JP7299815B2 - 遊技場用システム - Google Patents

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本発明は遊技場用システムに関する。
「健康増進法の一部を改正する法律」の成立や、各種条例等に基づき今後遊技場では遊技中の喫煙が禁止され、遊技者が喫煙したい場合には遊技場内等に設けられる喫煙ブースや遊技場外にて喫煙するため遊技機から離席する必要性がある。この場合、例えば、特許文献1のように休憩操作を行ってカードを発行する一方、当該カードを受付けるまで、遊技する際の貸出処理や再プレイ処理のような付与処理を抑制する抑制状態とすれば遊技者が安心して離席出来るようになる。
特開平5-3958号公報
さて、このようなカードとしてはプリペイドの残高や持玉を記録する記録媒体を適用することが想定され得るが、このようなカードは、残高に関連する残高関連情報と持玉に関する獲得価値関連情報とを区別して管理しており、例えば精算機のような残高しか更新できない端末では残高関連情報を更新可能とするが、獲得価値関連情報は更新不能とする一方、島端計数機のような持玉しか構成できない端末では獲得価値関連情報を更新可能とするが、残高関連情報は更新不能とすることでセキュリティを高めている。そして、例えば残高は残存するものの持玉は残存しないカードにおける獲得価値関連情報だけに抑制状態を解除するための離席情報を対応付けると、当該カードにて抑制状態とした上で残高を精算する場合、当該精算を行う精算機では獲得価値関連情報を更新できないため、離席情報を更新できず、離席情報を残したままカードを回収してしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、離席情報を記録するための記録領域が区分される記録媒体に遊技機を抑制状態とするための情報を記録する場合であっても円滑に運用可能な遊技場用システムを提供することにある。
請求項1の発明によれば、残高関連情報と獲得価値関連情報とで記録媒体の記録領域を区分して管理するシステムにおいて、残高がある状態で離席ロック状態した場合には残高関連情報として離席情報を対応付ける一方、持玉がある状態で離席ロック状態した場合には獲得価値関連情報として離席情報を対応付けるため、離席情報を記録するための記録領域が区分される記録媒体に遊技機を抑制状態とするための情報を記録する場合であっても円滑に運用可能となる。
一実施形態における遊技場用システムの構成を示す概略図 遊技装置の表示を示す図(その1) 遊技装置の表示を示す図(その2) 遊技装置の表示を示す図(その3) 遊技装置の表示を示す図(その4) 情報表示装置の表示を示す図(その1) 情報表示装置の表示を示す図(その2) 情報表示装置の表示を示す図(その3) 離席操作の有無の組合せに対応した各装置の動作を示す図 喫煙ブースの斜視図 喫煙ブースの表示装置の表示を示す図(その1) 喫煙ブースの表示装置の表示を示す図(その2) 喫煙ブースの表示装置の表示を示す図(その3) 喫煙ブースの表示装置の表示を示す図(その4) 喫煙ブースの表示装置の表示を示す図(その5)
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2(付与手段、特定手段、発行手段、離席手段、離席ロック手段、安心ロック手段、操作手段、第1離席手段、第2離席手段、表示手段、受付手段、報知手段、混雑状況報知手段)及び情報表示装置3が設置されている。
遊技機1及び遊技装置2並びに情報表示装置3は、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6(設定手段、報知手段、管理手段、解除手段、呼出手段、第1解除手段、制限手段、区分手段、混雑状況特定手段、対応付け手段)と接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から送信される遊技信号を受信することにより遊技機毎の遊技データを管理すると共に、会員登録された会員毎の個人データも管理する。
遊技場には、島端計数機7(価値更新手段)、景品交換端末(以下、POS)8(価値更新手段)、精算機9(価値更新手段、残高更新手段)も設置されており、LAN5を介して管理装置6と接続されている。
島端計数機7は、投入された玉を計数し、その計数結果である計数玉数を記録した図示しないレシートを発行すると共に管理装置6へ発行情報を送信する。
POS8は、計数機から発行された会員カード(会員用記録媒体)や一般カードであるICカード10(以下、会員カード10や一般カード10という場合がある)(記録媒体、ロック媒体、第1ロック媒体、第2ロック媒体)により特定される計数玉数に基づいて景品交換処理を実行する。
精算機9は、ICカード10がカード挿入口11に挿入されると、挿入されたICカード10を受付け当該ICカード10に記録されている入金残高をカードリーダ(図示せず)により読取り、その読取った入金残高に対応する紙幣や硬貨を返却口12から返却する。精算機9には、紙幣が投入される紙幣投入口13が設けられており、ICカード10に記録されている入金残高に投入金額を加算可能となっている。
POS8及び精算機9においてICカード10に記録されている入金残高を取扱うときは、管理装置6がICカード10に対応して予め記録している発行情報が示す入金残高と照合し、真であると判定したことを条件として入金残高を取扱う。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード14、モニタ15、図示しないプリンタ等が接続されている。
図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。管理装置6は、遊技場内に設置された遊技機1、遊技装置2、島端計数機7、POS8、精算機9等の稼動状況を管理する。
遊技機1は、盤面16に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル17、上部受皿18、下部受皿19を有すると共に、盤面16に、液晶表示部20、始動口21、大入賞口22を有する。
遊技機1は以下に示す動作を行う。
(1)操作ハンドル17が操作されたことにより盤面16に発射された玉が始動口21に入賞(始動入賞)することに応じて大当り抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部20にて実行し、その結果に応じて大当りを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつであり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(2)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/300であり、大当りのうち大当り後に確変状態(確変)となる大当りの割合は66.6%(2/3)である。大当りが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口22を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は8個、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(3)大当りに対応するラウンド数は5Rと16Rとがあり、その振分割合は5Rが25%であり、16Rが75%である。
(4)確変中は大当り確率が1/30に向上する。確変は次回大当りまで継続するため、大当り後に通常状態(通常)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、通常大当りが発生した場合は通常状態へと戻る。
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打込みや始動口21への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
・アウト信号:使用玉を回収するアウトBOX(図示せず)から出力される使用遊技価値(使用媒体数、アウト)を特定可能な信号である。回収玉(使用玉、打込玉)10玉に対して1パルスが出力されるので、アウト信号数×10をアウトとして特定する。尚、遊技機1から直接出力される信号であっても良い。アウト信号により特定されるアウトは、遊技に使用された遊技価値の量に相当する。
・セーフ信号:遊技機1から払出される遊技価値(獲得価値)を特定可能な信号である。払出玉10玉に対して1パルスが出力されるので、セーフ信号数×10をセーフとして特定する。尚、補給装置(図示せす)から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。セーフ信号により特定されるセーフは、入賞により付与された遊技価値の量に相当する。
・始動入賞信号:遊技機1から出力される始動口21への入賞(始動入賞)を特定可能な信号である。始動口21への入賞1回につき1パルスが出力されるので、始動入賞信号の受信に応じて始動入賞を特定する。
・図柄変動信号(スタート信号):遊技機1から出力され動口21への始動入賞により変動(作動)を開始する図柄変動(役物作動)を特定可能な信号である。図柄変動の確定時(終了時)に出力されるので、図柄変動信号の受信に応じて図柄変動(スタート)を特定する。尚、図柄変動の開始時に出力される信号であっても良い。
・大当り信号:遊技機1から出力される大当り状態である期間を特定可能な信号である。大当り状態中にレベル出力されるので、大当り信号受信中を大当り状態中として特定する。
・特別状態信号:遊技機1から出力される始動口21のような入賞口の入賞率が高い時短状態中である期間を特定可能な信号である。時短状態中であれば大当りの当選確率が高い確変状態中であるかに関わらずレベル出力されるので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。尚、大当り信号や特別状態信号といった状態信号を受信していない場合には通常状態中として特定する。
遊技装置2は、紙幣が投入される紙幣投入口23、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部24、玉を払出すために操作される払出釦25、払出された玉が通過する払出ノズル26、ICカード10が挿入されるカード挿入口27、遊技機1の下部受皿19の下方に位置する着脱可能な計数受皿28等を備えている。
遊技装置2は以下のように動作する。
(1)貨幣を受付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦が押下されると(貸出操作、対価付与操作)、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払出し(付与処理)、レートに応じた対価分を残高から引落とす。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
(2)計数玉を受付けた場合は計数玉を持玉として特定し、その持玉を払出釦25の押下に応じて払戻す払戻処理(持玉の再プレイ処理)を可能とし、払戻した場合にはその対価分(例えば払戻した玉数と同数)の持玉を減算する。
(4)残高や持玉が残存する状態で遊技機1の図示しない返却釦が押下されると(発行操作を受付けると)、遊技装置2にストックされていた残高や持玉を特定可能な一般カード10を発行する。尚、持玉の一部や残高のみを発行対象とする分割発行も可能とする。一般カード10を受付けた場合は、その残高や持玉を引継ぐ。
(5)中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び一般カード10の受付や発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としても良い。尚、貸出処理上の通信については中継装置4を介さず、遊技機1と遊技装置2とで直接通信を行っても良い。
情報表示装置3は、中継装置4を介して遊技機1側から出力される遊技信号を入力することで各遊技状態の遊技情報を管理する。情報表示装置3は、各種遊技情報等を表示する表示領域29(表示手段)、当該表示領域29の表示内容を変更するといった各種操作を受付ける各種操作釦30、遊技場の従業員が携帯する操作リモコン(図示せず)から送信されるリモコン信号を受光する図示しないリモコン受光部等を有する。
POS8は、景品交換処理する場合は、遊技者が獲得した遊技価値を記録したICカード10から遊技価値を読取ったり、景品交換を希望する会員の遊技者を特定することで当該遊技者が所有している貯玉(貯メダル)を管理装置6からオンラインで取得することで景品交換可能な遊技価値を特定したりした上で、遊技者が所望する景品のバーコード等をハンドスキャナー31で読取ることにより当該景品の出庫数を変更して管理する。
管理装置6は、記憶しているコンピュータプログラムにしたがって作動し、遊技機1の稼動状況を示す遊技データを表示する遊技情報表示サービスを実行可能となっている。このようなサービスを実行するために、遊技機1や遊技装置2等から入出力部に入力される遊技信号に基づいて、遊技機1の稼動状態を特定して遊技機毎に遊技データを管理するようになっている。
遊技機毎に管理する遊技データは次の通りである。
・アウト
・セーフ
・差玉=セーフ-アウト
・出玉率=セーフ÷アウト
・大当り確率=大当り回数÷スタート回数
(離席ロック)
遊技装置2は上述した各機能に加えて離席ロックの機能を有しており、以下、離席ロックについて説明する。
遊技場では、「健康増進法の一部を改正する法律」の成立や、各種条例等に基づき今後遊技場では遊技中の喫煙が全面的に禁止されて遊技場全体が禁煙化される予定である。このため、喫煙したい遊技者は、遊技場に設置された喫煙ブースや遊技場外で喫煙するために短時間だけ離席することから、その場合の遊技機1の確保が問題となる。
ところで、遊技装置2には遊技機1を確保する機能として安心ロック機能が設けられている。この安心ロック機能は、ICカード10の発行条件成立中にメニューで安心ロックを選択した場合、安心ロック時に受付けた暗証番号や携帯電話のID等の認証情報を入力するまで、付与処理等は許容するが発行処理は不能とする機能であり、認証情報の受付けに応じて解除される。従って、遊技者が喫煙するために短時間だけ離席する場合に遊技機1を確保したいときは、安心ロックの機能を用いて遊技機1を確保することができる。
しかしながら、安心ロックは、遊技者が遊技中に不用意に離席したり、遊技中にも関わらず不正者にICカード10の発行処理を行われて盗難にあったりする場合を考慮した遊技中の機能であることから、安心ロックを利用して離席した場合に、次の遊技者が発行条件成立中のICカード10の存在に気付かずに遊技を開始したときは、戻ってきた前の遊技者とトラブルとなる虞がある。
そこで、遊技装置2の新規の機能として離席中に遊技機1をロック(以下、離席ロック)することが可能となる離席機能を設けた。離席ロックとは、離席操作時に発行されたICカード10を解除キーとしてロック状態(以下、離席ロック状態)を継続させる離席ロック処理を行う機能である。離席ロック状態では、遊技装置2と情報表示装置3にて離席可能時間と離席経過時間を表示し、付与処理を不能と(抑制)する付与抑制状態となるだけでなく、更に遊技装置2では入金を抑制したり、計数受皿28をシャッタ閉により計数不能としたり、他のICカード10の受付けを不能とした抑制状態とする。
離席機能は、以下の離席操作、離席中表示、離席中状態管理、離席解除操作から構成されている。
(1)離席操作
遊技者が安心して遊技機1から離席できるように離席時に遊技装置2にて離席操作を受付可能とする。尚、後述するように情報表示装置3のみ離席操作が可能な場合は情報表示装置3の操作釦30により離席操作する。
(2)離席中表示
遊技装置2及び情報表示装置3にて離席中表示を行うことで、周囲に離席中であることを報知する。このとき、台間違いなどのトラブルを回避するため、設定により離席ロックしたICカード10を解除キーとして離席ロック状態となると共に同一のICカード10を受付けるまで入金やICカード10の受付け等を不可とする。尚、情報表示装置3のみ設置時は、離席中表示のみを行い離席ロックすることはない。
(3)離席中状態管理
管理装置6の画面での離席中の台番の把握、各台番に対応した離席経過時間の確認を可能とする。離席可能時間を過ぎても遊技に戻らない場合は、点検を発報する。
(4)離席解除操作
遊技装置2の画面操作により離席解除操作を受付可能とする。離席ロック状態は、遊技装置2にて離席時に発行されたICカード10を受付けることで離席解除される。尚、情報表示装置3のみ設置時は、情報表示装置3の操作釦30の操作により解除する。
上記のような離席機能はICカード10を発行した状態で付与処理等を不能とすることが望ましいが、残高や持玉といった有価価値が基準値に達している(有価価値が残存する)、或いは会員カード10を受付けているといったICカード10を発行するための発行条件が成立していない場合にはICカード10を発行できず、付与処理等を不能とすることが難しい。この場合、離席可能とするために発行条件を緩和することも想定できるが、ICカード10が無暗に持ち去られるといった新たな懸念が生ずる。このような事情から、遊技装置2では離席機能に関して、以下の5つの運用方法を種別(例えば貸出レートが同一のグループ)単位で設定することができる。
(1)離席機能無(デフォルト)
(2)離席機能有(離席ロックの対象者は全て)
(3)離席機能有(離席ロックの対象者は会員・一般)
(4)離席機能有(離席ロックの対象者は会員)
(5)離席機能有(離席ロックの対象者は無)
以下、離席機能有の上記(2)~(5)について説明する。
(2)離席機能有(離席ロックの対象者は全て)
ICカード10の受付状態に関わらず離席操作を受付可能である。離席操作時にICカード10の発行条件成立中は当該ICカード10を発行し、当該ICカード10を解除キーとして離席ロック状態となる。ICカード10の発行条件が成立していなければ、離席操作に応じて離席ロック状態となることはないが、遊技者により操作可能な解除操作を受付けるまで付与処理を抑制する付与抑制状態となる。
(3)離席機能有(離席ロックの対象者は会員・一般)
ICカード10の発行条件が成立していることを条件として離席操作を受付可能である。離席操作時は会員カード10または一般カード10を発行し、当該会員カード10または一般カード10を解除キーとして離席ロック状態となる。
(4)離席機能有(離席ロックの対象者は会員)
会員カード10の発行条件成立中の場合のみ離席操作を受付可能である。離席操作時は会員カード10を発行し、当該会員カード10を解除キーとして離席ロック状態となる。
(5)離席機能有(離席ロックの対象者は無)
ICカード10の発行条件が成立しているか否かに関わらず離席操作を受付可能である。離席操作時にICカード10の発行条件が成立していればICカード10を発行するが離席ロック状態となることはない。
離席操作は遊技機1の稼動中または残高や持玉等の有価価値と基準情報とを比較することで有価価値が残存する状態(有価価値が基準量に達していること)、つまり、ICカード10の発行条件(残高がなく持玉が所定数に達していない状態等を除く)が成立していることを条件として受付けを許容する。これは、イタズラ防止のために非稼動の遊技機については離席操作の受付けを禁止するものである。非稼動か否かの判定は、最終アウト(直近のアウト信号を検知して)から設定時間以上経過している場合に非稼動とする。
但し、上記(2)~(4)において会員カード10の発行条件成立中の場合は、有価価値が無くとも離席操作を受付ける。
次に、離席機能有りの遊技装置2の動作について説明する。
(離席ロックの対象者が全ての場合)
遊技装置2は、待機状態では図2(a)に示す待機中画面を液晶表示部24に表示している。待機中画面では、貸出玉単価、1単位分の貸玉数、「タバコ休憩」釦32、「食事休憩」釦33、「メニュー表示」釦34、発行条件成立中のカード種別と入金残高、持玉数、払出釦25を押下げすることを促す案内を表示する。
「タバコ休憩」釦32が押下げられることで離席操作された場合は、ICカード10の発行条件が成立しているかを判断し、発行条件が成立している場合は、図2(c)に示す離席操作時画面を表示して離席ロック状態とする離席ロック処理を行う。離席操作時画面では、タイトル35、離席可能時間とICカード10が返却される旨を通知するメッセージ、「開始」釦36、「中止」釦37を表示する。離席可能時間は機種毎に設定可能である。
「開始」釦36が押下げられた場合は、発行条件成立中のICカード10に現在の有価価値(残高、持玉(一般カード10の場合))を記録してから、当該ICカード10を発行して離席ロック状態となる。
離席ロック状態では、図2(d)に示す離席ロック中画面を表示する。離席ロック中画面では、ICカード10の挿入を促す旨を通知するメッセージと経過時間とを表示する。
喫煙から戻った遊技者が離席ロックしたICカード10を遊技装置2に挿入すると、遊技装置2は、当該ICカード10を受付けることで離席ロック状態を解除して遊技再開となる。つまり、離席ロック状態は、離席操作から離席ロックしたICカード10を受付けるまで実行される(離席ロック処理)。
尚、遊技者の台間違いによるトラブルを避けるため、離席ロック状態中に設定数(例えば100玉)のアウトが検出(アウトと基準情報との比較結果)された場合は異常報知する。この異常報知は、離席ロック状態の解除や従業員の確認等により成立する解除条件が成立した場合に解除される。
一方、離席操作された場合にICカード10の発行条件が成立していない場合は、付与処理を抑制する離席状態となる。離席状態では、図3(a)に示す離席開始画面を表示する。離席開始画面では、例えば10分(可能時間)以内に席に戻ることを促す旨を通知するメッセージを表示する。「開始」釦36が押下げされた場合は、図3(b)に示す離席中画面を表示する。離席中画面では、休憩中であることと遊技再開釦を押下げることを促す旨を通知するメッセージ、「遊技再開」釦38を表示する。離席状態は、離席操作した遊技者以外でも操作可能な「遊技再開」釦38が操作されるかタイムアウトするまで実行される(抑制処理)。
(離席ロックの対象者が会員・一般の場合)
図2(a)に示す待機中画面の表示状態で離席操作された場合にICカード10の発行条件が成立している場合の動作は、上述した(離席ロックの対象者は全ての場合)と同様である。
一方、離席操作された場合に発行条件が成立していなければ図示しないが例えば入金する等、発行条件が成立することで離席ロック処理が可能となる旨を通知するメッセージを表示する。発行条件が成立した場合は、図2(c)に示す離席開始画面を表示し、「開始」釦36が押下げられた場合は、ICカード10に有価価値を対応付けて発行し、図2(d)に示す離席中画面を表示する。
(離席ロックの対象者が会員の場合)
会員カード10の発行条件成立中の場合のみ離席操作を受付可能とする。離席操作時は、離席ロックしたICカード10を解除キーとする離席ロック状態となる。
一方、離席操作された場合に会員カード10の発行条件が成立していないときは、会員カード10の挿入を促す旨を通知するメッセージを表示し、会員カード10が挿入された場合の動作は、上述した(離席ロックの対象者が会員・一般の場合)と同様である。
(離席ロックの対象者が無い場合)
離席操作した場合、ICカード10発行条件が成立していても離席ロック状態とならないが離席状態となる。
尚、待機中画面に「タバコ休憩」釦32や「食事休憩」釦33を表示しない場合は、「メニュー表示」釦34を押下げたときに、図4(a)に示すようにメニューの一つとして「タバコ休憩」釦32や「食事休憩」釦33を表示するようにしても良い。
離席ロック状態中に離席可能時間が経過した場合は、離席ロック状態を維持したまま図4(b)に示す離席超過画面を表示する。離席超過画面では、各種操作が不能である旨を通知するメッセージ、超過した経過時間を表示する。その後、設定期間が経過しても離席ロック状態が解除されない場合は、異常報知や客呼出を行う。つまり、離席可能時間の超過に対して取敢えず客呼出をシステムだけで対応し、それでも駄目な場合に従業員を呼出すのである。例えば客呼出を5分(客呼出時間)、異常報知を10分(従業員呼出時間)に設定すれば、離席可能時間経過後の5分後に客呼出(第1呼出モード)を行い、10分後に異常報知(第2呼出モード)する。
次に、離席操作有りと設定された場合の情報表示装置3の動作について説明する。
情報表示装置3は、離席操作有りと設定された場合、遊技装置2に離席機能の有無について機種毎に問合せ、或いは遊技装置2にて離席操作有りと設定された場合に遊技装置2から設定情報を受信し、その結果に応じて動作するが、詳しくは後述する。遊技装置2が離席機能有りの場合、遊技装置2のICカード10の発行条件の成立有無に関わらずサービス呼出メニューから離席操作を受付可能とする。サービス呼出メニューが既に例えば3つ登録されている場合は離席操作を含めて4つ表示することになる。離席操作を受付けた場合は、遊技装置2から離席操作を行うことを促す旨を通知するメッセージを表示する処理を行う。
離席操作された場合は、図6に示す離席操作開始時画面を表示領域29に表示する。離席操作開始画面では、ICカード10を発行することを促すと共に例えば10分以内に席に戻ることを促す旨を通知するメッセージを表示する。
離席操作に応じてICカード10が発行された離席中は、図7に示す離席中画面を表示する。離席中画面では、離席可能時間、経過時間、離席中である旨を通知するメッセージを表示する。
遊技機1が非稼動となった場合は、図8に示す離席操作不能画面を表示する。離席操作不能画面では、離席操作が可能となる条件を通知するメッセージを表示する。
(安心ロック中の離席操作)
次に、遊技装置2の安心ロック中の離席操作について説明する。
安心ロックは、遊技中に不用意に離席したり、遊技中にも関わらず不正者にICカード10の発行処理が行われて盗難にあったりする場合を考慮して、付与処理は許容するが発行処理等は抑制する遊技中の機能であり、暗証番号や遊技者のスマートフォン(以下、スマホ)のタッチに応じたID等の認証情報の入力を条件として処理が実行されるが、安心ロック中に遊技者が喫煙するために短時間離席する場面を想定できることから、安心ロックの機能を残したまま発行処理に加えて付与処理も抑制するのが望ましい。
尚、安心ロックに対応した認証情報としての暗証番号は上記した処理の開始時、即ち安心ロック操作(開始操作)時に受付けた暗証番号や、会員カード10を受付けている場合には会員カード10の登録時に登録した暗証番号等が想定され得る。
そこで、安心ロック中に離席操作された場合は、ICカード10を受付けたまま発行処理に加えて付与処理も抑制する抑制状態となり、当該抑制状態を解除する解除操作を安心ロックの認証処理を行うことなく可能とした。
具体的には、遊技装置2は、安心ロック中に離席ロックを「しない/する」を予め選択的に設定可能であり、安心ロック中に離席操作が行われた場合に「しない」が選択されているときは、誤認遊技防止を目的としてICカード10を受付けたままの離席状態となる。これにより、ICカード10の発行が抑制されるのに加えて付与処理等も抑制されるので、ICカード10を受付けたまま遊技機1を確保することができる。
安心ロック中の離席状態では、図3(b)に示す離席中画面を表示し、「遊技再開」釦38の押下げに応じて安心ロック状態となり遊技再開となる。安心ロック状態では、図3(c)に示す安心ロック画面を表示する。安心ロック画面では、安心ロック操作時に認証したスマホをタッチするか、暗証番号を入力することを促す旨を通知するメッセージ、暗証番号を入力するための暗証入力部39を表示する。安心ロック操作時に受付けた認証情報を受付けた場合は、安心ロック状態を解除して待機状態となり図3(d)に示す待機中画面を表示する。
尚、「遊技再開」釦38が押下げられた場合に安心ロック中でなければ、図3(d)に示す待機中表示となり遊技再開となる。
一方、安心ロック中に離席操作が行われた場合に「する」が選択されているときは、安心ロック操作時に受付けた認証情報を受付けることを条件として発行条件成立中のICカード10を発行することで離席ロック状態となり、当該ICカード10を受付けた場合に離席ロック状態を解除して安心ロック状態を再開する。
(離席情報)
次に、ICカード10に対応付ける離席情報について説明する。
離席ロック状態を解除するための台番(遊技機の識別情報)やカード番号(ICカード10の識別情報)を示す離席情報は、信頼性を高めるために少なくともカードIDを示し台番に対応付けられた第1離席情報として管理装置6に、少なくとも台番を示す第2離席情報としてICカード10に、といったように双方で管理するようにしている。ICカード10に離席情報を対応付ける場合、残高と持玉とで共通の記録領域はコアな共通情報が記録される記録領域であるため、離席情報は更新対象から除外(抑制)されており、残高に関連する残高関連情報または持玉に関連する獲得価値関連情報として記録する必要がある。
しかしながら、セキュリティ上、残高のみを更新対象とするような精算機9では獲得価値関連情報を更新対象から除外しており、持玉のみを更新対象とするような島端計数機7では残高関連情報を更新対象から除外していることから、いずれか一方の情報として離席情報が記録されると、他方の情報しか更新しない装置では離席情報を更新することが難しくなる。
そこで、残高関連情報と獲得価値関連情報とで記録領域を区分して管理する本システムにおいては、残高がある状態で離席ロックした場合には残高関連情報として離席情報を対応付ける一方、持玉がある状態で離席ロックした場合には獲得価値関連情報として離席情報を対応付けるようにした。
具体的には、ICカード10には複数の記録エリアが設定されており、残高に関連する残高関連情報と持玉に関する獲得価値関連情報とを区別して管理することでセキュリティを高めている。つまり、記録エリアとしては、カードIDのような基礎的情報を記録するための管理エリア、持玉に関連する獲得価値関連情報を記録するための持玉エリア、残高に関連する残高関連情報を記録するための残高エリアがそれぞれ設けられている。ICカード10に離席情報を記録する場合、管理エリアは普遍的な基礎的情報を記録するコアなエリアのため離席情報の記録対象から除外されるが、離席ロック時に持玉があれば獲得価値関連情報、残高があれば残高関連情報として記録される。離席ロック時に持玉と残高との双方があれば、離席情報は獲得価値関連情報と残高関連情報としてそれぞれ記録される。
ところで、精算機9にて離席ロックしたICカード10を受付けた場合に持玉が無い場合は、獲得価値関連情報として離席情報が記録されていないことになる。このため、精算機9にて残高関連情報をクリアした場合は離席情報もクリアされて支障を生じることから、離席ロックした対象台が有る旨を表示して精算せずにICカード10を返却する。会員カード10には残高関連情報しか記録されないことから、このような処理は一般カード10を対象として行われる。
精算機9にて離席ロックしたICカード10を受付けた場合に持玉が有る場合は、残高精算を可能とした。つまり、持玉と残高との双方がある場合は獲得価値関連情報と残高関連情報として双方に離席情報が記録されていることから、残高関連情報をクリアしてICカード10を返却するにしても獲得価値関連情報に離席情報が記録されており、支障を生じることはないからである。
更に、精算機9のような持玉を更新対象としない装置では獲得価値関連情報(非更新対象価値情報)の読込が可能なだけで更新できないことから、精算機9の残高加算機能を利用して残高無しの状態から残高有りの状態となる更新を行った場合、獲得価値関連情報として離席情報が記録されていれば当該離席情報を更新された残高関連情報(更新対象価値情報)にコピーすることで持玉を精算した場合であっても離席情報を保持でき、その信頼性を高めるようにした。
尚、後述するPOS8等の処理により回避可能だが、例えば持玉は有るが、獲得価値関連情報として離席情報が記録されていない場合、残高を精算して残高無しにすると、獲得価値関連情報を更新できことから離席情報を記録できないため上述した持玉が無い場合と同様の処理を行っても良い。
一方、POS8にて離席ロックした休憩カード10を受付けた場合、離席ロック中である旨を表示し、「ロック解除しない」「ロック解除する」の2択の選択操作を受付けた上で精算する。複数のICカード10を受付けて、その持玉を合算(有価価値を統合)する場合も同様でICカード10の受付毎に選択操作を受付ける。但し、一般カード10の場合に限り、「ロック解除しない」を選択しても持玉と残高とが共に0となる場合は離席ロック状態を解除する。
POS8のような残高を更新対象としない装置では、ICカード10から残高関連情報(非更新対象価値情報)の読込みが可能なだけで更新はできない。そこで、POS8での所謂手入力や島端計数機7での計数等により持玉無しの状態から持玉有りの状態となる更新を行った場合は、残高関連情報として離席情報が記録されていればその情報を獲得価値関連情報(更新対象価値情報)としてコピーすることで離席情報の信頼性を高めるようにした。このような構成は遊技装置2でも可能である。即ち、離席ロック処理を行う場合に残高が有れば残高関連情報、持玉が有れば獲得価値関連情報として離席情報が記録され、更に残高と持玉との双方があれば、双方の獲得価値関連情報として離席情報が記録される。
また、上述した精算機9等の処理により回避可能だが、POS8にてICカード10に例えば残高有りだが残高関連情報として離席情報が記録されていない状態で持玉を全て精算するなどして残高無しの状態にする場合、残高関連情報を更新できないため景品交換の禁止や、一定の持玉を残すといった景品交換を抑制しても良い。但し、このような抑制は一般カード10の場合のみで会員カード10の場合は抑制しない。
尚、上述した処理はICカード10に対応付けられる各種情報の欠落を防止するための処理であり、その虞がない場合等に例えば精算機9で獲得価値関連情報を更新したり、POS8にて残高関連情報を更新したりしても良い。
(離席情報の更新)
次に、離席情報の更新について説明する。
離席した遊技者が翻意して遊技終了する場合、そのままPOS8にて離席解除してICカード10の持玉を精算できると便利である。一方で、離席した遊技者が戻って来ない場合に対応するため、従業員の操作により遊技装置2の離席ロック状態を解除することも想定できるが、このように離席ロックが解除された遊技装置2が次の遊技者により離席ロックされた場合に、前の遊技者のICカード10をPOS8等で受付けて離席解除すると、次の遊技者による離席ロック状態が解除されてトラブルとなる虞がある。
そこで、管理装置6とICカード10との双方で離席情報を対応付けた上で、ICカード10の離席ロック状態を解除する場合は、ロック解除対象のICカード10に対応付けられた台番に対して管理装置6の離席情報(第2離席情報)に対応付けられたカードIDが当該ロック解除対象のカードIDに対応していることを条件として該当台番の離席ロック状態を解除するようにした。
具体的には、POS8にて「ロック解除する」を選択した場合、管理装置6側のロック解除はICカード10に対応付けられた最終台番における管理装置6上の離席ロック状態したカードIDと当該受付けたカードIDとが対応していることを条件として解除する。
(オフライン時の離席情報)
次に、オフライン時の離席情報について説明する。
上述したように離席ロック状態を解除するための台番を含む離席情報を管理装置6とICカード10との双方で管理することでオフライン時にも対応可能となる。一方で、離席した遊技者が戻って来ない場合に強制的に管理装置6や遊技装置2への操作により離席ロックを解除する場合も想定できる。
具体的には、離席ロック状態の解除は遊技装置2へのICカード10の受付けだけに限定されることなく、遊技装置2への従業員リモコンの操作やPOS8や精算機9にて当該ICカード10を受付けた場合にも強制的に解除可能であると共に、従業員リモコンの操作を受付けた場合は、ICカード10を受付けなくとも離席ロック状態を強制的に解除可能とした。また、管理装置6では従業員の操作により台番を指定することで遊技装置2へのICカード10の受付け等がなくとも解除可能とした。
一方、離席ロックしたICカード10を他の遊技装置2に挿入した場合、誤認遊技防止を目的として、他の遊技装置2にて離席ロック状態中である旨を表示してICカード10を返却する。
しかしながら、この場合、ICカード10の離席情報を更新できないことから、管理装置6にて離席ロックが解除されているにも関わらず、ICカード10の離席情報がいつまでも残存する虞があるため、翌日以降になることといった解除条件の成立に応じてICカード10の離席情報を全ての処理対象から除外している。ここで、例えばオールナイト営業のような特別営業も想定されることから閉店処理が行われることを解除条件に加えているが、いずれか一方だけとしても良い。また、有効期限を閉店処理が行われるまでとしても良い。一方で管理装置6側の離席ロックは閉店処理を解除条件として解除するが、ICカード10側と同様に翌日以降といった日時的な条件に解除条件を代えても解除条件として加えても良い。
このような処理により、例えば翌日になった場合には解除操作の有無に関わらずICカード10を他の台番でも受付可能となる。また、上記した閉店処理を複数設けて、離席状態を解除する閉店処理と解除しない閉店処理とを区別しても良い。
要するに、離席情報は管理装置6とICカード10との双方で管理され、閉店処理や日付情報で有効期限内であるか否かにより処理対象から除外するのである。
オフラインでもICカード10に対応付けられた離席情報により離席ロック状態やその解除を可能とするが、設定によりオフライン時に離席操作の不能化や、遊技装置2での離席経過時間の更新を抑制することも可能である。また、オフライン中の離席ロック状態に関わる履歴情報を遊技装置2にて記憶しておき、オンラインへの復旧時に履歴情報を管理装置6に送信して管理装置6との情報の整合性を高めるようにしている。
(食事休憩)
次に、食事休憩について説明する。
遊技装置2には従業員による食事休憩操作により離席ロック可能な機能が設けられているが、食事休憩もセルフ化して欲しいとのニーズが高まっている。
そこで、上述した離席操作とは別途、セルフで離席ロック状態よりも長期間離席可能な食事休憩操作を受付け、食事休憩中は離席ロックとは異なる表示を行うようにした。
即ち、遊技装置2は、離席ロック状態だけでなく図2(a)に示す待機中画面の「食事休憩」釦33を押下げることで(第1離席操作とは異なるが遊技者により操作可能な第2離席操作である離席操作が受付けられた場合に)セルフ化した食事休憩も可能に構成されている。機能的には上述した離席状態や離席ロック状態と同じように離席ロック時にICカード10(第2ロック媒体)を発行するが、図2(b)に対応する図4(c)、図2(c)に対応する図4(d)、図3(b)に対応する図5(a)、図2(d)に対応する図5(b)に示すように食事休憩中は離席状態中や離席ロック状態中とは区別可能な表示を行う。
但し、離席状態や離席ロック状態とは別設定になるため、離席状態や離席ロック状態の離席可能時間は例えば10分間(第1ロック処理により前記付与抑制状態が可能な時間である第1可能時間)、食事休憩は例えば30分から1時間(第2ロック処理により付与抑制状態が可能な時間である第2可能時間)といった運用(第1ロック媒体が受付けられるまで前記付与抑制状態を継続させる第1ロック処理、第2ロック媒体が受付けられるまで前記付与抑制状態を継続させる第2ロック処理)が可能になる。更に、会員カード10で食事休憩する場合には一般カード10の場合と比較して長めの期間(例えば40分)を設定可能である。
しかしながら、喫煙する際の休憩時間は5分程度で十分なものの、食事休憩は30分から1時間程度必要であり、喫煙時に食事休憩を設定した場合、より長い食事休憩の方に対応した時間分の休憩時間を必要以上に許容してしまうことになるが、離席中に食事休憩に移行したいと思う遊技者もいる。
このような事情から、食事休憩中は離席操作の受付けを禁止(抑制)するが、離席中は遊技装置2の食事休憩操作を禁止(抑制)するものの従業員リモコンや管理装置6といった従業員の操作による食事休憩は可能としている(抑制していない)。この場合、離席中表示の方が優先されるので表示は変わらないが、状態は両方を維持し、離席表示が終れば食事休憩となる。
尚、会員カード10に対応した食事休憩であれば食事休憩中にも従業員による延長操作により休憩時間を延長可能である。この場合、上述した食事休憩と同様に休憩の最初からの期間を通常よりも長い期間とする構成や、延長操作した時点から更に期間を延長する構成が想定される。この様な場合に従業員の判断を容易化するため、会員カード10に対応した食事休憩中では、会員カードを発行した旨が表示される。
遊技者の台間違いによるトラブルを避けるため、食事休憩中に設定数(例えば100玉)のアウトが検出された場合は異常検知する。この異常報知は、離席ロック状態の場合と同様に上述した解除条件が成立した場合に解除される。
また、食事休憩中に離席操作を受付可能としても良く、離席操作した場合、離席中表示する。この場合、食事状態と離席状態は双方有効であり、離席中表示を食事休憩中表示より優先して前面で表示し、離席状態が解除された場合は食事休憩中となる。
ところで、上述したようにタバコ休憩や食事休憩するための離席操作は遊技装置2にて行うのが通常であるが、離席操作を情報表示装置3により行うことを要望する遊技場もあることから、遊技装置2と情報表示装置3とで各々離席操作可能かを設定可能となっている。この場合、遊技装置2の設定を当該遊技装置2または管理装置6から情報表示装置3に送信することで、情報表示装置3にて遊技装置2の設定に応じて離席操作可能とした場合の処理が異なるようになっている。
つまり、遊技装置2での離席操作が可能であれば遊技装置2では離席操作を促す旨を表示するだけだが、遊技装置2に離席機能が設けられていない、或いは上述した「(1)離席機能無」のように離席機能無しが設定され、おらず離席操作が不能であれば情報表示装置3での離席操作に応じて離席状態である旨を示す図7のような表示を行う離席表示状態となる。この離席表示状態は、遊技装置2には離席機能が無いため付与処理等の抑制状態にはならないが、図7の表示により遊技者の誤認遊技を予防することになり、情報表示装置3での解除操作にて解除される。
このような設定は台番単位での設定処理であると面倒であるためグループ単位での設定を可能とするが、遊技装置2と情報表示装置3とで設定グループが異なる場合があることから、管理装置6から情報表示装置3に対して遊技装置2の設定を送信する処理や、遊技装置2が設定を受信した場合に関連する内容を示す設定情報を情報表示装置3に対して設定送信するといった両者の摺合せ処理が必要となる。
即ち、図9に示すように遊技装置2の離席機能の有無、及び情報表示装置3の離席操作の有無を組合わせに対応して4つのパターン(図中のNO.1~4)に区分され、各区分に対応して各装置2,3が図中に示す(1)~(5)のように動作する。
(1)遊技装置2及び情報表示装置3のいずれか一方が離席操作を受付可能な状態で、その一方にて離席操作を受付けた場合、離席ロック状態や離席表示状態のような離席中となり、離席表示状態では離席中であることを示す旨を通知するメッセージを表示する。
(2)情報表示装置3は、遊技装置2及び情報表示装置3が離席操作を受付可能な状態で、情報表示装置3での離席操作を受付けた場合、遊技装置2からの操作を促し離席操作が不可の状態で、離席操作に応じて遊技装置2から離席操作を行うことを促す旨を通知するメッセージを例えば10秒間表示する。
(3)遊技装置2及び情報表示装置3のいずれか一方が離席解除操作を受付可能な状態で、その一方にて離席解除操作を受付けた場合、離席中を解除する。
(4)情報表示装置3は、遊技装置2が離席解除操作を受付可能な状態で、離席解除操作やサービス呼出操作を受付けた場合、遊技装置2から離席解除操作を行うことを促すメッセージを例えば10秒間表示する。
(5)遊技装置2及び情報表示装置3は、離席操作や離席解除操作が無効な状態である。
(喫煙ブースのサイネージ表示)
次に、喫煙ブースのサイネージ表示について説明する。
遊技場には喫煙場所として、図10に示すような喫煙ブース40が複数設置されている。喫煙ブース40は出入口41以外が透明部材42で囲繞されており、図示しないファンモータにより煙草からの煙を吸引口43から吸込んで外部に排気する換気ユニット44が配置されている。換気ユニット44の正面において喫煙ブース40に滞在している遊技者が視認可能な位置に表示装置45(報知手段)が配置されている。
喫煙ブース40の天井には遊技者の入退出を検知する人数検知センサ46(検知手段)が設けられており、この人数検知センサ46により喫煙ブース40に滞在している遊技者の人数を検知する。
上述したように遊技装置2の離席機能を使用して遊技機1を離席ロックして喫煙する遊技者は喫煙ブース40にて喫煙するようになるが、遊技者の離席時間が必要以上に長期化する虞があることから、喫煙ブース40の遊技者に対して早めの遊技再開を促す必要がある。
そこで、離席ロックされた遊技機1を遊技再開の重要度に応じて複数の状態に区分し、状態別に優先度を設けて優先順に表示装置45により遊技者に報知するようにした。
即ち、喫煙ブース40が遊技場内に複数(例えば5箇所)設けられている場合、台番単位(遊技機単位)で喫煙ブース40を対応付ける。つまり、遊技者が休憩する場合は遊技している遊技機に近い喫煙ブース40で喫煙するのが通常であることから、台番と喫煙ブース40とを対応付け、対応付けられた喫煙ブース40における混雑状況を報知対象とする一方、対応付けられていない喫煙ブース40における混雑状況は報知対象としない。対応付けは複数個所(例えば2箇所)の喫煙ブース40と対応付けし、双方の喫煙ブース40の混雑状態を表示する。
具体的には、喫煙ブース40に設けられた人数検知センサ46の検知によりブース内に滞在している人数を検知し、その検知人数と閾値とを比較することで「やや混雑」「混雑」といった混雑状況情報を特定し、その混雑状況情報を遊技装置2や情報表示装置3で表示する。この場合、遊技装置2は、図5(c)に示すように待機画面にて混雑状況を人数の多少で表示し、図5(d)に示すように開始操作画面でも同様に混雑状況を表示する。
図5(c)に示す待機画面はリアルタイム表示として30秒程度の間隔で更新し、非操作状態であっても5分単位で別途サイネージ表示が切替えられて表示される。このサイネージ表示では、喫煙ブース40の紹介を兼ねた混雑状況を表示する。また、離席操作時にも表示内容を更新した上でサイネージ表示する。
喫煙ブース40の人数検知センサ46は喫煙ブース40の大きさに応じて複数設けられている。例えば5人用は2つ、2人用または3人用は1つであり、各人数検知センサの検知人数の合計値を各喫煙ブース40内の全体人数とする。
表示装置45ではデジタルサイネージ表示が行われる。デジタルサイネージ表示では、図11に示すように遊技場の案内や機種紹介等のサイネージ表示をサイネージ表示領域47に表示し、休憩時間に関する休憩案内表示を休憩案内表示領域48に表示する。
休憩案内を行う場合、離席状態中や離席ロック状態の遊技機を以下の通り分類する。
(1)離席可能時間経過後、客呼出対象の遊技機
(2)離席可能時間が経過した遊技機
(3)離席可能時間が迫っている遊技機(例えば10分の離席可能時間の内、残り3分の遊技機)
(4)上記以外の遊技機
以上のように上記(1)-(4)に分類した上で、(1)→(4)の順で優先順位を設定し、グループ単位で識別表示(例えば色分け)した上で、最先で離席操作された台番から順に離席可能時間等を報知する。また、新たに客呼出となった場合には、図11に示すようにその旨を通知するメッセージ49をサイネージ表示領域47にPOPアップ表示する。
デジタルサイネージ表示は操作や時間経過等の切替条件の成立により、図11に示す表示と図12~図15の表示とに切替え可能である。
図12~図15では上記(1)-(4)にグループ分けされた台番をグループ別に上記優先順(優先度)に応じて表示し、優先順の高い台番は大きめに、優先順の低い台番は小さめに表示する。つまり、台番単位で表示領域(遊技機報知情報)が設けられ、当該表示領域を画面上の表示台数が多い場合に優先度の低い台の表示領域から縮小している。この場合、「多い場合」とは、表示対象となる台数と所定の基準値とを比較して判断したり、表示対象となる台番の表示領域のスペースがなくなったことで判断したりしている。また、「縮小」とは、通常の表示領域と比較して小さくするという意味である。
図13は上記(1)(2)に該当する台番が存在しない状態の表示を示しており、該当台数が少なく表示スペースに余裕があることから上記(4)に該当する台番についても小さくせずに表示している。
図14は上記サイネージ表示を含む表示であり、図15は上記サイネージ表示をよりも小さくした表示である。レイアウトは自由に変更可能であり、上記切替条件の成立に応じて切替可能に構成している。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
残高関連情報と獲得価値関連情報とで記録媒体の記録領域を区分して管理するシステムにおいて、残高がある状態で離席ロック状態した場合には残高関連情報として離席情報を対応付ける一方、持玉がある状態で離席ロック状態した場合には獲得価値関連情報として離席情報を対応付けるため、離席情報を記録するための記録領域が区分されるICカード10を利用する場合であっても、遊技装置2にて更新対象となる区分に対して適切に離席情報を記録させることで、当該区分に対応した有価価値を精算する場合に適切に離席情報を更新可能となるので、離席ロック状態に掛る処理を円滑に行うことが可能となる。
残高と持玉とのいずれか一方の有価価値の関連情報として離席情報が対応付けられる一方、他方の有価価値の関連情報として離席情報が対応付けられておらず、当該他方の有価価値が残存する更新処理を行う場合、当該他方の関連情報として離席情報を対応付けるため、例えば遊技装置2のような残高と持玉との双方を更新対象とした装置において、離席情報が対応付けられたICカード10を受付け、更に受付時には残存しなかった有価価値を更新した場合には当該有価価値の関連情報として離席情報を対応付けるようになり、当該有価価値とは異なる価値が残存しなくなったとしても当該有価価値の関連情報として離席情報が対応付けられていることから、離席ロック状態に掛る処理を円滑に行うことが可能となる。
残高と持玉とのいずれか一方の有価価値を更新対象とした装置において有価価値を更新する場合、離席情報が非更新対象価値情報として対応付けられるものの更新対象価値情報としては対応付けられていない場合に更新対象価値情報として離席情報を対応付けるため、例えば残高はあるが持玉はない状態で離席ロック状態し、島端計数機7にて持玉を更新した場合に獲得価値関連情報として離席情報を対応付けるようになり、当該ICカード10において残高を全て精算して残高は残存しないが持玉は残存する状態となってから、更に持玉を全て精算する場合であっても適切に処理可能となる。
残高と持玉との双方の有価価値を更新対象とした装置において、残高と持玉との双方が残存する状態で離席ロック状態した場合に、双方の有価価値の関連情報として離席情報を対応付けるため、いずれか一方を精算しても他方の関連情報により、離席ロック状態に掛る処理を円滑に行うことが可能となる。
記録媒体の記録領域として残高と持玉とで共通の記録領域を、残高関連情報と獲得価値関連情報と区分して管理するシステムにおいて、当該共通の記録領域への離席情報の対応付けを抑制するので、例えばカードIDのようなコアな記録領域にて離席情報が処理される虞を低減可能となる。
遊技装置2は、離席操作を受付けた場合に、ICカード10の発行条件が成立していればICカード10を発行して当該ICカード10を受付けるまで、離席ロックを行う一方、ICカード10の発行条件が非成立中であれば離席ロックはしないが、遊技者により操作可能な解除操作を受付けるまで抑制状態となる抑制処理を実行するため、ICカード10の発行条件が非成立中であっても、次の遊技者による誤遊技をある程度抑制可能となる。
ICカード10の発行条件が非成立中に離席操作を受付けた場合、抑制状態とせずにICカード10の発行条件を成立させることで離席ロック状態にできる旨を一時的に報知する処理を上記抑制処理と選択的に実行するため、遊技場のニーズに応じて遊技者にどの程度まで離席を許容するかを選択的に実行可能となる。
離席操作を受付けた場合、ICカード10の発行条件の成立状況に関わらず抑制処理を行うか、発行条件の成立状況に応じて離席ロックと抑制処理とのいずれかを行うかを選択的に実行するため、遊技場のニーズに応じて遊技者にどの程度まで離席を許容するかを選択的に実行可能となる。
会員カード10の受付中は有価価値が無くとも離席ロック処理を可能とする一方、会員カード10の非受付中は有価価値が所定量に達していること、即ち発行条件が成立していることを条件として離席ロック処理を可能とするため、会員を優遇して離席を許容できるようになる。
非稼動台は離席操作の受付けを禁止するが、価値有りなら非稼動でも操作可能とするため、遊技も行わずに遊技機1の確保だけを行うような遊技者の行為を抑制可能となる。
離席ロック状態中に所定数のアウト検出でエラー報知するため、遊技機1自体における遊技を禁止できなくとも離席中の遊技を効果的に抑制可能となる。
付与処理は可能だが発行処理は抑制する安心ロックと、離席操作に応じて付与処理を抑制する離席ロックとを可能とし、安心ロック中に離席操作を受付けた場合にICカード10を受付けたまま付与処理を抑制する抑制状態となり、当該抑制状態を解除する解除操作を安心ロックの認証処理を行うことなく可能とするため、ICカード10を受付けたまま抑制状態にすることが可能となると共に、その抑制状態は認証処理を伴うことなく解除可能だが、解除しても安心ロックによりICカード10が盗難される虞を低減でき、抑制状態と安心ロックとを両立可能となる。
安心ロック中に離席操作が行われた上で安心ロックの認証処理が行われた場合にICカード10を発行して離席ロックするため、安心ロック中に付与処理を抑制したい場合に離席ロックするといったような運用に対応しつつも、安心ロック中に離席操作によりICカード10を発行しようとしても認証処理により発行処理が抑制されようになり、抑制状態と安心ロックとを両立可能となる。
安心ロック中の離席操作に応じた離席ロックをICカード10の受付けに応じて解除するが、解除しても安心ロックは継続するため、離席ロックを解除しても、不用意に安心ロックが解除される虞を低減可能となる。
安心ロック中の離席操作を受付可能とし、上述した処理を選択的に実行するため、遊技場のニーズに応じた運用が可能となる。
管理装置6とICカード10との双方で台番を含む離席情報を対応付け、ICカード10のロックを解除する場合、ICカード10に対応付けられた台番における管理装置6側の離席情報に対応付けられたカードIDが当該ロック解除対象のカードIDに対応していることを条件として該当台番の管理装置6側の離席ロック状態を解除するため、他のICカード10により離席ロック状態されている台番の離席ロック状態を解除することでトラブルとなる虞を低減可能となる。
POS8にて離席ロックしたICカード10を受付けた場合「ロック解除」するか否かの選択操作を受付けた上で精算するため、遊技者が持玉を精算するような遊技終了する可能性が高い場合に離席ロックを効果的に解除可能となる。
精算機9にて離席ロックしたICカード10を受付けた場合、持玉が記録されていれば離席ロック状態を維持して精算する一方、持玉が記録されていなければ精算を抑制するため、残高を精算することで離席ロックし解除する対象となるICカード10が消失する虞を低減可能となる。
POS8にてICカード10を合算する場合、カード単位で「ロック解除」するか否かの選択操作を受付けるため、ICカード10を合算する場合においても、離席ロックを解除し忘れる虞を低減できる。
離席ロック状態の時間に加えて客呼出の時間や、従業員呼出しの時間を設定し、時間経過したら各種呼出しを行うため、先ず客呼出しをシステムだけで対応し、それでも遊技者が戻らない場合に従業員を呼出すといった運用に対応し得る。
遊技装置2は、離席ロックとは別途、セルフで離席ロックよりも長期間離席可能な食事休憩状態となる食事休憩操作を受付け、食事休憩中は離席ロックとは異なる表示を行うため、利用する遊技者に対して適切な休憩時間を提供可能になると共に、その表示を確認した遊技者や従業員等がいずれの離席であるかを把握可能となり、喫煙するための離席だけでなく食事するための離席にも対応可能になる。
食事休憩により発行されたICカード10をPOS8にて受付けた場合にPOS8から食事休憩終了操作を受付可能とするため、例えば食事休憩しようと離席した遊技者や食事休憩を終えた遊技者が翻意し、持玉を精算して遊技終了したい場合に遊技機1まで戻って食事休憩を解除する必要性を低減できる。
従業員による延長操作を行った場合、会員カード10を受付けていることを条件として通常の休憩時間からそれよりも長い会員休憩時間に変更するため、休憩時間について会員特典を与えることが可能となる。
会員カード10を受付けて食事休憩した場合、その旨を表示可能であり、当該休憩中に従業員による延長操作を行った場合、休憩時間を延長するため、休憩開始時に延長せずに休憩中において休憩時間を延長したい遊技者に対して会員特典として休憩時間を延長することが可能となる。
離席ロック状態中の食事休憩を可能とし、離席ロック状態が終了した場合、食事休憩表示に切り替えるため、喫煙のために離席した遊技者が喫煙中に食事休憩したいと翻意した場合に柔軟に対応可能となる一方、離席ロック状態に対応した休憩時間が経過しても食事休憩の表示に移行するといったような状況に応じた離席表示が可能となる。
食事休憩等を必要以上に許容することを抑制しつつも、離席中に食事休憩に移行したいと思う遊技者のニーズに応えることが可能となる。
遊技装置2と情報表示装置3とで各々離席操作可能かを設定可能とし、遊技装置2の設定に応じて情報表示装置3にて離席操作可能とした場合の処理を異なるものとするので、例えば情報表示装置3にて離席操作した場合、遊技装置2にて離席操作可能であれば遊技装置2にて操作する旨を表示するだけだが、遊技装置2にて離席操作不能であれば離席状態となるといった(情報表示装置3での操作にて解除可)表示を行う運用を想定した場合、上記設定をグループ単位で行うことが望ましいが、遊技装置2と情報表示装置3とで設定グループが異なり、対応する台番が同じでも異なるグループになる場合もあり、上記運用とするために台番単位での設定処理といった操作負担を軽減可能となる。
管理装置6とICカード10との双方で台番を含む離席情報を対応付け、一方の離席情報を従業員操作に応じて更新して離席ロック状態を解除可能とし、他方の離席情報を別途、設けた解除条件の成立により対応するかを判定するため、離席ロック状態した遊技者が戻って来ないことから従業員操作によりロック解除した場合であっても、ICカード10の離席情報がいつまでも有効化される虞を低減し、双方の離席情報を円滑に管理可能となる。
離席ロック状態に対応した日時情報をICカード10に対応付け、期限外(例えばロック翌日)のICカード10の離席情報による対応を抑制するため、例えば管理装置6側の離席情報だけを解除とした場合、期限内にICカード10を受付ければ当該離席情報の解除に基づき当該ICカード10の受付けに応じてICカード10の離席情報が解除可能とする運用としたような場合であっても、期限外まで管理装置6側で離席情報を更新した履歴情報等を管理する必要性を低減できる。
日時情報が期限外であっても当該日時情報が示す日時に対応した閉店処理が行われていない場合はICカード10の離席情報による対応を抑制しないため、例えばイベントでオールナイト営業を行う場合のように、通常の営業では閉店となる日時においても営業を継続する場合でも、無暗にICカード10の離席情報の効果が抑制される虞を低減できる。例えば、オールナイト中に離席ロック状態が無暗に解除されないようにすることができる。
離席ロックしたICカード10を他台に挿入した場合、他台にて離席ロック中である旨を表示してICカード10を返却するが、解除条件に基づく対応により必要以上に他台への挿入時にICカード10を返却する虞を低減できる。
喫煙席に設けられた表示装置45は、離席ロックされた台番を遊技再開の重要度に応じて複数の状態に区分し、状態別に優先度を設けて優先順に遊技者に報知するため、遊技再開の重要度の高い台番の遊技者は当該報知を参照することで早めに遊技再開する必要があることを把握可能となる一方、重要度の低い台の遊技者は当該報知を参照することで余り急いで遊技再開しなくとも良いといったように離席した遊技者に対して効果的に遊技再開を促すことが可能となる。
台番単位で表示領域が設けられ、当該表示領域を画面上の表示台数が多い場合に優先度の低い台の表示領域から小さくするため、表示対象となる台数が多い場合に優先度の高い台番の表示領域を確保したまま必要分の台数の表示が可能になるといったように効果的な報知が可能となる。
離席ロックに関する表示領域とは別にサイネージ表示領域47も設け、新たに状態が変化した台についてはサイネージ表示領域47側にPOPアップ表示するため、サイネージ表示により時間を弄んでいる喫煙する遊技者に対して効果的なサイネージ表示が可能となる一方、注目されているサイネージ側にPOPアップ表示することで、状態変化した場合には離席ロックされた台番の表示領域を確保したまま効果的にPOPアップ表示できる。
遊技再開の重要度に応じた表示を喫煙ブース40にて行い、当該喫煙ブース40を複数設けた遊技場にて台番に対応付けて対応する喫煙ブース40を複数設定し、当該対応する喫煙ブース40の混雑状況を当該台番にて報知するため、台番単位で適切な喫煙ブース40の混雑状況を遊技者が把握可能となり、喫煙ブース40における表示により適切に喫煙ブース40から遊技再開した遊技者の状況に応じて次の遊技者が喫煙ブース40に赴けるようになるといった効果的な運用が可能となる。
喫煙ブース40単位で人数検知センサ46により検知した人数を検知し、当該人数と閾値とを比較した結果により喫煙ブース40の混雑状況を報知するため、喫煙ブース40の混雑状況を適切に報知可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張するようにしても良い。
精算機9とは別途券売機を設け、残高をICカード10に加算しても良い。
遊技機1の上方の情報表示装置3にて表示する構成を例示したが、島端に設けられる集合情報表示装置に採用しても良い。
離席可能時間が経過した場合に、客呼出と異常報知との2つの呼出モードを例示したが、いずれか一方の呼出モードだけを採用しても良い。
記録媒体に対応付ける態様として記録媒体に記録させる構成を例示したが、対応付ければ例えばカードIDに対応付けて管理装置6にて情報管理するような態様等、必ずしも記録媒体に記録させることで対応付ける構成を採用しなくとも良い。
精算機9は、持玉が残存していない場合は、精算を禁止するだけでなく、注意報知することで抑制しても良い。同様に付与処理の抑制として付与処理自体を禁止するだけでなく、例えば付与処理を行うために払出釦25を押下する回数を増加することで抑制するといったように、本実施形態にて例示した抑制として、禁止する以外に、処理等に何らかの制限を加えることで実行を抑制する構成を適宜採用しても良い。
残高等の有価価値が対応付けられる一般カード10をロック媒体として採用することを例示したが、例えば貯玉システム等を導入していない場合の会員カード等、有価価値を対応付け不能な離席ロック専用のICカード10(ロック媒体)を設けても良く、この場合、その発行条件を限定しても良い。例えば会員カードの受付中に会員カードの発行のみにより離席ロックに対応することや会員カード10以外の一般カード10であっても時間帯や機種等によって限定することが想定できる。
関連する設定情報は予め設定されていれば遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部や遊技機メーカ等)の管理サーバからダウンロードして設定しても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、機種としては、メーカ単位やスペック単位等、遊技機の種類を示せばどの様な区分としても良い。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。また、演算式については単なる例示であり例示した演算式と同様の値を示す、または同様の意義を持つ演算値演算するのであれば、どの様な演算式を採用しても良い。
以下と未満についてはどちらを採用しても良く、「達していない」等の表現は以下或いは未満となった場合のいずれにも対応する表現となる。以上と超過についても同様で、「達している」等の表現は双方に対応する表現となる。
液晶表示を例示したが、有機EL等の他の表示方法を採用しても良い。
対象となる遊技機としては、スロットマシンやパチンコ遊技機等が例示出来、パチンコ遊技機の場合、単位遊技は所謂図柄変動とすれば良いが、その他に遊技媒体を排出せずデータ上のポイントを遊技に応じて更新する所謂封入式の遊技機等も想定できるため、玉やメダル等の遊技媒体や上記ポイントを包含する遊技価値という表現を適宜使用している。
遊技装置2が行う処理の一部を管理装置6、情報表示装置3、或いは中継装置4等にて行っても良い。また、例示した構成を適宜設定に応じて採用するか否かを変更しても良いし、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良いし、適宜構成を除外しても良い。
図面中、2は遊技装置(付与手段、特定手段、発行手段、離席手段)、7は島端計数機(価値更新手段)、8はPOS(価値更新手段)、9は精算機(価値更新手段)、10はICカード(ロック媒体)である。

Claims (5)

  1. 遊技者に対して遊技価値を付与する付与処理を行い、離席操作が受付けられた場合に前記付与処理を抑制する付与抑制状態となる付与手段と、
    遊技者が所有する有価価値であって貨幣価値を示す残高、及び遊技者が獲得した遊技価値を示す獲得価値を特定する特定手段と、
    離席操作が受付けられた場合に前記特定手段により特定される有価価値が残存していれば当該有価価値が対応付けられたロック媒体を発行する発行手段と、
    離席操作が受付けられた場合に、前記ロック媒体が受付けられるまで前記付与抑制状態を継続させる離席ロック処理を実行する離席手段と、を備え、
    前記ロック媒体は、残高に関連する残高関連情報と獲得価値に関連する獲得価値関連情報とが区分して対応付けられる一方、前記離席ロック処理が実行される場合には当該離席ロック処理に関する離席情報が対応付けられ、
    前記離席情報は、前記有価価値として残高が残存していれば残高関連情報として対応付けられる一方、獲得価値が残存していれば獲得価値関連情報として対応付けられる遊技場用システム。
  2. 前記ロック媒体に対応付けられた前記残高関連情報と前記獲得価値関連情報との内、少なくともいずれか一方の関連情報を更新可能であって、前記離席情報が一方の関連情報に対応付けられていないものの他方の関連情報に対応付けられており、当該一方の関連情報に関連する有価価値が残存する更新処理を実行する場合に、当該一方の関連情報として前記離席情報を対応付ける価値更新手段を備えた請求項1に記載の遊技場用システム。
  3. 前記ロック媒体に対応付けられた前記残高関連情報と前記獲得価値関連情報との内、いずれか一方である更新対象価値情報を更新対象とする一方、他方の関連情報である非更新対象価値情報は更新対象とせず、前記離席情報が前記非更新対象価値情報として対応付けられているものの前記更新対象価値情報としては対応付けられておらず、当該更新対象価値情報に関連する有価価値が残存する更新処理を実行する場合に、当該更新対象価値情報として離席情報を対応付ける価値更新手段を備えた請求項1に記載の遊技場用システム。
  4. 前記離席情報は、前記離席ロック処理が実行される場合に前記有価価値として残高と獲得価値との双方が残存していれば、双方の関連情報として対応付けられる請求項1に記載の遊技場用システム。
  5. 前記ロック媒体は、前記残高関連情報と前記獲得価値関連情報との双方に共通した共通情報が前記残高関連情報と前記獲得価値関連情報と区分して対応付けられ、
    前記共通情報は、前記離席情報の対応付けが抑制される請求項1から4のいずれか一項に記載の遊技場用システム。
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