JP2023173288A - 硬質被膜及びプレス用金型並びに硬質被膜の製造方法 - Google Patents

硬質被膜及びプレス用金型並びに硬質被膜の製造方法 Download PDF

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勝也 西原
Katsuya Nishihara
紗耶香 ▲高▼山
Sayaka Takayama
将太 高田
Shota Takada
祐樹 新田
Yuki Nitta
圭司 岡本
Keiji Okamoto
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Abstract

【課題】母材表面に被覆される硬質被膜の耐摩耗性と耐衝撃性とを両立する。【解決手段】硬質被膜20は、母材表面11に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成されている。硬質被膜20は、母材表面11に被覆され且つ0≦x≦0.3のTiCxN(1―x)で構成された密着層21と、母材表面11に密着層21を介して被覆され且つ0.3≦x≦1のTiCxN(1―x)で構成された硬質層22と、を備える。硬質層22は、xが一定のTiCxN(1―x)が膜厚方向Aに延びてなる硬質均一層22a,22b,22dを含む。硬質均一層22a,22b,22dの最大膜厚T2maxは、5μm以下である。【選択図】図1

Description

本開示は、硬質被膜及びプレス用金型並びに硬質被膜の製造方法に関する。
近年、自動車製造などの分野において、安全性の向上や車体の軽量化を目的として、高張力鋼板が多用されている。
高張力鋼板は高張力・高強度を有するため、高張力鋼板をプレス成形する際に高い加圧力が必要となる。このため、高張力鋼板のプレス成形においては、プレス用金型に与えられる負荷が大きくなるため、金型が摩耗しやすいという問題があった。
プレス用金型の摩耗を抑制するための方法として、例えば特許文献1に示すように、金型表面にTiC(炭化チタン)やTiCN(炭窒化チタン)のような硬質被膜を被覆することによって、金型の表面硬度を高める方法が知られている。
特開平6-145960号公報
プレス用金型の表面に被覆された硬質被膜には、高張力鋼板をプレス成形する際にプレス用金型が摩耗することを抑制するために、耐摩耗性が求められる。
また、高張力鋼板をプレス成形する際に、大きな衝撃荷重がプレス用金型に与えられる。このため、プレス用金型の表面に被覆された硬質被膜には、当該衝撃荷重によってプレス用金型が割れることを抑制するために、耐衝撃性が求められる。
換言すると、プレス用金型の表面に被覆された硬質被膜には、高張力鋼板をプレス成形するために、耐摩耗性と耐衝撃性との両立が求められる。
なお、上記課題は、プレス用金型以外の母材の表面に被覆される硬質被膜に対しても、起こり得る。
本開示は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、母材表面に被覆される硬質被膜の耐摩耗性と耐衝撃性とを両立することにある。
本開示の第1態様に係る硬質被膜は、母材表面に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成された硬質被膜であって、上記母材表面に被覆され且つ0≦x≦0.3の上記TiCxN(1―x)で構成された密着層と、上記母材表面に上記密着層を介して被覆され且つ0.3≦x≦1の上記TiCxN(1―x)で構成された硬質層と、を備え、上記硬質層は、xが一定の上記TiCxN(1―x)が膜厚方向に延びてなる均一層を含み、上記均一層の膜厚は、5μm以下である。
かかる構成によれば、耐摩耗性に優れた硬質層を密着層を介して母材表面に被覆することによって、硬質被膜の耐摩耗性を向上させることができる。
さらに、硬質層における均一層の膜厚を5μm以下と小さくすることによって、xが互いに異なる複数の均一層を、特定の膜厚の硬質層の中に、より多く積層しやすくなる。xが互いに異なる複数の均一層が硬質層の中に存在する場合、母材表面に衝撃荷重を与えた際に、均一層が1層ずつ割れるようになるので、硬質層全体が一気に割れることが抑制される。これにより、硬質被膜の耐衝撃性を向上する上で有利になる。
また、メカニズムは定かではないが、1つの均一層のみが硬質層の中に存在する場合であっても、均一層の膜厚を5μm以下にすることによって、硬質被膜の耐衝撃性が向上し得ることが、発明者等によって確認されている。
以上、母材表面に被覆される硬質被膜の耐摩耗性と耐衝撃性とを両立することができる。
本開示の第2態様に係る硬質被膜は、母材表面に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成された硬質被膜であって、上記母材表面に被覆され且つ0≦x≦0.3の上記TiCxN(1―x)で構成された密着層と、上記母材表面に上記密着層を介して被覆され且つ0.3≦x≦1の上記TiCxN(1―x)で構成された硬質層と、備え、上記硬質層は、xが一定の上記TiCxN(1―x)が膜厚方向に延びてなる第1均一層と、xが一定(但し、上記第1均一層におけるxとは異なる)の上記TiCxN(1―x)が上記膜厚方向に延びてなる第2均一層と、を含む。
かかる構成によれば、耐摩耗性に優れた硬質層を密着層を介して母材表面に被覆することによって、硬質被膜の耐摩耗性を向上させることができる。
さらに、xが互いに異なる第1均一層及び第2均一層が硬質層の中に存在するので、母材表面に衝撃荷重を与えた際に、第1均一層及び第2均一層が1層ずつ割れるようになるので、硬質層全体が一気に割れることが抑制される。これにより、硬質被膜の耐衝撃性を向上する上で有利になる。
以上、母材表面に被覆される硬質被膜の耐摩耗性と耐衝撃性とを両立することができる。
一実施形態では、上記密着層における硬度Hに対する弾性率Eの比率E/Hは、10以上である。
かかる構成によれば、密着層の耐衝撃性を向上させることによって、硬質被膜の耐衝撃性をさらに向上させることができる。
一実施形態では、上記硬質層における硬度Hは、33GPa以上である。
かかる構成によれば、硬質層の耐摩耗性を向上させることによって、硬質被膜の耐摩耗性をさらに向上させることができる。
本開示に係るプレス用金型は、上記硬質被膜が上記母材表面に被覆されてなる。
かかる構成によれば、硬質被膜をプレス用金型に適用することによって、高張力鋼板をプレス成形する上で有利になる。
本開示の第1態様に係る硬質被膜の製造方法は、母材表面に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成される硬質被膜の製造方法であって、0≦x≦0.3の上記TiCxN(1―x)で構成される密着層を上記母材表面に被覆する密着層被覆ステップと、0.3≦x≦1の上記TiCxN(1―x)で構成される硬質層を上記密着層を介して上記母材表面に被覆する硬質層被覆ステップと、を含み、上記硬質層被覆ステップにおいて、xが一定の上記TiCxN(1―x)が膜厚方向に延びてなる均一層を、膜厚5μm以下の範囲で形成する。
本開示の第2態様に係る硬質被膜の製造方法は、母材表面に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成される硬質被膜の製造方法であって、0≦x≦0.3の上記TiCxN(1―x)で構成される密着層を上記母材表面に被覆する密着層被覆ステップと、0.3≦x≦1の上記TiCxN(1―x)で構成される硬質層を上記密着層を介して上記母材表面に被覆する硬質層被覆ステップと、を含み、上記硬質層被覆ステップにおいて、xが一定の上記TiCxN(1―x)が膜厚方向に延びてなる第1均一層と、xが一定(但し、上記第1均一層におけるxとは異なる)の上記TiCxN(1―x)が上記膜厚方向に延びてなる第2均一層と、を形成する。
一実施形態では、窒素及び/又は炭化水素を上記母材表面に導入しており、上記窒素及び上記炭化水素全体に対する上記窒素の比率並びに上記窒素及び上記炭化水素全体に対する上記炭化水素の比率の少なくとも一方に基づいて、xを算出する。
かかる構成によれば、TiCxN(1―x)におけるxの値を、簡単に求めることができる。
本開示によれば、母材表面に被覆される硬質被膜の耐摩耗性と耐衝撃性とを両立することができる。
図1は、本実施形態に係るプレス用金型の母材表面に被覆された硬質被膜を示す。 図2は、N/(N+C)[%]とH[GPa]及びE/H[‐]との関係を示す。 図3は、N/(N+CH)[%]とN/(N+C)[%]との関係を示す。 図4は、本実施形態及び実施例1に係る硬質被膜の膜厚パターンを示す。 図5は、実施例2に係る硬質被膜の膜厚パターンを示す。 図6は、実施例3に係る硬質被膜の膜厚パターンを示す。 図7は、実施例4に係る硬質被膜の膜厚パターンを示す。 図8は、実施例5に係る硬質被膜の膜厚パターンを示す。 図9は、比較例に係る硬質被膜の膜厚パターンを示す。 図10は、実施例1に係る密着力試験の結果を示す。 図11は、実施例5に係る密着力試験の結果を示す。 図12は、比較例に係る密着力試験の結果を示す。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物あるいはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(硬質被膜)
図1は、プレス用金型1を示す。プレス用金型1は、母材10の表面11(以下、「母材表面11」という)に硬質被膜20が被覆(形成)されてなる。図1において、膜厚方向をA、硬質被膜20全体の膜厚をT0、密着層21の膜厚をT1、硬質層22の膜厚をT2とする。硬質被膜20全体の膜厚T0は、密着層21の膜厚T1と硬質層22の膜厚T2との合計である(T0=T1+T2)。
母材10として、例えば、SKD11,SKD61等のダイス鋼、SKH51等の高速度鋼、SK5,SKS3等の各種工具鋼、超硬材、又はSUS440C,SUS420J2,SUS304等のステンレス鋼材などがある。なお、硬質被膜20を母材表面11に被覆する前に、母材表面11に対して、窒化拡散処理を行ってもよい。
硬質被膜20は、母材表面11に被覆されている。硬質被膜20は、TiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成されている。x=0のとき、窒化チタンTiNである。x=1のとき、炭化チタンTiCである。0<x<1のとき、炭窒化チタンTiCxN(1―x)である。
硬質被膜20は、密着層21と、硬質層22と、を備える。密着層21は、母材表面11に直接的に被覆されている。硬質層22は、母材表面11に密着層21を介して間接的に被覆されている。
密着層21は、0≦x≦0.3のTiCxN(1―x)で構成されている。硬質層22は、0.3≦x≦1のTiCxN(1―x)で構成されている。なお、x=0.3のとき、密着層21及び硬質層22のいずれでもよい。
図2は、N/(N+C)[%]と硬度H[GPa]及び比率E/H[‐]との関係を示す。N/(N+C)は、TiCxN(1―x)におけるN及びC全体に対するNの比率(以下、「N比率」という)を、パーセント表示で示しており、(1-x)に相当する。
すなわち、N比率が70%~100%のとき、TiCxN(1―x)は、密着層21を構成する。N比率が0%~70%のとき、TiCxN(1―x)は、硬質層22を構成する。N比率が70%丁度のとき、TiCxN(1―x)は、密着層21及び硬質層22のいずれを構成してもよい。
N比率は、公知のXPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy:X線蛍光分光分析)法によって、求められる。
図2に示すように、TiCxN(1―x)の硬度H[GPa]は、N比率が20%付近において、極大値となり、40GPa以上となる。硬度Hは、N比率が20%付近から大きくなるに従って、小さくなる。硬度Hは、N比率が70%以下のとき、33GPa以上である。すなわち、0.3≦x≦1のTiCxN(1―x)で構成された硬質層22における硬度Hは、33GPa以上である。
硬度Hは、ナノインデンテーション試験によって測定される。なお、硬度Hは、例えば、ビッカース硬さ(HV)試験等によって測定されてもよい。硬度Hは、耐摩耗性に係る指標である。硬度Hが大きいほど、耐摩耗性に優れる。
図2に示すように、TiCxN(1―x)における硬度H[GPa]に対する弾性率(縦弾性係数、ヤング率)E[GPa]の比率E/H[-]は、N比率が25%付近において、極小値となり、29程度となる。比率E/Hは、N比率が25%付近から大きくなるに従って、大きくなる。比率E/Hは、N比率が70%以上のとき、10以上である。すなわち、0≦x≦0.3のTiCxN(1―x)で構成された密着層21における硬度Hに対する弾性率Eの比率E/Hは、10以上である。比率E/Hは、N比率が85%以上のとき、12以上である。
弾性率(縦弾性係数、ヤング率)Eは、ナノインデンテーション試験によって測定される。具体的には、ダイヤモンド圧子とコーティング(硬質被膜20)との複合弾性率を用いる。弾性率Eのその他の測定法として、引張試験や曲げ試験等の静的測定法、横振動法(共振法)、又は超音波法などがある。比率E/Hは、耐衝撃性に係る指標である。比率E/Hが大きいほど、耐衝撃性(靭性)に優れる。
図2のグラフは、発明者等による実験によって得られたものである。N比率の互いに異なる複数のサンプル(硬質被膜20)を用意するとともに、各サンプル表面におけるN比率、硬度H及び弾性率Eを測定する。N比率、硬度H及び比率E/Hをプロットすることによって、図2のグラフが得られる。
硬質被膜20は、CVD法(Chemical Vapor Deposition:化学的蒸着法)やPVD法(Physical Vapor Deposition:物理的蒸着法)によって、母材表面11に被覆されている。PVD法として、例えば、アークイオンプレーティング法等のイオンプレーティング法や、マグネトロンスパッタリング法等の反応性スパッタリング法がある。
以下、PVD法の一種であるアークイオンプレーティング法について、説明する。図示しないが、真空チャンバ内の回転テーブルに母材10を載置する。真空チャンバ内を、250℃~550℃程度に昇温し且つ1×10-3Pa~1×10-2Pa程度に減圧した後に、Ar(アルゴン)ガスを、真空チャンバ内に導入する。なお、密着性を向上させるために、母材10を、400℃~500℃程度に加熱するとよい。母材10にバイアス電圧を印加することによって、母材表面11にArイオンを衝突させて、母材表面11を活性化させる。
真空チャンバ内において、アーク放電を発生させることによって、Ti蒸発源からTiを蒸発させる。同時に、N(窒素)ガス及び/又はCH(メタン)ガスを、真空チャンバ内の母材表面11に導入する。アーク放電により発生したプラズマ中で、N及び/又はCHとTiとを、イオン化して、バイアス電圧によりイオンを加速させる。これにより、TiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成された硬質被膜20が、母材表面11に被覆される。
及びCH全体に対するNの比率(以下、「N比率」という)は、任意に設定可能である。同様に、N及びCH全体に対するCHの比率(以下、「CH比率」という)は、任意に設定可能である。
図3は、N/(N+CH)[%]とN/(N+C)[%]との関係を示す。N/(N+CH)は、上述のN比率のパーセント表示である。N/(N+C)は、図2のN比率である。図3に示すように、N比率は、N比率の線形関数である。N比率が大きいほど、N比率は大きくなる。
但し、N比率が0%のとき、N比率は、0%ではなく、5%付近となる。同様に、N比率が100%のとき、N比率は、100%ではなく、90%付近となる。このような誤差の要因として、ピーク解析のノイズ、炉内ガスやTiイオン分布の不均一、マスフローコントローラ値の誤差、XPS測定における炭素と不純物との混合、ポンプオイル由来の成分、及びXPS測定深さが浅いこと、などの種々の要因が挙げられる。
比率の互いに異なる複数のサンプル(硬質被膜20)を用意するとともに、ユーザが設定したN比率及びXPS測定で得られたN比率をプロットすることによって、図3のグラフが得られる。
XPS測定では、硬質被膜20の最表面近傍のN比率を測定することができるが、硬質被膜20における膜厚方向Aの内側(深部)のN比率を測定することができない。本実施形態では、図3のグラフを用いることによって、ユーザが設定したN比率に基づいて、N比率を算出している(xを算出している)。
図4は、本実施形態に係る硬質被膜20の膜厚パターンを示す。密着層21は、密着均一層21aを含む。密着均一層21aは、N比率が90%付近で一定(xが0.1付近で一定)のTiCxN(1―x)が膜厚方向Aに延びてなる。密着均一層21aの膜厚は、密着層21全体の膜厚T1に等しい。密着層21全体の膜厚T1は、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは2μm以上であり、さらに好ましくは3μm以上である。
なお、密着均一層21aは、上述の誤差要因のため、N比率が90%付近であって100%ではないが、実際にはTiN(窒化チタン)で構成されている。
硬質層22は、第1硬質均一層22aと、第2硬質均一層22bと、硬質変化層22cと、を含む。第1硬質均一層22aは、N比率が5%付近で一定(xが0.95付近で一定)のTiCxN(1―x)が膜厚方向Aに延びてなる。第1硬質均一層22aは、複数ある。複数の第1硬質均一層22aは、膜厚方向Aに積層されている。なお、第1硬質均一層22aは、上述の誤差要因のため、N比率が5%付近であって0%ではないが、実際にはTiC(炭化チタン)で構成されている。
第2硬質均一層22bは、N比率が20%付近で一定(xが0.8付近で一定)のTiCxN(1―x)が膜厚方向Aに延びてなる。第2硬質均一層22bにおけるN比率(x)は、第1硬質均一層22aにおけるN比率(x)とは異なる。第2硬質均一層22bは、複数ある。複数の第2硬質均一層22bは、膜厚方向Aに積層されている。
なお、N比率が一定とは、N比率が完全に一定を意味するものではなく、N比率が±5%程度ばらついてもよい。同様に、xが一定とは、xが完全に一定を意味するものではなく、xが±0.05程度ばらついてもよい。
第1硬質均一層22aと第2硬質均一層22bとは、互いに交互に積層されている。複数の第1硬質均一層22aのうちの1つは、硬質被膜20の膜厚方向Aにおける最表面側(母材表面11から最も遠い側)に配置されている。複数の第2硬質均一層22bのうちの1つは、硬質変化層22cを介して、密着層21に接続している。
硬質変化層22cは、密着層21と最下の第2硬質均一層22bとを、互いに接続している。硬質変化層22cにおいて、TiCxN(1―x)は、密着層21(母材表面11)から膜厚方向Aに遠ざかるに従って、N比率が連続的に小さくなっている。硬質変化層22cは、N比率が70%付近から20%付近(xが0.3付近から0.8付近)に変化している。
硬質層22全体の膜厚T2は、全ての第1硬質均一層22aの膜厚と、全ての第2硬質均一層22bの膜厚と、硬質変化層22cの膜厚との合計である。硬質層22全体の膜厚T2は、好ましくは5μm以上であり、より好ましくは6μm以上であり、さらに好ましくは7μm以上であり、もっと好ましくは8μm以上であり、よりもっと好ましくは9μm以上であり、よりさらに好ましくは10μm以上である。
本実施形態では、全ての第1硬質均一層22a及び全ての第2硬質均一層22bのうちの最も膜厚の大きな層は、最下の第2硬質均一層22bである。最下の第2硬質均一層22bの膜厚(最も膜厚の大きな硬質均一層22a,22bの膜厚)を、硬質均一層22a,22bの最大膜厚T2maxとする。硬質均一層22a,22bの最大膜厚T2maxは、5μm以下である。硬質均一層22a,22bの最大膜厚T2maxは、より好ましくは4μm以下であり、さらに好ましくは3μm以下であり、もっと好ましくは2μm以下であり、よりもっと好ましくは1μm以下である。硬質均一層22a,22bの最大膜厚T2maxは、0μmよりも大きく、好ましくは0.1μm以上である。
(作用効果)
本実施形態によれば、耐摩耗性に優れた硬質層22を密着層21を介して母材表面11に被覆することによって、硬質被膜20の耐摩耗性を向上させることができる。
さらに、xが互いに異なる(N比率が互いに異なる)第1硬質均一層22a及び第2硬質均一層22bが硬質層22の中に存在するので(特に交互に積層されているので)、母材表面11に衝撃荷重を与えた際に、第1硬質均一層22a及び第2硬質均一層22bが1層ずつ割れるようになるので、硬質層22全体が一気に割れることが抑制される。これにより、硬質被膜20の耐衝撃性を向上する上で有利になる。
特に、硬質層22における硬質均一層22a,22bの最大膜厚T2maxを5μm以下と小さくすることによって、xが互いに異なる(N比率が互いに異なる)複数の硬質均一層22a,22bを、特定の膜厚T2の硬質層22の中に、より多く積層しやすくなる。
以上、母材表面11に被覆される硬質被膜20の耐摩耗性と耐衝撃性とを両立することができる。
密着層21における硬度Hに対する弾性率Eの比率E/Hが10以上であるので、密着層21の耐衝撃性を向上させることによって、硬質被膜20の耐衝撃性をさらに向上させることができる。
硬質層22における硬度Hが33GPa以上であるので、硬質層22の耐摩耗性を向上させることによって、硬質被膜20の耐摩耗性をさらに向上させることができる。
硬質被膜20をプレス用金型1に適用することによって、高張力鋼板(例えばGPaクラス)をプレス成形する上で有利になる。
ユーザが設定したN比率に基づいてxを算出するので、TiCxN(1―x)におけるxの値を、簡単に求めることができる。
最大膜厚T2maxが5μm以下の第1硬質均一層22a及び第2硬質均一層22bを交互に積層することによって、硬質層22全体の膜厚T2を大きくすることができる。硬質層22全体の膜厚T2を大きくすることによって、硬質被膜20の耐摩耗性を向上させることができる。
硬質被膜20を母材表面11に被覆するときの被覆温度(コーティング温度)を、低くすることができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
硬質被膜20の膜厚パターンは、図4の例に限定されない。例えば、図5~8に示すような硬質被膜20の膜厚パターンでもよい。特に図6,7に示す硬質被膜20の膜厚パターンでは、1つの硬質均一層22dのみが硬質層22の中に存在する。メカニズムは定かではないが、1つの硬質均一層22dのみが硬質層22の中に存在する場合であっても、硬質均一層22dの最大膜厚T2maxを5μm以下にすることによって、硬質被膜20の耐衝撃性が向上し得ることが、発明者等によって確認されている。
硬質層22は、第1硬質均一層22a及び第2硬質均一層22bとはxが互いに異なる(N比率が互いに異なる)第3硬質均一層を、さらに含んでもよい。
母材表面11と密着層21との間に、他の層が介在してもよい。同様に、密着層21と硬質層22との間に、他の層が介在してもよい。
CH比率に基づいて、N比率を算出してもよい(xを算出してもよい)。すなわち、N比率及びCH比率の少なくとも一方に基づいて、N比率を算出してもよい(xを算出してもよい)。
CHの代わりにC(プロパン)等の他の炭化水素を、母材表面11に導入してもよい。なお、ガスの種類が変われば、図3のグラフの態様も変わり得る。
本実施形態に係る硬質被膜20を、プレス用金型1以外の母材10(例えば工具など)の表面11に被覆してもよい。
本実施形態に係る硬質被膜20の製造方法は、母材表面11に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成される硬質被膜20の製造方法であって、0≦x≦0.3のTiCxN(1―x)で構成される密着層21を母材表面11に被覆する密着層被覆ステップと、0.3≦x≦1のTiCxN(1―x)で構成される硬質層22を密着層21を介して母材表面11に被覆する硬質層被覆ステップと、を含む。硬質層被覆ステップにおいて、xが一定のTiCxN(1―x)が膜厚方向Aに延びてなる第1硬質均一層22aと、xが一定(但し、第1硬質均一層22aにおけるxとは異なる)のTiCxN(1―x)が膜厚方向Aに延びてなる第2硬質均一層22bと、をそれぞれ最大膜厚T2maxが5μm以下の範囲で形成する。
(実施例1)
実施例1に係る硬質被膜20の膜厚パターンを、図4及び表1に示す。表1において、下段側には母材表面11に近い側の層が示されており、上段側には母材表面11から遠いい側の層が示されている。母材表面11に導入されるガス中にはArをも含まれるが、記載を省略している。表1~6についても同様である。
Figure 2023173288000002
硬質被膜20全体の膜厚T0は、8.5μmである。密着層21の膜厚T1は、2.1μmである。硬質層22の膜厚T2は、6.4μmである。硬質均一層22a,22bの最大膜厚T2maxは、0.85μmである。
(実施例2)
実施例2に係る硬質被膜20の膜厚パターンを、図5及び表2に示す。
Figure 2023173288000003
硬質被膜20全体の膜厚T0は、8.6μmである。密着層21の膜厚T1は、3.45μmである。硬質層22の膜厚T2は、5.15μmである。硬質均一層22a,22bの最大膜厚T2maxは、0.65μmである。
(実施例3)
実施例3に係る硬質被膜20の膜厚パターンを、図6及び表3に示す。
Figure 2023173288000004
硬質被膜20全体の膜厚T0は、8.9μmである。密着層21の膜厚T1は、7.1μmである。硬質層22の膜厚T2は、1.8mである。硬質均一層22dの最大膜厚T2maxは、1.8μmである。
(実施例4)
実施例4に係る硬質被膜20の膜厚パターンを、図7及び表4に示す。なお、実施例4において、密着層21は、密着均一層21a及び密着変化層21bを、含む。
Figure 2023173288000005
硬質被膜20全体の膜厚T0は、9.2μmである。密着層21の膜厚T1は、5.0μmである。硬質層22の膜厚T2は、4.2μmである。硬質均一層22dの最大膜厚T2maxは、2.0μmである。
(実施例5)
実施例5に係る硬質被膜20の膜厚パターンを、図8及び表5に示す。
Figure 2023173288000006
硬質被膜20全体の膜厚T0は、9.1μmである。密着層21の膜厚T1は、2.8μmである。硬質層22の膜厚T2は、6.3μmである。硬質均一層22a,22bの最大膜厚T2maxは、4.5μmである。
(比較例)
比較例に係る硬質被膜20の膜厚パターンを、図9及び表6に示す。
Figure 2023173288000007
硬質被膜20全体の膜厚T0は、9.0μmである。密着層21の膜厚T1は、3.5μmである。硬質層22の膜厚T2は、5.5μmである。硬質均一層22dの最大膜厚T2maxは、5.5μmである。
(試験結果)
実施例1~5及び比較例に係る硬質被膜20の各種試験結果を、表7に示す。表7において、実施例1~5をE1~E5とし、比較例をCとする。
Figure 2023173288000008
SRV試験(Schwingungs Reihungund und Verschleiss)では、相手側部材として、直径10mmのSUSJ2材を用いた。摺動速度を最大0.03m/s(平均0.02m/s)とした。最大面圧は、2GPaである。相手側部材を80Nの力で硬質被膜20に押し付けながら20Hzで振動させた。12000往復振動させたときの摩耗深さを測定した。
また、SRV試験によって、硬質被膜20の寿命を測定した。具体的には、硬質層22の寿命は、硬質層22の膜厚T2及び摩耗深さに基づいて、直線近似によって算出された。なお、SRV試験に際して、母材表面11に窒化拡散処理を行った。
MSE試験(Micro Slurry-jet Erosion)では、摩耗試験及び衝撃試験を行った。摩耗試験では、平均粒径1.2μmの多角アルミナ粒子(濃度:3mass%、投射力(校正):Si6.36μm/g)を硬質被膜20にノズル噴射するとともに、全ての硬質層22(膜厚T2)が摩耗するまでに噴射される多角アルミナ粒子の粒子量(g)を測定した。
衝撃試験では、平均粒径3μmの球形アルミナ粒子(濃度:3mass%、投射力(校正):HRC45基準片1.0μm/g)を硬質被膜20にノズル噴射するとともに、全ての硬質層22(膜厚T2)が割れるまでに噴射される球形アルミナ粒子の粒子量(g)を測定した。なお、MSE試験に際して、母材表面11に窒化拡散処理を行った。
図10~図12は、密着力試験の結果を示す。図10は、実施例1に対応し、図11は、実施例5に対応し、図12は、比較例に対応する。なお、実施例2~4は、実施例1と同様の結果のため、図示を省略した。
密着力試験では、ロックウェルCスケール硬さ試験(HRC)で用いるダイヤモンド圧子を硬質被膜20に押し込むことによって、硬質被膜20に窪み23を形成する。そして、硬質被膜20における窪み23よりも外周側に割れ24が発生しているか否かを、目視検査する。
図10に示すように、実施例1~4において、硬質被膜20における窪み23よりも外周側に、割れ24は視認されない。図11に示すように、実施例5において、硬質被膜20における窪み23よりも外周側に、若干の小さな割れ24が視認されるものの、大きな割れ24は視認されない。図12に示すように、比較例において、硬質被膜20における窪み23よりも外周側に、多数の大きな割れ24が視認される。
密着力試験の結果は、硬質被膜20(特に硬質層22)の耐衝撃性(靭性)の良否を示す。実施例1~4は、耐衝撃性に極めて優れる。実施例5は、耐衝撃性に比較的優れる。比較例は、耐衝撃性に劣る。なお、密着力試験に際して、母材表面11に窒化拡散処理を行っていない。
本開示は、硬質被膜に適用できるので、極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
A 膜厚方向
T0 膜厚
T1 膜厚
T2 膜厚
T2max 最大膜厚
H 硬度
E 弾性率
E/H 比率
1 プレス用金型
10 母材
11 母材表面
20 硬質被膜
21 密着層
21a 密着均一層
21b 密着変化層
22 硬質層
22a 第1硬質均一層
22b 第2硬質均一層
22c 硬質変化層
22d 硬質均一層
23 窪み
24 割れ

Claims (8)

  1. 母材表面に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成された硬質被膜であって、
    前記母材表面に被覆され且つ0≦x≦0.3の前記TiCxN(1―x)で構成された密着層と、
    前記母材表面に前記密着層を介して被覆され且つ0.3≦x≦1の前記TiCxN(1―x)で構成された硬質層と、を備え、
    前記硬質層は、xが一定の前記TiCxN(1―x)が膜厚方向に延びてなる均一層を含み、
    前記均一層の膜厚は、5μm以下である、硬質被膜。
  2. 母材表面に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成された硬質被膜であって、
    前記母材表面に被覆され且つ0≦x≦0.3の前記TiCxN(1―x)で構成された密着層と、
    前記母材表面に前記密着層を介して被覆され且つ0.3≦x≦1の前記TiCxN(1―x)で構成された硬質層と、備え、
    前記硬質層は、
    xが一定の前記TiCxN(1―x)が膜厚方向に延びてなる第1均一層と、
    xが一定(但し、前記第1均一層におけるxとは異なる)の前記TiCxN(1―x)が前記膜厚方向に延びてなる第2均一層と、を含む、硬質被膜。
  3. 請求項1又は2に記載の硬質被膜であって、
    前記密着層における硬度Hに対する弾性率Eの比率E/Hは、10以上である、硬質被膜。
  4. 請求項1又は2に記載の硬質被膜であって、
    前記硬質層における硬度Hは、33GPa以上である、硬質被膜。
  5. 請求項1又は2に記載の硬質被膜が前記母材表面に被覆されてなるプレス用金型。
  6. 母材表面に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成される硬質被膜の製造方法であって、
    0≦x≦0.3の前記TiCxN(1―x)で構成される密着層を前記母材表面に被覆する密着層被覆ステップと、
    0.3≦x≦1の前記TiCxN(1―x)で構成される硬質層を前記密着層を介して前記母材表面に被覆する硬質層被覆ステップと、を含み、
    前記硬質層被覆ステップにおいて、xが一定の前記TiCxN(1―x)が膜厚方向に延びてなる均一層を、膜厚5μm以下の範囲で形成する、硬質被膜の製造方法。
  7. 母材表面に被覆され且つTiCxN(1―x)(但し、0≦x≦1)で構成される硬質被膜の製造方法であって、
    0≦x≦0.3の前記TiCxN(1―x)で構成される密着層を前記母材表面に被覆する密着層被覆ステップと、
    0.3≦x≦1の前記TiCxN(1―x)で構成される硬質層を前記密着層を介して前記母材表面に被覆する硬質層被覆ステップと、を含み、
    前記硬質層被覆ステップにおいて、xが一定の前記TiCxN(1―x)が膜厚方向に延びてなる第1均一層と、xが一定(但し、前記第1均一層におけるxとは異なる)の前記TiCxN(1―x)が前記膜厚方向に延びてなる第2均一層と、を形成する、硬質被膜の製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載の硬質被膜の製造方法であって、
    窒素及び/又は炭化水素を前記母材表面に導入しており、
    前記窒素及び前記炭化水素全体に対する前記窒素の比率並びに前記窒素及び前記炭化水素全体に対する前記炭化水素の比率の少なくとも一方に基づいて、xを算出する、硬質被膜の製造方法。
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