JP2023152369A - 機能部品の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】軟質材のような別部品を使用することなく乗物用内装材の意匠面への傷付きを防止することが可能な機能部品の取付構造を提供する。【解決手段】機能部品14は、被係止部62が貫通孔30に挿入され、長孔部34Aに沿って移動されて、被係止部62の先端が長孔部34Aの孔縁に係り止まることで、乗物用内装材12に対して取り付けられる構成とされ、背面壁部46には、乗物室内側に向かって膨出する膨出部50が形成されており、係止部24は、膨出部50と内装材本体部22Aの乗物室外側面との間で、被係止部62の先端を挟み込むようにして被係止部62を係止するように構成する。【選択図】図10
Description
本発明は、乗物用内装材に対して機能部品を取り付けるための取付構造に関する。
下記特許文献1には、乗物用内装材であるドアトリムに対して、ドアポケット等の機能部品を着脱可能に取り付けるための取付構造が記載されている。下記特許文献1に記載の取付構造は、機能部品が、機能部品本体部から突出する突出部を備えており、その突出部の先端部が円環状に張り出した形状とされている。一方、板状の内装材本体部には、突出部を取り付けるための取付孔が貫通形成されている。その取付孔は、突出部を挿入することが可能な第1孔部と、その第1孔部の孔縁部に形成されて第1孔部と連通すると共に突出部の中間部分が挿入される第2孔部と、を有し、突出部の先端部が第2孔部の孔縁部に対して車室外側から係止するように構成されている。
上記特許文献1に記載の取付構造は、機能部品の突出部の先端と、機能部品本体部の裏面(乗物室外側面)との間に、乗物用内装材が挟まるような構成とされている。そのため、機能部品本体部の裏面が、乗物用内装材の意匠面側に接触するため、意匠面に擦り傷等が生じる虞がある。また、機能部品の乗物室外側面に、軟質材を設けることで、そのような擦り傷の発生を抑える構成が記載されているが、機能部品が複数の突出部を有する場合には、その数だけ部品点数が増加するという問題がある。
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、軟質材のような別部品を使用することなく乗物用内装材の意匠面への傷付きを防止することが可能な機能部品の取付構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の機能部品の取付構造は、
乗物用内装材の乗物室内側に機能部品を着脱可能に取り付けるための取付構造であって、
前記機能部品は、機能部品本体部と、前記機能部品本体部から突出して設けられた被係止部と、を備え、
前記乗物用内装材は、概して板状をなす内装材本体部と、前記機能部品の前記被係止部を係止する係止部と、を備え、
前記係止部は、前記内装材本体部に貫通形成されて放射状に延びる複数の長孔部を含む貫通孔と、前記内装材本体部の裏面から乗物室外側に離間して設けられて前記貫通孔を覆う背面壁部と、を有し、
前記被係止部は、前記機能部品本体部から前記乗物用内装材に向かって突出する軸部と、前記軸部の先端に形成されて前記軸部の軸線に交差する方向に延び出した延出部と、を有し、前記軸線の延びる方向から視た形状が前記貫通孔の内側に収まる形状とされ、
前記機能部品は、前記被係止部が前記貫通孔に挿入され、前記複数の長孔部のいずれかに沿って移動されて、前記被係止部の先端が前記長孔部の孔縁に係り止まることで、前記乗物用内装材に対して取り付けられる構成とされ、
前記背面壁部には、前記乗物室内側に向かって膨出する膨出部が形成されており、
前記係止部は、前記膨出部と前記内装材本体部の乗物室外側面との間で、前記被係止部の先端を挟み込むようにして前記被係止部を係止することを特徴とする。
乗物用内装材の乗物室内側に機能部品を着脱可能に取り付けるための取付構造であって、
前記機能部品は、機能部品本体部と、前記機能部品本体部から突出して設けられた被係止部と、を備え、
前記乗物用内装材は、概して板状をなす内装材本体部と、前記機能部品の前記被係止部を係止する係止部と、を備え、
前記係止部は、前記内装材本体部に貫通形成されて放射状に延びる複数の長孔部を含む貫通孔と、前記内装材本体部の裏面から乗物室外側に離間して設けられて前記貫通孔を覆う背面壁部と、を有し、
前記被係止部は、前記機能部品本体部から前記乗物用内装材に向かって突出する軸部と、前記軸部の先端に形成されて前記軸部の軸線に交差する方向に延び出した延出部と、を有し、前記軸線の延びる方向から視た形状が前記貫通孔の内側に収まる形状とされ、
前記機能部品は、前記被係止部が前記貫通孔に挿入され、前記複数の長孔部のいずれかに沿って移動されて、前記被係止部の先端が前記長孔部の孔縁に係り止まることで、前記乗物用内装材に対して取り付けられる構成とされ、
前記背面壁部には、前記乗物室内側に向かって膨出する膨出部が形成されており、
前記係止部は、前記膨出部と前記内装材本体部の乗物室外側面との間で、前記被係止部の先端を挟み込むようにして前記被係止部を係止することを特徴とする。
本願に開示の機能部品の取付構造は、機能部品を一方向にスライドさせることで、機能部品を乗物用内装材に取り付けることが可能な構成となっている。そして、この構成の取付構造によれば、使用者が被係止部を貫通孔に挿入して機能部品をスライドさせると、被係止部が、係止部の膨出部に接触して乗物室内側に向かって押圧される状態となり、その膨出部と内装材本体部の裏面とによって、被係止部の先端が挟持される。つまり、機能部品をスライドさせる際、機能部品本体部は、内装材本体部の乗物室内側面(意匠面)から離間させられる方向に移動させられ、機能部品本体部と内装材本体部とが接触しないようにすることができ、乗物用内装材に擦り傷等が生じることを防止することができる。また、機能部品本体部の裏面側に、内装材本体部との間に介在させる軟質材を設ける必要もなく、部品点数の削減を図ることができる。
本願に開示の取付構造において、係止部を構成する背面壁部は、貫通孔ごとに内装材本体部と一体的に成形されもよく、複数の貫通孔の2以上のものをまとめて背面側から板状の別部材で覆うことで形成される構成であってもよい。
上記構成において、前記貫通孔は、前記長孔部を3つ有するものとされ、前記被係止部は、前記延出部を2つ有するものとされ、前記機能部品は、3つの前記長孔部のうちの2つである挿入用長孔部を利用して前記貫通孔に挿入可能とされるとともに、残り1つの前記長孔部である係止用長孔部に沿って移動可能とされている構成とすることができる。
この構成の取付構造は、貫通孔の形状が概してY字形状とされ、被係止部の形状が概してV字形状とされている。例えば、機能部品を下方にスライド可能な構成とすることができ、比較的容易に機能部品の着脱を行うことができる。なお、機能部品の被係止部を射出成形によって成形する際に、先行技術文献のように、被係止部の先端が円環状に突出した形状であると、1方向へのスライド型では成形できないのに対して、この構成における機能部品は、1方向へのスライド型で成形することが可能である。また、乗物用内装材は、貫通孔と背面壁部が同じY字形状とされており、背面壁部が、貫通孔から乗物用内装材の乗物室外側が見えることを抑制するものとなる。
上記構成において、前記膨出部は、前記背面壁部における前記係止用長孔部の乗物室外側の位置に形成されている構成とすることができる。
この構成の取付構造は、上述したY字形状の背面壁部に対して、膨出部の位置が具体化された構成である。この構成の取付構造は、係止用長孔部の孔縁部と、その係止用長孔部に向かって膨出した膨出部とによって、被係止部を確実に挟持することができる。
上記構成において、前記係止部は、前記内装材本体部と一体的に成形され、前記複数の長孔部の各々の先端の孔縁部から乗物室外側に向かって立設する複数の立設部を有し、前記背面壁部は、前記内装材本体部および前記複数の立設部と一体的に成形され、前記貫通孔と同一の形の板状で前記複数の立設部を連結するものとされた構成とすることができる。
この構成の取付構造においては、被係止部の先端が膨出部と内装材本体部との間に入り込んだ際に、背面壁部が弾性変形する構成とすることができる。つまり、その背面壁部の弾性力によって、被係止部の先端を内装材本体の裏面に押圧することができ、係止部はより確実に被係止部を係止することが可能である。また、この構成における取付構造において、乗物用内装材は、背面壁部が貫通孔より僅かに小さな形状とすることで、二面割の射出成形で、内装材本体部と係止部とを一体的に成形することが可能である。
上記構成において、前記延出部には、乗物室内側に向けて突出する凸部が形成され、前記内装材本体部には、乗物室外側面に凹部が形成され、当該取付構造は、前記膨出部と前記内装材本体部の乗物室外側面との間で、前記被係止部の先端が挟み込まれた状態において、前記凸部が前記凹部に入り込む構成とすることができる。
この構成の取付構造によれば、機能部品がスライドさせられると、被係止部の凸部が内装材本体部の凹部に入り込むため、被係止部が係止部に係止された状態において、乗物の振動等で、被係止部が挿入位置側へ戻ることを防止して、機能部品が乗物用内装材から外れるような事態を回避することができる。
本発明によれば、軟質材のような別部品を使用することなく乗物用内装材の意匠面への傷付きを防止することが可能な機能部品の取付構造を提供することができる。
本発明の実施形態であるドアトリム10について、図1から図18を参照しつつ説明する。本実施形態のドアトリム10は、乗物としての車両のサイドドアのドアパネルに対して乗物室内側に取り付けられ、車室(乗物室)の壁面を構成するものである。図1のドアトリム10は、車両の右側のサイドドアを構成するものであるが、左側のサイドドアも同様の構成のドアトリムを備えている。なお、図面の一部には、符号Fr,Rr,IN,OUT,U,Dを用いて方向を示しており、それぞれ、車両の前方側,後方側,車幅方向における室内側(左側),室外側(右側),上側,下側を表している。
<乗物用内装材の構成>
本実施形態のドアトリム10は、図1に示すように、ドアトリム10を構成する主体となるボード材であるトリムボード(乗物用内装材)12と、そのトリムボード12に対して着脱可能な複数の機能部品であるドアポケット14,ドリンクホルダ16,フック18,キャップ20と、を含んで構成される。
本実施形態のドアトリム10は、図1に示すように、ドアトリム10を構成する主体となるボード材であるトリムボード(乗物用内装材)12と、そのトリムボード12に対して着脱可能な複数の機能部品であるドアポケット14,ドリンクホルダ16,フック18,キャップ20と、を含んで構成される。
トリムボード12は、アームレスト12Aを有し、そのアームレスト12Aの下方に車室外側(乗物室外側)に凹んだ凹所22が形成されている。この凹所22の底面を形成する部分である底面部22Aは、車両に搭載された状態において、鉛直方向に立設する平面板状の部分となる。そして、この内装材本体部である底面部22Aには、機能部品14,16,18,20を取り付けるための取付部24が複数設けられている。
取付部24は、図2から図4に示すように、底面部22Aに貫通形成された貫通孔30を主体とするものである。貫通孔30は、中心に円形状の丸孔部32と、その丸孔部32から放射状に延びる複数(本実施形態においては3つ)の長孔部34A,34Bとからなる。複数の長孔部34A,34Bは、丸孔部32の孔縁部に形成されて、丸孔部32と連通するものとなっている。また、複数の長孔部34A,34Bは、丸孔部32を中心として、等角度間隔(120°間隔)で、放射状に設けられている。なお、丸孔部32自体は、その孔縁部が、貫通孔30の孔縁部として存在する部分は僅かであり、貫通孔30の形状は、概してY字形状となっている。また、複数の長孔部のうちの下方に延びる下側長孔部34Aは、図2および図4に示すように、その幅W1が、他の2つの長孔部である上側長孔部34Bの幅W2に比較して大きくされている。ちなみに、本実施形態においては、W2が6mm程度であるのに対して、W1が8mm程度とされている。
また、取付部24は、図3に示すように、トリムボード12の裏面(室外側面)に、詳しく言えば、底面部22Aの裏面に、各貫通孔30に対応して、室外側に突出する形で底面部22Aと一体的に成形された突出成形部40を備えている。この突出成形部40は、大まかには、立設部42と、連結壁部44と、背面壁部46と、を有する。
立設部42は、貫通孔30の長孔部34A,34Bの各々に対応して3つ設けられ、長孔部34A,34Bにおける先端側(径方向における外側)の孔縁部から室外側に向かって立設する部分である。連結壁部44は、3つの立設部42の間において、室外側に向かって立設する壁部であり、立設部42の側壁同士を、概して円弧状に連結する。このような構成により、3つの立設部42と3つの連結壁部44とによって、貫通孔30を囲んだ概して円環状の立壁部48が形成される。
また、立設部42は、図4に示すように、長孔部34A,34Bの孔縁部における先端を囲んで丸孔部32を中心とする概ね円弧状に延びる先端立設部42Aと、その先端立設部42Aの一端部から丸孔部32に向かって放射方向に沿って延び出した側方立設部42Bと、を有する形状となっている。なお、側方立設部42Bは、図4に示す車室外側からの視点において、先端立設部42Aに対し、周方向における右側に設けられている。
3つの連結壁部44の各々には、図4に示すように、内周面に、周方向に間隔を空けて、丸孔部32に向かって突出する2つの突起44A,44Bが設けられている。第1突起44Aは、第2突起44Bに比較して、突出量が小さくされている。
背面壁部46は、底面部22Aから室外側に離間した位置に底面部22Aと平行な板状の部分である。背面壁部46は、貫通孔30と同じ概してY字形をなし、放射状に延び出した3つの放射状部46A,46Bを有する。そして、その背面壁部46は、放射状に延び出した3つの放射状部46A,46Bの先端において、3つの立設部42の先端(室外側の端部)に連結している。下側に向かって延びる放射状部である下側放射状部46Aには、室内側に向かって、詳しく言えば、下側長孔部34Aに向かって膨出する膨出部50が形成されている。
本実施形態において乗物用内装材であるトリムボード12は、貫通孔30の室外側に、貫通孔30と同じ形状の背面壁部46が、板状をなす内装材本体部である底面部22Aと一体的に形成されている。つまり、本トリムボード12は、背面壁部46が、貫通孔30の室外側を隠す中見え防止壁として機能する。また、底面部22Aには複数(本実施形態においては8つ)の貫通孔30が形成されており、底面部22Aの剛性が低下しているが、それら貫通孔30ごとに、複数の立設部42と背面壁部46が設けられるため、貫通孔30の周囲の剛性を高め、トリムボード12自体の剛性が確保されたものとなっている。
なお、突出成形部40は、円環状の立壁部48が、室外側に向かうにつれて、貫通孔30の中心(丸孔部32の中心)に向かって、僅かに傾斜している。具体的に言えば、約3°傾斜している。また、背面壁部46は、図4に示すように、貫通孔30と同じ形状であるが、その大きさは、僅かに小さくされている。突出成形部40が、このような形状とされていることで、本トリムボード12は、二面割の射出成形によって成形することが可能なものとなっている。つまり、本トリムボード12は、貫通孔30と突出成形部40とからなる取付部24を、複数有するものとなっているが、二面割の射出成形によって成形できるため、比較的に容易に製造することが可能となる。
また、背面壁部46は、その厚みが底面部22Aの厚みより小さくされている(図8,10等参照)。これにより、本トリムボード12は、射出成形時において、背面壁部46にヒケが生じることが抑制され、車室側から背面壁部46が視認できるような状態であっても、意匠性の低下を防止することができる。
<第1の機能部品の構成>
次に、上述した乗物用内装材としてのトリムボード12に対して着脱可能な機能部品について説明する。トリムボード12に設けられた取付部24に対して、着脱可能な機能部品は、取り付け方法の相違によって、大きく2つの種類に分けられる。第1の機能部品は、スライドさせることによってトリムボード12への着脱を行う構成のものであり、ドアポケット14およびドリンクホルダ16が、それに相当する。以下に、ドアポケット14を例に、第1の機能部品について詳しく説明することとする。
次に、上述した乗物用内装材としてのトリムボード12に対して着脱可能な機能部品について説明する。トリムボード12に設けられた取付部24に対して、着脱可能な機能部品は、取り付け方法の相違によって、大きく2つの種類に分けられる。第1の機能部品は、スライドさせることによってトリムボード12への着脱を行う構成のものであり、ドアポケット14およびドリンクホルダ16が、それに相当する。以下に、ドアポケット14を例に、第1の機能部品について詳しく説明することとする。
ドアポケット14は、図5に示すように、上方に開口して種々の物を出し入れ可能なポケット本体部(機能部品本体部)60と、そのポケット本体部60の裏面60Aから突出してトリムボード12の取付部24によって係止される複数の被係止部62と、を備えている。ドアポケット14は、概して矩形状のポケット本体部60に対して、その四隅に、被係止部62を備えるものとなっている。ちなみに、ドリンクホルダ16は、同じ形状の被係止部62を、上下に並んで2つ備えるものとなっている。
被係止部62は、図5から図8に示すように、ポケット本体部60の裏面60Aからその裏面60Aに直交する方向に突出する軸部64と、その軸部64の先端から軸部64の軸線に交差する方向に延び出した2本の延出部66と、を有する形状のものとされている。
軸部64は、図6に示すように、貫通孔30の丸孔部32の内側に収まる概して方形筒状とされている。また、2本の延出部66の各々は、軸部64から鉛直方向上向きに延びる直線を前後の各々に60°傾斜した方向に延出するものとされており、被係止部62は、軸線方向からの視点において、概してV字形状のものとなっている。そして、被係止部62を、軸部64が丸孔部32と重なるように貫通孔30に対して位置させると、2本の延出部66は、2つの上側長孔部34Bと重なるようにされる。つまり、被係止部62は、軸線方向から視た形状が貫通孔30の内側に、詳しく言えば、丸孔部32と2つの上側長孔部34Bとの内側に収まる形状とされており、図8に示すように、貫通孔30に対して挿入可能となっているのである。つまり、本実施形態においては、上側長孔部34Bが、挿入用長孔部として機能するものとなる。
軸部64は、また、図6に示すように、横方向(前後方向)の幅W3が、貫通孔30の下側長孔部34Bの幅W1より僅かに小さな幅で、上側長孔部34Aの幅W2より大きくされている。これにより、被係止部62は、2本の延出部66が上方を向くような姿勢でのみ、貫通孔30に挿入することが可能とされている。
また、図6に示すように、軸部64の下面には、下方に突出して軸線方向に延びる下側突条部64Aが形成されるとともに、上面には、上方に突出して軸線方向に延びる上側突条部64Bが形成されている。さらに、図7に示すように、2本の延出部66の各々には、先端に、ポケット本体部60に向かって突出する凸部66Aが形成されている。なお、この凸部66Aは、下面側が傾斜形状とされている。さらにまた、ポケット本体部60は、図5および図6に示すように、被係止部62の前後に、上下方向に延びる一対の突条6Bを有している。
次に、上記のような構成とされたドアポケット14のトリムボード12への着脱方法について説明する。ドアポケット14をトリムボード12に取り付ける場合、使用者は、ポケット本体部60を上方に開口する姿勢で把持して、4つの被係止部62を、8つの貫通孔30のうちの4つに挿入する。被係止部62が貫通孔30に挿入されると、図8に示すように、被係止部62の軸部64が、背面壁部46の膨出部50に当接する。詳しく言えば、軸部64の先端下部が、膨出部50の上側部分に当接することになる。
なお、背面壁部46は、上述したように、3つの放射状部46A,46Bの先端において立設部42に連結されているため、室外側に撓むことが許容されるが、ポケット本体部60に設けられた一対の突条60Bが、トリムボード12の表面(室内側面)、詳しく言えば、底面部22Aの表面に当接して、被係止部62によって背面壁部46を押圧し過ぎないようになっている。また、被係止部62の先端が背面壁部46の膨出部50に触れているだけの状態においては、一対の突条60Bは底面部22Aの表面にほぼ接触しないようになっている。
続いて、使用者は、ドアポケット14を下方にスライドさせることで、ドアポケット14をトリムボード12に取り付けることができる。図9および図10に示すように、被係止部62の軸部64が、下側長孔部34A(係止用長孔部として機能する)に入り込んで、2本の延出部66が、下側長孔部34Aの幅方向(前後方向)における両側において、底面部22Aに裏面側(室外側)から係り止まることで、被係止部62は、取付部24に係止される。なお、被係止部62は、この係止位置において、先端が背面壁部46の膨出部50に当接して、室外側に撓ませた状態となっている。つまり、その背面壁部46の弾性力によって、被係止部62は、室内側に付勢されており、2本の延出部66の室内側面が、底面部22Aの室内側面に対して、しっかりと接触するようになっている。したがって、本実施形態において、取付部24は、底面部22Aの室内側面と膨出部50との間で、被係止部62の先端を挟み込むようにして被係止部62を係止するようになっているのである。
なお、被係止部62が係止位置にある場合において、2本の延出部66に設けられた凸部66Aが、底面部22Aの裏面に形成された凹部68に嵌まり込むようになっており、被係止部62の上方への移動が規制され、例えば車両の振動等によって、ドアポケット14がトリムボード12から浮いてしまうような事態を回避することができる。ちなみに、ドアポケット14を取り外す際には、ドアポケット14を室外側に押して、背面壁部46を室外側に撓ませることで、凸部66Aと凹部68との係合を容易に解除することができる。つまり、使用者は、ドアポケット14を室外側に押しつつ、上方にスライドさせることで、ドアポケット14を取り外すことができる。
また、被係止部62を貫通孔30に挿入した位置である挿入位置において、被係止部62の先端が膨出部50の上面に当接しているため、このドアポケット14を下方にスライドさせる際の被係止部62の下方への移動に伴って、膨出部50が室外側に向かって変位させられ、背面壁部46が撓まされることになる。逆に言えば、被係止部62は、背面壁部46の撓みによって、室内側に向かう方向の反力を受けることになる。つまり、本実施形態によれば、ドアポケット14を下方にスライドさせる際に、ドアポケット本体部60の裏面側が、底面部22Aに接触することを抑制することができる。
また、軸部64に設けられた下側突条部62Aは、被係止部62が係止位置にある場合において、取付部24の立設部42に当接する箇所となる。一方、上側突条部62Bは、丸孔部32の孔縁に当接する箇所であり、被係止部62を貫通孔30に対して挿入する際の位置合わせや、ドアポケット14を取り外す際に、被係止部62の上方への移動を止め、被係止部62を貫通孔30に対して抜き出す際の位置合わせに利用される。なお、このドアポケット14が有する被係止部62の上下方向へのスライド時において、被係止部62は、貫通孔30を囲むように形成された円環状の立壁部48に対して接触することはない。
以上説明したように、本実施形態のドアトリム10は、ポケット本体部60の裏面60A側にクッション性のある軟質材を設けることなく、ドアポケット14やドリンクホルダ16を着脱する際にトリムボード12に擦り傷が発生することを防止することができる。
<第2の機能部品の構成>
次に、第2の機能部品について、詳しく説明する。第2の機能部品は、機能部品自体を回転させることによってトリムボード12への着脱を行う構成のものであり、フック18およびキャップ20が、それに相当する。まず、キャップ20について、図11から図16を参照しつつ、詳しく説明することとする。
次に、第2の機能部品について、詳しく説明する。第2の機能部品は、機能部品自体を回転させることによってトリムボード12への着脱を行う構成のものであり、フック18およびキャップ20が、それに相当する。まず、キャップ20について、図11から図16を参照しつつ、詳しく説明することとする。
キャップ20は、例えば、トリムボード12に設けられた取付部24のうち使用していないものの貫通孔30を塞ぐためのものである。取付部24は、前述したように、背面壁部46の存在によって、貫通孔30の大部分を塞いでいるものの、一部に隙間は残っているため、その隙間をなくすとともに、貫通孔30を完全に覆うようなものとなっている。キャップ20は、円盤状のキャップ本体部70と、そのキャップ本体部70の室外側の端面から全周に亘って径方向に広がって弾性変形可能な吸盤部72と、キャップ本体部70と同軸的に設けられて室外側に突出して形成されてトリムボード12の取付部24によって係止される被係止部74と、を備えている。
被係止部74は、キャップ本体部70の室外側面から突出する円筒状の軸部80と、その軸部80の先端から軸部80の軸線に交差する方向に延び出した3本の延出部82と、を有するものとされている。3本の延出部82は、軸部80の先端外周面に等角度間隔(120°間隔)で、放射状に設けられている。なお、これら3本の延出部82は、すべて同じ寸法形状のものとされている。
各延出部82の先端側には、車室内外方向に貫通する肉抜き部82Aが形成されて、各延出部82の先端が薄肉状の薄肉部84とされている。この薄肉部84は、軸部80に向かって撓むことが可能な撓み部として機能する。また、この薄肉部84には、周方向における中央に、径方向に突出する突起84Aが形成されている。
なお、吸盤部72の半径は、貫通孔30の中心(丸孔部32の中心)から長孔部34A,34bの先端までの寸法より大きくされており、貫通孔30の全体を十分に覆うことができるものとなっている。
次に、上記のような構成とされたキャップ20のトリムボード12への着脱方法について説明する。キャップ20をトリムボード12に取り付ける場合、使用者は、キャップ本体部70を把持して、図13に示すように、被係止部74の3本の延出部82を、取り付けたい貫通孔30の3つの長孔部34A,34Bに位置を合わせて挿入する。被係止部74が貫通孔30に挿入されると、図14に示すように、吸盤部72の先端(周縁部)が、トリムボード12の表面(底面部22Aの表面)に当接する。ちなみに、その底面部22Aの表面には、円環状の溝86が形成されており、吸盤部72の周縁部がその溝86に接するようになっている。なお、この溝86に代えて、段差や、シボ加工を施した構成とすることもできる。
そして、使用者は、キャップ本体部70を軸線周りに回転させて、つまり、キャップ20自体を軸線周りに回転させることで、キャップ20をトリムボード12に取り付けることができる。詳しく説明すれば、図15および図16に示すように、3本の延出部82の各々が、3つの長孔部34A,34Bのうちの2つのものの中央に位置して、底面部22Aに裏面側(室外側)から係り止まることで、被係止部74は、取付部24に係止される。
なお、キャップ20が挿入位置から回転させられると、まず、延出部82は、撓み部である薄肉部84の突起84Aが、取付部24の円環状の立壁部48に形成された第1突起44Aに当接する。キャップ20がさらに回転させられると、薄肉部84が軸部80側に撓んで、第1突起44Aを乗り越えることになる。ただし、薄肉部84の突起84Aが第1突起44Aを乗り越えた位置において、延出部82の側壁部82Bが、立壁部48の第2突起44Bに当接して、それ以上の回転が禁止される。つまり、延出部82の先端が、第1突起44Aと第2突起44Bとによって挟まれた状態となり、延出部82の回転方向の変位が禁止される。つまり、これにより、キャップ20自体の回転が規制され、キャップ20は、トリムボード12に対して取り付けられた状態となるのである。
以上のような構成から、本実施形態のドアトリム10は、係止部としての取付部24が備える円環状の立壁部48と、被係止部74が備える延出部82の先端との間に、係止位置において延出部82の回転方向における変位を規制するストッパ機構90を備えるものとなっている。なお、このストッパ機構90は、延出部82の先端の撓み部としての薄肉部84および突起84Aと、円環状の立壁部48の第1突起44Aおよび第2突起44Bと、を含んで構成されていると考えることができる。また、ストッパ機構90は、薄肉部84の弾性変形を利用して延出部82が円環状の立壁部48に対して係止される構成を備え、さらに言えば、薄肉部84が弾性変形しつつ円環状の立壁部48の第1突起44Aを乗り越えさせるとともに、その第1突起44Aによって延出部82の回転方向における挿入位置側への回転を規制する構成とされている。このような構成のストッパ機構90を備えることで、本ドアトリム10は、薄肉部84が第1突起44Aを乗り越えて薄肉部84の弾性変形が解消された時に、その感覚を使用者に与えることができ、キャップ20がトリムボード12に係止されたことを、使用者に認識させることができる。
また、図13に示すように、取付部24は、立設部42が側方立設部42Bを有する構成とされていることで、キャップ20の被係止部74が貫通孔30に挿入された後、使用者によるキャップ20の室内側の操作で左回りの回転(図13においては右回りの回転)は、延出部82の側壁部82Cが立設部42の側方立設部42Bに当接するため、禁止されることになる。つまり、使用者は、キャップ20を室内側の操作で右回り(図13においては左回り)にのみ回転させることが可能となっている。つまり、本実施形態において、立設部42の側方立設部42Bは、キャップ20の挿入位置から一方への回転を禁止する回転禁止部として機能するものとなる。
また、キャップ20を取り外す際には、使用者は室内側からの操作で左回りに力を加えると、薄肉部84が弾性変形しつつ薄肉部84の突起84Aが、円環状の立壁部48の第1突起44Aを乗り越え、キャップ20が回転可能となる。そして、使用者は、キャップ20を左回りに回転させて、延出部82が立設部42の側方立設部42Bに当接させると、被係止部74が貫通孔30と重なる位置となり、被係止部74を貫通孔30から抜き出すこと、つまり、キャップ20を取り外すことができる。以上のように、本実施形態の取付構造によれば、キャップ20の着脱を比較的容易に行うことが可能なものとなる。
次に、フック18の構成について説明する。フック18は、図17に示すように、種々のものを引っ掛けることが可能なフック本体部100を有している。そのため、フック本体部100の先端が上方を向く姿勢で、取付部24に対して取り付けることが望まれる。先に説明したキャップ20は、3本の延出部82のいずれが3つの長孔部34A,34Bのいずれに挿入されてもよく、回転方向において明確な向きは存在しない構成となっていた。
フック18は、キャプ20と類似する形状のものであり、フック本体部100と、吸盤部102と、被係止部104と、を備えている。被係止部104は、キャップ20の被係止部74と同様に、フック本体部100の室外側面から突出する円筒状の軸部110と、その軸部110の先端から軸部110の軸線に交差する方向に延び出した3本の延出部112A,112Bと、を有するものとされている。また、キャップ20の被係止部74と同様に、3本の延出部112A,112Bは、軸部110の先端外周面に等角度間隔(120°間隔)で、放射状に設けられている。
ただし、3本の延出部のうちの1本の延出部112Aは、その幅W4が、他の2本の延出部112Bの幅W5に比較して、大きくされている。また、延出部112Bの幅W5は、キャップ20の延出部82の幅と同一であり、下側長孔部34Aの幅W1および上側長孔部34Bの幅W2よりも小さくされている。それに対して、延出部112Aの幅W4は、上側長孔部34Bの幅W2よりも大きく、下側長孔部34Aの幅W1よりも小さくされている。つまり、延出部112Aは、下側長孔部34Aにしか挿入できない構成となっているのである。
なお、これら延出部112A,1112Bは、キャップ20の延出部82と同様に、撓み部である薄肉部84も有しており、キャップ20と同様に取付部24に対して取り付けることが可能とされている。つまり、使用者は、フック18の被係止部104を、幅広の延出部112Aが下側長孔部34Aに重なる位置で挿入し、室内側からの操作で右回りに60°回転させることで、被係止部104を取付部24に係止させることができ、フック18をトリムボード12に取り付けることができる。フック18は、挿入位置から60°右回りに回転させた係止位置において取り付けられるようになっており、必ず、フック本体部100の先端が上方を向く姿勢で取り付けられた状態とされるようになっている。
なお、このフック18も、吸盤部102の存在により、トリムボード12の貫通孔30を完全に覆うことが可能となっている。つまり、回転させて取り付けるタイプの第2の機能部品は、取付部24の貫通孔24を容易に隠すことが可能なものとなる。
<乗物用内装材の特徴>
以上のように、本実施形態におけるドアトリム10が備える乗物用内装材出るトリムボード12は、スライドして取り付けるタイプの第1の機能部品14,16と、回転させて取り付けるタイプの第2の機能部品18,10である取付方法の異なる2種類の機能部品を着脱可能なものとなっており、使用者のニーズに合わせて、種々の方法で使用することができ、実用性の高いものとなる。
以上のように、本実施形態におけるドアトリム10が備える乗物用内装材出るトリムボード12は、スライドして取り付けるタイプの第1の機能部品14,16と、回転させて取り付けるタイプの第2の機能部品18,10である取付方法の異なる2種類の機能部品を着脱可能なものとなっており、使用者のニーズに合わせて、種々の方法で使用することができ、実用性の高いものとなる。
<他の実施形態>
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態の機能部品の取付構造は、背面壁部46が内装材本体部である底面部22Aと一体的に形成されていたが、それに限定されない。複数の貫通孔30を背面側から覆う板状の部材を設けて、その部材に膨出部を設けた構成とすることもできる。
(2)上記実施形態の機能部品の取付構造は、貫通孔30が長孔部34A,34Bを3つ有するものとされ、機能部品の被係止部62が延出部66を2つ有するものとされていたが、それに限定されない。長孔部および延出部の数は、それ以上の数を有する構成とすることできる。
(3)上記実施形態の機能部品の取付構造は、フック18やキャップ20のように、回転させることで取付部24に取り付けることも可能な構成とされていたが、その構成は必須ではない。具体的に言えば、係止部が円環状の立壁部48の連結壁部44を有さない構成とすることもできる。
(4)上記実施形態の機能部品の取付構造では、乗物用内装材としてドアトリムを例示したが、これに限定されない。本発明の機能部品の取付構造は、乗物用内装材として、ドアトリム以外の車両用内装材(インストルメントパネル、ラゲージトリム、シートバックボード等)に採用することもできる。さらに言えば、本発明の機能部品の取付構造は、乗物用内装材として、車両以外の電車、航空機、船舶などの乗物に搭載される内装材に採用することもできる。
12…トリムボード〔乗物用内装材〕、14…ドアポケット〔第1の機能部品〕、16…ドリンクホルダ〔第1の機能部品〕、18…フック〔第2の機能部品〕、20…キャップ〔第2の機能部品〕、22A…底面部〔内装材本体部〕、24…取付部〔係止部〕、30…貫通孔、34A…下側長孔部〔係止用長孔部〕、34B…上側長孔部〔挿入用長孔部〕、42…立設部、42B…側方立設部〔回転禁止部〕、44…連結壁部、44A…第1突起、46…背面壁部、48…円環状の立壁部、50…膨出部、60…ポケット本体部〔機能部品本体部〕、62…被係止部、64…軸部、66…延出部、66A…凸部、68…凹部、70…キャップ本体部〔機能部品本体部〕、72…吸盤部、74…被係止部、80…軸部、82…延出部、84…薄肉部〔撓み部〕、84A…突起、86…溝、90…ストッパ機構、100…フック本体部、102…吸盤部、104…被係止部、110…軸部、112A,112B…延出部
Claims (5)
- 乗物用内装材の乗物室内側に機能部品を着脱可能に取り付けるための取付構造であって、
前記機能部品は、機能部品本体部と、前記機能部品本体部から突出して設けられた被係止部と、を備え、
前記乗物用内装材は、概して板状をなす内装材本体部と、前記機能部品の前記被係止部を係止する係止部と、を備え、
前記係止部は、前記内装材本体部に貫通形成されて放射状に延びる複数の長孔部を含む貫通孔と、前記内装材本体部の裏面から乗物室外側に離間して設けられて前記貫通孔を覆う背面壁部と、を有し、
前記被係止部は、前記機能部品本体部から前記乗物用内装材に向かって突出する軸部と、前記軸部の先端に形成されて前記軸部の軸線に交差する方向に延び出した延出部と、を有し、前記軸線の延びる方向から視た形状が前記貫通孔の内側に収まる形状とされ、
前記機能部品は、前記被係止部が前記貫通孔に挿入され、前記複数の長孔部のいずれかに沿って移動されて、前記被係止部の先端が前記長孔部の孔縁に係り止まることで、前記乗物用内装材に対して取り付けられる構成とされ、
前記背面壁部には、前記乗物室内側に向かって膨出する膨出部が形成されており、
前記係止部は、前記膨出部と前記内装材本体部の乗物室外側面との間で、前記被係止部の先端を挟み込むようにして前記被係止部を係止することを特徴とする機能部品の取付構造。 - 前記貫通孔は、前記長孔部を3つ有するものとされ、
前記被係止部は、前記延出部を2つ有するものとされ、
前記機能部品は、3つの前記長孔部のうちの2つである挿入用長孔部を利用して前記貫通孔に挿入可能とされるとともに、残り1つの前記長孔部である係止用長孔部に沿って移動可能とされている請求項1に記載の機能部品の取付構造。 - 前記膨出部は、前記背面壁部における前記係止用長孔部の乗物室外側の位置に形成されている請求項2に記載の機能部品の取付構造。
- 前記係止部は、前記内装材本体部と一体的に成形され、前記複数の長孔部の各々の先端の孔縁部から乗物室外側に向かって立設する複数の立設部を有し、
前記背面壁部は、前記内装材本体部および前記複数の立設部と一体的に成形され、前記貫通孔と同一の形の板状で前記複数の立設部を連結するものとされた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の機能部品の取付構造。 - 前記延出部には、乗物室内側に向けて突出する凸部が形成され、
前記内装材本体部には、乗物室外側面に凹部が形成され、
当該取付構造は、前記膨出部と前記内装材本体部の乗物室外側面との間で、前記被係止部の先端が挟み込まれた状態において、前記凸部が前記凹部に入り込む構成とされた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の機能部品の取付構造。
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- 2022-04-04 JP JP2022062317A patent/JP2023152369A/ja active Pending
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