JP2023156060A - 電動オイルポンプ - Google Patents

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【課題】電動オイルポンプの起動時におけるモータの応答性を向上させることである。【解決手段】電動オイルポンプ1は、オイルポンプ機構部であるポンプ機構部3と、オイルポンプ機構部を駆動するモータ4と、モータ4を駆動する駆動装置であるインバータ6と、駆動装置を制御する制御装置5と、モータ4の回転速度を検出する回転速度センサ10とを備える。制御装置5は、目標回転速度である指令回転速度に応じた指令電圧で駆動装置であるインバータ6を制御する電圧指令制御である第1制御と、回転速度センサ10により検出されたモータ4の検出回転速度と目標回転速度である指令回転速度との差に応じて、検出回転速度が目標回転速度となるように駆動装置をフィードバック制御する回転速度のフィードバック制御である第2制御とを実行可能であり、起動時において、検出回転速度が目標回転速度となるまで第1制御を実行した後、第2制御を実行する。【選択図】図1

Description

この発明は、電動オイルポンプに関する。
電動オイルポンプは、例えば車両のオートマチックギアに対して油圧を供給する等、各種の油圧作動機器に対して油圧を供給する。電動オイルポンプは、モータにより駆動される。電動オイルポンプの制御装置では、上位コントローラから送られた指令回転速度と回転速度センサにより検出されたモータの検出回転速度との差に応じて、モータの回転速度が指令回転速度となるようにフィードバック制御が実行される。制御装置では、PID制御方式によりフィードバック制御が実行される。
従来の電動オイルポンプでは、モータの応答性を向上させるために、次のような技術が提案されている。
一例としては、オイルの油温を推定し、推定した油温に応じてPID制御のゲインを増加させることによりモータの応答性を向上させる電動オイルポンプが考えられている(特許文献1)。
その他の一例としては、PID制御について、初期設定された比例係数及び積分係数にそれぞれ補正係数を乗算してPID制御のゲインを増加させることにより、モータの応答性を向上させる電動オイルポンプが考えられている(特許文献2)。
特開2018-13209号公報 国際公開第2019/044717号
しかし、特許文献1および特許文献2の技術は、モータの応答性を向上させるためにPID制御のゲインを増加させるものであり、次のような問題が生じる。PID制御では、ゲインを高くし過ぎると出力信号が発振するので、モータの応答性を向上させるためにPID制御のゲインを増加させる場合には、電動オイルポンプの起動時におけるモータの応答性を一定レベル以上に向上させることができない。
本発明の目的は、電動オイルポンプの起動時におけるモータの応答性を向上させることである。
本開示に従った電動オイルポンプは、オイルポンプ機構部と、オイルポンプ機構部を駆動するモータと、モータを駆動する駆動装置と、駆動装置を制御する制御装置と、モータの回転速度を検出する回転速度センサとを備える。制御装置は、目標回転速度に応じた指令電圧で駆動装置を制御する第1制御と、回転速度センサにより検出されたモータの検出回転速度と目標回転速度との差に応じて、検出回転速度が目標回転速度となるように駆動装置をフィードバック制御する第2制御とを実行可能であり、起動時において、検出回転速度が目標回転速度となるまで第1制御を実行した後、第2制御を実行する。
本開示に従った電動オイルポンプによれば、制御装置が、起動時において、検出回転速度が目標回転速度となるまで目標回転速度に応じた指令電圧で駆動装置を制御する第1制御を実行した後、検出回転速度が目標回転速度となるように駆動装置をフィードバック制御する第2制御を実行するので、第1制御によって直接的な指令電圧で駆動装置を制御することにより、電動オイルポンプの起動時におけるモータの応答性を向上させることができる。
電動オイルポンプ1の構成を示すブロック図である。 指令回転速度から指令電圧を求めるマップデータを示す図である。 モータ4の駆動制御の処理を示すフローチャートである。 電動オイルポンプ1を停止状態から起動した場合における本実施形態の制御と従来の制御との比較例を示す図である。 本開示に係る電動オイルポンプ901の断面図である。 本開示に係る電動オイルポンプ901の斜視外観図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
<電動オイルポンプ1の構成>
図1は、電動オイルポンプ1の構成を示すブロック図である。図2は、指令回転速度から指令電圧を求めるマップデータを示す図である。電動オイルポンプ1は、オイルを循環させる動作をする電動ポンプであり、例えば車両および船舶等の各種装置に備えられる。
図1を参照して、電動オイルポンプ1は、ポンプ機構部3、モータ4、制御装置5、インバータ6、入力インターフェイス回路7、出力インターフェイス回路8、油温度センサ9、および、回転速度センサ10を含む。
上位コントローラ2は、電動オイルポンプ1の制御装置5に対して指令を出力する制御装置である。上位コントローラ2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read only memory)、RAM(Random access memory)といったメモリ、および、入出力ポート等から構成される制御回路と、制御装置5と通信するための通信インターフェイス回路とを含む。
制御装置5は、CPU、メモリ、および、入出力ポートを含み、上位コントローラ2からの指令に応じて、駆動装置としてのインバータ6にモータ駆動制御信号を出力する制御回路である。制御装置5は、上位コントローラ2から入力インターフェイス回路7を介して入力される指令PWM(Pulse Width Modulation)信号が指令するモータの回転速度(rpm)に応じて、モータ4をPWM制御するためのモータ端子電圧を印加するモータ駆動制御信号をインバータ6に供給する。
インバータ6は、制御装置5から入力されるモータ駆動制御信号に基づいて、スイッチング素子をオン/オフ動作することによってモータ4を回転駆動する駆動装置である。このようにモータ4が回転駆動されることにより、ポンプ機構部3が動作する。
制御装置5では、CPUが、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行することにより、入出力処理部51、選択制御部52、および、デューティ変換部53としての機能を実現する。
油温度センサ9は、オイルに関する温度を検出する温度検出装置であり、オイルに関する温度として、ポンプ機構部3におけるオイルの温度を検出し、検出油温度を示す検出信号を制御装置5に出力する。回転速度センサ10は、モータ4の回転速度として単位時間(1分)当りの回転速度(rpm)を検出し、検出回転速度を示す検出信号を、制御装置5に出力するとともに、出力インターフェイス回路8を介して、上位コントローラ2に出力する。
入出力処理部51は、入力インターフェイス回路7を経て入力される指令PWM信号が指令するモータの回転速度である指令回転速度を選択制御部52に伝達する。入出力処理部51は、回転速度センサ10から入力される検出回転速度を示す検出信号を出力インターフェイス回路8に出力する。出力インターフェイス回路は、入出力処理部51から出力された検出信号による検出回転速度を示すPWM信号を上位コントローラ2へ出力する。
選択制御部52は、回転速度フィードバック制御部521、電圧指令制御部522、指令電圧マップ部523、および、制御選択部524を含む。選択制御部52は、回転速度フィードバック制御部521により実行可能な回転速度のフィードバック制御と、電圧指令制御部522により実行可能な電圧指令制御とのいずれかの制御方式を選択してモータ4の駆動制御をする。選択制御部52では、選択した制御方式でモータ4の駆動制御をするための指令電圧をデューティ変換部53に伝達する。
回転速度フィードバック制御部521は、入出力処理部51から入力される指令回転速度の情報と、回転速度センサ10から検出信号として入力される検出回転速度の情報とを受ける。回転速度フィードバック制御部521は、PID制御方式でモータ4の回転速度のフィードバック制御を実行する制御部である。具体的に回転速度フィードバック制御部521は、目標回転速度である指令回転速度と検出回転速度との差に応じて、検出回転速度が指令回転速度となるようにインバータ6を制御するために、モータ4に印加する指令電圧の情報をデューティ変換部53に伝達する。
電圧指令制御部522は、入出力処理部51から入力される指令回転速度の情報と、油温度センサ9から検出信号として入力される検出油温度の情報とを受ける。電圧指令制御部522は、入出力処理部51から入力される指令回転速度の情報に対応する指令電圧によりモータ4の回転速度を制御する制御部である。具体的に電圧指令制御部522は、入出力処理部51から入力される指令回転速度の情報に応じて、モータ4に印加する指令電圧の情報を演算し、モータ4の回転速度を指令電圧に対応した回転速度に制御するために、演算結果により得られた指令電圧の情報をデューティ変換部53に伝達する。
電圧指令制御部522は、図2に示すようなモータ4の指令回転速度と指令電圧との対応関係を示すマップデータを用いて、入出力処理部51から入力される指令回転速度を指令電圧に変換する。マップデータは、指令電圧マップ部523に記憶されたデータが用いられる。図2に示すマップデータは、モータ4の回転速度を指令回転速度(rpm)とするために必要となる指令電圧(V)を示すデータである。このような指令回転速度と指令電圧との関係は、電動オイルポンプ1が供給するオイルの温度により異なる。
マップデータは、図2に示すように、指令回転速度と、指令電圧との関係を示す複数のマップM1~M4…のデータを備えたマップデータである。マップM1は、油温度センサ9で検出された油温度T1に対応するマップである。マップM2は、油温度センサ9で検出された油温度T2に対応するマップである。マップM3は、油温度センサ9で検出された油温度T3に対応するマップである。マップM4は、油温度センサ9で検出された油温度T4に対応するマップである。
マップは、図2において代表的にマップM1~M4の4つのマップが示されているが、具体的には、油温度が変化する範囲内において、例えば、-40℃から120℃を40℃ごとという温度の4つを超える複数のマップが設けられている。油温度は、T1<T2<T3<T4<…という関係がある。このように、指令電圧マップ部523には、油温度センサ9で検出された油温度ごとに異なる複数のマップが記憶されている。
電圧指令制御部522においては、油温度センサ9の検出信号が示す油温度に応じて、指令電圧マップ部523に記憶された複数のマップM1~M4…のうちから1つのマップを選択し、その選択したマップを用いて、指令回転速度から、対応する指令電圧を決定する。油温度センサ9の検出信号が示す油温度に応じたマップの選択方法は、例えば、複数のマップM1~M4…それぞれが対応する油温度T1~T4…のうち、油温度センサ9の検出信号が示す油温度に最も近い油温度に対応する2つのマップを選択し、線形補間する方法が用いられる。
図2に示すようなマップデータは、電動オイルポンプ1の設計段階において、コンピュータを用いたシミュレーションおよび実装置を用いた実験等により、実際のモータ4の回転速度が指令回転速度数となるために必要となる指令電圧のデータを得ることに応じて設定される。
このように、マップデータを用いて指令回転速度を指令電圧に変換する場合には、複数のマップM1~M4…のうちから、油温度センサ9の検出信号が示す油温度に対応するマップが選択される。制御装置5は、目標回転速度である指令回転速度と指令電圧との関係を示すマップデータを用い、目標回転速度に応じた指令電圧を決定するので、目標回転速度に応じた指令電圧を容易に決定できる。また、制御装置5は、マップデータとして、オイルの温度により異なる複数のデータから選択したデータから、油温度センサ9により検出された温度に基づいて選択した1つのデータを用い、指令電圧を決定するので、オイルの温度によって変化する指令電圧に合せて、より正確な指令電圧を決定できる。
図1を参照して、電圧指令制御部522は、このように選択されたマップのデータを用いて、入出力処理部51から入力される指令回転速度を指令電圧に変換し、その変換により得られた指令電圧をデューティ変換部53に伝達する。
制御選択部524は、回転速度センサ10の検出信号が入力される。制御選択部524は、回転速度センサ10の検出信号が示す検出回転速度に応じて、回転速度フィードバック制御部521による回転速度のフィードバック制御と、電圧指令制御部522による電圧指令制御とのいずれかの制御方式をモータ4の駆動制御の制御方式として選択する。これにより、制御選択部524では、検出回転速度に応じて、回転速度のフィードバック制御または電圧指令制御が実行される。
具体的に、制御選択部524は、検出回転速度が指令回転速度未満の状態において、第1制御として電圧指令制御部522による電圧指令制御を選択し、検出回転速度が指令回転速度以上の状態において、第2制御として回転速度フィードバック制御部521による回転速度のフィードバック制御を選択する。これによりデューティ変換部53には、検出回転速度の状態に応じて、回転速度フィードバック制御部521または電圧指令制御部522から指令電圧が伝達される。
デューティ変換部53では、回転速度フィードバック制御部521と電圧指令制御部522とのうち、制御選択部524により選択された方から伝達される指令電圧をデューティ比に変換し、そのデューティ比が設定されたモータ駆動制御信号をインバータ6に供給する。指令電圧とデューティ比との対応関係を示すデータがROMに記憶されており、そのようなデータを用いて、デューティ変換部53では、指令電圧をデューティ比に変換する。これにより、指令電圧に応じて、制御装置5からインバータ6にモータ駆動制御信号が供給され、インバータ6によりモータ4が回転駆動される。
以上に説明したように、制御装置5は、検出回転速度に応じて、電圧指令制御と回転速度のフィードバック制御との選択を切換え、モータ4の駆動制御をする。このように制御装置5において電圧指令制御と回転速度のフィードバック制御との選択を切換える理由は次のような事情による。
例えば車両に搭載する電動オイルポンプは、車両のエンジンの始動時において、各種の油圧作動機器に対して供給する油圧を早期に上昇させるために、エンジンの回転力によって機械的に駆動される機械式のオイルポンプから供給される油圧が未だ低い状態において、モータの回転力によって油圧を所望の油圧まで上昇させることが求められる。
しかし、回転速度フィードバック制御部521による回転速度のフィードバック制御のようなPID制御による回転速度のフィードバック制御では、ゲインを高くし過ぎると制御出力信号が発振するので、制御状態が不安定となる。そこで、この実施の形態の電動オイルポンプ1では、検出回転速度が指令回転速度に到達するまで、PID制御による回転速度のフィードバック制御を用いずに、電圧指令制御部522による電圧指令制御を用いる。電圧指令制御では、検出回転速度のフィードバックを受けずに、直接的に電圧指令制御部522から指令電圧がデューティ変換部53に伝達されるため、PID制御による回転速度のフィードバック制御と比べて、早期にモードの回転速度を上昇させることができ、早期に油圧を上昇させることができる。また、検出回転速度が指令回転速度に到達した後は、回転速度フィードバック制御部521による回転速度のフィードバック制御に制御方式が切換えられるので、安定した油圧制御をすることができる。
なお、入出力処理部51、選択制御部52、および、デューティ変換部53は、ハードウェア回路により構成されてもよい。
また、モータ4を制御する制御装置5は、制御装置5に相当するCPU、メモリ、および、入出力ポートを含む制御回路に加えて、インバータ6、入力インターフェイス回路7、および、出力インターフェイス回路8を含んで構成されてもよい。
<モータ4の駆動制御の流れ>
次に、制御装置5のCPUにより実行されるモータ4の駆動制御の処理の流れを説明する。図3は、モータ4の駆動制御の処理を示すフローチャートである。図3においては、電動オイルポンプ1の起動時からのモータ4の駆動制御の流れが示されている。図3に示すモータ4の駆動制御の処理は、CPUが実行するメインルーチンプログラムにより呼び出されて実行されるサブルーチンプログラムの1つである。
モータ4の駆動制御の処理においては、制御装置5のCPUが以下のような処理を実行する。ステップS1においては、上位コントローラ2からの指令PWM信号により制御装置5が指令回転速度を受信する。ステップS2においては、モータ4の駆動制御の制御方式の種類が電圧指令制御から回転速度のフィードバック制御に切換え済であるかどうかを判定する。ステップS2においては、現在選択されている制御方式が電圧指令制御である場合は切換え済ではないと判定し、一方、現在選択されている制御方式が回転速度のフィードバック制御である場合は切換え済であると判定する。
ステップS2でモータ4の駆動制御の制御方式の種類が切換え済ではないと判定された場合は、ステップS3により、検出回転速度が指令回転速度未満の状態であるか否かを判定する。ステップS3で検出回転速度が指令回転速度未満の状態であると判定された場合は、ステップS4により、モータ4の駆動制御の制御方式として、電圧指令制御を選択する。
ステップS5により、油温度センサ9の検出信号が示す検出油温度に応じて、図2に示すようなマップデータから1つのマップのデータを選択する。ステップS6により、ステップS5で選択したマップにおいて、図2に示すような指令回転速度と指令電圧との関係から、指令回転速度指令に対応する指令電圧を決定する。
ステップS7により、ステップS6で決定した指令電圧をデューティ比に変換し、そのデューティ比が設定されたモータ駆動制御信号をインバータ6に出力し、メインルーチンにリターンする。このように、電動オイルポンプ1の起動後、検出回転速度が指令回転速度に到達するまでは、電圧指令制御によりモータ4の回転速度の制御が実行される。
前述したステップS3で検出回転速度が指令回転速度未満の状態ではないと判定された場合、すなわち、検出回転速度が指令回転速度に到達した場合は、ステップS8により、モータ4の駆動制御の制御方式として、回転速度のフィードバック制御を選択することによりモータ4の駆動制御の制御方式の種類を切換える。
ステップS9により、回転速度のフィードバック制御における指令電圧をS6で決定された指令電圧に更新する。これにより、回転速度のフィードバック制御に切換える場合に、電圧指令制御における指令電圧が、回転速度のフィードバック制御の指令電圧の初期値として用いられる。これにより、電圧指令制御から回転速度のフィードバック制御への切換え時の制御状態を安定化することができる。
ステップS10により、回転速度のフィードバック制御を実行するために、モータ4の回転速度の目標値である指令回転速度と、モータ4の実際の回転速度である検出回転速度との差分を演算する。ステップS11により、ステップS10で演算された差分に基づいて、検出回転速度を指令回転速度に制御する回転速度のフィードバック制御を実行するための指令電圧を演算する。
ステップS12により、ステップS11での演算により得られた指令電圧をデューティ比に変換し、そのデューティ比が設定されたモータ駆動制御信号をインバータ6に出力し、メインルーチンにリターンする。また、前述したステップS2でモータ4の駆動制御の制御方式の種類が回転速度のフィードバック制御に切換え済であると判定された場合は、ステップS10~S12の処理が繰り返し実行される。
このように、電動オイルポンプ1の起動後、検出回転速度が指令回転速度に到達した後は、回転速度のフィードバック制御によりモータ4の回転速度の制御が実行される。
このようなモータ4の駆動制御の処理においては、次のように、入出力処理部51、選択制御部52、および、デューティ変換部53を実現することができる。ステップS1により、入出力処理部51が実現される。ステップS2~S6,S8~S11により、選択制御部52が実現される。ステップS7,S12により、デューティ変換部53が実現される。
このようなモータ4の駆動制御の処理においては、次のように、回転速度フィードバック制御部521、電圧指令制御部522、指令電圧マップ部523、および、制御選択部524を実現することができる。ステップS3,S4,S8,S9により、制御選択部524が実現される。ステップS5,S6により、電圧指令制御部522および指令電圧マップ部523が実現される。ステップS10,S11により、回転速度フィードバック制御部521が実現される。
<本実施形態の制御と従来の制御との比較例>
次に、本実施形態の制御と従来の制御との比較例を説明する。図4は、電動オイルポンプ1を停止状態から起動した場合における本実施形態の制御と従来の制御との比較例を示す図である。
図4においては、縦軸がモータの回転速度[rpm]とデューティ比[%]とを示し、横軸が離散時間[N]を示す。離散時間[N]は、制御開始からの制御の実行回数N(N=0~n)で示したものである。これにより、離散時間[N]は、制御開始時からの経過時間を示している。
図4には、電動オイルポンプ1を停止状態から起動する場合において、モータの回転速度を0[rpm]から目標回転速度St[rpm]に制御するときの時間経過に応じたモータ駆動制御信号のデューティ比[%]および検出回転速度[rpm]が示される。
図4では、PID制御による回転速度フィードバック制御のみを実行する従来の制御について、検出回転速度D1が実線で示され、モータ駆動制御信号のデューティ比D2が一点鎖線で示される。図4では、指令電圧制御と回転速度フィードバック制御とを実行する本実施形態の制御について、検出回転速度D3が破線で示され、モータ駆動制御信号のデューティ比D4が二点鎖線で示される。
図4に示すように、従来の制御では、起動時からPID制御による回転速度フィードバック制御を実行することによりデューティ比D2を急激に増加させることができないので、検出回転速度D1は急激に増加させることができない。一方、本実施の形態の制御では、図4に示すように、起動時から指令電圧制御を実行することによりデューティ比D4を急激に増加させることができるので、検出回転速度D3を急激に増加させることができる。そして、本実施の形態の制御では、検出回転速度D3が目標回転速度Stに到達すると、制御方式が指令電圧制御から回転速度フィードバック制御に切換えられるので、その後は図4に示すように回転速度フィードバック制御により検出回転速度D3を目標回転速度Stに対して安定して制御することができる。
図4に示すように、制御装置5が、起動時において、検出回転速度が目標回転速度である指令回転速度となるまで電圧指令制御である第1制御を実行した後、回転速度のフィードバック制御である第2制御を実行するので、第1制御によって直接的な指令電圧で駆動装置を制御することにより、電動オイルポンプ1の起動時でのモータ4の応答性を向上させることができる。
また、例えば上位コントローラ2において、回転速度のフィードバック制御のようなモータ4の回転速度を制御する処理を実行する場合には、前述したような指令電圧制御と回転速度のフィードバック制御とをモータ4の検出回転速度に応じて切換えて実行すれば、上位コントローラ2における制御処理の負担を軽減することができる。
<電動オイルポンプ装置>
前述の電動オイルポンプ1の構成について詳細に説明する。図5は、本開示に係る電動オイルポンプ901の断面図である。図6は、本開示に係る電動オイルポンプ901の斜視外観図である。以下で説明する電動オイルポンプ901は、電動オイルポンプ1に対応し、ポンプ部902がポンプ機構部3に、モータ部903がモータ4に、およびコントローラ904が制御装置5にそれぞれ対応している。
本開示に係る電動オイルポンプ901は、主にエンジンの停止中にトランスミッションに油圧を供給する電動オイルポンプである。電動オイルポンプ901が、トランスミッションケース底部のオイル溜りからオイルを吸引し、このオイルを吐出してトランスミッション内にオイルを圧送することにより、トランスミッション内で必要な油圧や潤滑油量が確保される。
図5に示すように、本開示に係る電動オイルポンプ901は、油圧を発生させるポンプ部902と、ポンプ部902を駆動するモータ部903と、モータ部903を制御する制御回路が設けられたコントローラ904(メイン基板)と、ポンプ部902、モータ部903、およびコントローラ904を収容するハウジング905とを有する。以下、それぞれの部材または要素を詳細に説明する。
なお、以下の説明において、モータ部903の軸心Oと平行な方向を「軸方向」と呼び、軸心Oを中心とする円の半径方向を「半径方向」と呼ぶ(「内径方向」および「外径方向」も当該円の内径方向および外径方向を意味する)。また、軸心Oを中心とする円の円周方向を「周方向」と呼ぶ。
図5に示すように、本開示に係るポンプ部902は、回転することでオイルを圧送する回転式ポンプである。具体的に、ポンプ部902は、複数の外歯が形成されたインナロータ921と、複数の内歯が形成されたアウタロータ922と、インナロータ921およびアウタロータ922を収容する静止部材としてのポンプケース923とを有するトロコロイドポンプである。アウタロータ922の内径側にインナロータ921が配置されている。アウタロータ922は、インナロータ921に対して偏心した位置にある。アウタロータ922の一部の歯部がインナロータ921の一部の歯部と噛み合っている。なお、インナロータ921の歯数をnとすると、アウタロータ922の歯数は(n+1)である。アウタロータ922の外周面およびポンプケース923の内周面は何れも互いに嵌合可能な円筒面である。アウタロータ922は、インナロータ921の回転に伴って従動回転するように、ポンプケース923の内周に回転可能に配置される。
図5に示すように、モータ部903はポンプ部902と軸方向に並べて配置される。モータ部903として、例えば3相ブラシレスDCモータが使用される。モータ部903は、複数のコイル930aを有するステータ930と、ステータ930の内側に隙間をもって配置されたロータ931と、ロータ931に結合された出力軸932とを有する。ステータ930には、U相、V相、W相の三相に対応したコイル930aが形成されている。
出力軸932は、軸受933,934を介してハウジング905に対して回転可能に支持されている。出力軸932のポンプ部902側の端部には、ポンプ部902のインナロータ921が装着されている。出力軸932とポンプ部902の間に減速機は配置されておらず、インナロータ921はモータ部903の出力軸932に嵌合されており、例えば二面幅によって動力伝達可能とされている。ポンプ部902側に位置する軸受933とインナロータ921との間に、出力軸932の外周面に摺接するシールリップを備えたシール935が配置される。このシール935によって、ポンプ部902からモータ部903へのオイルの漏洩が防止されている。ポンプ部902側の軸受933とシール935との間には、軸方向に圧縮された弾性部材936が配置され、軸受933、934に対し予圧を与えている。
モータ部903におけるロータ931の回転角を検出するため、モータ部903の回転側と静止側の間に検出部937が設けられる。本開示に係る検出部937は、出力軸932の反ポンプ部側の軸端にブラケット938を介して取り付けられたセンサマグネット937a(例えばネオジウムボンド磁石)と、静止側となるハウジング905に設けられたMR素子等の磁気センサ937bとで構成することができる。磁気センサ937bは、出力軸932の反ポンプ側の軸端と対向して配置され、かつ出力軸932と直交する方向に配置されたサブ基板939に取り付けられる。磁気センサ937bの検出値は、後述するコントローラ904(メイン基板)の制御回路に入力される。
なお、磁気センサ937bとして、ホール素子を使用することもできる。また、検出部937としては、磁気センサの他、光学式エンコーダやレゾルバ等を用いることもできる。なお、センサレスでモータ部903を駆動することもできる。
本開示に係るコントローラ904は、モータ部903の出力軸932と平行に配置される。コントローラ904には、複数の電子部品941が実装されている。これらの電子部品941でモータ部903の駆動を制御する制御回路が構成される。図示例では、コントローラ904が、電子部品941を実装した面(実装面)940をポンプ部902およびモータ部903と対向させて配置される。コントローラ904には、外部電源からコネクタ942を介して電力が供給される。
ハウジング905は、両端を開口した筒状のハウジング本体950と、ハウジング本体950の軸方向ポンプ側の開口部を閉鎖する第一蓋部951と、ハウジング本体950の軸方向反ポンプ側の開口部を閉鎖する第二蓋部952とを有する。第一蓋部951および第二蓋部952はそれぞれ複数の締結用ボルトB1、B2を用いてハウジング本体950に固定される。
第二蓋部952は、反ポンプ部側の軸受934を支持する円筒形状のベアリングケース952aと、ベアリングケース952aの反ポンプ部側開口部を閉鎖するカバー952bとを有する。ベアリングケース952aの内径側にサブ基板939が配置される。カバー952bは、ベアリングケース952aに図示しない締結部材を用いて取り付けられる。
ハウジング本体950は、ポンプ部902を収容するポンプ収容部953、モータ部903を収容するモータ収容部954、およびコントローラ904を収容するコントローラ収容部955を有する。ハウジング本体950は、例えば鋳造や切削あるいはこれらの組み合わせにより、一部品の形で一体に形成される。ハウジング本体950、第一蓋部951、および第二蓋部952は導体でかつ熱伝導性が良好な金属材料、例えばアルミニウム合金で形成される。この他、ハウジング本体950、第一蓋部951、および第二蓋部952のうちの一つ又は複数を他の金属材料(例えば、鉄系金属)や樹脂で形成してもよい。
ハウジング905のポンプ収容部953は、ポンプ部902のポンプケース923を含む概略円筒状の形態を有する。ポンプ収容部953には、インナロータ921及びアウタロータ922が収容されるポンプ室966と、吸入ポート962および吐出ポート964とが形成される。吸入ポート962および吐出ポート964は、何れもポンプ室966のモータ部903側(図5の左側)に隣接して設けられ、インナロータ921とアウタロータ922の噛み合い部に開口している。吸入ポート962と吐出ポート964は、何れも出力軸932の円周方向に延びる円弧状をなし、円周方向で180°対向する位置に設けられる。
ハウジング905のモータ収容部954は円筒状に形成される。モータ収容部954の円筒状内周面に、モータ部903のステータ930が圧入もしくは接着固定されている。ハウジング905のコントローラ収容部955は、半径方向の外径側(図5の下側)が開口しており、内周にコントローラ904を収容した後、開口部がカバー957により閉鎖される。カバー957は締結部材B3を用いてハウジング本体950に取り付けられる。
図5および図6に示すように、ハウジング本体950の軸方向両側には、電動オイルポンプ901を取付対象部品(本開示ではトランスミッションケース)に取り付けるためのフランジ状の取り付け部958、959が一体に形成される。ポンプ部902側の取り付け部958に二つの締結用孔958aが形成され、反ポンプ部側の取り付け部959に二つの締結用孔959aが形成されている。これら締結用孔958a、959aに図示しない締結部材を挿入し、当該締結部材をトランスミッションケースにねじ込むことで、電動オイルポンプ901がトランスミッションケースに取り付けられる。
図5に示すように、ハウジング本体950には、ポンプ部902に供給されるオイルが流通する吸入管路960と、ポンプ部902から吐出されたオイルが流通する吐出管路961とが設けられる。吸入管路960の一端は吸入ポート962に接続される。吸入管路960の他端はハウジング本体950の表面に開口し、この開口部が吸入口963となる。吐出管路961の一端は吐出ポート964に接続される。吐出管路961の他端はハウジング本体950の表面に開口し、この開口部が吐出口965となる。吸入口963および吐出口965は、ハウジング905のうち、トランスミッションケースと対向する面に設けられる。これにより、電動オイルポンプ901の周囲にオイル用配管を引き回す必要がなくなり、電動オイルポンプ901の周辺構造を簡略化することができる。
また、上記の電動オイルポンプ901では、吸入口963および吐出口965はハウジング本体950の表面に設けられている。加えて、吸入口963とポンプ部902とを接続する吸入管路960と、吐出口965とポンプ部902とを接続する吐出管路961とが何れもハウジング本体950に設けられている。そのため、吸入管路960および吐出管路961を流れるオイルでハウジング本体950の冷却を行うことができる。この冷却効果により、熱源となるモータ部903およびコントローラ904の冷却を促進することができ、電動オイルポンプ901の信頼性を高めることができる。また、吸入管路960と吐出管路961をハウジング本体950とは別の部材に設ける場合に比べ、電動オイルポンプ901の小型化を図ることができる。
なお、吸入管路960および吐出管路961の構成を変えることなく、吸入管路960を吐出管路として、かつ吐出管路961を吸入管路として使用することもできる。また、吸入管路960および吐出管路961の双方をポンプ部902とモータ部903の軸方向間領域に配置する他、どちらか一方を、これ以外の領域(例えばモータ部903の外径側領域)に配置することもできる。
<実施の形態のまとめ>
(1) 図1に示すように、電動オイルポンプ1は、オイルポンプ機構部であるポンプ機構部3と、オイルポンプ機構部を駆動するモータ4と、モータ4を駆動する駆動装置であるインバータ6と、駆動装置を制御する制御装置5と、モータ4の回転速度を検出する回転速度センサ10とを備える。図3に示すように、制御装置5は、目標回転速度である指令回転速度に応じた指令電圧で駆動装置であるインバータ6を制御する電圧指令制御である第1制御(ステップS5,S6)と、回転速度センサ10により検出されたモータ4の検出回転速度と目標回転速度である指令回転速度との差に応じて、検出回転速度が目標回転速度となるように駆動装置をフィードバック制御する回転速度のフィードバック制御である第2制御(ステップS10,S11)とを実行可能であり、起動時において、検出回転速度が目標回転速度となるまで第1制御を実行した(ステップS3~S7)後、第2制御を実行する(ステップS3,S8~S12)。
このような構成によれば、制御装置5が、起動時において、検出回転速度が目標回転速度である指令回転速度となるまで電圧指令制御である第1制御を実行した後、回転速度のフィードバック制御である第2制御を実行するので、第1制御によって直接的な指令電圧で駆動装置を制御することにより、電動オイルポンプ1の起動時でのモータ4の応答性を向上させることができる。
(2) 図1~図3に示すように、制御装置5は、回転速度センサ10の検出信号が入力される制御選択部524を含み、制御選択部524は、検出信号が示す検出回転速度に応じて、第1制御(ステップS5,S6)と第2制御(ステップS10,S11)とのいずれかを選択する。これにより、制御装置5は、回転速度センサ10により検出されたモータの実際の回転速度に応じて、第1制御と第2制御とのいずれかを選択することができる。
(3) 図2および図3に示すように、制御装置5は、目標回転速度である指令回転速度と指令電圧との関係を示すマップデータを用い、目標回転速度に応じた指令電圧を決定するので、目標回転速度に応じた指令電圧を容易に決定できる。
(4) 図2および図3に示すように、制御装置5は、マップデータとして、オイルの温度により異なる複数のデータから選択したデータから、油温度センサ9により検出された温度に基づいて選択した1つのデータを用い(ステップS5)、指令電圧を決定する(ステップS6)。これにより、制御装置5は、オイルの温度によって変化する指令電圧に合せて、より正確な指令電圧を決定できる。
(5) 図3に示すように、制御装置5は、回転速度のフィードバック制御に切換える場合に、第1制御である電圧指令制御における指令電圧が、第2制御である回転速度のフィードバック制御の指令電圧の初期値として用いられる。これにより、第1制御から第2制御への切換え時の制御状態を安定化することができる。
<実施の形態の変形例>
(1) 前述の実施の形態では、マップデータとして、複数のマップを設ける場合に、例えば、油温度が40℃ごとに複数のマップが設けられている例を代表例として説明した。しかし、これに限らず、40℃未満度の油温度ごとに複数のマップが設けられてもよい。また、例えば、60℃ごとの油温度というように、40℃を超える油温度ごとに複数のマップが設けられてもよい。
(2) 前述の実施の形態では、マップデータとして、複数のマップを設ける場合に、例えば、油温度が40℃ごとというように、同一温度間隔で複数のマップが設けられている例を代表例として説明した。しかし、これに限らず、油温度が変化する範囲内において、例えば油温度による指令電圧と指令回転速度との関係の変化率が大きい第1温度範囲内は第1の温度間隔で複数のマップを設け、第1温度範囲内よりも油温度による指令電圧と指令回転速度との関係の変化率が小さい第2温度範囲内は第1の温度間隔よりも広い第2の温度間隔で複数のマップを設けてもよい。
(3) 前述の実施の形態では、モータ4の駆動制御の制御方式を指令電圧制御から回転速度のフィードバック制御に切換える切換条件として、検出回転速度が指令回転速度に到達した場合を説明した。これに限らず、このような切換条件は、検出回転速度が指令回転速度に到達する少し前の段階で成立するようにしてもよい。このような切換条件は、検出回転速度が、例えば指令回転速度の90%の回転速度など、起動時において油圧急増の効果が充分認められる予め定められた回転速度に達した状態で成立するように設定してもよい。
(4) 前述の実施の形態では、モータ4の駆動装置としてインバータ6を用いる例を説明した。しかし、これに限らず、モータ4の駆動装置としては、インバータ以外の駆動装置を用いてもよい。
(5) 指令電圧制御においては、前述のようなマップデータを用いずに、指令回転速度と油温度とに基づいて指令電圧を演算する演算式を予め設定しておき、電圧指令制御部522が、入力された指令回転速度と、検出された油温度とに基づいて、当該演算式を用いて指令電圧を演算して決定するようにしてもよい。
[付記]
以上のように、本実施形態は以下のような開示を含む。
[構成1]
オイルポンプ機構部と、
前記オイルポンプ機構部を駆動するモータと、
前記モータを駆動する駆動装置と、
前記駆動装置を制御する制御装置と、
前記モータの回転速度を検出する回転速度センサとを備え、
前記制御装置は、
目標回転速度に応じた指令電圧で前記駆動装置を制御する第1制御と、
前記回転速度センサにより検出された前記モータの検出回転速度と前記目標回転速度との差に応じて、前記検出回転速度が前記目標回転速度となるように前記駆動装置をフィードバック制御する第2制御とを実行可能であり、
起動時において、前記検出回転速度が前記目標回転速度となるまで前記第1制御を実行した後、前記第2制御を実行する、電動オイルポンプ。
[構成2]
前記制御装置は、前記回転速度センサの検出信号が入力される制御選択部を含み、
前記制御選択部は、前記検出信号が示す前記検出回転速度に応じて、前記第1制御と前記第2制御とのいずれかを選択する、構成1に記載の電動オイルポンプ。
[構成3]
前記制御装置は、前記目標回転速度と前記指令電圧との関係を示すマップデータを用い、前記目標回転速度に応じた前記指令電圧を決定する、構成1または構成2に記載の電動オイルポンプ。
[構成4]
前記オイルポンプ機構部におけるオイルの温度を検出する油温度センサをさらに備え、
前記制御装置は、前記マップデータとして、前記オイルの温度により異なる複数のデータから選択したデータから、前記油温度センサにより検出された温度に基づいて選択した1つのデータを用い、前記指令電圧を決定する、構成3に記載の電動オイルポンプ。
[構成5]
前記制御装置は、前記第1制御から前記第2制御に切換える際に、前記第1制御における前記指令電圧を前記第2制御における前記駆動装置の制御の初期値として用いる、構成1~構成4のいずれかに記載の電動オイルポンプ。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
3 ポンプ機構部、4 モータ、6 インバータ、5 制御装置、10 回転速度センサ、9 油温度センサ、524 制御選択部、1,901 電動オイルポンプ、902 ポンプ部、903 モータ部、905 ハウジング、921 インナロータ、922 アウタロータ、923 ポンプケース、930 ステータ、930a コイル、931 ロータ、932 出力軸、933,934 軸受、935 シール、936 弾性部材、937 検出部、937a センサマグネット、937b 磁気センサ、938 ブラケット、939 サブ基板、941 電子部品、942 コネクタ、950 ハウジング本体、951 第一蓋部、952 第二蓋部、952a ベアリングケース、952b,957 カバー、953 ポンプ収容部、954 モータ収容部、955 コントローラ収容部、958,959 取り付け部、958a,959a 締結用孔、960 吸入管路、961 吐出管路、962 吸入ポート、963 吸入口、964 吐出ポート、965 吐出口、966 ポンプ室。

Claims (5)

  1. オイルポンプ機構部と、
    前記オイルポンプ機構部を駆動するモータと、
    前記モータを駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置を制御する制御装置と、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度センサとを備え、
    前記制御装置は、
    目標回転速度に応じた指令電圧で前記駆動装置を制御する第1制御と、
    前記回転速度センサにより検出された前記モータの検出回転速度と前記目標回転速度との差に応じて、前記検出回転速度が前記目標回転速度となるように前記駆動装置をフィードバック制御する第2制御とを実行可能であり、
    起動時において、前記検出回転速度が前記目標回転速度となるまで前記第1制御を実行した後、前記第2制御を実行する、電動オイルポンプ。
  2. 前記制御装置は、前記回転速度センサの検出信号が入力される制御選択部を含み、
    前記制御選択部は、前記検出信号が示す前記検出回転速度に応じて、前記第1制御と前記第2制御とのいずれかを選択する、請求項1に記載の電動オイルポンプ。
  3. 前記制御装置は、前記目標回転速度と前記指令電圧との関係を示すマップデータを用い、前記目標回転速度に応じた前記指令電圧を決定する、請求項1または請求項2に記載の電動オイルポンプ。
  4. 前記オイルポンプ機構部におけるオイルの温度を検出する油温度センサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記マップデータとして、前記オイルの温度により異なる複数のデータから選択したデータから、前記油温度センサにより検出された温度に基づいて選択した1つのデータを用い、前記指令電圧を決定する、請求項3に記載の電動オイルポンプ。
  5. 前記制御装置は、前記第1制御から前記第2制御に切換える際に、前記第1制御における前記指令電圧を前記第2制御における前記駆動装置の制御の初期値として用いる、請求項1または請求項2に記載の電動オイルポンプ。
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