JP6269222B2 - 圧電モーター - Google Patents

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本発明は、圧電モーターに関する。
圧電モーターは、高周波の交流電圧等の駆動電圧を機械的振動に変換する圧電素子と、圧電素子によって駆動される被駆動部材とを有する駆動装置である。
このような圧電モーターの一つの形態として、回転体と、該回転体に当接する当接部を有し、電圧が印加されることで屈曲振動する振動体と、を備える圧電モーターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の圧電モーターは、圧電素子で生じる振動を、当接部を介して摩擦力として回転体に伝達することで、回転体を所定方向に回転させるように構成されている。そして、この圧電モーターでは、振動体への通電パターンの選択により振動体の振動パターンを変更することにより、回転体を反時計回りと時計回り(正方向と逆方向)のいずれの方向にも回転させることができる。
近年、このような圧電モーターは、ロボットハンド(ロボット)の駆動手段の用途として注目されている。ロボットハンドは、精密かつ正確な動作を必要とするため、ロボットハンドの駆動手段として用いられる圧電モーターでは、回転体の回転速度が反時計回りと時計回りとの双方で安定していることが求められる。
特許3719061号公報
しかしながら、特許文献1に記載の圧電モーターでは、製造上のばらつき、当接部の経時的な変形、駆動状態での変動要因等により、回転方向(正方向と逆方向)によって回転体の駆動力(回転力)や回転速度を揃えることが難しく、その回転運動が不均一になってしまうという問題があった。
本発明の目的は、変位方向によって、被駆動体の駆動力に不均一が生じることを低減することができる圧電モーターを提供することである。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
(適用例1)
本発明に係わる圧電モーターは、側面を有する被駆動体と、
前記被駆動体の前記側面に当接する当接部と、該当接部の前記被駆動体と反対側に設けられた圧電素子と、を有し、前記圧電素子に電圧を印加することにより振動して前記被駆動体に力を繰り返し加えることにより前記被駆動体を変位させる振動体と、を備え、
平面視において、前記振動体の中心軸と、前記電圧が印加されていない非駆動状態で前記当接部が当接する前記被駆動体の前記側面の当接点における法線とのなす角度θが、0°<θ<30°の関係を満たすことを特徴とする。
これにより、変位方向によって、被駆動体の駆動力に不均一が生じることを低減することができる。
(適用例2)
本発明に係わる圧電モーターでは、前記振動体は、前記当接部が第1楕円軌道を描くように振動することにより、前記被駆動体の前記側面に当接および離間する第1振動モードと、
前記当接部が前記第1楕円軌道とは異なる第2楕円軌道を描くように振動することにより、前記被駆動体の前記側面に当接および離間する第2振動モードとを、有することが好ましい。
これにより、被駆動体を正方向と逆方向との双方に効率良く駆動させることができる。
(適用例3)
本発明に係わる圧電モーターでは、前記当接点をX0とし、前記第1楕円軌道と前記法線との交点をX1とし、前記第2楕円軌道と前記法線との交点をX2としたとき、
前記当接点X0から前記交点X1までの距離と、前記当接点X0から前記交点X2までの距離との差が、10%未満であることが好ましい。
これにより、第1振動モードにおける摩擦力と、第2振動モードにおける摩擦力との差を低減することができ、その結果、被駆動体の正方向の駆動力と逆方向の駆動力とをより近づけることができる。
(適用例4)
本発明に係わる圧電モーターでは、前記当接部が、前記第1振動モードにおいて、前記被駆動体の前記側面への当接を開始した後、前記被駆動体の前記側面からの離間を開始するまでに、前記被駆動体が変位する距離をL1とし、前記第2振動モードにおいて、前記被駆動体の前記側面への当接を開始した後、前記被駆動体の前記側面からの離間を開始するまでに、前記被駆動体が変位する距離をL2としたとき、
前記距離L1と、前記距離L2との差が、10%未満であることが好ましい。
これにより、接触部が楕円軌道を1回描くときに被駆動体が移動する距離を、第1振動モードと第2振動モードとで近づけることができ、被駆動体の正方向の回転または移動速度と逆方向の回転または移動速度をより近づけることができる。
(適用例5)
本発明に係わる圧電モーターでは、前記被駆動体は、その平面視形状が円形状または長方形状であることが好ましい。
これにより、被駆動体を効率良く駆動させることができ、被駆動体の駆動力に不均一が生じることをより低減することができる。
(適用例6)
本発明に係わる圧電モーターでは、さらに、前記振動体を前記被駆動体へ付勢する付勢手段を備えることが好ましい。
これにより、より大きな駆動力を得ることができ、よって、被駆動体の正方向の回転または移動速度と逆方向の回転または移動速度の双方をより速くすることができる。
本発明の第1実施形態にかかる圧電モーターの平面図である。 図1中のI−I線断面図である。 図1に示す圧電モーターが有する圧電素子の斜視図である。 図1に示す圧電モーターが有する振動体の振動を説明するための図である。 図1に示す圧電モーターが有する振動体の振動を説明するための図である。 図1に示す圧電モーターが有する振動体の振動を説明するための図である。 図1に示す圧電モーターが有する振動体が振動する様子を示す平面図である。 図1に示す圧電モーターが有する振動体が振動する様子を示す平面図である。 図1に示す圧電モーターの主要部(振動体およびローター)を示す平面図であり、(a)が図1に示す圧電モーターの主要部を示す図であり、(b)が従来の圧電モーターの主要部を示す図である。 図9に示す振動体が備える凸部の楕円運動を説明するための図である。 図9に示す振動体が備える凸部の楕円運動を説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる圧電モーターの平面図である。 図12中のII−II線断面図である。 図12に示す圧電モーターの主要部(振動体およびスライダ)を示す平面図である。 図12に示す振動体が備える凸部の楕円運動を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
図1は、本発明の第1実施形態にかかる圧電モーターの平面図であり、図2は、図1中のI−I線断面図であり、図3は、図1に示す圧電モーターが有する圧電素子の斜視図であり、図4〜図6は、図1に示す圧電モーターが有する振動体の振動を説明するための図であり、図7および図8は、図1に示す圧電モーターが有する振動体が振動する様子を示す平面図であり、図9は、図1に示す圧電モーターの主要部(振動体およびローター)を示す平面図であり、(a)が図1に示す圧電モーターの主要部を示す図であり、(b)が従来の圧電モーターの主要部を示す図であり、図10は、図9に示す振動体が備える凸部の楕円運動を説明するための図であり、図11は、図9に示す振動体が備える凸部の楕円運動を説明するための図である。
なお、以下では、図2中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
また、図1、図2、図4〜図11には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸が図示されている。X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。また、X軸とY軸で規定される平面を「XY平面」と言い、Y軸とZ軸で規定される平面を「YZ平面」と言い、X軸とZ軸で規定される平面を「XZ平面」と言う。また、X方向、Y方向およびZ方向において、矢印先端側を「+(正)側」、矢印基端側を「−(負)側」とする。
圧電モーター1は、電圧の印加により振動する振動体2を有する振動部10と、回転可能な円盤状のローター(被駆動体)5と、振動部10とローター5とを支持する基台6とを有する。
圧電モーター1は、振動体2が振動することにより、ローター5に動力を伝達して回転(駆動)させる装置である。
以下、圧電モーター1が有する各部について順次説明する。
振動部10は、振動体2と、振動体2を保持する保持部(保持機構)3と、保持部3を基台6に支持する固定部4と、固定部4に設けられ、振動体2を付勢するコイルばね(付勢手段)71および72と、を有する。
振動体2は、長方形の板状をなし、図2および図3の上側から4つの電極21a、21b、21cおよび21dと、板状の圧電素子22と、凸部26を有する補強板(シム)23と、板状の圧電素子24と、4つの電極25a、25b、25cおよび25d(図3中、電極25aおよび25bは、図示せず、各符号のみを括弧内に示す)と、をこの順に積層して構成されている。なお、図2および図3では、厚さ方向を誇張して示している。
この振動体2は、電圧の印加により圧電素子22および24が変形することにより振動して、凸部26を介してローター5に動力(摩擦力)を伝達して、ローター5を回転させる。
圧電素子22および24は、それぞれ、長方形状をなし、補強板23の両面にそれぞれ固着されている。
これらの圧電素子22および24は、電圧を印加することにより、その長手方向に伸縮する。
圧電素子22および24の構成材料としては、特に限定されず、チタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT)、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の各種のものを用いることができる。
この圧電素子22の上面には、この上面を4つの長方形の領域にほぼ等しく分割し、分割された各領域に、それぞれ、長方形状をなす電極21a、21b、21cおよび21dが設置されている。同様に、圧電素子24の下面には、この下面を4つの長方形の領域にほぼ等しく分割し、分割された各領域に、それぞれ、長方形状をなす電極25a、25b、25cおよび25dが設置されている。
なお、電極21aと電極25a、電極21bと電極25b、電極21cと電極25c、および、電極21dと電極25dが、それぞれ、振動体2の厚さ方向に対向して配置されている。
図3に示すように、一方の対角線上の電極21aおよび21cと、これらの裏側に位置する電極25aおよび25cとは、すべて電気的に接続されている。同様に、他方の対角線上の電極21bおよび21dと、これらの裏側に位置する電極25bおよび25dとは、すべて電気的に接続されている。
補強板23は、振動体2全体を補強する機能を有しており、振動体2が過振幅、外力等によって損傷するのを防止する。補強板23の構成材料としては、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、銅または銅系合金等の各種金属材料であるのが好ましい。
この補強板23は、圧電素子22および24よりも厚さが薄い(小さい)ものであることが好ましい。これにより、振動体2を高い効率で振動させることができる。
また、補強板23は、接地(グランド電位に接続)されており、圧電素子22および24に対する共通の電極としての機能をも有している。すなわち、圧電素子22には、電極21a、21b、21cおよび21dのうちの所定の電極と、補強板23とによって電圧が印加され、圧電素子24には、電極25a、25b、25cおよび25dのうちの所定の電極と、補強板23とによって電圧が印加される。
なお、補強板23を圧電素子22および24に対する共通電極として用いずに、例えば、補強板23と圧電素子22との間および補強板23と圧電素子24との間に、それぞれ圧電素子22および圧電素子24に対する共通電極をさらに設けてもよい。
また、補強板23の長手方向の一端部(ローター5側の端部)には、凸部(当接部)26が一体的に形成されている。凸部26は、振動体2の幅方向中央に位置しており、その先端が平面視で半円状をなしている。
この凸部26は、振動体2が振動することによりローター5に当接したり、ローター5から離間したりする。
このような振動体2が保持部3に保持(収容)されている。保持部3は、上方に開放する凹部311を有する箱状の保持部本体31と、凹部311の開口の一部を塞いで保持部本体31に、例えば固定ネジによって固定さた蓋体32と、を有している。
保持部3は、凹部311内に振動体2を収容し、振動体2の振動を阻害しない程度に蓋体32により振動体2を保持している。保持部本体31および蓋体32の構成材料としては、特に限定されず、各種金属材料、各種セラミック材料等を用いることができる。
また、振動体2を収容した状態で、保持部本体31と振動体2との間および振動体2と蓋体32との間には、それぞれ樹脂製の緩衝部材34が配置されている。この緩衝部材34によって、保持部本体31および蓋体32への振動体2の振動漏れを低減することができる。なお、緩衝部材34の構成材料は、樹脂に限定されず、振動体2の振動漏れを低減するものであれば、いかなるものであってもよい。
固定部4は、保持部3に保持された振動体2を、保持部3ごと基台6に支持する機能を有する。この固定部4は、保持部3の下方に設けられた板状のベース41と、保持部3の図1中左側面に設けられたフレーム42と、保持部3の図1中右側面に設けられたフレーム43と、を有している。フレーム42および43は、ベース41に、例えば固定ネジ等によって固定されている。
保持部3とフレーム42との間には、2つのコイルばね71および72が設けられている。コイルばね71は、その一端がフレーム42に接触し、他端が保持部本体31に接触するように、圧縮した状態で配置されている。このコイルばね71は、自身の弾性力により、保持部3をフレーム43に向かって付勢している。これにより、保持部3のX軸方向の移動が規制されている。
保持部本体31の右側壁には、フレーム42に向かって突出する平板(ばね座)35が形成されている。一方、フレーム42の下端部には、保持部本体31に向かって突出する平板(ばね座)421が形成されている。コイルばね72は、その一端が平板421に固接触し、他端が平板35に接触するように、圧縮した状態で配置されている。このコイルばね72は、自身の弾性力により、保持部3をローター5側に向かって付勢している。これにより、振動体2によるローター5への動力伝達をより効率良く行うことができる。
また、フレーム43は、保持部3側に、Y軸方向に移動可能に設けられた2つのコロ73を有している。これにより、振動体2のによるローター5への動力伝達をより効率良く行うことができる。
このような構成の振動部10のX軸方向前方には、ローター5が配置されている。
ローター5は、基台6に立設された棒状の軸部51を回転中心として、正方向(時計回り)および負方向(反時計回り)に回転自在に保持されている。
そして、このようなローター5の外周面(側面)52に、振動体2が振動することによって、凸部26が繰り返し当接する。なお、図1では、非駆動状態(圧電モーター1に電圧を印加していない状態)にて、凸部26がローター5の外周面52に当接している当接点を、X0で示している。また、当接点X0とは、凸部26がローター5の外周面52に平面視で点接触している場合には、その点のことを言い、凸部26がローター5の外周面52に若干めり込んで(食い込んで)いる場合には、平面視で凸部26とローター5との境界の2つの点を結んだ線分の中点における法線と、凸部26の側面(先端面)との交点のことを言う。
以上、圧電モーター1の基本的な構成について説明した。
次に、圧電モーター1の動作について説明する。
圧電モーター1は、一定周期で振動体2に電圧を印加することで、凸部26が楕円軌道を描き、ローター5に繰り返し当接することによりローター5を回転させる。
まず、凸部26が楕円軌道を描く理由を図4〜図8に基づいて説明する。なお、以下の説明では、振動体2に対して正電圧の印加した場合について中心的に説明する。
全ての電極21a〜21d、25a〜25dに一定周期で正電圧が印加されると、圧電素子22および24が伸長および収縮を繰り返す。これに伴って、図4(a)および(b)に示すように、振動体全体は、XY平面内で、その長手方向(中心軸に沿った方向)に伸縮する動作を繰り返す。このように、振動体2が長手方向に伸縮を繰り返す動作を「伸縮振動」という。
なお、電圧を印加する周波数を変化させていくと、ある特定の周波数となったときに伸縮量が急に大きくなり、一種の共振現象が発生する。伸縮振動で共振が発生する周波数(共振周波数)は、振動体2の物性と、振動体2の寸法(幅W、長さL、厚さT)とによって決定される。
また、互いに対角線の位置にある2つの電極21aおよび21cと、電極25aおよび25cとに一定周期で正電圧が印加されると、圧電素子22の電極21aおよび21cに対応する部分と、圧電素子24の電極25aおよび25cに対応する部分とが、伸縮を繰り返す。これに対して、電極21bおよび21dと、電極25bおよび25dとには、正電圧が印加されないため、圧電素子22の電極21bおよび21dに対応する部分と、圧電素子24の電極25bおよび25dに対応する部分とは、伸縮しない。
したがって、図5(a)および(b)に示すように、振動体2全体は、XY平面内で、ローター5に近い側が右方向に変位し、ローター5から遠い側が左方向に変位するように屈曲する動作を繰り返す。このような動作を「右屈曲振動」という。
一方、互いに対角線の位置にある2つの電極21bおよび21dと、電極25bおよび25dとに一定周期で正電圧を印加すると、図6(a)および(b)に示すように、振動体2全体は、XY平面内で、図5とは反対に、ローター5に近い側が左方向に変位し、ローター5から遠い側が右方向に変位するように屈曲する動作を繰り返す。このような動作を「左屈曲振動」という。
なお、図5および図6に示す屈曲振動についても、振動体2の物性と、振動体2の寸法(幅W、長さL、厚さT)とによって決まる共振周波数が存在する。
上述したとおり、図4に示す伸縮振動の共振周波数も、図5または図6に示す屈曲振動の共振周波数も、振動体2の物性や、振動体2の寸法(幅W、長さL、厚さT)によって決定される。したがって、振動体2の寸法(幅W、長さL、厚さT)を適切に決定することにより共振周波数を一致または接近させることができる。そして、そのような振動体2に対して、図5または図6に示すような屈曲振動の形態の電圧を共振周波数で印加すると、図5または図6に示す屈曲振動が生じると同時に、共振によって図4の伸縮振動も誘起される。
その結果、図5に示す態様で電圧を印加した場合には、図9(a)に示すように、凸部26の先端(圧電素子と反対側の端)は、図面上で時計回りの楕円軌道(第1楕円軌道)CWを描くように運動する。このような運動を生じる振動体2の振動モードを第1振動モードという。
一方、図6に示す態様で電圧を印加した場合には、振動体2は、図9(a)に示すように、凸部26の先端は、図面上で反時計回りの楕円軌道(第2楕円軌道)CCWを描くように運動する。このような運動を生じる振動体2の振動モードを第2振動モードという。
なお、以上の説明では振動体2に正電圧を印加するものとして説明したが、圧電素子22および24は、負電圧を印加することによっても変形する。したがって、振動体2に負電圧を印加することによって屈曲振動(および伸縮振動)を発生させても良いし、正電圧と負電圧とを繰り返すような交流電圧を印加することによって屈曲振動(および伸縮振動)を発生させても良い。
また、上述した説明では、共振周波数の電圧を印加するものとして説明したが、共振周波数を含んだ波形の電圧を印加すれば十分であり、例えばパルス状の電圧であっても構わない。
振動体2は、このような第1振動モードまたは第2振動モードを利用して、ローター5を回転させる。
具体的には、第1振動モードで振動体2を振動させると、振動体2が伸張する際には、凸部26は、第1楕円軌道CW上の点1Aでローター5に当接し始め、圧接している状態で点1Aから点2Aに向かって(図9(a)の左から右に向かって)時計回りに移動する。その後、振動体2が収縮する際には、凸部26は、第1楕円軌道CW上の点2Aでローター5から離間し始め、離間している状態で点2Aから点1A(元の位置)に向かって(図9(a)の右から左に向かって)時計回りに移動する。そして、このような動作を繰り返す。
その結果、ローター5は、凸部26から受ける摩擦力によって図7中矢印SRで示すように反時計回りに回転する。なお、以下では、この第1振動モードで振動体2を振動させることにより凸部26がローター5に与える摩擦力を、「第1振動モードにおける摩擦力」という。
一方、第2振動モードで振動体2を振動させると、振動体2が伸張する際には、凸部26は、第2楕円軌道CCW上の点1Bでローターに当接し始め、圧接している状態で点1Bから点2Bに向かって(図9(a)の右から左に向かって)反時計回りに移動する。その後、振動体2が収縮する際には、凸部26は、第2楕円軌道CCW上の点2Bでローター5から離間し始め、離間している状態で点2Bから点1B(元の位置)に向かって(図9(a)の左から右に向かって)反時計回りに移動する。そして、このような動作を繰り返す。
その結果、ローター5は、凸部26から受ける摩擦力によって図8中矢印SLで示すように時計回りに回転する。なお、以下では、この第2振動モードで振動体2を振動させることにより凸部26がローター5に与える摩擦力を、「第2振動モードにおける摩擦力」という。
このようにローター5は回転するが、ローター5が受ける駆動力(回転力)は、凸部26との間で生じる摩擦力に等しいため、大きな駆動力を得るためには凸部26をローター5に押し付けておく必要がある。そこで圧電モーター1では、振動体2を収容している保持部3をコイルばね71によってローター5側に向けて付勢している(図1参照)。これにより、より大きな駆動力を得ることができ、よって、ローター5の回転速度をより速くすることができる。
また、振動体2は、凸部26をローター5に押し付けた状態で屈曲振動することによりローター5を回転させるので、振動体2はローター5から屈曲方向の反力を受ける。この反力によって振動体2が移動すると、ローター5に十分な摩擦力を伝えることができず、結果として回転精度も低下する。そこで、圧電モーター1では、図1に示したように、コイルばね72によって保持部3をフレーム43側に向かって付勢する構成とすることによって、ローター5からの反力によって振動体2が移動すること(特に、振動体2が回転するように動くこと)を規制している。
このように回転するローター5は、非駆動時には、振動体2が励振せずに凸部26が圧接した状態を維持するため、凸部26のとの摩擦力によって停止した状態を維持する。
このようなローター5は、SR方向の駆動力(回転力)とSL方向との駆動力(回転力)ができる限り等しくなるように設計されていることが好ましい。このためには、第1振動モードにおける摩擦力と、第2振動モードにおける摩擦力との大きさを近づけるようにすればよい。
第1振動モードにおける摩擦力および第2振動モードにおける摩擦力は、それぞれ、非駆動状態にて、ローター5が当接点X0において法線50方向に凸部26から受ける力、いわゆる凸部26のローター5に対する法線応力に応じて決定される(図9参照)。このため、圧電モーター1では、この凸部26のローター5に対する法線応力が、第1振動モードと第2振動モードとでほぼ等しくなるように、振動体2に対してローター5を配置している。
図9(a)は、圧電モーター1の主要部を示す平面図である。図9(b)には、参考として、従来の圧電モーター1mの主要部の構成を図示している。また、図10(a)には、図9(a)に示す圧電モーター1の凸部26の先端が描く楕円軌道を図示し、図10(b)には、図9(b)に示す圧電モーター1mの凸部26mの先端が描く楕円軌道を図示している。
なお、図10(a)および(b)では、圧電モーター1が静止している状態での凸部26およびローター5を示している。
また、実際には、第1振動モードと第2振動モードとは、同時には起こらないが、説明の便宜上、図10では、第1楕円軌道CWと第2楕円軌道CCWとを、重ねて図示している。
図9(a)に示す圧電モーター1では、法線50が振動体2の長手方向に沿った中心線20に対して所定の角度θをなすように、ローター5が振動体2に対して傾斜している。具体的には、法線50と中心線20とのなす角度θは、0°<θ<30°となっている。
このようにローター5を振動体2に対して傾斜させることで、圧電モーター1は、図10(a)に示すように、当接点X0から第1楕円軌道CWと法線50との交点X1までの距離N1が、当接点X0から第2楕円軌道CCWと法線50との交点X2までの距離N2とほぼ等しくなっている。この距離N1およびN2は、凸部26のローター5に対する法線応力に基づいて決定される。したがって、距離N1と距離N2とがほぼ等しく設定された圧電モーター1では、凸部26のローター5に対する法線応力が第1振動モードと第2振動モードとでほぼ等しくなっていることを意味しており、よって、第1振動モードにおける摩擦力と、第2振動モードにおける摩擦力との差を低減することができる。その結果、ローター5のSR方向の駆動力(回転力)とSL方向の駆動力(回転力)とを近づけることができる。 このようにローター5のSR方向とSL方向との駆動力の差を近づけるためには、前述したとおり、角度θが0°<θ<30°の関係を満足していればよいが、角度θは、3°<θ<25°であることが好ましく、5°<θ<20°であることがより好ましい。これにより、ローター5のSR方向とSL方向との駆動力の差をより近づけ、さらには一致させることができる。
なお、距離N1と距離N2との差が、10%未満であれば、凸部26のローター5に対する法線応力の第1振動モードと第2振動モードとの差を低減することができ、ローター5のSR方向とSL方向との駆動力を近づけることができる。
これに対して、図9(b)に示す圧電モーター1mでは、振動体2mの中心線20mと、ローター5mの法線50mとが一致している。すなわち、圧電モーター1mでは、ローター5mが振動体2mに対して傾斜していない。
このように配置された圧電モーター1mは、図10(b)に示すように、当接点X0mと交点X1mとの距離N1mが、当接点X0mと交点X2mとの距離N2mよりも小さくなっている。このように距離N1mが距離N2mよりも小さいと、ローター5のSR方向の駆動力が、SL方向の駆動力よりも小さくなり、その結果、ローター5の回転方向によって駆動力の差が大きくなってしまう。
さらに、圧電モーター1の特性を向上する観点からは、ローター5のSR方向とSL方向との回転速度の差を小さくすることが好ましい。このためには、凸部26が1回転するとき(その先端が楕円軌道を1回描くとき)にローター5が移動する距離(移動距離)を、第1振動モードと第2振動モードとで近づけることが好ましい。このローター5の移動距離は、凸部26がローター5の外周面52に当接し始める点1A(1Am)または1B(1Bm)から、凸部26が外周面52から離間し始める点2A(2Am)または2B(2Bm)までのローター5の円周55(円弧551)の長さ(距離)に等しい。
したがって、図11(a)に示すように、第1振動モードにおける円弧551の長さL1と、第2振動モードにおける円弧551の長さL2とが、ほぼ等しくなるように設定するのが好ましい。そこで、本実施形態では、図11(a)に示すように、第1楕円軌道CWと第2楕円軌道CCWとが交わる4つの交点のうちのローター5の回転方向に沿った2つの交点またはその近傍をローター5の円周55が通過するように、ローター5を振動体2に対して配置している。こうすることで、第1振動モードと第2振動モードとで、上述したような摩擦力に加え、ローター5の移動距離をも近づけることができる。このため、ローター5のSR方向とSL方向とで、駆動力(回転力)および回転速度の双方をより正確に揃えることができる。
なお、長さ(距離)L1と長さ(距離)L2との差が、10%未満であれば、第1振動モードと第2振動モードとにおけるローター5の移動距離の差を低減することができ、ローター5のSR方向とSL方向との回転速度を近づけることができる。
これに対して、図11(b)に示す圧電モーター1mでは、前記2つの交点またはその近傍をローター5mの円周55mが通過するように、ローター5mを振動体2mに対して配置することが困難であり、第1振動モードにおける円弧551mの長さL1mが、第2振動モードにおける円弧551mの長さL2mよりも大きくなってしまう。そのため、ローター5mのSR方向とSL方向とで、回転速度を揃えることができない。
≪第2実施形態≫
図12は、本発明の第2実施形態にかかる圧電モーターの平面図であり、図13は、図12中のII−II線断面図であり、図14は、図12に示す圧電モーターの主要部(振動体およびローター)を示す平面図であり、図15は、図12に示す振動体が備える凸部の楕円運動を説明するための図である。
以下、これらの図を参照して本発明の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態では、被駆動体の構成が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
具体的には、図12および図13に示すように、本実施形態の圧電モーター1は、ローター5を備えておらず、その代わりにスライダ8を備えている。
スライダ8は、帯状の板材で構成されおり、その長手方向(軸方向)に移動可能に設置されている。
このスライダ8には、2つのローラー80aおよび80bと、スライダ8の移動を規制する2つのストッパー(移動規制手段)83aおよび83bが設けられている。
ストッパー83aおよび83bは、それぞれ基台6に固定されており、ストッパー83aが、ローラー80aよりもスライダ8の左側の端部に位置し、ストッパー83bが、ローラー80bよりもスライダ8の右側の端部に位置している。
なお、ストッパーの位置は、これに限らず、例えば、2つのローラー80aおよび80bの間に配置してもよい。また、ストッパーの数は、1つであってもよい。
2つのローラー80aおよび80b同士は、所定距離離間して、図12中左右方向に並設されている。ローラー80aおよび80bは、それぞれ、スライダ8の一方(図12中上側)の面に、スライダ8と平行な姿勢で、正逆両方向に回転可能に中心に位置する軸81aおよび81bで支持されている。
また、ローラー80aおよび80bの外周面(側面)85には、それぞれ、溝82aおよび82bが外周に沿って形成されている。これらローラー80aの溝82a内およびローラー80bの溝82b内に、それぞれ、スライダ8が配設されている。
このようなスライダ8を備える圧電モーター1では、凸部26が楕円軌道を描き、スライダ8に繰り返し当接することによりスライダ8が図12中左右方向に移動する。
具体的には、第1振動モードで振動体2を振動させると、スライダ8は、凸部26から受ける摩擦力によって図14中矢印TRで示す方向に移動する。
一方、第2振動モードで振動体2を振動させると、スライダ8は、凸部26から受ける摩擦力によって図14中矢印TLで示す方向に移動する。
このような圧電モーター1では、図14に示すように、非駆動状態で凸部26が当接するスライダ8の外周面85の当接点X0における法線80(スライダ8の幅方向)と、中心線20とのなす角度θが、0°<θ<30°となるよう、振動体2に対してスライダ8が配置されている。
このようにスライダ8を振動体2に対して傾斜させることで、圧電モーター1は、図15(a)に示すように、当接点X0から第1楕円軌道CWと法線80との交点X1までの距離N1が、当接点X0から第2楕円軌道CCWと法線80との交点X2までの距離N2とほぼ等しくなっている。このため、凸部26のスライダ8に対する法線応力が第1振動モードと第2振動モードとでほぼ等しくなっており、よって、第1振動モードにおける摩擦力と、第2振動モードにおける摩擦力との差を低減することができる。そのため、スライダ8のTR方向における駆動力(移動力)とTL方向における駆動力(移動力)とを近づけることができる。
なお、スライダ8のTR方向における駆動力とTL方向における駆動力とを近づけるためには、第1実施形態同様に、角度θが、3°<θ<25°であることが好ましく、5°<θ<20°であることがより好ましい。
また、距離N1と距離N2との差が、10%未満であれば、第1振動モードと第2振動モードとにおける凸部26のスライダ8に対する法線応力の差を低減することができ、スライダ8のSR方向とSL方向との駆動力を近づけることができる。
さらに、前述したように、圧電モーター1の特性を向上する観点からは、ローター5のSR方向とSL方向との移動速度の差を小さくすることが好ましい。
そこで、本実施形態では、図15(b)に示すように、前述したような第1楕円軌道CWと第2楕円軌道CCWとの2つの交点またはその近傍をスライダ8の辺851が通過するように、スライダ8を振動体2に対して配置している。こうすることで、第1振動モードと第2振動モードとで、上述したような摩擦力に加え、スライダ8の移動距離をも近づけるすることができる。このため、スライダ8のTR方向とTL方向とでの駆動力(移動力)および移動速度の双方をより正確に揃えることができる。
なお、本実施形態においても、長さ(距離)L1と長さ(距離)L2との差が、10%未満であれば、第1振動モードと第2振動モードとにおけるスライダ8の移動距離の差を低減することができ、スライダ8のTR方向の移動速度とTL方向の移動速度とを近づけることができる。
以上、本発明の圧電モーターを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、圧電モーターを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の圧電モーターは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、被駆動体は、円盤状のローターや、横断面の形状がほぼ四角形である棒状のスライダに限定されず、例えば、直線や曲線等の所定の経路に沿って移動するもの、揺動するものであれば、その形状は限定されない。被駆動体の形状は、例えば四角形以外の多角形や、楕円等の円形等であってもよい。
また、本発明の圧電モーターは、例えば、各種ロボットの関節の駆動、ハンド等の各種のエンドエフェクターの駆動等、各種の装置の所定の部位の駆動に用いることができる。
1、1m…圧電モーター
10…振動部
2、2m…振動体
20、20m…中心線
21a、21b、21c、21d、25a、25b、25c、25d…電極
23…補強板
22、24…圧電素子
26、26m…凸部
3…保持部
31…保持部本体
311…凹部
32…蓋体
34…緩衝部材
35…平板(ばね座)
4…固定部
41…ベース
42、43…フレーム
421…平板(ばね座)
73…コロ
5、5m…ローター
50、50m…法線(仮想線)
51…軸部
52…外周面(側面)
55、55m…円周
551、551m…円弧
6…基台
71、72…コイルばね(付勢手段)
8…スライダ
80…法線
80a、80b…ローラー
81a、81b…軸
82a、82b…溝
83a、83b…ストッパー
85…外周面(側面)
851…辺
CW…第1楕円軌道
CCW…第2楕円軌道
N1、N1m、N2、N2m…距離
L1、L1m、L2、L2m…長さ
SR、SL…矢印
TL、TR…矢印
X0、X0m…当接点
X1、X1m、X2、X2m…交点
1A、1Am、2A、2Am、1B、1Bm、2B、2Bm…点
θ…角度

Claims (5)

  1. 側面を有する被駆動体と、
    前記被駆動体の前記側面に当接する当接部と、該当接部の前記被駆動体と反対側に設けられた圧電素子と、を有し、前記圧電素子に電圧を印加することにより振動して前記被駆動体に力を繰り返し加えることにより前記被駆動体を変位させる振動体と、を備え、
    前記振動体は、前記当接部が第1楕円軌道を描くように振動することにより、前記被駆動体の前記側面に当接および離間する第1振動モードと、
    前記当接部が前記第1楕円軌道とは回転方向が逆である第2楕円軌道を描くように振動することにより、前記被駆動体の前記側面に当接および離間する第2振動モードとを、有し、
    平面視において、前記振動体の中心軸と、前記電圧が印加されていない非駆動状態で前記当接部が当接する前記被駆動体の前記側面の当接点における法線とのなす角度θが、0°<θ<30°の関係を満たし、
    前記当接点をX0とし、前記第1楕円軌道と前記法線との交点をX1とし、前記第2楕円軌道と前記法線との交点をX2としたとき、
    前記当接点X0から前記交点X1までの距離と、前記当接点X0から前記交点X2までの距離との差が、10%未満であることを特徴とする圧電モーター。
  2. 前記当接部が、前記第1振動モードにおいて、前記被駆動体の前記側面への当接を開始した後、前記被駆動体の前記側面からの離間を開始するまでに、前記被駆動体が変位する距離をL1とし、前記第2振動モードにおいて、前記被駆動体の前記側面への当接を開始した後、前記被駆動体の前記側面からの離間を開始するまでに、前記被駆動体が変位する距離をL2としたとき、
    前記距離L1と、前記距離L2との差が、10%未満である請求項に記載の圧電モーター。
  3. 側面を有する被駆動体と、
    前記被駆動体の前記側面に当接する当接部と、該当接部の前記被駆動体と反対側に設けられた圧電素子と、を有し、前記圧電素子に電圧を印加することにより振動して前記被駆動体に力を繰り返し加えることにより前記被駆動体を変位させる振動体と、を備え、
    前記振動体は、前記当接部が第1楕円軌道を描くように振動することにより、前記被駆動体の前記側面に当接および離間する第1振動モードと、
    前記当接部が前記第1楕円軌道とは回転方向が逆である第2楕円軌道を描くように振動することにより、前記被駆動体の前記側面に当接および離間する第2振動モードとを、有し、
    平面視において、前記振動体の中心軸と、前記電圧が印加されていない非駆動状態で前記当接部が当接する前記被駆動体の前記側面の当接点における法線とのなす角度θが、0°<θ<30°の関係を満たし、
    前記当接部が、前記第1振動モードにおいて、前記被駆動体の前記側面への当接を開始した後、前記被駆動体の前記側面からの離間を開始するまでに、前記被駆動体が変位する距離をL1とし、前記第2振動モードにおいて、前記被駆動体の前記側面への当接を開始した後、前記被駆動体の前記側面からの離間を開始するまでに、前記被駆動体が変位する距離をL2としたとき、
    前記距離L1と、前記距離L2との差が、10%未満であることを特徴とする圧電モーター。
  4. 前記被駆動体は、その平面視形状が円形状または長方形状である請求項1ないしのいずれか1項に記載の圧電モーター。
  5. さらに、前記振動体を前記被駆動体へ付勢する付勢手段を備える請求項1ないしのいずれか1項に記載の圧電モーター。
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