JP2023157204A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な場合にのみ研削ホイールを洗浄水によって洗浄して該洗浄水の消費量を小さく抑えつつ、ウェーハに傷を付けないようにすること。【解決手段】チャックテーブル10と、研削機構20と、該研削機構20を移動させる移動機構30と、投光部41および受光部42を備え、投光部41と受光部42との間の隙間43に進入したセグメント砥石252を検知する検知機構40とを備える研削装置1であって、検知機構40に回転する研削ホイール25が接近したときに、検出機構40が、投光部41からの光411に加えて、研削ホイール25の基台251の下面で該光411が反射した反射光412を受光するように構成されており、受光部41の受光量が所定値よりも小さくなったら、基台251が汚れていると判断する判断部51をさらに備える。【選択図】図1

Description

本発明は、研削ホイールの洗浄の要否を光学的に判断する研削装置に関する。
特許文献1には、基台と基台に周方向の隙間をあけて環状に配列された複数のセグメント砥石とを備えた研削ホイールを回転させることによって、チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハなどの被加工物の上面を研削加工する研削装置が開示されている。
また、特許文献2には、透過型フォトセンサ(フォトインタラプタ)の発光素子と受光素子との間に研削砥石を進入させて研削砥石の欠けを光学的に検出する研削装置が提案されている。
ところで、上記のような研削装置によってウェーハを研削加工する場合、研削されたウェーハの上面に、研削砥石によって作られるソーマーク(傷)よりも深い傷が形成されることがある。この傷は、研削砥石の砥粒によって作られる傷ではなく、砥粒径よりも深い傷である。
また、研削後のウェーハの上面を研磨する研磨機構を備えた研削研磨装置においては、ターンテーブルを回転させることによって、チャックテーブルを研削機構の直下から研磨機構の直下に移動させ、ウェーハの被研削面を研磨して該ウェーハの抗折強度を高めるようにしているが、研磨加工後のウェーハに深い傷が形成されることがある。
上述のような傷は、研削加工室内に付着した研削屑がウェーハの上面に落下し、研削砥石とウェーハとの間、研磨パッドとウェーハとの間などに研削屑が介在することによって形成されていると考えられる。
そこで、特許文献3には、研削ホイールに供給される研削水によって加工室を洗浄する洗浄方法が提案されている。
特開2003-089065号公報 特開2017-127936号公報 特開2015-199146号公報
しかしながら、特許文献3において提案された洗浄方法においては、ウェーハを研削する度に研削ホイールを洗浄するため、洗浄水の消費量が大きくなるという問題がある。
したがって、研削装置には、必要な場合にのみ研削ホイールを洗浄して洗浄水の消費量を抑えつつ、ウェーハに傷を付けないようにしたいという課題がある。
本発明は、保持面でウェーハを保持するチャックテーブルと、基台に複数のセグメント砥石を、隙間をあけて環状に配置した研削ホイールを装着し、該研削ホイールの中心を軸に回転させ該保持面に保持されたウェーハを研削する研削機構と、該研削機構を該保持面に垂直方向に移動させる移動機構と、該研削ホイールの径方向に該セグメント砥石を進入可能な隙間をあけて配置された、投光部および該投光部が投光した光を受光する受光部を備え、該隙間に進入した該セグメント砥石を検知する検知機構と、を備える研削装置であって、該検知機構に回転する該研削ホイールが接近したときに、該受光部が、該投光部からの光に加えて、該研削ホイールの該基台の下面で該光が反射した反射光を受光するように構成されており、該受光部の受光量が所定値よりも小さくなったら、該基台が汚れていると判断する判断部をさらに備える研削装置である。
本発明によれば、研削ホイールの汚れの有無を検知機構によって光学的に検知し、研削ホイールが汚れていると判断された場合にのみ、洗浄ノズルから洗浄水を研削ホイールに向けて噴射して該研削ホイールを洗浄するようにしたため、洗浄水の消費量を小さく抑えつつ、ウェーハへの傷付きを確実に防ぐことができる。
本発明に係る研削装置の破断斜視図である。 本発明に係る研削装置の研削ホイールにおけるセグメント砥石の配列を示す平断面図である。 (a)~(c)は検知機構の投光部および受光部と研削ホイールとの位置関係を示す図2のA-A線断面図である。 研削ホイールの回転角度に対する検知機構の出力電圧の変化を示す図である。 研削ホイールが汚れている場合と汚れていない場合における研削ホイールの高さ位置と検知機構の出力電圧との関係を示す図である。
(研削装置の構成)
図1に示す研削装置1は、被加工物である円板状のウェーハ100を研削加工するものであって、基本的には、上面の円形の保持面11でウェーハ100を保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10の保持面11に吸引保持されたウェーハ100を研削加工する研削機構20と、研削機構20をチャックテーブル10の保持面11に垂直な方向(Z軸方向)に移動(昇降動)させる移動機構30と、研削機構20の研削ホイール25を構成するセグメント砥石252を光学的に検知する検知機構40と、制御部50と、研削ホイール25を洗浄する洗浄ノズル60を備えている。
ここで、被加工物であるウェーハ100は、単結晶のシリコン母材で構成されており、図1に示す状態において下方を向いている表面には、複数の不図示のデバイスが形成されており、これらのデバイスは、ウェーハ100の表面に貼着された不図示の保護テープによって保護ざれている。そして、ウェーハ100は、その表面(図1においては下面)がチャックテーブル10の保持面11に吸引保持され、裏面(図1においては上面)が研削機構20のセグメント砥石252によって研削加工される。
チャックテーブル10は、円板状の部材であって、その中央部に形成された円形の凹部12には、多孔質のセラミックなどで構成された円板状のポーラス部材13が組み込まれている。ここで、ポーラス部材13は、その上面が円板状のウェーハ100を吸引保持する保持面11を構成している。なお、図示しないが、ポーラス部材13は、真空ポンプなどの不図示の吸引源に接続されている。そして、チャックテーブル10は、チャックテーブル10の下方に縦置き状態で配置された駆動源である不図示のモータによって軸中心周りにXY平面(水平面)上を所定の速度で回転駆動される。
ここで、本実施の形態に係る研削装置1は、図1に示すように、Y軸方向(前後方向)に長い矩形ボックス状のベース2を備えており、このベース2の内部には、チャックテーブル10と該チャックテーブル10の保持面11に吸引保持されたウェーハ100をY軸方向(前後方向)に沿って移動させるための不図示のワーク水平移動機構が設けられている。
また、図1に示すように、ベース2の上面には、Y軸方向に長い矩形の開口部3が形成されており、この開口部3には前記チャックテーブル10が収容されている。そして、ベース2の上面に開口する開口部3のチャックテーブル10の周囲は、矩形プレート状のカバー4によって覆われており、開口部3のカバー4の前後(-Y軸方向と+Y軸方向)の部分は、カバー4と共に移動して伸縮する蛇腹状の伸縮カバー5,6によってそれぞれ覆われている。したがって、チャックテーブル10がY軸方向に移動し、このチャックテーブル10がどの位置にあっても、ベース2の開口部3は、カバー4と伸縮カバー5,6によって常に覆われているため、ベース2内への異物の侵入がカバー4と伸縮カバー5,6によって確実に防がれる。
また、図1に示すように、ベース2の上面の+Y軸方向端部(後端部)上には、矩形ボックス状のコラム7が垂直に立設されており、このコラム7の-Y軸方向端面(前面)には、研削機構20をZ軸方向(上下方向)に沿って昇降動させる前記移動機構30が設けられている。
研削機構20は、Z軸方向の回転中心軸を有するスピンドル21と、スピンドル21を回転可能に支持するハウジング22と、スピンドル21を回転駆動するスピンドルモータ23と、スピンドル21の下端に接続されたマウント24と、マウント24の下面に着脱可能に装着された研削ホイール25とを備えている。ここで、研削ホイール25は、円環状の基台251と、該基台251の下面255(図3参照)に円環状に配列された略直方体状の複数のセグメント砥石252とを備えている。なお、各セグメント砥石252は、ウェーハ100を研削するための加工具であって、その下面256(図3参照)は、ウェーハ100に接触する研削面を構成している。
ここで、複数のセグメント砥石252の配列状態を図2に示すが、図2に示す例では、周方向長さ253を有する36個のセグメント砥石252が周方向に等角度ピッチ(10°ピッチ)で円環状に配列されており、隣接する2つのセグメント砥石252の間には周方向隙間254がそれぞれ形成されている。なお、セグメント砥石252の数は、36個に限定される訳ではなく任意である。
図1に示した移動機構30は、研削機構20をチャックテーブル10の保持面11に対して垂直方向(Z軸方向)に沿って昇降動させるものであって、矩形プレート状の昇降板31及び昇降板31に取り付けられハウジング22を支持するホルダ26を、ハウジング22及びハウジング22に保持されたスピンドル21やスピンドルモータ23、研削ホイール25などと共に左右一対のガイドレール32に沿ってZ軸方向に昇降動させるものである。ここで、左右一対のガイドレール32は、コラム7の前面に垂直且つ互いに平行に配設されており、これらのガイドレール32には、上下方向に沿うガイド溝321(図1には一方のみ図示)がそれぞれ形成されている。
また、昇降板31の左右一対のガイドレール32のガイド溝321に対応する箇所の上下には、不図示の係合突起がそれぞれ後方(+Y軸方向)に向かって突設されており、これらの係合突起は、左右一対の各ガイドレール32にそれぞれ形成されたガイド溝321に摺動可能に係合している。
そして、図1に示すように、左右一対のガイドレール32の間には、回転可能なボールネジ軸33がZ軸方向(上下方向)に沿って垂直に立設されており、ボールネジ軸33の上端は、駆動源である正逆転可能なモータ34に連結されている。ここで、モータ34は、コラム7の上面に取り付けられた矩形プレート状のブラケット35を介して縦置き状態で取り付けられている。なお、図1に示すように、モータ34には、制御部50が電気的に接続されている。
また、ボールネジ軸33の下端は、不図示の軸受によってコラム7に回転可能に支持されている。そして、ボールネジ軸33には、昇降板31の背面に後方(+Y軸方向)に向かって水平に突設された不図示のナット部材が螺合挿通している。
検知機構40は、研削ホイール25に設けられた複数のセグメント砥石252を光学的に検知する透過型フォトセンサ(フォトインタラプタ)で構成されており、図1に示すように、チャックテーブル10の周囲に設けられたカバー4に取り付けられている。この検知機構40は、図2および図3に示すように、研削ホイール25の径方向に対向して配置された投光部(発光素子)41と受光部(受光素子)42とを備えており、投光部41から受光部42に向けて出射する光411を受光部42が受光すると、受光量に応じた電圧を発生するものである。ここで、投光部41は、研削ホイール25の径方向内側に配置されており、この投光部41と径方向外側に配置された受光部42との間には、セグメント砥石252が進入可能な凹状の隙間43が形成されている。なお、図示しないが、この検知機構40には、受光部42が受光する光411の最大値である最大受光量を検知する最大受光量検知部が設けられている。
制御部50は、図1に示す研削機構20のスピンドルモータ23や移動機構30のモータ34、洗浄ノズル60の洗浄水を供給する後述の高圧ポンプ61の駆動を制御するものであって、これには検知機構40の受光部42の受光量(出力電圧)が所定値よりも小さくなると研削ホイール25の基台251が汚れているものと判断する判断部51と、受光部42の受光量の基準受光量(基準電圧値)を設定する基準受光量設定部52と、基準受光量と最大受光量との間に判断受光量(判断電圧値)を設定する判断受光量設定部53が設けられている。
また、図1に示すように、前記洗浄ノズル60は、チャックテーブル10の周囲に設けられたカバー4に設置されており、その上部に開口する噴射口が研削ホイール25に向かって開口するように垂直に取り付けられている。この洗浄ノズル60には、高圧水ノズルや二流体ノズルが用いられるが、この洗浄ノズル60は、高圧ポンプ61を介して水源62に接続されている。また、高圧ポンプ61は、制御部50に電気的に接続されている。
(研削装置の作用)
次に、以上のように構成された研削装置1によるウェーハ100の研削加工について説明する。
ウェーハ100を研削加工する際には、図1に示すように、ウェーハ100をチャックテーブル10の保持面11上に表面を下にして載置する。そして、チャックテーブル10のポーラス部材13に接続されている不図示の吸引源を駆動してポーラス部材13を真空引きする。すると、ポーラス部材13に負圧が発生し、保持面11上に載置されているウェーハ100が負圧によって保持面11上に吸引保持される。
上記状態から不図示のワーク水平移動機構を駆動してチャックテーブル10を+Y軸方向(後方)に移動させ、該チャックテーブル10に吸引保持されているウェーハ100を研削機構20の研削ホイール25の下方に位置決めする。なお、このとき、セグメント砥石252の下面(加工面)256(図3参照)がウェーハ100の中心を通るように両者の水平位置関係が調整される。
また、不図示のモータを駆動してチャックテーブル10を所定の速度で回転させ、該チャックテーブル10の保持面11に保持されているウェーハ100を回転させるとともに、研削機構20のスピンドルモータ23を駆動して研削ホイール25を回転させておく。
上述のように、ウェーハ100と研削ホイール25が回転している状態で、移動機構30を駆動して研削ホイール25を-Z軸方向に下降させる。すなわち、モータ34が駆動されてボールネジ軸33が回転すると、このボールネジ軸33に螺合挿通する不図示のナット部材が設けられた昇降板31がハウジング22や研削ホイール25などと共に-Z軸方向に下降する。すると、研削ホイール25のセグメント砥石252の下面(加工面)256(図3参照)がウェーハ100の上面(裏面)に接触する。このように、セグメント砥石252の下面256がウェーハ100の上面に接触している状態から、研削ホイール25をさらに-Z軸方向に所定量だけ下降させると、ウェーハ100の上面がセグメント砥石252によって所定量だけ研削される。
(研削ホイールの洗浄)
ウェーハ100の研削加工中に発生した研削屑が研削ホイール25に付着し、この付着した研削屑がウェーハ100上に落下してウェーハ100の加工面に深い傷が形成される場合がある。
そこで、本実施の形態では、研削ホイール25の汚れ、具体的には研削ホイール25の基台251の下面255(図3参照)の汚れを検知機構40によって光学的に検知し、基台251の下面255が汚れていると制御部50の判断部51が判断した場合には、洗浄ノズル60から洗浄水を基台251の下面255に向けて噴射して該基台251の下面255を洗浄水によって洗浄する。
セグメント砥石252の下面256が図3(b)に示すh2の位置となるまで研削ホイール25が下降した状態では、セグメント砥石252が検知機構40の投光部41と受光部42との間に形成された隙間43に進入し、この状態で研削ホイール25が回転すると、セグメント砥石252は、投光部41から受光部42に向けて出射する光411を断続的に遮断するため、受光部42には、セグメント砥石252の間の隙間254(図2参照)を通過した光411が交互に断続して到達し、この光411が受光部42によって受光される。また、図3(b)には図示しないが、投光部41から出射した光411の一部は、研削ホイール25の基台251のセグメント砥石252の間の隙間254(図2参照)に露出する部分の下面255で反射して受光部42に至り、該受光部42によって受光される。
ここで、基台251の下面2511が汚れていない場合の該下面255の光反射率は、基台251の下面255が汚れている場合の光反射率よりも高いため、基台251の下面255が汚れていない場合の受光部42の受光量(出力電圧値)の方が基台251の下面255が汚れている場合の受光部42の受光量(出力電圧値)よりも大きくなる。
図4に、研削ホイール25の回転角度に対する検知機構40の出力電圧Vの変化を示す。出力電圧Vは、周期が一定の矩形波状になるが、この矩形波に左から順にNo.1、No.2、No.3、…の番号を付した場合、No.4とNo.5およびNo.8は、基準電圧Vaよりも低い電圧値を示すため、これらに対応する箇所における基台251の下面255が汚れており、他の箇所においては基台251の下面255は汚れていないことが分かる。
つまり、隙間254に研削屑が付着しているため、受光部42の受光量が低下している。
次に、研削ホイール25のセグメント砥石252の間の隙間254(図2参照)に露出する基台251の下面255の個々の汚れではなく、全体の汚れを総合的に判断するために、研削ホイール25が1回転する間の検知機構40の受光部42の受光量の総和、つまり、出力電圧Vの総和(積分値)について考える。
セグメント砥石252の下面256が図3(a)に示すh1位置、図3(b)に示すh2位置、図3(c)に示すh3位置になるまで研削ホイール25が下降した場合の検知機構40の出力電圧の総和(研削ホイール25が1回転したときの出力電圧の積分値)Vの変化を図5に示す。なお、出力電圧の総和Vは、研削ホイール25が1回転する間における、検知機構40の受光部42が受光する光量の総和(積分値)に相当する。
図3(a)に示すように、セグメント砥石252が検知機構40の投光部41と受光部42との間の隙間43に進入していない状態では、セグメント砥石252が投光部41から出射する光(直射光)411を遮ることがないため、この光411の全量とともに、投光部41から研削ホイール25の基台251の下面255(セグメント砥石252の間の隙間254(図2参照)に露出する部分の下面)に向かう一部の光が基台251の下面で反射し、反射光412として受光部42に向かい、この反射光412が直射光411と共に受光部42によって受光される。この場合、基台251の下面255が汚れていない場合の該基台251の下面255の光反射率は、汚れている基台251の下面255の光反射率よりも大きいため、基台251の下面255が汚れていない場合に受光部42が受光する光量は、基台251の下面255が汚れている場合に受光部42が受光する光量よりも大きくなる。
したがって、研削ホイール25をセグメント砥石252の下面256が図3(a)に示すh1位置に達するまで下降させると、検知機構40の出力電圧Vは、研削ホイール25の基台251の下面255が汚れていない場合には、図5に実線曲線にて示すように徐々に上昇して最大値Vmaxとなる。これに対して、基台251の下面255が汚れている場合には、図5に破線曲線にて示すように、検知機構40の出力電圧Vは、上昇せず、ほぼ一定値となる。なお、図5に示すa点は、研削ホイール25が図3(a)に示す高さ位置h1まで降下したときの状態を示す。例えば、a点における出力電圧VがVmaxより小さい場合は、受光部42における受光量が最大受光量より小さいとして、基台251の下面255が汚れていると判断する。すると、制御部50は、図1に示す高圧ポンプ61を駆動し、洗浄ノズル60から洗浄水を噴射して基台251の下面255を洗浄する。
制御部50に設けられた判断受光量設定部53が、判断受光量に対応する判断電圧値Vjを設定してもよい。ここで、判断受光量は、基準受光量と最大受光量との間の値であり、基準受光量は、投光部41から投光され基台251の下面における反射光412を含まない光を受光部42が受光した場合におけるその受光量、又は、その受光量よりわずかに小さな受光量である。図5において基準受光量に対応する電圧値は、基準電圧値Vsである。制御部50に設けられた判断部51は、検知機構40の出力電圧Vが図5に実線曲線に示すように判断電圧値Vjを超えている場合には、研削ホイール25の基台251の下面255が汚れていないと判断する。すると、制御部50は、図1に示す高圧ポンプ61を駆動することがなく、したがって、洗浄ノズル60から洗浄水が噴射されることもない。
これに対して、制御部50に設けられた判断部51は、検知機構40の出力電圧Vが図5に破線曲線に示すように判断電圧値Vjより小さい場合には、研削ホイール25の基台251の下面256が汚れているものと判断する。すると、制御部50は、図1に示す高圧ポンプ61を駆動し、水源62から供給される洗浄水を洗浄ノズル60から研削ホイール25に向けて噴射するため、研削ホイール25が洗浄水によって洗浄される。この洗浄によって、研削ホイール25に付着している研削屑が洗浄水によって除去されるため、研削屑がウェーハ100の上面に落下して該上面に深い傷が形成されるという不具合の発生が防がれる。
図3(a)に示す状態から研削ホイール25が下降すると、図3(b)に示すように、セグメント砥石252が検知機構40の投光部41と受光部42との間の隙間43に進入して投光部41から出射する光411を交互に遮断するため、検知機構40の出力電圧の総和V(受光部42の受光量の総和)は、図5に示すように、a点から直線的に低下する。なお、図5に示すb点は、研削ホイール25が図3(b)に示す高さ位置h2まで降下した場合の状態を示すが、このときの検知機構40の出力電圧Vは、図5に示すようにV1となる。
なお、制御部50は、セグメント砥石252の下面256をチャックテーブル10の保持面11に接触させたときの研削ホイール25の高さ位置と高さ位置h2との差を記憶しておき、検知機構40の投光部41と受光部42との間の隙間43に等速でセグメント砥石252を下降させて進入させ、出力電圧がV1になったときの研削ホイール25の高さ位置からセグメント砥石252の下面256がチャックテーブル10の保持面11に接触する研削ホイール25の高さ位置を算出する機能(セットアップ機能)を備えている。
ところで、図3(b)に示すように、研削ホイール25のセグメント砥石252が検知機構40の投光部41と受光部42との間の隙間43に進入している状態では、検知機構40によってセグメント砥石252の数(またはセグメント砥石252の間の隙間254(図2参照の数))をカウントすることによって、研削ホイール25の種類が判定される。
その後、研削ホイール25がさらに下降し、図3(c)に示すように、検知機構40の隙間43に基台251が進入すると、投光部41から出射する光411が基台251によって遮断されるため、検知機構40の出力電圧Vは、図5に示すように0となる。なお、図5に示すc点は、研削ホイール25が図3(c)に示す高さ位置h3まで下降した状態を示している。
以上のように、本発明に係る研削装置1においては、研削ホイール25(具体的には、基台251)の汚れの有無を検知機構40によって光学的に検知し、研削ホイール25が汚れていると判断された場合にのみ高圧ポンプ61を駆動して洗浄水を洗浄ノズル60から研削ホイール25に向けて噴射して該研削ホイール25を洗浄するようにし、研削ホイール25が汚れていない場合には、研削ホイール25の洗浄水による洗浄を行わないようにしたため、洗浄水の消費量を小さく抑えつつ、ウェーハ100への傷付きを確実に防ぐことができるという効果が得られる。
また、本発明によれば、研削ホイール25の種類などを光学的に検知するために研削装置1に既に設けられている検知機構40を流用して研削ホイール25の汚れの有無を検知するようにしたため、研削装置1の構造の複雑化やコストアップを防ぐことができるという効果も得られる。
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1:研削装置、2:ベース、3:ベースの開口部、4:カバー、
5,6:伸縮カバー、7:コラム
10:チャックテーブル、11:チャックテーブルの保持面、
12:チャックテーブルの凹部、13:ポーラス部材、
20:研削機構、21:スピンドル、22:ハウジング、23:スピンドルモータ、
24:マウント、25:研削ホイール、251:基台、256:基台の下面、
252:セグメント砥石、256:セグメント砥石の下面、
30:移動機構、31:昇降板、32:ガイドレール、321:ガイド溝、
33:ボールネジ軸、34:モータ、35:ブラケット、
40:検知機構、41:投光部、42、受光部、43:隙間、
50:制御部、51:判断部、52:基準受光量設定部、53:判断受光量設定部、
60:洗浄ノズル、61:高圧ポンプ、62:水源、100:ウェーハ、
h1~h3:研削ホイールの高さ位置、411:出射光、412:反射光、
V,V1:出力電圧、Vj:判断電圧値、Vmax:最大電圧値、Vs:基準電圧値、

Claims (4)

  1. 保持面でウェーハを保持するチャックテーブルと、
    基台に複数のセグメント砥石を、隙間をあけて環状に配置した研削ホイールを装着し、該研削ホイールの中心を軸に回転させ該保持面に保持されたウェーハを研削する研削機構と、
    該研削機構を該保持面に垂直方向に移動させる移動機構と、
    該研削ホイールの径方向に該セグメント砥石を進入可能な隙間をあけて配置された、投光部および該投光部が投光した光を受光する受光部を備え、該隙間に進入した該セグメント砥石を検知する検知機構と、
    を備える研削装置であって、
    該検知機構に回転する該研削ホイールが接近したときに、該受光部が、該投光部からの光に加えて、該研削ホイールの該基台の下面で該光が反射した反射光を受光するように構成されており、該受光部の受光量が所定値よりも小さくなったら、該基台が汚れていると判断する判断部をさらに備える、研削装置。
  2. 該受光量の最大値である最大受光量を検知する最大受光量検知部をさらに備え、
    該判断部は、該受光量が該最大受光量よりも小さくなったら、該基台が汚れていると判断する、請求項1記載の研削装置。
  3. 基準受光量を設定する基準受光量設定部と、
    該基準受光量と該最大受光量との間に判断受光量を設定する判断受光量設定部と、をさらに備え、
    該判断部は、
    該受光量が該判断受光量よりも小さくなったら、該基台が汚れていると判断する、請求項1記載の研削装置。
  4. 該判断部の判断によって該研削ホイールを洗浄する洗浄ノズルを備え、該洗浄ノズルで該研削ホイールを洗浄する、請求項1または2記載の研削装置。
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