JP2023175065A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザの利便性を向上させる。【解決手段】情報処理装置１は、ユーザを識別するためのユーザＩＤに関連付けて、ユーザが決済可能な金額を示す利用可能枠を記憶する記憶部１２と、第１のユーザが使用する第１ユーザ端末２又は第２のユーザが使用する第２ユーザ端末３から、第１のユーザの利用可能枠の少なくとも一部の第２のユーザへの譲渡要求を受け付ける受付部１３１と、受付部１３１が譲渡要求を受け付けると、記憶部１２において第１のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を減額し、記憶部１２において第２のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を増額する設定部１３２と、を有する。【選択図】図２

Description

本発明は、所定の決済方式の利用可能枠を設定する情報処理装置及び情報処理方法に関する。

クレジットカード等の後払い方式の決済方式では、ユーザが当該決済方式を用いて所定期間内に決済可能な金額を示す利用可能枠が設定される（例えば、特許文献１を参照）。

特開２０１４－２３５５６７号公報

利用可能枠は、後払い方式の決済方式に係るサービスの利用申込時にユーザが記入した年収や年齢等の情報や、サービスを提供する事業者等が蓄積しているユーザの他社でのサービスの利用実績に基づいて設定され、その後、利用実績に応じて更新される。当該サービスを初めて申請したユーザや、低年齢のユーザに対しては、利用可能枠が低く設定されることから、これらのユーザにとって利便性が悪いという問題があった。

そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。

本発明の第１の態様に係る情報処理装置は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報に関連付けて、前記ユーザが決済可能な金額を示す利用可能枠を記憶する記憶部と、第１のユーザ又は第２のユーザが使用する端末から、前記第１のユーザの前記利用可能枠の少なくとも一部の前記第２のユーザへの譲渡要求を受け付ける受付部と、前記受付部が前記譲渡要求を受け付けると、前記記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を減額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を増額する設定部と、有する。

前記受付部は、前記第２のユーザから前記譲渡要求を受け付けると、前記第１のユーザから前記譲渡要求に対応する前記利用可能枠の譲渡の承認を受け付け、前記設定部は、前記受付部が前記承認を受け付けると、前記第１のユーザに対応する前記利用可能枠を減額し、前記第２のユーザに対応する前記利用可能枠を増額してもよい。

前記受付部は、前記第１のユーザから前記承認を必要としないユーザの選択を受け付け、前記設定部は、前記譲渡要求を行った第２ユーザが前記承認を必要としないユーザである場合、前記受付部による前記承認を省略して前記第１のユーザに対応する前記利用可能枠を減額し、前記第２のユーザに対応する前記利用可能枠を増額してもよい。

前記情報処理装置は、前記第２のユーザに対応する前記利用可能枠が増額されることに応じて、前記第２のユーザから前記第１のユーザに付与する特典を示す特典情報を受け付け、受け付けた前記特典情報が示す特典を前記第１のユーザに付与する特典付与部をさらに有してもよい。

前記記憶部は、前記ユーザ識別情報と、前記利用可能枠と、前記利用可能枠が譲渡された利用可能枠か否かを示す情報と、前記利用可能枠の再譲渡の可否を示す情報とを関連付けて記憶し、前記受付部は、前記ユーザが使用する端末から、前記ユーザのユーザ識別情報に関連付けられている利用枠のうち、譲渡されていない利用可能枠及び前記再譲渡が可能な利用額の少なくとも一部の譲渡要求を受け付けてもよい。

前記受付部は、前記譲渡要求と、前記第１のユーザから前記第２のユーザに譲渡される前記利用可能枠である譲渡枠において購入可能な商品を識別するための商品識別情報とを受け付け、前記設定部は、前記受付部が前記譲渡要求及び前記商品識別情報を受け付けると、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に前記譲渡枠を関連付けることにより、前記第２のユーザの前記利用可能枠を増額するとともに、前記譲渡枠に、受け付けた前記商品識別情報を関連付けて記憶させてもよい。

前記記憶部は、前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザに関する情報とを関連付けたユーザ情報とを関連付けて記憶し、前記受付部は、前記ユーザ情報に基づいて前記第１のユーザと所定の関係を有する前記第２のユーザを特定し、前記第１のユーザ又は特定した前記第２のユーザから前記譲渡要求を受け付けてもよい。

前記設定部は、前記第２のユーザに譲渡された利用可能枠に対応する決済金額の支払予定日を、前記第１のユーザに予め関連付けられている利用可能枠の支払予定日に設定してもよい。
前記設定部は、前記第２のユーザに譲渡された利用可能枠に対応する決済金額の支払予定日を、前記第２のユーザに予め関連付けられている利用可能枠の支払予定日に設定してもよい。

前記受付部は、前記第１のユーザに対応する前記利用可能枠に対応する支払予定日が、前記第２のユーザに対応する前記利用可能枠に対応する支払予定日以後であることを条件として、前記譲渡要求を受け付けてもよい。

前記設定部は、前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を増額してから予め定められた期間が経過すると、前記記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を増額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を減額してもよい。

前記受付部は、前記第１のユーザの前記利用可能枠の一部に決済金額が割り当てられている場合、前記決済金額が割り当てられていない前記利用可能枠のうち、少なくとも一部の前記第２のユーザへの譲渡要求を受け付けてもよい。

前記記憶部は、前記ユーザ識別情報に関連付けて、所定の決済手段に対応する前記利用可能枠を記憶し、前記設定部は、前記受付部が前記譲渡要求を受け付けると、前記記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記所定の決済手段に対応する前記利用可能枠を減額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記所定の決済手段に対応する前記利用可能枠を増額してもよい。

前記記憶部は、前記ユーザ識別情報に関連付けて、単位期間における前記利用可能枠を記憶し、前記設定部は、前記受付部が前記譲渡要求を受け付けると、前記記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記単位期間における前記利用可能枠を減額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記単位期間における前記利用可能枠を増額してもよい。

前記情報処理装置は、前記第２のユーザが決済した金額の合計額である請求金額を前記第２のユーザに請求し、前記第２のユーザが前記請求金額の支払いが支払期日までに完了しなかった場合、前記第１のユーザに前記請求金額を請求する請求部をさらに有してもよい。

前記請求部は、前記請求金額が前記第２のユーザに譲渡された前記利用可能枠を超える場合、前記利用可能枠を示す請求金額を前記第１のユーザに請求してもよい。

前記記憶部は、前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが決済した金額の支払実績とを関連付けた支払実績情報を記憶し、前記受付部は、前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられた支払実績が所定の条件を満たす場合に、前記第２のユーザへの譲渡要求を受け付けてもよい。

本発明の第２の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、第１のユーザ又は第２のユーザが使用する端末から、前記第１のユーザが決済可能な金額を示す利用可能枠の少なくとも一部の前記第２のユーザへの譲渡要求を受け付けるステップと、前記譲渡要求を受け付けると、ユーザを識別するためのユーザ識別情報に関連付けて、前記ユーザに対応する前記利用可能枠を記憶する記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を減額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を増額するステップと、を有する。

本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を奏する。

情報処理装置の概要を示す図である。 情報処理装置の機能構成を示す図である。 利用可能枠情報の一例を示す図である。 ユーザ情報の一例を示す図である。 決済情報の一例を示す図である。 請求金額情報の一例を示す図である。 情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。

［情報処理装置１の概要］
図１は、情報処理装置１の概要を示す図である。情報処理装置１は、所定の決済手段を用いてユーザが決済可能な金額を示す利用可能枠を調整するコンピュータである。所定の決済手段は、後払い方式の決済手段であり、例えば所定のクレジットカードを用いた決済手段である。

情報処理装置１は、図１に示すように、ユーザを識別するためのユーザ識別情報としてのユーザＩＤ（Identification）に関連付けて、所定の決済手段を用いてユーザが単位期間において決済可能な金額の大きさを示す利用可能枠を記憶する。単位期間は、後払いの決済手段において請求対象となる決済金額が集計される期間であり、例えば、ある月の締日から１か月が経過するまでの期間である。ユーザＩＤは、例えば、所定の決済手段に係る決済を行う決済事業者がユーザに付与したＩＤである。所定の決済手段がクレジットカードを用いた決済手段である場合、ユーザＩＤはカード番号であってもよい。

情報処理装置１は、利用可能枠を譲渡するユーザである第１のユーザが使用する第１ユーザ端末２及び利用可能枠が譲渡されるユーザである第２のユーザが使用する第２ユーザ端末３とインターネットや無線ＬＡＮ（Local Area Network）等の通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。情報処理装置１は、第１ユーザ端末２又は第２ユーザ端末３から、第１のユーザの利用可能枠の少なくとも一部の第２のユーザへの譲渡要求を受け付ける。

情報処理装置１は、譲渡要求を受け付けると、第１のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を減額し、第２のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を増額する。このようにすることで、第２のユーザが、所定の決済手段に係るサービスを初めて申請したユーザや低年齢のユーザであっても、第２のユーザの利用可能枠を増やすことができるので、第２のユーザの利便性を向上させることができる。

［情報処理装置１の機能構成］
続いて、情報処理装置１の構成の詳細を説明する。図２は、情報処理装置１の機能構成を示す図である。情報処理装置１は、通信部１１と、記憶部１２と、制御部１３とを有する。
通信部１１は、インターネット等のネットワークを介して第１ユーザ端末２及び第２ユーザ端末３とデータを送受信するための通信インターフェースである。

記憶部１２は、各種のデータを記憶する記憶媒体であり、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）、及びハードディスク等を有する。記憶部１２は、制御部１３が実行するプログラムを記憶する。記憶部１２は、制御部１３を、受付部１３１、設定部１３２、特典付与部１３３、決済要求受信部１３４、決済処理部１３５、及び請求部１３６として機能させるプログラムを記憶する。

また、記憶部１２は、ユーザを識別するためのユーザＩＤに関連付けて、所定の決済手段を用いてユーザが単位期間において決済可能な金額を示す利用可能枠を記憶する。具体的には、記憶部１２は、ユーザＩＤと、単位期間における利用可能枠とを少なくとも関連付けた利用可能枠情報を記憶する。

図３は、利用可能枠情報の一例を示す図である。図３に示すように、利用可能枠情報は、ユーザＩＤと、所定の決済手段に対応する単位期間における利用可能枠を識別するための枠ＩＤと、利用可能枠を示す金額と、譲渡フラグと、譲渡可否フラグと、譲渡先ユーザＩＤと、譲渡元ユーザＩＤと、購入可能商品の商品ＩＤと、譲渡期限と、支払予定日とを関連付けた情報である。

譲渡フラグは、利用可能枠が譲渡したものであるか、譲渡されたものであるか、ユーザに元々割り当てられており譲渡していないものかを示す情報である。図３に示す例では、譲渡フラグの値が「０」である場合、利用可能枠がユーザに元々割り当てられているものであることを示し、「１」である場合、利用可能枠が譲渡したものであることを示し、「２」である場合、利用可能枠が譲渡されたものであることを示している。

譲渡先ユーザＩＤは、利用可能枠の譲渡先のユーザのユーザＩＤを示し、譲渡元ユーザＩＤは、利用可能枠の譲渡元のユーザのユーザＩＤを示している。図３に示す例において、ユーザＩＤ「Ｕ０００１」に関連付けられている利用可能枠「－１０００００」と、ユーザＩＤ「Ｕ０００２」に関連付けられている利用可能枠「１０００００」とは、ユーザＩＤ「Ｕ０００１」のユーザの決済枠のうちの１０００００円の利用可能枠が、ユーザＩＤ「Ｕ０００２」のユーザに譲渡されたことを示している。

購入可能商品の商品ＩＤは、関連付けられている利用可能枠により購入可能な商品の商品ＩＤを示している。購入可能商品の商品ＩＤが指定されていない場合、利用可能枠により購入可能な商品が限定されていないことを示している。なお、図３に示す利用可能枠情報では、利用可能枠に対して購入可能な商品の商品ＩＤが関連付けられることとしたが、商品ＩＤが関連付けられていないものであってもよい。また、利用可能枠に対して購入可能な商品のカテゴリを示すカテゴリ情報が関連付けて記憶されるようにしてもよい。

譲渡期限は、利用可能枠が譲渡される期限を示している。利用可能枠に関連付けられている譲渡期限を超えたことに応じて、当該利用可能枠が譲渡元に返却される。例えば、ユーザＩＤ「Ｕ０００２」に関連付けられている利用可能枠「１０００００」に対して譲渡期限として「２０２２年６月」が関連付けられている。このため、当該利用可能枠は、２０２２年６月が終了すると、譲渡元ユーザであるユーザＩＤ「Ｕ０００１」のユーザに返却される。支払予定日は、利用可能枠に対応して決済された決済金額の合計額である決済合計額がユーザの銀行口座から、決済事業者に対して支払われる予定日である。

また、記憶部１２は、ユーザのユーザＩＤと、ユーザに関する情報とを関連付けたユーザ情報を記憶する。図４は、ユーザ情報の一例を示す図である。図４に示すように、ユーザ情報は、ユーザＩＤと、ユーザに関する情報としてのユーザの氏名、住所、年齢、職種といったユーザの個人情報とを関連付けた情報である。ユーザ情報は、例えば、ユーザと所定関係としての家族関係や同居関係にある他のユーザを特定するために用いられる。

ユーザ情報は、所定のサービスを提供する事業者が管理する、当該サービスを利用するユーザとの契約情報であってもよい。例えば、ユーザ情報は、ユーザに携帯通信回線を用いた携帯電話機の通信サービスを提供する通信事業者がユーザと契約した場合にユーザとの間で締結した契約情報に含まれるユーザの個人情報を含んでいてもよい。

また、記憶部１２は、ユーザのユーザＩＤと、ユーザの決済金額とを関連付けた決済情報を記憶する。図５は、決済情報の一例を示す図である。図５に示すように、決済情報は、ユーザＩＤと、決済が行われた日である決済日と、決済金額と、当該決済金額が割り当てられた利用可能枠の枠ＩＤとを少なくとも関連付けた情報である。決済情報は、ユーザに請求する請求金額を算出するために用いられる。

また、記憶部１２は、ユーザのユーザＩＤと、ユーザの決済金額を集計する対象の単位期間における決済金額の合計額である請求金額とを関連付けた請求金額情報を記憶する。図６は、請求金額情報の一例を示す図である。図６に示すように、請求金額情報において、ユーザＩＤに対して請求金額が関連付けられていることが確認できる。請求金額情報は、ユーザに請求金額を請求するために用いられる。

制御部１３は、例えばＣＰＵ（Central Processing Unit）である。制御部１３は、記憶部１２に記憶されたプログラムを実行することにより、受付部１３１、設定部１３２、特典付与部１３３、決済要求受信部１３４、決済処理部１３５、及び請求部１３６として機能する。

受付部１３１は、第１のユーザが使用する第１ユーザ端末２又は第２のユーザが使用する第２ユーザ端末３から、第１のユーザの利用可能枠の少なくとも一部の第２のユーザへの譲渡要求を受け付ける。

例えば、受付部１３１は、記憶部１２に記憶されているユーザ情報に基づいて、第１ユーザと所定の関係を有する第２のユーザを特定する。所定の関係は、例えば、第１のユーザと、第２のユーザとが家族関係又は同居関係を有していることである。受付部１３１は、記憶部１２に記憶されているユーザ情報を参照し、第１のユーザと所定関係を有する第２のユーザを特定する。

受付部１３１は、第１のユーザの第１ユーザ端末２から、利用可能枠を第２のユーザに譲渡するための譲渡受付画面の表示要求を受け付ける。受付部１３１は、表示要求を受け付けると、第１のユーザと所定の関係を有すると特定した一以上の第２のユーザを示す情報を利用可能枠の譲渡先の候補として含み、第２のユーザの選択を受け付けるとともに、第２のユーザに譲渡する利用可能枠の金額を受け付ける譲渡受付画面を第１ユーザ端末２に表示させる。ここで、ユーザを示す情報は、例えば、ユーザのユーザＩＤやユーザ情報に含まれるユーザの氏名である。受付部１３１は、第１ユーザ端末２に表示された譲渡受付画面を介して、譲渡先のユーザである第２のユーザの選択を受け付けるとともに、第２のユーザに譲渡する利用可能枠の金額を受け付けることにより、第１のユーザから、利用可能枠の譲渡要求を受け付ける。

また、受付部１３１は、第２のユーザの第２ユーザ端末３から、利用可能枠を第１のユーザから譲渡してもらうための被譲渡受付画面の表示要求を受け付ける。受付部１３１は、被譲渡受付画面の表示要求を受け付けると、第２のユーザと所定関係を有すると特定した一以上の第１のユーザを示す情報を利用可能枠の譲渡元の候補として含み、第１のユーザの選択を受け付ける被譲渡受付画面を第２ユーザ端末３に表示させる。受付部１３１は、第２ユーザ端末３に表示された被譲渡受付画面を介して、譲渡元のユーザである第１のユーザの選択を受け付けるとともに、第１のユーザに譲渡を依頼する利用可能枠の金額を受け付けることにより、第２のユーザから、利用可能枠の譲渡要求を受け付ける。このようにすることで、情報処理装置１は、第１ユーザ及び第２ユーザが信頼できる間柄である場合に限定して利用可能枠の譲渡を行うことができる。

ここで、受付部１３１は、第１のユーザの利用可能枠の一部に決済金額が割り当てられている場合、決済金額が割り当てられていない利用可能枠のうち、少なくとも一部の第２のユーザへの譲渡要求を受け付けてもよい。例えば、受付部１３１は、記憶部１２に記憶されている決済情報を参照し、決済金額を集計する対象となる集計対象期間において、第１のユーザのユーザＩＤに関連付けられている決済金額を合計することにより、第１のユーザの利用可能枠に割り当てられている金額として特定する。集計対象期間は、所定の決済手段に対応する単位期間であって、前回の締日の次の日から、今回の締日までの期間である。

そして、受付部１３１は、第１のユーザの利用可能枠から、合計した決済金額を減算し、第１のユーザが所定の決済手段により集計対象期間において決済可能な残りの金額である決済可能残額を算出する。受付部１３１は、算出した決済可能残額を上限として、譲渡する利用可能枠の金額を受け付ける。このようにすることで、情報処理装置１は、利用可能枠の譲渡後の第１のユーザの利用可能枠に割り当てられる決済金額と、第１のユーザが第２のユーザに譲渡した利用可能枠に割り当てられる決済金額との合計額が、譲渡前の第１のユーザの利用可能枠を超えることを防止することができる。

また、受付部１３１は、第１ユーザ端末２又は第２ユーザ端末３から、第１のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用枠のうち、譲渡されていない利用可能枠及び再譲渡が可能な利用額の少なくとも一部の譲渡要求を受け付けてもよい。この場合、受付部１３１は、譲渡フラグの値が「０」である利用可能枠、及び譲渡可否フラグの値が「１」である利用可能枠の少なくとも一部の第２のユーザへの譲渡要求を受け付ける。このようにすることで、情報処理装置１は、再譲渡が許可されていない利用可能枠が再譲渡されることを防止することができる。

また、譲渡される利用可能枠は、再譲渡されないものとするが、第１のユーザの指示により、譲渡される利用可能枠の他のユーザへの再譲渡を許可してもよい。この場合、受付部１３１は、譲渡受付画面において、第１のユーザから、第２のユーザに譲渡する利用可能枠の再譲渡の許可を受け付けてもよい。

また、受付部１３１は、利用可能枠の譲渡要求と、第１のユーザから第２のユーザに譲渡される利用可能枠である譲渡枠において購入可能な商品を識別するための一以上の商品ＩＤ又は商品のカテゴリとを受け付けてもよい。このようにすることで、情報処理装置１は、譲渡枠に対して、第１のユーザが望まない商品の購入に係る決済が割り当てられることを防止することができる。

また、受付部１３１は、第２のユーザから譲渡要求を受け付けると、第１のユーザから譲渡要求に対応する利用可能枠の譲渡の承認を受け付けてもよい。例えば、受付部１３１は、第２のユーザから譲渡要求を受け付けると、第１のユーザの第１ユーザ端末２に、第２のユーザから利用可能枠の譲渡要求を受け付けた情報を含み、当該譲渡要求の承認を受け付ける承認受付画面を表示させる。受付部１３１は、承認受付画面を介して、第１のユーザから利用可能枠の譲渡の承認を受け付ける。

ここで、受付部１３１は、第２のユーザから譲渡要求を受け付けると、第１のユーザから利用可能枠の譲渡の承認を受け付けることとしたが、これに限らない。第１のユーザが承認不要と指定した第２のユーザから譲渡要求を受け付けた場合には、第１のユーザから利用可能枠の譲渡の承認を受け付けないようにしてもよい。

この場合、受付部１３１は、第１のユーザから利用可能枠の承認を必要としないユーザの選択を受け付ける。例えば、受付部１３１は、第１ユーザ端末２に、第１のユーザと所定の関係を有する一以上の第２のユーザを示す情報を表示させ、第１のユーザから、利用可能枠の承認を必要としない第２のユーザの選択を受け付ける。受付部１３１は、第１のユーザのユーザＩＤと、選択された第２のユーザのユーザＩＤとを関連付けた非承認設定情報を記憶部１２に記憶させる。受付部１３１は、非承認設定情報を参照し、譲渡要求を行った第２のユーザが、第１のユーザが利用可能枠の承認を必要としない第２のユーザとして選択した第２のユーザであると判定すると、利用可能枠の承認を受け付けないように制御する。また、受付部１３１は、譲渡要求を行った第２のユーザが、第１のユーザが利用可能枠の承認を必要する第２のユーザであると判定すると、第１のユーザから利用可能枠の承認を受け付ける。このようにすることで、第１のユーザの承認が必要とした第２のユーザに限定して利用可能枠の承認を受け付けるので、第１のユーザの負担を軽減することができる。

また、記憶部１２は、ユーザのユーザＩＤと、ユーザが決済した金額の支払実績とを関連付けた支払実績情報を記憶してもよい。そして、受付部１３１は、第２のユーザのユーザＩＤに関連付けられた支払実績が所定の条件を満たす場合に、第２のユーザへの譲渡要求を受け付けるようにしてもよい。

この場合、支払実績は、第２のユーザの所定の決済手段の支払が遅延しなかった回数、及び遅延した回数の少なくともいずれかを示す情報であってもよい。受付部１３１は、第２ユーザのユーザＩＤに関連付けられた支払実績を特定する。例えば、受付部１３１は、ユーザのユーザＩＤに関連付けられた支払実績が示す支払が遅延しなかった回数が第１の回数以上であるとともに、支払が遅延した回数が第２の回数未満である場合に、第２のユーザへの譲渡要求を受け付けるようにしてもよい。このようにすることで、情報処理装置１は、利用可能枠の増額を行っても支払に問題がない確率が高いユーザに限定して譲渡要求を受け付け、利用可能枠を増額することができる。

また、受付部１３１は、第１のユーザに対応する利用可能枠に対応する支払予定日が、第２のユーザに対応する利用可能枠に対応する支払予定日以後であることを条件として、譲渡要求を受け付けてもよい。例えば、第１のユーザが所定の決済手段に係るサービスを解約した場合、第１のユーザに対応する利用可能枠に対応する支払予定日を超えると、第１のユーザの利用可能枠が消滅し、第２のユーザに譲渡した利用可能枠も消滅してしまう。これに対し、第１のユーザの利用可能枠に対応する支払予定日が、第２のユーザの利用可能枠に対応する支払予定日以後であることを条件として、譲渡要求を受け付けることにより、第２のユーザに譲渡した利用可能枠が消滅してしまうことを防止することができる。

設定部１３２は、受付部１３１が譲渡要求を受け付けると、記憶部１２に記憶されている利用可能枠情報において第１のユーザのユーザＩＤに関連付けられている単位期間における利用可能枠を減額し、利用可能枠情報において第２のユーザのユーザＩＤに関連付けられている単位期間における利用可能枠を増額する。

具体的には、設定部１３２は、受付部１３１が譲渡要求を受け付けると、記憶部１２に記憶されている利用可能枠情報において第１のユーザのユーザＩＤに対し、利用可能枠が減額されたことを示す情報を関連付けて記憶させることにより、第１のユーザに対応する利用可能枠を減額する。図３に示す例では、利用可能枠が減額されたことを示す情報は、ユーザＩＤ「Ｕ０００１」に関連付けられている譲渡フラグが「１」である利用可能枠を示す情報である。この場合において、設定部１３２は、譲渡フラグが「１」の利用可能枠を示す情報に対し、利用可能枠の譲渡先のユーザのユーザＩＤを関連付けて記憶させる。

また、設定部１３２は、受付部１３１が譲渡要求を受け付けると、記憶部１２に記憶されている利用可能枠情報において第２のユーザのユーザＩＤに対し、利用可能枠が増額されたことを示す情報を関連付けて記憶させることにより、第２のユーザに対応する利用可能枠を増額する。図３に示す例では、利用可能枠が増額されたことを示す情報は、ユーザＩＤ「Ｕ０００２」に関連付けられている譲渡フラグが「２」である利用可能枠を示す情報である。この場合において、設定部１３２は、譲渡フラグが「２」の当該利用可能枠を示す情報に対し、利用可能枠の譲渡元のユーザのユーザＩＤを関連付けて記憶させる。

また、受付部１３１が、第１のユーザから譲渡要求に対応する利用可能枠の譲渡の承認を受け付ける場合、設定部１３２は、受付部１３１が当該承認を受け付けると、第１のユーザに関連付けられている所定の決済手段に対応する利用可能枠を減額し、第２のユーザに関連付けられている所定の決済手段に対応する利用可能枠を増額する。また、設定部１３２は、譲渡要求を行った第２ユーザが承認を必要としないユーザである場合、受付部１３１による承認を省略して第１のユーザに対応する利用可能枠を減額し、第２のユーザに対応する利用可能枠を増額する。

また、設定部１３２は、受付部１３１が利用可能枠の譲渡要求と、当該利用可能枠において購入可能な一以上の商品それぞれの商品ＩＤ又は商品のカテゴリを受け付けると、記憶部１２において第２のユーザのユーザＩＤに当該利用可能枠を新たに関連付けることにより、第２のユーザの利用可能枠を増額するとともに、利用可能枠に、受け付けた商品ＩＤ又は商品のカテゴリを関連付けて記憶させる。

また、設定部１３２は、受付部１３１が第１のユーザから、利用可能枠の再譲渡の許可を受け付けると、記憶部１２において第２のユーザのユーザＩＤに新たに関連付ける利用可能枠に関連付けられる譲渡可否フラグを「１」とする。また、設定部１３２は、受付部１３１が第１のユーザから、利用可能枠の再譲渡の許可を受け付けない場合、記憶部１２において第２のユーザのユーザＩＤに新たに関連付ける利用可能枠に関連付けられる譲渡可否フラグを「０」とする。

また、設定部１３２は、第１のユーザから第２のユーザに譲渡された利用可能枠に対応する決済合計額の支払予定日を、第２のユーザに予め関連付けられている利用可能枠に対応する決済合計額の支払予定日に設定する。具体的には、設定部１３２は、記憶部１２に記憶されている利用可能枠情報において、第１のユーザから第２のユーザに譲渡された利用可能枠に関連付けられている支払予定日を、第２のユーザに予め関連付けられている、譲渡フラグが「０」の利用可能枠に対応する支払予定日に設定する。このようにすることで、譲渡された利用可能枠に対応する支払と、予め第２のユーザに関連付けられている利用可能枠に対応する支払とが同日に行われることとなるので、第２のユーザにとって、所定の決済手段に対応する支払が管理しやすくなる。

なお、設定部１３２は、第１のユーザから第２のユーザに譲渡された利用可能枠に対応する支払予定日を、第２のユーザに予め関連付けられている利用可能枠に対応する支払予定日に設定したが、これに限らない。設定部１３２は、第１のユーザから第２のユーザに譲渡された利用可能枠の支払予定日を、第１のユーザに関連付けられている利用可能枠に対応する決済合計額の支払予定日に設定してもよい。

また、設定部１３２は、第２のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を増額してから予め定められた期間が経過すると、記憶部１２において第１のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を増額し、記憶部１２において第２のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を減額する。

例えば、設定部１３２は、記憶部１２に記憶されている利用可能枠情報において、現在の日時よりも譲渡期限が前である利用可能枠を示す情報を削除することにより、第１のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を増額し、記憶部１２において第２のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を減額する。

なお、利用可能枠情報に、利用可能枠が有効か否かを示す枠有効フラグ情報を記憶させておいてもよい。設定部１３２は、記憶部１２に記憶されている利用可能枠情報において、現在の日時よりも譲渡期限が前である利用可能枠に対応する枠有効フラグ情報を、利用可能枠が有効であることを示す情報から、利用可能枠が無効であることを示す情報に変更することにより、第１のユーザの利用可能枠を増額し、第２のユーザの利用可能枠を減額してもよい。このようにすることで、第２のユーザの利用可能枠の増額を一時的なものとし、第２のユーザの決済合計額が、予め自身に割り当てられている利用可能枠よりも恒常的に多くなることを抑制することができる。

設定部１３２は、第１のユーザの利用可能枠を増額し、第２のユーザの利用可能枠を減額すると、利用可能枠の譲渡が行われたことを示す通知情報を第１のユーザの第１ユーザ端末２及び第２のユーザの第２ユーザ端末３に通知する。通知情報には、譲渡された利用可能枠の金額を示す情報、利用可能枠の譲渡期限を示す情報が含まれていてもよい。

特典付与部１３３は、第２のユーザに対応する利用可能枠が増額されることに応じて、第２のユーザから第１のユーザに付与する特典を示す特典情報を受け付ける。特典付与部１３３は、受け付けた特典情報が示す特典を第１のユーザに付与する。

例えば、特典付与部１３３は、被譲渡受付画面において、第２のユーザから第１のユーザに付与する特典を示す特典情報を受け付ける。特典は、例えば、第２のユーザが保持している電子マネーやクーポンの少なくとも一部である。特典付与部１３３は、第２のユーザに対応する利用可能枠が増額されるとともに、第１のユーザに対応する利用可能枠が減額されたことに応じて、第２のユーザから受け付けた特典情報を第１のユーザに付与する。このようにすることで、第１のユーザは、第２のユーザに利用可能枠を譲渡したことに伴い利益を得ることができる。

決済要求受信部１３４は、第１のユーザ及び第２のユーザを含む、所定の決済手段を利用するユーザに対応する所定の決済手段を用いた決済の決済要求を受信する。所定の決済手段がクレジットカードである場合、決済要求受信部１３４は、店舗に設けられている店舗端末（不図示）から、ユーザＩＤと、ユーザが決済を行う店舗を識別するための店舗ＩＤと、決済金額と、ユーザが購入した商品の商品ＩＤとを含む決済要求を受信する。

なお、決済要求受信部１３４は、コードを用いた決済方式により、所定の決済手段を用いた決済の決済要求を受信してもよい。コードを用いた決済方式には、ＣＰＭ（Consumer Presented Mode）方式の決済方式と、ＭＰＭ（Merchant Presented Mode）方式の決済方式とが含まれる。ＣＰＭ方式は、二次元バーコード等の決済用コードをユーザ端末に表示させ、店舗側で決済用コードが読み込まれたことに応じて、店舗側から情報処理装置１に対して決済要求が送信されることにより決済が行われる方式である。ＭＰＭ方式は、決済用コードが店舗で提示され、ユーザ端末で決済用コードが読み込まれたことに応じて、ユーザ端末から情報処理装置１に対して決済要求が送信されることにより決済が行われる方式である。

決済処理部１３５は、決済要求受信部１３４が決済要求を受信すると、決済処理を行う。具体的には、決済処理部１３５は、決済要求に含まれている店舗ＩＤで特定される店舗の口座に決済要求に含まれている決済金額を入金する処理を実行する。決済処理部１３５は、決済要求に含まれているユーザＩＤと、決済金額と、商品ＩＤと、当該決済金額を割り当てる利用可能枠の決済ＩＤと、決済要求を受信した日時とを関連付けて決済情報として記憶部１２に記憶させる。

ここで、決済処理部１３５は、決済枠情報において、ユーザＩＤに複数の利用可能枠が関連付けられている場合、ユーザに予め割り当てられている利用可能枠、すなわち、譲渡フラグが「０」の利用可能枠から優先して決済金額を割り当てる。また、決済処理部１３５は、商品ＩＤに関連付けられていない利用可能枠に対し、利用可能枠分の決済金額が割り当てられ、商品ＩＤに関連付けられている利用可能枠に対してのみ決済金額が可能である場合において、当該利用可能枠に関連付けられている一以上の商品ＩＤに対して、決済要求に含まれている商品ＩＤが含まれていない場合、決済要求に対応する決済を行わないようにし、エラー情報を店舗端末に送信してもよい。

また、決済処理部１３５は、決済要求に含まれている商品ＩＤが、利用可能枠に関連付けられている商品ＩＤと一致する場合、当該商品ＩＤと関連付けられている利用可能枠に対して優先して決済金額を割り当てるようにしてもよい。

請求部１３６は、所定の決済手段を利用したユーザに対する請求金額を算出し、ユーザに請求金額を請求する。例えば、請求部１３６は、請求情報を参照し、単位期間における一以上のユーザそれぞれの決済金額を、枠ＩＤごとに合計することにより、枠ＩＤそれぞれに対応する請求金額を算出する。請求部１３６は、算出した枠ＩＤそれぞれに対応する請求金額を、枠ＩＤに関連付けられているユーザＩＤのユーザに請求する。

例えば、記憶部１２には、ユーザのユーザＩＤと、請求金額を引き落とす金融機関を示す金融機関情報と、金融機関におけるユーザの口座番号とが関連付けて記憶されている。請求部１３６は、ユーザＩＤに関連付けられている金融機関情報及び口座番号に基づいて、請求金額の口座振替を依頼する振替依頼要求を当該金融機関情報が示す金融機関に送信する。

請求部１３６は、第２のユーザが決済した金額の合計額である請求金額を第２のユーザに請求し、当該第２のユーザが請求金額の支払いが支払期日までに完了しなかった場合、第１のユーザに請求金額を請求する。この場合において、請求部１３６は、支払いが完了しなかった請求金額が第１のユーザから第２のユーザに譲渡された利用可能枠を超える場合、当該利用可能枠に対応する請求金額を第１のユーザに請求する。このようにすることで、第２のユーザが請求金額を支払うことができなかった場合に、第１のユーザに請求することができるので、決済事業者が請求金額を回収できなくなるリスクを低減することができる。

［動作フロー］
続いて、情報処理装置１の処理の流れについて説明する。図７は、情報処理装置１の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、受付部１３１は、譲渡受付画面又は被譲渡受付画面の表示要求を第１のユーザの第１ユーザ端末２又は第２のユーザの第２ユーザ端末３から取得する（Ｓ１）。

続いて、受付部１３１は、譲渡受付画面の表示要求を取得したか、被譲渡受付画面の表示要求を取得したかを判定する（Ｓ２）。受付部１３１は、譲渡受付画面の表示要求を取得したと判定すると（Ｓ２のＹＥＳ）、Ｓ３に処理を移し、利用可能枠の譲渡先である第２ユーザの選択、及び譲渡する利用可能枠の金額を受け付けることにより、利用可能枠の譲渡要求を受け付ける（Ｓ３）。

受付部１３１は、被譲渡受付画面の表示要求を取得したと判定すると（Ｓ２のＮＯ）、Ｓ４に処理を移し、譲渡を依頼する第１のユーザの選択及び譲渡を希望する利用可能枠の金額を受け付けることにより、利用可能枠の譲渡要求を受け付ける（Ｓ４）。続いて、受付部１３１は、第１のユーザの第１ユーザ端末２に、第２のユーザから利用可能枠の譲渡要求を受け付けた情報を含み、当該譲渡要求の承認を受け付ける承認受付画面を表示させ、第１のユーザから利用可能枠の譲渡の承認を受け付ける（Ｓ５）。

続いて、設定部１３２は、記憶部１２に記憶されている利用可能枠情報において第１のユーザのユーザＩＤに関連付けられている単位期間における利用可能枠を減額し、利用可能枠情報において第２のユーザのユーザＩＤに関連付けられている単位期間における利用可能枠を増額することにより第１のユーザから第２のユーザに利用可能枠を譲渡する（Ｓ６）。

続いて、設定部１３２は、第１のユーザの利用可能枠を増額し、第２のユーザの利用可能枠を減額すると、利用可能枠の譲渡が行われたことを示す通知情報を第１のユーザの第１ユーザ端末２及び第２のユーザの第２ユーザ端末３に通知する（Ｓ７）。

［変形例］
なお、上述の実施の形態では、受付部１３１は、第１ユーザと所定の関係を有する第２のユーザを特定し、所定の関係を有する第１のユーザ又は第２のユーザから譲渡要求を受け付けたが、これに限らない。

受付部１３１は、第１ユーザ端末２から、利用可能枠を第２のユーザに譲渡するための譲渡受付画面の表示要求を受け付けると、第２のユーザのユーザＩＤを受け付けることにより、第２のユーザの指定を受けてもよい。また、受付部１３１は、第２ユーザ端末３から、利用可能枠を第１のユーザから譲渡してもらうための被譲渡受付画面の表示要求を受け付けると、第１のユーザのユーザＩＤを受け付けることにより、第１のユーザの指定を受け付けてもよい。この場合、第１のユーザと第２のユーザとは、家族関係又は同居関係である所定の関係を有していなくてもよい。このようにすることで、情報処理装置１は、第１のユーザと第２のユーザとが所定の関係を有していない場合であっても、利用可能枠の譲渡を行うことができる。

［情報処理装置１による効果］
以上説明したように、本実施の形態に係る情報処理装置１は、ユーザＩＤに関連付けて、ユーザが決済可能な金額を示す利用可能枠を記憶し、第１のユーザが使用する第１ユーザ端末２又は第２のユーザが使用する第２ユーザ端末３から、第１のユーザの利用可能枠の少なくとも一部の第２のユーザへの譲渡要求を受け付ける。情報処理装置１は、譲渡要求を受け付けると、第１のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を減額し、第２のユーザのユーザＩＤに関連付けられている利用可能枠を増額する。このようにすることで、情報処理装置１は、ユーザの利便性を向上させることができる。

なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）の目標９「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。

以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。

１ 情報処理装置
２ ユーザ端末
１１ 通信部
１２ 記憶部
１３ 制御部
１３１ 受付部
１３２ 設定部
１３３ 特典付与部
１３４ 決済要求受信部
１３５ 決済処理部
１３６ 請求部

Claims (18)

1. ユーザを識別するためのユーザ識別情報に関連付けて、前記ユーザが決済可能な金額を示す利用可能枠を記憶する記憶部と、
   第１のユーザ又は第２のユーザが使用する端末から、前記第１のユーザの前記利用可能枠の少なくとも一部の前記第２のユーザへの譲渡要求を受け付ける受付部と、
   前記受付部が前記譲渡要求を受け付けると、前記記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を減額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を増額する設定部と、
   を有する情報処理装置。
2. 前記受付部は、前記第２のユーザから前記譲渡要求を受け付けると、前記第１のユーザから前記譲渡要求に対応する前記利用可能枠の譲渡の承認を受け付け、
   前記設定部は、前記受付部が前記承認を受け付けると、前記第１のユーザに対応する前記利用可能枠を減額し、前記第２のユーザに対応する前記利用可能枠を増額する、
   請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記受付部は、前記第１のユーザから前記承認を必要としないユーザの選択を受け付け、
   前記設定部は、前記譲渡要求を行った第２ユーザが前記承認を必要としないユーザである場合、前記受付部による前記承認を省略して前記第１のユーザに対応する前記利用可能枠を減額し、前記第２のユーザに対応する前記利用可能枠を増額する、
   請求項２に記載の情報処理装置。
4. 前記第２のユーザに対応する前記利用可能枠が増額されることに応じて、前記第２のユーザから前記第１のユーザに付与する特典を示す特典情報を受け付け、受け付けた前記特典情報が示す特典を前記第１のユーザに付与する特典付与部をさらに有する、
   請求項１又は２に記載の情報処理装置。
5. 前記記憶部は、前記ユーザ識別情報と、前記利用可能枠と、前記利用可能枠が譲渡された利用可能枠か否かを示す情報と、前記利用可能枠の再譲渡の可否を示す情報とを関連付けて記憶し、
   前記受付部は、前記ユーザが使用する端末から、前記ユーザのユーザ識別情報に関連付けられている利用枠のうち、譲渡されていない利用可能枠及び前記再譲渡が可能な利用額の少なくとも一部の譲渡要求を受け付ける、
   請求項１又は２に記載の情報処理装置。
6. 前記受付部は、前記譲渡要求と、前記第１のユーザから前記第２のユーザに譲渡される前記利用可能枠である譲渡枠において購入可能な商品を識別するための商品識別情報とを受け付け、
   前記設定部は、前記受付部が前記譲渡要求及び前記商品識別情報を受け付けると、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に前記譲渡枠を関連付けることにより、前記第２のユーザの前記利用可能枠を増額するとともに、前記譲渡枠に、受け付けた前記商品識別情報を関連付けて記憶させる、
   請求項１又は２に記載の情報処理装置。
7. 前記記憶部は、前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザに関する情報とを関連付けたユーザ情報とを関連付けて記憶し、
   前記受付部は、前記ユーザ情報に基づいて前記第１のユーザと所定の関係を有する前記第２のユーザを特定し、前記第１のユーザ又は特定した前記第２のユーザから前記譲渡要求を受け付ける、
   請求項１又は２に記載の情報処理装置。
8. 前記設定部は、前記第２のユーザに譲渡された利用可能枠に対応する決済金額の支払予定日を、前記第１のユーザに予め関連付けられている利用可能枠の支払予定日に設定する、
   請求項１又は２に記載の情報処理装置。
9. 前記設定部は、前記第２のユーザに譲渡された利用可能枠に対応する決済金額の支払予定日を、前記第２のユーザに予め関連付けられている利用可能枠の支払予定日に設定する、
   請求項１又は２に記載の情報処理装置。
10. 前記受付部は、前記第１のユーザに対応する前記利用可能枠に対応する支払予定日が、前記第２のユーザに対応する前記利用可能枠に対応する支払予定日以後であることを条件として、前記譲渡要求を受け付ける、
    請求項１又は２に記載の情報処理装置。
11. 前記設定部は、前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を増額してから予め定められた期間が経過すると、前記記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を増額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を減額する、
    請求項１又は２に記載の情報処理装置。
12. 前記受付部は、前記第１のユーザの前記利用可能枠の一部に決済金額が割り当てられている場合、前記決済金額が割り当てられていない前記利用可能枠のうち、少なくとも一部の前記第２のユーザへの譲渡要求を受け付ける、
    請求項１又は２に記載の情報処理装置。
13. 前記記憶部は、前記ユーザ識別情報に関連付けて、所定の決済手段に対応する前記利用可能枠を記憶し、
    前記設定部は、前記受付部が前記譲渡要求を受け付けると、前記記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記所定の決済手段に対応する前記利用可能枠を減額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記所定の決済手段に対応する前記利用可能枠を増額する、
    請求項１又は２に記載の情報処理装置。
14. 前記記憶部は、前記ユーザ識別情報に関連付けて、単位期間における前記利用可能枠を記憶し、
    前記設定部は、前記受付部が前記譲渡要求を受け付けると、前記記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記単位期間における前記利用可能枠を減額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記単位期間における前記利用可能枠を増額する、
    請求項１又は２に記載の情報処理装置。
15. 前記第２のユーザが決済した金額の合計額である請求金額を前記第２のユーザに請求し、前記第２のユーザが前記請求金額の支払いが支払期日までに完了しなかった場合、前記第１のユーザに前記請求金額を請求する請求部をさらに有する、
    請求項１又は２に記載の情報処理装置。
16. 前記請求部は、前記請求金額が前記第２のユーザに譲渡された前記利用可能枠を超える場合、前記利用可能枠を示す請求金額を前記第１のユーザに請求する、
    請求項１５に記載の情報処理装置。
17. 前記記憶部は、前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが決済した金額の支払実績とを関連付けた支払実績情報を記憶し、
    前記受付部は、前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられた支払実績が所定の条件を満たす場合に、前記第２のユーザへの譲渡要求を受け付ける、
    請求項１又は２に記載の情報処理装置。
18. コンピュータが実行する、
    第１のユーザ又は第２のユーザが使用する端末から、前記第１のユーザが決済可能な金額を示す利用可能枠の少なくとも一部の前記第２のユーザへの譲渡要求を受け付けるステップと、
    前記譲渡要求を受け付けると、ユーザを識別するためのユーザ識別情報に関連付けて、前記ユーザに対応する前記利用可能枠を記憶する記憶部において前記第１のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を減額し、前記記憶部において前記第２のユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記利用可能枠を増額するステップと、
    を有する情報処理方法。

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