JP2023137225A - 空間浄化装置 - Google Patents

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Yusuke Nakajima
岳人 山本
Takehito Yamamoto
真弓 佐々井
Mayumi Sasai
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Abstract

【課題】次亜塩素酸水生成部から揮発した次亜塩素酸による空間浄化装置内部の腐食を抑制できる技術を提供する。【解決手段】空間浄化装置10において、送風部12は、吸込口から吹出口へ空気を導く。次亜塩素酸水生成部19は、次亜塩素酸水を生成する。微細化部14は、次亜塩素酸水生成部19から供給される次亜塩素酸水を微細化して、筐体1内を流通する空気に含ませる。制御部41は、微細化部14による微細化を行い、送風部12による送風を行うことで、吸込口から取り入れた空気に微細化された次亜塩素酸水を含ませて吹出口から吹き出す浄化運転を行う。制御部41は、浄化運転が停止中に次亜塩素酸水生成部19に次亜塩素酸水が存在する場合、微細化部14による微細化を行うこと無く送風部12による送風を行うことで、揮発した次亜塩素酸を吹出口から吹き出す腐食防止運転を行う。【選択図】図2

Description

本開示は、空間浄化技術に関し、特に次亜塩素酸水を含む水を噴霧する空間浄化装置に関する。
空間除菌脱臭装置は、対象とする領域を殺菌するために、薬剤などの微細水粒子、例えば次亜塩素酸水を散布する。例えば、空間除菌脱臭装置の液体微細化室は、貯水部に貯留された次亜塩素酸水溶液から水滴を放出する。水滴は、送風部による通風によって、空気風路を通って吹出口から対象領域に放出される(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第20/158850号
次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成部を装置内に配置し、次亜塩素酸水の噴霧が停止している間にも次亜塩素酸水を貯めておく構成が考えられる。しかしながら、次亜塩素酸水生成部からは次亜塩素酸が揮発する可能性があり、揮発した次亜塩素酸が筐体内に蓄積して濃度が上昇すると、装置内部が腐食する可能性がある。
本開示は、こうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、次亜塩素酸水生成部から揮発した次亜塩素酸による空間浄化装置内部の腐食を抑制できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の空間浄化装置は、外郭を形成する筐体と、筐体外の空気を筐体内に取り入れる吸込口と、吸込口から取り入れた空気を筐体外に吹き出す吹出口と、吸込口から吹出口へ空気を導く送風部と、次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成部と、次亜塩素酸水生成部から供給される次亜塩素酸水を微細化して、筐体内を流通する空気に含ませる微細化部と、微細化部と送風部と次亜塩素酸水生成部とを制御する制御部と、を備える。制御部は、微細化部による微細化を行い、送風部による送風を行うことで、吸込口から取り入れた空気に微細化された次亜塩素酸水を含ませて吹出口から吹き出す浄化運転を行い、浄化運転が停止中に次亜塩素酸水生成部に次亜塩素酸水が存在する場合、微細化部による微細化を行うこと無く送風部による送風を行うことで、揮発した次亜塩素酸を吹出口から吹き出す腐食防止運転を行う。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、次亜塩素酸水生成部から揮発した次亜塩素酸による空間浄化装置内部の腐食を抑制できる。
実施例の空間浄化システムの構成を示す図である。 図1の空間浄化装置の構成を示す図である。 図1,2の空間浄化システムの処理を示すフローチャートである。
本開示の実施例を具体的に説明する前に、実施例の概要を説明する。本実施例は、室内に対して、湿度を調節するとともに、空気浄化を行う成分(以下、「空気浄化成分」という)を含む水を噴霧する空間浄化システムに関する。空間浄化システムは、湿度調節と空気浄化成分を含む水の噴霧とを実行する空間浄化装置を備える。空気浄化成分を含む水を噴霧する動作を浄化運転と呼ぶ。空気浄化成分には、例えば、殺菌性あるいは脱臭性を備えた次亜塩素酸が用いられる。これにより、室内の殺菌あるいは脱臭を行う。
空間浄化装置の内部に設けられた次亜塩素酸水生成部が次亜塩素酸水を生成するためには時間が必要であるため、空間浄化装置が浄化運転を開始してから次亜塩素酸水の生成を開始する場合、即時に次亜塩素酸水を空気中に噴霧できない。そこで、空間浄化装置の浄化運転の停止中にも次亜塩素酸水を生成して貯めておくことで、浄化運転開始時に即時に次亜塩素酸水を空気中に噴霧できる。しかし、既述のように、浄化運転の停止中に次亜塩素酸水生成部から揮発した次亜塩素酸により、空間浄化装置の内部が腐食する可能性がある。
そこで、実施例では、浄化運転が停止中に次亜塩素酸水生成部に次亜塩素酸水が存在する場合、送風部により送風する。これにより、次亜塩素酸水生成部から揮発した次亜塩素酸を空間浄化装置の外部に排出でき、空間浄化装置の内部の腐食を抑制できる。
以下に説明する実施例は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示す。よって、以下の実施例で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。したがって、以下の実施例における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
図1は、実施例の空間浄化システム100の構成を示す。空間浄化システム100は、屋内空間62(「室内」ともいう)の空気を循環させる際に、屋内空間62からの空気(RA:Return Air)に対して微細化された水とともに空気浄化成分を含ませる装置である。空間浄化システム100は、内部を流通した空気(SA:Supply Air)を屋内空間62に供給することで、屋内空間62の殺菌と消臭を行う。ここでは、空気浄化成分として次亜塩素酸が用いられ、空気浄化成分を含む水は次亜塩素酸水である。
図1に示すように、空間浄化システム100は、空間浄化装置10、受付部70、ダクト64a、ダクト64c、低反応性ダクト67a、及び低反応性ダクト67cを備える。本実施例では、低反応性ダクト67a及び低反応性ダクト67cを総称してダクト67と呼ぶ。
図2は、図1の空間浄化装置10の構成を示す。図2に示すように、空間浄化装置10は、筐体1、浄化風路5、微細化部14、次亜塩素酸水生成部19、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ11、送風部12、温湿度センサ40、及び制御部41を含む。
筐体1は、図2に示すように、空間浄化装置10の外郭を形成する。筐体1は、吸込口2a、吸込口2c、吹出口3a、及び吹出口3cを有する。本実施例では、吸込口2a及び吸込口2cを総称して吸込口2と呼び、吹出口3a及び吹出口3cを総称して吹出口3と呼ぶ。
図2に示すように、吸込口2a及び吸込口2cは、筐体1の一方の側面に配置される。吹出口3a及び吹出口3cは、筐体1の他方の側面(筐体1の一方の側面と対向する側面)に配置される。
吸込口2a及び吸込口2cは、屋内空間62から取得された筐体1外の空気8a及び空気8cをそれぞれ空間浄化装置10に取り入れる取入口である。屋内空間62から取得された空気8a及び空気8cは、屋内空間62の温度調節されていない非温調空気または屋内空間62に別途設置された空調機等により温度調節された温調空気とも呼べる。
図1に示すように、吸込口2aは、屋内空間62の天井等に設けられた屋内吸込口65aとの間でダクト64aを介して連通されている。吸込口2cは、屋内空間62の天井等に設けられた屋内吸込口65cとの間でダクト64cを介して連通されている。これにより、吸込口2aは、屋内吸込口65aから空間浄化装置10内に屋内空間62の空気8aを吸い込むことができる。吸込口2cは、屋内吸込口65cから空間浄化装置10内に屋内空間62の空気8cを吸い込むことができる。
なお、屋内吸込口65cを設けなくてもよく、この場合、ダクト64aの一端を屋内吸込口65aに接続し、ダクト64aの他端側を分岐させて吸込口2aと吸込口2cとに接続してもよい。
吹出口3aは、空間浄化装置10内を流通した空気9a(SA)を屋内空間62に吐き出す吐出口である。空気9aは、微細化された次亜塩素酸水を含む。吹出口3cは、空間浄化装置10内を流通した空気9c(SA)を屋内空間62に吐き出す吐出口である。空気9cもまた、微細化された次亜塩素酸水を含む。
図1に示すように、吹出口3aは、屋内空間62の天井等に設けられた屋内吹出口68aとの間で低反応性ダクト67aを介して連通されている。吹出口3cは、屋内空間62の天井等に設けられた屋内吹出口68cとの間で低反応性ダクト67cを介して連通されている。これにより、吹出口3aは、屋内吹出口68aから屋内空間62に向けて、空間浄化装置10内を流通した空気9aを吹き出すことができる。吹出口3cは、屋内吹出口68cから屋内空間62に向けて、空間浄化装置10内を流通した空気9cを吹き出すことができる。
なお、吹出口3aと吹出口3cとは互いに区別されるものではなく、例えば、吹出口3cを設けなくてもよい。この場合、低反応性ダクト67aの一端を吹出口3aに接続し、低反応性ダクト67aの他端側を分岐させて屋内吹出口68aと屋内吹出口68cとに接続してもよい。
低反応性ダクト67a及び低反応性ダクト67cは、いずれも浄化風路5の下流に接続された、次亜塩素酸水との反応に乏しい低反応性素材を内壁に用いたダクトである。低反応性素材は、例えば、ポリオレフィン系素材である。ポリオレフィン系素材は、例えば、ポリエチレンとポリプロピレンの少なくとも一方を含む。
図2に示すように、浄化風路5は、筐体1内に設けられ、吸込口2(吸込口2a及び吸込口2c)と、吹出口3(吹出口3a及び吹出口3c)とを連通する。
浄化風路5は、空気8a及び空気8cの両方が流通する風路である。浄化風路5は、空気8aと空気8cとが混合して流通する風路であるとも言える。浄化風路5には、その風路内にHEPAフィルタ11、次亜塩素酸水生成部19、送風部12、及び微細化部14が上流側から下流側に向けてこの順に設けられている。より詳細には、送風部12の上流には、送風部12の吸込口(図示せず)に隣接する位置に次亜塩素酸水生成部19が配置されている。送風部12の下流には、送風部12の排出口(図示せず)に隣接する位置に微細化部14が配置されている。また、浄化風路5におけるHEPAフィルタ11と送風部12との間に温湿度センサ40が設けられている。温湿度センサ40は、HEPAフィルタ11を流通した空気の温度及び湿度を計測し、計測値を制御部41に出力する。
HEPAフィルタ11は、エアフィルタであり、空間浄化装置10に流入された空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄された空気を出力する。HEPAフィルタ11は、吸込口2a及び吸込口2cに隣接して配置される。
送風部12は、HEPAフィルタ11を通過した空気を浄化風路5に沿って微細化部14に搬送するための装置である。送風部12は、浄化風路5の空気の流れを生成する。送風部12は、吸込口2から吸い込んだ空気を微細化部14及び吹出口3を順次介してダクト67へ送風する。より詳細には、送風部12は、両吸込型の遠心ファンで構成される。遠心ファンは、公知の構成を採用することができる。送風部12は、微細化部14に向かって左右に設けられた吸込口(図示せず)のそれぞれから空気を吸い込み、排出口(図示せず)から微細化部14に空気を搬送する。なお、送風部12の左側に設けられた吸込口(図示せず)の上流側には、次亜塩素酸水生成部19が配置されている。
送風部12では、制御部41からの出力信号に応じて風量、つまり回転数が制御される。送風部12が運転動作することにより、微細化部14に対して風が送られる。
微細化部14は、浄化風路5内部に取り入れた空気を加湿するためのユニットであり、加湿の際に、送風部12から導入された空気に対して微細化された水とともに次亜塩素酸を含ませる。微細化部14は、次亜塩素酸水生成部19が生成した次亜塩素酸水を水で希釈し、希釈した次亜塩素酸水を遠心破砕により微細化して空気中に放出する。微細化された次亜塩素酸水は、液体成分が蒸発した状態で吹出口3から筐体1外へ放出される。
微細化部14は、図示しない遠心破砕ユニット及び混合槽を有する。微細化部14は、図示しない加湿モータを用いて遠心破砕ユニットを回転させ、混合槽に貯水されている次亜塩素酸水を遠心力で吸い上げて周囲(遠心方向)に飛散・衝突・破砕させ、通過する空気に水分を含ませる遠心破砕式の構成をとる。
微細化部14は、制御部41からの出力信号に応じて加湿モータの回転数を変化させ、加湿能力(加湿量)を調整する。加湿量は、空気に対して空気浄化成分を付加する付加量ともいえる。制御部41は、温湿度センサ72で検出された湿度計測値に基づいて、遠心破砕ユニットの回転数を制御する。
次亜塩素酸水生成部19は、浄化風路5における送風部12の上流に配置されている。次亜塩素酸水生成部19は、電解槽20及び塩水タンク23を有する。次亜塩素酸水生成部19は、塩水タンク23に貯留する塩水(塩化ナトリウム水溶液)を電解槽20において所定の濃度に希釈して電気分解を行い、予め定められた濃度の次亜塩素酸水を生成する。
つまり、電解槽20は、一対の電極間で、電解質として塩化物水溶液(例えば、塩水)を電気分解することで次亜塩素酸水を生成する。電解槽20は、生成した次亜塩素酸水を貯留する。電解槽20には、一般的な装置が使用されるので、詳細な説明は省略する。ここで、電解質は、次亜塩素酸水を生成可能な電解質であり、少量でも塩化物イオンを含んで入れば特に制限はなく、例えば、溶質として塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等を溶解した水溶液が挙げられる。また、塩酸でも問題ない。本実施例では、電解質として、水に対して塩化ナトリウムを加えた塩化物水溶液(塩水)を使用している。
次亜塩素酸水供給部24は、図示しない搬送ポンプを含み、制御部41からの出力信号に応じて、生成された電解槽20内の次亜塩素酸水を微細化部14に供給する。次亜塩素酸水供給部24は、例えば、生成された次亜塩素酸水の全量を微細化部14に供給してよい。次亜塩素酸水生成部19は、電解槽20内の次亜塩素酸水が無くなると、次亜塩素酸水を再度生成する。
ここで、図示しないが、微細化部14には、別の水供給部も接続されている。別の水供給部は、制御部41からの出力信号に応じて、微細化部14の混合槽に水を供給する。
このようにして、微細化部14の混合槽で次亜塩素酸水と水とが混合される。次亜塩素酸水と水との混合水も次亜塩素酸水と呼べる。微細化部14は、混合槽に貯められた次亜塩素酸水と水との混合水を遠心破砕することによって、次亜塩素酸水を屋内空間62に対して噴霧する。
屋内空間62の壁面には、図1に示すように、受付部70が設置される。受付部70は、ユーザが操作可能なユーザインターフェースを備え、ユーザから、浄化運転の開始操作、浄化運転の停止操作、浄化運転停止中に次亜塩素酸水を維持する指示、湿度設定値、及び運転モードの設定を受けつける。浄化運転停止中に次亜塩素酸水を維持する指示は、浄化運転が停止中であっても常に次亜塩素酸水の生成または貯留を行う指示であり、以下、貯留指示と呼ぶ。運転モードは、脱臭モード、殺菌モード、通常モードなどの浄化運転時の空気中の次亜塩素酸量を指定するモードを含む。受付部70は、操作部とも呼べる。受付部70には、温湿度センサ72が含まれており、温湿度センサ72は、屋内空間62の空気の温度及び湿度を計測する。温湿度センサ72における温度及び湿度の計測には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
受付部70は、制御部41に対して有線あるいは無線で接続されており、受け付けた情報、及び湿度計測値を制御部41に送信する。これらの情報は、すべてまとめて送信されてもよく、任意の2つ以上をまとめて送信されてもよく、それぞれを送信されてもよい。
制御部41は、送風部12、次亜塩素酸水生成部19、及び微細化部14を制御する。制御部41は、受付部70が浄化運転の開始操作を受け付けると、微細化部14による微細化を行い、送風部12による送風を行うことで、吸込口2から取り入れた空気に微細化された次亜塩素酸水を含ませて吹出口3から吹き出す浄化運転を行う。制御部41は、受付部70が浄化運転の停止操作を受け付けると、浄化運転を停止する。
制御部41は、受付部70が貯留指示を受け付けている場合、浄化運転が停止中であっても電解槽20内にて常に次亜塩素酸水の生成または貯留を行うように次亜塩素酸水生成部19を制御する。これにより、ユーザの希望に応じて、次に浄化運転を開始するとき、即時に、微細化された次亜塩素酸水を空気に含ませて吹出口3から吹き出すことができる。
制御部41は、浄化運転が停止中であり、かつ、受付部70が貯留指示を受け付けている場合、微細化部14による微細化を行うこと無く送風部12による送風を行うことで、揮発した次亜塩素酸を吹出口3から吹き出す腐食防止運転を行う。この処理は、制御部41が、浄化運転が停止中に次亜塩素酸水生成部19に次亜塩素酸水が存在する場合、腐食防止運転を行うことに相当する。腐食防止運転により、浄化運転が停止中に次亜塩素酸水生成部19に貯留された次亜塩素酸水から揮発した次亜塩素酸を空間浄化装置10の外部に排出でき、空間浄化装置10の内部の腐食を抑制できる。
制御部41は、腐食防止運転中における送風部12が発生する風量を、浄化運転中に送風部12が発生する風量以下に制御する。例えば、制御部41は、腐食防止運転中における送風部12が発生する風量を、ゼロ以外の設定可能な最低風量に制御する。次亜塩素酸水生成部19から揮発した微量の次亜塩素酸を排出できればよいため、小さい風量でよい。これにより、腐食防止運転中の消費電力を削減できる。
また、制御部41は、腐食防止運転において、一定時間毎に送風部12による送風を行ってもよい。つまり、送風部12は、腐食防止運転中に間欠的に送風してもよい。これにより、腐食防止運転中の消費電力をさらに削減できる。
なお、浄化運転中に吹出口3から単位時間あたりに吹き出される風に含まれる次亜塩素酸の量は、腐食防止運転中に吹出口3から単位時間あたりに吹き出される風に含まれる次亜塩素酸の量より多い。
制御部41は、浄化運転が停止中であり、かつ、受付部70が貯留指示を受け付けている場合、次亜塩素酸水の生成が最後に完了してから所定時間が経過した場合、電解槽20から次亜塩素酸水を排水し、次亜塩素酸水生成部19にて新たに次亜塩素酸水を生成する。貯留された次亜塩素酸水は、次亜塩素酸が揮発することで時間経過とともに次亜塩素酸濃度が低下していく。そこで、次亜塩素酸濃度が低くなり過ぎないように、定期的に次亜塩素酸水を生成し直す。所定時間は、例えば数十時間であってよく、実験またはシミュレーションにより適宜定めることができる。
制御部41は、受付部70が貯留指示を受け付けていない場合、浄化運転が停止した際に電解槽20から次亜塩素酸水を排水し、浄化運転が停止中は電解槽20内にて次亜塩素酸水を生成しない。制御部41は、受付部70が貯留指示を受け付けていない場合、浄化運転が停止中は送風部12による送風を停止する。これにより、ユーザの希望に応じて、浄化運転の停止中において、次亜塩素酸水を貯留しないようにでき、吹出口3から風が吹き出ないようにできる。例えば、浄化運転を数日間にわたり停止する場合、その間に塩水タンク23の塩水が減ることも抑制できる。
制御部41は、送風部12による送風を停止する場合、浄化運転が停止してから一定時間送風後に送風を停止してもよい。一定時間は、次亜塩素酸水の排水が完了した後、筐体1内に残っている揮発した次亜塩素酸を筐体1外に排出できるように、実験またはシミュレーションにより適宜定めることができる。これにより、空間浄化装置10の内部の腐食をより確実に抑制できる。
次に、浄化運転中の制御をより詳しく説明する。制御部41は、微細化部14への次亜塩素酸水の供給量と水の供給量とを制御することで、微細化部14の混合水における次亜塩素酸の濃度を制御する。より詳細には、制御部41は、要求される加湿量に基づいて混合水における次亜塩素酸の濃度を制御する。例えば、制御部41は、少量の加湿量の要求となる場合、混合水における次亜塩素酸の濃度を高くする。これにより、要求される次亜塩素酸量を満たした上で、湿度を適正に保つことができる。一方、多量の加湿量の要求がある場合、混合水における次亜塩素酸の濃度が高いと、多量の水分と共に多量の次亜塩素酸が屋内空間62に供給されてしまい、屋内空間62の次亜塩素酸濃度が上昇してしまう。これにより、屋内空間62で次亜塩素酸の臭いが強くなり、量によっては利用者にとって不快になる可能性もある。このため、このような要求される加湿量が多い場合には、混合水における次亜塩素酸の濃度を低くすることで、屋内空間62に送り込む加湿量を多くしつつ、次亜塩素酸量を少なくできる。よって、制御部41は、放出される次亜塩素酸量と湿度を同時にコントロールできる。
なお、制御部41は、要求される次亜塩素酸量に基づいて微細化部14の混合水における次亜塩素酸の濃度を制御してもよい。例えば、制御部41は、要求される加湿量が少ない場合、要求される次亜塩素量が多くなるほど混合水における次亜塩素酸の濃度を高くする。一方、制御部41は、要求される加湿量が多い場合、要求される次亜塩素量が多くなるほど混合水における次亜塩素酸の濃度を低くする。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM(Read Only Memory)、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
以上の構成による空間浄化システム100の動作を説明する。図3は、図1,2の空間浄化システム100の処理を示すフローチャートである。図3の処理は、浄化運転の開始操作が受付部70で受け付けられると開始する。
空間浄化装置10は浄化運転を開始する(S10)。空間浄化装置10は、浄化運転の停止操作があるか判定し(S12)、浄化運転の停止操作がなければ(S12のN)、S12に戻る。浄化運転の停止操作があれば(S12のY)、空間浄化装置10は浄化運転を停止する(S14)。貯留指示を受け付け済みであれば(S16のY)、空間浄化装置10は、腐食防止運転を開始し(S18)、次亜塩素酸水を生成または貯留する(S20)。空間浄化装置10は、浄化運転の開始操作があるか判定し(S22)、浄化運転の開始操作がなければ(S22のN)、S22に戻る。浄化運転の開始操作があれば(S22のY)、空間浄化装置10は腐食防止運転を停止し(S24)、S10に戻る。
S16において貯留指示を受け付け済みでなければ(S16のN)、空間浄化装置10は、電解槽20から排水し(S26)、一定時間送風後、送風を停止し(S28)、処理を終了する。
本実施例によれば、腐食防止運転により、浄化運転が停止中に次亜塩素酸水生成部19に貯留された次亜塩素酸水から揮発した次亜塩素酸を空間浄化装置10の外部に排出でき、空間浄化装置10の内部の腐食を抑制できる。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、実施例では、ユーザが貯留指示を入力したか否かに応じて、浄化運転の停止中に電解槽20内にて次亜塩素酸水の生成または貯留を行うか否か、および、腐食防止運転を実行するか否か制御するが、貯留指示を用いなくてもよい。この場合、制御部41は、浄化運転の停止中、常に電解槽20内にて次亜塩素酸水の生成または貯留を実行し、常に腐食防止運転を実行してもよい。この変形例では、ユーザの操作と制御を簡素化できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の空間浄化装置(10)は、外郭を形成する筐体(1)と、筐体(1)外の空気を筐体内に取り入れる吸込口(2)と、吸込口(2)から取り入れた空気を筐体(1)外に吹き出す吹出口(3)と、吸込口(2)から吹出口(3)へ空気を導く送風部(12)と、次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成部(19)と、次亜塩素酸水生成部(19)から供給される次亜塩素酸水を微細化して、筐体(1)内を流通する空気に含ませる微細化部(14)と、微細化部(14)と送風部(12)と次亜塩素酸水生成部(19)とを制御する制御部(41)と、を備える。制御部(41)は、微細化部(14)による微細化を行い、送風部(12)による送風を行うことで、吸込口(2)から取り入れた空気に微細化された次亜塩素酸水を含ませて吹出口(3)から吹き出す浄化運転を行い、浄化運転が停止中に次亜塩素酸水生成部(19)に次亜塩素酸水が存在する場合、微細化部(14)による微細化を行うこと無く送風部(12)による送風を行うことで、揮発した次亜塩素酸を吹出口(3)から吹き出す腐食防止運転を行う。
次亜塩素酸水生成部(19)は、生成した次亜塩素酸水を貯留する電解槽(20)を備え、制御部(41)は、浄化運転が停止中であっても電解槽(20)内にて常に次亜塩素酸水の生成または貯留を行うように次亜塩素酸水生成部(19)を制御してもよい。
浄化運転が停止中であっても常に次亜塩素酸水の生成または貯留を行う指示を受け付ける受付部(70)を備え、次亜塩素酸水生成部(19)は、生成した次亜塩素酸水を貯留する電解槽(20)を備えてもよい。制御部(41)は、受付部(70)が指示を受け付けている場合、浄化運転が停止中であっても電解槽(20)内にて常に次亜塩素酸水の生成または貯留を行うように次亜塩素酸水生成部(19)を制御し、受付部(70)が指示を受け付けていない場合、浄化運転が停止した際に電解槽(20)から排水してもよい。
制御部(41)は、腐食防止運転中における送風部(12)が発生する風量を、浄化運転中に送風部(12)が発生する風量以下に制御してもよい。
制御部(41)は、腐食防止運転中における送風部(12)が発生する風量を、ゼロ以外の設定可能な最低風量に制御してもよい。
制御部(41)は、腐食防止運転において、一定時間毎に送風部(12)による送風を行ってもよい。
制御部(41)は、受付部(70)が指示を受け付けていない場合、浄化運転が停止中は送風部(12)による送風を停止してもよい。
制御部(41)は、送風部(12)による送風を停止する場合、浄化運転が停止してから一定時間送風後に送風を停止してもよい。
本開示に係る空間浄化装置は、次亜塩素酸水を微細化して空気中に放出するものであり、対象空間の空気を除菌または脱臭する装置として有用である。
1 筐体、 2,2a,2c 吸込口、 3,3a,3c 吹出口、 5 浄化風路、 8a,8c,9a,9c 空気、 10 空間浄化装置、 11 HEPAフィルタ、 12 送風部、 14 微細化部、 19 次亜塩素酸水生成部、 20 電解槽、 23 塩水タンク、 24 次亜塩素酸水供給部、 40 温湿度センサ、 41 制御部、 62 屋内空間、 64a,64c ダクト、 65a,65c 屋内吸込口、 67 ダクト、 67a,67c 低反応性ダクト、 68a,68c 屋内吹出口、 70 受付部、 72 温湿度センサ、 100 空間浄化システム。

Claims (8)

  1. 外郭を形成する筐体と、
    前記筐体外の空気を前記筐体内に取り入れる吸込口と、
    前記吸込口から取り入れた空気を前記筐体外に吹き出す吹出口と、
    前記吸込口から前記吹出口へ空気を導く送風部と、
    次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成部と、
    前記次亜塩素酸水生成部から供給される前記次亜塩素酸水を微細化して、前記筐体内を流通する空気に含ませる微細化部と、
    前記微細化部と前記送風部と前記次亜塩素酸水生成部とを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記微細化部による微細化を行い、前記送風部による送風を行うことで、前記吸込口から取り入れた空気に微細化された前記次亜塩素酸水を含ませて前記吹出口から吹き出す浄化運転を行い、
    前記浄化運転が停止中に前記次亜塩素酸水生成部に前記次亜塩素酸水が存在する場合、前記微細化部による微細化を行うこと無く前記送風部による送風を行うことで、揮発した次亜塩素酸を前記吹出口から吹き出す腐食防止運転を行う空間浄化装置。
  2. 前記次亜塩素酸水生成部は、
    生成した前記次亜塩素酸水を貯留する電解槽を備え、
    前記制御部は、
    前記浄化運転が停止中であっても前記電解槽内にて常に次亜塩素酸水の生成または貯留を行うように前記次亜塩素酸水生成部を制御する請求項1記載の空間浄化装置。
  3. 前記浄化運転が停止中であっても常に前記次亜塩素酸水の生成または貯留を行う指示を受け付ける受付部を備え、
    前記次亜塩素酸水生成部は、
    生成した前記次亜塩素酸水を貯留する電解槽を備え、
    前記制御部は、
    前記受付部が前記指示を受け付けている場合、前記浄化運転が停止中であっても前記電解槽内にて常に前記次亜塩素酸水の生成または貯留を行うように前記次亜塩素酸水生成部を制御し、
    前記受付部が前記指示を受け付けていない場合、前記浄化運転が停止した際に前記電解槽から排水する請求項1記載の空間浄化装置。
  4. 前記制御部は、
    前記腐食防止運転中における前記送風部が発生する風量を、前記浄化運転中に前記送風部が発生する風量以下に制御する請求項1から3のいずれかに記載の空間浄化装置。
  5. 前記制御部は、
    前記腐食防止運転中における前記送風部が発生する風量を、ゼロ以外の設定可能な最低風量に制御する請求項4に記載の空間浄化装置。
  6. 前記制御部は、
    前記腐食防止運転において、一定時間毎に前記送風部による送風を行う請求項1から5のいずれかに記載の空間浄化装置。
  7. 前記制御部は、
    前記受付部が前記指示を受け付けていない場合、前記浄化運転が停止中は前記送風部による送風を停止する請求項3に記載の空間浄化装置。
  8. 前記制御部は、
    前記送風部による送風を停止する場合、前記浄化運転が停止してから一定時間送風後に送風を停止する請求項7に記載の空間浄化装置。
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