JP2023161890A - グロメット、及び、ワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】筒部に配索材を取り付ける作業を容易に行うこと。【解決手段】グロメット1は、取付パネル100に形成された貫通孔101を閉鎖するように取付パネル100に取り付けられる本体部10と、本体部10を貫通して配索材Wが挿通される筒状に設けられ、周方向で複数に分割されている筒部30と、を備え、筒部30は、周方向で複数に分割された分割部として、1つの第一筒部分割部30Aと複数の第二筒部分割部30Bとを含み、第一筒部分割部30Aが第二筒部分割部30Bに対して形態が異なる。【選択図】図1
Description
本発明は、グロメット、及び、ワイヤハーネスに関する。
車両に搭載される従来のグロメットとして、例えば、特許文献1には、配索材を取付パネルの貫通孔に通す際に用いられるグロメットが開示されている。このグロメットは、閉鎖部と、筒部とを備える。閉鎖部は、取付パネルに形成された貫通孔を閉鎖するように設けられる。筒部は、閉鎖部に貫通して設けられて配索材が挿通される。また、筒部は、開口に向かって切込部が複数設けられて周方向で複数の分割部に分割して形成される。
ところで、上述の特許文献1に記載のようなグロメットでは、筒部に配索材が挿通された後、各分割部と配索材とに渡って外周に巻テープが巻き回されることで配索材が取り付けられる。しかし、このようなグロメットにおいて、筒部の複数の分割部を纏めて束ねるようにして外周に巻テープを巻き回す作業では、例えば、筒部の中心に配索材を配置するような位置合わせを行うことは難しい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、筒部に配索材を取り付ける作業を容易に行うことのできるグロメット、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るグロメットは、取付パネルに形成された貫通孔を閉鎖するように前記取付パネルに取り付けられる本体部と、前記本体部を貫通して配索材が挿通される筒状に設けられ、周方向で複数に分割されている筒部と、を備え、前記筒部は、周方向で複数に分割された分割部として、1つの第一筒部分割部と複数の第二筒部分割部とを含み、前記第一筒部分割部が前記第二筒部分割部に対して形態が異なる。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、前記配索材に設けられるグロメットと、前記配索材と前記グロメットとに渡って巻き回される巻テープと、を有し、前記グロメットは、取付パネルに形成された貫通孔を閉鎖するように前記取付パネルに取り付けられる本体部と、前記本体部を貫通して配索材が挿通される筒状に設けられ、周方向で複数に分割されており、前記巻テープが巻き回される筒部と、を備え、前記筒部は、周方向で複数に分割された分割部として、1つの第一筒部分割部と複数の第二筒部分割部とを含み、前記第一筒部分割部が前記第二筒部分割部に対して形態が異なる。
本発明に係るグロメット、及び、ワイヤハーネスは、複数の第二筒部分割部に対して1つの第一筒部分割部の形態が異なる筒部を構成することにより、1つの第一筒部分割部を選択して配索材と共に巻テープを巻き回すことができる。そして、グロメット、及び、ワイヤハーネスは、1つの第一筒部分割部と配索材とに巻テープを巻き回した後、残りの第二筒部分割部と、第一筒部分割部、及び、配索材とに巻テープを巻き回すことができる。即ち、グロメット、及び、ワイヤハーネスは、先に1つの第一筒部分割部と配索材とに巻テープを巻き回すことで、筒部への配索材の取り付け位置を決定でき、その後に残りの第二筒部分割部に巻テープを巻き回すことで、筒部と配索材とを密着させて筒部を止水できる。この結果、グロメット、及び、ワイヤハーネスによれば、筒部に配索材を取り付ける作業を容易に行うことができる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1、及び、図2に示す本実施形態のグロメット1は、車両等に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに設けられ当該配索材Wが挿通されるグロメット1と、配索材Wとグロメット1とに渡って巻き回される巻テープ90(図6、及び、図7参照)と、を備える。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、コルゲートチューブ、樹脂テープ、プロテクタ等の外装部材、電気接続箱、固定具等種々の構成部品を含んで構成されてもよい。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性を有する棒状部材の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性を有する金属素線からなる導体部(芯線)の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。ワイヤハーネスWHは、複数の配索材Wを束ねて集約すると共に、束ねられた配索材Wの端末に設けられたコネクタ等を介して各種機器が電気的に接続される。
図1、及び、図2に示す本実施形態のグロメット1は、車両等に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに設けられ当該配索材Wが挿通されるグロメット1と、配索材Wとグロメット1とに渡って巻き回される巻テープ90(図6、及び、図7参照)と、を備える。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、コルゲートチューブ、樹脂テープ、プロテクタ等の外装部材、電気接続箱、固定具等種々の構成部品を含んで構成されてもよい。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性を有する棒状部材の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性を有する金属素線からなる導体部(芯線)の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。ワイヤハーネスWHは、複数の配索材Wを束ねて集約すると共に、束ねられた配索材Wの端末に設けられたコネクタ等を介して各種機器が電気的に接続される。
そして、グロメット1は、取付対象である取付パネル100に形成された貫通孔101を介して当該取付パネル100を境界にして区画される2つの空間に渡って配索材Wを配索する際に当該貫通孔101に適用されるものである。取付パネル100は、例えば、車両のボデー等を構成する金属板であり、貫通孔101は、当該取付パネル100を板厚方向に沿って貫通する。取付パネル100を境界にして区画される2つの空間とは、典型的には、車内空間(例えば、キャビン)と車外空間(例えば、エンジンコンパートメント)である。そして、グロメット1は、当該ワイヤハーネスWHの配索材Wが挿通され当該配索材Wの周囲に外装された状態で貫通孔101に組み付けられることで、貫通孔101を通る配索材Wを保護すると共に当該貫通孔101を止水(防水)するものである。グロメット1は、貫通孔101の防水の他、防塵、遮音等の機能も有する。以下、各図を参照してグロメット1の構成について詳細に説明する。
なお、図1、及び、図2では、配索材W、取付パネル100を二点鎖線で省略して図示しており、図3では、配索材Wを二点鎖線で省略して図示し、取付パネル100の図示自体を省略しており、図4、及び、図5では、配索材Wを二点鎖線で省略して図示し、取付パネル100を実線で図示している。図6、及び、図7では、配索材W、及び、取付パネル100を実線で図示している。また、以下の説明では、互いに交差する第一方向、第二方向、及び、第三方向のうち、第一方向を「軸線方向X」といい、第二方向を「幅方向Y」といい、第三方向を「高さ方向Z」という。軸線方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、典型的には、相互に直交する。ここでは、軸線方向Xは、上述した取付パネル100の板厚方向に相当し、貫通孔101に対する配索材W、グロメット1の挿通方向に相当する。言い換えれば、軸線方向Xは、グロメット1に挿通された配索材Wの延在方向に沿う方向である。幅方向Y、高さ方向Zは、取付パネル100の延在方向に相当する。ここでは、説明をわかり易くするため便宜的に、配索材Wが軸線方向Xに沿って直線状に配索されるものとして説明するがこれに限らず、グロメット1が取付パネル100に取り付けられた状態で、軸線方向Xが屈曲した方向とされ、当該グロメット1、及び、配索材Wが一部で屈曲されて設けられるものであってもよい。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、グロメット1が取付パネル100に組み付けられた状態での方向として説明する。また、貫通孔101の中心を通過する中心軸線Cは、取付パネル100の板面に対して直交し、軸線方向Xに沿って延びる。中心軸線Cに直交する方向を径方向といい、中心軸線Cから離れる側を径方向外側といい、中心軸線Cに近づく側を径方向内側という。また、中心軸線C周りの方向を周方向という。
具体的には、本実施形態のグロメット1は、図1から図5に示すように、内部に配索材Wが軸線方向Xに沿って挿通され、取付パネル100の貫通孔101との間を止水可能なシール部材である。グロメット1は、本体部10、筒部20、及び、筒部30を含んで構成され、これらが一体となって弾性体として形成される。グロメット1は、例えば、ゴムや熱可塑性エラストマー等、剛性が低く高い可撓性を有する絶縁性の弾性樹脂材料(例えば、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等)により形成される。
本体部10は、貫通孔101に嵌合し当該貫通孔101を止水すると共に内部に軸線方向Xに沿って配索材Wが挿通される部分である。本体部10は、第一隔壁部(閉鎖部)11、第二隔壁部(閉鎖部)12、及び、止水部13を含んで構成される。
第一隔壁部11、第二隔壁部12は、それぞれ中心軸線Cが軸線方向Xに沿った略円板状に形成される。第一隔壁部11と第二隔壁部12とは、軸線方向Xに沿って空間をあけ、軸線方向Xの一側、及び、他側にて対向し、止水部13で一体化されている。止水部13は、第一隔壁部11、第二隔壁部12において径方向(中心軸線Cと直交する方向)の外側に位置する端部に環状に設けられた外周部である。第一隔壁部11と第二隔壁部12とは、止水部13の径方向内側に張り出して止水部13の環状を閉鎖するように止水部13の軸線方向Xの一側、及び、他側にそれぞれ配置される。第一隔壁部11と第二隔壁部12とは、止水部13により一体化された状態で、全体として内部が中空のドーム状に形成される。第一隔壁部11は、軸線方向Xの第二隔壁部12側とは反対側に筒部20が接続される。第二隔壁部12は、軸線方向Xの第一隔壁部11側とは反対側に筒部30が接続される。
止水部13は、図4、及び、図5に示すように、第一隔壁部11と第二隔壁部12とを、その間で一体化するように形成されている。止水部13は、第一隔壁部11の径方向外側であって、本実施形態では、後述する折返部73の径方向外側に位置する。また、止水部13は、第二隔壁部12の径方向外側であって、本実施形態では、後述する突起部72における放射突起部72Bの径方向外側に位置する。本実施形態では、取付パネル100は、貫通孔101が貫通する軸線方向Xにおいて、軸線方向Xに沿って突出するように貫通孔101の内縁が湾曲して形成される。このため、止水部13は、当該貫通孔101の内縁に密着して嵌合するように、貫通孔101の内縁の形状に合わせて湾曲して形成された嵌合溝部13Aを含む。また、止水部13は、貫通孔101が湾曲して突出した端部101aを食い込ませて覆い被さる縁部13Bを含む。この止水部13は、貫通孔101の内縁に嵌合溝部13Aが嵌合した状態で当該内縁の面に接触し当該面との間を止水する。また、止水部13は、弾性変形によって当該貫通孔101の内縁の面に密着し、貫通孔101の全周縁をシールする。
筒部20、30は、本体部10と一体で筒状に形成され、本体部10を貫通して設けられて内部に軸線方向Xに沿って配索材Wが挿通される部分である。
筒部20は、第一隔壁部11から軸線方向Xに沿って他方側(第二隔壁部12とは反対側)に突出するように形成される。筒部20は、中心軸線Cを中心とした円筒状に形成され、軸線方向Xに沿って延在する。筒部20は、第一隔壁部11より小径の円筒状に形成される。筒部20は、軸線方向Xの他方側の先端部が開口し、一方側の基端部が第一隔壁部11に接続される。筒部20は、幅方向Y、及び、高さ方向Zに対して、第一隔壁部11の略中央位置に貫通して接続される。本実施形態では、筒部20は、軸線方向Xの第一隔壁部11側の基端部が当該第一隔壁部11に近づくほど径が大きくなるように形成されている。筒部20は、内周面に複数のリップ部20aが形成されている。複数のリップ部20aは、それぞれ周方向に沿って環状に形成される襞状の止水部であり、軸線方向Xに沿って間隔をあけて位置する。各リップ部20aは、内部に配索材Wが挿通された状態で当該配索材Wの外表面に接触し当該外表面との間を止水する。各リップ部20aは、弾性変形によって当該配索材Wの外表面に密着し、配索材Wの全周をシールするよう構成される。
筒部30は、第二隔壁部12から軸線方向Xに沿って一方側(第一隔壁部11とは反対側)に突出するように筒状に形成される。筒部30は、中心軸線Cを基準に設けられ、軸線方向Xに沿って延在する。筒部30は、第二隔壁部12より小径の筒状に形成される。筒部30は、軸線方向Xの一方側の先端部が開口し、他方側の基端部が第二隔壁部12に貫通して接続される。筒部30は、幅方向Y、及び、高さ方向Zに対して、第二隔壁部12の略中央位置に接続される。本実施形態では、筒部30は、軸線方向Xの第二隔壁部12側の基端部が当該第二隔壁部12に近づくほど径が大きくなるように形成されている。筒部30は、その基端部が、第二隔壁部12に設けられた後述する環状突起部72Aの径方向内側に位置する。
本実施形態のグロメット1は、上記のように構成される第二隔壁部12、及び、第二隔壁部12に設けられた筒部30に切込部60を構成する。
図1、図3から図5に示すように、切込部60は、筒部30、及び、第二隔壁部12に設けられ、筒部30、及び、第二隔壁部12を分割する。切込部60は、筒部30、及び、第二隔壁部12に対し、軸線方向X、及び、径方向に沿って直線状に形成され、周方向に沿って間隔をあけて形成されている。切込部60は、筒部30に形成された筒部切込部60Aと、第二隔壁部12に形成された2種類の隔壁部切込部60B,60Cと、を有する。
筒部切込部60Aは、図3から図5に示すように、筒部30の開口する先端部から基端部に至り連続して形成される。筒部切込部60Aは、筒部30に対して周方向に複数位置し、例えば、少なくとも3箇所に位置し、本実施形態では4箇所に位置する。複数の筒部切込部60Aは、周方向に等間隔で配置されていることがよい。即ち、複数の筒部切込部60Aは、3箇所の場合は周方向に120°ごとに位置し、4箇所の場合は周方向に90°ごとに位置するのがよい。
隔壁部切込部60Bは、筒部切込部60Aに連続し、筒部30の基端部から第二隔壁部12に至り位置する。本実施形態において、隔壁部切込部60Bは、図3に示すように、2箇所の筒部切込部60Aに対して連続して2箇所に位置する。具体的に、2箇所の隔壁部切込部60Bは、本実施形態では、周方向に180°ごとに位置している2箇所の筒部切込部60Aに対して連続し、径方向外側に延びるように2箇所に位置する。2箇所の隔壁部切込部60Bは、径方向外側の端部が止水部13の近傍まで連続する。
隔壁部切込部60Cは、隔壁部切込部60Bとは別の筒部切込部60Aに連続し、筒部30の基端部から第二隔壁部12に至り位置する。本実施形態において、隔壁部切込部60Cは、図3に示すように、2箇所の筒部切込部60Aに対して連続して2箇所に位置する。具体的に、2箇所の隔壁部切込部60Cは、本実施形態では、周方向に180°ごとに位置している2箇所の筒部切込部60Aに対して連続し、袋状(バルーン状)の形状をなして2箇所に位置する。2箇所の隔壁部切込部60Cは、径方向外側の端部が止水部13の近傍まで連続する。隔壁部切込部60Cは、図3に示すように、軸線方向Xから視た正面視で管部材71の周りを囲んで形成されている。管部材71は、図1、図4、及び、図5に示すように、第一隔壁部11から軸線方向Xに沿って他方側(第二隔壁部12とは反対側)に突出するように形成される。管部材71は、円筒状に形成され、軸線方向Xに沿って延在する。管部材71は、筒部20より小径の円筒状に形成される。管部材71は、軸線方向Xの他方側の先端部が閉塞され、一方側の基端部が第一隔壁部11に接続される。管部材71は、幅方向Y、及び、高さ方向Zに対して、中心軸線Cからずれて設けられ、正面視で隔壁部切込部60Cの袋状部分に一致する。管部材71は、本実施形態では2箇所に位置している。2箇所の管部材71は、中心軸線Cを間に周方向に180°ごとに位置する。この管部材71は、グロメット1、及び、ワイヤハーネスWHを取付パネル100の貫通孔101に取り付けた後、図には明示しないが、例えば、ウォッシャー液を通すパイプを軸線方向Xに通す場合に貫通される。従って、隔壁部切込部60Cは、このパイプを第一隔壁部11の管部材71を介して第二隔壁部12に通すため、正面視で管部材71の周りを囲むように、袋状(バルーン状)の形状をなして形成されている。なお、隔壁部切込部60Cは、管部材71が存在しないグロメットにおいては、設けなくてよい。
なお、上述した隔壁部切込部60B、及び、隔壁部切込部60Cは、環状突起部72Aの一部を径方向に分割し、放射突起部72Bの間に設けられている。
上述した筒部切込部60Aは、筒部30を周方向で複数の筒部分割部として、第一筒部分割部30Aと、第二筒部分割部30Bとに分割する。第一筒部分割部30Aは、筒部30が複数に分割されたうちの1つである。第二筒部分割部30Bは、第一筒部分割部30Aの他に筒部30が分割された部分であり、複数設けられる。
各第二筒部分割部30Bは、図3に示すように、本実施形態では中心軸線Cを中心とした90°ごとに周方向で3箇所に配置される。各第二筒部分割部30Bは、それぞれが同じ形態で正面視において中心軸線Cを中心として同径(図3にて内径Dbで示す)の円弧状に形成される。また、各第二筒部分割部30Bは、それぞれが同じ形態で、図4、及び、図5に示すように、基端30Baから先端30Bbまでの軸線方向Xの長さが同じに形成される。第二筒部分割部30Bの基端30Baとは、後述する第二隔壁部分割部12Bとの接続部分であり、第二隔壁部分割部12Bに対して屈曲した境目とする。
一方、第一筒部分割部30Aは、図3に示すように、各第二筒部分割部30Bが設けられていない部分で1箇所に配置される。第一筒部分割部30Aは、図4、及び、図5に示すように、基端30Aaから先端30Abに至り軸線方向Xに延びて形成される。第一筒部分割部30Aの基端30Aaとは、後述する第一隔壁部分割部12Aとの接続部分であり、第一隔壁部分割部12Aに対して屈曲した境目とする。第一筒部分割部30Aは、各第二筒部分割部30Bに対して形態が異なる。本実施形態では、第一筒部分割部30Aは、正面視において中心軸線Cを中心として各第二筒部分割部30Bよりも小径(図3にて内径Daで示す)の円弧状に形成される。このため、第一筒部分割部30Aは、中心軸線Cを中心として配置される各第二筒部分割部30Bの円弧よりも中心軸線C寄りの内側に配置される。また、第一筒部分割部30Aは、正面視において中心軸線Cを中心として180°の円弧状に形成される。また、第一筒部分割部30Aは、基端30Aaから先端30Abまでの軸線方向Xの長さL1aが、第二筒部分割部30Bの基端30Baから先端30Bbまでの軸線方向Xの長さL1bよりも短く形成される。なお、図には明示しないが、第一筒部分割部30Aは、例えば、中心軸線Cを中心として各第二筒部分割部30Bよりも大径の円弧状に形成されて形態が異なってもよい。また、図には明示しないが、第一筒部分割部30Aは、例えば、各第二筒部分割部30Bと同径であるが、各第二筒部分割部30Bよりも軸線方向Xにおける先端の突出位置が異なることで形態が異なってもよい。なお、本実施形態では、第一筒部分割部30Aは、図4、及び、図5に示すように、各第二筒部分割部30Bと軸線方向Xにおける先端30Abの突出位置が同じく形成される。このように、第一筒部分割部30Aは、各第二筒部分割部30Bに対して、大きさや形状や位置によって形態が異なる。
また、上述した隔壁部切込部60B,60Cは、それぞれ筒部切込部60Aに連続し、第二隔壁部12を複数の隔壁部分割部として、第一隔壁部分割部12Aと、第二隔壁部分割部12Bとに分割する。第一隔壁部分割部12Aは、第二隔壁部12が複数に分割されたうちの1つである。第二隔壁部分割部12Bは、第一隔壁部分割部12Aの他に第二隔壁部12が分割された部分であり、複数設けられる。
各第二隔壁部分割部12Bは、図3から図5に示すように、各第二筒部分割部30Bの基端30Baと接続される。各第二隔壁部分割部12Bは、本実施形態では中心軸線Cを中心とした90°ごとに周方向で3箇所に配置される。各第二筒部分割部30Bは、それぞれが同じ形態で正面視において中心軸線Cを中心として同径の扇状に形成される。また、各第二筒部分割部30Bは、それぞれが同じ形態で、図4、及び、図5に示すように、軸線方向Xの長さが同じに形成される。
一方、第一隔壁部分割部12Aは、図3から図5に示すように、第一筒部分割部30Aの基端30Aaと接続される。第一隔壁部分割部12Aは、各第二隔壁部分割部12Bが設けられていない中心軸線Cを中心とした90°ごとの1箇所に配置される。第一隔壁部分割部12Aは、各第二隔壁部分割部12Bに対して形態が異なる。本実施形態では、第一隔壁部分割部12Aは、正面視において中心軸線Cを中心とした扇状に形成される。
第一隔壁部分割部12Aは、図4、及び、図5に示すように、軸線方向Xにおいて、止水部13との接続部S1(図4、及び、図5に一点鎖線で示す)から第一筒部分割部30Aの基端30Aaに至るまでの長さL2aが、第二隔壁部分割部12Bの止水部13との接続部S1から第二筒部分割部30Bの基端30Baに至るまでの長さL2bよりも長く形成される。また、第一隔壁部分割部12Aは、図3に示すように、径方向において、止水部13との接続部S2(図3に一点鎖線で示す)から第一筒部分割部30Aの基端30Aaに至るまでの長さL3aが、第二隔壁部分割部12Bの水部13との接続部S2から第二筒部分割部30Bの基端30Baに至るまでの長さL3bよりも長く形成される。なお、図には明示しないが、第一隔壁部分割部12Aは、例えば、第一筒部分割部30Aが中心軸線Cを中心として各第二筒部分割部30Bよりも大径の円弧状に形成されている場合、正面視において各第二隔壁部分割部12Bよりも径方向で短い扇状に形成され、かつ各第二隔壁部分割部12Bよりも軸線方向Xの一方側への突出長さが短く形成される。また、図には明示しないが、第一隔壁部分割部12Aは、例えば、第一筒部分割部30Aが各第二筒部分割部30Bと同径であるが、各第二筒部分割部30Bよりも軸線方向Xにおける先端の突出位置の長さが異なる場合、各第二隔壁部分割部12Bと同じ形態に形成される。
第一隔壁部分割部12Aは、図4、及び、図5に示すように、軸線方向Xにおいて、止水部13との接続部S1(図4、及び、図5に一点鎖線で示す)から第一筒部分割部30Aの基端30Aaに至るまでの長さL2aが、第二隔壁部分割部12Bの止水部13との接続部S1から第二筒部分割部30Bの基端30Baに至るまでの長さL2bよりも長く形成される。また、第一隔壁部分割部12Aは、図3に示すように、径方向において、止水部13との接続部S2(図3に一点鎖線で示す)から第一筒部分割部30Aの基端30Aaに至るまでの長さL3aが、第二隔壁部分割部12Bの水部13との接続部S2から第二筒部分割部30Bの基端30Baに至るまでの長さL3bよりも長く形成される。なお、図には明示しないが、第一隔壁部分割部12Aは、例えば、第一筒部分割部30Aが中心軸線Cを中心として各第二筒部分割部30Bよりも大径の円弧状に形成されている場合、正面視において各第二隔壁部分割部12Bよりも径方向で短い扇状に形成され、かつ各第二隔壁部分割部12Bよりも軸線方向Xの一方側への突出長さが短く形成される。また、図には明示しないが、第一隔壁部分割部12Aは、例えば、第一筒部分割部30Aが各第二筒部分割部30Bと同径であるが、各第二筒部分割部30Bよりも軸線方向Xにおける先端の突出位置の長さが異なる場合、各第二隔壁部分割部12Bと同じ形態に形成される。
上記のように構成されるグロメット1は、本体部10、筒部20、及び、筒部30の内部空間部が挿通空間部40として機能する。挿通空間部40は、配索材Wが挿通される空間部であり、軸線方向Xに沿って筒部20、本体部10、及び、筒部30に渡って連続する。グロメット1は、筒部20、本体部10、及び、筒部30に渡って連通して形成される挿通空間部40に対して配索材Wが軸線方向Xに沿って挿通される。
なお、グロメット1は、図6、及び、図7に示すように、挿通空間部40に挿通された配索材Wと筒部20、30とに渡って巻テープ90が巻き回されることで筒部20、30の開口を止水される。筒部30に巻テープ90が巻き回される際、グロメット1は、例えば、作業台の作業面の上に、第一隔壁部分割部12A、及び、第一筒部分割部30Aが置かれる。その後、グロメット1は、図6に示すように、作業台でのこの状態で挿通空間部40に配索材Wが挿通される。その後、グロメット1は、図6に示すように、第一筒部分割部30Aの上に配索材Wが置かれ、各第二隔壁部分割部12B、及び、各第二筒部分割部30Bが径方向外側に拡げられて配索材Wから離される。その後、グロメット1は、図6に示すように、配索材Wと第一筒部分割部30Aとに渡って巻テープ90が巻き回される。その後、図7に示すように、グロメット1は、各第二隔壁部分割部12B、及び、各第二筒部分割部30Bが径方向内側に戻される。その後、グロメット1は、図7に示すように、先に巻テープ90が巻き回された第一筒部分割部30A、及び、配索材Wに、各第二筒部分割部30Bが纏めて束ねられるように巻テープ90が巻き回される。このように、グロメット1は、挿通された配索材Wと共に、筒部切込部60Aにより分割された第一筒部分割部30A、及び、各第二筒部分割部30Bが巻テープ90を巻き回される。そして、グロメット1は、配索材Wの外周に第一筒部分割部30A、及び、各第二筒部分割部30Bが密着し、筒部30の開口が止水され、配索材Wに装着される。
グロメット1は、配索材Wに装着された後、配索材Wの末端と共に筒部20、又は筒部30が貫通孔101に挿通される。そして、グロメット1は、本体部10の止水部13に貫通孔101の内縁を嵌合させるようにして本体部10が貫通孔101に嵌合されることで、取付パネル100に組み付けられる。グロメット1は、この状態で、止水部13が弾性変形しつつ貫通孔101の内縁に密着し、貫通孔101の全周縁を閉鎖してシールする。
このようにして、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、取付パネル100に形成された貫通孔101に本体部10が嵌合することで、当該貫通孔101を止水すると共に内部に配索材Wが挿通される。
以下、グロメット1の細部構造について説明する。
図1から図4に示すように、グロメット1は、第一隔壁部11、及び、第二隔壁部12に指標部80を構成する。
指標部80は、第一隔壁部11に設けられた第一指標部80Aと、第二隔壁部12に設けられた第二指標部80Bとを含む。第一指標部80Aは、第一隔壁部11の径方向外側であって止水部13の近傍において、第二隔壁部12とは反対側となる軸線方向Xの外側に突出する凹凸として形成される。第一指標部80Aは、径方向外側に頂角が向く三角形状に形成される。実施形態では、第一指標部80Aは、高さ方向Zに頂角が向くように形成される。第二指標部80Bは、第二隔壁部12の径方向外側であって止水部13の近傍において、第一隔壁部11とは反対側となる軸線方向Xの外側に突出する凹凸として形成される。第二指標部80Bは、第一指標部80Aと同方向の径方向外側に頂角が向く三角形状に形成される。実施形態では、第二指標部80Bは、第一指標部80Aと同方向の高さ方向Zに頂角が向くように形成される。即ち、第一指標部80Aと第二指標部80Bとは、軸線方向Xの一方側と他方側とで同じ方向を指し示すように構成される。
指標部80は、グロメット1に配索材Wが取り付けられたワイヤハーネスWHを、取付パネル100に取り付ける場合の向きの指標になる。ワイヤハーネスWHは、例えば、取付パネル100に指標部80の向きを示す目印が設けられて、この目印に指標部80の向きを合わせることで、取付パネル100に取り付ける向きを決めることができる。ワイヤハーネスWHは、例えば、取付パネル100を備える車両側において指標部80の向きを上向きにする取り決めが定められていることで、取付パネル100に取り付ける向きを決めることができる。
ここで、ワイヤハーネスWHを取付パネル100に取り付ける向きについて説明する。ワイヤハーネスWHは、その配索材Wに対して車両のボディ等の所定位置に固定されるクランプ(図示せず)が設けられる。クランプは、配索材Wをボディ等に対して所定向きで這わせるために用いられる。クランプは、ワイヤハーネスWHが取付パネル100に取り付けられる向きによって配索材Wの向きが変わると、配索材Wを取付パネル100に対して所定向きで這わせるように取付パネル100の所定位置に合わせて固定することが難しくなる。従って、ワイヤハーネスWHは、指標部80によって、取付パネル100に対するグロメット1の取り付ける向きを決めることで、ボディ等の所定位置に合わせてクランプを固定し易くなる。
なお、本実施形態のグロメット1は、筒部30の1つの第一筒部分割部30Aが、指標部80の向きの径方向(高さ方向Z)の反対側に配置されている。この場合、グロメット1は、例えば、取付パネル100に取り付ける向きを合わせれば、必然として第一筒部分割部30Aの向きが決められ、この第一筒部分割部30Aを基準とした配索材Wの取り付け位置を、クランプによってボディ等に這わされる配索材Wの向きに合わせることができる。従って、グロメット1は、取付パネル100に対して取り付けられる向き、及び、配索材Wに設けられるクランプの向き等に考慮して、指標部80と第一筒部分割部30Aとの位置関係を設定することで、筒部30への配索材Wの取り付け位置とクランプによるボディ等への配索材Wの向きとを合わせることができる。
図1、図3から図5に示すように、グロメット1は、第二隔壁部12の強度を向上し、変形を抑制するため、第二隔壁部12に突起部72を構成する。突起部72は、第二隔壁部12において、第一隔壁部11とは軸線方向Xの反対側となる外側に突出して形成される。突起部72は、筒部30の基端側の周りを囲む環状突起部72Aと、環状突起部72Aから径方向外側に延びる複数の放射突起部72Bとを含んで構成される。
図2、図4、及び、図5に示すように、グロメット1は、遮音性能の確保と、本体部10を拡張変形させる際の良好な作業性の確保とを両立するため、第一隔壁部11に遮音壁部50を構成する。遮音壁部50は、中心軸線Cの周りに沿った円環板状に形成される。遮音壁部50は、貫通孔101の一部を塞ぐ板状部51を含む。遮音壁部50は、板状部51の軸線方向Xの両面から突出して中心軸線Cの周りに径方向に複数設けられた環状又は弧状の遮音凸部52と、遮音凸部52の間や径方向に介在する空隙部53と、を含んで構成される。グロメット1は、遮音壁部50において、遮音凸部52によって軸線方向Xの厚みを部分的に厚くし、遮音性能を確保する。さらに、グロメット1は、遮音凸部52の間や径方向両側の空隙部53により本体部10を拡張変形させる際の良好な作業性を確保する。
また、図2、図4、及び、図5に示すように、グロメット1は、遮音壁部50と止水部13との間で、本体部10を拡張変形させる際の良好な作業性を確保するため、及び、拡張変形が、止水部13に伝わることを抑制し、止水部13の止水性能を維持するため、第一隔壁部11と止水部13との間に、折返部73を構成する。折返部73は、軸線方向Xに延び、径方向で折り返して再び軸線方向Xに延びて形成され、遮音壁部50の板状部51と止水部13とに一体化して接続される。
また、図4、及び、図5に示すように、グロメット1は、第一隔壁部11、及び、第二隔壁部12が径方向に変形することを抑えることで、この変形が止水部13に伝わることを抑制し、止水部13の止水性能を維持するため、本体部10に干渉部74を構成する。干渉部74は、第一隔壁部11において挿通空間部40の内側となる面から挿通空間部40の内側に突出する第一干渉凸部74Aと、第二隔壁部12において挿通空間部40の内側となる面から挿通空間部40の内側に突出する第二干渉凸部74Bと、を含んで構成される。グロメット1は、干渉部74において、配索材Wが、軸線方向Xに対して交差する方向に傾いた場合、第一隔壁部11に形成された第一干渉凸部74Aと、第二隔壁部12に形成された第二干渉凸部74Bとが互いに当接する。これにより、グロメット1は、本体部10の変形を抑制する。
本実施形態のグロメット1は、本体部10の内部である挿通空間部40に、上述した遮音壁部50、折返部73、及び、干渉部74のような複雑な内部構造が設けられ、これらを形成するため、成形時に挿通空間部40の内部に金型が配置される。グロメット1は、その成形後には、挿通空間部40から金型が取り出される。本実施形態のグロメット1、ワイヤハーネスWHは、挿通空間部40から金型を取り出すため、上述したように、筒部30、及び、第二隔壁部12を複数に分割する複数の切込部60を備える。
グロメット1、ワイヤハーネスWHは、複数の切込部60を備えることにより、成形時に金型を取り出す際、筒部30、及び、第二隔壁部12を径方向外側に拡げられる。この結果、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、型抜き性を向上できる。そして、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、型抜き性が向上されたことで、挿通空間部40の内部に、上述した遮音壁部50、折返部73、及び、干渉部74のような機能性を有する構造を設けることができる。その半面、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、筒部30が切込部60で複数に分割されることで、配索材Wを筒部30に巻テープ90で固定する際、筒部30の複数の分割部を纏めて束ねるようにして外周に巻テープ90を巻き回す作業がし難くなる。
そこで、上述したように、本実施形態のグロメット1、ワイヤハーネスWHは、取付パネル100に形成された貫通孔101を閉鎖するように取付パネル100に取り付けられる本体部10と、本体部10を貫通して配索材Wが挿通される筒状に設けられ、周方向で複数に分割されている筒部30と、を備え、筒部30は、周方向で複数に分割された分割部として、1つの第一筒部分割部30Aと複数の第二筒部分割部30Bとを含み、第一筒部分割部30Aが第二筒部分割部30Bに対して形態が異なる。
従って、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、複数の第二筒部分割部30Bに対して1つの第一筒部分割部30Aの形態が異なる筒部30を構成することにより、1つの第一筒部分割部30Aを選択して配索材Wと共に巻テープ90を巻き回すことができる。そして、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、1つの第一筒部分割部30Aと配索材Wとに巻テープ90を巻き回した後、残りの第二筒部分割部30Bと、第一筒部分割部30A、及び、配索材Wとに巻テープ90を巻き回すことができる。即ち、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、先に1つの第一筒部分割部30Aと配索材Wとに巻テープ90を巻き回すことで、筒部30への配索材Wの取り付け位置を決定でき、その後に残りの第二筒部分割部30Bに巻テープ90を巻き回すことで、筒部30と配索材Wとを密着させて筒部30を止水できる。この結果、グロメット1、ワイヤハーネスWHによれば、筒部30に配索材Wを取り付ける作業を容易に行うことができる。
また、実施形態のグロメット1、ワイヤハーネスWHでは、第一筒部分割部30A、及び、第二筒部分割部30Bは、中心軸線Cを合わせた円弧状に形成され、第一筒部分割部30Aは、第二筒部分割部30Bに対して円弧状の半径が小さい。
従って、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、第一筒部分割部30A、及び、第二筒部分割部30Bを中心軸線Cを合わせた円弧状に形成することで各筒部分割部30A,30Bが中心軸線Cを基準として成形できる。しかも、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、第一筒部分割部30Aを第二筒部分割部30Bに対して円弧状の半径を小くすることで、第二筒部分割部30Bの径方向外側に第一筒部分割部30Aが迫り出す形状を回避できる。この結果、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、金型の複雑化を抑制しつつ、型抜き性の低下を抑えることができる。
また、実施形態のグロメット1、ワイヤハーネスWHでは、複数の第二筒部分割部30Bは、それぞれ形態が同じに形成される。
従って、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、複数の第二筒部分割部30Bがそれぞれ同じ形態であることで、1つの第一筒部分割部30Aを選択し易くなる。この結果、グロメット1、ワイヤハーネスWHによれば、筒部30に配索材Wを取り付ける作業をより容易に行うことができる。また、グロメット1、ワイヤハーネスWHは、複数の第二筒部分割部30Bがそれぞれ同じ形態であることで、金型の複雑化も抑制でき、型抜き性の低下も抑えることができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るグロメット1、及び、ワイヤハーネスWHは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。また、本実施形態に係るグロメット1、及び、ワイヤハーネスWHは、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1 グロメット
10 本体部
30 筒部
30A 第一筒部分割部
30B 第二筒部分割部
90 巻テープ
100 取付パネル
101 貫通孔
C 中心軸線
W 配索材
WH ワイヤハーネス
10 本体部
30 筒部
30A 第一筒部分割部
30B 第二筒部分割部
90 巻テープ
100 取付パネル
101 貫通孔
C 中心軸線
W 配索材
WH ワイヤハーネス
Claims (4)
- 取付パネルに形成された貫通孔を閉鎖するように前記取付パネルに取り付けられる本体部と、
前記本体部を貫通して配索材が挿通される筒状に設けられ、周方向で複数に分割されている筒部と、
を備え、
前記筒部は、周方向で複数に分割された分割部として、1つの第一筒部分割部と複数の第二筒部分割部とを含み、前記第一筒部分割部が前記第二筒部分割部に対して形態が異なる、グロメット。 - 各前記筒部分割部は、中心軸線を合わせた円弧状に形成され、
前記第一筒部分割部は、前記第二筒部分割部に対して円弧状の半径が小さい、請求項1に記載のグロメット。 - 複数の前記第二筒部分割部は、それぞれ形態が同じに形成される、請求項1又は請求項2に記載のグロメット。
- 導電性を有する配索材と、
前記配索材に設けられるグロメットと、
前記配索材と前記グロメットとに渡って巻き回される巻テープと、
を有し、
前記グロメットは、
取付パネルに形成された貫通孔を閉鎖するように前記取付パネルに取り付けられる本体部と、
前記本体部を貫通して配索材が挿通される筒状に設けられ、周方向で複数に分割されており、前記巻テープが巻き回される筒部と、
を備え、
前記筒部は、周方向で複数に分割された分割部として、1つの第一筒部分割部と複数の第二筒部分割部とを含み、前記第一筒部分割部が前記第二筒部分割部に対して形態が異なる、ワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022072517A JP2023161890A (ja) | 2022-04-26 | 2022-04-26 | グロメット、及び、ワイヤハーネス |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
2022
- 2022-04-26 JP JP2022072517A patent/JP2023161890A/ja active Pending
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