JP2023153083A - 集合継手 - Google Patents

集合継手 Download PDF

Info

Publication number
JP2023153083A
JP2023153083A JP2023057873A JP2023057873A JP2023153083A JP 2023153083 A JP2023153083 A JP 2023153083A JP 2023057873 A JP2023057873 A JP 2023057873A JP 2023057873 A JP2023057873 A JP 2023057873A JP 2023153083 A JP2023153083 A JP 2023153083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
pipe
intermediate tube
tube
collective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023057873A
Other languages
English (en)
Inventor
斉太 渕上
Saita Fuchigami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Publication of JP2023153083A publication Critical patent/JP2023153083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

【課題】継手の熱変形を抑えることができる集合継手を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る集合継手10は、横管P3が接続される横枝を側面に備えた継手上部11と、継手上部11の下側に設けられる継手下部12と、継手上部11と継手下部12との間に配置され、熱膨張性材料を含む第1層を備えた中間管15と、を有し、横枝の内面に補強リブを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、集合継手に関する。
建造物において発生する排水を集約するために、床スラブの貫通孔に集合継手が埋設されることがある。従来から、例えば以下の特許文献1、2に記載されているような、樹脂製排水集合継手の耐火性を発現させる構造が知られている。
特許文献1では、床スラブの厚さ方向の内部に、熱膨張性耐火材料を含む中間管が位置するようにすることで、継手の内部及び床スラブの貫通孔が熱膨張性耐火材料によって確実に閉塞されることを担保した継手が開示されている。
特許文献2では、熱膨張性耐火材料の熱膨張開始温度を高くすることで、樹脂製の配管材の製造性を向上した継手が開示されている。
特開2020-33867号公報 特開2019-215076号公報
近年、床スラブについて従来よりも厚さが薄いもの(例えば、70~100mm)が用いられている。床スラブが薄くなることで、火災に床スラブの下側から上側に向けて熱が伝わりやすくなる。これにより、熱膨張性耐火材料によって継手の内部が閉塞される前に、床スラブの上側に位置する継手の構成部品が熱変形する課題がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、継手の熱変形を抑えることができる集合継手を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る集合継手は、横管が接続される横枝を側面に備えた継手上部と、前記継手上部の下側に設けられる継手下部と、前記継手上部と前記継手下部との間に配置され、熱膨張性材料を含む第1層を備えた中間管と、を有し、前記横枝の内面に補強リブを備える。
この発明によれば、横枝の内面に補強リブを備える。これにより、横枝を補強することができる。同時に、継手上部を補強することができる。したがって、例えば、床スラブの厚さが薄い場合において、床スラブの下側から上側に熱が伝わった場合などでも、継手上部が熱変形することを抑えることができる。
また、前記中間管が単層であり、前記第1層における前記熱膨張性材料の含有量が、前記中間管のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10重量部超であってもよい。
この発明によれば、中間管が単層であり、熱膨張性材料の含有量が、中間管のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10重量部超である。これにより、熱膨張性材料の含有量を十分なものとして、中間管の耐火性を向上することができる。
また、前記中間管が3層であり、前記第1層における前記熱膨張性材料の含有量が、前記中間管のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して15重量部超であってもよい。
この発明によれば、中間管が3層であり、熱膨張性材料の含有量が、中間管のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して15重量部超である。これにより、熱膨張性材料の含有量を更に十分なものとして、中間管の耐火性を向上することができる。
また、前記継手上部の下端と前記継手下部の上端とが直接接続され、前記継手上部及び前記継手下部の少なくとも一方の内部に前記中間管が設けられていてもよい。
この発明によれば、継手上部の下端と継手下部の上端とが直接接続される。これにより、例えば、両者が中間管を介して接続されている場合と異なり、継手上部と継手下部との間の距離をなくすことができる。また、継手上部及び継手下部の少なくとも一方の内部に中間管が設けられている。したがって、中間管を継手上部の側に近くなるように配置することができる。よって、床スラブの厚さ方向の内部に中間管を配置しやすくすることができる。よって、床スラブが薄い場合であっても、火災発生時に床スラブの貫通孔及び集合継手の内部を閉塞しやすくすることができる。
また、前記集合継手が配置される床スラブの厚さが150mm未満であり、前記中間管の上端は前記横枝の下端から150mm以内の位置にあってもよい。
この発明によれば、床スラブの厚さが150mm未満であり、中間管の上端は横枝の下端から150mm以内の位置にある。これにより、少なくとも中間管の上端を床スラブの厚さ方向の内側に配置することできる。よって、中間管が熱膨張することによって床スラブの貫通孔及び集合継手の内部を閉塞する機能を担保することができる。
また、前記継手下部に、前記継手下部の内部を流れる排水の流れを変える羽根が設けられ、前記中間管には、前記羽根の上部に嵌合する切り欠きが設けられていてもよい。
この発明によれば、継手下部に羽根が設けられ、中間管には切り欠きが設けられている。羽根が設けられることで、継手下部の内部を流れる排水の流れを整えることができる。また、中間管に羽根の上部に嵌合する切り欠きが設けられていることで、中間管の長さを十分に確保するとともに、羽根と中間管とが干渉することを防ぐことができる。
また、前記中間管は、前記継手上部の内部に設けられ、かつ、前記中間管の上端は前記横枝の開口部の下端を超えないようにしてもよい。
この発明によれば、中間管は、継手上部の内部に設けられる。これにより、より確実に床スラブの厚さ方向の内部に中間管を配置しやすくすることができる。また、中間管の上端は横枝の開口部の下端を超えない。これにより、中間管の上端が、横枝を介して継手上部に流入する排水の流れに干渉することを防ぐことができる。よって、集合継手の内部において排水の流れが乱れることを防ぐことができる。
また、前記中間管は、前記継手上部の内部に設けられ、かつ、前記中間管の上部は前記横枝の開口部の形状に沿った円弧部を有してもよい。
この発明によれば、中間管は、継手上部の内部に設けられ、かつ、中間管の上部は横枝の開口部の形状に沿った円弧部を有する。これにより、中間管が、横枝を介して継手上部に流入する排水の流れに干渉することを防ぐことに加えて、中間管の上端をより高い位置に配置することができる。よって、中間管を確実に床スラブの厚さ方向の内部に配置することができる。よって、中間管が熱膨張することによって床スラブの貫通孔及び集合継手の内部を閉塞する機能を確実に担保することができる。
また、前記中間管の上端は、テーパ状であってもよい。
この発明によれば、中間管の上端は、テーパ状である。これにより、継手上部から中間管に向けて流下する排水に中間管の上端が干渉することで、排水の流れが乱れることを防ぐことができる。よって、より排水の効率を向上することができる。
また、前記横枝には横枝ブッシュが接続され、前記横枝の内部には、前記横枝ブッシュの内面に設けられる前記横管の挿入を規制するストッパが配置されていてもよい。
この発明によれば、横枝には横枝ブッシュが接続される。したがって、横管は、横枝ブッシュを介して横枝に接続される。横枝の内部には、横枝ブッシュの内面に設けられる横管の挿入を規制するストッパが配置されている。これにより、横管は、横枝の内部まで挿入される。横管が横枝の内部まで挿入されることで、横管の剛性によっても、横枝を補強することができる。つまり、火災の熱によって、横枝及び継手上部が熱変形することをより抑えることができる。
本発明によれば、継手の熱変形を抑えることができる集合継手を提供することができる。
本発明に係る集合継手を備えた耐火構造の断面図である。 図1に示す集合継手の、横管の中心軸を基準とした平面断面図の第1例である。 図1に示す集合継手の、横管の中心軸を基準とした平面断面図の第2例である。 図1に示す集合継手の外側からの斜視図である。 継手上部の下端が継手下部の上端に直接接続された場合の、中間管の第1例である。 図5に示すVI部の拡大図である。 継手上部の下端が継手下部の上端に直接接続された場合の、中間管の第2例である。 図7に示すVIII部の拡大図である。 継手上部の下端が継手下部の上端に直接接続された場合の、中間管の第3例である。 図9に示すX部の拡大図である。 継手上部の下端が継手下部の上端に直接接続された場合の、中間管の第4例である。 図11に示すXII部の拡大図である。 継手上部の下端が継手下部の上端に直接接続された場合の、中間管の第5例である。 図13に示すXIV部の拡大図である。 継手上部の下端が継手下部の上端に直接接続された場合の、中間管の第6例である。 図15に示すXVI部の拡大図である。 中間管が切り欠きを有する場合の第1例である。 中間管が切り欠きを有する場合の第2例である。 羽根の一例を示す図である。 羽根の一例を示す図である。 羽根の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る集合継手10を説明する。
本実施形態に係る継手の耐火構造1は、建物排水用として用いられ、床スラブSに形成された貫通孔Hの部分に埋設されている。本実施形態において、床スラブSの厚さは、少なくとも150mm未満である。床スラブSの厚さは、例えば、70mm~100mmである。
図1に示す実施形態では、床スラブSに形成されている貫通孔Hに対し、その上方に上の階の第1の縦管P1が設けられ、下方に下の階の第2の縦管P2が設けられている。
図1に示すように、本実施形態に係る継手の耐火構造1は、集合継手10を備えている。
集合継手10は、継手上部11と、継手上部11の下側に設けられる継手下部12と、継手上部11と継手下部12との間に配置され、熱膨張性材料を含む第1層を備えた中間管15と、を備えている。継手上部11は、第1の縦管P1に接続可能な縦管接続部13を上面に、横管P3を接続可能な横管接続部14(横枝)を側面に、貫通孔Hに挿入された下端部9を下面に有している。熱膨張性材料としては、例えば、熱膨張性黒鉛またはハイドロタルサイトが挙げられる。本実施形態では、熱膨張性材料が熱膨張性黒鉛である。
本実施形態の集合継手10は、樹脂製継手構成部材である継手上部11と継手下部12と中間管15とから構成されている。
以下の説明において、縦管接続部13の中心軸線Oに沿う縦管接続部13の継手上部11側を上方、継手下部12側を下方と適宜称して説明する。
縦管接続部13は、堰止め板13aを内面に備えている。堰止め板13aは、その設置角度を鉛直方向から-30°~+30°としている。設置角度が20°より傾くと、傾斜板によって旋回された排水の旋回流が十分に堰き止められずに、横管P3への逆流を発生するおそれが生じる。また、設置角度が-30°よりも傾くと受け止めた排水の跳ね返りが大きくなり、排水の流れを乱すおそれがあり、管内の圧力変動が大きくなるおそれがある。なお、縦管接続部13には堰止め板13aが設けられていなくてもよい。
横管接続部14は、継手上部11の周壁から中心軸線Oに直交する径方向の外側に向けて筒状に延在されている。本実施形態において、横管接続部14は縦管接続部13の周方向に3つ配置されている。
3つの横管接続部14のうちの2つが中心軸線Oを径方向に挟む位置に個々に配置されている。残りの横管接続部14は、中心軸線Oに直交する径方向のうち、前記2つの横管接続部14のそれぞれが延在する方向と、平面視で90°をなす方向に延在されている。
なお、横管接続部14の数量および延在方向は、このような態様に限られず、任意に変更することができる。図1に示すように、各横管接続部14の先端側には、横管P3が接続されている。横管接続部14の下端と床スラブSとの距離は、より小さいことが好ましい。これにより、横管接続部14に挿入される横管P3の排水勾配を取りやすくすることが好ましい。
本実施形態において、図2又は図3に示すように、継手上部11は、横管接続部14の内面から突出するように補強リブ14aが備えられている。なお図2は第1例であり、図3は第2例であり、本来的には別の形態であるが、以下では、説明の便宜上、共通部分については併せて説明する。
補強リブ14aは、横管接続部14及び継手上部11の構造を補強する。これにより、補強リブ14aは、例えば、後述する熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が高いとき(例えば、240℃以上)や、床スラブSが薄いとき(例えば、100mm未満)に、継手上部11に伝わる熱に対して、継手上部11が熱変形しにくくする役割を有する。
なお、補強リブ14aは横管P3への排水の逆流を防止する効果も備えている。
補強リブ14aは、集合継手10の中心軸線Oに沿って形成されている。継手上部11の周方向における補強リブ14a同士の間隔は、例えば、横管P3の内径よりも大きいことが好ましい。これにより、横管P3から継手上部11に向けて流入した排水が、補強リブ14aに衝突することを避けるようにすることが好ましい。補強リブ14aは、例えば、図2又は図3に示すように、継手上部11の周方向において、横管接続部14の両側面に1つずつ設けられる。補強リブ14aは、継手上部11の周方向において、横管接続部14のいずれかの側面に1つのみ設けられてもよい。
継手上部11は、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、非熱膨張性黒鉛を0.1~1.0重量部の割合で含むポリ塩化ビニル系樹脂組成物からなる。継手上部11は、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を成形機のキャビティ内に射出充填されて得られる。
継手下部12は、上方よりも下方が縮径された管体からなる。継手下部12は、その上端部に位置する接続管部16と、接続管部16の下方に接続された下窄まり状の傾斜管部17と、傾斜管部17の下端部に接続され、第2の縦管P2が接続される下側管部18を備えている。接続管部16、傾斜管部17、下側管部18は、例えば合成樹脂材料の射出成形により一体に形成されている。
接続管部16の内径は、後述する中間管15の外径よりも大きくなっている。中間管15の周壁下部は、例えば、接続管部16の内側に嵌合されている。傾斜管部17の上端における外径は、接続管部16の外径よりも小さくなっている。このため、接続管部16の下端部と傾斜管部17の上端部の境界部分に周段部16aが形成されている。
傾斜管部17の下端部における外径は、傾斜管部17の上端部の外径よりも小さくされている。
本実施形態において、継手下部12の傾斜管部17の内周面には、継手下部12の内部を流れる排水の流れを変える羽根17wが設けられる。羽根17wは、例えば、傾斜管部17の外側から内側に向けて突出するように形成される。このとき、図4に示すように、傾斜管部17の外周面には、羽根17wに対応した位置に凹部17Dが形成される。
このとき、凹部17Dには、耐火パテを埋め込むことが好ましい。耐火パテは、例えば、熱膨張性黒鉛等の熱膨張性耐火材とバインダー樹脂とをシートに加工した耐火シートやバインダー樹脂と無機材料を混合したパテ状のものである。これにより、床スラブSの厚さ方向の内部に、後述する中間管15が位置しない場合であっても、耐火パテが膨張することで床スラブSの貫通孔H及び集合継手10の内部を閉塞できるようにすることが好ましい。また、耐火パテの膨張開始温度は、後述する熱膨張性黒鉛の膨張開始温度よりも低くすることが好ましい。これにより、耐火パテが耐火性黒鉛よりも先に膨張するようにすることが好ましい。
下側管部18の外径は、接続管部16の外径よりも小さく、かつ傾斜管部17における下端部の外径よりも大きくなっている。下側管部18の中心軸線O方向の大きさは、接続管部16の中心軸線O方向の大きさよりも小さくなっている。下側管部18の内側に、下側の階の第2の縦管P2が下方から嵌合されることにより、第2の縦管P2が継手下部12に接続されている。
なお、継手上部11および継手下部12を透明にしてもよい。これにより、継手上部11および継手下部12の接続状態を外部から視認することができる。また、継手上部11および継手下部12に、非熱膨張性黒鉛や水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの難燃剤を配合しても良い。
第1の縦管P1が接続されている継手上部11の上端部には、縦ブッシュ21と、縦パッキン22と、縦リング23と、が設けられている。
縦ブッシュ21は、嵌合部21aと、旋回羽根21bと、旋回羽根支持脚部21cと、を備えている。嵌合部21aは、縦ブッシュ21の上端部より小径で継手上部11の縦管接続部13内に嵌合する筒状である。
旋回羽根21bは、管軸方向にみた旋回羽根21bの投影面積が第1の縦管P1の内部横断面積に対して5%~30%の大きさで、傾斜角が20°~50°となるように旋回羽根支持脚部21cに支持されている。旋回羽根支持脚部21cは、旋回羽根21bの水平方向の幅と略同じ幅で嵌合部21aの下端からほぼ延出し、下端縁が旋回羽根21bの傾斜に沿うように傾斜されている。旋回羽根支持脚部21cは、旋回羽根支持面が断面円弧状に形成され、旋回羽根21bを下端縁から少し上側で支持している。
なお、旋回羽根21bは建築物の規模や排水器具数に応じ高排水性能が要求される場合に適用されるので、高排水性能が要求されない建築物の場合は省略しても良い。
縦パッキン22は、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等の通常排水設備に使用されているゴム材料からなるパッキンである。縦パッキン22は、上端部に第1の縦管P1の外周面に水密に密着するリップ部22aを有し、その上端面が、縦ブッシュ21の上端面とほぼ一致するように縦ブッシュ21に嵌合されている。
また、リップ部22aは、図5に示すように第1の縦管P1が挿入されていない状態では下端側に向かって徐々に小径となるように設けられている。リップ部22aは、上端側が第1の縦管P1の外径と略同径または少し大径とされ、下端側が第1の縦管P1の外径より小径となっている。リップ部22aの下端部には、径方向内側に突出する段部22bが形成されている。この段部22bには、第1の縦管P1の管端部が突き当たり、第1の縦管P1の熱伸縮を吸収するようになっている。
縦リング23は、縦ブッシュ21の上端部に外嵌され、一端に設けられたフランジ部23aによって、縦パッキン22の縦ブッシュ21からの離脱を防止する。
縦ブッシュ21~縦リング23は、予め組み立てて一体化したのち、縦ブッシュ21の嵌合部21aを継手上部11の縦管接続部13に嵌合し、接着することができる。
横管P3を接続する横管接続部14の先端部には、横ブッシュ31(横枝ブッシュ)と、横パッキン32と、横リング33と、が設けられている。
横ブッシュ31の一端部が継手上部11の横管接続部14に嵌合接着されるとともに、他端部が拡径されている。
図2又は図3に示すように、横ブッシュ31の内周面には横ブッシュ31の内側に向けて突出するようにストッパ31sが配置されている。ストッパ31sは、横管接続部14への横管P3の挿入を規制する。具体的には、横管P3の端部がストッパ31sに突き当たることで、横管P3の挿入が規制される。これにより、横管接続部14に対する横管P3の位置を調整する。
ストッパ31sは、図2に示すように、横管接続部14の内部に位置するように形成されることが好ましい。これにより、横管接続部14の内部に横管P3の端部が設けられるようにすることが好ましい。ストッパ31sは、図3に示すように、横管接続部14の外部に形成されてもよい。これにより、横管接続部14の外部に横管P3の端部が設けられるようにしてもよい。
横パッキン32は、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等の通常排水設備に使用されているゴム材料からなる。横パッキン32は、横ブッシュ31の拡径した他端部に嵌合され、横管P3の外周面に水密に密着する。
横リング33は、横ブッシュ31の拡径部に外嵌され、一端に設けられたフランジ部33aによって、横パッキン32の縦リング23からの離脱を防止する。
また、縦ブッシュ21、縦リング23、及び横ブッシュ31、横リング33は、いずれもポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、非熱膨張性黒鉛を0.1~1.0重量部の割合で含むポリ塩化ビニル系樹脂組成物を射出成形して得られる。なお、非熱膨張性黒鉛に替えて水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイトなどを含有させることで、縦ブッシュ21、縦リング23、及び横ブッシュ31、横リング33を透明にしつつ耐熱性を付与することができる。
継手上部11と継手下部12とは、次のようにして接続される。なお、継手上部11の下端と継手下部12の上端とは、互いに端面が当接していることが好ましい。
すなわち、例えば、図1に示すように、継手上部11の下端部9と中間管15の上部とが嵌合し、継手下部12の接続管部16と中間管15とが嵌合することで接続される。この場合、図1に示すように、継手上部11の下端部9は、拡径部9eを有することが好ましい。中間管15の上端及び下端は、それぞれ継手上部11の下端部9の底部9b及び接続管部16の底部16bまで突き当たるまで挿入されることが好ましい。また、中間管15の内面と、継手上部11及び継手下部12の内面とは、面一であることが好ましい。
また、継手上部11の下端(下端部9)と継手下部12の上端(接続管部16)とが直接嵌合することで接続されてもよい。この場合、図5から図18に示す各種変形例のように、継手上部11の下端部9の内部に中間管15が配置される。
このように、本実施形態において、中間管15は、継手上部11及び継手下部12の少なくとも一方の内部に設けられている。
継手上部11と継手下部12とが直接接続されている場合、図5に示す第1変形例のように、継手上部11の下端部9の管軸方向全体に中間管15を配置することができる。これにより、より確実に床スラブSの厚さ方向の内部に中間管15を配置しやすくすることができる。また、中間管15が継手上部11と継手下部12との接続の強度に寄与しないため、中間管15により多くの熱膨張性黒鉛を含ませることができる。
ここで、継手上部11の下端部9の内周面と中間管15の端部との間に段差があると、横管接続部14から流下した排水が、前記段差に衝突し、集合継手10内部の排水の流れが乱れる原因となる。また、前記段差に排水に含まれるごみ等が堆積することがある。これらの問題が生じることを防ぐために、中間管15は、以下の態様により配置されることが好ましい。
すなわち、例えば、中間管15の上端が横管接続部14の開口部の下端を超えないようにする。具体的には、例えば、図5及び図6に示す第1変形例のように、中間管15の上端が継手上部11の下端部9の内部に収まるように配置する。これに加えて、継手上部11において、下端部9の上部から内側に突出する突出部14sを設けることで、中間管15の上端を覆う。これにより、前記段差を設けないようにする。
また、図7及び図8に示す第2変形例のように、中間管15の上端が継手上部11の下端部9の内部に収まるように配置することに加えて、中間管15の上端に別途のテーパ材S1を設けてもよい。これにより、前記段差を埋めるようにしてもよい。
また、図9及び図10に示す第3変形例のように、横ブッシュ31の下端が、継手上部11の内部に突出することで、中間管15の上端を覆うようにしてもよい。これにより、前記段差を設けないようにしてもよい。
また、図11及び図12に示す第4変形例のように、中間管15の上端を継手上部11の下端部9の上端に合わせるとともに、中間管15の上端をテーパ状にしてもよい。これにより、前記段差を設けないようにしてもよい。
また、継手上部11の下端部9の上端と中間管15の上端とを面一にすることで、前記段差を設けないようにしてもよい。例えば、図13及び図14に示す第5変形例のように、中間管15の上部に、横管接続部14の開口部の形状に沿った円弧部15Rを設けてもよい。中間管15の上端部には、上方に延びる延長部が設けられている。延長部は、周方向に間隔をあけて配置されている。円弧部15Rは、周方向に隣り合う2つの延長部の上端によって形成されている。これにより、横管接続部14の開口部と中間管15の上端を面一にするとともに、継手上部11の周方向において、横管接続部14同士の間にも中間管15が配置されるようにしてもよい。
また、図15及び図16に示す第6変形例のように、継手上部11の下端部9の下端と、継手下部12の接続管部16の底部16bとの間に、中間管15を配置してもよい。この場合は、横管接続部14の下端と、中間管15の上端との間の距離を、床スラブSの厚さよりも小さくすることが好ましい。例えば、横管接続部14の下端と、中間管15の上端との間の距離は、100mm未満であることが好ましく、80mm未満であることがより好ましい。ただし、継手上部11の下端部9と継手下部12の接続管部16との接着しろを確保するために、横管接続部14の下端と、中間管15の上端との間の距離は、30mm以上であってもよい。
また、本実施形態に係る集合継手10は、枝浮かし配管として、横管接続部14の下端から床スラブSの上面までの距離が100~140mmとなるように配置されることがある。この場合、中間管15の下端は、横管接続部14の下端から100mm以上離れていることが好ましく、120mm以上離れていることがより好ましく、140mm以上離れていることが特に好ましい。これにより、中間管15の下端を、床スラブSの厚さ方向の内部に配置できるようにすることが好ましい。
このとき、図17に示す第7変形例及び図18に示す第8変形例に示すように、中間管15には、羽根17wの上部に嵌合する切り欠き15sが設けられていてもよい。これにより、中間管15を継手下部12の内部まで配置できるようにすることで、より中間管15が床スラブSの厚さ方向の内部に位置しやすくするようにしてもよい。
このとき、図17に示す第7変形例のように、中間管15は、上下にわたって同径であってもよい。また、図18に示す第8変形例のように、中間管15の少なくとも下部は、継手下部12の傾斜管部17の形状に合わせて、テーパ形状とされていてもよい。
中間管15は、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂と熱膨張性耐火材料である熱膨張性黒鉛とを含有する樹脂組成物からなる。すなわち、中間管15は、熱膨張性耐火材料を含む樹脂組成物を成形することによって作製される。中間管15は、例えば、樹脂組成物を押出成形または射出成形することによって作製される。
なお、中間管15は円筒状のものに限らず、上下方向が短いリング状であってもよく、周方向の一部に切り欠きが設けられていてもよく、周方向が不連続であってもよい。
中間管15は、中間管15の全体が熱膨張性耐火材料を含む樹脂組成物からなる単層構造でもよいし、複数の層からなる複層構造でもよい。単層構造とは、上述の第1層のみを備えた構造をいう。である。複層構造とは、例えば、複層の層を備え、そのうちの1つが上述の第1層である構造をいう。複層構造の場合、いずれかの層が熱膨張性耐火材料を含む樹脂組成物から形成されていればよい。例えば、中間管15が、表層15oと中間層15mと内層15iとからなる3層構造である場合、熱膨張性耐火材料を含む樹脂組成物から形成した中間層15mを例示できる。つまり、この場合、中間層15mが、上述の第1層である。表層15o、中間層15m、内層15iは、樹脂組成物に吸熱剤を含有していてもよい。
一例として、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、熱膨張性黒鉛を1~20重量部の割合で含む樹脂組成物からなる単層構造を採用できる。あるいは、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、熱膨張性黒鉛を1~20重量部の割合で含む樹脂組成物からなる熱膨張性耐火層と、この熱膨張性耐火層の内外面を覆う熱膨張性黒鉛非含有のポリ塩化ビニル系樹脂組成物の被覆層とからなる3層構造であるものを採用できる。
すなわち、中間管15が単層構造の場合、熱膨張性黒鉛が1重量部未満であると、燃焼時に、十分な熱膨張性が得られず、所望の耐火性が得られないおそれがある。熱膨張性黒鉛が20重量部を超えると、加熱により熱膨張しすぎて、その形状を保持できずに残渣が貫通孔Hから脱落し、耐火性が低下してしまうおそれがある。ただし、熱膨張性黒鉛が20重量部を超えてもよい。
中間管15が複層構造の場合、熱膨張性黒鉛を含む樹脂組成物としては、特に限定されないが、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、熱膨張性黒鉛を1~20重量部の割合で含むものが好ましい。熱膨張性黒鉛の含有量は、4~18重量部の割合がより好ましく、6~16重量部の割合がさらに好ましい。
すなわち、熱膨張性黒鉛が1重量部未満であると、燃焼時に、十分な熱膨張性が得られず、所望の耐火性が得られないおそれがある。熱膨張性黒鉛が20重量部を超えると、加熱により熱膨張し過ぎたり、樹脂成分が不足するために、残渣が脆くなり、その形状を保持できずに残渣が貫通孔Hから脱落し、耐火性が低下してしまうおそれがある。ただし、熱膨張性黒鉛が20重量部を超えてもよい。
本実施形態においては、例えば、中間管15が単層である場合、第1層における熱膨張性黒鉛の含有量が、中間管15のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して5重量部以上であることが好ましく、10重量部超であることがより好ましい。
中間管15が複層構造である場合、中間管15は3層であることが好ましい。また、第1層である中間層15mにおける熱膨張性黒鉛の含有量が、中間管15のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して8重量部以上であることが好ましく、15重量部超であることがより好ましい。
上記ポリ塩化ビニル系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル単独重合体;塩化ビニルモノマーと、該塩化ビニルモノマーと共重合可能な不飽和結合を有するモノマーとの共重合体;塩化ビニル以外の(共)重合体に塩化ビニルをグラフト共重合したグラフト共重合体等が挙げられ、これらは単独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
また、必要に応じて上記ポリ塩化ビニル系樹脂を塩素化してもよい。
熱膨張性黒鉛を含有する中間層15mは黒色を呈する。そのため、表層15oと内層15iは黒色以外の着色剤を含有させ、中間層15mと区別可能にしておくことが好ましい。
表層15oおよび内層15iの厚みとしては、それぞれ0.3mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以上1.5mm以下が好ましい。被覆層の厚みが0.3mm以上であれば、管としての機械的強度を充分に確保でき、3.0mm以下であれば、耐火性の低下を抑制できる。
また、中間管15は、JIS K6741に記載の性能を満たすものであることが好ましい。
本実施形態で用いる熱膨張性黒鉛は、一例として、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を無機酸と強酸化剤とで黒鉛の層間に無機酸を挿入する酸処理をした後、pH調整して得られる結晶化合物を用いることができる。
無機酸として、濃硫酸、硝酸、セレン酸等を用いることができる。強酸化剤として、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等を用いることができる。
前記pH調整により、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物であって、pH1.5~4.0に調整された熱膨張性黒鉛、および、1.3倍膨張温度が180℃~270℃の熱膨張性黒鉛を用いることができる。
熱膨張性黒鉛のpHが1.5未満であると、酸性が強すぎて、成形装置の腐食などを引き起こしやすく、pHが4.0を超えると、ポリ塩化ビニル系樹脂の炭化促進効果が薄れ、十分な耐火性能が得られなくなるおそれがある。
熱膨張性黒鉛の粒径は、特に限定されないが、例えば100~400μmの範囲、好ましくは120~350μmの範囲のものを使用することができる。
中間管15を構成する樹脂組成物には、本実施形態の目的を阻害しない範囲で、必要に応じて安定剤、無機充填剤、難燃剤、滑剤、加工助剤、衝撃改質剤、耐熱向上剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、顔料、可塑剤、熱可塑性エラストマーなどの添加剤が添加されていてもよい。
中間管15の高さは、30mm以上150mm以下であることが好ましく、30mm以上100mm以下であることがより好ましく、30mm以上80mm以下であることが最も好ましい。中間管15の高さが30mm未満である場合は、継手上部11と継手下部12を接合する場合の接合強度を確保することが難しく、また、加熱されて膨張した場合に管路を閉塞するための体積が不足する。中間管15の高さが150mmを超えるようでは床スラブSが薄い場合に中間管15の上端または下端が床スラブSの上方か下方に突出することとなり、横管P3を床近くに配置することが難しくなる。中間管15の下端が貫通孔Hの下方に位置すると、膨張時に貫通孔Hの下方まで膨らむ量が多くなり、貫通孔Hから脱落するおそれが高くなる。
なお、中間管15の高さが30mm未満であっても、熱膨張性黒鉛の含有量を多くするなどすることで貫通孔Hを閉塞することができるため、中間管15の高さとしては10mm以上30mm未満でもよい。
中間管15は、床スラブSの厚さ方向の内部に5mm~30mm程度位置することが好ましい。上述のように、本実施形態において、床スラブSの厚さは、70mm~100mmである。本実施形態において、中間管15の上端は、集合継手10の横管接続部14の下端から150mm以内に位置する。中間管15の上端は、横管接続部14の下端から100mm以内に位置することが好ましく、75mm以内に位置することがより好ましい。あるいは、横管接続部14の直下に中間管15の上端が位置してもよい。これにより、少なくとも中間管15の上端が、床スラブSの厚さ方向の内部に位置するようにする。このことで、火災等による加熱時に熱膨張して床スラブSの貫通孔H及び継手の内部を閉塞する目的を達成可能とする。
中間管15の内径としては、第1の縦管P1の内径よりも大きいことが好ましく、100mm以上200mm以下がより好ましく、110mm以上175mm以下がさらに好ましく、120mm以上150mm以下が最も好ましい。
上記の通り中間管15の高さは150mm以下であるため中間管15内部の体積が小さい。そのため、中間管15の内径が第1の縦管P1の内径未満である場合、第1の縦管P1からの流下する排水により中間管15が閉塞しやすく、過剰正圧が発生しやすい。
一方、中間管15の内径が200mmより大きい場合、集合継手10が挿入される貫通孔Hの内径を大きくする必要があり、充填剤の充填がしにくく施工性が悪化する。
以上説明したように、本実施形態に係る集合継手10によれば、横管接続部14(横枝)の内面に補強リブ14aを備える。これにより、横管接続部14を補強することができる。同時に、継手上部11を補強することができる。したがって、例えば、床スラブSの厚さが薄い場合において、床スラブSの下側から上側に熱が伝わった場合などでも、継手上部11が熱変形することを抑えることができる。
また、中間管15が単層であり、熱膨張性黒鉛の含有量が、中間管15のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10重量部超である。これにより、熱膨張性黒鉛の含有量を十分なものとして、中間管15の耐火性を向上することができる。
また、中間管15が3層であり、熱膨張性黒鉛の含有量が、中間管15のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して15重量部超である。これにより、熱膨張性黒鉛の含有量を更に十分なものとして、中間管15の耐火性を向上することができる。
また、継手上部11の下端と継手下部12の上端とが直接接続される。これにより、例えば、両者が中間管15を介して接続されている場合と異なり、継手上部11と継手下部12との間の距離をなくすことができる。また、継手上部11及び継手下部12の少なくとも一方の内部に中間管15が設けられている。したがって、中間管15を継手上部11の側に近くなるように配置することができる。よって、床スラブSの厚さ方向の内部に中間管15を配置しやすくすることができる。よって、床スラブSが薄い場合であっても、火災発生時に床スラブSの貫通孔H及び集合継手10の内部を閉塞しやすくすることができる。
また、床スラブSの厚さが150mm未満であり、中間管15の上端は横管接続部14の下端から150mm以内の位置にある。これにより、少なくとも中間管15の上端を床スラブSの厚さ方向の内側に配置することできる。よって、中間管15が熱膨張することによって床スラブSの貫通孔H及び集合継手10の内部を閉塞する機能を担保することができる。
また、継手下部12に羽根17wが設けられ、中間管15には切り欠き15sが設けられている。羽根17wが設けられることで、継手下部12の内部を流れる排水の流れを整えることができる。また、中間管15に羽根17wの上部に嵌合する切り欠き15sが設けられていることで、中間管15の長さを十分に確保するとともに、羽根17wと中間管15とが干渉することを防ぐことができる。
また、中間管15は、継手上部11の内部に設けられる。これにより、より確実に床スラブSの厚さ方向の内部に中間管15を配置しやすくすることができる。また、中間管15の上端は横管接続部14の開口部の下端を超えない。これにより、中間管15の上端が、横管接続部14を介して継手上部11に流入する排水の流れに干渉することを防ぐことができる。よって、集合継手10の内部において排水の流れが乱れることを防ぐことができる。
また、中間管15は、継手上部11の内部に設けられ、かつ、中間管15の上部は横管接続部14の開口部の形状に沿った円弧部15Rを有する。これにより、中間管15が、横管接続部14を介して継手上部11に流入する排水の流れに干渉することを防ぐことに加えて、中間管15の上端をより高い位置に配置することができる。よって、中間管15を確実に床スラブSの厚さ方向の内部に配置することができる。よって、中間管15が熱膨張することによって床スラブSの貫通孔H及び集合継手10の内部を閉塞する機能を確実に担保することができる。
また、中間管15の上端は、テーパ状である。これにより、継手上部11から中間管15に向けて流下する排水に中間管15の上端が干渉することで、排水の流れが乱れることを防ぐことができる。よって、より排水の効率を向上することができる。
また、横管接続部14には横ブッシュ31(横枝ブッシュ)が接続される。したがって、横管P3は、横ブッシュを介して横管接続部14に接続される。横管接続部14の内部には、横ブッシュの内面に設けられる横管P3の挿入を規制するストッパ31sが配置されている。これにより、横管P3は、横管接続部14の内部まで挿入される。横管P3が横管接続部14の内部まで挿入されることで、横管P3の剛性によっても、横管接続部14を補強することができる。つまり、火災の熱によって、横管接続部14及び継手上部11が熱変形することをより抑えることができる。
その他の変形例として、羽根が継手下部と別部材でもよい。羽根が継手下部と別部材でもよい例を、図19から図21の集合継手10A,10B,10Cに示す。
図19に示すように、羽根17wは、継手下部12と一体でなくてもよく、羽根17wを保持する部材により継手下部12の内部に配置されてもよい。
また、図20に示すように、別体の羽根17wを保持する部材は、継手下部12の接続管部16の内部に配置されてもよい。羽根17wを保持する部材は、中間管15より下側に位置することが好ましく、これにより、スラブが薄い場合でも中間管15がスラブの下面から突出する長さを抑え、スラブ内に配置される中間管15を長くして耐火性を向上させることができる。
また、図21に示すように、羽根17wを保持する部材は、中間管15より上側に位置してもよく、この場合、羽根17wを長くして排水に旋回流を起こしやすくすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図5から図16までに示す中間管の上端についての態様と、図17又は図18に示す中間管の下端についての態様は、1つの中間管において両方備えられてもよい。
前記実施形態では横管接続部14の内面から突出するように補強リブ14aが設けられていたが、これに限るものではなく、補強リブ14aが設けられていなくてもよい。この場合、堰止め板13aや、横管接続部14に挿入された横ブッシュ31や横管P3により継手上部11の変形を防止したり、中間管15が含有する熱膨張性黒鉛の量を増やすことで継手上部11が熱変形しても集合継手10の内部を速やかに閉塞できるようにしてもよい。
また、補強リブ14aは横管接続部14の外面に設けてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10,10A,10B,10C 集合継手
11 継手上部
12 継手下部
14a 補強リブ
15 中間管
15R 円弧部
17w 羽根
31s ストッパ
H 貫通孔
P3 横管
S 床スラブ

Claims (10)

  1. 横管が接続される横枝を側面に備えた継手上部と、
    前記継手上部の下側に設けられる継手下部と、
    前記継手上部と前記継手下部との間に配置され、熱膨張性材料を含む第1層を備えた中間管と、
    を有し、
    前記横枝の内面に補強リブを備える、
    集合継手。
  2. 前記中間管が単層であり、
    前記第1層における前記熱膨張性材料の含有量が、前記中間管のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10重量部超である、
    請求項1に記載の集合継手。
  3. 前記中間管が3層であり、
    前記第1層における前記熱膨張性材料の含有量が、前記中間管のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して15重量部超である、
    請求項1に記載の集合継手。
  4. 前記継手上部の下端と前記継手下部の上端とが直接接続され、
    前記継手上部及び前記継手下部の少なくとも一方の内部に前記中間管が設けられている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の集合継手。
  5. 前記集合継手が配置される床スラブの厚さが150mm未満であり、
    前記中間管の上端は前記横枝の下端から150mm以内の位置にある、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の集合継手。
  6. 前記継手下部に、前記継手下部の内部を流れる排水の流れを変える羽根が設けられ、
    前記中間管には、前記羽根の上部に嵌合する切り欠きが設けられている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の集合継手。
  7. 前記中間管は、前記継手上部の内部に設けられ、かつ、前記中間管の上端は前記横枝の開口部の下端を超えない、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の集合継手。
  8. 前記中間管は、前記継手上部の内部に設けられ、かつ、前記中間管の上部は前記横枝の開口部の形状に沿った円弧部を有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の集合継手。
  9. 前記中間管の上端は、テーパ状である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の集合継手。
  10. 前記横枝には横枝ブッシュが接続され、
    前記横枝の内部には、前記横枝ブッシュの内面に設けられる前記横管の挿入を規制するストッパが配置されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の集合継手。
JP2023057873A 2022-03-31 2023-03-31 集合継手 Pending JP2023153083A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022060665 2022-03-31
JP2022060665 2022-03-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023153083A true JP2023153083A (ja) 2023-10-17

Family

ID=88349255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023057873A Pending JP2023153083A (ja) 2022-03-31 2023-03-31 集合継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023153083A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5879047B2 (ja) 排水管継手
JP4886632B2 (ja) 排水集合継手
JP5771514B2 (ja) 集合管継手の遮音構造
JP5508048B2 (ja) 耐火排水集合継手
JP7373093B2 (ja) 集合継手、下部接続管の製造方法、集合継手の製造方法
JP2023168517A (ja) 継手
JP2011006893A (ja) 耐火排水集合継手
JP6813279B2 (ja) 排水管継手
JP2024087080A (ja) ブッシュおよび継手構造
JP2023153083A (ja) 集合継手
JP6767092B2 (ja) 防火区画貫通部構造
JP2011094642A (ja) 配管構造
JP5485792B2 (ja) 排水管継手
JP6822775B2 (ja) 排水システムおよび建物
JP7206074B2 (ja) キャップおよび継手の遮音構造
JP2023033458A (ja) 集合継手
JP5150170B2 (ja) 排水管継手
JP2024050391A (ja) 継手
JP2020204255A (ja) 排水管継手
JP7497165B2 (ja) 集合管継手
JP4547303B2 (ja) 耐火二層管継手
JP7479906B2 (ja) 下部接続部の製造方法、集合継手の製造方法、集合継手
JP6868149B2 (ja) 排水集合継手
JP2023172965A (ja) 集合継手
JP2020033729A (ja) 配管構造および配管システム