JP2023148200A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニットスイング式のパワーユニットを備えた鞍乗り型車両において、ブラケットを簡素化しつつ、リンクの支持強度を保つ。【解決手段】自動二輪車は、側面視で後上がりに延びる左右一対のリアフレーム前部24aを有する車体フレーム20と、リアフレーム前部24aから後方に張り出した左右一対の側板部51を有する車体側ブラケット50と、車体側ブラケット50に支持され、一対の側板部51の間を車幅方向に延びるピボット軸80と、ピボット軸80を介して車体側ブラケット50に揺動可能に支持されたリンク70と、リンク70に連結される連結部を上部に有するパワーユニットと、を備える。車体側ブラケット50には、リンク70が挿通される開口部60が形成されている。開口部60は、ピボット軸80の後方に位置する部分から一対の側板部51の上端にわたって連続している。【選択図】図3

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関するものである。
従来、ユニットスイング式のリヤサスペンションを備えた鞍乗り型車両において、エンジンの上部がピボット軸を介して車体フレームに支持されたものがある(例えば、特許文献1参照)。この種の鞍乗り型車両では、車体フレームの各部にピボット軸を支持するブラケットが結合される場合がある。ブラケットは、車体フレームに結合するとともに車幅方向に間隔をあけて配置された左右一対の板部を有しており、左右一対の板部にピボットが挿通される貫通孔を設けている。
特許第4291184号公報
ところで、ピボット軸を支持するブラケットの剛性が高まると、ブラケットがピボット軸の荷重を柔軟に受けにくくなる。その結果、ブラケットに対するリンクの支持強度を保つためブラケット形状の適宜調整が必要であった。したがって、ブラケットを簡素化しつつ、ブラケットに対するリンクの支持強度を保つことが望まれている。
そこで本発明は、ユニットスイング式のパワーユニットを備えた鞍乗り型車両において、ブラケットを簡素化しつつ、リンクの支持強度を保つことを目的とする。
本発明の鞍乗り型車両は、側面視で後上がりに延びる左右一対のピボットフレーム(24a)を有する車体フレーム(20)と、前記ピボットフレーム(24a)から後方に張り出した左右一対の側板部(51)を有する車体側ブラケット(50)と、前記車体側ブラケット(50)に支持され、前記一対の側板部(51)の間を車幅方向に延びるピボット軸(80)と、前記ピボット軸(80)を介して前記車体側ブラケット(50)に揺動可能に支持されたリンク(70)と、前記リンク(70)に連結される連結部(45)を上部に有するパワーユニット(40)と、を備え、前記車体側ブラケット(50)には、前記リンク(70)が挿通される開口部(60)が形成され、前記開口部(60)は、前記ピボット軸(80)の後方に位置する部分から前記一対の側板部(51)の上端にわたって連続する。
本発明によれば、ピボット軸よりも上方で一対の側板部が互いに連結されていないので、車体側ブラケットにおけるピボット軸より上方部分を簡素化しつつ、車体側ブラケットの剛性を必要十分に保つことができる。このため、パワーユニットの揺動に伴ってリンクを通じてピボット軸に加わる荷重を車体側ブラケットが柔軟に受けることが可能となる。したがって、車体側ブラケットを簡素化しつつ、リンクの支持強度を保つことができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記一対の側板部(51)は、前記ピボット軸(80)を支持する支持部(56)を有するとともに、前記支持部(56)から前記ピボットフレーム(24a)の延在方向に沿って後上方に向かうに従い互いに間隔を徐々に広げるように延びていてもよい。
本発明によれば、一対の側板部がリンクの幅に合わせて支持部同士の間隔を狭めるように形成された構成において、開口部の周囲で側板部に応力集中部が形成されることを抑制できる。したがって、リンクの支持強度が低下することを抑制できる。
上記の鞍乗り型車両において、前記一対の側板部(51)は、前記支持部(56)から前記ピボットフレーム(24a)の延在方向に沿って前下方に向かうに従い互いに間隔を徐々に広げるように延びていてもよい。
本発明によれば、側板部のうち支持部を挟んだ上下両側で応力集中部が形成されることを抑制できる。したがって、リンクの支持強度が低下することをより効果的に抑制できる。
上記の鞍乗り型車両において、前記車体側ブラケット(50)は、前記ピボット軸(80)の下方に位置する部分から前記ピボットフレーム(24a)に沿って前下がりに延び、前記一対の側板部(51)の前記ピボット軸(80)の前下方に位置する部分の後縁(53)同士を接続する後板部(58)を有し、前記後板部(58)は、ピリオンステップ(6)を支持していてもよい。
本発明によれば、ピリオンステップを支持するための剛性は担保しつつ、車体側ブラケット全体としては必要十分な剛性を保つことができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記一対の側板部(51)は、後方から見て前記ピボットフレーム(24a)の中心軸線を挟むように、車幅方向に間隔をあけて配置されていてもよい。
本発明によれば、一対の側板部とピボットフレームとの結合構造に対称性を持たせることができるので、ピボット軸に加わる荷重を一対の側板部でバランスよく受けて、車体側ブラケットに応力集中部が形成されることを抑制できる。
本発明によれば、ユニットスイング式のパワーユニットを備えた鞍乗り型車両において、ブラケットを簡素化しつつ、リンクの支持強度を保つことができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示す自動二輪車の後部を示す左側面図である。 図2に示す自動二輪車の後部の一部を拡大して示す斜視図である。 図2に示す自動二輪車の後部の一部を拡大して示す左側面である。 図2に示す自動二輪車の一部の左半部を示す背面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。また、以下の説明における前後上下左右等の方向は、以下に説明する車両における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。
<車両の全体構成>
図1は、実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、鞍乗り型車両の一例である。自動二輪車1は、シート4に着座した乗員が足を載せるステップフロア5を有するスクータ型の車両である。自動二輪車1は、前輪2と、後輪3と、車体フレーム20と、車両カバー30と、パワーユニット40と、車体側ブラケット50と、リンク70と、ピボット軸80と、を備える。
前輪2は、前輪懸架装置10の左右一対のフロントフォーク11の下端部に軸支されている。前輪懸架装置10は、車体フレーム20の前端に操向可能に支持されている。前輪懸架装置10の上部には、操向用のバーハンドル12が取り付けられている。
車体フレーム20は、ヘッドパイプ21と、ダウンフレーム22と、ロアフレーム23と、リアフレーム24と、を備え、これらが溶接等によって一体に接合されている。ヘッドパイプ21は、車体フレーム20の前端に配置されている。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21に結合している。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21から下方に延びている。ロアフレーム23は、左右に一対設けられている。ロアフレーム23は、ダウンフレーム22の下部に結合している。ロアフレーム23は、ダウンフレーム22の下部から後方に延びている。リアフレーム24は、左右に一対設けられている。リアフレーム24は、ロアフレーム23の後部に結合している。リアフレーム24は、ロアフレーム23における後端部よりも前方の部分に結合している。リアフレーム24は、円筒状に形成されている。各リアフレーム24は、リアフレーム24とロアフレーム23との結合部から後上がりに延びるリアフレーム前部24a(ピボットフレーム)と、リアフレーム前部24aの上端からリアフレーム前部24aよりも緩やかな傾斜で後方に延びるリアフレーム後部24bと、を備える。リアフレーム24は、シート4を支持している。
車両カバー30は、車両の外郭を形成している。車両カバー30は、フロントカバー31と、ハンドルカバー32と、レッグシールド33と、ロアカバー34と、リアカバー35と、を有する。フロントカバー31は、ヘッドパイプ21を覆うように設けられている。ハンドルカバー32は、バーハンドル12の中央部分を覆うように設けられている。レッグシールド33は、ダウンフレーム22を覆うとともに、運転者の脚を前方から覆うように設けられている。ロアカバー34は、ロアフレーム23を覆うように設けられている。ロアカバー34の上面には、乗員が足を載せるステップフロア5が形成されている。リアカバー35は、ロアカバー34から後上方に延びている。リアカバー35は、リアフレーム24を前方および車幅方向の外側から覆うように設けられている。リアカバー35の上部にはシート4が配置されている。なお、車両カバー30は、複数の外装パネルにより構成されており、複数の外装パネルは、上述した各部毎に分割されている必要はなく、各部の境界を跨ぐように配置されていてもよいし、各部が複数の外装パネルによって構成されていてもよい。
パワーユニット40は、リアクッション7とともに、いわゆるユニットスイング式のリヤサスペンションを形成している。パワーユニット40は、駆動輪である後輪3を駆動する。パワーユニット40は、車体フレーム20に上下揺動可能に支持されている。パワーユニット40は、後輪3の前方から後輪3の左側にわたって配置されている。
図2は、図1に示す自動二輪車の後部を示す左側面図である。
図2に示すように、パワーユニット40は、原動機であるエンジン41と、エンジン41の出力を後輪3に伝達する動力伝達機構46と、を一体に有している。
エンジン41は、クランクケース43と、シリンダ44と、を備える。クランクケース43は、クランクシャフトを収容する。シリンダ44は、クランクケース43の前端部から前方に突出している。シリンダ44内には、ピストンが摺動可能に配置されている。ピストンの往復移動により、クランクシャフトが回転する。エンジン41の出力は、クランクシャフトから動力伝達機構46を介して後輪3に伝達される。
動力伝達機構46は、クランクシャフトの回転動力を後輪3の車軸に伝達する。動力伝達機構46は、変速機と、遠心クラッチと、従動軸と、減速機構と、を含む。例えば、変速機は、Vベルト式無段変速機である。遠心クラッチは、クランクシャフトの回転数が所定値を越えた場合に、変速機の出力を従動軸に伝達する。減速機構は、従動軸の回転を減速して後輪3の車軸に伝達する。このように、クランクシャフトの回転動力が変速機、遠心クラッチ、従動軸および減速機構を介して車軸に伝達されることで、車軸に支持された後輪3が駆動して車両が走行する。
クランクケース43の左側には、伝動ケース47が連結されている。伝動ケース47は、クランクケース43とともにパワーユニット40の外装体を形成している。伝動ケース47は、動力伝達機構46を収容する。伝動ケース47は、伝動ケース47の車幅方向内側部を構成する内ケースと、伝動ケース47の車幅方向外側部を構成する外ケース47aと、を備える。内ケースは、クランクケース43と一体的に形成されている。内ケースは、前後方向に延びるとともに車幅方向外側に開口した箱状に形成されている。外ケース47aは、前後方向に延びるとともに車幅方向内側に開口した箱状に形成されている。伝動ケース47の内側は、接続管48を通じて左側のリアフレーム前部24aの内側に連通している。伝動ケース47は、リアクッション7を介してリアフレーム後部24bに連結されている。これにより、リアクッション7は、車両の車幅中心に対して左側のみに配置されている。伝動ケース47の上方には、エアクリーナ49が配置されている。
パワーユニット40の外装体には、車体フレーム20に連結される連結部45が設けられている。連結部45は、車幅方向に間隔をあけて左右一対設けられている。連結部45は、クランクケース43の上部に設けられている。連結部45は、クランクケース43の上面から上方に突出している。なお、左側の連結部45は、伝動ケース47の外ケース47aに設けられていてもよい。各連結部45には、車幅方向に貫通し、かつ互いに同軸に形成された挿通孔が形成されている。各挿通孔には、不図示の円筒状の弾性部材を介して単一のボルト82が挿通される。
図3は、図2に示す自動二輪車の後部の一部を拡大して示す斜視図である。図4は、図2に示す自動二輪車の後部の一部を拡大して示す左側面である。
図3および図4に示すように、車体側ブラケット50は、リアフレーム24に1対1で対応して左右一対設けられている。各車体側ブラケット50は、リアフレーム前部24aに結合している。各車体側ブラケット50は、側面視でリアフレーム前部24aの円筒部の側面から後方に張り出した左右一対の側板部51と、車幅方向に延びて一対の側板部51同士を接続する後板部58と、を備える。各車体側ブラケット50は、単一の金属板により形成されており、一対の側板部51と後板部58との境界部に折り曲げ部を有する。一対の側板部51は、後方から見てリアフレーム前部24aの中心軸線を挟むように、車幅方向に間隔をあけて配置されている(図5を併せて参照)。
左側の車体側ブラケット50について説明する。
側板部51は、リアフレーム前部24aに沿って延びる前縁52を備える。前縁52は、リアフレーム24の外表面に重なるように配置され、リアフレーム24に溶接されている。前縁52には、切欠54a,54bが形成されている。切欠54a,54bは、互いに間隔をあけて形成された上切欠54aおよび下切欠54bである。前縁52は、切欠54a,54bを避けてリアフレーム24に溶接されている。これによりリアフレーム24と側板部51との溶接部は、リアフレーム24の延在方向に沿って間隔をあけて3か所形成されている。側板部51の下端縁は、側面視でロアフレーム23の後端部の上部に重なっており、ロアフレーム23に溶接されている。
側板部51は、上半部が下半部よりも後下方に突出するように形成されている。側板部51の上半部は、ピボット軸80を支持するピボット支持部56を有する。ピボット支持部56には、貫通孔56aが形成されている。貫通孔56aは、側板部51を車幅方向に貫通している。貫通孔56aには、ピボット軸80が挿通される。ピボット軸80は、一対の側板部51の間を車幅方向に延びている。ピボット軸80は、一対の側板部51に締結されている。貫通孔56aは、リアフレーム前部24aの延在方向で、上切欠54aと同じ位置に形成されている。これにより、側板部51の前縁52のうち貫通孔56aに最も近い部分は、リアフレーム24に溶接されていない。
側板部51は、前縁52の後下方で側板部51の下端部から上端部にわたって延びる後縁53を備える。後縁53は、側面視で前方に窪む凹部53aを備える。凹部53aは、ピボット支持部56に対応する位置に設けられており、側面視で貫通孔56aの下方から後方にわたって延びている。後縁53は、凹部53aの上端から前縁52よりも急傾斜で後上がりに延び、前縁52の上端部に接続している。後縁53は、凹部53aの下端から前下がりに延びている。
図5は、図2に示す自動二輪車の一部の左半部を示す背面図である。
図3および図5に示すように、一対の側板部51は、それぞれのピボット支持部56が互いに近付くように屈曲している。具体的には、車幅方向外側の側板部51のうちピボット支持部56が最も車幅方向内側に位置し、かつ車幅方向外側の側板部51のうちピボット支持部56が最も車幅方向外側に位置している。一対の側板部51のピボット支持部56の間隔は、後方から見てリアフレーム前部24aの幅よりも狭い。一対の側板部51は、前縁52からピボット支持部56に向かうに従い互いに間隔を徐々に狭めるように滑らかに延びている。一対の側板部51は、ピボット支持部56からリアフレーム前部24aの延在方向に沿って後上方に向かうに従い、互いに間隔を徐々に広げるように滑らかに湾曲して延びている。さらに、一対の側板部51は、ピボット支持部56からリアフレーム前部24aの延在方向に沿って前下方に向かうに従い、互いに間隔を徐々に広げるように滑らかに湾曲して延びている。なお本実施形態において滑らかとは、表裏面の曲率が連続する状態である。ただし、一対の側板部51は、細かな段部を介して互いに間隔を徐々に広げるように延びていてもよい。
後板部58は、一対の側板部51の後縁53同士を接続している。後板部58は、後縁53の凹部53aよりも前下方で後縁53同士を接続している。後板部58は、ピボット軸80の下方に位置する部分から前下がりに延びている。後板部58は、側板部51の後縁53のうち凹部53aよりも前下方に位置する部分の全体にわたって連続して接続している。後板部58には、接続管48が挿通される貫通孔が形成されている。
車体側ブラケット50には、一対の側板部51の間の空間に連通する開口部60が形成されている。開口部60は、ピボット軸80の後方に位置する部分から側板部51の上端にわたって連続している。開口部60は、一対の側板部51それぞれの後縁53における凹部53aから上端にわたる部分と、後板部58の上端縁と、リアフレーム24の外周面と、によって画成されている。
右側の車体側ブラケット50について説明する。
図3に示すように、右側の車体側ブラケット50は、左側の車体側ブラケット50と比較して、側板部51のうちピボット支持部56よりも上方の部分の形状が相違しており、その他の形状は左側の車体側ブラケット50と左右対称に形成されている。一対の側板部51は、ピボット支持部56からリアフレーム前部24aの延在方向に沿って後上方に向かうに従い互いに略平行に延びている。側板部51の前縁52の上端部は、左側の車体側ブラケット50における側板部51の前縁52の上端部よりも下方に位置する。
各車体側ブラケット50には、ステー84および支持部材86が相対変位不能に結合している。ステー84は、金属材料により形成されている。ステー84は、車体側ブラケット50の後板部58に下方から結合している。本実施形態では、ステー84は、後板部58に溶接されている。ステー84は、後板部58の後端縁から後方に突出した突出部84aを有する。
支持部材86は、金属材料により形成されている。支持部材86は、円筒状に形成されている。支持部材86は、車体側ブラケット50に結合した結合部86aと、結合部86aから車幅方向外側に延出した延出部86bと、を備える。結合部86aは、車幅方向に沿って延び、車体側ブラケット50のうち主に後板部58に溶接されている。結合部86aは、後板部58に対して後板部58の車幅方向における後板部58の全長にわたって溶接されている。延出部86bは、車体側ブラケット50よりも車幅方向外側に延出し、ピリオンステップ6を支持している。
リンク70は、側面視でパワーユニット40の上方に配置されている。リンク70は、ピボット軸80を介して車体側ブラケット50に揺動可能に支持されている。リンク70は、ピボット軸80に支持された左右一対のフレーム側軸支部71と、前後方向に延びているとともに前端でフレーム側軸支部71に結合された左右一対の連結部材72と、クランクケース43に支持されたエンジン側軸支部73と、エンジン側軸支部73および左右一対の連結部材72を接続する左右一対の連結パイプ74と、連結パイプ74に結合されたブラケット75と、を備える。
フレーム側軸支部71は、各車体側ブラケット50の一対の側板部51の間に配置されている。フレーム側軸支部71は、金属材料により形成されている。フレーム側軸支部71は、車幅方向に延びる円筒状に形成され、ピボット軸80に外挿されている。フレーム側軸支部71は、ピボット軸80および車体側ブラケット50に対して回動可能である。
各連結部材72は、前端が一対の側板部51の間に配置されるように、車体側ブラケット50の開口部60に挿通されている。連結部材72は、金属材料により形成されている。連結部材72は、フレーム側軸支部71に相対変位不能に結合している。本実施形態では、連結部材72は、フレーム側軸支部71に溶接されている。連結部材72のうち車体側ブラケット50の開口部60から後方に突出した部分は、ステー84の突出部84aに間隔をあけて上方から対向している。連結部材72は、突出部84aに当接することで揺動範囲の下端を規定されている。
エンジン側軸支部73は、金属材料により形成されている。エンジン側軸支部73は、車幅方向に延びる円筒状に形成されている。エンジン側軸支部73は、ピボット軸80よりも後下方に配置されている。エンジン側軸支部73は、パワーユニット40の一対の連結部45の間に配置されている。エンジン側軸支部73には、パワーユニット40の連結部45の挿通孔に挿通されるボルト82が挿通されている。エンジン側軸支部73は、ボルト82を介してパワーユニット40を揺動可能に支持している。エンジン側軸支部73には、緩衝部材76が装着されている。緩衝部材76は、ラバー等の弾性部材である。緩衝部材76は、エンジン側軸支部73とクランクケース43との間に介在する。
連結パイプ74は、金属材料により形成されている。連結パイプ74は、車体側ブラケット50の開口部60の外側で、連結部材72の後端部に相対変位不能に結合している。本実施形態では、連結パイプ74は、連結部材72に溶接されている。各連結パイプ74は、連結部材72との結合部から車幅方向の内側に延びた後、屈曲して下方に延びている。一対の連結パイプ74の後端部は、互いに車幅方向に間隔をあけて配置されており、エンジン側軸支部73に相対変位不能に結合している。本実施形態では、連結パイプ74は、エンジン側軸支部73に溶接されている。
ブラケット75は、連結パイプ74に1対1で対応して左右一対設けられている。ブラケット75は、金属材料により形成されている。ブラケット75は、表裏面が車幅方向を向く板材により形成されている。ブラケット75は、連結パイプ74における車幅方向に延びる部分に相対変位不能に結合している。ブラケット75は、連結パイプ74から下方に延びている。ブラケット75の下端部は、エンジン側軸支部73の車幅方向外側に位置する。ブラケット75の下端部は、パワーユニット40の連結部45を挟んでエンジン側軸支部73とは反対側に位置する。ブラケット75の下端部には、エンジン側軸支部73と同軸の挿通孔75aが形成されている。挿通孔75aには、ボルト82が挿通される。一対のブラケット75には、ボルト82が締結される。これにより、リンク70は、ボルト82を固定しているとともに、ボルト82を介してパワーユニット40を揺動可能に支持している。
ここで、従来構成では、リンクが挿通される車体側ブラケットの開口部がピボット軸の後方に位置する部分から側板部の上端まで至らないように形成される。この従来構成では、車体側ブラケットがピボット軸よりも上方に一対の側板部の後縁同士を連結する部材を有することとなるため、一対の側板部が撓みにくくなり、車体側ブラケットの剛性が必要以上に高くなる場合がある。この場合、ピボット軸部の軸力残留の向上のために一対の側板部の後縁同士を連結する部材の長さ調整が必要であった。
本実施形態の車体側ブラケット50には、リンク70が挿通される開口部60が形成され、開口部60はピボット軸80の後方に位置する部分から一対の側板部51の上端にわたって連続している。この構成によれば、ピボット軸80よりも上方で一対の側板部51が互いに連結されていないので、車体側ブラケット50におけるピボット軸80より上方部分を簡素化しつつ、車体側ブラケット50の剛性を必要十分に保つことができる。このため、パワーユニット40の揺動に伴ってリンク70を通じてピボット軸80に加わる荷重を車体側ブラケット50が柔軟に受けることが可能となる。したがって、車体側ブラケット50を簡素化しつつ、リンク70の支持強度を保つことができる。
また、ピボット軸80に加わる荷重を車体側ブラケット50が柔軟に受けることが可能となるので、ピボット軸80に支持されたパワーユニット40の微小な捻じれを許容して操縦安定性を向上させることができる。
一対の側板部51は、ピボット支持部56からリアフレーム前部24aの延在方向に沿って後上方に向かうに従い互いに間隔を徐々に広げるように延びている。この構成によれば、一対の側板部51がリンク70のフレーム側軸支部71の幅に合わせてピボット支持部56同士の間隔を狭めるように形成された構成において、開口部60の周囲で側板部51に応力集中部が形成されることを抑制できる。したがって、リンク70の支持強度が低下することを抑制できる。
さらに、一対の側板部51は、ピボット支持部56からリアフレーム前部24aの延在方向に沿って前下方に向かうに従い互いに間隔を広げるように滑らかに延びている。この構成によれば、側板部51のうちピボット支持部56を挟んだ上下両側で応力集中部が形成されることを抑制できる。したがって、リンク70の支持強度が低下することをより効果的に抑制できる。
車体側ブラケット50は、ピボット軸80の下方に位置する部分から前下がりに延び、一対の側板部51の後縁53同士を接続する後板部58を有し、後板部58は、ピリオンステップ6を支持している。この構成によれば、ピリオンステップ6を支持するための剛性は担保しつつ、車体側ブラケット50全体としては必要十分な剛性を保つことができる。
各車体側ブラケット50において、一対の側板部51は、後方から見てリアフレーム前部24aの中心軸線を挟むように、車幅方向に間隔をあけて配置されている。この構成によれば、一対の側板部51とリアフレーム前部24aとの結合構造に対称性を持たせることができるので、ピボット軸80に加わる荷重を一対の側板部51でバランスよく受けて、車体側ブラケット50に応力集中部が形成されることを抑制できる。
側板部51の前縁52のうちピボット支持部56に最も近い部分は、リアフレーム24に溶接されていない。このため、ピボット支持部56を撓らせやすくなり、ピボット軸80に加わる荷重を車体側ブラケット50がより一層柔軟に受けることが可能となる。
リアクッション7は、パワーユニット40(スイングアーム)のうち左部分のみに連結されている。この構成では、パワーユニット40の揺動に伴って、左右一対の車体側ブラケット50のうち左側の車体側ブラケット50により大きな力が加わる。本実施形態では、右側の車体側ブラケット50は、左側の車体側ブラケット50と比較して、下方に上端(側板部51の上端)を有するので、サイズの縮小に伴って変形しやすくなり、ピボット軸80に加わる荷重をより柔軟に受けることが可能となる。したがって、パワーユニット40の揺動に伴う左右の車体側ブラケット50の変形の均等にすることができ、操縦安定性を向上させることができる。
なお、本発明は運転者が車体を跨いで乗車する鞍乗り型車両全般に適用することができる。すわなち、本発明は自動二輪車だけでなく自動三輪車に適用可能である。また本発明は、パワーユニットが原動機としてモータを備えた車両に適用することができる。
また、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、各車体側ブラケット50において、一対のピボット支持部56が互いに近付くように屈曲しているが、この構成に限定されない。例えば、車体側ブラケットの側板部は、リアフレームとの結合部から後下方に互いに略平行に延びていてもよい。
また、上記実施形態では一対の車体側ブラケット50が互いに左右非対称に形成されているが、一対の車体側ブラケットは互いに左右対称に形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…自動二輪車(鞍乗り型車両) 6…ピリオンステップ 20…車体フレーム 24a…リアフレーム前部(ピボットフレーム) 40…パワーユニット 45…連結部 50…車体側ブラケット 51…側板部 53…後縁 56…ピボット支持部(支持部) 58…後板部 60…開口部 70…リンク 80…ピボット軸

Claims (5)

  1. 側面視で後上がりに延びる左右一対のピボットフレーム(24a)を有する車体フレーム(20)と、
    前記ピボットフレーム(24a)から後方に張り出した左右一対の側板部(51)を有する車体側ブラケット(50)と、
    前記車体側ブラケット(50)に支持され、前記一対の側板部(51)の間を車幅方向に延びるピボット軸(80)と、
    前記ピボット軸(80)を介して前記車体側ブラケット(50)に揺動可能に支持されたリンク(70)と、
    前記リンク(70)に連結される連結部(45)を上部に有するパワーユニット(40)と、
    を備え、
    前記車体側ブラケット(50)には、前記リンク(70)が挿通される開口部(60)が形成され、
    前記開口部(60)は、前記ピボット軸(80)の後方に位置する部分から前記一対の側板部(51)の上端にわたって連続する、
    鞍乗り型車両。
  2. 前記一対の側板部(51)は、前記ピボット軸(80)を支持する支持部(56)を有するとともに、前記支持部(56)から前記ピボットフレーム(24a)の延在方向に沿って後上方に向かうに従い互いに間隔を徐々に広げるように延びている、
    請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記一対の側板部(51)は、前記支持部(56)から前記ピボットフレーム(24a)の延在方向に沿って前下方に向かうに従い互いに間隔を徐々に広げるように延びている、
    請求項2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記車体側ブラケット(50)は、前記ピボット軸(80)の下方に位置する部分から前記ピボットフレーム(24a)に沿って前下がりに延び、前記一対の側板部(51)の前記ピボット軸(80)の前下方に位置する部分の後縁(53)同士を接続する後板部(58)を有し、
    前記後板部(58)は、ピリオンステップ(6)を支持する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記一対の側板部(51)は、後方から見て前記ピボットフレーム(24a)の中心軸線を挟むように、車幅方向に間隔をあけて配置されている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
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