JP2023140587A - 超音波モーターの異常判断方法、超音波モーター、及びロボット - Google Patents

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良一 田中
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Abstract

【課題】凸部と被駆動部とのすべりを検知し、摩耗耐久性が向上した超音波モーターの異常判断方法、超音波モーター、及びロボットを提供する。【解決手段】超音波モーター1の異常判断方法は、圧電素子60を有する振動部4と、被駆動部であるローター2と、振動部4に接続していて、楕円運動を行って振動部4の振動をローター2に伝える凸部44と、振動部4に配置されていて、駆動方向における振動を検出する検出電極57と、ローター2の移動量を検出するエンコーダー9と、を備える超音波モーター1の異常判断方法であって、検出電極57からの信号とエンコーダー9からの信号とを用いて、凸部44とローター2との間にすべりが発生しているかどうかを判断する。【選択図】図6

Description

本発明は、超音波モーターの異常判断方法、超音波モーター、及びロボットに関する。
近年、圧電素子の振動を利用する超音波モーターが開発されている。このような超音波モーターとして、例えば特許文献1には、固定子として機能するステーターと、移動子として機能するローターと、ステーターをローターに加圧する予圧手段と、ステーターに超音波振動を発生させローターを移動させる振動手段と、を備えた超音波モーターの構成が開示されている。ステーターには、ローターを当接駆動するための凸部が設けられている。
特開2013-102644号公報
しかしながら、特許文献1に記載の超音波モーターは、ステーターの凸部が変形しながらローターと接触を繰り返すことにより、ステーターの凸部やローターが摩耗する。特に、ステーターの凸部とローターとの間ですべりと呼ばれる空回りが生じた場合に、凸部やローターの摩耗度合いが大きくなり、摩耗耐久性が低下するという課題があった。
超音波モーターの異常判断方法は、圧電素子を有する振動部と、被駆動部と、前記振動部に接続していて、楕円運動を行って前記振動部の振動を前記被駆動部に伝える凸部と、前記振動部に配置されていて、駆動方向における振動を検出する検出電極と、前記被駆動部の移動量を検出するエンコーダーと、を備える超音波モーターの異常判断方法であって、前記検出電極からの信号と前記エンコーダーからの信号とを用いて、前記凸部と前記被駆動部との間にすべりが発生しているかどうかを判断する。
超音波モーターは、圧電素子を有する振動部と、被駆動部と、前記振動部に接続していて、楕円運動を行って前記振動部の振動を前記被駆動部に伝える凸部と、前記振動部に配置されていて、駆動方向における振動を検出する検出電極と、前記被駆動部の移動量を検出するエンコーダーと、前記検出電極からの信号と前記エンコーダーからの信号とを用いて、前記凸部と前記被駆動部との間にすべりが発生しているかどうかを判断する判断部と、を備える。
ロボットは、上記に記載の超音波モーターを備える。
第1実施形態に係る超音波モーターの構成を示す概略図。 振動部の構成を示す概略図。 図2中のA-A線断面図。 振動部の動作を示す概略図。 超音波モーターの構成を示すブロック図。 超音波モーターの異常判断方法を示すフローチャート図。 第2実施形態に係る超音波モーターを備えたロボットの構成を示す概略図。
1.第1実施形態
先ず、第1実施形態に係る超音波モーター1について、図1~図6を参照して説明する。
尚、説明の便宜上、図1~図4において、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。また、X軸に沿った方向を「X方向」、Y軸に沿った方向を「Y方向」、Z軸に沿った方向を「Z方向」と言う。また、各軸の矢印側を「プラス側」とも言い、矢印と反対側を「マイナス側」とも言う。
超音波モーター1は、図1に示すように、円盤状をなしその中心軸Oまわりに回転可能な被駆動部であるローター2と、ローター2の外周面21に当接する圧電駆動装置3と、を有する。このような超音波モーター1では、圧電駆動装置3の振動部4を屈曲振動させるとローター2がZ軸と平行な中心軸Oまわりを矢印B1のように時計回り又は矢印B2のように反時計回りに回転する。なお、超音波モーター1の構成としては、図1の構成に限定されない。例えば、ローター2の周方向に沿って複数の圧電駆動装置3を配置し、複数の圧電駆動装置3の駆動によってローター2を回転させてもよい。また、圧電駆動装置3は、ローター2の外周面21ではなく、ローター2の主面22に当接していてもよい。また、被駆動部材は、ローター2のような回転体に限定されず、例えば、直線移動するスライダーであってもよい。
また、ローター2にエンコーダー9が設けられており、エンコーダー9によって、ローター2の挙動、特に、移動量、速度、回転量、及び角速度が検出できる。エンコーダー9は、ローター2の上面に固定されたスケール91と、スケール91の上側に設けられた光学素子92と、を有する。また、スケール91は、円板状をなし、その上面に図示しないパターンが設けられている。一方、光学素子92は、スケール91のパターンに向けて光を照射する発光素子921と、スケール91からの反射光を受光する受光素子922と、を有する。これにより、ローター2の移動量、回転量、駆動速度、絶対位置等を検出することができる。但し、エンコーダー9の構成としては、上記の構成に限定されない。例えば、受光素子922は、透過光を受光する受光素子であってもよい。
圧電駆動装置3は、振動する振動部4と、振動部4に接続していて、楕円運動を行って振動部4の振動をローター2に伝える凸部44と、振動部4をローター2に向けて付勢する付勢部材5と、振動部4の駆動とエンコーダー9の操作とを制御する制御装置7と、を有する。
振動部4は、図2に示すように、振動体41と、振動体41を支持する支持部42と、振動体41と支持部42とを接続する接続部43と、で構成される基板45を有する。
振動体41は、Z方向を厚さ方向とし、X軸及びY軸を含むX-Y平面に広がる板状をなし、Y方向に伸縮しながらX方向に屈曲することによりS字状に屈曲振動する。また、振動体41は、Z方向からの平面視で、伸縮方向であるY方向を長手とする長方形状となっている。
また、振動体41は、基板45上に6つの圧電素子60が設けられており、振動体41を屈曲振動させるための駆動用の第1圧電素子61~第5圧電素子65と、振動体41の屈曲振動を受けて検出信号を出力する検出用の検出圧電素子66と、を有する。
第1圧電素子61は、基板45のX方向の中央部において、Y方向に延伸するように配置されている。また、第1圧電素子61に対して基板45のX方向マイナス側には、第2圧電素子62と第3圧電素子63とが基板45のY方向に並んで配置され、X方向プラス側には、第4圧電素子64と第5圧電素子65とが基板45のY方向に並んで配置されている。
検出圧電素子66は、駆動方向における振動を検出する検出電極57を有し、基板45の接続部43と凸部44との間のY方向の中央部において、第2圧電素子62のX方向マイナス側に配置されている。尚、基板45の接続部43と凸部44との間のY方向の中央部は、振動体41が屈曲振動した際に、X方向変位が最大となる部分である。
支持部42は、接続部43を介して振動体41となる基板45を支持している。支持部42は、Z方向からの平面視で、振動体41のY方向プラス側を囲むU字形状となっている。また、接続部43は、振動体41の屈曲振動の節となる部分、具体的には振動体41のY方向の中央部と支持部42とを接続している。
第1圧電素子61、第2圧電素子62、及び第4圧電素子64は、図3に示すように、それぞれ、基板45上に配置されたグランド電極53と、グランド電極53上に配置された圧電体54と、圧電体54上に配置された駆動電極55と、を有する。尚、グランド電極53、圧電体54,及び駆動電極55の露出している部分には、電極間のショートを防止するための保護層56が設けられている。また、第3圧電素子63、第5圧電素子65についても同様の構成となっている。駆動電極55を介して駆動電圧VVを圧電体54に印加すると各圧電素子60は、Y方向に伸縮する縦振動をする。
検出圧電素子66は、図3に示すように、基板45上に配置されたグランド電極53と、グランド電極53上に配置された圧電体54と、圧電体54上に配置された検出電極57と、を有する。検出圧電素子66の圧電体54に振動体41の屈曲振動に応じた外力を受けると、受けた外力に応じた電荷が圧電体54から発生するので、その電荷を検出信号として検出電極57から出力する。
圧電体54の構成材料としては、特に限定されず、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、タングステン酸ナトリウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウムストロンチウム(BST)、タンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)、メタニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の圧電セラミックスを用いることができる。また、圧電体54としては、上述した圧電セラミックスの他にも、ポリフッ化ビニリデン、水晶等を用いてもよい。
また、圧電体54の形成方法としては、特に限定されず、バルク材料から形成してもよいし、ゾル-ゲル法やスパッタリング法を用いて形成してもよい。
尚、基板45の構成材料としては、振動体41の外形形成において、加工精度に優れているシリコンを用いることができる。
凸部44は、振動部4に接続し、具体的には、振動体41の先端部に設けられ、振動体41からY方向マイナス側へ突出している。そして、凸部44の先端部は、ローター2の外周面21と接触している。そのため、振動体41の振動は、凸部44を介してローター2に伝達される。凸部44の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ジルコニア、アルミナ、チタニア等の各種セラミックスが挙げられる。これにより、耐久性に優れた凸部44となる。
このような振動部4において、駆動電圧VV1を第2圧電素子62と第5圧電素子65に印加し、駆動電圧VV1と180度位相を異ならしめた駆動電圧VV2を第3圧電素子63と第4圧電素子64に印加し、駆動電圧VV1、駆動電圧VV2のいずれかとも位相を異ならしめた駆動電圧VV3を第1圧電素子61に印加する。そうすると、図4に示すように、振動体41がY方向に伸縮振動しつつX方向にS字状に屈曲振動し、これらの振動が合成されて、凸部44の先端が反時計回りに屈曲振幅Dを有する楕円運動をする。このような凸部44の楕円運動によってローター2が送り出され、ローター2が矢印B1で示すように時計回りに回転する。また、駆動電圧VV1を第3圧電素子63と第4圧電素子64に印加し、駆動電圧VV2を第2圧電素子62と第5圧電素子65に、駆動電圧VV3を第1圧電素子61に、それぞれ印加すると凸部44の先端が時計回りに楕円運動し、ローター2が反時計回りに回転する。また、このような振動体41の振動に対応して、検出圧電素子66の検出電極57から検出信号である電圧Vが出力される。
付勢部材5は、凸部44をローター2の外周面21に向けて付勢する部材である。付勢部材5は、振動部4を支持する基部51に設けられたばね部513をY方向に撓ませた状態で付勢部材5を筐体等に固定することにより、ばね部513の復元力を利用して凸部44をローター2の外周面21に向けて付勢することができる。
制御装置7は、検出電極57からの信号とエンコーダー9からの信号とを用いて、凸部44の楕円速度V1や移動した距離L1とローター2の速度V2や移動した距離L2を算出し、凸部44の楕円速度V1とローター2の速度V2、又は、凸部44の移動した距離L1とローター2の移動した距離L2を比較することで、凸部44とローター2との間にすべりが発生しているかどうかを判断する。すべりが発生していると判断した場合に、圧電素子60の駆動電圧VVを変更したり、報知したり、超音波モーター1を停止する。
次に、超音波モーター1の構成について、図5を参照して説明する。
超音波モーター1は、図5に示すように、振動部4と、エンコーダー9と、制御装置7と、を有し、制御装置7は、振動部4の圧電素子60を駆動させる駆動回路70と、判断部73と、凸部移動量算出部74と、被駆動部移動量算出部75と、記憶部76と、タイマー77と、報知部78と、を有する。
駆動回路70は、電圧制御部71と、駆動波形生成部72と、を有する。電圧制御部71は、駆動信号VS1、駆動信号VS2、及び駆動信号VS3の電圧情報をフィードバックし、駆動電圧VVを制御し、駆動波形生成部72に出力する。駆動波形生成部72は、入力された駆動電圧VVから第1圧電素子61~第5圧電素子65の共振周波数に基づく周波数となる駆動波形を生成し、駆動信号VS1、駆動信号VS2、及び駆動信号VS3として駆動電圧VV1、駆動電圧VV2、及び駆動電圧VV3を出力する。
判断部73は、検出電極57からの信号とエンコーダー9からの信号とを用いて、凸部44とローター2との間にすべりが発生しているかどうかを判断する。具体的には、検出電極57から出力された信号から算出された凸部44の楕円速度V1とエンコーダー9から出力された信号から算出されたローター2の速度V2とを比較する。その結果、凸部44の楕円速度V1がローター2の速度V2と同じ又は小さい場合には、すべりの発生が生じていない又はすべりの距離が短いと判断し、凸部44の楕円速度V1がローター2の速度V2より大きい場合には、すべりのすべりの距離が長いと判断する。
また、判断部73は、検出電極57から出力された信号から算出された凸部44の先端の移動した距離L1とエンコーダー9から出力された信号から算出されたローター2の移動した距離L2とを比較する。その結果、凸部44の先端の移動した距離L1がローター2の移動した距離L2と同じ又は小さい場合には、すべりの発生が生じていない又はすべりの距離が短いと判断し、凸部44の先端の移動した距離L1がローター2の移動した距離L2より大きい場合には、すべりの距離が長いと判断する。
また、判断部73は、すべりが発生していると判断した場合、駆動回路70に圧電素子60に印加する駆動電圧VVを変更する信号や報知部78にすべり発生を報知する信号や駆動回路70に超音波モーター1を停止する信号を出力する。
凸部移動量算出部74は、記憶部76に記憶された屈曲振幅Dと検出電極57からの電圧Vとの相関関係に基づいて、検出電極57から出力された信号である電圧Vから凸部44の屈曲振幅Dを算出し、圧電素子60に印加される駆動電圧VVの駆動周波数fから凸部44の楕円速度V1=2πf×Dを算出し、判断部73に出力する。また、所定時間tにおける凸部44の総振動回数N=f×tから凸部44の楕円1周の3割(30%)がローター2と当接していると仮定し、所定時間tにおける凸部44の移動した距離L1=N×Dπ×(0.3)を算出し、判断部73に出力する。
被駆動部移動量算出部75は、エンコーダー9から出力された信号からローター2の速度V2を算出し、また、所定時間tにおけるローター2の移動した距離L2を算出し、判断部73に出力する。
記憶部76は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリーを備えて構成される。RAMは、各種データ等の一時記憶に用いられ、ROMは、超音波モーター1の動作を制御するための制御プログラムや制御データ等を記憶する。記憶部76は、予め測定した屈曲振幅Dと検出電極57からの電圧Vとの相関関係を記憶する。
タイマー77は、凸部移動量算出部74及び被駆動部移動量算出部75における凸部44の移動した距離L1及びローター2の移動した距離L2を算出するための所定時間tを計測する。
報知部78は、判断部73からすべりが発生しているとの信号を受けて、ユーザーにすべり発生情報を報知したり、上位のシステムにすべり発生情報を伝達したりする。具体的には、報知部78は、図示しない表示部にすべり発生情報を表示してユーザーに知らせたり、ブザーやランプなどでユーザーに知らせたりする。ユーザーは、すべり発生情報を知ることにより、例えば、摩耗している凸部44やローター2を補修したり交換したりすることができる。
以上で述べたように本実施形態の超音波モーター1は、判断部73において、検出電極57からの信号とエンコーダー9からの信号とから算出した凸部44の楕円速度V1や凸部44の移動した距離L1とローター2の速度V2やローター2の移動した距離L2を用い、凸部44の楕円速度V1とローター2の速度V2、又は、凸部44の移動した距離L1とローター2の移動した距離L2を比較することで、凸部44とローター2との間にすべりが発生しているかどうかを判断する。
そのため、すべりが発生していると判断した場合には、凸部44とローター2との間ですべりが発生しないように、圧電素子60に印加する駆動電圧VVを変更し、凸部44やローター2の摩耗度合いを小さくすることができ、摩耗耐久性を向上させることができる。また、すべり発生情報を報知することで、ユーザーは、例えば、摩耗している凸部44やローター2を補修又は交換する時期を適切に知ることができる。
次に、超音波モーター1の異常判断方法について、図6を参照して説明する。
ステップS1では、超音波モーター1を駆動する前に、圧電素子60に印加する駆動電圧VVを変化させ、各駆動電圧VVに対する凸部44の屈曲振幅Dと検出電極57から出力された電圧Vとを測定し、屈曲振幅Dと電圧Vとの相関関係を所得し、記憶部76に記憶する。
ステップS2では、圧電素子60に所定の駆動電圧VVを印加し、超音波モーター1を駆動する。
ステップS3では、検出電極57から出力された電圧Vを凸部移動量算出部74に入力する。
ステップS4では、エンコーダー9から出力された信号を被駆動部移動量算出部75に入力する。
ステップS5では、判断部73において、凸部移動量算出部74で記憶部76に記憶された屈曲振幅Dと検出電極57からの電圧Vとの相関関係に基づいて、検出電極57から出力された電圧Vから算出された凸部44の楕円速度V1及び所定時間tにおける凸部44の移動した距離L1と、被駆動部移動量算出部75でエンコーダー9から出力された信号から算出されたローター2の速度V2及び所定時間tにおけるローター2の移動した距離L2と、を比較する。
ステップS6では、判断部73において、凸部44の楕円速度V1がローター2の速度V2と同じ又は小さい場合、又は、所定時間tにおける凸部44の移動した距離L1が所定時間tにおけるローター2の移動した距離L2と同じ又は小さい場合には、すべりの発生が生じていない又はすべりの距離が短いと判断する。つまり、すべりの発生は、速度V1,V2又は距離L1,L2を比較して判断する。すべりの発生が生じていない又はすべりの距離が短いと判断した場合は、「NO」としてステップS3に進み、ステップS3~ステップS6の処理を繰り返す。
また、判断部73において、凸部44の楕円速度V1がローター2の速度V2より大きい場合、又は、所定時間tにおける凸部44の移動した距離L1が所定時間tにおけるローター2の移動した距離L2より大きい場合には、すべりの距離が長いと判断する。また、判断部73は、すべりが発生していると判断した場合、駆動回路70に圧電素子60に印加する駆動電圧VVを変更する信号や報知部78にすべり発生を報知する信号や駆動回路70に超音波モーター1を停止する信号を出力する。その後、すべりが発生していると判断した場合は、「YES」としてステップS7に進む。
ステップS7では、凸部44とローター2との間ですべりが発生しないように、圧電素子60に印加する駆動電圧VVを変更する。
ステップS8では、超音波モーター1の駆動を終了しない場合には、「NO」としてステップS3に進み、駆動電圧VVを変更した状態でステップS3~ステップS8の処理を繰り返す。
また、超音波モーター1の駆動を終了する場合には、「YES」として超音波モーター1を停止する。
以上で述べたように本実施形態の超音波モーター1の異常判断方法は、検出電極57からの信号とエンコーダー9からの信号とを用いて、凸部44の楕円速度V1や凸部44の移動した距離L1とローター2の速度V2やローター2の移動した距離L2を算出する。その後、凸部44の楕円速度V1とローター2の速度V2、又は、凸部44の移動した距離L1とローター2の移動した距離L2を比較することで、凸部44とローター2との間にすべりが発生しているかどうかを判断する。
そのため、すべりが発生していると判断した場合には、凸部44とローター2との間ですべりが発生しないように、圧電素子60に印加する駆動電圧VVを変更することで、凸部44やローター2の摩耗度合いを小さくすることができ、摩耗耐久性を向上させることができる。また、すべり発生情報を報知することで、ユーザーは、例えば、摩耗している凸部44やローター2を補修したり交換したりすることができる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態に係る超音波モーター1を備えているロボット1000について、図7を参照して説明する。
ロボット1000は、図7に示すように、精密機器やこれを構成する部品の給材、除材、搬送および組立等の作業を行うことができる。ロボット1000は、6軸ロボットであり、床や天井に固定されるベース1010と、ベース1010に回動自在に連結されたアーム1020と、アーム1020に回動自在に連結されたアーム1030と、アーム1030に回動自在に連結されたアーム1040と、アーム1040に回動自在に連結されたアーム1050と、アーム1050に回動自在に連結されたアーム1060と、アーム1060に回動自在に連結されたアーム1070と、これらアーム1020,1030,1040,1050,1060,1070の駆動を制御する制御装置1080と、を有する。
また、アーム1070にはハンド接続部が設けられており、ハンド接続部にはロボット1000に実行させる作業に応じたエンドエフェクター1090が装着される。また、各関節部のうちの全部または一部には超音波モーター1が搭載されており、この超音波モーター1の駆動によって各アーム1020,1030,1040,1050,1060,1070が回動する。なお、超音波モーター1は、エンドエフェクター1090に搭載され、エンドエフェクター1090の駆動に用いられてもよい。
制御装置1080は、コンピューターで構成され、例えば、プロセッサー(CPU)、メモリー、I/F(インターフェイス)等を有する。そして、プロセッサーが、メモリーに格納されている所定のプログラムを実行することで、ロボット1000の各部の駆動を制御する。なお、前記プログラムは、I/Fを介して外部のサーバーからダウンロードしてもよい。また、制御装置1080の構成の全部または一部は、ロボット1000の外部に設けられ、LAN(ローカルエリアネットワーク)等の通信網を介して接続された構成となっていてもよい。
このようなロボット1000は、凸部44の楕円速度V1とローター2の速度V2、又は、凸部44の移動した距離L1とローター2の移動した距離L2を比較することで、凸部44とローター2との間にすべりが発生しているかどうかを判断する判断部73を有する超音波モーター1を備えている。そのため、超音波モーター1が凸部44とローター2との間ですべりが発生した場合に、凸部44とローター2との間ですべりが発生しないように、圧電素子60に印加する駆動電圧VVを変更し、凸部44やローター2の摩耗度合いを小さくすることができ、摩耗耐久性に優れているので、長期的に安定した駆動が可能なロボット1000が得られる。
1…超音波モーター、2…ローター、3…圧電駆動装置、4…振動部、5…付勢部材、7…制御装置、9…エンコーダー、21…外周面、22…主面、41…振動体、42…支持部、43…接続部、44…凸部、45…基板、51…基部、53…グランド電極、54…圧電体、55…駆動電極、56…保護層、57…検出電極、60…圧電素子、61…第1圧電素子、62…第2圧電素子、63…第3圧電素子、64…第4圧電素子、65…第5圧電素子、66…検出圧電素子、70…駆動回路、71…電圧制御部、72…駆動波形生成部、73…判断部、74…凸部移動量算出部、75…被駆動部移動量算出部、76…記憶部、77…タイマー、78…報知部、91…スケール、92…光学素子、513…ばね部、921…発光素子、922…受光素子、1000…ロボット、B1…矢印、B2…矢印、D…屈曲振幅、L1,L2…距離、N…総振動回数、O…中心軸、V…電圧、V1…楕円速度、V2…速度、VS1,VS2,VS3…駆動信号、VV,VV1,VV2,VV3…駆動電圧、f…駆動周波数、t…所定時間。

Claims (8)

  1. 圧電素子を有する振動部と、
    被駆動部と、
    前記振動部に接続していて、楕円運動を行って前記振動部の振動を前記被駆動部に伝える凸部と、
    前記振動部に配置されていて、駆動方向における振動を検出する検出電極と、
    前記被駆動部の移動量を検出するエンコーダーと、
    を備える超音波モーターの異常判断方法であって、
    前記検出電極からの信号と前記エンコーダーからの信号とを用いて、前記凸部と前記被駆動部との間にすべりが発生しているかどうかを判断する、
    超音波モーターの異常判断方法。
  2. 前記すべりの発生は、前記凸部の速度と前記エンコーダー速度とを用いて判断する、
    請求項1に記載の超音波モーターの異常判断方法。
  3. 前記すべりの発生は、前記凸部の移動した距離と前記エンコーダーの移動した距離とを用いて判断する、
    請求項1に記載の超音波モーターの異常判断方法。
  4. 前記すべりが発生していると判断した場合に、前記圧電素子の駆動電圧を変更する、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の超音波モーターの異常判断方法。
  5. 前記すべりが発生していると判断した場合に、報知する、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の超音波モーターの異常判断方法。
  6. 前記すべりが発生していると判断した場合に、前記超音波モーターを停止する、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の超音波モーターの異常判断方法。
  7. 圧電素子を有する振動部と、
    被駆動部と、
    前記振動部に接続していて、楕円運動を行って前記振動部の振動を前記被駆動部に伝える凸部と、
    前記振動部に配置されていて、駆動方向における振動を検出する検出電極と、
    前記被駆動部の移動量を検出するエンコーダーと、
    前記検出電極からの信号と前記エンコーダーからの信号とを用いて、前記凸部と前記被駆動部との間にすべりが発生しているかどうかを判断する判断部と、を備える、
    超音波モーター。
  8. 請求項7に記載の超音波モーターを備える、
    ロボット。
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