JP2023147522A - カラオケシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】他の部屋でカラオケ演奏されている楽曲をレコメンドすることができるカラオケシステムを提供する。【解決手段】カラオケシステム100は、互いに隣接する複数の部屋に設置されて通信可能に接続された複数のカラオケ装置1を有する。カラオケ装置1は、集音部3と制御部10とを備える。制御部10において、検出部20は、楽曲の演奏停止中に集音部3によって集音された音声から、隣接する他の部屋に設置された他のカラオケ装置1から放音されたカラオケ音声を検出し、特定部21は、検出されたカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定し、要求部22は、特定された推奨対象のカラオケ装置1に対して、カラオケ演奏中の楽曲の楽曲識別情報について楽曲要求を行い、レコメンド部23は、楽曲要求に応答した推奨対象のカラオケ装置1から楽曲識別情報を取得して、当該楽曲識別情報に基づく楽曲を利用者にレコメンドする。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のカラオケ装置が通信可能に接続されたカラオケシステムに関する。
従来、カラオケを利用している利用者に対して、楽曲を演奏していない曲間において、演奏させる楽曲をレコメンドするカラオケ装置が知られている。
例えば、特許文献1によれば、カラオケ装置は、最近の人気ランキング上位曲、ジャンル別曲情報、歌手別曲情報の何れかを含む付加文字情報を入力する付加文字情報入力手段を備えていて、一定時間内にリクエストがなされないとき、付加文字情報記憶手段に記憶されている最近の人気曲や、ジャンル又は歌手別曲目等の付加文字情報を表示する。
特開2000-338983号公報
ところで、カラオケ装置は、複数の部屋が隣接し合うカラオケボックスにおいて各部屋に設置される。ここで、一の部屋では、隣接する他の部屋のカラオケ装置から放音されたカラオケ演奏やカラオケ歌唱が壁越しに聴こえてくることがある。このとき、一の部屋でカラオケ装置を利用する利用者は、他の部屋でカラオケ演奏されている楽曲を、自身でもカラオケ歌唱したいと思うことがある。しかしながら、従来のカラオケ装置では、隣接する他の部屋のカラオケ装置でカラオケ演奏されている楽曲をレコメンド(推奨)することができない。
本発明の目的は、他の部屋でカラオケ演奏されている楽曲をレコメンドすることができるカラオケシステムを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のカラオケシステムは、互いに隣接する複数の部屋にそれぞれ設置されて通信可能に接続された複数のカラオケ装置を有するカラオケシステムであって、一の前記部屋に設置された一の前記カラオケ装置は、音声を集音する集音部と、楽曲の演奏停止中に前記集音部によって集音された音声から、一の前記部屋に隣接する他の前記部屋に設置された他の前記カラオケ装置から放音されたカラオケ音声を検出する検出部と、他の前記カラオケ装置の中から、前記検出部によって検出された前記カラオケ音声に対応する推奨対象の前記カラオケ装置を特定する特定部と、前記特定部によって特定された推奨対象の前記カラオケ装置に対して、カラオケ演奏中の楽曲の楽曲識別情報について楽曲要求を行う要求部と、前記要求部の前記楽曲要求に応答した推奨対象の前記カラオケ装置から前記楽曲識別情報を取得して、当該楽曲識別情報に基づく楽曲を利用者にレコメンドするレコメンド部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、他の部屋でカラオケ演奏されている楽曲をレコメンドすることができる。
本発明の第1の実施形態のカラオケシステムを示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態のカラオケシステムにおいて、他のカラオケ装置の位置情報を有する位置情報テーブルを示す表である。 本発明の第1の実施形態のカラオケシステムのカラオケ装置において、他のカラオケ装置のカラオケ音声に基づく楽曲をレコメンドする推奨動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態のカラオケシステムを示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態のカラオケシステムのカラオケ装置において、他のカラオケ装置のカラオケ音声に基づく楽曲をレコメンドする推奨動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の変形例のカラオケシステムのカラオケ装置において、他のカラオケ装置のカラオケ音声に基づく楽曲をレコメンドする推奨動作を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態のカラオケシステム100について説明する。
[カラオケシステム]
図1は、第1の実施形態のカラオケシステム100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、カラオケシステム100は、複数のカラオケ装置1(1a、1b、1c)を有していて、カラオケ装置1a、1b、1cが互いに通信可能に接続されている。なお、本実施形態では、カラオケシステム100が3台のカラオケ装置1a、1b、1cを有する例を説明するが、本発明では、2台以上のカラオケ装置1を備えていればよい。
カラオケ装置1a、1b、1cは、複数の部屋を有するカラオケボックス等において各部屋の設置場所に設置される。例えば、カラオケ装置1aを設置した部屋の右側に隣接する部屋にカラオケ装置1bが設置され、また、カラオケ装置1aを設置した部屋の左側に隣接する部屋にカラオケ装置1cが設置される。
複数のカラオケ装置1a、1b、1cは、それぞれ同様の構成を有するので、本実施形態では、カラオケ装置1として詳細に説明する。以下では、カラオケ装置1(例えば、カラオケ装置1a)は、複数の部屋のうち、一の部屋に設置されていて、他のカラオケ装置1(例えば、他のカラオケ装置1b、1c)は、複数の部屋のうち、一の部屋に隣接する他の部屋に設置されているものとする。また、図1では、カラオケ装置1aの詳細な構成を図示し、カラオケ装置1b、1cの詳細な図示を省略する。
[カラオケ装置]
カラオケ装置1は、選曲された楽曲のカラオケ演奏を行う機能に加えて、レコメンド楽曲(推奨楽曲)を利用者に提示してレコメンド(推奨)する機能を有する。図1に示すように、カラオケ装置1は、カラオケ本体2と、集音部3と、スピーカ4と、モニタ等の表示装置5と、リモコン装置6とを備えている。カラオケ本体2は、有線又は無線により集音部3、スピーカ4、表示装置5及びリモコン装置6と接続されている。
集音部3は、カラオケ装置1の周囲の音声を音声信号に変換してカラオケ本体2に入力するものである。集音部3は、利用者の歌唱音声を入力してカラオケ本体2へと送信するマイクロフォンを有し、例えば、複数のマイク(ハンドマイク)を有し、あるいは、ステレオマイク(ハンドマイク)を有して、音声の放音元方向を特定可能な指向性を有する。
例えば、集音部3は、カラオケ装置1から見て、左側に放音されている音声を集音して左側音声信号を入力すると共に、右側に放音されている音声を集音して右側音声信号を入力する。また、集音部3は、カラオケ装置1から見て、前方に放音されている音声を集音して前方音声信号を入力したり、後方に放音されている音声を集音して後方音声信号を入力したりしてもよい。なお、集音部3は、カラオケ本体2自体に複数のマイクやステレオマイクを備えて音声の放音元方向を特定可能にしてもよい。
スピーカ4は、カラオケ本体2からの放音信号に基づいて、楽曲のカラオケ演奏と共に利用者の歌唱音声を放音する。表示装置5は、カラオケ本体2からの映像信号等に基づいて様々な画面を表示し、例えば、カラオケ演奏に合わせて背景映像と共に歌詞テロップを表示する。
リモコン装置6は、タッチパネルを主体に構成されている。リモコン装置6は、各種画面や各種操作ボタンをタッチパネルに表示すると共に、タッチパネルによってログイン操作や選曲(予約)操作を受け付けている。リモコン装置6とカラオケ本体2は無線通信を介してペアリングされることで、リモコン装置6とカラオケ本体2の間で各種情報が相互に送受信される。
リモコン装置6は、利用者のログイン操作に応じて入力された利用者識別情報(利用者ID)等をカラオケ本体2へ送信する。リモコン装置6は、楽曲の検索や選曲(予約)を受け付けて、利用者の選曲操作に応じて選曲された楽曲の楽曲識別情報(楽曲ID)を予約楽曲情報としてカラオケ本体2へ送信する。
カラオケ本体2は、制御部10と、記憶部11と、音源12と、音声入出力部13とを備えている。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)等を有して構成され、カラオケ本体2を統括制御する。記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)等の記憶媒体を有して構成され、カラオケ装置1の各部及び各機能を制御するためのプログラムやデータを記憶する。
例えば、記憶部11は、カラオケ装置1の各利用者の利用者IDを記憶して各利用者を識別している。制御部10は、利用者のログイン操作に応じて入力された利用者IDをリモコン装置6から受信して、受信した利用者IDが記憶部11に記憶されていることを確認することで、利用者のログインを受け付ける。これにより、利用者は、カラオケ装置1にログインし、あるいは、カラオケ装置1が属するカラオケシステム100にログインする。
記憶部11は、カラオケ装置1がカラオケ演奏可能な各楽曲について、楽曲ID、曲名、歌手名、ジャンル等の基本情報を記憶している。また、記憶部11は、楽曲毎に楽曲データを記憶し、楽曲データは、演奏データやリファレンスデータ、歌詞データを含んでいる。楽曲データにおいて、演奏データは、カラオケ演奏の伴奏音の元となるMIDI形式のデータである。リファレンスデータは、利用者によるカラオケ歌唱を評価する際の基準として用いられる音高情報である。歌詞データは、表示装置5に表示される歌詞テロップの元になるデータである。
記憶部11は、カラオケ装置1で予約された楽曲の予約楽曲情報を順に登録するための予約リストを記憶している。また、記憶部11は、カラオケ装置1の各利用者について、カラオケ演奏した楽曲の楽曲IDを、ログイン中の利用者IDと対応付けて当該利用者の歌唱履歴として記憶する。
更に、記憶部11は、カラオケ装置1の設置された部屋に隣接する他の各部屋に設置された他の各カラオケ装置1の位置情報を記憶している。例えば、一の部屋に設置された一のカラオケ装置1aの記憶部11には、当該一の部屋に隣接する他の部屋に設置された他のカラオケ装置1b、1cの位置情報を有する位置情報テーブルが記憶される。他のカラオケ装置1b、1cの各位置情報として、図2に示すように、一のカラオケ装置1aから見て他のカラオケ装置1b、1cへの向きを示す各設置方向と、他のカラオケ装置1b、1cの各装置識別情報(装置ID)とが関連付けて記憶される。
音源12は、例えば、MIDI音源で構成され、楽曲データの演奏データに基づいてカラオケ演奏の演奏信号を生成するカラオケ演奏手段である。制御部10が、記憶部11の予約リストに登録された楽曲の登録順に、楽曲に対応する楽曲データを記憶部11から読み出すと、音源12が、読み出された楽曲データの演奏データに基づいて演奏信号を生成し、音声入出力部13へ出力する。
音声入出力部13は、ミキサ(デジタルミキサ)やアンプ等から構成され、カラオケ演奏の演奏信号やカラオケ歌唱の音声信号をミキシングし、このミキシング信号をスピーカ4から放音するために増幅する。カラオケ演奏信号や歌唱音声信号の音量レベルには、利用者によるミュージックボリュームの設定が反映される。例えば、音声入出力部13は、音源12に接続されていて、音源12から演奏信号を入力し、また、集音部3に接続されていて、集音部3から音声信号を入力する。音声入出力部13は、スピーカ4に接続されていて、演奏信号及び音声信号のミキシング信号をスピーカ4へ出力して放音する。
制御部10は、記憶部11に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することにより、カラオケ装置1の各部及び各機能を制御する。例えば、本実施形態の制御部10は、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、検出部20、特定部21、要求部22及びレコメンド部23として動作して、楽曲の演奏停止中にレコメンド楽曲(推奨楽曲)を利用者に提示してレコメンド(推奨)する推奨機能を有する。
検出部20は、楽曲の演奏停止中に、集音部3によって集音を行うことにより、一の部屋に隣接する他の部屋に設置された他のカラオケ装置1から放音されたカラオケ音声を検出する。ところで、カラオケ装置1は、防音設備を備えたカラオケルーム等の部屋に設置されるので、隣接する他の部屋から壁越しに聴こえてくる音声を、隣接する他の部屋に設置された他のカラオケ装置1で増幅放音されたカラオケ演奏音やカラオケ歌唱音声であると判定してよい。そこで、検出部20は、集音部3に入力された音声を、他のカラオケ装置1で放音されたカラオケ演奏音やカラオケ歌唱音声等のカラオケ音声として検出する。なお、検出部20は、特願2020-143600等に記載された技術を応用して、集音部3に入力された音声から、他のカラオケ装置1で放音されたカラオケ音声を判別して検出してもよい。
特定部21は、検出部20によってカラオケ音声が検出された場合に、他の各カラオケ装置1の中から、当該カラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。例えば、特定部21は、集音部3と他の各カラオケ装置1との位置関係に基づいて、検出部20によって検出されたカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。このとき、特定部21は、集音部3の指向性を利用して、カラオケ音声が、カラオケ装置1から見て何れの方向から放音された音声であるかを判定し、即ち、放音元方向を判定する。
例えば、特定部21は、集音部3に入力された左側音声信号及び右側音声信号のうち、左側音声信号がカラオケ音声を含み、右側音声信号がカラオケ演奏を含まない場合には、左側を放音元方向と判定する。一方、特定部21は、右側音声信号がカラオケ音声を含み、左側音声信号がカラオケ演奏を含まない場合には、右側を放音元方向と判定する。あるいは、特定部21は、集音部3に入力された左側音声信号及び右側音声信号の両方がカラオケ音声を含むときには、左側音声信号のレベルが右側音声信号よりも大きい場合には、左側を放音元方向と判定する。一方、特定部21は、右側音声信号のレベルが左側音声信号よりも大きい場合には、右側を放音元方向と判定する。
また、特定部21は、カラオケ装置1の設置された一の部屋に隣接する他の各部屋に設置された他の各カラオケ装置1の位置情報を記憶部11から取得する。そして、特定部21は、取得した位置情報に含まれる他のカラオケ装置1の設置方向と、カラオケ音声の放音元方向とに基づいて、カラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。例えば、特定部21は、他の各カラオケ装置1の中から、設置方向と放音元方向とが一致する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。
要求部22は、特定部21によって特定された推奨対象のカラオケ装置1に対して、カラオケ演奏中の楽曲の楽曲識別情報(楽曲ID)を要求し、例えば、楽曲IDを要求する楽曲要求を送信する。なお、要求部22は、特定部21から推奨対象のカラオケ装置1の装置IDを指定されることで、推奨対象のカラオケ装置1を認識するとよい。このとき、推奨対象のカラオケ装置1は、楽曲要求に応じてカラオケ演奏中の楽曲の楽曲IDを取得して、当該楽曲IDを、楽曲要求を送信したカラオケ装置1への応答として送信する。
レコメンド部23は、要求部22の楽曲要求に応答した推奨対象のカラオケ装置1から楽曲識別情報(楽曲ID)を取得して、当該楽曲IDに基づく楽曲(レコメンド楽曲)を利用者にレコメンド(推奨)する。このとき、レコメンド部23は、レコメンド楽曲の曲名や歌手名を表示したり、当該レコメンド楽曲の選曲(予約)操作を受け付けたりするレコメンド画面を、表示装置5又はリモコン装置6に表示して利用者にレコメンドする。レコメンド部23は、検出部20がカラオケ音声を検出したときの楽曲の演奏停止中の期間において、このようなレコメンド画面を表示する。なお、レコメンド部23は、次の楽曲が演奏された後の演奏停止中の期間において、このようなレコメンド画面を表示してもよい。また、レコメンド部23は、カラオケ装置1において既にレコメンド楽曲のカラオケ演奏をしていた場合には、レコメンド楽曲のレコメンドを行わなくてもよい。
[第1の実施形態の推奨動作]
次に、第1の実施形態のカラオケ装置1において、他のカラオケ装置1のカラオケ音声に基づく楽曲をレコメンドする推奨動作の例について、図3を参照して説明する。図3は、第1の実施形態のカラオケ装置1の推奨動作の例を示すフローチャートである。
この例では、一の部屋に設置された一のカラオケ装置1aから見て、右側に隣接する他の部屋に他のカラオケ装置1b(装置ID:*****1)が設置され、また、左側に隣接する他の部屋に他のカラオケ装置1c(装置ID:*****2)が設置されているものとする。また、一のカラオケ装置1aの演奏停止中に、右側の他のカラオケ装置1bで、楽曲B(楽曲ID:*****B)のカラオケ演奏がされていて、左側の他のカラオケ装置1cでは、カラオケ演奏されていないものとする。
一のカラオケ装置1aは、楽曲のカラオケ演奏中である場合には(ステップS101:No)、推奨動作を終了する。一方、楽曲の演奏停止中である場合には(ステップS101:Yes)、一のカラオケ装置1aの検出部20は、隣接する他の部屋の他のカラオケ装置1b、1cからカラオケ音声が放音されているか否かを検出する(ステップS102)。
他のカラオケ装置1b、1cからカラオケ音声が放音されていない場合(ステップS102:No)、一のカラオケ装置1aは、推奨動作を終了する。一方、検出部20が他のカラオケ装置1bから放音されているカラオケ音声を検出した場合(ステップS102:Yes)、一のカラオケ装置1aの特定部21は、検出したカラオケ音声が何れの放音元方向から放音された音声であるかを判定し、集音部3と他のカラオケ装置1bとの位置関係に基づいて、検出したカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1bを特定する(ステップS103)。
また、一のカラオケ装置1aの要求部22は、特定した推奨対象のカラオケ装置1bに対して、カラオケ演奏中の楽曲の楽曲IDを要求する楽曲要求を送信する(ステップS104)。このとき、推奨対象のカラオケ装置1bは、楽曲要求に応答して、カラオケ演奏中の楽曲Bの楽曲ID(*****B)を一のカラオケ装置1aへと送信する。一のカラオケ装置1aは、推奨対象のカラオケ装置1bから楽曲Bの楽曲ID(*****B)を受信して取得する(ステップS105)。
一のカラオケ装置1aのレコメンド部23は、楽曲要求に応答した推奨対象のカラオケ装置1bから受信した楽曲Bの楽曲ID(*****B)を取得して、当該楽曲IDに基づく楽曲B(レコメンド楽曲)を利用者にレコメンドする(ステップS106)。
上記したように、本発明の第1の実施形態によれば、カラオケシステム100は、互いに隣接する複数の部屋にそれぞれ設置されて通信可能に接続された複数のカラオケ装置1を有する。一の部屋に設置された一のカラオケ装置1は、音声を集音する集音部3と、制御部10とを備え、制御部10は、検出部20、特定部21、要求部22及びレコメンド部23として動作する。検出部20は、楽曲の演奏停止中に集音部3によって集音された音声から、一の部屋に隣接する他の部屋に設置された他のカラオケ装置1から放音されたカラオケ音声を検出する。特定部21は、検出部20によって検出されたカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。要求部22は、特定部21によって特定された推奨対象のカラオケ装置1に対して、カラオケ演奏中の楽曲の楽曲識別情報について楽曲要求を行う。レコメンド部23は、要求部22の楽曲要求に応答した推奨対象のカラオケ装置1から楽曲識別情報を取得して、当該楽曲識別情報に基づく楽曲を利用者にレコメンドする。
これにより、カラオケシステム100では、一のカラオケ装置1が設置された一の部屋において、楽曲の演奏停止中に、他の部屋の他のカラオケ装置1でカラオケ演奏されている楽曲が聴こえてきた場合に、当該楽曲を一のカラオケ装置1でレコメンドすることができる。そのため、利用者が様々な楽曲のカラオケ歌唱を楽しむことができるので、カラオケ装置1の利用を促進することができる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、カラオケシステム100において、一のカラオケ装置1の特定部21は、集音部3と他のカラオケ装置1との位置関係に基づいて、検出部20によって検出されたカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。
これにより、他のカラオケ装置1の位置情報を用いることによって、一の部屋に聴こえてきたカラオケ音声を放音している推奨対象のカラオケ装置1を適切に特定することができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態のカラオケシステム100について説明する。第2の実施形態は、図4に示すように、第1の実施形態と同様の構成を有し、第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の構成要素には第1の実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施形態のカラオケシステム100のカラオケ装置1では、第1の実施形態と同様に、制御部10が、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、検出部20、特定部21、要求部22及びレコメンド部23として動作するところ、第2の実施形態では特に、特定部21は、他のカラオケ装置1の位置情報ではなく、他のカラオケ装置1における音量情報に基づいて、検出部20によって検出されたカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。なお、第2の実施形態では、記憶部11は、他のカラオケ装置1の位置情報を記憶していなくてよく、カラオケ装置1の設置された部屋に隣接する他の各部屋に設置された他の各カラオケ装置1の装置識別情報(装置ID)を記憶していればよい。
特定部21は、記憶されている装置IDに基づいて、隣接する他の各カラオケ装置1を認識し、他の各カラオケ装置1に対してカラオケ演奏の音量情報を要求し、例えば、音量情報を要求する音量要求を送信する。このとき、他のカラオケ装置1は、カラオケ演奏のために設定されている音量情報を取得して、当該音量情報を、音量要求を送信したカラオケ装置1への応答として送信する。音量情報は、音量の大きさを複数段階のレベルに分けたミュージックボリューム等により設定された設定音量でよく、あるいは、音量の大きさをデシベル(dB)単位で表した設定音量でもよい。
特定部21は、音量要求に応答した他の各カラオケ装置1から音量情報を取得して、当該音量情報に基づいて、他の各カラオケ装置1の中から、検出部20によって検出したカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。例えば、特定部21は、他の各カラオケ装置1の中で、音量情報のより大きい方を、推奨対象のカラオケ装置1として特定する。
[第2の実施形態の推奨動作]
次に、第2の実施形態のカラオケ装置1において、他のカラオケ装置1のカラオケ音声に基づく楽曲をレコメンドする推奨動作の例について、図5を参照して説明する。図5は、第2の実施形態のカラオケ装置1の推奨動作の例を示すフローチャートである。
この例では、各カラオケ装置1において最小値0~最大値100の範囲で音量情報が設定されるものとし、一のカラオケ装置1aの演奏停止中に、右側の他のカラオケ装置1bにおいて、音量情報50が設定されて楽曲B(楽曲ID:*****B)のカラオケ演奏がされていて、左側の他のカラオケ装置1cでは、音量情報0が設定されてカラオケ演奏されていないものとする。なお、他のカラオケ装置1は、カラオケ演奏していない場合には、音量情報の要求(音量要求)に対して音量情報0を送信して応答するものとする。
第1の実施形態のステップS101、S102と同様に、一のカラオケ装置1aの検出部20は、楽曲の演奏停止中である場合に(ステップS201:No)、隣接する他のカラオケ装置1bや他のカラオケ装置1cからカラオケ音声が放音されているか否かを検出する(ステップS202)。
検出部20が他のカラオケ装置1bからのカラオケ音声を検出した場合(ステップS202:Yes)、一のカラオケ装置1aの特定部21は、他のカラオケ装置1b及び1cに対して音量要求を送信する(ステップS203)。また、特定部21は、音量要求に応答した他のカラオケ装置1b及び1cからそれぞれの音量情報を受信して取得する(ステップS204)。そして、特定部21は、他のカラオケ装置1b及び1cの各音量情報に基づいて、検出したカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1bを特定する(ステップS205)。
その後、第1の実施形態のステップS104、S105と同様に、一のカラオケ装置1aの要求部22は、推奨対象のカラオケ装置1bに対して楽曲要求を送信し(ステップS206)、推奨対象のカラオケ装置1bから、カラオケ演奏中の楽曲Bの楽曲ID(*****B)を受信して取得する(ステップS207)。
また、第1の実施形態のステップS106と同様に、一のカラオケ装置1aのレコメンド部23は、取得した楽曲IDに基づいて、推奨対象のカラオケ装置1bでカラオケ演奏中の楽曲B(レコメンド楽曲)を利用者にレコメンドする(ステップS208)。
上記したように、本発明の第2の実施形態によれば、カラオケシステム100において、一のカラオケ装置1の特定部21は、他のカラオケ装置1に対してカラオケ演奏の音量情報の音量要求を行い、音量要求に応答した他のカラオケ装置1から音量情報を取得して、当該音量情報に基づいて、検出部20によって検出されたカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。
これにより、他のカラオケ装置1の音量情報を用いることによって、一の部屋に聴こえてきたカラオケ音声を放音している推奨対象のカラオケ装置1を適切に特定することができる。
[変形例]
なお、上記の第2の実施形態では、カラオケ装置1の制御部10は、特定部21として動作して、他のカラオケ装置1に対して音量要求を行うと共に、他のカラオケ装置1から取得した音量情報に基づいて推奨対象のカラオケ装置1を特定し、また、要求部22として動作して、推奨対象のカラオケ装置1に対して楽曲要求を行うと共に、推奨対象のカラオケ装置1からカラオケ演奏中の楽曲の楽曲識別情報(楽曲ID)を取得する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。
第2の実施形態の変形例として、カラオケ装置1の制御部10では、特定部21が要求部22の機能を兼ねて構成されてもよい。変形例の特定部21は、他の各カラオケ装置1に対して、カラオケ演奏の音量情報とカラオケ演奏中の楽曲の楽曲IDとを同時に要求し、他の各カラオケ装置1から取得した音量情報及び楽曲IDに基づいて、推奨対象のカラオケ装置1を特定すると共に、レコメンド楽曲を決定する。
例えば、特定部21は、記憶されている装置IDに基づいて、隣接する他の各カラオケ装置1を認識し、他の各カラオケ装置1に対して、音量情報及び楽曲IDの両方を要求する楽曲要求を送信する。このとき、他のカラオケ装置1は、カラオケ演奏の音量情報とカラオケ演奏中の楽曲の楽曲IDとを取得して、当該音量情報及び当該楽曲IDを、楽曲要求を送信したカラオケ装置1への応答として送信する。
また、特定部21は、楽曲要求に応答した他の各カラオケ装置1から音量情報及び楽曲IDを取得する。そして、特定部21は、第2の実施形態と同様に、取得した音量情報に基づいて、他の各カラオケ装置1の中から、カラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1を特定する。更に、カラオケ装置1は、他の各カラオケ装置1から取得した楽曲IDのうち、推奨対象のカラオケ装置1に対応する楽曲IDを、レコメンド部23でレコメンドするレコメンド楽曲とする。
[変形例の推奨動作]
次に、第2の実施形態の変形例のカラオケ装置1において、他のカラオケ装置1のカラオケ音声に基づく楽曲をレコメンドする推奨動作の例について、図6を参照して説明する。図6は、第2の実施形態の変形例のカラオケ装置1の推奨動作の例を示すフローチャートである。
第2の実施形態のステップS201、S202と同様に、一のカラオケ装置1aの検出部20は、楽曲の演奏停止中である場合に(ステップS301:No)、隣接する他のカラオケ装置1bや他のカラオケ装置1cからカラオケ音声が放音されているか否かを検出する(ステップS302)。
検出部20が他のカラオケ装置1bからのカラオケ音声を検出した場合(ステップS302:Yes)、一のカラオケ装置1aの特定部21は、他のカラオケ装置1b及び1cに対して、カラオケ演奏の音量情報及びカラオケ演奏中の楽曲の楽曲IDの両方を要求する楽曲要求を送信する(ステップS303)。また、特定部21は、楽曲要求に応答した他のカラオケ装置1b及び1cからそれぞれの音量情報及び楽曲IDを受信して取得する(ステップS304)。そして、特定部21は、他のカラオケ装置1b及び1cの各音量情報に基づいて、検出したカラオケ音声に対応する推奨対象のカラオケ装置1bを特定する(ステップS305)。
一のカラオケ装置1aのレコメンド部23は、他のカラオケ装置1b及び1cから取得した楽曲IDのうち、推奨対象のカラオケ装置1bに対応する楽曲ID(*****B)の楽曲Bをレコメンド楽曲として、利用者にレコメンドする(ステップS306)。
これにより、第2の実施形態の変形例によれば、カラオケ装置1から他の各カラオケ装置1に対して行う要求の手順を減らすことができる。
なお、上記した各実施形態では、カラオケシステム100は、通信可能に接続された複数のカラオケ装置1を有して構成される例を説明したが、本発明はこの例に限定されず、他の例のカラオケシステム100は、複数のカラオケ装置1に加えて、外部サーバを有して構成されてもよい。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うカラオケシステムもまた本発明の技術思想に含まれる。
1、1a、1b、1c カラオケ装置
3 集音部
10 制御部
11 記憶部
20 検出部
21 特定部
22 要求部
23 レコメンド部
100 カラオケシステム

Claims (3)

  1. 互いに隣接する複数の部屋にそれぞれ設置されて通信可能に接続された複数のカラオケ装置を有するカラオケシステムであって、
    一の前記部屋に設置された一の前記カラオケ装置は、
    音声を集音する集音部と、
    楽曲の演奏停止中に前記集音部によって集音された音声から、一の前記部屋に隣接する他の前記部屋に設置された他の前記カラオケ装置から放音されたカラオケ音声を検出する検出部と、
    他の前記カラオケ装置の中から、前記検出部によって検出された前記カラオケ音声に対応する推奨対象の前記カラオケ装置を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された推奨対象の前記カラオケ装置に対して、カラオケ演奏中の楽曲の楽曲識別情報について楽曲要求を行う要求部と、
    前記要求部の前記楽曲要求に応答した推奨対象の前記カラオケ装置から前記楽曲識別情報を取得して、当該楽曲識別情報に基づく楽曲を利用者にレコメンドするレコメンド部と、
    を有することを特徴とするカラオケシステム。
  2. 前記特定部は、前記集音部と他の前記カラオケ装置との位置関係に基づいて、前記検出部によって検出された前記カラオケ音声に対応する推奨対象の前記カラオケ装置を特定することを特徴とする請求項1に記載のカラオケシステム。
  3. 前記特定部は、他の前記カラオケ装置に対してカラオケ演奏の音量情報の音量要求を行い、前記音量要求に応答した他の前記カラオケ装置から前記音量情報を取得して、当該音量情報に基づいて、前記検出部によって検出された前記カラオケ音声に対応する推奨対象の前記カラオケ装置を特定することを特徴とする請求項1に記載のカラオケシステム。
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