JP7229203B2 - 永久磁石回転電機および回転子 - Google Patents

永久磁石回転電機および回転子 Download PDF

Info

Publication number
JP7229203B2
JP7229203B2 JP2020112386A JP2020112386A JP7229203B2 JP 7229203 B2 JP7229203 B2 JP 7229203B2 JP 2020112386 A JP2020112386 A JP 2020112386A JP 2020112386 A JP2020112386 A JP 2020112386A JP 7229203 B2 JP7229203 B2 JP 7229203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
holes
rotor core
magnet
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020112386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022011327A5 (ja
JP2022011327A (ja
Inventor
裕也 櫻井
啓二 野間
憲一 齋藤
達也 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2020112386A priority Critical patent/JP7229203B2/ja
Publication of JP2022011327A publication Critical patent/JP2022011327A/ja
Publication of JP2022011327A5 publication Critical patent/JP2022011327A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7229203B2 publication Critical patent/JP7229203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

本発明は、永久磁石回転電機および回転子に関する。
IPM(Interior Permanent Magnet)モータは、ロータの内部に磁石を埋め込んだ構造をもつ同期モータである。IPMモータには通常、平板磁石が使用されている。
この平板磁石の寸法(幅、厚み、長さ)は、モータ体格が大きくなるのに応じて大きくなる。しかし、平板磁石の寸法を大きくすると加工寸法公差が大きくなる。これに対し、ロータの組立の歩留まりを良くするために、磁石挿入孔の寸法を広げると、平板磁石と磁石挿入孔の間の隙間が大きくなる。この隙間は磁気抵抗となり、性能低下につながる。また、複数機種のモータを生産する場合、モータの機種ごとに異なる寸法の平板磁石を用意すると製造コストがかさむ。そこで、1つの長孔に小形の平板磁石を複数埋め込んだ回転子が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2019-146484
特許文献1に開示されたロータ(回転子)では、長孔に挿入される複数の永久磁石(平板磁石)の間に突起状の磁石保持部を設け、複数の永久磁石が接触しないようになっている。そのため、複数の永久磁石を長孔に容易に埋め込め、生産性が高い。
しかし、特許文献1のロータは磁石保持部で磁束が短絡し易い。そのため、特許文献1の電動機は性能が低下し得る。また、ロータコアに設けられた磁石保持部は小さな突起である。そのため、ロータコアを製作する金型の突起に対応する部位の強度の確保や、ロータコアを製作する金型の加工工数の増加が問題となる。そのため、製造コストが高くなる傾向がある。
本発明の目的は、ロータの生産性を向上させるとともに、モータの製造コストの増加と性能の低下を抑制できる永久磁石回転電機および回転子を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、巻線が巻回された円筒状の固定子コアを有する固定子と、前記固定子に対して回転可能に設けられた回転子と、前記回転子に備わる円筒状の回転子コアと、前記回転子コアの周方向に配列され、前記回転子コアの軸方向に延びる複数の長孔と、前記複数の長孔の各々に収容される複数の平板状の永久磁石と、前記複数の長孔の内側面のうち、前記回転子コアの横断面における前記複数の長孔の長手方向に延びる第1内側面と第2内側面の各々に設けられた段差とを備え、前記複数の長孔の各々は、前記段差により仕切られ前記永久磁石が収容される複数の磁石収容孔を有し、前記複数の磁石収容孔のうち前記回転子コアの周方向の一方の端部に位置する第1磁石収容孔は、前記回転子の径方向における前記回転子の中心軸からの距離が前記複数の磁石収容孔のなかで最も離れており、前記複数の磁石収容孔のうち前記第1磁石収容孔に対し前記回転子コアの周方向の他方側に位置する残りの磁石収容孔は、前記回転子コアの周方向において前記第1磁石収容孔から離れた磁石収容孔ほど、前記回転子の径方向における前記回転子の中心軸からの距離が近くなっており、前記複数の長孔のうち前記回転子コアの周方向で隣り合う2つの長孔の形状は、前記回転子の回転軸に対して互いに回転対称である永久磁石回転電機とする
本発明によれば、ロータの生産性を向上させるとともに製造コストを抑制できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態による永久磁石回転電機の片側断面図である。 本発明の第1の実施形態による永久磁石回転電機の回転子の横断面図である。 本発明の第1の実施形態による永久磁石回転電機の回転子コアの横断面における長孔の形状の拡大図である。 本発明の第2の実施形態による永久磁石回転電機の回転子コアの横断面における長孔の形状の拡大図である。 本発明の第3の実施形態による永久磁石回転電機の回転子コアの横断面における長孔の形状の拡大図である。 本発明の第4の実施形態による永久磁石回転電機の回転子の横断面図である。 本発明の第5の実施形態による永久磁石回転電機の回転子の横断面図である。 本発明の第6の実施形態による永久磁石回転電機の回転子の横断面図である。 本発明の第7の実施形態による永久磁石回転電機の回転子の横断面図である。 本発明の第8の実施形態による永久磁石回転電機の回転子の横断面図である。
以下、図面を用いて、本発明の第1~第8の実施形態による永久磁石回転電機の構成及び動作について説明する。なお、各図において、同一符号は同一部分を示す。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による永久磁石回転電機の片側断面図である。本発明の第1の実施形態による永久磁石回転電機10は、磁石埋込構造(IPM:Interior Permanent Magnet)を有する永久磁石回転電機である。
図1に示すように、永久磁石回転電機10は、固定子1と、回転子2と、シャフト3と、軸受4と、負荷側エンドブラケット5aと、反負荷側エンドブラケット5bと、ファン6と、エンドカバー7と、ハウジング8とを備える。
固定子1は電機子で、固定子コア11を備える。固定子コア11は電磁鋼板を積層した円筒状の鉄心で、内周には複数のティース(図示せず)が設けられ、この複数のティースにコイル12が巻回されている。固定子コア11の外周は、円筒状のハウジング8に覆われ、固定子1はハウジング8に固定されている。
回転子2は界磁で、固定子1に回転可能に取り付けられている。回転子2は回転子コア21を備えている。回転子コア21は、電磁鋼板を積層した円筒状の鉄心である。回転子コア21の内部には、複数の平板状の永久磁石22が回転子コア21の軸方向に挿入されている。
回転子コア21の両端には、永久磁石22を回転子コア21の内部に保持する保持部材31が取り付けられ、締結部材32により固定される。そのため、永久磁石22は保持部材31により挟まれ、回転子コア21の内部に保持される。なお、永久磁石22をより強固に回転子コア21の内部に保持したい場合には接着剤等を用いて固定してもよい。
回転子コア21の中心軸Oに設けられた貫通孔であるシャフト孔23には、シャフト3が挿入され固定されている。シャフト3は、2つの軸受4により回転可能に支持され、回転子コア21とともに回転する。シャフト3は、永久磁石回転電機10を電動機として使用する場合には回転子コア21から回転運動を出力され、永久磁石回転電機10を発電機として使用する場合には回転子コア21に回転運動を入力する。
2つの軸受4は負荷側エンドブラケット5aと反負荷側エンドブラケット5bの各々に固定されている。本実施形態では軸受4として玉軸受を用いているが、ころ軸受でも構わない。負荷側エンドブラケット5aと反負荷側エンドブラケット5bは円盤状の部品で、ハウジング8の端部に取り付けられ、ハウジング8の開口を塞いでいる。
ファン6は、永久磁石回転電機10を冷却するための部品で、シャフト3の反負荷側の端部に取り付けられ、エンドカバー7により覆われている。
このように構成された永久磁石回転電機10は、固定子1に電力を供給することによりシャフト3からトルクを出力する電動機となり、シャフト3に回転動力を供給することにより固定子1から電力を出力する発電機となる。
次に本実施形態による回転子2について図面を用いて説明する。図2は、本実施形態による永久磁石回転電機10の回転子2の横断面図である。本実施形態に係る回転子2は、回転子コア21と複数の永久磁石22を備える。
回転子コア21は、1つのシャフト孔23と複数の長孔24を備えている。シャフト孔23は、回転子コア21の横断面の中央に設けられた貫通孔で、シャフト3が挿入される。
複数(本実施形態では6個)の長孔24は、回転子コア21の外周の表層の周方向に配列され、回転子コア21の軸方向に延びる貫通孔である。複数の長孔24の各々は、回転子コア21の横断面において、多角形H(本実施形態では正六角形)の各辺を基準とする所定幅Wの範囲内に配置されている。そして、複数の長孔24の各々には、複数(本実施形態では2枚)の永久磁石22が収容される。
本実施形態に係る回転子2に備わる複数の永久磁石22の各々は平板状の永久磁石である。上記のとおり、複数の永久磁石22の各々は、複数の長孔24の各々に収容される。そして、回転子2の横断面における複数の永久磁石22の各々の形状は長方形となっている。また、複数の長孔24の各々に収納された複数の永久磁石22は、1つの磁極を構成する。したがって、回転子2には、長孔24の数だけ磁極(本実施形態では6極)が設けられている。
次に本実施形態による長孔24について図面を用いて詳細に説明する。図3は、本実施形態による永久磁石回転電機10の回転子コア21の横断面における長孔24の形状の拡大図である。
長孔24は、回転子コア21の横断面において、長孔24の長手方向Lに延びる第1内側面24aと第2内側面24bと、第1内側面24aと第2内側面24bの両端に備わる第3内側面24cと第4内側面24dにより構成される。
第1内側面24aの中央には段差27が設けられ、第2内側面24bの中央には段差28が設けられている。段差27は、第1内側面24aを分離し複数の平面にする階段状の段差である。また、段差28は、第2内側面24bを分離し複数の平面にする階段状の段差である。
このことにより、長孔24は、段差27、28により仕切られた複数(本実施形態では2つ)の磁石収容孔24e、24fを有している。そして、回転子コア21の横断面における磁石収容孔24e、24fの各々には、永久磁石22が一つずつ収容されている。また、回転子コア21の軸方向における磁石収容孔24e、24fの各々には、永久磁石22を1つ以上収容することができる。そして、複数の長孔24の各々の形状は同一となっている。
(効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、回転子コア21の周方向に配列され、回転子コア21の軸方向に延びる複数の長孔24の内側面24a~24dのうち、回転子コア21の横断面における複数の長孔24の長手方向に延びる第1内側面24aと第2内側面24bの各々には段差27、28が設けられている。
このことにより、永久磁石22の挿入工程において、長孔24に挿入される永久磁石22は段差27、28のいずれかにより配置が規定され、先に長孔24に挿入された永久磁石22が、後から長孔24に挿入される永久磁石22の障害になることを防止することができる。そのため、複数の永久磁石22を長孔24に挿入する作業時間を短縮でき、回転子2の生産性を向上させることができる。
また、本実施形態による永久磁石回転電機10と回転子2は、一つの長孔24に挿入された2つの永久磁石22の間に、2つの永久磁石22の双方を保持するために回転子コア21に設けられる突起状の磁石保持部が存在しない。そのため、隣合う2つの永久磁石22の間に隙間をなくすことができ、回転子コア21の周方向に永久磁石22の幅をその分だけ大きくとることができ、モータ性能を向上させることができる。また、一つの長孔24に挿入された2つの永久磁石22の間を通って磁束が短絡することを防止でき、モータ性能の低下を抑制できる。
また、長孔24に段差27,28が設けられた回転子コア21は、長孔24に突起状の磁石保持部が設けられた回転子コアに比べて、回転子コア21を加工するための金型に要求される強度を低くすることができる。また、磁石保持部を設ける必要がないため、金型の加工が容易である。そのため、製造コストを抑制できる。
また、複数の長孔24は、段差27,28により仕切られた複数の磁石収容孔24e,24fを有し、複数の永久磁石22は、回転子コア21の横断面における複数の磁石収容孔24e,24fの各々に一つずつ収容され、保持されている。そのため、複数の永久磁石22の各々は、回転子コア21が回転しても回転子コア21の横断面において干渉せず、複数の永久磁石22の各々が破損することを抑制できる。
また、複数の長孔24の各々は、回転子コア21の横断面において、多角形の各辺を基準として配置されている。そのため、回転子コア21の機械強度を確保できる。また、複数の磁石収容孔24e,24fは、回転子コアの横断面における形状が長方形である。そのため、回転子コア21の加工に用いられる金型の製造が容易で、製造コストを抑制できる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態による永久磁石回転電機の回転子コアの横断面における長孔224の形状の拡大図である。本実施形態による長孔224が、第1実施形態による長孔24と異なる点は、複数(本実施形態では2つ)の磁石収容孔のうち隣合う2つの磁石収容孔24e,24fの間に、隣合う2つの磁石収容孔24e,24fを連通する連通部29を備える点である。
このことにより、第1実施形態による長孔24と比べて磁石収容孔24e、24fの加工精度を緩和しても、先に長孔224に挿入された永久磁石22が、後から長孔224に挿入される永久磁石22の障害にならない。そのため、製造コストを抑制できる。
また、本実施形態による永久磁石回転電機の上記以外の構成は、第1実施形態の永久磁石回転電機10と同様である。そのため、本実施形態による永久磁石回転電機は、第1実施形態の永久磁石回転電機10と同様の効果を奏する。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態による永久磁石回転電機の回転子コアの横断面における長孔324の形状の拡大図である。本実施形態による長孔324が、第2実施形態による長孔224と異なる点は、段差327,328が傾斜面により形成され、連通部329が傾斜面を内側面とする点である。
本実施形態による連通部329は、段差327,328が傾斜面となっているため、第2実施形態による連通部29より加工が容易で、段差327,328に発生する残留応力を第2実施形態による段差27,28より緩和できる。また、本実施形態による回転子コアの横断面における連通部329の面積は、第2実施形態による回転子コアの横断面における連通部29の面積より大きい。そのため、本実施形態による回転子コアを加工するための金型は、第2実施形態による回転子コアを加工するための金型に比べ、必要とされる強度を低くできるとともに加工を簡単にすることができる。そのため、製造コストを抑制できる。
また、本実施形態による永久磁石回転電機の上記以外の構成は、第2実施形態の永久磁石回転電機と同様である。そのため、本実施形態による永久磁石回転電機は、第2実施形態の永久磁石回転電機と同様の効果を奏する。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態による永久磁石回転電機の回転子42の横断面図である。本実施形態による回転子42が、第1実施形態による回転子2と異なる点は、複数の長孔24において隣合う2つの長孔24L,24Rの回転子コア421の横断面における断面形状が、左右対称である点である。
本実施形態による永久磁石回転電機の上記以外の構成は、第1実施形態の永久磁石回転電機と同様である。そのため、本実施形態による永久磁石回転電機は、第1実施形態の永久磁石回転電機と同様の効果を奏する。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態による永久磁石回転電機の回転子52の横断面図である。本実施形態による回転子52が、第1実施形態による回転子2と異なる点は、複数の長孔524の各々が3つの磁石収容孔524e~524gを有している点である。
図7に示す回転子52は、回転子コア521の周方向の一方(本実施形態による回転子52では反時計回りCCWの方向)の端部に位置する磁石収容孔524eが、回転子コア21の中心軸Oに対して回転子コア521の径方向に最も離れ、回転子コア521の周方向の一方の端部に位置する磁石収容孔524eに対して、回転子コア521の周方向の他方(本実施形態では時計回りCWの方向)に位置する磁石収容孔524f、524gが、回転子コア521の周方向の一方の端部に位置する磁石収容孔524eに対して離れるほど、回転子コア521の中心軸Oに対して回転子52の径方向に近くなっている。
本実施形態による回転子52は、複数の長孔524の各々が3つの磁石収容孔524e~524gを有しているため、1つの長孔524に3つの永久磁石22を挿入することができる。そのため、複数の長孔524の各々に備わる3つの磁石収容孔524e~524gに挿入される永久磁石22が、第1の実施形態による回転子2の複数の長孔24の各々に備わる2つの磁石収容孔24e,24fに挿入される永久磁石22と同じ寸法とした場合、第1の実施形態による回転子2より本実施形態による回転子52は外径を大きくすることができる。したがって、同一寸法の永久磁石22を用いて、異なる体格の永久磁石回転電機を作製することができる。
また、本実施形態による永久磁石回転電機の上記以外の構成は、第1実施形態の永久磁石回転電機と同様である。そのため、本実施形態による永久磁石回転電機は、第1実施形態の永久磁石回転電機と同様の効果を奏する。
(第6の実施形態)
図8は、本発明の第6の実施形態による永久磁石回転電機の回転子62の横断面図である。本実施形態による回転子62が、第5実施形態による回転子52と異なる点は、複数の長孔624の各々に備わる3つの磁石収容孔624e~624gの回転子コア621の周方向の配置が、第5の実施形態による回転子52の複数の長孔524の各々に備わる3つの磁石収容孔524e~524gの回転子コア521の周方向の配置と逆になっている点である。
即ち、本実施形態による回転子62は、回転子62の中心軸Oに対して回転子62の径方向に最も離れる磁石収容孔624eが、回転子コア621の周方向の時計回りCWの方向の端部に位置し、磁石収容孔624eに対して、回転子コア621の周方向の反時計回りCCWの方向に位置する磁石収容孔624f、624gが、磁石収容孔624eに対して離れた磁石収容孔24gほど、回転子2の中心軸Oに対して回転子2の径方向に近くなっている。
本実施形態による永久磁石回転電機の上記以外の構成は、第5実施形態の永久磁石回転電機と同様である。そのため、本実施形態による永久磁石回転電機は、第5実施形態の永久磁石回転電機と同様の効果を奏する。
(第7の実施形態)
図9は、本発明の第7の実施形態による永久磁石回転電機の回転子72の横断面図である。本実施形態による回転子72が、第5実施形態による回転子52と異なる点は、複数の長孔724の各々に備わる3つの磁石収容孔724e~724gの回転子コア721の周方向の配置が、第5の実施形態による回転子52の複数の長孔524の各々に備わる3つの磁石収容孔524e~524gの回転子コア521の周方向の配置と異なる点である。
即ち、本実施形態による回転子72は、複数の長孔724の各々が有する3つの磁石収容孔724e~724gにおいて、回転子コア721の周方向の中央に備わる磁石収容孔724fが、回転子72の中心軸Oに対して回転子72の径方向に最も離れている。
本実施形態による永久磁石回転電機の上記以外の構成は、第5実施形態の永久磁石回転電機と同様である。そのため、本実施形態による永久磁石回転電機は、第5実施形態の永久磁石回転電機と同様の効果を奏する。
(第8の実施形態)
図10は、本発明の第8の実施形態による永久磁石回転電機の回転子82の横断面図である。本実施形態による回転子82が、第5実施形態による回転子52と異なる点は、複数の長孔824の各々に備わる3つの磁石収容孔824e~824gの回転子コア821の周方向の配置が、第5の実施形態による回転子52の複数の長孔524の各々に備わる3つの磁石収容孔524e~524gの回転子コア521の周方向の配置と異なる点である。
即ち、本実施形態による回転子82は、複数の長孔824の各々が有する磁石収容孔824e~824gにおいて、回転子コア821の周方向の中央に備わる磁石収容孔824fが、回転子82の中心軸Oに対して回転子82の径方向に最も近い。
本実施形態による永久磁石回転電機の上記以外の構成は、第5実施形態の永久磁石回転電機と同様である。そのため、本実施形態による永久磁石回転電機は、第5実施形態の永久磁石回転電機と同様の効果を奏する。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
なお、本発明の実施形態は、極数が6極で、複数の長孔24の各々が、回転子コア21の横断面において、正六角形の各辺を基準として配置されている実施形態を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、多極(極数n)で、複数の長孔24の各々が、回転子コア21の横断面において、正n角形の各辺を基準として配置される。
また、上記に複数の長孔の各々に2~3個の磁石収容孔を有する実施形態を示した。しかし、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、複数の長孔の各々に4個以上の磁石収容孔を有しても良い。
1…固定子、2,42,52,62,72,82…回転子、21,421,521,621,721,821…回転子コア、22…永久磁石、24,24L,24R,224,324,424,524,624,724,824…長孔、24a…第1内側面、24b…第2内側面、24e,24f,524e,524f,524g,624e,624f,624g,724e,724f,724g,824e,824f,824g…磁石収容孔、27,28,327,328…段差、29,329…連通部、10…永久磁石回転電機、H…多角形、O…中心軸、W…所定幅

Claims (10)

  1. 巻線が巻回された円筒状の固定子コアを有する固定子と、
    前記固定子に対して回転可能に設けられた回転子と、
    前記回転子に備わる円筒状の回転子コアと、
    前記回転子コアの周方向に配列され、前記回転子コアの軸方向に延びる複数の長孔と、
    前記複数の長孔の各々に収容される複数の平板状の永久磁石と、
    前記複数の長孔の内側面のうち、前記回転子コアの横断面における前記複数の長孔の長手方向に延びる第1内側面と第2内側面の各々に設けられた段差とを備え
    前記複数の長孔の各々は、前記段差により仕切られ前記永久磁石が収容される複数の磁石収容孔を有し、
    前記複数の磁石収容孔のうち前記回転子コアの周方向の一方の端部に位置する第1磁石収容孔は、前記回転子の径方向における前記回転子の中心軸からの距離が前記複数の磁石収容孔のなかで最も離れており、
    前記複数の磁石収容孔のうち前記第1磁石収容孔に対し前記回転子コアの周方向の他方側に位置する残りの磁石収容孔は、前記回転子コアの周方向において前記第1磁石収容孔から離れた磁石収容孔ほど、前記回転子の径方向における前記回転子の中心軸からの距離が近くなっており、
    前記複数の長孔のうち前記回転子コアの周方向で隣り合う2つの長孔の形状は、前記回転子の回転軸に対して互いに回転対称であることを特徴とする永久磁石回転電機。
  2. 請求項1記載の永久磁石回転電機であって、
    記複数の平板状の永久磁石は、前記回転子コアの横断面において、前記複数の磁石収容孔の各々に一つずつ収容されていることを特徴とする永久磁石回転電機。
  3. 請求項1記載の永久磁石回転電機であって、
    前記複数の長孔の各々は、前記回転子コアの横断面において、多角形の各辺を基準として配置されていることを特徴とする永久磁石回転電機。
  4. 請求項記載の永久磁石回転電機であって、
    前記複数の磁石収容孔は、前記回転子コアの横断面における形状が長方形であることを特徴とする永久磁石回転電機。
  5. 請求項記載の永久磁石回転電機であって、
    前記複数の長孔は、前記複数の磁石収容孔のうち隣合う2つの磁石収容孔の間に、前記隣合う2つの磁石収容孔を連通する連通部を備えることを特徴とする永久磁石回転電機。
  6. 請求項5記載の永久磁石回転電機であって、
    前記段差は、傾斜面により形成され、
    前記連通部は、前記傾斜面を内側面とすることを特徴とする永久磁石回転電機。
  7. 円筒状の回転子コアと、
    前記回転子コアの周方向に配列され、前記回転子コアの軸方向に延びる複数の長孔と、
    前記複数の長孔の各々に収容される複数の平板状の永久磁石と、
    前記複数の長孔の内側面のうち、前記回転子コアの横断面における前記複数の長孔の長手方向に延びる第1内側面と第2内側面の各々に設けられた段差とを備え、
    前記複数の長孔の各々は、前記段差により仕切られ前記永久磁石が収容される複数の磁石収容孔を有し、
    前記複数の磁石収容孔のうち前記回転子コアの周方向の一方の端部に位置する第1磁石収容孔は、前記回転子の径方向における前記回転子の中心軸からの距離が前記複数の磁石収容孔のなかで最も離れており、
    前記複数の磁石収容孔のうち前記第1磁石収容孔に対し前記回転子コアの周方向の他方側に位置する残りの磁石収容孔は、前記回転子コアの周方向において前記第1磁石収容孔から離れた磁石収容孔ほど、前記回転子の径方向における前記回転子の中心軸からの距離が近くなっており、
    前記複数の長孔のうち前記回転子コアの周方向で隣り合う2つの長孔の形状は、前記回転子の回転軸に対して互いに回転対称であることを特徴とする回転子。
  8. 請求項記載の回転子であって、
    記複数の平板状の永久磁石は、前記複数の磁石収容孔の各々に一つずつ収容されていることを特徴とする回転子。
  9. 請求項記載の回転子であって、
    前記複数の長孔の各々は、前記回転子コアの横断面において、多角形の各辺を基準として配置されていることを特徴とする回転子。
  10. 請求項記載の回転子であって、
    前記複数の磁石収容孔は、前記回転子コアの横断面における形状が長方形であることを特徴とする回転子。
JP2020112386A 2020-06-30 2020-06-30 永久磁石回転電機および回転子 Active JP7229203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020112386A JP7229203B2 (ja) 2020-06-30 2020-06-30 永久磁石回転電機および回転子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020112386A JP7229203B2 (ja) 2020-06-30 2020-06-30 永久磁石回転電機および回転子

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2022011327A JP2022011327A (ja) 2022-01-17
JP2022011327A5 JP2022011327A5 (ja) 2022-03-01
JP7229203B2 true JP7229203B2 (ja) 2023-02-27

Family

ID=80148101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020112386A Active JP7229203B2 (ja) 2020-06-30 2020-06-30 永久磁石回転電機および回転子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7229203B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038930A (ja) 2007-08-03 2009-02-19 Daikin Ind Ltd ロータ及び埋込磁石型モータ
JP2014171372A (ja) 2013-03-05 2014-09-18 Toyota Industries Corp 回転電機の永久磁石埋設型回転子及び回転電機
JP2019146484A (ja) 2019-06-03 2019-08-29 三菱電機株式会社 電動機、ロータ、圧縮機および冷凍空調装置
JP2019193393A (ja) 2018-04-23 2019-10-31 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転子及びこの回転子を備えた回転電機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2723272B1 (fr) * 1994-07-27 1996-08-30 Gec Alsthom Parvex Sa Moteur synchrone comportant des aimants inseres dans un rotor

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038930A (ja) 2007-08-03 2009-02-19 Daikin Ind Ltd ロータ及び埋込磁石型モータ
JP2014171372A (ja) 2013-03-05 2014-09-18 Toyota Industries Corp 回転電機の永久磁石埋設型回転子及び回転電機
JP2019193393A (ja) 2018-04-23 2019-10-31 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転子及びこの回転子を備えた回転電機
JP2019146484A (ja) 2019-06-03 2019-08-29 三菱電機株式会社 電動機、ロータ、圧縮機および冷凍空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022011327A (ja) 2022-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4311182B2 (ja) 回転電機の回転子
JP5958502B2 (ja) 回転子およびそれを用いた回転電機
JP5248751B2 (ja) スロットレス永久磁石型回転電機
WO2017183162A1 (ja) 電動機および空気調和機
JP2006320109A (ja) 回転電機、及び回転電機の製造方法
GB2565473A (en) Consequent-pole rotor, electric motor, and air conditioner
EP1689066A2 (en) Synchronous motor with innner permanent magnet rotor and method for manufacturing the same
US20130342065A1 (en) Brushless motor and method for manufacturing brushless motor
JP2018061341A (ja) アキシャルギャップ型モータ
WO2020183801A1 (ja) 回転機及びインシュレータ
WO2010110150A1 (ja) 永久磁石埋込型電動機
CN109698591B (zh) 转子和电动机
JP2005094845A (ja) 永久磁石式回転電機の回転子
JP7229203B2 (ja) 永久磁石回転電機および回転子
JP2011091917A (ja) 回転機の出力調節方法および回転機
WO2017212575A1 (ja) 永久磁石モータ
WO2018123839A1 (ja) ロータ及びモータ
JP5855903B2 (ja) ロータ及びモータ
JP2015027175A (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
KR20180054087A (ko) 스테이터 일체형 차량용 팬모터
JP6685166B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機
JP2009296745A (ja) 多極アキシャルギャップ型コンデンサ電動機とその製造方法
JP2006087190A (ja) 非円筒形状のギャップを有するモータ
US20230006488A1 (en) Rotating electrical machine
WO2024176761A1 (ja) ステータ、及び、それを用いたモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7229203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150