JP2023156020A - 水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回収ROモジュールにおける回収率を略一定の値に維持することによって、当該水処理装置全体のシステム回収率を改善できる水処理装置を提供すること。【解決手段】 RO排水に対して逆浸透膜を用いて当該RO排水を戻し水と非回収排水とに分離する回収ROモジュールと、回収ROポンプと、回収ROポンプにRO排水を導くRO排水路と、RO排水の圧力を検出する圧力センサと、戻し水の生成量を検出する戻し水量センサと、RO排水路の途中に設けられた第1排水調整バルブと、排水口に前記非回収排水を導く非回収排水路と、非回収排水路の途中に設けられた第2排水調整バルブと、を備える。回収ROポンプは、戻し水量センサの検出結果に基づいて制御され、第1排水調整バルブは、圧力センサの検出結果に基づいて制御され、第2排水調整バルブは、予め設定された目標回収率に基づいて制御される。【選択図】 図1

Description

本発明は、透析治療に用いられる人工透析用水等を製造するための水処理装置に関する。
従来の透析用水作製装置について、図3を用いて説明する。図3に示すように、人工透析用水は、典型的には水道水や井戸水である原水から製造される。
原水は、まず、原水タンク51に貯留される。原水タンク51の内部には、加温用ヒータ51hが設けられていて、原水の温度を25℃にまで加温する。原水の温度が25℃よりも低いままでは、後続の装置内において、原水中のシリカ成分等が析出して不具合を発生させるおそれがあるからである。
25℃に加温された原水は、次に、原水ポンプ52によって前処理ユニット53に送られる。前処理ユニット53は、プレフィルタ53aと、軟水装置53bと、カーボンフィルタ53cと、を当該順序で有している。プレフィルタ53aは、主として原水中の不純物(ゴミ)を濾過し、軟水装置53bは、主として原水中のカルシウムイオン(Ca2+ )及びマグネシウムイオン(Mg2+ )を除去し、カーボンフィルタ53cは、主として原水中の残留塩素(総塩素:遊離塩素+結合塩素)を除去する。
前処理ユニット53での前処理が終わった原水は、ROユニット54(逆浸透膜処理装置)に送られる。ROユニット54は、ROポンプ54pを用いて、前処理が終わった原水をROモジュール54m内に供給する。ROモジュール54mは、原水内に含まれる無機イオン全般を除去する。ROモジュール54mでの処理を終えたRO水(原水の50~70%程度)は、RO水供給ユニット55に送られ、ROモジュール54mでの処理によって生成されたRO排水は、一部(「循環水」とも呼ばれる)がROポンプ54pを介してROモジュール54m内に再投入され、他の一部(原水の30~50%程度、「濃縮水」とも呼ばれる)が排水処理される。
RO水供給ユニット55は、RO水が貯留されるRO水タンク55tを有している。RO水タンク55t内には、UV照射装置55uが設けられていて、RO水にUV照射処理を行なえるようになっている。また、RO水タンク55tには、当該RO水タンク55t内のRO水の水位変化に依存して流入する外部空気中の浮遊菌やゴミを除去するために、エアーフィルタ55fが設けられている。
RO水タンク55tに貯留されたRO水は、送水ポンプ56を介して、UF57(ウルトラフィルタ、「限界濾過膜」とも呼ばれる)に送られる。UF57は、RO水から生物学的不純物を除去する。UF57によって生物学的不純物を除去されたRO水は、透析用水として、透析治療用の各種の医療機器に送られる。通常、それらの医療機器において、透析用水は36℃前後にまで加温されて、各種の透析治療に利用される。そして、透析用水は、医療機器循環後、UF58(ウルトラフィルタ、「限界濾過膜」とも呼ばれる)に戻ってきて、更にRO水タンク55tに戻される。
図3に示す以上のような透析用水作製装置は、すでに実用化されていて、透析治療のための人工透析用水を安定的に製造している。
また、本件出願人は、特許文献1において、原水のシリカ濃度を測定するシリカ濃度センサと、前記原水を前処理する前処理ユニットと、前記前処理ユニットによって前処理された原水に対して逆浸透膜を用いて当該原水をRO水とRO排水とに分離するROモジュールと、前記RO排水のPHを測定するPHセンサと、前記シリカ濃度センサによって測定されたシリカ濃度、及び、前記PHセンサによって測定されたPHに基づいて、前記ROモジュールの回収率を制御するようになっている制御部と、を備えたことを特徴とする水処理装置を提案している。
当該水処理装置によれば、制御部が、原水のシリカ濃度と、RO排水のPHと、に基づいてROモジュールの回収率を制御することにより、より最適な回収率を採用することができ、RO排水の排水量を抑制することができ、ひいては原水に関するコストを低減できる。
また、本件出願人は、図3に示す透析用水作製装置を製造する製造メーカーである。そして、本件出願人は、ROモジュール54mとは別個の回収ROモジュールを設けて、ROモジュール54mのRO排水を当該回収ROモジュールを用いて処理して一部を戻し水として再利用することで、水処理装置の回収率を改善できることを見出した。
具体的には、図4に示すように、RO排水に対して逆浸透膜を用いて当該RO排水を戻し水と非回収排水とに分離する回収ROモジュール61と、回収ROモジュール61にRO排水を送り込む回収ROポンプ62と、ROモジュール54mから延びて回収ROポンプ62にRO排水を導くRO排水路63と、RO排水路63の途中に設けられた第1排水調整バルブ64と、回収ROモジュール61から延びて排水口66に前記非回収排水を導く非回収排水路65と、が更に設けられて、ROモジュール54mのRO排水が回収ROモジュール61を用いて処理され一部が戻し水として再利用される。図4に示すような水処理装置は、本件出願人によって既に市場に提供されている(機種名:MIEシリーズ)。
特開2017-221311
図4に示す水処理装置(具体的には、例えば、本件出願人によるMIE752)では、回収ROモジュール61における戻し水の生成量が、戻し水量センサ68によって検出されるようになっており、回収ROポンプ62は、戻し水量センサ68の検出結果に基づいて制御されるようになっている(インバータ制御)。
具体的には、例えば目標とするシステム回収率に対応する値と比較して戻し水量センサ68による検出結果がより大きい時には、回収ROポンプ62のインバータ値が低減され、逆に、目標とするシステム回収率に対応する値と比較して戻し水量センサ68による検出結果がより小さい時には、回収ROポンプ62のインバータ値が増大される。
また、図4に示す水処理装置では、回収ROポンプ62の安定的な運転のために、回収ROポンプ62に送り込まれるRO排水の圧力が所定圧力以上(例えば0.1MPa以上)であることが必要とされる。
ここで、ROモジュール54mの稼働状態は、所望されるRO水の生成量(更には、後述の回収RO水タンク55tの水位に応じて設定され得る、あるいは、所望に応じて設定され得る)等によって変動し、これに伴ってRO排水路63によって導かれるRO排水の量も変動する。
このようなRO排水の量の変動に対して、常に回収ROポンプ62に送り込まれるRO排水の圧力(圧力センサ67によって監視される)が所定圧力以上であることを保証できるように、作業者は当該水処理装置の事前調整運転を実施して、第1排水調整バルブ64の開度を手動で調整・決定している(一旦調整された後は、第1排水調整バルブ64の開度は固定されたままである)。
図2の表中において比較例として示されているように、図4に示す水処理装置(具体的には、本件出願人による機種名:MIE752)によれば、第1排水調整バルブ64の開度が事前調整運転に基づいて手動で調整・決定されているため、RO排水の圧力(圧力センサ67によって監視される)が所定圧力(例えば0.1MPa以上)であることが保証されている。
そして、回収ROポンプ62が戻し水量センサ68の検出結果に基づいてインバータ制御されることにより、回収ROモジュール61における回収率(排水回収膜回収率)は、63.6~67.3%の範囲内に収められている。
この時、戻し水量センサ68の検出結果は、6.7~10.5L/minの範囲内であり、非回収排水路65から排水口66へと流れる排水流量(排水回収RO排水流量)は、4.0~5.2L/minの範囲内である。また、この時、ROモジュール54mが生成するRO水の流量(RO処理水流量)は、21.0~34.8L/minであり、ROモジュール54mにおける回収率(RO膜回収率)は、66.0~69.9%であり、水処理装置全体のシステム回収率は、83.5~87.7%であった。
ここで、本件発明者は、回収ROポンプ62に送り込まれるRO排水の圧力が所定圧力以上であることを保証することに加えて、当該圧力の変動量を小さく抑制するように、第1排水調整バルブ64の開度を自動制御することとし、且つ、非回収排水路65の途中に第2排水調整バルブを設けて当該第2排水調整バルブを予め設定された目標回収率に基づいて自動制御することによって、回収ROモジュール61における回収率(排水回収膜回収率)を略一定の値に維持することが可能となり、結果的に水処理装置全体のシステム回収率を改善できることを知見した。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、回収ROモジュールにおける回収率を略一定の値に維持することによって、当該水処理装置全体のシステム回収率を改善できる水処理装置を提供することである。
なお、本発明によって製造されるRO水は、人工透析用水に限定されず、器具洗浄用水、検査用水、手洗い用水、調剤用水、等としても利用できる。
本発明は、原水に対して逆浸透膜を用いて当該原水をRO水とRO排水とに分離するROモジュールと、前記RO排水に対して逆浸透膜を用いて当該RO排水を戻し水と非回収排水とに分離する回収ROモジュールと、前記回収ROモジュールに前記RO排水を送り込む回収ROポンプと、前記ROモジュールから延びて前記回収ROポンプに前記RO排水を導くRO排水路と、前記回収ROポンプに送り込まれる前記RO排水の圧力を検出する圧力センサと、前記回収ROモジュールにおける前記戻し水の生成量を検出する戻し水量センサと、前記RO排水路の途中に設けられた第1排水調整バルブと、前記回収ROモジュールから延びて排水口に前記非回収排水を導く非回収排水路と、前記非回収排水路の途中に設けられた第2排水調整バルブと、を備え、前記回収ROポンプは、前記戻し水量センサの検出結果に基づいて制御され、前記第1排水調整バルブは、前記圧力センサの検出結果に基づいて制御され、前記第2排水調整バルブは、予め設定された目標回収率に基づいて制御されることを特徴とする水処理装置である。
本件発明者の知見によれば、回収ROポンプが戻し水量センサの検出結果に基づいて制御されることに加えて、第1排水調整バルブが圧力センサの検出結果に基づいて制御され、且つ、第2排水調整バルブが予め設定された目標回収率に基づいて制御されることによって、回収ROモジュールにおける回収率(排水回収膜回収率)を略一定の値に維持することが可能となり、ひいては水処理装置全体のシステム回収率を改善することができる。
本発明による水処理装置は、例えば、前記ROモジュールに前記原水を送り込むROポンプと、前記ROモジュールにおける前記RO水の生成量を検出するRO水量センサと、を更に備え、前記ROポンプは、前記RO水量センサの検出結果に基づいて制御される。
このような態様では、RO水の生成量(RO水タンクの水位に応じて設定され得る、あるいは、所望に応じて設定され得る)に応じて、ROモジュールからRO排水路によって導かれるRO排水の量が変動する。しかしながら、本発明によれば、そのようなRO排水の量の変動にもかかわらず(そのような変動を吸収して)、回収ROモジュールにおける回収率(排水回収膜回収率)を略一定の値に維持することが可能である。
また、本発明において、前記ROモジュールの上流側に前記原水を貯留する原水タンクが設けられ、前記ROモジュールの下流側に前記RO水を貯留するROタンクが設けられ、前記戻し水は、選択的に、前記原水タンク内に戻されるか、または、前記ROタンク内に戻されるようになっていることが好ましい。これによれば、ROモジュールが故障等してRO水の生成ができない等の緊急時に、戻し水(回収RO膜処理水)を透析用水として利用することができる。
また、本発明において、前記ROモジュールの上流側から延びて前記RO排水路に原水を導く原水排水路を更に備えることが好ましい。これによれば、ROモジュールが故障等してRO水の生成ができない等の緊急時に、ROモジュールによる処理の代替処理として、回収ROモジュールに原水を導いて当該回収ROモジュールからの戻し水(回収RO膜処理水)を透析用水として利用することができる。
本発明によれば、回収ROポンプが戻し水量センサの検出結果に基づいて制御されることに加えて、第1排水調整バルブが圧力センサの検出結果に基づいて制御され、且つ、第2排水調整バルブが予め設定された目標回収率に基づいて制御されることによって、回収ROモジュールにおける回収率(排水回収膜回収率)を略一定の値に維持することが可能となり、ひいては水処理装置全体のシステム回収率を改善することができる。
本発明の一実施形態に係る水処理装置の概略図である。 実施例及び比較例についての各種データを示す表である。 従来の透析用水作製装置の概略図である。 本件出願人による従来の透析用水作製装置の概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る水処理装置の概略説明図である。図1に示すように、本実施形態の水処理装置10は、原水が貯留されると共に、当該原水を加温する加温ヒータ11hが設けられた原水タンク11と、原水タンク11において加温された原水を前処理する前処理ユニット13と、前処理ユニット13によって前処理された原水に対して逆浸透膜(RO)を用いて当該原水をRO水とRO排水とに分離するROモジュール14mと、を備えている。
本実施形態では、原水として水道水が用いられるようになっている。水道水である原水は、原水タンク11において貯留されるようになっている。加温ヒータ11hは、原水タンク11の内部に設けられていて、本実施形態では原水の温度を25℃にまで加温するようになっている。原水の温度が25℃よりも低いままでは、後続の装置内において、原水中のシリカ成分等が析出して不具合を発生させるおそれがあるからである。
図1に示すように、25℃に加温された原水は、原水ポンプ12によって前処理ユニット13に送られるようになっている。前処理ユニット13は、プレフィルタ13aと、軟水装置13bと、カーボンフィルタ13cと、を当該順序で有している。プレフィルタ13aは、主として原水中の不純物(ゴミ)を濾過するようになっており、軟水装置13bは、主として原水中のカルシウムイオン(Ca2+ )及びマグネシウムイオン(Mg2+ )を除去するようになっており、カーボンフィルタ13cは、主として原水中の残留塩素(総塩素:遊離塩素+結合塩素)を除去するようになっている。
前処理ユニット13での前処理が終わった原水は、ROユニット14(逆浸透膜処理装置)に送られるようになっている。ROユニット14は、ROポンプ14pを用いて、前処理が終わった原水をROモジュール14m内に供給するようになっている。ROモジュール14mは、原水内に含まれる無機イオン全般を除去するようになっている。ROモジュール14mでの処理を終えたRO水は、RO水供給ユニット15に送られるようになっており、ROモジュール14mでの処理によって生成されたRO排水は、一部(「循環水」とも呼ばれる)がROポンプ14pを介してROモジュール14m内に再投入されるようになっており、他の一部(原水の30~50%程度、「濃縮水」とも呼ばれる)が排水処理されるようになっている。
より具体的には、本実施形態の水処理装置10では、RO排水を排出するためのRO排水路33がROモジュール14mから延びており、当該RO排水路33から分岐部22において循環路23が分岐されて、ROポンプ14pの上流側に合流している。当該循環路23により、RO排水の一部を「循環水」として前処理ユニット13によって前処理された原水に合流させることが可能となっている。当該循環路23の途中には、循環水量調整バルブ24が設けられており、RO排水路33の途中であって分岐部22よりも下流側には、第1排水調整バルブ34が設けられている。
そして、制御部30(例えば制御盤)が、例えばユーザによって入力されるRO水の所望の生成量やROモジュール14mの所望の排水圧力(後述の圧力センサ37によって検出される圧力)に基づいて、ROポンプ14p、及び、第1排水調整バルブ34を協調制御するようになっている(但し、後述する第1排水調整バルブ34の制御が優先される)。
より具体的には、ROモジュール14mに投入された原水の量(循環水の量は含まない)をQ1(m3/h)とし、ROモジュール14mによって処理されたRO水の量をQ2(m3/h)とした時、RO排水の排水量(循環水の量は含まない)は(Q1-Q2)(m3/h)と表すことができ、回収率(%)はQ2/Q1×100と表すことができる。
RO水供給ユニット15は、RO水が貯留されるRO水タンク15tを有している。RO水タンク15t内には、UV照射装置15uが設けられていて、RO水にUV照射処理を行なえるようになっている。また、RO水タンク15tには、当該RO水タンク15t内のRO水の水位変化に依存して流入する外部空気中の浮遊菌やゴミを除去するために、エアーフィルタ15fが設けられている。
RO水タンク15tに貯留されたRO水は、送水ポンプ16を介して、UF17(ウルトラフィルタ、「限界濾過膜」とも呼ばれる)に送られるようになっている。UF17は、RO水から生物学的不純物を除去するようになっている。UF17によって生物学的不純物を除去されたRO水は、透析用水として、透析治療用の各種の医療機器(不図示)に送られるようになっている。通常、それらの医療機器において、透析用水は36℃にまで加温されて、各種の透析治療に利用される。そして、透析用水は、医療機器循環後、UF18(ウルトラフィルタ、「限界濾過膜」とも呼ばれる)に戻ってきて、更にRO水タンク15tに戻されるようになっている。
(回収ROモジュール関連)
更に、図1に示すように、本実施形態の水処理装置10は、RO排水に対して逆浸透膜を用いて当該RO排水を戻し水と非回収排水とに分離する回収ROモジュール31と、回収ROモジュール31にRO排水を送り込む回収ROポンプ32と、を備えている。
ROモジュール14mから延びて途中に第1排水調整バルブ34が設けられたRO排水路33は、回収ROポンプ32にRO排水を導くようになっている。また、回収ROモジュール31からは、非回収排水を排水口36に導く非回収排水路35が延びており、非回収排水路35の途中に第2排水調整バルブ39と非回収排水量センサ40が設けられている。一方、回収ROモジュール31からは、RO膜処理された戻し水を再利用するための回収路41が延びており、切替バルブ42を介して、原水タンク11またはRO水タンク15tに接続されている。
図1に示す水処理装置10では、回収ROモジュール31における戻し水の生成量が、戻し水量センサ38によって検出されるようになっており、回収ROポンプ32は、戻し水量センサ38の検出結果に基づいて制御されるようになっている(インバータ制御)。
具体的には、目標とする設定水量(例えばタッチパネル等を介してユーザによって制御部30に設定入力される)と比較して戻し水量センサ38による検出結果がより大きい時には、所定の時間間隔(例えば0.5秒)毎に、回収ROポンプ32のインバータ値が所定量だけ(例えば0.3%)低減され、逆に、目標とする設定水量と比較して戻し水量センサ38による検出結果がより小さい時には、所定の時間間隔(例えば1.0秒)毎に、回収ROポンプ32のインバータ値が所定量だけ(例えば0.5%)増大されるようになっている。
また、図1に示す水処理装置10では、回収ROポンプ32の安定的な運転のために、回収ROポンプ32に送り込まれるRO排水の圧力が所定圧力以上(例えば0.10MPa以上)であることが必要とされる。
ここで、ROモジュール14mの稼働状態は、所望されるRO水の生成量(更には、RO水タンク15tの水位に応じて設定され得る、あるいは、所望に応じて設定され得る)等によって変動し、これに伴ってRO排水路33によって導かれるRO排水の量も変動する。
図1に示す水処理装置10では、このようなRO排水の量の変動に対して、常に回収ROポンプ32に送り込まれるRO排水の圧力(回収ROポンプ32の入口近傍において圧力センサ37によって監視される)が所定圧力以上であることを保証するように、且つ、当該圧力の変動量を小さく抑制するように、第1排水調整バルブ34の開度が自動制御されるようになっている(当該制御は、制御部30において、他の協調制御に対して優先的に実施される)。
具体的には、目標とする設定圧力(例えばタッチパネル等を介してユーザによって制御部30に設定入力され、例えば0.15MPaである)と比較して圧力センサ37による検出結果がより大きい時には、所定の時間間隔(例えば1.0秒)毎に、第1排水調整バルブ34の開度が所定量だけ(例えば0.5%:全閉を0%、全開を100%とした相対値)低減され、逆に、目標とする設定圧力と比較して圧力センサ37による検出結果がより小さい時には、所定の時間間隔(例えば1.0秒)毎に、第1排水調整バルブ34の開度が所定量だけ(例えば0.5%)増大されるようになっている。
更に、図1に示す水処理装置10では、回収ROモジュール31における回収率(排水回収膜回収率)を略一定の値に維持するべく、予め設定された目標回収率に基づいて、第2排水調整バルブ39の開度が自動制御されるようになっている。
具体的には、目標とする回収率(例えばタッチパネル等を介してユーザによって制御部30に設定入力され、例えば65%である)と比較して当該時点での回収率(制御部30において演算式:(戻し水量センサ38による検出結果)/((戻し水量センサ38による検出結果)+(非回収排水量センサ40による検出結果)×100)に従って演算される)がより大きい時には、所定の時間間隔(例えば1.0秒)毎に、第2排水調整バルブ39の開度が所定量だけ(例えば0.5%:全閉を0%、全開を100%とした相対値)増大され、逆に、目標とする回収率と比較して当該時点での回収率がより小さい時には、所定の時間間隔(例えば1.0秒)毎に、第2排水調整バルブ39の開度が所定量だけ(例えば0.5%)低減されるようになっている。
その他、図1に示す水処理装置10では、ROモジュール14mの上流側から延びてRO排水路33に原水を導く原水排水路が更に設けられており、当該原水排水路の途中に原水排水用バルブ43が設けられている。
(作用)
次に、本実施の形態の作用について説明する。
図1に示すように、例えば14℃の水道水である原水が、原水タンク11において貯留される。そして、原水タンク11の加温ヒータ11hが、原水の温度を更に25℃にまで加温する。
25℃に加温された原水は、原水ポンプ12によって前処理ユニット13に送られる。前処理ユニット13においては、プレフィルタ13aが、主として原水中の不純物(ゴミ)を濾過して除去し、軟水装置13bが、主として原水中のカルシウムイオン(Ca2+ )及びマグネシウムイオン(Mg2+ )を除去し、カーボンフィルタ13cが、主として原水中の残留塩素(総塩素:遊離塩素+結合塩素)を除去する。
前処理ユニット13での前処理が終わった原水は、ROユニット14(逆浸透膜処理装置)に送られる。ROユニット14は、ROポンプ14pを用いて、前処理が終わった原水をROモジュール14m内に供給する。ROモジュール14mは、原水内に含まれる無機イオン全般を除去する処理を実施し、ROモジュール14mでの処理を終えたRO水は、RO水供給ユニット15に送られる。
一方、ROモジュール14mでの処理によって生成されたRO排水は、一部(「循環水」とも呼ばれる)がROポンプ14pを介してROモジュール14m内に再投入され、他の一部(原水の30~50%程度、「濃縮水」とも呼ばれる)が排水処理される。
ここで、本実施形態の制御部30は、RO水の所望の生成量やROモジュール14mの所望の排水圧力(圧力センサ37によって検出される圧力(排水回収ポンプ入口圧力))が達成されるように、ROポンプ14p、及び、第1排水調整バルブ34を協調制御する(但し、後述する第1排水調整バルブ34の制御が優先される)。
RO水供給ユニット15では、RO水タンク15tにRO水が貯留される。必要に応じて、UV照射装置15uによってUV照射処理が行なわれる。
その後、RO水タンク15tに貯留されたRO水は、送水ポンプ16を介して、UF17(ウルトラフィルタ)に送られる。UF17は、RO水から生物学的不純物を除去する。UF17によって生物学的不純物を除去されたRO水は、例えば透析用水として、透析治療用の各種の医療機器(不図示)に送られる。当該透析用水は、医療機器循環後、UF18(ウルトラフィルタ)に戻ってきて、更にRO水タンク15tに戻される。
一方、回収ROモジュール31における戻し水の生成量が、戻し水量センサ38によって検出され、回収ROポンプ32は、戻し水量センサ38の検出結果に基づいて制御される(インバータ制御)。
具体的には、目標とする設定水量と比較して戻し水量センサ38による検出結果がより大きい時には、所定の時間間隔毎に、回収ROポンプ32のインバータ値が所定量だけ低減され、逆に、目標とする設定水量と比較して戻し水量センサ38による検出結果がより小さい時には、所定の時間間隔毎に、回収ROポンプ32のインバータ値が所定量だけ増大される。
また、RO排水の量の変動に対して、常に回収ROポンプ32に送り込まれるRO排水の圧力が所定圧力以上であることを保証するように、且つ、当該圧力の変動量を小さく抑制するように、第1排水調整バルブ34の開度が自動制御される(当該制御は、他の協調制御に対して優先的に実施される)。
具体的には、目標とする設定圧力と比較して圧力センサ37による検出結果がより大きい時には、所定の時間間隔毎に、第1排水調整バルブ34の開度が所定量だけ低減され、逆に、目標とする設定圧力と比較して圧力センサ37による検出結果がより小さい時には、所定の時間間隔毎に、第1排水調整バルブ34の開度が所定量だけ増大される。
更に、回収ROモジュール31における回収率(排水回収膜回収率)を略一定の値に維持するべく、予め設定された目標回収率に基づいて、第2排水調整バルブ39の開度が自動制御される。
具体的には、目標とする回収率と比較して当該時点での回収率がより大きい時には、所定の時間間隔毎に、第2排水調整バルブ39の開度が所定量だけ増大され、逆に、目標とする回収率と比較して当該時点での回収率がより小さい時には、所定の時間間隔毎に、第2排水調整バルブ39の開度が所定量だけ低減されるようになっている。
(効果)
以上のような水処理装置10によれば、回収ROポンプ31が戻し水量センサ38の検出結果に基づいて制御されることに加えて、第1排水調整バルブ34が圧力センサ37の検出結果に基づいて制御され、且つ、第2排水調整バルブ39が予め設定された目標回収率に基づいて制御されることによって、回収ROモジュール31における回収率(排水回収膜回収率)を略一定の値に維持することが可能となり、ひいては水処理装置10全体のシステム回収率を改善することができる。
特に、図1の水処理装置10は、ROモジュール14mに原水を送り込むROポンプ14pと、ROモジュール14mにおけるRO水の生成量を検出するRO水量センサ15sと、を備えており、ROポンプ14pは、RO水量センサ15sの検出結果に基づいて制御される。
このような態様では、RO水の生成量(RO水タンクの水位に応じて設定され得る、あるいは、所望に応じて設定され得る)に応じて、ROモジュール14mからRO排水路33によって導かれるRO排水の量が変動するが、本実施形態によれば、そのようなRO排水の量の変動にもかかわらず(そのような変動を吸収して)、回収ROモジュール31における回収率(排水回収膜回収率)を略一定の値に維持することが可能である。
具体的には、図2の表中において実施例として示されているように、図1に示す水処理装置10によれば、回収ROポンプ32の入口におけるRO排水の圧力(圧力センサ37によって監視される)が所定圧力(例えば0.1MPa以上)であることが保証され、且つ、当該圧力の変動量が小さく抑制される。
そして、回収ROポンプ32が戻し水量センサ38の検出結果に基づいてインバータ制御され、且つ、第2排水調整バルブ39が予め設定された目標回収率に基づいて制御されることによって、回収ROモジュール31における回収率(排水回収膜回収率)は、65.6%(65%±1%以内)で安定する。
この時、戻し水量センサ38の検出結果は、6.3~11.3L/minの範囲内であり、非回収排水路35から排水口36へと流れる排水流量(排水回収RO排水流量)は、3.3~5.9L/minの範囲内である。また、この時、ROモジュール14mが生成するRO水の流量(RO処理水流量)は、21.2~39.8L/minであり、ROモジュール14mにおける回収率(RO膜回収率)は、67.9~69.3%であり、水処理装置全体のシステム回収率は、86.5~87.0%であった。下限値を比較すると、比較例よりも3%も改善されていることが分かる。
その他、図1の水処理装置10では、回収ROモジュール31からの戻し水は、切替バルブ42を介して選択的に、原水タンク11内に戻されるか、または、RO水タンク15t内に戻されるようになっているため、ROモジュールが故障等してRO水の生成ができない等の緊急時に、戻し水(回収RO膜処理水)を透析用水として利用することができる
更に、図1の水処理装置10では、ROモジュール14mの上流側から延びてRO排水路33に原水を導く原水排水路が更に設けられているため、ROモジュールが故障等してRO水の生成ができない等の緊急時に、ROモジュールによる処理の代替処理として、回収ROモジュールに原水を導いて当該回収ROモジュールからの戻し水(回収RO膜処理水)を透析用水として利用することができる。
10 水処理装置
11 原水タンク
11h 加温ヒータ
12 原水ポンプ
13 前処理ユニット
13a プレフィルタ
13b 軟水装置
13c カーボンフィルタ
14 ROユニット
14m ROモジュール
14p ROポンプ
15 RO水供給ユニット
15f エアーフィルタ
15s RO水量センサ
15t RO水タンク
15u UV照射装置
16 送水ポンプ
17 送水用限外濾過膜(UF)
18 戻り用限外濾過膜(UF)
22 分岐部
23 循環路
24 循環水量調整バルブ
30 制御盤
31 回収ROモジュール
32 回収ROポンプ
33 RO排水路
34 第1排水調整バルブ
35 非回収排水路
36 排水口
37 圧力センサ
38 戻し水量センサ
39 第2排水調整バルブ
40 非回収排水量センサ
41 回収路
42 切替バルブ
43 原水排水用バルブ
51 原水タンク
51h 加温用ヒータ
52 原水ポンプ
53 前処理ユニット
53a プレフィルタ
53b 軟水装置
53c カーボンフィルタ
54 ROユニット
54m ROモジュール
54p ROポンプ
55 RO水供給ユニット
55f エアーフィルタ
55t RO水タンク
55u UV照射装置
56 送水ポンプ
57 送水用限外ろ過膜(UF)
58 戻り用限外ろ過膜(UF)
61 回収ROモジュール
62 回収ROポンプ
63 RO排水路
64 第1排水調整バルブ
65 非回収排水路
66 排水口
67 圧力センサ
68 戻し水量センサ

Claims (4)

  1. 原水に対して逆浸透膜を用いて当該原水をRO水とRO排水とに分離するROモジュールと、
    前記RO排水に対して逆浸透膜を用いて当該RO排水を戻し水と非回収排水とに分離する回収ROモジュールと、
    前記回収ROモジュールに前記RO排水を送り込む回収ROポンプと、
    前記ROモジュールから延びて前記回収ROポンプに前記RO排水を導くRO排水路と、
    前記回収ROポンプに送り込まれる前記RO排水の圧力を検出する圧力センサと、
    前記回収ROモジュールにおける前記戻し水の生成量を検出する戻し水量センサと、
    前記RO排水路の途中に設けられた第1排水調整バルブと、
    前記回収ROモジュールから延びて排水口に前記非回収排水を導く非回収排水路と、
    前記非回収排水路の途中に設けられた第2排水調整バルブと、
    を備え、
    前記回収ROポンプは、前記戻し水量センサの検出結果に基づいて制御され、
    前記第1排水調整バルブは、前記圧力センサの検出結果に基づいて制御され、
    前記第2排水調整バルブは、予め設定された目標回収率に基づいて制御される
    ことを特徴とする水処理装置。
  2. 前記ROモジュールに前記原水を送り込むROポンプと、
    前記ROモジュールにおける前記RO水の生成量を検出するRO水量センサと、
    を更に備え、
    前記ROポンプは、前記RO水量センサの検出結果に基づいて制御される
    ことを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記ROモジュールの上流側に前記原水を貯留する原水タンクが設けられ、
    前記ROモジュールの下流側に前記RO水を貯留するROタンクが設けられ、
    前記戻し水は、選択的に、前記原水タンク内に戻されるか、または、前記ROタンク内に戻されるようになっている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の水処理装置。
  4. 前記ROモジュールの上流側から延びて前記RO排水路に原水を導く原水排水路
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の水処理装置。
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