JP2023148806A - 高さが異なる微細パターンを有する原盤及びインプリント素子 - Google Patents

高さが異なる微細パターンを有する原盤及びインプリント素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2023148806A
JP2023148806A JP2022057044A JP2022057044A JP2023148806A JP 2023148806 A JP2023148806 A JP 2023148806A JP 2022057044 A JP2022057044 A JP 2022057044A JP 2022057044 A JP2022057044 A JP 2022057044A JP 2023148806 A JP2023148806 A JP 2023148806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
imprint
joint
flat surface
pattern portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022057044A
Other languages
English (en)
Inventor
未散 黒宮
Michiru Kuromiya
利昭 高野
Toshiaki Takano
主税 田中
Chikara Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2022057044A priority Critical patent/JP2023148806A/ja
Publication of JP2023148806A publication Critical patent/JP2023148806A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 光回折格子のための高さが異なる複数の微細構造を有する構造体形成において、インプリント離型時の平坦面とパターン部の境界部分における離型不良を低減し、転写欠陥を発生させないインプリント原盤及びそれを用いて作製したインプリント素子を提供することを目的とする。【解決手段】 原盤101の側方視の縦断面形状において、パターン部104を平坦面105より低い位置に形成し、かつ平坦面とパターン部の境界面106が傾斜面を形成し、かつ平坦面と傾斜面との第1接合部111、及びパターン部と傾斜面との第2接合部112がそれぞれ曲線で接合する構造体を形成する。【選択図】 図1

Description

本開示は、例えばヘッドアップディスプレイ(HUD)又はヘッドマウントディスプレイ(HMD)用途に用いられる、インプリント原盤及びインプリント素子に関する。
ヘッドアップディスプレイ(HUD)及びヘッドマウントディスプレイ(HMD)は、それぞれ、視認可能な画像を生成するための回折格子ユニットが用いられる。回折格子ユニットは、画像源からの画像を導波路に繋ぐインカップリング格子(in-coupling grating)と、ユーザーが最終的に視認可能な画像を生成するアウトカップリング格子(out-coupling grating)とで構成され、これら回折格子ユニットは、広い視野角で認識できるように設計され、瞳拡張素子として用いられる。
回折格子ユニットは、回折格子の形状精度及びその光学特性で、得られる画像の質が決定される。回折格子は一定のピッチ及び一定の深さであることが一般的であるが、より高効率に均一な強度を得るためには、格子の回折効率が局所的に変化していくことが望ましい。特にアウトカップリング格子では、外部に光が徐々に取り出されていくため、徐々に出力される強度が弱くなる。そのため、均一な強度を得るためには、回折格子の高さが異なる複数の微細構造を形成することが必要である。
従来の回折格子の高さが異なる複数の微細構造を形成するための方法としては、グレースケールリソグラフィが挙げられる。グレースケールリソグラフィは、グレースケールマスク、レーザービーム、電子ビーム等を用いて高さが異なるレジストマスクパターン形成後、格子層のドライエッチングを行う方法である。しかしながら、1μm以下の微細パターン寸法の加工が難しい、スループットが長いなどの課題がある。
前記の課題を解決する為の方法として、格子層の高さを異ならせて予め所望の高さに変化するように加工した後に、ドライエッチングにより格子層にパターンを形成する方法が挙げられる。さらに、大量の回折格子を生産する場合には、これを原盤として用いてインプリントにより中間モールドを作製し、さらにこの中間モールドを用いてインプリントにより回折格子であるインプリント素子を形成する。
例えば、特許文献1には、原盤及び回折格子の形成方法として、真空中においてドライエッチングのパワー及び時間を色々と変化させることにより予め原盤の格子層の高さが異なるように加工し、その後、EB描画によりレジストパターンを形成し、ドライエッチングによりハードマスク層のパターンを形成した後、格子層をドライエッチングする方法が提案されている。
WO2020/018270
しかしながら、従来の方法によって形成した原盤では、インプリントする際に、離型時に平坦面とパターン部との境界部分で離型不良が発生し易い。
本開示は、パターン部と平坦面との境界部分における離型抵抗の差を低減し、インプリント時の離型不良を抑制することのできる、インプリント原盤、及びそれを用いて作製した転写欠陥のないインプリント素子を提供することを目的とする。
前記目的を達成する為に、本開示の1つの態様にかかるインプリント原盤は、高さが異なる複数の微細構造を含むパターン部と、複数の平坦面とを備え、
側方視の縦断面形状において、前記パターン部は前記平坦面より低い位置に形成され、
かつ前記平坦面と前記パターン部との境界面が傾斜面であり、
かつ前記平坦面と前記傾斜面との第1接合部の断面形状、及び前記パターン部と前記傾斜面との第2接合部の断面形状が、それぞれ曲線である。
前記目的を達成する為に、本開示の別の態様にかかるインプリント素子は、高さが異なる複数の微細構造を含むパターン部と、複数の平坦面とを備え、
側方視の縦断面形状において、前記パターン部は前記平坦面より低い位置に形成され、
かつ前記平坦面と前記パターン部との境界面が傾斜面であり、
かつ前記平坦面と前記傾斜面との第1接合部の断面形状、及び前記パターン部と前記傾斜面との第2接合部の断面形状が、それぞれ曲線となるように接合される。
このような構成により、前記インプリント原盤を用いてインプリントにより中間モールドを作製し、さらにこの中間モールドを用いてインプリントにより回折格子であるインプリント素子を作製する際に、離型時のパターン部と平坦面の境界部における離型抵抗の差を低減し、離型不良を抑制することが可能になる。
以上のように、本開示において高さが異なる微細パターンを有するインプリント原盤及びインプリント素子によれば、パターン部を平坦面より低い位置に形成し、かつ平坦面とパターン部の境界面が傾斜面となり、かつ平坦面と傾斜面との第1接合部、及びパターン部と傾斜面との第2接合部が曲線で接合するようにしている。この結果、インプリント離型時の平坦面とパターン部との境界部分における離型不良を低減し、転写欠陥のない光回折格子を形成することができる。
本開示の実施形態におけるインプリント原盤の概略断面図 (a)は本開示の実施形態における片面インプリント素子の概略断面図、(b)は本開示の実施形態における片面インプリント素子の概略断面図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 本開示の実施形態における原盤及びインプリント素子の作製工程の概略図 従来における原盤の概略断面図
(従来技術における課題)
従来技術における課題について、より詳細に述べる。
ドライエッチングのパワー及び時間を色々と変化させることにより予め原盤の格子層の高さが異なるように加工し、その後、EB描画によりレジストパターンを形成し、ドライエッチングによりハードマスク層のパターンを形成した後、格子層をドライエッチングする方法によって原盤を形成する。このようにして形成した原盤では、インプリントする際に、離型時に平坦面とパターン部との境界部分で離型不良が発生し易い。
これは、平坦面では離型抵抗が小さいのに対し、パターン部では離型抵抗が高い為、境界部分で離型速度が急激に変化し、境界付近のパターン部分に応力が集中するためである。予め原盤の格子層をドライエッチングのパワー及び時間を色々と変化させることにより加工すると、図4の従来の形態における原盤の断面図に示すように、側方視の縦断面形状において平坦面405と傾斜面406との第1接合部411が直角になり、側方視の縦断面形状においてパターン部404と傾斜面406との第2接合部412が直角になり、パターン部404の凹凸面の凸上部の表面粗さが大きいという特徴を持つ形状に加工される。そのため、パターン部404と平坦面405の境界部分において離型抵抗がより急激に変化しやすくなり、離型不良が発生する。
そこで、パターン部404と平坦面405の境界部分における離型抵抗の差を低減する為に、例えば、パターン部404に硬化後の離型力が相対的に低いレジストを配置し、平坦面405に硬化後の離型力が相対的に高いレジストを配置する例がある。しかしながら、光回折格子のように、レジストの屈折率の制御が必要な場合には、2種類以上のレジストを配置した場合、レジストが混合して屈折率が変化してしまう懸念がある。
さらには、パターン部404と平坦面405の境界部分における離型抵抗の差を低減する為に、原盤の平坦面405の中に離型力調節用のダミーパターンを設ける例がある。しかしながら、光回折格子において、離型抵抗調節用にパターン部404と同等のサイズの微細構造を追加で形成しようとすると、追加のEB描画が必要になり、原盤の作製コストが高くなる。さらには、光回折格子では隣接するパターン部404との間の距離が短い場合が多く、ダミーパターンを形成するための十分な領域を必要な領域に確保することが難しい。
(実施形態)
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本開示の形態におけるインプリント原盤101の概略断面図、図2は本開示の形態におけるインプリント素子201の概略断面図を示す。図3A~図3Kは本開示の形態における原盤101及びイオンプリント素子201の作製工程の概略図を示す。
まず初めに、本実施形態におけるインプリント原盤101の概略断面図を図1に示す。
インプリント原盤101は、格子層102、及びその下地となる基板103を含む。
格子層102は、パターン部104と、複数の平坦面105とを備えている。
パターン部104は、例えば、微細パターンとして縦断面形状が櫛歯状に配置された多数の矩形柱状の微細構造104aで構成されている。一例として、図1のX軸方向において、微細構造104aは、それらの高さが連続的に変化するように異なる高さをそれぞれ有している。
詳しくは、微細構造104aは、図1のXY平面である基板103の主面103a上に複数形成され、基板103の主面103aから離れるように延びる柱状の構造である。各微細構造104aは+Z方向に延びている。各微細構造104aは、例えば、マイクロメートル又はナノメートルの寸法の高さHを有する柱状の構造である。複数の微細構造104aは、互いに対して間隔を有して、規則的に配置されてもよい。複数の微細構造104aは、例えば、XY方向において等間隔に並んで配置されている。複数の微細構造104aはまとめて格子層102のパターン部104を構成する。
微細構造104aの高さHは、基板103の主面103aと微細構造104aの上面104b(すなわち、図1の微細構造104aの上面104b)との間のZ方向の距離である。それぞれの微細構造104aに着目すると、高さHは異なっている。図1及び後続の図において示す高さHは、微細構造104aの高さHの一例であり、微細構造104aの上面104bはX方向に対して直線的に傾斜している。なお、本開示で、上面とは、鉛直方向の上面に限定されるものではなく、説明の便宜上、使用しているにすぎない。
また、複数の微細構造104aに着目すると、一例として、高さHはX方向に沿って連続的に変化するように高さHが異なっている。ここで、「連続的に変化する」とは、微細構造104aの上面104bと、隣接した微細構造104aの上面104bとが傾斜する直線に沿って連続していることを意味する。それぞれの微細構造104aが互いから離れており、隣接する微細構造104aの上面104bと上面104bとが途切れている場合であっても、上面104b、104bが同一平面上に沿っていれば、高さHは連続的に変化しているという。言い換えれば、複数の微細構造104aのうちの互いに隣接する微細構造104aの上面104bと上面104bとは、加工誤差又は測定誤差等を考慮した上で、連続した1つの平面から切り出された部分的な平面である。
よって、側方視の縦断面形状において、互いに隣接する複数の微細構造104aの上面104bと上面104bとは同一直線上に沿っており、即ち隣接する複数の微細構造104aの各上面104bは一定の角度で傾斜している。
一方、複数の平坦面105は、例えば、側方視の縦断面形状でパターン部104のX軸方向の両端に前記1つの微細構造104aよりも幅広な凸部115の上面として配置されている。一例として、パターン部104のX軸方向の両端部の微細構造104aは、それらと隣接する凸部115と一体的に形成されている。
また、原盤101の側方視の縦断面形状において、パターン部104の微細構造104aの上面104bは平坦面105より低い位置に形成されている。また、前記側方視において、凸部115の平坦面105と、凸部115と一体に形成されたパターン部104の端部の微細構造104aとの境界面106が傾斜を有する傾斜面106として形成されている。また、前記側方視において、平坦面105と傾斜面106との第1接合部111の断面形状が、図1の斜め上向き凸の曲線であり、パターン部104と傾斜面106との第2接合部112の断面形状が、図1の斜め下向き凸の曲線である。傾斜面106の傾斜は、図1の縦断面において、基板側から遠ざかるに従い、凸部115のX軸方向の厚みが徐々に小さくなるような傾斜を有している。
原盤101の格子層102の材料としては、SiO、SiN、SiO、Su、又はAlなどが挙げられるが、エッチング時の基板103との選択比などに応じて適宜選択すると良い。格子層102のパターン部104の形状としては、バイナリ形状、スラント形状、鋸歯形状、又は、正弦波形状などのL/Sパターン(すなわち、(ライン/スペース)パターン)が挙げられるが、商品に要求される光学特性に応じて適宜選択すると良い。また、L/Sパターンのピッチとしては、例えば200~600nmが挙げられるが、商品に要求される光学特性に応じて適宜選択すると良い。一例として、格子層102の平坦面105を有する凸部115の膜厚(すなわち、Z軸方向の寸法)は250-500nmの間であるように形成されているとともに、高さが異なる複数の微細構造104aを含むパターン部104の膜厚(すなわち、Z軸方向の寸法)は50-250nmの間で変化するように形成されているが、商品に要求される光学特性に応じて適宜選択すると良い。
原盤101の基板103の材料としては、Si、Si,TiO、Al、又はSiCなどが挙げられるが、エッチング時の格子層102との選択比などに応じて適宜選択すると良い。
このように、原盤101の形状としては、少なくとも、一例として高さHが連続的に変化するように高さHが異なる微細構造104aを含むパターン部104と、複数の平坦面105とを備え、側方視の縦断面形状において、パターン部104の各微細構造104aの上面104bは平坦面105より低い位置に形成され、かつ平坦面105とパターン部104の境界面が傾斜を有する傾斜面106とし、かつ平坦面105と傾斜面106との第1接合部111、及びパターン部104と傾斜面106との第2接合部112が、それぞれ曲線の断面形状である。
さらに、前記構成にかかる原盤101は、これを用いてインプリントにより中間モールドを作製し、さらにこの中間モールドを用いてインプリントにより回折格子であるインプリント素子201を作製することができる。
この際に、傾斜面106により、離型時のパターン部104と平坦面105の境界部における離型抵抗の差を低減し、離型不良を抑制することが可能になる。具体的には、原盤101が前記形状であることで、図3A~図3Kにて後述するインプリント素子201の製作工程において、原盤101の形状がインプリント素子201に転写される。
よって、後述する図2の(a)に示すように、インプリント素子201の構造は、原盤101と同じ構造となり、インプリント素子201の微細パターンの形状は、図1の原盤101の形状が転写されたものであるため、原盤101と同形状になる。
このため、インプリント素子201は、少なくとも以下のように構成している。すなわち、インプリント素子201は、高さが異なる複数の微細構造204aを含むパターン部204と、複数の平坦面205とを備えている。インプリント素子201の側方視の縦断面形状において、パターン部204は平坦面205より低い位置に形成され、かつ平坦面205とパターン部204との境界面が傾斜面206であり、かつ平坦面205と傾斜面206との第1接合部211の断面形状、及びパターン部204と傾斜面206との第2接合部212の断面形状が、それぞれ曲線となるように接合されている。このような構成のため、インプリント素子201の格子層202、基板203、主面203a、パターン部204、微細構造204a、上面204b、平坦面205、傾斜面206、第1接合部211、第2接合部212、凸部215は、それぞれ、原盤101の格子層102、基板103、主面103a、パターン部104、微細構造104a、上面104b、平坦面105、傾斜面106、第1接合部111、第2接合部112、凸部115に対応しており、材料を除き、構成の説明は同じであることから、詳細な説明を省略する。
前記構成において、原盤101及びインプリント素子201は、側方視の縦断面形状において、平坦面105,205と傾斜面106,206との第1接合部111,211における曲線箇所、パターン部104,204と傾斜面106,206との第2接合部112,212における曲線箇所、及び傾斜面106,206の傾斜箇所を合わせた距離が1~10mmであることが望ましい。前記の距離が1mmよりも短いと、平坦面105,205とパターン部104,204の境界部分において離型抵抗が急激に変化し、離型不良が発生し易くなる。また、前記の距離が10mmよりも長くなると、商品の光学特性向上に寄与しない領域が増えるため、所望の光学特性を得ることが出来なくなる。さらには、平坦面105,205に隣接したパターン部104,204を配置し難くなり、所望の光学特性を得るための設計マージンが狭くなる。
さらに、原盤101及びインプリント素子201は、側方視の縦断面形状において、平坦面105,205と傾斜面106,206との第1接合部111,211のそれぞれの曲率半径Rが30000mm以上100000mm以下であることが望ましい。前記の曲率半径Rは、傾斜面106,206を形成する際の磁性流体研磨加工のツールのサイズ、ツールの圧力、ツールの研磨速度、又は研磨時間などを色々と変化させることにより、変えることが出来る。前記の曲率半径Rが30000mmよりも小さくなると、パターン部104,204と平坦面105,205の境界部分において離型角度が急峻に変化することにより、離型抵抗が急激に変化し、離型不良が発生する。一方で、前記の曲率半径Rが100000mmよりも大きくなると、離型不良の発生を抑制することが容易になるが、商品の光学特性向上に寄与しない領域が増えるため、所望の光学特性を得ることが出来なくなる。さらには、平坦面105,205に隣接したパターン部104,204を配置し難くなり、所望の光学特性を得るための設計マージンが狭くなる。
また、原盤101及びインプリント素子201は、側方視の縦断面形状において、パターン部104,204と傾斜面106,206との第2接合部112,212の曲率半径Rが10000mm以上40000mm以下であることが望ましい。前記の曲率半径Rは、傾斜面106,206を形成する際のツールのサイズ、ツールの圧力、ツールの研磨速度、又は研磨時間などを変化させることにより、変えることが出来る。前記の曲率半径Rが10000mmよりも小さくなると、パターン部104,204と平坦面105,205の境界部分において離型角度が急峻に変化することにより、離型抵抗が急激に変化し、離型不良が発生する。一方で、前記の曲率半径Rが40000mmよりも大きくなると、離型不良の発生を抑制することが容易になるが、商品の光学特性向上に寄与しない領域が増えるため、所望の光学特性を得ることが出来なくなる。なお、第1接合部111,211の曲率半径Rと第2接合部112,212の曲率半径Rとはほぼ同等の方が、より離型抵抗を制御し易いが、ガウシアン曲線の形状で加工されていく場合には、両者の曲率半径には差が出やすいことがある。
また、原盤101及びインプリント素子201は、側方視の縦断面形状において、パターン部104,204に対する(すなわち、基板103,203の主面、言い換えれば、パターン部104,204が形成された形成面に対する)傾斜面106,206の傾斜角度θが0.001~0.100°であることが望ましい。前記の傾斜角度θが0.001°より小さくなると、商品の光学特性向上に寄与しない領域が増えるため、所望の光学特性を得ることが出来なくなる。さらには、隣接したパターン部104,204を配置し難くなり、所望の光学特性を得るための設計マージンが狭くなる。また、前記の傾斜角度θが0.100°より大きくなると、パターン部104,204と平坦面105,205の境界部分において離型抵抗が急激に変化することにより、離型不良が発生する。
最後に、原盤101及びインプリント素子201は、側方視の縦断面形状において、パターン部104,204の凹凸面の凸上部(すなわち、微細構造104a,204aの上面104b,204b)の表面粗さ(算術平均粗さ)Raが10nm以下であることが望ましい。従来例の真空中のドライエッチングで格子層102,202を斜めに加工する場合は、微細な階段状に形成される。その結果、前記の表面粗さRaが10nmより大きくなり、接触面積が増加することにより、パターン部104,204を離型する際の離型抵抗が増加する。その結果、平坦面105,205との離型抵抗の差が増加し、離型不良が発生する。
次に、本実施形態におけるインプリント素子201,201Bの概略断面図を図2に示す。図2(a)は基板203の片面に高さが異なる複数の微細構造204aの微細パターンを形成したインプリント素子201、図2(b)は基板203の両面に高さが異なる複数の微細構造204aの微細パターンを形成したインプリント素子201Bである。両面に高さが異なる微細パターンを形成する場合には、図2(a)の片面インプリント素子201を複数枚重ねて貼り合わせるよりも、図2(b)の基板203の両面それぞれにインプリントにより高さが異なる微細パターンを形成した両面インプリント素子201Bの方が商品の薄型軽量化及び低コスト化に有利であるため、図2(b)の形態がより望ましい。ここでは、2つのインプリント素子201が1つの基板203を共用している。
さらに、インプリント素子201の格子層202の材料としては、ラジカル硬化系のメタアクリルタイプ、カチオン硬化系のグリシジル型エポキシ群、脂環式エポキシ群、オキセタン群、又はビニルエーテル群など、様々な光硬化性樹脂が挙げられるが、商品の光学特性を得るために必要な屈折率、及び被転写体の形状確保に必要な硬化収縮率、硬化させるのに必要なUV光量、又は被転写体の粘弾性確保に必要な分子量又は分子構造などに応じて適宜選択すると良い。
また、インプリント素子201の基板203の材料としては、透明物質であるSiOなどが挙げられるが、商品に要求される光学特性に応じて適宜選択すると良い。
ここで、図2(b)の両面インプリント素子201Bを形成する際に、原盤101及びインプリント素子201において、高さが異なる複数の微細構造を含むパターン部104,204を平坦面105,205より低い位置に形成することにより、原盤101を用いて(a)の片面インプリント素子201Bの裏側にインプリントにより高さが異なる微細パターンを形成する際に、押圧により図2(a)のパターン部204に荷重がかかることを抑制することができ、パターン部204が破壊することを回避することが出来る。さらには、両面インプリント素子201Bを形成後の搬送・組立工程においても、パターン部204に荷重がかかることを抑制することができ、パターンが破壊することを回避することが出来る。
次に、本実施形態における原盤101及びインプリント素子201の作製工程の一例の概略図を図3A~図3Kに示す。
まず、図3Aにおいて、Si基板301上へのSiO膜302の形成を行う。Si基板301を硫酸と過酸化水素水との混合溶液などを用いて洗浄後、熱酸化などにより一様なSiO膜302を形成する。成膜の方法は、手段を問わず、CVD、又はスパッタリングによる形成方法でも問題ない。
次に、図3Bにおいて、局所エッチングにより、例えば一様な厚み300nmを持つSiO膜302に対して、微小構造高さを変化させるように高さを異ならせたSiO膜302’を形成する。
SiO膜302’の斜面303は、従来の真空下のドライエッチングプロセスではなく、大気圧下のプロセス、例えば回折格子層の平坦面側からの磁性流体研磨により形成される。磁性流体研磨ツール304はSiO膜302上をある速度で走査しながら研磨が進む。磁性流体研磨加工において研磨量は、プレストンの法則からツール304の圧力、ツール304の研磨速度、又は研磨時間に依存する。本実施形態において、ツール304の圧力及び研磨速度は一定とし、ツール304そのもののSiO膜上の走査速度は研磨速度と比較して充分に小さいものとする。
形成後、斜面303の傾斜角度θ3は例えば0.00038°、パターン部305の斜面303の加工開始点から加工終了点までのSiO膜302’上に沿った直線距離は例えば30mm、SiO膜平坦面306の表面から加工開始点までの深さは例えば200~300nm、SiO膜平坦面306の表面から加工終点までの深さは例えば50~150nmで、加工開始点から加工終点にかけてSiO膜302’の斜面303が形成される。これにより、側方視の縦断面形状において、形成される原盤101のパターン部104は平坦面105より低い位置に形成可能となる。
なお、本実施形態では、磁性流体研磨による非接触のポリッシング加工を行ったが、加工手段は大気圧下のプロセスであれば手段は問わず、例えば、数値制御ポリッシング加工、又は数値制御プラズマCVM加工などの非接触加工によって、斜面303の形成を行っても良い。
また、SiO膜302’の斜面303と平坦面105との間の、傾斜面106に対応する傾斜面は、
ポリッシング加工又はプラズマCVM加工などを行うことにより、傾斜面と曲線とが形成される。加工部先端の寸法形状により、加工されるガウシアン曲線の寸法形状(すなわち、断面方向から見た時の形状)が異なる。ガウシアン曲線の左右端部が曲線のRと紐づき、加工部先端の滞留(加工)時間により、傾斜面の角度が変化する。そのため、傾斜面と曲線との寸法形状を制御する為には、加工部先端の寸法形状と滞留(加工)時間とを制御することが必要になる。
次に、図3Cにおいて、ハードマスク層のCr膜307、及びレジスト膜308を形成する。Cr膜307は、例えばスパッタにより形成される。スパッタは例えば圧力を0.3Pa、電力を2.0kW、スパッタ時間を220sかけることで膜厚を約50~70nmを得ることができる。
レジスト膜308は、例えば、ポジ型レジストをアニソールなどの溶剤で希釈し、Cr膜307上にスピンコータを用いて2000-3000rpmで70-90s処理することにより、膜厚200~400nmの一様なレジスト膜が形成される。その後、180℃で3~5min加熱する。
ハードマスク層307の材料は、Cr以外にはCu、Ti、Al、又はMoSiONなどが挙げられるが、エッチング時の格子層との選択比などに応じて適宜選択すると良い。
次に、図3Dにおいて、電子ビーム描画によりレジスト膜308のパターンを形成する。電子ビーム描画は例えばDoze量を80-110μC/cmとする。その後、現像を行い、任意形状のレジスト膜308のパターンを形成する。
次に、図3Eにおいて、図3Cで形成したハードマスク層であるCr膜307に、レジスト膜308のパターンをマスクとしてドライエッチングによってパターンを形成する。ドライエッチングの条件は、例えば、基板温度を-20℃、ガスはO、又はClを用い、エッチング時間は60~400sとする。
次に、図3Fにおいて、図3Eで形成したCr膜307のパターンを使用して、図3Bで形成したSiO膜302’にドライエッチングによってパターンを形成する。エッチングの条件は、電力200W、基板温度-20℃、ガスはCHF、又はCを用い、エッチング時間は50~200secとする。
ここで、本実施形態のように、場所によってSiO膜302’の高さが不均一である場合、加工箇所によりエッチング量が異なる。そこで、SiO膜302’とSi基板301のエッチングレートの違いによりSi基板301がストップ層の役割を果たすために、SiO膜302’とSi基板301の選択比が6以上あることが望ましい。
最後に、図3Gにおいて、Cr膜307上に残存しているレジスト膜308を除去する。
レジスト膜の除去は、Oアッシングとその後の硫酸―過酸化水素水を用いたWet洗浄で行える。Cr膜の除去は、佐々木化学薬品株式会社の「エスクリーン24」を用いたWet洗浄で行える。レジスト膜はCrエッチング後に先に除去しても問題はないが、前記説明したようにSiOエッチング後にCrと同じタイミングで除去してもよい。各工程の実施時間は、Oアッシングは実施20-40s、Wet洗浄は30-60sとする。
以上、ステップ図3A~図3Gによって、図3Gに示すように、高さが異なる複数の微細構造104aを含む微細パターンを有する原盤101に対応する原盤309が形成される。
次に、この原盤309を使用してインプリント素子201を作製する。
まず、図3Hにおいて、前記原盤309とフィルム310との間に光硬化性樹脂又はフッ素化合物が添加された光硬化性樹脂の光硬化性樹脂部311を挟み、UV照射して光硬化性樹脂部311を硬化させる。
光硬化性樹脂部311の材料としては、ラジカル硬化系のメタアクリルタイプ、カチオン硬化系のグリシジル型エポキシ群、脂環式エポキシ群、オキセタン群、又はビニルエーテル群など、様々な光硬化性樹脂が挙げられるが、被転写体の形状確保に必要な硬化収縮率、硬化させるのに必要なUV光量、又は被転写体の粘弾性確保に必要な分子量又は分子構造などに応じて適宜選択すると良い。
次に、図3Iにおいて、原盤309から、フィルム310と光硬化性樹脂部311を離型する。
以上、図3H~図3Iによって、図3Iに示すように、インプリントにより原盤309のパターンが転写された中間フィルムモールド312が形成される。
次に、図3Jにおいて、ガラス基板313と中間フィルムモールド312との間に光硬化性樹脂314を挟み、UV照射して硬化させる。光硬化性樹脂314の材料としては、ラジカル硬化系のメタアクリルタイプ、カチオン硬化系のグリシジル型エポキシ群、脂環式エポキシ群、オキセタン群、又はビニルエーテル群など、様々な光硬化性樹脂が挙げられるが、被転写体の形状確保に必要な硬化収縮率、硬化させるのに必要なUV光量、又は被転写体の粘弾性確保に必要な分子量又は分子構造などに応じて適宜選択すると良い。
次に、図3Kにおいて、ガラス基板313と光硬化性樹脂314から、中間フィルムモールド312を離型する。
以上、ステップ図3J~図3Kによって、図3Jに示すように、インプリントにより中間モールド312のパターンが転写されたインプリント素子201が形成される。
(実験例)
実際に、本開示の原盤を用いてインプリント素子の形成を行った。
原盤は、高さが異なる複数の微細構造を含むSiOのパターン部と、複数のSiOの平坦面とを備えている。側方視の縦断面形状において、SiO平坦部(言い換えれば、平坦面105を有する凸部115)の厚みは300nmで、SiOパターン部の右端の突起は平坦部に比べて270nm低く、SiOパターン部の左端の微細構造は平坦部に比べて120nm低くなるように傾斜加工されている。SiOのパターンは、ピッチ300nmのバイナリ形状のL/Sパターンが形成されている。また、パターン部の左右端間の距離は15~20mmである。
また、側方視の縦断面形状において、平坦面と傾斜面との第1接合部における曲線箇所、パターン部と傾斜面との第2接合部における曲線箇所、及び傾斜面の傾斜箇所を合わせた距離は4mmである。また、平坦面と傾斜面との接合部の曲率半径Rは左側が50000mm、右側が75000mm、パターン部と傾斜面との接合部の曲率半径Rは左側が28000mm、右側が15000mmである。さらに、パターン部に対する傾斜面の傾斜角度θは右側が0.0458°、左側が0.00687°である。さらに、パターン部の微細構造の上面の表面粗さRaは5nmである。
次に、厚み188μmのPETフィルム上に、フッ素化合物が添加された光硬化性樹脂の約3μmの塗膜を形成後、原盤上に押圧して貼り合わせ、波長365nmの紫外線を用いて照度27mW/cmで1.5Jの照射を行い硬化させた後、離型を行い、中間フィルムモールドを作製した。その後、離型後の中間フィルムモールドについてSEM観察を行い、パターン部と平坦面との境界領域においてパターンの欠け、折れなどの転写欠陥が発生していないことを確認した。
次に、厚み0.8mm、屈折率2.00のガラス基板上に、光硬化性樹脂(PAK-02、東洋合成工業)の約3μmの塗膜を形成後、上部から前記中間モールドを押圧して貼り合わせ、波長365nmの紫外線を用いて照度27mW/cmで1.0Jの照射を行い硬化させた後、離型を行い、インプリント素子を作製した。その後、離型後のインプリント素子についてSEM観察を行い、パターン部と平坦面との境界領域においてパターンの欠け、折れなどの転写欠陥が発生していないことを確認した。
以上のように、本実施形態によれば、微細構造104a,204aの高さが異なる微細パターンを有するインプリント原盤101及びインプリント素子201によれば、パターン部104,204を平坦面105,205より低い位置に形成し、かつ平坦面105,205とパターン部104,204の境界面が傾斜面106,206となり、かつ平坦面105,205と傾斜面106,206との第1接合部111,211、及びパターン部104,204と傾斜面106,206との第2接合部112,212が曲線で接合するようにしている。この結果、インプリント離型時の平坦面105,205とパターン部104,204との境界部分における離型不良を低減し、転写欠陥のない光回折格子を形成することができる。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本開示の前記態様にかかるインプリント原盤及びインプリント素子は、パターン部と平坦面との境界部分における離型抵抗の差を低減し、インプリント時の離型不良を抑制することのできる、インプリント原盤、及びそれを用いて作製した転写欠陥のないインプリント素子であり、例えばヘッドアップディスプレイ(HUD)又はヘッドマウントディスプレイ(HMD)などとして有用である。
101 原盤
102 格子層
103 基板
103a 主面
104 格子層のパターン部
104a 微細構造
104b 上面
105 格子層の平坦面
106 格子層の傾斜面
111 第1接合部
112 第2接合部
115 凸部
201、201B インプリント素子
202 インプリント素子の格子層
203 インプリント素子の基板
203a インプリント素子の主面
204 インプリント素子のパターン部
204a インプリント素子の微細構造
204b インプリント素子の微細構造の上面
205 インプリント素子の平坦面
206 インプリント素子の傾斜面
211 インプリント素子の第1接合部
212 インプリント素子の第2接合部
215 インプリント素子の凸部
301 基板
302、302’ SiO
303 SiO膜の斜面
304 磁性流体研磨ツール
305 格子層のパターン部
306 格子層の平坦面
307 ハードマスク層
308 レジスト膜
309 原盤
310 フィルム
311 光硬化性樹脂又はフッ素化合物が添加された光硬化性樹脂
312 中間フィルムモールド
313 ガラス基板
314 光硬化性樹脂
401 原盤
402 格子層
403 基板
404 格子層のパターン部
405 格子層の平坦面
406 傾斜面
411 第1接合部
412 第2接合部

Claims (12)

  1. 高さが異なる複数の微細構造を含むパターン部と、複数の平坦面とを備え、
    側方視の縦断面形状において、前記パターン部は前記平坦面より低い位置に形成され、
    かつ前記平坦面と前記パターン部との境界面が傾斜面であり、
    かつ前記平坦面と前記傾斜面との第1接合部の断面形状、及び前記パターン部と前記傾斜面との第2接合部の断面形状が、それぞれ曲線である、
    インプリント原盤。
  2. 前記側方視において、前記平坦面と前記傾斜面との前記第1接合部における曲線箇所、前記パターン部と前記傾斜面との前記第2接合部における曲線箇所、及び前記傾斜面を合わせた距離が1~10mmである、
    請求項1に記載のインプリント原盤。
  3. 前記側方視において、前記平坦面と前記傾斜面との前記第1接合部の曲率半径が30000~100000mmである、
    請求項1~2のいずれか1項に記載のインプリント原盤。
  4. 前記側方視において、前記パターン部と前記傾斜面との前記第2接合部の曲率半径が10000~40000mmである、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のインプリント原盤。
  5. 前記側方視において、前記パターン部が形成された形成面に対する前記傾斜面の傾斜角度θが0.001~0.100°である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のインプリント原盤。
  6. 前記パターン部の前記微細構造の上面の表面粗さRaが10nm以下である、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のインプリント原盤。
  7. 高さが異なる複数の微細構造を含むパターン部と、複数の平坦面とを備え、
    側方視の縦断面形状において、前記パターン部は前記平坦面より低い位置に形成され、
    かつ前記平坦面と前記パターン部との境界面が傾斜面であり、
    かつ前記平坦面と前記傾斜面との第1接合部の断面形状、及び前記パターン部と前記傾斜面との第2接合部の断面形状が、それぞれ曲線となるように接合される、
    インプリント素子。
  8. 前記側方視において、前記平坦面と前記傾斜面との前記第1接合部における曲線箇所、前記パターン部と前記傾斜面との前記第2接合部における曲線箇所、及び前記傾斜面を合わせた距離が1~10mmである、
    請求項7に記載のインプリント素子。
  9. 前記側方視において、前記平坦面と前記傾斜面との前記第1接合部の曲率半径が30000~100000mmである、
    請求項7~8のいずれか1項に記載のインプリント素子。
  10. 前記側方視において、前記パターン部と前記傾斜面との前記第2接合部の曲率半径が10000~40000mmである、
    請求項7~9のいずれか1項に記載のインプリント素子。
  11. 前記側方視において、前記パターン部が形成された形成面に対する前記傾斜面の傾斜角度θが0.001~0.100°である、
    請求項7~10のいずれか1項に記載のインプリント素子。
  12. 前記パターン部の前記微細構造の上面の表面粗さRaが10nm以下である、
    請求項7~11のいずれか1つに記載のインプリント素子。
JP2022057044A 2022-03-30 2022-03-30 高さが異なる微細パターンを有する原盤及びインプリント素子 Pending JP2023148806A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022057044A JP2023148806A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 高さが異なる微細パターンを有する原盤及びインプリント素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022057044A JP2023148806A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 高さが異なる微細パターンを有する原盤及びインプリント素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023148806A true JP2023148806A (ja) 2023-10-13

Family

ID=88288854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022057044A Pending JP2023148806A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 高さが異なる微細パターンを有する原盤及びインプリント素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023148806A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5266059B2 (ja) 回折格子の製造方法
JP5587672B2 (ja) マスクブランク用基板の製造方法、インプリントモールド用マスクブランクの製造方法、及びインプリントモールドの製造方法
US8328371B2 (en) Anti-reflection structure body, method of producing the same and method of producing optical member
JP5534311B2 (ja) マスクブランク用基板とその製造方法、インプリントモールド用マスクブランクとその製造方法、及びインプリントモールドとその製造方法
US20060290017A1 (en) Method for transcribing patterns on resin body, method for manufacturing planar waveguide, and method for manufacturing micro-lens
JP2017201698A (ja) レジスト積層体の製造方法
JP5597444B2 (ja) マスクブランク用基板の製造方法、インプリントモールド用マスクブランクの製造方法、及びインプリントモールドの製造方法
CN110156343B (zh) 覆板及其使用方法
WO2013002048A1 (ja) 微細凹凸構造転写用鋳型
US9927692B2 (en) Reflective photomask and production method therefor
JP2013219230A (ja) ナノインプリント方法及びナノインプリント装置
TW201910915A (zh) 多層繞射光學元件薄膜塗層
CN111065941A (zh) 制造衍射光栅的方法
US20060151435A1 (en) Surface processing method
JP5114962B2 (ja) インプリントモールド、これを用いたインプリント評価装置、レジストパターン形成方法及びインプリントモールドの製造方法
JP5050532B2 (ja) インプリントモールド、インプリントモールド製造方法および表面改質装置
CN113165225B (zh) 一种形成具有预定形状的波导部分的方法
JP2023148806A (ja) 高さが異なる微細パターンを有する原盤及びインプリント素子
JP4899638B2 (ja) モールドの製造方法
US20220339826A1 (en) Method for producing imprint mold, imprint mold, mold blank, and method for producing optical element
JP5211505B2 (ja) インプリントモールド、インプリントモールド製造方法及び光インプリント法
JP2018163942A (ja) インプリントモールド及びインプリントモールドの製造方法
JP5205769B2 (ja) インプリントモールド、インプリントモールド製造方法及び光インプリント法
JP2005208187A (ja) 導波路構造を有する光学デバイスとその製造方法
JP2012009776A (ja) 基板作製方法