JP2009038930A - ロータ及び埋込磁石型モータ - Google Patents

ロータ及び埋込磁石型モータ Download PDF

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Yoshihito Sanko
義仁 三箇
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Abstract

【課題】埋込磁石型モータに適用されるロータにおいて、減磁耐力を向上させつつ、永久磁石の配設ミスを回避又は抑制できる技術を提供する。
【解決手段】ロータコア12bの内部に回転軸90と平行な方向に沿って永久磁石群を埋設する際に、一対の第1永久磁石14bは、その間に埋設される第2永久磁石16bと比して、保磁力が大きくかつ残留磁束密度が小さい材質で形成され、一対の第1永久磁石14bと第2永久磁石16bとが近接する面が、回転軸90と平行な方向に対して傾斜する。
【選択図】図4

Description

本発明は、鉄芯の内部に永久磁石を埋め込んだロータ及びそれを用いた埋込磁石型モータに関する。
従来から、電動機に使用されるロータには、鉄等の高透磁率材料からなるロータ本体に、永久磁石を埋設した埋込磁石型モータが知られている。埋込磁石型モータは、埋設された永久磁石の両端部、すなわち、磁極の境界付近がロータ表面に近接している形態においては、電機子から磁石の両端部にかかる減磁界が他の部分に比して大きくなるという問題がある。この問題は、電機子巻線の巻線方式として分布巻方式よりも集中巻方式を採用する場合に顕著である。
したがって、埋設される永久磁石の選定は、最も減磁界が大きい部分を考慮して、保磁力の高い材料を選ぶことが望ましい。
しかし、保磁力が高い永久磁石は、残留磁束密度が低いという他の問題がある。つまり、保磁力が高い永久磁石を選定すると、同じ磁石量であっても、残留磁束密度が低い分だけ、磁束量を増やすことができないという問題がある。
これを受けて、例えば、特許文献1〜3に開示されているように、保磁力の異なる永久磁石を組み合わせてロータ本体に埋設する技術が知られている。
特開平11−355985号公報 特開平10−271722号公報 特開2002−084722号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に開示されている技術は、減磁耐力の向上のみを図る技術であり、磁石全体の使用量抑制というような観点からはなされていない。したがって、磁石の全使用量が増加しており、非効率的であるという問題がある。
また、永久磁石の材質の違いは、一見して容易に見分けられるものではなく、仮に異なる保磁力を有する永久磁石を取り違えて配設してしまうと、減磁するおそれのあるモータとなったり、磁束密度の低いモータになり得るという問題がある。そして上記特許文献1〜3に開示されている技術では、上述のような永久磁石の配設ミスを十分に防止できなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、埋込磁石型モータに適用されるロータにおいて、減磁耐力を向上させつつ、磁石の全使用量を抑制できる技術を提供し、さらに、磁石の配設ミスを回避又は抑制できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、第1の発明は、ロータコア(12,12a)の内部に前記ロータコアの回転軸(90)と平行な方向に沿って永久磁石群が埋設されるロータ(10,10a)であって、前記永久磁石群は、一対の第1永久磁石(14,14a)と、前記一対の前記第1永久磁石の間で延在する第2永久磁石(16,16a)とを備え、前記一対の前記第1永久磁石の何れもが、前記第2永久磁石と比して保磁力が大きく、かつ残留磁束密度が小さい材質で形成され、前記第2永久磁石が延在する方向における長さは、前記一対の前記第1永久磁石の何れよりも前記第2永久磁石の方が長く、前記第2永久磁石が延在する方向に直交する方向の長さは、前記一対の前記第1永久磁石の何れもが、前記第2永久磁石よりも長く、前記一対の前記第1永久磁石とこれらの間で延在する前記第2永久磁石とは、前記第2永久磁石が延在する方向に直交する方向において同じ極性の磁極を呈する。
第2の発明は、第1の発明であって、前記一対の前記第1永久磁石(14a)と前記第2永久磁石(16a)とは、予め定められた空隙(20)を介して近接する。
第3の発明は、第1又は第2の発明であって、前記第1永久磁石(14a)が前記ロータコア(12a)の外部側に呈する磁極面が延在する面と、前記第2永久磁石(16a)が前記ロータコアの外部側に呈する磁極面が延在する面とは、平行でかつ段差(21)を形成する。
第4の発明は、ロータコア(12b,12c)の内部に前記ロータコアの回転軸(90)と平行な方向に沿って永久磁石群が埋設されるロータ(10b,10c)であって、前記永久磁石群は、一対の第1永久磁石(14b,14c)と、前記一対の前記第1永久磁石の間で延在する第2永久磁石(16b,16c)とを備え、前記一対の前記第1永久磁石と前記第2永久磁石とが近接する面は、前記回転軸と平行な方向に対して傾斜している。
第5の発明は、第4の発明であって、前記一対の前記第1永久磁石(14c)は、前記第2永久磁石(16c)の磁極面のうち前記ロータコア(12c)の内部側の磁極面(17c)と隣接する側の磁極面(15c)において、予め定められた幅の磁極面を有し、前記第2永久磁石の磁極面のうち前記ロータコアの内部側の磁極面は、外部側の磁極面よりも広く、前記一対の前記第1永久磁石と前記第2永久磁石とが近接する面は、前記一対の前記第1永久磁石の前記磁極面に垂直な面又は前記第2永久磁石の前記磁極面に垂直な面の何れかに対して傾斜している。
第6の発明は、ロータコア(12d〜12g)の内部に前記ロータコアの回転軸(90)と平行な方向に沿って永久磁石群が埋設されるロータ(10d〜10g)であって、前記永久磁石群は、一対の第1永久磁石(14d〜14g)と、前記一対の前記第1永久磁石の間で延在する第2永久磁石(16d〜16g)と、前記一対の前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石を前記回転軸の方向の端部で保持する保持部を備える。
第7の発明は、第6の発明であって、前記保持部は、前記一対の前記第1永久磁石(14d)及び前記第2永久磁石(16d)が配設される孔の内壁に設けられる凸条部(22d)であり、前記一対の前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石は、前記凸条部を介して互いに近接する。
第8の発明は、第7の発明であって、前記凸条部(22d)は、前記第2永久磁石(16d)の磁極面のうち前記ロータコアの内部側の磁極面(17d)側に設けられる。
第9の発明は、第6の発明であって、前記ロータコア(12e)の前記回転軸(90)と平行な方向の端面に配設される端板(32e)を更に備え、前記一対の前記第1永久磁石(14e)と前記第2永久磁石(16e)との間には、所定の空隙が設けられ、前記保持部は、前記端板で前記所定の空隙に嵌挿される突部(22e)である。
第10の発明は、第9の発明であって、前記突部(22e)は、前記第2永久磁石(16e)に接して、前記回転軸(90)に平行な方向に対してバネ状に形成される。
第11の発明は、第6の発明であって、前記ロータコア(12f)の前記回転軸(90)と平行な方向の端面に配設される端板(32f)を更に備え、前記一対の前記第1永久磁石(14f)及び前記第2永久磁石(16f)のうち何れか一方は、前記ロータコアの前記回転軸と平行な方向の長さよりも長く形成され、前記一対の前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石のうち他方は、前記ロータコアの前記回転軸と平行な方向の長さ以下の長さに形成され、前記保持部は、前記端板で前記ロータコアから突出する前記一対の前記第1永久磁石又は前記第2永久磁石を収容する凹部(22f)である。
第12の発明は、第6の発明であって、前記ロータコア(12g)の前記回転軸(90)と平行な方向の端面に配設される一対の第1端板(34g)と、一の前記第1端面(34ga)の前記回転軸と平行な方向の端面のうち、前記ロータコアと接していない側の端面に配設される第2端板(36g)とを更に備え、前記一対の前記第1永久磁石(14g)及び前記第2永久磁石(16g)のうち何れか一方は、前記ロータコアの前記回転軸と平行な方向の長さよりも、前記一の前記第1端板(34g)の前記回転軸と平行な方向の厚みと同程度長く形成され、前記一対の前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石のうち他方は、前記ロータコアの前記回転軸と平行な方向の長さ以下に形成され、前記保持部は、前記一の前記第1端板が有する、前記ロータコアから突出する前記一対の前記第1永久磁石又は前記第2永久磁石の何れかを収容する孔部(22g)と、前記第2端板とが協働して形成する。
第13の発明は、前記ロータ(10,10a〜10g)と、前記回転軸(90)と平行な方向で所定の空隙を介して対向するコイル(42)とを備える埋込磁石型モータ(100)であって、前記コイルの巻線方式は集中巻方式が採用されている。
第1の発明によれば、径方向に直交する方向の端部での減磁耐力を向上させつつ、永久磁石全体の使用量を抑制できる。
第2の発明によれば、径方向に直交する方向の端部での減磁耐力を向上させつつ、渦電流損を低減できる。
第3の発明によれば、径方向に直交する方向の端部での減磁耐力を向上させつつ、永久磁石群の配設ミスを回避できる。
第4の発明によれば、永久磁石群の配設ミスを回避できる。
第5の発明によれば、永久磁石群の配設ミスを回避しつつ、ロータコアの内部側の磁極面の端部における減磁耐力を向上できる。
第6の発明によれば、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制できる。また、永久磁石群を埋設する孔を簡単に形成できる。
第7の発明によれば、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制できる。また、第1永久磁石と第2永久磁石との間に空隙が生じるので、渦電流損を低減できる。
第8の発明によれば、減磁耐力が向上する。
第9の発明によれば、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制できる。
第10の発明によれば、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制でき、第2永久磁石の寸法公差を吸収して確実に固定できる。
第11の発明によれば、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制できる。
第12の発明によれば、永久磁石の配設ミスを回避又は抑制できる。
第13の発明によれば、磁束量が多く、かつ減磁耐力が高いモータを提供できる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図1を初めとする以下の図には、本発明に関係する要素のみを示す。
〈第1実施形態〉
図1は、本発明の第1実施形態に係るロータ10の斜視図であり、図2は、本発明のロータ10を適用した埋込磁石型モータ100の構成を示す回転軸90に垂直な断面図である。
図1に示すように、本発明のロータ10は、ロータコア12と、ロータコア12の内部にロータコア12の回転軸90と平行な方向に沿って永久磁石群が埋設されている。また、図2に示すように、埋込磁石型モータ100は、ロータ10と、回転軸90を中心とする径方向でロータ10と所定の空隙を介して対向するティースに巻回された電機子巻線42とを備え、電機子巻線42の巻線方式は集中巻が採用されている。なお、電機子巻線42の巻線方式は分布巻方式であっても構わない。
永久磁石群は、一対の第1永久磁石14と、一対の永久磁石14の間で延在する第2永久磁石16とを備える。一対の第1永久磁石14の何れもが、第2永久磁石16と比して保磁力が大きく、かつ残留磁束密度が小さい材質で形成される。具体的には、いずれも焼結の希土類磁石である場合、添加する元素によって、より保磁力を大きくすることができるが、その場合、残留磁束密度は低下する。したがって、一対の第1永久磁石14と、第2永久磁石16とは、同じ焼結の希土類磁石であって、添加元素の違い(又は添加量の違い)により、保磁力と残留磁束密度を異ならせたものである。
第2永久磁石16が延在する方向(以下、説明を簡単にするために「幅方向」とも称する)における長さ(以下、「幅」とも称する)は、一対の第1永久磁石14の何れよりも第2永久磁石16の方が長い。第2永久磁石16が延在する方向に直交する方向(以下、「厚さ方向」とも称する)の長さ(以下、「厚さ」とも称する)は、一対の第1永久磁石14の何れもが、第2永久磁石16よりも長い。一対の第1永久磁石14とこれらの間で延在する第2永久磁石16とは、第2永久磁石16が延在する方向に直交する方向において同じ極性の磁極を呈する。
具体的には、ロータコア12は略円筒形に形成され、その内周で回転軸90に沿って配設されるシャフト(図示省略)に連結される連結部11を有している。そして、連結部11と外周とに囲まれる領域において、例えば、外周に略内接する正方形(極数がn極の場合は、正n角形)の各辺の中央部に相当する位置で回転軸90と平行な方向に沿って埋設孔13が形成される。この埋設孔13に、永久磁石群(一対の第1永久磁石14及び第2永久磁石16)がそれぞれ埋設されている。埋設孔13の、ロータコア12の外周側の端部は、外周側へと屈曲した空隙が設けられた態様が例示されている。これはロータコア12の回転軸90に垂直な断面において、永久磁石群が発生する磁束がステータ40に施された電機子巻線42に鎖交せずに短絡的に流れる磁路の磁気抵抗を高める観点で望ましい。
上述のように、一対の第1永久磁石14の幅は、第2永久磁石16の幅よりも短く、一対の第1永久磁石14の厚さは、第2永久磁石16の厚さよりも厚い。すなわち、図2に示すように、ロータ10とステータ40とを、所定の空隙を介して対向配置させた場合に、ロータコア12の外周に近い側に位置する一対の第1永久磁石14は、ステータ40が有する電機子巻線42によって減磁界として大きく作用する磁束80の通りやすさを低下させる空隙部(埋設孔)の長さを大きく採ることができる。このように、第2永久磁石16の厚さよりも厚い一対の第1永久磁石14を採用して、幅を第2永久磁石16よりも短くすることができるので、永久磁石全体の使用量を抑制できる。また、永久磁石の幅及び厚みの違いに応じた埋設孔形状とすることにより第1永久磁石14と第2永久磁石16とを取り違えて配設してしまうというミスも回避又は抑制できる。
〈第1実施形態の変形例〉
図3は、他の態様のロータ10aの平面図及び斜視図である。本実施形態の更なる態様としては、例えば、図3に示すように、一対の第1永久磁石14と略同等の機能を有する一対の第1永久磁石14aと、第2永久磁石16と略同等の機能を有する第2永久磁石16aとは、予め定められた空隙20を介して近接する程度で、両者の接触を避けるようにしても良い。この空隙20により、両者が接触した場合に比べ、永久磁石群の内部で発生する渦電流損を低減できる。特に、焼結のネオジウム系の希土類磁石の場合、導電率が高いため、上記効果が顕著となる。
また、ロータコア12と略同等の機能を有するロータコア12aにおいて、第1永久磁石14aがロータコア12aの外部側に呈する磁極面18aが延在する面と、第2永久磁石16aがロータコア12aの外部側に呈する磁極面19aが延在する面とは、平行でかつ段差21を形成するようにしても良い。このとき、一対の第1永久磁石14aと第2永久磁石16aとが、ロータコア12a内部に配設されたときに両者が接触しないようにしても良い。すなわち、空隙20を有してかつ段差21を形成していても良い。この段差21により、永久磁石群の配設ミスを回避できる。
〈第1実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態の発明によれば、幅方向の端部での減磁耐力を向上させつつ、永久磁石全体の使用量を抑制できる。また、一対の第1永久磁石14aと第2永久磁石16aとを所定の空隙20を介して近接させることにより、減磁耐力を向上させつつ、渦電流損を低減できる。さらに、一対の第1永久磁石14aの磁極面18aと第2永久磁石16aの磁極面19aとが段差21を形成することにより、減磁耐力を向上させつつ、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制できる。
〈第2実施形態〉
上記第1実施形態では、一対の第1永久磁石14,14aが、第2永久磁石16,16aと比して保磁力が大きく、かつ残留磁束密度が小さい材質で形成され、一対の第1永久磁石14,14aの方が、減磁界として作用する磁束80を遮る断面積が大きい態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、上記実施形態で示した技術を踏まえた更なる態様としての本発明の第2実施形態として、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制し得る技術について重点的に、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の説明において、特に断りのない限り、上記第1実施形態と同様の機能を有する要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係るロータ10bの分解斜視図である。図4に示すように、ロータ10bは、ロータコア12bと、永久磁石群を構成する一対の第1永久磁石14b及び第2永久磁石16bとを備えている。
ロータコア12bは、上記第1実施形態で示したロータコア12と略同一の構成を有しており、略円筒形に形成され、その内周で回転軸90に沿って配設されるシャフト(図示省略)に連結される連結部11を有している。そして、連結部11と外周とに囲まれる領域において、例えば、外周に内接する四角形の各辺の中央部に相当する位置で回転軸90と平行な方向に沿って埋設孔13bが形成される。
この埋設孔13bに、永久磁石群(一対の第1永久磁石14bと、一対の第1永久磁石14bの間で延在する第2永久磁石16b)がそれぞれ埋設されている。そして、一対の第1永久磁石14bと第2永久磁石16bとが近接する面は、回転軸90と平行な方向に対して傾斜している。
具体例を挙げれば、図4に示すように、第2永久磁石16bの幅が、回転軸90に沿った方向(以下、「長さ方向」とも称する)の一端と他端とで異なる形状に形成されている。すなわち、第2永久磁石16bは、ロータコア12bの内部側に呈する磁極面17bとロータコア12bの外部側に呈する磁極面19bとが共に略台形状に形成されている。また、一対の第1永久磁石14bは、第2永久磁石16bと近接した状態で略四角柱を呈するように形成されている。すなわち、一対の第1永久磁石14bは、ロータコア12bの内部側に呈する磁極面15bとロータコア12bの外部側に呈する磁極面とが共に略台形状に形成されており、第2永久磁石16bの磁極面17bと一対の第1永久磁石14bの磁極面15bとが近接した状態、及び第2永久磁石16bの磁極面19bと一対の第1永久磁石14bの磁極面18bとが近接した状態で、それぞれの磁極面が略方形を呈する。換言すれば、一対の第1永久磁石14bの長さ方向の端部の幅は、第2永久磁石16bの長さ方向の端部の幅が長い側では短く、第2永久磁石16bの長さ方向の端部の幅が短い側では長い。
ここで、上述のように形成された永久磁石群のロータコア12b内部での配設位置としては、ロータ10bに対する冷却効果の観点から以下のように配設することが望ましい。すなわち、ロータ10bを適用した埋込磁石型モータにおいて、空気や冷媒等の流体が一方向に流れる場合には、その流れる方向に基づいて、第2永久磁石16bの幅は、流体の上流側で長く、流体の下流側で短くなるように配設する。
なお、流体が一方向に流れる場合とは、ロータ10bを適用したモータが密閉型圧縮機駆動用モータであって高圧ドームを適用した場合においては、圧縮機構部の吐出ポート側が上流側となり、低圧ドームを適用した場合においては、吸入管側が上流側となる。また、ロータ10bを適用したモータが自己冷却ファンであれば、風上側が上流側となる。冷却効果が高ければ、保磁力も高くなるため、比較的保磁力の低い材質が一対の第1永久磁石14bに近付いても、減磁する可能性は減少する。
または、長さ方向に磁束密度のアンバランスが生じることが懸念される場合には、第2永久磁石16bの幅の長短が周方向に交番するように、上下逆に埋設するようにしても良い。つまり、本実施形態に照らしていえば、ロータコア12bに埋設される4つの永久磁石群のうち、回転軸90を挟んで互いに対向する一の一対の永久磁石群は、第2永久磁石16bの長さ方向の端部の幅が長い方を図中の上方向になるように埋設し、他の一対の永久磁石群は、第2永久磁石16bの長さ方向の端部の幅が短い方を図中の上方向になるように埋設するようにしても良い。なお、本明細書でいう「上方向」とは、説明の便宜上、図面に即して用いているに過ぎず、実際の製品に組込まれたときの上下を反映するものではない。
また、上述のように形成された永久磁石群のロータコア12b内部への配設順序としては、配設工程の簡便性の観点から以下のような順序で配設することが望ましい。すなわち、第2永久磁石16bの長さ方向の端部の幅が、上方向で長く、下方向で短い場合には、まず、一対の第1永久磁石14bを埋設孔13bに埋設し、次に第2永久磁石16bを埋設孔13b内の一対の第1永久磁石14bの間に挿入する。又は、一対の第1永久磁石14bと第2永久磁石16bとを予め接合した状態で埋設孔13bに挿入しても良い。
〈第2実施形態の変形例〉
図5及び図6は、他の態様のロータ10b,10cの斜視図である。本実施形態の更なる態様としては、例えば、図5に示すように、一対の第1永久磁石14bと近接する第2永久磁石16bの面を、長さ方向に対して傾斜させて、かつ面同士を互いに平行に形成し、一対の第1永久磁石14bは、第2永久磁石16bと近接した状態で略直方体を呈するように形成しても良い。ただし、一対の第1永久磁石14bは、永久磁石群の長さ方向全体に亘って所定の幅を有していることが必要である。
又は、例えば、図6に示すように、ロータ10cの埋設孔13cに埋設される一対の第1永久磁石14cは、第2永久磁石16cの磁極面のうちロータコア12cの内部側の磁極面17cと隣接する側の磁極面15cにおいて、長さ方向全体に亘って予め定められた幅を有し、第2永久磁石16cの磁極面17cは、ロータコア12cの外部側の磁極面19cよりも広く、一対の第1永久磁石14cと第2永久磁石16cとが近接する面は、一対の第1永久磁石14cの磁極面15cに垂直な面又は第2永久磁石16cの磁極面17cに垂直な面の何れかに対して傾斜していても良い。つまり、一対の第1永久磁石14cと第2永久磁石16cとが近接する面は、厚さ方向に対しても傾斜しており、一対の第1永久磁石14cの磁極面のうち、磁極面19cと隣接する磁極面18cは、磁極面15cよりも広い。これにより、減磁界として大きく作用する磁束80(図2参照)を遮る断面積を大きく採ることができる。
〈第2実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態の発明によれば、一対の第1永久磁石14b,14cと第2永久磁石16b,16cとが近接する面が長さ方向に対して傾斜しているので、永久磁石群の配設ミスを回避できる。また、一対の第1永久磁石14cの磁極面17cは、磁極面15cよりも広く形成されているので、ロータコア12cの内部側の磁極面15cの端部における減磁耐力を向上できる。
〈第3実施形態〉
上記第2実施形態では、永久磁石群を構成する各永久磁石の形状を異ならせることによって、配設ミスを回避又は抑制し得る態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第3実施形態として、永久磁石群を構成する各永久磁石を長さ方向の端部で保持する保持部を備える態様について、図面を参照しながら説明する。
図7は、本発明の第3実施形態に係るロータ10dの分解斜視図である。図7に示すように、ロータ10dは、ロータコア12dと、永久磁石群を構成する一対の第1永久磁石14d及び第2永久磁石16dとを備えている。
ロータコア12dは、略円筒形に形成され、その内周で回転軸90に沿って配設されるシャフト(図示省略)に連結される連結部11を有している。そして、連結部11と外周とに囲まれる領域において、例えば、外周に内接する四角形の各辺の中央部に相当する位置で回転軸90と平行な方向に沿って埋設孔13dが形成される。埋設孔13dの内壁には、凸条部22dが形成されており、この凸条部22dが永久磁石群を保持する保持部として機能する。つまり、埋設孔13dは、永久磁石群の幅に2つの凸条部22dの幅を加えた長さの幅をもって形成される。
一対の第1永久磁石14d及び第2永久磁石16dは、この凸条部22dを介して互いに近接する。つまり、本実施形態においては、一対の第1永久磁石14dと第2永久磁石16dとは互いに凸条部22dの幅に等しい距離だけ離れて配設される。一対の第1永久磁石14dと第2永久磁石16dとの間に空隙ができることにより、永久磁石群の内部で生じる渦電流損を低減できる。
ここで、凸条部22dは、埋設孔13dの内壁で、必ずしも長さ方向全体に亘って形成される必要はなく、一対の第1永久磁石14dと第2永久磁石16dとの間で、少なくとも2箇所設けられていれば良い。また、凸条部22dは、減磁耐力を高める観点から、第2永久磁石16dの磁極面のうちロータコア12dの内部側の磁極面17d側に形成することが望ましい。これは、凸条部22dから僅かながら漏れ磁束が発生するためである。
〈第3実施形態の変形例〉
図8及び図9は、他の態様のロータ10eの分解斜視図である。本実施形態の更なる態様としては、例えば、ロータ10eを図8に示すような構成としても良い。すなわち、ロータコア12eの回転軸90と平行な方向の両端面に配設される端板32eを更に備え、一対の第1永久磁石14eと第2永久磁石16eとの間には、所定の空隙が設けられ、端板32eで該空隙に対応する位置に突部22eを形成しても良い。この突部22eが、該空隙に嵌挿されることにより、保持部として機能する。つまり、埋設孔13eは、永久磁石群の幅に2つの突部22eの幅を加えた長さの幅をもって形成される。
ここで、突部22eは、例えば、端板32eの一部を切り起こして形成する。また、端板32e及び突部22eを非磁性体で形成することにより、漏れ磁束を抑えることができる。
また、本発明の更なる態様として、図9に示すように、突部22eは、第2永久磁石16eに接して、回転軸90に平行な方向に対してバネ状に形成されていても良い。一方の端板32eに設けられた突部22eが他方の端板32e(あるいは中でも突部22e)と共に、長さ方向において第2永久磁石16eを保持する。突部22eがバネ性を有するには、端板32eの一部を切り起こすことで実現できる。ただし、端板32eの材質が弾性を有していることが必要である。なお、図9では、突部22eが端板32eから鋭角に切り起こされている態様を示しているが、これは製造工程での便宜を考慮した態様であり、切り起こしの角度が直角でなければ、鈍角に切り起こされていても良い。
〈第3実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態の発明によれば、一対の第1永久磁石14d,14e及び第2永久磁石16d,16eを長さ方向の端部で保持する保持部(凸条部22d,突部22e)を備えるので、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制できる。また、永久磁石群を埋設する埋設孔13eを簡単に形成できる。また、埋設孔13dの内壁に凸条部22dを設けることにより、一対の第1永久磁石14dと第2永久磁石16dとの間に空隙が生じるので、渦電流損を低減できる。さらに、凸条部22dを埋設孔13dのうちロータコア12dの内部側に設けることにより、減磁耐力が向上する。
また、端板32eを更に備えて、端板32eに突部22eを形成し、突部22eが、一対の第1永久磁石14eと第2永久磁石16eとの間に嵌挿するので、埋設孔13eを簡単に形成でき、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制できる。さらに、突部22eがバネ性を有していれば、第2永久磁石16eの寸法公差を吸収して確実に固定できる。
〈第4実施形態〉
上記第3実施形態の変形例では、端板32eの一部を切り起こして突部22eを形成する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第4実施形態として、端板32fの一部に凹部22fを形成して永久磁石群を保持する態様について、図面を参照しながら説明する。
図10は、本発明の第4実施形態に係るロータ10fの分解斜視図である。図10に示すように、ロータ10fは、ロータコア12fと、永久磁石群を構成する一対の第1永久磁石14f及び第2永久磁石16fと、ロータコア12fの連結部11と略同位置かつ同サイズの孔を有してロータコア12fの長さ方向の端面と略同一サイズの略環状に形成される端板(本実施形態においては、ロータコア12fの端面に一対で配設される端板)32fとを備えている。ロータコア12fは、上記実施形態で示したロータコア12eと略同様の構成を有しており、埋設孔13fは、永久磁石群の幅と略等しい幅をもって形成されている。
一対の第1永久磁石14f及び第2永久磁石16fのうち何れか一方は、ロータコア12fの長さよりも所定の長さだけ長く形成され、一対の第1永久磁石14f及び第2永久磁石16fのうち他方は、ロータコア12fの長さよりも所定の長さだけ短く形成されている。具体例を挙げれば、図10に示すように、一対の第1永久磁石14fは、ロータコア12fの長さよりも長く形成され、第2永久磁石16fの長さは、ロータコア12fの長さと同じかそれ以下に形成されている。
そして、一対の端板32fは、一対の第1永久磁石14f及び第2永久磁石16fのうち長い方の永久磁石(本実施形態においては、一対の第1永久磁石14f)が埋設孔13fに埋設したときにロータコア12fから突出する永久磁石を収容する凹部22fを有している。なお、凹部22fは、必ずしも一対の端板32fのそれぞれに形成されている必要はなく、一方にのみ形成されていても良い。何れにしても、一対の端板32fをロータコア12fの端面に配したときに、一対の第1永久磁石14fを保持できれば良い。
〈第4実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態の発明によれば、一対の第1永久磁石14f及び第2永久磁石16fのうち何れか一方がロータコア12fの長さよりも長く形成され、永久磁石群を埋設孔13fに埋設したときに突出する永久磁石を収容する凹部を有する一対の端板32fを備えるので、永久磁石群の配設ミスを回避又は抑制できる。
〈第5実施形態〉
上記第4実施形態では、一対の第1永久磁石14f及び第2永久磁石16fのうち何れか一方がロータコア12fの長さよりも長く形成され、一対の端板32fが有する凹部22fが、ロータコア12fから突出する永久磁石を収容することによって永久磁石群を保持する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第5実施形態として、更に他の端板を備える態様について、図面を参照しながら説明する。
図11は、本発明の第5実施形態に係るロータ10gの分解斜視図である。図11に示すように、ロータ10gは、ロータコア12gと、永久磁石群を構成する一対の第1永久磁石14g及び第2永久磁石16gと、一対の第1端板34gと、第2端板36gとを備えている。
ロータコア12gは、上記第4実施形態で示したロータコア12fと略同様の構成を有している。また、一対の第1永久磁石14g及び第2永久磁石16gのうち何れか一方は、ロータコア12gの長さよりも所定の長さだけ長く形成され、一対の第1永久磁石14g及び第2永久磁石16gのうち他方は、ロータコア12gの長さよりも所定の長さだけ短く形成されている。具体例を挙げれば、図11に示すように、一対の第1永久磁石14gは、ロータコア12gの長さよりも長く形成され、第2永久磁石16gの長さは、ロータコア12gの長さと同じかそれ以下に形成されている。
一対の第1端板34gは、ロータコア12gの連結部11と略同位置かつ同サイズの孔を有してロータコア12gの長さ方向の端面と略同一サイズの略環状に形成されている。また、一対の第1端板34gは、一対の第1永久磁石14g及び第2永久磁石16gのうち長い方の永久磁石(本実施形態においては、一対の第1永久磁石14g)が埋設孔13gに埋設したときにロータコア12gから突出する永久磁石の長さと略同じ長さに形成され、ロータコア12gの回転軸90と平行な方向の端面に配設される。また、一対の第1端板34gは、ロータコア12gから突出する永久磁石を収容する孔部22gを有している。なお、孔部22gは、必ずしも一対の第1端板34gのそれぞれに形成されている必要はなく、図11に示すように、一方の第1端板34gaにのみ形成されていても良い。
第2端板36gもまた、ロータコア12gの連結部11と略同位置かつ同サイズの孔を有してロータコア12gの長さ方向の端面と略同一サイズの略環状に形成されている。そして、第2端板36gは、一の第1端板34gaの回転軸90を法線とする端面のうち、ロータコア12gと接していない側の端面に配設される。第2端板36gが一の第1端板34gaに形成される孔部22gを塞ぐことにより、保持部として機能する。つまり、一の第1端板34gaが有する、ロータコア12gから突出する一対の第1永久磁石14gを収容する孔部22gと、第2端板36gとが協働して保持部を形成する。
ここで、第2端板36gは、ロータ10gにより駆動される負荷の回転中心のズレ(偏芯)を補正するバランサを適用しても良い。この場合、バランサの形状によっては、一の第1端板34gaの孔部22g全体を塞ぐことはできないが、少なくとも一部を塞ぐ形状となっていれば、一対の第1永久磁石14gを保持することが可能である。ここで、ロータ10gにより駆動される負荷の回転中心のズレを有する例として、偏芯したピストンによりシリンダ内部の容積を変化させることにより冷媒を圧縮するロータリ圧縮機が挙げられる。
〈第5実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態の発明によれば、一の第1端板34gaの孔部22gと第2端板36gとが協働して一対の第1永久磁石14gを保持するので、永久磁石の配設ミスを回避又は抑制できる。
〈変形例〉
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述の実施形態を適宜組み合わせても構わないことは勿論である。
本発明の第1実施形態に係るロータの斜視図である。 本発明のロータを適用した埋込磁石型モータの構成を示す断面図である。 他の態様のロータの平面図及び斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るロータの分解斜視図である。 他の態様のロータの分解斜視図である。 他の態様のロータの分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るロータの分解斜視図である。 他の態様のロータの分解斜視図である。 他の態様のロータの分解斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るロータの分解斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るロータの分解斜視図である。
符号の説明
100 埋込磁石型モータ
10,10a〜10g ロータ
12,12a〜12g ロータコア
14,14a〜14g 第1永久磁石
15b,15c 磁極面
16,16a〜16g 第2永久磁石
17b,17c 磁極面
20 空隙
21 段差
22d 凸条部
22e 突部
22f 凹部
22g 孔部
32e,32f 端板
34g 第1端板
36g 第2端板
42 電機子巻線
90 回転軸

Claims (13)

  1. ロータコア(12,12a)の内部に前記ロータコアの回転軸(90)と平行な方向に沿って永久磁石群が埋設されるロータ(10,10a)であって、
    前記永久磁石群は、一対の第1永久磁石(14,14a)と、前記一対の前記第1永久磁石の間で延在する第2永久磁石(16,16a)とを備え、
    前記一対の前記第1永久磁石の何れもが、前記第2永久磁石と比して保磁力が大きく、かつ残留磁束密度が小さい材質で形成され、
    前記第2永久磁石が延在する方向における長さは、前記一対の前記第1永久磁石の何れよりも前記第2永久磁石の方が長く、
    前記第2永久磁石が延在する方向に直交する方向の長さは、前記一対の前記第1永久磁石の何れもが、前記第2永久磁石よりも長く、
    前記一対の前記第1永久磁石とこれらの間で延在する前記第2永久磁石とは、前記第2永久磁石が延在する方向に直交する方向において同じ極性の磁極を呈する、ロータ。
  2. 請求項1記載のロータ(10a)であって、
    前記一対の前記第1永久磁石(14a)と前記第2永久磁石(16a)とは、予め定められた空隙(20)を介して近接する、ロータ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のロータ(10a)であって、
    前記第1永久磁石(14a)が前記ロータコア(12a)の外部側に呈する磁極面が延在する面と、前記第2永久磁石(16a)が前記ロータコアの外部側に呈する磁極面が延在する面とは、平行でかつ段差(21)を形成する、ロータ。
  4. ロータコア(12b,12c)の内部に前記ロータコアの回転軸(90)と平行な方向に沿って永久磁石群が埋設されるロータ(10b,10c)であって、
    前記永久磁石群は、一対の第1永久磁石(14b,14c)と、前記一対の前記第1永久磁石の間で延在する第2永久磁石(16b,16c)と
    を備え、
    前記一対の前記第1永久磁石と前記第2永久磁石とが近接する面は、前記回転軸と平行な方向に対して傾斜している、ロータ。
  5. 請求項4記載のロータ(10c)であって、
    前記一対の前記第1永久磁石(14c)は、前記第2永久磁石(16c)の磁極面のうち前記ロータコア(12c)の内部側の磁極面(17c)と隣接する側の磁極面(15c)において、予め定められた幅の磁極面を有し、
    前記第2永久磁石の磁極面のうち前記ロータコアの内部側の磁極面は、外部側の磁極面よりも広く、
    前記一対の前記第1永久磁石と前記第2永久磁石とが近接する面は、前記一対の前記第1永久磁石の前記磁極面に垂直な面又は前記第2永久磁石の前記磁極面に垂直な面の何れかに対して傾斜している、ロータ。
  6. ロータコア(12d〜12g)の内部に前記ロータコアの回転軸(90)と平行な方向に沿って永久磁石群が埋設されるロータ(10d〜10g)であって、
    前記永久磁石群は、一対の第1永久磁石(14d〜14g)と、前記一対の前記第1永久磁石の間で延在する第2永久磁石(16d〜16g)と、
    前記一対の前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石を前記回転軸の方向の端部で保持する保持部を備える、ロータ。
  7. 請求項6記載のロータ(10d)であって、
    前記保持部は、前記一対の前記第1永久磁石(14d)及び前記第2永久磁石(16d)が配設される孔の内壁に設けられる凸条部(22d)であり、
    前記一対の前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石は、前記凸条部を介して互いに近接する、ロータ。
  8. 請求項7記載のロータ(10d)であって、
    前記凸条部(22d)は、前記第2永久磁石(16d)の磁極面のうち前記ロータコアの内部側の磁極面(17d)側に設けられる、ロータ。
  9. 請求項6記載のロータ(10e)であって、
    前記ロータコア(12e)の前記回転軸(90)と平行な方向の端面に配設される端板(32e)を更に備え、
    前記一対の前記第1永久磁石(14e)と前記第2永久磁石(16e)との間には、所定の空隙が設けられ、
    前記保持部は、前記端板で前記所定の空隙に嵌挿される突部(22e)である、ロータ。
  10. 請求項9記載のロータ(10e)であって、
    前記突部(22e)は、前記第2永久磁石(16e)に接して、前記回転軸(90)に平行な方向に対してバネ状に形成される、ロータ。
  11. 請求項6記載のロータ(10f)であって、
    前記ロータコア(12f)の前記回転軸(90)と平行な方向の端面に配設される端板(32f)を更に備え、
    前記一対の前記第1永久磁石(14f)及び前記第2永久磁石(16f)のうち何れか一方は、前記ロータコアの前記回転軸と平行な方向の長さよりも長く形成され、
    前記一対の前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石のうち他方は、前記ロータコアの前記回転軸と平行な方向の長さ以下の長さに形成され、
    前記保持部は、前記端板で前記ロータコアから突出する前記一対の前記第1永久磁石又は前記第2永久磁石を収容する凹部(22f)である、ロータ。
  12. 請求項6記載のロータ(10g)であって、
    前記ロータコア(12g)の前記回転軸(90)と平行な方向の端面に配設される一対の第1端板(34g)と、
    一の前記第1端面(34ga)の前記回転軸と平行な方向の端面のうち、前記ロータコアと接していない側の端面に配設される第2端板(36g)と
    を更に備え、
    前記一対の前記第1永久磁石(14g)及び前記第2永久磁石(16g)のうち何れか一方は、前記ロータコアの前記回転軸と平行な方向の長さよりも、前記一の前記第1端板(34g)の前記回転軸と平行な方向の厚みと同程度長く形成され、
    前記一対の前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石のうち他方は、前記ロータコアの前記回転軸と平行な方向の長さ以下に形成され、
    前記保持部は、
    前記一の前記第1端板が有する、前記ロータコアから突出する前記一対の前記第1永久磁石又は前記第2永久磁石の何れかを収容する孔部(22g)と、前記第2端板とが協働して形成する、ロータ。
  13. 前記ロータ(10,10a〜10g)と、前記回転軸(90)と平行な方向で所定の空隙を介して対向するコイル(42)と
    を備える埋込磁石型モータ(100)であって、
    前記コイルの巻線方式は集中巻方式が採用されている、埋込磁石型モータ。
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