JP2023135887A - カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】カートリッジに設けられるロゴ又は規格等の情報を簡単な構成で表示および非表示に切り替えること。【解決手段】画像形成装置に対して装着可能なカートリッジ２０は、カートリッジ２０の外装面２０ｂに設けられた凹部２１を備える。凹部２１は、文字商標を示す情報表示部２２と情報表示部２２の背景となる背景部２３とを含む。情報表示部２２は、背景部２３に対して凹形状である。【選択図】図４

Description

本発明は、画像形成装置に装着されるカートリッジ及びこのカートリッジが装着される画像形成装置に関する。

従来、電子写真方式の画像形成装置は、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ又はこれらの複数の機能を有する複合機等として広く応用されている。従来、画像形成装置は、ユーザー又はサービスマンが現像容器又はドラムユニット等の画像形成装置の使用によって消耗する部品を交換できるように構成されている。

現像容器又はドラムユニット等の交換ユニットには、交換時の注意事項、規格を示すマーク又はメーカーのロゴ等を表記する場合がある。従来、このような交換時の注意事項、規格を示すマーク又はメーカーのロゴ等の表記方法としては、ラベルを貼り付ける方法がある。しかしながら、ラベルを貼り付ける方法は、交換ユニットをリサイクルする際にラベルを剥がす必要があり、リサイクルの際の分解が面倒であるという課題を有する。

これに対して、特許文献１は、樹脂製の交換ユニットにレーザー加工を行うことによりマーク又はロゴを表記する画像形成装置を開示している。特許文献１の画像形成装置は、交換ユニットをリサイクルする際に、ラベルを剥がす必要がないため容易に分解することができる。

特開２０１２－１２８０６３号公報

しかしながら、特許文献１においては、レーザー加工を行うための専用の設備が必要であると共に、レーザー加工するための工数も必要である。例えば、上述した交換ユニットは、画像形成装置の装置本体と比べて大量に製造する必要があるため、レーザー加工による設備又は工数等によってコストの増大を招くという課題を有する。

そこで、従来では、交換ユニットであるカートリッジの樹脂部品を成形する際の金型に設けた凹凸形状により、樹脂部品成型時に交換時の注意事項、規格を示すマーク又はメーカーのロゴ等に対応する凹凸形状を樹脂部品に形成する場合があった。

一方、画像形成装置又は交換ユニットは、メーカーのロゴ又は取得する規格等の情報が異なる製品として供給されるいわゆるＯＥＭ（Original Equipment Manufacturing）として販売される場合がある。この場合、交換ユニットを製造する際には、製造元のメーカーのロゴ又は製造時の規格等を示すマーク等を非表示としなければならない場合がある。

しかしながら、従来においては、交換ユニットの樹脂部品成型時に形成した凹凸形状によってメーカーのロゴ又は製造時の規格等を示すマーク等の情報が形成されている場合、これらのロゴ又はマーク等の表示と非表示とを切り替えることが困難であった。

本発明の目的は、カートリッジに設けられるロゴ又は規格等の情報を簡単な構成で表示および非表示に切り替えることができるカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。

本発明に係るカートリッジは、画像形成装置に対して装着可能なカートリッジであって、前記カートリッジの外装面に設けられた凹部を備え、前記凹部は、文字商標を示す文字部と前記文字部の背景となる背景部とを含み、前記文字部は、前記背景部に対して凹形状である、ことを特徴とする。

本発明によれば、カートリッジに設けられるロゴ又は規格等の情報を簡単な構成で表示および非表示に切り替えることができる。

本発明の実施の形態１に係る画像形成装置の斜視図である。 本発明の実施の形態１に係る画像形成装置の模式図である。 本発明の実施の形態１に係るカートリッジの斜視図である。 本発明の実施の形態１に係るカートリッジの一部の拡大図である。 図４のＡ－Ａ断面図である。 本発明の実施の形態１に係るカートリッジの変形例の断面図である。 本発明の実施の形態２に係るカートリッジに取り付けられるプレート部材の斜視図である。 本発明の実施の形態２に係るカートリッジにプレート部材を装着する前の状態の斜視図である。 本発明の実施の形態２に係るカートリッジにプレート部材を装着した後の状態の斜視図である。

以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。

（実施の形態１）
＜画像形成装置の構成＞
本発明の実施の形態１に係る画像形成装置１の構成について、図１及び図２を参照しながら、詳細に説明する。

画像形成装置１は、２次転写ローラ８と、レジストローラ９と、給紙ローラ１０と、トナーボトル１２と、排出トレイ１３と、反転搬送ローラ１７と、排出搬送部１８と、を有している。また、画像形成装置１は、原稿読取部４１と、シート供給部４２と、画像形成部４４と、定着部４５と、操作部４６と、を有している。

２次転写ローラ８は、レジストローラ９より搬送されてくるシートＳに対して、中間転写ベルト７に転写されているトナー像を２次転写させる。２次転写ローラ８は、トナー像を２次転写させたシートＳを定着部４５に向けて搬送する。

レジストローラ９は、給紙ローラ１０又は反転搬送ローラ１７より搬送されてくるシートＳを、中間転写ベルト７に１次転写されたトナー像の２次転写ローラ８に搬送されてくるタイミングに合わせて、２次転写ローラ８に搬送する。

給紙ローラ１０は、図示しないピックアップローラによりシート供給部４２より１枚毎に給送されるシートＳをレジストローラ９に向けて搬送する。

トナーボトル１２は、トナーを収容している。トナーボトル１２は、収容しているトナーを画像形成部４４の図示しない現像器に補給する。

排出トレイ１３は、排出搬送部１８より排出されるシートＳを積載する。

反転搬送ローラ１７は、排出搬送部１８より搬送されてくるシートＳをレジストローラ９に向けて搬送する。

排出搬送部１８は、定着部４５のシートＳの搬送方向の下流に設けられている。排出搬送部１８は、定着部４５より搬送されてくるシートＳを排出トレイ１３に排出するか又は反転搬送ローラ１７に向けて搬送する。

原稿読取部４１は、原稿を走査して画像信号を生成すると共に、生成した画像信号を図示しない制御部に出力する。

シート供給部４２には、シートＳが収納されている。

画像形成部４４は、後述のカートリッジ２０を用いてシートＳに画像を形成する。具体的には、画像形成部４４は、露光ユニット２と、プロセスカートリッジである作像ユニット３と、１次転写部５と、中間転写ベルト７と、を備えている。

露光ユニット２は、レーザービームを感光体ドラム６に照射して走査することにより感光体ドラム６を露光する。

作像ユニット３は、４つの感光体ドラム６と、感光体ドラム６の周囲に配置されるいずれも図示しない帯電器、現像器及びクリーナと、を備えている。

１次転写部５は、中間転写ベルト７を介して各感光体ドラム６に対向して配設されている。１次転写部５には、図示しない電装基板から１次転写バイアスが印加される。

中間転写ベルト７は、各感光体ドラム６と接触するように配置されている。

定着部４５は、２次転写ローラ８より搬送されてくるシートＳに熱及び圧力を加えてトナー像を定着させることにより、シートＳに対してトナーが溶融混色して定着されたプリント画像を形成する。定着部４５は、プリント画像を形成したシートＳを排出搬送部１８に向けて搬送する。

操作部４６は、例えばタッチ操作が可能なタッチパネルであり、操作に応じた電気信号を図示しない制御部に出力する。

図示しない制御部は、操作部４６より入力される電気信号と、原稿読取部４１より入力される画像信号と、に基づいて各部を制御してシートＳに画像形成を行う。

上記の構成を有する画像形成装置１には、画像形成装置１に着脱自在に装着される図１及び図２において図示を省略するカートリッジ２０が装着される。

＜カートリッジの構成＞
本発明の実施の形態１に係るカートリッジ２０の構成について、図３から図５を参照しながら、詳細に説明する。

カートリッジ２０は、現像カートリッジ又はドラムカートリッジ等の画像形成装置１の画像形成部４４等に装着される交換ユニットである。ここで、現像カートリッジは、トナーを用いて感光体ドラム６に形成された静電潜像を現像する現像ユニットを有するカートリッジである。ドラムカートリッジは、感光体ドラム６を有するカートリッジである。なお、カートリッジ２０は、現像カートリッジ又はドラムカートリッジ等の画像形成部４４に装着されるカートリッジに限らず、画像形成装置１に装着可能なカートリッジであればよい。

カートリッジ２０は、筐体２０ａと、凹部２１と、を有している。

筐体２０ａは、カートリッジ２０を画像形成装置１に着脱自在に装着させるための図示しない機構を備えている。

凹部２１は、筐体２０ａの外部から視認可能な外装面２０ｂに設けられると共に、筐体２０ａの外装面２０ｂに対して凹設されて凹形状になっている。具体的には、凹部２１は、情報表示部２２と、背景部２３と、を備えている。

情報表示部２２は、背景部２３に対して凹設されて凹形状になっている。情報表示部２２の深さＬ２は、情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１以下である。

情報表示部２２は、カートリッジ２０に関する情報を表示している。カートリッジ２０に関する情報は、カートリッジ２０の製造メーカー名、交換時の注意事項又は規格を示すマーク等であり、ここではカートリッジ２０の製造メーカー名を例示する。

情報表示部２２は、文字商標を示す文字部又はロゴ商標を示すオブジェクト部であり、ここでは文字部を例示する。ここで、文字商標は、文字のみからなる商標であり、予め定められた一定の文字書体の標準文字商標と、特殊な文字書体の特殊文字商標と、を含む。また、ロゴ商標は、文字のみで構成されるがその文字のデザイン性が高い商標、デザイン性の高い図形と文字とによって構成される商標、又はデザイン性の高い図形のみからなる商標である。

背景部２３は、情報表示部２２の背景になっている。背景部２３の深さＬ４の最大値は、情報表示部２２の深さＬ２と同等である。即ち、背景部２３の外装面２０ｂに対する深さＬ４は、情報表示部２２の深さＬ２以下である。ここで、深さＬ４は、外装面２０ｂから背景部２３までの距離である。背景部２３は、平坦な無地面である。なお、背景部２３は、無地面に限らず、模様が描かれていてもよい。

凹部２１の長手方向の一端側の内壁部２１ａと、情報表示部２２の長手方向の一端側と、の距離Ｌ５の最小値は、情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１である。また、凹部２１の長手方向の他端側の内壁部２１ｂと、情報表示部２２の長手方向の他端側と、の距離Ｌ６の最小値は、情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１である。即ち、距離Ｌ５及びＬ６の各々は、情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１以上である。

また、距離Ｌ５及びＬ６の各々の最大値は、情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の２分の１である。即ち、距離Ｌ５及びＬ６の各々は、情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の２分の１以下である。距離Ｌ５及びＬ６の各々は、例えば１．５ｍｍ程度に設定されている。

＜画像形成装置の動作＞
本発明の実施の形態１に係る画像形成装置１の動作について、図１及び図２を参照しながら、詳細に説明する。

感光体ドラム６は、図示しない帯電器により帯電される。帯電された感光体ドラム６には、露光ユニット２により露光されることにより潜像が形成される。潜像が形成された感光体ドラム６には、トナーボトル１２より図示しない現像器に補給されたトナーによって現像されることによりトナー像が形成される。

感光体ドラム６に形成されたトナー像は、感光体ドラム６の回転に伴って感光体ドラム６と中間転写ベルト７とが当接する１次転写部５に到達し、感光体ドラム６に対向して配設された１次転写部５によって中間転写ベルト７に順次転写される。

また、シート供給部４２に収納されたシートＳは、図示しないピックアップローラにより１枚毎に送り出されると共にレジストローラ９においてタイミングを合わせた後に、２次転写ローラ８と中間転写ベルト７とで構成されるニップ部に搬送される。そして、ニップ部に搬送されたシートＳには、中間転写ベルト７のトナー像が２次転写される。

トナー像が２次転写されたシートにＳは、定着部４５に搬送されて熱及び圧力を受けることによりトナー像が定着される。トナー像が定着されたシートＳは、排出搬送部１８に搬送されて排出トレイ１３に排出される。または、トナー像が定着されたシートＳは、反転搬送ローラ１７により再び２次転写ローラ８と中間転写ベルト７とで構成されるニップ部に搬送された後に定着部４５に搬送されて、排出搬送部１８によって排出トレイ１３に排出される。

＜カートリッジの製造方法＞
本発明の実施の形態１に係るカートリッジ２０の製造方法について、図３から図５を参照しながら、詳細に説明する。

カートリッジ２０は、例えば図示しない射出成型機で射出成型されて形成される樹脂部品である。射出成型では、予めカートリッジ２０の形状が彫られた金型に、流動状態まで加熱された樹脂を押し込み、金型に彫られた形状を流し込まれてきた樹脂に転写することによりカートリッジ２０を形成する。従って、情報表示部２２は、金型に同じ形状の凸部が設けられており、射出成型時に金型の凸部が樹脂に転写されることにより形成される。

上記の射出成型では、情報表示部２２の深さＬ２を情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１以下とする。この理由は、情報表示部２２の視認性を考慮しているためである。

例えば、射出成型で成形した樹脂部品に情報表示部２２を設ける場合において、深さＬ２が大きすぎる場合には、金型の離型性を考慮して、情報表示部２２の側面壁２２ｄに鉛直方向に対する角度を設ける必要が生じる。この場合には、通常、側面壁２２ｄの図５において上方ほど、対向する側面壁２２ｄが離れるように側面壁２２ｄに角度を設ける。これにより、深さＬ２が大きいほど、対向する側面壁２２ｄの間隔が下端と上端とで異なり、メーカーのロゴ商標等の意図した文字商標と、情報表示部２２の形状による文字商標と、に差異を生じる。

従って、情報表示部２２の深さＬ２に制限を設けることにより、メーカーのロゴ商標等の意図した文字商標と、情報表示部２２の形状による文字商標と、の差異を解消することができる。

また、上記の射出成型では、距離Ｌ５及びＬ６の各々の最小値を情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１に設定する。この理由は、情報表示部２２の視認性及びカートリッジ２０の量産性を考慮しているためである。

例えば、射出成型で成形した樹脂部品に情報表示部２２を設ける場合において、距離Ｌ５及びＬ６の各々の最小値を長さＬ１の１０分の１より小さくした場合には、情報表示部２２と、内壁部２１ａ又は内壁部２１ｂと、が近すぎる。従って、この場合には、情報表示部２２の視認性が低下してしまう。また、距離Ｌ５及びＬ６の各々の最小値を長さＬ１の１０分の１より小さくした場合には、金型において情報表示部２２を射出成型する部分と凹部２１を射出成型する部分とが近すぎるため、金型の強度が低くなって量産性が低下してしまう。

従って、距離Ｌ５及びＬ６の最小値を情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１に設定することにより、情報表示部２２の視認性及びカートリッジ２０の量産性の低下を防ぐことができ、カートリッジ２０を容易に加工することができる。

また、上記の射出成型では、距離Ｌ５及びＬ６の各々の最大値を情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の２分の１以下とする。この理由は、情報表示部２２の視認性を考慮しているためである。

例えば、距離Ｌ５及びＬ６が大きすぎる場合には、情報表示部２２を強調する効果が低下し、情報表示部２２の視認性が低下する。

従って、距離Ｌ５及びＬ６の最大値を情報表示部２２の長手方向の長さＬ１の２分の１以下にすることにより、情報表示部２２の視認性の低下を防ぐことができる。

更に、上記の射出成型では、背景部２３の深さＬ４の最大値を情報表示部２２の深さＬ２と同等とする。この理由は、情報表示部２２の視認性を考慮しているためである。

例えば、深さＬ４が大きすぎる場合には、情報表示部２２がカートリッジ２０の表面から奥まった位置に配置されて情報表示部２２の視認性が悪化する。

従って、背景部２３の深さＬ４の最大値を情報表示部２２の深さＬ２と同等とすることにより、情報表示部２２の視認性を向上させて、ユーザーに対する視認性を改善することができる。

本実施の形態では、カートリッジ２０の外装面２０ｂに設けられた凹部２１は、文字商標を示す情報表示部２２と情報表示部２２の背景となる背景部２３とを含む。また、情報表示部２２は、背景部２３に対して凹形状である。これにより、カートリッジ２０に設けられるロゴ又は規格等の情報を簡単な構成で表示および非表示に切り替えることができる。

これに対して、従来のように外装面２０ｂに対して凸形状に情報表示部２２を設ける場合は、外装面２０ｂから突出する情報表示部２２を非表示とすることが困難であった。つまり、凸形状の情報表示部２２を覆うために外装面２０ｂからさらに突出するような遮蔽部を設ける場合には、カートリッジの外形寸法がＯＥＭ供給する場合としない場合とで異なり、装置本体に対してカートリッジの装着ができなくなる恐れがある。また、凸形状の情報表示部２２を削った場合には、削り跡として情報表示部２２が視認されることになり、情報表示部２２を非表示とすることが困難であった。

このように、本実施の形態によれば、ＯＥＭとして供給しない場合は情報表示部２２が視認しやすく、ＯＥＭとして供給する場合は背景部２３を埋める等することで情報表示部２２を非表示とすることが容易となる。また、背景部２３を埋める部材を設けた場合であっても、ＯＥＭ供給する場合としない場合とで交換ユニットであるカートリッジの外形寸法が異なることも抑制される。更に、背景部２３を埋める部材を設けることで、情報表示部２２を簡単な構成で非表示とすることができる。

本実施の形態において、情報表示部２２を背景部２３に凹設したが、これに限らず、図６に示すように情報表示部１２２を射出成型により背景部２３に対して凸形状にしてもよい。

なお、図６において、図４及び図５と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。

カートリッジ１２０は、現像カートリッジ又はドラムカートリッジ等の画像形成装置１の画像形成部４４等に装着される交換ユニットである。なお、カートリッジ１２０は、現像カートリッジ又はドラムカートリッジ等の画像形成部４４に装着されるカートリッジに限らず、画像形成装置１に装着可能なカートリッジであればよい。

カートリッジ１２０は、筐体２０ａと、凹部１２１と、を有している。

凹部１２１は、筐体２０ａの外部から視認可能な外装面２０ｂに設けられると共に、筐体２０ａの外装面２０ｂに対して凹設されて凹形状になっている。具体的には、凹部１２１は、情報表示部１２２と、背景部２３と、を備えている。

情報表示部１２２は、背景部２３に対して凸形状になっている。情報表示部１２２は、カートリッジ１２０に関する情報を表示している。

背景部２３は、情報表示部１２２の背景になっている。

凹部１２１の長手方向の一端側の内壁部２１ａと、情報表示部１２２の長手方向の一端側と、の距離Ｌ５の最小値は、情報表示部１２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１である。また、凹部１２１の長手方向の他端側の内壁部２１ｂと、情報表示部１２２の長手方向の他端側と、との距離Ｌ６の最小値は、情報表示部１２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１である。即ち、距離Ｌ５及びＬ６の各々は、情報表示部１２２の長手方向の長さＬ１の１０分の１以上である。また、距離Ｌ５及びＬ６の各々の最大値は、情報表示部１２２の長手方向の長さＬ１の２分の１である。即ち、距離Ｌ５及びＬ６の各々は、情報表示部１２２の長手方向の長さＬ１の２分の１以下である。

ここで、外装面２０ｂから背景部２３までの距離Ｌ４は、外装面２０ｂから情報表示部１２２までの距離Ｌ１１よりも大きい。また、情報表示部２２の背景部２３からの高さＬ１２は、外装面２０ｂから背景部２３までの距離Ｌ４よりも小さい。このように、情報表示部１２２は、背景部２３に対して凸形状になっているため、情報表示部２２に比べて視認性がよい。

また、外装面２０ｂに対して凹設されている凹部１２１に情報表示部１２２を非表示にする部材を設けることにより、簡単な構成によって情報表示部１２２を非表示にすることができる。また、ＯＥＭ供給する場合としない場合とでカートリッジ１２０の外形寸法が異なることを抑制することができる。

更に、図６に示すカートリッジ１２０において、長さＬ１、Ｌ３からＬ７を図５で示したカートリッジ２０と同一条件にすることにより、カートリッジ２０と同様の効果を得ることができる。

（実施の形態２）
本発明の実施の形態２に係る画像形成装置の構成は図１及び図２と同一構成であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態に係る画像形成装置の動作は画像形成装置１の動作と同一動作であるので、その説明を省略する。

＜カートリッジの構成＞
本発明の実施の形態２に係るカートリッジ２０の構成について、図７から図９を参照しながら、詳細に説明する。本実施の形態に係るカートリッジ２０は、情報表示部２２を非表示にする部材としてプレート部材２５を用いる。

なお、図７から図９において、図３から図５と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。

カートリッジ２０は、現像容器又はドラムユニット等の画像形成装置の画像形成部等に装着される部品である。なお、カートリッジ２０は、現像容器又はドラムユニット等の画像形成部に装着される部品に限らず、画像形成装置に装着可能な部品であればよい。

カートリッジ２０は、筐体２０ａと、凹部２１と、プレート部材２５と、を有している。

プレート部材２５は、凹部２１に嵌合可能な大きさ及び形状を有しており、情報表示部２２の表示内容を隠すために設けられている。プレート部材２５の厚みＬ１０は、凹部２１の深さＬ４より小さい。プレート部材２５の長手方向の長さＬ８は、凹部２１の長手方向の長さＬ３以下である。プレート部材２５の短手方向の長さＬ９は、背景部２３の短手方向の長さＬ７以下である。

プレート部材２５は、図示しない接着剤又は粘着剤によって背景部２３に接着される。プレート部材２５は、背景部２３に取り付けられた際に、背景部２３より突出しないように構成されていると共に、カートリッジ２０の外装面２０ｂから突出しないように構成されている。

＜カートリッジの製造方法＞
本発明の実施の形態２に係るカートリッジ２０の製造方法について、図７から図９を参照しながら、詳細に説明する。

カートリッジ２０を複数の異なるブランドの画像形成装置に搭載する場合等において、ブランドに応じて情報表示部２２を外部から視認できないようにする場合がある。例えば、カートリッジ２０の製造メーカーにおいては、投資額の削減又は開発効率の向上のため、異なる販売戦略をとっている製品同士でカートリッジ２０を流用することも想定される。この場合には、製品のブランド名が異なっていることもあり、流用先の製品で情報表示部２２を使えない。従って、このような場合には、プレート部材２５によって情報表示部２２を隠す必要がある。

まず、情報表示部２２は、図８に示すプレート部材２５の装着前において、外部より視認可能な状態になっている。この状態において、背景部２３にプレート部材２５を接着等によって取り付けることにより、図９に示すように、情報表示部２２が外部より視認できない状態になる。これにより、異なるブランド名の製品毎にカートリッジを容易することなくカートリッジ２０を流用することができ、投資額の抑制又は開発効率の向上を図ることができる。

また、凹部２１を設けると共に、プレート部材２５の厚みＬ１０を凹部２１の深さＬ４より小さくすることにより、プレート部材２５をカートリッジ２０の表面より突出しないようにすることができる。仮に、凹部２１を設けずに、カートリッジ２０の外装面２０ｂに直接情報表示部２２を設ける場合には、情報表示部２２を非表示にするための部材がカートリッジの表面より突出した状態になってしまう。この状態の場合には、カートリッジの交換時等において、情報表示部２２を非表示にするために部材がカートリッジの近傍の部品と接触する可能性等があり、近傍の部品に損傷等の影響を与えてしまう。

また、情報表示部２２を背景部２３に凹設したことにより、凸形状の情報表示部を形成する場合に比べて、背景部２３におけるプレート部材２５の取り付け面の面積を大きくすることができる。これにより、プレート部材２５を背景部２３に安定した状態で取り付けることができる。

なお、プレート部材２５の外部より視認可能な表面は、図９に示すような無地でもよいし、情報表示部２２とは異なるカートリッジ２０に関する情報である製造メーカーのロゴ等を表示するようにしてもよい。この場合には、プレート部材２５を交換するのみにより、異なる製造メーカーのロゴ等を表記することができるため、コストを低減することができる。

また、本実施の形態において、プレート部材２５の厚みＬ１０を背景部２３の深さＬ４より小さくしたが、これに限らず、プレート部材の厚みを凹座部の深さＬ４より多少大きくしてもよい。これにより、プレート部材がカートリッジの近傍の部品と接触する可能性等を極力小さくすることができる。

また、本実施の形態において、情報表示部２２を背景部２３に凹設したが、これに限らず、図６に示すように背景部２３に凸形状の情報表示部１２２を形成してもよい。この場合において、情報表示部２２上にプレート部材２５を安定して取り付けることができる。プレート部材２５をより安定して取り付けるためには、情報表示部２２を背景部２３に凹設することが好ましい。

背景部２３に凸形状の情報表示部２２を形成する場合において、プレート部材２５の厚みＬ１０は、外装面２０ｂから情報表示部２２までの距離よりも小さい。

本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。

具体的には、上記の実施の形態１及び実施の形態２において、カートリッジ２０又はカートリッジ１２０を画像形成装置に装着されるようにしたが、これに限らず、画像形成装置以外の装置に装着可能にしてもよい。

また、上記の実施の形態１及び実施の形態２において、凹部２１の短手方向の一端側の内壁部２１ｃと情報表示部２２との距離Ｌ１３を、長さＬ１の１０分の１以上且つ２分の１以下にしてもよい。また、凹部２１の短手方向の他端側の内壁部２１ｄと情報表示部２２との距離Ｌ１４を、長さＬ１の１０分の１以上且つ２分の１以下にしてもよい。これにより、情報表示部２２の視認性及びカートリッジ２０の量産性の低下を更に防ぐことができる。

また、上記の実施の形態１及び実施の形態２において、樹脂を射出成型することによって凹部２１又は凹部１２１を形成したが、これに限らず、板金をプレス加工することによって凹部を形成してもよい。

１ 画像形成装置
２ 露光ユニット
３ 作像ユニット
５ １次転写部
６ 感光体ドラム
７ 中間転写ベルト
８ １次転写ローラ
９ レジローラ
１０ 給紙ローラ
１２ トナーボトル
１３ 排出トレイ
１７ 反転搬送ローラ
１８ 排出搬送部
２０ カートリッジ
２０ａ 筐体
２０ｂ 外装面
２１ 凹部
２１ａ 内壁部
２１ｂ 内壁部
２１ｃ 内壁部
２１ｄ 内壁部
２２ 情報表示部
２３ 背景部
２５ プレート部材
４１ 原稿読取部
４２ シート供給部
４４ 画像形成部
４５ 定着部
４６ 操作部
１２０ カートリッジ
１２１ 凹部
１２２ 情報表示部

Claims (19)

1. 画像形成装置に対して装着可能なカートリッジであって、
   前記カートリッジの外装面に設けられた凹部を備え、
   前記凹部は、
   文字商標を示す文字部と前記文字部の背景となる背景部とを含み、
   前記文字部は、
   前記背景部に対して凹形状である、
   ことを特徴とするカートリッジ。
2. 前記外装面から前記背景部までの距離は、
   前記文字部の深さ以下である、
   ことを特徴とする請求項１に記載のカートリッジ。
3. 前記文字部の深さは、
   前記文字部の長手方向の長さの１０分の１以下である、
   ことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のカートリッジ。
4. 画像形成装置に対して装着可能なカートリッジであって、
   前記カートリッジの外装面に設けられた凹部を備え、
   前記凹部は、
   文字商標を示す文字部と前記文字部の背景となる背景部とを含み、
   前記文字部は、
   前記背景部に対して凸形状であって、
   前記外装面から前記背景部までの距離は、前記外装面から前記文字部までの距離より長い、
   ことを特徴とするカートリッジ。
5. 前記凹部の長手方向の一端側又は他端側の内壁部と、前記文字部の前記長手方向の前記一端側又は前記他端側と、の距離は、前記文字部の前記長手方向の長さの１０分の１以上且つ２分の１以下である、
   ことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のカートリッジ。
6. 画像形成装置に対して装着可能なカートリッジであって、
   前記カートリッジの外装面に設けられた凹部を備え、
   前記凹部は、
   ロゴ商標を示すオブジェクト部と前記オブジェクト部の背景となる背景部とを含み、
   前記オブジェクト部は、
   前記背景部に対して凹形状である、
   ことを特徴とするカートリッジ。
7. 前記外装面から前記背景部までの距離は、
   前記オブジェクト部の深さ以下である、
   ことを特徴とする請求項６に記載のカートリッジ。
8. 前記オブジェクト部の深さは、
   前記オブジェクト部の長手方向の長さの１０分の１以下である、
   ことを特徴とする請求項６又は請求項７に記載のカートリッジ。
9. 画像形成装置に対して装着可能なカートリッジであって、
   前記カートリッジの外装面に設けられた凹部を備え、
   前記凹部は、
   ロゴ商標を示すオブジェクト部と前記オブジェクト部の背景となる背景部とを含み、
   前記オブジェクト部は、
   前記背景部に対して凸形状であって、
   前記外装面から前記背景部までの距離は、前記外装面から前記オブジェクト部までの距離より長い、
   ことを特徴とするカートリッジ。
10. 前記凹部の長手方向の一端側又は他端側の内壁部と、前記オブジェクト部の前記長手方向の前記一端側又は前記他端側と、の距離は、前記オブジェクト部の前記長手方向の長さの１０分の１以上且つ２分の１以下である、
    ことを特徴とする請求項６から請求項９のいずれか１項に記載のカートリッジ。
11. 前記凹部に取り付けられるプレート部材を有する、
    ことを特徴とする請求項１から請求項３及び請求項６から請求項８のいずれか１項に記載のカートリッジ。
12. 前記プレート部材の厚みは、
    前記外装面から前記背景部までの距離よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項１１に記載のカートリッジ。
13. 前記凹部に取り付けられるプレート部材を有する、
    ことを特徴とする請求項４又は請求項５に記載のカートリッジ。
14. 前記プレート部材の厚みは、
    前記外装面から前記文字部までの距離よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項１３に記載のカートリッジ。
15. 前記凹部に取り付けられるプレート部材を有する、
    ことを特徴とする請求項９又は請求項１０に記載のカートリッジ。
16. 前記プレート部材の厚みは、
    前記外装面から前記オブジェクト部までの距離よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項１５に記載のカートリッジ。
17. 前記カートリッジは、トナーを用いて感光体ドラムに形成された静電潜像を現像する現像ユニットを有する現像カートリッジである、
    ことを特徴とする請求項１から請求項１６のいずれか１項に記載のカートリッジ。
18. 前記カートリッジは、感光体ドラムを有するドラムカートリッジである、
    ことを特徴とする請求項１から請求項１６のいずれか１項に記載のカートリッジ。
19. 請求項１から請求項１８のいずれか１項に記載のカートリッジと、
    前記カートリッジを用いてシートに画像を形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。

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