JP2023147359A - 重ね隅肉溶接継手の製造方法、重ね隅肉溶接継手の重ね幅の設定方法および重ね隅肉溶接継手 - Google Patents

重ね隅肉溶接継手の製造方法、重ね隅肉溶接継手の重ね幅の設定方法および重ね隅肉溶接継手 Download PDF

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誠仁 浅倉
Masahito Asakura
詠一朗 石丸
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Abstract

【課題】追加の加工工程を必要とすることなく重ね隅肉溶接継手の溶接変形量を抑制する技術を提供する。【解決手段】重ね隅肉溶接継手の溶接方法は、第1鋼材の縁部に沿って溶接部が形成されるように第1鋼材の縁部と第2鋼材の表面とを隅肉溶接する溶接工程を備える。第1鋼材および第2鋼材の重ね幅(mm)をW1とし、第1鋼材の厚み(mm)をTとし、第2鋼材の厚み(mm)をtとして、前記溶接工程では、前記溶接部の溶接線方向に直交する断面において、(W0-2.0≦W1≦W0+2.0)および(0.5≦T/t≦1.5)が満たされるように、前記第1鋼材と前記第2鋼材とを溶接する。第1鋼材と第2鋼材との隙間(mm)をsとして、上記W0は、T≧tの場合は、(W0=6(T/t)+6s)によって求められ、T<tの場合は、(W0=16-10(t/T)+6s)によって求められる。【選択図】 図7

Description

本発明は、重ね隅肉溶接継手の製造方法、重ね隅肉溶接継手の重ね幅の設定方法および重ね隅肉溶接継手に関する。
自動車の排気系部品などの製造において、2つの部材の一部同士を重ね合わせて一方の部材の端部を他方の部材の表面に溶接する重ね隅肉溶接が利用されている。この重ね隅肉溶接によって得られる隅肉溶接継手では、溶接の際に、溶接部の熱収縮が母材に拘束されることによって溶接部に残留応力が発生し、溶接変形が発生する場合がある。
隅肉溶接継手の溶接変形量が大きくなると、部品としての信頼性を確保するために、矯正工程を追加したり、施工条件を見直したりする必要が生じるので、製造コストが増加する。このため、溶接変形量はできるだけ小さくする必要がある。
この点に関して、従来、溶接変形量を小さくするための種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1に開示された溶接継手構造材では、重ね溶接される一対の部材のうちの一方の部材の端部に屈曲部または厚肉部が形成される。特許文献1には、屈曲部または厚肉部によって溶接熱が吸収され、溶接変形が抑制されることが記載されている。
また、例えば、特許文献2には、第1の鋼板および第2の鋼板を重ね合わせ隅肉溶接する方法が開示されている。特許文献2に開示された方法では、第1の鋼板において第2の鋼板と接する面と反対側の面に補強部を設けた後、補強部の端部と、第1の鋼板の端部と第2の鋼板の表面との間を溶接金属が覆うように隅肉溶接が行われる。特許文献2には、上記のように隅肉溶接を行うことによって、溶接継手の溶接変形が抑制されることが記載されている。
特開2000-263235号公報 国際公開第2017/047665号
しかしながら、特許文献1に開示された溶接継手構造を実現するためには、一方の部材に屈曲部または厚肉部を形成する工程が必要になる。また、特許文献2に開示された方法では、補強部を設ける工程が必要になる。このように、特許文献1および2に開示された技術では、溶接工程とは異なる加工工程を追加する必要がある。その結果、溶接継手の製造コストが増加する。
そこで、本発明は、追加の加工工程を必要とすることなく重ね隅肉溶接継手の溶接変形量を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明は、下記の重ね隅肉溶接継手の製造方法、重ね隅肉溶接継手の重ね幅の設定方法および重ね隅肉溶接継手を要旨とする。
(1)所定の厚みを有する第1鋼材の一部を、所定の厚みを有する第2鋼材上に重ねた状態で、前記第1鋼材の縁部に沿って溶接部が形成されるように、前記縁部と前記第2鋼材の表面とを隅肉溶接する溶接工程を備え、
前記溶接工程では、前記溶接部の溶接線方向に直交する断面において、下記の(i)式および(ii)式が満たされるように、前記第1鋼材と前記第2鋼材とを溶接する、重ね隅肉溶接継手の製造方法。
-2.0≦W≦W+2.0 ・・・(i)
0.5≦T/t≦1.5 ・・・(ii)
上記式において、Wは第1鋼材および第2鋼材の重ね幅(mm)を表し、Tは第1鋼材の厚み(mm)を表し、tは第2鋼材の厚み(mm)を表す。
また、Wは、T≧tの場合は、下記の(iii)式によって求められ、T<tの場合は、(iv)式によって求められる。
=6(T/t)+6s ・・・(iii)
=16-10(t/T)+6s ・・・(iv)
上記式において、sは、第1鋼材と第2鋼材との隙間(mm)を表し、0以上である。
(2)前記溶接工程では、オーステナイト系ステンレス鋼の溶加材を用いて溶接する、上記(1)に記載の重ね隅肉溶接継手の製造方法。
(3)前記第1鋼材と前記第2鋼材との隙間は0.2mm以上である、上記(1)または(2)に記載の重ね隅肉溶接継手の製造方法。
(4)所定の厚みを有する第1鋼材の一部を、所定の厚みを有する第2鋼材上に重ねた状態で、前記第1鋼材の縁部に沿って溶接部が形成されるように前記縁部と前記第2鋼材の表面とを隅肉溶接して重ね隅肉溶接継手を製造する際の、前記第1鋼材と前記第2鋼材との重ね幅の設定方法であって、
前記溶接部の溶接線方向に直交する断面において、下記の(i)式および(ii)式が満たされるように、前記重ね幅を設定する、重ね隅肉溶接継手の重ね幅の設定方法。
-2.0≦W≦W+2.0 ・・・(i)
0.5≦T/t≦1.5 ・・・(ii)
上記式において、Wは第1鋼材および第2鋼材の重ね幅(mm)を表し、Tは第1鋼材の厚み(mm)を表し、tは第2鋼材の厚み(mm)を表す。
また、Wは、T≧tの場合は、下記の(iii)式によって求められ、T<tの場合は、(iv)式によって求められる。
=6(T/t)+6s ・・・(iii)
=16-10(t/T)+6s ・・・(iv)
上記式において、sは、第1鋼材と第2鋼材との隙間(mm)を表し、0以上である。
(5)前記第1鋼材と前記第2鋼材との隙間は0.2mm以上である、上記(4)に記載の重ね隅肉溶接継手の重ね幅の設定方法。
(6)所定の厚みを有する第1鋼材の一部が所定の厚みを有する第2鋼材上に重ねられ、前記第1鋼材の縁部に沿って形成された溶接部によって前記縁部と前記第2鋼材の表面とが隅肉溶接された重ね隅肉溶接継手であって、
前記溶接部の溶接線方向に直交する断面において、下記の(v)式および(ii)式を満たす、重ね隅肉溶接継手。
-3.2≦W≦W+1.2 ・・・(v)
0.5≦T/t≦1.5 ・・・(ii)
上記式において、Wは第1鋼材および第2鋼材の重ね幅(mm)を表し、Tは第1鋼材の厚み(mm)を表し、tは第2鋼材の厚み(mm)を表す。
また、Wは、T≧tの場合は、下記の(iii)式によって求められ、T<tの場合は、(iv)式によって求められる。
=6(T/t)+6s ・・・(iii)
=16-10(t/T)+6s ・・・(iv)
上記式において、sは、第1鋼材と第2鋼材との隙間(mm)を表し、0以上である。
(7)前記第1鋼材と前記第2鋼材との隙間は0.2mm以上である、上記(6)に記載の重ね隅肉溶接継手。
本発明によれば、第1鋼材と第2鋼材との重ね幅を適切に設定することによって、追加の加工工程を必要とすることなく重ね隅肉溶接継手の溶接変形量を抑制することができる。
図1は、重ね隅肉溶接継手の一例を示す図である。 図2は、上側の鋼材の変形態様の一例を示す図である。 図3は、下側の鋼材の変形態様の一例を示す図である。 図4は、上側の鋼材および下側の鋼材がともに裏側に凸となるように変形する場合を示す図である。 図5は、上側の鋼材および下側の鋼材がともに表側に凸となるように変形する場合を示す図である。 図6は、上側の鋼材および下側の鋼材が逆方向へ変形する場合を示す図である。 図7は、図1の重ね隅肉溶接継手の溶接部の近傍を示す拡大断面図である。 図8は、重ね隅肉溶接継手の製造方法を説明するための図である。 図9は、重ね隅肉溶接継手の変形例を示す図である。
(本発明者による検討)
本発明者は、重ね隅肉溶接継手の溶接変形量を抑制する技術について詳細な検討を行った。具体的には、図1に示すような、2枚の鋼材10,12を備えた隅肉重ね溶接継手100(以下、溶接継手100と略記する。)の溶接変形について詳細な検討を行った。その結果、以下に説明する知見を得た。なお、図1において(a)は、溶接継手100を示す斜視図であり、(b)は、(a)の溶接継手100のb-b部分を示す概略断面図である。
図1に示す溶接継手100は、従来の一般的な隅肉重ね溶接継手と同様に、鋼材10の一部を鋼材12に重ねた状態で、鋼材10の縁部10aに沿って溶接部(溶接金属)14が形成されるように、縁部10aを鋼材12の表面12aに隅肉溶接することによって製造されたものである。
なお、図1(b)には、鋼材10,12の積層方向Xが示されている。積層方向Xは、鋼材10および鋼材12の厚み方向に平行な方向である。以下の説明では、積層方向Xにおいて鋼材10側を溶接継手100の表側とし、鋼材12側を溶接継手100の裏側とする。
図1に示すように、溶接継手100では、溶接部14は鋼材12の表面に位置している。したがって、積層方向Xにおいて、溶接部14の中心は、溶接継手100の中心よりも表側に位置している。これにより、溶接部14近傍では、溶接継手100の裏側よりも表側における熱収縮が大きくなる。その結果、積層方向Xと溶接部14の溶接線方向Yとに直交する方向Z(以下、溶接部14の幅方向Zとする。)から見て、鋼材10に対して、図2に矢印Aで示すように、裏側(鋼材12側)に向かって凸となるように変形させようとする力が作用する。
一方で、溶接部14の幅方向Zにおける熱収縮によって、鋼材12に対して、溶接部14の溶接線方向Yから見て溶接部14を底部としてV字状に変形させようとする力が作用する。さらに、溶接部14の溶接線方向Yにおける熱収縮によって、図3に矢印Bで示すように、鋼材12には、幅方向Zから見て、表側(鋼材10側)に向かって凸となるように座屈させようとする力が作用する。
このように、溶接継手100では、溶接時の溶接部14の熱収縮によって、鋼材10および鋼材12に対して、互いに逆方向に変形させようとする力が作用する。溶接継手100では、鋼材10を変形させようとする力と鋼材12を変形させようとする力とが互いに影響し合うことによって、溶接変形が生じていると考えられる。
この点に関して、本発明者が詳細な検討を行った結果、鋼材10と鋼材12との重ね幅W(鋼材10および鋼材12が互いに重なっている部分の幅方向Zにおける長さ)が、溶接継手100の変形態様に大きく影響することが分かった。
具体的には、重ね幅Wを大きくすることによって鋼材10の変形が鋼材12の変形に比べて優位になる傾向があることが分かった。これにより、図4に矢印Aおよび矢印B1で示すように、鋼材10だけでなく、鋼材12も、裏側(鋼材12側)に向かって凸となるように変形する場合があることが分かった。
また、重ね幅Wを小さくすることによって鋼材12の変形が鋼材10の変形に比べて優位になる傾向があることが分かった。これにより、図5に矢印A1および矢印Bで示すように、鋼材12だけでなく、鋼材10も、表側(鋼材10側)に向かって凸となるように変形する場合があることが分かった。
また、重ね幅Wを適切に設定することによって、図6に矢印A,Bで示すように、鋼材10および鋼材12が逆方向へ変形することが分かった。この場合、鋼材10および鋼材12の逆方向への変形が相殺し合うことによって、図4および図5に示した場合(鋼材10および鋼材12が同じ方向へ変形する場合)に比べて溶接継手100の溶接変形を抑制できることが分かった。以下、溶接継手100の溶接変形を最も小さくできる重ね幅を、重ね幅の最適値という。
本発明者がさらに検討を進めた結果、鋼材10,12の厚みも、溶接継手100の溶接変形に大きく影響することが分かった。したがって、重ね幅の最適値は、鋼材10,12の厚みによっても変わる。
具体的には、溶接時の鋼材10,12の変形量は、厚みが大きくなることによって小さくなる。例えば、鋼材10の厚みよりも鋼材12の厚みの方が大きい場合には、鋼材10の変形量が大きくなり、鋼材12の変形量が小さくなる。この場合、例えば、重ね幅Wを小さくすることによって、鋼材12の変形の影響を大きくすることが考えられる。これにより、鋼材10および鋼材12の変形が相殺し合い、溶接継手100の溶接変形を抑制することができる。
一方、鋼材10の厚みの方が鋼材12の厚みよりも大きい場合には、鋼材10の変形量が小さくなり、鋼材12の変形量が大きくなる。この場合、溶接継手100の溶接変形を小さくするためには、例えば、重ね幅Wを大きくすることによって、鋼材10の変形の影響を大きくすることが考えられる。これにより、鋼材10および鋼材12の変形が相殺し合い、溶接継手100の溶接変形を抑制することができる。
なお、溶接継手100を製造する際には、種々の要因により、図7に示すように、積層方向Xにおいて鋼材10と鋼材12との間に隙間sを設ける場合がある。本発明者の検討の結果、鋼材10と鋼材12との隙間sも、溶接継手100の溶接変形に大きく影響することが分かった。したがって、重ね幅の最適値は、鋼材10と鋼材12との隙間sの大きさによっても変わる。
具体的には、隙間sが大きくなるほど、鋼材12が変形しやすくなることが分かった。したがって、隙間sが大きい場合には、重ね幅Wを大きくすることによって、鋼材10の変形の影響を大きくすることが考えられる。これにより、鋼材10および鋼材12の変形が相殺し合い、溶接継手100の溶接変形を抑制することができる。
上記の知見に基づいて、本発明者が適切な重ね幅についてさらに検討を進めた結果、溶接部14の溶接線方向Yに直交する断面において、下記の(i)式および(ii)式が満たされるように、鋼材10と鋼材12とを溶接することによって、溶接継手100の溶接変形を抑制できることが分かった。
-2.0≦W≦W+2.0 ・・・(i)
0.5≦T/t≦1.5 ・・・(ii)
上記式において、Wは鋼材10および鋼材12の重ね幅(mm)を表し、Tは鋼材10の厚み(mm)を表し、tは鋼材12の厚み(mm)を表す。
また、Wは、鋼材10および鋼材12の重ね幅の最適値であって、T≧tの場合は、下記の(iii)式によって求められ、T<tの場合は、(iv)式によって求められる。
=6(T/t)+6s ・・・(iii)
=16-10(t/T)+6s ・・・(iv)
上記式において、sは、鋼材10と鋼材12との隙間(mm)を表し、0以上である。
(本発明の実施形態)
以下、本発明の実施の形態に係る重ね隅肉溶接継手の製造方法について図面を用いて説明する。図8は、本発明の一実施形態に係る重ね隅肉溶接継手の製造方法を説明するための図である。以下においては、図1に示す溶接継手100を製造する場合について説明する。なお、本実施形態に係る重ね隅肉溶接継手の製造方法には、重ね隅肉溶接継手の重ね幅の設定方法が含まれる。本実施形態では、鋼材10が第1鋼材に対応し、鋼材12が第2鋼材に対応する。
図8(a)に示すように、溶接継手100を製造する際には、まず、鋼材10の一部を鋼材12上に重ねる。なお、本明細書において、鋼材10の一部を鋼材12上に重ねるとは、鋼材12の厚み方向から見て鋼材10の一部が鋼材12に重なるように鋼材10および鋼材12を配置することを意味する。したがって、鋼材10の一部を鋼材12上に重ねるとは、鋼材12に接触するように鋼材12上に鋼材10の一部を置く場合に限定されず、鋼材10と鋼材12との間に隙間が形成されるように鋼材12上に鋼材10の一部を配置する場合が含まれる。以下の説明では、上側に配置される鋼材を上側鋼材と記載し、下側に配置される鋼材を下側鋼材と記載する。
上側鋼材10および下側鋼材12の材料としては、例えば、炭素鋼またはステンレス鋼(フェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、二相系ステンレス鋼等)等の種々の鋼を用いることができる。本実施形態では、上側鋼材10および下側鋼材12はそれぞれ鋼板である。本実施形態では、上側鋼材10および下側鋼材12の厚みはそれぞれ、例えば、0.5mm以上4.0mm以下に設定される。
次に、図1および図8(b)に示すように、溶接機20(図8参照)および溶加材(図示せず)を用いて、上側鋼材10の縁部10aに沿って溶接部(溶接金属)14が形成されるように、上側鋼材10の縁部10aを下側鋼材12の表面12aに隅肉溶接する(溶接工程)。これにより、溶接継手100が製造される。なお、図8(b)においては、溶接機20のトーチが示されている。溶加材としては、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼または二相系ステンレス鋼を用いることができる。
溶接工程では、図示しない保持部材によって上側鋼材10および下側鋼材12を保持した状態で、上側鋼材10と下側鋼材12とが溶接される。図1、図7および図8を参照して、本実施形態では、溶接部14の溶接線方向Yに直交する断面において、下記の(i)式および(ii)式が満たされるように、上側鋼材10と下側鋼材12とを溶接する。
-2.0≦W≦W+2.0 ・・・(i)
0.5≦T/t≦1.5 ・・・(ii)
上記式において、Wは上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅(mm)を表し、Tは上側鋼材10の厚み(mm)を表し、tは下側鋼材12の厚み(mm)を表す。
また、Wは、上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅の最適値であって、T≧tの場合は、下記の(iii)式によって求められ、T<tの場合は、(iv)式によって求められる。
=6(T/t)+6s ・・・(iii)
=16-10(t/T)+6s ・・・(iv)
上記式において、sは、上側鋼材10と下側鋼材12との隙間(mm)を表す。
本実施形態では、上側鋼材10と下側鋼材12との間の隙間sは、0mm以上に設定される。隙間sは設けなくてもよい。また、隙間sが存在するときは、隙間sの上限値は、1.0mm、上側鋼材10の厚みT(mm)および下側鋼材12の厚みt(mm)のうち最も小さい値以下に設定される。例えば、厚みTが0.4mmで、厚みtが0.6mmの場合、隙間sは、0.4mm以下に設定される。また、例えば、厚みTが1.2mmで、厚みtが1.1mmの場合、隙間sは、1.0mm以下に設定される。
なお、上述したように、隙間sが存在する場合、隙間sが大きくなるほど、上側鋼材10および下側鋼材12の相互作用が小さくなり、かつ上側鋼材10と下側鋼材12との接触が生じにくくなることによって、下側鋼材12が変形しやすくなる。言い換えると、隙間sが大きくなるほど、溶接継手100に溶接変形が生じやすくなる。このため、本発明は、隙間sが存在する場合、すなわち、隙間sが0mmよりも大きい場合に好適に用いられ、0.1mm以上の場合により好適に用いられ、0.2mm以上の場合にさらに好適に用いられる。
また、隙間sが溶接線方向Yに連続的に存在している場合に、上側鋼材10および下側12の相互作用が小さくなりやすい。このため、本発明の効果は、隙間sが0mmよりも大きい部分が、溶接線方向Yに沿って50mm以上連続して存在する溶接継手100において好適に用いられる。
本実施形態では、溶接工程における入熱量は、例えば150~300J/mmに設定され、溶接速度は、10~20mm/sに設定される。シールドガスとしては、例えば、アルゴンと酸素の混合ガスが用いられる。
なお、溶接部14は上側鋼材10の縁部10aに溶け込むので、溶接継手100においては、上側鋼材10と下側鋼材12との重ね幅Wは、溶接前の上側鋼材10と下側鋼材12との重ね幅Wに比べて、0.8~1.2mm程度小さくなる。したがって、本実施形態に係る溶接継手100は、溶接部14の溶接線方向Yに直交する断面において、下記の(v)式および(ii)式を満たすことが好ましい。
-3.2≦W≦W+1.2 ・・・(v)
0.5≦T/t≦1.5 ・・・(ii)
上記式において、Wは上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅(mm)を表し、Tは上側鋼材10の厚み(mm)を表し、tは下側鋼材12の厚み(mm)を表す。
また、Wは、上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅の最適値であって、T≧tの場合は、下記の(iii)式によって求められ、T<tの場合は、(iv)式によって求められる。
=6(T/t)+6s ・・・(iii)
=16-10(t/T)+6s ・・・(iv)
上記式において、sは、上側鋼材10と下側鋼材12との隙間(mm)を表す。
なお、図7に示すように、本実施形態に係る重ね隅肉溶接継手では、溶接部14のうち上側鋼材10側に最も溶け込んだ位置14aを上側鋼材10の端部として、溶接継手100における上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅Wが求められる。
本実施形態によれば、上側鋼材10と下側鋼材12の重ね幅W(W)が適切に設定されることにより、溶接変形量が抑制される。そのため、追加の加工工程(熱処理、矯正、補強部の設置などの溶接変形量を抑制するための特別な加工)を必要としない。よって、追加の加工工程に要するコストを削減できる。つまり、重ね隅肉溶接継手の溶接変形量を低コストで抑制する技術を提供することができる。
(変形例)
上述の実施形態では、第1鋼材および第2鋼材として、鋼板(板状部材)を用いる場合について説明したが、第1鋼材および第2鋼材の形状は上述の例に限定されず、種々の形状の鋼材を第1鋼材および第2鋼材として用いることができる。例えば、第1鋼材および/または第2鋼材として、筒状の鋼材(鋼管)を用いてもよい。また、第1鋼材および/または第2鋼材として、種々の形状の成形品を用いてもよい。具体的には、例えば、図9に示すような溶接継手100に本発明を適用してもよい。
図9に示す溶接継手100では、上側鋼材10(外側の鋼材)および下側鋼材12(内側の鋼材)がともに筒形状を有している。本実施形態においても、上述した要件を満たすように溶接継手100を製造することによって、追加の加工工程を必要とすることなく溶接変形量を抑制することができる。なお、図9に示した溶接継手100では、上側鋼材10および下側鋼材12が円筒形状を有しているが、上側鋼材10および下側鋼材12が角筒形状を有していてもよい。また、上側鋼材10および下側鋼材12として、他の種々の形状の成形品を用いてもよい。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
図1および図7に示した溶接継手100と同様の構成を有する溶接継手を、上側鋼材10の厚みT、下側鋼材12の厚みt、上側鋼材10と下側鋼材12との隙間s、および上側鋼材10と下側鋼材12との重ね幅Wを変えて作製し、溶接継手に生じる溶接変形の大きさを調査した。具体的には、試験板として、60mm×150mmの長方形の鋼板2枚を用意し、一方の鋼板(上側鋼材10)の裏面と他方の鋼板(下側鋼材12)の表面とが長辺側において重さなるように配置し、上側の鋼板の板厚方向に延びる一つの端面と、これにほぼ直交する下側の鋼板の表面とが接合するようにアーク溶接を行い、溶接継手を得た。また、溶接部14の長さは100mmとした。溶接条件および調査結果を下記の表1に示す。なお、上側鋼材10および下側鋼材12の材料としては、フェライト系ステンレス鋼(日鉄ステンレス株式会社製のNSSC436S:17Cr-1.2Mo-0.2Ti-0.09Si-0.02C,N)およびオーステナイト系ステンレス鋼(SUS316L)を用いた。溶加材としては、オーステナイト系ステンレス鋼(日本ウェルディング・ロッド株式会社製のWEL MIG 308)を用い、シールドガスは、Ar+2%Oとした。
表1において、重ね幅Wは、図7および図8に示したように、溶接時における上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅を表し、重ね幅の最適値Wは、上述の(iii)式または(iv)式によって求めた値であり、重ね幅Wは、図7に示したように、溶接継手100における上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅を表す。また、表1において、溶接継手の欄の「表に凸」とは、上側鋼材10または下側鋼材12が、溶接部14の幅方向Zから見て、積層方向Xにおける表側に向かって凸となるように変形したことを示し、「裏に凸」とは、上側鋼材10または下側鋼材12が、幅方向Zから見て、積層方向Xにおける裏側に向かって凸となるように変形したことを示す。また、表1の溶接継手の変形量は、下側鋼材12のうち、溶接部14が形成された部分の積層方向Xにおける変形量を意味する。当該変形量は、下側鋼材12の裏面12b(図1(b)参照)において測定した。具体的には、裏面12bにおいて溶接部14に対応する部分の積層方向Xにおける位置を溶接部14の溶接線方向Yに沿って測定し、積層方向Xにおいて最も高い位置と最も低い位置との差を変形量とした。なお、下側鋼材12が裏側に向かって凸となるように変形している場合には、測定開始点(溶接線方向Yにおける測定領域の一端部)および測定終了点(溶接線方向Yにおける測定領域の他端部)の高さの平均値を、最も高い位置の高さとした。また、下側鋼材12が表側に向かって凸となるように変形している場合には、測定開始点および測定終了点の高さの平均値を、最も低い位置の高さとした。
Figure 2023147359000002
表1に示すように、溶接時の上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅Wと、重ね幅の最適値Wとの差が2.0mm以下であったNo.2、4、9、11、15、17、18、21の本発明例の溶接継手では、上側鋼材10と下側鋼材12とが積層方向Xにおいて反対方向に変形した。これにより、上側鋼材10および下側鋼材12の変形が相殺し合い、溶接変形を抑制することができた。
一方、溶接時の上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅Wと、重ね幅の最適値Wとの差が3.0mm以上であったNo.1、3、5~8、10、12~14、16、19、20、22の比較例の溶接継手では、上側鋼材10と下側鋼材12とが積層方向Xにおいて同じ方向に変形した。このため、比較例の各溶接継手では、上側鋼材10および下側鋼材12の厚みおよび隙間sが等しい本発明例の溶接継手に比べて、変形量が大きくなった。
以上の結果から、本発明の要件を満たした重ね隅肉溶接継手の製造方法によれば、溶接継手の溶接変形量を抑制することができることが分かる。特に、本発明によれば、溶加材として、溶接変形が生じやすいオーステナイト系ステンレス鋼を用いた場合でも、溶接継手100の溶接変形を十分に抑制できることが分かる。
なお、比較例の溶接継手のうち、No.1、7、8、10、13、14、16、20の溶接継手では、溶接時の上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅Wが重ね幅の最適値Wよりも小さく、下側鋼材12の変形が上側鋼材10の変形に比べて優位になったと考えられる。このため、No.1、7、8、10、13、14、16、20の溶接継手では、上側鋼材10および下側鋼材12がともに、表側に凸となるように変形したと考えられる。また、No.3、5、6、12、19、22の溶接継手では、溶接時の上側鋼材10および下側鋼材12の重ね幅Wが重ね幅の最適値Wよりも大きく、上側鋼材10の変形が下側鋼材12の変形に比べて優位になったと考えられる。このため、No.3、5、6、12、19、22の溶接継手では、上側鋼材10および下側鋼材12がともに、裏側に凸となるように変形したと考えられる。
本発明によれば、第1鋼材と第2鋼材との重ね幅を適切に設定することによって、追加の加工工程を必要とすることなく重ね隅肉溶接継手の溶接変形量を抑制することができる。
10,12 鋼材
10a 縁部
12a 表面
12b 裏面
14 溶接部
100 溶接継手

Claims (7)

  1. 所定の厚みを有する第1鋼材の一部を、所定の厚みを有する第2鋼材上に重ねた状態で、前記第1鋼材の縁部に沿って溶接部が形成されるように、前記縁部と前記第2鋼材の表面とを隅肉溶接する溶接工程を備え、
    前記溶接工程では、前記溶接部の溶接線方向に直交する断面において、下記の(i)式および(ii)式が満たされるように、前記第1鋼材と前記第2鋼材とを溶接する、重ね隅肉溶接継手の製造方法。
    -2.0≦W≦W+2.0 ・・・(i)
    0.5≦T/t≦1.5 ・・・(ii)
    上記式において、Wは第1鋼材および第2鋼材の重ね幅(mm)を表し、Tは第1鋼材の厚み(mm)を表し、tは第2鋼材の厚み(mm)を表す。
    また、Wは、T≧tの場合は、下記の(iii)式によって求められ、T<tの場合は、(iv)式によって求められる。
    =6(T/t)+6s ・・・(iii)
    =16-10(t/T)+6s ・・・(iv)
    上記式において、sは、第1鋼材と第2鋼材との隙間(mm)を表し、0以上である。
  2. 前記溶接工程では、オーステナイト系ステンレス鋼の溶加材を用いて溶接する、請求項1に記載の重ね隅肉溶接継手の製造方法。
  3. 前記第1鋼材と前記第2鋼材との隙間は0.2mm以上である、請求項1または2に記載の重ね隅肉溶接継手の製造方法。
  4. 所定の厚みを有する第1鋼材の一部を、所定の厚みを有する第2鋼材上に重ねた状態で、前記第1鋼材の縁部に沿って溶接部が形成されるように前記縁部と前記第2鋼材の表面とを隅肉溶接して重ね隅肉溶接継手を製造する際の、前記第1鋼材と前記第2鋼材との重ね幅の設定方法であって、
    前記溶接部の溶接線方向に直交する断面において、下記の(i)式および(ii)式が満たされるように、前記重ね幅を設定する、重ね隅肉溶接継手の重ね幅の設定方法。
    -2.0≦W≦W+2.0 ・・・(i)
    0.5≦T/t≦1.5 ・・・(ii)
    上記式において、Wは第1鋼材および第2鋼材の重ね幅(mm)を表し、Tは第1鋼材の厚み(mm)を表し、tは第2鋼材の厚み(mm)を表す。
    また、Wは、T≧tの場合は、下記の(iii)式によって求められ、T<tの場合は、(iv)式によって求められる。
    =6(T/t)+6s ・・・(iii)
    =16-10(t/T)+6s ・・・(iv)
    上記式において、sは、第1鋼材と第2鋼材との隙間(mm)を表し、0以上である。
  5. 前記第1鋼材と前記第2鋼材との隙間は0.2mm以上である、請求項4に記載の重ね隅肉溶接継手の重ね幅の設定方法。
  6. 所定の厚みを有する第1鋼材の一部が所定の厚みを有する第2鋼材上に重ねられ、前記第1鋼材の縁部に沿って形成された溶接部によって前記縁部と前記第2鋼材の表面とが隅肉溶接された重ね隅肉溶接継手であって、
    前記溶接部の溶接線方向に直交する断面において、下記の(v)式および(ii)式を満たす、重ね隅肉溶接継手。
    -3.2≦W≦W+1.2 ・・・(v)
    0.5≦T/t≦1.5 ・・・(ii)
    上記式において、Wは第1鋼材および第2鋼材の重ね幅(mm)を表し、Tは第1鋼材の厚み(mm)を表し、tは第2鋼材の厚み(mm)を表す。
    また、Wは、T≧tの場合は、下記の(iii)式によって求められ、T<tの場合は、(iv)式によって求められる。
    =6(T/t)+6s ・・・(iii)
    =16-10(t/T)+6s ・・・(iv)
    上記式において、sは、第1鋼材と第2鋼材との隙間(mm)を表し、0以上である。
  7. 前記第1鋼材と前記第2鋼材との隙間は0.2mm以上である、請求項6に記載の重ね隅肉溶接継手。
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