JP2023148711A - 樹脂造形体、及び、その製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】造形体本体の裏面の補強構造の大型化を招くことなく、造形体本体の表面のヒケ発生を抑制することができる樹脂造形体、及び、その製造方法を提供する。【解決手段】樹脂造形体は、造形体本体10と、板状の第1リブ12と、板状の第2リブ13と、間欠構造部14と、を備える。造形体本体10は、表面10sが意匠面となる。第1リブ12は、造形体本体10の裏面10bに突設される。第2リブ13は、造形体本体10の裏面10bに第1リブ12と平行に突設される。間欠構造部は14、第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aの間を間欠的に連結する。【選択図】図1
Description
本発明は、樹脂造形体、及び、その製造方法に関するものである。
車両の車室内には、インストルメントパネルやドアトリム、物品収納部等の多く樹脂造形体が用いられている。この種の樹脂造形体は、意匠面を形成する外壁の肉厚を薄くすると、その外壁の剛性が低下するため、外壁の裏面側に適宜補強リブが突設されている。
しかし、外壁の裏面側に肉厚の補強リブを突設すると、樹脂造形体を成形する際に、外壁のうちの肉厚の補強リブとの連結部に熱収縮によるヒケが発生し易くなる。このため、この対策として各種の手法が案出されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、外壁の裏面側に肉厚の補強リブを突設すると、樹脂造形体を成形する際に、外壁のうちの肉厚の補強リブとの連結部に熱収縮によるヒケが発生し易くなる。このため、この対策として各種の手法が案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の樹脂造形体は、補強リブと造形体本体(外壁)との交差部に、補強リブよりも幅広で中空の台座が一体に形成されている。この樹脂造形体の場合、補強リブと造形体本体の間が薄肉の台座で連結されるため、型成形の際にリブと台座が熱収縮しても造形体本体の外面にヒケが生じ難くなる。
しかしながら、特許文献1に記載の樹脂造形体は、補強リブと造形体本体の間に、中空部を持つ台座が配置されることになるため、樹脂造形体の裏面での台座の占有スペースが大きくなり、配置スペースの限られた用途では採用が難しくなる。
そこで本発明は、造形体本体の裏面の補強構造の大型化を招くことなく、造形体本体の表面のヒケ発生を抑制することができる樹脂造形体、及び、その製造方法を提供しようとするものである。そして、本願発明は、延いては、樹脂造形体の小型・軽量化により、エネルギーの効率化に寄与するものである。
本発明に係る樹脂造形体は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る樹脂造形体は、表面(例えば、実施形態の表面10s)が意匠面となる造形体本体(例えば、実施形態の造形体本体10)と、前記造形体本体の裏面(例えば、実施形態の裏面10b)に突設される板状の第1リブ(例えば、実施形態の第1リブ12)と、前記造形体本体の裏面に前記第1リブと平行に突設される板状の第2リブ(例えば、実施形態の第2リブ13)と、前記第1リブと前記第2リブの対向面(例えば、実施形態の対向面12a,13a)の間を間欠的に連結する間欠構造部(例えば、実施形態の間欠構造部14)と、を備えていることを特徴とする。
即ち、本発明に係る樹脂造形体は、表面(例えば、実施形態の表面10s)が意匠面となる造形体本体(例えば、実施形態の造形体本体10)と、前記造形体本体の裏面(例えば、実施形態の裏面10b)に突設される板状の第1リブ(例えば、実施形態の第1リブ12)と、前記造形体本体の裏面に前記第1リブと平行に突設される板状の第2リブ(例えば、実施形態の第2リブ13)と、前記第1リブと前記第2リブの対向面(例えば、実施形態の対向面12a,13a)の間を間欠的に連結する間欠構造部(例えば、実施形態の間欠構造部14)と、を備えていることを特徴とする。
上記の構成により、第1リブと第2リブを薄肉に形成しても、第1リブと第2リブが間欠構造部によって連結されているため、造形体本体の裏面側の補強構造の剛性を高く維持することができる。また、間欠構造部は、第1リブと第2リブの対向面の間を間欠的に連結する構造であるため、間欠構造部を造形する樹脂の容量を小さくすることができる。したがって、樹脂造形体を成形する際における、造形体本体の近傍部での第1,第2リブと間欠構造部の熱収縮を小さくすることができる。この結果、造形体本体の表面側のヒケ発生を抑制することが可能になる。
前記間欠構造部は、前記第1リブと前記第2リブの対向面に対して傾斜した複数の壁(例えば、実施形態の壁15)が波形状に配置された構成体によって構成されるようにしても良い。
この場合、第1リブと第2リブの対向面に対して傾斜した複数の壁が、第1リブと第2リブの対向面との間で複数のトラス構造を構成する。このため、樹脂の容量の小さい構造でありながら、第1リブと第2リブの強度を効率良く高めることができる。
前記間欠構造部は、ハニカム形状の複数の断面が前記第1リブと前記第2リブの対向面と平行に延びる構造体によって構成されるようにしても良い。
この場合、第1リブと第2リブの間が剛性の高いのハニカム構造によって相互に連結されることになる。このため、樹脂の容量の小さい構造でありながら、第1リブと第2リブの強度を効率良く高めることができる。
前記間欠構造部は、格子状の構造体によって構成されるようにしても良い。
この場合、第1リブと第2リブの間が剛性の高い格子状の構造体によって相互に連結されることになる。このため、樹脂の容量の小さい構造でありながら、第1リブと第2リブの強度を効率良く高めることができる。
前記第1リブと前記第2リブの少なくとも一方の外側側面と前記造形体本体の裏面とは、前記第1リブと前記第2リブの突出方向に対して傾斜する傾斜壁(例えば、実施形態の傾斜壁20)によって連結されるようにしても良い。
この場合、第1,第2リブと間欠構造部による支持構造体の主壁の倒れが傾斜壁によって規制されるとともに、支持構造体の主壁と傾斜壁によって造形体本体の広い範囲を効率良く補強することが可能になる。
前記傾斜壁の前記造形体本体の側の端部には、前記傾斜壁の本体部(例えば、実施形態の本体部20a)に対して薄肉の分岐部(例えば、実施形態の分岐部20b)が設けられ、前記分岐部の先端が前記造形体本体の裏面に連結されるようにしても良い。
この場合、傾斜壁が造形体本体に対して薄肉の分岐部によって連結されるため、樹脂造形体の成形時に、傾斜壁が造形体本体の近傍部で大きく熱収縮し難くなる。したがって、本構成を採用することにより、造形体本体の表面のヒケ発生をより抑制することができる。
本発明に係る樹脂造形体の製造方法は、上記のいずれかの樹脂造形体を3Dプリンタによって形成することを特徴とする。
本発明に係る樹脂造形体は、造形体本体の裏面に突設される板状の第1リブと第2リブの間が間欠構造部によって連結されているため、造形体本体の裏面の補強構造を大型化することなく、造形体本体の表面のヒケ発生を抑制することができる。
また、本発明に係る樹脂造形体の製造方法は、樹脂造形体を3Dプリンタによって形成するため、第1リブと第2リブの間に複雑な間欠構造部が配置される構造であっても、樹脂造形体を容易に製造することができる。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する各実施形態や変形例では、共通部分に同一符号を付し、重複する説明を一部省略するものとする。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の樹脂造形体1を裏面側から見た斜視図である。なお、図1には、樹脂造形体1の一部が拡大して示されている。
樹脂造形体1は、例えば、車両の車室内に設置されるインストルメントパネルやドアトリム、物品収納等の車載部品である。樹脂造形体1は、表面10sが意匠面となる造形体本体10と、造形体本体10の裏面10bに一体に形成された補強リブ11と、を備えている。本実施形態では、造形体本体10は平板状に形成されている。ただし、造形体本体10は必ずしも平板状である必要はなく、その一部に曲面形状等があっても良い。
図1は、本実施形態の樹脂造形体1を裏面側から見た斜視図である。なお、図1には、樹脂造形体1の一部が拡大して示されている。
樹脂造形体1は、例えば、車両の車室内に設置されるインストルメントパネルやドアトリム、物品収納等の車載部品である。樹脂造形体1は、表面10sが意匠面となる造形体本体10と、造形体本体10の裏面10bに一体に形成された補強リブ11と、を備えている。本実施形態では、造形体本体10は平板状に形成されている。ただし、造形体本体10は必ずしも平板状である必要はなく、その一部に曲面形状等があっても良い。
補強リブ11は、造形体本体10の裏面10bに当該裏面10bと直角に突設された板状の第1リブ12と、造形体本体10の裏面10bに第1リブ12と平行に突設された板状の第2リブ13と、互いに平行な第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aの間を間欠的に連結する間欠構造部14と、を備えている。
なお、本明細書において「間欠構造部」とは、第1リブ12と第2リブ13の間に、両リブ12,13を連結する複数の連結壁と樹脂材の存在しない空間部が配置された構造体のことを意味する。
なお、本明細書において「間欠構造部」とは、第1リブ12と第2リブ13の間に、両リブ12,13を連結する複数の連結壁と樹脂材の存在しない空間部が配置された構造体のことを意味する。
本実施形態の間欠構造部14は、第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aに対して傾斜した複数の壁15が波形状に配置された構成体によって構成されている。本実施形態の場合、対向面12a,13aに対して傾斜した各壁15は、第1リブ12と第2リブ13の突出方向(造形体本体10の裏面10bと直交する方向)に沿って延在している。
樹脂造形体1は、造形体本体10と、第1リブ12及び第2リブ13と、間欠構造部14とが3Dプリンターによって連続して形成される。3Dプリンターによってこれらを形成する際には、造形空間内でパウダー状の熱可塑性樹脂を敷き詰め、その上に融合剤と融合改質剤を噴射し、融合剤と融合改質剤を噴射した部分に熱を加えて樹脂を溶融して造形部の層を形成する。この造形部の層の形成を複数回繰り返すことにより、造形体本体10と、第1リブ12及び第2リブ13と、間欠構造部14とを造形する。
以上のように、本実施形態の樹脂造形体1は、造形体本体10の裏面10bに突設される板状の第1リブ12と第2リブ13の間が間欠構造部14によって連結されている。このため、造形体本体10の裏面10b側の補強リブ11の剛性を高く維持することができる。また、間欠構造部14は、第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aの間を間欠的に連結する構造であるため、間欠構造部14を造形する樹脂の容量を小さくすることができる。したがって、樹脂造形体1を成形する際における、造形体本体10の近傍部での第1,第2リブ12,13と間欠構造部14の熱収縮を小さくすることができる。この結果、造形体本体10の裏面10bの補強構造を大型化することなく、造形体本体10の表面10s側のヒケ発生を抑制することが可能になる。
また、本実施形態の樹脂造形体1では、第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aに対して傾斜した複数の壁15が波形状に配置された構成体によって間欠構造部14が構成されてる。このため、間欠構造部14の傾斜した複数の壁15が、第1リブ12及び第2リブ13の対向面12a,12aとの間で複数のトラス構造を構成する。したがって、本構成を採用した場合には、樹脂の容量の小さい構造でありながら、第1リブ12と第2リブ13の強度を効率良く高めることができる。
また、本実施形態では、樹脂造形体1を3Dプリンタによって形成するため、第1リブ12と第2リブ13の間に複雑な間欠構造部14が配置される構造であっても、樹脂造形体1を容易に製造することができる。
<第2実施形態>
図2は、本実施形態の樹脂造形体101を裏面側から見た斜視図である。
樹脂造形体101は、造形体本体10の裏面10b側に第1実施形態と同構造の補強リブ11が突設されている。ただし、本実施形態の樹脂造形体101は、第1リブ12と第2リブ13の各外側側面と造形体本体10の裏面10bの間が傾斜壁20によって連結されている。各傾斜壁20は、造形体本体10との連結部が補強リブ11と平行に延在し、かつ、先端部側(第1,第2リブ12,13との連結部側)が第1リブ12と第2リブ13の突出方向に向かって傾斜している。各傾斜壁20は、補強リブ11との間でトラス構造を構成し、補強リブ11の倒れを規制するとともに、造形体本体10の表面剛性を高めている。
本実施形態の樹脂造形体101も、第1実施形態と同様に全体が3Dプリンタによって形成されている。
図2は、本実施形態の樹脂造形体101を裏面側から見た斜視図である。
樹脂造形体101は、造形体本体10の裏面10b側に第1実施形態と同構造の補強リブ11が突設されている。ただし、本実施形態の樹脂造形体101は、第1リブ12と第2リブ13の各外側側面と造形体本体10の裏面10bの間が傾斜壁20によって連結されている。各傾斜壁20は、造形体本体10との連結部が補強リブ11と平行に延在し、かつ、先端部側(第1,第2リブ12,13との連結部側)が第1リブ12と第2リブ13の突出方向に向かって傾斜している。各傾斜壁20は、補強リブ11との間でトラス構造を構成し、補強リブ11の倒れを規制するとともに、造形体本体10の表面剛性を高めている。
本実施形態の樹脂造形体101も、第1実施形態と同様に全体が3Dプリンタによって形成されている。
本実施形態では、各傾斜壁20は、造形体本体10の裏面10bと、第1リブ12と第2リブ13の各突出端部分とを連結している。このため、各傾斜壁20によって補強リブ11の倒れを効率良く規制することができる。
なお、図2に示す例では、第1リブ12と第2リブ13の各外側側面と造形体本体10の裏面10bの間が夫々傾斜壁20によって連結されているが、第1リブ12と第2リブ13のいずれか一方の外側側面と造形体本体10の裏面10bの間のみを傾斜壁20によって連結するようにしても良い。
なお、図2に示す例では、第1リブ12と第2リブ13の各外側側面と造形体本体10の裏面10bの間が夫々傾斜壁20によって連結されているが、第1リブ12と第2リブ13のいずれか一方の外側側面と造形体本体10の裏面10bの間のみを傾斜壁20によって連結するようにしても良い。
図3は、第2実施形態の変形例の樹脂造形体101Aを裏面側から見た斜視図である。
樹脂造形体101Aの配置スペース等の関係で、傾斜壁20を補強リブ11の突出端部分に連結できない場合には、図3に示す変形例のように傾斜壁20は、補強リブ11の突出方向の中途部に連結するようにしても良い。
樹脂造形体101Aの配置スペース等の関係で、傾斜壁20を補強リブ11の突出端部分に連結できない場合には、図3に示す変形例のように傾斜壁20は、補強リブ11の突出方向の中途部に連結するようにしても良い。
本実施形態の樹脂造形体101,101Aは、第1実施形態と同様の基本構成であるため、上述した第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
これに加え、本実施形態の樹脂造形体101,10Aは、第1リブ12と第2リブ13の各外側側面と造形体本体10の裏面10bの間が傾斜壁20によって連結されているため、第1,第2リブ12,13と間欠構造部14から成る補強リブ11(支持構造体の主壁)の倒れを効率良く規制でき、かつ、造形体本体10の広い範囲を効率良く補強することができる。
これに加え、本実施形態の樹脂造形体101,10Aは、第1リブ12と第2リブ13の各外側側面と造形体本体10の裏面10bの間が傾斜壁20によって連結されているため、第1,第2リブ12,13と間欠構造部14から成る補強リブ11(支持構造体の主壁)の倒れを効率良く規制でき、かつ、造形体本体10の広い範囲を効率良く補強することができる。
<第3実施形態>
図4は、本実施形態の樹脂造形体201を裏面側から見た斜視図であり、図5は、図4のV部の拡大側面図である。
本実施形態の樹脂造形体201は、第2実施形態の樹脂造形体101と同様に造形体本体10の裏面10b側に補強リブ11が突設されるとともに、造形体本体10の裏面と第1,第2リブ12,13の各外側側面の間が傾斜壁20によって連結されている。ただし、各傾斜壁20の造形体本体10の側の端部には、傾斜壁20の本体部20aに対して厚み方向に二股に分岐した薄肉の分岐部20bが設けられている。図5に示すように、分岐部20bの二股に分かれた各薄肉片21の先端部は夫々造形体本体10の裏面10bに連結されている。
なお、本実施形態では、分岐部20bは二股に分岐しているが、分岐部20bは三つ以上に分岐する構造であっても良い。本実施形態の樹脂造形体201も全体が3Dプリンタによって形成されている。
図4は、本実施形態の樹脂造形体201を裏面側から見た斜視図であり、図5は、図4のV部の拡大側面図である。
本実施形態の樹脂造形体201は、第2実施形態の樹脂造形体101と同様に造形体本体10の裏面10b側に補強リブ11が突設されるとともに、造形体本体10の裏面と第1,第2リブ12,13の各外側側面の間が傾斜壁20によって連結されている。ただし、各傾斜壁20の造形体本体10の側の端部には、傾斜壁20の本体部20aに対して厚み方向に二股に分岐した薄肉の分岐部20bが設けられている。図5に示すように、分岐部20bの二股に分かれた各薄肉片21の先端部は夫々造形体本体10の裏面10bに連結されている。
なお、本実施形態では、分岐部20bは二股に分岐しているが、分岐部20bは三つ以上に分岐する構造であっても良い。本実施形態の樹脂造形体201も全体が3Dプリンタによって形成されている。
本実施形態の樹脂造形体201は、第2実施形態と同様の基本構成であるため、第2実施形態と同様の基本的な効果を得ることができる。
これに加え、本実施形態の樹脂造形体201は、傾斜壁20が造形体本体10に対して分岐部20bの薄肉片21によって連結されるため、樹脂造形体201の成形時に、傾斜壁20が造形体本体10の近傍部で大きく熱収縮し難くなる。したがって、本実施形態の樹脂造形体201採用した場合には、造形体本体10の表面10sのヒケ発生をより抑制することができる。
これに加え、本実施形態の樹脂造形体201は、傾斜壁20が造形体本体10に対して分岐部20bの薄肉片21によって連結されるため、樹脂造形体201の成形時に、傾斜壁20が造形体本体10の近傍部で大きく熱収縮し難くなる。したがって、本実施形態の樹脂造形体201採用した場合には、造形体本体10の表面10sのヒケ発生をより抑制することができる。
<第4実施形態>
図6は、本実施形態の樹脂造形体301を裏面側から見た斜視図である。なお、図6には、樹脂造形体301の一部が拡大して示されている。
本実施形態の樹脂造形体301は、補強リブ311の間の間欠構造部314の構成が上記の各実施形態のものと異なっている。
本実施形態の間欠構造部314は、ハニカム形状の複数の断面が第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aと平行に延びる構造体によって構成されている。間欠構造部314のハニカム状断面部314aは、第1,第2リブ12,13の突出方向(造形体本体10の裏面10bと直交する方向)に沿って延びている。複数のハニカム状断面部314aは、第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13a間において、一列に並列に並んでいる。
本実施形態の樹脂造形体301も全体が3Dプリンタによって形成されている。
図6は、本実施形態の樹脂造形体301を裏面側から見た斜視図である。なお、図6には、樹脂造形体301の一部が拡大して示されている。
本実施形態の樹脂造形体301は、補強リブ311の間の間欠構造部314の構成が上記の各実施形態のものと異なっている。
本実施形態の間欠構造部314は、ハニカム形状の複数の断面が第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aと平行に延びる構造体によって構成されている。間欠構造部314のハニカム状断面部314aは、第1,第2リブ12,13の突出方向(造形体本体10の裏面10bと直交する方向)に沿って延びている。複数のハニカム状断面部314aは、第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13a間において、一列に並列に並んでいる。
本実施形態の樹脂造形体301も全体が3Dプリンタによって形成されている。
本実施形態の樹脂造形体301は、第1実施形態とほぼ同様の基本構成であるため、第1実施形態と同様の基本的な効果を得ることができる。
さらに、本実施形態の樹脂造形体301は、複数のハニカム状断面部314aを持つ間欠構造部314が第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aの間に配置されているため、第1リブ12と第2リブ13の間が剛性の高いのハニカム構造によって相互に連結されることになる。したがって、本実施形態の樹脂造形体301を採用した場合には、樹脂の容量の小さい構造でありながら、第1リブ12と第2リブ13の強度を効率良く高めることができる。
さらに、本実施形態の樹脂造形体301は、複数のハニカム状断面部314aを持つ間欠構造部314が第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aの間に配置されているため、第1リブ12と第2リブ13の間が剛性の高いのハニカム構造によって相互に連結されることになる。したがって、本実施形態の樹脂造形体301を採用した場合には、樹脂の容量の小さい構造でありながら、第1リブ12と第2リブ13の強度を効率良く高めることができる。
<第5実施形態>
図7は、本実施形態の樹脂造形体401を裏面側から見た斜視図である。なお、図7には、樹脂造形体401の一部が拡大して示されている。
本実施形態の樹脂造形体401は、補強リブ411の間欠構造部414の構成が上記の各実施形態のものと異なっている。
本実施形態の間欠構造部414は、格子状の構造体によって構成されている。具体的には、複数の梁部30aが交差して形成された格子状部材30が、第1リブ12と第2リブ13の間に二列配置され、二つの格子状部材30が図示しない連結部によって相互に連結されている。なお、格子状部材30の配置は、二列に限らず一列であっても三列以上であっても良い。
本実施形態の樹脂造形体401も全体が3Dプリンタによって形成されている。
図7は、本実施形態の樹脂造形体401を裏面側から見た斜視図である。なお、図7には、樹脂造形体401の一部が拡大して示されている。
本実施形態の樹脂造形体401は、補強リブ411の間欠構造部414の構成が上記の各実施形態のものと異なっている。
本実施形態の間欠構造部414は、格子状の構造体によって構成されている。具体的には、複数の梁部30aが交差して形成された格子状部材30が、第1リブ12と第2リブ13の間に二列配置され、二つの格子状部材30が図示しない連結部によって相互に連結されている。なお、格子状部材30の配置は、二列に限らず一列であっても三列以上であっても良い。
本実施形態の樹脂造形体401も全体が3Dプリンタによって形成されている。
本実施形態の樹脂造形体401は、第1実施形態とほぼ同様の基本構成であるため、第1実施形態と同様の基本的な効果を得ることができる。
さらに、本実施形態の樹脂造形体401は、格子状の構造体から成る間欠構造部414が第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aの間に配置されているため、第1リブ12と第2リブ13の間が剛性の高い格子状構造によって相互に連結されることになる。したがって、本実施形態の樹脂造形体401を採用した場合には、樹脂の容量の小さい構造でありながら、第1リブ12と第2リブ13の強度を効率良く高めることができる。
さらに、本実施形態の樹脂造形体401は、格子状の構造体から成る間欠構造部414が第1リブ12と第2リブ13の対向面12a,13aの間に配置されているため、第1リブ12と第2リブ13の間が剛性の高い格子状構造によって相互に連結されることになる。したがって、本実施形態の樹脂造形体401を採用した場合には、樹脂の容量の小さい構造でありながら、第1リブ12と第2リブ13の強度を効率良く高めることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、図6,図7に示す間欠構造部314,414を持つ樹脂造形体においても、図2~図5に示すような傾斜壁20を追加するようにしても良い。
例えば、図6,図7に示す間欠構造部314,414を持つ樹脂造形体においても、図2~図5に示すような傾斜壁20を追加するようにしても良い。
1,101,101A,201,301,401…樹脂造形体
10…造形体本体
10s…表面
10b…裏面
12…第1リブ
12a…対向面
13…第2リブ
13a…対向面
14,314,414…間欠構造部
15…壁
20a…本体部
20b…分岐部
10…造形体本体
10s…表面
10b…裏面
12…第1リブ
12a…対向面
13…第2リブ
13a…対向面
14,314,414…間欠構造部
15…壁
20a…本体部
20b…分岐部
Claims (7)
- 表面が意匠面となる造形体本体と、
前記造形体本体の裏面に突設される板状の第1リブと、
前記造形体本体の裏面に前記第1リブと平行に突設される板状の第2リブと、
前記第1リブと前記第2リブの対向面の間を間欠的に連結する間欠構造部と、を備えていることを特徴とする樹脂造形体。 - 前記間欠構造部は、前記第1リブと前記第2リブの対向面に対して傾斜した複数の壁が波形状に配置された構成体によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂造形体。
- 前記間欠構造部は、ハニカム形状の複数の断面が前記第1リブと前記第2リブの対向面と平行に延びる構造体によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂造形体。
- 前記間欠構造部は、格子状の構造体によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂造形体。
- 前記第1リブと前記第2リブの少なくとも一方の外側側面と前記造形体本体の裏面とは、前記第1リブと前記第2リブの突出方向に対して傾斜する傾斜壁によって連結されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂造形体。
- 前記傾斜壁の前記造形体本体の側の端部には、前記傾斜壁の本体部に対して薄肉の分岐部が設けられ、
前記分岐部の先端が前記造形体本体の裏面に連結されていることを特徴とする請求項5に記載の樹脂造形体。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂造形体を3Dプリンタによって形成することを特徴とする樹脂造形体の製造方法。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2022056885A JP2023148711A (ja) | 2022-03-30 | 2022-03-30 | 樹脂造形体、及び、その製造方法 |
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2022
- 2022-03-30 JP JP2022056885A patent/JP2023148711A/ja active Pending
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