JP2023136228A - クリーニング装置、真空冷却装置及びクリーニング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】真空管を適切に洗浄できる技術を提供すること。【解決手段】冷却対象が配置される内部空間を有する処理槽と、真空管を介して内部空間の気体を吸引する真空装置と、を備える真空冷却装置のクリーニング装置であって、真空管に水及び空気を供給する供給装置と、を備えるクリーニング装置を提供する。【選択図】図2
Description
本開示は、クリーニング装置、真空冷却装置及びクリーニング方法に関する。
真空冷却装置は、処理槽の空気を吸引し、内部の圧力を低下させ、処理槽内の対象物の水分を気化させ、気化熱で対象物を急速冷却する。特許文献1には、真空管の途中に熱交換器を設けておき、熱交換器によって気化した水分(蒸気)を凝縮させることで、処理槽内の空気の吸引効率を向上させる装置が記載されている。
真空冷却装置は、処理槽に接続され空気を吸引する真空管(吸引配管)に処理槽の空気が流入する。真空冷却装置は、処理槽内の空気と同伴して移動した液体、物質が真空管に付着することがある。真空管の内部を手作業で清掃すると、作業が煩雑となる。また、手作業では洗浄できない部分が生じる。
本開示は、真空管を適切に洗浄できる技術を提供することを目的とする。
本開示に従えば、冷却対象が配置される内部空間を有する処理槽と、真空管を介して前記内部空間の気体を吸引する真空装置と、を備える真空冷却装置のクリーニング装置であって、前記真空管に水及び空気を供給する供給装置と、を備える、クリーニング装置が提供される。
本開示に従えば、冷却対象が配置される内部空間を有する処理槽と、真空管を介して前記内部空間の気体を吸引する真空装置と、を備える真空冷却装置のクリーニング方法であって、前記真空管に水及び空気を供給するステップを含む、クリーニング方法が提供される。
本開示によれば、真空管を適切に洗浄できる技術が提供される。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
[真空冷却装置の概要]
本発明のクリーニング装置で洗浄する対象の真空冷却装置の一例を説明する。図1は、実施形態に係る真空冷却装置を模式的に示す図である。図1に示す真空冷却装置10は、処理槽12と、減圧ユニット14と、復圧ユニット16と、を含む。真空冷却装置10は、処理槽12に食品等の冷却対象を配置し、処理槽12を封止し、減圧ユニット14で処理槽12内の流体を外部へ吸引して排出することで減圧する。処理槽12内に配置された冷却対象は、処理槽12内部が減圧されることで、冷却対象の水分が気化する。冷却対象は、水分が蒸発する気化熱で温度が低下する。真空冷却装置10は、処理槽12内部を減圧した後、復圧ユニット16で、処理槽12の内部に外気を導入して、外気と略同じ圧力とし、処理槽12の内部から冷却対象を取り出し可能とする。
本発明のクリーニング装置で洗浄する対象の真空冷却装置の一例を説明する。図1は、実施形態に係る真空冷却装置を模式的に示す図である。図1に示す真空冷却装置10は、処理槽12と、減圧ユニット14と、復圧ユニット16と、を含む。真空冷却装置10は、処理槽12に食品等の冷却対象を配置し、処理槽12を封止し、減圧ユニット14で処理槽12内の流体を外部へ吸引して排出することで減圧する。処理槽12内に配置された冷却対象は、処理槽12内部が減圧されることで、冷却対象の水分が気化する。冷却対象は、水分が蒸発する気化熱で温度が低下する。真空冷却装置10は、処理槽12内部を減圧した後、復圧ユニット16で、処理槽12の内部に外気を導入して、外気と略同じ圧力とし、処理槽12の内部から冷却対象を取り出し可能とする。
処理槽12は、内部空間の減圧に耐える中空容器であり、ドア(図示省略)で開閉可能とされる。処理槽12は、典型的には略矩形の箱状に形成され、正面の開口部がドアで開閉可能とされる。ドアを開けることで、処理槽12に食品を出し入れすることができ、ドアを閉じることで、処理槽12の開口部を気密に閉じることができる。ドアは、処理槽12の正面および背面の双方に設けられてもよい。処理槽12は、側面に開口102が形成されている。開口102は、減圧ユニット14の排気路(真空管)20が接続される。
減圧ユニット14は、処理槽12の内部空間の流体(主に気体、具体的には空気や蒸気)を吸引して処理槽12の外部へ排出して、処理槽12内を減圧する。減圧ユニット14は、処理槽12の開口102に接続された排気路20を備える。減圧ユニット14は、排気路20に、エゼクタ22、蒸気凝縮用の熱交換器24、真空弁26、真空ポンプ(真空装置)28の順で配置される。排気路20の下流側の端部には真空ポンプ28を介して、排出経路30が接続される。排出経路30は、分岐部32で排気配管34と排水配管36に分岐される。
エゼクタ22は、排気路20に設けられ、蒸気供給路40が接続される。エゼクタ22は、排気路20の上流側から下流側に向けて、蒸気供給路40から蒸気が供給されることで、エゼクタ効果で、排気路20の処理槽12(上流側)側の流体を吸引し、排気路20の下流側に蒸気とともに排出する。エゼクタ22は、流体が流れる方向が、鉛直方向に沿った向きで配置され、処理槽12の空気を鉛直方向上側に案内する。蒸気供給路40には、給蒸弁42が設けられる。給蒸弁42の開閉を操作することで、エゼクタ22への蒸気の供給を制御して、エゼクタ22の作動の有無を切り替えることができる。
熱交換器24は、排気路20に配置され、排気路20を流れる蒸気と冷却水とで熱交換を行い、蒸気を冷却する。冷却水の供給については後述する。熱交換器24は、排気路20内の流体と冷却水とを混ぜることなく熱交換する間接熱交換器である。排気路20内の蒸気は、熱交換器24で冷却され、凝縮される。
真空弁26は、排気路20の熱交換器24と真空ポンプ28との間に配置される。真空弁26は、排気路20の開閉を制御する開閉弁である。
真空ポンプ28は、水封式であり、封水と呼ばれる水が供給されつつ運転される。真空ポンプ28は、封水給水路50を介して水が供給される。封水給水路50には封水遮断弁52と封水制御弁54が設けられている。封水遮断弁52を開けることで、真空ポンプ28に封水を供給することができる。封水制御弁54で、封水給水路50を流れる封水の流量を制御することができる。封水遮断弁52と封水制御弁54を開けた状態で真空ポンプ28を作動させると、真空ポンプ28は、排気路20から流体を吸入し、排出経路30へ排気および排水する。排出経路30に排出された流体の気体と液体は、分岐部32で分岐され、気体は排気配管34で排出され、液体は排水配管36で排水される。真空ポンプ28は、オンオフ制御されてもよいし、インバータ制御されてもよい。
熱交換器24および真空ポンプ28への給水系統について説明する。熱交換器24および真空ポンプ28には、常温水と冷水とを切り替えて供給可能である。冷水は、チラー等により所定温度に冷却された水である。常温水とは、チラー等の冷却装置を通過していない水である。
常温水供給路56は、常温水を供給する。常温水供給路56は、給水ポンプ57と、常温水制御弁58と、逆止弁60と、を備える。給水ポンプ57は、常温水を熱交換器24、真空ポンプ28に向けて送る。常温水制御弁58は、開閉を切り替えることで常温水の供給と停止を切り替え、開度を調整することで常温水の供給量を制御する。逆止弁60は、常温水が熱交換器24、真空ポンプ28側から供給源に向けて逆流することを抑制する。冷水供給路62は、冷水を供給する。冷水供給路62は、常温水供給路56の逆止弁60よりも下流側と接続する。常温水供給路56と冷水供給路62とが合流した位置よりも下流側の流路が、共通給水路64となる。共通給水路64は、熱交給水路66と封水供給路50に接続され、冷水、常温水を冷却水として熱交換器24、真空ポンプ28に供給する。減圧ユニット14は、冷水と常温水の供給量を制御することで、熱交換器24、真空ポンプ28に供給する冷却水の温度、流量を制御できる。
熱交給水路66は、熱交換器24の蒸気が通過する流路を間接熱交換する流路と接続している。熱交給水路66は、熱交換器24に冷却水が供給され、熱交換された冷却水を排出する。熱交換器24から排出された冷却水は、排水路68または冷水排出路74に排出される。排水路68または冷水排出路74は、熱交給水路66の熱交換器24よりも下流側に接続される。
排水路68は、排出された冷却水を外部に排出する。排水路68は、排水遮断弁70と、排水制御弁72とが配置される。排水遮断弁70は、開閉が切り替えられ、排水路68からの排出を行うか否かを切り替える。排水制御弁72は、開度を調整可能であり、排水路68から排出する冷却水の流量を制御する。
冷水排出路74は、熱交換器24から排出された冷却水を冷水タンク(チラーの給水源)に戻す。冷水排出路74は、冷水制御弁76が配置される。冷水制御弁76は、開閉及び開度を調整可能であり、冷水排出路74から排出する冷却水の流量を制御する。減圧ユニット14は、排水遮断弁70、排水制御弁72、冷水制御弁76の開閉、開度を調整することで、熱交換器24から排出される冷却水を、外部に排出するか、チラーに戻すか、流通を停止するか等を制御できる。
復圧ユニット16は、減圧された処理槽12内へ外気を導入して、処理槽12内を復圧する。本実施例では、復圧ユニット16は、給気路80と、給気制御弁82と、逆止弁86と、エアフィルタ87と、手動解除弁88と、を備える。給気路80は、処理槽12に接続され、給気制御弁82と、エアフィルタ87が配置される。給気制御弁82は、開閉及び開度を調整可能であり、給気路80を流れて処理槽12に供給される外気の流量を制御する。
逆止弁86は、処理槽12に接続される。逆止弁86は、処理槽12から外気に気体が排出される方向に流通可能で、外気から処理槽12に向かう方向に、気体が流れない弁である。逆止弁86は、処理槽12の内部の圧力が外気よりも高くなった場合、処理槽12の内部の気体を外部に排出する。手動解除弁88は、処理槽12に接続される。手動解除弁88は、作業者が手動で開閉を切り替えられる弁である。手動解除弁88は、給気制御弁82に動作不良が生じた場合等に、開放し、処理槽12の内部に外気を供給する。
真空冷却装置10は、各部に温度、圧力を検出するセンサを備える。圧力センサ202は、処理槽12の内部の圧力を検出する。凝縮水温度センサ204は、排気路20の熱交換器24と真空ポンプ28との間に配置され、熱交換器24で冷却され、凝縮された流体の温度を検出する。封水温度センサ206は、真空ポンプ28に配置され、真空ポンプ28に供給される封水の温度を検出する。給水温度センサ208は、常温水供給路56に配置され、常温水供給路56を流れる常温水の温度を検出する。給水圧力センサ210は、常温水供給路56に配置され、常温水供給路56を流れる常温水の圧力を検出する。温度センサ222は、エゼクタ22に配置され、エゼクタ22を通過する流体の温度を検出する。熱交出口温度センサ230は、熱交給水路66の熱交換器24よりも下流側に配置される。熱交出口温度センサ230は、熱交換器24で蒸気と熱交換された冷却水の温度を検出する。
[真空冷却装置10の冷却方法]
次に、真空冷却装置10の動作について説明する。真空冷却装置10は、処理槽12に処理対象を載置して、扉を閉める。処理対象としては、冷却する食品等が例示される。
次に、真空冷却装置10の動作について説明する。真空冷却装置10は、処理槽12に処理対象を載置して、扉を閉める。処理対象としては、冷却する食品等が例示される。
次に、真空冷却装置10は、給蒸弁42を開き、蒸気供給路40からエゼクタ22に蒸気を供給する。また、真空弁26を開き、真空ポンプ28が稼働して、排気路20内に処理槽12から熱交換器24に向けた流体の流れを形成する。また、常温水供給路56、冷水供給路62から、共通給水路64、熱交給水路66を介して、熱交換器24に冷却水を供給する。真空冷却装置10は、給水温度センサ208、給水圧力センサ210、熱交出口温度センサ230の検出結果に基づいて、各種弁、ポンプを制御して常温水と冷水の流量を調整し、熱交換器24に供給する冷却水の量、温度を調整する。熱交換器24を通過した冷却水は、冷水排出路74で冷水供給部に回収、または、排水路68から外部に排出される。
真空冷却装置10は、蒸気供給路40からエゼクタ22に蒸気を供給することで、エゼクタ効果で、処理槽12の流体を排気路20に吸引する。排気路20を流れる流体は、蒸気の力で押されつつ、真空ポンプ28で吸引され、熱交換器24側に流れる。排気路20を流れる流体は、熱交換器24で冷却されることで、少なくとも一部が液化し、体積が減少される。これにより、エゼクタ22で処理槽12の気体を吸引する効果をより大きくすることができる。また熱交換器24通過後の流体の体積が小さくなることで、真空ポンプ28が排気路20の流体を吸引する効果を大きくすることができる。
真空冷却装置10は、処理槽12内の流体を吸引し、処理槽12内の圧力を低下させ、処理対象に含まれる水分を蒸発させ、蒸発時に生じる気化熱で、処理対象を冷却する。真空冷却装置10は、処理対象の冷却が完了した後、蒸気の供給を停止し、復圧ユニット16の給気制御弁82を開放して、処理槽12の内部を外気と略同じ圧力にして、処理槽12の扉を開放して、処理対象を取り出す。
[クリーニング装置の概要]
図2は、実施形態に係るクリーニング装置を模式的に示す図である。クリーニング装置100は、排気路20の開口102に接続し、少なくとも、減圧ユニット14の排気路20の熱交換器24と真空弁26との間よりも上流側(処理槽12側)を洗浄する。クリーニング装置100は、真空冷却装置10に対して、着脱可能な装置である。
図2は、実施形態に係るクリーニング装置を模式的に示す図である。クリーニング装置100は、排気路20の開口102に接続し、少なくとも、減圧ユニット14の排気路20の熱交換器24と真空弁26との間よりも上流側(処理槽12側)を洗浄する。クリーニング装置100は、真空冷却装置10に対して、着脱可能な装置である。
クリーニング装置100は、供給管110と、ゴム栓112と、アスピレータ114と、接続端子116と、配管120と、三方弁122と、洗浄液供給管124と、洗浄液タンク(貯留槽)126と、空気供給管130と、を備える。クリーニング装置100は、供給管110が排気管20に水、空気等を供給する供給装置となる。
供給管110は、アスピレータ114が配置された配管であり、一方の端部にゴム栓112が配置され、他方の端部に接続端子116が配置される。供給管110は、可撓性を備え、変形可能な配管であることが好ましい。
ゴム栓112は、処理槽12の開口102に着脱可能な栓である。ゴム栓112は、開口102に挿入されることで、開口102を封止する。ゴム栓112は、供給管110が貫通されており、開口102に挿入された状態で供給管110の先端が排気路20に露出する。
アスピレータ114は、供給管110に配置され、配管120が接続されている。アスピレータ114は、供給管110に接続端子116からゴム栓112に向けて流体が供給されると、エゼクタ効果等で、配管120内の流体を吸引して、ゴム栓112側、つまり排気路20に向けて供給する。
接続端子116は、流体供給装置140と着脱可能な端子である。接続端子116は、流体供給装置140と接続することで、流体供給装置140から供給管110に流体を供給する。流体供給装置140は、接続端子116と接続し、供給管110に流体を供給する。流体供給装置140は、例えば水栓であり、供給管110に水を供給する。なお、流体供給装置140は、供給管110に流体を供給する装置であればよく、供給管110に空気や蒸気を供給してもよい。また、流体供給装置140は、供給する流体を切換可能としてもよい。本実施形態では、水を供給する場合として説明する。
配管120は、一方の端部がアスピレータ114に接続され、他方が三方弁122の流出口に接続される。配管120は、三方弁122で接続された配管の流体をアスピレータ114に案内する。
三方弁122は、配管120と、洗浄液供給管124と、空気供給管130とに接続され、3つの管の接続を切り替える。三方弁122は、配管120に供給される流体が流入する、第1流入口と、第2流入口を備え、第1流入口が空気供給管130に接続され、第2流入口が洗浄液供給管124を介して洗浄液タンク126と接続する。三方弁122は、配管120と洗浄液供給管124とが接続している状態と、配管120と空気供給管130とが接続している状態を切り替える。また、三方弁122は、配管120が、洗浄液供給管124と空気供給管130との両方と接続していない状態、つまり弁を閉じた状態とすることもできる。
洗浄液供給管124は、三方弁122と洗浄液タンク126とを接続する。洗浄液タンク126は、洗浄液を貯留する。洗浄液は、いわゆる洗剤であり、排気路20に付着した異物を排気路20から離脱させるまたは溶かす成分を含む。空気供給管130は、三方弁122と接続され、一方の端部から空気が流入する。空気供給管130は、空気を強制的に供給する送風機と接続していてもよい。
[真空冷却装置10のクリーニング方法]
次に、真空冷却装置10のクリーニング方法について、説明する。図3は、実施形態に係るクリーニング方法の一例を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートの処理は、作業者が各種操作を行い実行する。一部の処理を自動化することもできる。真空冷却装置10は、排気路20で処理槽12内の空気を吸引するため、処理槽12内の空気と同伴して処理対象の一部や、汚れの原因となる物質が排気路20内に流入する。クリーニング装置100は、排気路20、具体的には、排気路20の、処理槽12との接続部分からエゼクタ22、熱交換器24が配置されている領域を洗浄する。
次に、真空冷却装置10のクリーニング方法について、説明する。図3は、実施形態に係るクリーニング方法の一例を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートの処理は、作業者が各種操作を行い実行する。一部の処理を自動化することもできる。真空冷却装置10は、排気路20で処理槽12内の空気を吸引するため、処理槽12内の空気と同伴して処理対象の一部や、汚れの原因となる物質が排気路20内に流入する。クリーニング装置100は、排気路20、具体的には、排気路20の、処理槽12との接続部分からエゼクタ22、熱交換器24が配置されている領域を洗浄する。
クリーニング処理の準備として、作業者は、ゴム栓112を開口102に装着する(ステップS12)。具体的には、作業者は、洗浄対象の処理槽12の扉を開いた状態で、クリーニング装置100の一部である供給管110を処理槽12内に移動させ、ゴム栓112を開口102に装着する。また、作業者は、クリーニング装置100の接続端子116を流体供給装置140に接続する。
次に、クリーニング装置100は、洗浄水の供給を行う(ステップS14)。クリーニング装置100は、三方弁122が配管120と洗浄液供給管122とを接続した状態で、流体供給装置140から排気管20に向けて水を供給する。アスピレータ114は、流体供給装置140から供給管110に供給される水のエゼクタ効果で洗浄液供給管122の洗浄液を供給管110に吸引する。これにより、水と洗浄液が混合した洗浄水が供給管110から排気管20に供給され、排気管20に洗浄水が貯留される。
次に、クリーニング装置100は、バブル水の供給を行う(ステップS16)。クリーニング装置100は、三方弁122が配管120と空気供給管130とを接続した状態で、流体供給装置140から排気管20に向けて水を供給する。アスピレータ114は、流体供給装置140から供給管110に供給される水のエゼクタ効果で空気供給管130の空気を供給管110に吸引する。これにより、水と空気が混合したバブル水が供給管110から排気管20に供給され、排気管20に貯留された洗浄水がバブル水で攪拌される。排気管20に供給された洗浄水、バブル水は、エゼクタ22、熱交換器24、真空弁26、真空ポンプ28を通過して、排水配管36から排出される。
次に、クリーニング装置100は、排水を行う(ステップS18)。クリーニング装置100は、ゴム栓112を開口102から取り外し、開口102及び排水配管36から排気管20の水を排出する。また、クリーニング装置100は、流体供給装置140また、空気供給管130から空気を供給して、排気管20の水を排水配管36から排出してもよい。
次に、クリーニング装置100は、規定回数の洗浄が完了したかを判定する(ステップS20)。クリーニング装置100は、規定回数の洗浄が完了していない場合(ステップS20でNo)、ステップS14に戻り、洗浄水の供給、バブル水の供給を行う。なお、クリーニング装置100は、洗浄液を供給して洗浄した後、洗浄液を供給せず、水とバブル水で洗浄を行うすすぎを行ってもよい。クリーニング装置100は、規定回数の洗浄が完了した場合(ステップS20でYes)、本処理を終了する。
クリーニング装置100は、供給管110を真空冷却装置10の処理槽12の開口102に対して着脱可能とし、洗浄時に開口102に装着して、洗浄水、バブル水を供給することで、排気管20の端部側の領域を好適に洗浄することができる。これにより、排気路20の内部の残留物を除去することができる。また、クリーニング装置100が着脱可能であることで、複数の真空冷却装置10の洗浄に用いることができる。また、真空冷却装置10をより小型化することができる。
また、クリーニング装置100は、排気管20に洗浄水を貯留した後、バブル水を供給することで、排気管20の内部をエアレーションすることができ、排気管20の汚れを好適に除去することができる。また、本実施形態では、バブル水を供給したが、空気のみを供給してもよい。また、洗浄水に代えて、洗剤を含まない水を用いてもよい。クリーニング装置100は、排気管20に洗浄水に代えて水を貯留した後、バブル水に変えて空気を供給し、排気管20の水をエアレーションで攪拌して汚れを除去してもよい。また、クリーニング装置100は、排気管20にバブル水を貯留した後、空気を供給し、排気管20の洗浄水をエアレーションで攪拌して汚れを除去してもよい。クリーニング装置100は、排気管20に洗浄水に代えて水を貯留した後、バブル水を供給し、排気管20内をエアレーションで攪拌して汚れを除去してもよい。クリーニング装置100は、排気管20にバルス水を貯留した後、エアレーション行わずに汚れを除去してもよい。
また、排気管20への水(洗浄水、すすぎ用の水)の貯留時に、三方弁122から空気を供給し、バブル水を貯留してもよい。洗浄水を供給する場合、洗浄液を供給する状態と、空気を供給する状態を切り替えてもよいが、両方を同時に供給してもよい。
また、クリーニング装置100は、アスピレータ114で洗浄液、空気を供給することで、排気管20に供給する水の供給時の力で、洗浄液、空気を搬送することができ、洗浄液、空気の供給に動力を用いる必要がなくなる。これにより、装置構成を簡単にすることができる。
また、クリーニング装置100は、三方弁122で、洗浄液の供給経路と、空気の供給経路とに接続することで、アスピレータ114に供給する流体を切り替えることができる。
また、クリーニング装置10は、ゴム栓112で開口102に装着する構造とすることで、着脱可能とすることができ、かつ、開口102を封止することができる。なお、クリーニング装置10は、開口102の接続構造をゴム栓112以外の構造、例えば、ねじ構造としてもよい。
[他の実施形態]
図4は、他の例のクリーニング装置を模式的に示す図である。図4に示すクリーニング装置100aは、図2に示すクリーニング装置100の構成に加え、排水装置150を備える。
図4は、他の例のクリーニング装置を模式的に示す図である。図4に示すクリーニング装置100aは、図2に示すクリーニング装置100の構成に加え、排水装置150を備える。
排水装置150は、排水管152と、吸引ポンプ154と、排液タンク156と、を備える。排水管152は、一方の端部がゴム栓112に挿入され、他方の端部が排液タンク156に接続している。吸引ポンプ154は、排水管152に配置され、排水管152にゴム栓112から排液タンク156側の流れを形成する。排液タンク156は、排水管152から排出される液体を貯留する。
排水装置150は、排気管20内の液体を排出する処理時に、吸引ポンプ154を駆動し、排気管20内の液体を排水管152で吸引して、排液タンク156に排出する。これにより、ゴム栓112を外さずに、排気管20内の液体を排気管20の外に排出することができる。
10…真空冷却装置、12…処理槽、14…減圧ユニット、16…復圧ユニット、20…排気路(真空管)、22…エゼクタ、24…熱交換器、26…真空弁、28…真空ポンプ(真空装置)、30…排出経路、32…分岐部、34…排気配管、36…排水配管、40…蒸気供給路、42…給蒸弁、50…封水供給路、52…封水遮断弁、54…封水制御弁、56…常温水供給路、57…給水ポンプ、58…常温水制御弁、60…逆止弁、62…冷水供給路、64…共通給水路、66…熱交給水路、68…排水路、70…排水遮断弁、72…排水制御弁、74…冷水排出路、76…冷水制御弁、80…給気路、82…給気制御弁、86…逆止弁、87…エアフィルタ、88…手動解除弁、100、100a…クリーニング装置、102…開口、110…供給管(供給装置)、112…ゴム栓、114…アスピレータ、116…接続端子、120…配管、122…三方弁、124…洗浄液供給管、126…洗浄液タンク(貯留槽)、130…空気供給管、140…流体供給装置、150…排水装置、152…排水管、154…吸引ポンプ、156…排液タンク、202…圧力センサ、204…凝縮水温度センサ、206…封水温度センサ、208…給水温度センサ、210…給水圧力センサ、220…温度センサ、230…熱交出口温度センサ、402…温水供給路、404…温水制御弁。
Claims (12)
- 冷却対象が配置される内部空間を有する処理槽と、真空管を介して前記内部空間の気体を吸引する真空装置と、を備える真空冷却装置のクリーニング装置であって、
前記真空管に水及び空気を供給する供給装置と、を備える、
クリーニング装置。 - 前記供給装置は、前記真空管に水を貯留させた後、空気を供給する、
請求項1に記載のクリーニング装置。 - 前記供給装置は、前記真空管に水と空気とを混合したバブル水を貯留させた後、空気を供給する、
請求項1に記載のクリーニング装置。 - 前記供給装置は、前記真空管に水を貯留させた後、水と空気とを混合したバブル水を供給する、
請求項1に記載のクリーニング装置。 - 前記供給装置は、前記真空管に水と空気とを混合したバブル水を貯留させる、
請求項1に記載のクリーニング装置。 - 前記供給装置は、前記バブル水を生成するアスピレータを含む、
請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のクリーニング装置。 - 前記アスピレータは、水と洗剤とを混合した洗浄水を生成し、
前記真空管に前記洗浄水を貯留した後に、前記真空管に前記バブル水を供給する、
請求項6に記載のクリーニング装置。 - 三方弁を備え、
前記三方弁の第1流入口は、大気空間に接続され、
前記三方弁の第2流入口は、前記洗剤の貯留槽に接続され、
前記三方弁の流出口は、前記アスピレータに接続される、
請求項7に記載のクリーニング装置。 - 前記内部空間に面する前記真空管の開口に配置されるゴム栓と、
前記ゴム栓を介して前記真空管に接続される供給管と、を備え、
前記供給装置は、前記供給管を介して前記真空管に水及び空気を供給する、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のクリーニング装置。 - 冷却対象が配置される内部空間を有する処理槽と、
真空管を介して前記内部空間の気体を吸引する真空装置と、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のクリーニング装置と、を備える、
真空冷却装置。 - 冷却対象が配置される内部空間を有する処理槽と、真空管を介して前記内部空間の気体を吸引する真空装置と、を備える真空冷却装置のクリーニング方法であって、
前記真空管に水及び空気を供給するステップを含む、
クリーニング方法。 - 前記真空管に水及び空気を供給する前に、水と洗剤とを混合した洗浄水を前記真空管に供給するステップを含む、
請求項11に記載のクリーニング方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2022041735A JP2023136228A (ja) | 2022-03-16 | 2022-03-16 | クリーニング装置、真空冷却装置及びクリーニング方法 |
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