JP2023162988A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源からの光を効率良く利用しつつ、所望の明るさ分布の照射パターンを形成できる車両用灯具を提供する。【解決手段】車両用灯具10は、第1光源31および第2光源32と、それらからの光を集光する集光レンズ14と、そこで集光された光を照射スリット53から通す遮光部材(15)と、その光で照射パターンPiを形成する投影レンズ16と、を備える。集光レンズ14は、第1光源31に対応する第1レンズ部61と、第2光源32に対応する第2レンズ部62と、を有し、照射スリット53は、照射パターンPiの近方照射図柄(Di3)に対応する近方スリット部(543)と、照射パターンPiの遠方照射図柄(Di1、Di2)に対応する遠方スリット部(541、542)と、を有し、第1レンズ部61は、遠方スリット部に対向して配置され、第2レンズ部62は、近方スリット部に対向して配置されている。【選択図】図4

Description

本開示は、車両用灯具に関する。
車両用灯具は、車両の周辺の路面に照射パターンを形成するものが考えられている(例えば、特許文献1等参照)。この従来の車両用灯具は、光源からの光をシェード(遮光部材)のスリットを通して投影することにより照射パターンを形成して、見た者に何らかの意図を知らせることができる。この従来の車両用灯具は、光源からの光をライトガイドによりシェードに導くことで、光源からの光を効率良く利用している。
特開2019-192350号公報
ところが、従来の車両用灯具は、光源からの光をライトガイド内で拡散してシェード上での配光(光束)分布を均一的なものとしているので、シェード上における配光分布を調整することが困難であり、形成する照射パターンを所望の明るさ分布とすることが困難となる。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、光源からの光を効率良く利用しつつ、所望の明るさ分布の照射パターンを形成できる車両用灯具を提供することを目的とする。
本開示の車両用灯具は、並列された第1光源および第2光源と、前記第1光源および前記第2光源からの光を集光する集光レンズと、前記集光レンズで集光された光を部分的に通す照射スリットが設けられた遮光部材と、前記遮光部材を通した光を投影して照射パターンを形成する投影レンズと、を備え、前記集光レンズは、前記第1光源に対応する第1レンズ部と、前記第2光源に対応する第2レンズ部と、を有し、前記照射スリットは、前記照射パターンにおいて近い位置に投影される近方照射図柄に対応する近方スリット部と、前記照射パターンにおいて前記近方照射図柄よりも遠い位置に投影される遠方照射図柄に対応する遠方スリット部と、を有し、前記第1レンズ部は、前記遠方スリット部に対向して配置され、前記第2レンズ部は、前記近方スリット部に対向して配置されていることを特徴とする。
本開示の車両用灯具によれば、光源からの光を効率良く利用しつつ、所望の明るさ分布の照射パターンを形成できる。
本開示に係る実施例1の車両用灯具が車両に搭載されてそれぞれ照射パターンを形成した様子を示す説明図である。 車両用灯具の構成を示す説明図である。 車両用灯具の構成を分解して示す説明図である。 車両用灯具の構成における光学部材のみを分解して示す説明図である。 第1光源および第2光源の構成および位置関係を示す説明図である。 シェード側から集光レンズの集光レンズ本体を見た様子を示す説明図である。 両光源と集光レンズの集光レンズ本体との位置関係を示す説明図である。 湾曲入射面部からの集光レンズの第1レンズ部に入射して第1出射面の内側出射面部から出射した第1光源からの光がシェード上に形成する内輪配光領域での配光分布を示す説明図である。 環状入射面部から集光レンズの第1レンズ部に入射して反射面で反射された後に第1出射面の外側出射面部から出射した第1光源からの光がシェード上に形成する外輪配光領域での配光分布を示す説明図である。 第1光源による内輪配光領域および外輪配光領域をシェード上で重ねて形成した第1配光領域の配光分布を示す説明図である。 第2入射面から集光レンズの第2レンズ部に入射して第2出射面から出射した第2光源からの光がシェード上に形成する第2配光領域での配光分布を示す説明図である。 第1光源および第2光源によるシェード上での配光領域の配光分布を示す説明図である。
以下に、本開示に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10の実施例1について図面を参照しつつ説明する。なお、図1では、車両用灯具10が設けられている様子の把握を容易とするために、車両1に対して車両用灯具10を強調して示しており、必ずしも実際の様子とは一致するものではない。また、図4では、車両用灯具10の各構成部材のうちの光学的な部材、すなわち照射パターンPiを形成するために両光源(21、22)からの光に光学的に作用させる箇所を抜き出して示している。さらに、図8から図12では、シェード15(そのシェード部51のスリット部54)上に各領域が形成される様子の把握を容易とするために、シェード部51(その各スリット部54)の周辺のみを示している。また、図8から図12では、それぞれが示す各領域において、光束(光量)の高さに応じた領域を破線で囲んでおり、その領域の中心に向かうほど光束が高くなる等高線のように配光(光束)分布を示している。
本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る実施例1の車両用灯具10を、図1から図12を用いて説明する。実施例1の車両用灯具10は、図1に示すように、自動車等の車両1の灯具として用いられるもので、車両1に設けられる前照灯とは別に、車両1の前方の周辺の路面2に照射パターンPiを形成すべく車両1の前部に設けられる。その車両1の前方の周辺とは、車両1に設けられる前照灯により照射される前照灯領域よりも車両1に近い近接領域を必ず含むものであり、部分的に前照灯領域を含む場合もある。なお、車両用灯具10は、車両1の後方や側方の周辺の路面2にも照射パターンPiを形成してもよく、実施例1の構成に限定されない。
各車両用灯具10は、実施例1では、車両1の前端における路面2よりも高い位置に配置されており、投影光軸Lp(図2等参照)が路面2に対して傾斜した状態で設けられる。2つの車両用灯具10は、取り付けられる位置および照射パターンPiを形成する位置が異なることを除くと、基本的に等しい構成とされている。以下の説明では、各車両用灯具10において、光を照射(投影)する方向となる投影光軸Lpが伸びる方向を光軸方向(図面ではZとする)とし、光軸方向を水平面に沿う状態とした際の鉛直方向を上下方向(図面ではYとする)とし、光軸方向および上下方向に直交する方向(水平方向)を幅方向(図面ではXとする)とする(図2等参照)。
車両用灯具10は、図2から図4に示すように、設置台部11に、光源部12と遮光枠13と集光レンズ14とシェード15と投影レンズ16とが取り付けられ、単一の投射光学系とされて、プロジェクタタイプの路面投影ユニットを構成する。設置台部11は、光源部12が設けられる箇所であり、熱伝導性を有するアルミダイカストや樹脂で形成され、全体として光源部12で発生する熱を外部に逃がすヒートシンクとして機能する。設置台部11は、ベース部21と、複数の放熱フィン22(図4参照)と、一対の取付腕部23と、を有する。
ベース部21は、光軸方向に直交する平板状とされ、真ん中に光源取付個所24が設けられている。光源取付個所24は、光源部12が取り付けられる箇所を規定するもので、図3に示すように、平坦な面とされるとともに、一対のネジ孔24aと一対の位置決め突起24bとが設けられている。一対のネジ孔24aは、光源取付個所24における対角位置に設けられており、ネジ25の捻じ込みによる固定が可能とされている。一対の位置決め突起24bは、光源取付個所24における幅方向の端部に設けられており、光軸方向の前方側に突出されている。各放熱フィン22は、ベース部21の後方側(光軸方向の後側(光が照射される向きとは反対側))において、幅方向に直交する板状とされている。各放熱フィン22は、幅方向に所定の間隔を開けて並んで(並列して)設けられている。
ベース部21では、両取付腕部23の下側に一対の位置決め突起21aが設けられ、一方の取付腕部23の上側にネジ孔21bが設けられている。位置決め突起21aは、光軸方向の前方側に突出されている。ネジ孔21bは、ネジ26の捻じ込みによる遮光枠13の固定が可能とされている。設置台部11は、光源取付個所24に設置された光源部12で発生した熱を主に各放熱フィン22から外部に放熱する。
一対の取付腕部23は、光源取付個所24の幅方向での両外側で対を為して設けられ、ベース部21から光軸方向の前方側に突出されている。両取付腕部23は、光軸方向の前方側の端部23aが光軸方向に直交する平面とされており、その互いの端部23aを光軸方向で互いに等しい位置(同じ平面上)とされている。各端部23aには、位置決め突起23bとネジ孔23cとが設けられている。位置決め突起23bは、端部23aにおける上下方向の下部に設けられており、光軸方向の前方側に突出されている。ネジ孔23cは、端部23aにおける上下方向の上部に設けられており、ネジ27の捻じ込みによる集光レンズ14とシェード15と投影レンズ16との固定が可能とされている。
光源部12は、第1光源31と、第2光源32と、コネクタ端子33と、それらが実装される基板34と、を有する。第1光源31と第2光源32とは、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子で構成されている。第1光源31と第2光源32とは、実施例1では、出射光軸を中心とするランバーシアン分布でアンバー色の光(アンバー色光)を出射する。なお、第1光源31と第2光源32とは、色(波長帯域)や、分布の態様や、色の数等は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1の第1光源31と第2光源32とは、図5等に示すように、投影光軸Lpを挟んで上下方向で並列して設けられ、第1光源31が投影光軸Lpよりも下側に位置され、第2光源32が投影光軸Lpよりも上側に位置されている。第1光源31は、幅方向に長尺な矩形状とされており、2つのLEDチップ31aと、それぞれを覆う蛍光体31bと、を有する。第2光源32は、略正方形状とされており、1つのLEDチップ32aと、それぞれを覆う蛍光体32bと、を有する。第1光源31と第2光源32とは、各LEDチップ31a、32aからの光を蛍光体31b、32bを通すことでアンバー色光として出射する。このため、第1光源31では、蛍光体31bが第1発光面として機能し、第2光源32では、蛍光体32bが第2発光面として機能する。
第1光源31と第2光源32とでは、それぞれの中心から光軸方向にのびて出射光軸31L、32Lが設定されている。この出射光軸31Lと出射光軸32Lとは、投影光軸Lpと略平行とされている。両出射光軸31L、32Lは、互いを結ぶ直線が投影光軸Lpを通る位置関係とされている。実施例1では、上下方向で、投影光軸Lpから第1光源31および出射光軸31Lまでの間隔が、投影光軸Lpから第2光源32および出射光軸32Lまでの間隔よりも小さくされている。換言すると、実施例1では、第1光源31が第2光源32よりも投影光軸Lpに近い位置関係とされている。
コネクタ端子33は、基板34の配線パターンと電気的に接続されており、点灯制御回路に接続された接続コネクタが着脱自在とされている。コネクタ端子33は、基板34の上下方向の下側の端部に設けられており、接続コネクタの着脱が容易とされている。コネクタ端子33は、接続コネクタが取り付けられることで、配線パターンを介する点灯制御回路から各光源31、32への電力の供給を可能とする。
基板34は、ガラスエポキシ基板等の樹脂材料で形成された板状とされ、第1光源31と第2光源32とが実装される。基板34では、設置台部11のベース部21の光源取付個所24の一対のネジ孔24aに対応して一対のネジ通し孔が設けられるとともに、光源取付個所24の一対の位置決め突起24bに対応して一対の位置決め孔34aが設けられている。この基板34は、一対の位置決め孔34aに対応する位置決め突起24bが通されつつ、一対のネジ通し孔に通されたネジ25が対応するネジ孔24aに捻じ込まれることにより、光源取付個所24に取り付けられる。これにより、基板34は、光源取付個所24すなわちそこに実装された第1光源31と第2光源32とを、集光レンズ14に対向させる。基板34は、コネクタ端子33を介して点灯制御回路から電力を適宜供給して第1光源31と第2光源32とを点灯させる。
遮光枠13は、第1光源31、第2光源32から出射された光が、光源部12(基板34)と集光レンズ14との間から漏れ出ることを防止するものであり、枠部本体35と取付部36とを有する。枠部本体35は、光軸方向に所定の寸法を有しつつ光源部12(基板34)の略全域を取り囲む環状に伸びる板状部材で構成されている。この枠部本体35は、上下方向の下側が部分的に光軸方向の寸法が小さくされており、光源部12のコネクタ端子33の接続コネクタとの着脱を可能としている。一対の取付部36は、ベース部21の位置決め突起21aとネジ孔21bとに対応する位置で枠部本体35から幅方向に突出する板状とされている。位置決め突起21aに対応する取付部36では、位置決め孔36aが設けられ、ネジ孔21bに対応する取付部36では、ネジ26を通すことができるネジ通し孔が設けられている。遮光枠13は、位置決め孔36aに位置決め突起21aが通されつつ、ネジ通し孔に通されたネジ26がネジ孔21bに捻じ込まれることにより、設置台部11のベース部21に取り付けられる。
集光レンズ14は、第1光源31、第2光源32から出射された光を集光するものであり、シェード15上における後述する各スリット部54の周辺、すなわちシェード15上において全てのスリット部54を含みつつ各スリット部54が設けられた領域に光を集める。集光レンズ14は、図3に示すように、第1光源31、第2光源32からの光を集光する集光レンズ本体41と、そこから幅方向に突出された一対の集光レンズ取付片部42と、を有する。集光レンズ本体41は、基本的に凸レンズとされており、シェード15上に内輪配光領域Aiと外輪配光領域Ao(図8、図9参照)とを形成すべく光学特性が設定されている。これについては、後述する。
両集光レンズ取付片部42は、光軸方向に直交する板状とされ、設置台部11のベース部21の両取付腕部23の端部23aに宛がうことが可能とされている。各集光レンズ取付片部42には、集光レンズ位置決め孔42aと集光レンズネジ通し孔42bとが設けられている。各集光レンズ位置決め孔42aは、集光レンズ取付片部42が端部23aに宛がわれた状態で、その位置決め突起23bを嵌め入れることが可能とされている。各集光レンズネジ通し孔42bは、集光レンズ取付片部42が端部23aに宛がわれた状態で、そのネジ孔23cに捻じ込まれるネジ27を通すことが可能とされている。集光レンズ14は、各集光レンズ位置決め孔42aに対応する位置決め突起23bが通されつつ、各集光レンズネジ通し孔42bに通された各ネジ27が対応するネジ孔23cに捻じ込まれることにより、設置台部11の両取付腕部23(その端部23a)に取り付けられる。
シェード15は、集光レンズ14で集光された第1光源31や第2光源32からの光を照射スリット53から部分的に通すことで照射パターンPiを形成する遮光部材の一例である。その照射パターンPiは、図1に示すように、3つの照射図柄Diが車両1から遠ざかる方向に略等しい間隔で整列されている。ここで、各照射図柄Diは、個別に示す際には、車両1から最も遠いものを第1照射図柄Di1とし、そこから車両1に近づくにつれて順に、第2照射図柄Di2、第3照射図柄Di3とする。実施例1では、第1照射図柄Di1と第2照射図柄Di2とが大きく開くV字形状の記号とされており、第1照射図柄Di1が第2照射図柄Di2よりも大きくされている。そして、第3照射図柄Di3が、車両1から第2照射図柄Di2へ向けて伸びる長尺な五角形状とされており、車両1側の基端が後述する矢印方向Daに直交する直線の両端に角が設けられた形状とされ、車両1から離れた他端が第1照射図柄Di1や第2照射図柄Di2に合わせたV字形状とされている。この第3照射図柄Di3は、矢印方向Daに直交する方向での寸法が、第1照射図柄Di1と第2照射図柄Di2とよりも小さくされている。この照射パターンPiでは、第1照射図柄Di1と第2照射図柄Di2とが遠方照射図柄となり、第3照射図柄Di3が近方照射図柄となる。
この照射パターンPiは、投影面となる路面2上において、第1照射図柄Di1と第2照射図柄Di2と第3照射図柄Di3とが、車両1から遠ざかるように同一直線上に並べて形成されている。このため、照射パターンPiは、3つの照射図柄Diが並べられることで、車両1から矢印方向Daを指し示す矢印のように見せることができる。この照射パターンPiとしての矢印が指し示す方向すなわち各照射図柄DiのV字形状の頂点が並ぶ方向を矢印方向Daとし、その指し示す側(第1照射図柄Di1側)を矢印方向Daの前側とする。実施例1では、3つの照射図柄Diが、矢印方向Daに直交する方向に位置する両側端Dieを有する。その両側端Dieは、矢印方向Daの後側に向かうに連れて内側(車両1に近付く側)に向かう傾斜の同一の直線上に位置されており、3つの照射図柄Diで矢印方向Daを指し示す矢印を構成するような印象を強調している。この3つの照射図柄Diからなる照射パターンPiは、シェード15により形成される。
シェード15は、図3、図4に示すように、基本的に光の透過を阻む板状の部材で形成されており、シェード部51と一対のシェード取付片部52とを有する。シェード取付片部52は、シェード部51から幅方向の両側に突出しており、設置台部11の両取付腕部23の端部23aに取り付けられた集光レンズ14の各集光レンズ取付片部42に宛がうことが可能とされている。各シェード取付片部52には、シェード位置決め孔52aとシェードネジ通し孔52bとが設けられている。各シェード位置決め孔52aは、シェード取付片部52が集光レンズ取付片部42に宛がわれた状態で、そこに通された位置決め突起23bを嵌め入れることが可能とされている。各シェードネジ通し孔52bは、シェード取付片部52が集光レンズ取付片部42に宛がわれた状態で、その集光レンズネジ通し孔42bに通されるネジ27を通すことが可能とされている。シェード15は、各シェード位置決め孔52aに対応する位置決め突起23bが通されつつ、各シェードネジ通し孔52bに通された各ネジ27が対応するネジ孔23cに捻じ込まれることにより、集光レンズ14を介して設置台部11の両取付腕部23に取り付けられる。シェード15は、シェード取付片部52が両取付腕部23に取り付けられることで、シェード部51の中心位置が投影光軸Lp上に位置される。
シェード部51は、板状の部材が部分的に切り欠かれて貫通された照射スリット53が設けられている。照射スリット53は、集光レンズ14(その集光レンズ本体41)で集光された第1光源31、第2光源32からの光を部分的に通すことで、投影する照射パターンPiを所定の形状に成形する。照射スリット53は、照射パターンPiに対応されており、図3、図4、図8等に示すように、実施例1では3つのスリット部54で構成されている。
この3つのスリット部54は、3つの照射図柄Diに一対一で対応している。その各スリット部54は、投影レンズ16がシェード15(照射スリット53)を反転させて路面2に投影することから、照射パターンPiの各照射図柄Diの位置関係に対して、投影光軸Lpを中心として回転対象な位置関係とされている(図3、図4参照)。このため、各スリット部54は、上下方向の最も下側の第1スリット部541が、照射パターンPiの第1照射図柄Di1に対応するとともに、その上の第2スリット部542が、第2照射図柄Di2に対応する。このことから、第1スリット部541と第2スリット部542とは、遠方照射図柄である第1照射図柄Di1と第2照射図柄Di2とに対応する遠方スリット部となる。また、各スリット部54は、最も上側の第3スリット部543が第3照射図柄Di3すなわち近方照射図柄に対応する近方スリット部となる。
各スリット部54は、路面2上で各照射図柄Diが狙った大きさでかつ狙った位置関係となるように、シェード部51上での位置が設定されている。実施例1のシェード15では、上下方向において、第3スリット部543が投影光軸Lpよりも上方に設けられ、その下に第2スリット部542が設けられ、その下に第1スリット部541が設けられている。その第2スリット部542は、略全体が投影光軸Lpを含む水平線よりも下側に位置されているとともに、幅方向の両端部の一部が投影光軸Lpを含む水平線を跨いで上側に位置している。このため、遠方スリット部(第1スリット部541、第2スリット部542)は、シェード15(シェード部51)において、4分の3以上が投影レンズ16の投影光軸Lpよりも下側に設けられている。このシェード15(照射スリット53の各スリット部54)を透過した光は、投影レンズ16により路面2に投影される。
その遠方スリット部となる第1スリット部541と第2スリット部542とは、それぞれが対応する各照射図柄Diと同様に大きく開くV字の記号を模る形状とされており、各照射図柄Diに対して上下左右が反転されている。また、近方スリット部となる第3スリット部543は、対応する第3照射図柄Di3と同様に、上側から第2スリット部542へ向けて伸びる五角形状とされており、第3照射図柄Di3に対して上下左右が反転されている。3つのスリット部54は、路面2上で各照射図柄Diが上記した図1に示す大きさで略等間隔となるように、それぞれ路面2までの距離に応じて大きさおよび間隔が設定されている。詳細には、車両用灯具10は、路面2に対して投影光軸Lpが傾斜して設けられることでシェード15および投影レンズ16から路面2までの距離が異なるので、投影レンズ16により路面2上に投影されると各スリット部54(そこを透過した光である各照射図柄Di)がその距離に応じた大きさおよび間隔とされる。
このため、各スリット部54は、路面2上で各照射図柄Diが上記した大きさで略等間隔となるように、路面2までの距離に応じて大きさおよび間隔が設定されている。具体的には、実施例1では、第1スリット部541が細いV字の記号を模る形状とされ、第2スリット部542が第1スリット部541よりも太いV字の記号を模る形状とされている。この第2スリット部542は、シェード部51において、下向きに突出するV字の記号を模る外郭線のうち、上側の外郭線の屈曲箇所が投影光軸Lpと一致する位置関係とされている(図8等参照)。また、第3スリット部543が、第2スリット部542へ向けて突出した正五角形状に似た形状とされている。そして、各スリット部54は、それぞれ対応する照射図柄Diよりも幅方向に拡がった形状とされている。
このように、3つのスリット部54は、各照射図柄Diとは異なる大きさとされるとともに異なる間隔とされている。各スリット部54では、対応する照射図柄Diに対する縮小比が、第1スリット部541が最も小さくされており、通った光が路面2上に投影される際に最も大きな拡大率で拡大されて第1照射図柄Di1を形成する。また、各スリット部54では、対応する照射図柄Diに対する縮小比が、第3スリット部543が最も大きくされており、通った光が路面2上に投影される際に最も小さな拡大率で拡大されて第3照射図柄Di3を形成する。
投影レンズ16は、図2、図3に示すように、シェード15を通した光を投影する投影レンズ本体55と、そこから幅方向に突出された一対の投影レンズ取付片部56と、を有する。投影レンズ本体55は、図4等に示すように、光軸方向で見て円形状の凸レンズとされており、実施例1では、入射面および出射面が凸面とされた自由曲面とされている。投影レンズ本体55は、シェード15の照射スリット53(その各スリット部54)を投影することで、図1に示すように、投影光軸Lpに対して傾斜する路面2上に照射パターンPiを形成する。なお、入射面と出射面とは、投影レンズ本体55を凸レンズとするものであれば、凸面でもよく凹面でもよく、実施例1の構成に限定されない。
両投影レンズ取付片部56は、光軸方向に直交する板状とされ、設置台部11の両取付腕部23の端部23aに取り付けられたシェード15の各シェード取付片部52に宛がうことが可能とされている。各投影レンズ取付片部56には、投影レンズ位置決め孔56aと投影レンズネジ通し孔とが設けられている。各投影レンズ位置決め孔56aは、投影レンズ取付片部56がシェード取付片部52に宛がわれた状態で、そこに通された位置決め突起23bを嵌め入れることが可能とされている。各投影レンズネジ通し孔は、投影レンズ取付片部56がシェード取付片部52に宛がわれた状態で、そのシェードネジ通し孔52bに通されるネジ27を通すことが可能とされている。投影レンズ16は、各投影レンズ位置決め孔56aに対応する位置決め突起23bが通されつつ、各投影レンズネジ通し孔に通された各ネジ27が対応するネジ孔23cに捻じ込まれることにより、設置台部11の両取付腕部23(その端部23a)に取り付けられる。これにより、投影レンズ16は、投影レンズ本体55の光軸である投影光軸Lpが所定の方向に向けられて、車両用灯具10の投影光軸Lpの向きが設定される。
次に、集光レンズ14の集光レンズ本体41の構成について、主に図6および図7を用いて説明する。集光レンズ本体41は、第1光源31に対応する第1レンズ部61と、第2光源32に対応する第2レンズ部62とを有する。実施例1の集光レンズ14(集光レンズ本体41)では、第1レンズ部61の上に第2レンズ部62が載せられた状態で、その第1レンズ部61と第2レンズ部62とが一体に形成されている。
第1レンズ部61は、光軸方向で正面視して略円形状とされている。実施例1の第1レンズ部61は、全体として第1光源31から出射された広がりのある光を、投影光軸Lpと平行に近い状態に集光してシェード部51へと進行させる。この第1レンズ部61は、第1光源31に対向された第1入射面63と、その反対側に向けられた第1出射面64と、を有する。
第1入射面63は、図7に示すように、中央部分が第1レンズ部61の内側(第1光源31とは反対側)に凹んでおり、その中央で外側に凸に湾曲された湾曲入射面部65と、それを取り巻く環状入射面部66と、を有する。また、第1入射面63の周辺では、環状入射面部66を取り囲む円錐台状の反射面67が設けられている。
湾曲入射面部65は、光軸方向で第1光源31と対向しており、後側の焦点(後側焦点)の近傍に第1光源31が位置される。湾曲入射面部65は、第1光源31から出射される光を第1レンズ部61の軸線と略平行に進行する平行光として第1レンズ部61内に入射させる。なお、この平行光(平行な光)とは、光が湾曲入射面部65を経ることでコリメートされた状態の光のことをいう。
環状入射面部66は、湾曲入射面部65から第1光源31側へと突出して設けられており、第1光源31からの光のうち、湾曲入射面部65へと進行しないものを第1レンズ部61内に入射させる。反射面67は、環状入射面部66から第1レンズ部61内に入射した光が進行する位置に形成されている。反射面67は、環状入射面部66から入射した光を反射すると、第1レンズ部61の軸線と略平行に進行する平行光とする。なお、反射面67は、全反射を利用して光を反射してもよく、蒸着や塗装等によりアルミや銀等を接着させることで光を反射してもよい。これらのことから、第1入射面63は、第1光源31から出射された光を、第1レンズ部61の軸線と略平行に進行する平行光として第1レンズ部61内に進行させて、第1出射面64へと導く。
このため、第1レンズ部61では、第1入射面63において、湾曲入射面部65を経た光が直接第1出射面64に向かう直射光となるとともに、環状入射面部66を経て反射面67で反射された光が内部で反射されてから第1出射面64に向かう反射光となる。
第1出射面64は、第1入射面63から入射されて平行光とされた光を、前後方向の前側に出射させる。第1出射面64は、図6等に示すように、正面視して略円形状とされており、光学的な設定の異なる内側出射面部68と外側出射面部69とを有する。内側出射面部68は、第1出射面64における中心の近傍であって湾曲入射面部65を経た光が進行する領域に設けられている。実施例1の内側出射面部68は、正面視して略円形状とされている。内側出射面部68は、湾曲入射面部65を経た光を屈折させることで、幅方向(水平方向)に大きく拡散しつつ前後方向の前側へ向けて進行させる。内側出射面部68は、第1光源31から湾曲入射面部65を経た光を照射することで、シェード15(シェード部51)上において、光学特性に応じた位置に第1光源31の複数の配光像を適宜重ねて形成する。この光学特性は、湾曲入射面部65とともに内側出射面部68の曲率(面形状)を場所毎に調整することで設定でき、実施例1ではその曲率を漸次的に変化させて設定されている。
この内側出射面部68は、第1光源31から出射されて湾曲入射面部65を経た光を適宜屈折させることで、シェード15上に照射して図8に示す内輪配光領域Aiを形成する。この内輪配光領域Aiは、シェード15上において、遠方スリット部において遠方側に対応する(遠方照射図柄において遠方側に位置する第1照射図柄Di1を形成する)第1スリット部541の全域を略等しい光量としている。
外側出射面部69は、図6等に示すように、内側出射面部68を取り囲む領域に設けられており、第1光源31から環状入射面部66を経て反射面67で反射された光が進行する領域に位置されている。外側出射面部69は、第1光源31から環状入射面部66を経て反射面67で反射された光を屈折させることで、第1レンズ部61の軸線側に集光させるように前後方向の前側へ向けて進行させる。この外側出射面部69は、反射面67で反射された光を照射することで、シェード15上において、光学特性に応じた位置に第1光源31の複数の配光像を適宜重ねて形成する。この光学特性は、反射面67とともに外側出射面部69の曲率(面形状)を場所毎に調整することで設定でき、実施例1ではそれらの曲率が漸次的に変化されて設定されている。
この外側出射面部69は、第1光源31から出射されて環状入射面部66を経て反射面67で反射された光を適宜屈折させることで、シェード15上に照射して図9に示す外輪配光領域Aoを形成する。この外輪配光領域Aoは、シェード15上において高い光束(光量)を形成する領域である。外輪配光領域Aoは、第1スリット部541の頂点から幅方向の中間位置までと第2スリット部542の頂点付近とを光束の最高値としつつ、そこよりも低い光束で残りの遠方スリット部全域すなわち第1スリット部541と第2スリット部542との残りの全域を取り囲むものとされている。そして、外輪配光領域Aoは、光束を最高値とした領域と、そこを取り囲む領域と、の光束の差が大きくされているとともに、その境界における光束の変化が連続的とされている。この外輪配光領域Aoは、最高値とする中央の光束を、少なくとも内輪配光領域Aiよりも高いものとしている。ここで、第1レンズ部61は、そのレンズ光軸を第1スリット部541の頂点へ向けて伸びるものとすることで、上記のような外輪配光領域Aoを形成することが容易となる。
このように、第1レンズ部61は、内側出射面部68を経た第1光源31からの光により第1スリット部541の全域を照射する内輪配光領域Aiを形成するとともに、外側出射面部69を経た第1光源31からの光により第1スリット部541の頂点付近を最も高い光束としつつ遠方スリット部全域を照射する外輪配光領域Aoを形成する。このため、第1レンズ部61は、第1光源31からの光を、上記のように、湾曲入射面部65を経て内側出射面部68に向かう直射光と、環状入射面部66を経て反射面67で反射されて外側出射面部69に向かう反射光と、で異なる光路を通すことにより、図10に示す第1配光領域A1を形成する。この第1配光領域A1は、上記した内輪配光領域Aiと外輪配光領域Aoとを重ね合わせたものであり、第1スリット部541の頂点から幅方向で中間位置までと第2スリット部542の頂点付近とを最も高い光束としつつ、第1スリット部541および第2スリット部542すなわち遠方スリット部を全体に照射している。
第2レンズ部62は、図6、図7に示すように、光軸方向で正面視して幅方向に長尺な略長方形状とされた凸レンズとされており、全体として第2光源32から出射された広がりのある光を、投影光軸Lpと平行に近い状態に集光してシェード部51へと進行させる。この第2レンズ部62は、第2光源32に対向された第2入射面71と、その反対側に向けられた第2出射面72と、を有する。このため、第2入射面71は、第1レンズ部61の第1入射面63とともに集光レンズ14における入射面を構成する。また、第2出射面72は、第1レンズ部61の第1出射面64とともに集光レンズ14における出射面を構成する。第2レンズ部62は、実施例1では、第2入射面71および第2出射面72が凸面とされた自由曲面とされている。なお、第2入射面71と第2出射面72とは、第2レンズ部62を凸レンズとするものであれば、凸面でもよく凹面でもよく、実施例1の構成に限定されない。
第2入射面71は、光軸方向で第2光源32と対向しており、後側の焦点(後側焦点)の近傍に第2光源32が位置される。湾曲入射面部65は、第2光源32から出射される光を第2レンズ部62の軸線と略平行に進行する平行光として第2レンズ部62内に入射させる。第2出射面72は、第2入射面71と反対側に設けられており、第2入射面71を経た光を屈折させることで、拡散しつつ前後方向の前側へ向けて進行させる。第2出射面72は、第2光源32から第2入射面71を経た光を照射することで、シェード15(シェード部51)上において、光学特性に応じた位置に第2光源32の複数の配光像を適宜重ねて形成する。この光学特性は、第2入射面71とともに第2出射面72の曲率(面形状)を場所毎に調整することで設定でき、実施例1ではその曲率を漸次的に変化させて設定されている。
この第2出射面72は、第2光源32から出射されて第2入射面71を経た光を適宜屈折させることで、シェード15上に照射して図11に示す第2配光領域A2を形成する。この第2配光領域A2は、シェード15上において、近方スリット部となる第3スリット部543の全域を略等しい光束(光量)としている。ここで、全域を略等しい光束とするとは、少なくとも外輪配光領域Aoよりも光束の変化が少ないことをいい、好適には略均一な光束であることをいう。実施例1の第2配光領域A2は、第1配光領域A1すなわち内輪配光領域Aiや外輪配光領域Aoよりも光束が低いものとされている。
これらのことから、集光レンズ14は、第1光源31からの光で第1レンズ部61が形成した第1配光領域A1と、第2光源32からの光で第2レンズ部62が形成した第2配光領域A2と、を重ね合わせることにより、図12に示す配光領域Aを形成する。この配光領域Aは、第1スリット部541の頂点から幅方向で中間位置までと第2スリット部542の頂点付近とを最も高い光束とし、第1スリット部541および第2スリット部542における残りの箇所をその次に高い光束とし、それらよりも低い光束で第3スリット部543の全域を均一としている。このため、実施例1の集光レンズ14は、シェード15上において、第1照射図柄Di1を形成する第1スリット部541の頂点付近を最大光束箇所としている。このように、集光レンズ14は、シェード15上において、遠方スリット部に対しては所定の抑揚(メリハリ(光束の高低差))を付けた所定の光束分布を形成できるとともに、近方スリット部に対しては遠方スリット部よりも低い均一な光束とすることができる。
次に、車両用灯具10の作用について説明する。車両用灯具10は、点灯制御回路からの電力を基板34から両光源(21、22)に供給することで、それらを適宜点灯および消灯できる。両光源(21、22)からの光は、集光レンズ14で集光されてシェード15を照射し、その照射スリット53(各スリット部54)を透過した後に、投影レンズ16により投影されることで、照射パターンPiを路面2上に形成する。その照射パターンPiは、上記の配光(光束)分布とされたシェード15の照射スリット53(その各スリット部54)を透過した光が、投影レンズ16により投影されることで、第1照射図柄Di1、特にその先端近傍が最も高い光束とされつつ略一直線上に3つの照射図柄Diが並べられる。また、実施例1の車両用灯具10では、第1光源31、第2光源32を単色光としているので、投影レンズ16における色収差の影響を大幅に抑制することができ、照射パターンPiすなわち各照射図柄Diを明確なものにできる。
車両用灯具10は、ターンランプと連動されており、左右いずれかのターンランプが点灯されると、その点灯された側に設けられたものの第1光源31、第2光源32が点灯されて、照射パターンPiを路面2上に形成する。このため、車両用灯具10は、見通しの悪い路地から他の路地へと車両1が進行しようとしている場面において、他の路地にいる者が車両1を視認できない場合であっても、路面2上に形成された照射パターンPiを視認させることができる。加えて、車両1は、ハザードランプが点灯された場合には、左右の2つの車両用灯具10が同時に照射パターンPiを路面2上に形成するので、左右のターンランプのみを点滅させている場合と比較して、ハザードランプが点灯されていることをより確実に認識させることができる。
さらに、車両用灯具10は、形成する照射パターンPiにおいて、遠方照射図柄である第1照射図柄Di1と第2照射図柄Di2とをV字形状とするとともに、近方照射図柄である第3照射図柄Di3を矢印方向Daに長尺な五角形状としている。このため、車両用灯具10は、遠方照射図柄(第1照射図柄Di1、第2照射図柄Di2)が矢印の記号におけるアローヘッドに相当するとともに、近方照射図柄(第3照射図柄Di3)矢印の記号におけるシャフトに相当する印象を与えることができ、より効果的に矢印方向Daを指し示す印象を与えることができる。加えて、実施例1の照射パターンPiは、3つの照射図柄Diの両側端Dieを、矢印方向Daの後側に向かうに連れて内側(車両1に近付く側)に向かう傾斜の同一の直線上に位置させている。これにより、車両用灯具10は、車両1の周囲の者に対して、照射パターンPiが矢印方向Daを指し示していることをより直感的に把握させることができる。
車両用灯具10は、光源部12の第1光源31を2つのLEDチップ31aを幅方向に並列する構成とするとともに、対応する遠方スリット部すなわち第1スリット部541と第2スリット部542とを幅方向に長尺なV字の記号を模る形状としている。このため、車両用灯具10は、効率よく遠方スリット部に対して幅方向の全域に亘って照射することができ、その遠方スリット部が形成する遠方照射図柄すなわち第1照射図柄Di1と第2照射図柄Di2を全域に亘って明るくすることができる。
ここで、先行技術文献に記載の従来の車両用灯具は、複数の光源に個別に対応させて複数のライトガイドを設けており、各光源からの光を効率良く利用している。その従来の車両用灯具は、各導光部材が内部で光を拡散させて光束分布が略均一とした光を出射させており、各導光部材を通した光でシェード(遮光部材)上を照射することで、シェード上の配光(光束)分布を略均一なものとしている。また、従来の車両用灯具は、シェード上において、ライトガイド毎に対応する光源からの光が導かれるので、光源毎に別々にシェード上に導いている。このため、従来の車両用灯具は、シェード上において、光束の低い領域の中において光束の変化を連続的としつつ部分的に光束の高い領域を形成することのように所望の配光分布を得るのが困難である。
これに対して、車両用灯具10は、2つの光源(21、22)に対して、それぞれからの光を集光する単一の集光レンズ14を設けている。その集光レンズ14は、第1光源31に対応する第1レンズ部61と、第2光源32に対応する第2レンズ部62とを有するものとしている。その第1レンズ部61では、第1光源31から出射光軸31Lに略沿う方向で出射された光を第1入射面63の湾曲入射面部65から入射させるとともに、第1光源31から広がる(出射光軸31Lに対する角度が大きい)方向で出射された光を第1入射面63の環状入射面部66から入射させて反射面67で反射させる。そして、第1レンズ部61は、湾曲入射面部65を経た光を主に第1出射面64の内側出射面部68から出射させるとともに、環状入射面部66を経て反射面67で反射された光を主に第1出射面64の外側出射面部69から出射させる。すると、第1レンズ部61は、湾曲入射面部65および内側出射面部68を経た光でシェード15上に内輪配光領域Aiを形成し、環状入射面部66を経て反射面67で反射して外側出射面部69を経た光でシェード15上に内輪配光領域Aiを形成する。このように、第1レンズ部61では、湾曲入射面部65および内側出射面部68を経る光路と、環状入射面部66、反射面67および外側出射面部69を経る光路と、の違いを利用して、互いに異なる位置、大きさおよび配光(光束)分布の外輪配光領域Aoと内輪配光領域Aiとを形成している。そして、第1レンズ部61は、配光分布の異なる外輪配光領域Aoと内輪配光領域Aiとを重ねることで、遠方スリット部(第1スリット部541、第2スリット部542)上に所定の抑揚(メリハリ(光束の高低差))を付けた光束分布の第1配光領域A1を形成する。
また、第2レンズ部62は、凸レンズとされているので、第2光源32からの光を第2入射面71から入射させて第2出射面72から出射させて、シェード15の近方スリット部(第3スリット部543)上に第1配光領域A1よりも低く均一な光束の第2配光領域A2を形成する。ここで、近方スリット部は、照射パターンPiにおいて近方照射図柄となる第3照射図柄Di3に対応しており、車両1に近い場所すなわち車両用灯具10からの距離が近い場所に投影されるので、見易い近方照射図柄を形成するために、遠方スリット部よりも低い一様な光束とされることが望ましい。
このため、車両用灯具10は、両光源(21、22)に対して単一の集光レンズ14を用いることにより、シェード15上を所望の配光分布で照射でき、所望の光束分布の第1配光領域A1と、そこよりも低い均一な光束の第2配光領域A2と、を形成できる。そして、車両用灯具10は、第1配光領域A1と第2配光領域A2とをシェード15上に重ねて配光領域Aを形成することで、所望の明るさ分布で見易い照射パターンPiを形成できる。よって、車両用灯具10は、従来の車両用灯具と比較して、単一の集光レンズ14を用いる簡易な構成としつつ、シェード15上に形成する配光領域Aの配光分布の調整を容易とすることができ、形成する照射パターンPiを所望の明るさ分布とすることができる。
ここで、実施例1の第3照射図柄Di3は、矢印方向Daに長尺な形状として、車両用灯具10が搭載された車両1の近傍まで伸びるものとしている。換言すると、実施例1の第3照射図柄Di3は、車両1との間隔を小さくするように、矢印方向Daに長尺な形状とされている。すると、第3スリット部543は、第3照射図柄Di3に対応するものであることから、シェード部51上において大きな面積を有するものとなる。すると、第3スリット部543は、第1レンズ部61のように光束の抑揚を付けた所定の光束分布とするレンズを用いて照射すると、全域に亘って照射することが困難となり、形成する第3照射図柄Di3において暗い箇所が生じる等の明るさのムラを生じさせて、適正な第3照射図柄Di3を形成できなくなる虞がある。
これに対して、車両用灯具10は、遠方スリット部(第1スリット部541、第2スリット部542)に対しては第1レンズ部61を用いて所定の光束分布の第1配光領域A1を形成し、近方スリット部(第3スリット部543)に対しては第2レンズ部62を用いて一様な光束の第2配光領域A2を形成している。このため、車両用灯具10は、単一の集光レンズ14を用いても、シェード部51上において、抑揚のある所定の光束分布の箇所と、一様な光束の箇所と、を一緒に形成することができる。このため、車両用灯具10は、遠方照射図柄(第1照射図柄Di1、第2照射図柄Di2)の先端中央を中心として明確なものにできるとともに、近方照射図柄(第3照射図柄Di3)の全体を明確なものにでき、より適切な照射パターンPを形成することができる。
実施例1の車両用灯具10は、以下の各作用効果を得ることができる。
車両用灯具10は、並列された第1光源31および第2光源32と、それらからの光を集光する集光レンズ14と、そこで集光された光を部分的に通す照射スリット53が設けられた遮光部材としてのシェード15と、そこを通した光を投影して照射パターンPiを形成する投影レンズ16と、を備える。その集光レンズ14は、第1光源31に対応する第1レンズ部61と、第2光源32に対応する第2レンズ部62と、を有する。また、照射スリット53は、近方照射図柄(第3照射図柄Di3)に対応する近方スリット部(第3スリット部543)と、遠方照射図柄(第1照射図柄Di1、第2照射図柄Di2)に対応する遠方スリット部(第1スリット部541、第2スリット部542)と、を有する。そして、第1レンズ部61は、遠方スリット部に対向して配置され、第2レンズ部62は、近方スリット部に対向して配置されている。このため、車両用灯具10は、2つの光源(21、22)に対して単一の集光レンズ14を用いて、その第1レンズ部61と第2レンズ部62との2つの異なる光路を通すことにより、異なる位置、大きさおよび配光(光束)分布の2つの配光領域(実施例1では、第1配光領域A1、第2配光領域A2)を形成できる。また、車両用灯具10は、第1レンズ部61を遠方スリット部上に求められる配光領域に合わせて光学特性を設定するとともに、第2レンズ部62を近方スリット部上に求められる配光領域に合わせて光学特性を設定することができる。このため、車両用灯具10は、両光源(21、22)からの光を効率良く利用できるとともに、第1レンズ部61や第2レンズ部62の構成を簡易なものとしつつ近方スリット部や遠方スリット部を所望の光束分布で照射できる。このため、車両用灯具10は、遮光部材上における配光分布を容易に調整することができ、形成する照射パターンPiを所望の明るさ分布とすることができる。
車両用灯具10は、第1レンズ部61が、遮光部材(シェード15)上において、第1光源31からの光で遠方スリット部の全域を照射する第1配光領域A1を形成し、第2レンズ部62が、遮光部材(シェード15)上において、第2光源32からの光で近方スリット部の全域を照射する第2配光領域A2を形成する。このため、車両用灯具10は、第1配光領域A1を形成するために第1光源31および第1レンズ部61の位置や光学特性を設定するとともに、第2配光領域A2を形成するために第2光源32および第2レンズ部62の位置や光学特性を設定することができる。このことから、車両用灯具10は、集光レンズ14の構成を簡易なものとしつつ形成する照射パターンPiを所望の明るさ分布とすることができる。
車両用灯具10では、第1レンズ部61が、第1光源31と対向する湾曲入射面部65と、湾曲入射面部65を取り巻く環状入射面部66と、環状入射面部66を取り囲む反射面67を有する。また、第2レンズ部62は、第2光源32からの光を集光する凸レンズとされている。その第1レンズ部61は、遮光部材(シェード15)上において、湾曲入射面部65を経た第1光源31からの光で遠方スリット部を照射する内輪配光領域Aiを形成する。また、第1レンズ部61は、遮光部材(シェード15)上において、環状入射面部66を経て反射面67で反射された第1光源31からの光で遠方スリット部の中心近傍を周辺よりも高い光束としつつ遠方スリット部全域を照射する外輪配光領域Aoを形成する。このため、車両用灯具10は、第1レンズ部61における光路の違いを利用して、互いに異なる位置、大きさおよび配光(光束)分布の外輪配光領域Aoと内輪配光領域Aiとを形成し、それらを重ねることで所定の抑揚を付けた光束分布の第1配光領域A1を形成でき、所望の明るさ分布の遠方照射図柄を形成できる。
車両用灯具10は、第2配光領域A2を、内輪配光領域Aiや外輪配光領域Aoよりも低い光束とするとともに、外輪配光領域Aoよりも光束差を小さくしている。このため、車両用灯具10は、凸レンズとしている第2レンズ部62により、上記のような第2配光領域A2を容易に形成することができ、所望の明るさ分布の近方照射図柄を形成できる。
車両用灯具10は、第1レンズ部61と第2レンズ部62とを一体としている。このため、車両用灯具10は、第1レンズ部61と第2レンズ部62との相対的な位置精度を高めることができるとともに、組み立て工程等を容易なものにできる。
車両用灯具10は、遮光部材(シェード15)において、遠方スリット部(第1スリット部541、第2スリット部542)の4分の3以上を投影レンズ16の投影光軸Lpよりも下側に設けている。このため、車両用灯具10は、集光レンズ14において、投影光軸Lpを挟むように上下に並べて第1レンズ部61と第2レンズ部62と(それらの中心位置(軸線))を設けることができ、全体として小さな構成とすることができる。
車両用灯具10は、第1光源31と第2光源32とを鉛直方向で並列させ、その第1光源31を第2光源32よりも下側に位置させている。このため、車両用灯具10は、集光レンズ14における第1レンズ部61と第2レンズ部62との並びに合わせて第1光源31と第2光源32とを設けることができ、全体として小さな構成とすることができる。
車両用灯具10は、遠方照射図柄が第1照射図柄Di1と第2照射図柄Di2とを有し、遠方スリット部が、第1照射図柄Di1に対応する第1スリット部541と、第2照射図柄Di2に対応する第2スリット部542と、を有する。そして、車両用灯具10は、第1配光領域A1が、第1スリット部541の中心近傍を、第1配光領域A1と第2配光領域A2とにおける最も高い光束としている。このため、車両用灯具10は、遠方スリット部の中心を最も高い光束で照射でき、照射パターンPiの遠方照射図柄の中心を明確なものとすることができ、照射パターンPiを所望の明るさ分布として視認性を高めることができる。
したがって、本開示に係る車両用灯具としての実施例1の車両用灯具10は、両光源(11、12)からの光を効率良く利用しつつ、所望の明るさ分布の照射パターンPiを形成できる。
以上、本開示の車両用灯具を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
なお、実施例1では、V字形状の記号である2つの第1照射図柄Di1および第2照射図柄Di2と、そこに合わせた互角形状の第3照射図柄Di3と、を車両1から遠ざかる方向に略等しい間隔で整列させて照射パターンPiを構成している。しかしながら、照射パターンは、シェード(遮光部材)により形成するものであって、遠方照射図柄と近方照射図柄とを有するものであれば、照射図柄Diとしての記号の図柄や形成る位置や照射図柄Diの数等は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。その近方照射図柄は、照射パターンPiにおいて近い位置に投影されるものであって、対応する近方スリット部が第2レンズ部62に対向して配置されるものであればよく、実施例1の構成に限定されない。また、遠方照射図柄は、照射パターンPiにおいて近方照射図柄よりも遠い位置に投影されるものであって、対応する遠方スリット部が第1レンズ部61に対向して配置されるものであればよく、実施例1の構成に限定されない。
また、車両用灯具10は、実施例1では車両1の前部に設けられていたが、車両1に対して照射パターンを形成する位置に応じて車両1に設ければ、ドアミラーに収容したり、前照灯の灯室や尾灯の灯室(車両の後部の左右両側の灯室)に配置したり、車体に設けたりしてもよく、実施例1の構成に限定されない。
さらに、実施例1では、第1光源31と第2光源32とをアンバー色の光を出射するものとしている。しかしながら、光源から出射する光の色は、設ける箇所や伝える内容に合わせて適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1では、遮光部材として、集光レンズ14で集光された光を照射スリット53から通すシェード15を用いている。しかしながら、遮光部材は、集光レンズ14で集光された光を部分的に通す照射スリット53が設けられたものであれば、他の構成でもよく、各実施例の構成に限定されない。その他の構成としては、例えば、光の透過を阻む板状のフィルム部材に、光を部分的に透過させる照射スリットを設け、集光レンズ14を経た光を照射スリットから透過させる遮光板(フィルタ)とすることができる。
実施例1では、運転手が運転する車両1に車両用灯具10を設けている。しかしながら、車両用灯具は、自動運転機能を有する車両に設けられてもよく、実施例1の構成に限定されない。この場合、車両用灯具は、設けられる用途に応じたタイミング、すなわち車両1の動作に関する何らかの意図に応じたタイミングで照射パターンを形成すればよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1では、光源部12がヒートシンクとしての機能を有する設置台部11に設けられており、この設置台部11に遮光枠13と集光レンズ14とシェード15と投影レンズ16とが取り付けられる構成としている。しかしながら、車両用灯具は、光源からの光を集光レンズで遮光部材上に集光し、投影レンズで投影することで照射パターンを形成するものであれば、他の構成でもよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1では、第1光源31を、2つのLEDチップ31aと、それを覆う蛍光体31bと、を有するものとし、第2光源32を、1つのLEDチップ32aと、それを覆う蛍光体32bと、を有するものとしている。しかしながら、両光源は、第1光源31が第1レンズ部61に対応され、かつ第2光源32が第2レンズ部62に対応されるものであれば、それぞれの構成は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
10 車両用灯具 14 集光レンズ 15 (遮光部材の一例としての)シェード 16 投影レンズ 31 第1光源 32 第2光源 53 照射スリット 541 (遠方スリット部の一例としての)第1スリット部 542 (遠方スリット部の一例としての)第2スリット部 543 (近方スリット部の一例としての)第3スリット部 61 第1レンズ部 62 第2レンズ部 65 湾曲入射面部 66 環状入射面部 67 反射面 Ai 内輪配光領域 Ao 外輪配光領域 A1 第1配光領域 A2 第2配光領域 Di1 (遠方照射図柄の一例としての)第1照射図柄 Di2 (遠方照射図柄の一例としての)第2照射図柄 Di3 (近方照射図柄の一例としての)第3照射図柄 Lp 投影光軸 Pi 照射パターン

Claims (8)

  1. 並列された第1光源および第2光源と、
    前記第1光源および前記第2光源からの光を集光する集光レンズと、
    前記集光レンズで集光された光を部分的に通す照射スリットが設けられた遮光部材と、
    前記遮光部材を通した光を投影して照射パターンを形成する投影レンズと、を備え、
    前記集光レンズは、前記第1光源に対応する第1レンズ部と、前記第2光源に対応する第2レンズ部と、を有し、
    前記照射スリットは、前記照射パターンにおいて近い位置に投影される近方照射図柄に対応する近方スリット部と、前記照射パターンにおいて前記近方照射図柄よりも遠い位置に投影される遠方照射図柄に対応する遠方スリット部と、を有し、
    前記第1レンズ部は、前記遠方スリット部に対向して配置され、
    前記第2レンズ部は、前記近方スリット部に対向して配置されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第1レンズ部は、前記遮光部材上において、前記第1光源からの光で前記遠方スリット部の全域を照射する第1配光領域を形成し、
    前記第2レンズ部は、前記遮光部材上において、前記第2光源からの光で前記近方スリット部の全域を照射する第2配光領域を形成することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記第1レンズ部は、前記第1光源と対向する湾曲入射面部と、前記湾曲入射面部を取り巻く環状入射面部と、前記環状入射面部を取り囲む反射面と、を有し、
    前記第2レンズ部は、前記第2光源からの光を集光する凸レンズとされ、
    前記第1レンズ部は、前記遮光部材上において、前記湾曲入射面部を経た前記第1光源からの光で前記遠方スリット部を照射する内輪配光領域を形成するとともに、前記環状入射面部を経て前記反射面で反射された前記第1光源からの光で前記遠方スリット部の中心近傍を周辺よりも高い光束としつつ前記遠方スリット部全域を照射する外輪配光領域を形成し、
    前記第1配光領域は、前記内輪配光領域と前記外輪配光領域とが重ね合わされて形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記第2配光領域は、前記内輪配光領域や前記外輪配光領域よりも低い光束とされるとともに、前記外輪配光領域よりも光束差が小さくされていることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記第1レンズ部と前記第2レンズ部とは、一体とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  6. 前記遠方スリット部は、前記遮光部材において、4分の3以上が前記投影レンズの投影光軸よりも下側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  7. 前記第1光源と前記第2光源とは、鉛直方向で並列され、
    前記第1光源は、前記第2光源よりも下側に位置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  8. 前記遠方照射図柄は、遠方側の第1照射図柄と、そこよりも前記近方照射図柄側の第2照射図柄と、を有し、
    前記遠方スリット部は、前記第1照射図柄に対応する第1スリット部と、前記第2照射図柄に対応する第2スリット部と、を有し、
    前記第1配光領域は、前記第1スリット部の中心近傍を、前記第1配光領域と前記第2配光領域とにおける最も高い光束としていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
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