JP2023141876A - 遊技場用システム - Google Patents

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拓幸 赤松
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Abstract

【課題】遊技者の検知に基づくICカードの発行許否を設定可能な構成としながらも、遊技者の要望に応じたセキュリティ状態を実現できるようにする。【解決手段】遊技場用システムにおいて、遊技者が発行条件を設定することにより、着席していなくても、例えば暗証番号等の入力により当該発行条件を成立させることでICカードの発行を可能とすることができ、遊技者の要望に応じたセキュリティ状態が実現可能となる。また、排他処理によって、着席の検知に基づく発行抑制状態の設定よりも遊技者による発行条件の設定を優先せしめることができる。【選択図】図9

Description

本発明は遊技場用システムに関する。
遊技場では、遊技者が遊技を行って獲得した玉を計数し、その計数結果を特定可能な情報を遊技者が携帯可能なICカード(記録媒体)に記録している。遊技者は、その計数結果を記録したICカードを遊技機に併設した貸出装置に挿入することで、計数結果を対価として玉を払い出し、遊技を行うことが可能である。そして、遊技を終了する際には、発行操作を行うことでICカードを発行し、計数結果の玉数に応じた景品に交換することが可能である。
この点、遊技者の発行操作に応じてICカードを発行する構成では、遊技者が離席する際にICカードを回収し忘れると、他の遊技者(不正行為者)によりICカードの発行操作が行われ、ICカードが盗難されてしまう。このような事情から、貸出装置に設けられたカメラによる撮像を行い、所定時間に亘って遊技者の着席状態を監視することでICカードの発行を制限する技術について開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2018-198637号公報
しかしながら、上記した従来の構成では、遊技場の環境によっては遊技者の着席状態を監視する精度が十分でないためICカードの発行を不要に制限してしまう虞がある。また遊技者によっては自身で暗証番号を設定する等、一律の盗難対策によらないICカードの管理を望むものも多く、上記した従来の構成では、そのような遊技者のニーズに応えることができないものとなっていた。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者の検知に基づくICカードの発行許否を設定可能な構成としながらも、遊技者の要望に応じたセキュリティ状態を実現することができる遊技場用システムを提供することにある。
本開示の遊技場用システムは、遊技機に対応して設けられ、遊技に使用する遊技価値(例えば持玉や貯玉等)の大きさを特定可能な情報を記録した記録媒体(例えばICカード10)を受け付ける受付手段(例えばカードRW27aを有する貸出装置2)と、
遊技機に対応して設けられ、遊技者が予め定められた発行操作(例えば遊技機1の発行釦21の操作)を行った場合に前記記録媒体を発行する発行手段(例えばカード挿入口27からICカード10を発行する貸出装置2)と、
遊技者が遊技機の前に着席していることに対応した着席状態であるか否かを判定する判定手段(例えば図9のS13を実行し、判定部36aを有する管理装置6)と、
予め定められた設定時間に亘って前記判定手段が前記着席状態ではないと判定している状況が発生した場合に、前記発行手段による前記記録媒体の発行を抑制する発行抑制状態を設定する抑制状態設定手段(例えばS17を実行し、抑制状態設定部36bを有する管理装置6)と、
前記発行抑制状態が設定された後に、予め定められた解除時間に亘って前記判定手段が前記着席状態であると判定している状況が発生した場合に、前記発行抑制状態を解除する抑制状態解除手段(例えばS21を実行し、抑制状態解除部36cを有する管理装置6)と、
遊技者の設定操作(例えば暗証番号或いは携帯IDを入力する操作)に応じて前記記録媒体に対して発行条件を設定する発行条件設定手段(例えば発行条件設定部22cを有する貸出装置2)と、
前記発行条件設定手段により発行条件が設定されている場合は前記発行抑制状態の設定を排他する排他処理を実行する排他手段(例えばS16を排他処理として実行し、排他部36dを有する管理装置6)と、
を備え、
前記発行手段は前記発行条件が設定されている場合に、前記発行条件が成立したことを条件に(例えば認証操作により入力された暗証番号或いは携帯IDと、発行条件として設定されている暗証番号或いは携帯IDとが一致することを条件に)前記記録媒体を発行する。
上記構成によれば、遊技者が発行条件を設定することにより、着席していなくても、例えば暗証番号等の入力により当該発行条件を成立させることでICカードの発行を可能とすることができ、遊技者の要望に応じたセキュリティ状態が実現可能となる。また、排他処理によって、着席の検知に基づく発行抑制状態の設定よりも遊技者による発行条件の設定を優先せしめることができ、遊技者の検出精度が十分でないこと等に起因して徒に発行抑制状態が設定されてしまうといった事態を未然に防ぐことが可能となり、遊技者が遊技に集中できるようになる。
本発明の一実施形態を示す全体構成図 遊技機側及び管理装置の概略的な機能ブロック図 貸出装置にICカードを挿入した場合におけるロック設定開始時の画面遷移図 暗証番号又は携帯端末を用いたロック設定の際の画面遷移図 ロック設定状態での認証操作によるカード返却時の画面遷移図 ロック設定状態の解除操作における画面遷移図 管理装置における台端末設定画面を示す図 顔画像特定処理を示すフローチャート 着席状態監視処理(排他処理)を示すフローチャート(その1) 貸出装置での発行抑制状態における画面遷移図 管理装置におけるカメラ映像確認画面を示す図 管理装置における拡大映像確認画面を示す図 着席状態監視処理を示すフローチャート(その2)
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して貸出装置2及び情報表示装置3が設置されている。これら遊技機1、貸出装置2及び情報表示装置3は、夫々2台ずつ中継装置4と接続されている。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6と接続されている。遊技場にはPOS7や残高精算機8も設置されている。POS7及び残高精算機8も、LAN5を介して管理装置6と接続されている。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード6a、モニタ6b、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、貸出装置2等)から送信される遊技信号を受信し、遊技機1、貸出装置2等の稼動状況を管理すると共に、遊技者毎の遊技情報を記憶管理する。なお、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
POS7は、遊技場内の景品交換カウンタに設けられており、遊技場の従業員により操作される。POS7は、カードリーダ(図示略)を付属しており、遊技者が所有するICカード10を当該カードリーダにより受け付けると、その受け付けたICカード10に記録されている持玉に基づいて景品交換を行う。残高精算機8は、カードリーダ(図示略)を付属しており、ICカード10を当該カードリーダにより受け付けると、その受け付けたICカード10に記録されている入金残高(残高)の返却を行う。
本実施形態のICカード10は記録媒体に相当し、これに記録されている持玉及び残高は、遊技機1での遊技に使用する遊技価値の大きさを特定可能な情報である。
遊技機1は、CRパチンコ機であり、盤面11に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル12、上部受皿13、下部受皿14を有すると共に、盤面11に、液晶表示部15、普図入賞口16、第1始動口17、第2始動口18、大入賞口19等を有する。また、遊技機1は、上部受皿13の上面に、遊技者が操作可能(押下可能)な貸出釦20及び発行釦21を有する。
遊技機1は、以下に示す動作を行う。
(1)第1始動口17は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口18は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口17,18への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部15にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。なお、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/360であり、大当りがその後確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当りが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口19を開放する。1Rの上限入賞数は10玉、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)確変中は大当り確率が1/31に向上すると共に、第2始動口18への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。なお、確変は次回大当りまで継続するので、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となる。
(5)第2始動口18は普図入賞口16への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。又、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口18の入賞率が高くなる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設されている周辺機器は、遊技者による玉の打込みや各始動口17,18への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を送信する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから送信される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが送信されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。なお、遊技機1から送信される信号でもよい。
セーフ信号=遊技機1から送信される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出(付与)玉10玉に対して1パルスが送信されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。なお、補給装置から送信される補給信号をセーフ信号としてもよい。
始動信号=遊技機1から送信される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部15(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に送信されるので、始動信号の受信に応じてスタート処理を特定し、「始動信号×1」をスタート(スタート処理数)として特定する。なお、始動入賞を示す信号としてもよい。
大当り信号=遊技機1から送信される大当り期間を特定可能な信号である。大当り中にレベル送信される状態信号であるので、大当り信号の受信中を大当り中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から送信される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口18の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル送信される状態信号であるので、特別状態信号の受信中を特別状態中として特定する。なお、大当り確率が向上する確変中にレベル送信される状態信号(確変信号)であってもよい。また、大当り信号と特別状態信号の何れも受信していない期間を通常状態として特定する。
貸出装置2は、遊技機1に対応して設けられる所謂各台計数機能付きの遊技用装置である。貸出装置2には、遊技機1の遊技状態を示す状態表示部2a、貨幣が投入される貨幣投入口23、遊技者からの操作入力を受け付けるタッチパネル式の液晶表示部24(発行条件設定手段、選択手段に相当する)、持玉及び貯玉を払い出すための払出釦25、払い出された玉が通過する払出ノズル26、ICカード10が挿入される(ICカード10を受け付ける)カード挿入口27(受付手段、発行手段に相当する)、遊技機1の下部受皿14の下方に位置する着脱可能な計数受皿28、遊技機1にて遊技を行っている遊技者を撮像可能なカメラ29(撮像手段に相当する)、携帯端末用リーダ30等を有する。
カメラ29は、例えば周知のCMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子を含んで構成され、貸出装置2に対応する遊技機1の前方(正面)を撮像視野として所定周期毎に(例えば4秒毎に)撮像する。即ち、カメラ29は、遊技機1の前方に遊技者が着席していれば、その遊技者の顔を含む領域を所定周期毎に撮像する。なお、カメラ29は、遊技者の顔を撮像していることを当該遊技者に意識させないように、その存在を遊技者が認識不能に搭載されていてもよい。
携帯端末用リーダ30は、図4に示すフェリカ(登録商標)携帯(以下「携帯端末100」と称す)に記録されている携帯IDの読み取りが可能な非接触式の携帯端末用のリーダである。携帯IDとは、携帯端末100に内蔵されたICチップに付与されているIDmで、携帯端末100を識別するための固有のIDである。
図2に示すように、貸出装置2は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータを主体に構成された制御部22、中継装置4との間で各種信号や各種情報を送受信する送受信部31を有する。
制御部22には、状態表示部2a、払出釦25、携帯端末用リーダ30、液晶表示部24が接続されるとともに、その表示部24上に設けられたタッチパネル24a(発行条件設定手段、選択手段に相当する)、カード挿入口27に挿入されたICカード10に記録されている各種情報を読み取ったり、書き込んだりするカードRW(リーダライタ)27a(受付手段、発行手段に相当する)等が接続されている。
制御部22は、受付手段、発行手段、発行条件設定手段、選択手段として機能する、受付部22a、発行部22b、発行条件設定部22c、選択部22dを有し、自身の記憶しているコンピュータプログラムにしたがって以下に示す動作を行う。
(1)貨幣が貨幣投入口23に投入されたことで、貨幣を受け付けると、遊技機1と貸出装置2との双方において入金額を残高に加算して表示する。残高がある状態で遊技機1の貸出釦20が操作されると、1回の貸出単位分(例えば500円)の貸出玉(例えば貸単価4円であれば125玉、貸単価1円であれば500玉)を遊技機1内部の払出機構から払い出し、その対価分を残高から減算すると共に売上信号を送信する。なお、玉の払い出しを貸出装置2により行ってもよく、例えばタッチパネル24aのタッチ操作によっても可能である(後述する図3の「持玉払出」釦41e参照)。
(2)遊技機1の下部受皿14が操作された(開放された)ことで、下部受皿14から落下した玉を計数受皿28で受けると、その受けた玉を持玉(計数玉)として計数して液晶表示部24に表示する。持玉がある状態で貸出装置2の払出釦25が操作されると、持玉の一部を遊技機1内部の払出機構から払い出し、その払い出し分を持玉数から減算する。なお、この場合も、玉の払い出しを貸出装置2により行ってもよい。
(3)ICカード10がカード挿入口27に挿入されると(ICカード10を受け付けると)、ICカード10に記録されている残高及び持玉数をカードRW27aにより読出して液晶表示部24に表示する。また、自装置を特定可能な情報(貸出装置ID)、当該ICカード10を特定可能な情報(カードID)等を含む受付情報を管理装置6に送信する。
(4)残高又は持玉がある状態で遊技機1の発行釦21が操作されると(つまり遊技者が予め定められた発行操作を行うと)、残玉及び持玉を特定可能なICカード10を発行する。
ここで、本実施形態における当該ICカード10の発行については、後述する所定の要件(発行するための条件)が設定され、その条件を満たす必要がある。よって、ICカード10がカード挿入口27に挿入されている状態で発行釦21が操作された場合、所定の条件を満たしていれば、当該カード挿入口27に挿入されているICカード10に残高及び持玉の情報を記録して発行する。ICカード10がカード挿入口27に挿入されていない状態で発行釦21が操作された場合、所定の条件を満たしていれば、カードストック部(図示略)にストックしているICカード10をカード挿入口27に繰り出して残高及び持玉を記録して発行する。ICカード10を発行すると、自装置を特定可能な情報、発行したICカード10を特定可能な情報、ICカード10に記録した残高及び持玉の情報等を含む発行情報を管理装置6に送信する。
なお、残高や持玉の一部を発行対象とする分割発行を可能としてもよい。また、ICカード10の発行に係る所定の要件ついて、詳しくは後述する。
(5)カメラ29が撮像する毎に、自装置を特定可能な情報、その撮像した画像を含む撮像信号を管理装置6に送信する。
図1に示す情報表示装置3は、各種の遊技情報(スタート回数、大当りの発生回数等)を表示する情報表示部32、遊技場の従業員を呼び出すときに遊技者が操作する呼出釦や情報表示部32が表示する遊技情報を切り替えるときに遊技者が操作する切替釦等を含む操作部33、遊技場の従業員が所持する操作リモコン35からリモコン信号を受信する受光部34等を有する。
図1、図2に示す管理装置6は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータを主体に構成された制御部36、中継装置4との間で各種信号や各種情報を送受信する送受信部37、貸出装置2のカメラ29から受信した撮像信号から画像を抽出して分析する画像処理部38を有する。
制御部36は、判定手段、抑制状態設定手段、抑制状態解除手段、排他手段として機能する、判定部36a、抑制状態設定部36b、抑制状態解除部36c、排他部36dを有し、自身の記憶しているコンピュータプログラムにしたがって以下に示す動作を行う。
(1)遊技機1側から遊技信号(アウト信号、セーフ信号、始動信号、大当り信号等)や貸出装置2から売上信号を受信すると、遊技機1の遊技情報(アウト、セーフ、スタート回数、大当りの発生回数等)を集計したり売上情報を算出したりし、それらの遊技情報や売上情報を記憶管理する。
(2)遊技機1からのアウト信号の受信状態に基づいてアウトが発生している状態を稼動状態と判定し、アウトが発生していない状態を非稼動状態と判定する。即ち、アウトの発生を最後に検出した時点から所定時間の経過を検出する前に次のアウトの発生を検出した場合に稼動状態と判定し、アウトの発生を最後に検出した時点から次のアウトの発生を検出する前に所定時間の経過を検出した場合に非稼動状態と判定する。
(3)貸出装置2から受付情報を受信することで、ICカード10が挿入されている貸出装置2を特定し、ICカード10が挿入されていると特定した貸出装置2から受信する撮像信号から画像を抽出して画像処理部38により分析し、遊技者の特徴部位(例えば目、鼻、口等)を撮像しているか否かを判定する。特徴部位の撮像により、遊技者の顔ひいては遊技者個人を識別し特定する。
(4)遊技者個人を識別する場合、遊技者の顔画像を特定し、その特定した顔画像に対して複数の特徴部位の形状等を数値化し、その数値化したデータ(数値化データ、撮像結果から特定した情報)と、当日の顔画像データベースに既に登録されている顔画像(照合用の顔画像)の数値化データとを照合し、同一人物であるか否かを判定する。数値化データの一致率が所定値未満であると判定すると、その顔画像が未だ顔画像データベースに登録されていない顔画像であり、その顔画像に対応する遊技者を新規の遊技者であると判定して顔画像IDを付与し、その顔画像IDと、遊技機1側から受信する遊技信号により特定される遊技情報や貸出装置2から受信する売上信号により特定される売上情報とを対応付けて管理する。一方、数値化データの一致率が所定値以上であると判定すると、その顔画像が既に顔画像データベースに登録されている顔画像であり、その顔画像に対応する遊技者を既存の遊技者であると判定して当該顔画像IDに対応付けている遊技情報や売上情報を更新する。
(5)複数の特徴部位を撮像していなければ、遊技者の顔を撮像できていないと判定し、遊技者個人を識別不能であると判定する。
(6)遊技者個人を識別不能であると判定すると、顔画像IDを付与しない。これは、遊技者個人を識別不能であると判定した状態で顔画像IDを付与してしまうと、顔画像IDを付与したことで、顔画像を特定していない遊技者を全て同一人物と判定したり同一人物を顔が特定できた場合と特定できなかった場合とで別人物と判定して実際の遊技者の数よりも顔画像IDを多く付与してしまったりする等の虞があることを想定し、そのような虞を軽減するためである。
なお、本実施形態では説明の便宜上、管理装置6或いは貸出装置2において制御主体となる制御部36或いは制御部22を、単に「管理装置6」或いは「貸出装置2」とも称する。
また、本実施形態では管理装置6において画像処理を行う構成を例示しているが、管理装置6の処理負荷を軽減させる(処理負荷を分散させる)ために、画像処理を専用で行う画像処理装置(図示略)を管理装置6とは別個に設けるようにしてもよい。例えば図2に示すカメラ29は、別個に設けた画像処理装置を介してLAN5(管理装置6)と接続することにより、当該画像処理装置において、カメラ29側(貸出装置2側)から受信した撮像信号に基づき画像を抽出して分析し、その分析結果を管理装置6に送信する構成でもよい。
さて、上記したカメラ29の撮像信号に基づき遊技者を検知し、その着席状態に応じてICカード10の発行を抑制する、言わば人体ロックを設定することが可能である。しかしながら、「背景技術」で述べたように遊技場の環境によっては遊技者の着席状態を監視する精度が十分でないためICカード10の発行を徒に制限してしまう虞がある。また、遊技者によっては自身で暗証番号を設定する等、一律の盗難対策によらないICカード10の管理が望まれている。
そこで、本実施形態の遊技場用システムにあっては、遊技者の設定操作に応じてICカード10に対して発行条件を設定する発行条件設定手段と、この発行条件設定手段により発行条件が設定されている場合は人体ロックの設定を排他する排他処理を実行する排他手段と、を備え、発行手段は発行条件が設定されている場合に、発行条件が成立したことを条件にICカード10を発行するようになっている。
以下では、「1.貸出装置における発行条件(安心ロック)の設定」について説明した後、「2.人体ロックと着席状態監視処理(排他処理)」について順に説明する。
[1.貸出装置における発行条件の設定]
貸出装置2において、遊技者によりカード挿入口27に挿入されたICカード10に、発行条件としての暗証番号或いは前記携帯IDの対応付けが可能である。ここで、図3及び図4はICカード10を挿入口27に挿入したときの液晶表示部24での画面遷移を示している。
なお、ICカード10には、会員として登録された会員遊技者が所持する会員カード(会員記録媒体)と、会員として登録していない遊技者が所持する一般カード(一般記録媒体)とがあるが、何れのカードも発行条件の設定が可能であることから、本実施形態では一般カードが用いられるものとして、これを中心に説明する。また、図3以降に示す各画面遷移において実質的に同一の表示部分には同一の符号を付す等して説明を簡単化する。
貸出装置2は、ICカード10が挿入口27に挿入されると、図3に示す待機画面41を表示する。待機画面41には、貸出レートや貸出1単位分の玉数を表す欄41a、来場者に対する案内表示を表す欄41b、挿入されているICカード10の種別を表す欄41c(同図では一般カードを表す)、「入金残高」や「持玉」を表す欄41d、持玉を払出すための「持玉払出」釦41eが設けられている。このうち、ICカード10の種別を表す欄41cでは、以下に説明する安心ロックの設定の有無(同図では解錠マークm´)も表される。
貸出装置2は、待機画面41における「持玉払出」釦41e以外の領域がタッチ操作されるとメニュー画面42に遷移する。メニュー画面42には、図3に示すように「安心ロック」釦42aを含む釦群が設けられるとともに、「次」釦42d、「終了」釦42eが設けられている。貸出装置2は、「次」釦42dがタッチ操作されると、図示しない次のメニュー画面に遷移し、「終了」釦42eがタッチ操作されると待機画面41に戻る。また、メニュー画面42がタッチ操作されることなく所定期間継すると、待機画面41に戻る。
そして、貸出装置2は、メニュー画面42における「安心ロック」釦42aがタッチ操作されると、安心ロック画面43に遷移する。安心ロック画面43には、携帯端末100としての「スマホをタッチして下さい または 暗証入力ボタンを押して暗証番号を入力して下さい」と表示する欄43a、「暗証入力」釦43b、「中止」釦43cが設けられている。貸出装置2は、「中止」釦43cがタッチ操作されると待機画面41に戻る一方、遊技者が携帯端末100を翳す操作、或いは「暗証入力」釦43bのタッチ操作に応じて、図4の画面44,45に遷移する(丸で囲んだα或いはβ参照)。
即ち、遊技者が自身の携帯端末100を貸出装置2の携帯端末用リーダ30に翳した場合(設定操作した場合、同図4参照)、貸出装置2は、そのリーダ30にて当該携帯端末100の携帯IDを読み取って(発行条件を記録して)、安心ロック画面43からロック済画面44に遷移する。ロック済画面44には、カード挿入口27に挿入されているICカード10について「安心ロックをかけました」とのメッセージが、その旨を表す施錠マークmと共に表示される。
一方、携帯端末100の所持の有無にかかわらず、貸出装置2において、安心ロック画面43の「暗証入力」釦43bがタッチ操作されると、図4の暗証番号入力画面45に遷移する。暗証番号入力画面45には、テンキー45aが設けられている。暗証番号入力画面45において、遊技者がテンキー45aのタッチ操作(設定操作)により4桁の暗証番号を入力すると、貸出装置2は、次の画面46に遷移する。この画面46は、確認のため再度の暗証番号の入力を求めるものであり、当該画面46の表示後、再度テンキー47aを表示する暗証番号入力画面47へ遷移する。なお、暗証番号入力画面45,47に設けられた中止ボタン45b,47bがタッチ操作されると待機画面41に戻り、戻るボタン45cがタッチ操作されると、1つ前の画面43に戻る。
貸出装置2は、暗証番号入力画面47で入力された暗証番号と先の暗証番号入力画面45で入力された暗証番号とが一致すると判定すると、その暗証番号を発行条件として記録し、暗証番号入力画面47からロック済画面44に遷移する。
こうして、貸出装置2において、発行条件として携帯ID又は暗証番号が遊技者の設定操作に応じて入力されることにより、ロック済画面44が表示されると共に、ICカード10に対し発行条件が設定されて当該カード10に安心ロックをかけていないロック未設定状態からロック設定状態へと切り換わる。
上記したICカード10(一般カード)と同様、会員カードについても挿入口27へ挿入して、携帯ID又は暗証番号が入力されることにより、当該会員カードに対し発行条件を設定して当該カードをロック未設定状態からロック設定状態へと切り換えることができる。なお、会員カードを挿入口27に挿入した場合、図3の待機画面41における、中段の欄41cにて「会員カード」が表示されるとともに、残高や持玉を表す欄41dにて当該会員カードに対応付けられた値が表示されることとなる。
また、貸出装置2において、携帯IDと暗証番号とのうち何れか一方のみを発行条件として入力可能としてよいことは勿論である。
貸出装置2において、ICカード10に対して発行条件が設定された後に、遷移する待機画面は、図3の同待機画面41における中段の欄41cの解錠マークm´に代えて、施錠マークm(図4のロック済画面44に含まれるマークm)を表示する待機画面61となる(図6参照)。このため、遊技者は、ロック設定状態のとき当該施錠マークmの表示により、待機画面61で発行条件が設定されているか否かを直ぐに把握することができる。
図5は、貸出装置2においてICカード10がロック設定状態にあるときに、そのICカード10を発行する(返却する)ために必要な認証操作の手順を示している。
貸出装置2において、遊技者の前記発行操作に応じて現に受け付けているICカード10を発行するとき、当該ICカード10に発行条件として暗証番号が設定されている場合には、液晶表示部24に、図5の画面51を表示させる。この画面51では「安心ロック中です 暗証番号を入力して下さい」と表示して、当該ICカード10について安心ロックをかけたときと同じ暗証番号を入力する認証操作を求め、当該画面51の表示後、暗証番号入力画面52へ遷移する。
一方、当該ICカード10に発行条件として携帯IDが設定されている場合には、液晶表示部24に、図5で下側の画面53を表示させる。この画面53では「安心ロック中です スマホをタッチして下さい」と表示して、当該ICカード10について安心ロックをかけたときと同じ携帯端末100をリーダ30に翳す認証操作を求める。
こうして、貸出装置2は、認証操作により入力された暗証番号又は携帯IDと、発行条件として設定されている暗証番号又は携帯IDとを照合して、両者(各々の暗証番号又は携帯ID)が一致することを条件に(発行条件が成立したことを条件に)ICカード10を発行する。この場合、貸出装置2は、残高及び持玉数と併せて暗証番号又は携帯IDをICカード10に記録して発行することで、ICカード10に発行条件を対応付ける(ロック設定状態を維持する)。
図6は、ICカード10のロック設定状態を解除してロック未設定状態へと切り替えるための解除操作の手順を示している。
図6上側の画面61~65は、ICカード10に発行条件として暗証番号が設定されている場合にロック設定状態を解除するときの画面遷移、図6下側の画面61,62,66,65は、ICカード10に発行条件として携帯IDが設定されている場合にロック設定状態を解除するときの画面遷移を示している。
即ち先ず、貸出装置2において、ICカード10がロック設定状態のとき、図6上側の待機画面61から遷移したメニュー画面62には、「安心ロック」釦42aに代えて「安心ロック解除」釦42a´が表示される。このロック設定状態の解除に際して「安心ロック解除」釦42a´がタッチ操作されると、安心ロック解除画面63に遷移する。安心ロック解除画面63では、発行条件として暗証番号が設定されている場合に「安心ロック中です 暗証番号を入力して下さい」と表示し、その後、暗証番号入力画面64へ遷移する。
これにより、貸出装置2において、暗証番号入力画面64で暗証番号が入力されると(解除操作が行われると)、その入力された暗証番号と、発行条件として設定されている暗証番号とを照合して、両者が一致することを条件に、ロック解除画面65を表示すると共にICカード10をロック設定状態からロック未設定状態へと切り換える。ロック解除画面65には、カード挿入口27に挿入されているICカード10について「安心ロックを解除しました」とのメッセージが、その旨を表す解錠マークm´と共に表示される。なお、遊技者が暗証番号を失念した場合、遊技場の管理者等により貸出装置2に対してICカード10を強制的に発行させる操作入力を行うことにより、暗証番号を入力することなくロック設定状態の解除が可能である。
一方、発行条件として携帯IDが設定されている場合も、図6下側の待機画面61から遷移したメニュー画面62に安心ロック解除釦42a´が表示される。この安心ロック解除釦42a´がタッチ操作されると、安心ロック解除画面66に遷移する。安心ロック解除画面66では「スマホをタッチして下さい」と表示して、安心ロックをかけたときと同じ携帯端末100をリーダ30に翳す解除操作を求める。これにより、貸出装置2において、携帯端末100をリーダ30に翳すことに伴い(解除操作が行われることに伴い)、入力された携帯IDと、発行条件として設定されている携帯IDとを照合して、両者が一致することを条件に、ロック解除画面65を表示すると共にICカード10をロック設定状態からロック未設定状態へと切り換える。
こうして、貸出装置2では、暗証番号や携帯端末100を用いた解除操作によりICカード10がロック未設定状態になると、前記認証操作を行うことなく、又、当該カード10に発行条件を対応付けることなく、発行操作に応じて発行することができる。なお、ロック設定状態の会員カードについての解除操作や認証操作では、上記のICカード10と同様、発行条件を成立させるために暗証番号又は携帯端末100が用いられることとなる。
上記した安心ロックをかけるときの遷移画面42~47(図3~図4参照)及び解除するときの遷移画面61~66(図6参照)を表示させる貸出装置2は、当該安心ロックに係る発行条件設定手段と、人体ロックに係る抑制状態設定手段との設定に関して、遊技者の選択操作を受付ける選択手段に相当する。即ち本実施形態では、安心ロックの設定により人体ロックの設定を排他する、後述の着席状態監視処理(図8参照)が実行されることから、上記した遊技者の設定操作及び解除操作は、安心ロックと人体ロックとの何れのロックの設定を優先するかの選択操作を行うものと言える。
[2.人体ロックと着席状態監視処理(排他処理)]
管理装置6は、人体ロックに関して上記カメラ29の撮像結果に基づいて遊技者が着席状態であるか否かを判定するようになっている。
即ち先ず、管理装置6は、貸出装置2から受付情報を受信することで、ICカード10が挿入されている貸出装置2を特定する。このとき、管理装置6は、特定された貸出装置2から受信するカメラ29の撮像信号に基づいて、当該貸出装置2に対応する遊技機1の前方に遊技者が着席しているか否かを(着席状態であるか否かを)、人体を撮像しているか否かにより判定する。
この場合、撮像信号に基づく画像の処理により、例えば頭部の輪郭と、頭部の下の胴体部の輪郭との両方を検出できていれば、人体を撮像している、つまりは遊技者が遊技機の前に着席していることに対応した着席状態であるあると判定する。一方、頭部の輪郭及び胴体部の輪郭のうち一方でも検出できていなければ、人体を撮像していないと判定し、着席状態ではない(非着席状態である)と判定する。頭部及び胴体部の検出について詳しくは後述する(図11のA2及びA1参照)。
着席状態ではないと判定すると、その着席状態ではない状態が予め定められた設定時間に亘って継続したか否かを判定し、予め定められた設定時間に亘って着席状態ではないと判定すると、その貸出装置2に対して発行抑制設定信号を送信し、ICカード10の発行を抑制する発行抑制状態を設定する。また、貸出装置2に対して発行抑制状態を設定した後に、着席状態であると判定すると、その着席状態である状態が予め定められた解除時間に亘って継続したか否かを判定し、当該解除時間に亘って着席状態であると判定すると、その貸出装置2に対して発行抑制解除信号を送信し、発行抑制状態を解除する。発行抑制設定信号や発行抑制解除信号の送信先の貸出装置2を管理することで、発行抑制状態を設定しているか解除しているかを貸出装置2毎に管理する。
このような遊技者の着席状態に応じてICカード10の発行を抑制する機能は人体ロック機能であり、遊技場の従業員は、管理装置6において人体ロック機能に関する各種設定を行うことができ、カメラ異常検出機能やLED照度調節機能に関する各種設定も行うことができる。
ここで、図7は、管理装置6のモニタ6bに表示される台端末設定画面を示している。台端末設定画面には、人体ロック機能設定部M1、カメラ異常検出機能設定部M2、LED照度調節機能設定部M3が設けられており、遊技場の従業員は、これらの機能設定部M1~M3において設定項目を設定することで、ICカード10の発行の抑制、カメラ29の異常検出、LEDの照度調節を可能となっている。
人体ロック機能に関する各種設定の設定項目は以下の通りである。
機能使用=「有」、「無」の何れかを設定可能であり、人体ロック機能の有効/無効を示す。「有」が設定されていれば、人体ロック機能が有効となり、ICカード10の発行を抑制可能となる。「無」が設定されていれば、人体ロック機能が無効となり、ICカード10の発行を抑制可能とならない。本実施形態では「有」が設定されるものとし、上記の如く貸出装置2において、遊技者の設定操作により安心ロック(発行条件設定手段)の設定を優先し、或いは解除操作により(又は設定操作を行わないことにより)人体ロック(抑制状態設定手段)の設定を優先する選択を行うことができる。
累積アウト補正=「有」、「無」の何れかを設定可能であり、非着席状態でも一定時間(例えば1分)の累積アウトを監視し、その一定時間内でアウトが変化している場合に遊技中と判定するか否かを示す。「有」が設定されていれば、非着席状態でも一定時間内でアウトが変化しているときに人体ロックの機能が無効となり、「無」が設定されていれば、アウトが変化しているか否かに関係なく人体ロック機能が有効となる。
ロック時間=「0」~「999」の数値を入力して秒単位で設定可能であり、非着席状態を検出してから発行抑制状態を設定するまでの時間を示し、設定時間に対応する。即ち、発行抑制状態を設定していない状態では、ロック時間に亘って遊技者が遊技機1の前に着席していない状態が継続すると、発行抑制状態を設定してICカード10の発行を不能とする。なお、図7では、ロック時間を「10」秒に設定している場合を例示している。
ロック解除時間=「0」~「999」の数値を入力して秒単位で設定可能であり、着席状態を検出してからICカード10の発行抑制状態を解除するまでの時間を示し、解除時間に対応する。即ち、発行抑制状態を設定している状態では、ロック解除時間に亘って遊技者が遊技機1の前に着席している状態が継続すると、発行抑制状態を解除してICカード10の発行を可能とする。なお、図7では、ロック解除時間を「10」秒に設定している場合を例示している。
カメラ異常検出機能に関する各種設定の設定項目は以下の通りである。
カメラ異常検出=「有」、「無」の何れかを設定可能であり、カメラ異常を検出して報知を行うか否かを示す。具体的には、「有」が設定されていれば、アウトが変化しているときに遊技者を検出不能な状態の頻度が予め定められた設定値(例えば80%)以上になると、カメラ異常の報知を行う。
LED照度調節機能に関する各種設定の設定項目は以下の通りである。
機能使用=「有」、「無」の何れかを設定可能であり、LED照度調節機能の有効/無効を示す。「有」が設定されていれば、LED照度調節機能が有効となり、メニュー画面(例えば図3のメニュー画面42)に「LED明るさ調節」釦が表示され、遊技者がLED照度を調節可能となる。「無」が設定されていれば、LED照度調節機能が無効となり、メニュー画面に「LED明るさ調節」釦が表示されず、遊技者がLED照度を調節可能とならない。
デフォルト照度への復帰=「有」、「無」の何れかを設定可能であり、客交代(ICカード10の抜き差し)を検出した場合にLED照度をデフォルトに戻すか否かを示す。「有」が設定されていれば、客交代を検出した場合にLED照度をデフォルトに戻し、「無」が設定されていれば、客交代を検出した場合でもLED照度をデフォルトに戻さない。
図8及び図9は、顔画像特定処理及び着席状態監視処理(排他処理)の流れを示すフローチャートである。管理装置6は、顔画像特定処理及び着席状態監視処理を所定周期で定期的に実行するものとし、同図の「S1,S2,…」は各ステップを表している。
図8に示すように、管理装置6は、所定周期(例えば100ミリ秒周期)の顔画像特定処理の開始タイミングになると、顔画像特定処理を開始し、何れかの貸出装置2から受付情報を受信したか否かを判定する(S1)。管理装置6は、何れかの貸出装置2から受付情報を受信したと判定すると(S1:YES)、その受付情報に含まれている貸出装置IDに基づいて当該受付情報の送信元の貸出装置2を特定し(S2)、その受付情報の送信元として特定した貸出装置2から受信している撮像信号に基づいて遊技者個人を識別可能であるか否かを判定する(S3)。
なお、ここでは、ICカード10が挿入口27に挿入され、何れかの貸出装置2から受付情報を受信したときに、受付情報の送信元として特定した貸出装置2から受信している撮像信号に基づいて遊技者個人を識別可能であるか否かを判定することを例示しているが、遊技者がICカード10を所持していない状態で遊技を開始し、現金の投入や玉の計数によりICカード10を発行可能になったことを示す情報を受付情報として貸出装置2から受信した場合にも、その情報の送信元として特定した貸出装置2から受信している撮像信号に基づいて遊技者個人を識別可能であるか否かを判定してもよい。
管理装置6は、受付情報の送信元として特定した貸出装置2から受信している撮像信号に基づいて遊技者の顔の複数の特徴部位を撮像していれば、遊技者個人を識別可能であると判定し(S3:YES)、遊技者の顔画像を特定する(S4)。このとき、特定した顔画像に対して複数の特徴部位の形状等を数値化し、その数値化したデータ(数値化データ)と、当日の顔画像データベースに既に登録されている顔画像(照合用の顔画像)の数値化データとを照合し、同一人物であるか否かを判定する(S5)。
管理装置6は、数値化データの一致率が所定値未満であると判定し、その顔画像が未だ顔画像データベースに登録されていない顔画像であると判定すると(S5:NO)、その顔画像に対応する遊技者を新規の遊技者であると判定して顔画像IDを付与し(S6)、その顔画像IDと遊技情報や売上情報とを対応付けて管理する(S7)。即ち、管理装置6は、受付情報の送信元として特定した貸出装置2に対応する遊技機1側から受信する遊技信号(アウト信号、セーフ信号、始動信号、大当り信号、特別状態信号)に基づいて遊技情報(アウト、セーフ、スタート処理、大当り状態、特別状態等)を特定すると共に、その貸出装置2から受信する売上信号に基づいて売上情報(売上金額や売上玉)を特定し、当該特定した遊技情報や売上情報と、新規に付与した顔画像IDとを対応付けて管理し、顔画像特定処理を終了する(リターンする)。
一方、管理装置6は、数値化データの一致率が所定値以上であると判定し、その顔画像が既に顔画像データベースに登録されている顔画像であると判定すると(S5:YES)、その顔画像に対応する遊技者を既存の遊技者であると判定して当該顔画像IDに対応付けている遊技情報や売上情報を更新する(S8)。
即ち、管理装置6は、受付情報の送信元として特定した貸出装置2に対応する遊技機1側から受信する前記遊技信号に基づいて遊技情報を特定すると共に、その貸出装置2から受信する売上信号に基づいて売上情報を特定し、当該特定した遊技情報や売上情報を、既に付与している顔画像IDに対応付けている遊技情報や売上情報に上書きすることで、顔画像IDに対応付けている遊技情報や売上情報を更新し、顔画像特定処理を終了する。
ここで、例えば図11における符号A2の枠内に示すように、管理装置6において、撮像結果の画像として目、鼻、口の3ケ所の全てを撮像した画像を取得している場合、遊技者個人を識別可能である(前記S3:YES)。
一方、例えば同図11における符号A2´の枠内に示すように、撮像結果の画像として遊技者がマスク及びサングラスを着用しているために鼻のみを撮像した画像を取得している場合には、遊技者個人を識別不能であるので(S3:NO)、遊技者の顔画像を特定せず、顔画像IDと遊技情報や売上情報とを対応付けて管理せず、顔画像IDに対応付けている遊技情報や売上情報を更新することなく、顔画像特定処理を終了する。
図9に示すように、管理装置6は、所定周期(例えば100ミリ秒周期)の着席状態監視処理の開始タイミングになると、着席状態監視処理を開始し、何れかの貸出装置2から受付情報を受信したか否かを判定する(S11)。管理装置6は、何れかの貸出装置2から受付情報を受信したと判定すると(S11:YES)、その受付情報に含まれている貸出装置IDに基づいて当該受付情報の送信元の貸出装置2を特定し(S12)、その受付情報の送信元として特定した貸出装置2から受信している撮像信号に基づいて当該貸出装置2に対応する遊技機1の前方に遊技者が着席しているか否かを判定し、着席状態であるか否かを判定する(S13)。
管理装置6は、受付情報の送信元として特定した貸出装置2に対応する遊技機1の前方に遊技者が着席しておらず、非着席状態であると判定すると(S13:NO)、その特定した貸出装置2に対して発行抑制状態を設定しているか否かを判定する(S14)。管理装置6は、その特定した貸出装置2に対して発行抑制状態を設定していると判定すると(S14:YES)、発行抑制状態の設定を継続し、着席状態監視処理を終了する。
一方、管理装置6は、その特定した貸出装置2に対して発行抑制状態を設定していないと判定すると(S14:NO)、前述したロック時間に亘って非着席状態であるか否かを判定する(S15)。管理装置6は、ロック時間に亘って非着席状態ではないと判定すると(S15:NO)、該当する貸出装置2に発行抑制設定信号を送信せず、即ち、該当する貸出装置2に対して発行抑制状態を設定せずに着席状態監視処理を終了する。即ち、該当する貸出装置2では、これ以降に遊技機1の発行釦21が操作されると、ICカード10を発行する。
そして、管理装置6は、ロック時間に亘って非着席状態であると判定すると(S15:YES)、該当する貸出装置2にて発行条件が設定されているか否かを判定する(S16)。ここで、該当する貸出装置2において、発行条件として携帯ID又は暗証番号が遊技者の設定操作に応じて入力され或いは発行条件が設定されたICカード10が用いられている(挿入されている)場合には(S16:YES)、管理装置6は、発行抑制状態を設定することなく当該設定を排他する(S17を実行することなくリターンする)。
即ち、貸出装置2において発行条件が入力され或いはICカード10には発行条件が対応付けられことから、管理装置6は、該当する貸出装置2との通信により発行条件の設定の有無を判定することができ、係るS16において発行条件が設定されていると判定した場合は(S16:YES)発行抑制状態の設定を排他する排他処理を実行する。
このため、該当する貸出装置2において、ロック時間に亘って非着席状態となっても、人体ロックをかけることなく、遊技者が設定(選択)した安心ロックによるセキュリティを確保することができる。また、この場合、貸出装置2では、上記のように待機画面61で施錠マークm(図6参照)が表示され、この状態でICカード10を発行するためには、暗証番号或いは携帯IDを入力する前記の認証操作を行うこと(図5参照)、つまりは発行条件が成立したことを条件とする。
一方、管理装置6は、該当する貸出装置2にて発行条件が設定されていないと判定すると(S16:NO)、該当する貸出装置2に発行抑制設定信号を送信し、該当する貸出装置2に対して発行抑制状態を設定し(S17)、着席状態監視処理を終了する(リターンする)。
即ち、該当する貸出装置2では、これ以降に遊技機1の発行釦21が操作されても、ICカード10の発行を抑制する。なお、この場合、発行抑制状態が設定された貸出装置2は、図10の待機画面41で示すように、発行釦21が操作されてもICカード10を発行せずに、ICカード10の発行を抑制中であることを告知する「返却制限中」という告知メッセージを、持玉払出釦41eに代えて表示し、告知メッセージを表示してから一定時間が経過すると、告知メッセージを消去する。
また、図10中央の待機画面41では、「返却制限中」の告知メッセージと解錠マークm´とで、発行抑制状態が設定され且つ発行条件が設定されてないこと(抑制状態設定手段の設定を優先していること)を把握することができる。
前記S13において、管理装置6は、受付情報の送信元として特定した貸出装置2に対応する遊技機1の前方に遊技者が着席しており、着席状態であると判定すると(S13:YES)、その特定した貸出装置2にて発行条件が設定されているか否かを判定する(S18)。管理装置6は、その特定した貸出装置2にて発行条件が設定されていると判定すると(S18:YES)、その発行条件の設定を継続させ、着席状態監視処理を終了する(リターンする)。
また、管理装置6は、特定した貸出装置2にて発行条件が設定されていないと判定すると(S18:NO)、その貸出装置2に対して発行抑制状態を解除しているか否かを判定する(S19)。管理装置6は、その貸出装置2に対して発行抑制状態を解除していると判定すると(S19:YES)、発行抑制状態の解除を継続し、リターンする。
従ってこの場合、遊技者が着席した状態にあって、発行抑制状態の設定も発行条件も設定されていない状況にあるが、貸出装置2において、上記した携帯ID或いは暗証番号を発行条件として入力することで(図4参照)、安心ロックをかけることができるのは勿論である。
一方、管理装置6は、その貸出装置2に対して発行抑制状態を解除していないと判定すると(S19:NO)、前述したロック解除時間に亘って着席状態であるか否かを判定する(S20)。管理装置6は、ロック解除時間に亘って着席状態であると判定すると(S20:YES)、該当する貸出装置2に発行抑制解除信号を送信し、該当する貸出装置2に対して発行抑制状態を解除し(S21)、着席状態監視処理を終了する。即ち、該当する貸出装置2では、これ以降に遊技機1の発行釦21が操作されると、ICカード10を発行する。
一方、管理装置6は、ロック解除時間に亘って着席状態ではないと判定すると(S20:NO)、該当する貸出装置2に発行抑制解除信号を送信せず(発行抑制状態を解除せず)、リターンする。即ち、該当する貸出装置2では、これ以降に遊技機1の発行釦21が操作されても、ICカード10の発行を抑制する。
このように発行釦21が操作されたときに遊技者が着席していなければ、遊技機1で遊技していない人物、即ち、ICカード10を盗もうと考える人物(不正行為者)が発行釦21を操作した可能性が高いので、ICカード10の発行を抑制することで、ICカード10の盗難を抑制することができる。
また、貸出装置2は、このようにして発行抑制状態を設定すると、その後、発行抑制状態を設定している状態で発行釦21が操作されると、発行エラー画面を液晶表示部24に表示し、ICカード10の発行を抑制していること及び遊技場の従業員の呼び出しを促すことを報知する。このとき、貸出装置2は、発行抑制状態を設定している状態で発行釦21が操作されたことを盗難未遂情報として管理装置6に送信し、管理装置6は、貸出装置2から盗難未遂情報を受信すると、その旨を例えばインカム等により遊技場の従業員に報知してもよい。また、カメラ29が故障していることも想定されるので、貸出装置2は、遊技場の従業員が操作リモコン35を操作したことで、操作リモコン35から送信された解除指令信号が受光部34に受信されることで、発行抑制状態を解除してもよい。
また、遊技場の従業員は、管理装置6においてカメラ29の撮像結果を確認することができる。図11は、カメラ29の撮像結果を遊技場の従業員が確認可能なカメラ映像確認画面を示しており、カメラ映像確認画面では、台番毎のカメラ29の撮像結果が表示され、画像内で人体検出範囲と顔検出範囲とが識別可能に表示される。
例えば1番台の画像において符号A1の枠で示す範囲が、人体検出範囲であり、カメラ29の撮像結果に基づいて着席状態であるか否かを判定するための範囲、即ち前記S13で着席している遊技者を検出するための判定範囲である。また、例えば1番台の画像において符号A2枠で示す範囲が、顔検出範囲であり、遊技者を識別するための範囲でもある。他台の画像についても同様である。さらに、遊技機1の盤面11に正対する正面を基準としたときの上下方向のずれに相当する角度が上下角度として表示されると共に左右方向のずれに相当する角度が左右角度として表示される。
また、図11に例示するように、人体検出が正常であれば、顔検出が正常であるか異常であるかに関わらず「正常」と表示される。即ち、1番台のカメラ映像(上記した符号A2の枠内の画像)では遊技者個人を識別可能であり、顔検出を正常とする一方、5番台のカメラ映像(符号A2´の枠内の画像)では遊技者個人を識別不能であり、顔検出が異常であるが、何れも人体検出が正常であれば「正常」と表示される。
なお、管理装置6は、上記した遊技者の頭部の輪郭として例えば略円形状、楕円形状の物体を検出した場合に、その遊技者の頭部の範囲つまりは顔検出範囲A2で遊技者を識別することができる。併せて、頭部の下の胴体部の輪郭として例えば略円柱形状、楕円形状の物体をも検出した場合には、その遊技者の頭部と胴体部の範囲つまりは人体検出範囲A1で人体を識別することができ、着席状態を判別することができる。
また、管理装置6において、図11のカメラ映像確認画面で遊技場の従業員が特定の画像を選択する操作を行うと、図12に示すように、その選択された画像を拡大した拡大映像確認画面が表示される。図12では、遊技場の従業員が3番台の画像を選択する操作を行った場合を例示している。また、人体検出範囲を示す線と顔検出範囲を示す線とで色や種別を異ならせることで、人体検出範囲と顔検出範囲とを容易に区分して把握することができる。
以上に説明したように本実施形態の管理装置6は、発行条件設定手段(例えば貸出装置2)により発行条件が設定されている場合は発行抑制状態の設定を排他する排他処理(例えば図9のS16,S18の処理)を実行し、貸出装置2は発行条件が設定されている場合に、発行条件が成立したことを条件にICカード10を発行する。これによれば、遊技者が発行条件を設定することにより、着席していなくても、例えば暗証番号等の入力により当該発行条件を成立させることでICカードの発行を可能とすることができ、遊技者の要望に応じたセキュリティ状態が実現可能となる。また、排他処理によって、着席の検知に基づく発行抑制状態の設定よりも遊技者による発行条件の設定を優先せしめることができ、遊技場の環境により遊技者の検出精度が十分でないこと等に起因して徒に人体ロックが設定されてしまうという事態を未然に防ぐことが可能となり、遊技者が遊技に集中できるようになる。
貸出装置2は、例えば抑制状態設定手段としての人体ロックと発行条件設定手段としての安心ロックとの設定に関して、遊技者の選択操作を受付ける選択手段(例えば液晶表示部24、タッチパネル24a)を有し、その抑制状態設定手段と発行条件設定手段との何れの設定を優先するかの選択が可能に構成されている。これによれば、遊技者の選択により、人体ロックか安心ロックかを選択することができ、遊技者の所望するセキュリティ状態を実現できる。
管理装置6は、カメラ29の撮像結果に基づいて着席状態であるか否かを判定する判定手段として構成されているので、元々は遊技者の顔画像を特定して遊技情報を管理するためのカメラ29を利用することで、新たな構成を追加することなく、ICカード10の発行を抑制して盗難を適切に抑制することができ、既存の設備を利用して容易に実現することができる。
管理装置6のモニタ6bにおいて、着席状態であるか否かを判定するための範囲である人体検出範囲と、遊技者を識別するための範囲である顔検出範囲とを区分可能に表示するようにしたので、それぞれの範囲を調節することで、着席状態であるか否かの判定や遊技者の識別を適切に行うことができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。又、それぞれの変形例を組み合わせてもよい。
上記した実施形態では、貸出装置2において人体ロックと安心ロックとの択一的な選択操作を可能としたが、それら人体ロックと安心ロックとの双方(以下「両ロック」と称す)を重ねて設定してもよい。
この場合、例えば貸出装置2における表示画面(例えばメニュー画面42や安心ロック画面43)に、両ロックを設定するための選択釦(例えば図示しない「Wロック」釦)を別途設け、そのWロック釦の選択と併せて暗証番号又は携帯IDの入力による発行条件の設定が行われることにより、両ロックを重ねて設定することが可能となる。
また、こうした遊技者の選択により、人体ロック、安心ロック、及び両ロックの何れのロック方法でも設定できるように、図13のフローチャートによる処理が行われるものとする。図13に示すS31~S43では、S36とS39を除いて図9のS11~S21に相応する処理が行われることから、図9のフローチャートと異なるところを中心に説明する。
即ち、管理装置6は、何れかの貸出装置2から受付情報を受信し(S31:YES)、その受付情報に含まれている貸出装置IDに基づき当該受付情報の送信元の貸出装置2を特定すると(S32)、その送信元として特定した貸出装置2から受信している撮像信号に基づき遊技者が着席状態であるか否かを判定する(S33)。
そして、管理装置6は、非着席状態であり(S33:NO)且つ発行抑制状態を設定しておらず(S34:NO)且つロック時間に亘って非着席状態である場合(S35:YES)、2つのロック条件の選択、即ち前記Wロック釦の選択とともに発行条件が設定されているか否かを判定する(S36)。
このように、Wロック釦の選択により2つのロック条件が選択されているとき(S36:YES)、管理装置6は、上記した排他処理を行うことなく(S37を実行せずに)、該当する貸出装置2に発行抑制設定信号を送信し、該当する貸出装置2に対して発行抑制状態を設定し(S38)、着席状態監視処理を終了する(リターンする)。
また、前記S33にて着席状態であると判定されたとき(S33:YES)、管理装置6は、受付情報の送信元として特定した貸出装置2において、Wロック釦の選択により2つのロック条件が選択されているか否かを判定する(S39)。そして、管理装置6は、Wロック釦の選択により2つのロック条件が選択されている場合(S39:YES)、排他処理を行うことなく(S40を実行せずに)、発行抑制状態が解除されておらず(S41:NO)且つロック解除時間に亘って着席状態であれば(S42:YES)、該当する貸出装置2に発行抑制解除信号を送信し、該当する貸出装置2に対して発行抑制状態を解除し(S43)、着席状態監視処理を終了する。
上記のように貸出装置2において、例えば抑制状態設定手段としての人体ロックと発行条件設定手段としての安心ロックとの双方を重ねて設定するものであって、当該発行条件設定手段により発行条件が設定されていても当該抑制状態設定手段による発行抑制状態を許容する設定の選択が可能に構成することで(S36~S38参照)、よりセキュリティを高めることが可能となり、又、所期のセキュリティ状態を得ることができる等、上記した実施形態と同様の効果を奏する。
なお、選択手段は、上記したWロック釦や「安心ロック」釦42a(図3参照)に限らず、人体ロックのみを選択するための選択釦(図示略)をも別途設けることで、人体ロック、安心ロック、及び両ロックの何れのロック方法でも任意に選択できるように構成してもよい。これにより、選択釦で人体ロックが選択されたとき、安心ロックが設定されていても、これを排他する処理を実行することにより、人体ロックによる発行抑制の条件の成立に伴い(図9のS13~S15参照)、人体ロックによる発行抑制状態を設定することができる。
上記した実施形態では、貸出装置2における暗証番号や携帯IDの入力により発行条件を設定したが、それらの入力に代えて会員カードが挿入されている場合には、発行条件が設定されたものと見做して人体ロックを設定しない(排他処理を実行する)ようにしてもよい。この場合、貸出装置2における、遊技者の設定操作として例えば貯玉を払い出す場合に必要な液晶表示部24でのタッチ操作(会員登録時の暗証番号を入力する操作)が行われることにより、発行条件が設定されるようにしてもよい。
上記した実施形態では人体ロック及び安心ロックの何れか一方のロックが設定された場合、ICカード10の発行を抑制するようにしたが、抑制に変えて或いは加えて、持玉、貯玉の払い出しや玉貸しを制限するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、遊技機1としてCRパチンコ機を例示したが、例えばスロットマシンを対象としてもよい。又、玉が封入されており、遊技者が玉に触れることができず、クレジットや得点を消費して玉を発射する封入式のパチンコ遊技機やクレジットや得点を消費してリールが回転する等のゲームが進行する完全クレジット式のスロットマシンを対象としてもよい。
遊技用装置の一部の機能を遊技機1が備える構成を例示したが、遊技用装置の全ての機能を貸出装置2が備える構成としてもよい。又、貸出装置2の外部に設けた遊技用装置の機能を任意に変更してもよく、例えばカメラ29を遊技機1や情報表示装置3が備える構成としてもよいし、顔画像や人体を特定する機能を管理装置6が備える構成としてもよい。即ち、一の装置及び複数の装置の何れで遊技用装置を形成してもよい。複数の装置により遊技用装置を構成しているので、遊技用システムと言うことも可能である。
カメラ29を遊技機1に対して1対1で設ける構成を例示したが、カメラ29を天井や複数の遊技機1が設置された遊技島に設けることで、1台のカメラ29を複数の遊技機1に対して設ける構成としてもよい。また、1台のカメラ29を用い、遊技者個人を識別することと、遊技者が着席しているか否かを判定することを行う構成を例示したが、遊技者個人を識別するためのカメラと、遊技者が着席しているか否かを判定するためのカメラとを別々としてもよい。即ち、カメラの位置や個数をどのような態様としてもよく、遊技者が遊技機1の前に着席していることに対応した着席状態であるか否かの判定をどのような構成で行ってもよい。
また、頭部の輪郭と胴体部の輪郭とを検出できたか否かにより着席状態を判定する構成を例示したが、どのような方法で着席状態を判定してもよい。例えば遊技者の目等の特徴部位を撮像できたか否かを判定し、目等の特徴部位を撮像できた場合に遊技者が着席していると判定してもよい。また、遊技者の視線方向を判定し、遊技者の視線方向が遊技機1の盤面11に向いていると特定できた場合に遊技者が着席していると判定してもよい。また、カメラ29を用いず、温度センサ、赤外線センサ、光センサ等により人間が遊技機1の前にいるか否かを判定して遊技者が着席しているか否かを判定してもよい。即ち、着席状態の判定は実際に遊技者が着席しているか否かを判定するものだけでなく、遊技者が遊技機1の前にいることに対応した状態であるか否かを判定する等の間接的に判定するものも含まれ、実際に遊技者が着席していなくとも、着席していると見做し得る状態であれば、遊技者が遊技機1の前に着席していることに対応した着席状態であると判定してもよい。
撮像結果の画像として目、鼻、口の3ケ所の全てを撮像した画像を取得している場合に遊技者個人を識別可能であるとして遊技者の顔画像を特定する構成を例示したが、遊技者の顔画像を特定する方法を任意に変更してもよく、例えば顔の輪郭、皮膚、耳、眉毛、ほお骨、あご、皺等の特徴から遊技者個人を識別可能であるとして遊技者の顔画像を特定してもよい。更に、遊技者の顔の撮像結果から遊技者を識別する必要はなく、遊技者の服装等から遊技者を識別してもよい。この場合、複数の特徴部位の個数が増えることで、同一人物であるか否かを判定する精度を高めることができ、顔画像IDに対応付けて遊技情報や売上情報を精度良く管理することができる。
着席状態ではないときにICカード10の発行を抑制することとしてICカード10の発行を禁止する構成を例示したが、着席状態であるときに対してICカード10の発行を抑制すればよく、例えば着席状態であるときの発行速度よりも遅くして発行してもよく、発行を完了するまでに要するための時間が長くなれば、ICカード10を盗んで素早くその場を離れることができないので、ICカード10の盗難を抑制する効果を得ることが可能となる。即ち、着席状態であるときに対してICカード10の発行に困難さがあれば、ICカード10の発行を禁止する場合と同様にICカード10の盗難を抑制する効果を得ることが可能となる。
記録媒体としてICカード10を用いる構成を例示したが、携帯電話機やICコインを用いることも可能である。
設定時間及び解除時間を個別に設定する構成を例示したが、例えば一方の時間を遊技場の従業員が設定すると、その設定した一方の時間に基づいて他方の時間を自動的に設定してもよい。例えば設定時間(例えば1分)を設定すると、その設定時間よりも予め定められた所定時間だけ長い時間(例えば2分)を解除時間として自動的に設定してもよい。
本実施形態では、着席状態ではない時間がロック時間に達したときにICカード10の発行を抑制する構成を例示したが、ICカード10の発行を抑制する構成に加え、又は代えてその他の機能を抑制する構成でもよい。例えば複数のICカード10の残高や持玉の値を1枚のICカード10に合算可能な構成ではその合算機能を禁止してもよく、又、受け付け中のICカード10の残高や持玉の一部又は全部を他のICカード10に対応付ける分割機能等を禁止してもよい。更には、許容するか禁止するかを遊技場側で選択可能としてもよい。
遊技場の従業員による操作(例えば操作リモコン35の操作)が行われたことのみを条件として、発行抑制状態を解除する構成としてもよい。即ち、発行抑制状態のみが設定されている状態(発行条件が設定されていない状態)で遊技者が着席したと判定した場合に発行抑制状態を解除してしまうと、ICカード10を盗もうと考える人物(不正行為者)が、着席していないことが原因でICカード10が発行されないことに気付いて着席すると、ICカード10が発行されて盗難されてしまうことなるが、遊技場の従業員による操作が行われたことのみを条件とすることで、そのような事態を抑制することができる。
管理装置6が行う処理の少なくとも一部を貸出装置2や情報表示装置3等の他の装置にて行うようにしてもよいし、貸出装置2が行う処理の少なくとも一部を管理装置6や情報表示装置3等の他の装置にて行うようにしてもよい。例えばカメラ29が撮像した画像を貸出装置2が画像処理してもよい。
ロック時間やロック解除時間を、時間帯別、遊技場内を監視する従業員の人数、エリア別に区分して設定してもよい。
図面中、1は遊技機、2は貸出装置(遊技用装置)、10はICカード(記録媒体)、22aは受付部(受付手段)、22bは発行部(発行手段)、22cは発行条件設定部(発行条件設定手段)、22dは選択部(選択手段)、27はカード挿入口(受付手段、発行手段)、27aはカードRW(受付手段、発行手段)、29はカメラ(撮像手段)、36aは判定部(判定手段)、36bは抑制状態設定部(抑制状態設定手段)、36cは抑制状態解除部(抑制状態解除手段)、36dは排他部(排他手段)である。

Claims (4)

  1. 遊技機に対応して設けられ、遊技に使用する遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録した記録媒体を受け付ける受付手段と、
    遊技機に対応して設けられ、遊技者が予め定められた発行操作を行った場合に前記記録媒体を発行する発行手段と、
    遊技者が遊技機の前に着席していることに対応した着席状態であるか否かを判定する判定手段と、
    予め定められた設定時間に亘って前記判定手段が前記着席状態ではないと判定している状況が発生した場合に、前記発行手段による前記記録媒体の発行を抑制する発行抑制状態を設定する抑制状態設定手段と、
    前記発行抑制状態が設定された後に、予め定められた解除時間に亘って前記判定手段が前記着席状態であると判定している状況が発生した場合に、前記発行抑制状態を解除する抑制状態解除手段と、
    遊技者の設定操作に応じて前記記録媒体に対して発行条件を設定する発行条件設定手段と、
    前記発行条件設定手段により発行条件が設定されている場合は前記発行抑制状態の設定を排他する排他処理を実行する排他手段と、
    を備え、
    前記発行手段は前記発行条件が設定されている場合に、前記発行条件が成立したことを条件に前記記録媒体を発行することを特徴とする遊技場用システム。
  2. 前記抑制状態設定手段と前記発行条件設定手段との設定に関して、遊技者の選択操作を受付ける選択手段を備え、
    前記選択手段は、前記抑制状態設定手段と前記発行条件設定手段との何れの設定を優先するかの選択が可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載した遊技場用システム。
  3. 前記抑制状態設定手段と前記発行条件設定手段との設定に関して、遊技者の選択操作を受付ける選択手段を備え、
    前記選択手段は、前記抑制状態設定手段と前記発行条件設定手段との双方を重ねて設定するものであって、当該発行条件設定手段により発行条件が設定されていても当該抑制状態設定手段による発行抑制状態を許容する設定の選択が可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載した遊技場用システム。
  4. 遊技機にて遊技を行っている遊技者を撮像可能な撮像手段を備え、
    前記判定手段は、前記撮像手段の撮像結果に基づいて前記着席状態であるか否かを判定することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載した遊技場用システム。
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