JP2023140056A - パワー半導体スイッチングモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】パワー半導体スイッチングモジュールの小型化及びコスト低減を図る。【解決手段】ユニットセルUijにより構成される熱回路は、発熱源からチップ金属導体Bijの下面に至る熱抵抗から構成される第1熱流路と、第1熱流路からパワー半導体SWチップSij、ダイアタッチDij及びチップ金属導体Bijの各々の表面において分岐して各表面側の大気に至る熱容量から構成される第2熱流路とを含む。msレンジの単パルス通電時のパワー半導体SWチップSijの発熱に対して、熱回路の熱インピーダンスは、第1熱流路及び第2熱流路の熱回路全体を介する放熱によりパワー半導体SWチップSijを定格温度以下に保持できるように設定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、複数のパワー半導体SWチップを実装するパワー半導体スイッチングモジュールに関する。
以下、簡単に表記するため、1ms以上、数10ms(ミリ秒)未満の時間レンジを「msレンジ」と称し、パワー半導体スイッチモジュールを「PSM」、スイッチを「SW」と適宜略記することにする。
単パルス通電PSMとは、常時は遮断状態であるが、ある時(たとえば異常時など)msレンジの極めて短い期間だけ通電状態にする機能と目的を備えたPSMを指す。単パルスPSMの典型的な用途としては、機械SW部と半導体SW部とから構成されるハイブリッド大電力直流遮断器の半導体SW部主回路(非特許文献1)が挙げられる。単パルスPSMは、大電力に限らず、中小電力の単パルス通電においても、また、さらには、直流電力だけでなく交流電力の短時間通電においても、適用可能である。
本発明のパワー半導体スイッチングモジュールは、上記単パルス通電PSMの他に、単パルス通電と非単パルス通電とを兼用するパワー半導体スイッチングモジュールも含む。
一般に現在のPSMには、過去から踏襲されてきた非単パルス通電型でオンオフ通電型のパワー半導体スイッチングモジュール(例:特許文献1)が用いられている。
従来の単パルスPSMの構成を概略的に説明すると、絶縁基板の上面に載置接合させた薄いチップ金属導体の上に、所定のパワー半導体SWチップ(パワーMOSFETやIGBT、ダイオードなど)をはんだなどのダイアタッチで接合してなるパワー半導体SWユニットセルを、1枚の金属ベース板の上に並べ、必要な電流容量を満たす数だけ並列接続し、必要な耐圧を満たす数だけ直列接続した構成をしている。
前記パワー半導体SWユニットセルの並列接続は、通常、チップ金属導体を共通とすることによって達成する。一方、直列接続は、隣接する高電位側ユニットの半導体上部電極と低電位側ユニットのチップ金属導体をボンディングワイヤなどのインターコネクトで接続して達成する。
特開2006-216730号
松本 寿彰,飯尾 直隆,"大容量直流遮断器(DCCB)" 電気学会誌、137巻11号、(2017年)、pp.757-760
パワー半導体SWユニットセルの絶縁基板を共通(一体)にして、一枚の絶縁基板上に各チップ金属導体を配置した構成が一般的である。この場合は、金属ベース板を省略することもできる。絶縁基板の厚さは当該PSMが制御する電圧の高さや電流の大きさ、スイッチングで起こるサージ電圧の強度、機械的強度、あるいは放熱性を考慮して決められる。一般に取り扱う電力が大きくなるほど、絶縁基板の肉厚は厚くなって行く。
本発明は、小型化及びコスト低減を図ることのできるパワー半導体スイッチングモジュールを提供することを目的とする。
本発明は、
絶縁基板と、
前記絶縁基板の上面側に積層されているチップ金属導体と、
複数のパワー半導体SWチップと、
前記チップ金属導体と各パワー半導体SWチップと間に介在するダイアタッチと、
を備えるパワー半導体スイッチングモジュールであって、
各パワー半導体SWチップと、該パワー半導体SWチップの下面側のダイアタッチと、該ダイアタッチの下側の前記チップ金属導体とが、各パワー半導体SWチップの発熱源の発熱を大気に放出する熱回路を構成し、
各熱回路は、各発熱源から前記チップ金属導体の下面に至る熱抵抗から構成される第1熱流路と、該第1熱流路から前記パワー半導体SWチップ、前記ダイアタッチ及び前記チップ金属導体の各々の表面において分岐して各表面側の大気に至る熱容量から構成される第2熱流路とを含み、
所定のmsレンジの単パルス通電時の前記パワー半導体SWチップの発熱に対して、
前記熱回路の過渡熱インピーダンスは、前記第1熱流路のみを介する放熱が前記パワー半導体SWチップを最大定格温度以下に保持できるかできないかに関係なく、前記第1熱流路及び前記第2熱流路の前記熱回路全体を介する放熱により前記パワー半導体SWチップを前記最大定格温度以下に保持するように設定されている。
本発明によれば、パワー半導体スイッチングモジュールは、msレンジで通電されるときのパワー半導体SWチップの発熱に対して過渡熱インピーダンスに注視した熱回路に基づく構成とされるので、パワー半導体スイッチングモジュールの小型化及びコスト低下を図ることができる。
本発明に係る単パルス通電パワー半導体スイッチモジュール(短パルスPSM)の平面図である。 図1の短パルスPSMの回路表記図である。 図1の短パルスPSMの任意のパワー半導体SWユニットセル(ユニットセル)Uijの垂直断面図である。 ユニットセルU2,2の模式的な熱回路図である。 実施例1のPSM及びPSM比較例1-1,1-2のユニットセルの縦横の寸法をまとめて示す図である。 実施例1及び比較例1-1,1-2で用いる各部位材料の熱物性定数を示す表である。 図6の表の数値を拡張1次元熱伝導モデルに与えて求めた各部位の定常熱容量Cと定常熱抵抗Rの値とを示す表である。 図7の表内の値を図4の熱回路モデルに代入して数値計算を行い、msレンジの過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を模擬した結果のグラフである。 SiCの関数としてZj-c(1ms)とZj-c(10ms)をプロットしたグラフである。 1msと10msの過渡熱インピーダンスZj-cとtDAとの関係をプロットしたグラフである。 1msと10msの過渡熱インピーダンスZj-cとチップ金属導体(Cu)Bijの厚みtCuの関係を示すグラフである。 1msと10msの過渡熱インピーダンスZj-cとチップ金属導体(Cu)Bijの外縁増分はΔlCuの関係を示すグラフである。 実施例2と比較例2のmsレンジ過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を示すグラフである。 実施例3と比較例3のmsレンジ過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を示すグラフである。 実施例4と比較例4のmsレンジ過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を示すグラフである。 実施例5と比較例5のmsレンジ過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を示すグラフである。 図1の短パルスPSMを装備する直流遮断器の適用例としての直流給電システムの模式図である。 本発明の課題抽出の基になった単パルスPSMのパワー半導体SWユニットセルU’の断面図である。 本発明者が、図18の単パルス通電PSM(比較例1-1)について実施した過渡熱解析の結果のグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明は、実施形態に限定されないことは言うまでもない。なお、複数の実施形態間で共通する構成要素については、全図を通して同一の符号を使用する。
(課題の創出)
最初に、本発明の課題の抽出について説明する。図18は、本発明の課題抽出の基になった単パルスPSMのパワー半導体SWユニットセルU’の断面図である。
このパワー半導体SWユニットセルU’は、耐圧7kV以上、電流容量350A級標準PSMを用いられることを想定している。また、パワー半導体SWユニットセルU’を4並列×10直列に並べて(具体的な並びパターンについては、図1で後述。)PSMを構成した例を想定している。
S’は定格1200V、90A以上のパワー半導体SWとしてのSiCパワーMOSFET(厚み0.35mm)チップ、B’は純銅からなるチップ金属導体、D’は錫-銀-銅系はんだダイアタッチ(たとえばSAC305、厚み0.1mm)、2’はアルミナ絶縁基板(厚み5mm)、M’は前記チップ金属導体B’とアルミナ絶縁基板2’を熱的機械的の接合する伝熱接合材、たとえば、シリコーン系熱伝導シート(厚み0.1mm)である。
すべてのパワー半導体SWチップに付属ドライブ回路から出力ゲート信号(電圧)を同時に与えるとPSMは通電状態になり、出力ゲート信号(電圧)を取り除くとPSMは遮断状態になる。
周知のように、非単パルス型のPSMにあっては、内部に搭載されたすべてのパワー半導体SWチップを最大定格温度TjMAXを超えて使用しないという制限のもとに、パワー半導体SWチップ数とPSMのサイズ(面積)を抑える努力が重要視される。PSMの駆動性と商品力(コストパーフォーマンス)を高めるためである。このため、稼働時にパワー半導体SW1チップ当たりに流せる電流(=チップ電流定格)を高めることへの要求が強い。この要求は単パルスPSMでも同様である。
これに確実に応える方策は、パワー半導体SWチップで発生したジュール熱を効率よくパワー半導体SWユニットセル外部(=モジュール外部)に放熱する構造を構築することである。具体的には、パワー半導体SWユニットセルのパワー半導体SWチップの表面からユニットセル(絶縁基板又は金属ベース板)の裏面に至る放熱経路にある要素部材の定常熱抵抗の総和Rj-cを効果的に削減することである。
モジュール定常熱抵抗Rj-cを占める主たる成分はチップ金属導体と絶縁基板と金属ベース板と、これら3要素部材を接合する接合材であるから、これら材料の熱伝導度と厚みを如何に低減するかが、従来の非単パルス型のPSM(=標準PSM)熱設計の主要関心事であった。
msレンジ単パルス電力通電用途のPSMにおいても、伝統的にモジュール定常熱抵抗Rj-cが放熱性の重要な指標だとみなされ、それゆえに、Rj-cを低くするための熱設計がなされてきた。これは、Rj-cを低くすればmsレンジの過渡熱インピーダンス(本明細書では、インピーダンスとは、抵抗とリアクタンスとの両方を含んだ概念とする。)Zj-c(t)も相似的に低減されると認識されていたことを意味する。なお、以下単に「過渡熱インピーダンス」と言えばユニットセルの裏面から眺めたパワー半導体SWチップ表面の過渡熱インピーダンスZj-cを指すものとする。
本発明者は、鋭意考察を重ねたところ、このような従来の熱設計思想に基づいた単パルス通電PSMにあっては、
(1)msレンジの過渡熱インピーダンスの低減が不十分である、
(2)チップ電流密度が上げられない、
(3)上記1、2の結果として、PSMの小型化、低価格が達成できない、
という問題(課題)があることを創出した。
図19は、本発明者が、図18の単パルス通電PSM(比較例1-1)について実施した過渡熱解析の結果である。このグラフは、比較例1-1の過渡熱インピーダンスZj-cと、同セルのパワー半導体SWチップ/ダイアタッチ(Sij/Dij)界面の過渡熱インピーダンスZd-cと、ダイアタッチ/チップ金属導体(Dij/Mij)界面の過渡熱インピーダンスZd-cの時間変化を示している。
なお、図19を含む各図のグラフの縦軸のインピーダンス(=抵抗+リアクタンス)とは、注目する結節点の環境温度に対する温度差の変化をパワー半導体SWチップのジュール発熱P(一定、単位W)で除した評価量(後述する(式1)参照)のことで、単位はK/Wである。
本発明者は、この解析結果から、PSMユニットセルの過渡熱インピーダンスZj-cは、1)1ms~5ms付近までの時間レンジでは、パワー半導体SWチップの熱インピーダンスとダイアタッチの熱インピーダンスが主成分であること、2)>5msになると、これらにチップ金属導体の熱インピーダンス成分が加わってくること、を洞察するとともに、msレンジの過渡熱インピーダンスZj-cを縮減するには、まず、パワー半導体SWチップとダイアタッチの熱インピーダンス成分を縮減し、つづいて、チップ金属導体の熱インピーダンス成分を縮減することが有効であることに気付いた。
本発明は、本発明者等がかように着想し、鋭意努力を続けてなされた発明である。
(実施形態)
図1は本発明に係る単パルス通電パワー半導体スイッチモジュール(短パルスPSM)1の平面図、図2は同短パルスPSM1の回路表記図、図3は同短パルスPSM1の任意のパワー半導体SWユニットセル(以下単に「ユニットセル」と略称)Uijの垂直断面図である。「Uij」において、添え字i、jは、図1及び図2のユニットセルの番地(i行、j列)を意味している。なお、ユニットセル以外の部位の符号に付く添え字i、jが意味するところも以下同様である。
図1及び図2の本発明短パルスPSM1は、ユニットセルUijを7直列×4並列に接続した例を示しているが、この直並列数は飽くまで説明便宜上の一例であって、ユニットセル数が2以上であれば、どのような並列数×直列数の組合せでもよい。
ユニットセルUijの基本構造は原則みな同じである。ただし、本発明においては、異種のパワー半導体スイッチを混在させて構成する変形も可能である。このような場合、異種パワー半導体スイッチユニットセルの構成は異なることになる。現実的によく起こるケースはパワートランジスタと逆並列にパワーダイオードを置く場合である。このような場合は、たとえば、偶数i行のユニットセルUijのパワー半導体スイッチをパワートランジスタとし、奇数i行のユニットセルUijのパワー半導体スイッチをパワーダイオードとする。
構造の詳細な説明に移ると、Sijは薄いパワー半導体SWチップであり、薄いダイアタッチDijを介して、厚いチップ金属導体Bijの上に接合されている。列番号jを同じくするチップ金属導体Bijは、同じ列のパワー半導体SWチップSijを並列接続するために、実際には図1に示すように、一体化されている。チップ金属導体Bijは伝熱接合材Mijを介して共通の絶縁基板2の上に接合されている。
は主回路のP端子(非表示)を取り付けるためのP端子金属導体、Bは主回路のN端子(非表示)を取り付けるためのN端子金属導体、各BGjとBSjはj行ユニットセルのパワー半導体SWチップSijのターンオン/ターンオフを制御する信号線の入力端子(非表示)を取り付けるための制御端子金属導体である。P端子金属導体B、N端子金属導体B、制御端子金属導体BGj、BSjはチップ金属導体Bijと同様に、伝熱接合材(非表示)を介して共通の絶縁基板2の上に接合されている
ijはパワー半導体SWチップSijとこれに図上、右隣接するSi(j+1)を直列に接続するための主回路インターコネクト(図1は太線Alボンディングワイヤーとして描画)であって、Sijの上面電極と右隣接ユニットセルのチップ金属導体Bi(j+1)を接続している。IPjは前記P端子金属導体Bと右隣接する第1列チップ金属導体Bi1を接続する主回路インターコネクト(図1は太線Alボンディングワイヤーとして描画)である。IGjとISjはj列に配設されたチップ金属導体Bijの一対の制御信号電極(ゲート電極やケルビンソース電極など)を結ぶ信号線インターコネクトで、たとえば、細線Alボンディングワイヤーである。
何かの意図があって、絶縁基板2を分割した態様の単パルスPSMを構成したい場合は、特許文献1のように、共通のベース金属基板を用意して、これの表面に分割した複数の絶縁基板2を載置する構成とすることができる。
図1~図3に示した実施形態に係る単パルスPSMは、msレンジの過渡熱インピーダンスに注視して、これを効果的に削減する適正化がなされていることを特徴としている。従来の単パルスPSMと比べると、この適正化はパワー半導体SWチップSijとダイアタッチDijとチップ金属導体Bijの属性において、顕著な相違となって現れてくる。
前記パワー半導体SWチップSijはSiCやGaN、Siなどの任意の半導体である。たとえば、MOSFET、IGBTなどの低抵抗パワートランジスタ、あるいは、pnダイオード、ショットキーダイオードなどの低抵抗パワーダイオードとすることができる。
PSMユニットセルのmsレンジ過渡熱インピーダンスを低減するために、パワー半導体SWチップSijの厚みはパワー半導体SW有効デバイス層厚を下限として、厚くても0.25mm以下、好ましくは0.2mm以下の可能な限り薄い値であることが望ましい。
周知のように、パワー半導体SWは半導体基板の表層に形成されている。前記有効デバイス層厚とはこのパワー半導体SW層の厚みを指している。パワー半導体SWチップの厚みが有効デバイス層厚に近づいてくると、パワー半導体SWはSWとして機能できなくなるから、厚みはこれより厚くなければならない。有効デバイス層厚は、エネルギーバンドギャップ(又は真性降伏電界)が小さい半導体材料ほど厚くなる傾向があることが知られている。
次に、前記ダイアタッチDijには、低抵抗率が保証されている接合材、たとえば、はんだ(Sn-Ag-Cu系、Pb系、Sn-Cu系、Au系はんだ)、焼結Agペースト、焼結Cuペーストを用いることができる。ただ、これらに限るものではなく、その他の低抵抗率材料を用いてもよい。
msレンジ過渡熱インピーダンスの低減を達成するため、実施形態においては、ダイアタッチDijの厚みは0.07mm以下、望ましくは0.05mm以下の可能な限り薄い値であることが望ましい。厚みの実際的な下限は接合技術の工業的安定性とコストで決まる。
次に、前記チップ金属導体Bijには、低抵抗と良熱伝導を呈する卑金属材料を用いることができる。これに該当する材料として、Cu又はAlが挙げられるが、ほかの卑金属材料でもよい。前記ダイアタッチDijとの接合を良好にするために、チップ金属導体の表面をNiやAu、Ag、Ptでめっきしてもよい。
PSM(ユニットセル)のmsレンジ過渡熱インピーダンスを低減するために、本実施形態においては、チップ金属導体Bijの厚みは少なくとも0.8mm以上、5mm以下の範囲が望ましく、1.5mm以上で、3mm以下の範囲がより好ましい。
さらに、msレンジ過渡熱インピーダンスを低減するために、チップ金属導体Bijの外縁はパワー半導体SWチップSijの外縁より増分Δl=1.1mm~5.1mmの範囲で大きくすることが望ましく、Δl=2.1mm~4.1mmだけ大きくすることがより好ましい。なお、パワー半導体SWチップSijの縦、横の長さをa、bとするとき、チップ金属導体Bijの縦長はa+2Δl、横長はb+2Δlである。
前記伝熱接合材Mijには通常の伝熱性を有するものであるなら大きな制約はなく、従来の伝熱接合材の中から比較的自由に選定することができる。これに該当するものとしては、シリコーン系熱伝導シートや、はんだ(Sn-Ag-Cu系、Pb系、Sn-Cu系)が挙げられる。伝熱接合材にはんだを用いる場合には、前提として絶縁基板2の表面はメタライスされているものとする。伝熱接合材の厚みについては特に強い要求はなく、たとえば0.1mm~0.3mmでよい。
前記絶縁基板2には、従来の単パルスPSMと同様に、対地絶縁破壊強度や機械的強度を考慮して従来のPSMと同じ仕様の絶縁基板を選定することができる。たとえば、安価な材料であるアルミナ製の絶縁基板を用いることができる。本発明単パルスPSMにおいては、アルミナ絶縁基板に比べて熱伝導度が高い窒化ケイ素基板や窒化アルミニウム基板(いずれも相対的に高価)を敢えて採用する必要もない。
以下、従来の単パルスPSMに対する本発明実施の形態の単パルスPSMの効果を確認するために、いくつかの具体例を挙げながら、従来の単パルスPSM(比較)と本発明単パルスPSMのmsレンジの過渡熱インピーダンスZj-cを比較することにする。比較を実現するため、ここでは、熱拡がりを考慮した拡張1次元熱伝導モデルとラダー熱回路モデルを適用して過渡熱インピーダンスZj-c特性を模擬することにする。
熱拡がりについて一般的な説明を追加する。ユニットセルUijのような積層構造の熱回路において、熱流方向に相互に隣接する上流側の層体La及び下流側の層体Lbとし、層体La,Lbの熱伝導率をそれぞれKa,Kbとし、層体Laは上面で層体Laより小面積の面状発熱面Lと接しているものとする。面状発熱面Lから層体Laに伝わった熱は、層体Laにおいて径方向に拡がる。層体La表面の当該熱の熱拡がり角をαとすると、α=tan-1(Ka/Kb)で計算される。なお、面状発熱面L,層体Laの熱接合面に対して垂直方向の熱拡がり角がα=0°であり、接合面に平行な方向(径方向)の熱拡がり角がα=90°である。
熱拡がり角αが小さく、層体Laの厚さが比較的薄いか径方向寸法が面状発熱面Lより層体Laの方が十分に大きいときは、面状発熱面Lから層体Laに伝わった熱は、熱拡がりを持続しながら層体Laより下の層体Lbへ進む。これに対し、熱拡がり角αが大きく、層体Laの厚さが比較的厚いか径方向寸法が層体Laにおいて面状発熱面Lより十分に大きくなっていないときは、面状発熱面Lから層体Laに伝わった熱は、所定の深さで層体Laの側面の表面に達して、それ以下の深さでは熱拡がりが起こらずに層体Lbに向かって伝熱する。
各層体の内部の伝熱は、各層体における後述の定常熱抵抗Rにより規定される。各層体の熱の蓄熱量は、各層体における後述の定常熱容量Cにより規定される。
以上を踏まえて、ユニットセルUijの過渡熱インピーダンスZj-cの計算方法を説明する。まず、パワー半導体SWユニットセルの各層(即ち、パワー半導体SWチップとダイアタッチ、チップ金属導体、伝熱接合材、絶縁基板)の熱物性定数と寸法を拡張1次元熱伝導モデルに与え、各層毎の定常熱容量C(単位:J/K)と定常熱抵抗R(単位K/W)を決定する。ここで添え字の「n」は層番号を表し、パワー半導体SWチップが第1層、次のダイアタッチが第2層、以下順にチップ金属導体が第3層、伝熱接合材が第4層、絶縁基板が第5層である。
こうして各層の定常熱容量Cと定常熱抵抗Rが求まったところで、これを図4のようなラダー熱回路モデルの各変数に代入する。
図4は、ユニットセルU2,2の模式的な熱回路図である。パワー半導体SWチップS2,2と、ダイアタッチD2,2と、チップ金属導体B2,2と、伝熱接合材Mijと、絶縁基板2とは、パワー半導体SWチップS2,2の発熱源10の発熱を大気に放出する熱回路12を構成する。熱回路12は、第1熱流路15と第2熱流路16a,16b,16c,16d,16eとを含む。
第1熱流路15は、熱抵抗R1,R2,R3,R4,R5の直列接続から構成される。熱抵抗R1,R2,R3,R4,R5は、それぞれパワー半導体SWチップS2,2、ダイアタッチD2,2、チップ金属導体B2,2、伝熱接合材Mij、及び絶縁基板2の熱抵抗である。第2熱流路16a,16b,16c,16d,16eは、それぞれパワー半導体SWチップS2,2、ダイアタッチD2,2、チップ金属導体B2,2、伝熱接合材Mij、及び絶縁基板2の各々の表面において第1熱流路15から分岐して、各表面側の大気に至る熱容量C1,C2,C3,C4,C5を有する。
図4において、電気回路のアース線に相当するアース熱流路20は、ユニットセルU2,2が大気に露出している表面に相当し、大気温度にある。熱容量C1,C2,C3,C4,C5は、それぞれパワー半導体SWチップS2,2、ダイアタッチD2,2、チップ金属導体B2,2、伝熱接合材Mij、及び絶縁基板2の熱容量である。
所定のmsレンジ(例:1ms~40msのレンジ)の単パルス通電時のパワー半導体SWチップS2,2の発熱に対して、熱回路12の熱インピーダンスZ2,2は、第1熱流路15のみを介する放熱がパワー半導体SWチップS2,2を最大定格温度以下に保持できるかできないかに関係なく、第1熱流路15及び第2熱流路16a,16b,16c,16d,16eの熱回路12全体を介する放熱によりパワー半導体SWチップS2,2を当該最大定格温度以下に保持するように設定されている。
なお、最大定格温度TjMAXは、Si-IGBTで75~125℃、SiCやGaNで125℃~175℃である。また、熱インピーダンスZ2,2は、発熱源10の温度と大気温度との間に接続されている熱抵抗R1,R2,R3,R4,R5と熱容量C1,C2,C3,C4,C5とから算出される。
図4の熱回路12において、パワー半導体SWチップS2,2の表面を時間ゼロから定電力P(単位:W)で発熱させたときのパワー半導体SWチップS2,2の表面温度Tのステップ応答T(t)を計算で求める。任意の時間tのTとZj-cとパワー半導体SWチップのジュール発熱P(一定、単位W)の間には、次の(式1)の関係がある。したがって、T(t)曲線の各点をPで除すと過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)が得られる。
(t)=Zj-c(t)×P・・・・(式1)
実施例1はユニットセルUijのパワー半導体SWチップSijとして、SiCのMOSFET(チップサイズ4.8×4.8mm)を搭載した単パルスPSMの例である。ダイアタッチDijはSn-Ag-Cu系SAC304はんだ、チップ金属導体Bijは純Cu、伝熱接合材Mijはシリコーン系熱伝導シート、絶縁基板2はアルミナ板である。この材料構成は比較のための比較例1-1,1-2も同じである。
ijの厚みは0.15mm、Dijの厚みは0.02mm、Bijの厚みは3mmとした。また、同様に本発明の記述に則って、Bijの一辺の長さは13.5mm(Δl=4.1mm)とした。一方、市場流布単パルスPSMを考慮して、比較例1-1,1-2のSij’の厚みは0.35mm、Dij’の厚みは0.1mm、Bij’の厚みは0.3mmとした。Bij’の一辺の長さは、Bijと同じ13.5mm(Δl=4.1mm)とした。
伝熱接合材Mijと絶縁基板2の寸法は実施例1及び比較例1-1とで統一し、伝熱接合材Mijの厚みは0.1mm、一辺は13.5mm、絶縁基板2の厚みは5mm、一辺は14.8mmであった。比較例1-2は、従来の熱設計法に則して定常熱抵抗Rj-cを下げるため、絶縁基板2の厚みを比較例1-1より薄くして3mmとした。これ以外の値は比較例1-1と同じである。
図5は実施例1のPSM及びPSM比較例1-1,1-2のユニットセルの縦横の寸法をまとめて示している。aはパワー半導体チップSij(及びSij’)の一辺の長さ、ここではa=4.8mm、ΔlはSij(及びSij’)の外縁とチップ金属導体Bij(及びBij’)の外縁の距離、ここでは、Δl=4.1mmである。Δmはチップ金属導体Bij(及びBij’)の外縁とユニットセルUij(及びUij’)の外縁の距離、あって、ここでは、Δm=0.9mmである。Δmの2倍の2Δmはチップ金属導体Bij(及びBij’)と図上、右隣接するチップ金属導体Bi(j+1)(及びBi(j+1)’)との絶縁距離に該当する。
図6の表は、実施例1及び比較例1-1,1-2で用いる各部位材料の熱物性定数を示している。この物性定数と前記各部位の寸法(厚さと縦横長)を拡張1次元熱伝導モデルに与えると、図7の表のように、各部位の定常熱容量Cと定常熱抵抗Rの値が得られる。
これら値を図4の熱回路モデルに代入して数値計算を行い、msレンジの過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を模擬した結果が図8のグラフである。横軸は発熱時間(単位:s)である。グラフの実線が実施例1の過渡熱インピーダンスの特性、破線が及び一点鎖線がそれぞれ比較例1-1,1-2の過渡熱インピーダンス特性である。比較例1-1と比較例1-2の過渡熱インピーダンス特性は30ms付近までは視認することが難しいほどに、一致している。
1ms以上の時間レンジで、実施例1の過渡熱インピーダンスZj-cが、比較例1-1,1-2に比べ、大幅に縮減していることが分かる。たとえば10msのときで比較すると、比較例1-1はZj-c=0.149K/W、比較例1-2もZj-c=0.149K/W、これに対して実施例1はZj-c=0.043K/Wであるから、本発明によって過渡熱インピーダンスが従来の1/3以下に縮減したことが分かる。このようにして、実施例1は、「msレンジの過渡熱インピーダンスの低減が不十分である」という第1の創出課題を解決していると言うことができる。
ここで前記(式1)を参照すると、過渡熱インピーダンスZj-cが1/3に縮減できたということは、パワー半導体SWチップSijのジュール発熱を3倍に増やしても同じパワー半導体SWチップ最大定格表面温度TjMAXを保つことができることを意味している。この知見に、パワー半導体SWチップSijのジュール発熱はSijに流れる負荷電流Iと印加される電圧Vの積で表されることを考慮すると、実施例1においては、同じチップ面積のパワー半導体SWチップであっても比較例1-1よりもおおきな負荷電流が流せること、言い換えると、電流密度を増大させられることを意味している。
MOSFETのオン抵抗をRonとするとき、そのジュール発熱はIonであるから発熱を3倍にできるということは負荷電流を√3倍に増やせる(73%増)ことを意味する。即ち、実施例1は、「チップ電流密度が上げられない」という第2の創出課題も解決していると言うことができる。
上述のように過渡熱インピーダンスが下がり、チップ電流密度が上がったことから、パワー半導体SWチップ数又はパワー半導体SWチップ面積の削減が可能となり、かつ、この削減に伴いユニットセルの面積の削減が達成されることことから、PSMの小型化や原価削減が達成される。即ち、実施例1は、「PSMの小型化、低価格が達成できない」という第3の創出課題を解決していると言うことができる。
従来の単パルスPSM熱設計にあっては、定常熱抵抗Rj-cを下げることがmsレンジの過渡熱インピーダンスZj-c(t)を縮減することに繋がると考えられていた。ここで、実施例1と比較例1-2の定常熱抵抗Rj-cを比較すると、Rj-cはパワー半導体SWチップ表面から絶縁基板裏面までの各層の定常熱抵抗Rの総和であるから、図7を参照して各層のRを足し合わせると、実施例1がRj-c=1.825K/W、比較例1-2がRj-c=1.224K/Wとなり、比較例1-2の方が低い定常熱抵抗を与えるのが分る。従来の熱設計指針に従えば、比較例1-2の方がmsレンジにおいても低いZj-cを与えるはずであるが、実際には上述のように、高い定常熱抵抗を示す本発明の方が反対にずっと低いZj-cを与える。この結果は、従来の単パルスPSM熱設計指針の誤謬又は限界を指摘している言うことができる。
以上、本発明単パルスPSM実施例1の効果の説明を終えたところで、前記パワー半導体SWチップSijとダイアタッチDij、チップ金属導体Bij各層の厚みと、チップ金属導体Bijの平面寸法a+2Δl(b+2Δl)が如何なる根拠に基づいて決定されたか言及する。
まず、パワー半導体SWチップ(SiC-MOSFET)Sijの厚さtSiCがmsレンジの単パルスPSM過渡熱インピーダンスZj-cに与える影響を探るために、tSiCの数値を振って過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)がどのように変化するか模擬した。tSiC以外の部位の厚さや縦横長はすべて前述実施例1の値と同じである。
j-c(t)の変化を直観的かつ定量的に捉えるために1msと10msのZj-cの変化に着目することにする。図9は、tSiCの関数としてZj-c(1ms)とZj-c(10ms)をプロットしたものである。この結果から、10ms付近のZj-cを縮減するにはtSiCはできるだけ薄い方がよいが、1ms付近のZj-cも一緒に縮減するためにはtSiCは少なくとも下降が始まるの0.2mm以下、下降が実際に起こる0.15mm以下が望ましいという結論が得られる。縮減の下限は前述のとおり、パワー半導体SWチップSijの有効デバイス層の厚さである。
同様にして、ダイアタッチ(はんだSAC304)Dijの厚さtDAがmsレンジの単パルスPSM過渡熱インピーダンスZj-cに与える影響を模擬した。tDA以外の部位の厚さや縦横長はすべて前述実施例1の値と同じである。図10は1msと10msの過渡熱インピーダンスZj-cとtDAとの関係をプロットしている。
10ms付近のZj-cを縮減するにはtDAはできるだけ薄い方がよいという結論が得られる。しかし、1ms~10msレンジのZj-cを一様に縮減するのが実用上商品力が高く有利である。こうして、1msのZj-cの変化に注目すると、1msのZj-cの縮減が顕著になるのはtDA=0.05mm付近からであり、tDA=0.02mm付近からはほぼ直線的に減少するようになっていることが分かる。
この結果からダイアタッチの厚みは厚くとも0.05mm以下、0.02mm以下がより望ましいという結論が得られる。また、ダイアタッチの厚みの下限は、0.005mmとなる。理由は、(a)圧延・打抜きで製造するはんだプリフォーム(座蒲団状のはんだ)を敷いてはんだ付け、及び(b)スクリーン印刷ではんだペーストを印刷塗布してその上に半導体チップを載せることによるはんだ付けのいずれのダイアタッチにおいて、0.005mmが限界(下限)であるからである。
また、同様にしてチップ金属導体(Cu)Bijの厚みtCu又はパワー半導体SWチップに対する外縁増分ΔlCuが単パルスPSM過渡熱インピーダンスZj-cに与える影響を模擬して調べた。tCu又はΔlCuだけを変更し、他の部位の厚さや縦横長はすべて前述実施例1の値と同じである。
図11は1msと10msの過渡熱インピーダンスZj-cとチップ金属導体(Cu)Bijの厚みtCuの関係を示している。外縁増分はΔlCu=4.1mm(チップ金属導体の一辺の長さでいうと13mm)であった。tCuの増大は1msのZj-c削減にほとんど作用しないが、10ms付近のZj-c削減には絶大な効果があることが分かる。tCuが0.8mm以上でZj-cの顕著な縮減効果が認められ、5mmを超えると縮減効果が飽和する傾向が鮮明になる。とくに縮減効果が高いのは1.5mm≦tCu≦3mmの範囲であることが分かる。こうして、Cu電極厚みは、少なくとも0.8mm<tCu<5mmの範囲がよく、1.5mm≦t≦3mmの範囲がより望ましいという結論が導かれる。
図12は1msと10msの過渡熱インピーダンスZj-cとチップ金属導体(Cu)Bijの外縁増分ΔlCuの関係を示している。チップ金属導体(Cu)Bijの厚みはtCu=3mmとした。前記tCuの場合と同様に、ΔlCuの増大は1ms付近のZj-c削減にほとんど作用しないが、10ms付近のZj-c削減には絶大な効果があることが分かる。ΔlCuが2.1mmまで顕著なZj-c縮減効果が認められ、5.1mmを超えると縮減効果が飽和する傾向が鮮明になる。特に縮減効果が高いのは3.1mm≦ΔlCu≦4.1mmの範囲であることが分かる。こうして、Cu電極厚みは少なくとも2.1mm<ΔlCu<5.1mmの範囲がよく、3.1mm≦ΔlCu≦4.1mmの範囲がより望ましいという結論が導かれる。
図9~図12で確認された過渡熱インピーダンスZj-cと前記パワー半導体SWチップの関係、Zj-cとダイアタッチの厚みの関係、Zj-cとチップ金属導体の厚み及び外縁増分との関係は程度こそ多少ことなるもののSiC-MOSFETだけでなく、他のパワー半導体SWモジュールでも同様に確認されることが判明している。
実施例2の単パルスPSMは、SiCよりさらに高い降伏強度とやや低い熱伝導率を有するGaNパワー半導体SWチップをユニットセルに具有するPSMである。検討するパワーデバイスチップはGaN単結晶基板に形成された一辺4.8mmの縦型MOSFETチップとするが、バイポーラトランジスタチップでもショットキーダイオードチップでもよい。
縦型GaN-MOSFETチップ厚みは、前述した本発明の趣旨に添い、かつ、今日の先端パワーGaN半導体デバイス製造技術で製作可能な最小の厚さ、0.15mmとする。PSMユニットセルのパワー半導体SWチップを除くその他の部分の構成は、実施例1(図3、図5)と同じである。
実施例2と比較する比較例2には、厚み0.35mm(=通常の厚み)で製作したGaNパワー半導体SWチップを用いた場合を仮定し、パワー半導体SWチップを除くその他の部分の構成は前記比較例1-1(図10、図5)と同じとした。
過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)の模擬に必要なGaN単結晶の熱物性値は以下のとおりである。熱伝導率:168W/(m・K)、比熱:0.459J/(g・K)、密度:6.15g/cm
図13は実施例2と比較例2のmsレンジ過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を示している。グラフの実線が実施例2(のユニットセル)の過渡熱インピーダンス特性、破線が比較例2(のユニットセル)の過渡熱インピーダンス特性である。
1ms以上の時間レンジで、比較例2のPSMに比べ、実施例2の過渡熱インピーダンスZj-cが大きく縮減していることが分かる。たとえば10msのときで比較すると、比較例2のPSMがZj-c=0.1695K/Wであるのに対して、実施例1はZj-c=0.0597K/Wであるから、本発明によって過渡熱インピーダンスが1/3以下に縮減したことが分かる。
過渡熱インピーダンスが1/3以下に縮減できたことから、実施例2は、「msレンジの過渡熱インピーダンスの低減が不十分である」という第1の創出課題を解決していると言うことができる。
この過渡熱インピーダンスが1/3以下縮減によって、GaN-MOSFETの負荷電流を比較例2のPSMに対して√3倍程度(73%)増やせることになるから、実施例2は、「チップ電流密度が上げられない」という第2の創出課題も解決していると言うことができる。
比較例2に対してチップ電流密度が上げられることから、PSMに搭載するGaN-MOSFETチップ数の削減又はGaN-MOSFETチップ面積の削減が可能となるばかりでなく、この削減によってユニットセルの面積の削減が達成され、PSMの小型化や原価削減が達成される。こうして、実施例2は、「PSMの小型化、低価格が達成できない」という第3の創出課題を解決していると言うことができる。
実施例3の単パルスPSMは、今日パワー半導体SWとして最も使われているSi-IGBTを用いた単パルスPSMである。一辺4.8mm正方のSi-IGBTチップを用いた例で説明するが、これは説明の便宜であって、どのようなサイズのSi-IGBTでも結果は変わらない。また、デバイスの種類はMOSFETやバイポーラトランジスタ、pnダイオードチップでもよい。
Si-IGBTチップについては、厚み0.06mmの超薄チップが市販されているので、実施例3の単パルスPSMも、比較に用いる比較例3も超薄チップを搭載している場合を想定して比較を行う。
実施例3のその他の構成は実施例1(図3及び図5)と同じである。また、比較例3のその他の構成は、比較例1-1(図10及び図5)と同じである。
過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)の模擬に必要なSi単結晶の熱物性値は以下のとおりである。熱伝導率:73W/(m・K)、比熱:0.784J/(g・K)、密度:2.33g/cm
図14は実施例3と比較例3のmsレンジ過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を示している。グラフの実線が実施例3の過渡熱インピーダンス特性、破線が比較例3の過渡熱インピーダンス特性である。
1ms以上の時間レンジで、比較例3のPSMに比べ、実施例3のPSMの過渡熱インピーダンスZj-cが大きく縮減していることが分かる。たとえば10msのときで比較すると、比較例3のPSMがZj-c=0.1503K/Wであるのに対して、実施例3はZj-c=0.0571K/Wであるから、本発明によって過渡熱インピーダンスが約38%まで縮減したことが分かる。この減縮はダイアタッチの厚みの適正化と、チップ金属板の厚みとサイズの適正化によってもたらされた。
過渡熱インピーダンスが38%にまで縮減できたことから、実施例3は、「msレンジの過渡熱インピーダンスの低減が不十分である」という第1の創出課題を解決していると言うことができる。
この過渡熱インピーダンス38%縮減によって、Si-IGBTの負荷電流を比較例2のPSMに対して62%程度増やせることが見込まれることから、実施例3は、「チップ電流密度が上げられない」という第2の創出課題も解決していると言うことができる。
実施例3は、比較例3に対してチップ電流密度が上げられることから、PSMに搭載するSi-IGBTチップ数の削減又はSi-IGBTチップ面積の削減が可能となるばかりでなく、この削減によってユニットセルの面積の削減が達成され、PSMの小型化や原価削減が達成される。こうして、実施例3は、「PSMの小型化、低価格が達成できない」という第3の創出課題を解決していると言うことができる。
実施例1~3のパワー半導体SWチップSijの縦横寸法はすべて4.8mmであった。パワー半導体SWチップSijの寸法はなにもこの大きさに限定されるものではなく任意の大きさのSijについて適用可能である。実施例4は、実施例1のSiC-MOSFET(Sij)の寸法(図5)が小さくなって、a=3.0mmとなったケースである。比較例4のSij’の寸法も3.0mmとする。ΔlとΔmの値は、実施例1と同じΔl=4.1mm、Δm=0.9mmである。PSM各材料の構成及び熱物性、厚みは実施例1と同じとした
図15は実施例4と比較例4のmsレンジ過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を示している。グラフの実線が実施例4のPSM(のユニットセル)の過渡熱インピーダンス特性、破線が比較例4のPSM(のユニットセル)の過渡熱インピーダンス特性である。
1ms以上の時間レンジで、比較例3のPSMに比べ、実施例4のPSMの過渡熱インピーダンスZj-cが大きく縮減していることが分かる。たとえば10msのときで比較すると、比較例3のPSMがZj-c=0.3565K/Wであるのに対して、実施例1はZj-c=0.1044K/Wであるから、本発明によって過渡熱インピーダンスが約29%に縮減したことが分かる。
過渡熱インピーダンスが約29%に縮減できたことから、実施例4は、「msレンジの過渡熱インピーダンスの低減が不十分である」という第1の創出課題を解決していると言うことができる。
この過渡熱インピーダンス約29%によって、SiC-MOSFETの負荷電流を比較例4のPSMに対して71%程度増やせることが見込まれる。よって、実施例4は、「チップ電流密度が上げられない」という第2の創出課題も解決していると言うことができる。
比較例4に対してチップ電流密度が上げられることから、PSMに搭載するSiC-MOSFETチップ数の削減又はSiC-MOSFETチップ面積の削減が可能となるばかりでなく、この削減によってユニットセルの面積の削減が達成され、PSMの小型化や原価削減が達成される。こうして、実施例4は、「PSMの小型化、低価格が達成できない」という第3の創出課題を解決していると言うことができる。
実施例5は、実施例1のパワー半導体チップSijの寸法(a=4.8mm)が逆に大きくなったケースである。a=10mmである。比較例5のSij’の寸法も、a=10mmとする。ΔlとΔmの値は、実施例1と同じΔl=4.1mm、Δm=0.9mmである。PSM各材料の構成及び熱物性、厚みは実施例1と同じである。
図16は実施例5と比較例5のmsレンジ過渡熱インピーダンス特性Zj-c(t)を示している。実線が実施例5のPSM(のユニットセル)の過渡熱インピーダンス特性、破線が比較例5のPSM(のユニットセル)の過渡熱インピーダンス特性である。
1ms以上の時間レンジで、比較例5のPSMに比べ、実施例5のPSMの過渡熱インピーダンスZj-cが大きく縮減していることが分かる。10msのときで比較すると、比較例5のPSMがZj-c=0.0393K/Wであるのに対して、実施例5は、Zj-c=0.0114K/Wであるから、実施例5は、過渡熱インピーダンスが約29%に縮減したことが分かる。
実施例5は、過渡熱インピーダンスが約29%に縮減できたことから、「msレンジの過渡熱インピーダンスの低減が不十分である」という第1の創出課題を解決していると言うことができる。
この過渡熱インピーダンス約29%縮減によって、SiC-MOSFETの負荷電流を比較例4のPSMに対して71%程度増やせることが見込まれる。よって、実施例5は、「チップ電流密度が上げられない」という第2の創出課題も解決していると言うことができる。
実施例5は、比較例5に対してチップ電流密度が上げられることから、PSMに搭載するSiC-MOSFETチップ数の削減又はSiC-MOSFETチップ面積の削減が可能となるばかりでなく、この削減によってユニットセルの面積の削減が達成され、PSMの小型化や原価削減が達成される。こうして、実施例5は、「PSMの小型化、低価格が達成できない」という第3の創出課題を解決していると言うことができる。
(短パルスPSMの適用例)
図17は、図1の短パルスPSM1を装備する直流遮断器125の適用例としての直流給電システム100の模式図である。図1の短パルスPSM1は、直流給電システム100において、半導体SW部144として実装されている。
直流給電システム100は、主電流路120上に直流電流の流れ方向に順番に直流電源111、設備側遮断制御装置112、外部断路器117、直流遮断器125及び負荷113を備えている。
直流給電システム100は、例えば、洋上風力発電に利用される。外部断路器117は、省略することができる。
直流遮断器125は、相互に並列に接続されている主回路130と副回路150とを備えている。副回路150は、省略することができる。
主回路130は、相互に並列に接続されている第1電流路135及び第2電流路136とから構成される並列接続部と、該並列接続部に対して一側及び他側にそれぞれ一側主電流路131及び他側主電流路132とを有している。一側主電流路131及び他側主電流路132は、直流遮断器125における主電流路120を構成する。
スイッチ制御部139は、一側主電流路131に設けられ、一側主電流路131を流れる主電流の電流値(以下、「主電流値i」ともいう。)及び主電流値iの時間微分値(以下、「時間微分値j」ともいう。)を検出する。スイッチ制御部139は、また、設備側遮断制御装置112からの指令信号(図では、矢付き点線で示している。)を受信する。スイッチ制御部139は、主電流値i及び時間微分値j、並びに指令信号に基づいて機械SW部140及び半導体SW部144の切替位置としてのオン、オフを切り替える切替信号を生成し、機械SW部140及び半導体SW部144に出力する(図では、矢付き一点鎖線で示している。)。
機械SW部140等の機械SW部は、いわゆる低抵抗スイッチに属する。半導体SW部144は、例えば、ソース同士を向き合わせて相互に直列に接続された2つのFET(電界効果トランジスタ)から構成されている。
副回路150は、相互に直列に接続されている機械スイッチ151及び抵抗152を有し、両端においてそれぞれ一側主電流路131及び他側主電流路132に接続されている。
この直流給電システム100の作用を概略的に説明すると、直流給電システム100の正常運転中は、機械SW部140がオンに維持され、外部断路器117から出力される直流の主電流が第1電流路135を介して負荷113に供給されている。この直流給電システム100では、直流給電システム100の正常運転時の主電流値iとしておおよそ500Aを想定している。直流給電システム100における異常状態の発生に伴い、主電流値iは、急激に上昇する。異常電流の最大上昇値は10kA以上になることがある。
直流給電システム100において、異常状態が生じると、主電流値i及び/又は時間微分値jが増大して、主電流値i≧α及び/又は時間微分値j≧βとなる。スイッチ制御部139は、主電流値i≧α及び/又は時間微分値j≧βであると判断すると、スイッチ制御部139は、半導体SW部144にオフからオンに切り替わる切替信号を半導体SW部144に出力し、半導体SW部144は、オフからオンに切り替わる。
スイッチ制御部139は、次に、機械SW部140をオンからオフに切り替える切替信号を機械SW部140に出力する。この時の半導体SW部144のオン電圧は、すなわち、機械SW部140の両端電圧は、アーク発生電圧には達していない値にとなっている。この結果、機械SW部140は、アーク放電を起こすことなく、円滑にオフになる。
(変形例)
実施形態の熱回路図(図4)では、ユニットセルU2,2において、下面側は絶縁基板2の裏面側まで含めた熱回路図を記載している。本発明の熱回路では、短パルスPSM1において、各ユニットセルUijにおいて下面側は少なくともチップ金属導体Bijの裏面側まで含めればよい。
実施形態では、短パルスPSM1について説明したが、本発明のパワー半導体スイッチングモジュールは、短パルスPSM1専用に限定されることなく、同一のPSMが短パルスPSMと非短パルスPSMとを兼ねるPSMであってもよい。
各実施例では、具体的な数値を提示しているが、各具体的な数値に対して±3%の範囲内は、対応実施例の各具体的な数値と同一の作用効果が奏されることは、当該半導体技術分野において当業者の常識の範囲であることはいうまでもない。
1・・・単パルス通電パワー半導体スイッチモジュール
ij・・・パワー半導体SWユニットセル(ユニットセル)
ij・・・パワー半導体SWチップ
ij・・・ダイアタッチ
ij・・・チップ金属導体
ij・・・伝熱接合材
2・・・絶縁基板
・・・P端子金属導体
・・・N端子金属導体
Gj・・・制御端子金属導体
Sj・・・制御端子金属導体
ij・・・主回路インターコネクト(太線Alボンディングワイヤー)
Pj・・・P端子金属導体接続主回路インターコネクト(太線Alボンディングワイヤー)
Gj・・・信号線インターコネクト(細線Alボンディングワイヤー)
Sj・・・信号線インターコネクト(細線Alボンディングワイヤー)

Claims (8)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の上面側に積層されているチップ金属導体と、
    複数のパワー半導体SWチップと、
    前記チップ金属導体と各パワー半導体SWチップと間に介在するダイアタッチと、
    を備えるパワー半導体スイッチングモジュールであって、
    各パワー半導体SWチップと、該パワー半導体SWチップの下面側のダイアタッチと、該ダイアタッチの下側の前記チップ金属導体とが、各パワー半導体SWチップの発熱源の発熱を大気に放出する熱回路を構成し、
    各熱回路は、各発熱源から前記チップ金属導体の下面に至る熱抵抗から構成される第1熱流路と、該第1熱流路から前記パワー半導体SWチップ、前記ダイアタッチ及び前記チップ金属導体の各々の表面において分岐して各表面側の大気に至る熱容量から構成される第2熱流路とを含み、
    所定のmsレンジの単パルス通電時の前記パワー半導体SWチップの発熱に対して、
    前記熱回路の過渡熱インピーダンスは、前記第1熱流路のみを介する放熱が前記パワー半導体SWチップを最大定格温度以下に保持できるかできないかに関係なく、前記第1熱流路及び前記第2熱流路の前記熱回路全体を介する放熱により前記パワー半導体SWチップを前記最大定格温度以下に保持するように設定されていることを特徴とするパワー半導体スイッチングモジュール。
  2. 前記所定のmsレンジは、1ms~40msのレンジであることを特徴とする請求項1記載のパワー半導体スイッチングモジュール。
  3. 前記熱回路の熱インピーダンスの設定パラメータとして、前記パワー半導体SWチップの厚さが選択されていることを特徴とする請求項1又は2記載のパワー半導体スイッチングモジュール。
  4. 前記パワー半導体SWチップの厚さは、少なくともパワー半導体SW有効デバイス層の厚さより大きく、かつ0.2mm以下であることを特徴とする請求項3記載のパワー半導体スイッチングモジュール。
  5. 前記熱回路の熱インピーダンスの設定パラメータとして、前記ダイアタッチの厚さが選択されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のパワー半導体スイッチングモジュール。
  6. 前記ダイアタッチの厚さは、0.005mm~0.05mmの範囲内であることを特徴とする請求項5記載のパワー半導体スイッチングモジュール。
  7. 前記熱回路の熱インピーダンスの設定パラメータとして、前記チップ金属導体の厚さと前記ダイアタッチの下面から外側への前記チップ金属導体の張出量とが選択されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のパワー半導体スイッチングモジュール。
  8. 前記チップ金属導体の厚みは、0.8mm~5mmの範囲内でであり、
    また、前記張出量をΔlとするとき、Δlは2.1mm<Δl<5.1mmの範囲であることを特徴とする請求項7記載のパワー半導体スイッチングモジュール。
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