JP2023145908A - 基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板のアライメントを行う際に基板の機能面の損傷、異物の発生、チップ飛び等を抑え、基板どうしを良好な品質で貼り合わせる。【解決手段】基板貼り合わせ装置100は、下方側の下側プレート20と、下側プレート20に設けられ、搬入された基板S1、S2を支持して昇降するリフトピン41と、先に搬入された基板S1をリフトピン41から受け取って保持する保持部と、下側プレート20の上方に配置され、貼り合わされる2枚の基板S1、S2のうち上側の基板S1の上面側に当接可能な上側押え部30と、下側プレート20に設けられ、リフトピン41が下降した際に基板S1、S2の下面外周部F1に当接して基板S1、S2を支持する支持部材80と、支持部材80に支持された基板S1、S2を、基板S1、S2の表面に沿った方向に挟み込むことで基板S1、S2を位置決めするアライメント機構60と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法に関する。
複数の基板を重ねた状態で貼り合わせる基板貼り合わせ装置が知られている。このような基板貼り合わせ装置として、第1のウエハが、ステージ上に保持された第2のウエハ上に載置され、加圧機構から加えられる加圧力が第1のウエハに印加されることにより、第1のウエハと第2のウエハとが加圧接合される構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-301593号公報
特許文献1に開示された基板貼り合わせ装置では、第1のウエハと第2のウエハとを加圧接合するに先立ち、第1のウエハ、及び第2のウエハのアライメントを実施する。この際、第1のウエハ、第2のウエハを支持部材で下方から支えた状態で、アライメント機構によりアライメントを実施する。すると、機能面を下方に向けた第1のウエハの場合、アライメントのために第1のウエハを移動させると、支持部材と機能面とが擦れ、機能面の損傷、異物の発生、チップ飛び等に繋がることがある。
本発明は、基板のアライメントを行う際に基板の機能面の損傷、異物の発生、チップ飛び等を抑え、基板どうしを良好な品質で貼り合わせることが可能な基板貼り合わせ装置、基板貼り合わせ方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様では、2枚の基板を貼り合わせる基板貼り合わせ装置であって、下方側の下側プレートと、下側プレートに設けられ、搬入された基板を支持して昇降するリフトピンと、先に搬入された基板をリフトピンから受け取って保持する保持部と、下側プレートの上方に配置され、貼り合わされる2枚の基板のうち上側の基板の上面側に当接可能な上側押え部と、下側プレートに設けられ、リフトピンが下降した際に基板の下面外周部に当接して基板を支持する支持部材と、支持部材に支持された基板を、基板の表面に沿った方向に挟み込むことで基板を位置決めするアライメント機構と、を備える、基板貼り合わせ装置が提供される。
本発明の第2態様では、2枚の基板を貼り合わせる方法であって、搬入された基板をリフトピンにより支持することと、リフトピンから基板の下面外周部に当接する支持部材に渡して、基板を支持部材により支持することと、支持部材に支持された基板を、基板の表面に沿った方向に挟み込むことで基板を位置決めすることと、を含む、基板貼り合わせ方法が提供される。
本発明の態様によれば、基板のアライメントを行う際に基板の機能面と接触しないので、基板の機能面の損傷、異物の発生を抑え、基板どうしを良好な品質で貼り合わせることができる。
第1実施形態に係る基板貼り合わせ装置の一例を示す図である。 上側の基板を下方から視た図である。 上側の基板の断面図である。 下側プレートを上方から視た平面図である。 図4のA―A矢視断面図である。 実施形態に係る基板貼り合わせ方法の一例を示すフローチャートである。 図6に続いて、実施形態に係る基板貼り合わせ方法の一例を示すフローチャートである。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、上側の基板をチャンバ内に搬入し、リフトピンで支持した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、上側の基板を支持部材上に載置した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、上側の基板に対してアライメント動作を行った図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、上側の基板を保持部(吸着パッド)で保持した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、下側の基板をチャンバ内に搬入し、リフトピンで支持した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、下側の基板に反り抑制ベーク処理を行う図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、下側の基板を下側プレートで支持した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、下側の基板に対してアライメント動作を行った図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、リフトピンを上昇させて上側基板と下側基板とを貼り合わせた図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、保持部による保持を解除した後にリフトピンを下降させて、貼り合わされた上側基板及び下側基板を下降させた図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、貼り合わされた上側基板及び下側基板をリフトピンからアームに渡した図である。 第2実施形態に係る基板貼り合わせ装置の一例を示す図である。 実施形態に係る基板貼り合わせ方法の他の例を示すフローチャートである。 図7に続いて、実施形態に係る基板貼り合わせ方法の他の例を示すフローチャートである。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、上側の基板をチャンバ内に搬入し、リフトピンで支持した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、上側の基板を支持部材上に載置した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、上側の基板に対してアライメント動作を行った図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、上側の基板を保持部(スペーサ)で保持した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、下側の基板をチャンバ内に搬入し、リフトピンで支持した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、下側の基板に反り抑制ベーク処理を行う図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、下側の基板を下側プレートで支持した図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、下側の基板に対してアライメント動作を行った図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、上側押え部を下降させ、プッシャーピンで上側基板を押すことで上側基板と下側基板とを貼り合わせた図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、スペーサを退避させた図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、リフトピンを下降させて、貼り合わされた上側基板及び下側基板を下降させた図である。 基板貼り合わせ装置の動作の一例を示し、貼り合わされた上側基板及び下側基板をリフトピンからアームに渡した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下の説明に限定されない。また、図面においては実施形態をわかり易く説明するため、一部分を省略して表現している部分がある。さらに、一部分を大きく又は強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現しており、実際の製品とは大きさ、形状が異なっている場合がある。以下の各図において、XYZ直交座標系を用いて図中の方向を説明する。このXYZ直交座標系においては、水平面に平行な平面をXY平面とする。このXY平面において基板S1と基板S2との搬送方向に平行な方向をX方向とし、X方向に直交する方向をY方向とする。また、XY平面に垂直な方向をZ方向(高さ方向)と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の指す方向が+方向であり、矢印の指す方向とは反対の方向が-方向であるとして説明する。
[第1実施形態]
<基板貼り合わせ装置>
第1実施形態に係る基板貼り合わせ装置100について説明する。図1は、第1実施形態に係る基板貼り合わせ装置100の一例を示す図である。基板貼り合わせ装置100は、接着層Fを形成した基板S1と、接着層Fを形成した基板S2とを、互いの接着層Fを当接させて貼り付ける。なお、接着層Fは、基板S1及び基板S2の双方に形成されることに限定されず、いずれか一方の基板S1又は基板S2に形成される形態であってもよい。接着層Fは、基板貼り合わせ装置100に搬入される前に、例えば塗布装置等により基板S1、基板S2に塗布、乾燥されることで形成される。なお、この塗布装置は、基板貼り合わせ装置100に備える形態であってもよい。
本実施形態では、貼り付けられる2枚の基板のうち、上側基板を基板S1と称し、下側基板を基板S2と称する。基板S1及び基板S2は、例えばガラス基板、半導体基板、樹脂性基板などである。本実施形態では、例えば、上側の基板S1がガラス基板、下側の基板S2がシリコン基板である。また、基板S1と基板S2とを貼り付けた形態を基板S(図18参照)と称する。基板S1及び基板S2は、いずれも平面視において(Z方向から見て)円形状の円形基板が使用されるが、円形基板に限定されず、平面視において矩形状(正方形状、長方形状)の角形基板、楕円形状、長円形状等の基板であってもよい。
図2は、上側の基板S1を下方から視た図である。図3は、上側の基板S1の断面図である。図2、図3に示すように、上側の基板S1には、チャンバ10内に搬入された状態で下側を向く下面に、下面外周部F1と、下面内周部F2と、が形成されている。下面内周部F2は、基板S1の下面の内周側に形成されている。下面外周部F1は、下面内周部F2の外周側に形成されている。下面外周部F1は、下方から見て、基板S1の下面の外周部に沿って連続する環状の領域に形成されている。基板S1の機能領域Afが下方を向いている場合、機能領域Afは、下面内周部F2に形成されている。基板S1の下面に半導体チップ等の素子が接着剤等によりマウントされている場合、素子がマウントされている領域が機能領域Afを形成する。基板S1に接着層Fが形成されている場合、この接着層Fが機能領域Afを形成する。
図1に示すように、基板貼り合わせ装置100は、チャンバ10と、下側プレート20と、上側押え部30Aと、リフト部40と、軸部51と、アライメント機構60と、制御部Cと、を備える。制御部Cは、基板貼り合わせ装置100における各部の動作を統括して制御する。
基板貼り合わせ装置100において、基板S1、S2を貼り合わせるには、まず、基板S1をチャンバ10内に搬入し、アライメント機構60で位置合わせした後、リフト部40で基板S1を上昇させ、上側押え部30Aに備えられた保持部である吸着パッド32で保持させる。なお、吸着パッド32については、後述する。その後、基板S2をチャンバ10内に搬入し、アライメント機構60で位置合わせした後、リフト部40で基板S2を上昇させ、吸着パッド32に保持された基板S1と貼り合わせる。チャンバ10内に基板S1が搬入される際、基板S1は、機能領域Afが下方(-Z方向)を向いた状態で搬送される。また、チャンバ10内に基板S2が搬入される際、基板S2は、接着層Fが上方(+Z方向)を向いた状態で搬入される。
チャンバ10は、基板貼り合わせ装置100の基台15上に配置されている。チャンバ10は、基台15の外周部から上方に立ち上がる側壁10aと、側壁10aの上方を覆う天板10bとを有した箱状に形成されている。チャンバ10は、下側プレート20と、上側押え部30Aと、リフト部40と、軸部51の一部と、アライメント機構60と、上側押え部30Aとが収容されている。チャンバ10は、箱状に形成されており、側壁10aの一部に開口部11を有している。開口部11は、チャンバ10の-X側の面に形成され、チャンバ10の内部と外部と、を連通させる。開口部11は、搬送装置90(図8(B)参照)に保持された基板S1、S2、さらに両者を貼り付けた基板Sが通過可能な寸法に形成されている。
基板S1、S2は、搬送装置90のアーム91によって開口部11を介してチャンバ10にそれぞれ搬入される。また、基板Sは、開口部11を介してチャンバ10内から搬出される。本実施形態では、搬送装置90は、平板状の2本のアーム91を備えており、チャンバ10に基板S1を搬入する際は、基板S1の上側から吸着して基板S1を保持し、基板S2を搬入する際、及び基板Sをチャンバ10から搬出する際は、基板S2、Sの下側から吸着して基板S2、Sを保持する。なお、アーム91は、基板S2、Sを搬送する際、基板S2、Sを吸着せずにアーム91の上面側に載置して保持する形態であってもよい。なお、アーム91は2本とは限らず、3本以上であってもよい。
チャンバ10は、開口部11を開閉するゲートバルブ12を備えている。ゲートバルブ12は、チャンバ10の-X側の側面における外側に配置され、図示しない駆動部によって、例えば、上下方向(Z方向)にスライド可能である。ゲートバルブ12は、スライドすることにより開口部11を開閉する。なお、ゲートバルブ12で開口部11を閉じても、チャンバ10は、大気開放された状態となっている。また、開口部11を閉じることによりチャンバ10内を密閉状態にして、チャンバ10内を真空雰囲気としてもよい。また、チャンバ10の上面には、後述する軸部51が貫通する貫通部10hが設けられている。貫通部10hには、軸部51が挿入されている。なお、軸部51は、昇降可能に設けられてもよい。
なお、基板貼り合わせ装置100は、チャンバ10を備えるか否かが任意であり、チャンバ10を備えない形態(大気開放型)であってもよい。チャンバ10内を真空雰囲気とする場合には、チャンバ10内は、図示しない吸引装置に接続される。この吸引装置によりチャンバ10内を吸引(排気)することにより、チャンバ10内を真空雰囲気にすることができる。さらに、チャンバ10は、内部の真空雰囲気を開放するために外部に対して開放可能なバルブを備えていてもよい。また、チャンバ10内は、図示しないガス供給装置に接続されてもよい。このガス供給装置からチャンバ10内に所定のガスを供給することでチャンバ10内を所定のガス雰囲気にすることができる。所定のガスとしては、例えば、窒素ガスなどの基板S1、S2に形成されている薄膜等に対して不活性なガス、又はドライエアなどが用いられる。
下側プレート20は、チャンバ10内に搬入される基板S1、S2を下方から支持する。下側プレート20は、上方から見て円形状であるが、この形態に限定されず、例えば矩形状(正方形状、長方形状)、楕円形状、長円形状等であってもよい。下側プレート20は、基板S1、S2より大きい外径寸法に設定されている。
下側プレート20は、支持プレート21と、ヒータ(加熱部)22と、ベースプレート23とを有する。支持プレート21、ヒータ22、及びベースプレート23は、下側(-Z側)からこの順番で積層されている。下側プレート20は、支持プレート21の下面側に設けられた複数の支柱24により支持されている。支持プレート21とヒータ22との間、及びヒータ22とベースプレート23との間は、例えばボルト等の締結部材により固定されている。支持プレート21、ヒータ22、及びベースプレート23には、後述するリフト部40のリフトピン41を貫通させる貫通孔20aが上下方向に複数設けられている。なお、ヒータ(加熱部)22を設けるか否かは任意であり、下側プレート20は、ヒータ(加熱部)22を備えていない形態であってもよい。
支持プレート21は、例えば、金属、樹脂、セラミックス等の材質により形成された板状体である。ヒータ22は、加熱部の一例であり、例えば、内部に電熱線等の加熱機構(熱源)を有するホットプレートである。ヒータ22によりベースプレート23を介して基板S1、S2を加熱する。なお、ヒータ22は、シート状の熱源を挟んで積層された積層構造体であってもよい。ベースプレート23は、+Z側の面である上面23f側に基板S1、S2、及び基板Sが配置される。ベースプレート23は、例えば、セラミックスで形成される板状体であるが、金属、樹脂等で形成されてもよい。ベースプレート23の上面23fは、基板S2と接触する面であってもよい。従って、上面23fは、平面度が高くかつ面粗さが小さい(又は鏡面である)ことが好ましい。
支柱24は、支持プレート21の下面に複数設けられている。複数の支柱24は、下側プレート20をチャンバ10の底部の基台15に支持するために用いられる。なお、支柱24の本数及び配置は、上記した形態に限定されず、下側プレート20を支持可能な任意の構成が適用される。
図1に示すように、上側押え部30Aは、基板S1と基板S2とを貼り付ける際に、上側の基板S1を基板S2側(下側プレート20側)に向かって押し付ける。上側押え部30Aは、軸部51の下部に設けられた基部31と、基部31の下面側に設けられた吸着パッド(保持部)32とを備える。基部31及び吸着パッド32は、例えば、上方から見て円形状であるが、この形態に限定されず、例えば、矩形状(正方形状、長方形状)、楕円形状、長円形状等であってもよい。基部31及び吸着パッド32は、基板S1、S2より小さい外径寸法に設定されている。なお、基部31及び吸着パッド32の外径寸法は任意に設定可能である。
上側押え部30Aは、軸部51の下端に設けられており、上下方向に位置が固定されている。ただし、軸部51が昇降可能である場合には、上側押え部30Aは、軸部51と一体で昇降する形態であってもよい。吸着パッド32は、下面32aを吸着面として、リフトピン41に支持された上昇してきた基板S1の上面を吸着して基板S1を保持可能である。吸着パッド32は、基部31に対して、例えばボルト等の締結部材により固定されている。吸着パッド32の構成は任意であり、例えば、真空吸着パッド、静電吸着パッドなどが用いられる。また、上側押え部30Aは、ヒータ(加熱部)を備える形態であってもよい。また、上側押え部30Aがヒータを備える形態に代えて、チャンバ10内を加熱するヒータが設けられる形態であってもよい。
リフト部40は、下側プレート20の下方に設けられている。リフト部40は、下側プレート20の上方において基板S1、S2、Sを支持し、この基板S1、S2、Sを昇降させる。リフト部40は、チャンバ10内に搬入された基板S1、S2のそれぞれを、アライメント機構60で位置合わせするため、支持した基板S1、S2を下降させ、下側プレート20上に載せる。リフト部40は、アライメント機構60で位置合わせした基板S1を、吸着パッド32に保持させるため、支持した基板S1を上昇させる。リフト部40は、アライメント機構60で位置合わせした基板S2を、基板S1に貼り合わせるため、基板S2を上昇させる。
リフト部40は、複数のリフトピン41と、これらリフトピン41の下端に連結されてZ方向に昇降する移動部42と、移動部42を昇降させるリフトピン駆動部43と、を有している。複数のリフトピン41は、下側プレート20の中央部に配置されている。複数のリフトピン41は、基板S1、S2の中央部に下方から突き当たることで、基板S1、S2を支持する。リフトピン41は、基板S1の機能領域Afが下方を向いている場合に、機能領域Afに当接して基板S1を支持する。なお、リフトピン41は、基板S1、S2を下側プレート20上に載せた後、上端が基板S1、S2と非接触となる。
図4は、下側プレート20を上方から視た平面図である。図4に示すように、リフトピン41は、下側プレート20に設けられた複数の貫通孔20aをそれぞれ貫通して配置される。複数のリフトピン41の上端の高さは同一又はほぼ同一に揃えられている。リフトピン41は、例えば、非導電性を有する材質(例えば樹脂、金属、セラミックスなど)で形成されてもよい。
移動部42は、リフトピン駆動部43を駆動させることにより昇降する。複数のリフトピン41は、移動部42の昇降に伴って同時に昇降する。リフトピン駆動部43は、例えば電動の回転モータ、リニアモータ、エアーシリンダ装置、油圧シリンダ装置などが用いられ、図示しない伝達機構により駆動力が移動部42に伝達される。
アライメント機構60は、下側プレート20に対して、基板S1、S2の位置決めを行う。図1、図4に示すように、アライメント機構60は、複数のアライメント駆動部61と、複数のアライメントブロック62と、を備える。アライメントブロック62は、基板S1、S2を径方向から挟み込むことで、基板S1、S2をアライメント(位置決め)するために用いられる。複数のアライメントブロック62は、下側プレート20のベースプレート23の外周部に、下側プレート20の中心軸AX回りの周方向に間隔を開けて配置されている。複数のアライメントブロック62は、中心軸AX回りの周方向に間隔を開けて、例えば5個配置されている。複数のアライメントブロック62のそれぞれは、図示しないガイドによって、基板S1、S2の表面に沿った方向に移動可能である。アライメントブロック62は、基板S1、S2が帯電するのを防止するため、導電性を有する材料で形成されるのが好ましい。
アライメント駆動部61は、複数のアライメントブロック62のそれぞれを、ベースプレート23の径方向に移動させる。アライメント駆動部61は、例えば、シリンダ装置又は電動モータの駆動源と、駆動源で生じた駆動力をアライメントブロック62のそれぞれに伝達する伝達機構とを有する。
アライメント機構60は、アライメント駆動部61を駆動することでアライメントブロック62をベースプレート23の径方向に進出させ、基板S1、S2の外周縁を、ベースプレート23の上面23fに平行な方向に押すことで、基板S1、S2を挟み込む。アライメント機構60は、アライメント駆動部61を駆動することでアライメントブロック62をベースプレート23の径方向に進退させることで、基板S1、S2を下側プレート20及び上側押え部30Aに対して位置決めする。
アライメント機構60の動作は、制御部Cによって制御される。アライメントブロック62が用いられる場合、制御部Cは、例えば、図示しない他のユニットで取得した基板S1、S2の形状を読み込み、基板S1、S2に対してそれぞれのアライメント位置を決めてから、アライメントブロック62を動作させる。なお、アライメント機構60は、所要の機能を果たすことができるのであれば、その具体的な構成を何ら限定するものではなく、適宜他の構成に変更可能である。例えば、図4において、5つ設けられているアライメント機構60のうち、上側2つのアライメント機構60を固定式とし、下側3つのアライメント機構60を進退可能な可動式として構成してもよい。この場合、可動式の3つのアライメント機構60は、アライメント駆動部61を駆動させてアライメントブロック62を進出させ、基板S1、S2の外周縁を、固定式の2つのアライメント機構60の方向に向かって押すことによりアライメントを実行する。なお、アライメント機構60において、複数のアライメントブロック62のうち、可動式とする個数、又は固定式とする個数は適宜設定可能である。
図5は、図4のA―A矢視断面図である。図4,図5に示すように、下側プレート20は、支持部材80を備えている。支持部材80は、アライメント機構60により基板S1の位置決めを行う際に、基板S1の下面外周部F1を下方から支持する。図5に示すように、リフトピン41から、機能領域Afを下方に向けた基板S1を受け取る場合、複数のピン81は、機能領域Afよりも外側である下面外周部F1に当接して基板S1を支持する。支持部材80は、下側プレート20のベースプレート23に設けられる。
支持部材80は、基板S1、S2を支持したリフトピン41が下降した際に、基板S1の下面外周部F1に当接して基板S1を支持する。支持部材80は、下側プレート20の周方向に間隔をあけて3個所以上設けられている。支持部材80は、例えば、下側プレート20の周方向に間隔を開けて、例えば4箇所に設けられている。支持部材80は、例えば、下側プレート20の上面から突出するピン81である。ピン81を、基板S1、S2の下面外周部F1に当接させることで、簡易な構成で基板S1、S2を安定して支持することができる。
ピン81の先端は、上方に向かって外径寸法が漸次縮小する半球状である。ピン81の先端が半球状であることで、ピン81の先端と基板S1の下面外周部F1とを点接触により当接させることができる。従って、位置決めのために基板S1を、基板S1の表面に沿った方向に移動させるときに、基板S1とピン81の先端との間に生じる摩擦を小さく抑えることができる。また、ピン81の先端は下面外周部F1と接触しているので、機能領域Afを損傷することがなく、さらにチップ飛びの発生を回避できる。なお、ピン81の先端の形状は、半球状に限らず、適宜他の形状としてもよい。
図4に示すように、複数のアライメントブロック62のそれぞれは、複数のピン81に対し、下側プレート20の周方向にずれた状態で配置される。この構成により、アライメント機構60で基板S1、S2の位置決めを行う際に、複数のアライメントブロック62を基板S1、S2の表面に沿った方向に進退して基板S1、S2を挟み込むときに、アライメントブロック62とピン81との干渉が生じるのを抑えることができる。
<基板貼り合わせ方法>
次に、本実施形態に係る基板貼り合わせ方法について説明する。図6は、本実施形態に係る基板貼り合わせ方法の一例を示すフローチャートである。図7は、図6に続いて、本実施形態に係る基板貼り合わせ方法の一例を示すフローチャートである。この基板貼り合わせ方法は、例えば、制御部Cからの指示により実行される。図8から図18は、基板貼り合わせ装置100の動作の一例を示す工程図である。なお、これらの工程図では、各部の動きが分かり易くなるように、記載を簡略化している。以下、図6、図7のフローチャートに沿って説明する。
まず、チャンバ10のゲートバルブ12を開き、基板を搬入する(ステップS01)。図8に示すように、制御部Cは、図示しない駆動部を駆動させてゲートバルブ12を上昇させ、開口部11を開放させる。続いて、基板S1(上側基板)をチャンバ10内に搬入する。このとき、制御部Cは、リフトピン41を基板S1の受け渡し高さまで、上昇させておく。
搬送装置90のアーム91は、下面側に基板S1を保持した状態で開口部11からチャンバ10の内部に進入し、基板S1をリフトピン41の上方に配置させる。アーム91は、下面に設けられた図示しない吸着パッド等により基板S1を吸着保持している。その後、制御部Cは、アーム91を下降させて、基板S1をアーム91からリフトピン41に渡す(ステップS02)。リフトピン41は、基板S1の下面内周部F2の中央部に下方から突き当たる。その後、アーム91は、チャンバ10から退出する。なお、基板S1が接着層Fを備えている場合、基板S1は、チャンバ10内への搬入時に、接着層Fが下側になっている。
続いて、制御部Cは、図9に示すように、基板S1を支持しているリフトピン41を下降させ、基板S1を下側プレート20の複数の支持部材80(ピン81)上に載置する(ステップS03)。このとき、リフトピン41は、複数の支持部材80(すなわち基板S1の下面)よりも下方位置まで下降させ、基板S1を複数の支持部材80で支持させる。この構成により、基板S1は、リフトピン41と非接触となり、下面外周部F1に下方から接する複数の支持部材80のみによって支持された状態となる。また、ヒータ22により基板S1を加熱してもよい。
続いて、基板S1に対してアライメント動作を行う(ステップS04)。図10に示すように、制御部Cは、アライメント駆動部61を駆動して各アライメントブロック62を径方向内側に向かって進出させ、複数のアライメントブロック62で基板を挟むことにより基板S1を位置決めする。このとき、基板S1は、複数の支持部材80によって下面外周部F1で支持されている。このため、複数のアライメントブロック62で基板S1を位置決めする際、基板S1を基板S1の下面に沿った面内で移動させると、複数の支持部材80と基板S1の下面外周部F1との間で擦れが生じる。アライメント動作の後、制御部Cは、各アライメントブロック62を径方向外側に退避させ、次いでリフトピン41を上昇させることで基板S1をスペーサ72より上方に配置させる。
続いて、基板S1を吸着パッド32で保持させる(ステップS05)。図11に示すように、制御部Cは、リフトピン41を上昇させ、支持部材80から基板S1を受けとり、基板S1を上昇させ、上側押え部30Aの吸着パッド32の吸着面32aに基板S1を当接させる。制御部Cは、基板S1の当接に際して、吸着パッド32を予め吸着可能な状態に駆動させている。その結果、基板S1は、吸着パッド32に保持された状態となる。その後、リフトピン41を下降させることにより、リフトピン41は、基板S1から離れた状態となる。
続いて、基板S2(下側基板)を、チャンバ10内に搬入する(ステップS06)。図12に示すように、制御部Cは、リフトピン41を基板S2の受け渡し高さまで下降させる。その後、アーム91によって基板S2をチャンバ10内に搬入してリフトピン41の上方に配置させる。アーム91は、下面側に基板S2を吸着して保持している。その後、制御部Cは、アーム91を下降させて、基板S2をアーム91からリフトピン41に渡す。その後、アーム91は、チャンバ10から退出する。なお、基板S2は、チャンバ10内への搬入時に、接着層Fが上側になっている。
続いて、ゲートバルブ12を閉じて、基板S2の反りを抑制するため反り抑制ベーク処理を行う(ステップS07)。図13に示すように、ゲートバルブ12を閉じた後、例えば、ヒータ22により基板S2を加熱して反り抑制ベーク処理を行う。基板S2をベークすることにより、基板S2の形状を安定させ、基板S2の反りを抑制することができる。この反り抑制ベーク処理は、チャンバ10内の温度を例えば150℃から250℃に保持して行う。なお、上記したステップS02からステップS07までは、ゲートバルブ12を閉じたとしても、チャンバ10内が大気開放された状態で行っている。ただし、例えば、ステップS03、S04、S07などにおいては、チャンバ10内を真空雰囲気として行われてもよい。
続いて、図14に示すように、リフトピン41を下降させて基板S2を下側プレート20に載置させる。リフトピン41は、複数の支持部材80よりも下方位置まで下降させ、基板S2を複数の支持部材80のみで支持させる。この構成により、基板S2は、リフトピン41と非接触となり、下面外周部F1に下方から接する複数の支持部材80によって支持された状態となる。その後、ヒータ22により基板S2を加熱して、大気開放された状態で反り抑制ベーク処理を行ってもよいし、チャンバ10内を真空雰囲気下とした状態で反り抑制ベーク処理を行ってもよい。この反り抑制ベーク処理は、ヒータ22の温度を例えば150℃から250℃にして行う。
続いて、基板S2に対してアライメント動作を行う(ステップS08)。図15に示すように、制御部Cは、アライメント駆動部61を駆動して各アライメントブロック62を径方向内側に向かって進出させ、複数のアライメントブロック62で基板S2を挟むことにより基板S2を位置決めする。このとき、基板S2は、複数の支持部材80によって下面外周部F1で支持されている。このため、複数のアライメントブロック62で基板S2を位置決めするため、基板S2を基板S2の下面に沿った面内で移動させると、複数の支持部材80と基板S1の下面外周部F1との間でのみ、擦れが生じる。ステップS08のアライメント動作は、ステップS04のアライメント動作と同様である。従って、基板S1と基板S2とは、平面視でほぼ同じ位置に位置決めされる。
続いて、制御部Cは、図16に示すように、リフトピン41を上昇させることで基板S2を上昇させ、基板S1と基板S2とを貼り合わせる(ステップS09)。このとき、上側押え部30Aの吸着パッド32が基板S1の上面側を押さえており、リフトピン41により基板S2が上昇して基板S1に重ね合わされることで基板S1と基板S2とが貼り合わされる。つまり、吸着パッド32は、基板S1を保持する保持部として機能するとともに、基板S1の上面に当接して基板S1の上面を押さえる機能の双方を有する。ステップS09では、基板S1の接着層Fと基板S2の接着層Fとが当接することで、基板S1と基板S2とが貼り合わされる。なお、基板S1と基板S2とが貼り合わされる力は、リフトピン41が上昇する力によって制御される。なお、リフトピン41の上昇に代えて、基板S1を保持する上側押え部30Aを下降させてもよいし、リフトピン41を上昇させかつ上側押え部30Aを下降させてもよい。
続いて、基板S1に対する吸着パッド32の吸着を解除する(ステップS10)。制御部Cは、基板S1と基板S2とを貼り合わせた後、吸着パッド32による基板S1への吸着を解除させる。続いて、図17に示すように、リフトピン41を下降させて、貼り付けが終了した基板Sを搬出用の高さに配置させる。この工程により、基板Sは、下側プレート20及び上側押え部30Aの双方から離れる。続いて、ゲートバルブ12を開いて基板Sをチャンバ10から搬出する(ステップS11)。図18に示すように、ゲートバルブ12を上昇させて開口部11を開放した後、搬送装置90のアーム91を開口部11からチャンバ10の内部に進入させ、リフトピン41で支持する基板Sの下方にアーム91を配置させる。その後、制御部Cは、アーム91を上昇させて、アーム91の上面に基板Sを吸着保持させることにより、基板Sをリフトピン41からアーム91に渡す。なお、アーム91は、基板Sを吸着保持せず、アーム91の上面に基板Sを載置させて保持する形態であってもよい。その後、アーム91がチャンバ10から退出することで、基板Sがチャンバ10の外部に搬出される。その後、制御部Cは、ゲートバルブ12を閉じて、一連の処理を終了させる。
[第2実施形態]
<基板貼り合わせ装置>
第2実施形態に係る基板貼り合わせ装置200について説明する。図19は、第2実施形態に係る基板貼り合わせ装置200の一例を示す図である。なお、図19以降の各図において、上記した第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略又は簡略化する。基板貼り合わせ装置200は、接着層Fを形成した基板S1と、接着層Fを形成した基板S2とを、互いの接着層Fを当接させて貼り付ける。図19に示すように、基板貼り合わせ装置200は、チャンバ10と、下側プレート20と、上側押え部30Bと、リフト部40と、昇降機構50と、アライメント機構60と、スペーサ機構70と、制御部Cと、を備える。制御部Cは、基板貼り合わせ装置200における各部の動作を統括して制御する。
基板貼り合わせ装置200において、基板S1、S2を貼り合わせるには、まず、基板S1をチャンバ10内に搬入し、アライメント機構60で位置合わせした後、リフト部40で基板S1を上昇させ、スペーサ機構70で保持させる。その後、基板S2をチャンバ10内に搬入し、アライメント機構60で位置合わせした後、リフト部40で基板S2を上昇させ、スペーサ機構70に保持された基板S1と貼り合わせる。チャンバ10は、下側プレート20と、上側押え部30Bと、リフト部40と、昇降機構50の一部と、アライメント機構60と、スペーサ機構70とが収容されている。
チャンバ10の上面の貫通部10hには、軸部51が昇降可能な状態で挿入されており、図示しないシール部材によってチャンバ10内の密閉状態を維持している。チャンバ10は、ゲートバルブ12で開口部11を閉じることによりチャンバ10内を密閉状態にすることができる。チャンバ10内は、図示しない吸引装置によりチャンバ10内を吸引(排気)することにより、チャンバ10内を真空雰囲気にすることができる。さらに、チャンバ10は、内部の真空雰囲気を開放するために外部に対して開放可能なバルブを備えていてもよい。また、チャンバ10内は、図示しないガス供給装置に接続されてもよい。なお、基板貼り合わせ装置200は、チャンバ10を備えるか否かが任意であり、チャンバ10を備えない形態(大気開放型)であってもよい。
下側プレート20、支持プレート21、ヒータ22、ベースプレート23、及び支柱24については、上記した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
上側押え部30Bは、図19に示すように、基板S1と基板S2とを貼り付ける際に、上側の基板S1を基板S2側(下側プレート20側)に向かって押し付ける。上側押え部30Aは、基部31と、基部31の下面側に設けられた複数のプッシャーピン33とを備える。複数のプッシャーピン33は、互いに間隔をあけて基部31から下方に延びるように設けられている。複数のプッシャーピン33のそれぞれは、下端に、図示しない弾性部材によって上方に押し込み可能なピン33aが設けられている。上側押え部30Bは、軸部51の下端に設けられており、上下方向に位置が固定されている。ただし、軸部51が昇降可能である場合には、上側押え部30Bは、軸部51と一体で昇降する形態であってもよい。
リフト部40は、チャンバ10内に搬入された基板S1、S2のそれぞれを、アライメント機構60で位置合わせするため、支持した基板S1、S2を下降させ、下側プレート20上に載せる。リフト部40は、アライメント機構60で位置合わせした基板S1を、スペーサ72に保持させるため、支持した基板S1を上昇させる。リフト部40は、アライメント機構60で位置合わせした基板S2を、基板S1に貼り合わせるため、基板S2を上昇させる。なお、リフトピン41、移動部42、リフトピン駆動部43、及びアライメント機構60については、上記した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
昇降機構50は、上側押え部30Bを下降させ、基板S1と基板S2とを貼り合わせる際に、基板S1を基板S2側(下側プレート20側)に向かって押圧する。昇降機構50は、上記した軸部51と、軸部51を駆動させる駆動部52と、を備える。軸部51は、上方から見て基部31の中央部に配置される。駆動部52は、軸部51を昇降させる。駆動部52は、例えば、エアーシリンダ装置、油圧シリンダ装置、電動回転モータを用いたボールネジ機構等が用いられる。
駆動部52は、制御部Cによって制御される。駆動部52によって軸部51に付与する荷重、及び荷重を付与する駆動タイミングは、予め設定されたプログラム等に基づいて制御部Cによって統括して制御される。また、駆動部52の動作の一部又は全部は、オペレータによる操作によって行われてもよい。駆動部52により軸部51を昇降させることで、上側押え部30Bは、軸部51と一体となって昇降する。
スペーサ機構70は、図19示すように、先に搬入された基板S1をリフトピン41から受け取って支持する。スペーサ機構70は、複数のスペーサ駆動部71と、複数のスペーサ(保持部)72とを備える。スペーサ駆動部71は、チャンバ10内に設けられる。スペーサ駆動部71は、スペーサ72をX方向又はY方向に移動させる。スペーサ駆動部71は、例えば、シリンダ装置又は電動モータの駆動源と、駆動源で生じた駆動力をスペーサ72に伝達する伝達機構とを有する。
スペーサ72は、図示しないガイドによってZ方向に直交する面内で、中心軸AXを中心とした径方向に移動可能である。スペーサ72は、基板S1、S2が帯電するのを防止するため、導電性を有する材料で形成されるのが好ましい。スペーサ機構70は、スペーサ駆動部71を駆動することでスペーサ72を進出させ、基板S1の外周縁の下方に位置させることで、リフトピン41に載置された基板S1を保持する。スペーサ機構70の動作は、制御部Cによって制御される。
<基板貼り合わせ方法>
次に、本実施形態に係る基板貼り合わせ方法について説明する。図20は、本実施形態に係る基板貼り合わせ方法の他の例を示すフローチャートである。図21は、図20に続いて、本実施形態に係る基板貼り合わせ方法の他の例を示すフローチャートである。この基板貼り合わせ方法は、例えば、制御部Cからの指示により実行される。図22から図33は、基板貼り合わせ装置200の動作の一例を示す工程図である。なお、これらの工程図では、各部の動きが分かり易くなるように、記載を簡略化している。以下、図20、図21のフローチャートに沿って説明する。
まず、チャンバ10のゲートバルブ12を開き、基板を搬入する(ステップS101)。図22に示すように、制御部Cは、ゲートバルブ12を上昇させ、開口部11を開放させる。続いて、搬送装置90のアーム91は、基板S1を開口部11からチャンバ10の内部に搬入してリフトピン41に渡す(ステップS102)。続いて、制御部Cは、図23に示すように、リフトピン41を下降させ、基板S1を下側プレート20の複数の支持部材80(ピン81)上に載置する(ステップS103)。また、ヒータ22により基板S1を加熱してもよい。
続いて、制御部Cは、図24に示すように、基板S1に対してアライメント動作を行う(ステップS104)。ステップS104は、図6に示すステップS04と同様であるため、説明を省略する。制御部Cは、アライメント動作の後、制御部Cは、各アライメントブロック62を径方向外側に退避させ、次いでリフトピン41を上昇させることで基板S1をスペーサ72より上方に配置させる。続いて、基板S1をスペーサ72で保持させる(ステップS105)。図25に示すように、制御部Cは、リフトピン41を上昇させ、支持部材80から基板S1を受けとり、基板S1を上昇させた後に、スペーサ駆動部71を駆動させてスペーサ72を進出させ、基板S1の下面側にスペーサ72を配置させる。その後、リフトピン41を下降させることにより、基板S1は、スペーサ72によって保持される。
続いて、基板S2を、チャンバ10内に搬入する(ステップS106)。図26に示すように、リフトピン41を基板S2の受け渡し高さまで下降させた後、アーム91によって基板S2をアーム91からリフトピン41に渡す。続いて、ゲートバルブ12を閉じて、基板S2の反りを抑制するため反り抑制ベーク処理を行う(ステップS107)。図27に示すように、ゲートバルブ12を閉じた後、例えば、図示しない吸引装置によりチャンバ10内を排気しつつ、ヒータ22により基板S2を加熱して反り抑制ベーク処理を行う。なお、反り抑制ベーク処理は、ゲートバルブ12を開けた状態(すなわち大気開放状態)で行うことができる。
続いて、チャンバ10内を真空雰囲気にする(ステップS108)。図示しない吸引装置によりチャンバ10内を排気することで、チャンバ10内を真空雰囲気にする。その後、図28に示すように、リフトピン41を下降させて基板S2を下側プレート20に載置させる。その後、ヒータ22により基板S2を加熱して、真空雰囲気下において反り抑制ベーク処理を行ってもよいし、大気開放された状態で反り抑制ベーク処理を行ってもよい。続いて、制御部Cは、図29に示すように基板S2に対してアライメント動作を行う(ステップS109)。ステップS109は、図6に示すステップS08と同様であるため、説明を省略する。ステップS109のアライメント動作は、ステップS104のアライメント動作と同様である。
続いて、制御部Cは、リフトピン41を上昇させることで基板S2を上昇させ、基板S2をスペーサ72の下面に近接させる(ステップS110)。基板S2の上面は、スペーサ72の下面に対して離間してもよいし、スペーサ72の下面に当接してもよい。この状態では、スペーサ72は、基板S1と基板S2に挟まれた状態になっている。なお、スペーサ72のない部分で、基板S1と基板S2とが接触していてもよい。続いて、制御部Cは、図30に示すように、駆動部52を駆動させて軸部51とともに上側押え部30を下降させ、上側押え部30のプッシャーピン33で基板S1を基板S2に押し付けて、基板S1と基板S2とを重ね合わせる(ステップS111)。
ステップS111では、プッシャーピン33の下端に設けられているピン33aが弾性部材の弾性力に抗してプッシャーピン33に押し込まれた状態となっている。この構成により、複数のプッシャーピン33によりバランスよく基板S1を基板S2に押し付けることができる。
続いて、制御部Cは、図31に示すように、スペーサ72を元の位置に退避させる(ステップS112)。スペーサ72が退避することで、スペーサ72を挟んでいた部分がなくなり、基板S1がプッシャーピン33により押されることで基板S1と基板S2とが貼り合わされる。続いて、図32に示すように、リフトピン41を下降させて、貼り付けが終了した基板Sを搬出用の高さに配置させる。この工程により、基板Sは、下側プレート20及び上側押え部30Bの双方から離れる。その後、図示しないバルブ等を開放してチャンバ10内を大気開放、又は所定ガスをチャンバ10内に供給してチャンバ10をパージする(ステップS113)。所定ガスとしては、例えば、窒素ガス、ドライエアなどが用いられる。
続いて、図33に示すように、ゲートバルブ12を開いて基板Sをチャンバ10から搬出する(ステップS114)。開口部11を開放した後、搬送装置90のアーム91により基板Sを搬出する。その後、制御部Cは、ゲートバルブ12を閉じて、一連の処理を終了させる。
以上のように、実施形態に係る基板貼り合わせ装置100、200は、支持部材80が、基板S1、S2の下面外周部F1に当接して基板S1を支持するので、基板S1を位置決めする際に、基板S1の下面内周部F2に支持部材80が擦れることを抑えることができる。従って、実施形態に係る基板貼り合わせ装置100,200によれば、アライメントを行う際に基板S1の機能面の損傷、異物の発生、チップ飛び等を抑え、基板S1,S2どうしを良好な品質で貼り合わせることが可能となる。
以上、実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、上記した説明に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。上記した実施形態では、2枚の基板S1と基板S2とを貼り付ける形態を例に挙げて説明しているがこの形態に限定されない。例えば、基板S1と基板S2とを貼り付けた基板Sに、さらに他の基板を貼り付ける形態であってもよい。
上記した実施形態では、基板S2をアライメントブロック62で位置決めする際、基板S2を複数の支持部材80で支持するようにしたが、基板S2の場合、基板S2は、リフトピン41に支持された状態のまま、アライメントブロック62で挟んで位置決めしてもよい。
10・・・チャンバ
20・・・下側プレート
23f・・・上面
30A、30B・・・上側押え部
32・・・吸着パッド(保持部)
33・・・プッシャーピン
41・・・リフトピン
50・・・昇降機構
60・・・アライメント機構
62・・・アライメントブロック
72・・・スペーサ(保持部)
80・・・支持部材
81・・・ピン
100、200・・・基板貼り合わせ装置
Af・・・機能領域
F1・・・下面外周部
S・・・基板

Claims (9)

  1. 2枚の基板を貼り合わせる基板貼り合わせ装置であって、
    下方側の下側プレートと、
    前記下側プレートに設けられ、搬入された前記基板を支持して昇降するリフトピンと、
    先に搬入された前記基板を前記リフトピンから受け取って保持する保持部と、
    前記下側プレートの上方に配置され、貼り合わされる2枚の前記基板のうち上側の前記基板の上面側に当接可能な上側押え部と、
    前記下側プレートに設けられ、前記リフトピンが下降した際に前記基板の下面外周部に当接して前記基板を支持する支持部材と、
    前記支持部材に支持された前記基板を、前記基板の表面に沿った方向に挟み込むことで前記基板を位置決めするアライメント機構と、を備える、基板貼り合わせ装置。
  2. 前記支持部材は、前記下側プレートの周方向に間隔をあけて3個所以上設けられ、前記下側プレートの上面から突出するピンである、請求項1に記載の基板貼り合わせ装置。
  3. 前記アライメント機構は、前記基板の表面に沿った方向に進退して前記基板を挟み込むことが可能な複数のアライメントブロックを備え、
    前記複数のアライメントブロックのそれぞれは、前記ピンに対して前記下側プレートの周方向にずれた状態で配置される、請求項2に記載の基板貼り合わせ装置。
  4. 前記リフトピンは、前記基板の機能領域が下方を向いている場合に、前記機能領域に当接して前記基板を支持し、
    前記支持部材は、前記リフトピンから受け取った前記基板のうち、前記機能領域よりも外側である前記下面外周部に当接して前記基板を支持する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の基板貼り合わせ装置。
  5. 前記上側押え部は、昇降可能であり、
    前記上側押え部を昇降させる昇降機構を備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の基板貼り合わせ装置。
  6. 前記下側プレート及び前記上側押え部の一方又は双方は、前記基板を加熱するための加熱部を備える、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の基板貼り合わせ装置。
  7. 前記下側プレート及び前記上側押え部を収容するチャンバを備える、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の基板貼り合わせ装置。
  8. 前記ピンの先端は、半球状である、請求項2に記載の基板貼り合わせ装置。
  9. 2枚の基板を貼り合わせる方法であって、
    搬入された前記基板をリフトピンにより支持することと、
    前記リフトピンから前記基板の下面外周部に当接する支持部材に渡して、前記基板を前記支持部材により支持することと、
    前記支持部材に支持された前記基板を、前記基板の表面に沿った方向に挟み込むことで前記基板を位置決めすることと、を含む、基板貼り合わせ方法。
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