JP2023150620A - 柱保持具、柱吊治具及び柱の吊り上げ方法 - Google Patents

柱保持具、柱吊治具及び柱の吊り上げ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】柱への取り付けが容易で、柱を安定して吊り込むことができる柱保持具を提供する。
【解決手段】柱保持具10は、吊り上げ装置C1に連結されて、柱P1を吊り上げる際に用いられる。柱保持具10は、吊り上げ装置C1に連結され、柱P1を側方から挟む位置に設けられる一対のアーム部材11と、一対のアーム部材11を接続し、柱P1を側方から覆う位置に設けられる可動部材12と、を備えている。可動部材12は、一対のアーム部材11を、柱P1の側方位置において柱P1から離間させた離間位置と、離間位置から柱P1に向かって移動させて柱P1を挟持させる挟持位置と、の間で切り替えるように可動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、柱保持具、柱吊治具及び柱の吊り上げ方法に係り、特に吊り上げ装置に連結されて、柱を吊り上げる際に用いられる柱保持具、柱吊治具及び柱の吊り上げ方法に関する。
従来、柱の吊り上げ作業においては、クレーン等の吊り上げ装置により柱の頂部(柱頭部)を吊り上げる方法が一般に用いられている。
例えば特許文献1に記載の吊り上げ方法では、柱の頂部に枠状のヘッドをかぶせ、ヘッドの下端部にワイヤを介して接続された金具を柱の下部に固定した上で、吊り上げ装置によって柱を建て起こす作業を行い、そして柱を吊り上げる作業を行っている。このような枠状のヘッド、ワイヤ及び金具を構成部品とする柱吊治具が提案されている。
特開平6-272386号公報
しかしながら、このような方法では、柱の長さに応じて柱吊治具の長さを調整する必要があった。具体的には、柱の柱頭部に枠状のヘッドをかぶせた後、柱の下部に金具を固定するところ、当該金具を固定するときにワイヤの長さを調整し、金具の位置を調整する必要があった。そのため、作業時間が増大し、作業効率が低下する虞があった。
また、柱の柱頭部にガセットプレート等の付属部材がある場合、当該付属部材とヘッドの干渉を避ける必要があるため、付属部材の形状に合わせてヘッド部材を加工(例えばスリット加工)する必要があった。
さらに、柱の柱頭部に設けられた付属部材の位置や大きさによっては、当該柱頭部に対するヘッドのかかりが浅くなり、ヘッドが柱頭部から外れてしまう虞があった。そうなると、柱吊治具によって柱を安定して吊り上げることができない虞があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、柱への取り付けが容易で、柱を安定して吊り込むことができる柱保持具及び柱吊治具、柱の吊り上げ方法を提供することにある。
前記課題は、本発明に係る柱保持具によれば、吊り上げ装置に連結されて、柱を吊り上げる際に用いられる柱保持具であって、前記吊り上げ装置に連結され、前記柱を側方から挟む位置に設けられる一対のアーム部材と、前記一対のアーム部材を接続し、前記柱を側方から覆う位置に設けられる可動部材と、を備え、前記可動部材は、前記一対のアーム部材を、前記柱の側方位置において前記柱から離間させた離間位置と、前記離間位置から前記柱に向かって移動させて前記柱を挟持させる挟持位置と、の間で切り替えるように可動することにより解決される。
上記の柱保持具によれば、一対のアーム部材を離間位置と挟持位置の間で切り替え可能とし、当該一対のアーム部材が側方から柱を挟持する構成とすることで、柱の柱頭部に設けられた付属部材(ガセットプレート)との干渉を避けた位置に柱保持具を配置可能となる。そのため、柱の長さに寄らず柱保持具の全長を一定にすることができるので、柱保持具の位置調整作業が容易となる。
また、一対のアーム部材の位置を可変としたため、柱保持具を上端部から柱の柱頭部に設けられた付属部材との干渉を避けて挿通させることができる。そのため、柱保持具を付属部材の形状に合わせて加工する必要がなくなる。
さらに、付属部材の下方位置において、柱を側方から挟持できるため、柱保持具が上方に抜けて外れてしまうことを抑制し、安定して柱を吊り込むことができる。そのため、柱保持具によって、柱の転倒を抑制することができる。
すなわち、上記の柱保持具によれば、柱への取り付けが容易で、柱を安定して吊り上げることができる。
また、上記の柱保持具において、前記可動部材は、前記柱を吊り上げる動作に伴って、前記一対のアーム部材を前記離間位置から前記挟持位置へと切り替えると良い。
こうすることで、柱に対し柱保持具を柱の上端部から挿通させて側方を覆うように配置した後に、柱を吊り上げる動作に対応して可動部材が可動し、一対のアーム部材が柱を挟むことができる。つまり、柱を吊り上げる動作のみで離間位置から挟持位置に切り替えることができるため、作業効率を向上させることができる。
また、上記の柱保持具において、前記可動部材は、前記一対のアーム部材が対向する方向と交差する方向に延びる軸を中心として回動し、前記可動部材の回動動作に伴って、前記一対のアーム部材を前記離間位置と前記挟持位置との間で切り替えると良い。
このように、一対のアーム部材を接続する可動部材が回動することで、一対のアーム部材を離間位置と挟持位置に切り替えることができる。そのため、簡易な構成で一対のアーム部材の位置を切り替えることができる。
また、上記の柱保持具において、前記アーム部材又は前記可動部材に設けられ、前記アーム部材を前記離間位置に保持する位置保持部材をさらに備えると良い。
例えば、柱から柱保持具を取り外す際に、吊り上げ装置によって柱保持具が吊り上げられると、柱保持具には、吊り上げ装置によって上方に引っ張られる力と、柱保持具(可動部材)の自重によって下方に引っ張られる力とによって、アーム部材を挟持する方向に力がかかる。そこで、上記のように位置保持部材を備えることで、柱保持具が離間位置に保持された状態となる。そのため、柱から柱保持具を取り外す際に、不意に可動部材が回動することなく、安定して柱保持具の取り外し作業を行うことができる。
また、上記の柱保持具において、前記アーム部材の少なくとも一方は、所定の間隔を空けて設けられ、前記少なくとも一方から前記柱へ向かってそれぞれ突出し、前記一対のアーム部材とは異なる側方位置から前記柱を挟む位置に設けられる一対の支持部材を有し、前記一対の支持部材は、前記一対のアーム部材が前記挟持位置にいるときに前記柱を側方から支持すると良い。
こうすることで、一対のアーム部材が柱を挟持する方向とは異なる側方位置から、柱を挟み込むように支持することができる。そのため、吊り上げられた柱の横揺れをより低減し、より安定して柱を保持することができる。
また前記課題は、上記柱保持具と、前記柱保持具の下端部に連結され、上下方向に延びている固定部材と、前記固定部材の下端部と連結され、前記柱を固定する固定具と、を備えた柱吊治具であって、前記柱保持具は、前記柱の上方部分を保持し、前記固定具は、前記柱の下方部分を固定し、前記柱保持具が前記吊り上げ装置によって上方へ引っ張られ、かつ、前記固定部材及び前記固定具によって下方へ引っ張られることで、前記可動部材が前記一対のアーム部材を前記離間位置から前記挟持位置へ切り替えるように可動することによっても解決される。
こうすることで、吊り上げ装置によって上方に引っ張られる力と、固定部材及び固定具によって下方へ引っ張られる力とが可動部材に作用し、柱保持具によって柱を挟持する力が大きくなる。そのため、より安定して柱を吊り込むことができる。
また前記課題は、上記柱保持具を用いた柱吊り上げ方法であって、前記柱に対し前記柱保持具を前記柱の上端部から挿通させて、前記柱を側方から挟む位置に前記柱保持具を配置する第一工程と、前記吊り上げ装置及び前記柱保持具を用いて前記柱を吊り上げる第二工程と、を含み、前記第一工程では、前記離間位置にある前記柱保持具を、前記柱の上端部から前記柱の柱頭部に設けられた付属部材と干渉しないように挿通させて、前記柱を側方から挟む位置に前記柱保持具を配置し、前記第二工程では、前記柱を吊り上げる動作に伴って、前記離間位置にある前記柱保持具を前記挟持位置に切り替えて、前記柱保持具によって前記柱を挟持した状態で、前記柱を吊り上げることによっても解決される。
上記構成によれば、柱への取り付けが容易で、柱を安定して吊り込むことができる。
本発明の柱保持具、柱吊治具及び柱の吊り上げ方法によれば、柱への取り付けが容易で、柱を安定して吊り込むことができる柱保持具及び柱吊治具、柱の吊り上げ方法を提供することができる。
本実施形態の柱吊治具の斜視図であって、柱吊り治具を柱に取り付けた状態を示す図である。 柱吊治具の柱保持具の斜視図である。 柱保持具の正面図であって、柱保持具の離間位置を示す図である。 柱保持具の挟持位置を示す図である。 柱吊治具の固定具の斜視図である。 固定具の正面図であり、固定具を柱に固定する前の状態を示す図である。 固定具を柱に固定した状態を示す図である。 柱を建て起こす前の状態を示す図である。 柱を建て起こす途中の状態を示す図である。 柱を吊り上げた状態を示す図である。 柱を立設させ基礎に固定した状態を示す図である。
以下、図1~図6Dに基づき、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)の柱吊治具1について説明する。以下の説明中、図1に記載の矢印で示すように、上下方向とは、立設した状態の鉄骨柱P1に柱吊治具1が取り付けられたときの上下方向を意味する。水平方向とは、立設した状態の鉄骨柱P1の幅方向を意味する。
また、鉄骨柱P1を基準として外側及び内側を定める。すなわち、鉄骨柱P1の中心に近付く方向を「内方向」、遠ざかる方向を「外方向」とする。
<柱吊治具>
柱吊治具1は、図1~図6Dに示すように、クレーンC1(吊り上げ装置)に連結され、クレーンC1とともに鉄骨柱P1を建て起こし、また鉄骨柱P1を吊り上げるものである。
詳しく述べると、柱吊治具1は、図6A~図6Cに示すように、建物の躯体に使用される鉄骨柱P1を横倒しに仮置きした状態から建て起こし、吊り上げて所定の場所まで移動させるために用いられる。また、図6Dに示すように、鉄骨柱P1を立設させた状態で所定位置に固定するために用いられる。
柱吊治具1は、クレーンC1に連結される柱保持具10と、柱保持具10の下端部に連結される固定部材20と、固定部材20の下端部に連結され鉄骨柱P1を固定する固定具30と、から主に構成されている。
なお、鉄骨柱P1は、図1、図4に示すように断面矩形の鉄骨柱P1である。
鉄骨柱P1は、柱頭部P1aの外側面に設けられ、柱頭部P1aから外側へ突出するガセットプレートP2(付属部材)を有している。
鉄骨柱P1の下方部分である柱下部P1cの外側面には、仮設足場となる作業床を設置するための柱係合部P3が取り付けられている。
柱係合部P3は、図1、図4、図5A及び図5Bに示すように板状部材を折り曲げることにより形成され、鉄骨柱P1の外側面に溶接等によって取り付けられている。
柱係合部P3と鉄骨柱P1の間には、上下方向に延びる隙間が2か所形成されている。具体的には、柱係合部P3の上端部には上開口P3aが2つ形成され、柱係合部P3の下端部には下開口P3bが2つ形成されている。
柱係合部P3(上開口P3a)に上記作業床の係止爪を挿入することで、作業床を好適に設置することができる。また、この柱係合部P3を利用して、鉄骨柱P1を好適に吊り上げることができる。
鉄骨柱P1の下端部には、基礎Bに固定するための柱プレートP4が設けられている。柱プレートP4の四隅には、基礎Bに固定するためのアンカーボルトAを通す貫通孔P5が形成されている(図6D参照)。
<柱保持具>
柱保持具10は、図1~図3Bに示すように、鉄骨柱P1を吊り上げる際に用いられ、鉄骨柱P1の上方部分である柱上部P1bを側方から保持するものである。
柱保持具10は、鉄骨柱P1を側方から挟持する一対のアーム部材11と、一対のアーム部材11を連結して回動する一対の可動部材12と、可動部材12の回動中心となる回動軸13と、クレーンC1と連結する一対の係止部材14と、鉄骨柱P1を側方から支持する一対の支持部材15と、アーム部材11を所定位置で保持する位置保持部材16と、を備える。
柱保持具10は、一対のアーム部材11と一対の可動部材12によって枠状に構成され、鉄骨柱P1の柱上部P1bを囲むように配置される。
柱保持具10は、可動部材12の可動動作に伴って一対のアーム部材11を図3Aに示す「離間位置」と図3Bに示す「挟持位置」の間で切り替えることができる。
「離間位置」とは、一対のアーム部材11を、鉄骨柱P1の側方位置において鉄骨柱P1から互いに離間させた位置である。
「挟持位置」とは、一対のアーム部材11を、「離間位置」から鉄骨柱P1に向かって内方向に移動させて鉄骨柱P1を挟持させる位置である。
柱保持具10は、クレーンC1から延びる2本の連結部材C2及び連結部材C2の下端部に接続される連結係合部材C3を介して、クレーンC1と連結される。
なお、連結部材C2はワイヤであるが、スリングやチェーン等の連結部材であっても良い。また、連結係合部材C3は、フック機構を有するフックであるが、シャックル等の連結係合部材であっても良い。
アーム部材11は、図1~図3Bに示すように、鉄骨柱P1を側方から挟むものであって、水平方向に延びる長尺な板状部材である。
一対のアーム部材11a、11bは、互いに対向する位置に設けられ、鉄骨柱P1の内方向に向かって上方傾斜するように配置される。
一対のアーム部材11a、11bが図3Aに示す「離間位置」から図3Bに示す「挟持位置」に切り替わったときに、一対のアーム部材11a、11bの上端部が鉄骨柱P1の外側面に当接し、鉄骨柱P1を保持する。
なお、上記「保持」とは、アーム部材11が鉄骨柱P1に当接している状態のほか、アーム部材11が、アーム部材11と鉄骨柱P1の間に若干の隙間を空けた状態で鉄骨柱P1を覆っている状態も含むものとする。
可動部材12は、図1~図3Bに示すように、一対のアーム部材11a、11bを接続するX形状の可動リンクである。
可動部材12は、アーム部材11a、11bの長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。つまり、一対の可動部材12が、アーム部材11の長手方向に間隔を空けて配置され、それぞれアーム部材11a、11bを接続している。
したがって、柱保持具10は、アーム部材11a、11b及び一対の可動部材12によって、鉄骨柱P1の外周を囲うように配置される。
なお、本実施形態では、一対の可動部材12がアーム部材11の長手方向の両端部にそれぞれ接続されているが、特に限定されるものではない。
例えば、可動部材12が、アーム部材11の長手方向の一端部のみに接続されるものであっても良い。
可動部材12は、一対のアーム部材11a、11bの位置を可変とするリンク部材として、第一回動部材12a及び第二回動部材12bを有する。
第一回動部材12aは、長尺な板状部材であって、アーム部材11aの長手方向の一端部に取り付けられている。第一回動部材12aは、アーム部材11aの一端部からアーム部材11bに向かって下方傾斜するように延びる。
第二回動部材12bは、長尺な板状部材であって、アーム部材11bの長手方向の一端部に取り付けられている。第二回動部材12bは、アーム部材11bの一端部からアーム部材11aに向かって下方傾斜するように延びている。
具体的には、図3A、図3Bに示す正面視において第一回動部材12aと第二回動部材12bが交差している。
第一回動部材12aと第二回動部材12bは互いに重なり合ってX形状となるように交差している。つまり、第一回動部材12aの中央部分と第二回動部材12bの中央部分とが重なりあって配置されており、当該中央部分には回動軸13が取り付けられている。
第一回動部材12a、第二回動部材12bの長手方向の下端部には、固定部材20を連結するための固定孔12cがそれぞれ形成される。固定孔12cを利用して柱保持具10の下端部に固定部材20が連結される。
なお、アーム部材11の長手方向の他端部に取り付けられる他方の可動部材12についても同様の構成となっている。
回動軸13は、図1~図3Bに示すように、水平方向に延びる軸であって、具体的には、一対のアーム部材11が対向する方向と交差(直交)する方向に延びている。
回動軸13は、互いに交差する第一回動部材12a及び第二回動部材12bを回動可能に接続する。
つまり、可動部材12は、回動軸13を中心に回動することで、一対のアーム部材11を図3Aに示す「離間位置」と図3Bに示す「挟持位置」の間で切り替える。
係止部材14は、図1~図3Bに示すように、柱保持具10をクレーンC1に接続するものであって、上下方向に長尺な板状部材である。
係止部材14a、14bは、それぞれアーム部材11a、11bの中央位置に設けられ、アーム部材11a、11bから鉄骨柱P1の外方向に向かって下方傾斜するように配置される。
具体的には、係止部材14aの上方部分がアーム部材11aの中央位置の上面(外側面)に接続され、また係止部材14bの上方部分がアーム部材11bの中央位置の上面に接続される。
係止部材14a、14bの上端部には、それぞれ連結係合部材C3を係合するための連結孔14cが形成される。
柱保持具10は、連結孔14cに連結係合部材C3を係合させることで、連結部材C2を介して、クレーンC1によって鉄骨柱P1の吊り込み作業を可能とする。
支持部材15は、図1~図3Bに示すように、アーム部材11とは異なる側方位置から鉄骨柱P1を挟持する支持爪であって、第一支持部材15aと、第二支持部材15bと、を有する。
第一支持部材15aは、図2に示すように、矩形状の平板部材であって、所定の間隔を空けて、アーム部材11aに左右に設けられる。第一支持部材15aは、アーム部材11aの上端部から連続するように、鉄骨柱P1へ向かって突出する。具体的には、一対の第一支持部材15aは、それぞれアーム部材11aが傾斜する方向に向かって上方傾斜している。
一対の第一支持部材15aは、アーム部材11aの延在方向において鉄骨柱P1を側方から挟む位置に設けられる。
同様に、第二支持部材15bは、矩形状の平板部材であって、所定の間隔を空けて、アーム部材11bに一対となって設けられる。第二支持部材15bは、アーム部材11bの上端部から連続して鉄骨柱P1へ向かって上方傾斜しながら突出する。
一対の第二支持部材15bは、アーム部材11bの延在方向において鉄骨柱P1を側方から挟む位置に設けられる。
このように、一対の第一支持部材15a及び一対の第二支持部材15bは、鉄骨柱P1を側方から挟む位置に配置され、それぞれの上端部(鉄骨柱P1側の端部)が鉄骨柱P1を支持する。
なお、上記「支持」とは、支持部材15が鉄骨柱P1に当接した状態のほか、支持部材15が、支持部材15と鉄骨柱P1の間に若干の隙間を空けた状態で鉄骨柱P1を覆っている状態も含むものとする。
位置保持部材16は、図3A、図3Bに示すように、アーム部材11を図3Aに示す「離間位置」に保持するものである。
具体的には、位置保持部材16は、金属プレート16aと、金属プレート16aに対して磁力が作用する永久磁石16bと、を有する。
金属プレート16aは、例えば鉄等の強磁性体からなるプレート部材であって、第一回動部材12aの中央部分に設けられる。具体的には、金属プレート16aは、第一回動部材12aの外側面に取り付けられ、回動軸13よりもやや上方位置に配置されている。
永久磁石16bは、例えばネオジウム磁石からなる円柱状の部材である。永久磁石16bは、図3Aに示す「離間位置」において、金属プレート16aと対向するように第二回動部材12bの中央部分に設けられる。具体的には、永久磁石16bは、第二回動部材12bの内面側に形成された不図示の凹部に、第二回動部材12bの回動軸13よりもやや下方位置に配置されている。
このように、位置保持部材16が可動部材12に取り付けられる位置は、図3Aに示す「離間位置」において、第一回動部材12aと第二回動部材12bが重畳する位置であって、かつ図3Bに示す「挟持位置」において、第一回動部材12aと第二回動部材12bが重畳しない位置である。
なお、第一回動部材12aと第二回動部材12bは、位置保持部材16(金属プレート16a)が納まる程度の間隔を空けて配置されている。
したがって、位置保持部材16は、金属プレート16aに永久磁石16bを吸着させることで、一対のアーム部材11を「離間位置」に保持させることができる。
なお、アーム部材11を「離間位置」に保持する手段としては、永久磁石による磁力以外の保持手段であっても良い。例えば、柱保持具10が、一対のアーム部材11に互いに遠ざかる方向の付勢力を与える付勢部材を備えていても良い。
例えば、柱保持具10は、第一回動部材12aの上端部と、第二回動部材12bの下端部とに掛け渡されるコイルスプリング等の付勢部材を備えていても良い。当該付勢部材によって、第一回動部材12aの上端部及び第二回動部材12bの下端部は、上下方向において互いに近づく方向に付勢させる。
つまり、柱保持具10は、上記弾性部材を備えることによって、アーム部材11を離間位置に保持することができる。
また、柱保持具10は、可動部材12ではなくアーム部材11に対して、アーム部材11を「離間位置」に保持する手段を設けても良い。
具体的には、柱保持具10は、アーム部材11aの延在方向の端部と、アーム部材11bの延在方向の端部とに、掛け渡されるコイルスプリング等の付勢部材を備えていても良い。当該付勢部材によって、アーム部材11a、11bは、互いに遠ざかる方向に付勢される。
つまり、柱保持具10は、上記付勢部材を備えることによって、アーム部材11を離間位置に保持することができる。
<固定部材>
固定部材20は、鉄骨柱P1を吊り上げる際に用いられ、柱保持具10(可動部材12)の下端部と、固定具30の上端部とを接続するものである。
固定部材20は、図1に示すように、ワイヤ21と、柱保持具10に接続する上係合部22と、固定具30に接続する下係合部23と、を備える。
ワイヤ21は、鉄骨柱P1を建て起こしたときに、柱保持具10が鉄骨柱P1の柱頭部P1aから外れない長さに設定されている。なお、ワイヤ21は、スリングやチェーンなど、他の固定部材であっても良い。
上係合部22は、可動部材12の下端部に形成された固定孔12cに接続される。
下係合部23は、ワイヤ21の下端部に設けられ、固定具30の上端部に接続される。
上係合部22及び下係合部23は、例えばフック機構を有するフックであるが、シャックル等、他の係合部材であっても良い。
<固定具>
固定具30は、鉄骨柱P1の側面において互いに反対方向に位置する柱係合部P3に、柱吊治具1を着脱可能に固定するものである。
固定具30は、図1、図4、図5A及び図5Bに示すように、柱保持具10から延びるワイヤ21に連結するワイヤ固定部31と、鉄骨柱P1を固定する柱固定部32と、を備える。
ワイヤ固定部31は、下係合部23を掛けるものであって、柱固定部32の上端に固定される。
柱固定部32は、鉄骨柱P1の柱係合部P3に着脱可能に固定される治具である。
柱固定部32は、図4、図5A及び図5Bに示すように、ワイヤ固定部31を取り付ける基部32aと、基部32aと接続する側部32bと、柱係合部P3に下方から係止する第一係止片32cと、柱係合部P3に上方から係止する第二係止片32dと、第二係止片32dを移動させる操作部32eと、第二係止片32dを支持する支柱部32fと、を有する。
基部32aは、矩形板状に形成された金属製の部材であって、ワイヤ固定部31を固定する。
ワイヤ固定部31は、基部32aに対して上下方向を中心軸として回転可能に取り付けられても良い。そうすることで、下係合部23を掛けた後にワイヤ21がねじれたとしても、ワイヤ固定部31が適宜回転することでねじれを解消することができる。
側部32bは、台形状に形成された金属製の部材であって、基部32aの両端部から下方に延びる。
第一係止片32cは、側部32bにより基部32aと所定距離離れた位置に設けられる。第一係止片32cの上端部は、柱係合部P3の下開口P3bに挿入されている。
第二係止片32dは、柱係合部P3を挟んで第一係止片32cと対向する位置に設けられる。第二係止片32dは、操作部32e及び支柱部32fと接続されており、基部32aに対して上下方向に移動可能である。第二係止片32dの下端部は、柱係合部P3の上開口P3aに挿入可能となっている。
図5Bに示すように、上側の第二係止片32dの上下方向の長さよりも、下側の第一係止片32cの上下方向の長さが長く形成されている。
柱係合部P3に対して下側から挿入される係止片が長く形成されているため、第一係止片32cが柱係合部P3の下開口P3bから外れ難くなる。そうすることで、鉄骨柱P1の柱係合部P3に対する柱固定部32の取り付け状態が安定する。
操作部32eは、基部32aに形成されたネジ孔に螺合され、第二係止片32dの一端部を支持する。操作部32eは、レンチなどの工具によって回転されることで、上下方向に第二係止片32dを移動させる。
支柱部32fは、基部32aに形成されたルーズ孔に挿入され、第二係止片32dの他端部を支持する。
作業者は、鉄骨柱P1に固定具30を取り付ける際、柱固定部32の操作部32eを回転させて、図5Aに示すように、第二係止片32dを上方(図5Aの矢印III方向)に押し上げる。
柱係合部P3を第一係止片32cと第二係止片32dとの間に配置した後、作業者は、操作部32eをレンチなどの工具を用いて回転させることで、第二係止片32dを下方(図5の矢印IV方向)に移動させる。
このように、作業者は、柱係合部P3に柱固定部32の第一係止片32c及び第二係止片32dを挿入することで、鉄骨柱P1に固定具30を固定することができる。
<柱の吊り上げ方法>
次に、柱吊治具1を用いた柱の吊り上げ方法について、図6A~図6Dに基づいて説明する。
当該方法は、鉄骨柱P1に対し、柱吊治具1を配置する「第一工程」と(図6A)、クレーンC1及び柱保持具10を用いて鉄骨柱P1を吊り上げる「第二工程」と(図6B、図6C)、鉄骨柱P1を基礎Bに固定する「第三工程」と(図6D)、鉄骨柱P1から柱吊治具1を取り外す「第四工程」と、を少なくとも含むものである。以下、詳しく説明する。
なお、鉄骨柱P1の吊り上げ作業及び設置作業にあたって、その他の工程については、説明を省略する。
「第一工程」では、図6Aに示すように、作業者が、鉄骨柱P1に対し柱保持具10を挿通させて、鉄骨柱P1を側方から挟む位置に柱保持具10を配置する。柱保持具10は、横倒し状態で枕木Sの上に仮置きされた鉄骨柱P1に取り付けられる。
柱保持具10は、鉄骨柱P1に取り付けられる前に、可動部材12を回動させて一対のアーム部材11を図3Bに示す「離間位置」に位置させた状態とする。このとき、一対のアーム部材11は、位置保持部材16により、「離間位置」に保持された状態となる。この「離間位置」に保持された状態で、柱保持具10を柱頭部P1aの上端部から外嵌するように挿通し、柱上部P1bの外周位置に取り付ける。
このとき、柱保持具10は、柱頭部P1aに設けられたガセットプレートP2と干渉しないように、ガセットプレートP2をかわしつつ挿通される。
図3Aに示すように、「離間位置」にいる柱保持具10が離間する距離、具体的には、第一支持部材15aの内方向における端部と第二支持部材15bの内方向における端部との間の距離W1は、ガセットプレートP2が外方向に突出した距離W2よりも長い。
したがって、「離間位置」にある柱保持具10は、柱頭部P1aの上端部から挿通される際、ガセットプレートP2との干渉を回避することができる。
柱保持具10を取り付けた後、柱保持具10と固定具30とを固定部材20により接続する。そして、上述した手順に従い、固定具30を、鉄骨柱P1が立設されたときに下方に位置する柱係合部P3に取り付ける。
次に、柱保持具10とクレーンC1とを連結部材C2により接続する。
「第二工程」では、図6B、図6Cに示すように、作業者が、クレーンC1を作動させ柱保持具10用いて鉄骨柱P1を吊り上げる。図6Bに示すように、クレーンC1によって柱保持具10が吊り上げられると、鉄骨柱P1が徐々に立ち上がる。鉄骨柱P1が立設するまで、クレーンC1での引き上げを行う。
このとき、図3Bに示すように、柱保持具10の一対の係止部材14は、2本の連結部材C2によって上方に引っ張られることで、上方かつ内方向(図3Bの矢印I方向)に移動する。また、柱保持具10の一対の可動部材12の下端部は、固定部材20及び固定具30によって下方へ引っ張られることで、下方かつ内方向(図3Bの矢印II方向)に移動する。
そうすることで、一対のアーム部材11は互いに近づくように移動し、「離間位置」から「挟持位置」へ切り替わる。
このように、クレーンC1が鉄骨柱P1を吊り上げる動作に伴って、柱保持具10は、「離間位置」から「挟持位置」に切り替わり、アーム部材11が鉄骨柱P1を挟持した状態で吊り上げることができる。
この際、鉄骨柱P1が横倒し状態から立設状態に変化するにつれて、鉄骨柱P1の自重によって固定具30を介して固定部材20を下方に引っ張る力が徐々に大きくなる。固定部材20に接続される可動部材12は、固定部材20及び固定具30によって下方へ引っ張られる力が徐々に大きくなる。そのため、アーム部材11によって鉄骨柱P1を挟持する力は、徐々に大きくなる。
鉄骨柱P1を立設させた後、図6Cに示すように、さらにクレーンC1により鉄骨柱P1を上方向(図6Cの矢印V方向)に吊り上げて、鉄骨柱P1を設置する場所まで移動させる。
「第三工程」では、図6Dに示すように、作業者が、鉄骨柱P1を降下させて、鉄骨柱P1の柱プレートP4の貫通孔P5にアンカーボルトAを挿入して基礎Bに固定する。
このように、柱吊治具1によって、鉛直に近い状態で鉄骨柱P1を吊り下げることができるため、柱プレートP4によりアンカーボルトAのネジ山を傷つけてしまうことを抑制できる。
また、鉄骨柱P1を吊り込むときに、柱係合部P3が鉄骨柱P1から外れてしまった場合や、固定具30が柱係合部P3から外れてしまった場合でも、鉄骨柱P1は、柱保持具10によって挟持されている。そのため、鉄骨柱P1が急激に落下してしまうことを抑制できる。
「第四工程」では、作業者が、鉄骨柱P1から柱吊治具1を取り外す。
まず、作業者は、固定具30の柱固定部32を操作して、鉄骨柱P1の柱係合部P3から、固定具30を取り外す。具体的には、操作部32eをレンチなどの工具を用いて回転させて第二係止片32dを上方へと移動させ、第二係止片32dを上開口P3aから脱係合させる。
このようにして、作業者は、操作部32eを回転させるだけで、固定具30の第二係止片32dを上下に移動させることができるため、固定具30を容易に着脱することができる。
その後、固定部材20の下係合部23と固定具30との連結を解除する。このとき、柱保持具10は、一対の係止部材14が2本の連結部材C2によって上方に引っ張られる力と、可動部材12及び固定部材20の自重とによって「挟持位置」に保持された状態である。
そのため、作業者は、アーム部材11を互いに離間する方向に引っ張ることで、「挟持位置」から「離間位置」へ移動させる。具体的には、作業者は、一対の係止部材14の下端部にそれぞれ取り付けられた不図示の把持部を下方に引き下げる。
なお、「離間位置」に移動した一対のアーム部材11は、位置保持部材16によって再び「離間位置」に保持される。
なお、アーム部材11を「離間位置」に戻す手段として、係止部材14に把持部を設けるのではなく、可動部材12の下端部に把持部を設けても良い。この場合、作業者は、把持部を上方に引き上げることで、アーム部材11を、「挟持位置」から「離間位置」に移動させる。
柱保持具10を「離間位置」に保持させた後、クレーンC1により柱保持具10をさらに吊り上げて鉄骨柱P1の上端部から取り外して撤去する。「離間位置」にいる柱保持具10は、クレーンC1で上方向(図6Dの矢印VI方向)に吊り上げるだけで、鉄骨柱P1から取り外すことができる。
このとき、柱保持具10は、位置保持部材16によって「離間位置」に保持されているため、柱頭部P1aに設けられたガセットプレートP2と干渉しないように、鉄骨柱P1から取り外すことができる。
上記柱の吊り上げ及び設置方法であれば、柱吊治具1を鉄骨柱P1へ容易に着脱することができ、かつ、鉄骨柱P1の転倒を抑制して、鉄骨柱P1を安定して吊り込むことができる。
<その他の実施形態>
本発明の柱吊治具は、上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、柱吊治具1は、図1に示すように、柱保持具10、固定部材20及び固定具30を用いて鉄骨柱P1を固定して吊り込む構成とした。しかしこれに限定されず、固定部材20及び固定具30を用いずに、柱保持具10によって鉄骨柱P1の吊り込み作業を行うものであっても良い。
こうすることで、より簡易な構造で鉄骨柱P1の吊り込み作業を行うことができる。
また、アーム部材11は、鉄骨柱P1に当接し、鉄骨柱P1を挟持する部分を長尺板形状の端面とした。しかしこれに限定されず、アーム部材11の形状を鉄骨柱P1の外側面に沿った形状として、アーム部材11が鉄骨柱P1の外側面に当接し、鉄骨柱P1を挟持する面積を増やすようにしても良い。なお、支持部材15も同様に、鉄骨柱P1を挟持する面積を増やすようにしても良い。
こうすることで、柱保持具10による保持力がより大きくなり、安定して鉄骨柱P1を保持することができる。
あるいは、アーム部材11に、鉄骨柱P1の外側面に沿った形状を有するアタッチメントを備え付けても良い。
こうすることで、断面矩形状の鉄骨柱P1に限らず、例えば円柱形状等のあらゆる形状の柱を安定して吊り込むことができる。
また、可動部材12では、第一回動部材12aと第二回動部材12bの両方が回動軸13を中心として回動する構成とした。しかしこれに限定されず、第一回動部材12aと第二回動部材12bが相対的に回動する構成としても良い。
また、柱保持具10の可動部材12は、回動動作によって、アーム部材11を離間位置と挟持位置との間で切り替える構成としたが、回動動作以外の手段によって切り替えても良い。具体的には、可動部材12は、可動部材12の代わりにアーム部材11を移動させる摺動部材と、アーム部材11を案内する案内部材と、を有しても良い。
この場合、上記摺動部材が上記案内部材に沿ってスライドすることで、一対のアーム部材11が離間位置と、挟持位置との間で切り替わる構成とすることができる。
このように、鉄骨柱P1を吊り上げる動作のみによって、アーム部材11を離間位置から挟持位置に移動させるので、作業効率を向上させることができる。
また、柱保持具10の支持部材15は、アーム部材11の長手方向においてアーム部材11に対する固定位置を変更可能に取り付けられても良い。あるいは、アーム部材11に対しアーム部材の長手方向に移動可能に取り付けられても良い。
前者の場合には、例えば、アーム部材11に、支持部材15を取り付け可能な複数の取り付け部を設ける。支持部材15が、鉄骨柱P1の大きさに応じた位置の取り付け部に取り付けられることで、好適に鉄骨柱P1を支持することができる。
後者の場合には、例えば、アーム部材11に、支持部材15をスライド移動可能に案内する案内部を設ける。支持部材15が、鉄骨柱P1の幅方向に応じた位置にスライド移動されることで、好適に鉄骨柱P1を支持することができる。
したがって、柱の幅方向が異なる場合であっても、好適に側方から支持することができる。
また、本実施形態では、鉄骨柱P1を例示して説明を行ったが、例えば、電柱や足場支柱等のように突起の多い柱形状のものを吊り込むときにも好適である。また、柱形状のものに限られず、縦吊りを必要とする縦胴縁、竪樋、立て管、看板、縦レール、鉄筋等の長尺のものを吊り込むときにも好適である。
また、本実施形態では、鉄骨柱P1の柱頭部P1aに付属部材が設けられている場合を例示して説明を行ったが、鉄骨柱P1の柱頭部P1aにガセットプレートP2などの付属部材が無い場合であっても柱吊治具1を用いることが可能である。
上記実施形態では、主として本発明に係る柱保持具、柱吊治具及び柱の吊り上げ方法に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1 柱吊治具
10 柱保持具
11(11a、11b) アーム部材
12 可動部材
12a 第一回動部材
12b 第二回動部材
12c 固定孔
13 回動軸(軸)
14(14a、14b) 係止部材
14c 連結孔
15 支持部材
15a 第一支持部材
15b 第二支持部材
16 位置保持部材
16a 金属プレート
16b 永久磁石
20 固定部材
21 ワイヤ
22 上係合部
23 下係合部
30 固定具
31 ワイヤ固定部
32 柱固定部
32a 基部
32b 側部
32c 第一係止片
32d 第二係止片
32e 操作部
32f 支柱部
P1 鉄骨柱(柱)
P1a 柱頭部
P1b 柱上部(上方部分)
P1c 柱下部(下方部分)
P2 ガセットプレート(付属部材)
P3 柱係合部
P3a 上開口
P3b 下開口
P4 柱プレート
P5 貫通孔
C1 クレーン(吊り上げ装置)
C2 連結部材
C3 連結係合部材
S 枕木
B 基礎
A アンカーボルト

Claims (7)

  1. 吊り上げ装置に連結されて、柱を吊り上げる際に用いられる柱保持具であって、
    前記吊り上げ装置に連結され、前記柱を側方から挟む位置に設けられる一対のアーム部材と、
    前記一対のアーム部材を接続し、前記柱を側方から覆う位置に設けられる可動部材と、を備え、
    前記可動部材は、前記一対のアーム部材を、前記柱の側方位置において前記柱から離間させた離間位置と、前記離間位置から前記柱に向かって移動させて前記柱を挟持させる挟持位置と、の間で切り替えるように可動することを特徴とする柱保持具。
  2. 前記可動部材は、前記柱を吊り上げる動作に伴って、前記一対のアーム部材を前記離間位置から前記挟持位置へと切り替えることを特徴とする請求項1に記載の柱保持具。
  3. 前記可動部材は、
    前記一対のアーム部材が対向する方向と交差する方向に延びる軸を中心として回動し、
    前記可動部材の回動動作に伴って、前記一対のアーム部材を前記離間位置と前記挟持位置との間で切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の柱保持具。
  4. 前記アーム部材又は前記可動部材に設けられ、前記アーム部材を前記離間位置に保持する位置保持部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の柱保持具。
  5. 前記アーム部材の少なくとも一方は、所定の間隔を空けて設けられ、前記少なくとも一方から前記柱へ向かってそれぞれ突出し、前記一対のアーム部材とは異なる側方位置から前記柱を挟む位置に設けられる一対の支持部材を有し、
    前記一対の支持部材は、前記一対のアーム部材が前記挟持位置にいるときに前記柱を側方から支持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の柱保持具。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の柱保持具と、前記柱保持具の下端部に連結され、上下方向に延びている固定部材と、前記固定部材の下端部と連結され、前記柱を固定する固定具と、を備えた柱吊治具であって、
    前記柱保持具は、前記柱の上方部分を保持し、
    前記固定具は、前記柱の下方部分を固定し、
    前記柱保持具が前記吊り上げ装置によって上方へ引っ張られ、かつ、前記固定部材及び前記固定具によって下方へ引っ張られることで、前記可動部材が前記一対のアーム部材を前記離間位置から前記挟持位置へ切り替えるように可動することを特徴とする柱吊治具。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の柱保持具を用いた柱の吊り上げ方法であって、
    前記柱に対し前記柱保持具を前記柱の上端部から挿通させて、前記柱を側方から挟む位置に前記柱保持具を配置する第一工程と、
    前記吊り上げ装置及び前記柱保持具を用いて前記柱を吊り上げる第二工程と、を含み、
    前記第一工程では、前記離間位置にある前記柱保持具を、前記柱の上端部から前記柱の柱頭部に設けられた付属部材と干渉しないように挿通させて、前記柱を側方から挟む位置に前記柱保持具を配置し、
    前記第二工程では、前記柱を吊り上げる動作に伴って、前記離間位置にある前記柱保持具を前記挟持位置に切り替えて、前記柱保持具によって前記柱を挟持した状態で、前記柱を吊り上げることを特徴とする柱の吊り上げ方法。
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