JP2023160295A - 追加配線固定部材及び配線固定構造 - Google Patents

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Kazuhiro Nishimura
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基宏 横井
Motohiro Yokoi
宗幸 藤坂
Muneyuki FUJISAKA
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    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/30Installations of cables or lines on walls, floors or ceilings

Abstract

【課題】既存の配線の取付構造を利用して、追加配線を容易に車両に固定できるようにすることを目的とする。【解決手段】車両側の固定対象部位10の固定孔10hに挿入固定される車両固定部41を有する配線固定部材40を利用して、追加配線34を固定対象部位に固定するための追加配線固定部材50であって、車両固定部を挿入可能な挿入孔52hを有する板状に形成され、車両固定部と固定対象部位との間で挟込まれて固定対象部位に固定される板状車両固定部52と、板状車両固定部と連なって形成され、追加配線を保持する追加配線保持部60と、を備える追加配線固定部材である。【選択図】図2

Description

本開示は、追加配線固定部材及び配線固定構造に関する。
特許文献1は、第1ワイヤハーネスが固定された第1クランプの第1クランプ本体部をボディパネルに係止させること、第1クランプに第2クランプ挿入予定穴を設けておくこと、第2クランプの第2クランプ本体部は、第2クランプ挿入予定穴を介してボディパネルに係止されることが開示されている。
特開2008-295121号公報
特許文献1に開示の技術によると、特殊な形状の第1クランプ及び第2クランプを用いる必要がある。既存の配線の取付構造を利用して、追加配線を容易に固定できるようにすることが望まれている。
そこで、本開示は、既存の配線の取付構造を利用して、追加配線を容易に車両に固定できるようにすることを目的とする。
本開示の追加配線保持部材は、車両側の固定対象部位の固定孔に挿入固定される車両固定部を有する配線固定部材を利用して、追加配線を前記固定対象部位に固定するための追加配線固定部材であって、前記車両固定部を挿入可能な挿入孔を有する板状に形成され、前記車両固定部と前記固定対象部位との間で挟込まれて前記固定対象部位に固定される板状車両固定部と、前記板状車両固定部と連なって形成され、前記追加配線を保持する追加配線保持部と、を備える追加配線固定部材である。
また、本開示の配線固定構造は、車両側の固定対象部位に配線と追加配線とを固定するための配線固定構造であって、前記固定対象部位の固定孔に挿入固定される車両固定部を有する配線固定部材と、前記車両固定部を挿入可能な挿入孔を有する板状に形成された板状車両固定部と、前記板状車両固定部と連なって形成され、前記追加配線を保持する追加配線保持部とを有する追加配線固定部材と、を備え、前記板状車両固定部のうち前記挿入孔の周縁が、前記車両固定部と前記固定対象部位との間で挟込まれて前記固定対象部位に固定されている、配線固定構造である。
本開示によれば、既存の配線の取付構造を利用して、追加配線を容易に車両に固定できる。
図1は実施形態に係る配線固定構造を示す斜視図である。 図2は配線固定構造を示す側面図である。 図3は配線固定構造を示す背面図である。 図4は配線固定部材及び追加配線固定部材を示す斜視図である。 図5は第1変形例に係る配線固定部材及び追加配線固定部材を示す斜視図である。 図6は第2変形例に係る追加配線保持部材を示す斜視図である。 図7は第2変形例に係る配線固定部材及び追加配線固定部材を示す側面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の追加配線保持部材は、次の通りである。
(1)車両側の固定対象部位の固定孔に挿入固定される車両固定部を有する配線固定部材を利用して、追加配線を前記固定対象部位に固定するための追加配線固定部材であって、前記車両固定部を挿入可能な挿入孔を有する板状に形成され、前記車両固定部と前記固定対象部位との間で挟込まれて前記固定対象部位に固定される板状車両固定部と、前記板状車両固定部と連なって形成され、前記追加配線を保持する追加配線保持部と、を備える追加配線固定部材である。
配線固定部材の車両固定部を挿入孔に挿入することで、車両固定部を利用して板状車両固定部を固定対象部位に固定できる。これにより、板状車両固定部に連なる追加配線保持部に追加配線を保持することとで、既存の配線の取付構造を利用して、追加配線を容易に固定できる。
(2)(1)の追加配線固定部材であって、前記追加配線保持部は、細長板状部分を有し、前記追加配線が前記細長板状部分に沿って配置された状態で、前記追加配線及び前記細長板状部分に結束部材が結束されることで、前記追加配線が前記追加配線保持部に保持される部分であってもよい。
これにより、追加配線を、粘着テープ、結束バンド等の結束部材によって、追加配線保持部で容易に保持できる。
(3)(2)の追加配線固定部材であって、前記細長板状部分の長手方向中間部から前記細長板状部分に対して交差する方向に前記板状車両固定部が延出していてもよい。
(4)(1)の追加配線固定部材であって、前記追加配線保持部は、バンド挿入固定孔を有するバンド固定部と、前記バンド固定部から延出するバンド部とを有し、前記バンド部が環状をなすように前記追加配線に巻かれた状態で、前記バンド部が前記バンド挿入固定孔に挿入されて、前記バンド部が前記追加配線に巻付けられた状態に保たれてもよい。
これにより、追加配線保持部材は、バンド部を追加配線に巻付けた状態をバンド固定部によって維持することで、他の結束部材が無くても、追加配線を保持できる。
(5)(4)の追加配線固定部材であって、前記バンド部が環状をなすように前記追加配線に巻かれた状態で、環状をなす前記バンド部の中心軸に対して交差する方向に、前記板状車両固定部が延出していてもよい。
これにより、追加配線を、既存配線に対して並走状態で支持し易い。
本開示の配線固定部材は、次の通りである。
(6)車両側の固定対象部位に配線と追加配線とを固定するための配線固定構造であって、前記固定対象部位の固定孔に挿入固定される車両固定部を有する配線固定部材と、前記車両固定部を挿入可能な挿入孔を有する板状に形成された板状車両固定部と、前記板状車両固定部と連なって形成され、前記追加配線を保持する追加配線保持部とを有する追加配線固定部材と、を備え、前記板状車両固定部のうち前記挿入孔の周縁が、前記車両固定部と前記固定対象部位との間で挟込まれて前記固定対象部位に固定されている、配線固定構造である。
これにより、配線固定部材の車両固定部を挿入孔に挿入することで、車両固定部を利用して板状車両固定部を固定対象部位に固定できる。これにより、板状車両固定部に連なる追加配線保持部に追加配線を保持することとで、既存の配線の取付構造を利用して、追加配線を容易に固定できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の追加配線固定部材及び配線固定構造の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
以下、実施形態に係る追加配線固定部材及び配線固定構造について説明する。図1は配線固定構造20を示す斜視図である。図2は配線固定構造20を示す側面図である。図2において、追加配線固定部材50は図1のII-II線における断面図によって示されている。図3は配線固定構造20を示す背面図である。図3において、追加配線固定部材50は図1のIII-III線における断面図によって示されている。また、図1から図3において固定対象部位10、配線30及び追加配線34の一部が2点鎖線で示されている。図4は配線固定部材40及び追加配線固定部材50を示す斜視図である。
配線固定構造20は、配線30及び追加配線34を固定対象部位10に固定するための構造である。
固定対象部位10は、車両に対して一定位置に支持された板状部分であることが想定される。固定対象部位10は、例えば、車両を構成する金属パネルの一部であってもよいし、車両に固定されたブラケットの一部であってもよい。固定対象部位10には、配線30を固定するための固定孔10hが形成されている。固定孔10hは、円形であってもよいし、一方向に長い楕円状の孔であってもよいし、角孔であってもよい。
配線30は、例えば、車両における複数の電気部品を接続する線状伝送部材32を含む(図2に一部を図示)。線状伝送部材32は、電気又は光を伝送する線状の部材であればよい。線状伝送部材32は、例えば、電気を伝送する電線又は光を伝送する光ファイバである。本実施形態では、線状伝送部材32は、芯線と、芯線を覆う被覆とを有する被覆電線である。複数の線状伝送部材がまとめられてツイスト電線、又は、ケーブルの形態とされていてもよい。
配線30は、線状伝送部材32を1つのみ含んでいてもよいし、線状伝送部材32を複数含んでいてもよい。配線30が複数の線状伝送部材32を含む場合、当該複数の線状伝送部材32は、束ねた状態に維持される。例えば、複数の線状伝送部材32は、配線固定部材40のバンド部48によって束ねた状態に維持されてもよい。複数の線状伝送部材32は、配線固定部材40とは別の粘着テープ又は結束バンド等によって束ねられた状態に保たれてもよい。
追加配線34は、上記配線30と同様に、線状伝送部材36を少なくとも1つ含む(図2に一部を図示)。配線固定構造20において、配線30と追加配線34とは、近くを通るが、1つにまとめられないことが想定される。
配線30とは別に、追加配線34が存在する場合として、例えば、次の2つが想定される。
1つ目は、車両における固定対象部位10に配線30が固定されている場合に、他の追加配線34を追加する場合である。例えば、車両が、配線30を組込んだ状態で、完成車として製造されるとする。この後、購買者に提供される段階、又は、提供後に、車両に電気部品が追加される場合がある。この場合、配線30の組込済みの車両に対して、追加された電気部品のための配線として、追加配線34が車両に組込まれる。
2つ目は、配線30を組込んだ設計上の車両とは別に、追加配線34を付加した別の設計がなされる場合である。例えば、車種違い、グレード違い又はオプションの有無に拘らず、車両に共通して組込まれる配線30を想定して車両設計を行う。これとは別に、車種違い、グレード違い又はオプションに応じて、車両に組込まれたり、組込まれなかったりする追加配線34を付加することを想定して車両設計を行う。追加配線34は、初期設計時に想定された配線であってもよいし、初期設計後のモデルチェンジ等によって追加装備される電気部品に係る配線であってもよい。この場合、必要に応じて、配線30に追加配線34を追加した車両が製造される。2つ目の場合には、配線30と追加配線34とを車両に固定する作業を同時に行うことができる。
いずれにせよ、配線30を固定対象部位10に固定する実物又は設計上の構造が存在していることを前提として、追加配線34を固定することになる。本実施形態では、配線30を固定対象部位10に固定する構造として、固定対象部位10の固定孔10hに挿入固定される車両固定部41を有する配線固定部材40が存在することを前提に、当該配線固定部材40を利用して追加配線34を固定対象部位10に固定するための構成が説明される。
配線30を固定対象部位10に固定するための配線固定部材40は、車両固定部41と、配線固定部46とを備える。
車両固定部41は、固定対象部位10の固定孔10hに挿入固定される部分である。本実施形態では、車両固定部41は、固定基部42と、柱部43と、係止片44とを有する。
固定基部42は、当該固定孔10hを抜出ないように、固定孔10hよりも大きく広がる形状に形成されている。本実施形態では、固定基部42は、柱部43の先端側に向けて徐々に拡径する皿バネ状、より具体的には、楕円皿バネ状に形成されている。
柱部43は、固定基部42の中央部から配線固定部46とは反対側に突出する長尺状に形成されている。柱部43は、固定孔10hに挿入されて当該固定孔10hへの挿入方向側に突出することができる長尺状に形成されている。
係止片44は、柱部43の先端部から当該柱部43の基部に向かって徐々に広がるように延出する形状に形成されている。本実施形態では、一対の係止片44が、柱部43の先端部から互いに反対側に延出している。一対の係止片44の先端部の最大幅は、固定孔10hの最大径よりも大きい。一対の係止片44は、柱部43側に向って弾性変形可能に形成されている。
そして、柱部43及び一対の係止片44を固定孔10hに挿入すると、一対の係止片44の外側斜面が固定孔10hの縁に当って柱部43側に弾性変形する。これにより、一対の係止片44の最大幅部分が固定孔10hを抜出ることができる。一対の係止片44の最大幅部分が固定孔10hを抜出ると、一対の係止片44が弾性復元力によって外側に広がる方向に付勢される。これにより、一対の係止片44の最大幅部分が、固定孔10hの縁に対して抜止め係止することができる。この状態で、上記固定基部42が固定対象部位10のうち固定孔10hの周囲部分に対して、一対の係止片44とは反対側から接触する。このため、固定対象部位10のうち固定孔10hの周囲部分が、一対の係止片44と固定基部42との間に挟込まれ、もって、車両固定部41が固定対象部位10に固定される。
車両固定部41が一対の係止片44を有する構成であることは必須ではない。例えば、車両固定部は、柱部43の周りに突出する傘状の係止部が、柱部43の長手方向に沿って複数形成された構成であってもよい。かかる構成の車両固定部は、ツリー状クランプと呼ばれることもある。
配線固定部46は、配線30を固定する部分である。本実施形態では、配線固定部46は、バンド固定部47と、バンド部48とを備える。
バンド固定部47は、固定基部42に対して柱部43とは反対側に一体形成されている。バンド固定部47は、バンド挿入固定孔47hを有する扁平な角筒状に形成されている。バンド挿入固定孔47hはバンド部48を挿入可能なように、扁平な角孔状に形成されている。バンド挿入固定孔47h内にバンド係止片47aが突出形成されている。
バンド部48は、バンド固定部47のうちバンド挿入固定孔47hの一方側開口側端部から延出する細帯状に形成されている。バンド部48の一方主面に、複数の係止溝48gがバンド部48の長手方向に沿って並ぶように形成されている。各係止溝48gは、バンド部48の幅方向に沿う細長い溝に形成されており、上記バンド係止片47aが係止可能に形成されている。
そして、バンド部48が環状をなすように配線30に巻かれた状態で、バンド部48がバンド挿入固定孔47hに挿入される。すると、バンド係止片47aが複数の係止溝48gのうちの一部に係止して、バンド部48が配線30に巻付けられた状態に保たれる。
かかる配線固定部材40は、例えば、樹脂によって金型一体成形された樹脂部品である。配線固定部材40は、例えば、バンド付クリップ又はバンド付クランプと呼ばれる部品であってもよい。
追加配線固定部材50は、上記配線固定部材40を固定対象部位10に固定する構成を利用して、追加配線34を固定対象部位10に固定する。
追加配線固定部材50は、板状車両固定部52と、追加配線保持部60とを備える。
板状車両固定部52は、車両固定部41を挿入可能な挿入孔52hを有する板状に形成されている。板状車両固定部52は、固定対象部位10の固定孔10hの周囲で固定対象部位10の一方主面に接触可能な程度に広がっている。本実施形態では、板状車両固定部52は、固定基部42よりも幅広な方形板状に形成されている。板状車両固定部52の角部は丸められている。挿入孔52hは、固定孔10hと同じ大きさ、形状としてもよいが、これは必須ではない。
板状車両固定部52は、固定孔10h内に配置される部分を有していなし、また、固定孔10h内に配置される部分と一体化されていない板である。本実施形態では、板状車両固定部52は、挿入孔52hの周りで厚みが一定な板状部材である。板状車両固定部52単独では、固定対象部位10に引っ掛る構成を持たない。板状車両固定部52自体は、固定対象部位10への固定前は、固定対象部位10の表面に沿って移動できる。
そして、固定対象部位10の一方主面状に板状車両固定部52が重ね合わされると共に、固定孔10hと挿入孔52hとが位置合せされる。この状態で、車両固定部41の柱部43及び一対の係止片44が挿入孔52h及び固定孔10hに挿入される。そして、一対の係止片44が挿入孔52h及び固定孔10hを抜出て固定孔10hの周縁に抜止め係止する。また、固定基部42が、板状車両固定部52のうち挿入孔52hの周りに、固定対象部位10とは反対側から押付けられる。これにより、固定対象部位10と板状車両固定部52とが重ね合わされた状態で、固定対象部位10と板状車両固定部52とが、挿入孔52h及び固定孔10hの周囲で、一対の係止片44と固定基部42との間に挟込まれる。これにより、板状車両固定部52が車両固定部41を利用して固定対象部位10に固定される。この固定状態においても、板状車両固定部52は、固定孔10hに挿入された部分を持たないで、固定対象部位10に重ねられている。
なお、板状車両固定部52の追加分の厚みは、固定基部42としての皿バネ及び一対の係止片44のすくなくとも一方がより大きく弾性変形することによって、吸収されることが想定される。
追加配線保持部60は、板状車両固定部52と連なって形成され、追加配線34を保持する部分である。追加配線保持部60は、それ単独で、追加配線34を保持してもよいし、他の部品と組合わされて追加配線34を保持してもよい。
本実施形態では、追加配線保持部60は、細長板状部分61を有している。ここでは、細長板状部分61の両端部に、幅方向外側に突出する突部62が形成されている。追加配線34が細長板状部分61に沿って細長板状部分61の一方主面上に配置された状態で、追加配線34及び細長板状部分61に結束部材64が結束される。結束部材64は、例えば、粘着テープである。結束部材は、結束バンドであってもよい。これにより、追加配線34が追加配線保持部60によって保持される。この状態で、上記突部62は、結束部材64が細長板状部分の61の端部から抜出てしまうことを抑制する役割を果すことができる。
板状車両固定部52は、細長板状部分61の長手方向中間部から細長板状部分61に対して交差する方向、本実施形態では、細長板状部分61に対して直交する方向に延出している。これにより、配線30を固定する配線固定部材40と固定対象部位10との間に挟込まれている板状車両固定部52の隣で、配線30を並列するように、追加配線34を支持し易い。
上記追加配線保持部60は、板状車両固定部52よりも厚くてもよい。これにより、追加配線保持部60をしっかりと保持できる。また、板状車両固定部52は、追加配線保持部60よりも薄いことから、固定基部42と一対の係止片44との間に、固定対象部位10に重ねて追加配置し易い。
なお、追加配線保持部60に追加配線34を保持させた後に、車両固定部41を利用して板状車両固定部52を固定対象部位10に固定するとよい。もっとも、板状車両固定部52を固定対象部位10に固定した後に、追加配線保持部60に追加配線34を保持せてもよい。
上記配線固定部材40は、例えば、樹脂によって金型一体成形された樹脂部品としてもよい。配線固定部材40は、金属板であってもよい。また、配線固定部材40は、インサート金型成形等によって、金属と樹脂とを組合せた部品とされていてもよい。
このように構成された追加配線固定部材50及び配線固定構造20によると、配線固定部材40の車両固定部41を、板状車両固定部52の挿入孔52hに挿入することによって、車両固定部41を利用して、板状車両固定部52を固定対象部位10に固定できる。そして、板状車両固定部52に連なる追加配線保持部60に追加配線34を保持することとで、既存の配線30の取付構造を利用して、追加配線34を容易に固定対象部位10に固定できる。
例えば、車両における固定対象部位10に配線30が固定されている場合に、他の追加配線34を追加する場合、粘着テープ又は結束バンドによって、既存の配線30に追加配線34を固定することが想定される。その場合、車両に対する作業性が悪く、また、結束箇所が不揃いとなったり、見映えが悪くなったりする可能性がある。
本実施形態によると、予め追加配線34に追加配線保持部60を固定したものを準備しておき、配線固定部材40を固定孔10hから抜いた後、板状車両固定部52を固定対象部位10に重ね合せた状態で、配線固定部材40の車両固定部41を、挿入孔52h及び固定孔10hに挿入固定すればよい。このため、車両上で結束作業等を行う必要が無く、固定作業を良好にでき、また、固定箇所を揃えて、見映えを良好にすることができる。
また、事前に追加配線34の追加可能性がわかっている場合、固定対象部位10に追加固定用の固定孔を事前に形成しておくことが考えられる。この場合、実際に追加される可能性の大小に拘らず、全ての車両の固定対象部位10に追加固定用の固定孔を形成しておくことになるため、コスト増を招く可能性がある。本実施形態では、追加配線34が必要となった場合に、追加配線固定部材50が追加されるため、局所的なコスト負担で済み、追加配線34の対象となり得る車両全体に対するコスト増を招き難い。
また、追加配線保持部60が細長板状部分61を有するため、追加配線34を、粘着テープ、結束バンド等の結束部材64によって、追加配線保持部60に容易に保持できる。
また、細長板状部分61の長手方向中間部から板状車両固定部52が突出しているため、板状車両固定部52の隣の細長板状部分61によって保持された追加配線34を、配線30に対して並走状態で固定し易い。
<変形例>
上記実施形態を前提として各種変形例について説明する。
配線固定部材40が配線30を保持する構成は、上記実施形態のように、バンド部48を備えた構成である必要は無い。
図5に示す第1変形例に係る配線固定部材140は、車両固定部41と、配線固定部146とを備えている。車両固定部41は、上記実施形態で説明したものと同じ構成である。
配線固定部146は、細長板状の細長板状部分147を有している。細長板状部分147は、車両固定部41における固定基部42に対して柱部43とは反対側の部分から両側外方に延出している。細長板状部分147の両端部に、その厚み方向一方側に突出する抜け止突部148が突設されている。そして、配線30が細長板状部分147に対して車両固定部41とは反対側の面において、細長板状部分147の長手方向に沿って配置される。この状態で、粘着テープ又は結束バンド等の結束部材149が配線30及び細長板状部分147に結束される。これにより、配線30が配線固定部146に保持される。この状態で、抜け止突部148は、結束部材149が細長板状部分147の両端外方に抜けることを抑制することができる。
配線30が上記配線固定部材140によって固定対象部位10に固定される場合においても、上記実施形態と同様に、追加配線34に追加配線固定部材50を固定することによって、配線固定部材140の車両固定部41を利用して固定対象部位10に固定することができる。
追加配線固定部材50の追加配線保持部60が、追加配線34を保持する構成は、細長板状部分61を有する構成である必要は無い。
図6及び図7に示す第2変形例に係る追加配線固定部材150は、板状車両固定部52と、追加配線保持部160とを備える。板状車両固定部52は、上記実施形態における板状車両固定部52と同じ構成である。
追加配線保持部160は、基板部161と、バンド固定部162と、バンド部164とを有する。
基板部161は、板状車両固定部52の端部から延出する板状部分である。本実施形態では、基板部161は、板状車両固定部52よりも厚い。基板部161のうち板状車両固定部52とは反対側の端部にバンド固定部162が形成されている。
バンド固定部162は、バンド部164を挿入可能な角筒状のバンド挿入固定孔162hを有している。バンド挿入固定孔162h内に、実施形態におけるバンド係止片47aと同様に、バンド部164の係止溝164gに係止可能なバンド係止部が突設されている。
バンド部164は、バンド固定部162から延出する細長帯状部分である。バンド部164の一方主面に、実施形態における係止溝48gと同様に、バンド部164の長手方向に沿って複数の係止溝164gが形成されている。
ここでは、バンド挿入固定孔162hは、板状車両固定部52の挿入孔52hから遠ざかる方向に貫通している。バンド部164は、バンド挿入固定孔162hと挿入孔52hとを通過する面内で環状に変形して追加配線34に巻付けられることができる。
そして、バンド部164が環状をなすように追加配線34に巻かれた状態で、バンド部164がバンド挿入固定孔162hに挿入されて、バンド部164が追加配線34に巻付けられた状態に保たれる。これにより、追加配線保持部160に追加配線34が保持される。なお、バンド部164のうちバンド挿入固定孔162hを抜出た部分は切断除去されてもよい。
本追加配線固定部材150は、樹脂による金型一体形成部品であってもよいし、インサート成形等によって樹脂と金属とが組合わされた部品であってもよい。
この変形例によると、バンド部164を追加配線34に巻付けた状態を、バンド固定部162によって維持することによって、他の結束部材が無くても、追加配線34を保持できる。
また、本変形例では、バンド部164が環状をなすように追加配線34に巻かれた状態で、環状をなすバンド部164の中心軸に対して交差する方向(ここでは直交する方向)に、板状車両固定部52が延出している。
このため、板状車両固定部52の隣の追加配線保持部160によって保持された追加配線34を、配線30に対して並走状態で固定し易い。
上記したように、追加配線保持部は、それ自体で、又は、他の部品と合体して追加配線を保持できればよい。追加配線保持部は、例えば、固定孔が形成された板状部分であってもよい。この場合、追加配線34を、上記配線固定部材40、140に固定した状態で、当該配線固定部材40、140の車両固定部41を固定孔に挿入して追加配線保持部に固定してもよい。
上記各実施形態では、板状車両固定部52が固定対象部位10と固定基部42との間に挟込まれる例が説明された。板状車両固定部52は、固定基部42と係止片44との間に挟込まれてもよい。この場合、配線30と追加配線34とは、固定対象部位10の両面に分れて保持される。車両固定部41が固定対象部位10の固定孔10hに固定された状態のまま、板状車両固定部52を固定対象部位10に近付けて、車両固定部41の先端を、板状車両固定部52の挿入孔52hに差込んで、係止片44を挿入孔52hの縁に係止させればよい。このため、車両固定部41を固定対象部位10から抜かなくても、追加配線34を固定対象部位10に固定できる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
10 固定対象部位
10h 固定孔
20 配線固定構造
30 配線
32 線状伝送部材
34 追加配線
36 線状伝送部材
40、140 配線固定部材
41 車両固定部
42 固定基部
43 柱部
44 係止片
46、146 配線固定部
47 バンド固定部
47a バンド係止片
47h バンド挿入固定孔
48 バンド部
48g 係止溝
50、150 追加配線固定部材
52 板状車両固定部
52h 挿入孔
60、160 追加配線保持部
61 細長板状部分
62 突部
64 結束部材
147 細長板状部分
148 抜け止突部
149 結束部材
161 基板部
162 バンド固定部
162h バンド挿入固定孔
164 バンド部
164g 係止溝

Claims (6)

  1. 車両側の固定対象部位の固定孔に挿入固定される車両固定部を有する配線固定部材を利用して、追加配線を前記固定対象部位に固定するための追加配線固定部材であって、
    前記車両固定部を挿入可能な挿入孔を有する板状に形成され、前記車両固定部と前記固定対象部位との間で挟込まれて前記固定対象部位に固定される板状車両固定部と、
    前記板状車両固定部と連なって形成され、前記追加配線を保持する追加配線保持部と、
    を備える追加配線固定部材。
  2. 請求項1に記載の追加配線固定部材であって、
    前記追加配線保持部は、細長板状部分を有し、前記追加配線が前記細長板状部分に沿って配置された状態で、前記追加配線及び前記細長板状部分に結束部材が結束されることで、前記追加配線が前記追加配線保持部に保持される部分である、追加配線固定部材。
  3. 請求項2に記載の追加配線固定部材であって、
    前記細長板状部分の長手方向中間部から前記細長板状部分に対して交差する方向に前記板状車両固定部が延出している、追加配線固定部材。
  4. 請求項1に記載の追加配線固定部材であって、
    前記追加配線保持部は、バンド挿入固定孔を有するバンド固定部と、前記バンド固定部から延出するバンド部とを有し、
    前記バンド部が環状をなすように前記追加配線に巻かれた状態で、前記バンド部が前記バンド挿入固定孔に挿入されて、前記バンド部が前記追加配線に巻付けられた状態に保たれる、追加配線固定部材。
  5. 請求項4に記載の追加配線固定部材であって、
    前記バンド部が環状をなすように前記追加配線に巻かれた状態で、環状をなす前記バンド部の中心軸に対して交差する方向に、前記板状車両固定部が延出している、追加配線固定部材。
  6. 車両側の固定対象部位に配線と追加配線とを固定するための配線固定構造であって、
    前記固定対象部位の固定孔に挿入固定される車両固定部を有する配線固定部材と、
    前記車両固定部を挿入可能な挿入孔を有する板状に形成された板状車両固定部と、前記板状車両固定部と連なって形成され、前記追加配線を保持する追加配線保持部とを有する追加配線固定部材と、
    を備え、
    前記板状車両固定部のうち前記挿入孔の周縁が、前記車両固定部と前記固定対象部位との間で挟込まれて前記固定対象部位に固定されている、配線固定構造。
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