JP6718713B2 - 屋根構造 - Google Patents
屋根構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6718713B2 JP6718713B2 JP2016059316A JP2016059316A JP6718713B2 JP 6718713 B2 JP6718713 B2 JP 6718713B2 JP 2016059316 A JP2016059316 A JP 2016059316A JP 2016059316 A JP2016059316 A JP 2016059316A JP 6718713 B2 JP6718713 B2 JP 6718713B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer peripheral
- roof
- truss
- truss beam
- connecting member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
Description
また、特許文献2には、トラス張弦梁で構成した屋根架構が開示されている。トラス張弦梁は、並列配置された2本の上弦材と、これら上弦材に沿って配置された1本の下弦材と、上弦材と下弦材を連結する複数本の斜め束材とで構成されている。
また、トラス梁は多数の部材で構成されるため、特許文献1、2のようなトラス梁を多数配置すると、部材同士の接合箇所が多くなって工期が長期化する傾向があった。
また、屋根架構をトラス梁のみで構築すると、屋根面を支えるトラス梁の両端付近の柱や壁の近傍では、室内空間の天井高さが低くなり、使い勝手が低下する、という問題があった。
また、中央屋根架構のトラス梁は、外周柱から吊り下げ支持されるので、屋根の端部周辺でも、天井高さを高くすることができる。
また、本願発明の屋根構造では、鉛直たわみ量が最も増大する屋根中央部分に、剛性に優れた中央屋根架構体を設けることで、屋根全体に亘ってトラス梁を架設する場合に比べて、少ない部材点数で構成しつつ、屋根面の鉛直たわみ量を低減し、かつ、屋根面の直下に大空間を構築することができる。
また、ヒンジ接合部に接合される連結部材、トラス部材の下弦材、および外周柱の柱頭部には、曲げモーメントが生じないので、連結部材、トラス梁、および外周柱に、大きな曲げモーメントが生じるのを防止できる。
さらに、屋根構造を構成する外周柱には、屋根中央部分のトラス梁に生じた曲げモーメントが直接作用することはなく、屋根を内側に傾斜させようとする軸力が作用する。このように、曲げモーメント量が低減されることから、屋根構造を構成する梁や柱を細径化することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る屋根構造1の平面図であり、図2は、図1のA−A縦断面図である。図3は、屋根構造1の斜視図である。
屋根構造1は、地中に構築された基礎部10と、この基礎部10に沿って設けられた複数の鉄骨造の外周柱20と、これら外周柱20に支持された鉄骨造の屋根架構30と、を備える。
また、この角部30Aつまり外周柱20Aの両側面には、外周柱20に沿って延びる一対の外周ブレース材21Aが配設され、外周ブレース材21Aの下端部は、外周梁33より外側に設けられた基礎部10に定着されている。
また、基礎部10の角部10Aから角部10Bまで並んだ外周柱20については、角部10Aから角部10Bに向かうに従って、内側への倒れ(水平面に対する傾斜角度)が大きくなってゆく。
また、この角部30Bつまり外周柱20Bの両側面には、外周柱20、20Bに沿って延びる一対の外周ブレース材21Bが配設され、外周ブレース材21Bの下端部は、外周梁33より外側に設けられた基礎部10に定着されている。
また、屋根架構30の角部30Bから角部30Cまでの部分は、基礎部10の角部10Bから角部10Cまでの部分に略並行であり、基礎部10の角部10Bから角部10Cまで並んだ外周柱20については、内側への倒れが一定となっている。
また、この角部30Cつまり外周柱20Cの両側面には、外周柱20、20Cに沿って延びる一対の外周ブレース材21Cが配設され、外周ブレース材21Bの下端部は、外周梁33より外側に設けられた基礎部10に定着されている。
屋根架構30は、平面視で枠状のトラス梁31と、このトラス梁31の上端部同士の間に格子状に架設された内側小梁32と、トラス梁31を囲んで設けられて隣接する外周柱20同士を連結する枠状の外周梁33と、トラス梁31の下端と外周柱20とを連結する4本の連結部材34と、トラス梁31の角部の上端と外周梁33との間に格子状に架設された外側小梁35と、を備える。
ここで、トラス梁31と、このトラス梁31で囲まれた構造体である内側小梁32と、を中央屋根架構37とする。
これら連結部材34は、トラス梁31の下弦材311および外周梁33にヒンジ接合部341でヒンジ接合されている。ヒンジ接合部341は、略水平でかつ連結部材34の長さ方向に直交する方向に延びるピンを含んで構成され、連結部材34は、このピンを回転軸として、トラス梁31の下弦材311および外周梁33に対して回転可能となっている。
外側小梁35は、外周梁33の上端部とトラス梁31の上端部とを連結して互いに略平行に延びる1次小梁351と、1次小梁351同士を連結する2次小梁352と、を備える。
(1)屋根架構30の中央部に中央屋根架構37を設け、この中央屋根架構37を外周梁33から連結部材34を介して吊り下げ支持して、吊り屋根構造とした。よって、中央屋根架構37のトラス梁31に生じる曲げモーメントは、連結部材34の引張力Qに変換されて外周梁33に伝達されるので、屋根架構30の構成部材に作用する曲げモーメントを低減でき、部材を細径化できる。
また、屋根架構30の中央部のみに枠状のトラス梁31を含む中央屋根架構37を設けて大架構屋根を構築したので、少ない部材数で、大空間を実現できる。
また、屋根架構30の中央部のみにトラス梁31を設置するため、トラス梁31を容易に架設できるから、工期を短縮できる。また、屋根架構30の一部にのみトラス梁31を設けるので、屋根の端部周辺でも、屋根構造1の室内の天井高さを高くできる。
例えば、上記実施形態では、平面視で、菱形状の中央屋根架構37の4つの角部31A、31B、31Cと外周柱20A、20B、20Cとを連結部材34で連結したが、これに限らない。例えば、屋根形状によっては、外周柱20A、20B、20C同士を連結する外周梁33と、中央屋根架構37の角部31A、31B、31C以外の中間部と、を連結部材で連結してもよい。
また、上記実施形態では、連結部材34の両端にはヒンジ接合部341を設けたが、これに限らず、連結部材の一端のみにヒンジ接合部を設けてもよい。
また、上記実施形態では、トラス梁31を菱形の枠状としたが、これに限らず、トラス梁31の互いに対向する角部同士の間で対角線方向に、さらにトラス梁を設けてもよい。
10…基礎部 10A、10B、10C…基礎部の角部
20、20A、20B、20C…外周柱 21A、21B、21C…外周ブレース材
30…屋根架構 30A、30B、30C…屋根架構の角部
31…トラス梁 31A、31B、31C…トラス梁の角部
32…内側小梁 33…外周梁 34…連結部材 35…外側小梁 36…トラス部材
37…中央屋根架構
311…下弦材 312…上弦材 313…斜め材
321…1次小梁 322…2次小梁 341…ヒンジ接合部
351…1次小梁 352…2次小梁
Claims (3)
- 複数の外周柱と、
隣接する前記外周柱同士を連結する平面視で四角形枠状の外周梁と、
平面視で四角形枠状に配設されたトラス梁と、
前記外周梁の角部と前記トラス梁の角部とを連結する連結部材と、を備えることを特徴とする屋根構造。 - 複数の外周柱と、
隣接する前記外周柱同士を連結する外周梁と、
平面視で四角形枠状に配設されたトラス梁と、を備え、
前記外周柱には、前記トラス梁を吊り下げ支持する連結部材が接合され、
前記連結部材は、前記外周柱の柱頭部と前記トラス梁を構成する下弦材とにヒンジ接合されていることを特徴とする屋根構造。 - 前記連結部材が接合される外周柱の両側面には、一対の外周ブレース材が配設され、
当該外周ブレース材の下端部は、前記外周梁より外側に設けられた基礎部に定着されていることを特徴とする請求項2に記載の屋根構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016059316A JP6718713B2 (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 屋根構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016059316A JP6718713B2 (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 屋根構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017172204A JP2017172204A (ja) | 2017-09-28 |
JP6718713B2 true JP6718713B2 (ja) | 2020-07-08 |
Family
ID=59972806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016059316A Active JP6718713B2 (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 屋根構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6718713B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2612799B2 (ja) * | 1992-12-21 | 1997-05-21 | 株式会社松田平田 | 競技場構造物 |
JP2878945B2 (ja) * | 1993-10-27 | 1999-04-05 | 株式会社松田平田 | 屋根構造物及びその構築方法 |
JPH0978743A (ja) * | 1995-09-13 | 1997-03-25 | Taisei Corp | 曲面屋根の架構体 |
JPH116201A (ja) * | 1997-04-23 | 1999-01-12 | Yasuyuki Okazaki | ドーム状構造物および排気ダクト |
JP2002266434A (ja) * | 2001-03-08 | 2002-09-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ケーブルドーム施工法 |
JP6095610B2 (ja) * | 2014-05-16 | 2017-03-15 | 株式会社竹中工務店 | 建物改修方法及び建物 |
-
2016
- 2016-03-24 JP JP2016059316A patent/JP6718713B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017172204A (ja) | 2017-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5457289B2 (ja) | 大スパン屋根構造建築物 | |
JP2007186307A (ja) | タワークレーンのマスト保持装置 | |
JP6718713B2 (ja) | 屋根構造 | |
JP7225514B2 (ja) | 屋根構造 | |
JP6984286B2 (ja) | 構造体 | |
JP5378242B2 (ja) | 建物の架構構造 | |
JP2017040102A (ja) | 建物の制振構造 | |
JP5902343B1 (ja) | 張弦梁構造体 | |
JP2017179934A (ja) | 吊り屋根架構の構築方法 | |
JP7036368B2 (ja) | 梁材及び梁材の支持構造 | |
JP2015227588A (ja) | 構造物 | |
JP6590209B2 (ja) | 免震建物 | |
JP2019082092A (ja) | 免震建物 | |
JP7415475B2 (ja) | 張出床構造 | |
JP7291653B2 (ja) | 建物 | |
JP2004225347A (ja) | 構造物の制震構造 | |
CN218622239U (zh) | 一体式三角传力件 | |
JP7565877B2 (ja) | 建物構造 | |
JP7033360B1 (ja) | 太陽光パネル用架台 | |
JP2018123636A (ja) | 建物構造 | |
JP7299797B2 (ja) | ユニット式建物 | |
JP6909008B2 (ja) | 補強壁支持構造 | |
JP2021032034A (ja) | 建物 | |
JP2009215785A (ja) | 制震構造建物 | |
JP4530298B1 (ja) | 吊下げ式免震建物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191128 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200525 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6718713 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |