JP2024041141A - 止水ユニット及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で止水することができる止水ユニット及びワイヤハーネスを提供する。【解決手段】止水ユニット1において、環状の止水部材10は、パネル筒部Pbを囲うように配置される。プロテクタ20の本体部21は、止水部材10と一体化される押圧面を有し、押圧面と取付パネルPとの間で止水部材10を挟み込む。係止部25は、押圧面によって止水部材10を取付パネルPに押圧した状態で当該取付パネルPに本体部21を係止する。ここで、止水部材10は、第1分割止水部材11と、第2分割止水部材12とに分割可能である。また、本体部21は、第1分割止水部材11が一体化された第1分割本体部211と、第2分割止水部材12が一体化された第2分割本体部212とに分割可能である。そして、止水部材10は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせて形成した環状の止水部材10によって止水する。【選択図】図4

Description

本発明は、止水ユニット及びワイヤハーネスに関する。
従来、止水ユニットとして、例えば、特許文献1には、ワイヤハーネスに外装された状態で取付パネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットが記載されている。このグロメットは、ワイヤハーネスを挿入可能で、かつ、貫通孔に挿入可能な筒状に形成されたインナー部材と、弾性材料により形成され、インナー部材と組み合わされてインナー部材と取付パネルとの間を塞ぐシール部材とを備える。インナー部材は、その周方向において複数の分割インナー部に分割される。そして、複数の分割インナー部の複数の合体箇所のうちの少なくとも1つは、隣合う別々の分割インナー部同士を、合体可能、かつ、インナー部材の軸方向に沿った軸周りに回転可能に連結するヒンジ部である。これにより、グロメットは、別々の分割インナー部同士を合体可能に形成されているので、それぞれ別々の部材として金型成型等することができ、この結果、各分割インナー部を金型成型等する際の制約条件を緩やかにすることができる。
特開2013-225957号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のグロメットは、例えば、シール部材が環状突起を含んで構成される。そして、当該グロメットは、シール部材をインナー部材に被せることによってシール部材をインナー部材に装着し、当該装着状態でインナー部材と取付パネルとの間に環状突起を介在させ、当該環状突起によって止水している。このため、グロメットは、シール部材の構成が複雑になる傾向があり、この点で更なる改善の余地がある。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で止水することができる止水ユニット及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る止水ユニットは、取付パネルに開口されたパネル貫通孔の縁から突出するパネル筒部を囲うように配置される環状の止水部材と、前記止水部材を前記取付パネルに押圧する押圧面を有し前記押圧面と前記取付パネルとの間で前記止水部材を挟み込む本体部、前記本体部を軸線方向に沿って貫通し内側に配索材を挿通する貫通孔、及び、前記押圧面によって前記止水部材を前記取付パネルに押圧した状態で当該取付パネルに前記本体部を係止する係止部を含むプロテクタと、を備え、前記止水部材は、前記押圧面に一体化されており、弧状に形成された第1分割止水部材と、弧状に形成された第2分割止水部材とに分割可能であり、前記本体部は、第1分割本体部と第2分割本体部とに分割可能であり、前記第1分割止水部材が前記第1分割本体部の前記押圧面に一体化され、前記第2分割止水部材が前記第2分割本体部の前記押圧面に一体化され、前記止水部材は、前記第1分割本体部と前記第2分割本体部とが組み合わされることによって環状に形成され、当該環状に形成された状態で前記押圧面によって前記取付パネルに押圧され、前記配索材が挿通されたパネル貫通孔を止水することを特徴とする。
本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、前記配索材に設けられる止水ユニットとを備え、前記止水ユニットは、取付パネルに開口されたパネル貫通孔の縁から突出するパネル筒部を囲うように配置される環状の止水部材と、前記止水部材を前記取付パネルに押圧する押圧面を有し前記押圧面と前記取付パネルとの間で前記止水部材を挟み込む本体部、前記本体部を軸線方向に沿って貫通し内側に前記配索材を挿通する貫通孔、及び、前記押圧面によって前記止水部材を前記取付パネルに押圧した状態で当該取付パネルに前記本体部を係止する係止部を含むプロテクタと、を備え、前記止水部材は、前記押圧面に一体化されており、弧状に形成された第1分割止水部材と、弧状に形成された第2分割止水部材とに分割可能であり、前記本体部は、第1分割本体部と第2分割本体部とに分割可能であり、前記第1分割止水部材が前記第1分割本体部の前記押圧面に一体化され、前記第2分割止水部材が前記第2分割本体部の前記押圧面に一体化され、前記止水部材は、前記第1分割本体部と前記第2分割本体部とが組み合わされることによって環状に形成され、当該環状に形成された状態で前記押圧面によって前記取付パネルに押圧され、前記配索材が挿通されたパネル貫通孔を止水することを特徴とする。
本発明に係る止水ユニット及びワイヤハーネスは、プロテクタに一体化された環状の止水部材を、プロテクタの本体部と取付パネルとの間に挟み込んだ状態で、プロテクタの係止部を取付パネルに係止することによって、当該止水部材を取付パネルに押圧させる。これにより、止水ユニット及びワイヤハーネスは、パネル貫通孔を挿通する配索材に対して簡易な構成で止水することができる。
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスの構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る止水ユニットの構成例を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る止水ユニットの開閉例を示す正面図である。 図4は、実施形態に係るワイヤハーネスの構成例を示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
実施形態に係る止水ユニット1は、車両等に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、複数の配索材Wを束にして集合部品とし、複数の配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wが挿通される止水ユニット1とを備える。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、コルゲートチューブ、樹脂テープ、プロテクタ等の外装部材、電気接続箱、固定具など種々の構成部品を含んで構成されてもよい。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性を有する棒状部材の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性を有する金属素線からなる導体部(芯線)の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。ワイヤハーネスWHは、複数の配索材Wを束ねて集約すると共に、束ねられた配索材Wの端末に設けられたコネクタ等を介して各種機器が電気的に接続される。
止水ユニット1は、取付対象である取付パネルPを境界にして区画される2つの空間に渡って配索材Wを配索する際に適用されるものである。取付パネルPは、例えば、車両のボデー等を構成する金属板であり、車内空間(例えば、キャビン)と車外空間(例えば、エンジンコンパートメント)とを区画する。止水ユニット1は、取付パネルPに開口されたパネル貫通孔Pa(図4参照)に組み付けられる。ここで、取付パネルPは、パネル貫通孔23Paの縁から軸線方向Xに沿って車外空間側に突出するパネル筒部Pbが形成されている。このパネル筒部Pbは、例えば、バーリング加工によって形成されている。バーリング加工は、例えば、取付パネルPに穿孔したパネル貫通孔Paの縁に立ち上がり(フランジ)をつけることで、パネル筒部Pbを形成する。パネル筒部Pbには、配索材Wが挿通される。止水ユニット1は、このようなパネル筒部Pbが形成された取付パネルPに対して適用される。以下、止水ユニット1について詳細に説明する。
止水ユニット1は、図1~図4に示すように、止水部材10と、プロテクタ20と、テープ部材30とを備える。
止水部材10は、プロテクタ20に一体化して設けられた弾性部材であり、例えば、ウレタンにより形成されている。止水部材10は、環状に形成され、止水ユニット1を取付パネルPに組み付けた状態で、パネル筒部Pbを囲うように配置される。止水部材10は、後述するプロテクタ20の押圧面213(図2参照)に一体化して設けられている。止水部材10は、例えば、プロテクタ20の押圧面213に接着剤により接着されることで当該押圧面213に固定されている。止水部材10は、上述したように、環状に形成されている。すなわち、止水部材10は、棒状(線状)のウレタンを環状に形成したものである。止水部材10は、図4に示すように、当該止水部材10の軸線方向Xに沿って切断した断面形状が矩形状に形成され、軸線方向Xにおいてプロテクタ20側の端面がプロテクタ20の押圧面213に固定され、取付パネルP側の端面が取付パネルPに当接される。このように、止水部材10は、止水ユニット1を取付パネルPに組み付けた状態で、プロテクタ20の押圧面213と取付パネルPとの間に挟み込まれている。すなわち、止水部材10は、プロテクタ20の押圧面213と取付パネルPとの間に介在した環状の部材であり、従来のようにインナー部材(プロテクタ20に相当)に被せて装着されるものではない。これにより、止水部材10は、簡易な構成とすることができる。
ここで、上述の止水部材10は、弧状(例えば、半円弧状)に形成された第1分割止水部材11と、弧状(例えば、半円弧状)に形成された第2分割止水部材12とに分割可能である。そして、止水部材10は、第1分割止水部材11と第2分割止水部材12とを組み合わせて形成した環状の止水部材10によって止水する。
第1分割止水部材11は、棒状(線状)のウレタンを半円弧状に形成したものである。第1分割止水部材11は、後述するプロテクタ20の第1分割本体部211の押圧面213に一体化して設けられている。第1分割止水部材11は、上述のように、第1分割本体部211の押圧面213に接着剤により接着されることで当該押圧面213に固定されている。
第2分割止水部材12は、棒状(線状)のウレタンを半円弧状に形成したものである。第2分割止水部材12は、後述するプロテクタ20の第2分割本体部212の押圧面213に一体化して設けられている。第2分割止水部材12は、上述のように、第2分割本体部212の押圧面213に接着剤により接着されることで当該押圧面213に固定されている。そして、止水部材10は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせて形成した環状の止水部材10によって止水する。
ここで、第1分割止水部材11は、図3に示すように、第1突出部111及び第2突出部112を有する。第1突出部111は、第1分割本体部211の軸線方向Xに沿う軸線周りの一方の端部から突出した部分である。第1突出部111は、図3に示すように、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、後述する第2分割本体部212の軸線方向Xに沿う軸線周りの一方の端部から突出した第3突出部121と突き当てられて弾性変形することにより、第1分割止水部材11の一方の端部と第2分割止水部材12の一方の端部とを隙間なく接続することができる。同様に、第2突出部112は、第1分割本体部211の軸線方向Xに沿う軸線周りの他方の端部から突出した部分である。第2突出部112は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、後述する第2分割本体部212の軸線方向Xに沿う軸線周りの他方の端部から突出した第4突出部122と突き当てられて弾性変形することにより、第1分割止水部材11の他方の端部と第2分割止水部材12の他方の端部とを隙間なく接続することができる。
同様に、第2分割止水部材12は、図3に示すように、第3突出部121及び第4突出部122を有する。第3突出部121は、第2分割本体部212の軸線方向Xに沿う軸線周りの一方の端部から突出した部分である。第3突出部121は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、第1分割本体部211の軸線方向Xに沿う軸線周りの一方の端部から突出した第1突出部111と突き当てられて弾性変形することにより、第1分割止水部材11の一方の端部と第2分割止水部材12の一方の端部とを隙間なく接続することができる。同様に、第4突出部122は、第2分割本体部212の軸線方向Xに沿う軸線周りの他方の端部から突出した部分である。第4突出部122は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、第1分割本体部211の軸線方向Xに沿う軸線周りの他方の端部から突出した第2突出部112と突き当てられて弾性変形することにより、第1分割止水部材11の他方の端部と第2分割止水部材12の他方の端部とを隙間なく接続することができる。
次に、プロテクタ20について説明する。プロテクタ20は、止水部材10を取付パネルPに押圧するものであり、本体部21と、ヒンジ部22と、貫通孔23と、筒部24と、係止部25とを備える。
本体部21は、硬度の高い樹脂により形成され、環状かつ板状に形成されている。本体部21は、取付パネルP側に押圧面213を有する。押圧面213は、止水部材10と一体化される部分であり、平面状に形成されている。押圧面213には、止水部材10が接着剤によって接着されることで固定されている。すなわち、押圧面213は、止水部材10と一体化されている。押圧面213は、止水ユニット1を取付パネルPに組み付けた状態で、当該押圧面213と取付パネルPとの間で止水部材10を挟み込む。
ここで、上述の本体部21は、第1分割本体部211と、第2分割本体部212とに分割可能である。
第1分割本体部211は、板状の部材を半円弧状に形成したものである。第1分割本体部211は、上述したように、当該第1分割本体部211の押圧面213に半円弧状の第1分割止水部材11が接着剤によって接着されることで固定されている。すなわち、第1分割本体部211は、第1分割止水部材11と一体化されている。
第2分割本体部212は、板状の部材を半円弧状に形成したものである。第2分割本体部212は、上述したように、当該第2分割本体部212の押圧面213に半円弧状の第2分割止水部材12が接着剤によって接着されることで固定されている。すなわち、第2分割本体部212は、第2分割止水部材12と一体化されている。
ここで、第1分割本体部211及び第2分割本体部212は、軸線方向Xに沿う軸線周りの端部がヒンジ部22を介して相対回動可能に連結されている。第1分割本体部211及び第2分割本体部212は、ヒンジ部22を中心にして互いに離間する方向に回動することで開状態となり、ヒンジ部22を中心にして互いに接近する方向に回動することで閉状態となる。第1分割本体部211及び第2分割本体部212は、閉状態の場合、第1分割止水部材11と第2分割止水部材12とを組み合わせて環状に形成し、開状態の場合、第1分割止水部材11と第2分割止水部材12とを離間させて環状に形成されない。
ヒンジ部22は、2つの部材を相対回動可能に連結するものである。ヒンジ部22は、第1分割本体部211の軸線方向Xに沿う軸線周りの端部に設けられ、かつ、第2分割本体部212の軸線方向Xに沿う軸線周りの端部に設けられている。ヒンジ部22は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを相対回動可能に連結する。
貫通孔23は、配索材Wを挿通するものである。貫通孔23は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、プロテクタ20の本体部21を軸線方向Xに沿って貫通している。貫通孔23は、例えば、円形状に形成され、図4に示すように、取付パネルPのパネル貫通孔Paよりも小さく形成されている。貫通孔23は、止水ユニット1を取付パネルPに組み付けた状態で、軸線方向Xから視た場合、パネル貫通孔Paと重なる。そして、貫通孔23は、配索材Wがパネル貫通孔Paと共に挿通される。
筒部24は、配索材Wを案内するものである。筒部24は、筒状に形成され、貫通孔23の縁から軸線方向Xに沿って止水部材10とは反対側に突出する。筒部24は、その開口部の大きさが貫通孔23の大きさと同等である。
ここで、筒部24は、第1半筒部241と、第2半筒部242とに分割可能である。第1半筒部241は、半筒状に形成され、第1分割本体部211に設けられている。第2半筒部242は、半筒状に形成され、第2分割本体部212に設けられている。第1半筒部241及び第2半筒部242は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、筒状の筒部24を形成する。そして、筒部24は、止水ユニット1を取付パネルPに組み付けた状態で、当該筒部24の内側に挿通された配索材Wを車外空間(例えば、エンジンコンパートメント)側に案内する。すなわち、筒部24は、車外空間(例えば、エンジンコンパートメント)側に送出される配索材Wの経路を規制する。
係止部25は、プロテクタ20の本体部21を取付パネルPに係止するものである。係止部25は、第1係止爪251と、第2係止爪252とを有する。第1係止爪251は、図2、図4に示すように、第1分割本体部211に設けられ、当該第1分割本体部211から取付パネルP側に突出した係止爪である。第1係止爪251は、取付パネルPのパネル貫通孔Paに挿入され、当該パネル貫通孔Paの縁に係止する。第2係止爪252は、第2分割本体部212に設けられ、当該第2分割本体部212から取付パネルP側に突出した係止爪である。第2係止爪252は、取付パネルPのパネル貫通孔Paに挿入され、当該パネル貫通孔Paの縁に係止する。第1係止爪251及び第2係止爪252は、パネル貫通孔Paの縁に係止することで、プロテクタ20の本体部21の押圧面213によって止水部材10を取付パネルPに押圧した状態で、プロテクタ20の本体部21を取付パネルPに係止する。
テープ部材30は、筒部24を含む部分に巻かれるものである。テープ部材30は、帯状に形成された部材であり、環状の筒部24及び配索材Wに巻かれる。テープ部材30は、例えば、プロテクタ20の第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、第1半筒部241及び第2半筒部242により形成した環状の筒部24から配索材Wに至る部分に巻かれる。これにより、テープ部材30は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた構成を維持すると共に、筒部24の先端からプロテクタ20の内部側に水等が入り込むことを抑制する。
次に、止水ユニット1を有するワイヤハーネスWHを取付パネルPに組み付ける作業例について説明する。この例では、作業者は、先ず、止水ユニット1を配索材Wに組み付ける。作業者は、例えば、プロテクタ20の第1分割本体部211及び第2分割本体部212を、ヒンジ部22を中心にして互いに離間する方向に回動させて開状態とする。そして、作業者は、プロテクタ20の開状態の貫通孔23に配索材Wを配置した状態で、プロテクタ20の第1分割本体部211及び第2分割本体部212を、ヒンジ部22を中心にして互いに接近する方向に回動させて閉状態とし、閉状態の貫通孔23に配索材Wを挿通させる。そして、作業者は、プロテクタ20の筒部24から配索材Wに至る部分にテープ部材30を隙間なく巻く。これにより、作業者は、止水ユニット1を配索材Wに組み付けたワイヤハーネスWHを製造する。そして、作業者は、ワイヤハーネスWHを車両の取付パネルPに組み付ける。作業者は、例えば、車外空間(例えば、エンジンコンパートメント)側からワイヤハーネスWHの配索材Wを取付パネルPのパネル貫通孔Paに挿通させた状態で、止水ユニット1のプロテクタ20の係止部25によりプロテクタ20の本体部21を取付パネルPに係止する。作業者は、例えば、第1係止爪251及び第2係止爪252をパネル貫通孔Paの縁に引っ掛けて係止することで、プロテクタ20を取付パネルPに係止する。これにより、作業者は、取付パネルPのパネル筒部Pbを囲うように環状の止水部材10を配置し、そして、プロテクタ20の押圧面213と取付パネルPとの間に止水部材10を挟み込み、さらに、押圧面213により止水部材10を取付パネルPに押圧した状態で、ワイヤハーネスWHを取付パネルPに組み付けることができる。
以上のように、実施形態に係る止水ユニット1は、環状の止水部材10と、プロテクタ20とを備える。環状の止水部材10は、取付パネルPに開口されたパネル貫通孔Paの縁から突出するパネル筒部Pbを囲うように配置される。プロテクタ20は、本体部21と、貫通孔23と、係止部25とを含んで構成される。本体部21は、止水部材10を取付パネルPに押圧する押圧面213を有し、押圧面213と取付パネルPとの間で止水部材10を挟み込む。貫通孔23は、本体部21を軸線方向Xに沿って貫通し内側に配索材Wを挿通する。係止部25は、押圧面213によって止水部材10を取付パネルPに押圧した状態で当該取付パネルPに本体部21を係止する。ここで、止水部材10は、押圧面213に一体化されており、弧状に形成された第1分割止水部材11と、弧状に形成された第2分割止水部材12とに分割可能である。本体部21は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とに分割可能であり、第1分割止水部材11が第1分割本体部211の押圧面213に一体化され、第2分割止水部材12が第2分割本体部212の押圧面213に一体化される。止水部材10は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とが組み合わされることによって環状に形成され、当該環状に形成された状態で押圧面213によって取付パネルPに押圧され、配索材Wが挿通されたパネル貫通孔Paを止水する。
この構成により、止水ユニット1は、プロテクタ20を開状態とし当該開状態の貫通孔23に配索材Wを配置した状態から、プロテクタ20の第1分割本体部211及び第2分割本体部212を組み合わせて閉状態とすることで、閉状態の貫通孔23に配索材Wを挿通させることができる。これにより、止水ユニット1は、従来のようにグロメットを開閉する開閉器を用いることなく、配索材Wを貫通孔23に挿通することができるので作業性を向上できる。また、止水ユニット1は、プロテクタ20に一体化された環状の止水部材10をプロテクタ20の本体部21と取付パネルPとの間に挟み込んだ状態で、プロテクタ20の係止部25を取付パネルPに係止することによって、当該止水部材10を取付パネルPに押圧させる。これにより、止水ユニット1は、パネル貫通孔23Paを挿通する配索材Wに対して簡易な構成で止水することができる。また、止水ユニット1は、止水部材10がパネル筒部Pbを囲うように配置されるので、止水部材10と取付パネルPとの間から漏れてプロテクタ20の内部に入り込んだ水等をパネル筒部Pbによって止水することが期待できる。また、止水ユニット1は、防水の他、防塵、遮音等の機能も有する。また、止水ユニット1は、分割構造としているので、様々な種類の配索材Wに適宜、組み付けることができる。これにより、止水ユニット1は、例えば、異なる種類の配索材Wを1つの拠点に集めた後に、これらの配索材Wに対して止水ユニット1を組み付けてワイヤハーネスWHを製造することができる。また、止水ユニット1は、ワイヤハーネスWHを出荷する直前までワイヤハーネスWHの仕様を変更することができる。これにより、止水ユニット1は、ワイヤハーネスWHの見込み生産を削減することができ、生産の無駄を抑制することができる。
止水ユニット1は、帯状に形成されたテープ部材30を更に備える。プロテクタ20は、貫通孔23の縁から軸線方向Xに沿って止水部材10とは反対側に突出する筒部24、及び、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを相対回動可能に連結するヒンジ部22を含む。筒部24は、第1半筒部241と、第2半筒部242とに分割可能であり、第1半筒部241が第1分割本体部211に設けられ、かつ、第2半筒部242が第2分割本体部212に設けられる。テープ部材30は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、第1半筒部241及び第2半筒部242により形成した環状の筒部24に巻かれることで、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた構成を維持する。この構成により、止水ユニット1は、例えば係止爪などでロックするロック機構と比較してガタつきを抑制し、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた構成を適正に維持することができる。
止水ユニット1において、第1分割止水部材11は、第1分割本体部211の軸線方向Xに沿う軸線周りの一方の端部から突出した第1突出部111と、第1分割本体部211の軸線方向Xに沿う軸線周りの他方の端部から突出した第2突出部112とを有する。第2分割止水部材12は、第2分割本体部212の軸線方向Xに沿う軸線周りの一方の端部から突出した第3突出部121と、第2分割本体部212の軸線方向Xに沿う軸線周りの他方の端部から突出した第4突出部122とを有する。第1突出部111は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、第3突出部121と突き当てられて弾性変形することにより、第1分割止水部材11の一方の端部と第2分割止水部材12の一方の端部とを隙間なく接続する。第2突出部112は、第1分割本体部211と第2分割本体部212とを組み合わせた状態で、第4突出部122と突き当てられて弾性変形することにより、第1分割止水部材11の他方の端部と第2分割止水部材12の他方の端部とを隙間なく接続する。この構成により、止水ユニット1は、第1分割止水部材11と第2分割止水部材12とを隙間なく接続して環状の止水部材10を形成することができ、止水性の低下を抑制できる。
実施形態に係るワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに設けられる止水ユニット1とを備える。この構成により、ワイヤハーネスWHは、簡易な構成で高い止水性を有することができる。
なお、上記説明では、プロテクタ20は、筒部24、筒部24に巻かれるテープ部材30、及び、相対回動可能に連結するヒンジ部22を含む例について説明したが、これに限定されない。プロテクタ20は、筒部24、テープ部材30、及び、ヒンジ部22を含まずに、例えば、完全に分離可能な第1分割本体部と第2分割本体部とを備え、この第1分割本体部と第2分割本体部とを組み合わせた状態でロック部によりロックするような構成であってもよい。
また、止水部材10は、ウレタンにより形成される例について説明したが、これに限定されず、例えば、ゴムや熱可塑性エラストマー等、剛性が低く高い可撓性を有する弾性樹脂材料(例えば、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等)であってもよい。また、止水部材10は、硬度の低い樹脂を2色成形によりプロテクタ20の押圧面213に一体化させて形成してもよい。
また、テープ部材30は、環状の筒部24から配索材Wに至る部分に巻かれる例について説明したが、これに限定されず、例えば、配索材Wに巻かずに環状の筒部24だけに巻くようにしてもよい。
1 止水ユニット
10 止水部材
11 第1分割止水部材
12 第2分割止水部材
20 プロテクタ
21 本体部
22 ヒンジ部
23 貫通孔
24 筒部
25 係止部
211 第1分割本体部
212 第2分割本体部
213 押圧面
241 第1半筒部
242 第2半筒部
30 テープ部材
P 取付パネル
Pa パネル貫通孔
Pb パネル筒部
X 軸線方向
W 配索材
WH ワイヤハーネス

Claims (3)

  1. 取付パネルに開口されたパネル貫通孔の縁から突出するパネル筒部を囲うように配置される環状の止水部材と、
    前記止水部材を前記取付パネルに押圧する押圧面を有し前記押圧面と前記取付パネルとの間で前記止水部材を挟み込む本体部、前記本体部を軸線方向に沿って貫通し内側に配索材を挿通する貫通孔、及び、前記押圧面によって前記止水部材を前記取付パネルに押圧した状態で当該取付パネルに前記本体部を係止する係止部を含むプロテクタと、を備え、
    前記止水部材は、前記押圧面に一体化されており、弧状に形成された第1分割止水部材と、弧状に形成された第2分割止水部材とに分割可能であり、
    前記本体部は、第1分割本体部と第2分割本体部とに分割可能であり、前記第1分割止水部材が前記第1分割本体部の前記押圧面に一体化され、前記第2分割止水部材が前記第2分割本体部の前記押圧面に一体化され、
    前記止水部材は、前記第1分割本体部と前記第2分割本体部とが組み合わされることによって環状に形成され、当該環状に形成された状態で前記押圧面によって前記取付パネルに押圧され、前記配索材が挿通されたパネル貫通孔を止水することを特徴とする止水ユニット。
  2. 帯状に形成されたテープ部材を更に備え、
    前記プロテクタは、前記貫通孔の縁から前記軸線方向に沿って前記止水部材とは反対側に突出する筒部、及び、前記第1分割本体部と前記第2分割本体部とを相対回動可能に連結するヒンジ部を含み、
    前記筒部は、第1半筒部と、第2半筒部とに分割可能であり、前記第1半筒部が前記第1分割本体部に設けられ、かつ、前記第2半筒部が前記第2分割本体部に設けられ、
    前記テープ部材は、前記第1分割本体部と前記第2分割本体部とを組み合わせた状態で、前記第1半筒部及び前記第2半筒部により形成した環状の前記筒部に巻かれることで、前記第1分割本体部と前記第2分割本体部とを組み合わせた構成を維持する請求項1に記載の止水ユニット。
  3. 導電性を有する配索材と、
    前記配索材に設けられる止水ユニットとを備え、
    前記止水ユニットは、
    取付パネルに開口されたパネル貫通孔の縁から突出するパネル筒部を囲うように配置される環状の止水部材と、
    前記止水部材を前記取付パネルに押圧する押圧面を有し前記押圧面と前記取付パネルとの間で前記止水部材を挟み込む本体部、前記本体部を軸線方向に沿って貫通し内側に前記配索材を挿通する貫通孔、及び、前記押圧面によって前記止水部材を前記取付パネルに押圧した状態で当該取付パネルに前記本体部を係止する係止部を含むプロテクタと、を備え、
    前記止水部材は、前記押圧面に一体化されており、弧状に形成された第1分割止水部材と、弧状に形成された第2分割止水部材とに分割可能であり、
    前記本体部は、第1分割本体部と第2分割本体部とに分割可能であり、前記第1分割止水部材が前記第1分割本体部の前記押圧面に一体化され、前記第2分割止水部材が前記第2分割本体部の前記押圧面に一体化され、
    前記止水部材は、前記第1分割本体部と前記第2分割本体部とが組み合わされることによって環状に形成され、当該環状に形成された状態で前記押圧面によって前記取付パネルに押圧され、前記配索材が挿通されたパネル貫通孔を止水することを特徴とするワイヤハーネス。
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