JP4299705B2 - SnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法 - Google Patents

SnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法 Download PDF

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本発明は、レーザー溶接方法に関し、特に、車両用の燃料タンクなどに用いられる耐食性に優れたSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接する方法に関する。
従来、自動車などの車両用燃料タンクに用いられる鋼板としては、燃料タンクの内外面の耐食性を向上させる目的で、Pbめっき鋼板、Sn−Pb系めっき鋼板またはZn−Ni系めっき鋼板などが多く用いられていた。しかしながら、近年、耐久性向上の観点から従来よりも耐食性が優れためっき鋼板の開発が望まれている。このような中で、本出願人は、燃料タンク用防錆鋼板として、耐食性に優れた特許文献1〜3などSnを主成分としたSn系めっき鋼板、及び特許文献4などPbを主成分としたPb系めっき鋼板を提案した。
一方、従来、上記めっき鋼板を用いて車両用燃料タンクを作成する場合には、当該めっき鋼板をプレス加工して互いに略面対称形状となるような一対の半殻体を作製し、一対の半殻体を構成する周縁フランジ同士を重ね合わせて、この重ね合わせ部をシーム溶接する方法が多く用いられてきた。
しかしながら、シーム溶接方法は、比較的大型の一対の回転電極を用いて溶接するため、半殻体の周縁フランジ部の長さを所定以上確保する必要があり、タンク容量拡大の妨げとなるだけでなく、半殻体の周縁フランジ部が内側に入り込むような負角整形をした半殻体の溶接は困難となる。
このような課題を解決するための溶接方法として、例えば、特許文献5には、一対の半殻体を構成する周縁フランジの重ね合わせ部をレーザー溶接する方法が開示されており、周縁フランジ長さの縮小や負角整形した半殻体のフランジ溶接も可能となり、それによりタンク容量の拡大が図れる。
この方法は、アルミめっき鋼板の重ね合わせ部の端部からやや内側の鋼板表面に対して、垂直な方向からレーザーを照射する際に、鋼板の重ね合わせ面に所定の間隙を設け、これにより溶接金属での鉄−アルミ金属間化合物の生成を抑制することで継ぎ手強度を向上するものである。
しかしながら、特許文献5に示されるような重ね合わせ部の表面に対して垂直な方向からレーザーを照射する場合には、レーザートーチや周辺機器などのレーザー装置と半殻体の干渉によりレーザー溶接の位置が制約され、周縁フランジ長さの縮小およびそれによるタンク容量の拡大には限界が生じる。
また、特許文献5に示される方法は、アルミめっき鋼板を溶接対象材とし重ね合わせレーザー溶接する場合の特有な課題を解決するための方法であり、上述の耐食性に優れたSnまたはPb系めっき鋼板を溶接対象物とし重ね合わせレーザー溶接するものではない。
本出願人は、先に特許文献1〜4などで提案した、耐食性に優れたSnまたはPb系めっき鋼板を溶接対象材としレーザー重ね合わせ溶接をする際に、特許文献5に示すように重ね合わせ端部からやや内側の鋼板表面に対して垂直な方向からレーザーを照射する場合には、かえって継ぎ手強度が低下することがあることを確認した。そして、この継ぎ手強度が低下の原因は、SnまたはPb系めっき鋼板を溶接対象材としレーザー重ね合わせ溶接をする場合に特有な現象として、SnまたはPb成分が溶接金属の最終凝固位置へ偏析することによることがわかった。
上述のように、自動車などの車両用燃料タンクの製造において、その耐久性向上とタンク容量拡大の観点から、より耐食性に優れためっき鋼板を用いて、周縁フランジ長さを極力短くし、負角整形したような半殻体でも良好な継ぎ手強度を維持しつつ溶接できる溶接方法の開発が望まれている。
特開平08−269733号公報 特開平08−325692号公報 特開2002−38250号公報 特開平8−269733号公報 特開平9−155575号公報 特開昭62−212085号公報
上記の従来技術の実情を踏まえて、本発明は、SnまたはPb系めっき鋼板を重ね合わせてレーザー溶接する方法であって、フランジ長さが短く、かつ負角整形したような半殻体の周縁フランジを重ね合わせ溶接することを可能とし、かつ溶接金属部へのSnまたはPb成分の偏析を抑制し、継ぎ手強度を向上することができる、SnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するものであり、その要旨とするところは、以下のとおりである。
(1)SnまたはPb系めっき鋼板の重ね合わせ部の端面間に向けて、照射部におけるレーザー集光径が0.6mm以上のレーザーを照射し、前記端面に平均の溶接金属幅が0.5mm以上で、かつ、平均の溶接金属溶け込み深さが、前記重ね合わせ部の平均の全板厚に対して50%以上の溶接金属を形成することを特徴とするSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
(2)前記レーザー溶接において、溶接加工点の溶接進行方向に向かって後方側で、かつ少なくとも溶接金属の最終凝固位置を含む範囲の重ね合わせ部の上下を、重ね合わせ面に対して垂直な方向から加圧することを特徴とする、上記(1)に記載のSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
(3)前記加圧は、上下一対の加圧ローラーを、レーザーの溶接進行方向に向かって後方側に配置し、該加圧ローラーをレーザーと同一速度で移動させることにより行うことを特徴とする、上記(2)に記載のSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
(4)前記重ね合わせ部は、一対の半殻体の周縁フランジ部を重ねてなることを特徴とする、上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
(5)前記レーザーが2つのレーザービームからなり、各レーザービームの集光径D1、D2の中心が前記端面間の中心に対して相対する位置にあり、かつ前記端面間の中心から各レーザービーム集光径の中心までの距離L1、L2、および、各レーザービーム集光径D1、D2との関係が下記(1)式を満足することを特徴とする、上記(1)〜(4)の何れか1項に記載のSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
0.6≦L1+L2+(D1+D2)/2<1.5 ・・・(1)
本発明によれば、自動車などの車両用燃料タンクなどを製造する際に、耐食性に優れたSnまたはPb系めっき鋼板を用い、それを重ね合わせてレーザー溶接する際に、特に、燃料タンクの容量拡大を目的として、周縁フランジ長さを極力短くし、かつ負角整形したような半殻体のフランジ部を重ね合わせて溶接する際でも、Sn系めっき鋼板では溶接金属部へのSn成分の偏析を、 Pb系めっき鋼板では溶接金属部へのPb成分の偏析をそれぞれ抑制し、良好な継ぎ手強度を得ることができる。
したがって、本発明は、自動車などの車両用燃料タンクの耐久性を向上させるとともにその容量拡大も期待できるという顕著な効果をもたらすものであり社会的な貢献度は多大なものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
先ず、本発明における溶接対象材をSnまたはPb系めっき鋼板とする。
ここで、Sn系めっき鋼板とは、Snを主成分としためっき層を表面に施した鋼板であり、本出願人が特許文献1〜3などで提案した、燃料タンク用防錆鋼板としての耐食性に優れたSn−Zn系めっき鋼板が挙げられる。またPb系めっき鋼板とは、Pbを主成分としためっき層を表面に施した鋼板であり、本出願人が特許文献4などで提案した、燃料タンク用防錆鋼板としての耐食性に優れたPb−Sn系めっき鋼板が挙げられる。
上記Sn−Zn系めっき鋼板またはPb−Sn系めっき鋼板の鋼板表面に施されるSn−Zn系めっき層またはPb−Sn系めっき層の成分組成は、特に、限定するものではないが、例えば、以下のような成分系が該当する。
例えば、上記Sn−Zn系めっき層の組成としては、基本成分として、Sn:50〜99質量%、Zn:1〜50質量%を含有し、さらに、必要に応じて選択的に、Mg:0.2〜8質量%、AL:0.02〜5質量%、Ca:0.1〜5質量%、Li:0.1〜5質量%を1種または2種以上含有する成分系が挙げられる。
例えば、上記Pb−Sn系めっき層の組成としては、基本成分として、Pb:70〜97質量%、Sn:3〜30質量%を含有する成分系が挙げられる。
また上記めっき鋼板の母材鋼板の成分組成も、特に限定するものではないが、例えば以下のような成分系が該当する。代表的な基本成分としては、C:0.030質量%、Si:0.09質量%、Mn:0.30質量%、P:0.008質量%、S:0.012質量%が挙げられる。
本発明は、これらSnまたはPb系めっき鋼板を溶接対象材として、これを重ね合わせてレーザー溶接する場合に特有な現象によって生じるSnまたはPbのめっき成分起因の継ぎ手強度低下を技術的課題とし、後述するような方法で解決するものである。
以下に本発明の技術思想と実施態様について説明する。
本発明者らは、特許文献5に示されるような方法、つまり、一対の半殻体を構成する周縁フランジの重ね合わせ部を、重ね合わせ面に対して垂直な方向からレーザー照射して溶接する方法では、レーザートーチや周辺機器などのレーザー装置と半殻体の干渉によりレーザー溶接の位置が制約され、例えば、周縁フランジ長さの縮小、負角整形した半殻体の溶接などよりタンク容量拡大を実現するのは困難であると考えた。
そこで、本発明では、例えば、図1で示すように半殻体1,2の周縁フランジ部1a,2aの長さを極力短くし、かつ周縁フランジ部1a,2aの形状が殻体内側に入り込むような負角整形をした半殻体1,2を溶接対象とした場合に、上記のレーザー装置と半殻体の干渉によるレーザー溶接位置の制約を解消するために、溶接時のレーザービーム3の照射方向を重ね合わせ部の端面間7に向かう方向とした。
なお、溶接時のレーザービーム3の照射方向を重ね合わせ部の端面間7に向かって照射して端面間7を溶接した継ぎ手を一般にヘリ継ぎ手(JIS Z 3001)と言い、本発明においてこのレーザーによるヘリ継ぎ手の溶接をヘリ継ぎ手レーザー溶接と定義する。
ここで、重ね合わせ部の端面間7に向かう方向とは、鋼板の重ね合わせ面と平行な方向だけに限らず、重ね合わせ面に対して所定角度をなす方向も含まれる。
なお、レーザートーチ4などのレーザー装置と溶接対象材との干渉を少なくし、かつ所定継ぎ手強度を確保するための溶接金属の幅および溶け込み深さ(これらの定義については後で説明する。)を得るためには、レーザー照射方向は、重ね合わせ面に対する角度で、−30°超〜+30°の範囲とするのがより好ましい。
このように本発明では、溶接時のレーザー照射方向を重ね合わせ部の端面間に向かう方向とするため、周縁フランジ長さが極力短く、かつ負角整形したような半殻体を溶接対象物として周縁フランジを重ね合わせレーザー溶接をする場合でも、レーザートーチなどのレーザー装置と半殻体は干渉することなく、良好な溶接を行うことが可能となる。
しかしながら、 SnまたはPb系めっき鋼板を上述のヘリ継ぎ手レーザー溶接する場合には、その溶接条件によって継ぎ手強度が著しく低下することがあることが確認された。
発明者は、この継ぎ手強度が低下する原因を調べるために以下のような試験をおこなった。
SnまたはPb系めっき鋼板から所定サイズ(0.8〜2.0mm×20〜40mm×100〜150mm)の試験片5,6を切り出した後、プレス加工してその試験片の一端にフランジ5a、6aを形成した。そして、図2に示すように、一対の試験片5,6のフランジ部5a、6aを重ね合わせて、フランジ部の端面間7に向けて(図2中でAで示す方向に)レーザー8を照射し、その端面間の溶接線(重ね合わせ面)7に沿って、図3で示す所定幅wおよび所定溶け込み深さdを有する溶接金属9を形成し、重ね合せた端面間を接合した。種々の溶接条件を変えて作製した溶接継手について引張試験(図2に示すB,Cの方向に荷重を負荷した。)を実施し、引張最大荷重により継ぎ手強度を評価した。
図4は、溶接加工点(図2のフランジ端面間7におけるレーザー照射位置)のレーザー集光径と、平均の継ぎ手強度(引張試験における引張最大荷重)の関係を示すグラフである。また、図5は、平均の溶接金属幅と、平均の継ぎ手強度(引張試験における引張最大荷重)の関係を示すグラフである。なお、図4,5における平均の継ぎ手強度は、母材強度に対する平均の継ぎ手強度の強度比で示した。ちなみに、この試験では母材強度は300MPaであった。
ここで、溶接金属幅とは、図3に示される溶接金属9の板厚方向の幅wを意味し、溶接金属9の溶接線に対して垂直な断面の面積Sを溶け込み深さd(後で、定義する。)とからw=S/dとして求められる。図5の平均の溶接金属幅は、溶接線に沿って3点測定された溶接金属幅の平均値を示す。
一般に、レーザー溶接は、特許文献6に示すように加工点でのレーザー集光径が0.05〜2mmと小さいビームを照射し、熱影響部を低減しつつ良好な溶け込み深さで溶接できることに特徴がある。この試験では、溶接金属におけるめっき成分の溶解量に影響を与えると思われるレーザー集光径を広い範囲で変化させるために、集光レンズ交換を変えることによりその集光径を調整した。
なお、図4、5は、何れも溶接速度は、4〜10m/minの範囲で、またレーザー出力は0.5〜4.5kwの範囲で溶接をおこなった。
図4、5からレーザー集光径が0.4mm、0.6mm、0.8mmと増加するとともに、また溶接金属幅が増加するとともに、平均の継ぎ手強度が向上することがわかった。
また、溶接継ぎ手の溶接部における剥離破断面の観察結果から、レーザー集光径が0.4mmで継ぎ手強度が低下した溶接継ぎ手の溶接部破断面には、図6に示すように複数の柱状晶の突起部が形成されており、これを起点に凝固割れが発生していた。また、例えばSn系めっき鋼板の場合、継ぎ手溶接部のオージェによる破断面表層の成分分析の結果から、図7に示す通りスポット径が0.4mmと小さい場合の溶接部の剥離破断面にはSn成分の偏析度合がとくに大きいことがわかった。なお、図7におけるSn偏析度は、集光径が0.4mmを1とした場合の相対値で示した。
また、発明者らは、Pb系めっき鋼板でも同様な試験とおこないレーザー集光径とPb偏析度の関係について同様な結果を確認している。
これらの結果から、溶接継ぎ手強度の著しい低下は、レーザー溶接時に鋼板表面に施された例えばSn系めっき鋼板の場合はめっき層中のSn成分が、 Pb系めっき鋼板の場合はめっき層中のPb成分が溶接金属中に容易に排出された後、その凝固過程において柱状晶界面で偏析したためと考えられる。
一方、レーザー集光径が0.6mm以上または平均の溶接金属幅が0.5mm以上の場合では、溶接部剥離破断面のSn成分の偏析度合および柱状晶の突起発生も抑制され、平均の継ぎ手強度の低下は抑制された。さらに、レーザー集光径が0.8mm以上の場合には、ヘリ継ぎ手溶接部の剥離破断面に図6で示したような柱状晶の突起部は全く認められず、より優れた継ぎ手強度が得られた。
これは、レーザー集光径の増加に伴って溶接金属の体積が増加し、 例えば、Sn系めっき鋼板の場合は相対的に溶接金属中のSn濃度が低減することにより、溶接金属凝固時のSn偏析およびそれに起因する凝固割れが抑制され、優れた継ぎ手強度が得られたものと考えられる。
以上の結果を踏まえて、Sn系めっき鋼板の場合は溶接金属凝固時のSn偏析およびそれに起因する凝固割れを、Pb系めっき鋼板の場合は溶接金属凝固時のPb偏析およびそれに起因する凝固割れをそれぞれ抑制し、優れた継ぎ手強度を得るために、本発明において、重ね合わせ部の端面間に向けて照射するレーザーの集光径を0.6mm以上、または平均の溶接金属幅を0.5mm以上とする。なお、優れた溶接継ぎ手強度をより安定して得るためには、重ね合わせ部の端面間におけるレーザー集光径を0.8mm以上とするのがより好ましい。
ここで、溶接金属幅とは、図3に示される溶接金属9の板厚方向の幅wを意味し、溶接金属9の溶接線に対して垂直な断面の面積Sを溶け込み深さd(後で、定義する。)とからw=S/dとして求められ、平均の溶接金属幅は、溶接線に沿って複数点測定された溶接金属幅の平均値を示す。
なお、平均の溶接金属幅を算出するために、溶接線に沿って測定される測定点の個数は、特に、限定するものではないが、SnまたはPb系めっき鋼板をレーザー溶接する場合には、溶接位置によって溶接金属幅が変化しやすいので、少なくとも溶接線に沿って3点以上測定することがより好ましい。
さらに、発明者らは、上述と同様の溶接方法において、レーザー集光径が0.6mm以上、または溶接金属幅が0.5mm以上の場合における溶接継ぎ手の溶接部断面観察を行い、平均の溶接金属溶け込み深さと平均の継ぎ手強度の関係を調べた。その結果を図8に示す。なお、図8における平均の継ぎ手強度は、母材強度に対する平均の継ぎ手強度の強度比で示した。ちなみに、この試験では母材強度は300MPaであった。また、溶接金属の溶け込み深さは、フランジ重ね合わせ部の全板厚の平均に対する比率(%)で示した。
ここで、溶接金属の溶け込み深さとは、図3に示される溶接金属の幅方向中央部における高さ(深さ)と定義される。図8の平均の溶接金属溶け込み深さは、溶接線に沿って3点測定された溶接金属の溶け込み深さの平均値を示す。
図8に示すように、溶接金属の溶け込み深さは、フランジ重ね合わせ部の全板厚の平均に対する比率で50%以上にすることにより平均の継ぎ手強度が向上する。
したがって、本発明において、充分な溶接継ぎ手強度を得るために、上記レーザー集光径または平均の溶接金属幅の規定とともに、平均の溶接金属溶け込み深さを、フランジ重ね合わせ部の全板厚の平均に対する比率で50%以上、さらに好ましくは80%以上とする。
なお、ここで、溶接金属溶け込み深さは、図3に示される溶接金属の幅方向中央部における高さ(深さ)と定義し、平均の溶接金属溶け込み深さとは、溶接線に沿って複数点測定された溶接金属の溶け込み深さの平均値を示す。また、平均の溶接金属溶け込み深さを算出するために、溶接線に沿って測定される測定点の個数は、特に、限定するものではないが、SnまたはPb系めっき鋼板をレーザー溶接する場合には、溶接位置によって溶接金属溶け込み深さが変化しやすいので、少なくとも溶接線に沿って3点以上測定することがより好ましい。
また、本発明においては、溶接金属の最終凝固域での収縮とその際の溶湯供給不足を原因として発生する凝固割れを抑制するために、レーザー溶接時に、少なくとも最終凝固位置を含む溶接後方側の範囲を、重ね合わせ面に垂直な方向から加圧することが好ましい。
図9は、レーザー溶接時に、溶接加工点後方を加圧した場合と、加圧しない場合のそれぞれにおける平均の継ぎ手強度を示す。なお、図9における平均の継ぎ手強度は、母材強度に対する平均の継ぎ手強度の強度比で示。ちなみに、この試験では母材強度は300MPaであった。
レーザー溶接時に、溶接加工点後方を加圧することにより平均の継ぎ手強度(引張試験における最大荷重)はさらに向上することがわかる。
レーザー溶接時に、重ね合わせ部の溶接加工点後方を加圧させる方法としては、図10に示すように、上下一対の加圧ローラ10、11を、レーザービーム12による溶接加工点(レーザー照射位置)13の後方に配置し、かつ少なくとも溶接金属の最終凝固位置14を含む範囲を含む範囲の重ね合わせ部の上下を、上記加圧ローラ10、11を用いて重ね合わせ面に垂直な方向(つまり、図10における最終凝固位置14を通り、かつ重ね合わせ面15、16と垂直な線17に沿う方向)から加圧しながらレーザーと同期して方向Dに移動させることで行うことができる。
ここで、溶接金属の最終凝固位置とは、溶接後の溶接金属の冷却・凝固過程において溶接金属の温度が固相線近傍となり液相(溶融状態の溶接金属)が少なくなる位置(図10における14)、と定義し、通常、最終凝固位置では、固液界面を満たすための液相が十分でなく収縮で発生した割れ(凝固割れ)が残存しやすい個所として知られている。
上記の理由で、本発明では、溶接継ぎ手の強度をさらに向上させるために、重ね合わせ部の溶接加工点後方を加圧させるものとする。
なお、本発明において、上記加圧力は特に限定する必要はないが、割れを増長すると考える溶融凝固による熱膨張・収縮を軽減させるためには加圧力は大きい方が好ましく10MPa以上とするのがより好ましい。
通常のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法では溶接材料を用いずに鋼板の重ね合わせ部の端面間を溶融させて接合を行うため、端面間の隙間は可能の限り小さくなるようにしてレーザー溶接することが好ましい。しかしながら、溶接継手に使用する鋼板厚み、鋼板強度、溶接構造物の形状、プレス加工精度などの諸条件によってSnまたはPb系めっき鋼板の重ね合わせ部の端面隙間を最小に維持することが困難な場合も想定される。
図11にシングルビームレーザーで溶接する場合のSnまたはPb系めっき鋼板の重ね合わせ部の端面隙間と平均の継ぎ手強度との関係を示す。平均の継ぎ手強度は、端面間の隙間が無い(密着)か、0.1mmより小さい場合には良好である。しかし、端面間の隙間が0.1mm以上大きくなると、端面間に向けてレーザーを照射し溶接する場合には、端面を溶融せずに隙間を通過するレーザービームが増えるため、十分な溶接金属幅が得られなくなり、溶接金属凝固時のSn偏析に起因して継手強度が低下する。
本発明では、SnまたはPb系めっき鋼板の重ね合わせ部の端面間に向けてレーザーを照射し、該端面を溶接する際に、端面の隙間が0.1mm以上大きくなるような条件でも、十分な溶接金属の溶け込み深さと溶接金属幅を確保し、溶接金属凝固時のSn偏析を抑制するために、図12で示すように前記端面間に向けて照射するレーザーとして2つからなるレーザーを用いて以下の条件で溶接することが好ましい。
図12は、鋼板の突合わせ部の端面間に向けて照射するレーザーとして、2つのレーザービーム31、32を用いて溶接する場合の端面18、19における各レーザー集光径D1、D2の位置関係を示す模式図である。
本発明において、端面の隙間が0.1mm以上大きくなるような条件でも、安定して継ぎ手強度を向上するためには、端面間に向けて照射するレーザーとして、2つのレーザービーム31、32を用いる場合、各レーザービーム31、32の集光径D1、D2の中心が前記端面18、19間の中心に対して相対する位置にあり、かつ前記端面間の中心から各レーザービーム集光径の中心までの距離L1、L2、および、各レーザービーム集光径D1、D2との関係が下記(1)式を満足するような条件で溶接することが好ましい。
0.6≦L1+L2+(D1+D2)/2<1.5 ・・・(1)
また、レーザービーム31とレーザービーム32が溶接進行方向Dに対して先行及び後方の位置関係にある場合は、後行側のレーザービーム31は、先行側のレーザービーム32の溶接により形成された溶融金属が完全に凝固する前に溶接線上を通過することが好ましい。
図13にSnまたはPb系めっき鋼板の重ね合わせ部の端面間に向けて2つのレーザービーム31、32を照射して溶接する場合のL1+L2+(D1+D2)/2と平均の継ぎ手強度との関係を示す。なお、L1+L2+(D1+D2)/2は、端面間の中心から各レーザービーム集光径の中心までの距離L1、L2、および、各レーザービーム集光径D1、D2から求められる値である。
また、平均の継ぎ手強度は、母材強度に対する平均の継ぎ手強度の強度比で示した。
また、この試験では母材強度は300MPa、端面の隙間は無い(密着)及び0.3mm、照射部におけるレーザービーム31の集光径D1とレーザービーム32の集光径D2はともに0.3〜0.8mm、レーザービーム31の集光径D1とレーザービーム32の集光径D2との中心間隔L1−2を0.3〜1.4mm、端面間の中心から各レーザービーム集光径の中心までの距離L1、L2はともに0〜0.7mmの条件で行った結果を示す。
図13から、端面の隙間が無い(密着)場合かつ0.3mmと大きい条件でも、端面間に向けて照射するレーザーとして2つのレーザービームを用い、L1+L2+(D1+D2)/2を0.6mm以上1.5mm未満の範囲になるような条件で溶接することにより、良好な継ぎ手強度を確保することができる。
このような知見を基に、本発明において、端面間の中心から各レーザービーム集光径の中心までの距離L1、L2、および、各レーザービーム集光径D1,D2との関係を上記(1)式で規定することが好ましい。
以下に実施例を用いて本発明の効果を説明する。
表1(Sn−Zn系めっき鋼板におけるめっき層の成分組成)、表2(Sn−Zn系めっき鋼板における母材鋼板)の成分組成に示す成分組成のめつき層および母材鋼板からなるSn−Zn系めっき鋼板を用いて、これをプレス成形して上下一対の周縁フランジ部を有する半殻体を作製した。そして、一対の半殻体の周縁フランジ部を重ね合わせた後、表3に示す条件で溶接をおこない、得られた溶接継ぎ手について、溶接部の断面観察により溶接金属中のSn偏析状態を評価し、引張試験により継ぎ手強度(平均値)を評価した。その結果を表3に示す。
なお、引張試験は、10mm/minの引張速度で行い、溶接部の断面観察は、研磨・腐食を行い顕微鏡にて行った。
Figure 0004299705
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溶接時のレーザー集光径は、集光レンズ交換により0.3〜0.8mmの範囲で調整した。また、2つのレーザービームを得る場合は、ビーム分割用のプリズムを用いてレーザービームを2分割し、図12に示すように鋼板重ね合わせ端面間の中心からの距離及び、2つのビームの中心間距離を調整した。レーザー溶接時のレーザー出力は、0.5〜4.5kWの範囲で調整した。
また溶接加工点の後方を加圧する場合は、図10に示すような上下一対のローラをレーザートーチ後方に配置し、これらのローラにより、少なくとも溶融後の最終凝固位置を含む周縁フランジ面に対して垂直な方向から10MPa程度の加圧力で加圧しながら、当該加圧ローラをレーザービームと同じ速度で同期させて移動させた。
表3から、本発明範囲内の条件で溶接を行ったNo.1〜9の発明例は、いずれも、優れた継ぎ手強度が得られた。
一方、本発明範囲を外れる条件で溶接を行ったNo.12〜15の比較例は、いずれも、溶接継ぎ手の強度は低下した。
例えば、No.12〜14の比較例は、平均の溶接金属幅の条件が本発明で規定する条件からはずれるため、継ぎ手強度は低下した。
No.15の比較例は、溶接金属の溶け込み深さの条件が本発明で規定する条件からはずれるため、継ぎ手強度は低下した。
半殻体の周縁フランジ部の重ね合わせレーザー溶接方法を説明するための図である。 切り出し試験片を用いた溶接継ぎ手を作成する方法を説明する図である。 溶接金属幅と溶接金属溶け込み深さを説明する図である。 レーザー集光径と平均の継ぎ手強度の関係を示すグラフである。 平均の溶接金属幅と平均の継ぎ手強度の関係を示すグラフである。 継ぎ手強度が著しく低下した破面を示す図である。 レーザー集光径とSn偏析度の関係を示すグラフである。 平均の溶接金属溶け込み深さと平均の継ぎ手強度の関係を示すグラフである。 加圧ローラ配置有無と平均の継ぎ手強度の関係を示すグラフである。 加圧ローラーの配置を説明する図である。 SnまたはPb系めっき鋼板の重ね合わせ部の端面隙間と平均の継ぎ手強度との関係を示すグラフである。 ツインビームレーザー溶接時の端面における各レーザー集光径の位置関係を説明する図である。 ツインビームレーザー溶接時のL1+L2+(D1+D2)/2と継ぎ手強度の関係を示すグラフである。
符号の説明
1、2:半殻体
1a、2a:半殻体の周縁フランジ部
、31、32:レーザービーム
4:レーザートーチ
5、6:試験片
5a、6a:試験片のフランジ部
7:フランジの端面間
8:レーザービーム
9:溶接金属
10、11:加圧ローラ
12:レーザービーム
13:溶接加工点
14:最終凝固位置
15、16:周縁フランジの重ね合わせ面
17:溶接金属の最終凝固位置14を通る重ね合わせ面15、16と垂直な線
18、19:周縁フランジ端面
A:レーザー照射方向
B、C:引張試験の引張方向
D:溶接進行方向(周縁フランジに対する相対的な方向)
D1、D2:2つに分割された各レーザービームの集光径
X:レーザービーム進行方向
Y:レーザービーム進行と垂直な方向
L1−2:2つのレーザービーム中心間距離
L1、L2:鋼板重ね合わせ端面間の中心から各レーザービーム集光径中心までの距離
S:溶接金属の溶接進行方向と垂直な断面の面積

Claims (5)

  1. SnまたはPb系めっき鋼板の重ね合わせ部の端面間に向けて、照射部におけるレーザー集光径が0.6mm以上のレーザーを照射し、前記端面に平均の溶接金属幅が0.5mm以上で、かつ、平均の溶接金属溶け込み深さが、前記重ね合わせ部の平均の全板厚に対して50%以上の溶接金属を形成することを特徴とするSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
  2. 前記レーザー溶接において、溶接加工点の溶接進行方向に向かって後方側で、かつ少なくとも溶接金属の最終凝固位置を含む範囲の重ね合わせ部の上下を、重ね合わせ面に対して垂直な方向から加圧することを特徴とする、請求項1に記載のSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
  3. 前記加圧は、上下一対の加圧ローラーを、レーザーの溶接進行方向に向かって後方側に配置し、該加圧ローラーをレーザーと同一速度で移動させることにより行うことを特徴とする、請求項2に記載のSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
  4. 前記重ね合わせ部は、一対の半殻体の周縁フランジ部を重ねてなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
  5. 前記レーザーが2つのレーザービームからなり、各レーザービームの集光径D1、D2の中心が前記端面間の中心に対して相対する位置にあり、かつ前記端面間の中心から各レーザービーム集光径の中心までの距離L1、L2、および、各レーザービーム集光径D1、D2との関係が下記(1)式を満足することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のSnまたはPb系めっき鋼板のヘリ継ぎ手レーザー溶接方法。
    0.6≦L1+L2+(D1+D2)/2<1.5 ・・・(1)
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