JP2023146537A - 運転制御システム及び空気調和機、並びに運転制御方法、並びに運転制御プログラム - Google Patents

運転制御システム及び空気調和機、並びに運転制御方法、並びに運転制御プログラム Download PDF

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Satoru Haruhara
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Kenji Shimizu
和彦 芹澤
Kazuhiko Serizawa
清隆 角藤
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Abstract

【課題】損失低減及びモータの動作安定化を行うことのできる運転制御システム及び空気調和機、並びに運転制御方法、並びに運転制御プログラムを提供することを目的とする。【解決手段】運転制御システムは、交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令を生成する電圧指令部12、13と、電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間として、マスク期間以外の期間は、電圧指令に基づいて交流モータのPWM信号を生成し、マスク期間は、マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前段期間及び後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する指令を生成する指令生成部71と、指令に基づいて、交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成部72とを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、運転制御システム及び空気調和機、並びに運転制御方法、並びに運転制御プログラムに関するものである。
空気調和機(空調機)には、主として、圧縮機のモータを自在に駆動するための負荷(モータ)駆動用交流電力を生成するインバータ装置が搭載されている。良く知られているインバータ装置は、商用電源(例えば、AC200V三相交流電源)から入力された三相の交流電圧を、一旦、整流回路(コンバータ)を通じて直流電圧に変換し、インバータ装置で当該直流電力を所望するモータ駆動用交流電力に変換する。このようなインバータ装置として、v/f制御方式で出力制御を行うものやベクトル制御方式で出力制御を行うものが知られている。
特許文献1では、インバータ装置におけるスイッチング損失を低減するために、一定の期間(マスク期間)の間、PWM制御のパルス信号を停止させる制御を行っている(部分2相通電制御)。部分2相通電制御は、特許文献2及び特許文献3にも開示されている。
特開2018-164347号公報 特開2019-4616号公報 特開2019-4617号公報
しかしながら、部分2相通電制御を行うにあたり、マスク期間を設けると、スイッチング素子の制御の急停止及び急開始を伴うため、モータへ供給される3相交流電圧波形が歪み、モータのトルクに影響を及ぼす可能性がある(トルクショック等)。このような場合には、振動や騒音、脱調といった異常状態が発生してモータの動作安定性が低下する可能性がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、損失低減及びモータの動作安定化を行うことのできる運転制御システム及び空気調和機、並びに運転制御方法、並びに運転制御プログラムを提供することを目的とする。
本開示の第1態様は、交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令を生成する電圧指令部と、前記電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間として、前記マスク期間以外の期間は、前記電圧指令に基づいて前記交流モータのPWM信号を生成し、前記マスク期間は、前記マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前記前段期間及び前記後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する指令を生成する指令生成部と、前記指令に基づいて、前記交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成部と、を備える運転制御システムである。
本開示の第2態様は、交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令を生成する電圧指令工程と、前記電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間として、前記マスク期間以外の期間は、前記電圧指令に基づいて前記交流モータのPWM信号を生成し、前記マスク期間は、前記マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前記前段期間及び前記後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する指令を生成する指令生成工程と、前記指令に基づいて、前記交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成工程と、を有する運転制御方法である。
本開示の第3態様は、指令に基づいて、交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成部を備える運転制御システムの運転制御プログラムであって、前記交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令を生成する電圧指令処理と、前記電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間として、前記マスク期間以外の期間は、前記電圧指令に基づいて前記交流モータのPWM信号を生成し、前記マスク期間は、前記マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前記前段期間及び前記後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する前記指令を生成する指令生成処理と、をコンピュータに実行させるための運転制御プログラムである。
本開示によれば、損失低減及びモータの動作安定化を行うことができるという効果を奏する。
本開示の一実施形態に係るインバータ装置の全体図である。 本開示の一実施形態に係る制御装置の機能構成を示す図である。 本開示の一実施形態に係るPWM信号の一例を示す図である。 参考例における波形を示す図である。 本開示の一実施形態に係る(1)のパターンの追加パルスを生成した場合の一例を示す図である。 本開示の一実施形態に係る(2)のパターンの追加パルスを生成した場合の一例を示す図である。 本開示の一実施形態に係るその他のパターンの追加パルスを生成した場合の一例を示す図である。 本開示の一実施形態に係るPWM信号生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態の制御装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
以下に、本開示に係る運転制御システム及び空気調和機、並びに運転制御方法、並びに運転制御プログラムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
(インバータ装置の回路構成)
図1は、実施形態に係るインバータ装置の回路構成を示す図である。
インバータ装置1は、空気調和機(空調機)90の室外機に搭載される。インバータ装置1は、上記室外機の圧縮機を駆動するための三相交流モータ(モータ80)に対し、別途入力される速度指令に応じた負荷駆動用交流電圧(三相交流電圧)を出力する。本実施形態では三相交流モータを例示して説明するが、交流モータであれば幅広く適用することが可能である。インバータ装置1は、この負荷駆動用交流電圧に基づいて、負荷である三相交流モータ(モータ80)を所望の回転数で回転駆動させる。
インバータ装置1は、制御装置10と、インバータ主回路20と、モータ電流検出部30と、を備える。
インバータ装置1は、直流電源PSから供給される直流電圧Vdcを、モータ80を回転駆動させるための負荷駆動用交流電圧であるU相交流電圧、V相交流電圧及びW相交流電圧の3相交流電圧に変換する。
モータ電流検出部30は、インバータ装置1からモータ80に接続されている3相の各配線に設けられる。モータ電流検出部30は、インバータ装置1からモータ80に出力される3相の印加電圧(交流電圧vu、vv、vw)に関連してモータ80に流れるU相、V相、W相の各電流iu、iv、iwを検出し、各電流iu、iv、iwの検出結果を制御装置10に通知する。
(インバータ主回路)
インバータ主回路20は、スイッチング素子群21と、正極DC端子Qaと、負極DC端子Qbとを備える。
正極DC端子Qa及び負極DC端子Qbは、直流電圧Vdcが入力される端子である。
正極DC端子Qa、負極DC端子Qbは、直流電源PSの正極、負極にそれぞれ接続されている。
スイッチング素子群21は、直流電圧Vdcの間に直列に接続された2つのスイッチング素子の対を3対備える。ここで、スイッチング素子とは、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)等のパワートランジスタである。上記直列接続されたスイッチング素子の各対は、三相交流モータ(モータ80)を回転駆動させるための3つの相のそれぞれに対応して設けられる。
図1に示すように、スイッチング素子群21は、直流電圧Vdcが入力される正極DC端子Qaから負極DC端子Qbへ直列に接続された上アームのスイッチング素子21UH及び下アームのスイッチング素子21ULの対を有する。
さらに、スイッチング素子群21は、正極DC端子Qaから負極DC端子Qbへ直列に接続された上アームのスイッチング素子21VH及び下アームのスイッチング素子21VLの対を有する。
さらに、スイッチング素子群21は、正極DC端子Qaから負極DC端子Qbへ直列に接続された上アームのスイッチング素子21WH及び下アームのスイッチング素子21WLの対を有する。
上アームのスイッチング素子21UH及び下アームのスイッチング素子21ULの対は、後述するPWM生成部22のゲート信号によりスイッチングされ、U相の交流電圧vuを発生させる。上アームのスイッチング素子21UH及び下アームのスイッチング素子21ULの対は、ピーク電圧領域RGPとゼロ電圧領域RGZとを除く領域において、交互にスイッチングされる。
同様に、上アームのスイッチング素子21VH及び下アームのスイッチング素子21VLの対は、PWM生成部22のゲート信号によりスイッチングされ、V相の交流電圧vvを発生させる。上アームのスイッチング素子21VH及び下アームのスイッチング素子21VLの対は、ピーク電圧領域RGPとゼロ電圧領域RGZとを除く領域において、交互にスイッチングされる。
同様に、上アームのスイッチング素子21WH及び下アームのスイッチング素子21WLの対は、PWM生成部22のゲート信号によりスイッチングされ、W相の交流電圧vwを発生させる。上アームのスイッチング素子21WH及び下アームのスイッチング素子21WLの対は、ピーク電圧領域RGPとゼロ電圧領域RGZとを除く領域において、交互にスイッチングされる。
PWM生成部22は、制御装置10が備える後述の2相/3相変換部13から受け付けた後述する指令に関連して、スイッチング素子群21を駆動するゲート信号(PWM信号)を生成させ、スイッチング素子群21をオンオフする。
本実施形態では、PWM生成部22は、交流電圧指令vu*、vv*、vw*を取得する。PWM生成部22は、取得した交流電圧指令vu*、vv*、vw*の各波形の各タイミングの電圧に比例したオンデューティで、PWM制御のパルス信号(以下、「PWM信号」ともいう。)を生成させる。
具体的には、PWM生成部22は、後述するスイッチング素子21UH、スイッチング素子21UL、スイッチング素子21VH、スイッチング素子21VL、スイッチング素子21WH、スイッチング素子21WLの各ゲートに対して、ゲート信号SG(21UH)、ゲート信号SG(21UL)、ゲート信号SG(21VH)、ゲート信号SG(21VL)、ゲート信号SG(21WH)、ゲート信号SG(21WL)をそれぞれ出力する。
PWM生成部22は、交流電圧指令vu*に基づいてゲート信号SG(21UH)及びゲート信号SG(21UL)を生成する。
同様に、PWM生成部22は、交流電圧指令vv*に基づいてゲート信号SG(21VH)及びゲート信号SG(21VL)を生成する。
同様に、PWM生成部22は、交流電圧指令vw*に基づいてゲート信号SG(21WH)及びゲート信号SG(21WL)を生成する。
なお、PWM生成部22から出力された信号は後述するマスク期間生成部61とパルス追加部62とにおいて後述するように補正される。
(制御装置)
図2に示すように、制御装置10は、速度制御部11、電流制御部12、2相/3相変換部13、PWM生成部22、及び指令生成部71を機能的に備える。指令生成部71は、マスク期間以外の期間は、電圧指令に基づいてPWM信号を生成し、マスク期間に追加パルスを生成する指令を生成する。指令生成部71は、マスク期間指令部63と、パルス追加指令部64とを備えている。なお、PWM生成部22と、マスク期間生成部61と、パルス追加部62とにより、パルス生成部72が構成される。
本実施形態では、後述するプログラムを実行することにより、コンピュータシステムを制御装置10として機能させている。
速度制御部11は、所望の回転速度ωでモータ80を回転させるための速度指令を出力する。
電流制御部12は、速度制御部11からの速度指令の入力を受け付けて、モータ電流検出部30で検出された電流iu、iv、iwに基づいて、電圧指令を回転直角座標系の2軸(δ軸、γ軸)で生成する。例えば、速度制御部11は、電圧指令として、δ軸電圧指令及びγ軸電圧指令を生成し、出力する。
2相/3相変換部13は、電流制御部12から出力された電圧指令を、3相の交流電圧の各々に対応する交流電圧指令vu*、vv*、vw*に座標変換する。このように、電流制御部12及び2相/3相変換部13によって所望の3相交流のそれぞれに対応する(相似した)正弦波が出力され、交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令が生成される。
このようにして、電圧指令が得られると、PWM生成部22において、電圧指令と基準となる三角波(またはのこぎり形状波)の電圧波形とを比較してPWM信号を生成する。なお、所望の正弦波の電圧指令に基づいてPWM信号が生成されれば、上記の構成に限定されず用いることが可能である。
なお、交流電圧指令vu*、vv*、vw*がそれぞれ正弦波である場合、インバータ装置1が、当該正弦波でそのままPWM制御を行うと、スイッチング素子群21におけるスイッチング損失が大きい場合がある。このため、2アーム方式の制御を行うことが好ましい。2アーム方式の制御は、各スイッチング素子をそれぞれ、所定期間の間オンさせる制御である。具体的には、3相交流電圧の各相電圧(の絶対値)の大きな領域(ピーク電圧領域RGP)で、上アームのスイッチング素子21UH、21VH、21WH、及び下アームのスイッチング素子21UL、21VL、21WLをそれぞれ、PWM周期の複数周期の領域全てに亘ってオン(ベタオン)させる。
(パルス信号停止制御)
制御装置10は、スイッチング損失を低減するために、マスク期間指令部63を備える。マスク期間(ゼロ電圧領域RGZ)とは、オンデューティが0%(ベタオフ)となり、期間の全領域でオフ信号(パルスがない)となる期間である。換言するとマスク期間では、PWM信号が停止される。マスク期間は、電圧指令(交流電圧指令vu*、vv*、vw*)における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲として設定される。角度範囲は例えば60°である。マスク期間指令部63は、予め設定された角度範囲でマスク期間が形成されるように、PWM信号を補正する。具体的には、マスク期間指令部63は、マスク期間生成部61に指令を出力し、PWM生成部22で生成したPWM信号を補正する。
なお、マスク期間が形成されれば、形成方法は上記の方法に限定されない。
マスク期間指令部63によって、マスク期間における複数のパルスが取り除かれる。これによって、スイッチング損失が抑制される。例えば、U相ではマスク期間全領域で電流iuが流れない状態が維持される。一方で他の相は位相がずれているため、U相のマスク期間においてもV相の電流iv及びW相の電流iwは流れる。すなわち、部分的に2相が通電する状態となるため、マスク期間を設けて特定の相の電流を停止する(他の2相は通電)制御を部分2相通電制御という。換言すると、部分2相通電制御は、電圧指令vu*、vv*、vw*に基づいてPWM信号を生成する場合に、いずれか1つの相がマスク期間の間にはその相のパルスの発生を停止する制御である。
(マスク期間の補正)
上記のように、部分2相通電制御が可能である。しかしながら、マスク期間では、PWM制御が急停止及び急開始することとなる。そして、マスク期間ではPWM信号が停止されるためモータトルクの不足や、波形歪みが発生する可能性がある。これによって、振動や騒音、脱調といった現象が発生する可能性がある。
そこで、図2に示すように、制御装置10は、パルス追加指令部64を備える。すなわち、制御装置10、及びPWM生成部22により運転制御のためのPWM信号を生成する運転制御システムが構成される。パルス追加指令部64は、パルス追加部62へ指令を出力し、マスク期間生成部61で補正したPWM信号を補正する。
例えば、図3に示すように、マスク期間に追加パルスAPが生成された信号がゲート信号として出力される。このように、マスク期間以外の期間は、電圧指令vu*、vv*、vw*に基づいてPWM信号を生成し、マスク期間には、電圧指令vu*、vv*、vw*に基づかず追加パルスAPが生成される。すなわち、本来パルスを形成しないマスク期間に、パルス追加指令部64によって追加パルスAPが形成される。なお、マスク期間には、追加パルスAP以外のパルスは構成されない。マスク期間に形成される追加パルスAPの数は、電圧指令vu*、vv*、vw*に基づいてマスク期間に形成されるはずだったPWMパルスの数よりも少ない。
(追加パルスの具体例)
次に、マスク期間における追加パルスAPの具体例について説明する。
マスク期間が短い場合には、発生するトルクショックは小さいと考えられる。具体的には、マスク期間が±5deg(すなわち10deg分)未満であれば、発生するトルクショックは軽微であり、追加パルスAPを不要とすることも可能である。例えばマスク期間が±20deg(すなわち40deg分)などマスク期間が長い場合には、生成される電流波形の乱れが大きくなり、脱調や振動の原因となる。
このため、マスク期間が±5deg以上となる場合には、マスク期間に追加パルスAPを設けることが好ましい。
マスク期間において、追加パルスAPは、マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に、前段期間及び後段期間の少なくともいずれか一方に生成される。前段期間とは、マスク期間の開始点を含むマスク期間の前段となる期間であり、後段期間とは、マスク期間の終了点を含むマスク期間の後段となる期間である。前段期間と後段期間とは、マスク期間における所定のタイミング(例えば中心)で分けても良いし、マスク期間における中心期間を含む中間期間を挟んで分けても良い。本実施形態では、マスク期間が、マスク期間の中心を堺に前段期間と後段期間に分かれている場合を例として説明する。
前段期間に追加パルスAPが設けられることでマスク期間の開始に伴うPWM制御の停止のために発生するトルクショックを抑制できる。そして、後段期間に追加パルスAPが設けられることでマスク期間の終了に伴うPWM制御の開始(停止からの開始)のために発生するトルクショックを抑制できる。
すなわち追加パルスAPを生成する場合には、以下の3パターンがある。
(1)前段期間に追加パルスAPを生成し、後段期間に追加パルスAPを生成しない場合。
(2)前段期間に追加パルスAPを生成し、後段期間に追加パルスAPを生成する場合。
図4は、参考例として、マスク期間がない場合の波形を示している。図4において、例えばM1の期間がマスク期間となる。
図5は、上記の(1)のパターンの一例を示す図である。図5の横軸は位相θを、縦軸は電圧を示す。図5では、図4の参考例におけるM1のマスク期間に追加パルスAPを生成した場合を示している。図5に示すように、マスク期間の前段期間に追加パルスAPが生成され、後段期間には追加パルスAPが生成されない。
図6は、上記の(2)のパターンの一例を示す図である。図6の横軸は位相θを、縦軸は電圧を示す。図6では、図4の参考例におけるM1のマスク期間に追加パルスAPを生成した場合を示している。図6に示すように、マスク期間の前段期間及び後段期間にそれぞれ追加パルスAPが生成される。
なお、追加パルスAPの生成方法としては、前段期間に追加パルスAPを生成せず、後段期間に追加パルスAPを生成する場合についても考えられる。図7は、このパターンの一例を示す図である。図7の横軸は位相θを、縦軸は電圧を示す。図7では、図4の参考例におけるM1のマスク期間に追加パルスAPを生成した場合を示している。図7に示すように、マスク期間の前段期間に追加パルスAPが生成されず、後段期間には追加パルスAPが生成さる。なお、振動抑制の観点から、追加パルスAPの生成パターンとしては、(1)や(2)がより好ましい。
なお、前段期間に追加パルスAPを生成する場合には、マスク期間の開始点に近づくように追加パルスAPを生成することが好ましい。例えばマスク期間の開始後、PWM周期における初めのパルス立ち上がりタイミングで追加パルスAPが生成されるように生成処理が行われる。後段期間に追加パルスAPを生成する場合には、マスク期間の終了点に近づくように追加パルスAPを生成することが好ましい。例えばマスク期間の終了前、PWM周期における最後のパルス立ち上がりタイミングで追加パルスAPが生成されるように生成処理が行われる。
上記に複数のパターンを示したが、トルクショックを効果的に軽減する観点から、(2)のパターンを行うことがより好ましい。
マスク期間において、追加パルスAPは1つ生成することとしても良いし、複数生成することとしても良い、図5及び図7ではマスク期間に1つの追加パルスAPを生成する場合を示し、図6ではマスク期間に2つの追加パルスAPを生成する場合を示している。前段期間または後段期間において複数の追加パルスAPを生成することも可能である。
マスク期間に生成される追加パルスAPのパルス幅(複数の追加パルスAPが生成される場合には合計のパルス幅)は、マスク期間におけるトルクを補うために、マスク期間の前または後のPWM信号のパルスのパルス幅よりも広く設定される。具体的には、前または後のPWM信号のパルスとは、マスク期間の直前または直後のPWM信号のパルスである。図5、図6、図7に示すように、パルス期間の前のパルスP1またはパルス期間の後のパルスP2のパルス幅よりも追加されたパルス幅の合計の方が大きい。
具体的には、マスク期間に生成される追加パルスAPのパルス幅の合計は、電圧指令vu*、vv*、vw*に基づいてマスク期間に形成されるPWM信号の各パルスの幅の合計に等しい、すなわち、マスク期間にPWM制御で生成されるはずだったパルスが集約されて、追加パルスAPとして追加される。図4のM1の期間では、P個のパルスが生成されることとする。M1の期間をマスク期間とするとこのP個のパルスが生成されないこととなる。このため、図5、図6、図7では、P個のパルスが集約されてマスク期間に追加パルスAPとして生成される。複数のパルスが集約されるため、追加パルスAPのパルス幅の合計は、マスク期間の前または後のPWM信号のパルスのパルス幅よりも広くなる。
マスク期間における追加パルスAPのパルス幅の合計が、所定の上限幅を超えた場合には、該合計の値を分割してマスク期間において複数の追加パルスAPを生成することが好ましい。すなわち、マスク期間にPWM制御で生成されるはずだったパルスのパルス幅の合計が、上限値より大きくなる場合には、複数の追加パルスAPでマスク期間に生成されるはずだったPWMパルスのパルス幅を分割する。上限値とは、例えばキャリア周波数(PWMキャリア周波数。PWM周期)のデューティ比100%である。このようにすることで、トルクが補正されるとともにモータ80の回転の円滑性の低下を抑制できる。
例えば、マスク期間に生成されるはずだったPWMパルスを、17%、19%、19%、20%、20%の5発とすると、合計は17+19+19+20+20=95%となる。これはデューティ比100%以下であるため、デューティ比95%の追加パルスAPがマスク期間に生成される。
例えば、マスク期間に生成されるはずだったPWMパルスを、17%、19%、19%、20%、20%、21%、22%の7発とすると、合計は17+19+19+20+20+21+22=137%となる。これはデューティ比100%より大きいため、デューティ比100%の追加パルスAPを1つと、デューティ比37%の追加パルスAPを1つと(計2つの追加パルスAP)がマスク期間に生成される。なお、複数の追加パルスAPに分割する場合には、1つのパルスをデューティ比100%とする場合に限定されず、68%及び69%の2つの追加パルスAPを生成するなど、任意に分割することが可能である。
(制御の流れ)
次に、上述の制御装置10によるPWM信号生成処理の一例について図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係るPWM信号生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、モータ80の速度指令を用いて電圧指令vu*、vv*、vw*を生成する(S101)。次に、電圧指令vu*、vv*、vw*に基づいてPWM信号を生成する(S102)。次に、生成されたPWM信号に対してマスク期間を生成する(S103)。次に、マスク期間内に追加パルスAPを追加する(S104)。このように、マスク期間及びマスク期間内の追加パルスAPが生成され、この信号によりスイッチング素子群21をスイッチングする。
(制御装置のハードウェア構成図)
図9は、本実施形態に係る制御装置10のハードウェア構成の一例を示した図である。
図9に示すように、制御装置10は、コンピュータシステム(計算機システム)であり、例えば、CPU110と、CPU110が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)120と、各プログラム実行時のワーク領域として機能するRAM(Random Access Memory)130と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)140と、ネットワーク等に接続するための通信部150とを備えている。なお、大容量記憶装置としては、ソリッドステートドライブ(SSD)を用いることとしてもよい。これら各部は、バス180を介して接続されている。
また、制御装置10は、キーボードやマウス等からなる入力部や、データを表示する液晶表示装置等からなる表示部などを備えていてもよい。
なお、CPU110が実行するプログラム等を記憶するための記憶媒体は、ROM120に限られない。例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の他の補助記憶装置であってもよい。
上述の各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式でハードディスクドライブ140等に記録されており、このプログラムをCPU110がRAM130等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述の各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROM120やその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
(変形例)
上記の例では、PWM生成部22から出力されたPWM信号に対してマスク期間を設け、さらにマスク期間内に追加パルスAPを追加することとしたが、PWM生成部22に入力する電圧指令を加工して、PWM生成部22からマスク期間及び追加パルスAPが形成された信号が出力されるように構成してもよい。
このように、追加パルスAPがマスク期間に追加されるようにする処理についてはPWM信号が生成される前に行うこととしても、後に行うこととしてもどちらでも可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る運転制御システム及び空気調和機、並びに運転制御方法、並びに運転制御プログラムによれば、モータ80の速度指令に基づく電圧指令において、電圧が零となる電気角を含む角度範囲(すなわちゼロクロス付近)をマスク範囲としている。そして、マスク期間以外の期間は、電圧指令に基づいてPWM信号を生成するとともに、マスク期間は、前段期間及び後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスAPを生成する。これによって、マスク期間を設定することによってスイッチング損失を低減するとともに、前段期間及び/または後段期間に追加パルスAPが生成されるためマスク期間における波形ひずみを低減してトルクショックを抑制することができる。すなわち、マスク期間において必要なモータ80のトルクを追加パルスAPで補うことができ、円滑にモータ80を駆動することができる。例えば、前段期間に追加パルスAPを生成することで、マスク期間への切り替えタイミングにおけるモータトルクを補完することができ、後段期間に追加パルスAPを生成することで、マスク期間からの切り替えタイミングにおけるモータトルクを補完することができる。これにより、振動や騒音、脱調の低減が期待できる。
単にマスク期間を短くする場合と比較して、効果的にトルクを補いつつ、スイッチングが停止される期間を確保することができる。
追加パルスAPのパルス幅の合計がマスク期間の前または後のPWM信号のパルス幅よりも大きいこととすることで、マスク期間におけるモータトルクの不足分を効果的に補うことができる。
追加パルスAPのパルス幅の合計が、電圧指令に基づいてマスク期間に形成されるPWM信号の各パルスの幅の合計に等しいこととすることで、マスク期間におけるモータトルクの不足分を効果的に補うことができる。
追加パルスAPのパルス幅の合計が所定の上限幅(例えばデューティ100%)を超えた場合には、合計の値を分割して複数の追加パルスAPを生成することでモータ80が円滑に回転することができる。
本開示は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施が可能である。
以上説明した各実施形態に記載の運転制御システム及び空気調和機、並びに運転制御方法、並びに運転制御プログラムは例えば以下のように把握される。
本開示に係る運転制御システムは、交流モータ(80)の速度指令(nωm*)に基づいて正弦波の電圧指令(vu*、vv*、vw*)を生成する電圧指令部(12、13)と、前記電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間(M1)として、前記マスク期間以外の期間は、前記電圧指令に基づいて前記交流モータのPWM信号を生成し、前記マスク期間は、前記マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前記前段期間及び前記後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルス(AP)を生成する指令を生成する指令生成部(71)と、前記指令に基づいて、前記交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成部(72)と、を備える。
本開示に係る運転制御システムによれば、交流モータの速度指令に基づく電圧指令において、電圧が零となる電気角を含む角度範囲(すなわちゼロクロス付近)をマスク範囲としている。そして、マスク期間以外の期間は、電圧指令に基づいてPWM信号を生成するとともに、マスク期間は、前段期間及び後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する。これによって、マスク期間を設定することによってスイッチング損失を低減するとともに、前段期間及び/または後段期間に追加パルスを生成されるためマスク期間における波形ひずみを低減してトルクショックを抑制することができる。すなわち、マスク期間において必要なモータのトルクを追加パルスで補うことができ、円滑にモータを駆動することができる。例えば、前段期間に追加パルスを生成することで、マスク期間への切り替えタイミングにおけるモータトルクを補完することができ、後段期間に追加パルスを生成することで、マスク期間からの切り替えタイミングにおけるモータトルクを補完することができる。これにより、振動や騒音、脱調の低減が期待できる。
本開示に係る運転制御システムは、前記指令生成部は、前記電圧指令に基づいて前記マスク期間において振幅が零とされたPWM信号を生成し、その後に、前記マスク期間において前記追加パルスを生成するように前記指令を生成することとしてもよい。
本開示に係る運転制御システムによれば、電圧指令に基づいてマスク期間において振幅が零とされたPWM信号を生成した後にマスク期間に追加パルスを生成することで、効率的にマスク期間に追加パルスを生成することができる。
本開示に係る運転制御システムは、前記マスク期間において、前記マスク期間において、前記追加パルスは1つまたは複数生成され、前記追加パルスのパルス幅の合計は、前記マスク期間の前または後のPWM信号のパルス幅よりも大きいこととしてもよい。
本開示に係る運転制御システムによれば、追加パルスのパルス幅の合計がマスク期間の前または後のPWM信号のパルス幅よりも大きいこととすることで、マスク期間におけるモータトルクの不足分を効果的に補うことができる。
本開示に係る運転制御システムは、前記追加パルスのパルス幅の合計は、前記電圧指令に基づいて前記マスク期間に形成されるPWM信号の各パルスの幅の合計に等しいこととしてもよい。
本開示に係る運転制御システムによれば、追加パルスのパルス幅の合計が、電圧指令に基づいてマスク期間に形成されるPWM信号の各パルスの幅の合計に等しいこととすることで、マスク期間におけるモータトルクの不足分を効果的に補うことができる。
本開示に係る運転制御システムは、前記指令生成部は、前記マスク期間における前記追加パルスのパルス幅の合計が所定の上限幅を超えた場合に、前記合計の値を分割して前記マスク期間において複数の追加パルスを生成するように前記指令を生成することとしてもよい。
本開示に係る運転制御システムによれば、追加パルスのパルス幅の合計が所定の上限幅(例えばデューティ100%)を超えた場合には、合計の値を分割して複数の追加パルスを生成することで、マスク期間を1つのキャリア周波数としてモータが円滑に回転することができる。
本開示に係る空気調和機は、上記の運転制御システムと、前記運転制御システムで生成された信号に基づいて駆動される複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子により生成された交流電圧により駆動される交流モータと、を備える。
本開示に係る運転制御方法は、交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令を生成する電圧指令工程と、前記電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間として、前記マスク期間以外の期間は、前記電圧指令に基づいて前記交流モータのPWM信号を生成し、前記マスク期間は、前記マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前記前段期間及び前記後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する指令を生成する指令生成工程と、前記指令に基づいて、前記交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成工程と、を有する。
本開示に係る運転制御プログラムは、指令に基づいて、交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成部を備える運転制御システムの運転制御プログラムであって、前記交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令を生成する電圧指令処理と、前記電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間として、前記マスク期間以外の期間は、前記電圧指令に基づいて前記交流モータのPWM信号を生成し、前記マスク期間は、前記マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前記前段期間及び前記後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する前記指令を生成する指令生成処理と、をコンピュータに実行させる。
1 :インバータ装置
10 :制御装置
11 :速度制御部
12 :電流制御部
13 :2相/3相変換部
20 :インバータ主回路
21 :スイッチング素子群
22 :PWM生成部
30 :モータ電流検出部
61 :マスク期間生成部
62 :パルス追加部
63 :マスク期間指令部
64 :パルス追加指令部
71 :指令生成部
72 :パルス生成部
80 :モータ
110 :CPU
120 :ROM
130 :RAM
140 :ハードディスクドライブ
150 :通信部
180 :バス
AP :追加パルス

Claims (8)

  1. 交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令を生成する電圧指令部と、
    前記電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間として、前記マスク期間以外の期間は、前記電圧指令に基づいて前記交流モータのPWM信号を生成し、前記マスク期間は、前記マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前記前段期間及び前記後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する指令を生成する指令生成部と、
    前記指令に基づいて、前記交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成部と、
    を備える運転制御システム。
  2. 前記指令生成部は、前記電圧指令に基づいて前記マスク期間において振幅が零とされたPWM信号を生成し、その後に、前記マスク期間において前記追加パルスを生成するように前記指令を生成する請求項1に記載の運転制御システム。
  3. 前記マスク期間において、前記追加パルスは1つまたは複数生成され、前記追加パルスのパルス幅の合計は、前記マスク期間の前または後のPWM信号のパルス幅よりも大きい請求項1または2に記載の運転制御システム。
  4. 前記追加パルスのパルス幅の合計は、前記電圧指令に基づいて前記マスク期間に形成されるPWM信号の各パルスの幅の合計に等しい請求項3に記載の運転制御システム。
  5. 前記指令生成部は、前記マスク期間における前記追加パルスのパルス幅の合計が所定の上限幅を超えた場合に、前記合計の値を分割して前記マスク期間において複数の追加パルスを生成するように前記指令を生成する請求項3または4に記載の運転制御システム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の運転制御システムと、
    前記運転制御システムで生成された信号に基づいて駆動される複数のスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子により生成された交流電圧により駆動される交流モータと、
    を備える空気調和機。
  7. 交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令を生成する電圧指令工程と、
    前記電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間として、前記マスク期間以外の期間は、前記電圧指令に基づいて前記交流モータのPWM信号を生成し、前記マスク期間は、前記マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前記前段期間及び前記後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する指令を生成する指令生成工程と、
    前記指令に基づいて、前記交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成工程と、
    を有する運転制御方法。
  8. 指令に基づいて、交流モータを駆動するスイッチング素子のパルス信号を生成するパルス生成部を備える運転制御システムの運転制御プログラムであって、
    前記交流モータの速度指令に基づいて正弦波の電圧指令を生成する電圧指令処理と、
    前記電圧指令における振幅が零となる電気角を含む所定の角度範囲をマスク期間として、前記マスク期間以外の期間は、前記電圧指令に基づいて前記交流モータのPWM信号を生成し、前記マスク期間は、前記マスク期間を前段期間と後段期間とに分割した場合に前記前段期間及び前記後段期間の少なくともいずれか一方に追加パルスを生成する前記指令を生成する指令生成処理と、
    をコンピュータに実行させるための運転制御プログラム。
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