JP2023150989A - けらば構造及び押さえ具 - Google Patents

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拓也 蒲原
Takuya Kanbara
吉久 山本
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Abstract

【課題】折板屋根材の固定強度が向上するけらば構造を提供する。【解決手段】けらば構造1は、屋根下地2と、屋根下地2のけらば部分21に固定されるタイトフレーム3と、タイトフレーム3上に配置される折板屋根材4と、タイトフレーム3に取り付けられる押さえ具5と、固定具6と、を備える。押さえ具5は、タイトフレーム3に取り付けられる取付け部51と、取付け部51から折板屋根材4上に配置される固定片52と、を有する。固定片52は、折板屋根材4を貫通する固定具6により、タイトフレーム3に固定される。【選択図】図1

Description

本開示は、けらば構造及び押さえ具に関する。より詳細には、折板屋根のけらば構造及びこれに使用される押さえ具に関する。
特許文献1には、折板屋根材を使用した折板屋根のけらば構造が記載されている。このけらば構造では、折板屋根のけらばにタイトフレームが設けられており、タイトフレームの上面には支持金具が取り付けられている。そして、タイトフレームに載置された折板屋根材の上端部に支持金具を引っ掛けることにより、支持金具を介して折板屋根材をタイトフレームに固定するようにしている。
特開平8-42075号公報
しかし、特許文献1に記載の構造では、折板屋根材が支持金具に引っ掛けられているだけで固定されているため、折板屋根材の固定強度が低くなる場合があった。
本開示は、折板屋根材の固定強度が向上するけらば構造及び押さえ具を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るけらば構造は、屋根下地と、前記屋根下地のけらば部分に固定されるタイトフレームと、前記タイトフレーム上に配置される折板屋根材と、押さえ具と、固定具と、を備える。前記押さえ具は、前記タイトフレームに取り付けられる取付け部と、前記取付け部から前記折板屋根材上に延出される固定片と、を有する。前記固定具が、前記固定片と前記折板屋根材とを貫通し、前記タイトフレームに結合する。
本開示の一態様に係る押さえ具は、前記けらば構造に使用される。前記押さえ具は、前記タイトフレームに取り付けられる取付け部と、前記取付け部から前記折板屋根材上に延出され、前記固定具により前記タイトフレームに結合される固定片と、前記固定片に設けられ、前記固定具を貫通させる孔部と、を備える。
本開示によれば、折板屋根材の固定強度が向上する、という利点がある。
図1は、本実施形態に係るけらば構造であって、実施形態1を示す断面図である。 図2は、同上の実施形態1のタイトフレームを示す斜視図である。 図3は、同上の実施形態1の折板屋根材を示す斜視図である。 図4は、同上の実施形態1の押さえ具を示す斜視図である。 図5は、同上の実施形態1の施工途中を示す断面図である。 図6は、同上の実施形態1の施工途中を示す斜視図である。 図7は、同上の実施形態2の押さえ具を示す斜視図である。 図8は、同上の実施形態2を示す断面図である。 図9は、同上の実施形態2の施工途中を示す断面図である。 図10は、同上の実施形態3の押さえ具を示す斜視図である。 図11は、同上の実施形態3を示す断面図である。 図12は、同上の実施形態4の押さえ具を示す斜視図である。 図13は、同上の実施形態4を示す断面図である。 図14は、同上の実施形態5を示す断面図である。 図15は、同上の実施形態5の施工途中を示す断面図である。 図16は、同上の実施形態6を示す断面図である。 図17は、同上の実施形態6の施工途中を示す断面図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係るけらば構造1は、切妻屋根や片流れ屋根などの屋根のけらばについての構造である。けらば構造1は、屋根下地2、タイトフレーム3、折板屋根材4及び押さえ具5を備えている(図1参照)。タイトフレーム3は、屋根下地2のけらば部分21に固定されている。折板屋根材4は、タイトフレーム3上に配置されている。押さえ具5は、取付け部51と、固定片52と、を有している。取付け部51は、タイトフレーム3に取り付けられる。固定片52は、取付け部51から折板屋根材4上に延出されている。また固定片52は、折板屋根材4を貫通する固定具6により、タイトフレーム3に固定されている。
本実施形態に係るけらば構造1は、折板屋根材4が固定片52とタイトフレーム3とで挟まれた状態となる。また折板屋根材4には固定具6が貫通し、この固定具6がタイトフレーム3に結合される。従って、折板屋根材4とタイトフレーム3とが強固に連結され、タイトフレーム3に対する折板屋根材4の固定強度が向上する。
(2)詳細
本実施形態に係るけらば構造1は、折板屋根におけるけらばの構造である。けらばは、切妻屋根や片流れ屋根において、屋根の妻側の端部である。折板屋根は、複数の折板屋根材を屋根下地の上に施工して形成される屋根である。
図1に示すように、けらば構造1は、屋根下地2、タイトフレーム3、折板屋根材4、押さえ具5及び固定具6を備えている。
<屋根下地>
屋根下地2は、折板屋根材4を施工するための下地となる。屋根下地2は、梁(妻梁)22と、母屋23とを備えている。梁22は、折板屋根の外周部(妻側)に取り付けられている部材である。屋根下地2は、一対の梁22を有しており、各梁22が折板屋根の妻側にそれぞれ配置されている。母屋23は、梁22と直交する方向に延びる部材である。母屋23の長手方向の端部は、梁22の上に載せられて固定されている。屋根下地2は、複数の母屋23を有しており、各母屋23は両方の梁22に架け渡すようにして配置されている。複数の母屋23は、折板屋根の水流れ方向に所定の間隔を介して並べられている。梁22及び母屋23としては、例えば、C型鋼などが用いられる。
なお、図中において、矢印Xは、母屋23が延びる方向(長手方向)を示し、横方向ということがある。また矢印Yは、梁22が延びる方向(長手方向)を示し、矢印Xと直交する方向である。また矢印Zは、上方向を示し、矢印Xの方向と矢印Yの方向の両方と直交する方向である。
<タイトフレーム>
タイトフレーム3は、折板屋根材4を屋根下地2に固定する部材である。本実施形態におけるタイトフレーム3は、けらば用である。けらば用のタイトフレーム3は、屋根下地2のけらば部分21に固定されている。具体的には、タイトフレーム3は、けらば部分21において、母屋23の上面に載置されて固定されている。
図2に示すように、タイトフレーム3は、縦フレーム31と横フレーム32と傾斜フレーム33とを備えている。タイトフレーム3は、細長い帯状の金属板(例えば、鋼板)を曲げ加工や切削加工などの加工をして形成される。
縦フレーム31は、タイトフレーム3を屋根下地2に固定した際に、屋根下地2の母屋23から上方(矢印Zの方向)に突出する部分である。縦フレーム31の下端には固着部35が設けられている。
横フレーム32は縦フレーム31から横方向に突出する部分である。すなわち、横フレーム32は、縦フレーム31の上端に設けられ、タイトフレーム3を屋根下地2に固定した際に、縦フレーム31から見て矢印Xの方向(屋内方向)に向かって突出するように形成されている。また横フレーム32にはスリット37が形成されている。スリット37は、縦フレーム31と横フレーム32との境界付近に形成されている。スリット37は、矢印Yの方向に沿って長く形成されている。
傾斜フレーム33は、横フレーム32から斜め下方に傾斜して突出する部分である。すなわち、傾斜フレーム33は、横フレーム32の端部(縦フレーム31側の端部とは反対側の端部)に設けられ、タイトフレーム3を屋根下地2に固定した際に、横フレーム32から見て斜め下方に向かって突出するように形成されている。傾斜フレーム33の下端には固着部36が設けられている。
傾斜フレーム33には係止部34が設けられている。係止部34は、傾斜フレーム33の一部を表面側に切り起こし加工により形成されている。係止部34は、傾斜フレーム33の表面に突出して爪状に形成されている。傾斜フレーム33は、二つの係止部34を有している。一方の係止部34は第1係止部341として形成され、第1係止部341は、傾斜フレーム33の傾斜方向の中央部よりも上側に位置している。他方の係止部34は第2係止部342として形成され、第2係止部342は、傾斜フレーム33の傾斜方向の中央部よりも下側に位置している。
<折板屋根材>
折板屋根材4は、折板屋根を構成する部材である。図3に示すように、折板屋根材4は、塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)などの金属板を折り曲げ加工して形成されるものであって、屋根の傾斜方向(水流れ方向)に沿って延びるように長尺に形成されている。また、折板屋根材4は断面略U字状に形成されており、谷部40と、谷部40の両方の側端部から斜め上方に向かって突出する傾斜片部41とを備えて形成されている。
一方の傾斜片部41は、谷部40の一方の側端から外側方(谷部40と反対側)の斜め上方に向かって突出する傾斜部42と、この傾斜部42の上端から外側方(谷部40と反対側)に向かって略水平に突出する頂部43と、この頂部43の端部から上方に向かって突出する断面略逆U字状の嵌合部44とから構成されている。
他方の傾斜片部41は、谷部40の一方の側端から外側方(谷部40と反対側)の斜め上方に向かって突出する傾斜部42と、この傾斜部42の上端から外側方(谷部40と反対側)に向かって略水平に突出する頂部43と、この頂部43の端部から上方に向かって突出する断面略倒L字状の被嵌合部45とから構成されている。
各傾斜片部41の傾斜部42には係止段部441がそれぞれ設けられている。係止段部441は傾斜部42の一部を段状になるように厚み方向で折り曲げて形成されている。また、各係止段部441は、第1係止段部4111と、第2係止段部4112とを有している。第1係止段部4111は、傾斜部42の傾斜方向の中央部よりも上側に形成されている。第2係止段部4112は、傾斜部42の傾斜方向の中央部よりも下側に形成されている。第1係止段部4111及び第2係止段部4112は、折板屋根材4の長尺方向の全長にわたって形成されている。
<押さえ具>
押さえ具5は、折板屋根材4をタイトフレーム3に押さえつけて固定する部材であり、金属製の部材(金具)で形成することができる。押さえ具5は、図4に示すように、取付け部51と、固定片52とを有している。
取付け部51は、タイトフレーム3に取り付けられる部分であり、差し込み片511と、支持片512と、対向片513と、延出片514とを有している。差し込み片511と対向片513は横方向において、所定の間隔を介して対向している。差し込み片511の上端と対向片513の上端とは支持片512で接続されている。また差し込み片511の下端には差込み部54が突出して設けられている。差込み部54は、差し込み片511の下端から外側(対向片513と反対側)に向かって傾斜している。差込み部54は、差し込み片511の平坦な外面(対向片513と対向しない方の面)の面内方向に対して約20°曲げて形成されている。また対向片513の下端には延出片514が設けられている。延出片514は差し込み片511とは反対側に向かって突出している。
固定片52は、取付け部51から突出して形成されている。固定片52は、折板屋根材4上に配置される。すなわち、固定片52は、押さえ具5をタイトフレーム3に取り付けた際に、折板屋根材4の上面(外面)に沿って配置される。固定片52は係止押さえ部521を有している。係止押さえ部521は、固定片52の長さ方向(取付け部51からの突出方向)の先端から下方に向かって固定片52に対して略直角に折り曲げることにより形成されている。
また固定片52には、孔部53が設けられている。孔部53は第1孔部531と第2孔部532とを有している。第1孔部531及び第2孔部532は、固定片52の上部に設けられている。第1孔部531及び第2孔部532は、固定片52の長手方向と直交する方向に並んで設けられている。各孔部53は、それぞれ、固定片52を厚み方向で貫通して形成されている。
<施工方法>
本実施形態に係るけらば構造1を形成するにあたっては、以下のように行う。
まず、屋根下地2のけらば部分21にタイトフレーム3を固定する(図5参照)。この場合、タイトフレーム3の固着部35、36を母屋23の上面に載せて、溶接、ボルト留め、ビス留めなどで母屋23に固定する。また傾斜フレーム33が縦フレーム31よりも内方(屋根下地2の平面視における中央部の方)に向くように、タイトフレーム3を固定する。タイトフレーム3の縦フレーム31は、屋根下地2よりも上方に突出している。横フレーム32は、縦フレーム31から横方向(内方)に向かって突出している。傾斜フレーム33は、横フレーム32から斜め下方(内方下方)に向かって突出している。
次に、折板屋根材4をタイトフレーム3の上方に配置する(図5参照)。この場合、折板屋根材4の一方の傾斜片部41の頂部43が横フレーム32の上面に載置され、嵌合部44が横フレーム32の上方に位置している。また折板屋根材4の一方の傾斜片部41の傾斜部42が傾斜フレーム33の外面(上面)に沿って配置される。このとき、タイトフレーム3の係止部34に折板屋根材4の係止段部441が引っ掛けられる。すなわち、タイトフレーム3の第1係止部341には折板屋根材4の第1係止段部4111が引っ掛けられ、タイトフレーム3の第2係止部342には折板屋根材4の第2係止段部4112が引っ掛けられる。係止段部441を係止部34に引っ掛けるにあたっては、係止段部441の裏面を係止部34の先端に接触させるようにする。これにより、折板屋根材4がタイトフレーム3に引っ掛かって固定される。
次に、タイトフレーム3に押さえ具5を取り付ける(図5参照)。このとき、押さえ具5の差込み部54をタイトフレーム3のスリット37に上方から差し込むようにする。これにより、押さえ具5の取付け部51がタイトフレーム3の横フレーム32上で位置決めされる。また押さえ具5の差し込み片511は嵌合部44の外方(矢印Xの方向と反対方向)に配置される。また支持片512が嵌合部44の上方に配置される。また対向片513が嵌合部44の内方(矢印Xの方向)に配置される。さらに延出片514が頂部43の上面に配置される。
そして、押さえ具5の固定片52が折板屋根材4の傾斜部42の上面(外面)に沿って配置される。このとき、固定片52の係止押さえ部521が折板屋根材4の第1係止段部4111に引っ掛かる。すなわち、係止押さえ部521の裏面を第1係止段部4111の外面に接触させるようにする。これにより、第1係止段部4111が第1係止部341の先端と係止押さえ部521の裏面との間で挟まれることになり、折板屋根材4とタイトフレーム3との引っ掛かりが外れにくくなる。
次に、固定片52を複数の固定具6によりタイトフレーム3に固定する(図5参照)。固定具6としては、ビス、ネジ、釘及びボルトなどを使用することができる。複数の固定具6は、それぞれ、第1孔部531と第2孔部532に上方から差し込まれ、折板屋根材4の傾斜片部41の傾斜部42を貫通し、タイトフレーム3の傾斜フレーム33にまで達して結合される。固定具6とタイトフレーム3との結合位置は、第1係止部341の基部(立ち上がり部分)付近である。このように複数の固定具6が、傾斜フレーム33の傾斜方向と直交する方向に沿って離間している。これにより、固定具6が1個の場合に比べて、固定片52と傾斜フレーム33とを強固に結合することができる。また複数の固定具6が1箇所に集中して配置される場合に比べて、固定片52と傾斜フレーム33とを強固に結合することができる。
このようにして押さえ具5と折板屋根材4とを結合すると、押さえ具5を介して折板屋根材4をタイトフレーム3に強固に取り付けることができる。すなわち、押さえ具5の差込み部54は、タイトフレーム3のスリット37に差し込まれており、しかも差込み部54は、僅かに外側へ折り曲げられて、平面視でスリット37の長手方向に対して直交する方向に傾斜しているため、スリット37から抜けようとすると、差込み部54がスリット37の縁部に引っ掛かる。従って、折板屋根材4がスプリングバックで戻ろうとした場合や負圧等で持ち上げられたりした場合に、押さえ具5が一緒に持ち上げられても、スリット37から差込み部54が抜けにくくなり、折板屋根材4とタイトフレーム3との結合が外れにくくい。
次に、けらば包み8が配置される(図6参照)。けらば包み8は、折板屋根材4と同様の金属板を折り曲げ加工するなどして形成される。けらば包み8は、外壁材9の上部外方(屋外側)に配置される外壁覆い部81を有している。外壁覆い部81は、ビスなどの固定具80により屋根下地2の梁22に固定される。また、けらば包み8は、外周部82を有している。外周部82は、外壁覆い部81から上方に向かって突出して形成されている。外周部82はタイトフレーム3の外方(屋外側)に位置している。タイトフレーム3の縦フレーム31と外周部82との間において、母屋23の上には取付部材83が設けられており、外周部82は取付部材83にビス等の固定具84により固定されている。また、けらば包み8は、上面部85を有している。上面部85は外周部82の上端から内方に向かって突出して設けられている。上面部85は押さえ具5の支持片512の上に載置され、ビス等の固定具86で固定されている。
図1に示すように、けらば包み8は、折板覆い部87を有している。折板覆い部87は、上面部85から内方に向かって斜め下方に突出して形成されている。折板覆い部87は、折板屋根材4の傾斜片部41と対向する位置に配置される。折板覆い部87の先端には、折返し部88が設けられており、折返し部88が係止部材89に引っ掛けられている。係止部材89は、固定片52よりも下側において、折板屋根材4の外面にビス等の固定具90で取り付けられている。
そして、図1に示すような本実施形態に係るけらば構造1では、折板屋根材4が、固定具6で結合された固定片52とタイトフレーム3とで挟まれた状態でタイトフレーム3に固定されることになり、タイトフレーム3に対する折板屋根材4の固定強度が向上する。
(実施形態2)
本実施形態に係るけらば構造1は、タイトフレーム3、折板屋根材4及び押さえ具5の構成が実施形態1に係るけらば構造1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。実施形態2で説明した構成は、実施形態1で説明した構成と適宜組み合わせて適用可能である。
本実施形態において、タイトフレーム3は、実施形態1のタイトフレーム3と同様に、縦フレーム31と横フレーム32と傾斜フレーム33とを備えているが、傾斜フレーム33は係止部34を有していない(図8及び図9参照)。すなわち、傾斜フレーム33の上面は、ほぼ平坦に形成されている。
本実施形態において、折板屋根材4は、実施形態1の折板屋根材4と同様に、谷部40と傾斜片部41とを備えているが、傾斜片部41は係止段部441を有していない(図8及び図9参照)。すなわち、傾斜片部41は、ほぼ平坦に形成されている。
本実施形態において、押さえ具5は、実施形態1の押さえ具5と同様に、取付け部51と固定片52とを備えているが、固定片52は係止押さえ部521を有していない(図7参照)。すなわち、固定片52はほぼ平坦に形成されている。
そして、本実施形態における施工方法は、実施形態1の場合と同様に、まず、屋根下地2のけらば部分21にタイトフレーム3を固定する(図8及び図9参照)。次に、実施形態1の場合と同様に、折板屋根材4をタイトフレーム3の上方に配置する(図8及び図9参照)。この場合、折板屋根材4の一方の傾斜片部41の傾斜部42が傾斜フレーム33の外面(上面)に沿って配置されるが、タイトフレーム3の係止部34と、折板屋根材4の係止段部441がないため、実施形態1のように、係止部34と係止段部441とを引っ掛けることは行われない。次に、実施形態1の場合と同様に、タイトフレーム3に押さえ具5を取り付ける。このとき、押さえ具5の固定片52が折板屋根材4の傾斜部42の上面(外面)に沿って配置されるが、固定片52の係止押さえ部521と折板屋根材4の係止段部441がないため、実施形態1のように、係止押さえ部521と係止段部441とを引っ掛けることは行われない。次に、実施形態1の場合と同様に、固定片52を固定具6によりタイトフレーム3に固定する(図8及び図9参照)。次に、実施形態1の場合と同様に、けらば包み8が配置される(図8参照)。
(実施形態3)
本実施形態に係るけらば構造1は、押さえ具5の構成が実施形態1、2に係るけらば構造1と相違する。以下、実施形態1、2と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。実施形態3で説明した構成は、実施形態1、2で説明した構成と適宜組み合わせて適用可能である。
本実施形態において、押さえ具5は、実施形態1の押さえ具5と同様に、取付け部51と固定片52とを備えているが、さらに、係止押さえ部521の先端に結合片522が設けられている。結合片522は、係止押さえ部521の先端から斜め下方に向かって突出している。結合片522は、固定片52と同様の傾斜角度を有している。
また、本実施形態の押さえ具5は、実施形態1の押さえ具5と比較して、孔部53の位置が異なっている。第1孔部531は、係止押さえ部521よりも上側で固定片52に設けられている。第2孔部532は係止押さえ部521よりも下側で結合片522に設けられている。各孔部53は、それぞれ、固定片52及び結合片522を厚み方向で貫通して形成されている。
本実施形態に係るけらば構造1を形成するにあたっては、以下のように行う。
まず、実施形態1の場合と同様にして、屋根下地2のけらば部分21にタイトフレーム3を固定する(図11参照)。次に、実施形態1の場合と同様にして、折板屋根材4をタイトフレーム3の上方に配置する。
次に、実施形態1の場合と同様にして、タイトフレーム3に押さえ具5を取り付ける。このとき、押さえ具5の固定片52が折板屋根材4の傾斜部42の上面(外面)に沿って配置され、固定片52の係止押さえ部521が折板屋根材4の第1係止段部4111に引っ掛かるが、さらに、結合片522の裏面を第1係止段部4111の下側において傾斜部42の外面に接触させるようにする。
次に、固定片52及び結合片522を固定具6によりタイトフレーム3に固定する(図11参照)。固定具6は、第1固定具61と第2固定具62とを備えている。第1固定具61は、押さえ具5の第1孔部531に上方から差し込まれ、折板屋根材4の傾斜片部41の傾斜部42を貫通し、タイトフレーム3の傾斜フレーム33にまで達して結合される。第1固定具61とタイトフレーム3との結合位置は、第1係止部341の基部(立ち上がり部分)付近である。また、第2固定具62は、押さえ具5の第2孔部532に上方から差し込まれ、折板屋根材4の傾斜片部41の傾斜部42を貫通し、タイトフレーム3の傾斜フレーム33にまで達して結合される。第2固定具62とタイトフレーム3との結合位置は、第1係止部341の先端の近傍である。このように第1固定具61と第2固定具62とは、傾斜フレーム33の傾斜方向に沿って離間している。すなわち、第1固定具61と第2固定具62とは、第1係止部341の1個分の寸法を離して配置される。従って、固定具6が1個の場合に比べて、固定片52と傾斜フレーム33とを強固に結合することができる。また、複数の固定具6が1箇所に集中して配置される場合に比べて、固定片52と傾斜フレーム33とを強固に結合することができる。さらに第1固定具61と第2固定具62との間に、第1係止部341と第1係止段部4111と係止押さえ部521とが位置するため、第1係止部341と第1係止段部4111と係止押さえ部521の引っ掛かりが、第1固定具61と第2固定具62により外れにくくなり、タイトフレーム3に対する折板屋根材4の固定強度が向上する。この後、実施形態1と同様にして、けらば包み8が配置される(図11参照)。
(実施形態4)
本実施形態に係るけらば構造1は、押さえ具5の構成が実施形態1~3に係るけらば構造1と相違する。以下、実施形態1~3と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。実施形態4で説明した構成は、実施形態1~3で説明した構成と適宜組み合わせて適用可能である。
本実施形態において、押さえ具5は、実施形態2の押さえ具5と同様に、取付け部51と固定片52とを備えているが、実施形態1の押さえ具5と比較して、孔部53の位置が異なっている。第1孔部531は、固定片52の上部に設けられており、第2孔部532は固定片52の下部に設けられている。すなわち、第1孔部531と第2孔部532は、固定片52の傾斜方向に並んでいる。その他の構成は、図7の押さえ具5と同様である。
本実施形態に係るけらば構造1を形成するにあたっては、まず、実施形態2の場合と同様にして、屋根下地2のけらば部分21にタイトフレーム3を固定する(図13参照)。次に、実施形態1の場合と同様にして、折板屋根材4をタイトフレーム3の上方に配置する。
次に、実施形態2の場合と同様にして、タイトフレーム3に押さえ具5を取り付ける。このとき、押さえ具5の固定片52が折板屋根材4の傾斜部42の上面(外面)に沿って配置される。また、固定片52の係止押さえ部521と折板屋根材4の係止段部441がないため、実施形態1のように、係止押さえ部521と係止段部441とを引っ掛けることは行われない。次に、固定片52を複数の固定具6によりタイトフレーム3に固定する(図13参照)。固定具6は、第1固定具61と第2固定具62とを備えている。第1固定具61は、押さえ具5の第1孔部531に上方から差し込まれ、折板屋根材4の傾斜片部41の傾斜部42を貫通し、タイトフレーム3の傾斜フレーム33にまで達して結合される。また、第2固定具62は、押さえ具5の第2孔部532に上方から差し込まれ、折板屋根材4の傾斜片部41の傾斜部42を貫通し、タイトフレーム3の傾斜フレーム33にまで達して結合される。このように第1固定具61と第2固定具62とは、傾斜フレーム33の傾斜方向に沿って離間している。この後、実施形態1と同様にして、けらば包み8が配置される(図13参照)。
(実施形態5)
本実施形態に係るけらば構造1は、二重折板屋根におけるけらばの構造である。この場合、タイトフレーム3の構成が実施形態1に係るけらば構造1と相違する。以下、実施形態1~4と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。実施形態5で説明した構成は、実施形態1~4で説明した構成と適宜組み合わせて適用可能である。
図14及び図15に示すように、本実施形態において、タイトフレーム3は、第1タイトフレーム3aと第2タイトフレーム3bとを備えている。
第1タイトフレーム3aは、図2のものと同様に形成されており、第1縦フレーム31aと横フレーム32と傾斜フレーム33とを備えている。
第2タイトフレーム3bは、図2のものと同様に形成されており、第2縦フレーム31bと横フレーム32と傾斜フレーム33とを備えているが、第2縦フレーム31bは、固着部35を有していない。また、第2縦フレーム31bは、リブ311を有している。リブ311は、第2縦フレーム31bの縦方向(矢印Zの方向)のほぼ全長にわたって延びて形成され、第2縦フレーム31bから外方(第2タイトフレーム3bの傾斜フレーム33に向かう方向と反対方向)に向かって突出している。また、第2タイトフレーム3bの傾斜フレーム33は固着部36を有していない。その代わりに、係合部38を有している。
本実施形態において、第1折板屋根材4a及び第2折板屋根材4bは、図3に示す折板屋根材4と同じものである。
本実施形態において、第1押さえ具5a及び第2押さえ具5bは、図4に示す押さえ具5と同じものである。
本実施形態における施工方法は、実施形態1の場合と同様に、まず、屋根下地2のけらば部分21に第1タイトフレーム3aを固定する(図14、15参照)。次に、実施形態1の場合と同様に、第1タイトフレーム3aに対して、第1折板屋根材4a、第1押さえ具5a及び固定具6を施工する。次に、第2タイトフレーム3bが、第1タイトフレーム3aの上側に取り付けられる。第2タイトフレーム3bの係合部38は、第1折板屋根材4aの第2係止段部4112の外面に引っ掛けられている。第2タイトフレーム3bの第2縦フレーム31bは、締結具7により、第1タイトフレーム3aの第1縦フレーム31aと結合される。このとき、第1縦フレーム31aと、第2縦フレーム31bとの間には、風雨の浸入を防ぐために、塞ぎ板73が配置されている。すなわち、第1縦フレーム31aの外側面(屋外側を向く面)に沿って塞ぎ板73が配置され、この塞ぎ板73の外側面に沿って第2縦フレーム31bが配置される。
第1縦フレーム31aと、第2縦フレーム31bとは、塞ぎ板73を介して対向している。塞ぎ板73は、折板屋根材4と同様に、塗装鋼板などの金属板を折り曲げ加工して形成されるものであって、Y方向に延びるように長尺に形成されている。また、塞ぎ板73は、母屋23の上に載置される載置片731と、載置片731のX方向の端部から上方に向かって突出する起立片732と、起立片732の上端からX方向に向かって突出する733と、カバー片733のX方向の端部から下方に向かって突出する係止片734とで構成されている。起立片732は、第1縦フレーム31aと、第2縦フレーム31bとの間に配置される。カバー片733は、押さえ具5の取付け部51の上方に配置される。係止片734は、取付け部51のX方向側に配置される。
そして、第1縦フレーム31aに設けたネジ孔72aと、第2縦フレーム31bに設けたネジ孔72bに、ボルト等の締結具7を締め付けるようにする。このとき、締め付けた締結具7の頭部(ボルト頭)71は、第2タイトフレーム3bのリブ311よりも外側に突出しないようになっている。また、締結具7は、第1縦フレーム31aと、第2縦フレーム31bの間において、塞ぎ板73の起立片732を厚み方向(X方向)で貫通している。すなわち、第1縦フレーム31aに設けたネジ孔72aと、第2縦フレーム31bに設けたネジ孔72bとは、塞ぎ板73の起立片732を介して対向している。塞ぎ板73は、Z方向及びY方向に延びる部分が、第1縦フレーム31aと、第2縦フレーム31bで挟まれて固定される。X方向及びY方向に延びる部分は、屋根下地2の上に載置される。このようにして、第2タイトフレーム3bを第1タイトフレーム3aの上側に取り付けた後、実施形態1の場合と同様に、第2タイトフレーム3bに対して、第2折板屋根材4b、第2押さえ具5b、固定具6を施工する(図14,15参照)。
なお、第1縦フレーム31aに設けたネジ孔72aと、第2縦フレーム31bに設けたネジ孔72bの両方を雌ねじに形成することができるが、第2縦フレーム31bに設けたネジ孔72bは、雌ねじに形成せず、単なる貫通孔であってもよく、この場合、第2縦フレーム31bのネジ孔72bは、ボルト等の締結具7の胴部は通過するが、頭部71は通過しないような大きさの貫通孔に形成されている。
次に、実施形態1と同様にして、けらば包み8が配置される。この場合、係止部材89は、第2押さえ具5bの固定片52よりも下側において、第2折板屋根材4bの外面にビス等の固定具90で取り付けられている。また、けらば包み8の折板覆い部87は、第2折板屋根材4bの傾斜片部41と対向する位置に配置される。
(実施形態6)
本実施形態に係るけらば構造1は、二重折板屋根におけるけらばの構造である。この場合、第2タイトフレーム3b、第2折板屋根材4b及び第2押さえ具5bの構成が実施形態5に係るけらば構造1と相違する。以下、実施形態5と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。実施形態6で説明した構成は、実施形態1~5で説明した構成と適宜組み合わせて適用可能である。
本実施形態において、タイトフレーム3は、実施形態2の場合と同様に、第1タイトフレーム3aと第2タイトフレーム3bとを備えている。第1タイトフレーム3aは、実施形態5における第1タイトフレーム3aと同様に形成されている。第2タイトフレーム3bは、実施形態5における第2タイトフレーム3bと同様に形成されているが、傾斜フレーム33に係止部34を有していない点で相違する。すなわち、傾斜フレーム33の上面はほぼ平坦に形成されている。なお、本実施形態における第2タイトフレーム3bの傾斜フレーム33は、実施形態2のタイトフレーム3の傾斜フレーム33と同様である。
本実施形態において、第2折板屋根材4bは、実施形態2の第2折板屋根材4bと同様に、谷部40と傾斜片部41とを備えているが、傾斜片部41は係止段部441を有していない。すなわち、傾斜片部41はほぼ平坦に形成されている。なお、本実施形態における第2折板屋根材4bは、実施形態2の折板屋根材4と同様である。
本実施形態において、第2押さえ具5bは、図7に示す押さえ具5と同様に形成されている。なお、本実施形態における第2押さえ具5bは、実施形態2の押さえ具5と同様である。
そして、本実施形態における施工方法は、実施形態5の場合と同様に、まず、屋根下地2のけらば部分21に第1タイトフレーム3aを固定する(図16及び図17参照)。次に、実施形態5の場合と同様に、第1折板屋根材4aを第1タイトフレーム3aの上方に配置する。次に、実施形態5の場合と同様に、第1押さえ具5a及び固定具6を施工する。次に、実施形態5の場合と同様に、第2タイトフレーム3bが、第1タイトフレーム3aの上側に取り付けられる。次に、実施形態5の場合と同様に、第2折板屋根材4bを第2タイトフレーム3bの上方に配置する。この場合、第2折板屋根材4bの一方の傾斜片部41の傾斜部42が傾斜フレーム33の外面(上面)に沿って配置されるが、第2タイトフレーム3bの係止部34と、第2折板屋根材4bの係止段部441がないため、係止部34と係止段部441とを引っ掛けることは行われない。次に、実施形態5の場合と同様に、第2タイトフレーム3bに第2押さえ具5bを取り付ける。このとき、第2押さえ具5bの固定片52が第2折板屋根材4bの傾斜部42の上面(外面)に沿って配置されるが、係止押さえ部521と第2折板屋根材4bの係止段部441がないため、係止押さえ部521と係止段部441とを引っ掛けることは行われない。次に、実施形態5の場合と同様に、固定片52を固定具6により第2タイトフレーム3bに固定する。このとき、第1縦フレーム31aと、第2縦フレーム31bとの間には、実施形態5の場合と同様に、塞ぎ板73が配置され、第1縦フレーム31aと、第2縦フレーム31bとは、締結具7により連結される。次に、実施形態5の場合と同様に、けらば包み8が配置される。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係るけらば構造(1)は、屋根下地(2)と、屋根下地(2)のけらば部分(21)に固定されるタイトフレーム(3)と、タイトフレーム(3)上に配置される折板屋根材(4)と、押さえ具(5)と、固定具(6)と、を備える。押さえ具(5)は、タイトフレーム(3)に取り付けられる取付け部(51)と、取付け部(51)から折板屋根材(4)上に配置される固定片(52)と、を有する。固定具(6)が、固定片(52)と折板屋根材(4)とを貫通し、タイトフレーム(3)に結合する。
第1の態様によれば、折板屋根材(4)は、固定具(6)で結合された固定片(52)とタイトフレーム(3)とで挟まれた状態で固定されることになり、折板屋根材(4)の固定強度が向上する、という利点がある。
第2の態様は、第1の態様に係るけらば構造(1)であって、タイトフレーム(3)は、屋根下地(2)よりも上方に突出する縦フレーム(31)と、縦フレーム(31)から横方向に突出する横フレーム(32)と、横フレーム(32)から斜め下方に傾斜して突出する傾斜フレーム(33)と、を有する。折板屋根材(4)は、傾斜フレーム(33)上に配置される傾斜片部(41)を有する。固定片(52)は、傾斜片部(41)上に沿って配置される。固定具(6)が、固定片(52)と傾斜片部(41)とを貫通して傾斜フレーム(33)に結合する。
第2の態様によれば、折板屋根材(4)の傾斜片部(41)は、固定具(6)で結合された固定片(52)と、タイトフレーム(3)の傾斜フレーム(33)とで挟まれた状態で固定されることになり、折板屋根材(4)の固定強度が向上する、という利点がある。
第3の態様は、第2の態様に係るけらば構造(1)であって、傾斜フレーム(33)の傾斜方向と直交する方向に沿って離間する複数の固定具6を有する。
第3の態様によれば、傾斜フレーム(33)の傾斜方向と直交する方向で離間した複数の固定具(6)で結合されるため、固定片(52)と傾斜フレーム(33)の結合強度を高くして、折板屋根材(4)の固定強度が向上する、という利点がある。
第4の態様は、第2又は3の態様に係るけらば構造(1)であって、タイトフレーム(3)は、上方に突出する係止部(34)を傾斜フレーム(33)に有する。折板屋根材(4)は、係止部(34)に引っ掛かる係止段部(441)を傾斜片部(41)に有する。押さえ具(5)は、係止段部(441)の外面に引っ掛かる係止押さえ部(521)を固定片(52)に有する。
第4の態様によれば、係止部(34)と係止段部(441)と係止押さえ部(521)とが引っ掛かることにより、傾斜フレーム(33)と傾斜片部(41)と固定片(52)とが外れにくくなり、折板屋根材(4)の固定強度が向上する、という利点がある。
第5の態様は、第2~4のいずれか1つの態様に係るけらば構造(1)であって、押さえ具(5)は、差込み部(54)を取付け部(51)に有する。タイトフレーム(3)は、差込み部(54)が差し込まれるスリット(37)を横フレーム(32)に有する。
第5の態様によれば、差込み部(54)をスリット(37)に差し込むことによって、タイトフレーム(3)に対する押さえ具(5)の位置決めを容易に行うことができる、という利点がある。
第6の態様に係る押さえ具(5)は、第1~5のいずれか1つのけらば構造(1)に使用される。タイトフレーム(3)に取り付けられる取付け部(51)と、取付け部(51)から折板屋根材(4)上に配置され、固定具(6)によりタイトフレーム(3)に結合される固定片(52)と、固定片(52)に設けられ、固定具(6)を貫通させる孔部(53)と、を備える。
第6の態様によれば、折板屋根材(4)は、固定具(6)で結合された固定片(52)とタイトフレーム(3)とで挟まれた状態で固定されることになり、折板屋根材(4)の固定強度が向上する、という利点がある。
1 けらば構造
2 屋根下地
21 けらば部分
3 タイトフレーム
3a 第1タイトフレーム
3b 第2タイトフレーム
31 縦フレーム
32 横フレーム
33 傾斜フレーム
34 係止部
4 折板屋根材
41 傾斜片部
441 係止段部
5 押さえ具
51 取付け部
52 固定片
521 係止押さえ部
53 孔部
6 固定具
7 締結具
71 頭部

Claims (6)

  1. 屋根下地と、
    前記屋根下地のけらば部分に固定されるタイトフレームと、
    前記タイトフレーム上に配置される折板屋根材と、
    押さえ具と、
    固定具と、を備え、
    前記押さえ具は、前記タイトフレームに取り付けられる取付け部と、前記取付け部から前記折板屋根材上に延出される固定片と、を有し、
    前記固定具が、前記固定片と前記折板屋根材とを貫通し、前記タイトフレームに結合する、
    けらば構造。
  2. 前記タイトフレームは、前記屋根下地よりも上方に突出する縦フレームと、前記縦フレームから横方向に突出する横フレームと、前記横フレームから斜め下方に傾斜して突出する傾斜フレームと、を有し、
    前記折板屋根材は、前記傾斜フレーム上に配置される傾斜片部を有し、
    前記固定片は、前記傾斜片部上に沿って配置され、
    前記固定具が、前記固定片と前記傾斜片部とを貫通して前記傾斜フレームに結合する、
    請求項1に記載のけらば構造。
  3. 前記傾斜フレームの傾斜方向と直交する方向に沿って離間する複数の前記固定具を有する、
    請求項2に記載のけらば構造。
  4. 前記タイトフレームは、上方に突出する係止部を前記傾斜フレームに有し、
    前記折板屋根材は、前記係止部に引っ掛かる係止段部を前記傾斜片部に有し、
    前記押さえ具は、前記係止段部の外面に引っ掛かる係止押さえ部を前記固定片に有する、
    請求項2又は3に記載のけらば構造。
  5. 前記押さえ具は、差し込み部を前記取付け部に有し、
    前記タイトフレームは、前記差込み部が差し込まれるスリットを前記横フレームに有する、
    請求項2~4のいずれか1項に記載のけらば構造。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のけらば構造に使用される押さえ具であって、
    前記タイトフレームに取り付けられる取付け部と、
    前記取付け部から前記折板屋根材上に延出され、前記固定具により前記タイトフレームに結合される固定片と、
    前記固定片に設けられ、前記固定具を貫通させる孔部と、を備える、
    押さえ具。
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