JP2023170141A - 毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料 - Google Patents

毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】頭皮に対して炭酸ガスによる優れた血行促進効果(皮膚紅潮)を発揮するだけでなく、頭皮への塗り拡げ性に優れ、使用後のべたつき感や引っ掛かりがない、軽やかな使用感を有する毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料の提供。【解決手段】次の成分(A)~(E)を含有するエアゾール原液、及び成分(F)を含有する噴射剤を含む、毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料。(A) 水溶性高分子(B) HLB8以上18以下であるノニオン性界面活性剤(C) フェニル変性シリコーン(D) 数平均分子量が140以上30000以下のポリアルキレングリコール(E) 水(F) 炭酸ガス【選択図】なし

Description

本発明は、炭酸ガスを含有する毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料に関する。
炭酸ガスには血行促進作用があることが知られており、噴射剤として炭酸ガスを用いたエアゾールタイプの化粧料が広く普及している。
例えば、特定量比のジメチルポリシロキサン及びポリエチレングリコールのほか、水溶性増粘剤、特定HLBの非イオン界面活性剤を含有する原液と炭酸ガスを含有する、炭酸ガスの揮散が抑制されたエアゾール化粧料(特許文献1)、親水性界面活性剤、増粘剤、油成分を含む原液と炭酸ガスからなる、皮膚への塗布後に泡状態が少なくとも1分間維持される血行促進エアゾール組成物(特許文献2)、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステル、糖類、シリコーン油及び炭酸ガスを含有する、マッサージ施術中においても泡状態が維持されマッサージのしやすいエアゾール型化粧料(特許文献3)などが知られている。
特開2020-2126号公報 特開2012-97013号公報 特開2011-93877号公報
しかしながら、特許文献1~3のエアゾール化粧料は、いずれも頭皮以外の肌を適用対象としたものであり、毛髪や頭皮に適用する際の塗り拡げやすさ、指通りの良さ、べたつき感の抑制などの毛髪又は頭皮用の化粧料としての使用感については、検討されていないものであった。
したがって本発明は、頭皮に対して炭酸ガスによる優れた血行促進効果(皮膚紅潮)を発揮するだけでなく、頭皮への塗り拡げ性に優れ、使用後のべたつき感や髪の引っ掛かりがない、軽やかな使用感を有する毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料に関する。
本発明者らは、原液中に水溶性高分子、特定HLBのノニオン性界面活性剤、フェニル変性シリコーン、ポリアルキレングリコールを含有させた炭酸ガス含有エアゾール化粧料が、頭皮に対する血行促進効果のほか、毛髪や頭皮に適用した際における、塗り拡げ性に優れ、べたつき感や指通り性など、軽やかな使用感も有するものであることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、次の成分(A)~(E)を含有するエアゾール原液、及び成分(F)を含有する噴射剤を含む、毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料を提供するものである。
(A) 水溶性高分子
(B) HLBが8以上18以下であるノニオン性界面活性剤
(C) フェニル変性シリコーン
(D) 数平均分子量が140以上30000以下のポリアルキレングリコール
(E) 水
(F) 炭酸ガス
更に本発明は、上記のエアゾール化粧料をエアゾール容器から湿潤状態の毛髪及び/又は頭皮に吐出して塗布し、任意でマッサージを行い、洗い流さずに乾燥させるトリートメント方法を提供するものである。
本発明の毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料は、頭皮に対して炭酸ガスによる優れた血行促進効果(皮膚紅潮)を発揮するだけでなく、頭皮への塗り拡げ性に優れ、使用後のべたつき感や引っ掛かりがない、軽やかな使用感を有する。
〔成分(A):水溶性高分子〕
成分(A)の水溶性高分子としては、通常の化粧料に用いられるものであればよく、例えば、カラギーナン、デキストリン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸/アクリル酸アルキルコポリマー、キサンタンガム、カルボキシメチルキチン、キトサン等が挙げられる。これらのうち、髪の指通り、吐出した泡の保型性を向上し、頭髪のきしみ感を抑制する観点から、アクリル酸系ポリマー、セルロース誘導体が好ましく、アクリル酸系ポリマーがより好ましい。具体的には、上記の観点から、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸/アクリル酸アルキルコポリマー及びヒドロキシエチルセルロースから選択される1種以上がより好ましく、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーがより好ましい。
ここで、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーとは、C10-30アルキルアクリル酸とアクリル酸、メタクリル酸又はこれらの低級アルキルエステルとの共重合体であって、ショ糖のアリルエーテル又はペンタエリスリトールのアリルエーテルで架橋したものであり、ペムレンTR-1、ペムレンTR-2、カーボポールETD2020、カーボポール1342、カーボポール1382(以上、Lubrizol Advanced Materials 社)等の市販品を用いることができる。
また、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー等の酸型の水溶性高分子は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物を中和剤として用い、水溶性ないし水分散性の塩として用いるのが好ましい。
成分(A)は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、エアゾール原液中における含有量は、吐出した泡の保形性を向上する観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、また、髪の指通りを向上させ、頭髪のきしみ感を抑制する観点から、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.4質量%以下である。すなわち、エアゾール原液中における成分(A)の具体的な含有量範囲は、好ましくは0.05~2質量%、より好ましくは0.1~1質量%、更に好ましくは0.15~0.4質量%である。
〔成分(B):HLBが8以上18以下であるノニオン性界面活性剤〕
成分(B)のノニオン性界面活性剤は、HLBが8以上18以下であるが、頭皮への塗り拡げやすさの観点から、HLBが8以上13以下であるものが好ましく、HLBが8以上12以下のものが好ましい。
ここで、本発明におけるHLB(親水性-親油性のバランス〈Hydrophilic-Lipophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
2種以上のノニオン性界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各ノニオン性界面活性剤のHLB値をその含有比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、ノニオン性界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有するノニオン性界面活性剤Xの質量(g)を示す。
成分(B)のノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
これらのうち、炭酸ガスの吐出時の泡立ち性の観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。
成分(B)は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、エアゾール原液中における含有量は、起泡性を向上させる観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、また、塗布時のべたつきを抑制する観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。すなわち、エアゾール原液中における成分(B)の具体的な含有量範囲は、好ましくは0.05~10質量%、より好ましくは0.1~5質量%、更に好ましくは0.1~1質量%、更に好ましくは0.1~0.5質量%、更に好ましくは0.15~0.5質量%である。
〔成分(C):フェニル変性シリコーン〕
本発明のエアゾール化粧料は、成分(C)としてフェニル変性シリコーンを含有する。フェニル変性シリコーンとしては、ジメチルシロキサン骨格を有し、少なくともメチル基の一部がフェニル基に置換したシリコーンであればよく、例えばジフェニルジメチコン、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、ビスフェニルプロピルジメチコン、フェニルトリメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、トリメチルシロキシフェニルジメチコンなどが挙げられる。市販品としては、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の「TSF431」、「TSF433」、「TSF437」、「SilShine 151」、「SF1555」、東レ・ダウコーニング社製の「SH 556 Fluid」、「PH-1555」、信越化学工業社製の「KF-50-100CS」、「KF-50-1000CS」、「KF-53」、「KF-54」、「KF-56A」、旭化成ワッカー社製の「PDM20」、「PDM350VP」、「PDM1000」などが例として挙げられる。成分(C)は、必要に応じて単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
エアゾール原液中における成分(C)の含有量は、毛髪の指通りを良好にする観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上であり、また、毛髪のベタツキ感を抑制する観点から、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下である。すなわち、エアゾール原液中における成分(C)の具体的な含有量範囲は、好ましくは0.01~1質量%、より好ましくは0.02~0.5質量%以下、更に好ましくは0.03~0.3質量%である。
〔成分(D):数平均分子量が140以上30000以下のポリアルキレングリコール〕
本発明のエアゾール化粧料は、成分(D)として数平均分子量が140以上30000以下のポリアルキレングリコールを含有する。ポリアルキレングリコールは、数平均分子量140以上30000以下の通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。頭皮への塗り拡げを良好にする観点から、ポリアルキレングリコールの数平均分子量は、140以上であって、好ましくは190以上、より好ましくは570以上であり、また、頭髪へのべたつき感を抑制する観点から、30000以下であって、好ましくは10000以下、より好ましくは5000以下、更に好ましくは2000以下である。
成分(D)のポリアルキレングリコールにおけるアルキレン基の炭素数としては、2~6が好ましく、2~4がより好ましく、具体的なアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。
[ポリアルキレングリコールの数平均分子量]
ポリアルキレングリコールの数平均分子量は、以下に示すように、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより分子量分布を測定し、算出することができる。
(1)試料溶液の調製 濃度が0.5g/100mLになるように、ポリアルキレングリコールをテトラヒドロフランに溶解させる。次いで、この溶液をメッシュ0.45μmのフッ素樹脂フィルター「DISMIC-25JP」(アドバンテック社製)を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とする。
(2)分子量分布測定
下記装置を用いて、テトラヒドロフランを毎分1mLの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μLを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレン(東ソー社製の2.63×103、2.06×104、1.02×105、ジーエルサイエンス社製の2.10×103、7.00×103、5.04×104)を標準試料として作成したものを用いる。
測定装置:HLC-8220 GPC(東ソー社製)
分析カラム:GMHXL+G3000HXL(東ソー社製)
成分(D)としては、具体的には、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコール11000、ポリエチレングリコール20000が挙げられる。更に、前述したのと同様の観点から、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000が好ましく、ポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール4000がより好ましく、ポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500が更に好ましい。これらは、市販品を使用することができ、例えばPEG#600、PEG#1000、PEG#1500(全て日油社製)を使用することができる。これら成分(D)は、いずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
エアゾール原液中における成分(D)の含有量は、頭皮への塗り拡げ性の向上の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、頭髪のべたつき感を抑制する観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。すなわち、エアゾール原液中における成分(D)の具体的な含有量範囲は、好ましくは0.01~5質量%、より好ましくは0.1~2質量%、更に好ましくは0.2~1質量%である。
また、成分(D)に対する成分(C)の質量比(C)/(D)は、毛髪の良好な指通りと頭皮への良好な塗り拡げを両立する観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上であり、また、頭髪のべたつき感を抑制する観点から、好ましくは15以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは7以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは1以下である。
〔成分(E):水〕
エアゾール原液は、成分(E)として水を含有する。エアゾール原液中における水の含有量は、頭皮のべたつき感を抑制し、塗り拡げ性を向上する観点から、好ましくは55質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは85質量%以上であり、また、好ましくは99質量%以下、より好ましくは97質量%以下、更に好ましくは95質量%以下である。すなわち、エアゾール原液中における成分(E)の具体的な含有量範囲は、好ましくは55~99質量%、より好ましくは80~97質量%、更に好ましくは85~95質量%である。
〔油剤〕
エアゾール原液には、更に、原液中の炭酸ガス濃度を高め、炭酸ガスを頭皮に作用させるため、通常の化粧料に用いられる成分(C)以外の油剤を含有することができる。
油剤のうち、25℃で液状のものとしては、具体的には、パラフィン、スクワラン、スクワレン等の炭化水素類;ツバキ油、ホホバ油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、オリーブ油等のトリグリセリドを主体とする天然動植物油;グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、フタル酸ジエチル、乳酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、乳酸セチル、2-エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸-2-オクチルドデシル、オレイン酸-2-オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、ジ-パラメトキシケイヒ酸-モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、イソノナン酸イソトリデシル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、安息香酸アルキル(炭素数12~15のアルキル基)等のモノエステル油;アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリカプリン酸グリセリン、ジ-2-エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、1-イソステアロイル-3-ミリストイルグリセロール、リンゴ酸ジイソステアリル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)等のジエステル油;アルキル-1,3-ジメチルブチルエーテル、ジカプリリルエーテル、ジカプリリルエーテル等のエーテル油;ユーカリ油、ハッカ油等の精油などが挙げられる。
これらのうち、炭酸ガス濃度を高め、なめらかな使用感を付与する点から、モノエステル油、ジエステル油が好ましく、イソノナン酸イソトリデシル、安息香酸アルキルがより好ましい。
また、25℃で液状以外の油剤としては、25℃で固体状のワックス、ペーストや固体脂が挙げられ、炭素数12~24の高級アルコール、炭素数12~24の高級脂肪酸、パラフィンワックス等が挙げられる。
エアゾール原液中におけるこれら油剤(成分(C)及びその他の油剤)の合計含有量は、頭皮への塗り拡げやすさ、べたつき感の抑制の観点から、10質量%以下、更には5質量%以下、更には3質量%以下とすることが好ましい。
〔育毛成分〕
本発明のエアゾール化粧料には、更に育毛成分を含有することができる。育毛成分としては、血行促進剤、毛包賦活剤、抗男性ホルモン剤が挙げられる。
血行促進剤としては、ニコチン酸アミド、アセチルコリン、センブリエキス、ニンジンエキス、イチョウエキス、塩化カルプロニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、γ-オリザノール、サークレチン、ビタミンE及びその誘導体、カンファー、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、オランダカラシ、カンタリスチンキ、サンショウエキス、ハッカ油、ワサビ大根エキス、ミノキシジル及びその誘導体、クロマカリム、ジアゾキシド及びその誘導体、ニコランジル、ピナシジル、フタリド類、キナエキス、トウヒエキス等が挙げられる。
毛包賦活剤としては、トランス-3,4'-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン、N-アセチル-L-メチオニン、タマサキツヅラフジ、セファランチン、クジンエキス、アデノシン三リン酸ジナトリウム、アスパラギン酸カリウム、感光色素301、ペンタデカングリセリド、ヒノキチオール、チクセツニンジン、フラバノノール及びその誘導体、オトギリソウエキス、マイカイ花エキス、コレウスエキス、ブドウエキス、ビオチン、モノニトログアヤコールナトリウム、黄杞エキス、酵母エキス、ニンニク成分、タイソウエキス、プラセンタエキス、ボタンピエキス、ローヤルゼリー等が挙げられる。
抗男性ホルモン剤としては、サイプロテロンアセテート、11-α-ハイドロキシプロゲステロン、フルタマイド、3-デオキシアデノシン、酢酸クロルマジノン、エチニルエストラジオール、スピロノラクトン、エピテステロン、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、チョウジエキス、アロエエキス、サンショウエキス、クアチャララーテエキス等が挙げられる。
育毛成分は、単独で又は2種以上を使用することができる。エアゾール原液中における育毛成分の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.07質量%以上であり、また、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
〔成分(B)以外の界面活性剤〕
本発明のエアゾール化粧料は、炭酸ガスの原液への溶解性の向上、乳化安定性、気泡を多く発生させる点から、原液中に、さらに、成分(B)以外の界面活性剤を含むことができる。成分(B)以外の界面活性剤としては、HLBが8未満のノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
HLBが8未満のノニオン性界面活性剤としては、炭素数8~22のソルビタン脂肪酸エステル;イソステアリルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;ポリオキシアルキレン変性シリコーンが挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン等が挙げられ、モノパルミチン酸ソルビタンとして、レオドールSP-P10(HLB6.7)、モノステアリン酸ソルビタンとして、レオドールSP-S10V(HLB4.7)、モノオレイン酸ソルビタンとして、レオドールSP-O10V(HLB4.3)、セスキオレイン酸ソルビタンとして、レオドールAO-15V(HLB3.7)、トリステアリン酸ソルビタンとして、SP-S30V(HLB2.1)(以上、花王社製)等の市販品を用いることができる。
ポリオキシアルキレン変性シリコーンとしては、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられ、信越化学工業社から販売されているKF-6015(PEG-3ジメチコン)(HLB4.5)、KF-6019(PEG-9ジメチコン)(HLB4.5)、東レ・ダウコーニング・シリコーン社から販売されているSH-3775M(PEG-12ジメチコン)(HLB5)等の市販品を用いることができる。
HLBが8未満のノニオン性界面活性剤を使用する場合、エアゾール原液中における含有量は、好ましくは0.01~1質量%、より好ましくは0.05~0.7質量%である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の炭素数12~22のアルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等の炭素数12~22のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸又はその塩、炭素数12~24のジアルキルスルホコハク酸又はその塩、炭素数12~22のN-アルキロイルメチルタウリン又はその塩、炭素数12~22のN-アシルグルタミン酸又はその塩などが挙げられる。これらのうち、乳化安定性、吐出時の気泡を多く発生させる点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸又はその塩、アシルグルタミン酸又はその塩が好ましい。
アニオン性界面活性を含む場合、エアゾール原液中における含有量は、好ましくは0.01~1質量%、より好ましくは0.05~0.7質量%である。
エアゾール原液中における成分(B)を含めた全界面活性剤の合計含有量は、炭酸ガスの溶解性、使用感、安定性の点から、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは0.2~8質量%、更に好ましくは0.3~5質量%である。
また、エアゾール原液は、炭酸ガスの揮散抑制、塗布後の使用感の点から、原液中に、さらに、2価又は3価のアルコールを含むことができる。2価のアルコールとしては、プロピレングリコール、プロパンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール等が挙げられ、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコールが好ましい。3価のアルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。
エアゾール原液中におけるこれら2価又は3価のアルコールの含有量は、1~20質量%が好ましく、2~15質量%がより好ましく、2~10質量%が更に好ましい。
〔その他の任意成分〕
エアゾール原液には、更に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、エタノール、防腐剤、酸化防止剤、色素、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、美白剤、抗炎症剤、皮膚賦活剤などを含有することができる。
エアゾール原液は、前記成分(A)~(E)及びその他の成分を混合することにより調製される。エアゾール原液の30℃における粘度は、原液の乳化安定性、泡の吐出性の点から、好ましくは500~20000mPa・s、より好ましくは1000~10000mPa・s、更に好ましくは3500~9000mPa・sである。
ここで、粘度は、BM粘度計(東機産業社製)を用いて、ローターNo.3、12rpm、1分で測定し、粘度が10000mPa・sを超えた場合は、ローターNo.3、6rpm、1分で測定した値である。
〔成分(F):炭酸ガス〕
本発明のエアゾール化粧料は、以上説明したエアゾール原液と、成分(F)である炭酸ガスを含む噴射剤を、エアゾール容器に充填することにより製造することができる。該エアゾール容器としては、金属製、プラスチック製等の公知の耐圧容器、並びに、耐圧容器の内部に内袋が収容された二重構造容器が挙げられる。その噴射の形態としては、泡状にして吐出するフォームタイプとするのが好ましい。
原液と炭酸ガスの質量割合は、原液に対する炭酸ガスの溶解性と泡発生の点から、好ましくは94:6~99.5:0.5、より好ましくは95:5~99:1、更に好ましくは96.5:3.5~98.5:1.5である。
本発明のエアゾール化粧料は、成分(F)の炭酸ガス以外に、通常のエアゾール化粧料に用いられる噴射剤を含んでもよい。炭酸ガス以外の噴射剤としては、液化石油ガス、圧縮ガス等が挙げられる。炭酸ガス以外の噴射剤を含む場合における、全噴射剤量に対する炭酸ガスの含有量は、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上、更に好ましくは98質量%以上である。エアゾール組成物の噴射性向上の観点から、噴射剤を充填した後の耐圧容器の内圧が、25℃において好ましくは0.1MPa以上、より好ましくは0.3MPa以上となるように、また、好ましくは1.3MPa以下、より好ましくは1.0MPa以下となるように調整する。
〔トリートメント方法〕
本発明のエアゾール化粧料は、エアゾール容器から毛髪及び/又は頭皮に吐出して塗布後、一定時間放置することにより、気泡を含んだ塗布剤が一種の塗膜を形成した状態になるため、血行を促進する効果を高めることができ、毛髪及び/又は頭皮のトリートメントに好適に使用することができる。
本発明のエアゾール化粧料を用いた毛髪及び/又は頭皮のトリートメントに際し、適用対象の毛髪及び/又は頭皮は、湿潤状態であることが好ましく、毛髪及び/又は頭皮に直接吐出して塗布することが好ましい。この際、任意に、マッサージを行うことができ、その後、洗い流さずに乾燥させることが好ましい。
湿潤状態の毛髪及び/又は頭皮に塗布した後のマッサージでは、ハンドプレスで泡を崩すように塗り拡げることが好ましい。これにより、頭皮にとどまる剤でシュワシュワ拡がる泡と吐出音で炭酸の存在を感じることができる。また、泡が潰れる際の破泡音と泡から液への変化により、潤い成分の浸透感を想起させることができる。さらに、メントール等の冷感剤を配合した場合には、頭皮全体でじんわり感じる清涼感で剤が染み渡る感覚を想起させることができる。
また、マッサージ後は洗い流さず、ドライヤー等で乾燥させることで、柔らかい髪の仕上がりで頭皮の潤いを実感することができる。
以上述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様を更に開示する。
<1>
次の成分(A)~(E)を含有するエアゾール原液、及び成分(F)を含有する噴射剤を含む、毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料。
(A) 水溶性高分子
(B) HLBが8以上18以下であるノニオン性界面活性剤
(C) フェニル変性シリコーン
(D) 数平均分子量が140以上30000以下のポリアルキレングリコール
(E) 水
(F) 炭酸ガス
<2>
成分(A)が、好ましくはアクリル酸系ポリマー及びセルロース誘導体から選ばれる1種以上、より好ましくはアクリル酸系ポリマー、更に好ましくはカルボキシビニルポリマー、アクリル酸/アクリル酸アルキルコポリマー及びヒドロキシエチルセルロースから選択される1種以上、更に好ましくはアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーである、<1>に記載のエアゾール化粧料。
<3>
エアゾール原液中における成分(A)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.4質量%以下である、<1>又は<2>に記載のエアゾール化粧料。
<4>
成分(B)のHLBが、好ましくは8以上13以下、より好ましくはHLBが8以上12以下である、<1>~<3>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<5>
成分(B)が、好ましくはポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、及びポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等から選ばれる1種以上、より好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上である、<1>~<4>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<6>
エアゾール原液中における成分(B)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である、<1>~<5>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<7>
成分(C)が、好ましくはジフェニルジメチコン、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、ビスフェニルプロピルジメチコン、フェニルトリメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、及びトリメチルシロキシフェニルジメチコンから選ばれる1種以上である、<1>~<6>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<8>
エアゾール原液中における成分(C)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下である、<1>~<7>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<9>
成分(D)としての数平均分子量が、好ましくは190以上、より好ましくは570以上であり、また、好ましくは10000以下、より好ましくは5000以下、更に好ましくは2000以下であるである、<1>~<8>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<10>
成分(D)のポリアルキレングリコールにおけるアルキレン基の炭素数が、好ましくは2~6、より好ましくは2~4であり、更に好ましくは前記アルキレン基が、エチレン基又はプロピレン基、更に好ましくはエチレン基である、<1>~<9>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<11>
成分(D)が、好ましくはポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコール11000、及びポリエチレングリコール20000から選ばれる1種以上、より好ましくはポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール4000、及びポリエチレングリコール6000から選ばれる1種以上、更に好ましくはポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、及びポリエチレングリコール4000から選ばれる1種以上、更に好ましくはポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、及びポリエチレングリコール1500から選ばれる1種以上である、<1>~<10>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<12>
エアゾール原液中における成分(D)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、<1>~<11>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<13>
成分(D)に対する成分(C)の質量比(C)/(D)が、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは15以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは7以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは1以下である、<1>~<12>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<14>
エアゾール原液中における成分Eの水の含有量が、好ましくは55質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは85質量%以上であり、また、好ましくは99質量%以下、より好ましくは97質量%以下、更に好ましくは95質量%以下である、<1>~<13>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<15>
好ましくは、エアゾール原液に、更に成分(C)以外の油剤を含有する、<1>~<14>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<16>
成分(C)以外の油剤が、炭化水素類、天然動植物油、モノエステル油、ジエステル油、エーテル油、及び精油から選ばれる1種以上の25℃で液状の油剤である、<15>に記載のエアゾール化粧料。
<17>
成分(C)以外の油剤が、好ましくは炭素数12~24の高級アルコール、炭素数12~24の高級脂肪酸、及びパラフィンワックスから選ばれる25℃で固体状の油剤である、<15>に記載のエアゾール化粧料。
<18>
エアゾール原液中における油剤の合計含有量が、成分(C)を含め、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である、<1>~<17>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<19>
さらに、エアゾール原液中に、好ましくは血行促進剤、毛包賦活剤、抗男性ホルモン剤から選ばれる1種以上の育毛成分を含有する、<1>~<18>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<20>
エアゾール原液中における育毛成分の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.07質量%以上であり、また、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である、<19>に記載のエアゾール化粧料。
<21>
さらに、エアゾール原液中に、好ましくは成分(B)以外の界面活性剤を含有し、より好ましくはHLBが8未満のノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上を含有する、<1>~<20>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<22>
さらに、エアゾール原液中に、好ましくは2価又は3価のアルコールを含有し、より好ましくはプロピレングリコール、プロパンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンから選ばれる1種以上を含有し、更に好ましくは、1,3-プロパンジオール及び/又はジプロピレングリコールを含有する、<1>~<21>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<23>
次の成分(A)~(E)を含有するエアゾール原液、及び成分(F)を含有する噴射剤を含み、成分(D)に対する成分(C)の質量比(C)/(D)が0.05以上7以下である、毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料。
(A) アクリル酸系ポリマーから選ばれる1種以上の水溶性高分子
(B) HLBが8以上13以下であるノニオン性界面活性剤
(C) フェニル変性シリコーン
(D) 数平均分子量が190以上30000以下のポリアルキレングリコール
(E) 水
(F) 炭酸ガス
<24>
エアゾール原液の30℃における粘度が、好ましくは500~20000mPa・s、より好ましくは1000~10000mPa・s、更に好ましくは3500~9000mPa・sである、<1>~<23>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<25>
成分(A)~(E)を含有するエアゾール原液と、成分(F)である炭酸ガスを含む噴射剤を、エアゾール容器に充填してなる、<1>~<24>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<26>
エアゾール容器が金属製又はプラスチック製である、<25>に記載のエアゾール化粧料。
<27>
エアゾール容器が、内部に内袋が収容された二重構造容器である、<25>又は<26>に記載のエアゾール化粧料。
<28>
原液と炭酸ガスの質量割合が、好ましくは94:6~99.5:0.5、より好ましくは95:5~99:1、更に好ましくは96.5:3.5~98.5:1.5である、<1>~<27>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<29>
成分(F)の炭酸ガス以外の噴射剤を含み、全噴射剤量に対する炭酸ガスの含有量が、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上、更に好ましくは98質量%以上である、<1>~<28>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<30>
噴射剤を充填した後のエアゾール容器の内圧が、25℃において、好ましくは0.1MPa以上、より好ましくは0.3MPa以上であり、また、好ましくは1.3MPa以下、より好ましくは1.0MPa以下である、<25>~<29>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
<31>
<1>~<30>のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料をエアゾール容器から湿潤状態の毛髪及び/又は頭皮に吐出して塗布し、任意でマッサージを行い、洗い流さずに乾燥させるトリートメント方法。
実施例1~14、比較例1~3
表1~3に示す処方に従い、エアゾール原液を調製し、噴射剤としての炭酸ガスとともにエアゾール容器に充填してエアゾール化粧料を製造した。これらのエアゾール化粧料について、以下に示す方法に従って、各評価を行った。
〔頭皮処理方法〕
洗髪しタオルドライした後の濡れた頭髪を分けとり、額生え際の左右、耳上の左右、頭頂部、襟足の6か所に、エアゾール化粧料をノズルから頭皮に直接噴射して塗布した。6か所すべてに塗布した後は、泡をやさしくハンドプレスしながら手のひらで頭皮全体になじませ、マッサージを行った後にドライヤー乾燥を行った。
(1)皮膚紅潮
耐圧容器から噴射された各試料の泡を皮膚上に直径3cmとなるように塗布し、60秒間放置して、拭きとった後の皮膚状態(皮膚紅潮)を目視で以下の基準で評価した。
4:とても紅潮が見られる。
3:やや紅潮が見られる。
2:あまり紅潮が見られない。
1:全く紅潮が見られない。
(2)使用感(頭皮への塗り拡げ、頭皮のべたつきのなさ、髪の指通り)
耐圧容器から噴射された各試料の泡を頭皮に6g塗布し、そのときの頭皮への塗り拡げについて、以下の基準で官能評価した。
4:とても塗り拡げやすい。
3:やや塗り拡げやすい。
2:やや塗り拡げやすくない。
1:全く塗り拡げやすくない。
塗布時における頭皮のべたつきのなさについて、以下の基準で官能評価した。
4:全くべたつきがない。
3:ややべたつきがない。
2:ややべたつきがある。
1:とてもべたつきがある。
ドライヤー乾燥後、髪の指通りについて、以下の基準で官能評価した。
4:全く引っかかりがない。
3:やや引っかかりがない。
2:やや引っかかりがある。
1:とても引っかかりがある。
Figure 2023170141000001
Figure 2023170141000002
Figure 2023170141000003
*1:ルーブリゾール・アドバンスト・マテリアルズ社製、ペムレンTR-1、有効量100質量%
*2:ダイセル社製、HECダイセルSE850K、有効量99.8質量%
*3:花王社製、エマルゲン103、有効量100質量%
*4:花王社製、エマノーンCH-25、有効量97.3質量%
*5:花王社製、エマルゲン409PV、有効量100質量%
*6:花王社製、エマノーンCH-60、有効量100質量%
*7:花王社製、エマノーン3299RV、有効量100質量%
*8:信越化学工業社製、シリコーンKF-56A(25℃粘度、15mm2/s、有効量100質量%
*9:信越化学工業社製、シリコーンKF-54P(25℃粘度、400mm2/s、有効量100質量%
*10:信越化学工業社製、シリコーンKF-96A-10cs(25℃粘度、10mm2/s、有効量100質量%
*11:三洋化成工業社製、PEG-600(-G)、数平均分子量 600、有効量100質量%
*12:日油社製、PEG♯200、数平均分子量 200、有効量100質量%
*13:三洋化成工業社製、PEG-1540(-G)、数平均分子量 1450、有効量100質量%
*14:三洋化成工業社製、PEG-4000S、数平均分子量 3400、有効量99.99質量%
*15:三洋化成工業社製、PEG-20000S、数平均分子量 20000、有効量100質量%

Claims (9)

  1. 次の成分(A)~(E)を含有するエアゾール原液、及び成分(F)を含有する噴射剤を含む、毛髪及び/又は頭皮用エアゾール化粧料。
    (A) 水溶性高分子
    (B) HLBが8以上18以下であるノニオン性界面活性剤
    (C) フェニル変性シリコーン
    (D) 数平均分子量が140以上30000以下のポリアルキレングリコール
    (E) 水
    (F) 炭酸ガス
  2. エアゾール原液中における成分(A)の含有量が、0.05質量%以上2質量%以下である、請求項1に記載のエアゾール化粧料。
  3. エアゾール原液中における成分(B)の含有量が、0.05質量%以上10質量%以下である、請求項1又は2に記載のエアゾール化粧料。
  4. エアゾール原液中における成分(C)の含有量が、0.01質量%以上1質量%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
  5. エアゾール原液中における成分(D)の含有量が、0.01質量%以上5質量%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
  6. 成分(D)に対する成分(C)の質量比(C)/(D)が0.01以上15以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
  7. 成分(B)のHLBが8以上12以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
  8. エアゾール原液中における油剤の合計含有量が10質量%以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料をエアゾール容器から湿潤状態の毛髪及び/又は頭皮に吐出して塗布し、任意でマッサージを行い、洗い流さずに乾燥させるトリートメント方法。
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