JP2023149019A - 回転電機、及び回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機、及び回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータの磁力の偏りを低減できる回転電機、及び回転電機の製造方法を提供する。【解決手段】回転電機10は、ステータ11とロータ12とを備えている。ステータ11は、ステータコア21と、ステータコア21に巻回されたコイル22とを有している。ロータ12は、筒状のロータコア26と、ロータコア26の周方向に並ぶ複数の永久磁石Ms,Mnとを有している。永久磁石Ms,Mnは、S極磁石Ms、又は磁化方向がS極磁石Msとは異なるN極磁石Mnである。S極磁石MsとN極磁石Mnは、ロータコア26の周方向において交互に並んでいる。永久磁石Ms,Mnの表面磁束は、永久磁石Ms,Mn毎に異なっている。永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることで永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の質点の重心Gは、ロータコア26の軸中心Oに位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機、及び回転電機の製造方法に関する。
特許文献1には、ステータとロータとを備えるモータが開示されている。ステータは、ステータコアと、ステータコアに巻回されたコイルとを有している。ロータは、筒状のロータコアと、ロータコアの周方向に並ぶ複数の永久磁石とを有している。永久磁石は、S極磁石、又は磁化方向がS極磁石とは異なるN極磁石である。S極磁石とN極磁石は、ロータコアの周方向において交互に並んでいる。
特開平11-098791号公報
永久磁石の表面磁束は、永久磁石毎に異なっていることがある。この場合、永久磁石の表面磁束が考慮されることなく永久磁石が配置されると、ロータの磁力に偏りが生じることがある。ロータの磁力に偏りが生じると、ロータの回転にも偏りが生じるため、ロータの回転時に騒音や振動が発生したり、回転軸を支持するラジアル軸受に対する負荷が増大したりする。
上記問題点を解決するための回転電機は、ステータコアと、前記ステータコアに巻回されたコイルとを有するステータと、筒状のロータコアと、前記ロータコアの周方向に並ぶ複数の永久磁石とを有するロータと、を備え、前記永久磁石は、S極磁石、又は磁化方向が前記S極磁石とは異なるN極磁石であり、前記S極磁石と前記N極磁石は、前記ロータコアの周方向において交互に並んでおり、前記永久磁石の表面磁束は、前記永久磁石毎に異なっている回転電機であって、前記永久磁石の表面磁束を質量に置き換えることで前記永久磁石を質点とみなしたとき、前記複数の質点の重心は、前記ロータコアの軸中心に位置していることを要旨とする。
永久磁石の表面磁束を質量に置き換えることにより、永久磁石を質点とみなしたとき、複数の質点の重心は、ロータコアの軸中心に位置している。よって、永久磁石の表面磁束が考慮されることなく複数の永久磁石が無作為に配置されている場合と比較して、ロータの磁力の偏りを低減できる。
上記回転電機において、前記複数の永久磁石はそれぞれ、前記ロータコアの周方向に並ぶ2つの磁石構成体によって構成されていてもよい。
上記回転電機において、前記ステータコアは、筒状のヨークと、前記ヨークから前記ヨークの径方向に延びるとともに前記ヨークの周方向に間隔を空けて配置された複数のティースと、前記ヨークの周方向に隣り合う前記ティースの間に位置する空間であるスロットとを有し、前記コイルは、前記ティースに集中巻きで巻回されており、前記S極磁石及び前記N極磁石の数はそれぞれ奇数であり、q=前記スロットの数/(前記ロータの極数×前記コイルの相数)としたとき、qが分数かつq<1/2であり、前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向における前記ロータコアの第1端、前記ロータコアの前記第1端とは反対側に位置する第2端、及び前記ロータコアの軸中心を通る仮想線によって分けられた第1領域と第2領域とを有し、前記複数のS極磁石を表面磁束の大きいものから順に番号付けしたとき、奇数番目の前記S極磁石は、前記第1領域において前記第1端から前記第2端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、偶数番目の前記S極磁石は、前記第2領域において前記第2端から前記第1端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、前記複数のN極磁石を表面磁束の大きいものから順に番号付けしたとき、奇数番目の前記N極磁石は、前記第2領域において前記第1端から前記第2端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、偶数番目の前記N極磁石は、前記第1領域において前記第2端から前記第1端に向かって表面磁束が小さくなるように配置されていてもよい。
上記永久磁石の配置は、ロータコアの周方向において180°反対に位置する2つの永久磁石を一組の永久磁石としたとき、各組の永久磁石の表面磁束の合計値を全ての組で同じにすることができる。このため、永久磁石の表面磁束が永久磁石毎に異なっていても、鎖交磁束としては電気角周期毎に同じになる。したがって、電気角周期毎の鎖交磁束の差は小さくなる。よって、コギングトルクの脈動を低減できる。
上記回転電機において、前記ステータコアは、筒状のヨークと、前記ヨークから前記ヨークの径方向に延びるとともに前記ヨークの周方向に間隔を空けて配置された複数のティースと、前記ヨークの周方向に隣り合う前記ティースの間に位置する空間であるスロットとを有し、前記コイルは、前記ティースに集中巻きで巻回されており、前記S極磁石及び前記N極磁石の数はそれぞれ偶数であり、q=前記スロットの数/(前記ロータの極数×前記コイルの相数)としたとき、qが分数かつq<1/2であり、前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向における前記ロータコアの第1端、前記ロータコアの前記第1端とは反対側に位置する第2端、及び前記ロータコアの軸中心を通る仮想線によって分けられた第1領域と第2領域とを有し、前記複数のS極磁石を表面磁束の大きいものから順に番号付けしたとき、奇数番目の前記S極磁石は、前記第1領域において前記第1端から前記第2端に向かって表面磁束が大きくなるように配置され、偶数番目の前記S極磁石は、前記第2領域において前記第2端から前記第1端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、前記複数のN極磁石を表面磁束の大きいものから順に番号付けしたとき、奇数番目の前記N極磁石は、前記第1領域において前記第1端から前記第2端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、偶数番目の前記N極磁石は、前記第2領域において前記第2端から前記第1端に向かって表面磁束が大きくなるように配置されていてもよい。
上記永久磁石の配置は、ロータコアの周方向において180°反対に位置する2つの永久磁石を一組の永久磁石としたとき、各組の永久磁石の表面磁束の合計値を全ての組で同じにすることができる。このため、永久磁石の表面磁束が永久磁石毎に異なっていても、鎖交磁束としては電気角周期毎に同じになる。したがって、電気角周期毎の鎖交磁束の差は小さくなる。よって、コギングトルクの脈動を低減できる。
上記回転電機において、前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向における前記ロータコアの第1端、前記ロータコアの前記第1端とは反対側に位置する第2端、及び前記ロータコアの軸中心を通る仮想線によって分けられた第1領域と第2領域とを有し、前記複数のS極磁石及び前記複数のN極磁石はそれぞれ、表面磁束の強いものから順に前記第1領域と前記第2領域とに交互に配置されるとともに、前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれにおいて、表面磁束の大きいものほど前記仮想線から離れた位置に配置されていてもよい。
上記永久磁石の配置は、ロータの磁力をロータコアの周方向において緩やかに変化させることができる。よって、ロータをよりスムーズに回転させることができる。
上記問題点を解決するための回転電機の製造方法は、ステータコアと、前記ステータコアに巻回されたコイルとを有するステータと、筒状のロータコアと、前記ロータコアの周方向に並ぶ複数の永久磁石とを有するロータと、を備え、前記永久磁石は、S極磁石、又は磁化方向が前記S極磁石とは異なるN極磁石であり、前記S極磁石と前記N極磁石は、前記ロータコアの周方向において交互に並んでおり、前記永久磁石の表面磁束は、前記永久磁石毎に異なっている回転電機の製造方法であって、前記複数の永久磁石のそれぞれについて表面磁束を取得する取得工程と、取得した前記永久磁石の表面磁束に基づいて前記複数の永久磁石を配置する配置工程と、を有し、前記配置工程において、前記永久磁石の表面磁束を質量に置き換えることで前記永久磁石を質点とみなしたとき、前記複数の質点の重心が前記ロータコアの軸中心に位置するように前記複数の永久磁石を配置することを要旨とする。
配置工程において、永久磁石の表面磁束を質量に置き換えることにより、永久磁石を質点とみなしたとき、複数の質点の重心がロータコアの軸中心に位置するように、複数の永久磁石を配置している。よって、永久磁石の表面磁束を考慮することなく複数の永久磁石を無作為に配置する場合と比較して、ロータの磁力の偏りを低減できる。
本発明によれば、ロータの磁力の偏りを低減できる。
第1実施形態における回転電機の断面図である。 第2実施形態における回転電機の断面図である。 第3実施形態における回転電機の断面図である。 別例における回転電機の断面図である。 別例における回転電機の断面図である。 別例における回転電機の断面図である。 別例における回転電機の断面図である。
[第1実施形態]
以下、回転電機、及び回転電機の製造方法を具体化した第1実施形態を図1にしたがって説明する。
<<回転電機の構成>>
図1に示すように、回転電機10は、筒状のステータ11と、筒状のロータ12とを備えている。ステータ11は、ロータ12を取り囲んでいる。したがって、ロータ12は、ステータ11の内側に配置されている。
<ステータの構成>
ステータ11は、ステータコア21と、U相、V相、及びW相のコイル22とを有している。
ステータコア21は、筒状のヨーク23と、複数のティース24と、複数のスロット25とを有している。本実施形態のステータコア21は、複数のティース24として12個のティース24を有するとともに、複数のスロット25として12個のスロット25を有している。
ヨーク23は、円筒状である。各ティース24は、ヨーク23の内周面からステータコア21の径方向内側に延出している。複数のティース24は、ヨーク23の周方向において間隔を空けて配置されている。各スロット25は、ヨーク23の周方向に隣り合うティース24の間の空間である。ティース24とスロット25は、ヨーク23の周方向において交互に並んでいる。
コイル22は、ステータコア21に巻回されている。本実施形態のコイル22は、ティース24に集中巻きで巻回されている。コイル22の一部は、スロット25を通過している。ステータコア21とコイル22との間、及び異なる相のコイル22の間は、図示しない絶縁部材によって絶縁されている。
<ロータの構成>
ロータ12は、筒状のロータコア26と、複数の永久磁石Ms,Mnとを有している。本実施形態のロータ12は、複数の永久磁石Ms,Mnとして14個の永久磁石Ms,Mnを有している。
ロータコア26は、円筒状である。本実施形態のロータコア26は、外周面から突出する複数の突起260を有している。複数の突起260は、ロータコア26の周方向において等間隔に配置されている。
ロータコア26の内側には、回転軸13が挿通されている。回転軸13は、ロータコア26に固定されている。回転軸13は、ロータ12と一体的に回転する。回転軸13の両端部は、図示しないラジアル軸受を介して、図示しないハウジングに回転可能に支持されている。
複数の永久磁石Ms,Mnは、ロータコア26の周方向に並んでいる。各永久磁石Ms,Mnの形状は、全ての永久磁石Ms,Mnで同じである。各永久磁石Ms,Mnは、S極磁石Ms又はN極磁石Mnである。S極磁石Msは、ロータコア26の径方向における永久磁石Msの外側部位にS極が存在するとともに、ロータコア26の径方向における永久磁石Msの内側部位にN極が存在する磁石である。N極磁石Mnは、ロータコア26の径方向における永久磁石Mnの外側部位にN極が存在するとともに、ロータコア26の径方向における永久磁石Mnの内側部位にS極が存在する磁石である。つまり、S極磁石Msの磁化方向とN極磁石Mnの磁化方向は、互いに異なっている。S極磁石MsとN極磁石Mnは、ロータコア26の周方向において交互に配置されている。本実施形態では、14個の永久磁石Ms,Mnのうち、S極磁石Ms及びN極磁石Mnは各7個である。本実施形態のS極磁石Msの数及びN極磁石Mnの数はそれぞれ、奇数である。
ロータコア26の突起260は、ロータコア26の周方向に隣り合うS極磁石MsとN極磁石Mnとの間に位置している。突起260によって、ロータコア26に対するS極磁石Ms及びN極磁石Mnの回転が規制されている。
本実施形態では、複数の永久磁石Ms,Mnは、ロータコア26の外周面に配置されている。本実施形態のロータ12は、ロータ12の表面に永久磁石Ms,Mnが配置されたSPM(Surface Permanent Magnet)型のロータである。各永久磁石Ms,Mnにおいてロータコア26の外周面と対向する面は、ロータコア26の外周面に沿うように湾曲している。また、各永久磁石Ms,Mnにおいてロータコア26の外周面と対向する面とは反対側の面は、ロータコア26の径方向外側に向けて凸となるように湾曲している。
一般に、q=スロット25の数/(ロータ12の極数×コイル22の相数)としたとき、qが分数かつq<1/2となる回転電機を分数スロットの回転電機という。上述したように、本実施形態のステータ11は、3相12スロットのステータである。本実施形態のロータ12は、14極(7極対)のロータである。したがって、本実施形態の回転電機10は、q=12/(14×3)=2/7である分数スロットの回転電機である。
<永久磁石の配置>
複数の永久磁石Ms,Mnは、永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることにより、永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置するように配置されている。
ここで、「永久磁石の表面磁束を質量に置き換える」とは、具体的には、表面磁束が大きいほど質量も大きくなるように、表面磁束と質量とを対応付けることである。例えば、表面磁束a[Wb]を質量a[kg]と置き換えることである。したがって、本発明における永久磁石の質量は、実際の永久磁石の質量[kg]には対応していない。「永久磁石を質点とみなす」とは、具体的には、永久磁石の重心点を、質量を有する点とみなすことである。
「複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置する」は、ロータ12の磁力の偏りが許容される範囲で、重心Gがロータコア26の軸中心Oから若干ずれた位置にある場合を含む。例えば、各永久磁石Ms,Mnの表面磁束に関係なく永久磁石Ms,Mnを無作為に配置した場合のロータコア26の軸中心Oに対する重心Gのずれよりも、本発明の様に、重心Gをロータコア26の軸中心Oに近づけるように永久磁石Ms,Mnを配置した場合のロータコア26の軸中心Oに対する重心Gのずれが小さくなっていればよい。
また、ロータコア26の周方向において180°反対に位置する2つの永久磁石Mn,Msを一組の永久磁石Ms,Mnとする。なお、S極磁石Ms及びN極磁石Mnの数がそれぞれ奇数である場合、S極磁石MsとN極磁石Mnとが一組になる。S極磁石Ms及びN極磁石Mnの数がそれぞれ偶数である場合、2つのS極磁石Ms又は2つのN極磁石Mnが一組になる。
本実施形態では、複数の永久磁石Ms,Mnは、各組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値が全ての組で同じになるように配置されている。なお、「各組の永久磁石の表面磁束の合計値が全ての組で同じである」は、コギングトルクの脈動が許容される範囲で、各組の永久磁石の表面磁束の合計値が組毎に若干異なっている場合を含む。例えば、各永久磁石Ms,Mnの表面磁束に関係なく永久磁石Ms,Mnを無作為に配置した場合の「各組の永久磁石の表面磁束の合計値」のばらつき(標準偏差)よりも、本発明の様に、各組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値を揃えるように永久磁石Ms,Mnを配置した場合の「各組の永久磁石の表面磁束の合計値」のばらつき(標準偏差)が小さくなっていればよい。
つまり、本実施形態では、複数の永久磁石Ms,Mnは、複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置し、かつ各組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値が全ての組で同じになるように配置されている。
永久磁石Ms,Mnの具体的な配置について本実施形態に沿って説明する。
ロータコア26は、径方向における端として第1端26a及び第2端26bを有している。第2端26bは、ロータコア26の径方向において第1端26aの反対側に位置している。本実施形態の第1端26a及び第2端26bは、突起260の先端に位置している。
ロータコア26は、第1端26a、第2端26b、及び軸中心Oを通る仮想線としての第1仮想線L1によって2つの領域に分けられている。2つの領域のうち、一方の領域を第1領域A1とし、他方の領域を第2領域A2とする。つまり、ロータコア26は、第1領域A1と第2領域A2とを有している。
複数のS極磁石Msについて、表面磁束の大きいものから順に番号付けする。奇数番目のS極磁石Msは、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように配置されている。偶数番目のS極磁石Msは、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように配置されている。
複数のN極磁石Mnについて、表面磁束の大きいものから順に番号付けする。奇数番目のN極磁石Mnは、第2領域A2において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように配置されている。偶数番目のN極磁石Mnは、第1領域A1において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように配置されている。
本実施形態では、7個のS極磁石Msについて、表面磁束の大きいものから順に、第1S極磁石Ms1、第2S極磁石Ms2、第3S極磁石Ms3、第4S極磁石Ms4、第5S極磁石Ms5、第6S極磁石Ms6、第7S極磁石Ms7とする。なお、第nS極磁石Msの表面磁束と第n+1S極磁石5Msの表面磁束との差は、n=1~6のときで同じである。
第1S極磁石Ms1、第3S極磁石Ms3、第5S極磁石Ms5、及び第7S極磁石Ms7は、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。第2S極磁石Ms2、第4S極磁石Ms4、及び第6S極磁石Ms6は、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。
7個のN極磁石Mnについて、表面磁束の大きいものから順に、第1N極磁石Mn1、第2N極磁石Mn2、第3N極磁石Mn3、第4N極磁石Mn4、第5N極磁石Mn5、第6N極磁石Mn6、第7N極磁石Mn7とする。なお、第nN極磁石Mnの表面磁束と第n+1N極磁石Mnの表面磁束との差は、n=1~6のときで同じである。また、第nN極磁石Mnの表面磁束は、第nS極磁石Msの表面磁束と同じである。
第1N極磁石Mn1、第3N極磁石Mn3、第5N極磁石Mn5、及び第7N極磁石Mn7は、第2領域A2において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。第2N極磁石Mn2、第4N極磁石Mn4、及び第6N極磁石Mn6は、第1領域A1において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。
ロータコア26の周方向に並ぶ14個の永久磁石について、第1端26aから時計回りに、第1~第14磁石M1~M14とする。第1磁石M1、第2磁石M2、第3磁石M3、第4磁石M4、第5磁石M5、第6磁石M6、及び第7磁石M7はそれぞれ、ロータコア26の周方向において第8磁石M8、第9磁石M9、第10磁石M10、第11磁石M11、第12磁石M12、第13磁石M13、及び第14磁石M14の180°反対に位置している。
第1磁石M1及び第8磁石M8を第1組の永久磁石とする。第2磁石M2及び第9磁石M9を第2組の永久磁石とする。第3磁石M3及び第10磁石M10を第3組の永久磁石とする。第4磁石M4及び第11磁石M11を第3組の永久磁石とする。第5磁石M5及び第12磁石M12を第5組の永久磁石とする。第6磁石M6及び第13磁石M13を第6組の永久磁石とする。第7磁石M7及び第14磁石M14を第7組の永久磁石とする。
本実施形態では、第1磁石M1は、第1N極磁石Mn1である。第2磁石M2は、第6S極磁石Ms6である。第3磁石M3は、第3N極磁石Mn3である。第4磁石M4は、第4S極磁石Ms4である。第5磁石M5は、第5N極磁石Mn5である。第6磁石M6は、第2S極磁石Ms2である。第7磁石M7は、第7N極磁石Mn7である。第8磁石M8は、第7S極磁石Ms7である。第9磁石M9は、第2N極磁石Mn2である。第10磁石M10は、第5S極磁石Ms5である。第11磁石M11は、第4N極磁石Mn4である。第12磁石M12は、第3S極磁石Ms3である。第13磁石M13は、第6N極磁石Mn6である。第14磁石M14は、第1S極磁石Ms1である。すなわち、第nS極磁石Msと第nN極磁石Mnとは、第1仮想線L1に対して線対称な位置に配置されている。
上述したように、第nS極磁石Msの表面磁束と第n+1S極磁石Msの表面磁束との差は、n=1~6のときで同じである。第nN極磁石Mnの表面磁束と第n+1N極磁石Mnの表面磁束との差は、n=1~6のときで同じである。さらに、第nN極磁石Mnの表面磁束は、第nS極磁石Msの表面磁束と同じである。したがって、各組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値は、全ての組で同じである。
<<回転電機の製造方法>>
回転電機10の製造方法は、取得工程と配置工程とを有している。
<取得工程>
取得工程は、回転電機10に使用される複数の永久磁石Ms,Mnのそれぞれについて表面磁束を取得する工程である。本実施形態では、作業者が14個の永久磁石Ms,Mnのそれぞれについて表面磁束を測定することで、各永久磁石Ms,Mnの表面磁束を取得する。
<配置工程>
配置工程は、取得工程で取得した永久磁石Ms,Mnの表面磁束に基づいて、複数の永久磁石Ms,Mnを配置する工程である。詳しくは、各永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることにより、各永久磁石Ms,Mnを質点にみなしたとき、複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置するように、複数の永久磁石Ms,Mnを配置する。また、本実施形態では、一組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値が全ての組で同じになるように、複数の永久磁石Ms,Mnを配置する。
具体的な配置工程について本実施形態に沿って説明する。
まず、7個のS極磁石Msを表面磁束が大きいものから順に、第1S極磁石Ms1、第2S極磁石Ms2、第3S極磁石Ms3、第4S極磁石Ms4、第5S極磁石Ms5、第6S極磁石Ms6、第7S極磁石Ms7として設定する。同様に、7個のN極磁石Mnについて、表面磁束が大きいものから順に、第1N極磁石Mn1、第2N極磁石Mn2、第3N極磁石Mn3、第4N極磁石Mn4、第5N極磁石Mn5、第6N極磁石Mn6、第7N極磁石Mn7として設定する。
次に、第1N極磁石Mn1を第1磁石M1として設定する。第1組の表面磁束を他の組の表面磁束と同じにするために、第7S極磁石Ms7を第8磁石M8として設定する。また、第1S極磁石Ms1を第14磁石M14に配置する。第7組の表面磁束を他の組の表面磁束と同じにするために、第7N極磁石Mn7を第7磁石M7として設定する。
次に、ロータ12の磁力の偏りを低減するために、第2N極磁石Mn2をロータコア26の第2端26bに近い磁石である第9磁石M9として設定する。第2組の表面磁束を他の組の表面磁束と同じにするために、第6S極磁石Ms6を第2磁石M2として設定する。また、ロータ12の磁力の偏りを低減するために、第2S極磁石Ms2をロータコア26の第2端26bに近い磁石である第6磁石M6として設定する。第6組の表面磁束を他の組の表面磁束と同じにするために、第6N極磁石Mn6を第13磁石M13として設定する。
次に、ロータ12の磁力の偏りを低減するために、第3N極磁石Mn3をロータコア26の第1端26aに近い磁石である第3磁石M3として設定する。第3組の表面磁束を他の組の表面磁束と同じにするために、第5S極磁石Ms5を第10磁石M10として設定する。また、ロータ12の磁力の偏りを低減するために、第3S極磁石Ms3をロータコア26の第1端26aに近い磁石である第12磁石M12として設定する。第5組の表面磁束を他の組の表面磁束と同じにするために、第5N極磁石Mn5を第5磁石M5として設定する。
最後に、第4N極磁石Mn4を第4磁石M4として設定する。また、第4N極磁石Mn4を第11磁石M11として設定する。
その結果、上述したように、第1S極磁石Ms1、第3S極磁石Ms3、第5S極磁石Ms5、及び第7S極磁石Ms7は、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置される。第2S極磁石Ms2、第4S極磁石Ms4、及び第6S極磁石Ms6は、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置される。
また、第1N極磁石Mn1、第3N極磁石Mn3、第5N極磁石Mn5、及び第7N極磁石Mn7は、第2領域A2において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置される。第2N極磁石Mn2、第4N極磁石Mn4、及び第5N極磁石Mn5は、第1領域A1において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置される。
第1実施形態の作用について説明する。
<作用1>
複数の永久磁石Ms,Mnは、永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることにより、永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置するように配置されている。図1の一点鎖線は、本実施形態のロータ12の磁力の分布を示している。磁力が大きい部分と小さい部分とは、ロータコア26の周方向において交互に存在している。ロータ12の磁力は、第1仮想線L1に対して線対称に分布している。したがって、永久磁石Ms,Mnの表面磁束が考慮されることなく複数の永久磁石Ms,Mnが無作為に配置されている場合と比較して、ロータ12の磁力の偏りが低減される。
<作用2>
分数スロットではない場合、ティース24と対向する永久磁石Ms,Mnの組み合わせは、電気角周期毎で同じである。このため、永久磁石Ms,Mnの表面磁束が永久磁石Ms,Mn毎に異なっていても、鎖交磁束としては電気角周期毎に変化しない。
一方、本実施形態のように分数スロットの場合、ティース24と対向する永久磁石Ms,Mnの組み合わせは、電気角周期毎に異なる。このため、従来の回転電機10では、永久磁石Ms,Mnの表面磁束がばらついていると、鎖交磁束は電気角周期毎に変化する。その結果、機械角1周期の間にトルクの値が電機角毎で異なることにより、コギングトルクの脈動が発生する。
なお、ロータ12が5n極の場合には、電気角5周期で機械角1周期となるため、ティース24と対向する永久磁石Ms,Mnの組み合わせは5パターン存在する。したがって、機械角1周期の間に電気角5周期の脈動が発生する。ロータ12が7n極の場合には、電気角7周期で機械角1周期となるため、ティース24と対向する永久磁石Ms,Mnの組み合わせは7パターン存在する。したがって、機械角1周期の間に電気角7周期の脈動が発生する。
本実施形態では、複数の永久磁石Ms,Mnは、各組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値が全ての組で同じになるように配置されている。このため、図1に二点鎖線で示すように、ロータ12の磁力の平均値は、ロータコア26の周方向全体で同じになる。このため、永久磁石Ms,Mnの表面磁束が永久磁石Ms,Mn毎に異なっていても、鎖交磁束としては電気角周期毎に同じになるため、電気角周期毎の鎖交磁束の差は小さくなる。よって、コギングトルクの脈動が低減される。
第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることにより、永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の永久磁石Ms,Mnは、複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置するように配置されている。よって、永久磁石Ms,Mnの表面磁束が考慮されることなく複数の永久磁石Ms,Mnが無作為に配置されている場合と比較して、ロータ12の磁力の偏りを低減できる。その結果、ロータ12の回転の偏りが抑制されるため、ロータ12の回転時の騒音や振動、及び回転軸13を支持するラジアル軸受に対する負荷を低減できる。また、回転電機10を高効率化できる。
(1-2)複数の永久磁石Ms,Mnは、ロータコア26の周方向において180°反対に位置する各組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値が全ての組で同じになるように配置されている。このため、永久磁石Ms,Mn毎に表面磁束が異なっていても、鎖交磁束としては電気角周期毎に同じになる。したがって、電気角周期毎の鎖交磁束の差は小さくなる。よって、コギングトルクの脈動を低減できる。
(1-3)例えば、全ての永久磁石Ms,Mnの表面磁束が同じである場合には、ロータ12の磁力の偏りは最も低減される。しかしながら、この場合には、永久磁石Ms,Mnの製造上発生する、他の永久磁石Ms,Mnよりも表面磁束の大きい又は小さい永久磁石Ms,Mnを使用することができない。これに対し、本実施形態では、永久磁石Ms,Mn毎に表面磁束が異なっていても、永久磁石Ms,Mnの配置を工夫することによって、ロータ12の磁力の偏りを低減している。したがって、他の永久磁石Ms,Mnよりも表面磁束が大きい又は小さい永久磁石Ms,Mnを使用しつつ、ロータ12の磁力の偏りを低減できる。
[第2実施形態]
以下、回転電機、及び回転電機の製造方法を具体化した第2実施形態を図2にしたがって説明する。なお、ロータ12以外の構成については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
ロータコア26は、複数の磁石挿通孔27を有している。複数の磁石挿通孔27は、ロータコア26の周方向に並んでいる。各磁石挿通孔27は、ロータコア26を軸方向に貫通している。磁石挿通孔27は、S極磁石Msが挿通されるS極磁石挿通孔、又はN極磁石Mnが挿通されるN極磁石挿通孔である。S極磁石挿通孔とN極磁石挿通孔は、ロータコア26の周方向において交互に並んでいる。
第2実施形態のロータコア26は、外周面に突起260を有していない。ロータコア26の第1端26a及び第2端26bは、ロータコア26の外周面上に位置している。
各磁石挿通孔27は、2つの挿通孔構成部27aから構成されている。2つの挿通孔構成部27aは、ロータコア26の周方向において並んでいる。本実施形態では、2つの挿通孔構成部27aはV字状に配置されている。詳しくは、ロータコア26の周方向における2つの挿通孔構成部27aの距離は、ロータコア26の径方向外側に向かうにつれて長くなっている。
各永久磁石Ms,Mnは、2つの磁石構成体Maから構成されている。各磁石構成体Maは、平板状である。各磁石構成体Maの磁化方向は、各磁石構成体Maの板厚方向と一致している。各磁石構成体Maは、挿通孔構成部27aに挿通されている。したがって、本実施形態のロータ12は、ロータコア26の内部に永久磁石Ms,Mnが埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnet)型のロータである。
2つの磁石構成体Maは、磁石挿通孔27に挿通されることにより、ロータコア26の周方向に並んでいる。また、本実施形態では、2つの磁石構成体Maは、磁石挿通孔27に挿通されることにより、V字状に配置されている。詳しくは、ロータコア26の周方向における2つの磁石構成体Maの距離は、ロータコア26の径方向外側に向かうにつれて長くなっている。S極磁石Msを構成する2つの磁石構成体Maは、S極同士がロータコア26の周方向に向かい合うように配置されている。N極磁石Mnを構成する2つの磁石構成体Maは、N極同士がロータコア26の周方向に向かい合うように配置されている。
第2実施形態は、各永久磁石Ms,Mnが2つの磁石構成体Maから構成されている点では第1実施形態と異なるものの、複数の永久磁石Ms,Mnの配置については、第1実施形態と同じである。つまり、永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることにより、永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置するように、複数の永久磁石Ms,Mnは配置されている。また、複数の永久磁石Ms,Mnは、各組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値が全ての組で同じになるように配置されている。なお、第2実施形態における「永久磁石Ms,Mnの表面磁束」とは、永久磁石Ms,Mnを構成する2つの磁石構成体Maの表面磁束の合計値である。
第2実施形態では、第1実施形態の効果(1-1)~(1-3)と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
以下、回転電機、及び回転電機の製造方法を具体化した第3実施形態を図3にしたがって説明する。なお、永久磁石Ms,Mnの配置以外については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と同様、複数の永久磁石Ms,Mnは、永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることにより、永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置するように配置されている。ただし、第3実施形態では、複数の永久磁石Ms,Mnは、各組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値が全ての組で同じになるように配置されていない点で第1実施形態及び第2実施形態と異なる。
第3実施形態では、複数の永久磁石Ms,Mnは次のように配置されている。
ロータコア26は、径方向における端として第1端26a及び第2端26bを有している。第2端26bは、ロータコア26の径方向において第1端26aの反対側に位置している。本実施形態のロータコア26の第1端26a及び第2端26bはそれぞれ、ロータコア26における突起260が設けられていない外周面上に位置している。
ロータコア26は、第1端26a、第2端26b、及び軸中心Oを通る仮想線としての第2仮想線L2によって2つの領域に分けられている。2つの領域のうち、一方の領域を第1領域A1とし、他方の領域を第2領域A2とする。つまり、ロータコア26は、第1領域A1と第2領域A2とを有している。
複数のS極磁石Msは、表面磁束の強いものから順に第1領域A1と第2領域A2とに交互に配置されている。また、複数のS極磁石Msは、第1領域A1及び第2領域A2のそれぞれにおいて、表面磁束の大きいものほど第2仮想線L2から離れた位置に配置されている。
複数のN極磁石Mnは、表面磁束の強いものから順に第1領域A1と第2領域A2とに交互に配置されている。また、複数のN極磁石Mnは、第1領域A1及び第2領域A2のそれぞれにおいて、表面磁束の大きいものほど第2仮想線L2から離れた位置に配置されている。
具体的には、第1S極磁石Ms1、第3S極磁石Ms3、及び第5S極磁石Ms5は、第1領域A1に配置されている。各S極磁石Msから第2仮想線L2までの距離は、第1S極磁石Ms1、第3S極磁石Ms3、第5S極磁石Ms5の順に短くなっている。一方、第2S極磁石Ms2、第4S極磁石Ms4、及び第6S極磁石Ms6は、第2領域A2に配置されている。各S極磁石Msから第2仮想線L2までの距離は、第2S極磁石Ms2、第4S極磁石Ms4、第6S極磁石Ms6の順に短くなっている。第7S極磁石Ms7は、第2仮想線L2上に配置されている。第7S極磁石Ms7の半分は、第1領域A1に配置されているとともに、第7S極磁石Ms7の残りの半分は、第2領域A2に配置されている。
第1N極磁石Mn1、第3N極磁石Mn3、及び第5N極磁石Mn5は、第1領域A1に配置されている。各N極磁石Mnから第2仮想線L2までの距離は、第1N極磁石Mn1、第3N極磁石Mn3、第5N極磁石Mn5、第7N極磁石Mn7の順に短くなっている。一方、第2N極磁石Mn2、第4N極磁石Mn4、及び第6N極磁石Mn6は、第2領域A2に配置されている。各N極磁石Mnから第2仮想線L2までの距離は、第2N極磁石Mn2、第4N極磁石Mn4、第6N極磁石Mn6の順に短くなっている。第7N極磁石Mn7は、第2仮想線L2上に配置されている。第7N極磁石Mn7の半分は、第1領域A1に配置されているとともに、第7N極磁石Mn7の残りの半分は、第2領域A2に配置されている。
第1磁石M1は、第1N極磁石Mn1である。第2磁石M2は、第3S極磁石Ms3である。第3磁石M3は、第5N極磁石Mn5である。第4磁石M4は、第7S極磁石Ms7である。第5磁石M5は、第6N極磁石Mn6である。第6磁石M6は、第4S極磁石Ms4である。第7磁石M7は、第2N極磁石Mn2である。第8磁石M8は、第2S極磁石Ms2である。第9磁石M9は、第4N極磁石Mn4である。第10磁石M10は、第6S極磁石Ms6である。第11磁石M11は、第7N極磁石Mn7である。第12磁石M12は、第5S極磁石Ms5である。第13磁石M13は、第3N極磁石Mn3である。第14磁石M14は、第1S極磁石Ms1である。すなわち、第nS極磁石Msと第nN極磁石Mnとは、ロータコア26の軸中心Oを通るとともに第2仮想線L2と直交する図示しない仮想線に対して線対称な位置に配置されている。
第3実施形態の作用について説明する。
複数の永久磁石Ms,Mnは、永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることにより、永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置するように配置されている。図3の一点鎖線は、本実施形態のロータ12の磁力の分布を示している。ロータ12の磁力は、第2仮想線L2が延びる方向と直交する方向において、ロータコア26の第1端26a及び第2端26bから離れるにつれて徐々に大きくなっている。ロータ12の磁力は、ロータコア26の軸中心Oに対して点対称に分布している。したがって、永久磁石Ms,Mnの表面磁束が考慮されることなく複数の永久磁石Ms,Mnが無作為に配置されている場合と比較して、ロータ12の磁力の偏りが低減される。
第3実施形態では、第1実施形態の効果(1-1),(1-3)と同様の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(3-1)第3実施形態では、ロータ12の磁力は、ロータコア26の軸中心Oに対して点対称に分布している。このため、ロータコア26の周方向において180°反対に位置する2つの永久磁石Ms,Mnを一組の永久磁石Ms,Mnとしたとき、各組の永久磁石Ms,Mnにおいて一方の永久磁石Ms,Mnと他方の永久磁石Ms,Mnの表面磁束は同じである。よって、ロータ12の磁力の偏りをより低減できる。
(3-2)ロータコア26の周方向におけるロータ12の磁力の変化は、第1実施形態よりも緩やかである。このため、ロータ12をよりスムーズに回転させることができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることによって永久磁石Ms,Mnを質点とみなす際、上記実施形態では、永久磁石Ms,Mnの重心点を質点とみなしていたが、永久磁石Ms,Mnの任意の点を質点とみなしてもよい。
○ 永久磁石Ms,Mnの配置は、第1~第3実施形態の配置に限定されない。永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることにより、永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の質点の重心Gがロータコア26の軸中心Oに位置するように配置されていれば、永久磁石Ms,Mnの配置は適宜変更されてもよい。永久磁石Ms,Mnの他の配置例として、配置例1及び配置例2について説明する。
<配置例1>
図4に示すように、ロータコア26は、第1端26a、第2端26b、及び軸中心Oを通る第1仮想線L1によって、第1領域A1と第2領域A2とに分けられている。
複数のS極磁石Msについて、表面磁束の大きいものから順に番号付けする。奇数番目のS極磁石Msは、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように配置されている。偶数番目のS極磁石Msは、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように配置されている。
複数のN極磁石Mnについて、表面磁束の大きいものから順に番号付けする。奇数番目のN極磁石Mnは、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように配置されている。偶数番目のN極磁石Mnは、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が大きくなるように配置されている。
具体的には、第1S極磁石Ms1、第3S極磁石Ms3、第5S極磁石Ms5、及び第7S極磁石Ms7は、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。第2S極磁石Ms2、第4S極磁石Ms4、及び第6S極磁石Ms6は、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。
第1N極磁石Mn1、第3N極磁石Mn3、第5N極磁石Mn5、及び第7N極磁石Mn7は、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。第2N極磁石Mn2、第4N極磁石Mn4、及び第6N極磁石Mn6は、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。
この場合、第1磁石M1は、第7S極磁石Ms7である。第2磁石M2は、第6N極磁石Mn6である。第3磁石M3は、第5S極磁石Ms5である。第4磁石M4は、第4N極磁石Mn4である。第5磁石M5は、第3S極磁石Ms3である。第6磁石M6は、第2N極磁石Mn2である。第7磁石M7は、第1S極磁石Ms1である。第8磁石M8は、第7N極磁石Mn7である。第9磁石M9は、第6S極磁石Ms6である。第10磁石M10は、第5N極磁石Mn5である。第11磁石M11は、第4S極磁石Ms4である。第12磁石M12は、第3N極磁石Mn3である。第13磁石M13は、第2S極磁石Ms2である。第14磁石M14は、第1N極磁石Mn1である。
図4の一点鎖線は、ロータ12の磁力の分布を示している。第1領域A1において、ロータ12の磁力は、ロータコア26の第2端26bから第1端26aに向かうにつれて徐々に大きくなっている。そして、ロータ12の磁力は、最大になった後、急激に小さくなっている。第2領域A2において、ロータ12の磁力は、ロータコア26の第1端26aから第2端26bに向かうにつれて徐々に大きくなっている。そして、ロータ12の磁力は、最大になった後、急激に小さくなっている。ロータ12の磁力は、ロータコア26の軸中心Oに対して点対称に分布している。
<配置例2>
図5に示すように、複数のS極磁石Msは、ロータコア26の第2端26bから反時計回りに表面磁束が大きいものから順に配置されていてもよい。また、複数のN極磁石Mnは、ロータコア26の第1端26aから反時計回りに表面磁束が大きいものから順に配置されていてもよい。
この場合、第1磁石M1は、第4S極磁石Ms4である。第2磁石M2は、第7N極磁石Mn7である。第3磁石M3は、第3S極磁石Ms3である。第4磁石M4は、第6N極磁石Mn6である。第5磁石M5は、第2S極磁石Ms2である。第6磁石M6は、第5N極磁石Mn5である。第7磁石M7は、第1S極磁石Ms1である。第8磁石M8は、第4N極磁石Mn4である。第9磁石M9は、第7S極磁石Ms7である。第10磁石M10は、第3N極磁石Mn3である。第11磁石M11は、第6S極磁石Ms6である。第12磁石M12は、第2N極磁石Mn2である。第13磁石M13は、第5S極磁石Ms5である。第14磁石M14は、第1N極磁石Mn1である。すなわち、第nS極磁石Msと第nN極磁石Mnとは、ロータコア26の周方向において180°反対に位置するように配置されている。
図5の一点鎖線は、ロータ12の磁力の分布を示している。磁力が大きい部分と小さい部分とは、ロータコア26の周方向において交互に存在している。ロータ12の磁力は、ロータコア26の軸中心Oに対して点対称に分布している。
○ 第nS極磁石Msの表面磁束と、第n+1S極磁石Msの表面磁束との差は、ロータ12の磁力の偏りの低減に大きな影響を及ぼさない範囲で、n=1~6のときで若干異なっていてもよい。第nN極磁石Mnの表面磁束と、第n+1N極磁石Mnの表面磁束との差は、ロータ12の磁力の偏りの低減に大きな影響を及ぼさない範囲で、n=1~6のときで若干異なっていてもよい。
○ 第nS極磁石Msの表面磁束と第nN極磁石Msの表面磁束とは、ロータ12の磁力の偏りの低減に大きな影響を及ぼさない範囲で、若干異なっていてもよい。
○ スロット25の数、ロータ12の極数、及びコイル22の相数は適宜変更されてもよい。qが分数かつq<1/2である分数スロットの場合、複数の永久磁石Ms,Mnは、各組の永久磁石Ms,Mnの表面磁束の合計値が全ての組で同じになるように配置されているのが好ましい。
例えば、図6に示すように、ロータ12は、S極磁石Ms及びN極磁石Mnを5個ずつ有する10極(5極対)のロータであってもよい。この場合、q=12/(10×3)=2/5である。
5個のS極磁石Msについて、表面磁束の大きいものから順に、第1S極磁石Ms1、第2S極磁石Ms2、第3S極磁石Ms3、第4S極磁石Ms4、第5S極磁石Ms5とする。なお、第nS極磁石Msの表面磁束と、第n+1S極磁石Msの表面磁束との差は、n=1~4のときで同じである。
第1S極磁石Ms1、第3S極磁石Ms3、及び第5S極磁石Ms5は、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。第2S極磁石Ms2及び第4S極磁石Ms4は、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。
5個のN極磁石Mnについて、表面磁束の大きいものから順に、第1N極磁石Mn1、第2N極磁石Mn2、第3N極磁石Mn3、第4N極磁石Mn4、第5N極磁石Mn5とする。なお、第nN極磁石Mnの表面磁束と、第n+1N極磁石Mnの表面磁束との差は、n=1~4で同じとする。また、第nN極磁石Mnの表面磁束は、第nS極磁石Msの表面磁束と同じである。
第1N極磁石Mn1、第3N極磁石Mn3、及び第5N極磁石Mn5は、第2領域A2において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。第2N極磁石Mn2及び第4N極磁石Mn4は、第1領域A1において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。
ロータコア26の周方向に並ぶ10個の永久磁石Ms,Mnについて、第1端26aから時計回りに、第1~第10磁石M1~M10とする。第1磁石M1、第2磁石M2、第3磁石M3、第4磁石M4、第5磁石M5はそれぞれ、ロータコア26の周方向において第6磁石M6、第7磁石M7、第8磁石M8、第9磁石M9、及び第10磁石M10の180°反対に位置している。
第1磁石M1は、第1N極磁石Mn1である。第2磁石M2は、第4S極磁石Ms4である。第3磁石M3は、第3N極磁石Mn3である。第4磁石M4は、第2S極磁石Ms2である。第5磁石M5は、第5N極磁石Mn5である。第6磁石M6は、第5S極磁石Ms5である。第7磁石M7は、第2N極磁石Mn2である。第8磁石M8は、第3S極磁石Ms3である。第9磁石M9は、第4N極磁石Mn4である。第10磁石M10は、第1S極磁石Ms1である。
永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることによって永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の質点の重心Gは、第1仮想線L1上に位置するとともに、ロータコア26の軸中心Oよりもの第1端26a側に位置している。ただし、この場合のロータコア26の軸中心Oに対する重心Gのずれは、各永久磁石Ms,Mnの表面磁束に関係なく永久磁石Ms,Mnを無作為に配置した場合のロータコア26の軸中心Oに対する重心Gのずれよりも小さい。
図6の一点鎖線は、ロータ12の磁力の分布を示している。ロータ12の磁力は、第1仮想線L1に対して線対称に分布している。
この場合、第1実施形態の効果(1-1)~(1-3)と同様の効果を得ることができる。
○ S極磁石Msの数及びN極磁石Mnの数はそれぞれ、奇数に限定されない。S極磁石Msの数及びN極磁石Mnの数はそれぞれ、偶数であってもよい。
図7に示すように、ロータ12は、S極磁石Ms及びN極磁石Mnを6個ずつ有する12極(6極対)のロータであってもよい。この場合、q=12/(12×3)=1/3である分数スロットである。
6個のS極磁石Msについて、表面磁束の大きいものから順に、第1S極磁石Ms1、第2S極磁石Ms2、第3S極磁石Ms3、第4S極磁石Ms4、第5S極磁石Ms5、第6S極磁石Ms6とする。なお、第nS極磁石Msの表面磁束と、第n+1S極磁石Msの表面磁束との差は、n=1~5のときで同じである。
第1S極磁石Ms1、第3S極磁石Ms3、及び第5S極磁石Ms5は、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が大きくなるように、この順に配置されている。第2S極磁石Ms2、第4S極磁石Ms4、及び第6S極磁石Ms6は、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。
6個のN極磁石Mnについて、表面磁束の大きいものから順に、第1N極磁石Mn1、第2N極磁石Mn2、第3N極磁石Mn3、第4N極磁石Mn4、第5N極磁石Mn5、第6N極磁石Mn6とする。なお、第nN極磁石Mnの表面磁束と、第n+1N極磁石Mnの表面磁束との差は、n=1~5で同じとする。また、第nN極磁石Mnの表面磁束は、第nS極磁石Msの表面磁束と同じである。
第1N極磁石Mn1、第3N極磁石Mn3、及び第5N極磁石Mn5は、第1領域A1において第1端26aから第2端26bに向かって表面磁束が小さくなるように、この順に配置されている。第2N極磁石Mn2、第4N極磁石Mn4、及び第6N極磁石Mn6は、第2領域A2において第2端26bから第1端26aに向かって表面磁束が大きくなるように、この順に配置されている。
ロータコア26の周方向に並ぶ12個の永久磁石Ms,Mnについて、第1端26aから時計回りに、第1~第12磁石M1~M12とする。第1磁石M1、第2磁石M2、第3磁石M3、第4磁石M4、第5磁石M5、第6磁石M6はそれぞれ、ロータコア26の周方向において第7磁石M7、第8磁石M8、第9磁石M9、第10磁石M10、第11磁石M11、第12磁石M12の180°反対に位置している。
第1磁石M1は、第6S極磁石Ms6である。第2磁石M2は、第2N極磁石Mn2である。第3磁石M3は、第4S極磁石Ms4である。第4磁石M4は、第4N極磁石Mn4である。第5磁石M5は、第2S極磁石Ms2である。第6磁石M6は、第6N極磁石Mn6である。第7磁石M7は、第1S極磁石Ms1である。第8磁石M8は、第5N極磁石Mn5である。第9磁石M9は、第3S極磁石Ms3である。第10磁石M10は、第3N極磁石Mn3である。第11磁石M11は、第5S極磁石Ms5である。第12磁石M12は、第1N極磁石Mn1である。
永久磁石Ms,Mnの表面磁束を質量に置き換えることによって永久磁石Ms,Mnを質点とみなしたとき、複数の質点の重心Gは、ロータコア26の軸中心Oに位置している。
図7の一点鎖線は、ロータ12の磁力の分布を示している。ロータ12の磁力は、ロータコア26の軸中心Oを通るとともに第1仮想線L1と直交する図示しない仮想線に対して線対称に分布している。
この場合、第1実施形態の効果(1-1)~(1-3)と同様の効果を得ることができる。
○ ヨーク23は、円筒状でなくてもよい。ヨーク23は、例えば、多角筒状であってもよい。
○ ロータコア26は、円筒状でなくてもよい。ロータコア26は、例えば、多角筒状であってもよい。
○ SPM型のロータ12において、ロータコア26は、複数の突起260を有していなくてもよい。なお、第1実施形態のロータコア26が突起260を有していない場合、ロータコア26の第1端26a及び第2端26bは、ロータコア26の外周面上に位置する。
○ 第2実施形態において、2つの磁石構成体Maは、ロータコア26の周方向に並んでいれば、V字状に配置されていなくてもよい。
○ 取得工程において、予め作成された各永久磁石Ms,Mnの表面磁束のデータを入手することで、各永久磁石Ms,Mnのそれぞれの表面磁束を取得してもよい。
10…回転電機、11…ステータ、12…ロータ、21…ステータコア、22…コイル、23…ヨーク、24…ティース、25…スロット、26…ロータコア、26a…第1端、26b…第2端、A1…第1領域、A2…第2領域、G…重心、L1…仮想線としての第1仮想線、L2…仮想線としての第2仮想線、Ms…永久磁石としてのS極磁石、Mn…永久磁石としてのN極磁石、Ma…磁石構成体、O…軸中心。

Claims (6)

  1. ステータコアと、前記ステータコアに巻回されたコイルとを有するステータと、
    筒状のロータコアと、前記ロータコアの周方向に並ぶ複数の永久磁石とを有するロータと、
    を備え、
    前記永久磁石は、S極磁石、又は磁化方向が前記S極磁石とは異なるN極磁石であり、前記S極磁石と前記N極磁石は、前記ロータコアの周方向において交互に並んでおり、
    前記永久磁石の表面磁束は、前記永久磁石毎に異なっている回転電機であって、
    前記永久磁石の表面磁束を質量に置き換えることで前記永久磁石を質点とみなしたとき、前記複数の質点の重心は、前記ロータコアの軸中心に位置していることを特徴とする回転電機。
  2. 前記複数の永久磁石はそれぞれ、前記ロータコアの周方向に並ぶ2つの磁石構成体によって構成されている請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ステータコアは、筒状のヨークと、前記ヨークから前記ヨークの径方向に延びるとともに前記ヨークの周方向に間隔を空けて配置された複数のティースと、前記ヨークの周方向に隣り合う前記ティースの間に位置する空間であるスロットとを有し、
    前記コイルは、前記ティースに集中巻きで巻回されており、
    前記S極磁石及び前記N極磁石の数はそれぞれ奇数であり、
    q=前記スロットの数/(前記ロータの極数×前記コイルの相数)としたとき、qが分数かつq<1/2であり、
    前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向における前記ロータコアの第1端、前記ロータコアの前記第1端とは反対側に位置する第2端、及び前記ロータコアの軸中心を通る仮想線によって分けられた第1領域と第2領域とを有し、
    前記複数のS極磁石を表面磁束の大きいものから順に番号付けしたとき、
    奇数番目の前記S極磁石は、前記第1領域において前記第1端から前記第2端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、
    偶数番目の前記S極磁石は、前記第2領域において前記第2端から前記第1端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、
    前記複数のN極磁石を表面磁束の大きいものから順に番号付けしたとき、
    奇数番目の前記N極磁石は、前記第2領域において前記第1端から前記第2端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、
    偶数番目の前記N極磁石は、前記第1領域において前記第2端から前記第1端に向かって表面磁束が小さくなるように配置されている請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記ステータコアは、筒状のヨークと、前記ヨークから前記ヨークの径方向に延びるとともに前記ヨークの周方向に間隔を空けて配置された複数のティースと、前記ヨークの周方向に隣り合う前記ティースの間に位置する空間であるスロットとを有し、
    前記コイルは、前記ティースに集中巻きで巻回されており、
    前記S極磁石及び前記N極磁石の数はそれぞれ偶数であり、
    q=前記スロットの数/(前記ロータの極数×前記コイルの相数)としたとき、qが分数かつq<1/2であり、
    前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向における前記ロータコアの第1端、前記ロータコアの前記第1端とは反対側に位置する第2端、及び前記ロータコアの軸中心を通る仮想線によって分けられた第1領域と第2領域とを有し、
    前記複数のS極磁石を表面磁束の大きいものから順に番号付けしたとき、
    奇数番目の前記S極磁石は、前記第1領域において前記第1端から前記第2端に向かって表面磁束が大きくなるように配置され、
    偶数番目の前記S極磁石は、前記第2領域において前記第2端から前記第1端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、
    前記複数のN極磁石を表面磁束の大きいものから順に番号付けしたとき、
    奇数番目の前記N極磁石は、前記第1領域において前記第1端から前記第2端に向かって表面磁束が小さくなるように配置され、
    偶数番目の前記N極磁石は、前記第2領域において前記第2端から前記第1端に向かって表面磁束が大きくなるように配置されている請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  5. 前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向における前記ロータコアの第1端、前記ロータコアの前記第1端とは反対側に位置する第2端、及び前記ロータコアの軸中心を通る仮想線によって分けられた第1領域と第2領域とを有し、
    前記複数のS極磁石及び前記複数のN極磁石はそれぞれ、表面磁束の強いものから順に前記第1領域と前記第2領域とに交互に配置されるとともに、前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれにおいて、表面磁束の大きいものほど前記仮想線から離れた位置に配置されている請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  6. ステータコアと、前記ステータコアに巻回されたコイルとを有するステータと、
    筒状のロータコアと、前記ロータコアの周方向に並ぶ複数の永久磁石とを有するロータと、
    を備え、
    前記永久磁石は、S極磁石、又は磁化方向が前記S極磁石とは異なるN極磁石であり、前記S極磁石と前記N極磁石は、前記ロータコアの周方向において交互に並んでおり、
    前記永久磁石の表面磁束は、前記永久磁石毎に異なっている回転電機の製造方法であって、
    前記複数の永久磁石のそれぞれについて表面磁束を取得する取得工程と、
    取得した前記永久磁石の表面磁束に基づいて前記複数の永久磁石を配置する配置工程と、
    を有し、
    前記配置工程において、前記永久磁石の表面磁束を質量に置き換えることで前記永久磁石を質点とみなしたとき、前記複数の質点の重心が前記ロータコアの軸中心に位置するように前記複数の永久磁石を配置することを特徴とする回転電機の製造方法。
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