JP2023158714A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレイグニッションの発生と相関がある熱発生率と相関性が強いクランク角躍度を用いて、プレイグニッションの発生判定を行う内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】クランク角センサ11の出力信号に基づいて、クランク角加速度αdの時間変化率であるクランク角躍度δdを算出し、クランク角躍度δdに基づいて、プレイグニッションの発生を判定するための評価値Yeを算出し、評価値Yeに基づいて、プレイグニッションの発生の有無を判定する内燃機関の制御装置50。【選択図】図3

Description

本願は、内燃機関の制御装置に関するものである。
内燃機関において発生する異常燃焼として、プレイグニッション及びポストイグニッションが知られている。これらの異常燃焼の原因は、点火プラグ又は気筒内に溜まったデポジット等が高温になり、これが熱源となって自己着火に至る場合、又は圧縮比が高い場合に圧縮行程で混合気が高温及び高圧になって自己着火に至る場合などが考えられる。このうち、正規の火花点火時期の前に起こるものがプレイグニッションと呼ばれ、後に起こるものがポストイグニッションと呼ばれている。これらの異常着火は一般に知られるものであり、これが発生すると、不快な金属音の発生、内燃機関の出力変動、極端な場合には、内燃機関の破損に至る場合もある。
プレイグニッションを内燃機関の回転速度の変動幅によって検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。例えば、特定気筒の点火時期を一定角度遅角すると、内燃機関の出力が低下し、内燃機関の回転速度が変動する。このとき、特定気筒にプレイグニッションが生じると、点火時期よりも早く燃焼室内に火炎が生じることにより、内燃機関の回転速度の変動幅が小さくなる。従って、この回転速度の変動幅が所定幅(プレイグニッション検出用の変動幅)よりも小さいか否かを判定することで、プレイグニッションの発生検出を行っている。
特開平2-136566号公報
特許文献1の技術で用いる回転速度の変動幅とは、所定期間におけるクランク角速度の変化量であり、クランク角加速度に相当する値である。しかし、実施の形態で詳述するように、発明者が検討した結果、クランク角加速度を用いた方法では、十分なプレイグニッションの発生検出精度を得られ難い。これは、プレイグニッションの発生と相関がある燃焼による熱発生率と、クランク角加速度との間に十分な相関性がないためである。一方、発明者が検討した結果、熱発生率とクランク角躍度との間の相関性が強く、クランク角躍度によりプレイグニッションの発生判定を行えることを見出した。
そこで、本願は、プレイグニッションの発生と相関がある熱発生率と相関性が強いクランク角躍度を用いて、プレイグニッションの発生判定を行う内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本願に係る内燃機関の制御装置は、
クランク角センサの出力信号に基づいて、クランク角度を検出し、検出した前記クランク角度の時間変化率であるクランク角速度、前記クランク角速度の時間変化率であるクランク角加速度、及び前記クランク角加速度の時間変化率であるクランク角躍度を算出する角度情報検出部と、
前記クランク角躍度に基づいて、プレイグニッションの発生を判定するための評価値を算出する評価値算出部と、
前記評価値に基づいて、前記プレイグニッションの発生の有無を判定するプレイグニッション判定部と、を備えたものである。
本願に係る内燃機関の制御装置によれば、熱発生率に相関があり、クランク角加速度よりも熱発生率に対する影響度合いが大きい、クランク角躍度に基づいて評価値を算出し、評価値に基づいて精度よくプレイグニッションの発生の有無を判定することができる。
実施の形態1に係る内燃機関及び内燃機関の制御装置の概略構成図である。 実施の形態1に係る内燃機関及び内燃機関の制御装置の概略構成図である。 実施の形態1に係る内燃機関の制御装置のブロック図である。 実施の形態1に係る内燃機関の制御装置のハードウェア構成図である。 実施の形態1に係る角度情報検出処理を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態1に係るプレイグニッションの発生時の熱発生率の挙動を説明する図である。 実施の形態1に係る熱発生率とクランク角加速度との関係を説明するための図である。 実施の形態1に係る熱発生率とクランク角躍度との関係を説明するための図である。 実施の形態1に係る熱発生率と、熱発生率に含まれる各項の成分との関係を説明するための図である。 実施の形態1に係る熱発生率と、熱発生率に含まれる各項の成分との関係を説明するための図である。 実施の形態1に係るクランク角躍度のピーク値の判定を説明するための図である。 実施の形態1に係る角躍度用の重み係数設定マップデータを説明する図である。 実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2に係るクランク角躍度のピーク値の判定を説明するための図である。 実施の形態2に係る角加速度用の重み係数設定マップデータを説明する図である。
1.実施の形態1
実施の形態1に係る内燃機関1の制御装置50(以下、単に制御装置50と称す)について図面を参照して説明する。図1及び図2は、本実施の形態に係る内燃機関1及び制御装置50の概略構成図であり、図3は、本実施の形態に係る制御装置50のブロック図である。内燃機関1及び制御装置50は、車両に搭載され、内燃機関1は、車両(車輪)の駆動力源となる。
1-1.内燃機関1の構成
まず、内燃機関1の構成について説明する。図1に示すように、内燃機関1は、空気と燃料の混合気を燃焼する気筒7を備えている。内燃機関1は、気筒7に空気を供給する吸気管23と、気筒7で燃焼した排気ガスを排出する排気管17とを備えている。内燃機関1は、ガソリンエンジンとされている。内燃機関1は、吸気管23を開閉するスロットルバルブ4を備えている。スロットルバルブ4は、制御装置50により制御される電気モータにより開閉駆動される電子制御式スロットルバルブとされている。スロットルバルブ4には、スロットルバルブ4の開度に応じた電気信号を出力するスロットル開度センサ19が設けられている。
スロットルバルブ4の上流側の吸気管23には、吸気管23に吸入される吸入空気量に応じた電気信号を出力するエアフローセンサ3が設けられている。内燃機関1は、排気ガス還流装置20を備えている。排気ガス還流装置20は、排気管17から吸気マニホールド12に排気ガスを還流するEGR流路21と、EGR流路21を開閉するEGRバルブ22と、を有している。吸気マニホールド12は、スロットルバルブ4の下流側の吸気管23の部分である。EGRバルブ22は、制御装置50により制御される電気モータにより開閉駆動される電子制御式EGRバルブとされている。排気管17には、排気管17内の排気ガスの空燃比に応じた電気信号を出力する空燃比センサ18を備えている。
吸気マニホールド12には、吸気マニホールド12内の圧力に応じた電気信号を出力するガス圧センサ8が設けられている。吸気マニホールド12の下流側の部分には、燃料を噴射するインジェクタ13が設けられている。なお、インジェクタ13は、気筒7内に直接燃料を噴射するように設けられてもよい。内燃機関1には、大気圧に応じた電気信号を出力する大気圧センサ33が設けられている。内燃機関1には、冷却水温を検出する水温センサ34が設けられている。
気筒7の頂部には、空気と燃料の混合気に点火する点火プラグと、点火プラグに点火エネルギーを供給する点火コイル16と、が設けられている。また、気筒7の頂部には、吸気管23から気筒7内に吸入される吸入空気量を調節する吸気バルブ14と、シリンダ内から排気管17に排出される排気ガス量を調節する排気バルブ15と、が設けられている。吸気バルブ14には、そのバルブ開閉タイミングを可変にする吸気可変バルブタイミング機構が設けられている。排気バルブ15には、そのバルブ開閉タイミングを可変にする排気可変バルブタイミング機構が設けられている。可変バルブタイミング機構14、15は、電動アクチュエータを有している。
図2に示すように、内燃機関1は、複数の気筒7(本例では3つ)を備えている。各気筒7内には、ピストン5が備えられている。各気筒7のピストン5は、コンロッド9およびクランク32を介してクランク軸2に接続されている。クランク軸2は、ピストン5の往復運動によって回転駆動される。各気筒7で発生した燃焼ガス圧は、ピストン5の頂面を押圧し、コンロッド9およびクランク32を介してクランク軸2を回転駆動する。クランク軸2は、車輪に駆動力を伝達する動力伝達機構に連結されている。動力伝達機構は、変速装置、ディファレンシャルギヤ等から構成される。なお、内燃機関1を備えた車両は、動力伝達機構内にモータージェネレータを備えたハイブリッド車であってもよい。
内燃機関1は、クランク軸2と一体回転する信号板10を備えている。信号板10は、予め定められた複数のクランク角度に複数の歯を設けている。本実施の形態では、信号板10は、10度間隔で歯が並べられている。信号板10の歯には、一部の歯が欠けた欠け歯部分が設けられている。内燃機関1は、エンジンブロック24に固定され、信号板10の歯を検出するクランク角センサ11を備えている。
内燃機関1は、クランク軸2とチェーン28で連結されたカム軸29を備えている。カム軸29は、吸気バルブ14および排気バルブ15を開閉駆動する。クランク軸2が2回転する間に、カム軸29は1回転する。内燃機関1は、カム軸29と一体回転するカム用の信号板31を備えている。カム用の信号板31は、予め定められた複数のカム軸角度に複数の歯を設けている。内燃機関1は、エンジンブロック24に固定され、カム用の信号板31の歯を検出するカム角センサ30を備えている。
制御装置50は、クランク角センサ11およびカム角センサ30の2種類の出力信号に基づいて、各ピストン5の上死点を基準としたクランク角度を検出すると共に、各気筒7の行程を判別する。なお、内燃機関1は、吸入行程、圧縮行程、燃焼行程、および排気行程の4行程機関とされている。
クランク角センサ11、及びカム角センサ30は、クランク軸2の回転による、各センサと歯の距離の変化に応じた電気信号を出力する。各角センサ11、30の出力信号は、センサと歯の距離が近い場合と、遠い場合とで信号がオンオフする矩形波となる。各角センサ11、30には、例えば、電磁ピックアップ式のセンサが用いられる。
1-2.制御装置50の構成
次に、制御装置50について説明する。
制御装置50は、内燃機関1を制御対象とする制御装置である。図3に示すように、制御装置50は、角度情報検出部51、評価値算出部52、プレイグニッション判定部53、回避制御部54、及び基本制御部55等の制御部を備えている。制御装置50の各制御部51から55等は、制御装置50が備えた処理回路により実現される。具体的には、制御装置50は、図4に示すように、処理回路として、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置90(コンピュータ)、演算処理装置90にバス等の信号線を介して接続された記憶装置91、演算処理装置90に外部の信号を入力する入力回路92、および演算処理装置90から外部に信号を出力する出力回路93等を備えている。
演算処理装置90として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、IC(Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、各種の論理回路、および各種の信号処理回路等が備えられてもよい。また、演算処理装置90として、同じ種類のもの又は異なる種類のものが複数備えられ、各処理が分担して実行されてもよい。
記憶装置91として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の揮発性及び不揮発性の記憶装置が備えられている。入力回路92は、各種のセンサ及びスイッチが接続され、これらセンサ及びスイッチの出力信号を演算処理装置90に入力するA/D変換器等を備えている。出力回路93は、電気負荷が接続され、これら電気負荷に演算処理装置90から制御信号を出力する駆動回路等を備えている。
そして、制御装置50が備える各制御部51から55等の各機能は、演算処理装置90が、ROM、EEPROM等の記憶装置91に記憶されたソフトウェア(プログラム)を実行し、記憶装置91、入力回路92、および出力回路93等の制御装置50の他のハードウェアと協働することにより実現される。なお、各制御部51から55等が用いるマップデータ、判定閾値等の設定データは、ROM、EEPROM等の記憶装置91に記憶されている。また、各制御部51から55等が算出したクランク角速度ωd、クランク角加速度αd、クランク角躍度δd、評価値Ye等の各算出値、及び各検出値等のデータは、RAM等の書き換え可能な記憶装置91に記憶される。
本実施の形態では、入力回路92には、クランク角センサ11、カム角センサ30、水温センサ34、エアフローセンサ3、スロットル開度センサ19、ガス圧センサ8、大気圧センサ33、空燃比センサ18、およびアクセルポジションセンサ26等が接続されている。出力回路93には、スロットルバルブ4(電気モータ)、EGRバルブ22(電気モータ)、インジェクタ13、点火コイル16、吸気可変バルブタイミング機構14、及び排気可変バルブタイミング機構15等が接続されている。なお、制御装置50には、図示していない各種のセンサ、スイッチ、およびアクチュエータ等が接続されている。制御装置50は、各種センサの出力信号に基づいて、吸入空気量、吸気マニホールド内の圧力、大気圧、空燃比、およびアクセル開度等の内燃機関1の運転状態を検出する。
基本制御部55は、基本的な制御として、入力された各種センサの出力信号等に基づいて、燃料噴射量、点火時期等を算出し、インジェクタ13および点火コイル16等を駆動制御する。基本制御部55は、アクセルポジションセンサ26の出力信号等に基づいて、運転者が要求している内燃機関1の出力トルクを算出し、当該要求出力トルクを実現する吸入空気量となるように、スロットルバルブ4等を制御する。具体的には、基本制御部55は、目標スロットル開度を算出し、スロットル開度センサ19の出力信号に基づき検出したスロットル開度が、目標スロットル開度に近づくように、スロットルバルブ4の電気モータを駆動制御する。また、基本制御部55は、入力された各種センサの出力信号等に基づいて、EGRバルブ22の目標開度を算出し、EGRバルブ22の電気モータを駆動制御する。基本制御部55は、入力された各種センサの出力信号等に基づいて、吸気バルブの目標開閉タイミング及び排気バルブの目標開閉タイミングを算出し、各目標開閉タイミングに基づいて、吸気及び排気可変バルブタイミング機構14、15を駆動制御する。
1-2-1.角度情報検出部51
角度情報検出部51は、クランク角センサ11の出力信号に基づいて、クランク角度θdを検出し、検出したクランク角度θdの時間変化率であるクランク角速度ωd、クランク角速度ωdの時間変化率であるクランク角加速度αd、及びクランク角加速度αdの時間変化率であるクランク角躍度δdを算出する。クランク角速度ωdが、回転速度に対応する。
本実施の形態では、図5に示すように、角度情報検出部51は、クランク角センサ11の出力信号に基づいてクランク角度θdを検出すると共にクランク角度θdを検出した検出時刻Tdを検出する。そして、角度情報検出部51は、検出したクランク角度θdである検出角度θdおよび検出時刻Tdに基づいて、検出角度θdの間に対応する角度間隔Δθdおよび時間間隔ΔTdを算出する。
例えば、角度情報検出部51は、クランク角センサ11の出力信号(矩形波)の立下りエッジ(又は立上りエッジ)を検出した時のクランク角度θdを判定する。角度情報検出部51は、公知の方法を用い、クランク角センサ11およびカム角センサ30の2種類の出力信号に基づいて、第1気筒♯1のピストン5の上死点を基準としたクランク角度θdを検出すると共に、各気筒7の行程を判別する。
<クランク角速度ωd、クランク角加速度αdの算出>
角度情報検出部51は、各クランク角度θd、及び各クランク角度θdを検出した検出時刻Tdに基づいて、クランク角速度ωdを算出する。例えば、次式に示すように、角度情報検出部51は、今回検出したクランク角度θd(n)と前回検出したクランク角度θd(n-1)との角度間隔Δθd(n)と、今回の検出時刻Td(n)と前回の検出時刻Td(n-1)との時間間隔ΔTd(n)とに基づいて、今回の検出角度のクランク角速度ωd(n)を算出する。なお、これ以外にも、公知の各種の方法が用いられもよい。
Figure 2023158714000002
角度情報検出部51は、クランク角速度ωdに基づいて、クランク角加速度αdを算出する。例えば、次式に示すように、角度情報検出部51は、今回の検出角度で算出したクランク角速度ωd(n)と前回の検出角度で算出したクランク角速度ωd(n-1)と今回の検出角度の時間間隔ΔTd(n)とに基づいて、今回の検出角度のクランク角加速度αd(n)を算出する。なお、これ以外にも、公知の各種の方法が用いられもよい。
Figure 2023158714000003
角度情報検出部51は、クランク角加速度αdに基づいて、クランク角躍度δdを算出する。例えば、次式に示すように、角度情報検出部51は、今回の検出角度で算出したクランク角加速度αd(n)と前回の検出角度で算出したクランク角加速度αd(n-1)と今回の検出角度の時間間隔ΔTd(n)とに基づいて、今回の検出角度のクランク角躍度δd(n)を算出する。なお、これ以外にも、公知の各種の方法が用いられもよい。
Figure 2023158714000004
角度情報検出部51は、算出したクランク角速度ωd、クランク角加速度αd、及びクランク角躍度δd等の角度情報を、対応するクランク角度θdと対応付けて、少なくとも、後述する判定角度範囲以上の期間分、RAM等の記憶装置91に記憶する。
1-2-2.評価値算出部52及びプレイグニッション判定部53
評価値算出部52は、クランク角躍度δdに基づいて、プレイグニッションの発生を判定するための評価値Yeを算出する。そして、プレイグニッション判定部53は、評価値Yeに基づいて、プレイグニッションの発生の有無を判定する。以下で、判定原理について詳細に説明する。
プレイグニッションは、点火プラグの火花放電による点火時期よりも前に、自己着火により燃焼が始まる点火である。例えば、点火プラグ又は気筒内に溜まったデポジット等が高温になり、これが熱源となって自己着火が生じ、プレイグニッションが発生する。また、圧縮比が高い場合に、圧縮行程で混合気が高温及び高圧になって自己着火が生じ、プレイグニッションが発生する。
<熱発生率dQ/dθによるプレイグニッションの判定>
クランク角躍度δdによるプレイグニッションの判定原理について説明する。プレイグニッションの判定には、次式に示すように、燃焼による熱発生率dQ/dθを用いることができる。
Figure 2023158714000005
ここで、Qは、気筒内のガスの燃焼により発生した発生熱であり、θは、クランク角度であり、Cvは気筒内のガスの比熱であり、Rは気筒内のガスのガス定数であり、Vcylは、気筒の容積であり、Pcylは、気筒内のガス圧力である。dQ/dθは、単位クランク角度当たりの発生熱の変化率(熱発生率)である。dVcyl/dθは、単位クランク角度当たりの気筒容積の変化率である。dPcyl/dθは、単位クランク角度当たりの気筒内ガス圧力の変化率である。
図6に、プレイグニッションが発生した時の熱発生率dQ/dθの挙動を示す。プレイグニッションが発生すると急激に燃焼が進行するため、熱発生率dQ/dθが大きくなる。よって、熱発生率dQ/dθが、閾値よりも大きくなった場合に、プレイグニッションが発生したと判定することができる。すなわち、熱発生率dQ/dθによりプレイグニッションの発生の有無を判定することができる。
式(4)の右辺第2項の気筒容積Vcyl、及び式(4)の右辺第1項の気筒容積の変化率dVcyl/dθは、式(5)及び式(6)に示すように、クランク角度θに応じて変化する幾何学的な係数である。よって、実質的には、熱発生率dQ/dθの式(4)の右辺第1項は、気筒内のガス圧力Pcylに比例して変化し、式(4)の右辺第2項は、気筒内ガス圧力の変化率dPcyl/dθに比例して変化する。
Figure 2023158714000006
Figure 2023158714000007
Vcyl0は、吸気弁の閉弁時の気筒の容積である。Spは、ピストンの頂面の投影面積であり、rは、クランク長さであり、Lは、コンロッド長さである。なお、三角関数の演算に用いられるクランク角度θには、燃焼気筒の圧縮行程の上死点を0度に設定した角度が用いられる。
<特許文献1のクランク角加速度αによる判定の問題点>
上述したように、特許文献1の技術では、クランク角加速度αに基づいて、プレイグニッションの発生判定を行っている。熱発生率dQ/dθの式(4)の右辺の第1項は、燃焼気筒のガス圧力Pcylに比例する項であり、クランク角加速度αは、燃焼気筒のガス圧力Pcylに比例する。よって、特許文献1のクランク角加速度αによる判定では、熱発生率dQ/dθの式(4)の右辺の第1項しか評価できず、プレイグニッションの発生を精度よく判定し難い。以下で詳細に説明する。
燃焼気筒のガス圧力Pcylにより生じるクランク軸のトルク成分ΔTgas(以下、燃焼ガス圧トルクΔTgasと称す)は、次式で表せる。
Figure 2023158714000008
ここで、Spは、ピストンの頂面の投影面積であり、Kcnvは、気筒内のガス圧力Pcylによりピストンに生じた力を、クランク軸回りのトルクに変換する変換係数である。式(7)に示すように、燃焼ガス圧トルクΔTgasは、燃焼気筒のガス圧力Pcylに比例し、比例係数である変換係数Kcnvは、クランク角度θに応じて変化する幾何学的な係数である。
燃焼ガス圧トルクΔTgasにより生じたクランク角加速度の成分Δαgasは、次式で表せる。
Figure 2023158714000009
ここで、Icrkは、クランク軸系の慣性モーメントである。式(7)及び式(8)に示すように、燃焼ガスによるクランク角加速度成分Δαgasは、燃焼ガス圧トルクΔTgasに比例し、燃焼ガス圧トルクΔTgasは、燃焼気筒のガス圧力Pcylに比例する。よって、燃焼ガスによるクランク角加速度成分Δαgasは、燃焼気筒のガス圧力Pcylに比例し、クランク角加速度αにより、熱発生率dQ/dθの式(4)の右辺の第1項を評価できる。
図7に、熱発生率dQ/dθとクランク角加速度αとの関係を示す。図7に示すように、プレイグニッションが発生していると判定したい熱発生率dQ/dθの領域では、熱発生率dQ/dθの増加量に対するクランク角加速度αの増加量が小さくなっている。よって、クランク角加速度αのバラツキも考慮すると、プレイグニッションの発生を精度よく判定し難く、特許文献1のように判定アルゴリズムの複雑化を招く。
また、クランク角加速度αには、燃焼ガスによるクランク角加速度成分Δαgas以外にも、外部負荷トルク等によるクランク角加速度成分が含まれるため、判定閾値の設定アルゴリズムの複雑化を招く。外部負荷トルクは、内燃機関の外部からクランク軸にかかるトルクである。外部負荷トルクには、車輪に連結される動力伝達機構から内燃機関に伝達される車両の走行抵抗及び摩擦抵抗、並びにクランク軸に連結されるオルタネータ等の補機負荷等が含まれる。
<クランク角躍度δによる判定原理>
上述したように、熱発生率dQ/dθの式(4)の右辺の第2項は、単位クランク角度当たりの気筒内ガス圧力の変化率dPcyl/dθに比例する項である。単位クランク角度当たりの気筒内ガス圧力の変化率dPcyl/dθは、次式のように変形でき、気筒内ガス圧力の時間変化率dPcyl/dtで表現できる。
Figure 2023158714000010
そして、上述したように、燃焼気筒のガス圧力Pcylは、クランク角加速度αに比例するため、次式に示すように、気筒内ガス圧力の時間変化率dPcyl/dtは、クランク角躍度δに比例する。したがって、熱発生率dQ/dθの式(4)の右辺の第2項は、クランク角躍度δに比例する。
Figure 2023158714000011
図8に、熱発生率dQ/dθとクランク角躍度δとの関係を示す。図8に示すように、プレイグニッションが発生していると判定したい熱発生率dQ/dθの領域でも、熱発生率dQ/dθの増加量に対するクランク角躍度δの増加量が大きくなっている。よって、クランク角躍度δのバラツキを考慮しても、比較的に容易にプレイグニッションの発生を判定できることがわかる。
また、外部負荷トルクは、通常、行程周期では大きく変動しないため、時間微分により、クランク角躍度δに含まれる外部負荷トルクによる成分は小さくなる。よって、判定閾値の設定アルゴリズムを簡易化できる。
図9に、熱発生率dQ/dθと、熱発生率dQ/dθに含まれる式(4)の右辺の第1項の成分(ガス圧力Pcylの成分)及び熱発生率dQ/dθに含まれる式(4)の右辺の第2項の成分(ガス圧力の時間変化率dPcyl/dtの成分)との関係を示す。図9では、同じスケールの縦軸を用いて、右辺の第1項の成分と第2項の成分と示している。図10は、図9と同じ関係を、右辺の第1項の成分用の縦軸と、右辺の第2項の成分用の縦軸との、スケールの異なる2つの縦軸を用いて表している。
図9に示すように、熱発生率dQ/dθにおいて、クランク角加速度αに比例する式(4)の右辺の第1項の成分(ガス圧力Pcylの成分)に対して、クランク角躍度δに比例する式(4)の右辺の第2項の成分(dPcyl/dtの成分)が大きく、影響度合いが大きい。これは、熱発生率dQ/dθは、気筒内のガス圧力Pcylによる影響よりも、気筒内のガス圧力の時間変化率dPcyl/dtによる影響が大きいためである。よって、気筒内のガス圧力の時間変化率dPcyl/dtに比例するクランク角躍度δにより、熱発生率dQ/dθを精度よくモニタできる。
<評価値Yeの算出及び判定処理>
そこで、評価値算出部52は、クランク角躍度δdに基づいて、プレイグニッションの発生を判定するための評価値Yeを算出する。そして、プレイグニッション判定部53は、評価値Yeに基づいて、プレイグニッションの発生の有無を判定する。
この構成よれば、熱発生率dQ/dθに相関があり、クランク角加速度αよりも熱発生率dQ/dθに対する影響度合いが大きい、クランク角躍度δdに基づいて評価値Yeを算出し、評価値Yeに基づいて精度よくプレイグニッションの発生の有無を判定することができる。
プレイグニッション判定部53は、1回の燃焼サイクルにおいて、評価値Yeが、判定閾値を上回った場合に、当該燃焼サイクルにおいて、プレイグニッションが発生したと判定し、評価値Yeが、判定閾値を上回らなかった場合に、当該燃焼サイクルにおいて、プレイグニッションが発生していないと判定する。
<判定角度範囲のピーク値による判定>
本実施の形態では、図11に示すように、評価値算出部52は、1回の燃焼サイクルの燃焼期間に対応して設定されたクランク角度の範囲である判定角度範囲における、クランク角躍度δdのピーク値δdpeakを判定し、クランク角躍度δdとしてクランク角躍度のピーク値δdpeakに基づいて、評価値Yeを算出する。判定角度範囲のピーク値は、判定角度範囲の最大値である。プレイグニッション判定部53は、ピーク値δdpeakに基づいて算出された評価値Yeが判定閾値を上回った場合に、プレイグニッションが発生したと判定し、評価値Yeが判定閾値を上回らなかった場合に、プレイグニッションが発生していないと判定する。
プレイグニッションの発生による燃焼は急激に進行するため、プレイグニッションの発生による熱発生率dQ/dθの急上昇は、プレイグニッションの発生直後に生じる。この構成によれば、クランク角躍度のピーク値δdpeakにより、プレイグニッションの発生直後に発生した熱発生率dQ/dθの急上昇に対応する評価値Yeを算出することができ、プレイグニッションの発生を精度よく行うことができる。
判定角度範囲は、プレイグニッション発生の可能性が高くなる角度範囲に予め設定される。判定角度範囲は、例えば、圧縮行程の上死点から、上死点後60度までの角度範囲に設定される。或いは、評価値算出部52は、クランク角速度ω及び気筒内の吸入ガス量等の運転状態と判定角度範囲との関係が設定されたマップデータを参照して、現在の運転状態に対応する判定角度範囲を設定してもよい。また、判定角度範囲は、1回の燃焼サイクルの全範囲に設定されてもよい。
<重み係数Wδ>
式(4)の右辺第1項を省略し、式(4)の右辺第2項のdPcyl/dθに、式(9)及び式(10)を代入すると次式を得る。
Figure 2023158714000012
ここで、気筒容積Vcyl(θ)及び変換係数Kcnv(θ)は、クランク角度θに応じて変化する幾何学的な係数である。よって、あるクランク角速度ωにおいて、熱発生率dQ/dθの相当値を精度よく算出するためには、クランク角躍度δdに、クランク角躍度δdが算出されたクランク角度θdに応じて変化させた重み係数を乗算すればよい。
本実施の形態では、評価値算出部52は、クランク角躍度のピーク値δdpeakに、角躍度用の重み係数Wδを乗算した値に基づいて、評価値Yeを算出する。評価値算出部52は、クランク角躍度のピーク値δdpeakが算出されたクランク角度θdであるピーク値角度θdpeakに基づいて、角躍度用の重み係数Wδを変化させる。
例えば、次式に示すように、評価値算出部52は、クランク角躍度のピーク値δdpeakに角躍度用の重み係数Wδを乗算した値を、評価値Yeとして演算し、ピーク値角度θdpeakに基づいて角躍度用の重み係数Wδを変化させる。評価値算出部52は、図12に示すようなクランク角度θdと角躍度用の重み係数Wδとの関係が予め設定された角躍度用の重み係数設定マップデータMAPwδを参照し、ピーク値角度θdpeakに対応する角躍度用の重み係数Wδを算出する。
Figure 2023158714000013
例えば、角躍度用の重み係数設定マップデータMAPwδは、式(11)、式(5)、式(7)の気筒容積Vcyl(θ)及び変換係数Kcnv(θ)等を用いて、Vcyl(θ)/Kcnv(θ)の相当値に設定される。
或いは、次式に示すように、評価値算出部52は、判定角度範囲の各クランク角度θdで算出されたクランク角躍度δd(θd)に対して、クランク角躍度δdが算出された各クランク角度θdに対応する角躍度用の重み係数Wδ(θd)を乗算して、各クランク角度θdの評価値Ye(θd)を算出してもよい。この場合は、評価値算出部52は、重み係数設定マップデータMAPwδを参照し、各クランク角度θdに対応する角躍度用の重み係数Wδ(θd)を算出する。そして、プレイグニッション判定部53は、判定角度範囲の各クランク角度θdの評価値Ye(θd)に基づいて、プレイグニッションの発生の有無を判定してもよい。例えば、プレイグニッション判定部53は、判定角度範囲において、いずれかのクランク角度θdの評価値Yeが判定閾値を上回った場合に、当該燃焼サイクルにおいて、プレイグニッションが発生したと判定し、いずれのクランク角度θdの評価値Yeも、判定閾値を上回らなかった場合に、当該燃焼サイクルにおいて、プレイグニッションが発生していないと判定する。なお、判定角度範囲における評価値Yeのピーク値を用いて判定してもよい。
Figure 2023158714000014
また、評価値算出部52は、クランク角速度ωが増加するに従って、角躍度用の重み係数Wδを減少させてもよい。例えば、次式に示すように、評価値算出部52は、式(12)の第2式又は式(13)の第2式を用い、ピーク値角度θdpeak又はクランク角度θdに基づいて算出された仮の重み係数を、クランク角速度ωで除算した値を、最終的な角躍度用の重み係数Wδとして算出してもよい。なお、クランク角速度ωに正反比例していなくてもよく、クランク角速度ωが増加するに従って、角躍度用の重み係数Wδが減少していればよい。
Figure 2023158714000015
この構成によれば、クランク角速度ωが変化しても、判定閾値を変化させる必要なく、判定精度を維持できる。なお、クランク角速度ωが増加するに従って、角躍度用の重み係数Wδを減少させない場合は、クランク角速度ωが増加するに従って、判定閾値を減少させることにより、同様に判定精度を維持できる。
また、評価値算出部52は、内燃機関の冷却水温に基づいて、角躍度用の重み係数Wδを変化させてもよい。冷却水温が低いと内燃機関の各部の摩擦係数が増加するため、熱発生率dQ/dθに対するクランク角躍度δdの挙動が変化する。よって、冷却水温に基づいて角躍度用の重み係数Wδを変化させることで、判定精度を維持できる。
評価値算出部52は、水温センサ34の出力信号に基づいて冷却水温を検出する。例えば、評価値算出部52は、クランク角度θd及び冷却水温と角躍度用の重み係数Wδとの関係が予め設定された角躍度用の重み係数設定マップデータMAPwδを参照し、ピーク値角度θdpeak又はクランク角度θd、及び現在の冷却水温に対応する角躍度用の重み係数Wδを算出してもよい。或いは、評価値算出部52は、クランク角度に基づいて算出された角躍度用の重み係数Wδに水温補正係数を乗算した値を、最終的な角躍度用の重み係数Wδとして設定してもよい。例えば、評価値算出部52は、冷却水温が低くなるに従って、水温補正係数を減少させる。
プレイグニッション判定部53は、クランク角速度ω及び気筒内の吸入気体量などの内燃機関の運転状態に応じて判定閾値を変化させてもよい。例えば、プレイグニッション判定部53は、クランク角速度ω及び気筒内の吸入気体量などの運転状態と判定閾値との関係が予め設定された判定閾値マップデータを参照し、現在の運転状態に対応する判定閾値を算出してもよい。運転状態に冷却水温が含まれてもよい。
プレイグニッション判定部53は、評価値Yeが判定閾値Thを上回った場合に、評価値Yeが判定閾値Thを上回った上回り量(=Ye-Th)に基づいて、プレイグニッションの発生強度を判定してもよい。上回り量が増加するに従って、発生強度が増加される。
1-2-3.回避制御部54
回避制御部54は、プレイグニッション判定部53によりプレイグニッションが発生したと判定された場合は、プレイグニッションの発生を抑制するように、内燃機関の制御パラメータを変化させ、内燃機関を制御する。変化対象の制御パラメータには、燃料噴射量、気筒内の吸入気体量、点火時期、EGR量、及び可変バルブタイミング機構の制御量の一つ以上が含まれる。
例えば、変化対象の制御パラメータに燃焼噴射量が含まれる場合は、回避制御部54は、プレイグニッションが発生したと判定された場合は、燃焼噴射量を基準の噴射量よりもリッチ化させ(増加させ)、燃料冷却により、プレイグニッションの発生を抑制する。変化対象の制御パラメータに気筒内の吸入気体量が含まれる場合は、回避制御部54は、プレイグニッションが発生したと判定された場合は、気筒内の吸入気体量を基準の吸入気体量よりも減少させ、上死点付近の圧縮気体の温度低下により、プレイグニッションの発生を抑制する。例えば、スロットルバルブ4を閉じ側に制御する。変化対象の制御パラメータに点火時期が含まれる場合は、回避制御部54は、プレイグニッションが発生したと判定された場合は、点火時期を基準の点火時期よりも遅角側に変化させ、燃焼温度の低下により、プレイグニッションの発生を抑制する。
変化対象の制御パラメータにEGR量が含まれる場合は、回避制御部54は、プレイグニッションが発生したと判定された場合は、EGR量を基準のEGR量よりも増加させ、混合気の着火性の低下及び燃焼温度の低下により、プレイグニッションの発生を抑制する。例えば、EGRバルブ22を開き側に制御する。変化対象の制御パラメータに可変バルブタイミング機構の制御量が含まれる場合は、回避制御部54は、プレイグニッションが発生したと判定された場合は、可変バルブタイミング機構の制御量を基準の制御量よりもプレイグニッションの発生を抑制する側に変化させ、プレイグニッションの発生を抑制する。可変バルブタイミング機構の制御量は、排気弁の可変バルブタイミング機構を制御する場合は排気バルブの開閉タイミングになり、吸気弁の可変バルブタイミング機構を制御する場合は吸気バルブの開閉タイミングになる。例えば、排気弁の開弁期間と吸気弁の開弁期間とのオバーラップ期間が増加するように、制御量を変化させ、内部EGR量を増加させ、混合気の着火性の低下及び燃焼温度の低下により、プレイグニッションの発生を抑制する。
回避制御部54は、プレイグニッションが発生したと判定された場合は、変化対象の制御パラメータについて、基本制御部55が算出した基準の制御パラメータを変化させ、変化させた制御パラメータを、基本制御部55に伝達し、基本制御部55の制御に反映させる。回避制御部54は、プレイグニッションが発生したと判定された場合は、変化対象の制御パラメータを、プレイグニッションの発生を抑制する側に次第に変化させ、プレイグニッションが発生していないと判定された場合は、変化対象の制御パラメータを、抑制する側とは反対側に次第に戻す。また、回避制御部54は、プレイグニッションの発生強度が増加するに従って、プレイグニッションの発生を抑制する側への変化対象の制御パラメータの変化量を増加させてもよい。気筒ごとに、変化対象の制御パラメータを変化させることができる場合は、プレイグニッションが発生した気筒の変化対象の制御パラメータが変化されてもよい。
<処理全体の概略フローチャート>
本実施の形態に係る制御装置50の概略的な処理の手順(内燃機関の制御方法)について、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。図13のフローチャートの処理は、演算処理装置90が記憶装置91に記憶されたソフトウェア(プログラム)を実行することにより、例えば、クランク角度θdを検出する毎、又は所定の演算周期毎に繰り返し実行される。
ステップS01で、上述したように、角度情報検出部51は、クランク角センサ11の出力信号に基づいて、クランク角度θdを検出し、検出したクランク角度θdの時間変化率であるクランク角速度ωd、クランク角速度ωdの時間変化率であるクランク角加速度αd、及びクランク角加速度αdの時間変化率であるクランク角躍度δdを算出する。
ステップS02で、上述したように、評価値算出部52は、クランク角躍度δdに基づいて、プレイグニッションの発生を判定するための評価値Yeを算出する。
ステップS03、上述したように、プレイグニッション判定部53は、評価値Yeに基づいて、プレイグニッションの発生の有無を判定する。
ステップS04で、上述したように、回避制御部54は、プレイグニッション判定部53によりプレイグニッションが発生したと判定された場合は、プレイグニッションの発生を抑制するように、内燃機関の制御パラメータを変化させ、内燃機関を制御する。
2.実施の形態2
実施の形態2に係る制御装置50について図面を参照して説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る制御装置50の基本的な構成は実施の形態1と同様である。本実施の形態では、評価値算出部52の処理の一部が実施の形態1と異なる。
本実施の形態では、評価値算出部52は、クランク角躍度δd、及びクランク角加速度αdに基づいて、評価値Yeを算出する。
図9及び図10に示したように、熱発生率dQ/dθにおいて、クランク角躍度δに比例する式(4)の右辺の第2項の成分(dPcyl/dtの成分)に比べて、クランク角加速度αに比例する式(4)の右辺の第1項の成分(ガス圧力Pcylの成分)は小さく、影響度合いが小さい。しかし、式(4)の右辺の第2項の成分に加えて、式(4)の右辺の第1項の成分も考慮することにより、熱発生率dQ/dθに相関する評価値Yeの算出精度を更に向上することができる。
<判定角度範囲のピーク値による判定>
本実施の形態では、図14に示すように、評価値算出部52は、燃焼期間に対応して設定されたクランク角度の範囲である判定角度範囲における、クランク角躍度δdのピーク値δdpeakを判定し、クランク角躍度のピーク値δdpeakが算出されたクランク角度であるピーク値角度θdpeakで算出されたクランク角加速度αdpeakを判定する。そして、評価値算出部52は、クランク角躍度のピーク値δdpeak及びピーク値角度θdpeakのクランク角加速度αdpeakに基づいて、評価値Yeを算出する。
この構成によれば、プレイグニッションの発生の影響が出やすいクランク角躍度のピーク値δdpeakのピーク値角度θdpeakにより、プレイグニッションが発生した可能性が高い角度を判定し、ピーク値角度θdpeakのクランク角加速度αdpeakを、評価値Yeの算出に用いることで、プレイグニッションの判定精度を向上することができる。
<重み係数Wδ、Wα>
式(4)の右辺第1項を省略せずに、式(4)の右辺第1項のPcylに、式(8)を変形した式を代入し、式(4)の右辺第2項のdPcyl/dθに、式(9)及び式(10)を代入すると次式を得る。
Figure 2023158714000016
ここで、右辺第2項のdVcyl(θ)/dθ、及び変換係数Kcnv(θ)は、クランク角度θに応じて変化する幾何学的な係数である。よって、熱発生率dQ/dθの相当値を精度よく算出するためには、クランク角躍度δdと同様に、クランク角加速度αdに、クランク角加速度αdが算出されたクランク角度θdに応じて変化させた重み係数を乗算すればよい。
本実施の形態では、評価値算出部52は、クランク角躍度のピーク値δdpeakに、角躍度用の重み係数Wδを乗算した値と、ピーク値角度θdpeakのクランク角加速度αdpeakに角加速度用の重み係数Wαを乗算した値と、を加算した値に基づいて、評価値Yeを算出する。評価値算出部52は、ピーク値角度θdpeakに基づいて、角躍度用の重み係数Wδ及び角加速度用の重み係数Wαを変化させる。
例えば、次式に示すように、評価値算出部52は、クランク角躍度のピーク値δdpeakに角躍度用の重み係数Wδを乗算した値と、ピーク値角度θdpeakのクランク角加速度αdpeakに角加速度用の重み係数Wαを乗算した値と、を加算した値を、評価値Yeとして演算し、ピーク値角度θdpeakに基づいて角躍度用の重み係数Wδ及び角加速度用の重み係数Wαを変化させる。評価値算出部52は、図15に示すようなクランク角度θdと角加速度用の重み係数Wαとの関係が予め設定された角加速度用の重み係数設定マップデータMAPwαを参照し、ピーク値角度θdpeakに対応する角加速度用の重み係数Wαを算出する。角躍度用の重み係数Wδの算出は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
Figure 2023158714000017
例えば、角加速度用の重み係数設定マップデータMAPwαは、式(15)、式(6)、式(7)のdVcyl(θ)/dθ及び変換係数Kcnv(θ)等を用いて、dVcyl(θ)/dθ/Kcnv(θ)の相当値に設定される。
或いは、次式に示すように、評価値算出部52は、判定角度範囲の各クランク角度θdで算出されたクランク角躍度δd(θd)に対して、クランク角躍度δdが算出された各クランク角度θdに対応する角躍度用の重み係数Wδ(θd)を乗算した値と、判定角度範囲の各クランク角度θdで算出されたクランク角加速度αd(θd)に対して、クランク角加速度αdが算出された各クランク角度θdに対応する角加速度用の重み係数Wα(θd)を乗算した値と、を加算した値に基づいて、各クランク角度θdの評価値Ye(θd)を算出してもよい。この場合は、評価値算出部52は、角躍度用の重み係数設定マップデータMAPwδを参照し、各クランク角度θdに対応する角躍度用の重み係数Wδ(θd)を算出し、角加速度用の重み係数設定マップデータMAPwαを参照し、各クランク角度θdに対応する角加速度用の重み係数Wα(θd)を算出する。そして、プレイグニッション判定部53は、判定角度範囲の各クランク角度θdの評価値Ye(θd)に基づいて、プレイグニッションの発生の有無を判定してもよい。例えば、プレイグニッション判定部53は、判定角度範囲において、いずれかのクランク角度θdの評価値Yeが判定閾値を上回った場合に、当該燃焼サイクルにおいて、プレイグニッションが発生したと判定し、いずれのクランク角度θdの評価値Yeも、判定閾値を上回らなかった場合に、当該燃焼サイクルにおいて、プレイグニッションが発生していないと判定する。なお、判定角度範囲における評価値Yeのピーク値を用いて判定してもよい。
Figure 2023158714000018
また、実施の形態1と同様に、評価値算出部52は、クランク角速度ωが増加するに従って、角躍度用の重み係数Wδを減少させてもよい。実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
また、評価値算出部52は、内燃機関の冷却水温に基づいて、角躍度用の重み係数Wδ及び角加速度用の重み係数Wαを変化させてもよい。冷却水温が低いと内燃機関の各部の摩擦係数が増加するため、熱発生率dQ/dθに対するクランク角躍度δd及びクランク角加速度αdの挙動が変化する。よって、冷却水温に基づいて角躍度用の重み係数Wδ及び角加速度用の重み係数Wαを変化させることで、判定精度を維持できる。
評価値算出部52は、水温センサ34の出力信号に基づいて冷却水温を検出する。例えば、評価値算出部52は、クランク角度θd及び冷却水温と角加速度用の重み係数Wαとの関係が予め設定された角加速度用の重み係数設定マップデータMAPwαを参照し、ピーク値角度θdpeak又はクランク角度θd、及び現在の冷却水温に対応する角加速度用の重み係数Wαを算出してもよい。或いは、評価値算出部52は、クランク角度に基づいて算出された角加速度用の重み係数Wαに水温補正係数を乗算した値を、最終的な角加速度用の重み係数Wαとして設定してもよい。例えば、評価値算出部52は、冷却水温が低くなるに従って、水温補正係数を減少させる。なお、冷却水温に応じた角躍度用の重み係数Wδの設定は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
<その他の実施の形態>
(1)上記の各実施の形態においては、角度情報検出部51は、クランク角センサ11の出力信号が用いる場合を例に説明した。しかし、リンクギヤの歯などを検出する他のクランク角センサが設けられ、角度情報検出部51は他のクランク角センサの出力信号を用いてもよい。
(2)上記の各実施の形態においては、気筒数が3つの3気筒エンジンが用いられる場合を例に説明した。しかし、任意の気筒数(例えば、1気筒、2気筒、4気筒、6気筒)のエンジンが用いられてもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 内燃機関、11 クランク角センサ、50 内燃機関の制御装置、51 角度情報検出部、52 評価値算出部、53 プレイグニッション判定部、Wα 角加速度用の重み係数、Wδ 角躍度用の重み係数、Ye 評価値、αd クランク角加速度、δd クランク角躍度、δdpeak クランク角躍度のピーク値、θd クランク角度、θdpeak ピーク値角度、ωd クランク角速度

Claims (12)

  1. クランク角センサの出力信号に基づいて、クランク角度を検出し、検出した前記クランク角度の時間変化率であるクランク角速度、前記クランク角速度の時間変化率であるクランク角加速度、及び前記クランク角加速度の時間変化率であるクランク角躍度を算出する角度情報検出部と、
    前記クランク角躍度に基づいて、プレイグニッションの発生を判定するための評価値を算出する評価値算出部と、
    前記評価値に基づいて、前記プレイグニッションの発生の有無を判定するプレイグニッション判定部と、を備えた内燃機関の制御装置。
  2. 前記評価値算出部は、燃焼期間に対応して設定されたクランク角度の範囲である判定角度範囲における、前記クランク角躍度のピーク値を判定し、前記クランク角躍度として前記クランク角躍度のピーク値に基づいて、前記評価値を算出する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記評価値算出部は、前記クランク角躍度のピーク値に、角躍度用の重み係数を乗算した値に基づいて、前記評価値を算出し、
    前記クランク角躍度のピーク値が算出された前記クランク角度であるピーク値角度に基づいて、前記角躍度用の重み係数を変化させる請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記評価値算出部は、前記クランク角躍度に、角躍度用の重み係数を乗算した値に基づいて、前記評価値を算出し、
    各前記クランク角躍度が算出された前記クランク角度に基づいて、各前記クランク角躍度に乗算される前記角躍度用の重み係数を変化させる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記評価値算出部は、前記クランク角速度が増加するに従って、前記角躍度用の重み係数を減少させる請求項3又は4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記評価値算出部は、内燃機関の冷却水温に基づいて、前記角躍度用の重み係数を変化させる請求項3又は4に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記評価値算出部は、前記クランク角躍度、及び前記クランク角加速度に基づいて、前記評価値を算出する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記評価値算出部は、燃焼期間に対応して設定されたクランク角度の範囲である判定角度範囲における、前記クランク角躍度のピーク値を判定し、前記クランク角躍度のピーク値が算出された前記クランク角度であるピーク値角度で算出されたクランク角加速度を判定し、
    前記クランク角躍度のピーク値及び前記ピーク値角度のクランク角加速度に基づいて、前記評価値を算出する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記評価値算出部は、前記クランク角躍度のピーク値に角躍度用の重み係数を乗算した値と、前記ピーク値角度のクランク角加速度に角加速度用の重み係数を乗算した値と、を加算した値に基づいて、前記評価値を算出し、
    前記角躍度用の重み係数、及び前記角加速度用の重み係数を、前記ピーク値角度に基づいて変化させる請求項8に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記評価値算出部は、前記クランク角躍度に角躍度用の重み係数を乗算した値と、前記クランク角加速度に角加速度用の重み係数を乗算した値と、を加算した値に基づいて、前記評価値を算出し、
    各前記クランク角躍度及び各前記クランク角加速度が算出された前記クランク角度に基づいて、各前記クランク角躍度に乗算される前記角躍度用の重み係数、及び各前記クランク角加速度に乗算される前記角加速度用の重み係数を変化させる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記評価値算出部は、前記クランク角速度が増加するに従って、前記角躍度用の重み係数を減少させる請求項9又は10に記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記評価値算出部は、内燃機関の冷却水温に基づいて、前記角躍度用の重み係数、及び前記角加速度用の重み係数を変化させる請求項9又は10に記載の内燃機関の制御装置。
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