JP2023148630A - 建物用煙突 - Google Patents

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芳宣 佐藤
Yoshinori Sato
裕也 栃下
Yuya Tochishita
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Abstract

【課題】横行煙突部を有する建物用煙突において、鉛直煙突部が地震等で傾斜されたとき、横行煙突部と鉛直煙突部との交差部が過大な応力によって破壊されるのを防止する。【解決手段】建物用煙突10の鉛直に延びる鉛直煙突部11と横行煙突部13とを交差させる。横行煙突部13における鉛直煙突部11との交差端部13p又はその近傍部には、伸縮及び撓み変形可能な変位吸収部20を設ける。【選択図】図4

Description

本発明は、建物に付設される建物用煙突に関し、特に建物に支持された横行煙突部を有する建物用煙突に関する。
一般に、ボイラーや発電機等が有る建物の内部や外壁には、排ガスを放出するための煙突が備えられている。通常、この種の煙突は、複数の筒形状の煙突ユニットにて構成されている。これら煙突ユニットが鉛直方向へ一列に連ねられることによって煙道が形成されている(特許文献1等参照)。上下に隣接する2つの煙突ユニットは、互いに拘束されておらず、地震時には層間変形を起こすことによって、建物の揺れに追従できる。
特許第5798676号公報
この種の建物用煙突は、通常、鉛直に延びているが、建物の設備状況や間取りなどによっては、煙道の一部を水平にする必要性があり得る。そのような横行煙突部を有する煙突においては、地震等で鉛直煙突部が傾斜されると、横行煙突部における鉛直煙突部との交差部とは反対側の端部が、浮き上がったり、下向きに傾いたりしようとすることが考えられる。そうすると、前記交差部に過大な応力が発生して、交差部が破壊されるおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、横行煙突部を有する建物用煙突において、鉛直煙突部が地震等で傾斜されたとき、横行煙突部と鉛直煙突部との交差部が過大な応力によって破壊されるのを防止することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、建物に付設された煙突であって、
鉛直に延びる鉛直煙突部と、前記鉛直煙突部と交差して延びる横行煙突部とを有し、前記横行煙突部には伸縮及び撓み変形可能な変位吸収部が設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記横行煙突部における前記鉛直煙突部と交差する端部又はその近傍部に前記変位吸収部が設けられている。
好ましくは、建物用煙突が、鉛直に延びる第1鉛直煙突部と、前記第1鉛直煙突部の上端部と交差して延びる横行煙突部と、前記横行煙突部における前記第1鉛直煙突部と交差する第1端部とは反対側の第2端部から上へ延びる第2鉛直煙突部とを有し、
前記横行煙突部における前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも一方又はその近傍部に、伸縮及び撓み変形可能な変位吸収部が設けられている。
本発明によれば、横行煙突部を有する建物用煙突において、鉛直煙突部が地震等で傾斜されたときでも、横行煙突部は水平を保つようにでき、横行煙突部と鉛直煙突部との交差部が過大な応力によって破壊されるのを防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建物用煙突の側面図である。 図2は、前記建物用煙突の変位吸収部を示し、図1の円部IIの拡大断面図である。 図3(a)は、前記変位吸収部が伸び変形した状態の断面図である。図3(b)は、前記変位吸収部が縮み変形した状態の断面図である。図3(c)は、前記変位吸収部が撓み変形した状態の一例を示す断面図である。 図4(a)及び同図(b)は、それぞれ地震時における前記建物用煙突の状態の一例を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、高層ビルなどの建物1を示したものである。建物1には、ボイラーや発電機などからの排煙を放出するための建物用煙突10が付設されている。建物用煙突10の煙道ひいては煙突軸方向は屈曲されている。
詳しくは、建物用煙突10は、第1鉛直煙突部11と、横行煙突部13と、第2鉛直煙突部12とを備えている。第1鉛直煙突部11は、建物1の低層部から例えば屋上又はその近くの階2まで鉛直に延びている。横行煙突部13は、例えば屋上又はその近くの階2に配置されて水平に延びている。横行煙突部13の第1端部13pが、第1鉛直煙突部11と直角に交差している。第2鉛直煙突部12は、横行煙突部13における第1端部13pとは反対側の第2端部13qと直角に交差するとともに、そこから鉛直に立ち上がっている。第2鉛直煙突部12の頂部に煙突口14が設けられている。
図1に示すように、各煙突部11~13は、複数の煙突ユニット19を含む。各煙突ユニット19は、例えば断面四角形の筒状になっている。複数の煙突ユニット19が煙突軸方向に一列に連ねられることによって煙道が形成されている。隣接する煙突ユニット19どうしは、互いに層間変形可能である。各煙突ユニット19の荷重は、支持アーム15又は吊りフレーム16を介して建物1の躯体に掛かっている。
図1に示すように、横行煙突部13における少なくとも一方の端部13p,13q又はその近傍部には、変位吸収部20が設けられている。ここでは、横行煙突部13における両端部13p,13qの近傍部にそれぞれ変位吸収部20が設けられている。煙突ユニット19のうち、横行煙突部13の隣接する2つの煙突ユニット19a,19bの間に、変位吸収部20が介在されている。
図3及び図4に示すように、変位吸収部20は、伸縮及び撓み変形可能である。これによって、変位吸収部20を挟んで両側の煙突ユニット19a,19bどうしが、好ましくは三次元的に相対変位可能である。ここで、前記撓み変形は、好ましくは曲げ及び捩じれを含む。前記曲げは、好ましくは縦横両方向の曲げを含む。つまり、横行煙突部13の軸線方向と直交する水平軸まわりの縦曲げ、及び鉛直軸まわりの横曲げを含む。前記捩じれは、横行煙突部13の軸線まわりの捩じれを言う。前記三次元的な相対変位は、好ましくは煙突ユニット19a,19bどうしの接近、離間、軸ずれ、角度ずれを含む。
詳しくは、図2に示すように、変位吸収部20は、軟質断熱層21と、外周カバー22と、2つの内周スリーブ23を備え、煙突ユニット19の断面形状に合わせた概略四角形の筒状ないしは環状に形成されている。軟質断熱層21は、セラミックブランケット等の柔軟な断熱材を主材とする断熱マットによって構成されている。
軟質断熱層21の外周が外周カバー22によって覆われている。外周カバー22は、2つのベローズ22aと、中間筒部22cを有している。煙突ユニット19a,19bの対向端部にそれぞれベローズ22aが接続されている。図3に示すように、ベローズ22aは伸縮可能(同図(a)及び(b))かつ撓み変形可能(同図(c))である。図2に示すように、2つのベローズ22a間に中間筒部22cが架け渡されている。
軟質断熱層21の内周には、2つの内周スリーブ23が互いに横行煙突部13の軸線方向に離れて設けられている。煙突ユニット19a,19bの対向端部にそれぞれ対応する内周スリーブ23が接続されている。2つの内周スリーブ23の対向端部どうしが、互いに離間されることによって、ベローズ22aの伸縮及び撓み変形が許容されている。
各内周スリーブ23における基端側部(対応する煙突ユニット19a,19bに近い部分)には、係止ピン24が設けられている。係止ピン24が、軟質断熱層21に突き刺さることで、軟質断熱層21と係止されている。これによって、軟質断熱層21の両端部が、それぞれ係止ピン24及び内周スリーブ23を介して、対応する煙突ユニット19a,19bに対して拘束されている。したがって、煙突ユニット19a,19bどうしの相対変位に追随して、軟質断熱層21が変形されるようになっている。
なお、図2は、第1端部13p側の変位吸収部20を示したものであるが、第2端部13q側の変位吸収部20においても、第1端部13p側の変位吸収部20と同様の構造になっている。
当該建物用煙突10によれば、図4(a)及び同図(b)に示すように、地震等で第1鉛直煙突部11が傾斜された場合、横行煙突部13の第1端部13p側の変位吸収部20が伸縮したり撓んだりすることによって、第1鉛直煙突部11の傾斜変位を吸収することができる。変位吸収部20は、縦横に曲げ変形可能で、捩じれ変形も可能であるから、鉛直煙突部11がどの方向に傾斜しても、その変位を吸収することができる。これによって、横行煙突部13は、水平姿勢を保つことができ、横行煙突部13の第2端部13q(図1)側の部分が浮き上がったり、下向きに傾斜されたりするのを防止できる。この結果、横行煙突部13の第1端部13p(第1鉛直煙突部11との交差部)に過大な応力が生じるのを回避でき、第1端部13pの破壊を防止することができる。
図示は省略するが、第2鉛直煙突部13が傾斜された場合は、横行煙突部13の第2端部13q側の変位吸収部20が伸縮したり撓んだりすることによって、横行煙突部13の第2端部13q(第2鉛直煙突部12との交差部)に過大な応力が生じるのを回避でき、第2端部13qの破壊を防止することができる。
これによって、横行煙突部13を有する建物用煙突10の、揺れ対応性能を高めることができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、横行煙突部13の延び方向は、鉛直に対して交差していればよく、水平に限らず、斜めでもよい。鉛直煙突部と横行煙突部とのなす角度(内角)は直角に限られず、鈍角でもよい。
第2鉛直煙突部12を省略してもよい。
本発明は、例えば建物の内部や外壁に沿って設けられた煙突に適用できる。
1 建物
2 屋上又はその近くの階
10 建物用煙突
11 第1鉛直煙突部
12 第2鉛直煙突部
13 横行煙突部
13p 第1端部(第1鉛直煙突部と横行煙突部との交差部)
13q 第2端部(第2鉛直煙突部と横行煙突部との交差部)
14 煙突口
15 支持アーム
16 吊りフレーム
19,19a,19b 煙突ユニット
20 変位吸収部
21 軟質断熱層
22 外周カバー
22a ベローズ
22c 中間筒部
23 内周スリーブ
24 係止ピン

Claims (3)

  1. 建物に付設される建物用煙突であって、
    鉛直に延びる鉛直煙突部と、前記鉛直煙突部と交差して延びる横行煙突部とを有し、前記横行煙突部には伸縮及び撓み変形可能な変位吸収部が設けられていることを特徴とする建物用煙突。
  2. 前記横行煙突部における前記鉛直煙突部と交差する端部又はその近傍部に前記変位吸収部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物用煙突。
  3. 建物に付設される建物用煙突であって、
    鉛直に延びる第1鉛直煙突部と、前記第1鉛直煙突部の上端部と交差して延びる横行煙突部と、前記横行煙突部における前記第1鉛直煙突部と交差する第1端部とは反対側の第2端部から上へ延びる第2鉛直煙突部とを有し、
    前記横行煙突部における前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも一方又はその近傍部に、伸縮及び撓み変形可能な変位吸収部が設けられていることを特徴とする建物用煙突。
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