JP2021168530A - グロメット及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】グロメットと配索材間の止水性を維持しつつ、防水テープの捲回作業を廃止してコストダウンを図ることができるグロメット及びワイヤハーネスを提供する。【解決手段】グロメット1は、取付パネル100に形成された貫通孔101に挿入され、配索材Wが内側に挿通されるグロメット筒状部10と、弾性体として形成され、挿通状態でグロメット筒状部10と配索材Wとの間に介在させる筒状部材30とを備える。筒状部材30は、グロメット筒状部10内に収容され、配索材Wが挿通される筒状本体部40,41と、筒状本体部40,41の外周面40aから径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成された部材側環状リブ50とを有する。部材側環状リブ50は、筒状部材30がグロメット筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態において、頂面がグロメット筒状部10の内周面に密着し径方向内側に弾性変形する。【選択図】図3

Description

本発明は、グロメット及びワイヤハーネスに関する。
従来、車両に搭載するワイヤハーネスを車体パネルに設けた貫通孔に挿通させて配索する場合、ワイヤハーネスと車体パネルとの間に、絶縁性を有する軟質性の材料(例えば、合成ゴム、エラストマ等)で形成されたグロメットを介在させて、防水や防塵、遮音等を行っている。このようなグロメットには、弾性材からなるグロメット本体と、ワイヤハーネスを密着させて挿通する貫通孔を設けた円筒状部材とを有し、この円筒状部材をグロメット本体の小径筒部内に装着することで、円筒状部材の外周面と小径筒部の内周面とを密着させるものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、水分の侵入を防止する電線間止水構造として、グロメットと、電線束と、エラストマから成る2つの止水材層とで構成され、第一の止水材層が、電線束の外周を覆うようにして充填硬化された状態にあり、第二の止水材層が電線束の電線間を満たすようにして充填未硬化された状態にあるものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2010−74924号公報 特開2009−38882号公報
ところで、従来のワイヤハーネスでは、配索材に防水テープを捲回しグロメットと配索材との間に当該防水テープを介在させて止水性を改善しているが、ワイヤハーネス組み立て時にテープ巻き作業を行う必要があり、その点で改善の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、グロメットと配索材間の止水性を維持しつつ、防水テープの捲回作業を廃止してコストダウンを図ることができるグロメット及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るグロメットは、弾性体として形成され、固定対象物に形成された貫通孔に挿入され、かつ配索材が内側に挿通される筒状部と、前記筒状部の外周面から径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成され、かつ前記筒状部が前記貫通孔に挿入された挿入状態において前記貫通孔に嵌合する環状部と、弾性体として形成され、前記筒状部の内側に前記配索材が挿通された挿通状態において前記筒状部と前記配索材との間に介在させる筒状部材と、を備え、前記筒状部材は、前記筒状部の内部に収容され、かつ前記配索材が内側に挿通される筒状本体部と、前記筒状本体部の筒軸方向における少なくとも一方の端部の外周面から径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成された少なくとも1つの部材側環状リブと、を有し、前記筒状本体部は、前記筒状部材が前記筒状部と前記配索材との間に介在する介在状態において、内周面が前記配索材の外周面に密着して径方向外側に弾性変形し、前記部材側環状リブは、前記介在状態において、頂面が前記筒状部の内周面に密着し径方向内側に弾性変形する、ことを特徴とする。
また、上記グロメットにおいて、前記筒状部は、前記筒軸方向における一方の端部の内周面から径方向内側に周方向の全周にわたって突出して形成された少なくとも1つの筒状部側環状リブを有し、前記筒状部材は、前記介在状態において、外周面が前記筒状部側環状リブの頂面に密着し径方向内側に弾性変形する、ものである。
また、上記グロメットにおいて、複数の前記部材側環状リブのうち、一対の前記部材側環状リブは、前記介在状態において、前記筒状部側環状リブを前記筒軸方向に挟み込むように配置され、かつ各部材側環状リブが前記筒状部側環状リブの前記筒軸方向のいずれか一方に当接する、ものである。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、前記配索材を保護するグロメットと、を備え、前記グロメットは、弾性体として形成され、固定対象物に形成された貫通孔に挿入され、かつ前記配索材が内側に挿通される筒状部と、前記筒状部の外周面から径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成され、かつ前記筒状部が前記貫通孔に挿入された挿入状態において前記貫通孔に嵌合する環状部と、弾性体として形成され、前記筒状部の内側に前記配索材が挿通された挿通状態において前記筒状部と前記配索材との間に介在させる筒状部材と、を備え、前記筒状部材は、前記筒状部の内部に収容され、かつ前記配索材が内側に挿通される筒状本体部と、前記筒状本体部の筒軸方向における少なくとも一方の端部の外周面から径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成された少なくとも1つの部材側環状リブと、を有し、前記筒状本体部は、前記筒状部材が前記筒状部と前記配索材との間に介在する介在状態において、内周面が前記配索材の外周面に密着し径方向外側に弾性変形し、前記部材側環状リブは、前記介在状態において、頂面が前記筒状部の内周面に密着し径方向内側に弾性変形する、ことを特徴とする。
本発明に係るグロメット及びワイヤハーネスは、グロメットと配索材間の止水性を維持しつつ、防水テープの捲回作業を廃止してコストダウンを図ることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るグロメットが適用されるワイヤハーネスの概略構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るグロメットが適用されるワイヤハーネスの概略構成を示す断面図である。 図3は、実施形態に係るグロメットが適用されるワイヤハーネスの概略構成を示す部分断面図である。 図4は、実施形態に係るグロメットの概略構成を示す部分断面図である。 図5は、実施形態に係るグロメットを構成する筒状部材の概略構成を示す斜視図である。
以下に、本発明に係るグロメット及びワイヤハーネスの実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るグロメットが適用されるワイヤハーネスの概略構成を示す斜視図である。図2は、実施形態に係るグロメットが適用されるワイヤハーネスの概略構成を示す断面図である。図3は、実施形態に係るグロメットが適用されるワイヤハーネスの概略構成を示す部分断面図である。図4は、実施形態に係るグロメットの概略構成を示す部分断面図である。図5は、実施形態に係るグロメットを構成する筒状部材の概略構成を示す斜視図である。なお、図2は、図1のA−A断面図である。また、図1〜図3では、後述する配索材W、取付パネル100が二点鎖線で記載されている。
ここで、図示のX方向、Y方向、Z方向は、互いに交差する方向である。X方向は、本実施形態におけるグロメットの筒軸方向である。Y方向は、本実施形態におけるグロメットの幅方向であり、筒軸方向と直交する方向である。Z方向は、本実施形態におけるグロメットの上下方向であり、筒軸方向及び幅方向と直交する方向である。
図1及び図2に示す本実施形態のグロメット1は、車両(不図示)等に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各種機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ(不図示)等で複数の配索材Wを各種機器に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに設けられ当該配索材Wが挿通されるグロメット1とを備える。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、不図示のコルゲートチューブ、樹脂テープ、プロテクタ等の外装部材、電気接続箱、固定具など種々の構成部品を含んで構成されてもよい。
配索材Wは、例えば、複数の電線を束ねた電線束によって構成される。電線は、複数の導電性を有する金属素線からなる導体部(芯線)の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。
グロメット1は、取付パネル100に形成された貫通孔101を介して当該取付パネル100を境界にして区画される2つの空間に渡って配索材Wを配索する際に当該貫通孔101に適用されるものである。取付パネル100は、固定対象物の一例であり、ここでは車両のボディ等を構成する金属板である。貫通孔101は、当該取付パネル100を板厚方向に沿って貫通する孔部である。取付パネル100を境界にして区画される2つの空間とは、車内空間(例えば、キャビン)と車外空間(例えば、エンジンコンパートメント)である。グロメット1は、ワイヤハーネスWHにおける配索材Wが挿通され当該配索材Wの周囲に外装された状態で貫通孔101に組み付けられることで、貫通孔101を通る配索材Wを保護すると共に、当該貫通孔101を止水(防水)するものである。グロメット1は、貫通孔101の防水の他に、防塵、遮音等の機能も有する。
グロメット1は、図1及び図2に示すように、内部に配索材Wが筒軸方向に沿って挿通され、取付パネル100の貫通孔101との間を止水可能なシール部材である。グロメット1は、グロメット筒状部10,11と、グロメット環状部20と、筒状部材30とを備える。グロメット筒状部10,11及びグロメット環状部20は、これらが一体となって形成される。グロメット筒状部10,11及びグロメット環状部20は、便宜的にグロメット本体部2とする。筒状部材30は、グロメット本体部2とは別体で形成され、配索材Wに対してグロメット本体部2と共に組み付けられる。グロメット本体部2は、弾性体として形成され、例えば、ゴムや熱可塑性エラストマ等、剛性が低く高い可撓性を有する絶縁性の弾性樹脂材料(例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)等)により形成される。
グロメット筒状部10,11は、グロメット本体部2において、取付パネル100に形成された貫通孔101に挿入され、筒軸方向に沿って配索材Wが内側に挿通される部分である。グロメット筒状部10,11は、同軸の中心軸Cを有し、当該中心軸Cを中心とした円筒状に形成され、筒軸方向に連結されている。グロメット筒状部10は、グロメット本体部2の筒軸方向における一方側に突出するように形成される。グロメット筒状部11は、グロメット本体部2の筒軸方向における他方側に突出するように形成される。グロメット筒状部10は、筒軸方向と直交する方向の外径がグロメット筒状部11の外径より小さい。グロメット筒状部10は、筒軸方向の一方側の端部にグロメット開口部13を有し、他方側の端部がグロメット筒状部11に連結される。グロメット筒状部10は、グロメット開口部13側からグロメット筒状部11側に向けて、小径部14、連結部16、大径部15の順に連結されて成る。グロメット筒状部10は、内周面に複数の筒状部側環状リブ10aが形成されている(図3、図4)。
小径部14、連結部16、大径部15は、同軸の中心軸Cを有する。小径部14は、連結部16を介在して大径部15に連結されている。大径部15は、小径部14より大きい外径及び内径を有する。ここで、小径部14,連結部16、大径部15の各内径は、内周面に形成された筒状部側環状リブ10aを除く部分の内径を意味する。連結部16は、外径が小径部14側から大径部15側に向けて拡大するように形成される。
筒状部側環状リブ10aは、図3、図4に示すように、グロメット本体部2の筒軸方向における一方の端部の内周面から径方向内側に向けて周方向の全周にわたって突出して形成された部分である。より詳細には、筒状部側環状リブ10aは、グロメット筒状部10の筒軸方向の内周面から径方向内側に向けて周方向の全周にわたって突出して形成された部分である。筒状部側環状リブ10aは、グロメット筒状部10の内周面の筒軸方向に間隔をあけて複数形成されている。より詳細には、筒状部側環状リブ10aは、小径部14の内周面の筒軸方向におけるグロメット開口部13と反対側の端部から、大径部15の内周面の筒軸方向におけるグロメット開口部13側の端部にかけて間隔をあけて複数形成されている。本実施形態におけるグロメット筒状部10は、内周面から径方向内側に周方向の全周にわたって突出して形成された複数の筒状部側環状リブ10aを有する。
複数の筒状部側環状リブ10aは、内周面から径方向内側に向かう高さが一律に同一ではなく、例えば、筒状部材30がグロメット筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態における筒状部材30の外径に応じて、一部が他の部分よりも高く(または低く)形成されている。各筒状部側環状リブ10aは、筒状部材30がグロメット筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態において、頂面が筒状部材30の外周面に密着し径方向外側に弾性変形する。
グロメット環状部20は、図1及び図2に示すように、グロメット筒状部10,11が貫通孔101に挿入された挿入状態において、貫通孔101に嵌合する部分である。グロメット環状部20は、グロメット筒状部10,11の外周面から径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成される。グロメット環状部20は、嵌合溝部21と、リップ部22とを有する。
嵌合溝部21は、グロメット環状部20に形成される溝である。嵌合溝部21は、グロメット環状部20に、中心軸Cを中心として円環状の溝部として形成される。嵌合溝部21は、グロメット環状部20が貫通孔101に嵌合した状態で、取付パネル100において貫通孔101を形成する縁部が嵌合される。
リップ部22は、嵌合溝部21に沿って形成される襞状の止水部である。リップ部22は、嵌合溝部21に、中心軸Cを中心とした円環状に形成される。リップ部22は、貫通孔101の縁部が嵌合溝部21に嵌合した状態で当該縁部の表面に接触し当該表面との間を止水する。リップ部22は、弾性変形によって当該貫通孔101を形成する縁部の表面に密着し、貫通孔101の全周縁をシールするよう構成される。
筒状部材30は、弾性体として形成される。筒状部材30は、例えば、ゴムや熱可塑性エラストマ等、剛性が低く高い可撓性を有する絶縁性の弾性樹脂材料(例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)等)により形成される。本実施形態の筒状部材30は、グロメット本体部2と同じ材料で形成されていてもよいし、異なる材料で形成されていてもよい。筒状部材30は、グロメット本体部2と同じ弾性率を有するものであってもよいし、異なる弾性率を有するものであってもよい。筒状部材30は、グロメット筒状部10,11の内側に配索材Wが挿通された挿通状態において、グロメット筒状部10,11と配索材Wとの間に介在させるものである(図3、図4)。筒状部材30は、図5に示すように、筒状本体部40,41と、部材側環状リブ50とを有する。
筒状本体部40,41は、筒状部材30において、グロメット筒状部10の内部に収容され、かつ配索材Wが内側に挿通される部分である。筒状本体部40,41は、同軸の中心軸Cを有し、当該中心軸Cを中心とした円筒状に形成され、筒軸方向に連結されている。筒状本体部40は、筒状本体部41より小さい外径を有する。つまり、筒状本体部41は、外径が筒状本体部40より大きい。筒状本体部40は、筒軸方向の一方側の端部に一対の部材側環状リブ50を有し、他方側の端部が筒軸方向に沿って筒状本体部41に連結される。筒状本体部41は、筒軸方向の他方側の端部に一対の部材側環状リブ50を有し、一方側の端部が筒軸方向に沿って筒状本体部40に連結される。筒状本体部40,41は、内径が配索材Wの外径と略同一に形成される。筒状本体部40,41は、筒軸方向に連結された長さがグロメット筒状部10の筒軸方向の長さより短く形成される。筒状本体部40,41は、筒状部材30がグロメット筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態において、内周面40bが配索材Wの外周面に密着して径方向外側に弾性変形する。筒状本体部40,41は、上記介在状態において、外周面がグロメット筒状部10の複数の筒状部側環状リブ10aに密着する。
ここで、本実施形態の配索材Wは、筒状部材30がグロメット筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態において、筒状部材30の内周面40bと径方向に対向する部分に止水剤が充填されている止水部WTを有する。止水剤は、筒状部材30を構成する筒状本体部40,41の内部に挿通される配索材Wの線間を止水するものである。止水剤は、配索材Wにおける止水部WTに充填され当該配索材Wの線間を止水可能である各種の樹脂材料が用いられる。止水剤は、例えば、シリコーン樹脂等で構成される。止水部WTは、当該止水剤が充填され配索材Wの線間に入り込み硬化されることで配索材Wの線間を止水し、液体が隙間を介して、取付パネル100を境界にして区画される2つの空間のうち一方の空間側から他方の空間側に侵入することを抑制する。
部材側環状リブ50は、筒状部材30の外周面40aから径方向外側に向けて周方向の全周にわたって突出して形成された部分である。部材側環状リブ50は、筒状本体部40,41の外周面40aの筒軸方向に間隔をあけて複数形成されている。複数の部材側環状リブ50のうち、一対の部材側環状リブ50は、筒状本体部40,41の外周面40aの筒軸方向における両端にそれぞれ形成されている。つまり、複数の部材側環状リブ50のうち、一対の部材側環状リブ50は、筒状本体部40の筒軸方向の開口側端部と、筒状本体部41の筒軸方向の開口側端部とに形成される。複数の部材側環状リブ50のうち、一対の部材側環状リブ50は、筒状部材30がグロメット筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態において、筒状部側環状リブ10aを筒軸方向に挟み込むように配置される。複数の部材側環状リブ50のうち、一対の部材側環状リブ50は、筒状部材30がグロメット筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態において、各部材側環状リブ50が筒状部側環状リブ10aの筒軸方向のいずれか一方に当接する。本実施形態における複数の部材側環状リブ50は、例えば、外周面40aから径方向外側に向かう高さが同一に形成されている。
次に、本実施形態におけるワイヤハーネスWHの組み立て作業について簡単に説明する。まず、作業者は、筒状部材30に配索材Wを通しながら、当該配索材Wにおける止水部WTに当該筒状部材30を配置する。配索材Wの止水部WTには、予め止水剤が内部に充填されており、外部から視認可能な目印等が表面に記されているものとする。次に、作業者は、筒状部材30が配索材Wの延在方向に移動しないように、当該筒状部材30を保持しつつ配索材Wをグロメット1に通していく。このとき、作業者は、筒状部材30がグロメット筒状部10と配索材Wとの間に介在するように、所定位置にグロメット1を配置する。
ワイヤハーネスWHは、配索材Wの延在方向に設けられ、止水剤が充填された止水部WTの外周面を、筒状部材30の内周面で覆うように当該筒状部材30を配置するので、当該内周面が止水部WTの外周面に密着して径方向外側に弾性変形する。これにより、配索材Wの止水部WTに充填された止水剤が外部に漏れ出すことを防止することができる。
以上のように、本実施形態におけるグロメット1及びワイヤハーネスWHは、筒状部材30が筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態において、内周面40bが配索材Wの外周面に密着して径方向外側に弾性変形する。これにより、筒状部材30の内周面40bが径方向内側に弾性回復することで当該内周面40bと配索材Wの外周面との密着度合いが増して、筒状部材30と配索材Wとの間の隙間を閉塞する。この結果、グロメット1と配索材Wとの間の止水性を維持すると共に、配索材Wへの防水テープの捲回作業を廃止することができ、部品点数及び作業工数を削減してコストダウンを図ることができる。また、グロメット1及びワイヤハーネスWHは、部材側環状リブ50が、筒状部材30が筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態において、頂面がグロメット筒状部10の内周面に密着し径方向内側に弾性変形する。これにより、部材側環状リブ50の頂面が径方向外側に弾性回復することで当該頂面とグロメット筒状部10の内周面との密着度合いが増す。この結果、グロメット1と配索材Wとの間の止水性を維持すると共に、配索材W及びグロメット1への防水テープの捲回作業を廃止することができ、部品点数及び作業工数を削減してコストダウンを図ることができる。
また、本実施形態におけるグロメット1及びワイヤハーネスWHは、筒状部10が、内周面から径方向内側に周方向の全周にわたって突出して形成された複数の筒状部側環状リブ10aを有する。筒状部材30は、筒状部材30が筒状部10と配索材Wとの間に介在する介在状態において、外周面40aが筒状部側環状リブ10aの頂面に密着し径方向内側に弾性変形する。これにより、外周面40aが径方向外側に弾性回復すると共に、複数の筒状部側環状リブ10aが径方向内側に弾性回復することで、外周面40aと筒状部側環状リブ10aの頂面との密着度合いが増す。この結果、グロメット1と配索材Wとの間の止水性を向上させると共に、配索材W及びグロメット1への防水テープの捲回作業を廃止することができ、部品点数及び作業工数を削減してコストダウンを図ることができる。
また、本実施形態におけるグロメット1及びワイヤハーネスWHは、複数の部材側環状リブ50のうち、一対の部材側環状リブ50が、上記介在状態において、筒状部側環状リブ10aを筒軸方向に挟み込むように配置され、各部材側環状リブ50が筒状部側環状リブ10aの筒軸方向のいずれか一方に当接する。これにより、グロメット1に対して筒状部材30が筒軸方向に移動することを規制することができる。この結果、例えば、組立作業時に配索材Wが引っ張られたとしてもグロメット1に対する筒状部材30の位置ずれを抑制し、当該位置ずれに起因する止水性の低下を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、筒状部側環状リブ10aは、グロメット筒状部10の内周面の筒軸方向に間隔をあけて複数形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、筒状部側環状リブ10aは、グロメット筒状部10の内周面の筒軸方向におけるグロメット開口部13側に1つのみ形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、一対の部材側環状リブ50は、筒状本体部40の筒軸方向の開口側端部と、筒状本体部41の筒軸方向の開口側端部とに形成されるが、これに限定されるものではない。例えば、筒状本体部40の筒軸方向の開口側端部及び筒状本体部41の筒軸方向の開口側端部のいずれか一方に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、複数の部材側環状リブ50は、例えば、外周面40aから径方向外側に向かう高さが同一に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、複数の部材側環状リブ50は、それぞれの径方向の高さが、筒状部側環状リブ10aの径方向の高さ等に応じて相互に異なるように形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、筒状本体部40は、内径が配索材Wの外径と略同一に形成されるが、これに限定されるものではない。例えば、筒状本体部40は、内径が配索材Wの外径より小さく形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、配索材Wは、複数の電線を束ねた電線束で構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、配索材Wは、金属棒や電線であってもよい。金属棒は、導電性を有する棒状部材の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。
1 グロメット
2 グロメット本体部
10,11 グロメット筒状部
10a 筒状部側環状リブ
13 グロメット開口部
20 グロメット環状部
30 筒状部材
40 筒状本体部
50 部材側環状リブ
100 取付パネル
101 貫通孔
W 配索材
WH ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 弾性体として形成され、固定対象物に形成された貫通孔に挿入され、かつ配索材が内側に挿通される筒状部と、
    前記筒状部の外周面から径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成され、かつ前記筒状部が前記貫通孔に挿入された挿入状態において前記貫通孔に嵌合する環状部と、
    弾性体として形成され、前記筒状部の内側に前記配索材が挿通された挿通状態において前記筒状部と前記配索材との間に介在させる筒状部材と、を備え、
    前記筒状部材は、
    前記筒状部の内部に収容され、かつ前記配索材が内側に挿通される筒状本体部と、
    前記筒状本体部の筒軸方向における少なくとも一方の端部の外周面から径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成された少なくとも1つの部材側環状リブと、を有し、
    前記筒状本体部は、
    前記筒状部材が前記筒状部と前記配索材との間に介在する介在状態において、内周面が前記配索材の外周面に密着して径方向外側に弾性変形し、
    前記部材側環状リブは、
    前記介在状態において、頂面が前記筒状部の内周面に密着し径方向内側に弾性変形する、
    ことを特徴とするグロメット。
  2. 前記筒状部は、
    前記筒軸方向における一方の端部の内周面から径方向内側に周方向の全周にわたって突出して形成された少なくとも1つの筒状部側環状リブを有し、
    前記筒状部材は、
    前記介在状態において、外周面が前記筒状部側環状リブの頂面に密着し径方向内側に弾性変形する、
    請求項1に記載のグロメット。
  3. 複数の前記部材側環状リブのうち、一対の前記部材側環状リブは、
    前記介在状態、かつ前記挿入状態において、前記筒状部側環状リブを前記筒軸方向に挟み込むように配置され、かつ各部材側環状リブが前記筒状部側環状リブの前記筒軸方向のいずれか一方に当接する、
    請求項2に記載のグロメット。
  4. 導電性を有する配索材と、
    前記配索材を保護するグロメットと、
    を備え、
    前記グロメットは、
    弾性体として形成され、固定対象物に形成された貫通孔に挿入され、かつ前記配索材が内側に挿通される筒状部と、
    前記筒状部の外周面から径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成され、かつ前記筒状部が前記貫通孔に挿入された挿入状態において前記貫通孔に嵌合する環状部と、
    弾性体として形成され、前記筒状部の内側に前記配索材が挿通された挿通状態において前記筒状部と前記配索材との間に介在させる筒状部材と、を備え、
    前記筒状部材は、
    前記筒状部の内部に収容され、かつ前記配索材が内側に挿通される筒状本体部と、
    前記筒状本体部の筒軸方向における少なくとも一方の端部の外周面から径方向外側に周方向の全周にわたって突出して形成された少なくとも1つの部材側環状リブと、を有し、
    前記筒状本体部は、
    前記筒状部材が前記筒状部と前記配索材との間に介在する介在状態において、内周面が前記配索材の外周面に密着し径方向外側に弾性変形し、
    前記部材側環状リブは、
    前記介在状態において、頂面が前記筒状部の内周面に密着し径方向内側に弾性変形する、
    ことを特徴とする
    ワイヤハーネス。
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