JP2023161610A - 印刷装置及び印刷装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】時間の浪費をより低減しつつ清掃の負担をより低減する。【解決手段】印刷装置は、印刷対象に対してスクリーンマスクを用いて粘性流体の印刷処理を行う印刷装置であって、スクリーンマスク上にある粘性流体のロール体を移動して印刷処理を行うスキージと、ロール体から所定距離内の下降位置でスキージを下降させこのスキージに付着した粘性流体をスクリーンマスクに接触させたのちこのスキージを水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させることによってこのスキージに付着した粘性流体を低減させる低減処理を実行させる制御部と、を備える。【選択図】図1
Description
本明細書では、印刷装置及び印刷装置の制御方法を開示する。
従来、基板などの印刷対象に対してスクリーンマスクを用いてはんだなどの粘性流体の印刷処理を行う印刷装置において、スキージが印刷スクリーンに対して上方に離間した状態からスキージを下降させつつ印刷スクリーンの上面に対して相対的に平行に移動させ、印刷スクリーンの上面に接触した半田ペーストをスキージの印刷スクリーンに対する相対的な移動によってスキージから引き切るようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置では、スクリーン印刷機のスキージに付着し、スキージの先端から垂下した半田ペーストを除去する作業を自動化し、スキージのメンテナンスの作業性を向上し、スキージに付着した半田ペーストの除去作業に伴う生産効率の低下を低減することができる、としている。
しかしながら、上述した印刷装置では、水平方向への移動を伴ってスキージ先端から垂下したはんだペーストを除去するため、動作時間がかかることがあった。このように、印刷装置では、時間の浪費をより低減しつつ清掃の負担をより低減することができることが求められていた。
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、時間の浪費をより低減しつつ清掃の負担をより低減することができる印刷装置及び印刷装置の制御方法を提供することを主目的とする。
本明細書で開示する印刷装置及び印刷装置の制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
即ち、本開示の印刷装置は、
印刷対象に対してスクリーンマスクを用いて粘性流体の印刷処理を行う印刷装置であって、
前記スクリーンマスク上にある粘性流体のロール体を移動して前記印刷処理を行うスキージと、
前記ロール体から所定距離内の下降位置でスキージを下降させ該スキージに付着した粘性流体を前記スクリーンマスクに接触させたのち該スキージを水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させることによって該スキージに付着した粘性流体を低減させる低減処理を実行させる制御部と、
を備えたものである。
印刷対象に対してスクリーンマスクを用いて粘性流体の印刷処理を行う印刷装置であって、
前記スクリーンマスク上にある粘性流体のロール体を移動して前記印刷処理を行うスキージと、
前記ロール体から所定距離内の下降位置でスキージを下降させ該スキージに付着した粘性流体を前記スクリーンマスクに接触させたのち該スキージを水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させることによって該スキージに付着した粘性流体を低減させる低減処理を実行させる制御部と、
を備えたものである。
この印刷装置では、ロール体から所定距離内の下降位置でスキージを下降させ、スキージに付着した粘性流体をスクリーンマスクに接触させるため、除去された粘性流体がロール体の近傍にあり、清掃の負担をより低減することができる。またこの印刷装置では、スキージを水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させるため、スキージの水平方向への移動を伴うものに比して、時間の浪費をより低減することができる。
本実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本開示の一例である印刷装置11を含む実装システム10の一例を表す概略説明図である。図2は、印刷装置11の構成の一例を示す説明図である。図3は、回収部40の斜視図である。図4は、正面から見た印刷部23及び回収部40の説明図である。実装システム10は、例えば部品を基板Sに実装するシステムである。この実装システム10は、印刷装置11と、実装装置12と、管理コンピュータ(PC)90とを備えている。実装システム10は、印刷装置11の下流側に部品を基板Sに実装する複数の実装装置12が配置された実装ラインとして構成されている。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1~4、6~9、11に示した通りとする。
実装装置12は、印刷装置11によりはんだペーストなどの粘性流体が印刷された基板Sに部品を装着する装置である。管理PC90は、実装システム10の各装置の情報を管理する装置である。この管理PC90は、実装ラインの各装置の進捗状況などを管理している。管理PC90は、生産する基板種、基板数などの情報を有する印刷ジョブや実装ジョブなどを1以上含む生産計画情報を記憶する。実装システム10の各装置は、管理PC90と情報をやりとりし、生産計画情報を取得し、他の装置の進捗状況などの情報を取得する。
印刷装置11は、スキージ26,27を用いてスクリーンマスクM上のはんだペーストをスクリーンマスクMに形成されたパターン孔に押し込むことによりそのパターン孔を介して下方の印刷対象としての基板Sに、粘性流体としてのはんだペーストを塗布(印刷)する装置である。「印刷対象」としては、例えば、部品を実装する基板Sや立体物などの基材が挙げられる。「粘性流体」としては、はんだペーストや導電性ペースト、接着剤などが挙げられる。ここでは、基板Sとはんだペーストを一例として以下説明する。印刷装置11は、制御部20(図2参照)と、印刷部23と、マスク部28と、基板処理部30と、供給部36と、回収部40とを備えている。制御部20は、CPU21を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、印刷装置11の全体を制御する。
印刷部23は、印刷装置11の上段に配設されており、スクリーンマスクMを用いて粘性流体を基板S上に印刷処理するユニットである。印刷部23は、印刷ヘッド24と、印刷移動部25と、スキージ昇降部と、スキージ26,27とを備えている。印刷移動部25は、印刷ヘッド24を所定の印刷方向(ここでは前後方向)に移動するものであり、前後方向に形成されたガイドに沿って移動するスライダとスライダを駆動するモータとを備えている。印刷移動部25は、図示しないリニアエンコーダを有しており、印刷ヘッド24の位置を把握することができる。スキージ26,27は、印刷ヘッド24の下面側に配設され、スキージ昇降部により昇降される。印刷部23は、前後方向にそれぞれ用いられる2つのスキージ26,27を有するダブルスキージ型の構成を有している。なお、ここでは、スキージ26,27を単にスキージと総称することがある。印刷部23は、供給部36と接続及び接続解除可能であり、印刷移動部25は、印刷ヘッド24と共に供給部36を移動させる。
マスク部28は、上下方向において印刷部23と基板処理部30との間に配設されており、スクリーンマスクMを固定保持するユニットである。マスク部28は、マスク固定部29を備えている。マスク固定部29は、スクリーンマスクMを位置決めして水平な姿勢で支持固定する。基板処理部30は、マスク部28の下方に配設され、基板Sを搬入し、搬入した基板Sを位置決めして支持し、スクリーンマスクMに接触,離間させるユニットである。基板処理部30は、基板Sを左右方向に搬送する基板搬送部31と、基板Sを下方から支持する基板支持部材と、基板処理部30全体や基板支持部材を昇降させる支持昇降部とを備える。印刷装置11では、基板Sを搬送固定する基板処理部30を2レーン備えている。供給部36は、マスク部28の上方において印刷部23と同じ高さに移動可能に配設され、カートリッジ37に収容されたはんだペーストをスクリーンマスクM上に自動供給するユニットである。
回収部40は、スクリーンマスクM上に残存するはんだのロール体Rをスキージ26,27によって回収部材41上に回収するユニットである。印刷装置11では、回収部40aと回収部40bとの2つを有しており、一方向印刷や、デュアルレーン印刷に対応している。なお、ここでは、回収部40a,40bを回収部40と総称する。この回収部40は、回収部材41と、回収移動部42とを有している。回収部材41は、スクリーンマスクMに当接し、ロール体Rを載置し、その回収及び移動を行う部材である。この回収部材41は、供給動作方向を長手方向とする薄板状部材であり、スクリーンマスクMとの間でロール体Rを受け渡ししやすいよう、印刷方向の両側にテーパ面が形成されている(図3参照)。回収移動部42は、回収部材41を支持し、所定の印刷方向(前後方向)へ移動させるものである。この回収移動部42は、支持部材43と、昇降部44と、駆動部45とを有している。支持部材43は、印刷方向に形成されたガイド46に沿って移動する部材であり昇降部44を支持する。昇降部44は、柱状部材であり、内部にエアシリンダが形成されている。昇降部44は、その上端が支持部材43に固定され、その下端側には回収部材41を固定した支持棒が挿入されている。この昇降部44には、図示しない加圧空気が供給されており、支持棒を上下に昇降させることにより、回収部材41を上下動させる。駆動部45は、モータが接続された駆動ローラと、従動ローラと、駆動ローラ及び従動ローラに前後方向に架け渡されたベルトとを備えている。このベルトには、支持部材43が固定されており、このベルトの駆動により、支持部材43を印刷方向へ移動する。この回収部40には、ガイド46に沿って図示しないリニアエンコーダが形成されており、回収部材41の印刷方向における位置を把握することができるようになっている。また、回収部40は、図示しないが、回収部40の原点を検出する原点センサや、回収部40a,40b同士の接触を防止する接触防止センサ、回収部40が移動範囲の端部に至ったことを検出する端部センサなどが配設されている。図4に示すように、印刷部23のスキージ26,27は、回収部材41の横幅よりも短く形成されており、上昇位置にあれば、回収部材41を追い越す動作を行ったとしても、回収部40との干渉(接触)はない。一方、図4や図10に示すように、スキージ26,27には、その端部から粘性流体が垂下した垂下体Fが付着している状態もあり、回収部材41を上昇させた状態で移動すると、その垂下体Fに当たり、粘性流体で装置内が汚染することがあり得る。また、スキージ26,27に垂下体Fが付着している状態で印刷ヘッド24を移動させると、垂下体Fがいずれかの場所で落下することがあり得る。印刷装置11では、詳しくは後述するが、垂下体Fを低減する低減処理を実行し、このような粘性留置による汚染をより抑制する。
次に、こうして構成された印刷装置11の動作、特に、印刷処理の動作について説明する。図5は、制御部20のCPU21が実行する印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、制御部20の記憶部に記憶され、作業者の印刷処理開始の入力に伴い実行される。このルーチンを実行すると、CPU21は、管理PC90から印刷ジョブを含む生産計画を取得し(S100)、取得した印刷ジョブに基づいて基板処理部30に基板Sを搬送固定させ(S110)、基板SとスクリーンマスクMとの位置合わせを行わせ(S120)、印刷処理を印刷部23に実行させる(S130)。印刷処理では、印刷ヘッド24を移動させ、スキージによりスクリーンマスクMの下面に配置された基板S上へ粘性流体(ここでは、はんだペースト)を供給する。
図6は、印刷処理時におけるスキージ26、27の動作の一例を示す説明図であり、図6Aは、後方から前方へスキージ27による印刷動作、図6Bは、前方から後方へスキージ26による印刷動作の説明図である。印刷装置11では、印刷動作の終了時に、基板Sの端部から所定のマージンAを超えた位置までスキージをオーバーランして停止させる。なお、マージンAは、適宜設定すればよいが、例えば、5mmや10mmなどとすることができる。また、印刷装置11では、印刷動作の開始時に、ロール体Rより所定距離離れた所定位置にスキージを下降させたのち、助走を加えながらスキージを印刷方向へ移動させる。
S130で印刷処理を実行すると、CPU21は、実行した印刷動作が終了したか否かを判定する(S140)。ここでの印刷動作は、スキージを前から後へ往動するか、後から前へ複動するかのいずれかの動作をいう。印刷動作が終了していないときには、CPU21は、S120以降の動作を実行し、印刷動作が終了したときには、現在の印刷ジョブにおいて印刷すべき次の基板Sがあるか否かを判定する(S150)。次の基板Sがあるときには、CPU21は、ロール体制御処理を実行し(S160)、S110以降の処理を実行する。即ち、CPU21は、ロール体制御処理を行い、現在、基板処理部30に固定された基板Sを排出し、新たな基板Sを搬送固定して、印刷処理を実行する。
図7は、印刷処理時などに実行する、ロール体制御処理の一例を示す説明図であり、図7Aが垂直上昇する制御N、図7Bが垂直-水平移動する制御H、図7Cが垂直-後退-傾斜移動する制御V、図7Dが垂直-傾斜-垂直移動する制御Cである。印刷装置11では、印刷方向を変え、使用するスキージを変更する際には、上記ロール体制御処理のいずれかを実行する。ロール体制御は、スキージがロール体Rから離れる際に、例えば、ロール体Rの形状を維持し、ロール体Rの内部に空気が入らないようにし、安定した印刷処理を行うことを目的として実行される。また、印刷装置11では、ロール体Rからスキージを離す際に、スキージの端部に粘性流体が付着し垂下体Fが生じることがあるため、この垂下体Fの低減を目的としてロール体制御処理が実行される。垂下体Fを低減できると、粘性流体の飛び散りなどをより抑制でき、装置内の清掃の負担を低減できる。なお、制御N(図7A)では、動作時間が短いものの、大きな垂下体Fが形成される場合がある一方、制御H,V,C(図7B~D)では、動作時間が長いものの垂下体Fを低減できる。印刷装置11では、予め所望のロール体制御処理を選択、設定することができる。
一方、S150で、現在の印刷ジョブにおいて印刷すべき次の基板Sがないときには、CPU21は、次に実行する基板種の印刷ジョブがあるか否かを判定する(S170)。次に実行する印刷ジョブがあるときには、CPU21は、粘性流体の低減処理を印刷部23に実行させる(S180)。この低減処理では、CPU21は、ロール体Rから所定距離内の下降位置でスキージを下降させ、このスキージに付着した粘性流体をスクリーンマスクMに接触させたのち、このスキージを水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させる動作を印刷部23に実行させる。また、CPU21は、この低減処理において、スキージを下降させる速度より遅い速度でこのスキージを上昇させる動作を実行する。
図8は、正面側での低減処理の一例を示す説明図であり、図8Aが印刷終了時、図8Bがスキージ26の下降、図8Cがスキージ26の上昇、図8Dがスキージ27の下降、図8Eがスキージ27の上昇の説明図である。図9は、背面側での低減処理の一例を示す説明図であり、図9Aが印刷終了時、図9Bがスキージ26の下降、図9Cがスキージ26の上昇、図9Dがスキージ27の下降、図9Eがスキージ27の上昇の説明図である。図10は、低減処理により垂下体Fを低減する一例を示す説明図であり、図10Aが低減処理前、図10Bが低減処理後の一例である。CPU21は、現在のスクリーンマスクMの使用後、新たなスクリーンマスクMの使用前に、この低減処理を実行する。また、CPU21は、ロール体Rの基板S側の端部から所定距離Xの下降位置にスキージを下降させる。この下降位置は、上記印刷処理の助走位置としてもよい。また、この下降位置は、粘性流体のロール体Rの幅Lに対する、所定距離Xの比X/Lが0.5以上4以下の範囲内とすることが好ましい。ロール体Rの幅Lは、おおよそ10mm~25mmの範囲内である。比X/Lが0.5以上では、除去した粘性流体をロール体Rから離すことによりロール体Rへの影響をより低減することができ、好ましい。また、比X/Lが4以下では、除去した粘性流体をロール体Rへ近づけることにより、周囲の清掃の負担を低減することができ、好ましい。この低減処理では、水平方向の移動を伴わないため、迅速に実行することができる。また、スキージの上昇速度をより遅くすることによって、スキージに付着した粘性流体をスクリーンマスクM上の所定位置へ、より確実に付着させることができる。この低減処理を行うことによって、図10に示すように、垂下体Fをスキージから大幅に除去することができる。このため、印刷装置11では、スクリーンマスクMの交換や回収部材41の移動時に垂下体Fが装置内に落下することをより抑制することができる。
S180のあと、CPU21は、粘性流体のロール体Rの回収処理を回収部40に実行させ(S190)、更に粘性流体の低減処理を印刷部23に実行させる(S200)。ロール体Rの回収処理とは、回収部材41を用いて、次の印刷ジョブで用いる新たなスクリーンマスクM上に、使用していたロール体Rを移動する処理である。図11は、回収処理及び低減処理の一例を示す説明図であり、図11Aが回収部材41の移動、図11Bが回収部材41上へのロール体Rの移動、図11Cがロール体Rの回収後のスキージの下降、図11Dがロール体Rの回収後のスキージの上昇の説明図である。図11Aに示すように、低減処理を実行済みであるため、回収部材41を移動させても、垂下体Fが回収部材41に接触することがない。また、図11Cに示すように、ロール体Rを回収部材41上へ移動したのちも低減処理を行うため、更に回収部材41を移動させても垂下体Fが回収部材41に接触することがない。この低減処理では、図11Cに示すように、回収部材41上ではない下降位置にスキージを下降させるものとしてもよい。この場合、余分な粘性流体は、交換されるスクリーンマスクM上に残存する。あるいは、この低減処理では、回収部材41上の下降位置にスキージを下降させるものとしてもよい。この場合、余分な粘性流体は、回収部材41上に残存し、新たなスクリーンマスクM上に移動する際にロール体Rに吸収される。なお、この回収処理においても、CPU21は、上記ロール体制御処理のいずれかを印刷部23に実行させるものとしてもよい。
S200のあと、CPU21は、スクリーンマスクMの交換処理を実行し(S210)、S100以降の処理を実行する。即ち、CPU21は、段取り替え作業により、新たなスクリーンマスクMを装着し、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する。なお、スクリーンマスクMの交換処理は、作業者が行うものとしてもよいし、印刷装置11がスクリーンマスクMを収容したラックを有するものとし、スクリーンマスクMを移動する移動部を用いて自動交換するものとしてもよい。
一方、S170で次の印刷ジョブがないとき、即ち、印刷処理がすべて完了したときには、CPU21は、スキージの片付けを行うか否かを判定する(S220)。CPU21は、例えば、作業者が予め入力した情報に基づいてこの判定を行うものとしてもよい。スキージの片付けを行うものと判定すると、CPU21は、粘性流体の低減処理を印刷部23に実行させ(S230)、スキージの片付け処理を実行する(S240)。スキージの片付けとは、印刷ヘッド24からスキージ26,27を取り外す作業をいう。なお、スキージの片付け処理は、作業者が行うものとしてもよいし、印刷装置11がスキージの自動交換機能を有しておりCPU21が自動交換させるものとしてもよい。一方、S220でスキージの片付けを行わないときには、CPU21は、粘性流体の低減処理を印刷部23に実行させる(S250)。なお、S230、S250の低減処理は、S180で説明した処理と同様の処理とすることができる。そして、S250のあと、またはS240のあと、CPU21は、このルーチンを終了する。
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のスキージ26,27が本開示のスキージに相当し、制御部20が制御部に相当し、スクリーンマスクMがスクリーンマスクに相当し、回収部40が回収部に相当し、回収部材41が回収部材に相当し、回収移動部42が回収移動部に相当し、ロール体Rがロール体に相当する。なお、本実施形態では印刷装置11の説明によって本開示の印刷装置の制御方法を開示する。
以上説明した本実施形態の印刷装置11は、スクリーンマスクM上にある粘性流体のロール体Rを移動して印刷処理を行うスキージ26,27と、ロール体Rから所定距離内の下降位置でスキージ26,27を下降させスキージ26,27に付着した粘性流体をスクリーンマスクMに接触させたのち、このスキージを水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させることによってこのスキージに付着した粘性流体を低減させる低減処理を実行させる制御部20と、を備える。この印刷装置11では、ロール体Rから所定距離内の下降位置でスキージ26,27を下降させ、スキージ26,27に付着した粘性流体をスクリーンマスクMに接触させるため、除去された粘性流体がロール体Rの近傍にあり、清掃の負担をより低減することができる。また、この印刷装置11では、スキージ26,27を水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させるため、スキージの水平方向への移動を伴うものに比して、時間の浪費をより低減することができる。
また、制御部20は、低減処理において、スキージを下降させる速度より遅い速度でこのスキージを上昇させる。この印刷装置11では、スキージに付着した粘性流体をより確実に除去することができる。更に、制御部20は、スキージの使用後及び/又はスクリーンマスクMの使用後に低減処理を実行する。この印刷装置11では、スキージの片付け時や、スクリーンマスクMの交換時において、時間の浪費をより低減しつつ清掃の負担をより低減することができる。また、この印刷装置11において、スキージやスクリーンマスクMの使用後以外では、例えば、水平方向の移動を伴うロール体制御処理を実行することによって、より確実に粘性流体の除去を行うことができる。更にまた、制御部20は、粘性流体のロール体Rの幅Lに対する、所定距離Xの比X/Lが0.5以上4以下の範囲である下降位置にスキージ26,27を下降させる。この印刷装置11において、比X/Lが0.5以上では、除去した粘性流体をロール体Rから離すことによりロール体Rへの影響、例えば、外形の変形や空気の混入などをより低減することができる。また、比X/Lが4以下では、除去した粘性流体をロール体Rへ近づけることにより、周囲の清掃の負担を低減することができる。
また、印刷装置11は、スクリーンマスクM上に当接し粘性流体のロール体Rを載置して回収及び移動を行う回収部材41と回収部材41を所定の印刷方向へ移動させる回収移動部42とを有する回収部40を備え、制御部20は、粘性流体のロール体Rの回収前及び/又は回収後に低減処理を実行する。この印刷装置11では、ロール体Rの回収時に、スキージを通過して回収部材41を移動することがある。印刷装置11では、このような回収部材41の移動時において、回収部材41や回収部材41上のロール体Rにスキージから垂下した粘性流体が付着することをより抑制することができる。更に、制御部20は、回収部材41上ではない下降位置にスキージを下降させるため、この印刷装置11では、除去した粘性流体を回収したロール体Rから離すことができ、除去した粘性流体のロール体Rへの影響をより低減することができる。あるいは、制御部20は、回収部材41上の下降位置にスキージを下降させるものとすれば、この印刷装置11では、除去した粘性流体を回収部材41上に配置できるため、スクリーンマスクMの周辺の清掃の負担をより低減することができる。
なお、本開示の印刷装置及び印刷装置の制御方法は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、CPU21は、低減処理において、スキージを下降させる速度より遅い速度でこのスキージを上昇させるものとしたが、特にこれに限定されず、印刷動作よりも遅い速度でスキージを上昇させるものとしてもよいし、スキージの上昇下降を共に遅くしてもよい。なお、スキージの下降は印刷動作と同様に迅速にし、スキージの上昇はより遅くすることが、付着した粘性流体の除去には好ましい。
上述した実施形態では、CPU21は、スキージの使用後及びスクリーンマスクの使用後に低減処理を実行するものとしたが、特にこれに限定されず、スキージの使用後にのみ低減処理を実行してもよいし、スクリーンマスクMの使用後にのみ低減処理を実行するものとしてもよい。あるいは、CPU21は、スキージの使用後及びスクリーンマスクの使用後以外のタイミング、例えば、作業者の実行入力に応じて、上記低減処理を実行するものとしてもよい。
上述した実施形態では、粘性流体のロール体の幅Lに対する、所定距離Xの比X/Lが0.5以上4以下の範囲である下降位置にスキージを下降させるものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、ロール体Rの端部を下降位置としてもよいし、所定の除去領域にスキージを下降させるものとしてもよい。
上述した実施形態では、回収部40は、回収部40a,40bの2つの回収部材41を備えるものとしたが、特にこれに限定されず、回収部材41を1つだけ備えるものとしてもよい。回収部材41が少なくとも1つあれば、スクリーンマスクMの交換時の粘性流体の回収や、一方向印刷などを実行することができる。
上述した実施形態では、CPU21は、粘性流体のロール体Rの回収前及び回収後に低減処理を実行するものとしたが、いずれか一方を省略してもよい。更に、上述した実施形態では、印刷装置11は、回収部40を備えるものとしたが、特にこれに限定されず、印刷装置11は、回収部40を備えないものとしてもよい。回収部40を備えない印刷装置11においても、垂下体Fの除去ができれば、清掃の負担をより低減することができる。
上述した実施形態では、印刷装置11は、スキージ26,27を備えるダブルスキージ型の印刷部23を備えるものとしたが、特にこれに限定されず、印刷部23は、スキージ26,27のいずれか一方を省略したシングルスキージの構成としてもよい。この印刷部23においても、低減処理を実行することにより、時間の浪費をより低減しつつ清掃の負担をより低減することができる。
上述した実施形態では、供給部36を備えた印刷装置11として本開示を説明したが、特にこれに限定されず、印刷装置11の制御方法としてもよい。
なお、本開示の印刷装置の制御方法は、以下のように構成してもよい。例えば、本開示の印刷装置の制御方法は、スクリーンマスク上にある粘性流体のロール体を移動して前記印刷処理を行うスキージを備え、印刷対象に対して該スクリーンマスクを用いて粘性流体の印刷処理を行う印刷装置の制御方法であって、前記ロール体から所定距離内の下降位置でスキージを下降させ該スキージに付着した粘性流体を前記スクリーンマスクに接触させたのち該スキージを水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させることによって該スキージに付着した粘性流体を低減させる低減処理を実行するステップ、を含むものである。
この印刷装置の制御方法は、上述した印刷装置と同様に、時間の浪費をより低減しつつ清掃の負担をより低減することができる。なお、この印刷装置の制御方法において、上述した印刷装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した印刷装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本明細書では、出願当初の請求項4において「請求項1又は2に記載の印刷装置」を「請求項1~3のいずれか1項に記載の印刷装置」に変更した技術思想や、出願当初の請求項5において「請求項1又は2に記載の印刷装置」を「請求項1~4のいずれか1項に記載の印刷装置」に変更した技術思想も開示されている。
本開示は、粘性流体を印刷対象へ印刷する装置の技術分野に利用可能である。
10 実装システム、11 印刷装置、12 実装装置、20 制御部、21 CPU、23 印刷部、24 印刷ヘッド、25 印刷移動部、26,27 スキージ、28 マスク部、29 マスク固定部、30 基板処理部、31 基板搬送部、36 供給部、37 カートリッジ、40,40a,40b 回収部、41 回収部材、42 回収移動部、43 支持部材、44 昇降部、45 駆動部、46 ガイド、90 管理PC、A マージン、F 垂下体、L 幅、M スクリーンマスク、R ロール体、S 基板、X 所定距離。
Claims (8)
- 印刷対象に対してスクリーンマスクを用いて粘性流体の印刷処理を行う印刷装置であって、
前記スクリーンマスク上にある粘性流体のロール体を移動して前記印刷処理を行うスキージと、
前記ロール体から所定距離内の下降位置でスキージを下降させ該スキージに付着した粘性流体を前記スクリーンマスクに接触させたのち該スキージを水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させることによって該スキージに付着した粘性流体を低減させる低減処理を実行させる制御部と、
を備えた印刷装置。 - 前記制御部は、前記低減処理において、前記スキージを下降させる速度より遅い速度で該スキージを上昇させる、請求項1に記載の印刷装置。
- 前記制御部は、前記スキージの使用後及び/又は前記スクリーンマスクの使用後に前記低減処理を実行する、請求項1又は2に記載の印刷装置。
- 前記制御部は、前記粘性流体のロール体の幅Lに対する、前記所定距離Xの比X/Lが0.5以上4以下の範囲である前記下降位置に前記スキージを下降させる、請求項1又は2に記載の印刷装置。
- 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
前記スクリーンマスク上に当接し前記粘性流体のロール体を載置して回収及び移動を行う回収部材と前記回収部材を所定の印刷方向へ移動させる回収移動部とを有する回収部、
を備え、
前記制御部は、前記粘性流体のロール体の回収前及び/又は回収後に前記低減処理を実行する、印刷装置。 - 前記制御部は、前記回収部材上ではない前記下降位置に前記スキージを下降させる、請求項5に記載の印刷装置。
- 前記制御部は、前記回収部材上の前記下降位置に前記スキージを下降させる、請求項5に記載の印刷装置。
- スクリーンマスク上にある粘性流体のロール体を移動して前記印刷処理を行うスキージを備え、印刷対象に対して該スクリーンマスクを用いて粘性流体の印刷処理を行う印刷装置の制御方法であって、
前記ロール体から所定距離内の下降位置でスキージを下降させ該スキージに付着した粘性流体を前記スクリーンマスクに接触させたのち該スキージを水平方向の移動を伴わずに鉛直方向に上昇させることによって該スキージに付着した粘性流体を低減させる低減処理を実行するステップ、
を含む印刷装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022072034A JP2023161610A (ja) | 2022-04-26 | 2022-04-26 | 印刷装置及び印刷装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022072034A JP2023161610A (ja) | 2022-04-26 | 2022-04-26 | 印刷装置及び印刷装置の制御方法 |
Publications (1)
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JP2023161610A true JP2023161610A (ja) | 2023-11-08 |
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ID=88650728
Family Applications (1)
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JP2022072034A Pending JP2023161610A (ja) | 2022-04-26 | 2022-04-26 | 印刷装置及び印刷装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023161610A (ja) |
-
2022
- 2022-04-26 JP JP2022072034A patent/JP2023161610A/ja active Pending
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