JP2020123408A - 電子マネー仲介システム及び電子マネー仲介方法 - Google Patents

電子マネー仲介システム及び電子マネー仲介方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異なる種類の電子マネー間の取引における利便性を高めることのできる電子マネー仲介システム、及び電子マネー仲介方法を提供する。【解決手段】電子マネー仲介システムは、電子マネーによる支払及び受取を仲介するサービスサーバ1を備える。取引情報取得部11は支払情報と、受取情報とを対応させて、取引情報とする。代金受取処理部12は支払者20の支払と同じ種類である第1の電子マネー用のサービスサーバ1の第1の口座への、支払者20からの入金完了を認知する。代金受渡処理部14は支払者20からの入金の認知に応じて、支払者20から第1の口座41に入金された第1の電子マネーのうちの支払い相当額に対応する量の第2の電子マネーを、サービスサーバ1の支払指示に応じてサービスサーバ1の第2の電子マネー用の第2の口座61から受取者30に送金するとともに、送金完了を通知する。【選択図】図1

Description

本開示は、複数種類の電子マネーを利用した取引に対応する電子マネー仲介システム、及び、電子マネー仲介方法に関する。
従来、実際の店舗や、インターネット等を用いた仮想的な店舗において、電子マネーを用いた決済が行われることが少なくない。電子マネーは、取り扱いが簡単なため、現金にかわる決済手段としての利便性も高い。
ところで、通貨は通常1種類であるのに対して、電子マネーは複数種類が存在しているとともに、電子マネーの種類毎に使用方法に関して多少なりとも制約がある。種々の電子マネーが広く使用されることで電子マネーの利便性は向上する。一方、電子マネーの利用が多くなることに応じて、販売者は、複数の電子マネーによる決済に対応しなければならない状況になり、購入者は、決済に利用可能な電子マネーを準備しておかなければならない状況になってきている。
そこで、購入者の利用する電子マネーと、販売者で利用可能な電子マネーとが相違したとしても決済を可能とする技術が例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の技術は、店舗(受取者)が受け取るマネーの種類としてその店舗が指定する指定種類の情報と、その店舗が指定する送金先である指定送金先の情報と、を含む店舗情報データベースを記憶している店舗情報記憶部を備える。指定種類の情報に従って、店舗利用者(支払者)から受信した電子マネーを指定種類のマネーに変換し、指定送金先の情報に従って、その変換後のマネーを指定送金先に送金する電子マネー変換送金部を備える。
特開2002−334285号公報
ところで、電子商取引は、ネットワーク上で一部あるいは全部の商取引を行なうことであって、ネットワーク上での取引すべてが対象となることから、その領域は非常に広範囲にわたっている。電子商取引には、例えば、企業と企業との間(BtoB:Business to Business)の取引、企業と消費者との間(BtoC:Business to Consumer)の取引、さらに一般の消費者の間(CtoC:Consumer to Consumer)の取引を含むことができる。
近年、SNSの発達に伴って一般の消費者の間の取引が増加してきているが、いずれも一般の消費者である購入者(支払者)と販売者(受取者)とが同じ種類の電子マネーを利用可能であるとは限らない。また一般の消費者が、特許文献1に記載の店舗のように複数電子マネー決済を可能にしておくことも現実的ではなく、異なる種類の電子マネーをそれぞれ使用している消費者の間では、電子マネーによる取引をあきらめざるを得ないおそれもあり、電子マネーの利便性が発揮されない。なお、こうした問題は、一般の消費者間の取引に限られるものではなく、電子マネーによる金銭的価値の支払及び受取が生じる場合において同様に生じるおそれがある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものでありその目的は、異なる種類の電子マネー間の取引における利便性を高めることのできる電子マネー仲介システム、及び電子マネー仲介方法を提供することにある。
上記課題を解決する電子マネー仲介システムは、電子マネーによる支払及び受取を仲介するサービスサーバを備える電子マネー仲介システムであって、前記サービスサーバが、支払情報と受取情報とを対応させて取引情報とする取引情報取得部と、前記取引情報で支払者からの支払に指定された種類と同じ種類である第1の電子マネーの流通を管理する第1の電子マネーサーバが貸している第1の口座であって、前記サービスサーバが残高を把握する前記第1の口座に前記支払者の支払指示による前記支払者の口座からの入金が完了したことを認知する代金受取処理部と、前記第1の口座に前記支払者の口座からの入金があったことの認知に応じて、前記支払者の口座から前記第1の口座に入金された前記第1の電子マネーのうちの支払い相当額に対応する量の第2の電子マネーであって、前記第1の電子マネーとは相違する種類として前記受取情報で受取者が受取に指定した種類である前記第2の電子マネーを、前記サービスサーバの支払指示に応じて前記サービスサーバが残高を把握する前記第2の電子マネーの第2の口座であって、前記第2の電子マネーの流通を管理する第2の電子マネーサーバが貸している前記第2の口座から前記受取者の口座に送金するとともに、前記受取者に送金完了を通知する代金受渡処理部とを備える。
上記課題を解決する電子マネー仲介方法は、電子マネーによる支払及び受取を仲介するサービスサーバで行われる電子マネー仲介方法であって、支払情報と、受取情報とを対応させて取引情報とする取引情報取得工程と、前記取引情報で支払者からの支払に指定された種類と同じ種類である第1の電子マネーの流通を管理する第1の電子マネーサーバが貸している第1の口座であって、前記サービスサーバが残高を把握する前記第1の口座に前記支払者の支払指示による前記支払者の口座からの入金が完了したことを認知する代金受取処理工程と、前記第1の口座に前記支払者の口座からの入金があったことの認知に応じて、前記支払者の口座から前記第1の口座に入金された前記第1の電子マネーのうちの支払い相当額に対応する量の第2の電子マネーであって、前記第1の電子マネーとは相違する種類として前記受取情報で受取者が受取に指定した種類である前記第2の電子マネーを、前記サービスサーバの支払指示に応じて前記サービスサーバが残高を把握する前記第2の電子マネーの第2の口座であって、前記第2の電子マネーの流通を管理する第2の電子マネーサーバが貸している前記第2の口座から前記受取者の口座に送金するとともに、前記受取者に送金完了を通知する代金受渡処理工程とを備える。
このような構成又は方法によれば、例えば、一般の消費者としての受取者と支払者との間の電子マネーを利用した取引において、相違する種類の電子マネーを利用することができる。これにより、異なる種類の電子マネー間の取引における利便性を高めることができる。
好ましい構成として、前記取引情報取得部は、前記支払者から受け取った前記支払情報を前記受取者に通知するとともに、前記支払情報に対応する情報としての前記受取情報を前記受取者から受け取る。
このような構成によれば、支払情報が受取者へ通知されることによって、受取者は支払内容を知ることができるとともに、受取情報の登録が必要なことが通知される。また、サービスサーバは、支払情報に対する応答として受取情報を受け取ることで支払情報と受取情報との関連付けを適切に行うことができる。つまり、支払者、及び、受取者ともに登録に要する手間が軽減される。
好ましい構成として、前記取引情報取得部は、前記支払者から受け取った前記支払情報と、前記受取者から受け取った前記受取情報とを照合することにより前記受取情報と前記支払情報とを対応させて取引情報とする。
このような構成によれば、受取情報と支払情報とが適切に関連付けられる。たとえ、受取情報と支払情報とが任意のタイミングで取得されたとしても、受取情報と支払情報との関連付けが適切に行われるようになる。
好ましい構成として、前記受取情報には、前記受取者が前記支払者の支払を受諾するか否かを示す情報が含まれており、前記サービスサーバは、前記受取情報に前記支払を受諾する旨が含まれていることを条件に、前記支払者に前記支払情報に含まれる前記第1の電子マネーの支払量を前記第1の口座に入金するように通知する。
このような構成によれば、受取者が支払者の支払を受諾することに基づいて第1の口座へ入金させるための通知が行われるので、支払者の入金が適切に行われる。
好ましい構成として、前記サービスサーバは、前記受取情報に前記支払を受諾しない旨が含まれていることを条件に、前記支払者に前記支払を受諾しない旨を通知するとともに、前記支払者の口座から前記第1の口座への入金を受け付けないようにする。
このような構成によれば、支払が受諾されていないことが、支払者に通知されるとともに、支払者からの第1の口座への入金が受け付けられないので、支払者が不要な入金を行うことが抑制される。
好ましい構成として、前記サービスサーバは、前記支払者から前記支払情報とともに受諾書面を受領し、前記受取者に対して前記支払情報及び前記受諾書面を通知して、前記受取者は、前記受諾書面を受諾するか否かを、前記受取情報に含めて前記サービスサーバに通知する。
このような構成によれば、対面していない二者間取引においても、受取者は受諾書面を確認してから支払を受け取ることができるため、取引の安全性が高められる。
好ましい構成として、前記代金受取処理部は、前記支払情報に含まれる前記第1の電子マネーの量との比較に基づいて前記第1の口座に入金された前記第1の電子マネーの量が適正であるか否かを判定する。
このような構成によれば、入金された電子マネーの量が適正であるかどうか判定されることから取引がスムーズになされるようになる。
好ましい構成として、前記第1の口座の残高及び前記第2の口座の残高を管理する口座管理部を備え、前記口座管理部は、前記第1の口座及び前記第2の口座のうちで残高が、設定された上限値を上回った口座について当該口座から電子マネーの払い出しをすること、及び、残高が、設定された下限値を下回った口座について電子マネーを補充することの少なくとも一方の処理を行う。
このような構成によれば、第1の口座及び第2の口座の残高が払い出しや補充による調整を通じて、設定された上限値と下限値との間に維持されるようになることから、第1の口座及び第2の口座に保持されている資金の量を適正な量に維持することができる。また残高が、設定された上限値や下限値になることによって一定のまとまった額による払い出しや補充が行われることで払い出しや補充にかかる回数を減らすことができるとともに、手間や手数料を低く抑えられるようになる。
本開示によれば、異なる種類の電子マネー間の取引における利便性を高めることができる。
電子マネー仲介システム、及び電子マネー仲介方法の一実施形態を示すブロック図。 本実施形態の構成を示すブロック図。 本実施形態の処理手順を示すシーケンス図。 本実施形態の処理手順を示すシーケンス図。 本実施形態の処理手順を示すシーケンス図。
以下、本実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態においては、複数の電子マネーを利用した取引に対応する電子マネー仲介システム、及び電子マネー仲介方法について説明する。
ここで、電子マネーとは、デジタルデータによって表現された金銭的価値(以下、単に価値と記載する)をいう。複数の種類の電子マネーが存在しており、それぞれの種類の電子マネーの使用方法は、種類毎に多少の相違がある(少なからず制約がある)。例えば、ある1つの電子マネーは、その電子マネーを取り扱うことができるように調整された所定の決済システムにおいて利用可能である。そのため、通常、ある1つの電子マネーは、それとは異なる他の電子マネーを取り扱うように調整された決済システムにおいて利用することができない。電子マネーサービスの例として、「LINE Pay」(登録商標)、「Yahoo!(登録商標)マネー」等がある。
電子マネーの利用者は、円、ドル等の通貨を電子マネーに変換し、その変換した電子マネーを利用して商品やサービスを購入することが可能である。ここでいう商品は、実体のある物品や、データファイル、アプリケーションプログラム等のデジタルコンテンツを含んでもよい。
電子マネーの単位は、通貨単位と異なる独自の単位であってもよいが、通貨と同じ単位であってもよい。また、企業が独自に発行するポイントプログラムであって、企業ポイントとも言われる企業通貨や、仮想通貨等も電子マネーに含まれてもよい。また、電子マネーは、ICカードに情報を書き込みクレジットカードのように利用する形態(ICカード型)や、インターネット上でデータとして流通する形態(ネットワーク型)、プリペイドカード型を含んでもよい。このとき、電子マネーを保持している口座は、通常、電子マネーを発行した団体・企業等の管理下にあるが、その口座が、ICカードに配置されていたり、サーバに配置されていたり、携帯端末に配置されていたり、又は配置箇所がそれらの組み合わせから構成されていたりしてもよい。ここで、口座は、管理する団体・企業がユーザの有している電子マネーの量を記憶する電子的情報を含み、各ユーザに割り当てている電子マネーの量を増減可能なかたちで記憶する。
図1を参照して、本実施形態におけるネットワークNを介しての接続について説明する。ネットワークNは、公衆通信回線でもよいし、専用通信回線でもよいし、それらの組み合わせによって構成された通信回線でもよい。ネットワークNには、サービスサーバ1、支払者20が操作する支払者端末2、受取者30が操作する受取者端末3、第1の電子マネーを管理する第1電子マネーサーバ4、及び第2の電子マネーを管理する第2電子マネーサーバ6がそれぞれ相互通信可能に接続されている。第1の電子マネー及び第2の電子マネーは、相互に異なる種類の電子マネーである。第1の電子マネーの決済には第1の電子マネーに対応している決済システムが必要である。第2の電子マネーの決済には第2の電子マネーに対応している決済システムが必要である。
サービスサーバ1、支払者端末2、受取者端末3、第1電子マネーサーバ4、及び第2電子マネーサーバ6は、その全部又は一部がそれぞれ異なる団体、企業又は個人に所有されているとともに、管理されていてよい。
本実施形態における取引の概要について説明する。
まず、支払者20と受取者30との間で、個人間の商品売買(いわゆるCtoC)の約束が成立する。商品売買の約束は、例えば、SNS(Social Networking Service)、電話、手紙、情報誌の誌面等を介して行うことができる。ここでは、SNSを利用する場合について説明する。
このうちSNSは、個人ユーザ同士が相互に情報発信や情報共有等を行うことのできるコミュニケーションツールである。SNSは、通常、会員のプロフィール等がSNSサイトで掲載された上でユーザ同士がお互いに友人等の登録をすることで社会的ネットワークが形成される。例えば、SNSとは、TWITTER(登録商標)、FACEBOOK(登録商標)、LINE(登録商標)、mixi(登録商標)、Instagram(登録商標)等の他、1対1での文字情報のやりとりが可能な手段であればよく、電子メールやSMS(Short Message Service)のような手段を含んでもよい。また、SNSではユーザ毎に固有のウェブページが割り当てられ、当該ウェブページ上において自己のコレクションや作品を紹介して、コメント機能により自己及び友人が投稿したコメントを表示できることから、ときにはコレクション等の売買が行われたりもする。
ところで、SNSはコミュニケーションツールであるため、安全かつ確実に売買取引を行うための仕組みは備えていないことから、売買取引の実行には、例えば、本実施形態の電子マネー仲介システムが利用されることになる。つまり、支払者20と受取者30との間での売買取引が、サービスサーバ1を介しての任意の電子マネーによる代金の受け渡しにより実行される。なお、売買取引にサービスサーバ1を利用することは、支払者20及び受取者30の少なくとも一方が提案し、これを相手方が受け入れることにより決定される。
サービスサーバ1を利用して売買取引を行うとき、受取者30は受取情報を、支払者20は支払情報を、それぞれサービスサーバ1に登録する。サービスサーバ1は、1つの売買取引に対して登録された受取情報と支払情報とに基づいて1つの取引情報101を生成し、取引ID番号を付与して管理する。このとき、受取情報や支払情報は、1つの売買取引であることを認識可能とする情報、例えば、支払者の住所氏名と受取者の住所氏名や、唯一に定めた取引ID等が含まれている必要がある。また、受取情報や支払情報には、個人間取引に必要とされる情報が含まれている。個人間取引に必要とされる情報とは、例えば、支払者情報102、及び受取者情報103である。なお、予めサービスサーバ1に登録されている情報であって、支払者20、及び受取者30に紐づけられている情報は、都度の登録を省略できてもよい。
図2を参照して、サービスサーバ1、支払者端末2、受取者端末3、第1電子マネーサーバ4、及び第2電子マネーサーバ6について説明する。
支払者端末2は、代金等の支払者20が操作する、たとえば携帯電話やスマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ等のコンピュータである。支払者20は、支払者端末2を操作してSNSサーバにアクセスし、受取者30が投稿や紹介しているサービスや事業等の確認や受取者30とのコミュニケーションを通じて売買や寄付、資金援助等の約束をすることができる。また、支払者20は支払者端末2を操作して、取引に関する支払情報をサービスサーバ1との間でやりとりする。また、支払者20は支払者端末2の操作を通じて、支払者20に割り当てられている支払者口座5を操作したり、取引に利用することを希望している第1の電子マネーで取引に係る代金を支払う。
受取者端末3は、代金等の受取者30が操作する、たとえば携帯電話やスマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ等のコンピュータである。受取者30は、受取者端末3を操作してSNSサーバにアクセスし、支払者20からのコメントを確認することや、支払者20とのコミュニケーションを通じて売買や寄付、資金援助等の約束をすることができる。また、受取者30は受取者端末3を操作して、取引に関する受取情報をサービスサーバ1との間でやりとりする。また、受取者30は受取者端末3の操作を通じて、受取者30に割り当てられている受取者口座7を操作したり、取引に利用することを希望している第2の電子マネーで取引に係る代金の受け取りを確認することができる。
支払者端末2及び受取者端末3にはそれぞれ、個人間に取引環境を提供するアプリケーションであるサービスアプリケーション(ESApp)9が設けられて(インストールされて)いる。ESApp9は、API連携がなされているサービスサーバ1との間で情報の授受を容易にするアプリケーションである。ESApp9は、支払者20による使用、受取者30による使用のいずれも可能になっている。ESApp9では、例えば、取引に関する状態表示、取引に関する操作、サービスや事業等の説明の登録操作ができる。また、ESApp9は、サービスサーバ1に通知しなければならない情報を支払者端末2や受取者端末3から収集してサービスサーバ1に通知することができてもよい。また、ESApp9は、支払者20が支払者端末2を利用して行った取引に関する情報や、受取者30が受取者端末3を利用して行った取引に関する情報をそれぞれ保持していてもよい。
第1電子マネーサーバ4は、第1の電子マネーの流通を管理するサーバである。第1電子マネーサーバ4は、第1の電子マネーを取り扱える口座を維持管理するものであり、口座をユーザに貸し出している。第1電子マネーサーバ4は、貸し出し口座として、支払者20の名義であって、支払者20が電子マネーの出入りを管理する支払者口座5と、サービスサーバ1を管理する者の名義であって、サービスサーバ1が残高を把握する第1の口座41とを有している。
第2電子マネーサーバ6は、第1の電子マネーとは種類が相違する電子マネーである第2の電子マネーの流通を管理するサーバである。第2電子マネーサーバ6は、第2の電子マネーを取り扱える口座を維持管理するものであり、口座をユーザに貸し出している。第2電子マネーサーバ6は、貸し出し口座として、受取者30の名義であって、受取者30が電子マネーの出入りを管理する受取者口座7と、サービスサーバ1を管理する者の名義であって、サービスサーバ1が残高を把握する第2の口座61とを有している。
第1及び第2電子マネーサーバ4,6は、いずれも電子マネーサービスを行う、パーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータである。第1及び第2電子マネーサーバ4,6としてはそれぞれ種類の相違する電子マネーの流通を管理するが、周知で一般的な電子マネーサービスを可能とするものを想定している。すなわち、図示しないが、電子マネーサーバは、電子マネーの利用者間の取引情報を取得する取引情報取得手段や、電子マネーの購入や現金に戻す際(現金化)に金融機関システムとの決済を行う決済手段や、電子マネーの各種の取引や処理を実行する取引実行手段を備えて構成されている。そして、各利用者に紐付けられている電子マネーの量が口座に記憶されている。また、電子マネーサーバは、電子マネーウォレットに格納された電子マネーの履歴情報を検索する履歴情報検索手段や、検索された履歴情報を利用者の求めに応じて通知する履歴情報通知手段や、履歴情報を半永久的に保全する履歴情報保全手段等を備えて構成されていてもよい。
サービスサーバ1は、複数の電子マネーの仲介サービスに関する処理を行う、パーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータである。サービスサーバ1は、受取者端末3から受取情報、及び支払者端末2から支払情報を受信すると取引ID番号を含む取引情報101を生成し、取引ID番号に対応する取引に関して、支払者20の支払いと受取者30への送金とに関する処理を行う。
サービスサーバ1は、取引情報101を生成して取引情報保持部17に保持する取引情報取得部11と、支払者端末2との間で代金受取処理を行う代金受取処理部12とを備える。また、サービスサーバ1は、種類の違う第1の電子マネーの価値や、第2の電子マネーの価値を相互に換算したり、通貨に換算したりすることのできる電子マネー仲介部13を備える。また、サービスサーバ1は、送金条件が成立することに応じて第2の口座61から受取者口座7に第2の電子マネーを送金する代金受渡処理部14を備える。また、サービスサーバ1は、第1の口座41の残高及び第2の口座61の残高をそれぞれ把握しながら管理する口座管理部16を備える。
続いて、図3〜図5を参照して、本実施形態における電子マネー仲介システムを利用した取引の一例について説明する。
図3は、取引の第1段階として、支払者20と受取者30との間で送金に関する手続きの合意に至るまでのシーケンスを示す図である。
まず、支払者端末2では、支払者20が支払情報を登録する為の画面が、インストールされたESApp9によって表示(提供)される(図3のステップS31)。支払者20は、ESApp9が表示させている支払情報を登録する為の画面を操作して支払情報を入力する(図3のステップS32)。支払者20は、支払情報として、受取者30を特定する宛先、支払価格、自身が代金支払いに使う電子マネーの種類や口座等の情報を登録する。ESApp9は、入力された支払情報をサービスサーバ1に登録する処理を行う(図3のステップS33)。なお、ESApp9は、ESApp9や支払者端末2に設定されている支払者20に関する情報等を支払情報に追加してもよい。受取者30を特定する宛先には、住所、氏名・名称、電子メールのアドレス等、サービスサーバ1から受取者端末3への電子メール等の通知に必要とされる情報が含まれている。
登録処理では、ESApp9は、支払者20が入力した支払情報をサービスサーバ1に通知して、サービスサーバ1に登録させる(図3のステップS34)。
支払情報が登録されると、サービスサーバ1は、登録された支払情報に基づいて、支払情報が登録された旨を支払者端末2に電子メール等で通知する(図3のステップS35)。これにより、支払者端末2では、入力した支払情報がサービスサーバ1に登録されたことを確認することができる。
また、支払情報が登録されると、サービスサーバ1は、支払者20から登録された支払情報のうち、受取者30が支払を受諾するために必要である情報を受取者端末3へ電子メール等で通知する(図3のステップS36)。受取者30が必要とする情報は、支払者20の情報、支払額等である。また、受取者端末3のESApp9は、サービスサーバ1と連携して、受取情報登録画面を受取者端末3に表示させる(図3のステップS37)。受取者30は、ESApp9が表示させている受取情報を登録する為の画面を操作して受取情報を入力する(図3のステップS38)。受取者30は、受取情報として、自身の住所・氏名、受取に使う電子マネーの種類や口座等の情報を登録する。ESApp9は、入力された受取情報をサービスサーバ1に登録する処理を行う(図3のステップS39)。なお、ESApp9は、ESApp9や受取者端末3に設定されている受取者30に関する情報等を受取情報に追加してもよい。
登録処理では、受取者端末3のESApp9は、受取者30の入力等に基づく受取情報をサービスサーバ1に通知して、サービスサーバ1に登録させる(図3のステップS310)。受取情報が登録されると、サービスサーバ1は、登録された受取情報に基づいて、支払者20が支払を行う旨を受取者端末3に電子メール等で通知する(図3のステップS311)。また、サービスサーバ1は、登録された受取情報に基づいて、支払者20の支払を受取者30が受け取る旨(取引受諾)を支払者端末2に電子メール等で通知する(図3のステップS312)。これにより、支払者端末2では、受取者30が支払の受取を受諾して受取情報をサービスサーバ1に登録したことを確認することができる。
サービスサーバ1では、取引情報取得部11が、登録された支払情報と受取情報とに基づいて取引に必要な情報である取引情報101を生成する。取引情報101は、支払者情報102、及び受取者情報103を含み構成されている。
支払者情報102には、支払者20が決済に利用する種類の電子マネーが「第1の電子マネー」であること、第1電子マネーサーバ4に「支払者口座5」を有していることが含まれている。すなわち、支払者20は、サービスサーバ1で決済可能な複数の電子マネーのうちから第1の電子マネーを決済用に選択している。また、支払者情報102には、支払者20の住所、氏名、会社名、電話番号、メールアドレス、商品の送り先等が含まれている。
受取者情報103には、受取者30が決済に利用する種類の電子マネーが「第2の電子マネー」であること、第2電子マネーサーバ6に「受取者口座7」を有していることが含まれている。すなわち、受取者30は、サービスサーバ1で決済可能な複数の電子マネーのうちから第2の電子マネーを決済用に選択している。また、受取者情報103には、受取者30の住所、氏名、会社名、電話番号、メールアドレス等が含まれている。
ところで、個人取引の場合、取引の合意が明確ではないという問題がある。この点、ここまでの支払情報の登録や受取情報の登録に係る処理によって、支払者20と受取者30との双方が、電子マネー送金サービスを介しての受取・支払に関して合意を形成したとすることができる。
なお、より明示的に合意形成をすることができる。例えば、支払者20は、許諾書面を含む支払情報をサービスサーバ1に登録してもよい。また、サービスサーバ1は、受取者30が必要とする情報に、支払者20によって登録された許諾書面を含めて受取者端末3へ通知してもよい。さらに、受取者30の許諾書面への同意(受諾)の有無を受取情報に含めるようにしてもよい。そして、サービスサーバ1には、許諾書面への同意の有無を含んで受取情報が登録されてもよい。これにより、サービスサーバ1では、許諾書面への同意(受諾)の有無の確認、及び、許諾書面への同意(受諾)の有無に応じた取引処理が可能になる。
サービスサーバ1は、少なくとも取引が完了するまでの期間、作成した取引情報101を取引情報保持部17に保持するとともに、取引情報101に基づいて1つの取引を管理する。
つまり、サービスサーバ1は、取引情報101に基づいて電子マネーによる入出金及び預かりサービスを開始する(取引情報取得工程)。
なお、サービスを開始する際、サービスサーバ1は、支払者端末2にサービス開始の通知を行ってもよく、受取者端末3にサービス開始の通知を行ってもよい。サービスサーバ1から支払者端末2や受取者端末3への通知は、適宜利用可能な方法が選択される。利用可能な方法は、電子メールや、第1電子マネーサーバ4や第2電子マネーサーバ6の通知機能等である。
図4は、取引の第2段階として、支払者20が任意の電子マネーで代金等を支払う際(代金受取処理工程)のシーケンス図である。
まず、サービスの手続が開始されると、サービスサーバ1は、支払者端末2に支払の指示を電子メール等で通知する(図4のステップS41)。支払の指示には、送金先の第1の口座41の番号や、第1の口座41へ送金する第1の電子マネーの量が含まれている。つまりサービスサーバ1は、受取情報に支払を許諾する旨が含まれていることを条件に、支払者端末2に支払情報に含まれる支払額を第1の口座41に入金するように通知する。
例えば、逆に、サービスサーバ1は、受取情報に支払を許諾しない旨が含まれていることを条件に、支払者端末2に支払を許諾しない旨を通知するとともに、支払者20から第1の口座41への入金を受け付けないようにしてもよい。
支払者端末2に支払指示が通知されると、支払者20が支払者端末2を操作して支払者口座5から第1の口座41への第1の電子マネーの支払操作を行う(図4のステップS42)。これにより、支払者口座5から第1の口座41に第1の電子マネーが送金される(図4のステップS43)。このとき、支払者口座5と第1の口座41とは同一の種類の第1の電子マネーの口座であることから、支払者口座5から第1の口座41への第1の電子マネーにかかる費用や手数料は、第1の電子マネーの利用の促進を図るためなどから、通常は、無料又は比較的低額である。また、支払者端末2には、支払者口座5から第1の口座41への電子マネーの送金が完了したことを示す送金完了通知が第1電子マネーサーバ4の支払者口座5に対応する機能から通知される(ステップS431)。これにより、支払者20は、電子マネーの送金が完了したことを確認することができる。
第1の口座41に電子マネーが入金されると、入金に関する情報を含む入金通知が第1の口座41からサービスサーバ1へ通知される(図4のステップS44)。より詳細には、入金通知は、第1電子マネーサーバ4からサービスサーバ1の第1の口座41への入金情報の通知である。入金通知には、支払者20の情報と支払額の情報とが含まれているとともに、取引ID番号が含まれていてもよい。サービスサーバ1は、取引情報101と入金情報とを照合することに基づいて、支払者20の確認や、支払額の確認を行う(図4のステップS45)。このとき、取引ID番号が含まれていれば、取引ID番号により取引情報101と入金情報とを照合してもよい。
照合によって支払者20と支払額とが一致することが確認できた場合、サービスサーバ1は、取引の代金が入金されたことを電子メール等で支払者端末2に通知する(図4のステップS46)。この通知には、入金した第1の電子マネーの量や、送金先等が含まれていてもよい。これにより、支払者20は支払者端末2による操作によって、支払ができたことを確認することができる。
一方、照合によって支払者20と支払額との少なくとも一方が不一致である場合、入金額など手続き内容に誤りがある場合に限り、支払者20が利用した第1電子マネーサーバ4を介して、支払者端末2に送金金額の訂正と、再送金の手続きを促す通知を行うようにしてもよい。さらに、支払者端末2に通知された手続に対応する送金金額の訂正と、再送金が行われないときや、再送金ができない問題があるとき、取引の中止を通知するようにしてもよい。
図5は、取引の第3段階として、受取者30が任意の電子マネーサービスで代金の受取を行い、取引手続きが完了するまで(代金受渡処理工程)のシーケンス図である。
支払者20の支払が完了すると、サービスサーバ1は、支払者20から一時的に預かっていた(委託されていた)第1の電子マネーによる代金を、第2の電子マネーで受取者30に支払う指示を行う(図5のステップS61)。このとき、サービスサーバ1は、代金受渡処理部14で支払い相当額に対応する量の第2の電子マネーを算出する。なお、支払い相当額は、支払者20の支払額であってもよいし、支払者20の支払額からサービスの利用料を減じた額であってもよいし、その他税金や立替金等を控除した額であってもよい。入金時、支払者20は支払額に対応する量の第1の電子マネーを支払っていることから、算出された第2の電子マネーの量は、支払者20から第1の口座41に入金された第1の電子マネーのうちから支出可能である。
支払指示に応じて、代金受渡処理部14は、第2の口座61から受取者30の受取者口座7へ支払い相当額に対応する量の第2の電子マネーを送金する(図5のステップS62)。受取者口座7へ電子マネーが入金されると、入金に関する情報を含む入金通知が受取者口座7から受取者端末3へ通知される(図5のステップS63)。なお、詳しくは、入金通知としては、第2電子マネーサーバ6から受取者端末3へ受取者口座7の情報が通知される。また、代金受渡処理部14(サービスサーバ1)には、第2の口座61から受取者口座7への電子マネーの送金が完了したことを示す送金完了通知が第2電子マネーサーバ6の第2の口座61に対応する機能から通知される(ステップS621)。これにより、サービスサーバ1は、電子マネーの送金が完了したことを確認する。
受取者端末3は、入金通知に基づいて代金受取処理を行う(図5のステップS64)。代金受取処理は、例えば、受諾した支払金額と入金額との照合処理等である。代金受取処理が済むと、受取者端末3は、サービスサーバ1に登録のための代金受取情報を通知する(図5のステップS65)。
第2電子マネーサーバ6からの送金完了通知や、受取者端末3からの代金受取情報の登録通知に基づいて、サービスサーバ1は、支払情報の登録処理を行う(図5のステップS67)。そして、支払情報の登録処理では、サービスサーバ1は、取引情報保持部17に保持されている取引情報101について、取引の完了を登録し、その取引に関する処理を完了する。また、サービスサーバ1は、支払完了通知を電子メール等で支払者20に通知する(図5のステップS68)。支払完了通知は、受取者30によって代金受取りが完了したことや、受取に係る手続きが完了したことを含んでいてもよい。
(口座残高管理処理)
本実施形態では、サービスサーバ1は上述の口座管理部16を備えている。
口座管理部16は、第1の口座41の残高、及び、第2の口座61の残高を把握しながら管理し、調整する。例えば、口座管理部16は、第1の口座41には、第1の口座41に対応する電子マネー残高の上限値と下限値を有しているとともに、第2の口座61には、第2の口座61に対応する電子マネー残高の上限値と下限値とを有している。第1の口座41の電子マネーと、第2の口座61の電子マネーとは、その流通量の相違等から需要が相違することが考えられるので、需要に応じた上限値と下限値とがそれぞれ設定されることが好ましい。
口座管理部16は、第1の口座41の電子マネーの残高が、設定された上限値と下限値との間にあるように調整する。例えば、口座管理部16は、第1の口座41の残高が、設定された上限値を上回った場合、当該口座から電子マネーを払い出すこと、及び、残高が下限値を下回った場合、当該口座に電子マネーを補充することの少なくとも一方の処理を行う。また、口座管理部16は、第1の口座41の電子マネーの残高の調整と同様に、第2の口座61の電子マネーの残高の調整を行う。
口座の残高が上限値や下限値に到達したことに応じて、個々の取引で決済される金額よりも大きな金額を払い出したり、補充したりすることにより電子マネーの換金や購入の回数が減る。このため、電子マネーの換金や購入にかかる手間が減るとともに、換金や購入の際、金融機関や電子マネー管理団体等に支払う手数料の支出を減らすことができるようになる。
なお、サービスサーバ1では、取引が終了すれば、第1の口座41の残高(価値)と、第2の口座61の残高(価値)との総計は、取引前と同じになる。つまり、サービスサーバ1では、各口座の総残高は変化しない。また、口座を3つ以上所有する場合、各口座の残高の比率が当初の比率から変動することはあるが、全口座の総残高(総価値)は変化しない。よって、各口座の残高の調整を各口座間で行うことができる。また、3つ以上の口座の扱える電子マネーの種類が相違すれば、サービスサーバ1が仲介することのできる電子マネーの種類の組み合わせも増加するようになる。
例えば、口座管理部16は、払い出しによって口座の残高の増加を抑える調整を行うとき、払い出した電子マネーの量に相当する価値の全部又は一部を、払い出した電子マネーとは相違する種類の他の電子マネーの口座に補充する。また、補充対象とする他の電子マネーの口座が複数あるとき、複数の他の口座のうち、当該口座に設定された上限値又は下限値に対する充足率が低い残高である口座を選択して、この選択した口座に対して補充するようにすることができる。これにより、口座の残高が過剰になるおそれが低減されるようになる。
また、例えば、口座管理部16は、補充によって口座の残高の減少を抑える調整を行うとき、補充に必要な電子マネーを、補充が必要な電子マネーとは相違する種類の電子マネーの口座である他の口座から払い出して補充する。また、払い出し対象とする他の電子マネーの口座が複数有るとき、複数の他の口座のうち、当該口座に設定された上限値又は下限値に対する充足率が高い残高である他の口座を選択して、この口座から払い出した電子マネーの送金により、補充対象の口座の残高を補充する。これにより、口座の残高が不足するおそれが低減されるようになる。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)いずれも一般の消費者としての受取者30と支払者20との間の電子マネーを利用した取引において、相違する種類の電子マネーを利用することができる。これにより、異なる種類の電子マネー間の取引における利便性を高めることができる。
(2)支払情報が受取者30へ通知されることによって、受取者30は支払内容を知ることができるとともに、受取情報の登録が必要なことが通知される。また、サービスサーバ1は、支払情報に対する応答として受取情報を受け取ることで支払情報と受取情報との関連付けを適切に行うことができる。つまり、支払者20、及び、受取者30ともに登録に要する手間が軽減される。
(3)受取者30が支払者20の支払を受諾することに基づいて第1の口座41へ入金することの通知が行われるので、支払者20の入金が適切に行われる。
(4)支払が受諾されていないことが、支払者端末2に通知されるとともに、支払者20からの第1の口座41への入金が受け付けられないので、支払者20が不要な入金を行うことが抑制される。
(5)支払者20から受領した受諾書面を受取者30に通知することで、対面していない二者間取引においても、受取者30は受諾書面を確認してから支払いを受け取ることができるため、取引の安全性が高められる。
(6)入金された第1の電子マネーの量が適正であるかどうか判定されることから取引がスムーズになされるようになる。
(7)第1の口座41及び第2の口座61の残高が払い出しや補充による調整を通じて、設定された上限値と下限値との間に維持されるようになることから、第1の口座41及び第2の口座61に保持されている資金の量を適正な量に維持することができる。また、残高が、設定された上限値や下限値になることによって一定のまとまった額による払い出しや補充が行われることで払い出しや補充にかかる回数を減らすことができるとともに、手間や手数料を低く抑えられるようになる。
また、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、支払者20が支払情報の登録をするためにESApp9を操作する場合について例示した。しかしこれに限らず、支払情報の登録は、支払者がブラウザ等に表示される入力フォーム(インターフェース)に書き込むことで登録されてもよい。
・上記実施形態では、受取者30が受取情報の登録をするためにESApp9を操作する場合について例示した。しかしこれに限らず、受取情報の登録は、受取者がブラウザ等に表示される入力フォーム(インターフェース)に書き込むことで登録されてもよい。
・サービスサーバ1は、支払者端末2に通知する支払の指示を、電子メールを介して行うのではなく、ESAppやWEBサイト等で行うようにしてもよい。例えば、支払う金額(電子マネーの量)を支払者が入力できてもよいが、支払指示に含まれる金額がESAppやWEBサイトに予め設定されているとよい。金額が設定されていれば、入力の誤設定が抑止されるようになる。
・サービスサーバ1は、受取者端末3に対する支払許諾通知を、電子メールではなくESAppやWEBサイト等で行うようにしてもよい。
・サービスサーバ1は、支払者20への取引許諾通知や支払完了通知を、電子メールではなくESAppやWEBサイト等で行うようにしてもよい。
・サービスサーバ1は、口座管理部16が設けられていなくてもよい。
・口座の残高が上限値や下限値に到達していなくても、必要に応じて適宜、個々の取引で決済される金額よりも大きな金額を払い出したり、補充したりしてもよい。これにより、電子マネーの換金や購入の回数を減らすことができて、電子マネーの換金や購入にかかる手間が減るとともに、換金や購入の際、金融機関や電子マネー管理団体等に支払う手数料の支出を減らすことができる。
・上記実施形態では、取引情報取得部11は、支払情報に対応する受取情報を受け取る場合について例示した。しかしこれに限らず、取引情報取得部は、個別に受け取った、支払情報と受取情報とを照合することにより受取情報と支払情報とを対応させて取引情報としてもよい。これによれば、受取情報と支払情報とが適切に関連付けられる。たとえ、受取情報と支払情報とが任意のタイミングで取得されたとしても、支払情報と受取情報との関連付けが適切に行われるようになる。
・上記実施形態では、サービスサーバ1では、第1の電子マネーと第2の電子マネーとの2つの種類の電子マネーが支払や受取に使える場合について例示したが、これに限らず、サービスサーバでは、残高の把握可能な口座が増えて、支払や受取に使える電子マネーの種類が増えてもよい。これにより、電子マネーの利便性が高められるようになる。
なお、サービスサーバは、複数種類の電子マネーに加えて、1又は複数の通貨、1又は複数のクレジットカード、1又は複数のデビットカード、1又は複数のプリペイドカード等の少なくとも1つ以上を取引に選択可能であってもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
・前記口座管理部は、前記払い出した電子マネーに相当する額の全部又は一部を前記払い出した電子マネーとは相違する種類の電子マネーの口座である他の口座であって、前記他の口座に設定された上限値又は下限値に対する充足率が低い前記他の口座へ補充する電子マネー仲介システム。
このような構成によれば、サービスサーバ1によって管理される複数の口座内において残高の高い口座から、残高の低い口座に資金が移動されることから外部に対する入出金を減らすことができるため資金管理の利便性が高い。
・前記口座管理部は、前記補充が必要な電子マネーを、前記補充が必要な電子マネーとは相違する種類の電子マネーの口座である他の口座であって、前記他の口座に、設定された上限値又は下限値に対する充足率が高い前記他の口座からの送金により補充する電子マネー仲介システム。
このような構成によれば、サービスサーバ1によって管理される複数の口座内において残高の高い口座から、残高の低い口座に資金が移動されることから外部に対する入出金を減らすことができるため資金管理の利便性が高い。
1…サービスサーバ、2…支払者端末、3…受取者端末、4…第1電子マネーサーバ、5…支払者口座、6…第2電子マネーサーバ、7…受取者口座、9…サービスアプリケーション(ESApp)、11…取引情報取得部、12…代金受取処理部、13…電子マネー仲介部、14…代金受渡処理部、16…口座管理部、17…取引情報保持部、20…支払者、30…受取者、41…第1の口座、61…第2の口座、101…取引情報、102…支払者情報、103…受取者情報、N…ネットワーク。

Claims (9)

  1. 電子マネーによる支払及び受取を仲介するサービスサーバを備える電子マネー仲介システムであって、
    前記サービスサーバが、
    支払情報と受取情報とを対応させて取引情報とする取引情報取得部と、
    前記取引情報で支払者からの支払に指定された種類と同じ種類である第1の電子マネーの流通を管理する第1の電子マネーサーバが貸している第1の口座であって、前記サービスサーバが残高を把握する前記第1の口座に前記支払者の支払指示による前記支払者の口座からの入金が完了したことを認知する代金受取処理部と、
    前記第1の口座に前記支払者の口座からの入金があったことの認知に応じて、前記支払者の口座から前記第1の口座に入金された前記第1の電子マネーのうちの支払い相当額に対応する量の第2の電子マネーであって、前記第1の電子マネーとは相違する種類として前記受取情報で受取者が受取に指定した種類である前記第2の電子マネーを、前記サービスサーバの支払指示に応じて前記サービスサーバが残高を把握する前記第2の電子マネーの第2の口座であって、前記第2の電子マネーの流通を管理する第2の電子マネーサーバが貸している前記第2の口座から前記受取者の口座に送金するとともに、前記受取者に送金完了を通知する代金受渡処理部とを備える
    電子マネー仲介システム。
  2. 前記取引情報取得部は、前記支払者から受け取った前記支払情報を前記受取者に通知するとともに、前記支払情報に対応する情報としての前記受取情報を前記受取者から受け取る
    請求項1に記載の電子マネー仲介システム。
  3. 前記取引情報取得部は、前記支払者から受け取った前記支払情報と、前記受取者から受け取った前記受取情報とを照合することにより前記受取情報と前記支払情報とを対応させて取引情報とする
    請求項1又は2に記載の電子マネー仲介システム。
  4. 前記受取情報には、前記受取者が前記支払者の支払を受諾するか否かを示す情報が含まれており、
    前記サービスサーバは、前記受取情報に前記支払を受諾する旨が含まれていることを条件に、前記支払者に前記支払情報に含まれる前記第1の電子マネーの支払量を前記第1の口座に入金するように通知する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子マネー仲介システム。
  5. 前記サービスサーバは、前記受取情報に前記支払を受諾しない旨が含まれていることを条件に、前記支払者に前記支払を受諾しない旨を通知するとともに、前記支払者の口座から前記第1の口座への入金を受け付けないようにする
    請求項4に記載の電子マネー仲介システム。
  6. 前記サービスサーバは、前記支払者から前記支払情報とともに受諾書面を受領し、前記受取者に対して前記支払情報及び前記受諾書面を通知して、前記受取者は、前記受諾書面を受諾するか否かを、前記受取情報に含めて前記サービスサーバに通知する
    請求項4又は5に記載の電子マネー仲介システム。
  7. 前記代金受取処理部は、前記支払情報に含まれる前記第1の電子マネーの量との比較に基づいて前記第1の口座に入金された前記第1の電子マネーの量が適正であるか否かを判定する
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子マネー仲介システム。
  8. 前記第1の口座の残高及び前記第2の口座の残高を管理する口座管理部を備え、
    前記口座管理部は、前記第1の口座及び前記第2の口座のうちで残高が、設定された上限値を上回った口座について当該口座から電子マネーの払い出しをすること、及び、残高が、設定された下限値を下回った口座について電子マネーを補充することの少なくとも一方の処理を行う
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子マネー仲介システム。
  9. 電子マネーによる支払及び受取を仲介するサービスサーバで行われる電子マネー仲介方法であって、
    支払情報と、受取情報とを対応させて取引情報とする取引情報取得工程と、
    前記取引情報で支払者からの支払に指定された種類と同じ種類である第1の電子マネーの流通を管理する第1の電子マネーサーバが貸している第1の口座であって、前記サービスサーバが残高を把握する前記第1の口座に前記支払者の支払指示による前記支払者の口座からの入金が完了したことを認知する代金受取処理工程と、
    前記第1の口座に前記支払者の口座からの入金があったことの認知に応じて、前記支払者の口座から前記第1の口座に入金された前記第1の電子マネーのうちの支払い相当額に対応する量の第2の電子マネーであって、前記第1の電子マネーとは相違する種類として前記受取情報で受取者が受取に指定した種類である前記第2の電子マネーを、前記サービスサーバの支払指示に応じて前記サービスサーバが残高を把握する前記第2の電子マネーの第2の口座であって、前記第2の電子マネーの流通を管理する第2の電子マネーサーバが貸している前記第2の口座から前記受取者の口座に送金するとともに、前記受取者に送金完了を通知する代金受渡処理工程とを備える
    電子マネー仲介方法。
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