JP2002219105A - 内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents

内視鏡洗浄消毒装置

Info

Publication number
JP2002219105A
JP2002219105A JP2001017176A JP2001017176A JP2002219105A JP 2002219105 A JP2002219105 A JP 2002219105A JP 2001017176 A JP2001017176 A JP 2001017176A JP 2001017176 A JP2001017176 A JP 2001017176A JP 2002219105 A JP2002219105 A JP 2002219105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
endoscope
cleaning
tank
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001017176A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoshi Kuroshima
尚士 黒島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001017176A priority Critical patent/JP2002219105A/ja
Publication of JP2002219105A publication Critical patent/JP2002219105A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは、アルミニウム製
部材の外観が薬液により劣化するのを防止できるように
した内視鏡洗浄消毒装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は内視鏡を自動的に洗浄消毒する内
視鏡洗浄消毒装置において、装置内部に水道水を取り入
れる給水管路15に陰イオン交換式浄水器37を設置し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡を洗浄・消
毒する内視鏡洗浄消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡は検査や治療の目的で体
腔内に挿入して使用されるものであるため、内視鏡を頻
繁に洗浄消毒することが必要である。内視鏡を洗浄消毒
する場合、内視鏡洗浄消毒装置が使用される。
【0003】内視鏡洗浄消毒装置で内視鏡を洗浄・消毒
する場合、まず、内視鏡を洗浄槽内にセットする。この
後、洗浄槽内に洗浄水を貯め、超音波等で内視鏡の洗浄
を行うと共に内視鏡の管路内へ送液することにより内視
鏡の管路内を洗浄する。その後、コンプレッサを動させ
ることにより圧縮空気を内視鏡の管路内へ送気し、管路
内に残留した液を除去する。次に、内視鏡を消毒液中に
浸漬し、管路内には消毒液を注入し、これにより内視鏡
の消毒を行う。この消毒後、圧縮空気を内視鏡管路内に
送気することにより消毒液を内視鏡管路から排出する。
さらに、洗浄水により、内視鏡の外面および管路内の濯
ぎを行う。最後に、内視鏡管路内に送気を行って除水
し、すべての工程を完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡にあってはその
構成部品にアルミニウム製部材(表面にアルマイト処理
を施した部材も含む)が用いられている場合が多い。こ
のようにアルミニウム製部材を用いた内視鏡を上述した
ような内視鏡洗浄消毒装置で、洗浄・消毒する場合、過
酢酸系の薬液を水道水で希釈して作った実用液を用いて
洗浄・消毒すると、水道水中に含まれる塩素イオンによ
り、上記内視鏡のアルミニウム製部材の外観が劣化して
しまうことがあった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑み、アルミニウム
製の部材の外観劣化を防止することができる内視鏡洗浄
消毒装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
濃縮液を水にて希釈し、実用液とした薬液を用いる内視
鏡洗浄消毒装置であって、濃縮液と希釈水の供給を受け
て上記濃縮液を希釈し、実用液を生成する薬液タンク
と、給水源からの水を希釈水として上記薬液タンクに給
水するための給水管路と、上記給水管路に設けられ、上
記薬液タンクに供給する希釈水中の陰イオンを除去する
陰イオン交換式浄水器とを具備したことを特徴とするも
のである。
【0007】上記の処理を施すことで、希釈水中の塩素
イオン濃度が低くなり、塩素イオン濃度が低い希釈水に
て生成された実用液を使うことができるので、内視鏡の
アルミニウム製部材の外観劣化を軽減することができ
る。
【0008】請求項2に係る発明は、濃縮液を水にて希
釈し、実用液とした薬液を用いる内視鏡洗浄消毒装置で
あって、濃縮液と希釈水の供給を受けて上記濃縮液を希
釈し、実用液を生成する薬液タンクと、給水源からの水
を希釈水として上記薬液タンクに給水するための給水管
路と、上記給水管路または上記薬液タンクに設置され、
供給された希釈水を加熱し、希釈水中の陰イオンを除去
する加熱手段とを具備したことを特徴とするものであ
る。
【0009】このような処理を施すことで、濃縮液を希
釈する前に希釈水が加熱されるため、塩素イオンが揮発
し、その希釈水にて実用液を生成することができる。こ
の実用液を使うことで、内視鏡のアルミニウム製部材の
外観劣化を軽減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】(本発明の一実施形態)図1は、
内視鏡洗浄消毒装置の概要を示す構成図である。図1
中、符号1は、洗浄槽2の中に設置された内視鏡を示
す。洗浄槽2にはトップカバーとしての蓋3が設けられ
ている。洗浄槽2の底面には振動板4が取り付けられて
おり、振動板4の裏面には例えばランジュバン型の超音
波振動子4aが取り付けられている。超音波振動子4a
は洗浄中に発振して振動板4を超音波振動させる振動発
生手段である。
【0011】洗浄槽2内において内視鏡1を配置させな
い中央領域部には洗浄槽2内に溜めるべき液量を削減す
る目的で塔5が設けられている。塔5内には洗浄槽2内
の液体を加熱するためのヒータ6が設けられている。
【0012】また、洗浄槽2の壁部には流液発生用の吐
出口7が設けられている。この吐出口7には流液洗浄用
ポンプ8を途中に設けた流液洗浄用管路9が接続されて
いて、流液洗浄用ポンプ8からの高圧流液を吐出口7か
ら洗浄槽2内に噴射して流液を発生するようになってい
る。
【0013】洗浄消毒装置本体には内視鏡管路内洗浄用
管路19及び上記流液洗浄用管路9が設置されていて、
これらの管路の吸込み側はいずれも上記洗浄槽2の底部
に設けた循環液吸引口20に連通されている。
【0014】内視鏡管路内洗浄用管路19の途中には内
視鏡管路内洗浄用ポンプ21が設けられ、内視鏡管路内
洗浄用ポンプ21を設けた位置より先で内視鏡管路内洗
浄用管路19は分岐し、各々電磁開閉弁25,26を介
してチャンネル接続口22と天井面洗浄ノズル23まで
通じる管路27と管路24が形成されている。
【0015】チャンネル接続口22には図示しない部材
上に設置された内視鏡1の各種チャンネル(管路)に通
じる内視鏡管路洗浄用チューブ28が連結される。ま
た、チャンネル接続口22に連結された内視鏡管路内洗
浄用管路19の途中には逆止弁29を介してエアー供給
管路30が連結されている。そして、コンプレッサ31
から供給される圧縮空気が、エアー供給管路30および
内視鏡管路内洗浄用管路19を経て内視鏡1の各種チャ
ンネル接続口22と天井面洗浄ノズル23に送り込ま
れ、内視鏡1の除水を行うようになっている。
【0016】流液洗浄用管路9の他端は流液洗浄用ポン
プ8に接続されており、流液洗浄用ポンプ8の吐出側は
上述した洗浄槽2内の流液吐出口7に接続されている。
【0017】一方、洗浄消毒装置本体には薬液タンクと
しての消毒液タンク32が組み込まれている。消毒液タ
ンク32には管路33が接続されており、管路33は注
入ポンプ34と逆止弁12を経て洗浄槽2の注入口18
に接続されている。
【0018】また、注入口18には給水フィルタ10及
び逆止弁11を途中に備えた給水管路15が接続されて
いる。給水管路15は給水弁17を介して例えば水道等
の給水源16に接続されるものである。給水管路15の
途中には水道水の塩素イオン濃度を低下させる陰イオン
交換式浄水器37が設けられている。すなわち、給水管
路15には給水源16側から給水弁17、給水フィルタ
10、陰イオン交換式浄水器37及び逆止弁11が順に
配設されている。
【0019】さらに、給水管路15には、陰イオン交換
式浄水器37と逆止弁11の間に位置した管路部分から
分岐したバイパス管路としての希釈水管路49が接続さ
れ、希釈水管路49の他端は上記消毒液タンク32に接
続されている。この希釈水管路49は上記給水源に接続
される給水管路15と共に上記薬液タンクに希釈水を取
り入れる給水管路を構成するものである。
【0020】希釈水管路49の途中には加熱手段として
の希釈水加温ヒータ50aと、給水動作制御用の希釈水
弁50bが設置されている。そして、希釈水を給水管路
15から消毒液タンク32に供給するとき、希釈水弁5
0bを開く。このとき、希釈水管路49を通じて消毒液
タンク32に供給される水は希釈水加温ヒータ50aに
よって加熱され、適当な温度まで温められてから消毒液
タンク32に注入されるようになっている。
【0021】図1に示すように、洗浄槽2には洗浄水P
H調整溶液が入ったボトル40が接続されている。洗浄
槽2の排水口14には管路切換え弁13を介して排水管
路35、管路径の大きなバイパス管路46、及び消毒液
タンク32への戻し管路48が分岐している。排水管路
35の途中には排水ポンプ36が設けられ、排水管路3
5は装置外まで導かれている。また、バイパス管路46
の途中には開閉制御できるバイパス弁47が設けられて
いる。
【0022】上記消毒液(薬液)タンク32には濃縮液
ボトル38と専用水カセット39が接続されている。専
用水カセット39は希釈水を貯めており、この希釈水を
消毒液タンク32に注入することができるようになって
いる。
【0023】コンプレッサ31に通じたエアー供給管路
30からは排気弁42に接続したエアー排気管路30a
が分岐している。上記排気弁42には、漏水検知用ポン
プ43に通じた、漏水検知用管路41の途中から分岐し
たエアー排気管路41aが接続されている。排気弁42
はコンプレッサ31と漏水検知用ポンプ43の排気動作
の制御を行なうものであり、また、排気動作はコンプレ
ッサ31と漏水検知用ポンプ43の駆動に連動して制御
されるようになっている。
【0024】上記消毒液タンク32等の蒸気を発生する
源となる所は隔壁等で仕切られており、この隔壁等で仕
切られた内側には流路44が形成されている。流路44
は装置外部に開口している排気口に通じており、排気口
にはファン45等の排気装置が設けられている。流路4
4内の気体は排気装置によって強制的に外部へ排気され
る。
【0025】上記構成による洗浄消毒装置の作用につい
て説明する。内視鏡1を洗浄・消毒する場合には使用済
みの内視鏡1を洗浄槽2内にセットし、内視鏡管路洗浄
用チューブ28を内視鏡1及びチャンネル接続口22に
連結する。その後、図示しない各種操作スイッチの操作
に伴ない、洗浄/消毒/濯ぎ/送気の各工程が行われ
る。
【0026】洗浄/消毒/濯ぎ/送気の各工程の大まか
な流れを順に説明する。まず、洗浄工程では、初めに給
水弁17が開き、例えば水道等の給水源16からの洗浄
水が給水フィルタ10及び給水管路15から注入口18
を経て洗浄槽2内に供給される。一定時間後、流液洗浄
が開始される。洗浄槽2内への給水がなされ、一定の水
位になると、給水動作が自動的に停止する。
【0027】この流液洗浄工程では内視鏡1に付着した
大きな汚れ、柔らかい汚れ、軽い汚れ等が洗い落とされ
る。すなわち、洗浄槽2内で渦巻いている流液や吐出口
7から噴出された液の衝撃力によって汚れが落とされ
る。
【0028】予め設定された流液洗浄の工程時間が経過
すると、続いて、超音波洗浄が行われる。超音波洗浄工
程では内視鏡1に付着した堅い汚れや複雑形状部の汚れ
等が効率的に落とされる。超音波洗浄工程が終了する
と、再び流液洗浄が行われる。この再度の流液洗浄工程
では超音波洗浄によってふやけて内視鏡1から剥れかか
った汚れ等が落される。
【0029】以上の洗浄工程が終了すると、管路切換え
弁13を排水側に開く。すると、排水ポンプ36が駆動
され、洗浄槽2内の洗浄液が外部に排出される。その
後、給水弁17が開いて新しい水が洗浄槽2内に供給さ
れると、内視鏡管路内洗浄用ポンプ21が駆動され、濯
ぎが行われる。この濯ぎ工程では予め設定された時間及
び回数で電磁弁25,26の開閉を逆にし、天井面洗浄
管路24に濯ぎ水を送り込み、天井面洗浄ノズル23か
ら濯ぎ水を噴出して、洗浄槽2の天井面を濯ぐ。
【0030】濯ぎ工程の後半では内視鏡管路内洗浄用ポ
ンプ21が停止されると共に、コンプレッサ31がON
され、チャンネル接続口22を介して内視鏡1の各種チ
ャンネルにエアーが送り込まれ、及び電磁開閉弁25,
26の開閉を切り替えることで天井面洗浄ノズル23に
エアーが送り込まれ、内視鏡1と天井面洗浄管路24内
の水切りが行われる。
【0031】この濯ぎ工程が終了した後、続いて、消毒
工程が行われる。この消毒工程では初めに消毒液タンク
32の中の消毒液が注入ポンプ34、消毒液注入管路3
3を介して注入口18から洗浄槽2内に供給される。こ
の際、逆止弁11,12は、給水と消毒液が逆流しない
ように機能する。
【0032】そして、内視鏡1の本体全体が、洗浄槽2
に溜められた消毒液に完全に浸漬されると共に内視鏡管
路内洗浄用ポンプ21のON操作により洗浄槽2内の消
毒液がチャンネル接続口22に供給される。これにより
内視鏡1の消毒が行われる。この消毒工程によれば、装
置内の管路にも消毒液が回り込むため、装置内も自動的
に消毒することができる。そして所定時間経過すると、
管路切換え弁13が切り替わって回収側に開き、戻し管
路48を通じて消毒液が消毒液タンク32に回収され
る。
【0033】消毒工程の終了に続いて、再び濯ぎ工程が
行われる。その後、コンプレッサ31の駆動により内視
鏡管路内の水切りが完全に行われる。更に一定時間経過
後に排水ポンプ36が停止する。これによって、洗浄/
消毒/濯ぎ/送気のすべての工程が終了する。
【0034】次に、要部における特別な作用を具体的に
説明する。最初に、使用する薬液を生成する手順につい
て説明する。まず、希釈水管路49に設けた希釈水弁5
0bを開き、給水源16から給水管路15を通じて供給
される水道水を消毒液タンク32に供給する。この際、
水道水は給水フィルタ10でろ過され、陰イオン交換式
浄水器37で陰イオンが除去された上で、希釈水管路4
9に流れ込み、消毒液タンク32に注入される。
【0035】尚、希釈水管路49が分岐する部分よりも
注入口18側に位置する給水管路15の部位に弁(図示
せず)を設け、少なくとも希釈水管路49を通じて希釈
水を消毒液タンク32に注入している間、その弁を閉じ
るようにすると、希釈水管路49を通じての希釈水の注
入を効率的に行なうことができる。
【0036】希釈水管路49を通じて消毒液タンク32
に供給される希釈水は希釈水加温ヒータ50aによって
適当な温度に加熱される。希釈水を加熱することによっ
て、希釈水中に塩素イオンが多少残ったとしても塩素イ
オンが消滅し、塩素イオンのない希釈水が消毒液タンク
32に注入することになる。
【0037】ここで、上記陰イオン交換式浄水器37を
設けた本実施形態では陰イオン交換式浄水器37を通る
際に水道水中に含まれた塩素イオンがかなり除去され
る。さらに希釈水管路49を通じて流れるとき、希釈水
加温ヒータ50aによって加熱され、僅かに残っている
であろう塩素イオンの濃度が一段と低下させられる。塩
素イオンの濃度が2段階で下げられるので、塩素イオン
はほぼ除去できる。そして、塩素イオン除去済みの水道
水を消毒液タンク32に希釈水として注入するのであ
る。
【0038】消毒液タンク32に供給されたとき、水道
水の塩素イオン成分はほぼ除去されており、このような
処理済みの水道水が、薬液の希釈水として用いられる。
そして、消毒液タンク32内では、この希釈水により濃
縮液ボトル38から注入された濃縮液を希釈し、実用液
を生成する。
【0039】この結果、生成された実用液中の塩素イオ
ン濃度は低いので、これを使用しても内視鏡1のアルミ
ニウム製部材の外観を劣化させることがない。
【0040】尚、希釈水管路49を通じて希釈水を消毒
液タンク32に供給する場合において、希釈水の加熱手
段としての希釈水加温ヒータを消毒液タンク32内に設
けて消毒液タンク32内で希釈水を加熱し、希釈水の塩
素イオンの濃度を低下させるようにしても良い。また、
塩素イオンの濃度を低下させた後に消毒液タンク32内
に濃縮液ボトル38から濃縮液を注入すると良い。
【0041】また、本実施形態では陰イオン交換式浄水
器37と希釈水加温ヒータ50aの両方によって陰イオ
ンを2段階に除去するようにしたが、その一方のものの
みによって水道水中に含まれた塩素イオンを除去する手
段を構成しても良い。
【0042】また、アルミニウム製部材の外観を劣化さ
せないようにする処理手段としては次のようなものであ
っても良い。すなわち、給水源16から給水管路15を
通じて供給される水道水を一旦、洗浄槽2に溜め、塔5
に具備されたヒータ6により加熱し、塩素イオン成分を
揮発させる処理を遂行し、その後に塩素イオン濃度が低
下した水を薬液の希釈水として消毒液タンク32に注入
して上記同様に消毒液タンク32に注入する濃縮液を希
釈し、所定の実用液を生成するようにする。
【0043】この場合には陰イオン交換式浄水器37を
通さずに給水源16から水道水を直接、洗浄槽2に供給
するようにしても良い。もちろん、陰イオン交換式浄水
器37を通して塩素イオン濃度を下げた水道水を洗浄槽
2に供給し、この水道水を洗浄槽2に貯め、塔5の具備
されたヒータ6により加熱して、僅かに残っているであ
ろう塩素イオン成分を充分に揮発させる処理を遂行する
ようにしても良い。
【0044】なお、希釈用水道水の成分を装置内で変化
させる処理を行なうのではなく、装置内に設けた専用水
カセット39を利用し、最初から塩素イオン濃度の低い
水を希釈水に使うようにしても良い。
【0045】洗浄工程及び消毒工程後にはそれぞれ濯ぎ
工程が行われるが、濯ぎ工程時に濯ぎに使われる洗浄水
は給水源16から給水管路15を通じて注入口18から
洗浄槽2に注入される。この工程の際に、ランジュバン
型の超音波振動子4aが駆動され、洗浄槽2の底部に配
置された振動板4を超音波振動させ、水中に超音波を伝
播させることにより、アルミニウム製部材のみならず、
内視鏡1の外表面の細部にまで洗浄水を行き渡らせ、そ
れの濯ぎ性を向上させることができる。これより、すば
やく薬液残留を減らせて、アルミニウム製部材の外観を
劣化させることを防止できる。また、濯ぎ工程にて超音
波を作用させることで内視鏡1のアルミニウム製部材の
外表面の細かい隙間まで洗浄水が行き渡り、薬液残留量
が軽減するので、濯ぎ性が向上し、アルミニウム製部材
の外観劣化を軽減できる。
【0046】また、上述したように、超音波振動にて物
理的作用で濯ぎ性を向上させる作用とは別に洗浄槽2に
濯ぎのための洗浄水が注入された際に、洗浄水PH調整
溶液が入ったボトル40からPH調整溶液を洗浄槽2に
注入し、洗浄水のPHを調整すれば、この洗浄水で濯が
れることで、アルミニウム製部材の外表面の状態がすば
やく中和され、これによってもアルミニウム製部材の外
観を劣化させることを防止できる。
【0047】ここで、使用する薬液の性質(酸性/アル
カリ性)によってPH調整溶液を変える。また、洗浄水
の化学的作用で濯ぎ性を向上させるようにしても良い。
また、この組み合わせでもアルミニウム製部材の外観を
劣化させることを防止する効果が高まる。
【0048】以上の如く、本実施形態によれば、薬液が
内視鏡1のアルミニウム部材の外観を劣化させることを
防止できる。これにより、洗浄消毒工程の短縮のために
化学的作用が厳しい薬液を使ったとしても、これまでと
同様またはそれ以上にアルミニウム製部材の外観劣化を
防止できるようになる。
【0049】以下に本発明に関連する種々の発明の形態
について説明する。 (本発明の関連発明その1)本関連発明は簡単な構成で
コンプレッサを確実に初期駆動させる手段の実施形態で
ある。以下、図1を参照して、本関連発明について説明
する。
【0050】図1で示した構成において、コンプレッサ
31の動作開始時または工程終了時、コンプレッサ31
からのエアー供給管路30内に圧力が溜まったままであ
ると、以下のような問題がある。すなわち、エアー供給
管路30に圧力が残ったままであると、コンプレッサ3
1の駆動時にトルクが足りず、送気されにくいことがあ
る。また、ユーザーが内視鏡管路洗浄用チューブ28を
接続した際に管路内のエアーが急激に噴出し、不快感を
覚えることがあった。また、漏水検知用管路41も圧力
を抜いておかないと、その管路だけでなく内視鏡1の内
部に圧力が溜まったままになり不都合である。
【0051】そこで、何らかの圧力除去手段が必要とな
る。ここでは、これらの管路の圧力を除去するために共
通の排気弁42を設けた。これはコンプレッサ31の駆
動と漏水検知用ポンプ43の駆動が同時に行われること
がないことに注目し、1つの排気弁42の制御により双
方の管路の圧力抜きを行えるようにした。この動作はコ
ンプレッサ31の動作開始時及び動作終了時に排気弁4
2を例えば1秒等短時間のみONにする。これによりエ
アー供給管路30の圧力が抜けコンプレッサ31が確実
に駆動する。また、漏水検知工程では漏水検知用ポンプ
43を駆動して、管路内を加圧する時に排気弁をONと
する。加圧終了時には、排気弁42をOFFにすること
で管路内の圧力が抜ける。もちろん排気弁42のノーマ
ルオープン側(NO)とノーマルクローズ側を入れ替
え、ON/OFFのタイミングを逆に行っても良い。
【0052】(本発明の関連発明その2)本関連発明は
薬液蒸気による内視鏡洗浄消毒装置内部のダメージを防
止する手段の実施形態である。
【0053】消毒液浸漬消毒、蒸気滅菌、ガス滅菌等の
処理を行う内視鏡洗浄消毒装置において、使用する薬剤
の蒸気により装置内部の部品がダメージを受け、故障を
引き起こす可能性があった。
【0054】そこで、内視鏡洗浄消毒装置の内部に薬剤
蒸気を処理あるいは排除する手段を以下のように設けた
(図1を参照)。
【0055】第1には消毒液タンク32等の蒸気発生源
から装置外部に開口している排気口まで隔壁等で仕切ら
れた流路44を設け、ファン45等の排気手段で蒸気を
強制的に排気するようにした。また、流路44に当る近
辺には耐薬性の弱い材質は使用しないようにする。
【0056】第2には発生源近辺に吸着剤あるいは中和
剤を配置し、発生した蒸気を処理する。
【0057】第3には定期的にコーティング剤を噴霧す
るユニットを設けて、装置内全体あるいは上記第1の方
策での隔壁内のみのコーティングを行う。
【0058】(本発明の関連発明その3)本関連発明は
薬液蒸気による内視鏡洗浄消毒装置の異音防止及び装置
内残液を減少させる手段の実施形態である。
【0059】内視鏡管路内洗浄用ポンプ21が作動する
と、内視鏡管路内洗浄用管路19のエアーと液体との置
換が行われるが、このときに、内視鏡管路内洗浄用管路
19の管路径が細いため、置換が行われ難い。その結
果、内視鏡管路内洗浄用ポンプ21の内部のエアーが抜
けるのに時間が掛かり、大きな音を長く発生してしまう
ことがあった。また、内視鏡管路洗浄用管路19の残液
は薬液回収時及び排水時、コンプレッサ31からのエア
ー圧により、内視鏡管路洗浄用チューブ28及び内視鏡
1を介して排水口14、管路切換え弁13を経由し消毒
液タンク32または排水管路35に供給される。このと
き、内視鏡1を経由しているので、この内視鏡管路洗浄
用管路19の残液の回収及び排水効率は低かった。
【0060】そこで、図1に示すように、内視鏡管路内
洗浄用管路19から管路切換え弁13に分岐する管路径
の大きなバイパス管路46を設け、そのバイパス管路4
6の途中に開閉制御できるバイパス弁47を設けたもの
である。
【0061】この形態の動作を説明すると、内視鏡管路
内洗浄用ポンプ21の作動初期時に、電磁開閉弁25,
26を閉じ、バイパス弁47を開放する。これにより内
視鏡管路内洗浄用管路19及び内視鏡管路内洗浄ポンプ
21のエアーが素早く洗浄槽2に除去されるので、大き
な音の発生を抑制することができる。その後、バイパス
弁47を閉じると共に、電磁開閉弁25,26を開け
る。
【0062】また、内視鏡管路内洗浄用管路19の残液
を回収及び排水する場合は、コンプレッサ31の作動と
同時に電磁開閉弁25,26を閉じ、バイパス弁47を
開放することで、内視鏡1を経由することなく、内視鏡
管路内洗浄用管路19の残液を回収及び排水でき、その
作用の効率を上げることができる。
【0063】(本発明の関連発明その4)本関連発明は
内視鏡内部への薬液蒸気侵入及び結露防止手段の実施形
態である(図2〜図7)。
【0064】従来、防水型内視鏡の消毒液浸漬消毒・蒸
気滅菌・ガス滅菌等の処理を行う際、内視鏡のゴム製部
分からの蒸気やガスの浸透や急激な温度変化により結露
が生じ、内視鏡内部における部品に影響を引き起こす可
能性があった。
【0065】そこで、内視鏡洗浄消毒装置における処理
中には以下のような各種の換気機能を設け、内視鏡内部
へ侵入した蒸気や結露を強制的に取り除くことで、上記
問題を解決するようにした。
【0066】内視鏡内部と通じている開口部分が1ケ所
のみの内視鏡との組み合せにおいては次のような方式の
ものがある。
【0067】まず、図2に示す方式では、送気ポンプ
(コンプレッサ)31の他に吸引ポンプ51を内視鏡洗
浄消毒装置内に設け、これら双方のものをエアー供給管
路30に接続するための切換え手段として切換え弁52
を設けたものである。送気ポンプ31の他にエアー供給
管路30に選択的に接続できる吸引ポンプ51を設けた
ことにより内視鏡内部のエアーを強制的に出し入れする
ことができる。
【0068】図3に示す方式では、送気ポンプ(コンプ
レッサ)31の他に吸引ポンプ51を設けるのではな
く、送気および吸引機能を有する一台のポンプ53で上
記送気及び吸引の両機能を発揮するようにしたものであ
る。
【0069】図4に示す方式では特開平5−11145
5号公報で示されるような2ヶ所以上の開口部55を持
っている内視鏡1との組み合せにおいて適用する例であ
る。この場合は少なくとも一つの開口部55に送気ポン
プ31を接続し、他方の開口部55は図4に示すように
開放端のある接続口22に接続するか、あるいは図5に
示すように吸引ポンプ56を接続するようにする。この
ようにすることでも内視鏡内部のより効果的な換気が可
能である。
【0070】上記の場合、図6に示すように送気側以外
の管路30に開閉弁57を設けることで、従来の漏水検
知機能(内視鏡内部を加圧して、内視鏡内のピンホール
を見つける機能)を付加することも可能である。
【0071】図7に示すように、上記エアー供給管路3
0に乾燥/除湿エアー、薬剤の中和機能を持つエアー、
部材のコーティング剤を混入させたエアー等を発生させ
る手段58を接続することで、その目的に応じ、より適
確な効果を発揮させることができる。この手段58は送
気ポンプ31の吸気側に接続しても良い。
【0072】(本発明の関連発明その5)本関連発明は
洗浄槽内の瞬間的な圧力上昇によるトップカバーシール
部分からのエアー漏れを防止する手段の実施形態である
(図8及び図9)。
【0073】内視鏡洗浄消毒装置には消毒液の臭いを除
去するために少なくとも内視鏡洗浄消毒装置の洗浄槽の
トップカバーに消臭フィルタを取り付けている。内視鏡
洗浄消毒装置のコンプレッサが駆動すると、そのエアー
は洗浄槽に送り込まれ、洗浄槽を覆うトップカバーに取
り付けられた消臭フィルタを通して外部に放出される。
コンプレッサを駆動した直後は消臭フィルタに通気抵抗
があるため、フィルタの通気が定常状態になるまで、洗
浄槽内が一時的に高圧になる。この圧力が異常に高いと
トップカバーを持ち上げてしまわないようにする工夫が
必要である。そこで、消臭フィルタおよびその周辺の構
造を次のようなものとする。
【0074】まず、図8に示す方式では洗浄槽2のトッ
プカバー(蓋)3または洗浄槽2に連通する部位に洗浄
槽2内が高圧になったとき、その圧力によって消臭フィ
ルタ61が移動し、かつ圧力が降下するに十分な空間を
形成する消臭フィルタケース62を有する構造である。
また、洗浄槽2とトップカバー3の間にはシール部材6
3が設けられ、その間をシールするようにしている。
【0075】これによると、洗浄槽2内が一時的に高圧
になったとき、その異常に高い圧力で消臭フィルタ61
が上昇し、洗浄槽2内に連通する空間を形成して異常に
高い圧力を低減することができる。
【0076】また、図9に示すように、高圧でなく微小
な圧力上昇にも消臭フィルタ61が可動するように消臭
フィルタ61と消臭フィルタケース62との間にばね部
材64を設けるようにしても良い。ばね部材64の付勢
力が消臭フィルタ61を押し上げ移動に寄与するので高
圧でなく微小な圧力上昇にも消臭フィルタ61が可動す
る。
【0077】(本発明の関連発明その6)本関連発明は
交換コストの低減が図れ、かつハウジング構造が簡単で
コンパクトな消臭フィルタ手段を提供しようとするもの
である(図10)。
【0078】内視鏡洗浄消毒装置には消毒液の臭いを除
去するために少なくとも装置のトップカバーに消臭フィ
ルタが取り付けられるようになっている。しかし、市販
の消毒液の消臭フィルタはフィルタの通気の出入り口が
上下一直線上にあり、かつ消臭剤に接触する十分な長さ
を有する縦長の円筒形状のものが多い。
【0079】このようなものを内視鏡洗浄消毒装置のト
ップカバーに直接取り付けると、内視鏡洗浄消毒装置の
縦方向にスペースが大きく取られる。また、トップカバ
ーを開けた際に消臭フィルタが内視鏡洗浄消毒装置を設
置した部屋の壁と干渉する虞がある。従って、配管して
その配管に消臭フィルタを接続したり消臭フィルタを横
置きに設置したりしてトップカバーから外れた位置に消
臭フィルタを設置するような方式が必要になっていた。
【0080】また、市販の消臭剤フィルタはハードケー
スに入ったものが多く、そのハードケースごと交換する
形式ではコストが上がり、ユーザーの負担が大きいもの
になってしまう。そのため、次のような消臭フィルタ及
びその周辺構造を採用するのが良い。
【0081】図10に示すように消臭フィルタ71を設
置する消臭フィルタケース72を洗浄槽のトップカバー
73とは別に設ける。また、消臭フィルタケース72は
消臭フィルタ71が取り外し自在となるように蓋74と
この蓋74をロックするロック機構75を有している。
【0082】蓋74は消臭フィルタ71が容易に取り付
け取り外しができる大きな開口部76を閉じたり開けた
りすることができるものである。蓋74をロックするロ
ック機構75はロック及び解除操作が自在なレバーロッ
ク式のものである。また、消臭フィルタケース72はト
ップカバー73から容易に取り外せるカム機構77を有
した取付け筒部78が設けられており、取付け筒部78
は消臭フィルタケース72の通気入り口79に連通して
いる。蓋74には通気出口80が形成されている。
【0083】取付け筒部78はカム機構77を利用して
トップカバー73に着脱自在であるから消臭フィルタケ
ース72の消臭フィルタ71を交換するときには消臭フ
ィルタケース72をトップカバー73から取り外すこと
により消臭フィルタ71の着脱交換作業がし易い。
【0084】さらに消臭フィルタケース72はこれを内
視鏡洗浄消毒装置に取り付けたときに内視鏡洗浄消毒装
置の縦方向に短く、横方向に十分な大きさを有する形状
(偏平形状)になっており、消臭に十分な長さを有して
いる。消臭フィルタ71は消臭剤を安価な生地81で包
んだものである。以上のような構造で消臭剤の交換は生
地で包まれた消臭フィルタ71のみの交換で済む。
【0085】(本発明の関連発明その7)本関連発明は
内視鏡洗浄消毒装置からの水漏れを少なくなるようにし
た手段を提供するものである(図11)。
【0086】内視鏡洗浄消毒装置は被洗浄消毒対象物を
洗浄槽内で洗浄消毒する際において、洗浄水、洗剤水お
よび消毒薬、またはそれらの蒸気などが外へ出ないよう
にトップカバー(蓋)が設けられているが、そのトップ
カバー自体も汚れる。このため、トップカバーも洗浄水
や消毒液を吹き付けたり浸漬したりして消毒する必要が
ある。
【0087】本関連発明の内視鏡洗浄消毒装置ではより
トップカバーを効率的に消毒するためにそのトップカバ
ーの大半を消毒液に浸漬する方式のものである。
【0088】従来、トップカバーを浸漬するためには水
漏れに対する信頼性を得るために、トップカバーと洗浄
槽の水密構造が重厚でなくてはならず、重量やコスト面
で不利であったが、本関連発明の内視鏡洗浄消毒装置で
は図11の(a)に示すように、例えば図1に示した内
視鏡洗浄消毒装置の洗浄槽2のトップカバー(蓋)3の
形状を工夫することによってトップカバー3が浸漬する
水位をトップカバー3と洗浄槽2の間を水密にシールす
る水密シール部82より低くしてある。
【0089】このため、簡単なシール構造でありながら
も水密シール部82のパッキンの破損や操作ミス、例え
ば異物をシール面に挟み込んでしまった場合であっても
水漏れを回避できるようになる。
【0090】また、図11の(b)に示すように、洗浄
槽2の縁83を立ち上げることで、図11の(a)に示
した場合に比べ、内視鏡洗浄消毒装置の移動などによる
波立ちが起きた場合にも、洗浄槽2の外に水漏れを充分
に防ぐ構造になる。
【0091】(本発明の関連発明その8)本関連発明は
給水系管路の消毒を確実かつ簡単に行うようにした手段
を提供するものである(図12)。
【0092】内視鏡洗浄消毒装置は使用する水の除菌処
理を行うためにメンブレンフィルタを給水管路途中に設
けている。このメンブレンフィルタに捕捉された菌がフ
ィルタの一次側で繁殖し、フィルタが目詰まりしないよ
うに管路全体も消毒を行う必要がある。
【0093】従来、その管路の消毒方法は装置外部にあ
る給水ホースの先端部や洗浄槽への出口に接続チューブ
を接続して管路内に消毒液を流し込んで行なっていた。
このため、その消毒後の濯ぎ工程で接続チューブの着脱
変更が発生し、作業が煩雑になってしまう。
【0094】そこで、図12に示すように、内視鏡洗浄
消毒装置内の給水系管路15におけるフィルタ85の一
次管路側部分に分岐した管路86を設け、その管路86
の一方端を洗浄槽2内で開口させて接続口部87とす
る。上記接続口部87と洗浄槽2内の薬液出口88を接
続チューブ89で接続できるようにする。
【0095】作業の始め、上記接続口部87と洗浄槽2
内の薬液出口88を接続チューブ89で接続し、給水系
管路に薬液を注入し、給水系管路の消毒および濯ぎを一
括でプログラム運転できるようにした。すなわち給水系
管路の消毒は、消毒液タンク32の薬液を、ポンプP、
薬液出口88、接続チューブ89、給水管路15のフィ
ルタ85、洗浄槽2、切換え弁13から消毒液タンク3
2に戻し、または排水管路35より廃棄する。また、給
水系管路の濯ぎは水道等の給水源16から水道水を給水
系管路15のフィルタ85、洗浄槽2、切換え弁14、
排水管路35に通して廃棄する。
【0096】このような作業を内視鏡洗浄消毒装置の消
毒液タンク32の消毒液を利用して循環させて行なう
と、その都度、繰り返し使用する消毒液内に混入したご
みや殺菌された死菌を取り除くことができる効果もあ
る。
【0097】(本発明の関連発明その9)本関連発明は
フィルタ交換スペースの省スペース化及び交換作業が簡
易な手段を提供するものである(図13及び図14)。
【0098】近年、内視鏡洗浄消毒装置の小型化が望ま
れている中、ユーザーがアプローチ可能な内視鏡洗浄消
毒装置の前面における面積も縮小している。そんな中、
従来のフィルタ交換作業は手を内視鏡洗浄消毒装置内に
差し入れて行っていた。このため、ユーザーの作業性の
点から十分な空間を準備する必要があり、他の機能のス
ペース配分上、フィルタ交換作業の省スペース化が望ま
れていた。
【0099】上記問題を解決するために図13に示すも
のではフィルタハウジング91を内視鏡洗浄消毒装置の
奥側に斜めに配置し、フィルタハウジング91の底部が
装置の外体92に近接させたり、外体92に位置させた
りするようにした。このことで、フィルタハウジングボ
ウル部を外す時に必要な作業スペースを装置外に余裕を
持って取ることができる。
【0100】また、図14に示すものではハウジング開
閉治具95を用いることで、手を差し込まずにフィルタ
ハウジング91を回し、ハウジングボウル部を取り外す
ことができる。
【0101】また、上記ハウジング開閉治具95はハウ
ジングセット部96と保持部97との間に突起98を設
けることにより、ユーザーが作業中に誤って装置本体と
の間で手を挟むことがなくなる。
【0102】(本発明の関連発明その10)本関連発明
は水漏れによる内視鏡洗浄消毒装置内電気パーツの故障
をなくす手段を提供するものである(図15及び図1
6)。
【0103】従来の内視鏡洗浄消毒装置において、ポン
プや電磁弁等を駆動あるいは制御する基板やトランス等
の電気部品は内視鏡洗浄消毒装置の様々な箇所に点在し
その配線に装置内あるいは外から侵入した液体がかかっ
たりつたわったりすると故障の原因になる。
【0104】この解決策として、図15に示すように電
気部品101を内視鏡洗浄消毒装置の内壁に囲まれた1
ヶ所にまとめて配置し、上記電気部品101に繋がるケ
ーブル類は内壁の最下部から内壁内に侵入するように配
線した。また、内壁内の底面には水抜き孔を設け、電気
部品101はその底面からある程度高い位置に配置する
ようにしている。
【0105】これによりハーネスをつたって内壁内にあ
る電気部品に水が侵入することがなく、また、底面をつ
たってきた水も電気部品101に触れる前に排除するこ
とができる。
【0106】一方、図16に示すように、電気部品10
1を囲む壁の少なくとも一側壁は上部から下に垂れてい
るビニール等の合成樹脂製のシート102で形成されて
おり、上記シート102は帯電防止加工が施されてい
る。上記シート102は比較的柔らかく、薄いものであ
るため、これをめくることで簡単に電気部品101にア
プローチすることができるため、メンテ性も確保されて
いる。
【0107】以下は、内視鏡洗浄消毒装置の配管ブロッ
クの割れ防止と環境汚染対策手段の一実施形態である。
内視鏡洗浄消毒装置内部の配管を繋ぐ配管ブロックは、
様々な形状のコネクターなどを接続しなければならない
ため、接着性の良い塩化ビニール製の配管ブロックにす
ることが多い。
【0108】しかし、ブロックに接続するものが金属製
のリリーフ弁などを接続しなければならない場合があ
る。塩化ビニール製のブロックはクッラクに弱く、金属
製のテーパーネジを接続すると、容易に亀裂を生じ易い
ため、組み立て時の管理が難しかった。また、塩化ビニ
ールは廃棄するとダイオキシンなどの発生源となり環境
汚染の恐れもあった。
【0109】従って、以下のような材料と接合技術を用
いて、金属ネジを接続しても亀裂を生じさせ難く、かつ
接合が容易で、ダイオキシンなどの環境汚染の少ない配
管ブロックを用いても良い。
【0110】ポリアセタール製のブロックは割れにくく
耐薬品性があり、内視鏡洗浄消毒機の配管ブロックに適
当である。ポリアセタールは接着性が悪いが、超音波溶
着により容易に接合できる。超音波溶着は例えば両部材
の押し付け力を4kgf、超音波発振時間0.3秒で十
分な強度と水密性を得ることができるものである。尚、
本発明は上記の各実施形態のものに限定されるものでは
ない。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ルミニウム製部材の外観劣化を防止し得る内視鏡洗浄消
毒装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内視鏡洗浄消毒装置
の概要を示す構成図である。
【図2】関連発明その4の実施形態の説明図である。
【図3】関連発明その4の実施形態の説明図である。
【図4】関連発明その4の実施形態の説明図である。
【図5】関連発明その4の実施形態の説明図である。
【図6】関連発明その4の実施形態の説明図である。
【図7】関連発明その4の実施形態の説明図である。
【図8】関連発明その5の実施形態の説明図である。
【図9】関連発明その5の実施形態の説明図である。
【図10】関連発明その6の実施形態の説明図である。
【図11】関連発明その7の実施形態の説明図である。
【図12】関連発明その8の実施形態の説明図である。
【図13】関連発明その9の実施形態の説明図である。
【図14】関連発明その9の実施形態の説明図である。
【図15】関連発明その10の実施形態の説明図であ
る。
【図16】関連発明その10の実施形態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…洗浄槽、4…振動板、6…ヒータ、1
8…注入口、10…給水フィルタ、15…給水管路、3
7…陰イオン交換式浄水器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 EA01 3B201 AA12 AB01 BB03 BB12 BB21 BB72 BB77 BB82 BB85 BB90 BB92 CC01 CC12 CD11 4C058 AA14 AA15 BB07 CC06 DD04 DD11 EE26 JJ07 JJ24 JJ27 JJ28 4C061 DD03 GG07 GG09 GG10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃縮液を水にて希釈し、実用液とした薬
    液を用いる内視鏡洗浄消毒装置であって、 濃縮液と希釈水の供給を受けて上記濃縮液を希釈し、実
    用液を生成する薬液タンクと、 給水源からの水を希釈水として上記薬液タンクに給水す
    るための給水管路と、 上記給水管路に設けられ、上記薬液タンクに供給する希
    釈水中の陰イオンを除去する陰イオン交換式浄水器とを
    具備したことを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。
  2. 【請求項2】 濃縮液を水にて希釈し、実用液とした薬
    液を用いる内視鏡洗浄消毒装置であって、 濃縮液と希釈水の供給を受けて上記濃縮液を希釈し、実
    用液を生成する薬液タンクと、 給水源からの水を希釈水として上記薬液タンクに給水す
    るための給水管路と、 上記給水管路または上記薬液タンクに設置され、供給さ
    れた希釈水を加熱し、希釈水中の陰イオンを除去する加
    熱手段とを具備したことを特徴とする内視鏡洗浄消毒装
    置。
JP2001017176A 2001-01-25 2001-01-25 内視鏡洗浄消毒装置 Withdrawn JP2002219105A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017176A JP2002219105A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 内視鏡洗浄消毒装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017176A JP2002219105A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 内視鏡洗浄消毒装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002219105A true JP2002219105A (ja) 2002-08-06

Family

ID=18883418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001017176A Withdrawn JP2002219105A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 内視鏡洗浄消毒装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002219105A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287581A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Amano:Kk 内視鏡洗浄消毒装置
JP2008272114A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡洗浄消毒装置
JP2009000681A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Safety Kleen Systems Inc 可動シンク部品洗浄装置
JP2009061087A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄機
JP2009165506A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡洗浄消毒装置
JP2009207739A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄消毒装置及び方法、並びに過酢酸分解フィルタ
JP2009207742A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄消毒装置及び方法
KR20090112566A (ko) * 2008-04-23 2009-10-28 후지필름 가부시키가이샤 내시경 세정 소독 장치 및 내시경 세정 소독 장치의 소독액 조제 방법
JP2010188095A (ja) * 2009-02-13 2010-09-02 Seiken:Kk 二酸化塩素水溶液を使用する医療器具消毒装置
JP2010284213A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Fujifilm Corp 洗浄消毒装置
JP2013135935A (ja) * 2013-03-27 2013-07-11 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡洗浄消毒装置
JP2017205396A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社アマノ 内視鏡洗浄装置
CN109226025A (zh) * 2018-11-04 2019-01-18 湖南中航精工有限公司 工业饱和蒸汽液压胶管清洗机

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287581A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Amano:Kk 内視鏡洗浄消毒装置
JP2008272114A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡洗浄消毒装置
JP2009000681A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Safety Kleen Systems Inc 可動シンク部品洗浄装置
JP2009061087A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄機
JP2009165506A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡洗浄消毒装置
JP2009207739A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄消毒装置及び方法、並びに過酢酸分解フィルタ
JP2009207742A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄消毒装置及び方法
JP2009261513A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄消毒装置及び内視鏡洗浄消毒装置の消毒液調製方法
KR20090112566A (ko) * 2008-04-23 2009-10-28 후지필름 가부시키가이샤 내시경 세정 소독 장치 및 내시경 세정 소독 장치의 소독액 조제 방법
KR101587282B1 (ko) 2008-04-23 2016-01-20 후지필름 가부시키가이샤 내시경 세정 소독 장치 및 내시경 세정 소독 장치의 소독액 조제 방법
JP2010188095A (ja) * 2009-02-13 2010-09-02 Seiken:Kk 二酸化塩素水溶液を使用する医療器具消毒装置
JP2010284213A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Fujifilm Corp 洗浄消毒装置
KR101733805B1 (ko) * 2009-06-09 2017-05-08 후지필름 가부시키가이샤 세정 소독 장치
JP2013135935A (ja) * 2013-03-27 2013-07-11 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡洗浄消毒装置
JP2017205396A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社アマノ 内視鏡洗浄装置
CN109226025A (zh) * 2018-11-04 2019-01-18 湖南中航精工有限公司 工业饱和蒸汽液压胶管清洗机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002219105A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP2005270142A (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JP4485384B2 (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JP3762680B2 (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JP4757178B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置、及び内視鏡洗浄消毒装置の装置内管路の消毒方法。
JP3017933B2 (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JP3549474B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP2749288B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP2835139B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP2004121832A (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JP2009118916A (ja) 流路切換装置、内視鏡洗浄消毒装置
JPH11151198A (ja) 内視鏡洗浄装置
JP3219730B2 (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
KR20060086637A (ko) 내시경 오존 세척 소독장치
JPH06304138A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JPH10258019A (ja) 内視鏡洗浄装置
JP4854952B2 (ja) 内視鏡洗浄装置
JP3557319B2 (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JPH0591977A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP3725679B2 (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JPH09253029A (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JP2007082702A (ja) 内視鏡用洗浄消毒装置
JP4870108B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置及び方法
JP2004275561A (ja) 内視鏡の洗浄消毒装置
JPH01126947A (ja) 内視鏡用洗浄消毒装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401