JP2023161814A - 接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】抜け止めを確実に行なう。【解決手段】第1部材の第1接合部と第2部材の第2接合部との接合構造であって、第1接合部は、所定方向に沿った第1窪み部と、所定方向と交差する交差方向に沿うとともに第1窪み部と交わる第2窪み部と、を備える第1凸部と、第1凹部と、を有し、第2接合部は、第1凹部と嵌合し、所定方向に沿った第3窪み部と、交差方向に沿うとともに第3窪み部と交わる第4窪み部と、を備える第2凸部と、第1凸部と嵌合する第2凹部と、を有し、第1窪み部と第3窪み部により形成される第1孔に挿入されて、隣り合う第1凸部と第2凸部との交差方向への離間を係合により防止する第1係合部材と、第2窪み部と第4窪み部により形成される第2孔に挿入されて、隣り合う第1凸部と第2凸部との所定方向への離間を係合により防止する第2係合部材と、を備え、第1係合部材と第2係合部材が接触している。【選択図】図4

Description

本発明は、接合構造に関する。
木質の部材(板材)同士を接合する接合構造として、例えば、特許文献1には、蟻組継ぎと木栓(係合部材)とにより、金物を使用しないようにした接合構造が開示されている。
特開2021-143461号公報
木栓の挿入方向(軸方向)が一方向のみの場合、挿入方向と直交する方向については、抜け止めを行うことができるが、木栓の挿入方向については、抜け止めできないおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、抜け止めを確実に行える接合構造を実現することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、第1部材の第1接合部と第2部材の第2接合部との接合構造であって、前記第1接合部は、所定方向に沿った第1窪み部と、前記所定方向と交差する交差方向に沿うとともに前記第1窪み部と交わる第2窪み部と、を備える第1凸部と、第1凹部と、を有し、前記第2接合部は、前記第1凹部と嵌合し、前記所定方向に沿った第3窪み部と、前記交差方向に沿うとともに前記第3窪み部と交わる第4窪み部と、を備える第2凸部と、前記第1凸部と嵌合する第2凹部と、を有し、前記第1窪み部と前記第3窪み部により形成される第1孔に挿入されて、隣り合う前記第1凸部と前記第2凸部との前記交差方向への離間を係合により防止する第1係合部材と、前記第2窪み部と前記第4窪み部により形成される第2孔に挿入されて、隣り合う前記第1凸部と前記第2凸部との前記所定方向への離間を係合により防止する第2係合部材と、を備え、前記第1係合部材と前記第2係合部材が接触していることを特徴とする接合構造である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、抜け止めを確実に行える接合構造を実現することができる。
本実施形態の構造体1を示す概略斜視図である。 図1の分解斜視図である。 第1部材10と第2部材20との接合部分の斜視図である。 図3の分解斜視図である。 第1部材10と第3部材30との接合部分の斜視図である。 図5の分解斜視図である。 図7A~図7Cは、木栓の接合例を示す図である。 変形例の構造体1´を示す概略斜視図である。 断面形状による性能の比較を示す図である。
本明細書及び添付図面により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
第1部材の第1接合部と第2部材の第2接合部との接合構造であって、前記第1接合部は、所定方向に沿った第1窪み部と、前記所定方向と交差する交差方向に沿うとともに前記第1窪み部と交わる第2窪み部と、を備える第1凸部と、第1凹部と、を有し、前記第2接合部は、前記第1凹部と嵌合し、前記所定方向に沿った第3窪み部と、前記交差方向に沿うとともに前記第3窪み部と交わる第4窪み部と、を備える第2凸部と、前記第1凸部と嵌合する第2凹部と、を有し、前記第1窪み部と前記第3窪み部により形成される第1孔に挿入されて、隣り合う前記第1凸部と前記第2凸部との前記交差方向への離間を係合により防止する第1係合部材と、前記第2窪み部と前記第4窪み部により形成される第2孔に挿入されて、隣り合う前記第1凸部と前記第2凸部との前記所定方向への離間を係合により防止する第2係合部材と、を備え、前記第1係合部材と前記第2係合部材が接触していることを特徴とする接合構造。
このような接合構造によれば、抜け止めを確実に行うことができる。
かかる接合構造であって、前記第1係合部材と前記第2係合部材との接触部分が接着されていることが望ましい。
このような接合構造によれば、係合部材の落下を防止できる。
かかる接合構造であって、前記第1係合部材は、側面に形成された穴部を有し、前記第2係合部材の先端が前記第1係合部材の前記穴部に圧入されてもよい。
このような接合構造によれば、係合部材の落下を防止できる。
かかる接合構造であって、前記第1係合部材は、側面に形成された螺子穴を有し、前記第2係合部材は、少なくとも先端に前記螺子穴に対応する螺子部を有し、前記第1係合部材の前記螺子穴と、前記第2係合部材の前記螺子部とが螺合してもよい。
このような接合構造によれば、係合部材の落下を防止できる。
かかる接合構造であって、前記第1接合部は、前記第1凸部と前記第1凹部をそれぞれ交互に複数有し、前記第2接合部は、前記第2凸部と前記第2凹部をそれぞれ交互に複数有し、前記第1窪み部及び前記第2窪み部は、前記第1凸部の両側部に形成されており、前記第3窪み部及び前記第4窪み部は、前記第2凸部の両側部に形成されており、前記第1係合部材は、隣接する前記第1凸部と前記第2凸部に形成される前記第1孔にそれぞれ挿入され、前記第2係合部材は、隣接する前記第1凸部と前記第2凸部に形成される前記第2孔にそれぞれ挿入されることが望ましい。
このような接合構造によれば、より確実に接合できる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
===本実施形態===
<構造体1について>
図1は、本実施形態の構造体1を示す概略斜視図であり、図2は、図1の分解斜視図である。また、図3は、第1部材10と第2部材20との接合部分の斜視図であり、図4は、図3の分解斜視図である。また、図5は、第1部材10と第3部材30との接合部分の斜視図であり、図6は、図5の分解斜視図である。本実施形態では、図に示すように、互いに直交する3方向(X方向、Y方向、Z方向)を定義する。Z方向は、鉛直方向(上下方向)であり、鉛直方向の上側を「上」とし、鉛直方向の下側を「下」とする。また、X方向及びY方向は、水平方向である。
本実施形態の構造体1は、板材(第1部材10、第2部材20、及び、第3部材30)同士を接合するための接合構造を備えている。また、各部材の接合部には木栓40,50が用いられている。なお、本実施形態において、構造体1は、木造の柱であり、Z方向(鉛直方向)に沿って立設されている。
<第1部材10について>
第1部材10は、略長方形状の木質の板材(例えば、CLT(Cross Laminated Timber))であり、長手方向がZ方向に沿い、幅方向がX方向に沿い、厚み方向がY方向に沿うように配置されている。また、図2に示すように、第1部材10は、本体を構成する本体部10aと、他の部材(ここでは、第2部材20、第3部材30)との接合を行うための接合部10bとを備えている。
接合部10b(第1接合部に相当)は、本体部10aの幅方向(X方向)の両側の側面に一対設けられている。一対の接合部10bは、それぞれ、複数の凸部11と、複数の凹部12を有している。凸部11と凹部12は、Z方向に交互に並んで設けられている。
凸部11(第1凸部に相当)は、本体部10aから外側(X方向の外側)に向かって突出している。凸部11は、平面視(Y方向に見て)略矩形状である。また、図2などに示すように、凸部11は、Z方向の両側部に、窪み部13と、窪み部14を備えている。
窪み部13(第1窪み部に相当)は、第1部材10(凸部11)の厚み方向(所定方向に相当:ここではY方向)に沿って設けられている。窪み部13は、凸部11が半円形状に切り欠かれることにより形成されており、したがって、凸部11の内側へ半円形状に窪んでいる。凸部11において、窪み部13は、Y方向の一端から他端に亘って連続して設けられている。
窪み部14は、第1部材10の幅方向(交差方向に相当:ここではX方向)に沿って設けられている。また、窪み部14は、窪み部13と交わっている。窪み部14も、凸部11が半円形状に切り欠かれることにより形成されており、したがって、凸部11の内側へ半円形状に窪んでいる。
凹部12(第1凹部に相当)は、隣り合う凸部11の間に設けられた空間であり、凸部11とほぼ同じ形状(平面視略矩形状)である。
<第2部材20について>
第2部材20は、第1部材10と同様の板材であり、長手方向がZ方向に沿い、幅方向がY方向に沿い、厚み方向がX方向に沿うように配置されている。すなわち、第2部材20は、第1部材10に対して、90度の角度を有している(第2部材20と第1部材10とのなす角度が直角である)。また、図2に示すように、第2部材20は、本体を構成する本体部20aと、他の部材(ここでは、第1部材10)との接合を行うための接合部20bとを備えている。
接合部20b(第2接合部に相当)は、本体部20aの幅方向(Y方向)の一方側の側面に設けられている。接合部20bは、複数の凸部21と、複数の凹部22とを有している。当該凸部21と凹部22は、Z方向に交互に並んで設けられている。
凸部21(第2凸部に相当)は、本体部20aから外側(Y方向側)に向かって突出している。凸部21は、平面視(X方向に見て)略矩形状である。また、図2、図4などに示すように、凸部21は、Z方向の両側部に、窪み部23と、窪み部24を備えている。
窪み部23(第3窪み部に相当)は、第2部材20の幅方向(ここではY方向)に沿って設けられている。窪み部23は、凸部21が半円形状に切り欠かれることにより形成されており、したがって、凸部21の内側へ半円形状に窪んでいる。凸部21において、窪み部23は、Y方向の一端から他端に亘って連続して設けられている。
窪み部24(第4窪み部に相当)は、第2部材20の厚み方向(ここではX方向)に沿って設けられている。また、窪み部24は、窪み部23と交わっている。窪み部24も、凸部21が半円形状に切り欠かれることにより形成されており、したがって、凸部21の内側へ半円形状に窪んでいる。なお、窪み部24は、第1部材10の窪み部14と対向するように設けられている。
凹部22(第2凹部に相当)は、隣り合う凸部21の間に設けられた空間であり、凸部21とほぼ同じ形状(平面視略矩形状)である。
<第3部材30について>
第3部材30は、第1部材10及び第2部材20と同様の板材であり、長手方向がZ方向に沿い、幅方向がY方向に沿い、厚み方向がX方向に沿うように配置されている。すなわち、第3部材30は、第2部材20と平行であり、且つ、第1部材10に対して、90度の角度を有している(第3部材30と第1部材10とのなす角度が直角である)。また、図2に示すように、第3部材30は、本体を構成する本体部30aと、他の部材(ここでは、第1部材10)との接合を行うための接合部30bとを備えている。
接合部30bは、本体部30aの幅方向(Y方向)の一方側の側面に設けられている。接合部30bは、複数の凸部31と複数の凹部32を有している。当該凸部31と凹部32は、Z方向に交互に並んで設けられている。
凸部31は、本体部30aから外側(Y方向側)に向かって突出している。凸部31は、平面視(X方向に見て)略矩形状である。また、図2、図6などに示すように、凸部31は、Z方向の両側部に、窪み部33と、窪み部34を備えている。
窪み部33は、第3部材30の幅方向(ここではY方向)に沿って設けられている。窪み部33は、凸部31が半円形状に切り欠かれることにより形成されており、したがって、凸部31の内側へ半円形状に窪んでいる。凸部31において、窪み部33は、Y方向の一端から他端に亘って連続して設けられている。
窪み部34は、第3部材30の厚み方向(ここではX方向)に沿って設けられている。また、窪み部34は、窪み部33と交わっている。窪み部34も、凸部31が半円形状に切り欠かれることにより形成されており、したがって、凸部31の内側へ半円形状に窪んでいる。
凹部32は、隣り合う凸部31の間に設けられた空間であり、凸部31とほぼ同じ形状(平面視略矩形状)である。
<木栓40,50について>
木栓40は、第1部材10の窪み部13と、第2部材20の窪み部23によって形成される孔H1(図3参照)に、Y方向に沿うように挿入(配置)されて、隣り合う凸部11と凸部21との離間(X方向の離間)を係合により防止する。なお、孔H1は、第1孔に相当し、孔H1に挿入される木栓40は、第1係合部材に相当する。
また、木栓40は、第1部材10の窪み部13と、第3部材30の窪み部33によって形成される孔H3(図5参照)に、Y方向に沿うように挿入されて、隣り合う凸部11と凸部31との離間(X方向の離間)を係合により防止する。
なお、孔H1は、窪み部13と窪み部23によって形成される円形の孔であり、孔H3は、窪み部13と窪み部33によって形成される円形の孔(孔H1と同一形状の孔)である。このため、木栓40は、孔H1,H3に適切に篏合されるように断面が円形状(円柱形状)の部材となっている。
木栓50は、第1部材10の窪み部14と、第2部材20の窪み部24によって形成される孔H2(図3参照)に、X方向に沿うように挿入されて、隣り合う凸部11と凸部21との離間(Y方向の離間)を係合により防止する。なお、孔H2は、第2孔に相当し、孔H2に挿入される木栓50は、第2係合部材に相当する。
また、木栓50は、第1部材10の窪み部14と、第3部材30の窪み部34によって形成される孔H4(図5参照)に、X方向に沿うように挿入されて、隣り合う凸部11と凸部31との離間(Y方向の離間)を係合により防止する。
なお、孔H2は、窪み部14と窪み部24によって形成される円形の孔であり、孔H4は、窪み部14と窪み部34によって形成される円形の孔(孔H2と同一形状の孔)である。また、孔H2及び孔H4の長さ(X方向の長さ)は、孔H1及び孔H3の長さ(Y方向の長さ)よりも短い。このため、木栓50は、孔H2,H4に適切に篏合されるように、木栓40よりも長さが短く、断面が円形状(円柱形状)の部材となっている。
また、前述したように、窪み部14は窪み部13と交わっており、窪み部24は窪み部23と交わっている。したがって、窪み部14と窪み部24によって形成される孔H2は、窪み部13と窪み部23によって形成される孔H1と連通している。このため、孔H1に挿入される木栓40と、孔H2に挿入される木栓50とを接触させることが可能である。
また、窪み部14は窪み部13と交わっており、窪み部34は窪み部33と交わっている。したがって、窪み部14と窪み部34によって形成される孔H4は、窪み部13と窪み部33によって形成される孔H3と連通している。このため、孔H3に挿入される木栓40と、孔H4に挿入される木栓50とを接触させることが可能である。
<接合部の形成方法について>
次に、接合部の形成方法の一例について説明する。なお、ここでは、第1部材10の接合部10bの形成方法について説明する。
まず、加工前(接合部10bが形成されていない状態)の第1部材10を用意し、長手方向の所定位置(窪み部13,14に対応する位置)に、予めドリル等で円形の穴を正確に開ける。具体的には、窪み部13については、第1部材10の厚み方向に沿った穴(本実施形態では貫通穴)を開け、窪み部14については、その穴と交わるように(上記所定位置に)幅方向に沿った穴を開ける。
そして、自動加工機などで、凹凸加工を施し、凸部11以外(すなわち凹部12の部位)を切除する。この際、上記のドリル等で開けられた穴を横断するように切断して凸部に半分(半円)残すようにする。これにより半円状の2方向の窪み部(窪み部13,14)を備えた凸部11と、凹部12を有する接合部10bが形成される。
なお、第2部材20の接合部20b、第3部材の接合部30bについても形成方法は同様であるので説明を省略する。
本実施形態では、各部材(板材)のなす角度が直角なので、斜め加工等する必要がない。よって、各部材(各接合部)の加工や接合が容易である。
<各部材の接合について>
まず、図4に示すように、第1部材10と第2部材20とが90度の角度をなすようにしつつ、第1部材10の一方の接合部10bと、第2部材20の接合部20bを篏合させる。つまり、接合部10bの凸部11を、接合部20bの凹部22に篏合させるとともに、接合部20bの凸部21を、接合部10bの凹部12に篏合させる。
この際、凸部11の窪み部13と凸部21の窪み部23とによって、第1部材10の厚み方向(ここではY方向)に沿った円形の孔H1が形成される。また、凸部11の窪み部14と凸部21の窪み部24とによって、第1部材10の幅方向(ここではX方向)に沿い、孔H1と連通する円形の孔H2が形成される。
そして、形成された孔H1に、木栓40を挿入する。さらに、孔H2に木栓50を挿入し、木栓40と当接(接触)させる。接合部10bと接合部20bのすべての孔H1と孔H2に同様に、木栓40、木栓50を挿入(配置)する。これにより、接合部10bと接合部20bが接合される。
次に、第1部材10と第3部材30についても同様に接合を行う。すなわち、図6に示すように、第1部材10と第3部材30が90度の角度をなすようにしつつ、第1部材10の他方の接合部10bと、第3部材30の接合部30bを篏合させる。つまり、接合部10bの凸部11を、接合部30bの凹部32に篏合させるとともに、接合部30bの凸部31を、接合部10bの凹部12に篏合させる。
この際、凸部11の窪み部13と凸部31の窪み部33とによって、第1部材10の厚み方向(ここではY方向)に沿った円形の孔H3が形成される。また、凸部11の窪み部14と凸部31の窪み部34とによって、第1部材10の幅方向(ここではX方向)に沿い、孔H3と連通する円形の孔H4が形成される。
そして、形成された孔H3に、木栓40を挿入する。さらに、孔H4に木栓50を挿入し、木栓40と当接(接触)させる。接合部10bと接合部30bのすべての孔Hと孔H4に同様に、木栓40、木栓50を挿入(配置)する。これにより、接合部10bと接合部30bが接合される。
これにより、第1部材10、第2部材20、第3部材30、木栓40、及び木栓50が一体となり構造体1が形成される。
ここで、仮に、一つの接合部(例えば第1部材10と第2部材20の接合箇所)において木栓40と木栓50の一方しか設けられていない場合(孔H1と、孔H2の一方のみしか形成されていない場合)、部材の抜け止めを適切に行えないおそれがある。
具体的には、第1部材10と第2部材20の接合箇所に孔H1のみ形成されている場合、当該孔H1に木栓40をY方向に沿って挿入(配置)すると、第1部材10(凸部11)と第2部材20(凸部21)はX方向に抜けにくくなる。しかし、木栓40の軸方向(Y方向)については抜けやすい(抜けるおそれがある)。このように、木栓の挿入方向(木栓の軸方向)と直交する方向に対しては、部材の抜け止めを適切に行うことが出来るが、挿入方向については、抜け止めを適切に行えないおそれがある。
これに対し、本実施形態では、一つの接合部に、Y方向に沿った孔H1(H3)と、X方向に沿った孔H2(H4)を設け、それぞれ、木栓40と木栓50を挿入(配置)して木栓40と木栓50を当接(接触)させている。これにより、X方向の抜け止めとY方向の抜け止めの双方を適切に行うことが出来るので、確実に抜け止めを行うことができる。
なお、木栓40と木栓50を接合させると、より確実に抜け止めを行うようにできる。
図7A~図7Cは、木栓の接合例を示す図である。なお、図7A~図7Cでは、木栓以外の図示を省略している(木栓のみを示している)。
図7Aでは、木栓40と木栓50の接触部分を、接着剤などを用いて接着している。これにより、より確実に抜け止めを行うことが出来る。また、木栓の落下を防止できる。
図7Bでは、木栓40´と木栓50´を用いている。木栓40´は木栓50´よりも径が大きく、側面に木栓50´の径よりもやや小さい穴41が形成されている。この穴41に、ハンマーなどを用いて、木栓50´(先端部分)を圧入する。これにより、木栓40´と木栓50´が接合される。
また、図7Cでは、木栓40″と木栓50″を用いている。木栓40″は、木栓50″よりも径が大きく、側面に螺子穴42(雌螺子)が形成されている。また、木栓50″は、先端に木栓40″の螺子穴42に対応する螺子部52(雄螺子)が形成されている。この木栓50″の螺子部52を木栓40″の螺子穴42に螺合させることにより、木栓40″と木栓50″が接合される。なお、本実施形態では、螺子部52は、木栓50´の先端のみに形成されているが、これは限られず、例えば、木栓50´の全長に亘って設けられていてもよい。
<変形例>
図8は、変形例の構造体1´を示す概略斜視図である。構造体1´は、第1部材10と、第2部材20´と、第3部材30´を備えている。また、この変形例では、第1部材10が2つ用いられている。
第2部材20´は、幅方向(Y方向)の両側に第1部材10(接合部10b)との接合部20bを(一対)有している。
第3部材30´も同様に、幅方向(Y方向)の両側に第1部材10(接合部10b)との接合部30bを(一対)有している。
そして、2つの第1部材10と、第2部材20´と、第3部材30´とを図のように四角形状に接合することにより構造体1´が形成される。なお、各部材の接合(接合構造)については、前述の実施形態と同様であるので、説明を省略する。この変形例の構造体1´は、内部に中空部Sが形成された閉断面の構造体となる。
<断面性能について>
図9は、断面形状による性能の比較を示す図である。なお、図中に示しているサイズ(数字)の単位はmmである。
ここでは、四角形状の断面がすべて木材で構成された比較例(充腹断面)と、断面コの字状(開断面)の本実施形態(構造体1)と、断面ロの字状(閉断面)の変形例(構造体1´)のそれぞれについて、断面積(A)と断面二次モーメント(I)を算出している。また、構造体1については、X軸方向の断面二次モーメント(Ix)とY軸方向の断面二次モーメント(Iy)を算出している。
なお、図中の断面積(A)及び断面二次モーメント(I)の下の括弧内の数字は、比較例(充腹断面)に対する割合(比較例を1.0としたときの値)を示している。
本実施形態(構造体1)では、断面積(A)が比較例の半分以下(44%)であるのに対し、断面二次モーメント(Ix、Iy)は比較例の60~70%である。つまり、断面積を半分以下にしても、断面二次モーメントは断面積ほど小さくなっていない(約25~40%減少)。よって、小さい断面積で、高い剛性、強度を得ることが可能であるといえる。
また、変形例(構造体1´)では、断面積(A)が比較例の約半分(55%)であるのに対し、断面二次モーメント(I)は比較例の80%である。つまり、断面積を約半分にしても、断面二次モーメントは20%しか小さくなっていない。よって、さらに剛性、強度を高めることができる。
このように、本実施形態及び変形例では、木材量の低減を図りつつ、高剛性・高強度の構造体を実現することができる。また、加工は自動加工機でできるため、施工性に優れており、金物や接着剤を使用した接合構造と比べて安価で劣化の心配が少ない。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、構造体1(及び構造体1´)が柱であったがこれには限られない。例えば梁であってもよい。つまり、Z方向が水平方向(X方向又はY方向が鉛直方向)であってもよい。ただし、この場合、鉛直方向の下側(下向き)に木栓(木栓40又は木栓50)が配置されると、木栓が、抜け落ちるおそれがある。よって、この場合、図7A~図7Cで示したように木栓40と木栓50を接合することが望ましい。これにより、抜け落ちを防止できる。
また、前述の実施形態では、木栓40,50(及び孔H1~H4)は、断面が円形状であることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、断面が長方形状(隣り合う辺の長さが異なる矩形状)であることとしてもよいし、断面が正方形状であることとしてもよい。
また、前述の実施形態では、第2部材20と第1部材10とのなす角度、及び、第3部材30と第1部材10とのなす角度がともに直角であった(第2部材20及び第3部材30が、第1部材10に対して90度の角度を持って接合されていた)が、これには限られない。
例えば、第2部材20と第1部材10とのなす角度、及び、第3部材30と第1部材10とのなす角度がともに鋭角(0度より大きく90度より小さい角度)であってもよい。この場合、各部材の端部を斜めに加工するとともに、第2部材20の接合部20bとは反対側の端部と、第3部材30の接合部30bとは反対側の端部にも同様の凹凸形状の接合部を形成し、その端部同士を接合して、断面が三角形(閉断面)で、中空部を有する三角柱形状にしてもよい。この場合においても、木材量の低減を図りつつ、高剛性・高強度の構造体を実現することができる。
また、第2部材20と第1部材10とのなす角度、及び、第3部材30と第1部材10とのなす角度がともに鈍角(90度より大きく180度より小さい角度)であってもよい。この場合においても、角度が無い場合と比べて、剛性、強度を高めることができる。
また、前述の実施形態では、3つの部材(第1部材10、第2部材20、第3部材30)を接合していたが、これには限られず、2つの部材を接合していてもよい。例えば、床と壁との接合部などに本実施形態の接合構造を適用してもよい。なお、その場合、第1部材10の接合部10bは、幅方向の一方に設けられていればよい(一対でなくてもよい)。
1 構造体
10 第1部材
10a 本体部
10b 接合部(第1接合部)
11 凸部(第1凸部)
12 凹部(第1凹部)
13 窪み部(第1窪み部)
14 窪み部(第2窪み部)
20 第2部材
20a 本体部
20b 接合部(第2接合部)
21 凸部(第2凸部)
22 凹部(第2凹部)
23 窪み部(第3窪み部)
24 窪み部(第4窪み部)
30 第3部材
30a 本体部
30b 接合部
31 凸部
32 凹部
33 窪み部
34 窪み部
40 木栓(第1係合部材)
41 穴
42 螺子穴
50 木栓(第2係合部材)
52 螺子部
H1 孔(第1孔)
H2 孔(第2孔)
H3 孔
H4 孔
S 中空部

Claims (5)

  1. 第1部材の第1接合部と第2部材の第2接合部との接合構造であって、
    前記第1接合部は、
    所定方向に沿った第1窪み部と、前記所定方向と交差する交差方向に沿うとともに前記第1窪み部と交わる第2窪み部と、を備える第1凸部と、
    第1凹部と、
    を有し、
    前記第2接合部は、
    前記第1凹部と嵌合し、前記所定方向に沿った第3窪み部と、前記交差方向に沿うとともに前記第3窪み部と交わる第4窪み部と、を備える第2凸部と、
    前記第1凸部と嵌合する第2凹部と、
    を有し、
    前記第1窪み部と前記第3窪み部により形成される第1孔に挿入されて、隣り合う前記第1凸部と前記第2凸部との前記交差方向への離間を係合により防止する第1係合部材と、
    前記第2窪み部と前記第4窪み部により形成される第2孔に挿入されて、隣り合う前記第1凸部と前記第2凸部との前記所定方向への離間を係合により防止する第2係合部材と、
    を備え、前記第1係合部材と前記第2係合部材が接触している、
    ことを特徴とする接合構造。
  2. 請求項1に記載の接合構造であって、
    前記第1係合部材と前記第2係合部材との接触部分が接着されている、
    ことを特徴とする接合構造。
  3. 請求項1に記載の接合構造であって、
    前記第1係合部材は、側面に形成された穴部を有し、
    前記第2係合部材の先端が前記第1係合部材の前記穴部に圧入されている、
    ことを特徴とする接合構造。
  4. 請求項1に記載の接合構造であって、
    前記第1係合部材は、側面に形成された螺子穴を有し、
    前記第2係合部材は、少なくとも先端に前記螺子穴に対応する螺子部を有し、
    前記第1係合部材の前記螺子穴と、前記第2係合部材の前記螺子部とが螺合している、
    ことを特徴とする接合構造。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の接合構造であって、
    前記第1接合部は、前記第1凸部と前記第1凹部をそれぞれ交互に複数有し、
    前記第2接合部は、前記第2凸部と前記第2凹部をそれぞれ交互に複数有し、
    前記第1窪み部及び前記第2窪み部は、前記第1凸部の両側部に形成されており、
    前記第3窪み部及び前記第4窪み部は、前記第2凸部の両側部に形成されており、
    前記第1係合部材は、隣接する前記第1凸部と前記第2凸部に形成される前記第1孔にそれぞれ挿入され、
    前記第2係合部材は、隣接する前記第1凸部と前記第2凸部に形成される前記第2孔にそれぞれ挿入される、
    ことを特徴とする接合構造。
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