性がより向上する効果がある。
本発明の一実施形態に係るシフトロック解除孔開放構造の構成を示す模式的平面図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック解除孔開放構造の構成を示す模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係る解除孔開放構造の構成を示す模式的斜視図である。 本発明の一実施形態に係るハートカム機構を示す模式的平面図である。 本発明の一実施形態に係る蓋体の開閉動作を説明するための模式的平面図である。 本発明の一実施形態に係る蓋体の開閉動作を説明するための模式的平面図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック解除孔を開放させるまでの動作を説明するための模式的平面図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック解除孔開放構造の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック解除孔開放構造の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック解除孔開放構造の構成を示す模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係る解除孔開放構造の構成を示す模式的斜視図である。
この発明の要旨は、コンソールパネルと、コンソールパネルに設けられた開口部と、開口部に臨んで開口したシフトロック解除孔と、シフトロック解除孔を覆う解除孔カバーと、開口部及び解除孔カバーを覆う蓋体と、を備え、解除孔カバーは、スライドすることで、シフトロック解除孔を塞ぐ閉鎖位置と、シフトロック解除孔を開放する開放位置と、に切り換え可能に設けられており、蓋体は、スライドすることで、開口部全体を塞ぐ閉蓋位置と、開口部を部分的に開放すると共に、シフトロック解除孔を塞ぐ開蓋位置と、に切り換え可能に設けられており、解除孔カバーは、開放状態となることで、蓋体を、シフトロック解除孔を開放させる位置に保持することにある。
また解除孔カバーは、開放位置としたときに全体を傾斜した状態とすることにより、蓋体と開蓋位置よりもさらに開いた全開位置で当接することでシフトロック解除孔を開放させる位置に蓋体を保持することにも特徴を有する。
また、シフトロック解除孔の下方には、押下されることでシフトロックの解除を行うシフトロック解除機構300が設けられており、シフトロック解除孔の下部には、シフトロック解除機構300を押下する際に用いられる工具を誘導するガイド部を備えたことにも特徴を有する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係るシフトロック解除孔開放構造の一実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
説明の便宜上、各図面において記載した矢印Frの方向、矢印Rrの方向、矢印LHの方向および矢印RHの方向は、それぞれ本実施形態に係るシフトロック解除孔開放構造を備えた車両である自動車における前方向、後方向、左方向および右方向に対応する。また、以下の説明において、前後、上下、左右の方向の記載は、原則としてそれぞれ自動車の前後、上下、左右を示すものとする。また、本実実施形態において、シフトロック解除孔開放構造Mは、シフトレバー200に対して前方向に設けられているが、これに限定されずシフトロック解除機構300の操作を行える範囲であればどこに設けられてもよい。すなわち、シフトロック解除機構300の上方に位置するシフトレバー200の近傍であれば前方向に限らず、後方向、左方向及び右方向に設けられてもよい。
図1は、シフトロック解除孔開放構造Mの構成を説明するための模式的平面図であり、シフトロック解除孔500を開放した状態を示している。図2は、シフトロック解除孔開放構造Mの内部構成を説明するための模式的断面図である。図3は、シフトロック解除孔開放構造Mの構成を説明するための模式的斜視図であり、主にスライドガイド610を説明するために解除孔カバー600を省略した図である。図4は、シフトロック解除孔開放構造Mの蓋体700をスライド可能とするハートカム機構800を説明するための模式的平面図である。図5は、蓋体700の開閉動作を説明するための模式的平面図であり、(a)は閉蓋位置、(b)は全開位置をそれぞれ示している。図6は、蓋体700の開閉動作を説明するための模式的平面図であり、(a)は全開位置、(b)は開蓋位置をそれぞれ示している。図7は、シフトロック解除孔500を開放させるまでの動作を説明するための模式的平面図であり、(a)は蓋体700が閉蓋位置にある状態、(b)は蓋体700が開蓋位置にある状態、(c)は蓋体700が全開位置にあり解除孔カバー600が閉鎖位置にある状態、(d)は蓋体700が全開位置にあり解除孔カバー600が開放位置にある状態をそれぞれ示している。図8は、シフトロック解除孔開放構造Mの構成を説明するための模式的平面図であり、開口部400を塞いだ状態を示している。図9は、シフトロック解除孔開放構造Mの構成を説明するための模式的平面図であり、開口部400を一部開放した状態を示している。図10は、シフトロック解除孔開放構造Mの構成を説明するための模式的断面図であり、解除孔カバー600を開放位置とすることで蓋体700を開蓋位置に保持する様子を示している。図11は、シフトロック解除孔開放構造Mの構成を説明するための模式的斜視図であり、解除孔カバー600を開放位置とすることで蓋体700を開蓋位置に保持する様子を示している。
本実施形態に係るシフトロック解除孔開放構造Mは、図1に示すように、主に変速レンジを切り換えるためのシフトレバー200を突出させたコンソールパネル100と、コンソールパネル100の表面に設けられた開口部400と、開口部400に臨んで開口したシフトロック解除孔500と、シフトロック解除孔500を覆う解除孔カバー600と、開口部400及び解除孔カバー600を覆う蓋体700とを備える。
コンソールパネル100から突出したシフトレバー200の下方には、図2に示すように、シフトロックを行うシフトロック装置(図示しない)とシフトロックの解除を可能とするシフトロック解除機構300とが設けられている。また、このシフトロック解除機構300は、押し下げられることにより、シフトロック装置のロック機構を物理的に動作させることでシフトロックの解除を可能な構成としている。
開口部400は、コンソールパネル100の表面を方形状に開口して形成されている。設けられる位置としては、コンソールパネル100から突出するシフトレバー200の近傍としている。また、開口部400の一部には、図1に示すように、給電用のUSBポート410が設けられている。この、開口部400の一部に設けられるものとしては、USBポート410に限ったものではなく、一定の収納空間を有した小物入れや、給電用のコンセント等であってもよい。
開口部400の一部、且つシフトレバー200側には、シフトロック解除機構300までを連通させるシフトロック解除孔500が穿設されている。
シフトロック解除孔500の下部には、図2に示すように、筒状のガイド部510が設けられており、シフトロックを解除する際に用いられる工具類を確実にシフトロック解除機構300まで誘導することができる。
シフトロック解除孔500の上部には、図1において左右方向にスライド可能な解除孔カバー600が設けられている。また、この解除孔カバー600を最も左右一側(右側)へ移動させた場合にシフトロック解除孔500の上方を塞ぎ、最も左右他側(左側)へ移動させた場合にシフトロック解除孔500を開放させることができる。(以下、このシフトロック解除孔500を塞ぐ位置を閉鎖位置、シフトロック解除孔500を開放させる位置を開放位置として説明する。)
また、解除孔カバー600の下部には、図3に示すように、スライドを可能とするためのスライドガイド610を有している。このスライドガイド610は、シフトレバー200側を左方向へ向けて緩やかな登り傾斜としている。
上述した開口部400及び解除孔カバー600の上部には、図1において前後方向にスライド可能な蓋体700が設けられている。また、この蓋体700を最も前後一側(前側)へ移動させた場合に解除孔カバー600を含めた開口部400全体の上方を塞ぎ、前後他側(後側)へ移動させていくことで開口部400を開放させることができる。
この、蓋体700をスライドさせるための機構は、図4に示すようなハートカム機構800を用いている。ハートカム機構800は、略ハート形の溝からなるガイドレール810を形成しており、ハート型の底部811から右頂部812までを登り傾斜、右頂部812から第一中央部813までを下り傾斜、第二中央部814から左頂部815までを登り傾斜、左頂部815から底部811までを下り傾斜としている。また、第一中央部813は第二中央部814より高い位置にあり、第一中央部813の端縁部813aは下りの段差となっている。また、ハートカム機構800は、図1において、開口部400とシフトレバー200との間の空間に時計回りに90°回転させた状態で設けられる。
蓋体700の裏側には、図5及び図6に示すように、ハートカム機構800に対向する向きに設けられた溝部710が設けられている。また、ハートカム機構800のガイドレール810と蓋体700の溝部710とは、ガイドレール810及び溝部710の幅よりもやや小さいボール体900が設けられており、蓋体700を前後方向へスライドさせる際に、このボール体900がハートカム機構800のガイドレール810を転がることで、蓋体700の開閉を間欠に切り換えることを可能としている。
具体的には、蓋体700が開口部400を完全に塞ぐ位置(以下、閉蓋位置という。)のとき、ハートカム機構800と蓋体700の間に位置するボール体900は、図5(a)に示すように、ガイドレール810の底部811の位置に存在する。使用者が手で蓋体700を後方向へスライドさせるとき、ボール体900は、図5(b)に示すように、ガイドレール810の底部811から右頂部812までの登り傾斜を転がり、右頂部812に達したときに蓋体700が全開になる位置、すなわち最も後側に位置する状態(以下、全開位置という。)となる。
全開位置まで蓋体700を移動させたのち使用者が蓋体700から手を離すと、ボール体900は、ガイドレール810の右頂部812から第一中央部813までの下り傾斜を自重により転がり、第一中央部813の端縁部813aから第二中央部814へ落下する。落下したボール体900は、第二中央部814の最も傾斜が低い位置、すなわち第二中央部814の先端部814aまで転がり停止する。このような構成とすることで、第二中央部814の先端部814aで止まったボール体900により、蓋体700は、図6(a)に示すように、開口部400の一部を開放する位置(以下、開蓋位置という。)を維持することとなる。
蓋体700を再び閉蓋位置にする際には、使用者が再度蓋体700を後方向へスライドさせて全開位置となった時点で手を離すとよい。この開蓋位置から全開位置とするときボール体900は、第二中央部814から左頂部815の登り傾斜を転がることとなる。
全開状態、すなわちボール体900がガイドレール810の左頂部815に位置する時(図6(b)を参照。)に手を離すことで、今度はボール体900が左頂部815から底部811にかけての下り傾斜を自重により転がり蓋体700を閉蓋位置へと移動させる。
蓋体700は、上述したハートカム機構800によりスライド可能としていることで、閉蓋位置と開蓋位置とを間欠に切り換え可能としている。
また、蓋体700には、開蓋位置から閉蓋位置への切り替えを緩やかにするため油圧式ダンパーを備えることが考えられる。油圧式ダンパーは、蓋体700の移動速度を緩やかにし、車両内装としての高級感を演出できると共に、ハートカム機構800の底部811や第一中央部813の先端部814aにボール体900が接触する勢いを弱くし、使用に伴う劣化を可及的に防止することができる。
上述した蓋体700をスライド可能とする機構として本実施形態では、ハートカム機構800を用いている。しかしながら、必ずしもハートカム機構800に限定されるものではなく、蓋体700を閉蓋位置と開蓋位置とに間欠に切り替えが可能であり、開蓋位置にあるときに開口部400の一部を塞ぐことを可能とするその他のカム機構を用いてもよい。
次に、具体的なシフトロック解除孔開放構造Mの使用方法及びシフトロック解除孔500の開放方法について説明する。まず、蓋体700が閉蓋位置にあるところから説明をする。上述したように、開口部400は、コンソールパネル100に設けられ、その内部にUSBポート410を備えたものとして説明する。
蓋体700が閉蓋位置にあるときは、図7(a)及び図8に示すように、コンソールパネル100に設けた開口部400を全て塞いだ状態となっている。開口部400に設けられたUSBポート410を使用しないときに蓋体700を閉蓋位置とすることでUSBポート410にほこりが入ったり飲み物等を零した際の水没であったりを可及的に防止することができる。
開口部400に設けられたUSBポート410を使用する時は、蓋体700を開蓋位置へ移動させる。すなわち、上述したように、使用者は蓋体700を後方向へ全開位置となるまでスライドさせ手を離す。そうすることで、図7(b)に示すように、ハートカム機構800の働きにより、全開位置から開蓋位置まで自動で閉まることとなる。
この開蓋位置は、図7(b)及び図9に示すように、使用するUSBポート410部分のみが開放状態となり、USBポート410の近傍で開口部400に臨んで開口されたシフトロック解除孔500及び解除孔カバー600は塞いだ状態としている。すなわち、通常USBポート410を使用する際には、シフトロックを解除するためのシフトロック解除孔500は勿論、シフトロック解除孔500を塞ぐ解除孔カバー600も視認されないように構成している。
USBポート410の使用後には、再び蓋体700を全開位置までスライドさせ手を放す、そうすることで、上述したハートカム機構800の働きにより、蓋体700は閉蓋位置(図6を参照。)へ戻ることとなる。
シフトロックを解除したいときには、図7(c)に示すように、まず蓋体700を後方向へスライドさせ全開位置まで移動させる。全開位置では、蓋体700により覆われていた解除孔カバー600が露出した状態となっている。
使用者は、蓋体700を全開位置に維持した状態で、図7(d)に示すように、露出している解除孔カバー600を左方向へスライドさせ、開放位置へ解除孔カバー600を移動させる。解除孔カバー600の下部には、上述したように、シフトレバー200側、すなわち全開位置にある蓋体700側に左方向へ向けて登り傾斜となっているスライドガイド610が設けられている。そのため、解除孔カバー600は、図10及び図11に示すように、開放位置に移動させると蓋体700側の縁部が蓋体700の縁端部に当接干渉することとなる。
蓋体700は、この状態で使用者が手を離すことにより、全開位置から自動的に開蓋位置へ移動しようとする動きを解除孔カバー600により遮られ、全開位置を保持されることとなる。また、解除孔カバー600は、図1、図10及び図11に示すように、蓋体700が開蓋状態へ移動しようとする前方向への力(ボール体900の自重により前方向へ転がろうとする力)により押圧されることにより、閉鎖位置に戻ることなく開放位置に留まることとなる。
シフトロック解除孔500は、蓋体700が全開位置、解除孔カバー600が開放位置でそれぞれ保持させることにより、開放される。使用者は、解放されたシフトロック解除孔500から工具を挿入する。挿入された工具は、ガイド部510に沿ってシフトロック解除機構300まで到達し、さらに押下することでシフトロックを解除することができる。
上述したように、シフトロックを解除するためのシフトロック解除孔500を開放するためには、図7に示すように、使用者が意図的に蓋体700を全開位置まで移動させつつ解除孔カバー600を開放位置へと移動させる必要がある。そしてこのような構成とすることにより、シフトロック解除孔500を開放させるために工具を使用する必要のないものとすることができる。
また、蓋体700は、スライド可能とする機構としてハートカム機構800を一例とするカム機構を用いることにより、開蓋位置と全開位置との差分、すなわちクリアランスが生じる。このクリアランス部分の空間に解除孔カバー600及びシフトロック解除孔500を設けることで、通常USBポート410やコンセントや小物入れ等の開口部400に設けられた装備を使用する場合であっても、解除孔カバー600及びシフトロック解除孔500が視認されないものとすることができる。すなわち、防犯上の優位性が生まれることとなる。
また、解除孔カバー600は、シフトロック解除孔500を開放する際にスライドさせるだけでよく、従来取り外し式とされていたカバー体と異なり紛失の虞がなくなる。
また、解除孔カバー600を開放位置とした際には、蓋体700が自動で閉蓋位置へ移動し閉まろうとする動きを阻止し全開位置で保持されることにより、シフトロック解除孔500を開放した状態を維持することができ、シフトロックの解除作業を行いやすくする効果がある。さらに、シフトロック解除孔500の下部に設けられたガイド部510により確実にシフトロック解除機構300まで工具を誘導することができ、解除作業を容易とする効果がある。
上述した実施形態の説明は本発明の一例であり、本発明に係るシフトロック解除孔開放構造Mは、上述の実施形態に限定されることはない。このため、上述した実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。また、上述した各種効果は、本発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態記載されたものに限定されるものではない。
M シフトロック解除孔開放構造
100 コンソールパネル
200 シフトレバー
300 シフトロック解除機構
400 開口部
410 USBポート
500 シフトロック解除孔
510 ガイド部
600 解除孔カバー
610 スライドガイド
700 蓋体
710 溝部
800 ハートカム機構
810 ガイドレール
811 底部
812 右頂部
813 第一中央部
813a 端縁部
814 第二中央部
814a 先端部
815 左頂部
900 ボール体

Claims (4)

  1. シフトロック解除を行うためのシフトロック解除孔を開放させるシフトロック解除孔開放構造であって、
    コンソールパネルと、
    前記コンソールパネルに設けられた開口部と、
    前記開口部に臨んで開口したシフトロック解除孔と、
    前記シフトロック解除孔を覆う解除孔カバーと、
    前記開口部及び前記解除孔カバーを覆う蓋体と、を備え、
    前記解除孔カバーは、スライドすることで、
    前記シフトロック解除孔を塞ぐ閉鎖位置と、
    前記シフトロック解除孔を開放する開放位置と、に切り換え可能に設けられており、
    前記蓋体は、スライドすることで、
    前記開口部全体を塞ぐ閉蓋位置と、
    前記開口部を部分的に開放すると共に、前記シフトロック解除孔を塞ぐ開蓋位置と、に切り換え可能に設けられており、
    前記解除孔カバーは、前記開放状態となることで、前記蓋体を、前記シフトロック解除孔を開放させる位置に保持することを特徴とするシフトロック解除孔開放構造。
  2. 前記解除孔カバーは、
    前記開放位置としたときに全体を傾斜した状態とすることにより、
    前記蓋体と前記開蓋位置よりもさらに開いた全開位置で当接することで前記シフトロック解除孔を開放させる位置に前記蓋体を保持することを特徴とする請求項1に記載されたシフトロック解除孔開放構造。
  3. 前記シフトロック解除孔の下方には、
    押下されることでシフトロックの解除を行うシフトロック解除機構が設けられており、
    前記シフトロック解除孔の下部には、
    前記シフトロック解除機構を押下する際に用いられる工具を誘導するガイド部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載されたシフトロック解除孔開放構造。
  4. 請求項1に記載のシフトロック解除孔開放構造を備えた車両。
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