JP2023146266A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】油中環境においても電線を好適に保護できるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス10は、第1電線20と第2電線30とを有する電線群40と、電線群40の長さ方向の一部において電線群40の外周を被覆する筒状の保護部材50とを有する。第1電線20及び第2電線30の各々は耐油性を有する。電線群40は、第1電線20と第2電線30とが並列に配索される並列配索部位41と、第1電線20と第2電線30とが互いに異なる方向に分岐するように配索される分岐配索部位42,43とを有する。並列配索部位41は、2つの分岐配索部位42,43の間に設けられるとともに、揺動可能な状態で機器ケース100の内部に配索される部位である。保護部材50は、並列配索部位41の外周を被覆するとともに、樹脂シート60の端部が熱溶着されて筒状に形成されている。【選択図】図1

Description

本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両の内部に配索されるワイヤハーネスとしては、複数の電線と、複数の電線を束ねるとともに電線を保護する粘着テープとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2018-37304号公報 特開2019-206311号公報
ところが、上述したワイヤハーネスを油中環境で使用した場合には、油中で粘着テープの粘着層が溶けるおそれがある。粘着層が溶けた場合には、粘着テープによって電線を保護することができなくなる。
本開示の目的は、油中環境においても電線を好適に保護できるワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、内部空間が油中環境である機器ケースの内部に配索されるワイヤハーネスであって、1本以上の第1電線と1本以上の第2電線とを有する電線群と、前記電線群の長さ方向の一部において前記電線群の外周を被覆する筒状の保護部材と、を有し、前記第1電線及び前記第2電線の各々は耐油性を有し、前記電線群は、前記第1電線と前記第2電線とが並列に配索される並列配索部位と、前記第1電線と前記第2電線とが互いに異なる方向に分岐するように配索される分岐配索部位とを有し、前記並列配索部位は、前記電線群の長さ方向の両端部に設けられた2つの前記分岐配索部位の間に設けられるとともに、揺動可能な状態で前記機器ケースの内部に配索される部位であり、前記保護部材は、前記並列配索部位の外周を被覆するとともに、樹脂シートの端部が熱溶着されて筒状に形成されている。
本開示のワイヤハーネスによれば、油中環境においても電線を好適に保護できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略横断面図である。 図3は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略平面図である。 図4は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略平面図である。 図5は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略横断面図である。 図6は、変更例のワイヤハーネスを示す概略横断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、内部空間が油中環境である機器ケースの内部に配索されるワイヤハーネスであって、1本以上の第1電線と1本以上の第2電線とを有する電線群と、前記電線群の長さ方向の一部において前記電線群の外周を被覆する筒状の保護部材と、を有し、前記第1電線及び前記第2電線の各々は耐油性を有し、前記電線群は、前記第1電線と前記第2電線とが並列に配索される並列配索部位と、前記第1電線と前記第2電線とが互いに異なる方向に分岐するように配索される分岐配索部位とを有し、前記並列配索部位は、前記電線群の長さ方向の両端部に設けられた2つの前記分岐配索部位の間に設けられるとともに、揺動可能な状態で前記機器ケースの内部に配索される部位であり、前記保護部材は、前記並列配索部位の外周を被覆するとともに、樹脂シートの端部が熱溶着されて筒状に形成されている。
この構成によれば、電線群の長さ方向の中間部に設けられる並列配索部位が揺動可能な状態で機器ケースの内部に配索される。このように揺動可能な状態で配索される並列配索部位の外周が保護部材によって被覆される。これにより、機器ケースの内部において並列配索部位が揺動した場合であっても、並列配索部位における第1電線及び第2電線の外周が他の部材と直接接触することを好適に抑制できる。また、保護部材は、樹脂シートの端部が熱溶着されることにより筒状に形成されている。このため、油中環境でワイヤハーネスを使用する場合であっても、保護部材の筒状態が解除されることを好適に抑制できる。この結果、ワイヤハーネスを油中環境で使用した場合であっても、保護部材により電線群を好適に保護することができる。
ここで、本明細書における「筒状」は、周方向全周にわたって周壁が形成されたものを言う。本明細書における「筒状」は、外縁形状が円形の円筒状、外縁形状が楕円形や長円形の筒状、外縁形状が多角形の角筒状、外縁形状が角丸多角形の筒状を含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。また、本明細書における「筒状」は、全体として筒状と見做せればよく、外周の一部や内周の一部に凹凸などが形成されたものも含む。また、本明細書における「第1電線及び第2電線の各々は耐油性を有する」とは、例えば、第1電線及び第2電線の各々が「JIS C 3406-1993」によって要求される耐油性を満たしていることを意味する。
[2]前記第1電線及び前記第2電線の各々は耐摩耗性を有することが好ましい。
この構成によれば、第1電線自体及び第2電線自体が耐摩耗性を有している。このため、例えば保護部材から露出する部分における第1電線及び第2電線の外周が他の部材に接触する場合であっても、その接触に起因して第1電線及び第2電線の外周が損傷することを好適に抑制できる。なお、本明細書における「第1電線及び第2電線の各々は耐摩耗性を有する」とは、例えば、第1電線及び第2電線の各々に対して「JASO D 618」に規定された摩耗試験を実施した際に針の移動回数が50回以上となる耐摩耗性を有することを意味する。
[3]前記第1電線は、導電性を有する第1芯線と、前記第1芯線の外周を被覆するとともに絶縁性を有する第1絶縁被覆とを有し、前記第2電線は、導電性を有する第2芯線と、前記第2芯線の外周を被覆するとともに絶縁性を有する第2絶縁被覆とを有し、前記第1絶縁被覆及び前記第2絶縁被覆は、フッ素樹脂又はフッ素ゴムにより構成されることが好ましい。
この構成によれば、第1芯線の外周を、耐油性及び耐摩耗性に優れたフッ素樹脂又はフッ素ゴムにより構成される第1絶縁被覆によって被覆することができる。また、第2芯線の外周を、耐油性及び耐摩耗性に優れたフッ素樹脂又はフッ素ゴムにより構成される第2絶縁被覆によって被覆することができる。これらにより、油中環境下において揺動可能な状態で配索される場合であっても、第1電線及び第2電線が劣化することを好適に抑制できる。
[4]前記保護部材は、100℃以上の耐熱性を有する熱可塑性樹脂により構成されることが好ましい。
この構成によれば、100℃以上の耐熱性を有する熱可塑性樹脂によって保護部材が構成される。このため、機器ケースの内部空間の雰囲気温度が例えば80℃~90℃程度まで上昇した場合であっても、熱によって保護部材が損傷することを抑制できる。これにより、内部空間の雰囲気温度が90℃程度まで上昇する機器ケースの内部にワイヤハーネスを配索する場合であっても、保護部材によって電線群を好適に保護することができる。
[5]前記保護部材は、熱収縮性を有する絶縁性樹脂により構成されており、前記保護部材の熱収縮温度は100℃以上であることが好ましい。
この構成によれば、保護部材の熱収縮温度が100℃以上である。このため、機器ケースの内部空間の雰囲気温度が例えば80℃~90℃程度まで上昇した場合であっても、その雰囲気温度で保護部材が収縮することを抑制できる。
[6]前記保護部材は耐油性を有し、前記第1電線及び前記第2電線の各々は、前記保護部材よりも耐油性に優れていることが好ましい。
この構成によれば、保護部材が耐油性を有している。このため、ワイヤハーネスを油中環境で使用した場合であっても、保護部材が劣化することを抑制できる。この結果、ワイヤハーネスを油中環境で使用した場合であっても、保護部材により電線群を好適に保護することができる。なお、本明細書における「保護部材は耐油性を有する」とは、例えば、試料を50±2℃の油中に100時間浸した後に、目視による検査で試料の外観に劣化が検出できない程度の耐油性を保護部材が有することを意味する。
[7]前記保護部材は、1枚の樹脂シートにより構成されており、前記保護部材は、前記電線群の外周を包囲する筒状部と、前記筒状部の周方向の一端部から前記筒状部の径方向外側に向かって突出する第1固定部と、前記筒状部の周方向の他端部から前記筒状部の径方向外側に向かって突出するとともに、前記第1固定部に重ね合わされる第2固定部と、を有し、前記第1固定部は、前記第2固定部と熱溶着されていることが好ましい。
この構成によれば、筒状部の周方向の一端部から径方向外側に向かって突出された第1固定部と、筒状部の周方向の他端部から径方向外側に向かって突出された第2固定部とが熱溶着されている。これにより、熱溶着部分を、筒状部の内部空間から離れた位置に設けることができる。このため、熱溶着部分を、筒状部の内部空間に収容された電線群から離れた位置に設けることができる。したがって、例えば第1固定部及び第2固定部を熱溶着する際にエネルギー源(熱源など)から熱溶着部分に付与されるエネルギー(熱など)が電線群に付与されることを好適に抑制できる。この結果、電線群の損傷を好適に抑制できる。
[8]前記分岐配索部位は、前記保護部材により包囲されておらず、前記保護部材から露出していることが好ましい。
この構成によれば、電線群の長さ方向のうち並列配索部位のみが保護部材により被覆される。このため、分岐配索部位を保護部材により被覆する場合に比べて、保護部材の形状を単純な形状に形成できる。
[9]前記第1電線の長さ方向の一端部に接続された第1コネクタと、前記第1電線の長さ方向の他端部に接続された第2コネクタと、前記第2電線の長さ方向の一端部に接続された第3コネクタと、前記第2電線の長さ方向の他端部に接続された第4コネクタと、を有することが好ましい。
この構成によれば、第1電線の長さ方向の両端部にそれぞれ第1コネクタ及び第2コネクタが接続されるとともに、第2電線の長さ方向の両端部にそれぞれ第3コネクタ及び第4コネクタが接続される。ここで、保護部材は樹脂シートにより構成されているため、例えば第1コネクタ及び第2コネクタを第1電線に接続するとともに第3コネクタ及び第4コネクタを第2電線に接続した後に、それら第1電線及び第2電線に対して保護部材を取り付けることが可能である。このように、保護部材を後付け可能であるため、ワイヤハーネスの組立作業性を向上できる。
[10]前記機器ケースの内部に配索された状態において、前記並列配索部位及び前記保護部材が他の部材に固定されず、前記第1コネクタと前記第2コネクタと前記第3コネクタと前記第4コネクタとのみで他の部材に固定されることが好ましい。
この構成によれば、ワイヤハーネスが機器ケースの内部に配索された状態において、ワイヤハーネスが第1コネクタと第2コネクタと第3コネクタと第4コネクタとのみで他の部材と固定される。また、並列配索部位及び保護部材は他の部材に固定されていない。このため、並列配索部位は、揺動可能な状態で機器ケースの内部に配索される。このように揺動可能な状態で配索される並列配索部位の外周が保護部材によって被覆される。これにより、機器ケースの内部において並列配索部位が揺動した場合であっても、並列配索部位における第1電線及び第2電線の外周が他の部材と直接接触することを好適に抑制できる。換言すると、機器ケースの内部において、並列配索部位を他の部材に固定するための構造を設けることができない場合であっても、並列配索部位を保護部材によって好適に保護することができる。このため、ワイヤハーネスを配索可能なスペースが狭い場合であっても、電線群を好適に保護した状態でワイヤハーネスを機器ケース内に配索することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「平行」、「直交」や「全長」は、厳密に平行、直交や全長の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね平行、直交や全長の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示すように、ワイヤハーネス10は、機器ケース100の内部に配索される。機器ケース100の内部空間は、油中環境である。すなわち、機器ケース100の内部空間には、油が収容されている。機器ケース100は、例えば、車両Vに搭載される車載機器を内部に収容している。機器ケース100内に収容される車載機器は、例えば、車両Vの走行時に振動する振動機器である。機器ケース100としては、例えば、トランスミッションケースなどを挙げることができる。トランスミッションケースの内部では、例えば、トランスミッションの各構成部品の潤滑や冷却を行うために油が循環している。トランスミッションケース内の油は、トランスミッションケース内を循環する過程でワイヤハーネス10にも接触する。なお、車両Vの走行時には、トランスミッションケースの内部空間の雰囲気温度が80℃程度まで上昇する場合がある。
ワイヤハーネス10は、3個以上の電気部品M1~M4を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、電気部品M1と電気部品M2とを電気的に接続する1本以上(本実施形態では、2本)の第1電線20と、電気部品M3と電気部品M4とを電気的に接続する1本以上(本実施形態では、2本)の第2電線30とを有している。ワイヤハーネス10は、第1電線20及び第2電線30を有する電線群40と、電線群40の長さ方向の一部において電線群40の外周を被覆する筒状の保護部材50とを有している。保護部材50は、樹脂シート60の端部が熱溶着されることにより筒状に形成されている。ワイヤハーネス10は、例えば、第1電線20の長さ方向の一端部に設けられた第1コネクタC1と、第1電線20の長さ方向の他端部に設けられた第2コネクタC2とを有している。ワイヤハーネス10は、例えば、第2電線30の長さ方向の一端部に設けられた第3コネクタC3と、第2電線30の長さ方向の他端部に設けられた第4コネクタC4とを有している。第1電線20の長さ方向の一端部が第1コネクタC1を介して電気部品M1と接続されるとともに、第1電線20の長さ方向の他端部が第2コネクタC2を介して電気部品M2と接続されている。第2電線30の長さ方向の一端部が第3コネクタC3を介して電気部品M3と接続されるとともに、第2電線30の長さ方向の他端部が第4コネクタC4を介して電気部品M4と接続されている。電気部品M1~M4としては、例えば、アクチュエータ、センサやそれらアクチュエータ及びセンサを制御する制御装置などを挙げることができる。
(電線群40の構成)
電線群40は、第1電線20と第2電線30とが並列に配索された並列配索部位41と、第1電線20と第2電線30とが互いに異なる方向に分岐するように配索された分岐配索部位42,43とを有している。電線群40は、電線群40の長さ方向の両端部に設けられた2つの分岐配索部位42,43を有している。
並列配索部位41では、第1電線20と第2電線30とが並んで設けられている。並列配索部位41では、例えば、第1電線20と第2電線30とが互いに平行に延びるように設けられている。本実施形態の並列配索部位41では、第1電線20と第2電線30とが図中左右方向に沿って延びるように設けられている。並列配索部位41は、電線群40の長さ方向において2つの分岐配索部位42,43の間に設けられている。並列配索部位41は、電線群40の長さ方向の中間部に設けられている。並列配索部位41は、揺動可能な状態で機器ケース100内に配置されている。並列配索部位41の外周は、保護部材50によって被覆されている。すなわち、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周は、保護部材50によって被覆されている。
各分岐配索部位42,43では、第1電線20と第2電線30とが互いに異なる方向に延びるように設けられている。各分岐配索部位42,43では、例えば、並列配索部位41から第1電線20と第2電線30とが互いに離れるように延びている。以下の説明では、電線群40において並列配索部位41から分岐配索部位42,43に切り替わる部分を分岐部44と称する。分岐配索部位42における第1電線20の一端部は第1コネクタC1を介して電気部品M1に接続されるとともに、分岐配索部位42における第2電線30の一端部は第3コネクタC3を介して電気部品M3に接続されている。また、分岐配索部位43における第1電線20の一端部は第2コネクタC2を介して電気部品M2に接続されるとともに、分岐配索部位43における第2電線30の一端部は第4コネクタC4を介して電気部品M4に接続されている。このように、分岐部44で分岐された複数の経路、つまり第1電線20及び第2電線30は、互いに異なる接続相手と接続される。
ここで、ワイヤハーネス10は、例えば、機器ケース100の内部における限られたスペースに配置される。すなわち、機器ケース100の内部においてワイヤハーネス10を配置可能なスペースは狭いスペースに限られている。このため、機器ケース100の内部において、電線群40を他の部材(例えば、電気部品M1~M4や機器ケース100など)に固定するための構造を設けることができない場合がある。本実施形態のワイヤハーネス10は、例えば、機器ケース100の内部に配索された状態において、第1コネクタC1と第2コネクタC2と第3コネクタC3と第4コネクタC4とのみで他の部材に固定されている。すなわち、ワイヤハーネス10と他の部材との固定点は、第1コネクタC1、第2コネクタC2、第3コネクタC3及び第4コネクタC4のみである。換言すると、ワイヤハーネス10が機器ケース100の内部に配索された状態において、ワイヤハーネス10のうち電線群40及び保護部材50が他の部材に固定されていない。例えば、ワイヤハーネス10が機器ケース100の内部に配索された状態において、並列配索部位41が他の部材に固定されていない。このため、電線群40の長さ方向の中間部に設けられた並列配索部位41は、揺動可能な状態で機器ケース100の内部に配索されることになる。なお、機器ケース100の内部には、例えば、ワイヤハーネス10以外の他の部材(例えば、トランスミッション等)が収容されている。このような機器ケース100の内部に収容された部材の中には、例えば、鋭利な先端を有する部材が含まれる場合もある。このような場合には、機器ケース100の内部において並列配索部位41が揺動すると、その並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30が他の部材と接触して損傷する可能性がある。そこで、本実施形態のワイヤハーネス10では、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周を被覆するように保護部材50を設けるようにした。これにより、機器ケース100の内部において並列配索部位41が揺動した場合であっても、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30が他の部材と直接接触することを抑制できる。
(第1電線20及び第2電線30の構成)
第1電線20及び第2電線30の各々は、耐油性を有している。第1電線20及び第2電線30の各々は、例えば、「JIS C 3406-1993」によって要求される耐油性を有している。ここで、第1電線20及び第2電線30に対する耐油試験は、「JIS C 3406-1993」に規定された耐油試験方法に準拠して実施される。第1電線20及び第2電線30に対する耐油試験では、例えば、「JIS K 2215」に規定されている1号潤滑油が用いられる。なお、「JIS C 3406-1993」に規定された耐油試験方法では、試料を50±2℃の油中に20時間浸すようになっている。但し、第1電線20及び第2電線30に対してより高い耐油性が求められる場合には、耐油試験における浸漬時間を50時間や100時間に変更してもよい。
第1電線20及び第2電線30の各々は、例えば、耐摩耗性を有している。第1電線20及び第2電線30の各々は、例えば、「JASO D 618」に規定された摩耗試験を実施した際に針の移動回数が50回以上となる耐摩耗性を有している。第1電線20及び第2電線30の各々は、「JASO D 618」に規定された摩耗試験を実施した際に針の移動回数が100回以上となる耐摩耗性を有することが好ましい。第1電線20及び第2電線30の各々は、「JASO D 618」に規定された摩耗試験を実施した際に針の移動回数が150回以上となる耐摩耗性を有することが最も好ましい。ここで、「JASO D 618」に規定された摩耗試験(スクレープ)では、水平に固定した試料に対し、針を一定荷重で押し付けながら往復移動させたとき、試料内部の導体と針が導通するまでの針の移動回数を測定するようになっている。第1電線20及び第2電線30に対する摩耗試験では、例えば、針に加える荷重を7Nに設定した。なお、第1電線20及び第2電線30に対する摩耗試験では、「JIS C 3406-1993」に規定された耐油試験と同様に試料を油中に浸漬した後に、「JASO D 618」に規定された摩耗試験を実施するようにしてもよい。
(第1電線20の構成)
図2に示すように、各第1電線20は、導電性を有する第1芯線21と、第1芯線21の外周を被覆するとともに絶縁性を有する第1絶縁被覆22とを有する被覆電線である。各第1電線20は、例えば、12V程度の低電圧に対応可能な低圧電線である。各第1電線20は、例えば、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよい。本実施形態の各第1電線20は、ノンシールド電線である。
第1芯線21としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚線や単一の導体からなる単芯線などを用いることができる。単芯線としては、例えば、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。第1芯線21としては、撚線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。第1芯線21の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
第1絶縁被覆22は、例えば、第1芯線21の外周面を周方向全周にわたって被覆している。第1絶縁被覆22は、例えば、耐油性及び耐摩耗性に優れている。第1絶縁被覆22は、例えば、保護部材50よりも高い耐油性を有している。第1絶縁被覆22は、例えば、保護部材50よりも高い耐摩耗性を有している。このような第1絶縁被覆22の材料としては、例えば、フッ素樹脂、フッ素ゴムやシリコーンゴムなどを用いることができる。
各第1電線20の長さ方向と直交する平面によって第1電線20を切断した断面形状、つまり各第1電線20の横断面形状は、任意の形状に形成することができる。各第1電線20の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状、扁平形状等に形成することができる。本実施形態の各第1電線20の横断面形状は、円形状に形成されている。
(第2電線30の構成)
各第2電線30は、導電性を有する第2芯線31と、第2芯線31の外周を被覆するとともに絶縁性を有する第2絶縁被覆32とを有する被覆電線である。各第2電線30は、例えば、12V程度の低電圧に対応可能な低圧電線である。各第2電線30は、例えば、シールド電線であってもよいし、ノンシールド電線であってもよい。本実施形態の各第2電線30は、ノンシールド電線である。
第2芯線31としては、例えば、撚線や単芯線などを用いることができる。第2芯線31としては、撚線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。第2芯線31の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
第2絶縁被覆32は、例えば、第2芯線31の外周面を周方向全周にわたって被覆している。第2絶縁被覆32は、例えば、耐油性及び耐摩耗性に優れている。第2絶縁被覆32は、例えば、保護部材50よりも高い耐油性を有している。第2絶縁被覆32は、例えば、保護部材50よりも高い耐摩耗性を有している。このような第2絶縁被覆32の材料としては、例えば、フッ素樹脂、フッ素ゴムやシリコーンゴムなどを用いることができる。
各第2電線30の横断面形状は、任意の形状に形成することができる。各第2電線30の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状、扁平形状等に形成することができる。本実施形態の各第2電線30の横断面形状は、円形状に形成されている。
(保護部材50の構成)
図1に示すように、保護部材50は、電線群40の並列配索部位41に設けられている。保護部材50は、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周を包囲するように形成されている。保護部材50は、電線群40の長さ方向の一部、つまり並列配索部位41を収容するように設けられている。保護部材50は、並列配索部位41が延びる方向(ここでは、図中左右方向)に沿って延びるように形成されている。保護部材50は、例えば、電線群40の分岐配索部位42,43を露出するように設けられている。換言すると、分岐配索部位42,43における第1電線20及び第2電線30は、保護部材50により包囲されておらず、保護部材50の外側に設けられている。保護部材50は、例えば、電線群40の分岐部44を露出するように設けられている。換言すると、分岐部44は、保護部材50により包囲されておらず、保護部材50の外側に設けられている。すなわち、電線群40では、保護部材50の外側において、第1電線20と第2電線30とが互いに異なる経路に延びるように分岐している。
図2に示すように、保護部材50は、全体として長尺の筒状に形成されている。保護部材50は、電線群40の外周を周方向全周にわたって包囲するように形成されている。保護部材50は、例えば、2本の第1電線20と2本の第2電線30とを一括して収容するように形成されている。保護部材50は、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30を保護する機能を有している。例えば、保護部材50は、電線群40の外周を被覆することにより、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30がワイヤハーネス10とは別の部材に直接接触することを抑制している。保護部材50は、例えば、複数の電線からなる電線群40、つまり第1電線20及び第2電線30を束ねる機能を有している。
保護部材50は、例えば、耐油性を有している。保護部材50は、例えば、第1電線20及び第2電線30よりも低い耐油性を有している。保護部材50は、例えば、試料を50±2℃の油中に100時間浸した後に、目視による検査で試料の外観に劣化が検出できない程度の耐油性を有している。
保護部材50は、例えば、耐摩耗性を有している。保護部材50は、例えば、第1電線20及び第2電線30よりも低い耐摩耗性を有している。保護部材50は、例えば、「JASO D 618」に規定された摩耗試験を実施した際に針の移動回数が30回以上となる耐摩耗性を有している。
保護部材50の材料としては、例えば、絶縁性を有する樹脂材料を用いることができる。保護部材50の材料としては、例えば、熱溶融性を有する樹脂材料を用いることができる。保護部材50の材料としては、例えば、100℃以上の耐熱性を有する熱可塑性樹脂を用いることができる。保護部材50の材料としては、例えば、熱収縮性を有する樹脂材料を用いることができる。保護部材50の材料としては、例えば、熱収縮温度が100℃以上である樹脂材料を用いることができる。このような保護部材50の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレンなどを用いることができる。本実施形態の保護部材50は、電子線架橋軟質ポリオレフィン樹脂により構成されている。
図3に示すように、保護部材50は、可撓性を有する樹脂シート60により構成されている。本実施形態の保護部材50は、1枚の樹脂シート60により構成されている。樹脂シート60は、第1方向X1及び第1方向X1と直交する第2方向Y1に広がるとともに、第1方向X1及び第2方向Y1の双方と直交する第3方向Z1に所定の厚みを有するシート状に形成されている。樹脂シート60は、例えば、第2方向Y1よりも第1方向X1に長い長尺状に形成されている。ここで、第1方向X1は、例えば、電線群40の長さ方向に沿って延びている。例えば、第1方向X1は、並列配索部位41の長さ方向に沿って延びている。本実施形態の第1方向X1は、並列配索部位41が延びる方向に沿って延びている。第1方向X1は、例えば、樹脂シート60の長さ方向である。第2方向Y1は、例えば、第1方向X1と直交する方向のうち、第1電線20と第2電線30とが並ぶ方向に沿って延びている。第2方向Y1は、例えば、樹脂シート60の幅方向である。第3方向Z1は、例えば、樹脂シート60の厚み方向である。本実施形態の樹脂シート60は、並列配索部位41の長さ方向に沿って延びる長尺のシート状に形成されている。以下の説明では、便宜上、樹脂シート60の第3方向Z1における両端面のうち電線群40側に向く端面を「内面」と称し、内面と反対側の端面を「外面」と称する。
樹脂シート60は、例えば、第2方向Y1における第1端部61と、第2方向Y1において第1端部61と反対側に設けられた第2端部62とを有している。第1端部61は、例えば、第1方向X1の全長にわたって延びる端面を有している。第2端部62は、例えば、第1方向X1の全長にわたって延びる端面を有している。
保護部材50は、例えば、可撓性を有する樹脂シート60を電線群40の周方向に巻くことによって筒状をなすように形成されている。保護部材50は、例えば、1枚の樹脂シート60を第2方向Y1に巻くことによって筒状をなすように形成されている。図2に示すように、保護部材50は、例えば、樹脂シート60の幅方向の中央部分を電線群40の外周に巻き付けるとともに、樹脂シート60の幅方向の両端部をその内面同士を重ね合わせた状態で両端部同士を熱溶着することによって筒状に形成されている。すなわち、保護部材50では、第1端部61の内面と第2端部62と内面とが重ね合わされた状態で、それら第1端部61と第2端部62とが熱溶着されている。なお、保護部材50(樹脂シート60)は、例えば、電線群40の外周を包囲可能な筒状態から、電線群40の外周を包囲しないシート状態に戻ることが可能な弾性を有している。本実施形態の保護部材50では、第1端部61と第2端部62とが熱溶着されることにより筒状態が維持されている。
筒状態の保護部材50は、例えば、電線群40の外周を包囲する筒状部51を有している。保護部材50は、例えば、筒状部51の周方向の一端部から筒状部51の径方向外側に向かって突出する第1固定部52と、筒状部51の周方向の他端部から筒状部51の径方向外側に向かって突出する第2固定部53とを有している。第2固定部53は、第1固定部52に重ね合わされている。第2固定部53は、例えば、筒状部51の径方向外側において第1固定部52に重ね合わされている。保護部材50は、筒状部51と第1固定部52と第2固定部53とが連続して一体に形成されている。
筒状部51は、例えば、樹脂シート60の幅方向(第2方向Y1)の中央部分によって構成されている。筒状部51は、例えば、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周を周方向全周にわたって包囲するように筒状に形成されている。筒状部51の内部空間には、例えば、2本の第1電線20と2本の第2電線30とが一括して収容されている。筒状部51の内部空間は、例えば、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30をまとめて収容可能な大きさに形成されている。筒状部51は、例えば、並列配索部位41における2本の第1電線20と2本の第2電線30とを1つに束ねるように形成されている。筒状部51は、例えば、並列配索部位41における2本の第1電線20と2本の第2電線30とを筒状部51の径方向内側に締め付けるように形成されている。筒状部51の内周面の一部は、例えば、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周面に接触している。すなわち、筒状部51の内周面は、例えば、並列配索部位41における第1電線20の外周面に部分的に接触するとともに、並列配索部位41における第2電線30の外周面に部分的に接触している。図1に示すように、筒状部51の内部空間は、例えば、分岐配索部位42,43が挿入不能な大きさに形成されている。筒状部51の内部空間は、例えば、分岐部44が挿入不能な大きさに形成されている。これにより、電線群40の長さ方向において、電線群40に対する筒状部51の相対移動が分岐部44又は分岐配索部位42,43によって規制される。このため、電線群40の長さ方向において、並列配索部位41に対して筒状部51が位置ずれすることを抑制できる。
第1固定部52は、例えば、樹脂シート60の幅方向(第2方向Y1)の第1端部61によって構成されている。第1固定部52は、例えば、筒状部51と連続して一体に形成されている。第1固定部52は、例えば、筒状部51の外周面よりも筒状部51の径方向外側に突出して形成されている。第1固定部52は、例えば、筒状部51の内部空間から離れる方向に向かって突出している。第1固定部52は、例えば、第1電線20と第2電線30とが並ぶ方向に沿って延びている。第1固定部52は、例えば、保護部材50の長さ方向(第1方向X1)に沿って延びている。第1固定部52は、例えば、保護部材50の長さ方向の全長にわたって延びている。
図2に示すように、第2固定部53は、例えば、樹脂シート60の幅方向(第2方向Y1)の第2端部62によって構成されている。第2固定部53は、例えば、筒状部51と連続して一体に形成されている。第2固定部53は、例えば、筒状部51の外周面よりも筒状部51の径方向外側に突出して形成されている。第2固定部53は、例えば、筒状部51の内部空間から離れる方向に向かって突出している。第2固定部53は、例えば、保護部材50の長さ方向に沿って延びている。第2固定部53は、例えば、保護部材50の長さ方向の全長にわたって延びている。第2固定部53は、例えば、第1固定部52に重ね合わされるように設けられている。第2固定部53は、例えば、第2固定部53の内面と第1固定部52の内面とが重ね合わされるように設けられている。第2固定部53は、第2固定部53の突出方向(図中左右方向)と直交する方向(図中上下方向)において、第1固定部52と重ね合わされている。第2固定部53は、第1固定部52と重ね合わされた状態で第1固定部52と熱溶着されている。これにより、第1固定部52と第2固定部53とは内面同士が互いに重ね合わされた状態で一体化されている。このように第1固定部52と第2固定部53とが一体化されることにより、筒状部51の筒状態が維持されている。なお、各図面では、第1固定部52及び第2固定部53を判り易くするため、それら第1固定部52と第2固定部53とを実線にて区別している。実際には、第1固定部52と第2固定部53との界面は消失していることがあり、境界は明確ではないことがある。
第1固定部52と第2固定部53との熱溶着部分は、例えば、保護部材50の長さ方向に沿って延びている。第1固定部52と第2固定部53との熱溶着部分は、例えば、保護部材50の長さ方向の全長にわたって延びている。
(ワイヤハーネス10の製造方法)
次に、ワイヤハーネス10の製造方法について説明する。
まず、図3に示すように、第1電線20及び第2電線30を有する電線群40を準備する。続いて、第1電線20の長さ方向の両端部にそれぞれ第1コネクタC1及び第2コネクタC2を接続するとともに、第2電線30の長さ方向の両端部にそれぞれ第3コネクタC3及び第4コネクタC4を接続する。
また、図3に示す工程では、樹脂シート60を準備する。本工程における樹脂シート60は、筒状態に形成されておらず、シート状に形成されている。
次に、図4及び図5に示す工程では、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30に対して樹脂シート60を巻き付ける。このとき、樹脂シート60は、樹脂シート60の幅方向の中央部分で筒状部51を構成するように、且つ樹脂シート60の第1端部61及び第2端部62で第1固定部52及び第2固定部53をそれぞれ構成するように、電線群40に巻き付けられる。図5に示すように、第1固定部52と第2固定部53とは内面同士が互いに接触するように重ね合わされる。
続いて、熱溶着機等を用いて、重ね合わされた第1固定部52及び第2固定部53を加圧及び加熱することにより、第1固定部52と第2固定部53とを熱溶着して一体化する。これにより、筒状部51の筒状態が維持されるとともに、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周を被覆する筒状の保護部材50が形成される。本工程において、第1固定部52と第2固定部53とが筒状部51の径方向外側に突出した位置で互いに重ね合わされている。このため、筒状部51の内部に収容された電線群40と離れた位置において、第1固定部52と第2固定部53とが重ね合わされている。さらに、第1固定部52と第2固定部53とは、第1固定部52及び第2固定部53の突出方向と直交する方向に互いに重ね合わされている。したがって、第1固定部52及び第2固定部53を熱溶着する際にエネルギー源(熱源など)から熱溶着部分に付与されるエネルギー(熱など)が電線群40に付与されることを好適に抑制できる。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)ワイヤハーネス10は、内部空間が油中環境である機器ケース100の内部に配索される。ワイヤハーネス10は、1本以上の第1電線20と1本以上の第2電線30とを有する電線群40と、電線群40の長さ方向の一部において電線群40の外周を被覆する筒状の保護部材50とを有する。第1電線20及び第2電線30の各々は耐油性を有する。電線群40は、第1電線20と第2電線30とが並列に配索される並列配索部位41と、第1電線20と第2電線30とが互いに異なる方向に分岐するように配索される分岐配索部位42,43とを有する。並列配索部位41は、電線群40の長さ方向の両端部に設けられた2つの分岐配索部位42,43の間に設けられるとともに、揺動可能な状態で機器ケース100の内部に配索される部位である。保護部材50は、並列配索部位41の外周を被覆するとともに、樹脂シート60の端部が熱溶着されて筒状に形成されている。
この構成によれば、電線群40の長さ方向の中間部に設けられる並列配索部位41が揺動可能な状態で機器ケース100の内部に配索される。このように揺動可能な状態で配索される並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周が保護部材50によって被覆される。これにより、機器ケース100の内部において並列配索部位41が揺動した場合であっても、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周が他の部材と直接接触することを好適に抑制できる。また、保護部材50は、樹脂シート60の端部が熱溶着されることにより筒状に形成されている。このため、油中環境でワイヤハーネス10を使用する場合であっても、保護部材50の筒状態が解除されることを好適に抑制できる。この結果、ワイヤハーネス10を油中環境で使用した場合であっても、保護部材50により電線群40を好適に保護することができる。
(2)保護部材50が樹脂シート60により形成されている。このため、第1電線20の端部に第1コネクタC1及び第2コネクタC2を取り付け、第2電線30の端部に第3コネクタC3及び第4コネクタC4を取り付けるなどの端末処理を行った後に、電線群40に対して保護部材50を取り付けることが可能である。このように、保護部材50を後付け可能であるため、ワイヤハーネス10の組立作業性を向上できる。
(3)さらに、保護部材50の内部に収容される電線群40の大きさが変更された場合であっても、樹脂シート60の大きさを調整することによって電線群40の変更に容易に対応することができる。例えば、電線群40全体の外形が太くなった場合には、樹脂シート60の第2方向Y1の寸法を大きくすることによって電線群40の変更に対応できる。例えば、並列配索部位41の長さが長くなった場合には、樹脂シート60の第1方向X1の寸法を大きくすることによって電線群40の変更に対応できる。また、電線群40の外周に樹脂シート60を巻き付けるようにして保護部材50を形成することができるため、保護部材50が大型化することを抑制できる。例えば、射出成形などにより形成される樹脂製の硬質プロテクタと比べて、保護部材50が大型化することを抑制できる。これにより、ワイヤハーネス10全体が大型化することを抑制できる。
(4)保護部材50は、並列配索部位41における複数の電線、つまり第1電線20及び第2電線30を1つに束ねるように形成されている。この保護部材50により、電線群40における第1電線20及び第2電線30の移動を規制することができる。これにより、第1電線20同士、第2電線30同士、第1電線20及び第2電線30同士の擦れによる摩耗を好適に抑制できる。
(5)第1電線20自体及び第2電線30自体が耐油性を有している。このため、機器ケース100の内部において飛散する油が第1電線20及び第2電線30に直接接触する場合であっても、その油によって第1電線20及び第2電線30が劣化することを好適に抑制できる。
(6)第1電線20自体及び第2電線30自体が耐摩耗性を有している。このため、例えば保護部材50から露出する部分における第1電線20及び第2電線30の外周が他の部材に接触する場合であっても、それら第1電線20及び第2電線30の外周が損傷することを好適に抑制できる。また、第1電線20及び第2電線30同士が接触する場合であっても、それら第1電線20及び第2電線30の外周が損傷することを好適に抑制できる。
(7)第1電線20は、導電性を有する第1芯線21と、第1芯線21の外周を被覆するとともに絶縁性を有する第1絶縁被覆22とを有する。第2電線30は、導電性を有する第2芯線31と、第2芯線31の外周を被覆するとともに絶縁性を有する第2絶縁被覆32とを有する。第1絶縁被覆22及び第2絶縁被覆32は、フッ素樹脂又はフッ素ゴムにより構成される。この構成によれば、第1芯線21の外周を、耐油性及び耐摩耗性に優れたフッ素樹脂又はフッ素ゴムにより構成される第1絶縁被覆22によって被覆することができる。また、第2芯線31の外周を、耐油性及び耐摩耗性に優れたフッ素樹脂又はフッ素ゴムにより構成される第2絶縁被覆32によって被覆することができる。これらにより、油中環境下において揺動可能な状態で配索される場合であっても、第1電線20及び第2電線30が劣化することを好適に抑制できる。
(8)100℃以上の耐熱性を有する熱可塑性樹脂によって保護部材50が構成される。このため、機器ケース100の内部空間の雰囲気温度が例えば80℃~90℃程度まで上昇した場合であっても、熱によって保護部材50が劣化することを抑制できる。これにより、内部空間の雰囲気温度が90℃程度まで上昇する機器ケース100の内部にワイヤハーネス10を配索する場合であっても、保護部材50によって電線群40を好適に保護することができる。このため、車両Vの走行時に雰囲気温度が80℃程度まで上昇するトランスミッションケースの内部にワイヤハーネス10を配索する場合であっても、保護部材50によって電線群40を好適に保護することができる。
(9)保護部材50の熱収縮温度は100℃以上である。このため、機器ケース100の内部空間の雰囲気温度が例えば80℃~90℃程度まで上昇した場合であっても、その雰囲気温度で保護部材50が収縮することを抑制できる。これにより、車両Vの走行時に雰囲気温度が80℃程度まで上昇するトランスミッションケースの内部にワイヤハーネス10を配索した場合に、機器ケース100内の雰囲気温度で保護部材50が収縮することを抑制できる。
(10)保護部材50は、第1電線20及び第2電線30の耐油性に比べると劣るものの、耐油性を有している。このため、ワイヤハーネス10を油中環境で使用した場合であっても、保護部材50が劣化することを抑制できる。この結果、ワイヤハーネス10を油中環境で使用した場合であっても、保護部材50により電線群40を好適に保護することができる。
(11)保護部材50は、1枚の樹脂シート60により構成されている。保護部材50は、電線群40の外周を包囲する筒状部51を有している。保護部材50は、筒状部51の周方向の一端部から筒状部51の径方向外側に向かって突出する第1固定部52と、筒状部51の周方向の他端部から筒状部51の径方向外側に向かって突出するとともに、第1固定部52に重ね合わされる第2固定部53とを有する。第1固定部52は、第2固定部53と熱溶着されている。この構成によれば、筒状部51の周方向の一端部から径方向外側に向かって突出された第1固定部52と、筒状部51の周方向の他端部から径方向外側に向かって突出された第2固定部53とが熱溶着されている。これにより、熱溶着部分を、筒状部51の内部空間から離れた位置に設けることができる。このため、熱溶着部分を、筒状部51の内部空間に収容された電線群40から離れた位置に設けることができる。したがって、例えば第1固定部52及び第2固定部53を熱溶着する際にエネルギー源(熱源など)から熱溶着部分に付与されるエネルギー(熱など)が電線群40に付与されることを好適に抑制できる。この結果、電線群40の損傷を好適に抑制できる。
(12)分岐配索部位42,43における第1電線20及び第2電線30は、保護部材50により包囲されておらず、保護部材50から露出している。この構成によれば、電線群40の長さ方向のうち並列配索部位41のみが保護部材50により被覆される。このため、分岐配索部位42,43を保護部材50により被覆する場合に比べて、保護部材50の形状を単純な形状に形成することができる。
(13)機器ケース100の内部に配索された状態において、並列配索部位41及び保護部材50が他の部材に固定されず、第1コネクタC1と第2コネクタC2と第3コネクタC3と第4コネクタC4とのみで他の部材に固定される。この構成では、並列配索部位41が揺動可能な状態で機器ケース100の内部に配索される。そして、このように揺動可能な状態で配索される並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周が保護部材50によって被覆される。これにより、機器ケース100の内部において並列配索部位41が揺動した場合であっても、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30の外周が他の部材と接触することを好適に抑制できる。換言すると、機器ケース100の内部において、並列配索部位41を他の部材に固定するための構造を設けることができない場合であっても、並列配索部位41における第1電線20及び第2電線30を保護部材50によって好適に保護することができる。このため、ワイヤハーネス10を配索可能なスペースが狭い場合であっても、電線群40を好適に保護した状態でワイヤハーネス10を機器ケース100内に配索することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、1枚の樹脂シート60によって保護部材50を構成するようにしたが、これに限定されない。
例えば図6に示すように、2枚の樹脂シート60によって保護部材50を構成するようにしてもよい。この場合には、2枚の樹脂シート60を重ね合わせ、2枚の樹脂シート60の端部同士を熱溶着することにより筒状の保護部材50を形成することができる。具体的には、2枚の樹脂シート60の第1端部61同士を重ね合わせて熱溶着するとともに、2枚の樹脂シート60の第2端部62同士を重ね合わせて熱溶着する。この場合の保護部材50には、例えば、熱溶着部分が2つ形成される。また、この場合の保護部材50は、2枚の樹脂シート60の幅方向の中央部分によって筒状部51が構成される。
・上記実施形態では、筒状部51を、第1電線20と第2電線30とを筒状部51の径方向内側に締め付けるように形成したが、これに限定されない。例えば、筒状部51を、筒状部51の内周面と第1電線20及び第2電線30の外周面との間に隙間が設けられるように形成してもよい。
・上記実施形態の保護部材50では、第1固定部52を、第1固定部52の突出方向と直交する方向において、第2固定部53と重ね合わさせるようにしたが、第1固定部52と第2固定部53とを重ね合わせる方向はこれに限定されない。
・上記実施形態では、第1固定部52と第2固定部53との熱溶着部分を、保護部材50の長さ方向に沿って連続して延びるように形成したが、これに限定されない。例えば、第1固定部52と第2固定部53との熱溶着部分を、保護部材50の長さ方向に沿って断続的に延びるように設けてもよい。すなわち、第1固定部52と第2固定部53との熱溶着部分を、保護部材50の長さ方向において所定の間隔を空けて部分的に設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1固定部52と第2固定部53との熱溶着部分を、保護部材50の長さ方向の全長にわたって形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、第1固定部52と第2固定部53との熱溶着部分を、保護部材50の長さ方向の一部のみに部分的に設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、保護部材50を、熱収縮性を有する樹脂材料により構成するようにしたが、これに限定されない。例えば、保護部材50を、熱収縮性を有さない樹脂材料により構成してもよい。
・上記実施形態では、保護部材50を、第1電線20及び第2電線30の各々よりも低い耐油性を有するように構成したが、これに限定されない。例えば、保護部材50を、第1電線20及び第2電線30と同等以上の耐油性を有するように構成してもよい。
・上記実施形態では、保護部材50を、耐油性を有するように構成したが、これに限定されない。例えば、保護部材50を、耐油性を有さないように構成してもよい。
・上記実施形態では、保護部材50を、第1電線20及び第2電線30の各々よりも低い耐摩耗性を有するように構成したが、これに限定されない。例えば、保護部材50を、第1電線20及び第2電線30と同等以上の耐摩耗性を有するように構成してもよい。
・上記実施形態では、保護部材50を、耐摩耗性を有するように構成したが、これに限定されない。例えば、保護部材50を、耐摩耗性を有さないように構成してもよい。
・上記実施形態において、電線群40を構成する電線の数は特に限定されない。例えば、電線群40を構成する第1電線20を、1本としてもよいし、3本以上としてもよい。例えば、電線群40を構成する第2電線30を、1本としてもよいし、3本以上としてもよい。また、電線群40を、第1電線20と、第2電線30と、それら第1電線20及び第2電線30とは別系統の第3電線とによって構成してもよい。この場合の分岐配索部位42,43では、第1電線20と第2電線30と第3電線とがそれぞれ異なる方向に延びるように配索される。
・上記実施形態の機器ケース100は、トランスミッションケースに限定されない。
・上記実施形態では、ワイヤハーネス10全体が機器ケース100の内部に収容されるようにしたが、これに限定されない。例えば、ワイヤハーネス10の一部、例えば並列配索部位41のみが機器ケース100の内部に収容されるように構成されていてもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
20 第1電線
21 第1芯線
22 第1絶縁被覆
30 第2電線
31 第2芯線
32 第2絶縁被覆
40 電線群
41 並列配索部位
42,43 分岐配索部位
44 分岐部
50 保護部材
51 筒状部
52 第1固定部
53 第2固定部
60 樹脂シート
61 第1端部
62 第2端部
100 機器ケース
C1 第1コネクタ
C2 第2コネクタ
C3 第3コネクタ
C4 第4コネクタ
M1~M4 電気部品
V 車両
X1 第1方向
Y1 第2方向
Z1 第3方向

Claims (10)

  1. 内部空間が油中環境である機器ケースの内部に配索されるワイヤハーネスであって、
    1本以上の第1電線と1本以上の第2電線とを有する電線群と、
    前記電線群の長さ方向の一部において前記電線群の外周を被覆する筒状の保護部材と、を有し、
    前記第1電線及び前記第2電線の各々は耐油性を有し、
    前記電線群は、前記第1電線と前記第2電線とが並列に配索される並列配索部位と、前記第1電線と前記第2電線とが互いに異なる方向に分岐するように配索される分岐配索部位とを有し、
    前記並列配索部位は、前記電線群の長さ方向の両端部に設けられた2つの前記分岐配索部位の間に設けられるとともに、揺動可能な状態で前記機器ケースの内部に配索される部位であり、
    前記保護部材は、前記並列配索部位の外周を被覆するとともに、樹脂シートの端部が熱溶着されて筒状に形成されているワイヤハーネス。
  2. 前記第1電線及び前記第2電線の各々は耐摩耗性を有する請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記第1電線は、導電性を有する第1芯線と、前記第1芯線の外周を被覆するとともに絶縁性を有する第1絶縁被覆とを有し、
    前記第2電線は、導電性を有する第2芯線と、前記第2芯線の外周を被覆するとともに絶縁性を有する第2絶縁被覆とを有し、
    前記第1絶縁被覆及び前記第2絶縁被覆は、フッ素樹脂又はフッ素ゴムにより構成される請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記保護部材は、100℃以上の耐熱性を有する熱可塑性樹脂により構成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記保護部材は、熱収縮性を有する絶縁性樹脂により構成されており、
    前記保護部材の熱収縮温度は100℃以上である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記保護部材は耐油性を有し、
    前記第1電線及び前記第2電線の各々は、前記保護部材よりも耐油性に優れている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記保護部材は、1枚の樹脂シートにより構成されており、
    前記保護部材は、
    前記電線群の外周を包囲する筒状部と、
    前記筒状部の周方向の一端部から前記筒状部の径方向外側に向かって突出する第1固定部と、
    前記筒状部の周方向の他端部から前記筒状部の径方向外側に向かって突出するとともに、前記第1固定部に重ね合わされる第2固定部と、を有し、
    前記第1固定部は、前記第2固定部と熱溶着されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記分岐配索部位は、前記保護部材により包囲されておらず、前記保護部材から露出している請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記第1電線の長さ方向の一端部に接続された第1コネクタと、
    前記第1電線の長さ方向の他端部に接続された第2コネクタと、
    前記第2電線の長さ方向の一端部に接続された第3コネクタと、
    前記第2電線の長さ方向の他端部に接続された第4コネクタと、を有する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  10. 前記機器ケースの内部に配索された状態において、前記並列配索部位及び前記保護部材が他の部材に固定されず、前記第1コネクタと前記第2コネクタと前記第3コネクタと前記第4コネクタとのみで他の部材に固定される請求項9に記載のワイヤハーネス。
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