JP3698548B2 - エアワッシャ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体工場等における空気調和装置に係り、空気中の塵埃や有害ガスを除去するとともに、飽和効率の高い加湿を行なうエアワッシャに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエアワッシャとしては、例えば特開平7−96122号公報に開示するものがあり、その概要を図4に示す。図4において、エアワッシャlは、空気が上流側から下流側に向けて通過する水噴霧室2を備え、水噴霧室2のほぼ中央に空気の流れ方向(図中に矢印で示す)に延びる仕切板3を設け、仕切板3に対向して水噴霧装置4のノズル4aを配置している。
【0003】
このエアワッシャ1において、仕切板3に衝突するように、水噴霧装置4のノズル4aから清浄水を噴霧水として噴霧すると、水噴霧室2を通過する空気中の塵埃が噴霧水に衝突し、塵埃は噴霧水とともに仕切板3に達して仕切板3の表面に形成する水膜に補えられて、水膜の落下とともに仕切板3に沿って流下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したエアワッシャ1は、空気中の塵埃の除去を目的としたものであり、このエアワッシャlで空気を飽和状態付近まで加湿するには、水噴霧室2における空気の流量に対する噴霧水量の割合を、塵埃を除去するための通常の割合より高く設定する必要があり、水噴霧装置4のノズル4aに清浄水を圧送するためのポンプに大きな出力のものを要することになり、空気に効率よく加湿することができなかった。
【0005】
ところで、水噴霧室2を通過する空気中の有害ガス成分を噴霧水によって吸収除去しようとする場合には、有害ガスの除去性能を維持するために、噴霧水の清浄度を所定値以上に保つ必要があり、噴霧水を循環利用する場合には、噴霧水に取り込んだ有害ガス成分の濃度が所定値以下を保つように、新たに清浄水を補給する必要がある。
【0006】
しかし、系内を循環する循環水に対して清浄水を供給するに際し、循環水を一時的に貯留する水槽へ清浄水を供給する場合には、水槽内に滞留する循環水中の有害ガス成分の濃度を希釈することになり、言い換えると補給水として供給する清浄水が水槽中の有害ガス成分によって汚濁されるので、補給する清浄水の清浄性を十分に活用することができなかった。しかも、補給水の全量に純水を使用する場合には多量の純水を要し、純水製造装置に容量の大きなものが必要となり、コストが高くなる問題があった。
【0007】
また、ガス除去率に限界があり、集積度が飛躍的に高まった半導体工場では、更なる有害ガスの低減が要求されており、エアワッシャの下流にコストの高いケミカルフィルタを設置する必要があった。
【0008】
あるいは、半導体工場の立地条件によっては、高濃度の有害ガスが発生する地域があり、従来形式のエアワッシャを通過したガス濃度が一般の外気のガス濃度と同等にしかならない状態となり、エアワッシャの下流にコストの高いケミカルフィルタを設置する必要があった。
【0009】
本発明は上記した課題を解決するものであり、空気中の塵埃や有害ガスを確実に除去するとともに、清浄水として使用する純水の供給量を低減し、かつ飽和効率の高い加湿を行なうエアワッシャを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明のエアワッシャは、空気流の流れ方向に沿って上流エアワッシャ部と下流エアワッシャ部を連通して設け、
上流エアワッシャ部に、空気入口と空気出口とを有し、空気入口から空気出口に向かって空気流が生じる第1水噴霧室と、第1水噴霧室の空気入口に配置する第1ワッシャメディアと、第1水噴霧室の空気出口に配置する第2ワッシャメディアと、第1水噴霧室内の第1ワッシャメディアの下流側に設ける第1段ノズルと、水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を受け止める第1貯水槽と、第1貯水槽内の循環水を第1段ノズルに循環供給する第1循環水供給系とを設け、
下流エアワッシャ部に、空気入口と空気出口とを有し、空気入口から空気出口に向かって空気流が生じる第2水噴霧室と、第2水噴霧室の空気入口に配置する第3ワッシャメディアと、第2水噴霧室内に空気流を横切って配置する第4ワッシャメディアと、第2水噴霧室の空気出口に配置する第5ワッシャメディアと、第2水噴霧室内の第3ワッシャメディアの下流側に設ける第2段ノズルと、第2水噴霧室内の第4ワッシャメディアの下流側に設ける第3段ノズルと、第2水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を受け止める第2貯水槽と、第2貯水槽内の循環水を第2段ノズルに循環供給する第2循環水供給系と、補給水を第3段ノズルに供給する補給水供給系とを設け、第1貯水槽と第2貯水槽とを連通する連絡管を設け、第1貯水槽にオーバーフロー配管を設けたエアワッシャであって、
第1から第5の各ワッシャメディアは繊維または細線で網状に形成されたマット状部材とし、
第1段ノズルは空気流とは逆方向に向けて、一部が第1ワッシャメディア全面に達するように、他の一部が天井面、壁面または貯水面に達するように、残りが空気流に押し流され第2ワッシャメディアに達するように噴霧水を噴霧し、第2段ノズルは空気流とは逆方向に向けて、一部が第3ワッシャメディア全面に達するように、他の一部が天井面、壁面または貯水面に達するように、残りが空気流に押し流され第4ワッシャメディアに達するように噴霧水を噴霧して水噴霧室内の湿度の飽和度を高め、第3段ノズルは空気流の順方向又は逆方向に向けて第5ワッシャメディアに達するように噴霧水を噴霧し、オーバーフロー配管により貯水槽の水位を保ちつつ、第3段ノズルに補給水を供給する補給水供給系は、空気の加湿に伴って減少する循環水の減少量を補うとともに、循環水中の有害ガス濃度を一定値以下に維持するために補給水として純水を供給するようにしてガス除去効果をを高めた構成としたものである。
【0011】
上記した構成により、上流エアワッシャ部において、第1水噴霧室の空気入口から第1ワッシャメディアを通して流入する空気流に対し、その流れに対向するように第1貯水槽からの水を第1段ノズルから噴霧すると、噴霧水が空気中の塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した空気中の塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第1ワッシャメディアに達し、第1ワッシャメディアが塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0012】
第1ワッシャメディアに達した噴霧水は、第1ワッシャメディアに付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害ガスを取り込んで第1貯水槽へ流入し、流下する過程において蒸発して空気を加湿する。
【0013】
第lワッシャメディアに衝突しなかった噴霧水は、一部が水噴霧室の天井面、壁面または貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動し、その過程において蒸発して空気を加湿するとともに、空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第2ワッシャメディアに達し、第2ワッシャメディアが塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。第1貯水槽に滞留する循環水は、第1循環水供給系を通って循環し、再び第1段ノズルから噴霧する。第2ワッシャメディアを通過した空気は、空気出口を通って下流エアワッシャ部に流入する。
【0014】
下流エアワッシャ部において、第2水噴霧室の空気入口から第3ワッシャメディアを通して流入する空気流に対し、その流れに対向するように第2貯水槽からの水を第3段ノズルから噴霧すると、噴霧水が空気中の塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した空気中の塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第3ワッシャメディアに達し、第3ワッシャメディアが塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0015】
第3ワッシャメディアに達した噴霧水は、第3ワッシャメディアに付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽へ流入し、流下する過程において蒸発して空気を加湿するが、この過程では飽和状態に近く、加湿量は非常に僅かである。これ以後では加湿は行なわれない。
【0016】
第3ワッシャメディアに衝突しなかった噴霧水は、一部が第2水噴霧室の天井面、壁面または貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動し、その過程において空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第4ワッシャメディアに達し、第4ワッシャメディアが塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0017】
第4ワッシャメディアに達した噴霧水は、第4ワッシャメディアに付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽へ流入する。第2貯水槽に滞留する循環水は、第2循環水供給系を通って循環し、再び第2段ノズルから噴霧する。
【0018】
第4ワッシャメディアを通過した空気流に対し、清浄な補給水を第3段ノズルから噴霧すると、清浄な水の噴霧水が空気中に残存する塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第5ワッシャメディアに達し、第5ワッシャメディアが塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0019】
第5ワッシャメディアに達した噴霧水は、第5ワッシャメディアに付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽へ流入する。第2貯水槽へ流入した清浄な水は補給水として循環水に合流し、第2循環水供給系を通って第2段ノズルから循環水として噴霧する。第5ワッシャメディアを通過した空気は、浄化して十分に加湿した清浄な空気として空気出口から流出する。
【0020】
補給水は、空気の加湿に伴って減少する循環水の減少量を補うとともに、循環水中の有害ガス濃度を一定値以下に維持するために必要な量を第3段ノズルと第2貯水槽へ供給し、第1貯水槽と第2貯水槽の水位を保つ位置に設けるオーバーフロー配管から余分となる水を排出する。
【0021】
このように、第1段ノズルおよび第2段ノズルから噴霧水を空気流に対向するように噴射し、折り返すように空気を加湿するので、空気の流量に対する噴霧水の量の割合を低く設定しても、各ワッシャメディアによって空気中の塵埃や有害ガスを十分に除去するとともに効率よく空気を加湿でき、各循環水供給系におけるポンプ等のアクチュエータの出力を低減することができる。
【0022】
しかも、第3段ノズルから噴霧する清浄な水は、初期清浄度を保った状態で噴霧水となるので、第1、第2、第3、第4ワッシャメディアを通過した有害ガスに対して、その清浄性を有効に活かして高い除去性能を発揮することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3に示すように、エアワッシャ11は、矩形の流路断面を有する本体ケーシング12の内部に、空気流の流れ方向に沿って上流エアワッシャ部13と下流エアワッシャ部14を連通して配設しており、上流エアワッシャ部13に所定長さの第1水噴霧室15を有し、下流エアワッシャ部14に所定長さの第2水噴霧室16を有している。
【0024】
第1水噴霧室15は、その一端に形成した空気入口15aにおいてダクト(図示せず)に接続しており、このダクトから流入する空気Aが第1水噴霧室15の流路を通って他端に形成した空気出口15bから流出する。
【0025】
第1水噴霧室15には、空気入口15aに位置して第1ワッシャメディア17を配置し、空気出口15bに位置して第2ワッシャメディア18を配置しており、後述する第1循環水供給系に連通する複数の第1段ノズル19を第1ワッシャメディア17より下流側に位置して配置している。第1段ノズル19は、空気流とは逆方向に向けて第1ワッシャメディア17に達する噴霧水を噴霧するものである。第1段ノズル19からの噴霧水の圧力と、第1段ノズル19と第1ワッシャメディア17の距離は、所定の噴霧角度(60度〜70度)程度が確保され、第1水噴霧室15内に所定流量の空気を流しているときに噴霧水の一部(1/3程度)が第1ワッシャメディア17に衝突する程度に設定する。また、残りの水の一部(1/3程度、全水量の2/9)が、第1水噴霧室15内において天井面、壁面等に衝突し、その残りの水(全水量の5/9)が空気の流れに乗って移動し、第2ワッシャメディア18に衝突するように設定する。
【0026】
第1水噴霧室15の下部には、流下する噴霧水を受け止める第1貯水槽20が設けてあり、第1貯水槽20に滞留する循環水を第1段ノズル19に循環供給する循環水供給系21が第1貯水槽20の下部に連通して設けてある。
【0027】
下流エアワッシャ部14の第2水噴霧室16は、その一端に形成した空気入口16aにおいて上流エアワッシャ部14の空気出口15bに接続しており、流入する空気Aが第2水噴霧室16の流路を通って他端に形成した空気出口16bから流出する。
【0028】
第2水噴霧室16には、空気入口16aに位置して第3ワッシャメディア22を配置し、空気流を横切って第4ワッシャメディア23を配置し、空気出口16bに位置して第5ワッシャメディア24を配置している。第3ワッシャメディア22より下流側に位置して、空気流とは逆方向に向けて第3ワッシャメディア22に達する噴霧水を噴霧する第2段ノズル25を配置し、第4ワッシャメディア23より下流側に位置して、空気流の順方向に向けて噴霧水を噴霧する第3段ノズル26を配置している。
【0029】
第2段ノズル25からの噴霧水の圧力と、第2段ノズル25と第3ワッシャメディア22の距離は、所定の噴霧角度(60度〜70度)程度が確保され、第2水噴霧室16内に所定流量の空気を流しているときに噴霧水の一部(1/3程度)が第3ワッシャメディア22に衝突する程度に設定する。また、残りの水の一部(1/3程度、全水量の2/9)が、第2水噴霧室16内において天井面、壁面等に衝突し、その残りの水(全水量の5/9)が空気の流れに乗って移動し、第4ワッシャメディア23に衝突するように設定する。
【0030】
第3段ノズル26の噴霧水の圧力や設置位置および噴霧方向は、第2水噴霧室16内に所定流量の空気を流しているときに、噴霧水が上流の第4ワッシャメディア23に衝突せずに、第5ワッシャメディア24に広く拡散して衝突するように設定する。図示する第3段ノズル26の噴霧方向は空気流と順方向であるが、上記条件を満たせば空気流と逆方向でも良い。
【0031】
第2水噴霧室16の下部には、流下する噴霧水を受け止める第2貯水槽27が設けてあり、第2貯水槽27に滞留する循環水を第2段ノズル25に循環供給する第2循環水供給系28が第2貯水槽27の下部に連通して設けてある。
【0032】
第1循環水供給系19および第2循環水供給系28のそれぞれには、各貯水槽20、27の下部に開口する吸込管31と、吸込管31に接続した循環ポンプ32と、循環ポンプ32を駆動するモータ33と、循環ポンプ32の吐出口に接続して各水噴霧室15、16の上方に配置した吐出管34と、吐出管34から分岐して各水噴霧室15、16の内部に垂直方向に配設した複数の分岐管35とからなり、各分岐管35に前述した複数の第1段ノズル19、第2段ノズル25を設けている。
【0033】
第3段ノズル26に補給水として純水を供給する補給水供給系36は、清浄水供給装置(図示せず)もしくは純水供給装置(図示せず)に接続しており、第2水噴霧室16の上方に配置した給水管37を有し、給水管37に複数の第3段ノズル26を設けている。第1貯水槽20と第2貯水槽27とを連通して連絡管38を設け、第1貯水槽20にオーバーフロー配管39を設け、第2貯水槽27に予備給水管40を設けている。
【0034】
第2水噴霧室16の下流側には、第2水噴霧室16を通過した空気に含まれる水滴等を除去するエリミネータ41が配置してあり、第2水噴霧室16の空気出口16bには、第2水噴霧室16と同様の流路断面形状を有する所定長さの冷却室42が接続してある。冷却室42の内部には冷却器として冷却コイル43が設けてあり、冷却室42の下方にはドレンパン44が形成してある。このドレンパン44の凹みには冷却室42の外部へ通じるドレンパイプ45が接続してある。第2水噴霧室16の下流側には送風機(図示せず)が配置してあり、この送風機を作動することによって各水噴霧室の流路に空気を導く。
【0035】
尚、各ワッシャメディアは、空気流の流路断面とほぼ等しい形状を有し、ポリ塩化ビニルデン系繊維やステンレスの線材等からなり、たとえば25mm〜50mm程度の厚みを有するマット状のものである。
【0036】
上記した構成における作用を説明する。空気Aは空気入口15aから第1ワッシャメディア17を通して第1水噴霧室15に流入する。この空気流に対し、その流れに対向するように第1貯水槽20からの循環水を第1段ノズル19から噴霧する。噴霧水は空気中の塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した空気中の塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第1ワッシャメディア17に達し、第1ワッシャメディア17が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。第1ワッシャメディア17では、噴霧水が第1ワッシャメディア17に付着した塵埃を洗い流して流下するとともに、有害ガスを取り込んで第1貯水槽20へ流入する。噴霧水は流下する過程において蒸発して空気を加湿する。
【0037】
第lワッシャメディア17に衝突しなかった噴霧水は、一部が第1水噴霧室15の天井面、壁面または貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動し、その過程において蒸発して空気を加湿するとともに、空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第2ワッシャメディア18に達し、第2ワッシャメディア18が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0038】
第2ワッシャメディア18では、噴霧水が第2ワッシャメディア18に付着した塵埃を洗い流して流下するとともに、有害ガスを取り込んで第1貯水槽20へ流入する。噴霧水は流下する過程において蒸発して空気を加湿する。第1貯水槽20へ流入した水は、第1循環水供給系21を通って第1段ノズル19から循環水として噴霧する。
【0039】
下流エアワッシャ部14において、第2水噴霧室16の空気入口16aから第3ワッシャメディア22を通して流入する空気流に対し、その流れに対向するように第2貯水槽27からの水を第3段ノズル26から噴霧すると、噴霧水が空気中の塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した空気中の塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第3ワッシャメディア22に達し、第3ワッシャメディア22が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0040】
第3ワッシャメディア22に達した噴霧水は、第3ワッシャメディア22に付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽27へ流入し、流下する過程においてわずかであるが蒸発して空気を加湿する。
【0041】
第3ワッシャメディア22に衝突しなかった噴霧水は、一部が第2水噴霧室16の天井面、壁面または貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動し、その過程において空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第4ワッシャメディア23に達し、第4ワッシャメディア23が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0042】
第4ワッシャメディア23に達した噴霧水は、第4ワッシャメディア23に付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽27へ流入する。第2貯水槽27に滞留する循環水は、第2循環水供給系28を通って循環し、再び第2段ノズル25から噴霧する。
【0043】
第4ワッシャメディア23を通過した空気流に対し、清浄な補給水を第3段ノズル26から噴霧すると、清浄な水の噴霧水が空気中に残存する塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第5ワッシャメディア24に達し、第5ワッシャメディア24が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。第5ワッシャメディア24に達した噴霧水は、第5ワッシャメディア24に付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽27へ流入する。
【0044】
第2貯水槽27へ流入した清浄な水は補給水として循環水に合流し、第2循環水供給系28を通って第2段ノズル25から循環水として噴霧する。第5ワッシャメディア24を通過した空気は、浄化して十分に加湿した清浄な空気として空気出口16bから流出する。
【0045】
補給水は、空気の加湿に伴って減少する循環水の減少量を補うとともに、循環水中の有害ガス濃度を一定値以下に維持するために必要な量を第3段ノズル26と第2貯水槽27へ供給し、第1貯水槽20と第2貯水槽27の水位を保つようにオーバーフロー配管39から余分となる水を排出する。
【0046】
第5ワッシャメディア24を通過した空気は、エリミネータ41に流入し、エリミネータ41において空気中の水滴を除去する。エリミネータ41から流出する空気は冷却室42に導き、冷却コイル43によって冷却する。
【0047】
したがって、上述した構成においては、流入する空気を多段に浄化でき、しかも空気流の下流に清浄度の高い水を噴霧するので、ガス除去効果が高まり、大気の有害ガス濃度が高濃度である地域においても使用することができる。
【0048】
因みに、表1は本発明の効果を示すものであり、表から明らかなように、一般的なガス濃度の大気に適用した場合にも、ガス濃度が高濃度である大気に適用した場合においても、優れた浄化効果を得ることができる。
【0049】
【表1】
Figure 0003698548
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、第1段ノズルおよび第2段ノズルから噴霧水を空気流に対向するように噴射し、折り返すように空気を加湿するので、空気の流量に対する噴霧水の量の割合を低く設定しても、各ワッシャメディアによって空気中の塵埃や有害ガスを十分に除去するとともに効率よく空気を加湿でき、各循環水供給系におけるポンプ等のアクチュエータの出力を低減することができる。
【0051】
しかも、第3段ノズルから噴霧する清浄な水は、初期清浄度を保った状態で噴霧水となるので、第1、第2、第3、第4ワッシャメディアを通過した有害ガスに対して、その清浄性を有効に活かして高い除去性能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すエアワッシャの平断面図である。
【図2】同エアワッシャの縦断面図である。
【図3】同エアワッシャの横断面図である。
【図4】従来のエアワッシャの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
A 空気
11 エアワッシャ
12 本体ケーシング
13 上流エアワッシャ部
14 下流エアワッシャ部
15 第1水噴霧室
15a 空気入口
15b 空気出口
16 第2水噴霧室
16a 空気入口
16b 空気出口
17 第1ワッシャメディア
18 第2ワッシャメディア
19 第1段ノズル
20 第1貯水槽
21 第1循環水供給系
22 第3ワッシャメディア
23 第4ワッシャメディア
24 第5ワッシャメディア
25 第2段ノズル
26 第3段ノズル
27 第2貯水槽
28 第2循環水供給系
38 連絡管
39 オーバーフロー配管

Claims (1)

  1. 空気流の流れ方向に沿って上流エアワッシャ部と下流エアワッシャ部を連通して設け、
    上流エアワッシャ部に、空気入口と空気出口とを有し、空気入口から空気出口に向かって空気流が生じる第1水噴霧室と、第1水噴霧室の空気入口に配置する第1ワッシャメディアと、第1水噴霧室の空気出口に配置する第2ワッシャメディアと、第1水噴霧室内の第1ワッシャメディアの下流側に設ける第1段ノズルと、水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を受け止める第1貯水槽と、第1貯水槽内の循環水を第1段ノズルに循環供給する第1循環水供給系とを設け、
    下流エアワッシャ部に、空気入口と空気出口とを有し、空気入口から空気出口に向かって空気流が生じる第2水噴霧室と、第2水噴霧室の空気入口に配置する第3ワッシャメディアと、第2水噴霧室内に空気流を横切って配置する第4ワッシャメディアと、第2水噴霧室の空気出口に配置する第5ワッシャメディアと、第2水噴霧室内の第3ワッシャメディアの下流側に設ける第2段ノズルと、第2水噴霧室内の第4ワッシャメディアの下流側に設ける第3段ノズルと、第2水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を受け止める第2貯水槽と、第2貯水槽内の循環水を第2段ノズルに循環供給する第2循環水供給系と、補給水を第3段ノズルに供給する補給水供給系とを設け、第1貯水槽と第2貯水槽とを連通する連絡管を設け、第1貯水槽にオーバーフロー配管を設けたエアワッシャであって、
    第1から第5の各ワッシャメディアは繊維または細線で網状に形成されたマット状部材とし、
    第1段ノズルは空気流とは逆方向に向けて、一部が第1ワッシャメディア全面に達するように、他の一部が天井面、壁面または貯水面に達するように、残りが空気流に押し流され第2ワッシャメディアに達するように噴霧水を噴霧し、
    第2段ノズルは空気流とは逆方向に向けて、一部が第3ワッシャメディア全面に達するように、他の一部が天井面、壁面または貯水面に達するように、残りが空気流に押し流され第4ワッシャメディアに達するように噴霧水を噴霧して水噴霧室内の湿度の飽和度を高め、
    第3段ノズルは空気流の順方向又は逆方向に向けて第5ワッシャメディアに達するように噴霧水を噴霧し、オーバーフロー配管により貯水槽の水位を保ちつつ、第3段ノズルに補給水を供給する補給水供給系は、空気の加湿に伴って減少する循環水の減少量を補うとともに、循環水中の有害ガス濃度を一定値以下に維持するために補給水として純水を供給するようにしてガス除去効果を高めたことを特徴とするエアワッシャ。
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