JP3868189B2 - エアワッシャ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアワッシャに関し、半導体工場等において空気中の塵埃や有害ガスを除去するとともに、飽和効率の高い加湿を行なう外気処理用の空気調和機の技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエアワッシャとしては、例えば、図12〜図14に示すものがある。図12に示すように、空気調和機1には、空気流Aの流れ方向に沿って上流側から順次に、粗フィルタ2a、中性能フィルタ2b、予冷コイル3、エアワッシャ4、冷却コイル5、送風機6、再熱コイル7、ケミカルフィルタ8、超高性能フィルタ9を配置している。
【0003】
図13〜図14に示すように、エアワッシャ4は、矩形の流路断面を有する本体ケーシング11の内部に、所定長さの水噴霧室12を有している。水噴霧室12は、その一端に形成した空気入口13aにおいてダクト(図示せず)に接続しており、このダクトから流入する空気流Aが水噴霧室12の流路を通って他端に形成した空気出口13bから流出する。
【0004】
水噴霧室12には、空気入口13aの側に第1ワッシャメディア14を配置し、空気出口13bの側に第2ワッシャメディア15を配置しており、各ワッシャメディア14、15は、本体ケーシング11の流路断面とほぼ等しい形状を有し、ポリ塩化ビニルデン系繊維やステンレスの線材等からなり、たとえば25mm〜50mm程度の厚みを有するマット状のものである。
【0005】
水噴霧室12の内部には、後述する循環水供給系に連通する複数の第1段ノズル16を第1ワッシャメディア14より下流側に位置して配置するとともに、後述する補給水供給系に連通する複数の第2段ノズル17を第1段ノズル16とほぼ同じ位置に配置している。第1段ノズル16は、空気流とは逆方向に向けて第1ワッシャメディア14に達する噴霧水を噴霧するものであり、第2段ノズル17は、空気流と順方向に向けて第2ワッシャメディア15に噴霧水を噴霧するものである。
【0006】
水噴霧室12の下部には流下する噴霧水を受け止める貯水槽18が設けてあり、貯水槽18に滞留する循環水を第1段ノズル16に循環供給する循環水供給系19を貯水槽18の下部に連通して設けてある。
【0007】
第2段ノズル17に補給水として純水を供給する補給水供給系20は、清浄水供給装置(図示せず)もしくは純水供給装置(図示せず)に接続している。
水噴霧室12の下流側には、水噴霧室12を通過した空気に含まれる水滴等を除去するエリミネータ21が配置してあり、水噴霧室12の空気出口13bには、水噴霧室12と同様の流路断面形状を有する所定長さの冷却室22が接続している。冷却室22の内部には冷却器として冷却コイル23が設けてあり、冷却室22の下方にはドレンパン24を形成し、ドレンパン24の凹みに冷却室22の外部へ通じるドレンパイプ25を接続している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、半導体工場等では年間に1〜3日程度しか操業を停止しないで殆ど連続操業しており、それに伴って空気調和機1も連続運転が要求されるので、フィルタの洗浄、交換等のメンテナンスを極力少なくする必要がある。しかし、中性能フィルタ3は年間に2〜3回のメンテナンスを要し、その度に空気調和機1を停止する必要がある。この中性能フィルタは洗浄して再利用できるようになったが、その洗浄作業は煩雑で手数がかかるので、現状においては殆どが産業廃棄物として使い捨てられており、その処置が環境問題となっている。
【0009】
本発明は上記した課題を解決するものであり、空気調和機の運転停止を伴ったメンテナンスを不要とすることができるエアワッシャを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1に係る本発明のエアワッシャは、空気入口と空気出口とを有し、空気入口から空気出口に向かって空気流が生じる水噴霧室と、水噴霧室の空気入口側に配置する第1ワッシャメディアと、水噴霧室の空気出口側に配置する第2ワッシャメディアと、第1ワッシャメディアより上流側に位置し、空気流の順方向に向けて第1ワッシャメディアに達する噴霧水を噴霧する第1段ノズルと、第2ワッシャメディアより上流側に位置し、空気流とは逆方向に向けて第1ワッシャメディアに達する噴霧水を噴霧する第2段ノズルと、水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を受け止める貯水槽と、貯水槽内の循環水を第1段ノズルおよび第2段ノズルに循環供給する循環水供給系とを備え、第1ワッシャメディアの上流側面を第1段ノズルから噴霧する噴霧水によって常に水洗するものである。
【0011】
上記した構成により、空気流は水噴霧室の空気入口から第1ワッシャメディアを通して水噴霧室に流入する。このとき、第1ワッシャメディアはその上流側面を第1段ノズルから噴霧する噴霧水によって常に水洗しているので、空気流中の大半の塵埃は第1ワッシャメディアに捕捉されて後に、付着して乾燥することなく洗い流されて噴霧水とともに貯水槽へ流下することになり、第1ワッシャメディアのメンテナンスが殆ど不要となる。
【0012】
次に、第1ワッシャメディアを通して水噴霧室に流入する空気流に対し、その流れに対向するように貯水槽からの水を第2段ノズルから噴霧する。この噴霧水は空気中の塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した空気中の塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第1ワッシャメディアに達し、第1ワッシャメディアが塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0013】
第1ワッシャメディアに達した噴霧水は、第1ワッシャメディアに付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害ガスを取り込んで貯水槽へ流入し、流下する過程において蒸発して空気を加湿する。
【0014】
第lワッシャメディアに衝突しなかった噴霧水は、一部が水噴霧室の天井面、壁面または貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動し、その過程において蒸発して空気を加湿するとともに、空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第2ワッシャメディアに達し、第2ワッシャメディアが塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。貯水槽に滞留する循環水は、循環水供給系を通って循環し、再び第1段ノズルおよび第2段ノズルから噴霧する。
【0015】
第2ワッシャメディアも常に噴霧水で洗い流されており、塵埃が堆積することがなく、メンテナンスが不要である。
このため、従来のような煩雑で手数がかかる洗浄作業を必要とする中性能フィルタを使用せずとも必要な塵埃除去性能を発揮できるので、環境問題となる産業廃棄物が発生せず、しかも空気調和機の運転停止を伴ったメンテナンスが不要となる。
【0016】
請求項2に係る本発明のエアワッシャは、貯水槽内にその内部領域を第1ワッシャメディアから流下する噴霧水を受け止める第1領域と第2ワッシャメディアから流下する噴霧水を受け止める第2領域とに仕切る水槽仕切壁を設け、第1領域の循環水を第1段ノズルに循環供給する第1循環水供給系と第2領域の循環水を第2段ノズルに循環供給する第2循環水供給系とを備えたものである。
【0017】
上記した構成により、貯水槽の第1領域の循環水が第1循環水供給系を通して第1段ノズルに循環し、貯水槽の第2領域の循環水が第2循環水供給系を通して第2段ノズルに循環するので、第1領域より第2領域の方が清浄な水質を維持することができる。
【0018】
請求項3に係る本発明のエアワッシャは、第1ワッシャメディアの下流側もしくは貯水槽の第2領域に対応する位置に補助ワッシャメディアを配置し、第2段ノズルが空気流とは逆方向に向けて補助ワッシャメディアに達する噴霧水を噴霧するものである。
【0019】
上記した構成により、有害ガスおよび塵埃の除去性能が更に向上する。
請求項4に係る本発明のエアワッシャは、貯水槽の上流側底部に排水管を設け、排水管に電動弁を設けるとともに、電動弁を定期的に所定時間開く制御手段を設けたものである。
【0020】
上記した構成により、貯水槽の循環水は電動弁を定期的に所定時間開くことで排水管を通して排水し、循環水の水質を一定基準以上に維持することにより、粉塵除去性能の劣化を防止する。
【0021】
請求項5に係る本発明のエアワッシャは、一対の貯水槽をケーシングとは別途に設け、ケーシングの底部と各貯水槽とを連通する配管系を設け、配管系に各貯水槽に対する流路を切り替える切替電動弁を設けるとともに、切替電動弁を制御して各貯水槽への流路を定期的に切り替えて所定時間開く制御手段を設けたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
実施形態1
図1に示すように、空気調和機31には、空気流Aの流れ方向に沿って上流側から順次に、粗フィルタ32、予冷コイル33、エアワッシャ34、冷却コイル35、送風機36、再熱コイル37、ケミカルフィルタ38、超高性能フィルタ39を配置している。
【0023】
図2〜図5に示すように、エアワッシャ34は、矩形の流路断面を有する本体ケーシング40の内部に、所定長さの水噴霧室41を有している。水噴霧室41は、その一端に形成した空気入口42においてダクト(図示せず)に接続しており、このダクトから流入する空気流Aが水噴霧室41の流路を通って他端に形成した空気出口43から流出する。
【0024】
水噴霧室41には、空気入口42の近傍に位置して第1ワッシャメディア44を配置し、空気出口43に位置して第2ワッシャメディア45を配置している。各ワッシャメディア44、45は、空気流Aの流路断面とほぼ等しい形状を有し、ポリ塩化ビニルデン系繊維やステンレスの線材等からなり、たとえば25mm〜50mm程度の厚みを有するマット状のものである。
【0025】
水噴霧室41の内部には複数の第1段ノズル46を第1ワッシャメディア44より上流側に配置するとともに、複数の第2段ノズル47を第2ワッシャメディア45より上流側に配置し、第2段ノズル47と同位置に複数の第3段ノズル48を配置している。
【0026】
第1段ノズル46は空気流Aの順方向に向けて第1ワッシャメディア44に達する噴霧水を噴霧するものであり、第2段ノズル47は空気流と逆方向に向けて第2ワッシャメディア45に達する噴霧水を噴霧するものであり、第3段ノズル48は空気流の順方向に向けて第2ワッシャメディア45に達する噴霧水を噴霧するものである。
【0027】
第2段ノズル47の噴霧水の圧力と、第2段ノズル47と第1ワッシャメディア44の距離は、所定の噴霧角度(60度〜70度)程度が確保され、水噴霧室41に所定流量の空気を流しているときに噴霧水の一部(1/3程度)が第1ワッシャメディア44に衝突する程度に設定する。また、残りの水の一部(1/3程度)が、水噴霧室41において天井面、壁面等に衝突し、その残りの水(全水量の1/3)が空気流Aに乗って移動し、第2ワッシャメディア45に衝突するように設定する。
【0028】
第1段ノズル46および第3段ノズル48は、水噴霧室41に所定流量の空気流Aを流しているときに、噴霧水がそれぞれ第1ワッシャメディア44もしくは第2ワッシャメディア45に広く拡散して衝突するように、例えば噴霧角度60度〜70度程度で水噴霧室41の上部位置に斜め下向に設定する。
【0029】
水噴霧室41の下部には流下する噴霧水を受け止める貯水槽49が設けてあり、貯水槽49に滞留する循環水を第1段ノズル46および第2段ノズル47に循環供給する循環水供給系50が貯水槽49の下部に連通して設けてある。
【0030】
循環水供給系50は、貯水槽49の下部に開口する吸込管51と、吸込管51に接続した循環ポンプ52と、循環ポンプ52を駆動するモータ53と、循環ポンプ53の吐出口に接続した吐出管54と、吐出管54から分岐して水噴霧室41内に水平方向に配設した複数の第1段分岐管55、吐出管54から分岐して水噴霧室41に垂直方向に配設した複数の第2段分岐管56とからなり、各第1段分岐管55に前述した複数の第1段ノズル46を設け、第2段分岐管56に第2段ノズル47を設けている。第3段ノズル48は水噴霧室41内に水平方向に配設した純水供給管57に設けており、純水供給管57は清浄水供給装置(図示せず)もしくは純水供給装置(図示せず)に接続している。
【0031】
貯水槽49には、オバーフロー管58と、補給水として清浄水を供給する補給水供給管59が連通し、補給水供給管59は清浄水供給装置(図示せず)に連通している。
【0032】
水噴霧室41の下流側には、水噴霧室41を通過した空気に含まれる水滴等を除去するエリミネータ60が配置してあり、水噴霧室41の空気出口43には水噴霧室41と同様の流路断面形状を有する所定長さの冷却室61を接続している。冷却室61の内部には冷却器として冷却コイル62が設けてあり、冷却室61の下方にはドレンパン63を形成し、ドレンパン63の凹みに冷却室61の外部へ通じるドレンパイプ64を接続している。水噴霧室41の下流側には送風機(図示せず)が配置してあり、この送風機を作動することによって水噴霧室41の流路に空気を導く。
【0033】
上記した構成における作用を説明する。空気流Aは空気入口42から第1ワッシャメディア44を通して水噴霧室41に流入する。このとき、第1ワッシャメディア44はその上流側面を第1段ノズル46から噴霧する噴霧水によって常に水洗しているので、空気流中の大半の塵埃は第1ワッシャメディア44に捕捉されて後に、付着して乾燥することなく洗い流されて噴霧水とともに貯水槽49へ流下することになり、第1ワッシャメディア44のメンテナンスが殆ど不要となる。
【0034】
次に、水噴霧室41に流入した空気流Aに対し、その流れに対向するように貯水槽49の循環水を第2段ノズル47から噴霧する。噴霧水は空気中の塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した空気中の塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第1ワッシャメディア44に達し、第1ワッシャメディア44が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。第1ワッシャメディア44では、噴霧水が第1ワッシャメディア44に付着した塵埃を洗い流して流下するとともに、有害ガスを取り込んで貯水槽49へ流入する。噴霧水は流下する過程において蒸発して空気を加湿する。
【0035】
第lワッシャメディア44に衝突しなかった噴霧水は、一部が水噴霧室41の天井面、壁面または貯水面に衝突するが、それ以外は空気流Aに乗って移動し、その過程において蒸発して空気を加湿するとともに、空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第2ワッシャメディア45に達し、第2ワッシャメディア45が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0036】
そして、水噴霧室41の空気流Aに対して、清浄水もしくは純水を第3段ノズル48から噴霧すると、清浄水もしくは純水の噴霧水が空気中に残存する塵埃や有害ガスとともに第2ワッシャメディア45に達し、第2ワッシャメディア45が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0037】
第2ワッシャメディア45では、噴霧水が第2ワッシャメディア45に付着した塵埃を洗い流して流下するとともに、有害ガスを取り込んで貯水槽49へ流入する。噴霧水は流下する過程において蒸発して空気を加湿する。貯水槽49へ流入した清浄水もしくは純水は、補給水として循環水に合流し、循環水供給系50を通って第1段ノズル46および第2段ノズル47から循環水として噴霧する。
【0038】
第2ワッシャメディア45も常に噴霧水で洗い流されており、塵埃が堆積することがなく、メンテナンスが不要である。
このため、従来のような煩雑で手数がかかる洗浄作業を必要とする中性能フィルタを使用せずとも必要な塵埃除去性能を発揮できるので、環境問題となる産業廃棄物が発生せず、しかも空気調和機の運転停止を伴ったメンテナンスが不要となる。表1は、従来の中性能フィルタと本実施の形態におけるエアワッシャとにおける大気中の塵埃捕集効率の比較を示すものである。表1において中性能フィルタの捕集効率は一般的な中性能フィルタのカタログデータを示し、エアワッシャの捕集効率は実験データを示している。
【0039】
【表1】
Figure 0003868189
第2ワッシャメディア45を通過した空気は、浄化して十分に加湿した清浄な空気として空気出口43からエリミネータ60に流入し、エリミネータ60において空気中の水滴を除去する。エリミネータ60から流出する空気は冷却室61に導き、冷却コイル62によって冷却する。
【0040】
上述した過程において、循環水は空気の加湿に伴って減少するので、この循環水の減少量を補うとともに、循環水中の有害ガス濃度や塵埃濃度を一定値以下に維持するのに必要な必要補給水量を第3段ノズル48で噴霧する。補給水供給管59は貯水槽49の水位が異常に低下した場合に補給水を供給するものである。補給水量から加湿される量を引いた余分な水は、捕捉した有害ガス、塵埃とともにオーバーフロー管より排出される。
【0041】
実施形態2
図6は、本発明の他の実施形態を示すものであり、先の実施形態と同様の作用を行なう部材は同一番号を付して説明を省略する。図6において、貯水槽49は上流側底部に接続して排水管65を設けてあり、排水管65に電動弁66を設けるとともに、電動弁66に定期的に所定時間開く操作を行なうタイマー等の制御手段(図示省略)を設けている。
【0042】
この構成により、貯水槽49の循環水は電動弁66を定期的に所定時間開くことで排水管65を通して排水し、循環水の水質を一定基準以上に維持することにより、粉塵除去性能の劣化を防止する。
【0043】
実施形態3
図7〜図8は、本発明の他の実施形態を示すものであり、先の実施形態と同様の作用を行なう部材は同一番号を付して説明を省略する。図7〜図8において、貯水槽49には水槽仕切壁67を設けている。この水槽仕切壁67は貯水槽49の内部領域を第1ワッシャメディア44から流下する噴霧水を受け止める第1領域49aと第2ワッシャメディア45から流下する噴霧水を受け止める第2領域49bとに仕切っており、第1領域49aと第2領域49bを連通する連通孔68を有している。
【0044】
第1領域49aには循環水を第1段ノズル46に循環供給する第1循環水供給系50aと第2領域49bの循環水を第2段ノズル47に循環供給する第2循環水供給系50bとを備えたものである。
【0045】
第1循環水供給系50aは、貯水槽49の第1領域49aの下部に開口する吸込管51aと、吸込管51aに接続した循環ポンプ52aと、循環ポンプ52aを駆動するモータ53aと、循環ポンプ53aの吐出口に接続した吐出管54aと、吐出管54aから分岐して水噴霧室41内に水平方向に配設した複数の第1段分岐管55aとからなり、各第1段分岐管55aに複数の第1段ノズル46を設けている。
【0046】
第2循環水供給系50bは、貯水槽49の第2領域49bの下部に開口する吸込管51bと、吸込管51bに接続した循環ポンプ52bと、循環ポンプ52bを駆動するモータ53bと、循環ポンプ53bの吐出口に接続した吐出管54bと、吐出管54bから分岐して水噴霧室41内に垂直方向に配設した複数の第2段分岐管56bとからなり、第2段分岐管56bに複数の第2段ノズル47を設けている。
【0047】
上記した構成により、貯水槽49の第1領域49aの循環水が第1循環水供給系50aを通して第1段ノズル46に循環し、貯水槽49の第2領域49bの循環水が第2循環水供給系50bを通して第2段ノズル47に循環するので、第1領域49aより第2領域49bの方が清浄な水質を維持することができる。オーバーフロー管は貯水槽49の第1領域49aに設けてある。
【0048】
実施形態4
図9は、本発明の他の実施形態を示すものであり、先の実施形態と同様の作用を行なう部材は同一番号を付して説明を省略する。図9において、第1ワッシャメディア44の下流側で貯水槽49の第2領域49bに対応する位置には、補助ワッシャメディア69を配置しており、第2段ノズル47は空気流とは逆方向に向けて補助ワッシャメディア69に達する噴霧水を噴霧する。
【0049】
上記した構成により、有害ガス、塵埃の除去性能が更に高まる。
実施形態5
図10は、本発明の他の実施形態を示すものであり、先の実施形態と同様の作用を行なう部材は同一番号を付して説明を省略する。図10において、エアワッシャ34は、空気流に沿って二連のエアワッシャ部70、71を有しており、各エアワッシャ部70、71に水噴霧室41と、第2ワッシャメディア45と、第2段ノズル47と、貯水槽49と、循環水供給系50とを設けている。
【0050】
上流側のエアワッシャ部70には第1ワッシャメディア44と第1段ノズル46を設け、下流側のエアワッシャ部71には第3段ノズル48と、補助ワッシャメディア69を設けており、上流側のエアワッシャ部70の貯水槽49と下流側のエアワッシャ部71の貯水槽49とを連絡管72を介して連通している。
【0051】
上記した構成により、流入する空気を各エアワッシャ部70、71で多段に浄化でき、しかも空気流の下流になる程、清浄度の高い水を噴霧するので、ガス除去効果が高まり、大気の有害ガス濃度が高濃度である地域においても使用することができる。
【0052】
実施形態6
図11は、本発明の他の実施形態を示すものであり、先の実施形態と同様の作用を行なう部材は同一番号を付して説明を省略する。図11において、一対の貯水槽73、74は本体ケーシング40とは別途に設けており、本体ケーシング40の底部と各貯水槽73、74とを連通して配管系75を設けている。配管系75には各貯水槽73、74に対する流路を切り替える切替電動弁76a、77aを設けており、吸込管51、補給水供給管57のそれぞれに切替電動弁76b、77b、76c、77cを設け、排水管65に電動弁66a、66bを設けている。また、各切替電動弁76a、77a、76b、77b、76c、77cを制御して各貯水槽73、74への流路を定期的に切り替えて所定時間開くとともに、排水管65に設けた電動弁66a、66bを定期的に所定時間開くタイマー等の制御手段(図示省略)を設けている。
【0053】
上記した構成により、各貯水槽73、74の循環水は電動弁66a、66bを定期的に所定時間開くことで排水管65を通して排水し、循環水の水質を一定基準以上に維持することにより、粉塵除去性能の劣化を防止する。各切替電動弁76a、77a、76b、77b、76c、77cを制御して各貯水槽73、74への流路を定期的に切り替えることで、空気調和機31の運転を停止することなく各貯水槽73、74の洗浄等のメンテナンスを行なうことができ、各貯水槽73、74における循環水を清浄な水質に維持して第2段ノズル47から噴霧する噴霧水から塵埃が再飛散することを防止する。
【0054】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、第1ワッシャメディアの上流側面を第1段ノズルから噴霧する噴霧水によって常に水洗することにより、空気流中の塵埃を第1ワッシャメディアで捕捉するとともに、捕捉した塵埃を洗い流して噴霧水とともに貯水槽へ流下させることができ、捕捉した塵埃が乾燥して固着することを防止できるので、第1ワッシャメディアのメンテナンスが殆ど不要となる。このため、従来のような煩雑で手数がかかる洗浄作業を必要とする中性能フィルタを使用せずとも必要な塵埃除去性能を発揮できるので、環境問題となる産業廃棄物が発生せず、しかも空気調和機の運転停止を伴ったメンテナンスが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における空気調和機の正面図である。
【図2】同実施の形態におけるエアワッシャの平面断面図である。
【図3】同エアワッシャの正面断面図である。
【図4】同エアワッシャの側面図である。
【図5】同エアワッシャの作用を示す模式図である。
【図6】本発明の他の実施の形態におけるエアワッシャの正面断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態におけるエアワッシャの正面断面図である。
【図8】同エアワッシャの平面断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態におけるエアワッシャの正面断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態におけるエアワッシャの正面断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態におけるエアワッシャの正面断面図である。
【図12】従来の空気調和機の正面図である。
【図13】従来のエアワッシャの正面断面図である。
【図14】同エアワッシャの作用を示す模式図である。
【符号の説明】
31 空気調和機
33 中性能フィルタ
34 エアワッシャ
40 本体ケーシング
41 水噴霧室
42 空気入口
43 空気出口
44 第1ワッシャメディア
45 第2ワッシャメディア
46 第1段ノズル
47 第2段ノズル
49 貯水槽
50 循環水供給系
65 排水管
66 電動弁

Claims (5)

  1. 空気入口と空気出口とを有し、空気入口から空気出口に向かって空気流が生じる水噴霧室と、水噴霧室の空気入口側に配置する第1ワッシャメディアと、水噴霧室の空気出口側に配置する第2ワッシャメディアと、第1ワッシャメディアより上流側に位置し、空気流の順方向に向けて第1ワッシャメディアに達する噴霧水を噴霧する第1段ノズルと、第2ワッシャメディアより上流側に位置し、空気流とは逆方向に向けて第1ワッシャメディアに達する噴霧水を噴霧する第2段ノズルと、水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を受け止める貯水槽と、貯水槽内の循環水を第1段ノズルおよび第2段ノズルに循環供給する循環水供給系とを備え、第1ワッシャメディアの上流側面を第1段ノズルから噴霧する噴霧水によって常に水洗することを特徴とするエアワッシャ。
  2. 貯水槽内にその内部領域を第1ワッシャメディアから流下する噴霧水を受け止める第1領域と第2ワッシャメディアから流下する噴霧水を受け止める第2領域とに仕切る水槽仕切壁を設け、第1領域の循環水を第1段ノズルに循環供給する第1循環水供給系と第2領域の循環水を第2段ノズルに循環供給する第2循環水供給系とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のエアワッシャ。
  3. 第1ワッシャメディアの下流側もしくは貯水槽の第2領域に対応する位置に補助ワッシャメディアを配置し、第2段ノズルが空気流とは逆方向に向けて補助ワッシャメディアに達する噴霧水を噴霧することを特徴とする請求項1又は2に記載のエアワッシャ。
  4. 貯水槽の上流側底部に排水管を設け、排水管に電動弁を設けるとともに、電動弁を定期的に所定時間開く制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のエアワッシャ。
  5. 一対の貯水槽をケーシングとは別途に設け、ケーシングの底部と各貯水槽とを連通する配管系を設け、配管系に各貯水槽に対する流路を切り替える切替電動弁を設けるとともに、切替電動弁を制御して各貯水槽への流路を定期的に切り替えて所定時間開く制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のエアワッシャ。
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