JP2023147563A - サービス提供システムおよびサービス提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子決済の利用に応じて利用者に付与されるポイントの利便性を向上させることができるサービス提供装置、サービス提供方法、プログラム、および電子決済システムを提供すること。【解決手段】実施形態のサービス提供装置は、電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、前記決済サービスの利用者の口座残高を管理する残高管理部と、前記決済サービスに関して前記利用者に付与されるポイントを管理するポイント管理部と、前記利用者の口座残高または前記ポイントを使用した支払い方法であって、後払いを含む複数の支払い方法から前記利用者が選択した1つ以上の支払い方法を組み合わせて前記利用者の支払いを決済するための決済処理を実行する決済処理部と、を備え、前記決済処理部は、前記利用者が支払い方法として後払いを選択した場合、前記後払いによる支払い額の一部または全部に前記利用者のポイントを充当する。【選択図】図1

Description

本発明は、サービス提供装置、サービス提供方法、プログラム、および電子決済システムに関する。
従来、電子マネーを使用した決済が普及している。このような電子マネーを使用した決済に関し、複数の支払い方法かを利用可能にする技術が提案されている。例えば、特許文献1では、利用者の状況に応じて、即時払いまたは後払いを選択可能にする技術が提案されている。また、例えば、特許文献2には、一度の支払いにおいて複数の支払い方法を組み合わせて使用することを可能にする技術が提案されている。また、例えば、特許文献3には、利用者が得られるメリットに応じて支払い方法を提案する技術が提案されている。
特許第6982208号公報 特開2020-112891号公報 特許第6663063号公報
しかしながら、従来の決済方法では、電子決済の利用に応じて利用者に付与されるポイントの利便性が高くない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電子決済の利用に応じて利用者に付与されるポイントの利便性を向上させることができるサービス提供装置、サービス提供方法、プログラム、および電子決済システムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様は、電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、前記決済サービスの利用者の口座残高を管理する残高管理部と、前記決済サービスに関して前記利用者に付与されるポイントを管理するポイント管理部と、前記利用者の口座残高または前記ポイントを使用した支払い方法であって、後払いを含む複数の支払い方法から前記利用者が選択した1つ以上の支払い方法を組み合わせて前記利用者の支払いを決済するための決済処理を実行する決済処理部と、を備え、前記決済処理部は、前記利用者が支払い方法として後払いを選択した場合、前記後払いによる支払い額の一部または全部に前記利用者のポイントを充当する、サービス提供装置である。
本発明の一態様によれば、サービス提供装置、サービス提供方法、プログラム、および電子決済システムを提供することができる。
実施形態の電子決済システムの構成例を示す図である。 電子決済の大まかな流れを例示した図である。 決済サーバの構成例を示す図である。 利用者情報の内容の一例を示す図である。 決済処理の概略を説明する図である。 支払い方法としてポイント後払いが選択された場合の決済処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 ポイント後払いに関する画面遷移の一例を示す図である。 ポイントの使用方針に応じて電子決済に利用可能な金額の表示を変更する態様の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明のサービス提供装置、サービス提供方法、プログラム、および電子決済システムについて説明する。サービス提供装置は、一以上のプロセッサにより実現される。
[電子決済サービス]
図1は、実施形態の電子決済システム1の構成例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、および一以上の店舗端末装置50のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイによって表示されてもよい。
決済サーバ100は、利用者端末装置10または店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。決済サーバ100は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を増減させる(換言すると、電子マネーを入出金する)ことで、電子決済を行う。電子決済は、リボ払いやクレジット払い等の方法によって、購買時点のチャージ残高よりも多額の購買を可能にするものが含まれてよい。決済サーバ100は、電子決済による決済サービスを提供する「サービス提供装置」の一例である。
図2は、電子決済の大まかな流れを例示した図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。パターン1の場合、まず利用者端末装置10において決済アプリ20が起動し、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する。利用者は利用者端末装置10の表示面を店舗端末装置50に翳す(提示する)。店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、アカウントID等の情報を取得する。そして、店舗端末装置50は、アカウントID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ユーザの電子決済口座から店舗の電子決済口座に決済金額を移動させて決済処理を完了させる。
パターン2の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする。店舗コード画像60には、店舗名等の情報が含まれている。利用者は、店舗名等が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する。そして、利用者端末装置10は、アカウントID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。なお、上記のいずれかのパターンでのみ電子決済が行われてもよい。また、図2で説明する「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。
[決済サーバ]
図3は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、残高管理部150と、ポイント管理部160と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174などの情報が格納される。
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。なお、決済コンテンツ情報174に基づくコンテンツには、ログイン状態で提供されるコンテンツと、非ログイン状態で提供されるコンテンツがある。非ログイン状態のコンテンツにおいて、決済サーバ100は、各種案内情報を提供したり、新規登録や電話番号の変更申し込みを受け付けたりする。
決済処理部130は、利用者端末装置10または店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
図4は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、アカウントID(省略されてもよい)に対して、新規登録時に最低限必要な電話番号およびパスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、銀行口座、クレジットカード番号、他サービス連携情報、電波認証設定、キャリア決済設定、チャット友達リスト、チャージ履歴情報、決済履歴情報、チャット履歴情報などの情報が対応付けられたものである。電話番号、パスワード、登録日、チャージ残高、チャージ履歴情報、決済履歴情報以外の情報は任意設定情報である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。なお登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。他サービス連携情報は、電子決済サービスと連携する(例えば同じ事業グループに属する運営者により運営されている)他のサービスのログインID等である。電波認証設定は、特定の通信キャリアとの通信によって認証を行う場合の設定情報である。キャリア決済設定は、電子決済サービスを利用した支払いの少なくとも一部を通信キャリアへの支払いに振り替えるための設定情報である。チャット友達リストは、電子決済サービスが提供するチャット機能においてチャットの相手先となる他の利用者のリストである。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報である。チャット履歴情報は、利用者が行ったチャットの内容の履歴である。
また、決済処理部130は、残高払いをはじめとする、複数の支払い方法を管理する。残高払いはチャージ残高から代金を支払う方法である。複数の支払い方法には、残高払いのほか、ポイント払い、後払い、クレジットカード払いなどが含まれる。ポイント払いは、利用者に付与されたポイントの一部または全部を決済金額の一部または全部に充当する支払い方法である。後払いは、決済金額の支払いを、支払い方法として後払いを確定したタイミングよりも後の所定の期日において清算する支払い方法である。決済処理部130は、利用者端末装置10または店舗端末装置50から決済要求を受け付けると、指定された支払い方法を用いて決済を実行する。
さらに、本実施形態の決済サーバ100において、決済処理部130は、複数の支払い方法から利用者が選択した1つ以上の支払い方法を組み合わせて利用者の支払いを決済することができるように、複数の支払い方法を管理するものである。この場合、決済処理部130は、利用者が支払い方法として後払いを選択した場合、後払いによる支払い額の一部または全部に当該利用者のポイントを充当することができるように、後払いによる支払いを管理するものである。より具体的には、決済処理部130は、利用者が支払う金額の一部または全部に利用者のポイントを充当するか否かを、ポイントの利用に関して予め登録された設定情報、または支払いの決済に関する利用者の操作に応じて判定するものである。
情報管理部140は、利用者端末装置10から取得した情報に基づいて、利用者情報172の新たなレコードを作成したり、作成済みのレコードにおける各データ項目を更新したりする。
残高管理部150は、決済サービスにおける利用者の口座(以下「決済口座」という。)の残高を管理する。例えば、残高管理部150は、利用者による決済アプリの操作や、事前設定の内容に応じて、指定された資金源から決済口座への入金を行ったり、決済実行時等において、決済口座から必要な金額の出金を行ったりする。
ポイント管理部160は、決済サービスにおいて利用者に付与されるポイントを管理する。例えば、ポイント管理部160は、利用者が決済サービスを利用して決済を行ったことに応じて当該利用者にポイントを付与したり、利用者がポイントの使用を選択した場合に、指定されたポイント使用量をポイント保有数から差し引いたりする。
図5は、決済処理部130の構成例を示す図である。決済処理部130は、例えば、残高払い管理部132と、後払い管理部134と、ポイント払い管理部136と、カード払い管理部138とを備える。残高払い管理部132は、利用者の支払いを残高払いで決済するための処理を実行するものである。残高払い管理部132は、残高払い決済時においてチャージ残高が不足している場合、残高管理部150と連携して決済口座にチャージしてもよい。図5は、残高管理部150が銀行BKと連携して利用者の銀行口座ACから決済口座にチャージする、といった典型的なチャージの態様を表すものである。
後払い管理部134は、利用者の支払いを後払いで決済するための処理を実行するものである。上述のとおり、後払いは、決済金額の支払いを、支払い方法として後払いを確定したタイミングよりも後の所定の期日において清算する支払い方法である。なお、支払い方法に後払いが選択された場合における、清算時の資金源は、決済口座の残高であってもよいし、ポイントであってもよいし、クレジットカードであってもよい。すなわち、本実施形態の電子決済システム1において、ポイントは、決済時の支払い方法、または/および、後払い清算時の清算方法として使用され得るものである。以下では、決済時の支払い方法としてのポイントと、後払い清算時の清算方法としてのポイントとを区別するため、後者を特に「ポイント後払い」ということにする。
ポイント払い管理部136は、利用者の支払いをポイント払いで決済するための処理を実行するものである。カード払い管理部138は、利用者の支払いをクレジットカード払いで決済するための処理を実行するものである。具体的には、カード払い管理部138が、クレジットカード会社CCに対し、利用者の支払いについての決済リクエストを送信すると、クレジットカード会社が当該支払いについて決済を行って、その完了通知を決済サーバ100に応答する。
決済処理部130は、残高払い管理部132、後払い管理部134、ポイント払い管理部136、およびカード払い管理部138のうち、利用者が選択した1つ以上の支払い方法を組み合わせて、利用者の支払いを決済するものである。
なお、ここでは、支払リクエストが利用者端末装置10から受信される場合について説明したが、これは決済情報が利用者端末装置10から送信されるパターン2の電子決済を想定したものである。これに対してパターン1の電子決済では、決済情報が店舗端末装置50から送信されるので、この場合は、支払リクエストの送信元、および支払い完了の通知先は店舗端末装置50であってよい。
また、残高へのチャージには、利用者の資産口座であって、決済口座に送金可能(すなわち残高のチャージに利用可能)な口座であれば、銀行口座AC以外のどのような口座が用いられてもよい。例えば、残高へのチャージには、取引所で取引可能な運用資産の売買に使用可能な資金を有する運用口座が用いられてもよい。例えば、運用口座には、証券口座のほか、利用者が仮想通貨取引所に開設した口座などが含まれる。運用口座からのチャージは、口座で管理されている現金のほか、資産の売却等によって得られる運用利益を用いて行われてもよい。運用利益は、資産の即時売却によって確保されてもよいし、運用口座に係る事業者(証券会社や取引所)が売却完了までのリスクを担保する形での売却によって確保されてもよい。また、銀行口座や運用口座から決済口座へのチャージは、利用者の操作に応じて行われてもよいし、利用者によって予め設定された内容に応じて自動的に行われてもよい(いわゆるオートチャージ)。また、決済口座へのチャージには、ポイントが使用されてもよい。
また、図5の例では、残高管理部150が銀行口座ACから不足分の金額をチャージする場合について説明したが、残高のチャージは、これら以外の方法で行われてもよい。例えば、残高管理部150は、銀行口座ACからの出金を直接銀行BKに要求するのではなく、クレジットカード会社CCを介して要求してもよい。すなわち、残高管理部150は、クレジットカード決済という形で残高チャージを行ってもよい。
図6は、支払い方法としてポイント後払いが選択された場合の決済処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。また、図7は、図6の例の決済処理における決済アプリの画面遷移の一例を示す図である。以下、図7の画面遷移例を適宜参照しながら、図6の決済処理の流れを説明する。ここでは、一例として、パターン1の決済パターンで決済を行う場合について説明するが、ポイント後払いによる決済は、決済情報の生成を利用者端末装置10で実施するようにすることでパターン2の決済パターンで決済を行う場合にも適用可能である。まず、利用者端末装置10において、利用者が決済アプリに対し、決済用のコード画像を店舗端末装置50向けに提示する操作を行う(ステップS101)。このコード画像提示操作に応じて、続いて決済アプリが、当該コード画像に係る決済で使用する支払い方法を利用者に選択させるための支払い方法選択画面を表示させる(ステップS102)。
続いて、利用者が支払い方法選択画面に対して、ポイント後払いを選択する操作を入力する(ステップS103、例えば図7の画面G11参照)とともに、残高払いおよびポイント後払いの組み合わせで使用するポイント数(以下「ポイント使用量」という。)を入力する操作を行う(ステップS104、例えば図7の画面G12参照)。決済アプリは、ステップS104において後払いでのポイント使用量(ここでは“1000”ポイント)が入力されたことに応じて、支払い実行の確認画面を表示させ(例えば図7の画面G13参照)、支払いの実行指示が入力された場合に、ステップS105に進む。なお、図7に示したような決済画面の表示は、決済コンテンツ提供部120が利用者端末装置10に提供する決済コンテンツによって制御されるものとする。
続いて、決済アプリは、コード画像を表示する(ステップS105)。とともに、利用者が指定した支払い方法に関する支払情報を店舗端末装置50に送信する(ステップS106)。ここで、支払情報には、利用者による支払い方法の選択情報(ここでは、ステップS103において選択されたポイント後払い)と、利用者がステップS104においてポイント後払いに関して指定したポイント使用量(ここでは“1000ポイント”)とが含まれる。
また、ステップS105において表示されたコード画像は、利用者によって店舗端末装置50の読取部に提示されることにより、店舗端末装置50に読み取られる(ステップS107)。図6において、ステップS107の破線は、その処理が利用者の行動によって実現されることを意味するものである。
続いて、店舗端末装置50が、ステップS107で読み取ったコード画像をデコードするとともに、デコードによって得られた情報と、ステップS106で受信された支払い情報とに基づいて電子決済に必要な決済情報を生成し(ステップS108)、生成した決済情報を決済サーバ100に送信する(ステップS109)。
続いて、決済サーバ100では、決済処理部130がステップS109で店舗端末装置50から受信された決済情報に基づいて決済処理を実行する(ステップS110)。より具体的には、決済処理部130は、ステップS108において受信された決済情報に基づいて、実施すべき決済処理がポイント後払いによるものであり、その後払いには1000ポイントのポイントを使用すべきことを認識することができる。ここで仮に、利用者の支払い総額が10000円であるとした場合、決済処理部130は、1000円分をポイント後払いにより決済し、残りの9000円分の支払いを残高払いにより決済することを決定する。すなわち、この場合、ステップS110の決済処理において、決済処理部130は、残高払い管理部132により9000円分の残高払い処理を実行する(ステップS111)とともに、後払い管理部134により1000分のポイント後払い処理を実行する(ステップS112)。
ここまでの処理は、決済実行時の処理であり、決済実行後、所定の清算期日が到来した場合、決済処理部130は、後払い管理部134により、ステップS112で処理された1000円分のポイント後払いを、その時点における利用者のポイントから差し引くことにより清算を完了する(ステップS113)。
以上、ポイント後払いにおいて、利用者が後払いでのポイント使用量を決済実行時に指定する場合について説明したが、後払い管理部134は、利用者が予め設定したポイントの使用ルールに基づいて後払いでのポイント使用量を計算するように構成されてもよい。例えば、後払いにおけるポイントの使用ルールとしては、一例として以下のようなものが挙げられる。なお、後払い管理部134は、使用ルールに基づいてポイント使用量を計算する場合であっても、計算したポイント使用量を実際に後払いに使用するか否かについては利用者に確認させるのが好ましい。
[後払いにおけるポイントの使用ルール]
(1)決済ごとに、所定のポイント数ずつポイント後払いに使用する。
この場合、例えば、決済実行時におけるポイント保有数に関わらず、毎回100ポイントずつポイント後払いに使用するといったことができる。
(2)決済ごとに、ポイント保有数の所定割合分をポイント後払いに使用する。
この場合、例えば、決済実行時におけるポイント保有数が10000ポイントであり、割合が10%に設定されている場合、1000ポイントをポイント後払いに使用するといったことができる。また、この場合、決済実行時におけるポイント保有数をもとにポイント使用量を計算するので、清算時に必要なポイント使用量が残っていないといった状況が起こる可能性を低くすることができる。
(3)決済ごとに、保有する全ポイントをポイント後払いに使用する。
(4)後払いの利用上限枠を超えそうな場合、予め指定された他の決済手段と利用者が保有するポイント数とを組み合わせて即時支払い可能な金額を計算し、不足分(後払い利用上限枠を超えない範囲での不足分を想定)を後払いで決済する。
(5)後払いで使用可能なキャンペーンがあれば、その内容を加味して使用ポイント数を計算する。
また、後払い管理部134は、このようなポイントの使用ルールの適用有無を、予め設定されたポイントの使用方針に基づいて決定するように構成されてもよい。例えば、ポイントの使用方針として、積極的にポイントを使用していく方針の「使う」や、ポイントを使用しない方針の「貯める」、ポイントを他のサービスに活用する方針の「ポイント運用中」などが考えられる。他のサービスの一例としては、ポイントを現金相当の価値として投資に活用するサービスなどが考えられる。この場合、例えば、後払い管理部134は、ポイントの使用方針が「使う」に設定されており、かつ、後払いにおける使用ルールが予め利用者によって設定されている場合、当該ルールに基づいてポイント使用量を計算してもよい。いずれにせよ、ポイントの使用方針や使用ルールは、予め利用者によって設定され、その設定情報が決済アプリによって決済サーバ100や利用者端末装置10に保存される。
[支払い方法のレコメンド]
決済処理部130は、決済実行時において、複数の支払い方法の組み合わせを利用者にレコメンド(提案)するように構成されてもよい。例えば、決済処理部130は、実施中のキャンペーンの情報や、利用者情報(登録情報や支払履歴、決済履歴などを含む)に基づいてレコメンドする支払い方法の組み合わせや、レコメンドの有無を決定してもよい。
例えば、決済処理部130は、支払い方法に関して銀行口座(登録情報の一例)が登録されていない利用者に対して後払いをレコメンドしてもよい。また、例えば、決済処理部130は、過去に支払いが滞った(支払履歴の一例)利用者に対しては後払いをレコメンドしない、または後払いを使用させないようにしてもよい。また、例えば、決済処理部130は、後払いを利用した決済金額の合計が所定の上限を超えている(決済履歴の一例)利用者に対しては後払いをレコメンドしない、または後払いを使用させないようにしてもよい。
また、決済処理部130は、利用者の利益を最大化するように支払い方法の組み合わせを決定してもよい。例えば、支払い方法には、手数料のかかるもの(例えば、リボ払いや分割払いなど)、手数料のかからないもの(マンスリークリアでの支払いなど)、キャンペーンによりポイント還元されるものなど、利用者の利益を左右する要素がある。決済処理部130は、利用者が選択し得る支払い方法の組み合わせについて、このような要素を考慮した上で、利用者の利益を最大化するような支払い方法の組み合わせを決定してもよい。
また、決済処理部130は、利用者と、決済サービスの加盟店の双方にとってメリットが大きくなるように、支払い方法の組み合わせを決定してもよい。利用者のメリットとしては、上記のとおり、手数料の有無やポイント還元によるものなどが想定される。また、加盟店のメリットとしては、加盟店が決済サービスのサービスベンダに支払う利用料の軽減や、利用者の購買促進による売り上げ増大、在庫縮小効果などが挙げられる。例えば、決済処理部130は、在庫(特に決済単価が高い在庫)を多く抱える加盟店に関しては、加盟店の利用料を上げるかわりに、利用者が後払いを選択しやすくなるようにしてもよい(例えば加盟店の利用料の上昇分についてポイントの還元率が大きくなる組み合わせなど)。
さらに、決済処理部130は、加盟店のメリットを確保しつつ、利用者のメリットを最大化するように支払い方法の組み合わせを決定してもよい。より、具体的には、決済処理部130は、後払いに関して加盟店が支払う利用料が所定の上限未満となる範囲内で利用者に付与されるポイントの量が最大となるような支払い方法の組み合わせを利用者に提案してもよい。
[利用可能額の表示方法]
また、決済コンテンツ提供部120は、上記後払いに関するポイントの使用方針に応じて、決済に利用することができる金額(利用可能額)の表示を変更するように構成されてもよい。例えば、図8は、ポイントの使用方針に応じて電子決済に利用可能な金額の表示を変更する態様の一例を示す図である。例えば、図8は、残高が7240円であり、ポイント保有数が260ポイントであった場合における表示例を示すものである。例えば、決済コンテンツ提供部120は、使用方針が「使う」に設定されている場合(例えば表示例G21参照)、残高とポイントを合算した金額を利用可能額とすることにより、より大きな利用可能額を表示するように構成されてもよい。また、例えば、決済コンテンツ提供部120は、使用方針が「使う」以外の「貯める」に設定されている場合(例えば表示例G22参照)または「ポイント運用中」に設定されている場合(例えば表示例G23参照)、残高を利用可能額として、より小さな利用可能額を表示するように構成されてもよい。なお、この場合、決済コンテンツ提供部120は、利用可能額とは別にポイント保有数を表示するように構成されてもよい。
以上説明した実施形態の電子決済システム1によれば、電子決済による決済サービスを提供する決済サーバ100が、決済サービスの利用者の口座残高を管理する残高管理部150と、決済サービスに関して利用者に付与されるポイントを管理するポイント管理部160と、利用者の口座残高またはポイントを使用した支払い方法であって、後払いを含む複数の支払い方法から利用者が選択した1つ以上の支払い方法を組み合わせて利用者の支払いを決済するための決済処理を実行する決済処理部130と、を備え、決済処理部130が、利用者が支払い方法として後払いを選択した場合、後払いによる支払い額の一部または全部に利用者のポイントを充当することにより、電子決済の利用に応じて利用者に付与されるポイントの利便性を向上させることができる。
<変形例>
上記の実施形態では、決済サーバ100が、実店舗においてパターン1およびパターン2の決済パターンによる電子決済機能を提供する場合を想定したが、決済サーバ100は、これらの2つの決済パターンに加えて、ECサイト等での電子商取引において電子決済を利用可能とするパターン3の決済パターンによる電子決済機能を提供するものであってもよい。例えば、パターン3による電子決済では、利用者は利用者端末装置10を用いてECサイトにアクセスして購入対象の商品を選択する。続いて、利用者が支払い方法の選択を行うと、利用者端末装置10は決済サーバ100と連携して利用者の認証を行う。決済サーバ100は、利用者の認証が成功した場合に、購入対象の商品について電子決済を実施する。実施形態の電子決済システム1は、このようなパターン3の電子決済においても、電子決済の利用に応じて利用者に付与されるポイントの利便性を向上させることができるものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…電子決済システム、10…利用者端末装置、20…決済アプリ、50…店舗端末装置、60…店舗コード画像、100…決済サーバ、110…通信部、120…決済コンテンツ提供部、130…決済処理部、132…残高払い管理部、134…後払い管理部、136…ポイント払い管理部、138…カード払い管理部、140…情報管理部、150…残高管理部、160…ポイント管理部、170…記憶部、172…利用者情報、174…決済コンテンツ情報

Claims (8)

  1. 電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、
    前記決済サービスの利用者の口座残高を管理する残高管理部と、
    前記決済サービスに関して前記利用者に付与されるポイントを管理するポイント管理部と、
    前記利用者の口座残高または前記ポイントを使用した支払い方法であって、後払いを含む複数の支払い方法から前記利用者が選択した1つ以上の支払い方法を組み合わせて前記利用者の支払いを決済するための決済処理を実行する決済処理部と、
    を備え、
    前記決済処理部は、前記利用者が支払い方法として後払いを選択した場合、前記後払いによる支払い額の一部または全部に前記利用者のポイントを充当する、
    サービス提供装置。
  2. 前記決済処理部は、前記利用者が支払う金額の一部または全部に前記利用者のポイントを充当するか否かを、前記ポイントの利用に関して予め登録された設定情報、または前記支払いの決済に関する前記利用者の操作に応じて判定する、
    請求項1に記載のサービス提供装置。
  3. 前記決済処理部は、前記ポイントの使用量を前記設定情報に基づいて計算し、計算した前記使用量のポイントを使用することを前記利用者に提案する、
    請求項2に記載のサービス提供装置。
  4. 前記決済処理部は、前記利用者が選択した支払い方法に応じた量のポイントを前記利用者に付与し、
    前記決済処理部は、前記利用者が選択した支払い方法に応じて得るポイントの量が最大となるような支払い方法の選択を前記利用者に提案する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のサービス提供装置。
  5. 前記決済処理部は、後払いに関して前記決済サービスの加盟店が支払う利用料が所定の上限未満となる範囲内で前記利用者に付与されるポイントの量が最大となるような支払い方法の選択を前記利用者に提案する、
    請求項4に記載のサービス提供装置。
  6. 電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置が、
    前記決済サービスの利用者の口座残高を管理することと、
    前記決済サービスに関して前記利用者に付与されるポイントを管理することと、
    前記利用者の口座残高または前記ポイントを使用した支払い方法であって、後払いを含む複数の支払い方法から前記利用者が選択した1つ以上の支払い方法を組み合わせて前記利用者の支払いを決済するための決済処理を実行することと、
    前記決済処理において、前記利用者が支払い方法として後払いを選択した場合、前記後払いによる支払い額の一部または全部に前記利用者のポイントを充当することと、
    を含むサービス提供方法。
  7. 電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置に、
    前記決済サービスの利用者の口座残高を管理することと、
    前記決済サービスに関して前記利用者に付与されるポイントを管理することと、
    前記利用者の口座残高または前記ポイントを使用した支払い方法であって、後払いを含む複数の支払い方法から前記利用者が選択した1つ以上の支払い方法を組み合わせて前記利用者の支払いを決済するための決済処理を実行することと、
    前記決済処理において、前記利用者が支払い方法として後払いを選択した場合、前記後払いによる支払い額の一部または全部に前記利用者のポイントを充当することと、
    を含むサービス提供方法を実行させるためのプログラム。
  8. 電子決済による決済サービスを提供する電子決済システムであって、
    前記決済サービスの利用者の口座残高を管理する残高管理部と、
    前記決済サービスに関して前記利用者に付与されるポイントを管理するポイント管理部と、
    前記利用者の口座残高または前記ポイントを使用した支払い方法であって、後払いを含む複数の支払い方法から前記利用者が選択した1つ以上の支払い方法を組み合わせて前記利用者の支払いを決済するための決済処理を実行する決済処理部と、
    を備え、
    前記決済処理部は、前記利用者が支払い方法として後払いを選択した場合、前記後払いによる支払い額の一部または全部に前記利用者のポイントを充当する、
    電子決済システム。
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